JPH11275824A - 永久磁石型電動機およびその着磁方法 - Google Patents

永久磁石型電動機およびその着磁方法

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JPH11275824A
JPH11275824A JP7556798A JP7556798A JPH11275824A JP H11275824 A JPH11275824 A JP H11275824A JP 7556798 A JP7556798 A JP 7556798A JP 7556798 A JP7556798 A JP 7556798A JP H11275824 A JPH11275824 A JP H11275824A
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伸広 野島
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洋 北浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機内部の様子が見えない構造でも、位置
決め部材を用いて回転子を固定子に対して所定の位置に
固定して着磁を行なうことのできる永久磁石型電動機と
その着磁方法を提供する。 【解決手段】 位置決め治具24の側面部24aをケー
シング2の内周面に当接するとともに、固定ピン24b
を主軸受け23に設けられた開口部Aに係合する。さら
に、可動ピン24cを主軸受け23に設けられた貫通孔
Cを通過させてロータ8のバランスウエイト8aに設け
られた開口部Bに係合する。これにより、ロータ8はス
テータに対して所定の位置で固定されて、ロータ8の磁
石の着磁がほぼ均一に、かつ、最も強力に行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石型電動機
およびその着磁方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性材からなる固定子コアに
装着された巻線への通電により回転磁界を発生する固定
子と、その固定子コア内に回転可能に配置され、永久磁
石を有する回転子とを備えた永久磁石型電動機がよく知
られており、省エネルギの観点から、たとえば、空気調
和機用圧縮機の電動機として使用されている。
【0003】このような永久磁石型電動機の組立時にお
いて、回転子を固定子内に嵌挿する場合、回転子の永久
磁石が着磁されていると、その強力な磁力によって回転
子が固定子コアの内周面に吸いついて移動不能にロック
されることがあり、回転子を固定子内に嵌挿することが
困難となる。
【0004】そこで、回転子の磁石を未着磁状態にて固
定子コアに回転子を嵌挿し、その後、固定子の巻線に着
磁用電圧を印加して磁界を発生させて、その磁界により
回転子の磁石を着磁する方法が採用されている。
【0005】この場合、回転子の未着磁の磁石を良好に
着磁させるためには、着磁前に固定子に対して回転子を
回転させて、その未着磁の磁石の磁極となる部分を固定
子巻線により発生する着磁用磁束の磁極位置に対応させ
るよう回転子の位置を固定子に整合させる必要がある。
【0006】この固定子に対する回転子の位置合わせを
行なう方法として、従来、目視や固定子巻線への通電に
よる位置合わせなどの方法があった。
【0007】通電による位置合わせとは、回転子巻線に
通電することにより固定子コアに静止磁界を発生させ、
その静止磁界によるリラクタンストルクによって回転子
を回転移動させることで回転子の磁極を固定子コアの磁
極に磁気的に位置整合させる方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
よる位置合わせの場合、圧縮機内部の固定子と回転子の
位置関係が見える構造でなければ位置合わせを行なうこ
とができないという問題があった。
【0009】また、通電による位置合わせの場合、巻線
への通電によって回転子を回転移動させなければならな
いため、巻線に通電する電流量が大きくなる。また、こ
の方法で位置整合に必要な精度を得るためには、さらに
電流値を大きくする必要がある。このように電流量が大
きくなるため、温度上昇が顕著になるとともに、容量の
大きな設備が必要となり、大型設備が必要となるという
問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、圧縮機の製造工程において、回転子を
