JPH11278113A - 自動車用シートのスライド装置 - Google Patents
自動車用シートのスライド装置Info
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- JPH11278113A JPH11278113A JP8768798A JP8768798A JPH11278113A JP H11278113 A JPH11278113 A JP H11278113A JP 8768798 A JP8768798 A JP 8768798A JP 8768798 A JP8768798 A JP 8768798A JP H11278113 A JPH11278113 A JP H11278113A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フルフラット化した状態では、ラッチがロッ
ク穴に係合されることのない自動車用シートのスライド
装置を提供する。 【解決手段】 固定レール2に形成されたロック穴8の
最前位置より前側の位置に、ラッチ7の最前の爪7aが
移動した状態では、係合阻止手段18によって、前記ラ
ッチ7の爪7aは、ロック穴8に係合されない状態が維
持されてなる。
ク穴に係合されることのない自動車用シートのスライド
装置を提供する。 【解決手段】 固定レール2に形成されたロック穴8の
最前位置より前側の位置に、ラッチ7の最前の爪7aが
移動した状態では、係合阻止手段18によって、前記ラ
ッチ7の爪7aは、ロック穴8に係合されない状態が維
持されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
スライド装置に関する。
スライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車、特に乗用車やワゴン車な
どの室内で休憩や仮眠を取るために、図10乃至図12
に示すように、前側のシートFSを前側FRに移動させ
て、該シートFSと後ろ側のシートRSとの間隔を設け
てから、前側のシートFSのシートバックSB1をリク
ライニングデバイスRVによって後ろ側RRに倒すこと
で、該シートFSのシートクッションSC1と、該シー
トFSのシートバックSB1と、そして、後ろ側のシー
トRSのシートクッションSC2とでもって(場合によ
っては、後ろ側のシートRSのシートバックSB2をも
リクライニングデバイスRVでもって後ろ側RRに倒す
ことでもって)略平坦な領域を大きく確保する、いわゆ
るフルフラット化のできるシートが知られている(類似
技術として実開平1ー123943号公報参照)。
どの室内で休憩や仮眠を取るために、図10乃至図12
に示すように、前側のシートFSを前側FRに移動させ
て、該シートFSと後ろ側のシートRSとの間隔を設け
てから、前側のシートFSのシートバックSB1をリク
ライニングデバイスRVによって後ろ側RRに倒すこと
で、該シートFSのシートクッションSC1と、該シー
トFSのシートバックSB1と、そして、後ろ側のシー
トRSのシートクッションSC2とでもって(場合によ
っては、後ろ側のシートRSのシートバックSB2をも
リクライニングデバイスRVでもって後ろ側RRに倒す
ことでもって)略平坦な領域を大きく確保する、いわゆ
るフルフラット化のできるシートが知られている(類似
技術として実開平1ー123943号公報参照)。
【0003】かかるシートFSのスライド装置1は、フ
ロア9に左右に離間した位置に固定されてなる固定レー
ル2と、シートFSの側部にそれぞれ固定された可動レ
ール3とをそれぞれスライド自在に組み合わせて形成し
てなり、ローラ4、ボールベアリング5が適宜介在され
ることで、滑らかなスライドを可能にしている。
ロア9に左右に離間した位置に固定されてなる固定レー
ル2と、シートFSの側部にそれぞれ固定された可動レ
ール3とをそれぞれスライド自在に組み合わせて形成し
てなり、ローラ4、ボールベアリング5が適宜介在され
ることで、滑らかなスライドを可能にしている。
【0004】該可動レール3には、ストッパロッド6が
図示しない手段によって組み込まれていて、該ストッパ
ロッド6から張り出したラッチ7が、前記固定レール2
に形成されてなるロック穴8に左右同時に係合する方向
に常時付勢されてなり、該ラッチ7がロック穴8に係合
され且つその状態を維持することで、可動レール3が固
定レール2に対してのスライドが阻止される状態になっ
ている。勿論、該ストッパロッド6を図示しない操作手
段で回転させれば、該ロック穴8からラッチ7が解除さ
れる。
図示しない手段によって組み込まれていて、該ストッパ
