JPH11276767A - 自動供給機構及び生ゴミ処理装置 - Google Patents

自動供給機構及び生ゴミ処理装置

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JPH11276767A
JPH11276767A JP10086846A JP8684698A JPH11276767A JP H11276767 A JPH11276767 A JP H11276767A JP 10086846 A JP10086846 A JP 10086846A JP 8684698 A JP8684698 A JP 8684698A JP H11276767 A JPH11276767 A JP H11276767A
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decomposition tank
supply
lid
garbage
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JP10086846A
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English (en)
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Norihiro Matsuyama
典弘 松山
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉末物や固形物などの供給機構を簡素化できる
ようにすると共に、その供給機構を応用した本体装置の
コストを低減できるようにする。 【解決手段】生ゴミ20Aを収容してその生ゴミ20A
を分解する分解槽3と、この分解槽3上を閉蓋する蓋体
2と、この蓋体2に係合されて投入動作をする供給部材
71と、この供給部材71に一定量の微生物90を装填
する装填手段73とを備え、装填手段73によって微生
物90が装填された後の蓋体2の開蓋操作によって供給
部材71から分解槽3内へ一定量の微生物90が投入さ
れる。これによれば、開蓋時の蓋体2の開蓋動力を供給
部材71の投入動力に応用することができるので、微生
物自動供給機構70の簡素化を図れると共に、本体装置
のコストダウンを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微生物を使用し
た一般家庭用又は業務用の生ゴミ処理機や粉末状の洗剤
を使用した簡易洗剤投入機構などに適用して好適な自動
供給機構及びそれを応用した生ゴミ処理装置に関する。
詳しくは、蓋体に係合されて一定量の粉末物又は固形物
を容器内に投入する供給手段を設け、開蓋時の蓋体の開
蓋動力をその供給手段の投入動力に応用して、粉末物や
固形物などの供給機構を簡素化できるようにすると共
に、その供給機構を応用した装置の生産コストを低減で
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭、飲食店や病院などの台
所、調理場や炊事場から出た生ゴミを好気性の微生物を
使用して、水分と二酸化炭素に分解する生ゴミ処理装置
が開発されている。この種の生ゴミ処理装置には生ゴミ
を分解する分解槽が設けられ、この分解槽内に微生物の
温床となるチップ部材(おがくず)が投入される。この
分解槽内に生ゴミが放り込まれると、その生ゴミがチッ
プ部材と攪拌される間に微生物が酸素を得て繁殖し、そ
の微生物によって生ゴミが水分と二酸化炭素とに分解さ
れる。
【0003】この種の生ゴミ処理装置では酒、味噌、納
豆及び牛乳などから得られる麹黴、納豆菌、枯草菌及び
乳酸菌などの微生物が使用される場合が多い。これらの
微生物は野菜くず、残飯などの生ゴミと一緒に分解槽に
投入される場合には、これらの微生物によっても生ゴミ
を分解することができる。生ゴミの分解が終了する時点
では、餌となる生ゴミが無くなってしまうことから、そ
れらの微生物は死滅する。
【0004】近頃では、生ゴミの分解に適した微生物が
研究されており、その分解促進用の微生物を使用して生
ゴミを分解する場合などにおいては、ユーザは1回毎に
一定量の微生物を分解槽内に投入する操作が必要になっ
てくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の操作に対して、
ユーザは分解槽上の蓋を開け、スプーンなどで所定の投
入量の微生物をすくって、それを分解槽内に投入しなけ
ればならない。従って、ユーザにとってその微生物の投
入操作が煩わしいものとなる。
【0006】特に、ユーザが微生物の投入操作を忘れた
りすると、微生物の量が少ないために、その活動が鈍く
なって生ゴミの分解時間が遅くなる。こればかりか分解
促進用の微生物を投入したにもかかわらず、生ゴミ処理
時間が遅いというような誤解を招きかねないという問題
を生ずる。
【0007】また、近頃では、洗濯機などにおいて、洗
剤や柔軟剤などを自動的に洗濯槽に供給する自動供給機
構が開発されているが、その機構をそのまま生ゴミ処理
装置に適用すると、マイクロコンピユータに実行させる
制御プログラムが多くなって本体装置のコストアップに
つながる。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、粉末物や固形物などの供給機
構を簡素化できるようにすると共に、その供給機構を応
用した装置のコストを低減できるようにした自動供給機
構及び生ゴミ処理装置を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係る自動供給機構は所望の処理槽に粉末
物又は固形物を自動的に供給する機構であって、その処
理槽上を閉蓋する蓋体に係合されて投入動作をする供給
手段と、この供給手段に一定量の粉末物又は固形物を装
填する装填手段とを備え、その粉末物又は固形物が装填
された後の蓋体の開蓋操作によって供給手段から処理槽