固定子に対して所定の位置に容易に、かつ、高精度に固
定して回転子の着磁が可能な永久磁石型電動機とその着
磁方法とを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の永久磁
石型電動機では、ケース部材とケース部材内に固定され
た巻線を有する固定子と、固定子内に回転可能に配置さ
れた回転子とを含み、係合子を有する位置決め部材を用
いて、回転子を固定子に対して所定の位置に固定した状
態で、巻線に着磁用の電圧を印加することによって回転
子を着磁する永久磁石型電動機において、回転子には、
ケース部材に固定された位置決め部材から延びる係合子
と係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
【0012】この構造によれば、永久磁石型電動機の組
立時において、位置決め部材の係合子と回転子の係合部
とを係合させることにより、回転子が固定子に対して所
定の位置に固定される。この状態で巻線に着磁用の電圧
を印加することによって、回転子はほぼ均一にかつ強力
に着磁される。このため、圧縮機内部の固定子と回転子
との位置関係が目視により確認できなくとも、固定子に
対する回転子の位置合わせを高精度にかつ容易に行なう
ことができる。また、通電による位置決め方法と比較し
て、固定子の巻線に大電流を流す必要はない。そのた
め、電流値が大きくなることによる温度上昇が抑制され
るとともに、小型の位置決め部材による高精度な位置合
わせが可能となる。
【0013】請求項2に記載の永久磁石型電動機では、
ケース部材に固定され、回転子の主軸を支持する主軸受
部を含み、その主軸受部は、位置決め部材の係合子の通
過を許容する開口部を有している。
【0014】この場合、主軸受部が回転子の係合部を覆
うように配置されていたとしても、位置決め部材の係合
子を開口部を通過させて回転子の係合部に係合させるこ
とにより、回転子を所定の位置に容易に、かつ、高精度
に固定することができる。
【0015】請求項3に記載の永久磁石型電動機では、
回転子は回転運動を円滑にするためのバランスウエイト
を有し、係合部はそのバランスウエイトに設けられてい
る。
【0016】この場合には、係合部は回転子そのものに
は形成されていないので、回転子の信頼性、ひいては永
久磁石型電動機の信頼性および効率が損なわれるのを防
止することができる。
【0017】請求項4に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法は、巻線を有する固定子に対して、磁性材料を有す
る回転子を所定の位置に固定した状態で磁性材料を着磁
して永久磁石とする永久磁石型電動機の着磁方法であっ
て、以下の工程を備えている。固定子をケース部材に固
定する。回転子を固定子に装着する。所定の位置決め部
材を用い、ケース部材の端部に位置決め部材を固定する
とともに、その位置決め部材を回転子に接触させること
により、回転子を固定子に対して固定する。回転子が固
定された状態で、巻線に着磁用の電圧を印加することに
より、磁性材料を着磁する。
【0018】この方法によれば、位置決め部材により、
固定子に対して所定の位置に回転子を高精度かつ容易に
固定することができる。このため、圧縮機内部の固定子
と回転子との位置関係が目視により確認することができ
なくても、回転子の位置決めを行なうことができる。ま
た、通電による位置決め方法と比較して、固定子の巻線
に大電流を流す必要がなく、温度上昇を抑制することが
でき、小型の位置決め部材による高精度な位置合わせが
可能となる。
【0019】請求項5に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、回転子を固定する工程は、回転子の近傍に設
けられた回転子の主軸を支持するための主軸受部に、主
軸の方向に沿って第1係合部および回転子に通ずる開口
部を設け、回転子の主軸受部側の部分には第2係合部を
設け、位置決め部材として、ケース部材の端部に固定し
た状態で主軸の方向に沿ってそれぞれ延びる第1係合子
および第2係合子を有するものを用い、第1係合子を第
1係合部に係合することにより、ケース部材に対して位
置決め部材を固定し、さらに、開口部を介して第2係合
子を第2係合部に係合させることにより、固定子に対す
る所定の位置にて回転子を固定する工程を含んでいる。
【0020】この場合には、第1係合子と第1係合部と
