JPH09182388A - 永久磁石型電動機の着磁方法 - Google Patents

永久磁石型電動機の着磁方法

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JPH09182388A
JPH09182388A JP33294095A JP33294095A JPH09182388A JP H09182388 A JPH09182388 A JP H09182388A JP 33294095 A JP33294095 A JP 33294095A JP 33294095 A JP33294095 A JP 33294095A JP H09182388 A JPH09182388 A JP H09182388A
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JP
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electric motor
rotor
magnetizing
stator
permanent magnet
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JP33294095A
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Inventor
Hiroaki Kojima
浩明 小島
Akio Yamagiwa
昭雄 山際
Katsutaka Hara
勝高 原
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子31の3相巻線33u〜33wの一端
部同士が中性点33にて互いに接続され、回転子40に
永久磁石45,45,…が装備された永久磁石型電動機
に対し、各磁石45を未着磁状態とした回転子40を固
定子31内に嵌挿して位置整合した後、固定子巻線33
u〜33wに着磁用電圧を印加して磁石45を着磁する
場合、着磁用電圧の印加に伴う電磁的衝撃力により巻線
33u〜33wのコイルエンド37が変形して、回転子
40等との接触による絶縁破壊等を招くことなく、良好
に着磁できるようにする。 【解決手段】 固定子巻線33u〜33wの中性点33
と、固定子コア32の半径方向外側端に位置する外相巻
線33uの電源入力端との間に着磁用電圧を印加するこ
とにより、外相巻線33uのみに着磁用電圧の印加によ
る軸方向の電磁的衝撃力F1が加わるようにし、コイル
エンド37の半径方向内側への寸法制限に対する変形の
影響を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石型電動機
の着磁方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性材からなる固定子コアに
装着された巻線への通電により回転磁界を発生する固定
子と、この固定子コア内に回転可能に配置され、永久磁
石を有する回転子とを備えてなる永久磁石型電動機はよ
く知られており、省エネルギー化の観点から、例えば空
気調和機用圧縮機の電動機として使用されている。
【0003】このような永久磁石型電動機における回転
子を固定子内に嵌挿する場合、回転子の永久磁石が着磁
されていると、例えば、その強力な磁力により回転子が
固定子コアの内周面に吸い付いて移動不能にロックされ
ることがあり、回転子を固定子内に嵌挿することが困難
となる。
【0004】このため、従来、磁石を未着磁状態(磁石
材)としたままで回転子を固定子コアに嵌挿し、その嵌
挿後、固定子の巻線に着磁用電圧を印加して磁界を発生
させ、その磁界により磁石を着磁する方法が知られてい
る。
【0005】こうして着磁する方法の一例として、特開
平6―315252号公報に示されるものでは、固定子
におけるu相、v相、w相の3相の巻線の一端部同士が
互いに接続されている一方、各相の巻線の他端部が電源
入力端とされて、固定子巻線がいわゆるY結線(スター
結線)とされている場合、そのうちの2相の巻線の他端
部たる電源入力端同士を短絡し、その短絡部と残りの1
相の巻線の電源入力端(他端部)との間に着磁用の電圧
を印加することで、回転子の磁石を着磁するようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、2相の固定子巻線の電源入力端同士を短絡し
て、その短絡部と残りの1相の巻線の入力端との間に電
圧を印加するので、その着磁用電圧が各相の巻線に流れ
ることとなり、次のような問題が発生するのは避けられ
ない。
【0007】すなわち、図11に示すように、固定子
(31)における3相の巻線(33u)〜(33w)は
それぞれ固定子コア(32)に半径方向に同心状に並ぶ
ように配置されて内相、中相及び外相となっており、そ
の各相の巻線(33u)〜(33w)はコイルをループ
状に束ねた4つの磁極に分かれている。そして、図13
及び図14に示す如く、この巻線(33u)〜(33
w)の各磁極のコイル軸心方向の端部、つまりコイルエ
ンド(37)は、固定子コア(32)と同心の円弧状と
なって該固定子コア(32)の同方向端部から突出し、
かつ回転する回転子やその付設部分と干渉しないように
固定子コア(32)の端部から離れるに連れて半径方向
外側に彎曲されている(図13参照)。
【0008】上記着磁用電圧は各相の巻線(33u)〜
(33w)に印加されるが、この着磁用電圧をパルス電
圧として印加すると、その印加に伴い、巻線(33u)
〜(33w)自体の着磁による発生磁界に起因して、各
巻線(33u)〜(33w)のコイルエンド(37)に
軸方向の電磁的衝撃力(F1)と、固定子コア(32)
の周方向に向かう電磁的衝撃力(F2)とが作用する。
図11は中相及び内相の巻線(33v),(33w)の
電源入力端同士を短絡し、その短絡部分と残りの外相の
巻線(33u)の同入力端との間に着磁用電圧を印加し
た場合を例示しており、外相巻線(33u)には軸方向
(図11で手前側に向かう方向)の電磁的衝撃力(F
1)が加わり、中相巻線(33v)に加わる周方向の電
磁的衝撃力(F2)は図11で時計回り方向に、また内
相巻線(33w)に加わる周方向の電磁的衝撃力(F
2)は同反時計回り方向にそれぞれ向かう方向となる。
そして、着磁に大きな磁界が必要とされ、着磁エネルギ
ーの増大する希土類磁石では、これらの衝撃力(F
1),(F2)が大きくなり、上記軸方向の電磁的衝撃
力(F1)により、図12及び図13で仮想線にて示す
ように上記コイルエンド(37)が半径方向内側に曲が
る方向に、また周方向の電磁的衝撃力(F2)により、
図14及び図15で仮想線にて示すようにコイルエンド
(37)が円周方向に傾倒する方向にそれぞれ変形し、
これらの変形はいずれもコイルエンド(37)が固定子
(31)の中心方向に向かう変形となってコイルエンド
(37)の内径が小さくなる。その結果、電動機の作動
時、回転する回転子等が上記変形したコイルエンド(3
7)と接触して、その絶縁が破壊されるという問題が生
