JPH11278081A - 車両用旋回走行制御装置 - Google Patents

車両用旋回走行制御装置

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JPH11278081A
JPH11278081A JP8730398A JP8730398A JPH11278081A JP H11278081 A JPH11278081 A JP H11278081A JP 8730398 A JP8730398 A JP 8730398A JP 8730398 A JP8730398 A JP 8730398A JP H11278081 A JPH11278081 A JP H11278081A
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JP
Japan
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vehicle
torque
yaw rate
control
turning
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Application number
JP8730398A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
貴史 山本
Katsuji Yamashita
勝司 山下
Mitsuru Oba
充 大葉
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面摩擦係数μを用いず、比較的容易に検出
可能な水平方向加速度を用いて目標ヨーレートを決定で
きる車両用旋回走行制御装置を提供する。 【解決手段】 目標ヨーレート決定手段184におい
て、前後加速度GX の増加に伴って減少し、且つ合成加
速度GXYの増加に伴って増加するように目標ヨーレート
r°が決定されることから、路面摩擦係数μを必ずしも
直接検出することなく、比較的容易に検出可能な水平方
向加速度を用いて目標ヨーレートr°を決定でき、自然
な車両の旋回挙動が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回走行時におい
て目標ヨーレートが得られるように車両の旋回挙動を制
御するための制御量を出力する車両用旋回走行制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】旋回走行時において目標ヨーレートが得
られるように、車輪へのトルク配分制御、後輪操舵角制
御、車輪へブレーキ制御、エンジン出力制御などを行う
ことによって車両の旋回挙動を制御する形式の旋回走行
制御装置が知られている。このような旋回走行制御装置
では、通常、車両の横加速度GY が大きくなるほどスタ
ビリティファクタKh を増加させることにより目標ヨー
レートを小さくし、オーバステアを抑制して車両安定性
を高めたり、或いは路面摩擦係数μが大きくなるほどス
タビリティファクタKh を減少させることにより目標ヨ
ーレートを大きくし、アンダーステアを抑制して車両旋
回挙動を安定化することが行われている。たとえば、特
開平4−365674号公報に記載された装置がそれで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の旋回走行制御装置では、路面摩擦係数μの影響
が大きい。たとえば、同じ横加速度であるとき、路面摩
擦係数μの大きい路面では車輪のグリップ力に余裕があ
ったとしても、路面摩擦係数μの小さい路面では車輪の
グリップ力が限界近くに達している可能性がある。上記
特開平4−365674号公報に記載された装置では、
それには何ら開示されない何らかの検出装置を用いて路
面摩擦係数μを考慮してスタビリティファクタKh を変
化させているが、一般に、路面摩擦係数μを正確に検出
したり推定することは非常に困難であり、たとえ推定さ
れ得たとしても精度が低いため、制御精度が損なわれる
ことが避けられなかった。また、旋回走行開始時におい
てヨーレート偏差が発生してからトルク配分クラッチを
制御すると、前輪スリップ率の増加の影響により、操舵
角に対するヨーレートの立上がりが遅れて旋回操作性が
充分に得られないという不都合があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その第1の目的とするところは、路面摩擦
係数μを用いず、比較的容易に検出可能な水平方向加速
度を用いて目標ヨーレートを決定できる車両用旋回走行
制御装置を提供することにある。また、第2の目的とす
るところは、操舵角に対するヨーレートの立上がりの遅
れが抑制されて旋回操作性が得られる車両用旋回走行制
御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる第1の目的
を達成するための本発明の要旨とするところは、旋回走
行時において目標ヨーレートが得られるように車両の旋
回挙動を制御する車両用旋回走行制御装置であって、
(a) 前記車両の前後加速度を決定する前後加速度決定手
段と、(b) 前記車両の水平面内に作用する水平加速度を
決定する水平加速度決定手段と、(c) 前記前後加速度の
増加に伴って減少し、且つ前記水平加速度の増加に伴っ
て増加するように前記目標ヨーレートを決定する目標ヨ
ーレート決定手段とを、含むことにある。
【0006】
【第1発明の効果】このようにすれば、目標ヨーレート
決定手段において、前後加速度の増加に伴って減少し、
且つ前記水平加速度の増加に伴って増加するように前記
目標ヨーレートが決定されることから、路面摩擦係数μ
を必ずしも直接検出することなく、比較的容易に検出可
能な水平方向加速度を用いて目標ヨーレートを決定で
き、自然な車両の旋回挙動が実現される。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記第2の
目的を達成するための第2発明の要旨とするところは、
旋回走行時において目標ヨーレートが得られるように車
両の旋回挙動を制御するための制御量を出力する車両用
旋回走行制御装置であって、(a) 前記車両の舵角を検出
する舵角検出装置と、(b) 前記制御量を前記車両の舵角
に基づいて補正する制御量補正手段とを、含むことにあ
る。
【0008】
【第2発明の効果】このようにすれば、制御量補正手段
において、車両の旋回挙動を制御するための制御量がそ
の車両の舵角に基づいて補正されることから、車両の舵
角を操作する場合に、目標ヨーレートへの制御応答性が
高められる。たとえば、舵角の変化率が大きくなるほど
トルク配分クラッチの回転速度差が制限されることによ
り、前輪スリップ率が小さくされて操舵角に対するヨー
レートの立上がりの遅れが抑制されるので、コーナリン
グパワーが充分となって旋回操作性が高められるのであ
る。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記車両は4輪