の係合により固定子に対して位置決め部材が固定され、
さらに、第2係合子と第2係合部との係合により位置決
め部材に対して回転子が固定される。これにより、回転
子は固定子に対して所定の位置にて容易に、かつ、高精
度に固定されることになる。
【0021】請求項6に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、磁性材料を着磁して位置決め部材を外した後
に、温度センサを用い、その温度センサを第2係合部へ
挿入して、回転子の温度を測定する工程を含んでいる。
【0022】この場合には、着磁された回転子の正確な
磁石フラックス量を容易に測定することができる。
【0023】請求項7に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、所定の位置は、巻線に着磁用の電圧を印加し
た際に発生する磁束において、回転子の磁性材料を垂直
に透過する成分が最大となる位置である。
【0024】この場合には、回転子がほぼ均一に、か
つ、最も強力に着磁される。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る永久磁
石型電動機として、永久磁石型電動機を搭載した圧縮機
について図を用いて説明する。図1を参照して、ケーシ
ング2内には永久磁石型電動機Mが配置され、その上方
には圧縮部Dが配置されている。
【0026】永久磁石型電動機Mは、ステータ4とその
ステータ4内に回転可能に配置されたロータ8とを備え
ている。ロータ8には、回転駆動を与えるための主軸1
1が固定されている。永久磁石型電動機Mの下方には、
この主軸11を支持するための主軸受け23が配置され
ている。圧縮部Dは、主軸11を介して永久磁石型電動
機Mと駆動連結されている。また、ケーシング2には、
永久磁石型電動機Mへ電源を供給するための端子21が
設けられている。
【0027】圧縮部Dは、固定スクロール15と可動ス
クロール13とにより構成される。その固定スクロール
15には渦巻状の固定スクロール歯15aが配設され、
可動スクロール13には渦巻状の可動スクロール歯13
aが配設されている。可動スクロール13はハウジング
12上に支持されるとともに、主軸11とは偏心部16
を介して連結され、主軸11の回転駆動により、固定ス
クロール15に対して公転駆動する。また、固定スクロ
ール歯15aと可動スクロール歯13aとが噛み合わさ
れて圧縮室14が形成される。そして、吸入管17によ
りケーシング2内に導入された冷媒が、圧縮室14によ
って圧縮されて排出管19によりケーシング2の外部へ
吐出される。この圧縮機では、特に、その製造工程にお
いてロータ8をステータ4に対して所定の位置に固定し
た状態で着磁できるように、ロータ8に設けられたバラ
ンスウエイト8aと主軸受け23にそれぞれ所定の開口
部B、Aが形成されている。
【0028】ここで、永久磁石型電動機Mと主軸受け2
3の構造についてさらに詳しく説明する。まず、永久磁
石型電動機Mについて説明する。図2を参照して、永久
磁石型電動機Mのステータ4は、ステータコア5と巻線
3とを有している。ステータコア5は、電磁鋼板からな
る円環状の薄板を主軸11方向に多数枚積層して一体化
させた筒状をしている。そのステータコア5には、図3
に示すように、その内周面5aに主軸方向に延びる凹溝
からなる複数の巻線挿入部5bが周方向に等間隔をあけ
て形成されている。巻線3はこの巻線挿入部5bに嵌挿
されている。巻線3は、図2に示すように、u相、v相
およびw相の3相の固定子巻線3U、3V、3Wを有し
ている。固定子巻線3U、3V、3Wは、互いに同心円
状に配置され、外相巻線3U、中相巻線3V、内相巻線
3Wを構成している。この各相巻線3U、3V、3W
は、コイルをループ状に束ねた4つの磁極からなってい
る。
【0029】次に、永久磁石型電動機Mのロータ8は、
ロータコア9と磁石10とを有している。ロータコア9
は、電磁鋼板製の円形薄板を多数枚主軸11方向に積層
した筒形状を有し、ステータコア5の中央空間部にエア
ギャップを隔てて嵌装されている。磁石10は、ロータ
コア9の周縁部の磁石挿入部9a内に挿入されている。
この場合磁石10は、巻線3に電流を流すことによって
生じる磁束に対応するように、ロータ8の円周を4等分
した部分のそれぞれに向かい合うように配置されてい
る。
【0030】次に、主軸受け23について図を用いて説
明する。図1および図4を参照して、主軸受け23はケ