じる。
【0009】また、固定子巻線(33u)〜(33w)
の大きな変形そのものによる絶縁不良の発生も懸念さ
れ、その信頼性の点で不十分である。
【0010】そして、このような問題のため、着磁可能
な磁石の種類が制限され、特に、着磁に要する磁界の大
きな希土類磁石については、上記のような方法で着磁す
るのが困難であった。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記固定子の巻線に着磁
用電圧を印加して回転子の磁石を着磁する場合におい
て、その着磁を固定子巻線の結線構造を旨く利用して行
うことで、着磁用電圧の印加時に固定子巻線に大きな電
磁的衝撃力が加わるのを抑制してその変形を小さくし、
よってコイルエンドの絶縁破壊等を招くことなく、固定
子巻線への電圧印加によって回転子磁石を良好に着磁で
きるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、固定子巻線の各相の一端部同士が
接続されている結線構造において、その各相の一端部同
士が接続された中性点と、所定の1相の他端部との間に
着磁用電圧を印加して、その1相の巻線のみで着磁用の
磁界を発生させるようにした。
【0013】具体的には、請求項1の発明は、図1、図
2及び図4に示すように、固定子コア(32)、及び該
固定子コア(32)に設けられた複数相の巻線(33
u)〜(33w)を有し、各相の巻線(33u)〜(3
3w)の一端部同士が中性点(33)により接続されて
いる一方、各相の巻線(33u)〜(33w)の他端部
が電源入力端とされ、回転磁界を発生する固定子(3
1)と、この固定子(31)内に回転可能に配置され、
永久磁石(45),(45),…を有する回転子(4
0)とを備えてなる永久磁石型電動機(30)に対し、
上記回転子(40)の永久磁石(45),(45),…
を未着磁状態から着磁する着磁方法の発明である。
【0014】そして、その特徴は、上記回転子(40)
に未着磁状態の磁石(45),(45),…を取り付け
て固定子(31)内に嵌挿し、次いで、上記回転子(4
0)の回転により磁石(45),(45),…を固定子
巻線(33u)〜(33w)の磁極に対応させて位置整
合した後、上記固定子巻線(33u)〜(33w)の中
性点(33)と所定の1相の巻線の電源入力端との間に
着磁用の電圧を印加して磁石(45),(45),…を
着磁することにある。
【0015】上記の構成により、固定子巻線(33u)
〜(33w)のうちの所定の1相の巻線のみに着磁用の
電圧が印加され、この電圧が印加された巻線のコイルに
軸方向の電磁的衝撃力が加わり、この軸方向の電磁的衝
撃力により、図12及び図13に示す如く、その相の巻
線のコイルエンド(37)が半径方向内側に曲がる方向
に変形する。しかし、他の相の固定子巻線には同電圧は
印加されないので、上記コイルエンド(37)の変形は
1つの相の巻線のみで生じ、他の相の巻線では発生しな
い。このため、巻線(33u)〜(33w)全体でのコ
イルエンド(37)の変形は小さくなり、その変形が寸
法制限を越えて回転子(40)等と干渉するまで大きく
なることはない。よって、固定子巻線(33u)〜(3
3w)のコイルエンド(37)の大きな変形を招くこと
なく、固定子巻線(33u)〜(33w)への着磁用電
圧の印加による回転子(40)の磁石(45),(4
5),…の着磁を良好に行うことができる。
【0016】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の永久磁石型電動機の着磁方法において、固定子巻線
(33u)〜(33w)のうち固定子コア(32)にお
ける半径方向外側端に位置する外相巻線(33u)の電
源入力端と中性点(33)との間に着磁用電圧を印加す
る。こうすれば、上記着磁用電圧が印加されて巻線のコ
イルに軸方向の電磁的衝撃力が加わるのは外相の巻線
(33u)のみとなるので、他の相の巻線(33v),
(33w)にそれぞれ着磁用電圧を印加する場合に比
べ、固定子(31)内の回転子(40)に対応するコイ
ルエンド(37)の寸法制限に対する変形の影響がさら
に小さくなり、着磁可能な磁石(45)の種類を増やす
ことができる。
【0017】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の永久磁石型電動機の着磁方法において、図7に示す
ように、上記固定子巻線(33u)〜(33w)の中性
点(33)は、電動機(30)を作動制御する制御手段
(51)に対し、回転子(40)の永久磁石(45),
(45),…による磁極位置を検出するために信号出力
線(53)を介して接続されており、この信号出力線
(53)によって着磁用電圧を印加するものとする。従
って、この電動機(30)制御用の制御手段(51)に
接続される信号出力線(53)を利用して、着磁用電圧
を印加することができ、1つの信号出力線(53)を磁
極位置検出信号の取出し用と着磁用電圧の印加用とに兼
用することができる。
【0018】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明の永久磁石型電動機の着磁方法において、固定子
(31)の各相の巻線(33u)〜(33w)は接着剤
により一体的に固着されているものとする。この発明に
よると、接着剤による固定子巻線(33u)〜(33
w)の固着効果が相乗的に追加されて、上記電磁的衝撃
力によるコイルエンド(37)の変形をさらに抑制する
ことができる。
【0019】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の永久磁石型電動機の着磁方法において、図
5に示すように、電動機(30)は圧縮機(C)のドー
ム(1)内上部に、該ドーム(1)内下部の圧縮機構
(3)に回転子(40)が駆動連結された状態で上下方
向の回転軸心をもって配置されたものとする。そして、
電動機(30)の回転子(40)の上端部に、ドーム
(1)内部の潤滑油がドーム(1)上端部の冷媒吐出部
(2)側に流れるのを阻止する油分離板(47)が一体
的に取り付けられている構成とする。
【0020】この構成により、圧縮機(C)の作動時、
電動機(30)の回転子(40)が回転して圧縮機構
(3)が駆動され、この圧縮機構(3)により冷媒ガス
が圧縮され、この冷媒ガスは潤滑油と共に圧縮機構
(3)からドーム(1)内に出た後、ドーム(1)上端
部の冷媒吐出部(2)からドーム(1)外に吐出され
る。上記回転子(40)の上端部に一体的に取り付けら
れている油分離板(47)は回転子(40)と一体的に
回転し、このことで、上記ドーム(1)内部の潤滑油が
ドーム(1)上端部の冷媒吐出部(2)側に流れるのは
阻止される。
【0021】そして、上記油分離板(47)は、回転子
(40)から上側に突出して固定子巻線(33u)〜
(33w)のコイルエンド(37)に対向しているの
で、着磁用電圧の印加により巻線(33u)〜(33
w)のコイルエンド(37)が大きく変形したときに、
その変形したコイルエンド(37)が回転中の油分離板