駆動車両であって、その車両には、前後輪のトルク配分
を行うトルク配分クラッチと、旋回走行時において目標
ヨーレートに実際のヨーレートを追従させるようにその
トルク配分クラッチの伝達トルクを制御するトルク配分
クラッチ制御手段とが設けられたものである。
【0010】また、好適には、前記トルク配分クラッチ
にその伝達トルクを指令するためにそれへ出力される指
令値、すなわちトルク配分クラッチの伝達トルクを制御
するためにそれへ出力される制御量を、そのトルク配分
クラッチの入出力回転速度差すなわち差動回転速度とそ
のトルク配分クラッチへの入力トルクとの函数である上
限値および下限値により定められる範囲内に制限する制
御量制限手段が、さらに設けられる。このようにすれ
ば、トルク配分クラッチの急激な伝達トルク変化に起因
する違和感が解消されるとともに、トルク配分クラッチ
の過剰なスリップや過剰なトルク伝達が回避され、トル
ク配分クラッチの劣化が防止されるとともに、耐久性が
高められる。
【0011】また、好適には、上記の上限値および下限
値を、前記差動回転速度の絶対値の増加とともに増加さ
せ、前記入力トルクの絶対値の増加とともに増加させる
ように決定する制限値決定手段が備えられる。このよう
にすれば、上限値および下限値が、実際の差動回転速度
および入力トルクに応じて適切な値に設定されるので、
トルク配分クラッチの過剰なスリップや過剰なトルク伝
達が発生しないようにする必要かつ充分な範囲内に、ト
ルク配分クラッチのトルクが制限される利点がある。
【0012】また、好適には、車両の前後加速度と左右
(横)加速度とから車両の水平面内における合成加速度
を算出する合成加速度算出手段と、予め設定された関係
からそれら前後加速度および合成加速度に基づいて、旋
回走行車両のオーバステアおよびアンダーステアを示す
スタビリティファクタを算出する目標スタビリティファ
クタ算出手段と、予め設定された目標ヨーレート算出式
からそのスタビリティファクタ、車速、操舵角に基づい
て目標ヨーレートを算出する目標ヨーレート決定手段と
が設けられたものである。このようにして算出された目
標ヨーレートを旋回走行時のヨーレートの目標値として
用いることにより、旋回走行時において自然な車両挙動
が得られる。
【0013】また、好適には、前記スタビリティファク
タは、それが正の値であるときにアンダーステアを示
し、それが負の値であるときにオーバステアを示すもの
であり、前記目標スタビリティファクタ算出手段は、前
記車両の前後加速度が増加するにともなってスタビリテ
ィファクタを増加させ、前記車両の合成加速度が増加す
るにともなってスタビリティファクタを減少させるもの
である。このようにすれば、路面摩擦係数μを考慮した
自然な旋回走行時のステアリングが得られる。
【0014】また、好適には、前記目標ヨーレート決定
手段は、前記スタビリティファクタおよび車速が増加す
るほど目標ヨーレートを減少させ、前記舵角が増加する
ほど目標ヨーレートを増加させるものである。このよう
にすれば、制御可能範囲内において好適に目標ヨーレー
トを設定でき、自然な旋回走行時のステアリングが得ら
れる。
【0015】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の制御装置を備
えた車両の動力伝達装置を示している。図において、原
動機として機能するエンジン10には、トルクコンバー
タ付自動変速機12、前部差動歯車装置14、およびト
ランスファ16を収容するトランスアクスルハウジング
18が締結されている。これにより、エンジン10の出
力トルクは、トルクコンバータ付自動変速機12、前部
差動歯車装置14、左右1対の車軸20、22を介して
左右1対の前輪24、26へ伝達される一方、上記トル
クコンバータ付自動変速機12、トランスファ16、プ
ロペラシャフト28、トルク配分クラッチとして機能す
る電磁クラッチ30、後部差動歯車装置32、左右1対
の車軸34、36を介して左右1対の後輪38、40へ
伝達されるようになっている。
【0017】上記電磁クラッチ30は、エンジン10か
ら前輪24、26と後輪38、40とへそれぞれ伝達さ
れるトルクの割合を調節するためのトルク配分クラッチ
として機能するものであって、プロペラシャフト28に
接続されてそれと共に回転する入力側摩擦板42と、後
部差動歯車装置32のドライブピニオン44に接続され
てそれと共に回転する出力側摩擦板46と、それら入力
側摩擦板42と出力側摩擦板46とを電磁力に従って押
圧することにより相互に摩擦係合させる電磁ソレノイド
48とを基本的に備え、後述の電子制御装置110から
の指令値trefに対応した大きさの伝達トルクを発生す
るように構成されている。上記電磁クラッチ30が解放
された場合には、エンジン10から出力されるトルクの
100%が前輪24、26へ伝達されるが、電磁クラッ
チ30が完全係合された場合には、エンジン10から出
力されるトルクの50%が前輪24、26へ伝達され、
残りの50%が後輪38、40へ伝達されるので、本実
施例では、上記電磁クラッチ30によるトルク配分調節
範囲は、前輪と後輪との重量配分比が0.5:0.5で
ある場合には、1:0から0.5:0.5の間までのト
ルク配分比範囲となっている。なお、一般には、電磁ク
ラッチ30が完全係合された場合には、前後輪の重量配
分相当に前後輪のトルクが分配される。本実施例では、
電磁クラッチ30により前輪駆動状態から直結4WDま
で前後輪のトルクを調節できる。
【0018】図2に詳しく示すように、電磁クラッチ3
0は、プロペラシャフト28に連結されるユニバーサル
ジョイント50およびクラッチドラム52を両軸端に有
し、クラッチハウジング54によりベアリング56を介
して回転可能に支持された入力軸58と、その入力軸5
8に対して同心となる状態でクラッチハウジング54に
よりベアリング60を介して回転可能に支持された出力
軸62と、入力軸58の軸端面に相対回転可能に嵌合さ
れた状態でその入力軸58と連結されたクラッチロータ
64と、回転不能となるように非回転部材であるクラッ
チハウジング54の突起65に係合させられた状態でベ
アリング66を介して入力軸58に支持された電磁ソレ
ノイド48と、電磁ソレノイド48の磁力により吸引さ
れる環状磁性部材68を有してクラッチドラム52の内
周面とクラッチロータ64の外周面との間に設けられ、
その電磁ソレノイド48の磁力によって比較的小さな摩
擦トルクが発生させられるコントロール(パイロット)
クラッチ70と、そのコントロールクラッチ70からの
摩擦トルクが伝達されるカムリング72とそのカムリン
グ72に接触するボールカム74とを有し、上記コント
ロールクラッチ70を介して伝達された比較的小さな回
転力をスラスト方向(軸心方向)の力に変換し且つ倍力
して環状押圧部材76に伝達する押圧装置78と、軸方
向において互いに重ねられた状態でクラッチドラム52
の内周面およびクラッチロータ64の外周面に対して軸
方向の移動可能且つ軸まわりの相対回転不能に設けられ
て、上記環状押圧部材76からのスラスト方向の力によ