ロッド6から張り出したラッチ7が、前記固定レール2
に形成されてなるロック穴8に左右同時に係合する方向
に常時付勢されてなり、該ラッチ7がロック穴8に係合
され且つその状態を維持することで、可動レール3が固
定レール2に対してのスライドが阻止される状態になっ
ている。勿論、該ストッパロッド6を図示しない操作手
段で回転させれば、該ロック穴8からラッチ7が解除さ
れる。
【0005】該ラッチ7は、複数の爪7a,7b,7c
より形成され、前記ロック穴8、8、8に同時に係合す
ることで、自動車がぶつかるなど、シートFSに前後方
向から大きな荷重が加えられても、該スライド装置1が
移動してしまわないようになっている。
より形成され、前記ロック穴8、8、8に同時に係合す
ることで、自動車がぶつかるなど、シートFSに前後方
向から大きな荷重が加えられても、該スライド装置1が
移動してしまわないようになっている。
【0006】また、この複数の爪7a,7b,7cが前
記ロック穴8、8、8に係合する際に、左右が同期して
確実にロックできるように、複数の爪7a,7b,7c
の内、中央の爪7bのみ、前後の爪7a,7cより迫り
出して形成されていて、先にロック穴8に係合し、それ
をガイドに他の爪7a,7cが係合するようになってい
る。
記ロック穴8、8、8に係合する際に、左右が同期して
確実にロックできるように、複数の爪7a,7b,7c
の内、中央の爪7bのみ、前後の爪7a,7cより迫り
出して形成されていて、先にロック穴8に係合し、それ
をガイドに他の爪7a,7cが係合するようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、固定レール2のロック穴8
からラッチ7を外して、シートFSを前進FRさせる時
には、前記したように、ラッチ7をロック穴8からスト
ッパロッド6を操作することで外すのであるが、図12
に示すように、ラッチ7の最も迫り出している中央の爪
7bの先端部7b1がロック穴8に引っかかり、あたか
もロックされた状態(この状態をハーフロックという)
になる。
うな従来の技術にあっては、固定レール2のロック穴8
からラッチ7を外して、シートFSを前進FRさせる時
には、前記したように、ラッチ7をロック穴8からスト
ッパロッド6を操作することで外すのであるが、図12
に示すように、ラッチ7の最も迫り出している中央の爪
7bの先端部7b1がロック穴8に引っかかり、あたか
もロックされた状態(この状態をハーフロックという)
になる。
【0008】また、シートバックSB1を元の位置に戻
した時に、操作装置を操作して、ラッチ7をロック穴8
から外す必要があり、改善が求められることになる。
した時に、操作装置を操作して、ラッチ7をロック穴8
から外す必要があり、改善が求められることになる。
【0009】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、フルフラット化した状態で
は、ラッチがロック穴に係合されることのない自動車用
シートのスライド装置を提供するものである。
してなされたものであり、フルフラット化した状態で
は、ラッチがロック穴に係合されることのない自動車用
シートのスライド装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、フロアに固定された左右一対の固定レールと、シー
トに固定された左右一対の可動レールとを各々組み合わ
せて左右一対のスライドレールを形成し、該固定レール
のロック穴に対し可動レールのラッチの爪が係合離脱自
在なると共に係合することで固定レールに対し可動レー
ルのスライドがロックされ、離脱することで固定レール
に対し可動レールがスライド自在となり、両スライドレ
ールを介して、シートをフルフラット化が可能なる前側
エリアから通常の着座エリアまで前進・後進自在な自動
車用シートのスライド装置において、前記固定レールに
形成されたロック穴の最前位置より前側の位置に前記ラ
ッチの最前の爪が移動した状態では、係合阻止手段によ
って、前記ラッチの爪は前記ロック穴に係合されない状
態が維持されてなることを特徴とする。
は、フロアに固定された左右一対の固定レールと、シー
トに固定された左右一対の可動レールとを各々組み合わ
せて左右一対のスライドレールを形成し、該固定レール
のロック穴に対し可動レールのラッチの爪が係合離脱自
在なると共に係合することで固定レールに対し可動レー
ルのスライドがロックされ、離脱することで固定レール
に対し可動レールがスライド自在となり、両スライドレ
ールを介して、シートをフルフラット化が可能なる前側
エリアから通常の着座エリアまで前進・後進自在な自動
車用シートのスライド装置において、前記固定レールに