ーシング2に溶接等により固定されている。主軸受け2
3には、下方側に開口端を有する開口部Aが形成され、
さらに、ロータ8に通ずる貫通孔Cが形成されている。
なお、図4は図1中の矢印に示す方向から見た主軸受け
23の平面構造を示したものである。
【0031】また、図1および図5を参照して、ロータ
8にはロータ8の回転を安定させるためのバランスウエ
イト8aが配置されている。そのバランスウエイト8a
には、所定の位置に開口部Bが形成されている。なお、
図5は図1中の矢印に示す方向から見たロータ8の平面
構造を示したものである。
【0032】さらに、図6に主軸受け23とバランスウ
エイト8aとの位置関係を示す。図1および図6を参照
して、ロータ8を着磁させる際には、後述するように、
所定の位置決め治具の可動ピン(いずれも図示せず)を
貫通孔Cに貫通させるとともに、ロータ8を適当に回転
させて、可動ピンを開口部Bに係合する。これによっ
て、ロータ8はステータ4に対して所定の位置に固定さ
れることになる。なお、この所定の位置については後で
詳しく説明する。
【0033】次に、永久磁石型電動機Mにおける磁石1
0を着磁する方法について、圧縮機の製造工程に基づい
て説明する。まず図7を参照して、ステータ4に形成さ
れたステータ切欠き部4aを利用して、ステータ4をケ
ーシング2内の所定の位置に嵌挿して固定する。なお、
ケーシング2にはハウジングを固定するためのハウジン
グ溶接用穴2aが形成されている。
【0034】次に図8を参照して、ハウジング12に形
成されたオルダム機構12aを利用して、ハウジング1
2をケーシング2内の所定の位置に嵌挿する。この状態
でハウジング溶接用穴2aを利用して、ハウジング12
をケーシング2に溶接固定する。
【0035】次に図9を参照して、ロータ8が予め焼き
ばめされた主軸11をステータ4の中央空間部に挿入す
る。その後、図11に示す位置決め治具を用いて、主軸
受け23に設けられた開口部Aに固定ピン24aを係合
することにより、ハウジング12に対する主軸受け23
の回転方向位置を決め、その位置にてケーシング2内に
主軸受け23を主軸受け溶接用穴2bを利用して溶接す
る。
【0036】次に図10を参照して、ハウジング12上
に、オルダム継手、固定スクロール、可動スクロール等
を含む圧縮部(いずれも図示せず)などを順次組みつけ
る。なお、図8および図9に示す工程では、圧縮機は上
下反対の状態で組立が行なわれる。
【0037】次に、図11に示す工程において着磁のた
めのロータ8の位置決めを行なう。図11を参照して、
位置決め治具24を用い、その側面部24aをケーシン
グ2の内周面に当接するとともに、固定ピン24bを主
軸受け23の開口部Aに係合する。これにより、位置決
め治具24がケーシング2およびステータ4に対して所
定の回転方向位置に固定される。この状態で、可動ピン
24cを上昇させて、主軸受け23の貫通孔Cを通過さ
せる。そして、主軸11の下端に設けられた回転用切欠
き24を利用してロータ8を回転させて、可動ピン24
cの先端部分をバランスウエイト8aの開口部Bに係合
する。これにより、ロータ8がステータ4に対して所定
の位置に固定される。この状態でステータ4の巻線に着
磁用の電圧を印加することにより生じる磁束により、ロ
ータ8の着磁が行なわれる。
【0038】この所定の位置と着磁との関係について図
12を用いて説明する。図12は、ステータ4の巻線3
によって生じる磁束の方向とロータ8との位置関係を示
したものである。着磁の際には、巻線3のうち、たとえ
ば、中相巻線3Vと外相巻線3Uとに同図に示す方向に
電流が流される。この電流によって矢印に示す方向に磁
束が生じる。このとき、その磁束が磁石6に対して垂直
に透過する成分が最大となるように、ロータ8はステー
タ4に対して固定されている。この位置において、未着
磁の磁石10を着磁することにより、磁石10はほぼ均
一に、かつ、強力に着磁されることになる。この位置が
ずれた状態で着磁される場合には、磁石10に対して斜
めに透過する磁束の割合が大きくなり、磁石10の着磁
の程度が低く、かつ、不均一に着磁されることになり、
所望の回転特性を得ることができなくなる。
【0039】この位置は、たとえばシミュレーションに
より磁束を計算して、ステータの適当な基準位置とロー
タの適当な基準位置とのなす角度(θ)として求めるこ
とができる。この角度をもとに、それぞれ開口部A、開
口部Cを形成することにより、着磁の際にロータが均一