(47)と接触する虞れがある。しかし、上記のよう
に、固定子巻線(33u)〜(33w)の一端部同士を
接続している中性点(33)と所定の1相(外相)の巻
線(33u)の他端部である電源入力端との間に着磁用
電圧を印加することで、巻線(33u)〜(33w)の
コイルエンド(37)の変形が小さくなるので、上記油
分離板(47)にコイルエンド(37)が接触すること
はなく、巻線(33u)〜(33w)の絶縁破壊を防止
することができる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の永久磁石型電動機の着磁方法において、図
5に示す如く、電動機(30)は、回転子(40)の軸
方向長さが固定子コア(32)よりも長く設定されたも
のとする。すなわち、この構成によると、電動機(3
0)の作動効率を高めることができる。その場合、回転
子(40)の軸方向長さが固定子コア(32)よりも長
いので、回転子(40)の軸方向端部(40a)は固定
子コア(32)の同端部から突出して固定子巻線(33
u)〜(33w)のコイルエンド(37)に対向した構
造となる。しかし、この構造でも、所定の1相(外相)
の固定子巻線(33u)に対する着磁用電圧の印加によ
り、巻線(33u)〜(33w)全体のコイルエンド
(37)の変形量を小さくして、上記回転子(40)の
軸方向端部とコイルエンド(37)との接触により巻線
(33u)〜(33w)が絶縁破壊に至るのを防止でき
る。
【0023】請求項7の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の永久磁石型電動機の着磁方法において、図
5に示す如く、電動機(30)は、回転子(40)の軸
方向の一端部(40a)が固定子コア(32)の端部か
ら固定子コア(32)外側に突出するように回転子(4
0)が固定子コア(32)に対し軸心方向に偏っている
ものとする。
【0024】この構成によると、電動機(30)の作動
時、固定子巻線(33u)〜(33w)の磁力により回
転子(40)が固定子コア(32)に対し偏心を戻す方
向に引き寄せられるので、例えば回転子(40)の軸
(8)に駆動連結されている被駆動部(例えば上記圧縮
機構(3))をその摺動部のがたが生じないように付勢
して、騒音の発生等を防止することができる。
【0025】この場合、回転子(40)の軸方向の一端
部(40a)が固定子コア(32)の同端部から突出し
て固定子巻線(33u)〜(33w)のコイルエンド
(37)に対向するが、上記請求項6の発明と同様に、
所定の1相の巻線(33u)への着磁用電圧の印加によ
り、固定子巻線(33u)〜(33w)全体のコイルエ
ンド(37)の変形量を小さくでき、上記回転子(4
0)の軸方向の一端部(40a)がコイルエンド(3
7)に接触して巻線(33u)〜(33w)の絶縁破壊
に至るのを防止できる。
【0026】請求項8の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の永久磁石型電動機の着磁方法において、電
動機(30)における回転子(40)の磁石(45),
(45),…は希土類磁石とする。この希土類磁石(4
5),(45),…はその着磁に極めて大きい磁界を要
するが、斯かる希土類磁石(45),(45),…であ
っても、固定子巻線(33u)〜(33w)への着磁用
電圧の印加により支障なく着磁することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図5は本発明の実施形態に係る永
久磁石型電動機を装備したドーム型圧縮機(C)を示
す。尚、電動機の基本構造については、従来のものと同
じであるので、図11〜図13と同じ部分は同じ符号を
付して説明する。
【0028】図5において、(1)は上下方向に延びる
密閉円筒状のドームで、このドーム(1)の上端部には
ドーム(1)内外を連通する冷媒吐出管(2)(冷媒吐
出部)がその内端部をドーム(1)内上端の中心部に位
置付けた状態で気密状に挿通されている。
【0029】また、ドーム(1)内の下部には、冷媒ガ
スを吸い込んで圧縮した後にドーム(1)内に吐出する
圧縮機構(3)が嵌装されている。この圧縮機構(3)
は、図6にも示すように、上下方向に並設された円板状
の3つのサイドハウジング(4),(4),…と、これ
らサイドハウジング(4),(4),…間に気密状に挟
持された円環状の2つのローラハウジング(5),
(5)とからなるハウジングを備え、上記各ローラハウ
ジング(5)内にリング状のローラ(6)が上記隣り合
うサイドハウジング(4),(4)間に位置した状態で
配設されている。
【0030】上記サイドハウジング(4),(4),…
の中心部には上下方向に延びるクランク軸(8)が気密
状に貫通され、このクランク軸(8)は上下1対の偏心
部(8a),(8a)を有し、この各偏心部(8a)は
それぞれ上記ローラ(6)の中心孔に挿通されてローラ
(6)を回転可能に支持しており、各ローラ(6)はそ
の外周部をローラハウジング(5)の内周面に接触させ
ながらクランク軸(8)回りを移動する。
【0031】図6に示す如く、上記各ローラハウジング
(5)内周面の所定部位には上下方向に延びる凹溝部
(5a)が形成され、この凹溝部(5a)には直径方向
に切り欠かれたブレード嵌挿部(9a)を有する円柱状
の揺動軸(9)が上下方向の軸心をもって揺動可能に支
持されている。一方、各ローラ(6)の外周面には上下
方向に延びる板状のブレード(10)が一体に突設さ
れ、このブレード(10)の先端部は、上記ローラハウ
ジング(5)内周面の凹溝部(5a)における揺動軸
(9)のブレード嵌挿部(9a)に摺動可能に嵌挿され
ており、このブレード(10)により、各ローラ(6)
の外周面、各ローラハウジング(5)の内周面及び上下
両側のサイドハウジング(4),(4)に囲まれてなる
円弧状の空間(11)が2つの作動室(12),(1
2)に区画されている。そして、ローラハウジング
(5)には上記凹溝部(5a)(ブレード(10)の位
置)を挟んで両側に吸入口(13)及び吐出口(14)
が開口され、吸入口(13)はドーム(1)側壁を貫通
する冷媒吸入管(15)の下流端部が接続され、この各
冷媒吸入管(15)の上流端部はアキュムレータ(2
4)に接続されている。一方、吐出口(14)はドーム
(1)内部に開口され、この吐出口(14)の途中には
リード弁からなる逆止弁としての吐出弁(16)が配設
されており、各ローラ(6)の回転により、アキュムレ
ータ(24)内の低圧の冷媒ガスを冷媒吸入管(15)
及び吸入口(13)を経て各作動室(12)に吸い込
み、その冷媒ガスをローラ(6)の回転に伴う作動室
(12)の容積減少により圧縮した後、吐出口(14)
により吐出弁(16)を介してドーム(1)内に吐出し
てドーム(1)内圧力を高圧とし、このドーム(1)内
の高圧の冷媒ガスを冷媒吐出管(2)を経てドーム
(1)外に吐出させるようにしている。
【0032】上記クランク軸(8)における各偏心部
(8a)の外周面と、上側偏心部(8a)上側及び下側