内へ一定量の粉末物又は固形物が投入されるようにした
ことを特徴とするものである。
【0010】この発明の自動供給機構によれば、蓋体に
係合されて投入動作をする供給手段が設けられ、例え
ば、一定周期毎にその供給手段に粉末物又は固形物が装
填されると、その装填後の蓋体の開蓋操作によってその
供給手段から処理槽内へ一定量の粉末物又は固形物が投
入されるようにしたものである。
【0011】従って、開蓋時の蓋体の開蓋動力を供給手
段の投入動力に応用することができるので、粉末物や固
形物などの自動供給機構の簡素化を図れると共に、この
発明の自動供給機構を応用した装置のコストダウンを図
ることができる。これにより、本発明の自動供給機構を
生ゴミ処理装置、洗濯機や自動給餌装置などに十分に応
用することができる。
【0012】この発明の生ゴミ処理装置は生ゴミを収容
して該生ゴミを分解する分解槽と、この分解槽上を閉蓋
する蓋体と、この蓋体に係合されて投入動作をする供給
手段と、この供給手段に一定量の微生物を装填する装填
手段とを備え、この装填手段によって微生物が装填され
た後の蓋体の開蓋操作によって供給手段から分解槽内へ
一定量の微生物が投入されるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0013】この発明の生ゴミ処理装置によれば、上述
した本発明の自動供給機構が応用されるので、開蓋時の
蓋体の開蓋動力を供給手段の投入動力に応用することが
できる。従って、微生物を自動供給する機構の簡素化を
図れると共に、生ゴミ処理装置のコストダウンを図るこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る自動供給
機構及び生ゴミ処理装置の一実施形態について、この自
動供給機構を応用した生ゴミ処理装置を例にして、図面
を参照しながら詳細に説明をする。
【0015】(1)実施形態としての自動供給装置 図1は本発明の実施形態としての自動供給機構の構成例
を示す斜視図である。この実施形態では、蓋体に係合さ
れて一定量の粉末物又は固形物を処理槽内に投入する供
給手段を設け、開蓋時の蓋体の開蓋動力をその供給手段
の投入動力に応用して、粉末物や固形物などの供給機構
を簡素化できるようにすると共に、その供給機構を応用
した装置のコストを低減できるようにしたものである。
【0016】この発明の自動供給装置100は生ゴミ処
理装置の分解槽や洗濯機の洗濯槽などの処理槽上を閉蓋
する蓋体2に係合されて使用されるものである。図1に
示す蓋体2には供給手段としての棒状の供給部材71が
係合され、蓋体2の開蓋動作に従って投入動作をする。
蓋体2と供給部材71とは、例えば、射出金型成形装置
によってABS樹脂などを一体化成形したもを使用する
とよい。一体化することで、蓋体2と供給部材71とが
付随性を有するからである。供給部材71の終端部には
逆U字状に切り欠いた被装填部72が設けられ、一定量
の粉末物又は固形物40が装填される。被装填部72に
は底部が設けられていない。これは投入動作中にその粉
末物又は固形物40をその供給部材71から落下させる
ためである。
【0017】一方、自動供給装置100は装填手段73
を有している。この装填手段73には、鞘状の収納部7
4が設けられ、上述の供給部材71の少なくとも背面、
底面及び左右側面の4面で取り囲むようにしてその供給
部材71が収納される。この供給部材71が収納部74
に収められると、逆U字状に切り欠いた部分と収納部7
4の底部とで一定量の粉末物又は固形物40を装填でき
る空間が形成される。この空間こそが被装填部72であ
り、投入容量を決める部分である。
【0018】従って、生ゴミ処理装置では1日に使用す
る微生物の投入量や洗濯機では1回の洗濯で使用する洗
剤の量などを予め測定しておき、それに応じた量をその
被装填部72に装填できるようにするとよい。この被装
填部72の容量を可変できるように構造物を加えてもよ
い。これによって、生ゴミ処理装置や洗濯機の処理能力
に応じた投入量を分解槽や洗濯槽へ落下させることがで
きる。
【0019】この収納部74の右隣には有底状の容器7
5が一体化されて形成されている。容器75内には微生
物や洗剤などの粉末物又は固形物40が収容される。固
形物40については自動供給装置100の用途により異
なり、その大きさも多種多様である。この例では開蓋動
作によって容易に落下させるために粒状に近い固形物4
0が好ましい。この容器75上にはキャップ76が設け
られ、容器75内の粉末物又は固形物40が湿気ないよ
うに保護されている。
【0020】この容器75内の底部付近にはラセン(ス
クリュー)状の装填部材77が回動自在に取付けられ、
容器75内の粉末物又は固形物40が供給部材71の被
装填部72に送り込まれるように構成される。図2に示
す容器75内の左側面には所定の口径の開孔部78が形
成され、装填部材77の先端部がその開孔部78に入り
込むように係合される。この開孔部78にその先端部を
入り込ませたのは装填部材77を回転軸とし、開孔部7
8をその軸受けとみなしたときに、その装填部材77を
横振れさせることなく、容器75内の粉末物又は固形物
40を供給部材71の被装填部72に順次送り込むこと
ができるからである。
【0021】この装填部材77の他端には駆動手段79
が接続され、所定の回転速度でその装填部材77を回転
する。駆動手段79には所定の速度で回転するモータ、
例えば、1日に24回転する時計モータや、この自動供
給装置100が適用される生ゴミ処理装置や洗濯機の回
転動力の一部を減速して利用してもよい。これにより、
装填手段73から供給部材71へ一定周期毎に、例え
ば、1日毎にあるいは1回の洗濯時間毎に一定量の粉末
物や固形物40を装填することができる。
【0022】この例では装填手段73によって粉末物又
は固形物40が装填された後に、図3に示す蓋体2が開
蓋されると、その開蓋操作によって供給部材71が収納
部74から外部に引き出される。このときに被装填部7
2に装填された粉末物又は固形物40が生ゴミ処理装置