り押圧される前記入力側摩擦板42および出力側摩擦板
46とを備え、たとえば図3に示す特性に従って、電磁
ソレノイド48に供給される駆動電流に対応した大きさ
の伝達トルクを発生させる。
【0019】図1に戻って、車両には、4輪駆動モード
を選択するときに操作される4輪駆動選択スイッチ8
0、左前輪24の回転速度を検出する車輪速度センサ8
2、右前輪26の回転速度を検出する車輪速度センサ8
4、左後輪38の回転速度を検出する車輪速度センサ8
6、右後輪40の回転速度を検出する車輪速度センサ8
8、車両の前後加速度すなわち走行方向の加速度GX
検出する前後Gセンサ90、車両の左右加速度すなわち
横方向の加速度GY を検出する左右Gセンサ92、ステ
アリングホイール93により操作される車両の舵角を検
出する舵角センサ94、アクセルペダルにより操作され
るスロットル開度を検出するスロットルセンサ96、エ
ンジン10の回転速度を検出するエンジン回転速度セン
サ98、自動変速機12の実際のギヤ段すなわちシフト
位置を検出するシフト位置センサ100、ブレーキペダ
ル102が操作されたことを検出するブレーキセンサ1
04、パーキングブレーキレバー106が操作されたこ
とを検出するPBブレーキセンサ108、車体の重心を
通る鉛直線まわりの回転角速度(ヨー角速度)であるヨ
ーレートrを検出するヨーレートセンサ116がそれぞ
れ設けられており、それらのスイッチ或いはセンサから
は、4輪駆動モードを選択されたことを示す信号S4W
D、左前輪24の回転速度NFLを示す信号SNFL、右前
輪26の回転速度NFRを示す信号SNFR、左後輪38の
回転速度NRLを示す信号SNRL、右後輪40の回転速度
RRを示す信号SNRR、前後加速度GX を示す信号SG
X 、左右(横)加速度GY を示す信号SGY 、車両の舵
角δを示す信号Sδ、スロットル開度θthを示す信号S
θ、エンジン10の回転速度NE を示す信号SNE 、シ
フト位置SPを示す信号SSP、ブレーキペダル102
の操作を示す信号SBK、パーキングブレーキレバー1
06の操作を示す信号SPB、ヨーレートrを示す信号
Srが、トルク配分制御用の電子制御装置110へそれ
ぞれ供給される。
【0020】上記前後Gセンサ90および左右Gセンサ
92は、比較的大きな質量をもった部材とその部材に作
用する力すなわち加速度を検出する圧電素子とを備えた
圧電型や、比較的大きな質量をもった部材とその部材に
加えられる加速度による変位を元位置に保つような平衡
力を電磁力にて発生させる電磁コイルとを備えてその電
磁コイルの駆動電流に基づいて加速度を検出するサーボ
型などにより構成されている。また、上記ヨーレートセ
ンサ116は、レートジャイロとしてもよく知られたも
のであり、ガス式、振動式、レーザ式などにより構成さ
れている。
【0021】上記電子制御装置110は、CPU、RA
M、ROM、入出力インターフェースなどを含む所謂マ
イクロコンピュータであって、CPUはRAMの記憶機
能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムを実
行することにより上記の入力信号を処理し、電磁クラッ
チ30へ制御信号を出力するとともに、電磁クラッチ3
0の作動中を示す作動表示灯112および電磁クラッチ
30の異常を示す異常表示灯114を表示させる。図4
は、上記電子制御装置110の構成例を詳細に示すもの
である。エンジン制御および変速制御用電子制御装置1
15からは、スロットル開度θth、自動変速機12のギ
ヤ段、エンジン系のフェイルを表す信号とエンジン10
の回転速度に対応した周波数のエンジンパルス信号が電
子制御装置110に供給される。電子制御装置110
は、ABS用制御装置116および4WD用制御装置1
17と、指令値tref に対応する大きさの制御電流を電
磁クラッチ30へ出力する駆動回路118とを備えてい
る。
【0022】図5は、上記電子制御装置110の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図5にお
いて、トルク配分クラッチ制御手段120は、たとえば
発進時制御、旋回走行時制御、通常走行時制御、制動時
制御など、車両の前輪および後輪のトルク配分を制御す
る複数種類の制御モードの中のいずれか1つを、車両状
態に基づいて択一的に選択し、選択した制御モードにお
いて予め設定された制御式に従って、電磁クラッチ30
の伝達トルク或いはその電磁クラッチ30に供給すべき
駆動電流に対応する大きさの指令値tref を表す制御信
号SCを出力すると共に、作動表示灯112を点灯させ
る。たとえば、4輪駆動選択スイッチ80によって4輪
駆動モードが選択されているとき、ブレーキセンサ10
4により主ブレーキの操作が検出されると制動時制御が
選択される。また、たとえば図6に示す関係から車速V
と車両舵角δとで示される走行状態に基づいて発進時制
御(図6の)、旋回走行時制御(図6の)、通常走
行時制御(図6の)のいずれかが選択されるのであ
る。
【0023】上記発進時制御では、車両状態に応じた最
大のトラクションを得るために、前輪24、26と後輪
38、40とに対する車両の重量配分に相当するトルク
配分となるように電磁クラッチ30が制御されたり、舵
角δに応じて後輪38、40への伝達トルクを制限する
ように電磁クラッチ30が制御される。また、上記旋回
走行時制御では、特に路面摩擦係数が小さい圧雪路或い
は凍結路における旋回走行中の操縦安定性を高めるため
に、たとえばアンダーステアとオーバーステアとの中間
の中立ステアとなるような目標ヨーレートr°に実際の
ヨーレートrが追従するように、電磁クラッチ30が制
御される。また、上記通常走行時制御では、基本的には
重量配分に対応したトルク配分となるように電磁クラッ
チ30の入力側および出力側の回転速度差が発生すると
伝達トルクが大きくなるようにされるが、燃費を高める
ために直進走行などのような4輪駆動不要なときには可
及的に締結力を小さくするように、電磁クラッチ30が
制御される。また、上記制動時制御では、ABS制御や
VSC制御との制御干渉を回避するために、ブレーキペ
ダル102が操作されると、直接的に電磁クラッチ30
の締結力が小さくなるように、或いはABS制御が開始
されるまでは電磁クラッチ30が締結されてエンジンブ
レーキ力を4輪に分配させるが、ABS制御が開始され
ると締結力が小さくされ、またVSC制御が開始される
と解放されるように、電磁クラッチ30が制御される。
【0024】入力トルク算出手段122は、エンジン1
0のプロペラシャフト28まわりの出力トルク(車両の
駆動トルク)すなわち電磁クラッチ30の入力トルクt
in(N・m)を、たとえば図7に示す予め記憶された関
係から実際のエンジン回転速度NE (rpm)およびス
ロットル開度θth(%)或いは吸入空気量Qに基づいて
逐次算出する。この入力トルク算出手段122は、好ま
しくは予め設定された時間幅を有して時間経過とともに
移動させられる移動区間内に得られた複数個の入力トル