形成されたロック穴の最前位置より前側の位置に前記ラ
ッチの最前の爪が移動した状態では、係合阻止手段によ
って、前記ラッチの爪は前記ロック穴に係合されない状
態が維持されてなることを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、シートバ
ックを後ろ倒ししてフルフラット化が可能なる前側エリ
アに可動レールをスライドさせると、係合阻止手段でも
ってラッチの爪がロック穴に係合されない状態が維持さ
れることになるので、ハーフロックなどの不具合が生じ
ない。
ックを後ろ倒ししてフルフラット化が可能なる前側エリ
アに可動レールをスライドさせると、係合阻止手段でも
ってラッチの爪がロック穴に係合されない状態が維持さ
れることになるので、ハーフロックなどの不具合が生じ
ない。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
されてなる自動車用シートのスライド装置であって、フ
ルフラット化した状態において、前記シートのシートバ
ックが後ろ側のシートのシートクッションによって後進
が阻止され且つ可動レールを移動させるローラが固定レ
ールのストッパによって前進が阻止されてなることを特
徴とする。
されてなる自動車用シートのスライド装置であって、フ
ルフラット化した状態において、前記シートのシートバ
ックが後ろ側のシートのシートクッションによって後進
が阻止され且つ可動レールを移動させるローラが固定レ
ールのストッパによって前進が阻止されてなることを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、シート
は、スライド装置としては前後にスライド自在である
が、シートのシートバックが後ろ側のシートクッション
によって後進できず、ローラが固定レールのストッパに
よって前進できない状態にあるので、結果として、前後
動が阻止されて、その位置を保持できることになる。
は、スライド装置としては前後にスライド自在である
が、シートのシートバックが後ろ側のシートクッション
によって後進できず、ローラが固定レールのストッパに
よって前進できない状態にあるので、結果として、前後
動が阻止されて、その位置を保持できることになる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に保持され且つ前記ラッチの爪の先端をロッ
ク穴から離れる方向にガイドする形状よりなることを特
徴とする。
求項2に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に保持され且つ前記ラッチの爪の先端をロッ
ク穴から離れる方向にガイドする形状よりなることを特
徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ロック穴
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの爪の先端が係合阻止手段によってガイドされて、ロ
ック穴から離れることになり、ロック穴からの解除状態
が維持されることになる。
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの爪の先端が係合阻止手段によってガイドされて、ロ
ック穴から離れることになり、ロック穴からの解除状態
が維持されることになる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に保持され且つ前記ラッチの一般部を、該ラ
ッチの爪の先端をロック穴から離れる方向にガイドする
形状よりなることを特徴とする。
求項2に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に保持され且つ前記ラッチの一般部を、該ラ
ッチの爪の先端をロック穴から離れる方向にガイドする
形状よりなることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、ロック穴
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの一般部が係合阻止手段によってガイドされて、該ラ
ッチの爪の先端がロック穴から離れることになり、ロッ
ク穴からの解除状態が維持されることになる。
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの一般部が係合阻止手段によってガイドされて、該ラ
ッチの爪の先端がロック穴から離れることになり、ロッ