の分解槽や洗濯機の洗濯槽などの処理槽内へ落下する。
従って、一定量の粉末物又は固形物40を処理槽内に投
入することができる。
【0023】もちろん、蓋体2を開ける度に必要以上の
粉末物や固形物40が処理槽内に投入されては困るの
で、装填完了時刻を一定周期の終了間際に訪れるように
一定時間を要して粉末物や固形物40を被装填部72に
装填するようになされている。これにより、粉末物や固
形物40が処理槽内に投入された直後に、再度開蓋され
た場合などにおいては、粉末物や固形物40が被装填部
72には装填されていないので、その処理槽内には二重
に粉末物や固形物40が投入されることを避けられる。
【0024】このように本実施の形態としての自動供給
機構100によれば、蓋体2に係合されて投入動作をす
る供給部材71が設けられ、一定周期毎にその供給部材
71に粉末物又は固形物40が装填されると、その装填
後の蓋体2の開蓋操作によってその供給部材71から容
器75内へ一定量の粉末物又は固形物40が投入される
ようにしたものである。
【0025】従って、開蓋時の蓋体2の開蓋動力を供給
部材71の投入動力に応用することができるので、粉末
物や固形物40などの自動供給機構100の簡素化を図
れる。これと共に、簡素な構成で粉末物や固形物40が
必要量だけ供給できるようにしたので、この発明の自動
供給機構100を応用した装置のコストダウンを図るこ
とができる。
【0026】(2)実施形態としての生ゴミ処理装置 図4は本発明の実施の形態としての自動供給機構を応用
した生ゴミ処理装置100の構成を示す斜視図である。
この実施形態では、図4に示す蓋体2に係合されて一定
量の微生物を分解槽3内に投入する微生物自動供給機構
70を設け、開蓋時の蓋体2の開蓋動力をその供給手段
の投入動力に応用して、微生物の供給機構を簡素化でき
るようにすると共に、簡素な構成で粉末物や固形物40
が必要量だけ供給できるようにして、生ゴミ処理装置2
00のコストを低減できるようにしたものである。
【0027】この発明に係る生ゴミ処理装置200は一
般家庭の台所、病院の炊事場や飲食店の調理場から出た
生ゴミ20Aなどを水分と二酸化炭素に分解するもので
あって、本発明に係る自動供給機構100を微生物自動
供給機構70として備えたものである。生ゴミ処理装置
200は図4に示す四角柱状のキャビネット1を有して
いる。キャビネット1の大きさは例えば日産1〜2kg
程度の生ゴミ20Aを処理する装置の場合には、縦が7
0〜80cm程度、横が50〜60cm程度、奥行きが
45〜50cm程度である。
【0028】このキャビネット1には耐水性、防水性及
び耐候性のよい部材を使用する。この例ではABS樹脂
を金型成形したものや、鉄板をホウロウ加工したものを
使用する。キャビネット1の上部は開口され、この開口
部1Aに気密性の良い蓋体2が設けられ、外部からキャ
ビネット1内部へ生ゴミ20Aが取り込めるようになさ
れている。開口部1Aの外周部には蓋体受け部1Bが設
けられる。
【0029】この蓋体受け部1Bの右側には微生物自動
供給機構70が設けられる。微生物自動供給機構70に
は上述した自動供給機構100が応用される。この例で
は気密性を良くするために、蓋体2の裏面側または蓋体
受け部1Bには図示しないゴムパッキンが取付けられ
る。このゴムパッキンは蓋体2と蓋体受け部1Bとの間
に挟み込まれる。このような構造にすると、気密性に加
えて、容器内で空気を循環させる空気循環系と容器内部
の空気を換気する空気換気系とで1つの送風手段を共通
して使用できるようになる。
【0030】キャビネット1内部には有底状の分解槽3
が設けられ、生ゴミ20Aを収容してその生ゴミ20A
が分解される。分解槽3は耐腐食性であるステンレス鋼
などを逆蒲鉾状あるいはホッパ状に成形加工したものを
使用する。
【0031】この分解槽3内には複数のチップ部材4が
投入され、生ゴミ20Aを分解するための微生物90が
繁殖できるようになされている。この例では、生ゴミ2
0Aの分解に好気性の微生物90を使用する。微生物9
0には麹黴、納豆菌、枯草菌や、乳酸菌などを使用す
る。
【0032】更に、分解槽3内には鋤状を有した攪拌部
材5が配設され、生ゴミ20Aとチップ部材4とが攪拌
される。攪拌部材5はシャフト部6に接合され、このシ
ャフト部6の両端が軸7になり、その軸7が分解槽3の
両側に設けられた軸受け部8に係合される。軸7の一端
は分解槽3外に取り出され、その軸7にはプーリ(ベル
ト車)9が取付けられる。このプーリ9には例えばVベ
ルト10を介して駆動手段としてのモータ11に接続さ
れる。このモータ11にはギヤドモータが使用され、数
千rpmの回転数を数十〜数百rpmに落とすように歯
車が内蔵されている。生ゴミ20Aとチップ部材4との
攪拌には、高速回転が要求されないからである。
【0033】また、図5に示す蓋体2の両端には軸部2
A,2Bが設けられ、この軸部2A,2Bがキャビネッ
ト1に設けられた軸受け部80A,80Bに係合され
る。この蓋体2の軸部2Aの右隣には容器75が設けら
れ、この容器75内に微生物90が収容され、ラセン状
の装填部材77によって図2で示したような供給部材7
1の被装填部72に微生物90が一定時間を要して送り
込まれる。この例では微生物90が被装填部72に装填
された後に、その蓋体2の開蓋操作によって供給部材7
1から分解槽3内へ一定量の微生物90が投入される。
【0034】この例ではプーリ9と装填部材77との間
に動力伝達手段としてのゴムベルト81が係合され、プ
ーリ9の一部の動力が装填部材77に伝達される。例え
ば、装填部材77の一端に口径φ1の小さなプーリ77
Aを取付けると共に、攪拌部材5の軸部7の一端にプー
リ9とは別に小型のプーリ9Aを取り付ける。この両プ
ーリ77Aと9Aとの間にゴムベルト81をかける。こ
れにより、微生物装填用の駆動手段を省略することがで
き、生ゴミ処理装置200の更なるコストダウンを図る
ことができる。
【0035】なお、攪拌部材5の逆転制御を行う場合に