クtinの平均値すなわち移動平均値として入力トルクt
inavを算出する。ここで、上記入力トルクtinは、前輪
24、26側へ配分されるトルクtf と電磁クラッチ3
0から後輪38、40側へ配分されるトルクtr との和
(tin=tf +tr )として定義される。上記後輪3
8、40側へ配分されるトルクtrは電磁クラッチ30
の伝達トルクであり、定常状態では電磁クラッチ30に
対する指令値tref に対応している。
【0025】差動回転速度(回転速度差)算出手段12
4は、電磁クラッチ30の入力軸58の回転速度Nf
前輪回転速度NFLおよびNFRの平均値と前部差動歯車装
置14のギヤ比とに基づいて算出するとともに、電磁ク
ラッチ30の出力軸62の回転速度Nr を後輪回転数度
RLおよびNRRの平均値と後部差動歯車装置32のギヤ
比とに基づいて算出し、入力軸58の回転速度Nf から
出力軸62の回転速度Nr を差し引くことにより、入力
軸58と出力軸62との差動(スリップ)回転速度ΔN
(rpm)すなわち電磁クラッチ30の入出力回転速度
差ΔN(=Nf−Nr )を算出する。この差動回転速度
算出手段124も、予め設定された時間幅を有して時間
経過とともに移動させられる移動区間内に得られた複数
個の差動回転数ΔNの平均値すなわち移動平均値として
差動回転数ΔNavを算出する。
【0026】車速算出手段178は、たとえば前輪回転
速度NFL、NFR、および後輪回転速度NRL、NRRから、
或いは図示しない車速センサにより自動変速機12の出
力軸の回転速度に基づいて検出された車速信号から、車
速すなわち車体速度Vを算出する。合成加速度算出手段
180は、前後Gセンサ90により検出された前後加速
度GX と左右Gセンサ92により検出された左右(横)
加速度GY とから、平面内における平面加速度すなわち
合成加速度GXY〔=√(GX 2 +GY 2 )〕を算出す
る。
【0027】目標スタビリティファクタ算出手段182
は、たとえば図8および図9に示す変化傾向を有する関
係から、上記前後加速度GX および合成加速度GXYに基
づいて目標スタビリティファクタKh を算出する。この
目標スタビリティファクタK h は、前後加速度GX およ
び合成加速度GXY〔=√(GX 2 +GY 2 〕の函数〔K
h =f(GX ,GXY)〕であって、それが正(Kh
0)であるときにアンダーステア特性を示し、それが零
(Kh =0)であるときにニュートラルステア特性を示
し、それが負(Kh <0)であるときにオーバステア特
性を示すものである。なお、上記図8および図9に示す
関係は、旋回走行中に車体に作用する加速度に応じた理
想的なステアリング特性を示すものであって、たとえば
低μ路において加速或いは減速に応じた安定した旋回が
行えるように予め実験的に求められたものである。この
目標スタビリティファクタ算出手段182には、好適に
は、逐次求められた目標スタビリティファクタKh を緩
やかに変化させるためのなまし処理としてローパスフィ
ルタ処理を実行する目標スタビリティファクタなまし処
理手段が含まれる。このとき、ローパスフィルタ処理の
時定数は前記電磁クラッチ30の応答の時定数すなわち
指令値tref の立上がりから実際の伝達トルクtr の立
上がりまでの時間よりも充分に大きい値となるように設
定されている。
【0028】上記図8の上記前後加速度GX と目標スタ
ビリティファクタKh との関係では、前後加速度GX
増加に伴って目標スタビリティファクタKh も加速度的
に増加(目標ヨーレートr°が減少)するものであり、
自然な車両挙動が実現されるように定められている。こ
の目標スタビリティファクタKh は、電磁クラッチ30
の直結状態(全輪駆動状態)の実スタビリティファクタ
と電磁クラッチ30の解放状態(前輪駆動状態)の実ス
タビリティファクタとの間の領域内に存在している。ま
た、上記合成加速度GXYは路面摩擦力(摩擦係数μ×荷
重W)を越えることができない(μ≧GXY)ので、合成
加速度GXYは路面摩擦係数μの下限値を示している。図
9の合成加速度GXYと目標スタビリティファクタKh
の関係では、合成加速度GXYの増加に対して目標スタビ
リティファクタKh が単調減少(目標ヨーレートr°を
増加)することで低μ路での目標ヨーレートr°を低下
させ、安定した旋回走行ができるようになっている。
【0029】目標ヨーレート決定手段184は、予め記
憶された数式1から実際の目標スタビリティファクタK
h 、車速V、舵角δ、ステアリングホイール93と前輪
24、26との間のギヤ比Rst、ホイールベースLに基
づいて目標ヨーレートr°を算出する。この数式1は、
図10の車両の2輪モデルにおける、加減速のない一定
速度で車両が旋回する場合の定常円旋回の式である。
【0030】
【数1】 r°=V・δ/(Kh ・V2 +1)Rst・L ・・・(1)
【0031】ヨーレート偏差算出手段186は、目標ヨ
ーレートr°と実際のヨーレートrとの偏差e〔=(r
°−r)sign(r)〕を算出する。このsign(r)は、
rが正(>0)であるときに1となり、rが零であると
きに0となり、rが負(<0)であるときに1となる。
図11は、上記偏差eと車両の旋回挙動との関係を示し
ている。
【0032】制御ゲイン決定手段188は、数式2に示
す予め記憶された旋回走行時トルク配分制御用制御式の
各制御ゲインGO 、Gtin 、GP 、GI 、GD 、GS
決定する。この数式2の制御式は、目標ヨーレートr°
に実際のヨーレートrを追従させるように制御量を決定
することにより、旋回走行時のステアリングをオーバス
テアリングとアンダーステアリングとの中間領域として
自然な旋回感が得られるようにするために予め決定され
たものである。後述の函数σが零(σ=0)であるとき
の偏差eが零に向かって収束し、且つV=(1/2)σ
2 なるときにdV/dt =σ dσ/dt ≦0が成立するという
2条件が満足される範囲では、偏差eが零であることが
保証されるので、上記数式2に示す制御式は外乱やパラ
メータ変動に対するロバスト性に強いことから、上記の
制御ゲインGO 、Gtin 、GP 、GI 、GD 、GS は一
定値でもよいので、予め記憶された値が読み出される。
しかし、より好ましくは、数式3乃至8から横すべり角
検出手段190により検出された前輪横すべり角βf
後輪横すべり角βr 、および路面摩擦係数検出手段19
2により検出された路面摩擦係数μに基づいて算出され
る。
【0033】
【数2】 tref =tr sign(tin)=GO +Gtin |tin|+GP e +GI ∫edt+GD de/dt +GS σ/(|σ|+ε) ・・・(2)
【0034】
【数3】GO ≡−K1 /K3 ・・・(3)
【0035】
【数4】Gtin ≡K2 /K3 ・・・(4)
【0036】
【数5】 GP ≡〔1+λ3 (λ1 +λ2 )〕/λ2 3 sign(r) ・・・(5)
【0037】
【数6】GI ≡λ3 /λ2 3 sign(r) ・・・(6)
【0038】
【数7】GD ≡λ1 /λ2 3 sign(r) ・・・(7)