偏心部(8a)下側の各クランク軸(8)外周面とには
それぞれ潤滑油吐出孔(17),(17),…が開口さ
れ、この各潤滑油吐出孔(17)はクランク軸(8)の
軸心部を通る潤滑油通路(図示せず)に連通され、この
潤滑油通路はクランク軸(8)の下端面に開放されてお
り、クランク軸(8)の回転に伴い、その遠心力を利用
して、ドーム(1)内底部に溜まった潤滑油をクランク
軸(8)の潤滑油通路に吸い込んだ後、各潤滑油吐出孔
(17)から圧縮機構(3)の摺動部分に供給する。こ
の潤滑に供された潤滑油の一部は、圧縮機構(3)の吐
出口(14)からドーム(1)内に吐出される冷媒ガス
に混じって吐出される。
【0033】ドーム(1)内の上端部には上記圧縮機構
(3)を駆動するための永久磁石型電動機(30)が上
下方向の回転軸心をもって嵌装されている。この電動機
(30)は固定子(31)と、該固定子(31)内に回
転可能に配置された回転子(40)とを備えてなる。上
記固定子(31)は、多数枚の電磁鋼板からなる円環状
薄板を軸心方向(ドーム(1)の上下方向)に積層して
一体化されかつ内周面に軸心方向に延びる複数の凹溝か
らなる巻線挿入部(図示せず)が周方向に等間隔をあけ
て形成された円筒状の固定子コア(32)と、固定子コ
ア(32)にその内周面の巻線挿入部に嵌挿されて設け
られたu相、v相及びw相の3相の固定子巻線(33
u)〜(33w)とを有する。図3に示すように、これ
ら3相の巻線(33u)〜(33w)のうちの1相、例
えばu相巻線(33u)は、固定子コア(32)の半径
方向外側端に位置して外相巻線とされ、この外相巻線
(33u)の内側に他の一方の相である例えばv相の巻
線(33v)が同心状に中相巻線として配置され、この
中相巻線(33v)の内側つまり固定子コア(32)の
半径方向内側端に残りの例えばw相の巻線(33w)が
内相巻線として同心状に配置されている。その各相巻線
(33u)〜(33w)はコイルをループ状に束ねた4
つの磁極からなり、この各磁極コイルの軸心方向の端部
であるコイルエンド(37)は固定子コア(32)の同
方向端部から突出し、かつ該固定子コア(32)の端部
から離れるに連れて半径方向外側に彎曲されている(図
13及び図14参照)。また、固定子(31)の各相の
巻線(33u)〜(33w)はワニス(接着剤)により
一体的に固着されている。そして、図2に示すように、
上記外相、中相及び内相の巻線(33u)〜(33w)
はその一端部同士で中性点(33)により接続されてい
る一方、各相巻線(33u)〜(33w)の他端部が電
源入力端とされている。すなわち、3相の固定子巻線
(33u)〜(33w)はY結線とされており、この3
相の固定子巻線(33u)〜(33w)の電源入力端に
電源を供給することにより、固定子コア(32)に回転
磁界を発生させるようにしている。
【0034】一方、上記回転子(40)は、図4にも示
すように、磁性材としての多数枚の電磁鋼板製の円形薄
板を軸心方向に積層した円筒状の回転子コア(44)
と、この回転子コア(44)の両端部に配置された端板
(46),(46)とを有するもので、この回転子コア
(44)及び端板(46),(46)は両者を軸心方向
に貫通する4本の締結リベット(41),(41),…
により一体化されている。回転子(40)の中心部には
その軸心方向に貫通する軸挿通孔(42)が形成され、
この軸挿通孔(42)には上記クランク軸(8)の上端
部が圧入されて固定されており、回転子(40)がクラ
ンク軸(8)を介して圧縮機構(3)の各ローラ(6)
に駆動連結されている。
【0035】また、回転子コア(44)の周縁部には、
回転子(40)の軸心方向に貫通しかつ上記端板(4
6),(46)で閉じられる断面矩形状の4つの磁石挿
入部(43),(43),…が上記軸挿通孔(42)の
周りで正方形の各辺部をなすように配置されて形成さ
れ、この各磁石挿入部(43)には希土類磁石からなる
矩形板状の永久磁石(45)が嵌挿されて固定されてお
り、回転子(40)は磁石埋込みタイプのものとされて
いる。そして、この4極をなす磁石(45),(4
5),…による磁束と、上記固定子巻線(33u)〜
(33w)により形成される4つの磁極の磁束との作用
により回転子(40)を回転させて圧縮機構(3)を駆
動する。
【0036】図5に示すように、上記電動機(30)の
作動効率を高めるために、その回転子(40)の軸方向
長さは固定子コア(32)よりも長く設定されている。
また、回転子(40)の軸方向の中心位置(Cr)は固
定子(31)の軸方向中心位置(Cs)よりも所定距離
(d)だけ上側に位置していて、回転子(40)が固定
子コア(32)に対し軸心方向上側に偏っており、この
回転子(40)の偏りにより、電動機(30)の作動
時、回転子(40)を固定子(31)側の磁力により引
いて下側(偏りを戻す側)に付勢し、このことで該回転
子(40)にクランク軸(8)を介して駆動連結されて
いる上記圧縮機構(3)での摺動部分を密接させてがた
をなくし、その回転騒音を低減するようにしている。
【0037】そして、これらの構造により、回転子(4
0)の軸方向の上端部(40a)が固定子コア(32)
の上端部から固定子コア(32)外側に突出し、その回
転子上端部(40a)は固定子巻線(33u)〜(33
w)の上側コイルエンド(37)に水平に対向した位置
にある。
【0038】また、この回転子(40)の上端部(40
a)には円板状の油分離板(47)(図4には示してい
ない)が上記リベット(41),(41),…の締結に
より回転一体に取り付けられ、この油分離板(47)は
回転子(40)の上端部(40a)から所定距離だけ離
れた状態、つまり固定子巻線(33u)〜(33w)の
上側コイルエンド(37)に水平に対向した状態で固定
されており、圧縮機構(3)の吐出口(14)から潤滑
油が吐出ガスと共にドーム(1)内に吐出されてドーム
(1)内上端部の冷媒吐出管(2)に向かうとき、その
ドーム(1)内部の潤滑油が冷媒吐出管(2)側に流れ
るのを、回転子(40)と一体に回転する油分離板(4
7)により阻止するようにしている。
【0039】尚、図5中、(19)はドーム(1)の上
端部外面に取り付けられた電源接続部で、後述の3本の
電源入力線(52),(52),…及び1本の信号出力
線(53)がそれぞれ接続される4つの端子(20),
(20),…が取り付けられている。また、図6中、
(21)は吐出弁(16)の最大開度を規制するストッ
パである。
【0040】図7に示す如く、上記電動機(30)の3
相の固定子巻線(33u)〜(33w)に対応する3つ
の電源入力端は、電動機(30)を作動制御するモータ
制御装置(51)(制御手段)にそれぞれ電源入力線
(52),(52),…を介して接続されている。ま
た、上記固定子巻線(33u)〜(33w)の中性点
(33)は上記モータ制御装置(51)に対し、回転子
(40)の永久磁石(45)による磁極位置を検出する
ために信号出力線(53)を介して接続されている。
【0041】上記モータ制御装置(51)は、直流電源