ク穴からの解除状態が維持されることになる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に変化するに従い徐々に固定レールから離れ
る面を有するように形成されてなることを特徴とする。
求項4に記載されてなる自動車用シートのスライド装置
であって、係合阻止手段が、固定レールの最前のロック
穴より前側に変化するに従い徐々に固定レールから離れ
る面を有するように形成されてなることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、ラッチの
爪がロック穴から外れた後、徐々にガイドされて固定レ
ールから離れていくので、係合阻止手段とラッチとの間
でスムースな摩擦のみで移動可能であり、ラッチが係合
阻止手段にぶつかることによって生じる異音などは生じ
ないことになる。
爪がロック穴から外れた後、徐々にガイドされて固定レ
ールから離れていくので、係合阻止手段とラッチとの間
でスムースな摩擦のみで移動可能であり、ラッチが係合
阻止手段にぶつかることによって生じる異音などは生じ
ないことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図面に
基づいて説明する。尚、図1中において、図の左、つま
り符号FRが前側で、右、つまり符号RRが後ろ側であ
る。
基づいて説明する。尚、図1中において、図の左、つま
り符号FRが前側で、右、つまり符号RRが後ろ側であ
る。
【0021】図1〜図7は、この発明の第1実施形態を
示す図である。
示す図である。
【0022】符号10は、自動車の左側の前側のシート
で、シートクッションSC1と、シートバックSB1
と、リクライニングデバイスRVとよりなることは、従
来例と同じで、この発明のスライド装置11が、シート
クッションSC1の下側に設けられてなる。
で、シートクッションSC1と、シートバックSB1
と、リクライニングデバイスRVとよりなることは、従
来例と同じで、この発明のスライド装置11が、シート
クッションSC1の下側に設けられてなる。
【0023】該スライド装置11は、フロア9に前後に
離間して固設されたセカンドクロスメンバ12及びマウ
ントブラケット13間に架橋され且つ左右に離間した位
置に固定されてなる固定レール2、2(図は一方のみを
示す)と、シート10のシートクッションSC1側部に
それぞれ固定された可動レール3とをそれぞれスライド
自在に組み合わせて形成してなり、ローラ4、ボールベ
アリング5が適宜介在されることで、滑らかなスライド
を可能にしている。
離間して固設されたセカンドクロスメンバ12及びマウ
ントブラケット13間に架橋され且つ左右に離間した位
置に固定されてなる固定レール2、2(図は一方のみを
示す)と、シート10のシートクッションSC1側部に
それぞれ固定された可動レール3とをそれぞれスライド
自在に組み合わせて形成してなり、ローラ4、ボールベ
アリング5が適宜介在されることで、滑らかなスライド
を可能にしている。
【0024】該可動レール3には、ストッパロッド6が
図示しない手段によって組み込まれていて、該ストッパ
ロッド6から張り出したラッチ7が、前記固定レール2
に形成されてなるロック穴8に左右同時に係合する方向
にコイルスプリング14により常時付勢されてなり、該
ラッチ7がロック穴8に係合され且つその状態を維持す
ることで、可動レール3が固定レール2に対してのスラ
イドが阻止される状態になっている。勿論、該ストッパ
ロッド6を操作手段15で図5に矢印で示す方向に回転
させれば、該ロック穴8からラッチ7が解除される。
図示しない手段によって組み込まれていて、該ストッパ
ロッド6から張り出したラッチ7が、前記固定レール2
に形成されてなるロック穴8に左右同時に係合する方向
にコイルスプリング14により常時付勢されてなり、該
ラッチ7がロック穴8に係合され且つその状態を維持す
ることで、可動レール3が固定レール2に対してのスラ
イドが阻止される状態になっている。勿論、該ストッパ
ロッド6を操作手段15で図5に矢印で示す方向に回転
させれば、該ロック穴8からラッチ7が解除される。
【0025】該ラッチ7は、複数の爪7a,7b,7c
より形成され、前記ロック穴8、8、8に同時に係合す
ることで、自動車がぶつかるなど、シート10に前後方
向から大きな荷重が加えられても、該スライド装置11
が移動してしまわないようになっている。
より形成され、前記ロック穴8、8、8に同時に係合す
ることで、自動車がぶつかるなど、シート10に前後方
向から大きな荷重が加えられても、該スライド装置11
が移動してしまわないようになっている。
【0026】また、この複数の爪7a,7b,7cが前
記ロック穴8、8、8に係合する際に、左右が同期して