は、常に装填部材77を一定方向に回転するような逆転
防止機構を設ける必要がある。これは一定時間を要して
微生物90を常に供給部材71の被装填部72に送り込
むためである。逆転防止機構には、攪拌部材5の逆転時
のみに動作するピニオンギヤ1枚を噛ませて、回転方向
を常に一定する方法を採ることができる。
【0036】図4に戻って、キャビネット1の上部右側
には操作パネル12が設けられる。操作パネル12には
電源スイッチSW、「微生物補給時期」などのメッセー
ジを表示する液晶表示器13、攪拌部材5の回転の「強
・中・弱」などを設定する入力キー14A,14B及び
運転表示用のLED15などが設けられている。操作パ
ネル12の下部にはACプラグ16に至る配線を有した
制御基板17が設けられる。この制御基板17には制御
ユニット18が取付けられている。この制御ユニット1
8については図13において説明する。
【0037】更に、図4に示すキャビネット1の上部右
側には吸気口19及び排気口21が設けられ、水分や二
酸化炭素が排気される。吸気口19及び排気口21は外
部からキャビネット1内部へ異物が入り込まないように
格子状を成している。キャビネット1の底面には脚部1
C〜1F(図では1C,1Dのみ表示)が設けられ、本
装置200が集合住宅ではベランダや戸建住宅では犬走
りなどの屋外に置かれて使用される。なお、本装置20
0を寒冷地仕様とする場合には分解槽3の外側に電気ヒ
ータ54を取付けてもよい。
【0038】また、蓋体2の後方のキャビネット1上に
設けられた吸気口19及び排気口21には環境維持手段
としての環境維持ユニット22が接続され、分解槽3内
が所望の動作環境に維持される。この例では環境維持ユ
ニット22が予め一体化(ユニット化)され、キャビネ
ット1の分解槽3内であって、その蓋体受け部1Bに引
っかけるように取り付けられる。
【0039】図6は環境維持ユニット22の構成例を示
す斜視図である。図6に示す環境維持ユニット22は本
体部23と、循環換気用の吸気口24及び排気口25
と、吸気ダクト26と、排気ダクト27とが一体化され
たモールド成形構造を有している。この構造によって、
吸気口24、排気口25、吸気ダクト26及び排気ダク
ト27以外からの空気の流通を無くすことができ、分解
槽3内で空気を循環させる空気循環系と分解槽3内部の
空気を換気する空気換気系とで1つの送風手段を共通し
て使用することができる。
【0040】本体部23は長細い箱状を有しており、そ
の両端には逆L字状の取付け部23A,23Bを有して
いる。この取付け部23A,23Bによって、キャビネ
ット1の分解槽3内であって、その蓋体受け部1Bに引
っかけるように取り付けられる。本体部23の天井部分
は密閉性を確保するためにその両側の側壁部と熱融着な
どによって一体化することが好ましい。
【0041】この本体部23の左側底部には例えば円形
状の開口された吸気口24が設けられ、分解槽3内の空
気が本体部23内に取り込まれる。吸気口24に隣接し
た本体部23内には脱臭手段としての脱臭器28が設け
られ、分解槽3内から分解槽3外へ排気する二酸化炭素
などの空気が脱臭される。脱臭器28には活性炭や触媒
を利用したものを使用する。これは極力、地球の温暖化
の原因となる二酸化炭素を大気に排気しないようにする
と共に、悪臭を周囲にまき散さないようにするためであ
る。
【0042】この例では、脱臭器28が環境維持ユニッ
ト22内に一体化されたので、従来方式のような結露に
よる水分に見舞われることが無くなり、脱臭機能の低下
を抑えることができる。
【0043】この脱臭器28の直ぐ左隣には送風手段と
してのファン29が設けられ、分解槽3内で空気を循環
させたり、その分解槽3内の空気が換気される。このフ
ァン29には軸流ファンやシロッコ型のファンを使用す
る。このファン29にはモータ31が接続され、この例
では常に、吸気口24から取り入れた空気を脱臭器28
に通す方向にファン29を回転する。モータ31には例
えばAC100Vで駆動するくま取り型又はコンデンサ
型などのACモータが使用される。勿論、この発明では
DC駆動用のいわゆるインバータモータのようなもので
も適用できる。
【0044】このファン29の排気側には、流通調整手
段を構成する吸気ダクト26、排気ダクト27、循環換
気用の排気口25及び換気量調節用のバルブ機構30が
本体部23に設けられている。排気ダクト27は本体部
23の右後方の側壁に開口された例えば円形状の開口部
32Aに接続され、上述したキャビネット1上部の排気
口21に接続される。排気ダクト27の隣には吸気ダク
ト26が設けられ、同様に右後方の側壁に開口された円
形状の開口部32Bに接続され、上述の排気口21に隣
接した吸気口19に接続される。
【0045】この例では排気ダクト27の入り口付近で
あって、本体部23内にバルブ機構30が取付けられ、
分解槽3内及び分解槽3外へ流通する空気の量が調整さ
れる。本体部23の右側底部には循環換気用の排気口2
5が設けられ、吸気ダクト26から取り入れた外気20
Cや、分解槽3内で循環される空気が本体部23から分
解槽3内に排気される。
【0046】図7は換気量調節用のバルブ機構30を正
面から見た構成例を示す部分断面図であり、図8はその
側面方向から見た部分断面図である。図7に示すバルブ
機構30は、排気ダクト27の本体部23側に軸部33
を有した例えば円形状の弁体34を備えている。この本
体部23内には、排気ダクト27の開口部32Aに隣接
した位置に軸受け部35A,35Bを有している。この
軸受け部35A,35Bには弁体34の軸部33が係合
されて支点軸を成す。弁体34の軸部33の一端には図
8に示すソレノイド(電磁石)36が接続され、その支
点軸を基準してその弁体34の開度が調整される。
【0047】従って、排気ダクト27を通って排気口2
1(図4参照)から外部へ排気される空気の量と、吸気
口24から吸入される循環空気の量とを調整することが
できる。なお、吸気ダクト26にはこのような弁体34