(55)の端子間に3対のスイッチングトランジスタ
(Tru1)〜(Trw2)をそれぞれ直列に接続して
なるインバータ(56)を備え、各対のトランジスタ
(Tru1)〜(Trw2)同士の接続点がそれぞれ電
動機(30)における各相の固定子巻線(33u)〜
(33w)の電源入力端に接続されている。また、この
各対のトランジスタ(Tru1)〜(Trw2)同士の
接続点は、上記固定子巻線(33u)〜(33w)と同
様に、一端部同士が中性点(57)にてY結線された抵
抗(57u)〜(57w)の他端部にもそれぞれ接続さ
れている。また、トランジスタ(Tru1)〜(Trw
2)のコレクタ及びエミッタ端子間はそれぞれ環流用ダ
イオード(Du1)〜(Dw2)を介して接続されてい
る(尚、添字u,v,wは電動機(30)の固定子巻線
(33u)〜(33w)におけるu相、v相及びw相に
それぞれ対応させて示している)。
【0042】上記電動機(30)におけるY結線された
固定子巻線(33u)〜(33w)の中性点(33)
は、抵抗(58)を介して増幅器(59)の反転入力端
子に接続され、上記Y結線された抵抗(57u)〜(5
7w)の中性点(57)は上記増幅器(59)の非反転
入力端子にそのまま接続されている。そして、この増幅
器(59)の出力端子と上記反転入力端子との間に抵抗
(60)が接続されており、増幅器(59)は差動増幅
器として作動する。
【0043】上記増幅器(59)の出力信号は抵抗(6
1)及びコンデンサ(62)を直列に接続してなる積分
器(63)に入力されている。この積分器(63)の出
力信号はゼロクロスコンパレータ(64)の非反転入力
端子に接続され、このコンパレータ(64)の反転入力
端子に上記電動機(30)の固定子巻線(33u)〜
(33w)の中性点(33)が接続されている。そし
て、上記差動増幅器(59)、積分器(63)及びゼロ
クロスコンパレータ(64)により、電動機(30)の
回転子(40)の磁極位置を検出する位置検出部(6
5)が構成され、そのゼロクロスコンパレータ(64)
から出力信号として磁極位置検出信号が出力される。
【0044】上記位置検出部(65)の出力信号(磁極
位置検出信号)はマイクロプロセッサ(67)の外部割
込端子に入力されている。図8に示すように、このマイ
クロプロセッサ(67)では、外部割込端子に供給され
た磁極位置検出信号により周期測定タイマ(67a)及
び位相補正タイマ(67b)に対する割込処理1を行
う。上記周期測定タイマ(67a)は、そのタイマ値を
CPU(68)内の位置信号周期演算部(68b)に供
給する。この位置信号周期演算部(68b)は、例えば
電気角60°に対応するタイマ値に基づいて電気角1°
当たりのタイマ値を演算する。
【0045】一方、上記位相補正タイマ(67b)のタ
イマ値は、後述のタイマ値演算部(68a)により設定
される。位相補正タイマ(67b)は、カウントオーバ
ー信号をCPU(68)内の180°通電インバータモ
ード選択部(68c)に供給して割込処理2を行う。こ
の通電インバータモード選択部(68c)は、メモリ
(67c)から該当する電圧パターンを読み出して出力
する。CPU(68)では、上記位置信号周期演算部
(68b)によりタイマ値に基づく演算を行い、位置信
号周期信号を出力してタイマ値演算部(68a)及び速
度演算部(68d)に入力させる。上記タイマ値演算部
(68a)は、位置信号周期演算部(68b)からの位
置信号周期信号及び後述する位相指令演算部(68e)
からの差速度に基づいて、位相補正タイマ(67b)で
設定すべきタイマ値を算出する。速度演算部(68d)
は、位置信号周期演算部(68b)からの位置信号周期
信号に基づいて現在の速度を算出し、この現在速度に基
づき電圧指令信号(出力電圧振幅指令)を出力するとと
もに、現在速度を位相指令演算部(68e)に供給す
る。この位相指令演算部(68e)には速度指令も供給
されており、この速度指令と速度演算部(68d)から
の現在速度とに基づいて位相指令を例えばPI演算によ
り算出して上記タイマ値演算部(68a)に供給する。
そして、上記180°通電インバータモード選択部(6
8c)から出力される電圧パターンと、速度演算部(6
8d)から出力される電圧指令とがPWM変調部(67
d)(パルス幅変調部)に供給され、3相分のPWM変
調信号を出力する。図7に示す如く、このPWM変調信
号はベース駆動回路(69)に入力され、このベース駆
動回路(69)が上記スイッチングトランジスタ(Tr
u1)〜(Trw2)の各ベース端子に制御信号を出力
する。ここで、インバータモードに対応する電圧パター
ンを表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】上記モータ制御装置の作動を図9に示す波
形図により説明すると、図9(a)〜(c)に示すよう
に、電動機(30)のu相、v相及びw相の固定子巻線
(33u)〜(33w)の誘起電圧(Eu),(E
v),(Ew)が位相の120°ずつ順にずれた状態で
変化するので、増幅器(59)から出力される信号は図
9(d)に示すように変化し、その積分器(63)によ
る積分波形信号が図9(e)に示す如く変化する。そし
て、この積分波形信号がゼロクロスコンパレータ(6
4)に供給されることで、図9(f)に示す如く積分波
形信号のゼロクロス点で立ち上がり又は立ち下がる励磁
切換信号が出力される。この励磁切換信号の立上がり及
び立下がりにより割込処理1が行われ、位相補正タイマ
(67b)が図9(g)の矢印の起点からスタートす
る。この位相補正タイマ(67b)はタイマ値演算部
(68a)によりタイマ値が設定されているので、設定
されたタイマ値だけ計時動作を行った時点(図9(g)
の矢印の終点)でカウントオーバーする。そして、この
位相補正タイマ(67b)のカウントオーバーが発生す
る都度、割込処理2が行われ、180°通電インバータ
モード選択部(68c)がインバータモードを1ステッ
プだけ進め、図9(n)に示す如く、インバータモード
が“1”,“2”,“3”,“4”,“5”,“0”,
“1”,“2”,…の順に選択される。そして、位相補
正タイマ(67b)のカウントオーバーによりインバー
タモードを1ステップ進めることで、各インバータモー
ドに対応してスイッチングトランジスタ(Tru1)〜
(Trw2)のON/OFF状態が図9(h)〜(m)
に示すように制御される。この結果、通電期間を180
°に設定した状態での電動機(30)の駆動を行うこと
ができ、かつ電圧型インバータ電圧の位相をモータ誘起
電圧よりも進めた状態にすることができ、位相補正タイ
マ(67b)により電圧型インバータ電圧の位相の進み
量を制御することができる。
【0048】上記割込処理1,2の内容について説明す
ると、まず、割込処理1では、位置検出部(65)の磁
極位置検出信号の立上りエッジ及び立下がりエッジによ
り外部割込要求が受け付けられる。そして、位置信号周
期演算部(68b)により得られた位置信号周期信号と
位相指令演算部(68e)により得られた差速度とに基
づいて位相補正タイマ(67b)のタイマ値を演算し、