【0039】
【数8】GS ≡λ4 /λ2 3 sign(r) ・・・(8)
【0040】上記数式2に示す旋回走行時のトルク配分
制御式は、以下のようにして導かれたものである。すな
わち、図10の車両2輪モデルの重心を通る鉛直線すな
わちz軸回りの運動方程式は以下の数式9に示すように
なる。この数式9において、Iはz軸まわりの慣性モー
メント、Lf は重心から前輪の中心までの距離、Lr
重心から後輪の中心までの距離、ffyおよびfryは前輪
および後輪に発生するコーナリングフォース、Cf およ
びCr はコーナリングパワー、βf およびβrは前輪お
よび後輪の横すべり角である。それらコーナリングパワ
f および r は路面摩擦係数μおよび前後重量配分
などによって変化する定数であるが、ここでは主に前後
トルクにより変化する定数であるとして、数式10に示
すように近似的に仮定する。ここで、Kf 、Kr
f 、Cr はそれぞれ路面摩擦係数μおよび前後荷重配
分などの函数であるが、定数としてもよい。また、エン
ジン出力トルクtinは前輪へ配分されるトルクtf と後
輪へ配分されるトルクtr との加算値(tin=tf +t
r )である。これにより、数式9は数式11となる。ま
た、ヨーレートの単純な偏差をerrとすると、このerr
の変化率 de/dt は数式12で表される。
【0041】
【数9】 Idr/dt =2( Lf fy−Lr ry) ・・・(9) 但し、ffy=−Cf βf 、fry=−Cr βr
【0042】
【数10】 Cf =Kf (1−Cf f sign(tin)) ・・・(10-1) Cr =Kr (1−Cr r sign(tin)) ・・・(10-2)
【0043】
【数11】 dr/dt =(2/I)〔−Lf f βf +Lr r βr + Lf f βf f f sign(tin)− (Lf f βf f +Lr r βr r )tr sign(tin)〕 ・・・(11)
【0044】
【数12】 de/dt =( derr/dt )sign(r) ・・・(12) 但し、 derr/dt ≡ dr°/dt − dr/dt = dr°/dt − (2/I)〔−Lf f βf +Lr r βr 〕− (2/I)〔Lf f βf f f sign(tin)− (Lf f βf f +Lr r βr r )tr sign(tin)〕 ≡K1 −K2 f sign(tin)+K3 r sign(tin) K1 ≡ dr°/dt −(2/I)〔−Lf f βf +Lr r βr 〕 K2 ≡(2/I)Lf f βf f 3 ≡(2/I)(Lf f βf f +Lr r βr r
【0045】ここで、偏差eを0とする制御則を得るた
めに、以下の条件を満たす函数σを求める。すなわち、
函数σが零(σ=0)であるときの偏差eが零に向かっ
て収束し(条件1)、且つV=(1/2)σ2 なるとき
にdV/dt =σ dσ/dt ≦0が成立する(条件2)という
2条件を満たす函数σはリヤプノフ安定性を満たしてお
り、σ→0に収束することが保証されている。また、条
件1が満足されていればσ→0に収束することになり、
制御目的が達成される。このことから、函数σを数式1
3に示すように定義する。この数式13においてσ=0
とした積分方程式の解から、偏差eが指数函数的に零に
収束することが判る。すなわち、条件1を満足してい
る。また、条件2を満足するために、数式14を定義す
る。この数式14を条件2の式に代入することにより条
件2が満足されていることが明らかである。
【0046】
【数13】σ≡(λ1 +λ2 )e+∫edt ・・・(13)
【0047】
【数14】 dσ/dt =−λ3 σ−λ4 〔σ/(|σ|+ε)〕 ・・・(14)
【0048】数式13を微分したものと数式14とは互
いに等しくなければならないので、数式13を微分して
数式14および前記数式12を代入することにより、後
輪への伝達トルクtr について解くと次式15が得られ
る。そして、その数式15の係数GO 、Gtin 、GP
I 、GD 、GS を前記数式3乃至数式8に示すように
定義すれば、数式15から前記数式2に示す制御式が得
られるのである。
【0049】
【数15】 tr =GO sign(tin)+Gtin in+〔GP e+GI ∫edt +GD de/dt +GS σ/(|σ|+ε)〕sign(tin)・・・(15)
【0050】トルク配分クラッチ制御手段120は、旋
回走行時においては、数式2に示す制御式を用いて、目
標ヨーレートr°と実際のヨーレートrとが一致するよ
うに、電磁クラッチ30の伝達トルクtr を制御する。
ここで、数式2に示す制御式において、その右辺第1項
は−K1 /K3 であり、K1 は目標ヨーレートが適切で
あれば略零であると考えられる。右辺第2項(Gtin
in|)は、入力トルクtinに応じて制御入力が発生す
るため、入力トルクtinの変化に対して速やかに後輪ト
ルク指令値tref を変化させることができる。第3乃至
5項は、制御偏差eに関するPIDフィードバック制御
量を発生させるものであり、制御偏差eを零とする制御
作用がある。第6項GS σ/(|σ|+ε)は、ε=0を
考えると、GS sign(σ)となり、σの正負に応じてG
S の制御入力を発生することから、外乱等によりσがσ
=0からはずれていても、σ=0へ引き戻そうとする作
用がある。σ=0が成立すればe→0が保証されてい
る。なお、上記定数εはσ=0近傍の制御動作のチャタ
リングを防止するために設定される。このように、前記
条件1および条件2から導かれる、第6項を有する制御
式(数式2)は、スライディングモード制御と称され、
ロバスト性の保証や解の収束性、およびチャタリング防
止効果が得られる。
【0051】車両の操舵初期において前輪横すべり角の
変化によりヨーレートが発生するのが支配的であって、
このときのコーナリングパワーは車輪スリップ率に大き
く依存し、前輪スリップ率の増大が抑えられればコーナ
リングパワーは向上し、舵に対するヨーレートの立上が
りが良好となる。また、操舵初期において、ヨーレート
が発生してからトルク配分を制御すると、コーナリング
パワーの上昇が遅れ、ヨーレートの立上がりが遅れるた
め、ステアリングホイール93(ハンドル)の戻し操作
や当て舵操作時は後輪のグリップを速やかに回復してヨ
ーレートを収束させる必要がある。制御量補正手段19
4は、上記操舵初期および戻し操作時、当て舵操作時に
は、旋回時のトルク配分制御式(数式2)だけでなく、
操舵に応じたトルクを付加させることを目的として、た
とえば、ステアリングホイール93の切り込み操作時で
ある条件(sign(r)=sign(δ)=sign( dδ/dt
))を満足するときには数式16から、ステアリング
ホイール93の戻し操作時である条件〔sign(r)≠si
gn( dδ/dt )〕を満足するときには数式17から、入
力トルクtinおよび舵角δに基づいて補正量ts を決定
する一方、トルク配分クラッチ制御手段120により数
式2から算出され且つ出力された制御量すなわちトルク