にかつ最も強力に着磁されることになる。
【0040】そして、磁石10の着磁後に、磁石10が
所定の磁束を有しているか否かを判断するために磁石フ
ラックス量を計測する。この磁石フラックス量は、磁石
の温度に依存して変化する。すなわち、温度t0 (℃)
のときの磁石フラックス量(磁束)をFlux(t0
(Wb・Turns)とすると、温度t(℃)における
磁石フラックス量Flux(t)は次の式、 Flux(t)=Flux(t0 )・{1−α(t−t
0 )} により求められる。なお、αは係数であり、磁石の材質
によって異なる。
【0041】したがって、磁石フラックス量を測定する
ためには、測定時の磁石の温度を測定しておかないと正
しい磁石フラックス量を得ることができず、正確な判定
を行なうことができなくなる。従来、この磁石の温度測
定においては、磁石が室温状態になってからこの測定を
行なっていた。一方、本実施の形態では、磁石の着磁後
に、たとえば、熱電対を貫通孔Cを通過させてバランス
ウエイトの開口部Bに挿入接触させることにより、磁石
の温度を正確に測定することができる。これにより、正
確な磁束フラックス量を容易に求めることができるとと
もに、製造工期の短縮も図ることができる。
【0042】その後、ケーシング2の両端に蓋を溶接す
ることにより圧縮機が完成する。以上説明したように、
本実施の形態にかかる永久磁石型電動機とその着磁方法
によれば、小型の位置決め治具24を用いてロータ8を
ステータ4に対して所定の位置に容易に、かつ、高精度
に固定することができ、その固定された位置において、
ロータ8を最も均一に、かつ、強力に着磁することがで
きる。また、ロータ8を固定する際に、主軸受け23が
ロータ8を覆うように配置されて、目視でロータ8の位
置を確認できない場合であっても、主軸受け23に貫通
孔Cを設けるとともに、この貫通孔Cに位置決め治具2
4の可動ピン24cを通過させて、開口部Bに係合する
ことにより、容易に固定することができる。
【0043】また、通電による位置決め方法と比較し
て、ステータの巻線に大電流を流す必要はない。そのた
め、電流値が大きくなることによる温度上昇が抑制され
る。
【0044】なお、上記実施の形態では、ロータ8を固
定するための開口部Bをバランスウエイト8aに設けた
が、ロータ8部分に直接開口部を設けてもよい。しかし
ながら、ロータ8の信頼性、ひいては永久磁石型電動機
の信頼性および効率を確保するにはバランスウエイト8
aに開口部Bを設けた方が好ましい。
【0045】また、ケーシング2に対して位置決め治具
24を固定するのに主軸受け23に設けられた開口部A
に固定ピン24bを係合させたが、この他に、ケーシン
グ2の内周面に凸(または凹)部を設け、位置決め治具
24の側面部24aに凹(または凸)部を設けて、その
凹部と凸部とを係合させて固定してもよい。
【0046】さらに、貫通孔Cを通過させて可動ピン2
4cを開口部Bに係合させたが、貫通孔Cの代わりに、
主軸受け23に設けられた切欠き部分などの空間を通過
させることによっても、容易に、かつ、高精度にロータ
8を固定することができる。
【0047】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の永久磁石型電動機によ
れば、永久磁石型電動機の組立時において、位置決め部
材の係合子と回転子の係合部とを係合させることによ
り、回転子が固定子に対して所定の位置に固定される。
この状態で巻線に着磁用の電圧を印加することによっ
て、回転子はほぼ均一にかつ強力に着磁される。このた
め、圧縮機内部の固定子と回転子との位置関係が目視に
より確認できなくとも、固定子に対する回転子の位置合
わせを高精度にかつ容易に行なうことができる。また、
通電による位置決め方法と比較して、固定子の巻線に大
電流を流す必要はない。そのため、電流値が大きくなる
ことによる温度上昇が抑制されるとともに、小型の位置
決め部材による高精度な位置合わせが可能となる。
【0049】請求項2に記載の永久磁石型電動機では、
ケース部材に固定され、回転子の主軸を支持する主軸受
部を含み、その主軸受部は、位置決め部材の係合子の通
過を許容する開口部を有していることにより、主軸受部
が回転子の係合部を覆うように配置されていたとして
も、位置決め部材の係合子を開口部を通過させて回転子
の係合部に係合させることにより、回転子を所定の位置
に容易に、かつ、高精度に固定することができる。