この位相補正タイマ(67b)に補正タイマ値をセット
して位相補正タイマ(67b)をスタートさせる。前回
の割込処理1でスタートした周期測定タイマ(67a)
をストップさせ、そのタイマ値を読み込む。但し、これ
らの処理は、磁極切換信号のエッジの周期を検出するた
めのものであるので、周期測定タイマ(67a)のタイ
マ値を読み込んだ後、次回の周期測定のために、周期測
定タイマ(67a)を直ちにリセットして再スタートさ
せる。そして、記憶した位置信号周期の演算を行い、位
置信号周期演算の結果に基づいて電動機(30)の現在
の回転速度を演算し、この現在の回転速度に応じて決ま
る電圧指令を出力する。
【0049】一方、割込処理2では、割込処理1でスタ
ートした位相補正タイマ(67b)がカウントオーバー
することにより、割込処理2の受付けが行われる。その
後、予めメモリ(67c)に設定されているインバータ
モードを1ステップ進め、この進められたインバータモ
ードに対応する電圧パターンを出力する。
【0050】上記位置検出部(65)により電動機(3
0)の回転子(40)の磁極位置を検出する動作につい
てさらに詳しく説明するに、図7に示す回路構成では、
電動機(30)におけるY結線された固定子巻線(33
u)〜(33w)の中性点(33)の電圧(En-0 )
は、 En-0 =(1/3){(Vu-0 −Eu-0 )+(Vv-0 −
Ev-0 )+(Vw-0 −Ew-0 )} となって、図10(g)に示すように、インバータ(5
6)の出力波形(図10(a)〜(c)参照)と、モー
タ誘起電圧波形(図10(d)〜(f)参照)にそれぞ
れ含まれる3n次調波成分(nは整数)との和になる。
一方、Y結線された抵抗(57u)〜(57w)の中性
点(57)の電圧(VM-0 )は、 VM-0 =(1/3)(Vu-0 +Vv-0 +Vw-0 ) となる(図10(h)参照)。従って、上記両電圧の差
(図10(i)参照)を求めることにより、モータ誘起
電圧波形にそれぞれ含まれる3n次調波成分を取り出す
ことができる。そして、上記の両式は電流に依存してい
ないので、条件の制約がなく、任意の通電期間に適用す
ることができる。すなわち、電動機(30)の高速回転
時、通電期間を長くした場合に電流振幅を大きくして
も、或いは180°通電を採用したときでも、特別の磁
極位置センサを用いることなく、磁極の位置が検出され
る。
【0051】次に、上記の構成の圧縮機用電動機(3
0)に対し、その回転子(40)の永久磁石(45)を
未着磁状態から着磁する本発明方法について説明する。
【0052】まず、電動機(30)の回転子(40)に
おける回転子コア(44)の各磁石挿入部(43)にそ
れぞれ未着磁状態の磁石(45)(磁石材)を挿入固定
した後、その回転子(40)の軸挿通孔(42)にクラ
ンク軸(8)の上端部を圧入する。そして、圧縮機
(C)のドーム(1)内上部に電動機(30)の固定子
(31)を嵌装して固定し、その固定子(31)内に、
上記磁石(45)の取り付けられた回転子(40)を嵌
挿しながら、クランク軸(8)の下端部周りに圧縮機構
(3)を取り付けるとともに、その圧縮機構(3)をド
ーム(1)内下部に嵌装する。そして、圧縮機構(3)
や電動機(30)等、全ての部品をドーム(1)内に装
着する。この状態では、ドーム(1)は例えば上端部が
開けられており、電動機(30)の回転子(40)にお
ける磁石(45)が着磁されていないだけで、その他の
構造は完成された圧縮機(C)と略同じとなる。
【0053】そのとき、上記磁石(45)は未着磁状態
の磁石材であるので、磁石(45)が着磁されている場
合に比べ、回転子(40)を固定子(31)内に嵌挿す
る際に、磁石(45)の磁力により回転子(40)が固
定子コア(32)に吸い付けられることはなく、回転子
(40)を固定子(31)内にスムーズに嵌挿すること
ができる。しかも、磁石(45)が着磁されていないの
で、磁性体からなるごみが磁石(45)に吸着されて圧
縮機(C)のドーム(1)内に入り込むことはない。
【0054】この後、上記電動機(30)における回転
子(40)の磁石(45)を固定子巻線(33u)への
着磁用電圧の印加によって着磁する。すなわち、まず、
ドーム(1)の上端部外面にある電源接続部(19)に
おいて、固定子巻線(33u)〜(33w)の中性点
(33)に接続されている信号出力線(53)の端子
(20)と、外相の固定子巻線(33w)(他の相の巻
線(33v),(33w)でもよい)の電源入力端に接
続されている端子(20)との間、つまり固定子巻線
(33u)〜(33w)のうちの1相である外相巻線
(33u)に対し低電圧の直流電圧を印加して、固定子
コア(32)に静止磁界を発生させ、この静止磁界によ
り回転子(40)を必要角度だけ回転させて、その磁石
(45)を固定子巻線(33u)〜(33w)の磁極に
対応させるための位置整合を行う。この位置整合は、例
えば治具を使用して機械的に行う等、他の方法を採用す
ることもできる。
【0055】この後、図1に示すように、上記固定子巻
線(33u)〜(33w)の中性点(33)に繋がる信
号出力線(53)の端子(20)と、外相の固定子巻線
(33u)の電源入力端に接続されている端子(20)
との間にスイッチ(48),(48)を介して着磁用電
源(49)を接続し、そのスイッチ(48),(48)
のON動作により着磁用電源(49)からパルス状の着
磁用電圧を固定子巻線(33u)〜(33w)のうちの
1相である外相巻線(33u)に印加する。このことに
より、外相の巻線(33u)に着磁用磁界が発生し、こ
の磁界により上記回転子(40)の位置整合されている
各磁石(45)が着磁される。
【0056】そのとき、上記3相の固定子巻線(33
u)〜(33w)のうちの1相である外相の巻線(33
u)に着磁用電圧が印加され、図3に示すように、この
外相巻線(33u)のコイルのみに軸方向の電磁的衝撃
力(F1)が加わり、その外相巻線(33u)のコイル
エンド(37)が半径方向内側に曲がる方向に変形する
(図12及び図13参照)。しかし、着磁用電圧が印加
されるのは上記外相巻線(33u)のみで、他の中相及
び内相の巻線(33v),(33w)には印加されない
ので、固定子巻線(33u)〜(33w)でのコイルエ
ンド(37)の変形は1つの外相巻線(33u)のみで
生じ、他の相の巻線(33v),(33w)では発生せ
ず、巻線(33u)〜(33w)全体でのコイルエンド
(37)の変形は小さくなる。しかも、各相の巻線(3
3u)〜(33w)はワニスにより一体的に固着されて
いるので、このワニスによる固定子巻線(33u)〜
(33w)の固着力が追加され、上記電磁的衝撃力(F
1)によるコイルエンド(37)の変形がさらに抑制さ
れる。その結果、斯かる回転子(40)の磁石(45)
の着磁後、製品となった圧縮機(C)が運転されている
状態で、巻線(33u)〜(33w)のコイルエンド
(37)が固定子(31)内の回転部品と干渉するのを
防止することができる。
【0057】すなわち、図5に示す如く、電動機(3