が設けられない。その理由は循環時には分解槽3外から
分解槽3内への空気の流通が無く、換気時には分解槽3
内から外部へ排気した同じ量の外気20Cを取り入れる
構造を採るためである。
【0048】続いて、図9及び図10を参照しながら、
環境維持ユニット22の動作を説明する。この例では蓋
体2が完全にキャビネット1に密閉された状態で動作さ
れる場合を想定する。
【0049】例えば、図9に示す分解槽3内で空気20
Bを循環させる場合は、ソレノイド36によって弁体3
4を完全に閉じると共に、ファン29によって分解槽3
内で空気20Bを流通させる。もちろん、この場合に、
分解槽3外から分解槽3内へ取り入れる空気の量を少な
くするように弁体34の開度を調整してもよい。この結
果、分解槽3内を微生物90が活動し易い温度に維持で
きる。一般に微生物90の種類にもよるが微生物90が
活発に活動する温度は25〜40℃程度と言われてい
る。この分解槽3内の温度は60℃程度に上昇すること
がある。
【0050】また、生ゴミ20Aの分解が進んで分解槽
3内に水分(飽和水蒸気)や二酸化炭素が増加した場合
には分解槽3内の空気を換気する。この場合は、図10
に示すソレノイド36によって弁体34を半分(適量)
だけ開いて分解槽3外から分解槽3内へ取り入れる空気
の量と分解槽3内を循環する空気の量とを半々にすると
共に、ファン29によって分解槽3内の空気を分解槽3
外へ排気するものである。もちろん、弁体34を1/3
だけ開いて分解槽3外から分解槽3内へ取り入れる空気
の量を1/3とし、分解槽3内を循環する空気の量を2
/3とするように開度を調整してもよい。
【0051】この結果、分解槽3内の湿った空気や二酸
化炭素と分解槽3外の乾いた空気とをファン29及び弁
体34によって入れ換えることができ、微生物90の活
動の妨げとなる分解槽3内の結露の発生や酸欠を防止で
きる。
【0052】この例では、分解槽3内で生ゴミ20Aを
分解する際の温度調整のための空気循環系と、余剰水分
や二酸化炭素の排出、酸素を補給するための空気換気系
とで1つのファン29を共通して使用することができ
る。これにより、空気循環系のファンと空気換気系のフ
ァンとを別個に設けなくとも済み、ファン29を共通に
使用できることから、生ゴミ処理装置200のコストダ
ウンを図ることができる。
【0053】また、この例によれば、ファン29が環境
維持ユニット22内部に一体化(ユニット)されたの
で、従来方式のような結露による水分に見舞われること
が無くなり、ファン29やモータ31の故障等を防止で
きる。
【0054】続いて、環境維持ユニット22内に内蔵す
る加熱手段について説明する。図10に示す吸気ダクト
26の本体部23側には加熱手段としての電気ヒータ4
2が設けられ、少なくとも、分解槽3外から分解槽3内
へ取り込む外気20Cが暖められる。より好ましくは循
環時及び換気時を通じてファン29を流通する空気20
Bが暖められるとよい。
【0055】この例で加熱手段には図11Aに示す通路
置き型の電気ヒータまたは図11Bに示すコーナ置き型
の電気ヒータの2種類が適用される。
【0056】図11Aに示す電気ヒータ37はその内部
が空洞状の断熱部材38に覆われ、空洞部分に抵抗発熱
体39が設けられる。抵抗発熱体39は2枚の耐熱性か
つ絶縁性の基板40A,40Bを例えば空気の流通方向
に×印(断面形状)になるように組み合わせ、その×印
による4面の各々にニクロム線41を形成したものであ
る。もちろん、抵抗発熱体39には空気20Bや外気2
0Cが流通するように空間部分が確保されている。この
タイプの電気ヒータ37はファン29を流通する空気2
0B等が暖められる。
【0057】図11Bに示す電気ヒータ42は3方向か
らの空気の流通を想定して、例えば、直方体の3つの面
が開放(除かれ)され、その空洞部分に抵抗発熱体43
が設けられる。抵抗発熱体43は3枚の耐熱性かつ絶縁
性の基板44を例えば空気の流通方向に向くように組み
合わせ、その3面の各々にニクロム線45を形成したも
のである。その基板44の外側が断熱部材46により覆
われている。
【0058】上述の環境維持ユニット22にはコーナ置
き型の電気ヒータ42を使用する。この例では、断熱部
材46が覆われた部分を本体部23内側に背を向けるよ
うにこの電気ヒータ42を配置する。また、図10に示
す分解槽3外から分解槽3内へ外気20Cを取り込む際
に、例えば、分解槽3外の空気と分解槽3内の空気との
間で一定以上の温度差が検出された場合に、電気ヒータ
42によってその外気20Cが暖められる。もちろん、
この例では温度差の比較基準値が入力キー14A,14
B等を使用して任意に設定できるようになされている。
【0059】この結果、分解槽3外の空気(外気20
C)と分解槽3内の空気との間に温度差を生ずるような
冷たい空気を所定の温度に維持された分解槽3内に急激
に取り入れた場合でも結露を防止できる。例えば、分解
槽3内が30℃程度に保たれ、そこへ外気温が5℃程度
である空気を取り込むような場合である。このような場
合でも、分解槽3内の微生物90の活動を妨害すること
なく、分解槽3内の湿った空気と分解槽3外の乾いた空
気とを入れ換えることができる。これにより、分解槽3
内の微生物90の空気環境維持に十分に寄与することが
できる。
【0060】この例では環境維持ユニット22内にコー
ナ置き型の電気ヒータ42を設けたので、分解槽3内で
空気20Bを循環させる場合にも、その電気ヒータ42
によって循環空気を暖めることができる。例えば、分解
槽3内を30℃程度に維持できる。従って、この電気ヒ
ータ42により、分解槽3外部にメインの電気ヒータ5
4を取付けた場合などにおいて、そのメインの電気ヒー
タ54を補助することができる。
【0061】また、分解槽3内で空気20Bを循環させ
るための空気循環系と分解槽3内部の空気を換気するた
めの空気換気系とで1つの電気ヒータ42を共通して使
用することができるので、生ゴミ処理装置200のコス
トダウンを図ることができる。更に、電気ヒータ42が