【0050】請求項3に記載の永久磁石型電動機では、
回転子は回転運動を円滑にするためのバランスウエイト
を有し、係合部はそのバランスウエイトに設けられてい
ることにより、係合部は回転子そのものには形成されて
いないので、回転子の信頼性、ひいては永久磁石型電動
機の信頼性および効率が損なわれるのを防止することが
できる。
【0051】請求項4に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法によれば、位置決め部材により、固定子に対して所
定の位置に回転子を高精度かつ容易に固定することがで
きる。このため、圧縮機内部の固定子と回転子との位置
関係が目視により確認することができなくても、回転子
の位置決めを行なうことができる。また、通電による位
置決め方法と比較して、固定子の巻線に大電流を流す必
要がなく、温度上昇を抑制することができ、小型の位置
決め部材による高精度な位置合わせが可能となる。
【0052】請求項5に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、回転子を固定する工程は、回転子の近傍に設
けられた回転子の主軸を支持するための主軸受部に、主
軸の方向に沿って第1係合部および回転子に通ずる開口
部を設け、回転子の主軸受部側の部分には第2係合部を
設け、位置決め部材として、ケース部材の端部に固定し
た状態で主軸の方向に沿ってそれぞれ延びる第1係合子
および第2係合子を有するものを用い、第1係合子を第
1係合部に係合することにより、ケース部材に対して位
置決め部材を固定し、さらに、開口部を介して第2係合
子を第2係合部に係合させることにより、固定子に対す
る所定の位置にて回転子を固定する工程を含んでいるこ
とにより、第1係合子と第1係合部との係合により固定
子に対して位置決め部材が固定され、さらに、第2係合
子と第2係合部との係合により位置決め部材に対して回
転子が固定される。これにより、回転子は固定子に対し
て所定の位置にて容易に、かつ、高精度に固定されるこ
とになる。
【0053】請求項6に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、磁性材料を着磁して位置決め部材を外した後
に、温度センサを用い、その温度センサを第2係合部へ
挿入して、回転子の温度を測定する工程を含んでいるこ
とにより、着磁された回転子の正確な磁石フラックス量
を容易に測定することができる。
【0054】請求項7に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、所定の位置は、巻線に着磁用の電圧を印加し
た際に発生する磁束において、回転子の磁性材料を垂直
に透過する成分が最大となる位置であることにより、回
転子がほぼ均一に、かつ、最も強力に着磁される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る永久磁石型電動機を
備えた圧縮機の部分縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る永久磁石型電動機の
構成を示す第1の概略上面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る永久磁石型電動機の
構成を示す第2の概略上面図である。
【図4】図1に示す圧縮機における主軸受けの平面構造
を概略的に示す図である。
【図5】図1に示す圧縮機におけるロータの平面構造を
概略的に示す図である。
【図6】図1に示す圧縮機における主軸受けとロータと
の位置関係を概略的に示す図である。
【図7】図1に示す圧縮機の製造方法の1工程を示す図
である。
【図8】図7に示す工程の後に行なわれる工程を示す図
である。
【図9】図8に示す工程の後に行なわれる工程を示す図
である。
【図10】図9に示す工程の後に行なわれる工程を示す
図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る永久磁石型電動機
の着磁方法を示す図である。
【図12】着磁時の磁束の様子を示す図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 3 巻線 4 ステータ 5 ステータコア 8 ロータ 8a バランスウエイト 9 ロータコア 10 磁石 11 主軸 24 位置決め治具 24a 側面部 24b 固定ピン 24c 可動ピン 23 主軸受け A 開口部 B 開口部 C 貫通孔 D 圧縮部 M 永久磁石型電動機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部材(2)と、前記ケース部材