確実にロックできるように、複数の爪7a,7b,7c
の内、中央の爪7bのみ、前後の爪7a,7cより迫り
出して形成されていて、該爪7bが先にロック穴8に係
合し、それをガイドに他の爪7a,7cが係合するよう
になっている。
記ロック穴8、8、8に係合する際に、左右が同期して
確実にロックできるように、複数の爪7a,7b,7c
の内、中央の爪7bのみ、前後の爪7a,7cより迫り
出して形成されていて、該爪7bが先にロック穴8に係
合し、それをガイドに他の爪7a,7cが係合するよう
になっている。
【0027】符号16は、両スライドレール2、3を介
して、シート10をフルフラット化が可能なる前側エリ
アで、該前側エリア16から通常の着座エリア17まで
前進・後進自在である。
して、シート10をフルフラット化が可能なる前側エリ
アで、該前側エリア16から通常の着座エリア17まで
前進・後進自在である。
【0028】符号18は、係合阻止手段としてのプレー
トで、前記固定レール2に形成されたロック穴8の最前
位置より前側の位置に、前記固定レール2の側部に沿う
ように固設されてなり、前記ラッチ7の最前の爪7aが
移動した状態では、前記係合阻止手段18によって、前
記ラッチ7の爪7a,7b,7cは前記ロック穴8に係
合されない状態が維持されてなる。
トで、前記固定レール2に形成されたロック穴8の最前
位置より前側の位置に、前記固定レール2の側部に沿う
ように固設されてなり、前記ラッチ7の最前の爪7aが
移動した状態では、前記係合阻止手段18によって、前
記ラッチ7の爪7a,7b,7cは前記ロック穴8に係
合されない状態が維持されてなる。
【0029】即ち、図1及び図2に示すように、シート
10のシートバックSB1を後ろ側RRに倒して、後ろ
側のシートRSのシートクッションSC2と略平坦な状
態、つまり、フルフラット化した状態において、前記シ
ート10のシートバックSB1が後ろ側のシートRSの
シートクッションSC2に当接された状態が保持される
ので、ラッチ7がロック穴8に係合していない前側エリ
ア16にあるにも関わらず、シート10が後ろ側RRに
移動することが阻止され且つ可動レール3を移動させる
ローラ4が固定レール2のストッパ19と可動レール3
のストッパ20とに挟まれること、少なくとも固定レー
ル2のストッパ19によって前側FRへの移動が阻止さ
れてなる。
10のシートバックSB1を後ろ側RRに倒して、後ろ
側のシートRSのシートクッションSC2と略平坦な状
態、つまり、フルフラット化した状態において、前記シ
ート10のシートバックSB1が後ろ側のシートRSの
シートクッションSC2に当接された状態が保持される
ので、ラッチ7がロック穴8に係合していない前側エリ
ア16にあるにも関わらず、シート10が後ろ側RRに
移動することが阻止され且つ可動レール3を移動させる
ローラ4が固定レール2のストッパ19と可動レール3
のストッパ20とに挟まれること、少なくとも固定レー
ル2のストッパ19によって前側FRへの移動が阻止さ
れてなる。
【0030】前記係合阻止手段としてのプレート18
は、固定レール2の最前のロック穴8より前側FRに保
持され且つ前記ラッチ7の爪7aの先端7a1をロック
穴8から離れる方向にガイドする形状よりなり、図6に
示すように、固定レール2の最前のロック穴8より前側
FRに変化するに従い徐々に固定レール2から離れる
面、つまり斜面18aを有するように形成されてなる。
は、固定レール2の最前のロック穴8より前側FRに保
持され且つ前記ラッチ7の爪7aの先端7a1をロック
穴8から離れる方向にガイドする形状よりなり、図6に
示すように、固定レール2の最前のロック穴8より前側
FRに変化するに従い徐々に固定レール2から離れる
面、つまり斜面18aを有するように形成されてなる。
【0031】次に、この実施形態の作用を説明する。
【0032】前側のシート10のシートバックSB1を
後ろ側RRに倒して、フルフラット化が可能なる前側エ
リア16に可動レール3をスライドさせると、係合阻止
手段であるプレート18でもってラッチ7の爪7aがロ
ック穴8に係合されない状態が維持されることになるの
で、ハーフロックなどの不具合が生じない。
後ろ側RRに倒して、フルフラット化が可能なる前側エ
リア16に可動レール3をスライドさせると、係合阻止
手段であるプレート18でもってラッチ7の爪7aがロ
ック穴8に係合されない状態が維持されることになるの
で、ハーフロックなどの不具合が生じない。
【0033】また、該シート10のスライド装置11
は、前側エリア16においては、ラッチ7がロック穴8
に係合していないので、前後にスライド自在な状態であ
るが、シート10のシートバックSB1が後ろ側RRの