環境維持ユニット22内に一体化されたので、分解槽3
外から取り入れた外気20Cによる結露を防止できると
共に、分解槽3内の微生物90の温度を最適に維持する
ことができる。
【0062】図12は他の環境維持ユニット22’の構
成例を示す断面図である。この例ではコーナ置き型の電
気ヒータ42を循環換気用の吸気口24の上部付近に設
け、吸気ダクト26を環境維持ユニット22’の左側の
背面に設けたものである。このように構成しても、ファ
ン29により分解槽3内を流通する空気及び吸気ダクト
26から取り込んだ外気20Cを暖めることができる。
【0063】このように環境維持ユニット22や22’
を予め一体化し、その環境維持ユニット22や22’を
分解槽3内に取付けたので、当該装置200の小型化を
図れる共に、環境維持ユニット22や22’内の温度環
境と分解槽3内の温度環境とを同一の条件で維持するこ
とができる。従って、環境維持ユニット22や22’内
での結露を防止できると共に、従来方式のような結露防
止用の断熱材や結露防止用の大型の電気ヒータなどが不
要となる。これにより、当該装置200のコストダウン
及び消費電力の低減化を図ることができる。
【0064】続いて、各実施形態で使用する制御ユニッ
ト18の構成例について説明する。図4に示したACプ
ラグ16には図13に示す電源スイッチSWが接続さ
れ、その電源スイッチSWには制御ユニット18が接続
されている。
【0065】制御ユニット18には電源部47が設けら
れ、AC100Vが例えばDC5Vの制御用の直流電圧
VCCに変換される。電源部47からの直流電圧VCC
はマイクロコンピュータ(以下マイコンという)48、
モータ制御部49、ヒータ制御部50、ソレノイド制御
部53及びLED15に供給される。マイコン48の出
力段にはモータ制御部49が接続され、マイコン48か
らのモータ制御信号S2に基づいて上述した攪拌部材駆
動用のモータ11が、例えば「強・中・弱」のように速
度制御される。
【0066】この例ではマイコン48の入力段には2つ
の温度センサ51,52が接続される。一方の温度セン
サ51はキャビネット1外に取付けられ、分解槽3外の
空気の温度が検出される。この際の温度センサ51の出
力はデジタル信号化され、温度検出信号S11となって
マイコン48に出力される。他方の温度センサ52はキ
ャビネット1内に取付けられて、分解槽3内の空気の温
度が検出される。この際にも温度検出信号S12がマイ
コン48に出力される。
【0067】マイコン48では温度検出信号S11及び
S12に基づいて分解槽3内外の空気の温度差が検出さ
れる。そして、マイコン48は分解槽3外の空気と分解
槽3内の空気との間で一定以上の温度差を検出した場合
に、ヒータ制御信号S3を活性化する。このマイコン4
8の出力段にはヒータ制御部50が接続され、マイコン
48からのヒータ制御信号S3に基づいて上述したメイ
ンの電気ヒータ54や、環境維持ユニット22内の電気
ヒータ42などが、温度検出信号S11,S12に基づ
いて温度制御される。
【0068】このマイコン48の出力段には更にソレノ
イド制御部53が接続され、マイコン48からのソレノ
イド制御信号S4に基づいて上述した環境維持ユニット
22内のソレノイド36が駆動制御される。このとき、
分解槽3内で空気を循環させる場合は、図9に示したソ
レノイド36によって弁体34を完全に閉じると共に、
ファン29によって分解槽3内で空気20Bを流通させ
る。
【0069】また、分解槽3内の空気20Bを換気する
場合には、そのソレノイド36によって弁体34を適量
だけ開いて分解槽3外から分解槽3内へ取り入れる外気
20Cの量を多くすると共に、ファン29によって分解
槽3内の空気20Bを分解槽3外へ排気するものであ
る。この外気20Cの取り込みにあたって、上述した電
気ヒータ42のパワーが調整され、吸気ダクト26から
取り入れられた外気20Cが最適な温度に暖められる。
例えば、分解槽3内が30℃程度で外気温が5℃程度で
ある場合にその温度差25℃無くすようにその外気が暖
められる。
【0070】次に、図9〜図14を参照しながら、本実
施の形態としての自動供給機構100を応用した生ゴミ
処理装置200の動作について説明する。この例では所
定量の微生物90が微生物自動供給機構70に収容され
ており、被装填部72に所定量の微生物90が装填され
ていることが前提である。微生物90は図14に示すキ
ャップ76を外して予め容器75に投入した後に、その
キャップ76を閉めることで準備される。
【0071】また、この例ではマイコン48が分解槽3
内を一定温度を保持するために、一方の温度センサ52
から得られる温度検出信号S12に基づいて分解槽3内
の空気20Bを循環させる動作モード及び分解槽3内の
空気20Bを換気する動作モードを実行する場合を想定
する。
【0072】まず、図14に示すキャビネット1の蓋体
2を開蓋する。このとき、蓋体2の開蓋操作によって供
給部材71の被装填部72に装填されていた微生物90
が分解槽3内に投下される。生ゴミ20Aは分解槽3内
に適量のチップ部材4が収容されていることを確認して
から投入する。適量のチップ部材4が無いと微生物90
に酸素が十分に行き渡らない等、活発に活動できないか
らである。
【0073】その後、蓋体2をキャビネット1にしっか
りと閉めた後に、図14に示すACプラグ16を図示し
ないコンセントに差し込み、図13に示す電源スイッチ
SWをオンすると、制御ユニット18にAC100Vが
印加されると共に、攪拌部材駆動用のモータ11にも電
源が供給される。そして、LED15が点灯し、そのモ
ータ11が回転する。このモータ11の回転によって攪
拌部材5が駆動される。
【0074】この微生物自動供給機構70では攪拌部材
5が駆動されると、次回の微生物投入に向けて、容器7
5から被装填部72に微生物90がラセン状の装填部材
77によって装填開始される。従って、開始直後に再び
蓋体2を開いても微生物90は被装填部72には装填さ