指令値tref にその補正量ts を加算することによりそ
の指令値tref (=tref +ts )を補正する。
【0052】
【数16】 ts =ts 1 (tin,| dδ/dt |) ・・・(16)
【0053】
【数17】 ts =−ts 2 (tin,| dδ/dt |) ・・・(17)
【0054】上記数式16において、ハンドル切込操作
時の補正値ts を決定する函数ts 1 およびハンドル戻
し操作時の補正値ts を決定する函数ts 2 は、図12
乃至図15に示すように、入力トルクtinの増加に対し
ては、tin>0では単調増加な函数であり、tin<0で
は単調増加な函数であり、舵角変化率| dδ/dt |の増
加に対しては、単調増加な函数であってすべて正の値を
取るものとする。さらに、| dδ/dt |が略0であれ
ば、ts 1 =0、ts 2 =0となるようにts 1および
s 2 が設定されている。これにより、舵角変化率 dδ
/dt が小さいときには、補正値ts が指令値tref に加
えられず、数式2のみで算出された指令値tref がトル
ク配分制御に用いられるが、ハンドル切込操作時には後
輪のトルク配分量を増加させ、ハンドル戻し時には後輪
のトルク配分量を減少させるように補正値ts が決定さ
れる。また、補正値ts は、入力トルクtinに応じて変
化させられるため、入力トルクtinの大きさに拘らず、
適切な前後トルク配分量が得られる。一方、補正値ts
は、舵角変化率| dδ/dt |に応じて変化させられるた
め、舵角操作速度に応じて適切な前後トルク配分量が得
られる。また、補正値ts は、舵角変化率| dδ/dt |
が小さいときには零とされるので、トルク配分制御式
(数式2)とは干渉せず、操舵による旋回制御と駆動に
よる旋回制御とが分離され、相互干渉による不都合が解
消されている。
【0055】制限値決定手段196は、指令値tref
範囲を制限して過剰なトルク伝達や過剰なスリップを回
避するための最大トルクtmax および最小トルクtmin
を、予め記憶された関係から入力トルクtinおよび電磁
クラッチ30の差動回転速度ΔNに基づいて算出する。
上記の関係においては、たとえば図16および図17の
変化傾向を示す図のように、入力トルクtinの絶対値或
いは差動回転速度ΔNの絶対値が増加する程、最大トル
クtmax および最小トルクtmin が増加するように決定
されている。
【0056】制御量制限手段198は、上記制御量補正
手段194から出力された制御量すなわち指令値tref
を、上記制限値決定手段196により決定された最大ト
ルクtmax および最小トルクtmin の範囲内に制限す
る。たとえば、指令値tref が最大トルクtmax を越え
る場合にはその最大トルク値tmax と置換し、指令値t
ref が最小トルク値tmin を下まわる場合にはその最小
トルクtmin と置換することにより、指令値tref の変
化を最大トルクtmax または最小トルクtmin に飽和さ
せる。電流値変換手段200は、たとえば図3に示す予
め記憶された関係から、その指令値tref を電磁クラッ
チ30の駆動電流を示す信号に変換し、駆動回路118
へ出力する。
【0057】図18および図19は、前記電子制御装置
108の制御作動の要部を説明するフローチャートであ
って、図18は制御モード選択ルーチンを示し、図19
は旋回走行時のトルク配分制御ルーチンを示している。
図18のステップ(以下、ステップを省略する)S1で
は、車速V、舵角δ、ブレーキセンサ104の出力信号
などが読み込まれた後、S2において、ブレーキペダル
102が操作されたか否かがブレーキセンサ104から
の信号に基づいて判断される。このS2の判断が肯定さ
れた場合は、S3において制動時制御が選択され、本ル
ーチンが終了させられる。しかし、S2の判断が否定さ
れた場合は、S4において、図6に示す予め記憶された
関係から車速V、舵角δに基づいて発進時制御、旋回走
行時制御、通常走行時制御のいずれかが判定される。S
4において発進時制御が判定された場合にはS5におい
て発進時制御が選択され、S4において旋回走行時制御
が判定された場合にはS6において旋回走行時制御が選
択され、S4において通常走行時制御が判定された場合
にはS7において通常走行時制御が選択される。
【0058】図19の旋回走行時のトルク配分制御ルー
チンにおいて、SH1では、エンジントルク(入力トル
ク)tin、電磁クラッチ30の入出力回転速度差すなわ
ち差動回転速度ΔN(プロペラシャフト28の回転速度
−ドライブピニオン44の回転速度)、舵角δ、補正後
の前後加速度GX および横加速度GY 、それらの合成加
速度GXY、ヨーレートr、前輪横すべり角βf 、後輪横
すべり角βr 、路面摩擦係数μが読み込まれ、或いは算
出される。本実施例では、このSH1が前記差動回転速
度算出手段124、車速算出手段178、合成加速度算
出手段180に対応している。
【0059】次いで、前記目標スタビリティファクタ算
出手段182に対応するSH2では、たとえば図8およ
び図9に示す予め記憶された関係から前後加速度GX
よび横加速度GY に基づいて目標スタビリティファクタ
h が決定される。また、これに続いて、目標スタビリ
ティファクタなまし処理手段に対応するSH3では、上
記SH2において逐次求められた目標スタビリティファ
クタKh を緩やかに変化させるためのなまし処理として
ローパスフィルタ処理が実行される。これにより、目標
スタビリティファクタKh の変動がトルク応答性よりも
激しい場合にも制御が追いつかず不安定な挙動となるこ
とが好適に防止されている。なお、上記ローパスフィル
タ処理の時定数は、0.2乃至0.3秒程度の値であっ
て、入力信号からノイズ除去するためのローパスフィル
タ処理の時定数に比較して桁違いに大きい値とされてい
る。
【0060】前記目標ヨーレート決定手段184に対応
するSH4では、予め記憶された数式1から実際の目標
スタビリティファクタKh 、車速V、舵角δ、ステアリ
ングホイール93と前輪24、26との間のギヤ比
st、ホイールベースLに基づいて目標ヨーレートr°
が算出される。続いて前記ヨーレート偏差算出手段18
6に対応するSH5では、目標ヨーレートr°と実際の
ヨーレート(車体の重心を通る鉛直線まわりの回転角速
度)rとの偏差e〔=(r°−r)sign(r)〕が算出
される。
【0061】次いで、前記制御ゲイン決定手段188に
対応するSH6では、数式2に示す予め記憶された旋回
走行時トルク配分制御の制御式の各制御ゲインGO 、G
tin、GP 、GI 、GD 、GS が決定される。これら制
御ゲインGO 、Gtin 、GP、GI 、GD 、GS は、一
定値でもよいので、このような場合には予め記憶された
値が読み出されるが、より好ましくは、前記数式3乃至
8から算出される。そして、前記トルク配分クラッチ制
御手段120に対応するSH7では、目標ヨーレートr
°に実際のヨーレートrを追従させるための数式2の旋
回走行時トルク配分制御式から、上記偏差eおよびゲイ