シートRSのシートクッションSC2によってぶつかっ
ているので後側RRに移動できず、ローラ4が固定レー
ル2のストッパ19によって前側FRに移動できない状
態にあるので、結果として、前後動が阻止されて、その
位置を保持できることになる。
は、前側エリア16においては、ラッチ7がロック穴8
に係合していないので、前後にスライド自在な状態であ
るが、シート10のシートバックSB1が後ろ側RRの
シートRSのシートクッションSC2によってぶつかっ
ているので後側RRに移動できず、ローラ4が固定レー
ル2のストッパ19によって前側FRに移動できない状
態にあるので、結果として、前後動が阻止されて、その
位置を保持できることになる。
【0034】また、ロック穴8からラッチ7を外して、
前側のシート10を前側FRに移動付勢させると、ラッ
チ7の最前の爪7aの先端7a1がプレート18によっ
てガイドされて、ロック穴8から離れることになり、ロ
ック穴8からの解除状態が維持されることになる。
前側のシート10を前側FRに移動付勢させると、ラッ
チ7の最前の爪7aの先端7a1がプレート18によっ
てガイドされて、ロック穴8から離れることになり、ロ
ック穴8からの解除状態が維持されることになる。
【0035】それと共に、ラッチ7の最前の爪7aがロ
ック穴8から外れた後、プレート18の斜面18aによ
って徐々にガイドされて固定レール2から離れていくの
で、プレート18とラッチ7との間でスムースな摩擦の
みで移動可能であり、シート10を移動させることで、
ラッチ7がプレート18の斜面18aにぶつかることに
よって生じる異音などは生じないことになる。
ック穴8から外れた後、プレート18の斜面18aによ
って徐々にガイドされて固定レール2から離れていくの
で、プレート18とラッチ7との間でスムースな摩擦の
みで移動可能であり、シート10を移動させることで、
ラッチ7がプレート18の斜面18aにぶつかることに
よって生じる異音などは生じないことになる。
【0036】図8及び図9は、この発明の第2実施形態
を示す図である。尚、第1実施形態と共通する部分には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
を示す図である。尚、第1実施形態と共通する部分には
同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0037】この実施形態では、係合阻止手段としての
プレート21が、固定レール2の最前のロック穴8より
前側FRに保持され且つ前記ラッチ7の一般部7dを、
該ラッチ7の爪7aの先端7a1をロック穴8から離れ
る方向にガイドする形状、つまり、図8に示すように、
前側FRになるに従い、固定レール2の側面から離れる
方向の斜面21aが形成されてなる。
プレート21が、固定レール2の最前のロック穴8より
前側FRに保持され且つ前記ラッチ7の一般部7dを、
該ラッチ7の爪7aの先端7a1をロック穴8から離れ
る方向にガイドする形状、つまり、図8に示すように、
前側FRになるに従い、固定レール2の側面から離れる
方向の斜面21aが形成されてなる。
【0038】この第2の実施形態によれば、ロック穴8
からラッチ7を外して、シート10を前側FRに移動付
勢させると、ラッチ7の一般部7dが係合阻止手段であ
るプレート21によってガイドされて、該ラッチ7の爪
7aの先端7a1がロック穴8から離れることになり、
ロック穴8からの解除状態がそのまま維持されることに
なる。
からラッチ7を外して、シート10を前側FRに移動付
勢させると、ラッチ7の一般部7dが係合阻止手段であ
るプレート21によってガイドされて、該ラッチ7の爪
7aの先端7a1がロック穴8から離れることになり、
ロック穴8からの解除状態がそのまま維持されることに
なる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シート
バックを後ろ倒ししてフルフラット化が可能なる前側エ
リアに可動レールをスライドさせると、係合阻止手段で
もってラッチの爪がロック穴に係合されない状態が維持
されることになるので、ハーフロックなどの不具合が生
じない。
バックを後ろ倒ししてフルフラット化が可能なる前側エ
リアに可動レールをスライドさせると、係合阻止手段で
もってラッチの爪がロック穴に係合されない状態が維持
されることになるので、ハーフロックなどの不具合が生
じない。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、シート
は、スライド装置としては前後にスライド自在である
が、シートのシートバックが後ろ側のシートクッション