れていないので投下されない。つまり、生ゴミ20Aの
分解に要する時間を費やして微生物90が被装填部72
に送り込まれる。これにより、一定周期毎に、例えば1
日毎に一定量の微生物90が被装填部72に装填され
る。
【0075】そして、本装置200の使用開始直後で
は、分解槽3内を一定温度に移行させるために、空気2
0Bを循環させる動作モードが実行される。この動作モ
ードでは環境維持ユニット22内の図示しないモータ3
1も駆動されて、同様にファン29が駆動される。
【0076】更に、図13に示したマイコン48は一方
の温度センサ52から得られる温度検出信号S12によ
って、分解槽3内の空気20Bの温度が検出される。そ
して、マイコン48はヒータ制御信号S3を活性化す
る。この結果、マイコン48からヒータ制御部50へヒ
ータ制御信号S3が出力され、この信号S3に基づいて
メインの電気ヒータ54や、環境維持ユニット22内の
電気ヒータ42が発熱する(図9参照)。もちろん、一
定温度(例えば、30〜40℃程度)に達するとマイコ
ン48からのヒータ制御信号S3を入力したヒータ制御
部50によって、電気ヒータ42などの電源がオフされ
る。
【0077】また、マイコン48からソレノイド制御部
53へソレノイド制御信号S4が出力され、この信号S
4に基づいて上述した環境維持ユニット22内のソレノ
イド36が駆動制御される。この動作モードではソレノ
イド36によって弁体34を完全に閉じると共に、ファ
ン29によって分解槽3内で空気20Bを流通させる
(図9参照)。
【0078】この例では、マイコン48は常に2つの温
度センサ51,52から得られる温度検出信号S11,
S12によって、外気20Cと分解槽3内の空気20B
との温度差を検出する。そして、分解処理が数時間経過
して、分解槽3内の空気20Bを換気する動作モードに
実行する場合であって、マイコン48が外気20Cと分
解槽3内の空気20Bとの間の温度差を検出し、その温
度差と基準値とを比較した結果、その温度差が基準値を
越えたような場合に、ヒータ制御信号S3を活性化す
る。このとき、ヒータ制御部50では、上述した電気ヒ
ータ42の例えば電流または電圧が増減されて発熱量が
調整され、吸気ダクト26から取り入れられた外気20
Cが最適な温度に暖められる。
【0079】また、そのソレノイド36によって弁体3
4を適量だけ開いて分解槽3外から分解槽3内へ取り入
れる外気20Cの量を多くすると共に、ファン29によ
って分解槽3内の空気を分解槽3外へ排気するものであ
る(図10参照)。この外気20Cの取り込みにあたっ
て、上述した電気ヒータ42のパワーが調整され、吸気
ダクト26から取り入れられた外気20Cが最適な温度
に暖められる。これにより、分解槽3内では生ゴミ20
Aが水分と二酸化炭素に分解され、分解後の水分は乾燥
され、二酸化炭素は排気口21から排気される。
【0080】このように本実施の形態に係る生ゴミ処理
装置200によれば、上述した自動供給機構100が微
生物自動供給機構70として応用されるので、蓋体2に
係合された供給部材71によって微生物90を自動投入
することができる。従って、開蓋時の蓋体2の開蓋動力
を供給部材71の投入動力に応用することができるの
で、微生物自動供給機構70の簡素化を図れると共に、
必要以上に微生物90が投入されることなく、この生ゴ
ミ処理装置200のコストダウンを図ることができる。
【0081】この実施形態では生ゴミ処理装置200に
ついて説明したが、これに限られることはなく、この発
明の自動供給機構100を洗濯機の洗剤自動供給機構
や、自動給餌装置などに十分に応用することができる。
これにより、自動供給機構100を応用した装置の簡素
化を図れると共に、その応用装置のコストダウンを図る
ことができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る自
動供給機構によれば、蓋体に係合されて投入動作をする
供給手段が設けられ、その供給手段に粉末物又は固形物
が装填された後の蓋体の開蓋操作によってその供給手段
から容器内へ一定量の粉末物又は固形物が投入されるよ
うにしたものである。
【0083】この構成によって、蓋体開蓋時の開蓋動力
を供給手段の投入動力に応用することができるので、必
要以上に粉末物や固形物などが投入されることなく、し
かも、その粉末物や固形物などの自動供給機構の簡素化
を図れる。従って、本発明の自動供給機構を生ゴミ処理
装置や簡易洗剤投入機構などに十分に応用することがで
きる。
【0084】この発明の生ゴミ処理装置によれば、上述
した本発明の自動供給機構が応用されるので、開蓋時の
蓋体の開蓋動力を供給手段の投入動力に応用することが
できる。これと共に、必要以上に微生物が投入されるこ
となく、微生物を自動供給する機構の簡素化を図れる。
従って、生ゴミ処理装置のコストダウンを図ることがで
きる。
【0085】この発明は微生物を使用した一般家庭用又
は業務用の生ゴミ処理機や粉末状の洗剤を使用した簡易
洗剤投入機構などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての自動供給装置100の構成
例を示す斜視図である。
【図2】自動供給装置100を上から見た構成例を示す
一部断面図である。
【図3】自動供給装置100を側面から見た構成例を示
す一部断面図である。
【図4】実施の形態としての自動供給装置100を応用
した生ゴミ処理装置200の構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】生ゴミ処理装置200を上から見た構成例を示
す一部断面図である。
【図6】生ゴミ処理装置200の環境維持ユニット22
の構成例を示す斜視図である。
【図7】換気量調節用のバルブ機構30の正面から見た
構成例を示す部分断面図である。
【図8】そのバルブ機構30の側面から見た構成例を示
す部分断面図である。
【図9】環境維持ユニット22の循環時の動作例を示す
概念図である。