0)の回転子(40)の上端部に一体的に取り付けられ
た油分離板(47)が、回転子(40)から上側に突出
して固定子巻線(33u)〜(33w)のコイルエンド
(37)に対向している。また、電動機(30)の効率
アップのために回転子(40)の軸方向長さが固定子コ
ア(32)よりも長く設定され、しかも圧縮機構(3)
の騒音低減のために回転子(40)が固定子コア(3
2)に対し軸心方向上側に偏っているので、回転子(4
0)の上端部(40a)が固定子コア(32)の上端部
から固定子コア(32)外側に突出して固定子巻線(3
3u)〜(33w)のコイルエンド(37)に対向した
構造となっている。このような構造であっても、着磁用
電圧の印加による巻線(33u)〜(33w)のコイル
エンド(37)の変形が小さいので、圧縮機(C)の運
転中(電動機(30)の作動中)、巻線(33u)〜
(33w)のコイルエンド(37)が回転状態にある回
転子(40)の上端部(40a)や油分離板(47)と
接触する虞れはなく、その接触による巻線(33u)〜
(33w)の絶縁破壊を防止することができる。しか
も、固定子巻線(33u)〜(33w)のコイルエンド
(37)が大きく変形しないので、その信頼性を確保す
ることができる。よって固定子巻線(33u)〜(33
w)の大きな変形を来すことなく、固定子巻線(33
u)への着磁用電圧の印加によって回転子(40)の磁
石(45)を着磁することができる。
【0058】しかも、上記着磁用電圧が印加されて変形
するのは、回転子(40)から最も離れた位置にある外
相の巻線(33u)のみであるので、固定子(31)内
の回転子(40)に対応するコイルエンド(37)の寸
法制限に対する変形の影響が小さくなり、着磁に要する
磁界が極めて大きい希土類の磁石(45)であっても、
上記巻線(33u)〜(33w)の変形したコイルエン
ド(37)と固定子(31)内の回転部品との干渉を招
くことなく、回転子(40)の磁石(45)を着磁で
き、よって、固定子巻線(33u)〜(33w)への着
磁用電圧の印加により着磁可能な磁石(45)の種類を
増やすことができる。
【0059】さらに、上記固定子巻線(33u)〜(3
3w)の中性点(33)は信号出力線(53)が接続さ
れ、この信号出力線(53)は電動機(30)を作動制
御するモータ制御装置(51)へ回転子(40)の永久
磁石(45)による磁極位置を検出するために接続され
ているので、このモータ制御装置(51)に接続される
信号出力線(53)を利用して着磁用電圧を印加するこ
とができ、換言すれば着磁用電圧を印加するための線を
その後は磁石回転位置検出用の信号出力線(53)とし
て利用でき、1つの信号出力線(53)を磁極位置検出
信号の取出し用と着磁用電圧の印加用とに兼用すること
ができる。
【0060】尚、上記実施形態では、電動機(30)に
おける回転子(40)の磁石(45)を希土類の磁石と
したが、本発明は、その他の例えばフェライト磁石を取
り付けた回転子を有する電動機にも適用することができ
る。また、本発明は、上記実施形態のように、磁石(4
5)が回転子コア(44)に埋め込まれている埋込み型
電動機(30)以外に、磁石が回転子コアの表面に貼り
付けられている表面型電動機等、その他の永久磁石型電
動機であれば適用することができる。さらに、本発明
は、圧縮機用電動機以外の通常の電動機にも適用できる
のは勿論である。
【0061】また、上記実施形態では、電動機(30)
の固定子巻線(33u)〜(33w)のうち外相巻線
(33u)に着磁用電圧を印加しているが、他の中相又
は内相の巻線(33v),(33w)に印加してもよ
い。そして、巻線(33u)〜(33w)のコイルエン
ド(37)の寸法制限に対する影響が小さい順位は、最
初に上記実施形態のように外相巻線(33u)への印加
であり、次いで中相巻線(33v)への印加、及び内相
巻線(33w)への印加の順になる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、各相の巻線の一端部同士が中性点にて互いに接
続された固定子と、永久磁石を有する回転子とからなる
永久磁石型電動機において、磁石を未着磁状態とした回
転子を固定子内に嵌挿して位置整合した後、固定子の巻
線に着磁用電圧を印加して磁石を着磁する場合、上記固
定子巻線の中性点と所定の1相の巻線の電源入力端との
間に着磁用の電圧を印加して磁石を着磁することによ
り、固定子巻線の所定の1相のみのコイルエンドが着磁
用電圧の印加に伴う軸方向の電磁的衝撃力により変形す
るようにして、巻線全体でのコイルエンドが寸法制限を
越えて変形するのを防止でき、よって、固定子巻線のコ
イルエンドの変形による回転子等との干渉を招くことな
く、固定子巻線を利用した回転子磁石の着磁を良好に行
うことができる。
【0063】請求項2の発明によると、上記固定子巻線
のうち固定子コアにおける半径方向外側端に位置する外
相巻線の電源入力端と中性点との間に着磁用電圧を印加
することにより、着磁用電圧の印加により軸方向の電磁
的衝撃力が加わるのを外相の巻線のみとして、コイルエ
ンドの半径方向内側への寸法制限に対する変形の影響を
さらに小さくでき、着磁可能な磁石の種類の増加を図る
ことができる。
【0064】請求項3の発明によると、電動機は固定子
巻線の中性点に、回転子の磁極位置を検出するための信
号出力線が接続されているものとし、この信号出力線に
より着磁用電圧を印加することにより、1つの信号出力
線を磁石回転位置の検出信号の取出し用と着磁用電圧の
印加用とに兼用して、信号出力線の有効利用を図ること
ができる。
【0065】請求項4の発明によると、電動機における
固定子巻線の各相が接着剤により一体的に固着されてい
るものとしたことにより、この接着剤による固定子巻線
の固着力を相乗的に作用させて、電磁的衝撃力によるコ
イルエンドの変形のより一層の低減を図ることができ
る。
【0066】請求項5の発明では、電動機は圧縮機のド
ーム内上部に、ドーム内下側の圧縮機構と駆動連結され
た状態で上下方向の回転軸心をもって配置され、回転子
の上端部に、ドーム内部の潤滑油がドーム上端部の冷媒
吐出部側に流れるのを阻止する油分離板が一体的に取り
付けられているものとした。また、請求項6の発明で
は、電動機は、回転子の軸方向長さが固定子コアよりも
長く設定されたものとした。さらに、請求項7の発明で
は、電動機は、回転子の軸方向の一端部が固定子コアの
端部から固定子コア外側に突出するように回転子が固定
子コアに対し軸心方向に偏っているものとした。これら
発明によると、油分離板や回転子の軸方向端部が固定子
コアの端部から突出して固定子巻線のコイルエンドに対
向配置されていても、固定子巻線の所定の1相に対する
着磁用電圧の印加によりその巻線のコイルエンドの変形
量を小さくできるので、油分離板や回転子端部がコイル
エンドに接触することはなく、その巻線の絶縁破壊の防
止を図ることができる。
【0067】請求項8の発明によると、電動機の永久磁
石は希土類磁石としたことにより、着磁に要する磁界が
大きい希土類磁石であっても、固定子巻線への着磁用電