ンGO 、Gtin 、GP 、GI 、GD 、G S に基づいて、
電磁クラッチ30に対する制御値すなわち電磁クラッチ
30に対して伝達トルクを指令する指令値tref が逐次
算出される。
【0062】次いで、前記制御量補正手段194に対応
するSH8では、ステアリングホイール93の切り込み
操作時である条件(sign(r)=sign(δ)=sign( d
δ/dt ))を満足するときには数式16から、ステアリ
ングホイール93の戻し操作時である条件〔sign(r)
≠sign( dδ/dt )〕を満足するときには数式17か
ら、入力トルクtinおよび舵角δに基づいて補正量ts
が決定され、SH7において数式2から算出され且つ出
力された制御量すなわちトルク指令値tref にその補正
量ts を加算することによりその指令値tref (=t
ref +ts )が補正される。
【0063】続いて、前記制限値決定手段196および
制御量制限手段198に対応するSH9では、指令値t
ref の範囲を制限して過剰なトルク伝達や過剰なスリッ
プを回避するための最大トルクtmax および最小トルク
min が、予め記憶された関係から入力トルクtinおよ
び電磁クラッチ30の差動回転速度ΔNに基づいて算出
され、SH7で求められた指令値tref がその最大トル
クtmax および最小トルクtmin に制限される。そし
て、前記電流値変換手段200に対応するSH11にお
いて、たとえば図3に示す予め記憶された関係から、指
令値tref が電磁クラッチ30の駆動電流を示す信号に
変換された後、SH12においてその信号が駆動回路1
18へ出力される。
【0064】上述のように、本実施例によれば、目標ヨ
ーレート決定手段184(SH4)において、前後加速
度GX の増加に伴って減少し、且つ合成加速度GXYの増
加に伴って増加するように目標ヨーレートr°が決定さ
れることから、路面摩擦係数μを必ずしも直接検出する
ことなく、比較的容易に検出可能な水平方向加速度を用
いて目標ヨーレートr°を決定でき、自然な車両の旋回
挙動が実現される。
【0065】また、本実施例によれば、制御量補正手段
194(SH8)において、車両の旋回挙動を制御する
ための制御量tref がその車両の舵角δに基づいて補正
されることから、車両の舵角δを操作する場合に、目標
ヨーレートr°への制御応答性が高められる。たとえ
ば、舵角δの変化率d δ/dt が大きくなるほど電磁クラ
ッチ30の回転速度差ΔNが制限されることにより、前
輪スリップ率が小さくされて操舵角δに対するヨーレー
トrの立上がりの遅れが抑制されるので、コーナリング
パワーが充分となって旋回操作性が高められるのであ
る。
【0066】また、本実施例によれば、前後輪にトルク
配分を行う電磁クラッチ30にその伝達トルクを指令す
るためにそれへ出力される指令値tref 、すなわち電磁
クラッチ30の伝達トルクを制御するためにそれへ出力
される制御量を、その電磁クラッチ30の入出力回転速
度差すなわち差動回転速度ΔNとその電磁クラッチ30
への入力トルクtinとの函数である上限値tmax および
下限値tmin により定められる範囲内に制限する制御量
制限手段198(SH10)が、設けられているので、
電磁クラッチ30の急激な伝達トルク変化に起因する違
和感が解消されるとともに、電磁クラッチ30の過剰な
スリップや過剰なトルク伝達が回避され、電磁クラッチ
30の劣化が防止されるとともに、耐久性が高められ
る。
【0067】また、本実施例によれば、上記の上限値t
max および下限値tmin を、差動回転速度ΔNの絶対値
の増加とともに増加させ、前記入力トルクtinの絶対値
の増加とともに増加させるように決定する制限値決定手
段196(SH9)が備えられているので、上限値t
max および下限値tmin が、実際の差動回転速度ΔNお
よび入力トルクtinに応じて適切な値に設定されるの
で、電磁クラッチ30の過剰なスリップや過剰なトルク
伝達が発生しないようにする必要かつ充分な範囲内に、
電磁クラッチ30のトルクが制限される利点がある。
【0068】また、本実施例によれば、車両の前後加速
度GX と左右(横)加速度GY とから車両の水平面内に
おける合成加速度GXYを算出する合成加速度算出手段1
80(SH1)と、たとえば図8および図9に示す変化
傾向を有する予め設定された関係からそれら前後加速度
X および合成加速度GXYに基づいて、旋回走行車両の
オーバステアおよびアンダーステアを示す目標スタビリ
ティファクタKh を算出する目標スタビリティファクタ
算出手段182(SH2)と、予め記憶された数式1か
ら実際の目標スタビリティファクタKh 、車速V、舵角
δ、ステアリングホイール93と前輪24、26との間
のギヤ比Rst、ホイールベースLに基づいて目標ヨーレ
ートr°を算出する目標ヨーレート決定手段184(S
H4)とが設けられたものである。このようにして算出
された目標ヨーレートr°を旋回走行時のヨーレートr
の目標値として用いることにより、旋回走行時において
自然な車両挙動が得られる。
【0069】また、本実施例によれば、前記スタビリテ
ィファクタKh は、それが正の値であるときにアンダー
ステアを示し、それが負の値であるときにオーバステア
を示すものであり、前記スタビリティファクタ算出手段
182(SH2)は、車両の前後加速度GX が増加する
にともなってスタビリティファクタKh を増加させ、前
記車両の合成加速度GXYが増加するにともなってスタビ
リティファクタKh を減少させるものであるので、路面
摩擦係数μを考慮した自然な旋回走行時のステアリング
が得られる。
【0070】また、本実施例によれば、前記目標ヨーレ
ート決定手段184(SH4)は、スタビリティファク
タKh および車速Vが増加するほど目標ヨーレートr°
を減少させ、舵角δが増加するほど目標ヨーレートr°
を増加させるものであるので、旋回制御可能範囲内にお
いて好適に目標ヨーレートr°を設定でき、自然な旋回
走行時のステアリングが得られる。因みに、図20は、
車両の左旋回において、4輪駆動状態(電磁クラッチ3
0の係合状態)と2輪駆動状態(前輪駆動FF状態)と
の間に形成される旋回制御可能範囲を、路面摩擦係数μ
をパラメータとして示す図である。
【0071】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0072】たとえば、前述の実施例では、車両の前後
方向の加速度GX を検出するための前後Gセンサ90と
車両の横方向の加速度GY を検出するための左右Gセン
サ92とが設けられ、合成加速度算出手段180はそれ
ら前後加速度GX および左右加速度GY から合成加速度
XYを算出していたが、上記2つのGセンサは、必ずし
も前後方向および左右方向の加速度を検出するものでな
くてもよい。要するに、水平方向の加速度が決定されれ
ばよいのである。
【0073】また、前述の実施例の目標スタビリティフ
ァクタ算出手段182には、ローパスフィルタ処理によ
り目標スタビリティファクタKh を緩やかに変化させる