    (2)内に固定された巻線(3)を有する固定子(4)
    と、前記固定子(4)内に回転可能に配置された回転子
    (8)とを含み、係合子(24b、24c)を有する位
    置決め部材(24)を用いて、前記回転子(8)を前記
    固定子(4)に対して所定の位置に固定した状態で、前
    記巻線(3)に着磁用の電圧を印加することによって前
    記回転子(8)を着磁する永久磁石型電動機(M)にお
    いて、 前記回転子(8)には、前記ケース部材(2)に固定さ
    れた位置決め部材(24)から延びる係合子(24c)
    と係合する係合部(B)が設けられていることを特徴と
    する、永久磁石型電動機。
  2. 【請求項2】 前記ケース部材(2)に固定され、前記
    回転子(8)の主軸(11)を支持する主軸受部(2
    3)を含み、 前記主軸受部(23)は、前記位置決め部材(24)の
    前記係合子(24c)の通過を許容する開口部(C)を
    有する、請求項1記載の永久磁石型電動機。
  3. 【請求項3】 前記回転子(8)は、回転運動を円滑に
    するためのバランスウエイト(8a)を有し、 前記係合部(B)は、前記バランスウエイト(8a)に
    設けられている、請求項1または2に記載の永久磁石型
    電動機。
  4. 【請求項4】 巻線(3)を有する固定子(4)に対し
    て、磁性材料を有する回転子(8)を所定の位置に固定
    した状態で前記磁性材料を着磁して永久磁石(10)と
    する永久磁石型電動機の着磁方法であって、 前記固定子(4)をケース部材(2)に固定する工程
    と、 前記回転子(8)を前記固定子(4)に装着する工程
    と、 所定の位置決め部材(24)を用い、前記ケース部材
    (2)の端部に前記位置決め部材(24)を固定すると
    ともに、前記位置決め部材(24)を前記回転子(8)
    に接触させることにより、前記回転子(8)を前記固定
    子(4)に対して固定する工程と、 前記回転子(8)が固定された状態で、巻線(3)に着
    磁用の電圧を印加することにより、前記磁性材料を着磁
    する工程とを備えた、永久磁石型電動機の着磁方法。
  5. 【請求項5】 前記回転子(8)を固定する工程は、 前記回転子(8)の近傍に設けられた前記回転子(8)
    の主軸(11)を支持するための主軸受部(23)に、
    前記主軸(11)の方向に沿って第1係合部(A)およ
    び前記回転子(8)に通ずる開口部(C)を設け、 前記回転子(8)の前記主軸受部(23)側の部分には
    第2係合部(B)を設け、 前記位置決め部材(24)として、前記ケース部材
    (2)の端部に固定した状態で前記主軸(11)の方向
    に沿ってそれぞれ延びる第1係合子(24b)および第
    2係合子(24c)を有するものを用い、 前記第1係合子(24b)を前記第1係合部(A)に係
    合することにより、前記ケース部材(2)に対して前記
    位置決め部材(24)を固定し、 さらに、前記開口部(C)を介して前記第2係合子(2
    4c)を前記第2係合部(B)に係合させることによ
    り、前記固定子(4)に対する所定の位置にて前記回転
    子(8)を固定する工程を含む、請求項4記載の永久磁
    石型電動機の着磁方法。
  6. 【請求項6】 前記磁性材料を着磁して前記位置決め部
    材(24)を外した後に、温度センサを用い、前記温度
    センサを前記第2係合部(B)へ挿入して、前記回転子
    (8)の温度を測定する工程を含む、請求項4または5
    に記載の永久磁石型電動機の着磁方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の位置は、前記巻線(3)に着
    磁用の電圧を印加した際に発生する磁束において、前記
    回転子(8)の前記磁性材料(10)を垂直に透過する
    成分が最大となる位置である、請求項4〜6のいずれか
    に記載の永久磁石型電動機の着磁方法。
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