【図10】環境維持ユニット22の換気時の動作例を示
す概念図である。
【図11】各電気ヒータ37,42の構成例を示す斜視
図である。
【図12】他の環境維持ユニット22’の構成例を示す
概念図である。
【図13】制御ユニット18の構成例を示すブロック図
である。
【図14】生ゴミ処理装置200の動作例を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 蓋体 3 分解槽(処理槽) 4 チップ部材 5 攪拌部材 11 モータ(攪拌用の駆動手段) 18 制御ユニット 22 環境維持ユニット(環境維持手段) 24 吸気口 25 排気口 26 吸気ダクト 27 排気ダクト 28 脱臭器(脱臭手段) 29 ファン(送風手段) 30 換気量調節用のバルブ機構(流通調整手段) 34 弁体 36 ソレノイド 37,42 電気ヒータ 70 微生物自動供給機構 71 供給部材(供給手段) 72 被装填部 73 装填手段 75 容器 77 装填部材 79 駆動手段 81 ゴムベルト(動力伝達手段) 100 自動供給機構 200 生ゴミ処理装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の処理槽に粉末物又は固形物を自動
    的に供給する機構であって、 前記処理槽上を閉蓋する蓋体に係合されて投入動作をす
    る供給手段と、 前記供給手段に一定量の粉末物又は固形物を装填する装
    填手段とを備え、 前記粉末物又は固形物が装填された後の前記蓋体の開蓋
    操作によって前記供給手段から前記処理槽内へ一定量の
    粉末物又は固形物が投入されるようにしたことを特徴と
    する自動供給機構。
  2. 【請求項2】 前記供給手段及び装填手段が設けられる
    場合であって、 前記装填手段は、 一定周期毎に前記供給手段に一定量の粉末物又は固形物
    を装填することを特徴とする請求項1記載の自動供給機
    構。
  3. 【請求項3】 前記供給手段及び装填手段が設けられる
    場合であって、 前記供給手段は、一定量の粉末物又は固形物が装填され
    る被装填部を有し、 前記装填手段は、前記粉末物又は固形物を収容する容器
    と、 前記容器内の粉末物又は固形物を前記被装填部に送り込
    むラセン状の装填部材と、 前記装填部材を駆動する駆動手段とを有することを特徴
    とする請求項1記載の自動供給機構。
  4. 【請求項4】 生ゴミを収容して該生ゴミを分解する分
    解槽と、 前記分解槽上を閉蓋する蓋体と、 前記蓋体に係合されて投入動作をする供給手段と、 前記供給手段に一定量の微生物を装填する装填手段とを
    備え、 前記微生物が装填された後の前記蓋体の開蓋操作によっ
    て前記供給手段から前記分解槽内へ一定量の微生物が投
    入されるようにしたことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記供給手段及び装填手段が設けられる
    場合であって、 前記装填手段は、 一定周期毎に前記供給手段に一定量の微生物を装填する
    ことを特徴とする請求項4記載の生ゴミ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段及び装填手段が設けられる
    場合であって、 前記供給手段は、一定量の粉末物又は固形物が装填され
    る被装填部を有し、 前記装填手段は、少なくとも、前記粉末物又は固形物を
    収容する容器と、 前記容器内の粉末物又は固形物を前記被装填部に送り込
    むラセン状の装填部材とを有することを特徴とする請求
    項4記載の生ゴミ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記粉末物又は固形物は前記生ゴミの分
    解に使用される好気性の微生物であることを特徴とする
    請求項4記載の生ゴミ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記供給手段及び分解槽が設けられる場
    合であって、 前記分解槽は、 少なくとも前記供給手段から投入された微生物を繁殖さ
    せる複数のチップ部材と、 前記チップ部材と生ゴミとを攪拌する攪拌部材と、 前記攪拌部材を駆動する攪拌用の駆動手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の生ゴミ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記攪拌用の駆動手段が設けられる場合
    であって、 前記微生物を装填する装填手段と、 前記駆動手段の一部の動力を前記装填手段に伝達する動
    力伝達手段とが設けられ、 前記攪拌用の駆動手段が前記装填手段を駆動する駆動手
    段と兼用されるようにしたことを特徴とする請求項4記
    載の生ゴミ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記分解槽内にユニット化された環境
    維持手段が設けられ、 前記環境維持手段は、 前記分解槽内で空気を循環させたり、該分解槽内と分解
    槽外との間で空気を入れ換える送風手段と、 前記送風手段による前記分解槽内及び分解槽外へ流通す
    る空気の量を調整する流通調整手段とを有することを特
    徴とする請求項4記載の生ゴミ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記分解槽に送風手段が設けられる場
    合であって、 前記送風手段の吸気側またはその排気側に脱臭手段が設
    けられ、 前記分解槽内から分解槽外へ排気する空気を前記脱臭手
    段によって脱臭するようになされたことを特徴とする請
    求項10記載の生ゴミ処理装置。
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