なまし処理手段が含まれていたが、かならずしも設けら
れていなくてもよいし、前記制御量補正手段194およ
び制御量制限手段198もかならずしも設けられていな
くてもよい。
【0074】また、前述の実施例の前後Gセンサ90お
よび左右Gセンサ92により検出される前後加速度GX
および左右加速度GY は、車両の直進走行、定速走行、
平坦地走行であるときの出力(ドリフト量)により補正
されてよい。
【0075】また、前述の実施例の電磁クラッチ30
は、プロペラシャフト28と後部差動歯車装置32との
間に設けられるものであったが、所謂センターデフの差
動を制限するためにそれに並列に設けられた差動制限ク
ラッチ、トランスファと前部差動歯車装置との間に設け
られたクラッチ、プロペラシャフト28とそれに連結さ
れた差動歯車装置の出力側の1対の車軸との3軸のうち
の何れかの2軸間に設けられたクラッチなどであっても
よい。要するに、原動機から複数の車輪へそれぞれ伝達
されるトルクの割合を調節する電磁式、油圧式などのト
ルク配分クラッチであればよいのである。
【0076】また、前述の実施例のトルク配分クラッチ
制御手段120では、数式2に示す予め記憶された旋回
走行時トルク配分制御用制御式により、目標ヨーレート
r°に実際のヨーレートrを追従させるようにして電磁
クラッチ30の伝達トルクが制御されていたが、指令値
ref をハンドル切り込み時と戻し時とを舵角δに基づ
いて判定し、予めトルク配分制御のために求められた上
限値tmax および下限値tmin の間の領域内となるよう
に2値制御してもよい。
【0077】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車両用旋回走行制御装置を
備えた車両の動力伝達経路を説明する図である。
【図2】前輪および後輪のトルク配分を行うために、図
1の動力伝達経路に設けられた電磁クラッチの構成を説
明する断面図である。
【図3】図2の電磁クラッチのクラッチ特性を説明する
特性図である。
【図4】図1の電子制御装置の構成例を詳細に説明する
図である。
【図5】図1の電子制御装置の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図6】図5のトルク配分制御手段において複数種類の
制御モードを切り換えるために予め記憶された関係を示
す図である。
【図7】図5の入力トルク算出手段において入力トルク
を算出するために予め記憶された関係を示す図である。
【図8】図5の目標スタビリティファクタ算出手段にお
いて、目標スタビリティファクタKh を前後加速度GX
に基づいて決定するために用いられる予め記憶された関
係を説明する図である。
【図9】図5の目標スタビリティファクタ算出手段にお
いて、目標スタビリティファクタKh を合成加速度GXY
に基づいて決定するために用いられる予め記憶された関
係を説明する図である。
【図10】図5のトルク配分クラッチ制御手段において
用いられる旋回走行時制御式の定常円旋回を説明する車
両2輪モデルを示す図である。
【図11】図5のトルク配分クラッチ制御手段による旋
回走行時制御において、目標ヨーレートr°と実際のヨ
ーレートrとの偏差eと車両の旋回挙動との関係を説明
する図である。
【図12】図5の制御量補正手段において、ハンドル切
込操作時の補正値ts 1 を舵角変化率 dδ/dt に基づい
て決定するために用いられる関係を示す図である。
【図13】図5の制御量補正手段において、ハンドル切
込操作時の補正値ts 1 を入力トルクtinに基づいて決
定するために用いられる関係を示す図である。
【図14】図5の制御量補正手段において、ハンドル戻
し操作時の補正値ts 2 を舵角変化率 dδ/dt に基づい
て決定するために用いられる関係を示す図である。
【図15】図5の制御量補正手段において、ハンドル戻
し操作時の補正値ts 2 を入力トルクtinに基づいて決
定するために用いられる関係を示す図である。
【図16】図5の制限値決定手段において、指令値t
ref の範囲を制限する最大トルクt max および最小トル
クtmin を決定するために用いられる関係であって入力
トルクtinと最大トルクtmax および最小トルクtmin
との関係を示す図である。
【図17】図5の制限値決定手段において、指令値t
ref の範囲を制限する最大トルクt max および最小トル
クtmin を決定するために用いられる関係であって電磁
クラッチ30の差動回転速度ΔNと最大トルクtmax
よび最小トルクtmin との関係を示す図である。
【図18】図1の電子制御装置の制御作動の要部を説明
するフローチャートであって、制御モード選択ルーチン
を示す図である。
【図19】図1の電子制御装置の制御作動の要部を説明
するフローチャートであって、旋回走行時制御ルーチン
を示す図である。
【図20】図19の旋回走行時制御による制御領域を斜
線にて示す図である。
【符号の説明】
30:電磁クラッチ(トルク配分クラッチ) 90:前後Gセンサ(前後加速度決定手段) 94:舵角センサ(舵角検出装置) 180:合成加速度算出手段(水平加速度決定手段) 184:目標ヨーレート決定手段 194:制御量補正手段 198:制御量制限手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回走行時において目標ヨーレートが得
    られるように車両の旋回挙動を制御する車両用旋回走行
    制御装置であって、 前記車両の前後加速度を決定する前後加速度決定手段
    と、 前記車両の水平面内に作用する水平加速度を決定する水
    平加速度決定手段と、 前記前後加速度の増加に伴って減少し、且つ前記水平加
    速度の増加に伴って増加するように前記目標ヨーレート
    を決定する目標ヨーレート決定手段とを、含むことを特
    徴とする車両用旋回走行制御装置。
  2. 【請求項2】 旋回走行時において目標ヨーレートが得
    られるように車両の旋回挙動を制御するための制御量を
    出力する車両用旋回走行制御装置であって、 前記車両の舵角を検出する舵角検出装置と、 前記制御量を前記車両の舵角に基づいて補正する制御量
    補正手段とを、含むことを特徴とする車両用旋回走行制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記車両は、前後輪へのトルク配分を行
    うトルク配分クラッチを備えたものであり、該トルク配
    分クラッチにその伝達トルクを制御するための制御量を
    該トルク配分クラッチの入出力回転速度差の函数である
    上限値および下限値により定められる範囲内に制限する
    制御量制限手段を、さらに含むものである請求項1また
    は2の車両用旋回走行制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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