によって後進できず、ローラが固定レールのストッパに
よって前進できない状態にあるので、結果として、前後
動が阻止されて、その位置を保持できることになる。
は、スライド装置としては前後にスライド自在である
が、シートのシートバックが後ろ側のシートクッション
によって後進できず、ローラが固定レールのストッパに
よって前進できない状態にあるので、結果として、前後
動が阻止されて、その位置を保持できることになる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、ロック穴
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの爪の先端が係合阻止手段によってガイドされて、ロ
ック穴から離れることになり、ロック穴からの解除状態
が維持されることになる。
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの爪の先端が係合阻止手段によってガイドされて、ロ
ック穴から離れることになり、ロック穴からの解除状態
が維持されることになる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、ロック穴
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの一般部が係合阻止手段によってガイドされて、該ラ
ッチの爪の先端がロック穴から離れることになり、ロッ
ク穴からの解除状態が維持されることになる。
からラッチを外して、シートを前進付勢させると、ラッ
チの一般部が係合阻止手段によってガイドされて、該ラ
ッチの爪の先端がロック穴から離れることになり、ロッ
ク穴からの解除状態が維持されることになる。
【0043】請求項5に記載の発明によれば、ラッチの
爪がロック穴から外れた後、徐々にガイドされて固定レ
ールから離れていくので、係合阻止手段とラッチとの間
でスムースな摩擦のみで移動可能であり、ラッチが係合
阻止手段にぶつかることによって生じる異音などは生じ
ないことになる。
爪がロック穴から外れた後、徐々にガイドされて固定レ
ールから離れていくので、係合阻止手段とラッチとの間
でスムースな摩擦のみで移動可能であり、ラッチが係合
阻止手段にぶつかることによって生じる異音などは生じ
ないことになる。
【図1】この発明の第1実施形態に係るシートの移動状
態を示す側面図。
態を示す側面図。
【図2】図1の固定レールに対して可動レールの移動状
態を示す側面図。
態を示す側面図。
【図3】図2のSA−SA線に沿う断面図。
【図4】図2の固定レールに対する可動レールのストッ
パによる固定状態を示す断面図。
パによる固定状態を示す断面図。
【図5】図2のスライド装置の斜視図。
【図6】図3の断面の作用説明図。
【図7】図6のSB−SB線に沿う断面図。
【図8】この発明の第2実施形態を示す図6相当の断面
図。
図。
【図9】図8のSC−SC線に沿う断面図。
【図10】従来例の自動車用シートの図1相当の側面
図。
図。
【図11】図10のSD−SD線に沿う断面図。
【図12】図11のSE−SE線に沿う断面図。
1,11 スライド装置 2 固定レール 3 可動レール 4 ローラ 5 ボールベアリング 6 ストッパロッド 7 ラッチ 7a,7b,7c 爪 7d ラッチの一般部 8 ロック穴 10,FS 前側のシート 16 前側エリア 17 着座エリア 18,21 係合阻止手段としてのプレート 18a,21a 斜面 19,20 ストッパ
Claims (5)
- 【請求項1】 フロアに固定された左右一対の固定レー
ルと、シートに固定された左右一対の可動レールとを各
々組み合わせて左右一対のスライドレールを形成し、該
固定レールのロック穴に対し可動レールのラッチの爪が
係合離脱自在なると共に係合することで固定レールに対
し可動レールのスライドがロックされ、離脱することで
固定レールに対し可動レールがスライド自在となり、両
スライドレールを介して、シートをフルフラット化が可
能なる前側エリアから通常の着座エリアまで前進・後進
自在な自動車用シートのスライド装置において、 前記固定レールに形成されたロック穴の最前位置より前
側の位置に前記ラッチの最前の爪が移動した状態では、
係合阻止手段によって、前記ラッチの爪は前記ロック穴
に係合されない状態が維持されてなることを特徴とする
自動車用シートのスライド装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載されてなる自動車用シー
トのスライド装置であって、 フルフラット化した状態において、前記シートのシート
バックが後ろ側のシートのシートクッションによって後