圧の印加により問題なく着磁することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において電動機の固定子巻線
に着磁用電圧を印加する状態を示す電気回路図である。
【図2】電動機の固定子巻線を示す電気回路図である。
【図3】固定子における巻線の配置状態を示す平面図で
ある。
【図4】回転子の構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電動機を装備した圧縮
機を示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】モータ制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】モータ制御装置におけるマイクロプロセッサの
構成を示すブロック図である。
【図9】モータ制御装置における各部の信号波形及び処
理内容を示すタイムチャート図である。
【図10】モータ制御装置における増幅器、積分器及び
ゼロクロスコンパレータによる位置検出動作を示すため
の各部の信号波形を示すタイムチャート図である。
【図11】従来の方法において着磁時に固定子巻線に加
わる電磁的衝撃力を示す固定子の平面図である。
【図12】着磁に伴い固定子巻線に軸方向の電磁的衝撃
力が加わったときのコイルエンドの変形を概略的に示す
平面図である。
【図13】固定子巻線に軸方向の電磁的衝撃力が加わっ
たときのコイルエンドの変形を概略的に示す側面図であ
る。
【図14】着磁に伴い固定子巻線に周方向の電磁的衝撃
力が加わったときのコイルエンドの変形を概略的に示す
平面図である。
【図15】固定子巻線に周方向の電磁的衝撃力が加わっ
たときのコイルエンドの変形を概略的に示す正面図であ
る。
【符号の説明】
(C) 圧縮機 (1) ドーム (2) 冷媒吐出管(冷媒吐出部) (3) 圧縮機構 (30) 電動機 (31) 固定子 (32) 固定子コア (33u)〜(33w) 固定子巻線 (33) 中性点 (37) コイルエンド (40) 回転子 (40a) 上端部 (44) 回転子コア (45) 永久磁石 (47) 油分離板 (49) 着磁用電源 (51) モータ制御装置(制御手段) (53) 信号出力線 (65) 位置検出部 (Cs) 固定子コア軸方向中心位置 (Cr) 回転子軸方向中心位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子コア(32)と、該固定子コア
    (32)に設けられた複数相の巻線(33u)〜(33
    w)とを有し、各相の巻線(33u)〜(33w)の一
    端部同士が中性点(33)により接続されている一方、
    上記巻線(33u)〜(33w)の他端部が電源入力端
    とされていて、回転磁界を発生する固定子(31)と、 上記固定子(31)内に回転可能に配置され、永久磁石
    (45),(45),…を有する回転子(40)とを備
    えてなる永久磁石型電動機(30)に対し、上記回転子
    (40)の永久磁石(45),(45),…を未着磁状
    態から着磁する着磁方法であって、 上記回転子(40)に未着磁状態の磁石(45),(4
    5),…を取り付けて固定子(31)内に嵌挿し、 上記回転子(40)の回転により磁石(45),(4
    5),…を固定子巻線(33u)〜(33w)の磁極に
    対応させて位置整合した後、 上記固定子巻線(33u)〜(33w)の中性点(3
    3)と所定の1相の巻線の電源入力端との間に着磁用の
    電圧を印加して磁石(45),(45),…を着磁する
    ことを特徴とする永久磁石型電動機の着磁方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の永久磁石型電動機の着磁
    方法において、 固定子巻線(33u)〜(33w)のうち固定子コア
    (32)における半径方向外側端に位置する外相巻線
    (33u)の電源入力端と中性点(33)との間に着磁
    用電圧を印加することを特徴とする永久磁石型電動機の
    着磁方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の永久磁石型電動機
    の着磁方法において、 固定子巻線(33u)〜(33w)の中性点(33)
    は、電動機(30)を作動制御する制御手段(51)に
    対し、回転子(40)の永久磁石(45),(45),
    …による磁極位置を検出するために信号出力線(53)
    を介して接続されており、 上記信号出力線(53)により着磁用電圧を印加するこ
    とを特徴とする永久磁石型電動機の着磁方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の永久磁石型電
    動機の着磁方法において、 固定子(31)の各相の巻線(33u)〜(33w)は
    接着剤により一体的に固着されていることを特徴とする
    永久磁石型電動機の着磁方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の永久磁石
    型電動機の着磁方法において、 電動機(30)は圧縮機(C)のドーム(1)内上部
    に、該ドーム(1)内下部の圧縮機構(3)に回転子
    (40)が駆動連結された状態で上下方向の回転軸心を
    もって配置され、 上記回転子(40)の上端部に、ドーム(1)内部の潤
    滑油がドーム(1)上端部の冷媒吐出部(2)側に流れ
    るのを阻止する油分離板(47)が一体的に取り付けら
    れていることを特徴とする永久磁石型電動機の着磁方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載の永久磁石
    型電動機の着磁方法において、 電動機(30)は、回転子(40)の軸方向長さが固定
    子コア(32)よりも長く設定されたものであることを
    特徴とする永久磁石型電動機の着磁方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3又は4記載の永久磁石
    型電動機の着磁方法において、 電動機(30)は、回転子(40)の軸方向の一端部が
    固定子コア(32)の端部から固定子コア(32)外側
    に突出するように回転子(40)が固定子コア(32)
    に対し軸心方向に偏っているものであることを特徴とす
    る永久磁石型電動機の着磁方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3又は4記載の永久磁石
    型電動機の着磁方法において、 回転子(40)の永久磁石(45),(45),…は希
    土類磁石であることを特徴とする永久磁石型電動機の着
    磁方法。
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