進が阻止され且つ可動レールを移動させるローラが固定
レールのストッパによって前進が阻止されてなることを
特徴とする自動車用シートのスライド装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されてなる
自動車用シートのスライド装置であって、 前記係合阻止手段が、固定レールの最前のロック穴より
前側に保持され且つ前記ラッチの爪の先端をロック穴か
ら離れる方向にガイドする形状よりなることを特徴とす
る自動車用シートのスライド装置。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載されてなる
自動車用シートのスライド装置であって、 前記係合阻止手段が、固定レールの最前のロック穴より
前側に保持され且つ前記ラッチの一般部を、該ラッチの
爪の先端をロック穴から離れる方向にガイドする形状よ
りなることを特徴とする自動車用シートのスライド装
置。 - 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載されてなる
自動車用シートのスライド装置であって、 前記係合阻止手段が、固定レールの最前のロック穴より
前側に変化するに従い徐々に固定レールから離れる面を
有するように形成されてなることを特徴とする自動車用
シートのスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8768798A JPH11278113A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 自動車用シートのスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8768798A JPH11278113A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 自動車用シートのスライド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11278113A true JPH11278113A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13921851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8768798A Pending JPH11278113A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 自動車用シートのスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11278113A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100457503C (zh) * | 2003-10-16 | 2009-02-04 | 东京座椅技术股份公司 | 座垫跳起式汽车用座椅 |
JP2010105433A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Imasen Electric Ind Co Ltd | シートスライド装置 |
CN108749657A (zh) * | 2017-08-18 | 2018-11-06 | 张金才 | 车室坐卧两用椅 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8768798A patent/JPH11278113A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100457503C (zh) * | 2003-10-16 | 2009-02-04 | 东京座椅技术股份公司 | 座垫跳起式汽车用座椅 |
JP2010105433A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Imasen Electric Ind Co Ltd | シートスライド装置 |
CN108749657A (zh) * | 2017-08-18 | 2018-11-06 | 张金才 | 车室坐卧两用椅 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060623 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060725 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |