JP2002191156A - 電動機の磁極位置検出装置 - Google Patents
電動機の磁極位置検出装置Info
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- Brushless Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気感応素子の検出感度を高めて磁極位置検
出精度の向上を図る。 【解決手段】 ロータ10の回転方向の3箇所に、ロー
タの漏れ磁束に感応する3つの磁気感応素子20U、2
0V、20Wを、プローブ23U、23V、23Wを介
して間接的に対面させると共に、各磁気感応素子の背後
に当該磁気感応素子を通過する磁束を増加させるための
磁性体を配置し、3つの磁気感応素子のうちの少なくと
も2つの磁気感応素子がロータの磁極を起点及び終点と
する1つの磁気回路中に同時に存在するように、各磁気
感応素子の背後の磁性体を立方体形状の単一ブロックよ
りなる共通磁性体25として構成した。
出精度の向上を図る。 【解決手段】 ロータ10の回転方向の3箇所に、ロー
タの漏れ磁束に感応する3つの磁気感応素子20U、2
0V、20Wを、プローブ23U、23V、23Wを介
して間接的に対面させると共に、各磁気感応素子の背後
に当該磁気感応素子を通過する磁束を増加させるための
磁性体を配置し、3つの磁気感応素子のうちの少なくと
も2つの磁気感応素子がロータの磁極を起点及び終点と
する1つの磁気回路中に同時に存在するように、各磁気
感応素子の背後の磁性体を立方体形状の単一ブロックよ
りなる共通磁性体25として構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスDCモ
ータ等の電動機の磁極位置検出装置に係り、特にロータ
からの漏れ磁束を磁気感応素子で検出することにより、
ロータの回転位置を検出するタイプの電動機の磁極位置
検出装置に関する。
ータ等の電動機の磁極位置検出装置に係り、特にロータ
からの漏れ磁束を磁気感応素子で検出することにより、
ロータの回転位置を検出するタイプの電動機の磁極位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気感応素子を用いてロータの回
転位置を検出するブラシレスDCモータの駆動装置とし
て、特開平11−215881号公報に記載のものが知
られており、図15は同公報に記載のブラシレスDCモ
ータ201の駆動装置の概略構成を示している。
転位置を検出するブラシレスDCモータの駆動装置とし
て、特開平11−215881号公報に記載のものが知
られており、図15は同公報に記載のブラシレスDCモ
ータ201の駆動装置の概略構成を示している。
【0003】このブラシレスDCモータ201は、3相
のステータ巻線203(U、V、W)が巻回されたステ
ータと、このステータに対して磁気的結合関係を保ちな
がら回転自在に支持されたロータ205とを備えてお
り、その駆動装置には、ロータ205の回転位置を検知
するために回転位置検出部207が設けられている。
のステータ巻線203(U、V、W)が巻回されたステ
ータと、このステータに対して磁気的結合関係を保ちな
がら回転自在に支持されたロータ205とを備えてお
り、その駆動装置には、ロータ205の回転位置を検知
するために回転位置検出部207が設けられている。
【0004】回転位置検出部207は、ロータ205と
回転中心が同一でロータ205と同一の磁極数に外周面
が着磁された回転位置検出円盤209と、この回転位置
検出円盤209の外周面に近接してそれぞれ機械角60
°(磁極数が4であるため、電気角で120°)ずつ離
間して配置された3つの回転位置信号発生器211
(U、V、W)とを具備している。回転位置信号発生器
211はホール素子(磁気感応素子)で構成されてお
り、ロータ205に回転に応じて、回転位置信号CS
U、CSV、CSWをそれぞれ出力する。
回転中心が同一でロータ205と同一の磁極数に外周面
が着磁された回転位置検出円盤209と、この回転位置
検出円盤209の外周面に近接してそれぞれ機械角60
°(磁極数が4であるため、電気角で120°)ずつ離
間して配置された3つの回転位置信号発生器211
(U、V、W)とを具備している。回転位置信号発生器
211はホール素子(磁気感応素子)で構成されてお
り、ロータ205に回転に応じて、回転位置信号CS
U、CSV、CSWをそれぞれ出力する。
【0005】ところで、このタイプの磁極位置検出機能
を備えたブラシレスDCモータは、回転位置検出円盤2
09をロータ205とは別に設ける必要があるので、モ
ータを小型化・軽量化するのが難しかった。
を備えたブラシレスDCモータは、回転位置検出円盤2
09をロータ205とは別に設ける必要があるので、モ
ータを小型化・軽量化するのが難しかった。
【0006】これに対し、特開平9−121584号公
報には、ロータからの漏れ磁束を直接ホールICなどの
磁気感応素子で検出して、ロータの磁極位置を検出する
技術が開示されている。
報には、ロータからの漏れ磁束を直接ホールICなどの
磁気感応素子で検出して、ロータの磁極位置を検出する
技術が開示されている。
【0007】この技術の場合、回転位置検出円盤などの
余計な部品を排除しているので、小型化・軽量化する上
での障害を少なくできるメリットがある。
余計な部品を排除しているので、小型化・軽量化する上
での障害を少なくできるメリットがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示すように、モータシャフト221を支持するベアリ
ング222とエンドコイル223に挟まれた狭い空間に
おいて、磁石226を内蔵したロータ224の外周近く
の端面に対面させながら無理な形でホールIC225を
配置しなくてはならない上、ステータ電流の影響を受け
やすい位置にホールIC225を配置することになるた
め、ホールIC225の検出感度が低下してしまい、ロ
ータの回転位置検出精度の低下を招くという問題があっ
た。また、狭い場所にホールICを配置する必要がある
ことから、ロータ径を必要以上に大きくすると、小型化
・軽量化の障害になるという問題もあった。
に示すように、モータシャフト221を支持するベアリ
ング222とエンドコイル223に挟まれた狭い空間に
おいて、磁石226を内蔵したロータ224の外周近く
の端面に対面させながら無理な形でホールIC225を
配置しなくてはならない上、ステータ電流の影響を受け
やすい位置にホールIC225を配置することになるた
め、ホールIC225の検出感度が低下してしまい、ロ
ータの回転位置検出精度の低下を招くという問題があっ
た。また、狭い場所にホールICを配置する必要がある
ことから、ロータ径を必要以上に大きくすると、小型化
・軽量化の障害になるという問題もあった。
【0009】また、ホールICなどの磁気感応素子と検
出物であるロータとの間に、ロータの磁気を磁気感応素
子に誘導するための磁性体を配置したり、磁気感応素子
の背後に集磁器としての磁性体を配置したりすることに
より、磁気感応素子を通る磁束を増加させて検出感度を
高める技術も知られているが、単にそのようにするだけ
では、依然として、磁気感応素子の感度を十分には高め
られないことが分かった。
出物であるロータとの間に、ロータの磁気を磁気感応素
子に誘導するための磁性体を配置したり、磁気感応素子
の背後に集磁器としての磁性体を配置したりすることに
より、磁気感応素子を通る磁束を増加させて検出感度を
高める技術も知られているが、単にそのようにするだけ
では、依然として、磁気感応素子の感度を十分には高め
られないことが分かった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、磁気感応素子を通る磁束を大幅に増加させて検出
感度を高め、それによりロータの回転位置をより精度良
く検出できるようにした電動機の磁極位置検出装置を提
供することを目的とする。
ので、磁気感応素子を通る磁束を大幅に増加させて検出
感度を高め、それによりロータの回転位置をより精度良
く検出できるようにした電動機の磁極位置検出装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、電動機のロータの磁極位
置を検出する装置において、前記ロータの回転方向の複
数箇所に対応させてロータの漏れ磁束に感応する複数の
磁気感応素子を配置すると共に、各磁気感応素子の背後
に当該磁気感応素子を通過する磁束を増加させるための
磁性体を配置し、前記複数の磁気感応素子のうちの少な
くとも2つの磁気感応素子がロータの磁極を起点及び終
点とする1つの磁気回路中に同時に存在するように、前
記各磁気感応素子の背後の磁性体を磁気的に結合したこ
とを特徴とする。
めに、請求項1に係る発明は、電動機のロータの磁極位
置を検出する装置において、前記ロータの回転方向の複
数箇所に対応させてロータの漏れ磁束に感応する複数の
磁気感応素子を配置すると共に、各磁気感応素子の背後
に当該磁気感応素子を通過する磁束を増加させるための
磁性体を配置し、前記複数の磁気感応素子のうちの少な
くとも2つの磁気感応素子がロータの磁極を起点及び終
点とする1つの磁気回路中に同時に存在するように、前
記各磁気感応素子の背後の磁性体を磁気的に結合したこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記ロータの周方
向の複数箇所に、前記ロータの磁気を誘導する磁性体を
介して前記複数の磁気感応素子を間接的に対面させたこ
とを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記ロータの周方
向の複数箇所に、前記ロータの磁気を誘導する磁性体を
介して前記複数の磁気感応素子を間接的に対面させたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の電動機の磁極位置検出装置であって、前記各磁
気感応素子の背後に位置する磁性体が、単一ブロックよ
りなる共通磁性体として構成されていることを特徴とす
る。
に記載の電動機の磁極位置検出装置であって、前記各磁
気感応素子の背後に位置する磁性体が、単一ブロックよ
りなる共通磁性体として構成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体は
直方体ブロックに複数の凸部を突設した形状とされ、前
記各磁気感応素子の背面が前記共通磁性体の各凸部に対
向していることを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体は
直方体ブロックに複数の凸部を突設した形状とされ、前
記各磁気感応素子の背面が前記共通磁性体の各凸部に対
向していることを特徴とする。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項3に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体は
多面体形状とされ、前記各磁気感応素子の背面が前記共
通磁性体の異なる面に対向していることを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体は
多面体形状とされ、前記各磁気感応素子の背面が前記共
通磁性体の異なる面に対向していることを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記各磁気感応素
子の背面を対向させた共通磁性体の各面が、互いに垂直
に近い関係にあることを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記各磁気感応素
子の背面を対向させた共通磁性体の各面が、互いに垂直
に近い関係にあることを特徴とする。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項5に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体の
異なる面に対向するように配された各磁気感応素子同士
間の共通磁性体を挟んでの距離が略等しく設定されてい
ることを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記共通磁性体の
異なる面に対向するように配された各磁気感応素子同士
間の共通磁性体を挟んでの距離が略等しく設定されてい
ることを特徴とする。
【0018】請求項8に係る発明は、請求項1に記載の
電動機の磁極位置検出装置であって、前記複数の磁気感
応素子、及び各磁気感応素子に対応した磁性体を単一の
筐体に収容したことを特徴とする。
電動機の磁極位置検出装置であって、前記複数の磁気感
応素子、及び各磁気感応素子に対応した磁性体を単一の
筐体に収容したことを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、次のような効
果を奏する。即ち、一般に磁気感応素子を用いて電動機
のロータの回転位置を検出する場合には、例えば、ロー
タの回転方向の3箇所に磁気感応素子を設置している。
この場合、これら3つの磁気感応素子の出力は、必ず1
つの出力と残りの2つの出力とが逆向きとなる。このた
め、本発明のように、磁気感応素子の背後に配置した磁
性体(一般に「集磁器」と呼ばれる)を通して、複数の
磁気感応素子を通る磁気回路を共通化することにより、
それぞれの磁気感応素子を通過する磁束の数を増加させ
ることができ、結果的に各磁気感応素子の感度を高めて
検出精度を向上させることができる。
果を奏する。即ち、一般に磁気感応素子を用いて電動機
のロータの回転位置を検出する場合には、例えば、ロー
タの回転方向の3箇所に磁気感応素子を設置している。
この場合、これら3つの磁気感応素子の出力は、必ず1
つの出力と残りの2つの出力とが逆向きとなる。このた
め、本発明のように、磁気感応素子の背後に配置した磁
性体(一般に「集磁器」と呼ばれる)を通して、複数の
磁気感応素子を通る磁気回路を共通化することにより、
それぞれの磁気感応素子を通過する磁束の数を増加させ
ることができ、結果的に各磁気感応素子の感度を高めて
検出精度を向上させることができる。
【0020】請求項2の発明によれば、ロータの磁気を
誘導する磁性体(一般に「プローブ」と呼ばれる)を介
して磁気感応素子を間接的にロータに対面させているの
で、配置スペース等の都合により、ロータの近傍に磁気
感応素子を直接配置できないような場合に有効である。
即ち、本発明によれば、ロータから離れた位置に磁気感
応素子を配置できるから、ロータの近傍に磁気感応素子
を配置するためにロータ径を必要以上に大型化するなど
の対策が不要となる。
誘導する磁性体(一般に「プローブ」と呼ばれる)を介
して磁気感応素子を間接的にロータに対面させているの
で、配置スペース等の都合により、ロータの近傍に磁気
感応素子を直接配置できないような場合に有効である。
即ち、本発明によれば、ロータから離れた位置に磁気感
応素子を配置できるから、ロータの近傍に磁気感応素子
を配置するためにロータ径を必要以上に大型化するなど
の対策が不要となる。
【0021】なお、ロータの磁気を誘導する磁性体(プ
ローブ)は、センサ側に一体的に設けたり、センサと切
り離して設けたりすることができるが、センサ側に一体
的に設けることで、その磁性体(プローブ)までを含め
て、1個のセンサとして取り扱うことができるようにな
り、電動機への組み付けがいっそう簡単になる。
ローブ)は、センサ側に一体的に設けたり、センサと切
り離して設けたりすることができるが、センサ側に一体
的に設けることで、その磁性体(プローブ)までを含め
て、1個のセンサとして取り扱うことができるようにな
り、電動機への組み付けがいっそう簡単になる。
【0022】請求項3の発明によれば、磁気感応素子の
背後の磁性体(集磁器)を、単一ブロック化により共通
磁性体として構成しているので、それぞれ磁性体を別体
で構成した場合に比べて、飛躍的に磁気回路の磁気抵抗
を下げることができ、各磁気感応素子の感度をより向上
させることができる。即ち、一般に空隙部(エアギャッ
プ)の磁気抵抗は、磁性体に用いられる軟鉄などの磁気
抵抗の数千倍になる。従って、本発明のように、空隙部
を持たない共通磁性体として磁気感応素子の背後の磁性
体(集磁器)を磁気結合したことにより、磁気感応素子
を通過する磁束の数を増やして感度を高めることができ
る。
背後の磁性体(集磁器)を、単一ブロック化により共通
磁性体として構成しているので、それぞれ磁性体を別体
で構成した場合に比べて、飛躍的に磁気回路の磁気抵抗
を下げることができ、各磁気感応素子の感度をより向上
させることができる。即ち、一般に空隙部(エアギャッ
プ)の磁気抵抗は、磁性体に用いられる軟鉄などの磁気
抵抗の数千倍になる。従って、本発明のように、空隙部
を持たない共通磁性体として磁気感応素子の背後の磁性
体(集磁器)を磁気結合したことにより、磁気感応素子
を通過する磁束の数を増やして感度を高めることができ
る。
【0023】また、磁気感応素子の背後の磁性体(集磁
器)が1つのブロックに集約されるので、磁気感応素子
と磁性体(集磁器)を1つの筐体に収容してセンサを構
成した場合に、そのセンサの小型化を図ることができ
る。
器)が1つのブロックに集約されるので、磁気感応素子
と磁性体(集磁器)を1つの筐体に収容してセンサを構
成した場合に、そのセンサの小型化を図ることができ
る。
【0024】請求項4の発明によれば、各磁気感応素子
の背面を共通磁性体の突部に対向させているので、磁気
感応素子の付近で漏れ磁束が発生し難くなり、各磁気感
応素子の感応精度が低下するのを防止できる。
の背面を共通磁性体の突部に対向させているので、磁気
感応素子の付近で漏れ磁束が発生し難くなり、各磁気感
応素子の感応精度が低下するのを防止できる。
【0025】請求項5の発明によれば、各磁気感応素子
の背面を多面体形状を有する共通磁性体の異なる面に対
向させているので、磁気感応素子の付近で漏れ磁束が発
生したとしても、それによる感応精度への悪影響を小さ
くすることができる。特に、請求項6の発明のように磁
気感応素子の背面を対向させる面が垂直に近い関係にあ
ると、その影響をほとんどなくすことができる。即ち、
磁気感応素子(例えばホール素子)は、素子に垂直に通
過する磁気にのみ反応してその出力を変化させるのが一
般的であり、例えば、各磁気感応素子が同じ方向を向い
て隣り合って配置されていると、磁性体(プローブ)で
ロータの磁気を対応する磁気感応素子に誘導した場合
に、その漏れ磁気の影響で隣りに配置された磁気感応素
子も感応してしまい、無用なノイズを発生して感応精度
が低下することになるが、本発明によれば、互いに垂直
に近い関係にある共有磁性体の各面に磁気感応素子の背
面を対向させていることにより、磁性体(プローブ)で
ロータの磁気を対応する磁気感応素子に誘導した場合
に、その漏れ磁束の影響で隣りの磁気感応素子が感応し
てしまうことを無くせる。従って、各磁気感応素子の感
応精度を高めることができ、検出精度の向上が図れる。
の背面を多面体形状を有する共通磁性体の異なる面に対
向させているので、磁気感応素子の付近で漏れ磁束が発
生したとしても、それによる感応精度への悪影響を小さ
くすることができる。特に、請求項6の発明のように磁
気感応素子の背面を対向させる面が垂直に近い関係にあ
ると、その影響をほとんどなくすことができる。即ち、
磁気感応素子(例えばホール素子)は、素子に垂直に通
過する磁気にのみ反応してその出力を変化させるのが一
般的であり、例えば、各磁気感応素子が同じ方向を向い
て隣り合って配置されていると、磁性体(プローブ)で
ロータの磁気を対応する磁気感応素子に誘導した場合
に、その漏れ磁気の影響で隣りに配置された磁気感応素
子も感応してしまい、無用なノイズを発生して感応精度
が低下することになるが、本発明によれば、互いに垂直
に近い関係にある共有磁性体の各面に磁気感応素子の背
面を対向させていることにより、磁性体(プローブ)で
ロータの磁気を対応する磁気感応素子に誘導した場合
に、その漏れ磁束の影響で隣りの磁気感応素子が感応し
てしまうことを無くせる。従って、各磁気感応素子の感
応精度を高めることができ、検出精度の向上が図れる。
【0026】請求項7の発明によれば、共通磁性体(集
磁器)を挟んでの各磁気感応素子同士間の距離が略等し
くなるように設定されているので、ロータからの磁気を
全ての磁気感応素子が略等しい条件で受けることがで
き、磁気感応素子間での感度のバラツキが少なくなる。
磁器)を挟んでの各磁気感応素子同士間の距離が略等し
くなるように設定されているので、ロータからの磁気を
全ての磁気感応素子が略等しい条件で受けることがで
き、磁気感応素子間での感度のバラツキが少なくなる。
【0027】請求項8に係る発明によれば、磁性体を介
してロータの磁気を磁気感応素子まで誘導するので、複
数の磁気感応素子を集約して1個の筐体に収めることに
より、1個のセンサとして構成することができる。その
ため、コスト的に有利になる上、レイアウトも楽にな
り、そのセンサまでを含めて、電動機の小型化に寄与す
ることができる。
してロータの磁気を磁気感応素子まで誘導するので、複
数の磁気感応素子を集約して1個の筐体に収めることに
より、1個のセンサとして構成することができる。その
ため、コスト的に有利になる上、レイアウトも楽にな
り、そのセンサまでを含めて、電動機の小型化に寄与す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0029】図1は実施形態の磁極位置検出装置を含ん
だ電動機(ブラシレスDCモータ)の駆動装置の機能ブ
ロック図であり、図2は磁極位置検出装置の機械的構成
を概略的に示す図である。
だ電動機(ブラシレスDCモータ)の駆動装置の機能ブ
ロック図であり、図2は磁極位置検出装置の機械的構成
を概略的に示す図である。
【0030】この電動機1は、磁極となる逆極性の磁石
が交互に配置されたロータ10(図2参照)と、ロータ
10の外周に設けられ界磁巻線(ステータコイル)を有
するステータ(図示略)と、ロータ10の回転位置を検
出するための3個の磁気感応素子(ホール素子)20
U、20V、20Wとを有する。
が交互に配置されたロータ10(図2参照)と、ロータ
10の外周に設けられ界磁巻線(ステータコイル)を有
するステータ(図示略)と、ロータ10の回転位置を検
出するための3個の磁気感応素子(ホール素子)20
U、20V、20Wとを有する。
【0031】これら3個の磁気感応素子20U、20
V、20Wは、ロータ10の回転方向の60°ずつ離間
した3箇所に対応して設けられており、図2に示すよう
に、1個の筐体22内に収容されることで、回転位置検
出センサ21を構成している。そして、3個の磁気感応
素子20U、20V、20Wを内蔵した回転位置検出セ
ンサ21が、電動機1のケース内の所定箇所に固定され
ている。磁気感応素子20U、20V、20Wとして
は、ホール素子以外に、MR素子、GMR素子等が利用
できる。
V、20Wは、ロータ10の回転方向の60°ずつ離間
した3箇所に対応して設けられており、図2に示すよう
に、1個の筐体22内に収容されることで、回転位置検
出センサ21を構成している。そして、3個の磁気感応
素子20U、20V、20Wを内蔵した回転位置検出セ
ンサ21が、電動機1のケース内の所定箇所に固定され
ている。磁気感応素子20U、20V、20Wとして
は、ホール素子以外に、MR素子、GMR素子等が利用
できる。
【0032】電動機1のロータ10の漏れ磁束は、これ
ら3組の磁気感応素子20U、20V、20Wによって
検出する。磁気感応素子20U、20V、20Wからの
出力信号は電動機1の駆動装置に取り込まれ、駆動装置
は、この出力信号によりロータ10の磁極位置を検出し
て、各相分の必要トルクに対応する界磁電流を生成し、
ステータに設けられた各界磁巻線に出力する。
ら3組の磁気感応素子20U、20V、20Wによって
検出する。磁気感応素子20U、20V、20Wからの
出力信号は電動機1の駆動装置に取り込まれ、駆動装置
は、この出力信号によりロータ10の磁極位置を検出し
て、各相分の必要トルクに対応する界磁電流を生成し、
ステータに設けられた各界磁巻線に出力する。
【0033】図1に示すように、磁気感応素子20U、
20V、20Wの出力信号が入力される駆動装置の位相
角演算部2では、3個の磁気感応素子20U、20V、
20Wからロータの回転180°毎にON/OFF信号
が120°ずつずれて入力されるので、結果的に60°
毎に基準位置を検出する。
20V、20Wの出力信号が入力される駆動装置の位相
角演算部2では、3個の磁気感応素子20U、20V、
20Wからロータの回転180°毎にON/OFF信号
が120°ずつずれて入力されるので、結果的に60°
毎に基準位置を検出する。
【0034】また、コイル(界磁巻線)に流れる電流I
U、IV、IWを電流センサ3U、3V、3Wによって
検出し、3相−2相変換部4で、位相角演算部2の出力
する現在の位相角θreをもとにして、3相を2相に変換
した電流値Id、Iqを計算し、2相電流指令演算部5
で電圧指令に変換する。2相電流指令演算部5は、外か
ら与えられる目標トルクT*と、2相実電流Id、Iq
とを比較して2相電流指令Id*、Iq*を求め、これ
を2相の電圧指令に変換し、2相−3相変換部6に出力
する。
U、IV、IWを電流センサ3U、3V、3Wによって
検出し、3相−2相変換部4で、位相角演算部2の出力
する現在の位相角θreをもとにして、3相を2相に変換
した電流値Id、Iqを計算し、2相電流指令演算部5
で電圧指令に変換する。2相電流指令演算部5は、外か
ら与えられる目標トルクT*と、2相実電流Id、Iq
とを比較して2相電流指令Id*、Iq*を求め、これ
を2相の電圧指令に変換し、2相−3相変換部6に出力
する。
【0035】2相−3相変換部6では、PWM指令電圧
を計算するために、入力される電圧指令値Id*、Iq
*をPWMの平均位相θre’で2相−3相変換し、電力
変換部7に送る。電力変換部7は、この3相電圧指令に
基づいてPWM動作し、電動機1に3相電流IU、I
V、IWを供給する。
を計算するために、入力される電圧指令値Id*、Iq
*をPWMの平均位相θre’で2相−3相変換し、電力
変換部7に送る。電力変換部7は、この3相電圧指令に
基づいてPWM動作し、電動機1に3相電流IU、I
V、IWを供給する。
【0036】駆動装置は以上のように構成されており、
磁気感応素子20U、20V、20Wは、次のように装
備されている。
磁気感応素子20U、20V、20Wは、次のように装
備されている。
【0037】図2に示すように、3個の磁気感応素子2
0U、20V、20Wは、1個の回転位置検出センサ2
1の筐体22内に集約されて配置されているので、各磁
気感応素子20U、20V、20Wとロータ10の端面
との間の距離が開いている。そこで、ロータ10の磁気
を各磁気感応素子20U、20V、20Wに誘導するた
めに、3つの磁性体(以下、「プローブ」という)23
U、23V、23Wが磁束誘導手段として設けられてい
る。
0U、20V、20Wは、1個の回転位置検出センサ2
1の筐体22内に集約されて配置されているので、各磁
気感応素子20U、20V、20Wとロータ10の端面
との間の距離が開いている。そこで、ロータ10の磁気
を各磁気感応素子20U、20V、20Wに誘導するた
めに、3つの磁性体(以下、「プローブ」という)23
U、23V、23Wが磁束誘導手段として設けられてい
る。
【0038】これら3つのプローブ23U、23V、2
3Wの各一端は、ロータ10の回転方向の60°ずつ離
間した3箇所(ロータの外周近くの端面近傍)に位置決
めされ、他端は各磁気感応素子20U、20V、20W
の前面に位置している。従って、これにより、各磁気感
応素子20U、20V、20Wは、ロータ10の回転方
向(周方向)の3箇所に、プローブ23U、23V、2
3Wを介して間接的に対面していることになる。この場
合、プローブ23U、23V、23Wは、筐体22を介
して各磁気感応素子20U、20V、20Wと対面する
ように、回転位置検出センサ21に予め一体化されてい
る。
3Wの各一端は、ロータ10の回転方向の60°ずつ離
間した3箇所(ロータの外周近くの端面近傍)に位置決
めされ、他端は各磁気感応素子20U、20V、20W
の前面に位置している。従って、これにより、各磁気感
応素子20U、20V、20Wは、ロータ10の回転方
向(周方向)の3箇所に、プローブ23U、23V、2
3Wを介して間接的に対面していることになる。この場
合、プローブ23U、23V、23Wは、筐体22を介
して各磁気感応素子20U、20V、20Wと対面する
ように、回転位置検出センサ21に予め一体化されてい
る。
【0039】また、各磁気感応素子20U、20V、2
0Wは、各背面を、回転位置検出センサの筐体22内に
設けられた立方体形状の単一ブロックよりなる共通磁性
体25の3面に対面させて配置されている。これら3面
は互いに垂直な関係にあり、これらの面に背面を向けて
配置された磁気感応素子20U、20V、20Wは互い
に垂直な位置関係にある。この共通磁性体25は、磁気
感応素子20U、20V、20Wを通過する磁束を増加
させるための集磁器としての役目を果たす。
0Wは、各背面を、回転位置検出センサの筐体22内に
設けられた立方体形状の単一ブロックよりなる共通磁性
体25の3面に対面させて配置されている。これら3面
は互いに垂直な関係にあり、これらの面に背面を向けて
配置された磁気感応素子20U、20V、20Wは互い
に垂直な位置関係にある。この共通磁性体25は、磁気
感応素子20U、20V、20Wを通過する磁束を増加
させるための集磁器としての役目を果たす。
【0040】ここでは、各磁気感応素子20U、20
V、20Wの背後の磁性体を単一ブロック状の共通磁性
体25として構成したから、各磁気感応素子20U、2
0V、20Wの背面において各磁気感応素子20U、2
0V、20Wを通過する磁気回路が互いにつながり、3
個の磁気感応素子20U、20V、20Wのうちの2個
の磁気感応素子が、ロータ10の磁極を起点及び終点と
する1つの磁気回路中に同時に存在するようになる。
V、20Wの背後の磁性体を単一ブロック状の共通磁性
体25として構成したから、各磁気感応素子20U、2
0V、20Wの背面において各磁気感応素子20U、2
0V、20Wを通過する磁気回路が互いにつながり、3
個の磁気感応素子20U、20V、20Wのうちの2個
の磁気感応素子が、ロータ10の磁極を起点及び終点と
する1つの磁気回路中に同時に存在するようになる。
【0041】この点を図10を用いて詳しく述べる。
【0042】図10(A)は3個の磁気感応素子20
U、20V、20Wの検出する信号、即ち、U相信号、
V相信号、W相信号の組み合わせを示している。この図
から分かるように、3個の磁気感応素子20U、20
V、20Wの出力する信号(U相信号、V相信号、W相
信号)は、必ず1つの出力信号と残りの2つの出力信号
とが逆向きの関係になる。
U、20V、20Wの検出する信号、即ち、U相信号、
V相信号、W相信号の組み合わせを示している。この図
から分かるように、3個の磁気感応素子20U、20
V、20Wの出力する信号(U相信号、V相信号、W相
信号)は、必ず1つの出力信号と残りの2つの出力信号
とが逆向きの関係になる。
【0043】信号の組み合わせは全部で6通りあり、図
10(B)に示すように、どれか1つがH(N極が接
近)となり、残り2つがL(S極が接近)となる場合
は、図10(a)のb、d、fの期間であり、図10
(c)に示すように、どれか1つがL(S極が接近)と
なり、残り2つがH(N極が接近)となる場合は、図1
0(a)のa、c、eの期間である。このように、いず
れの場合にも、2個の磁気感応素子が同一の磁気回路J
1〜J4中に位置することになる。
10(B)に示すように、どれか1つがH(N極が接
近)となり、残り2つがL(S極が接近)となる場合
は、図10(a)のb、d、fの期間であり、図10
(c)に示すように、どれか1つがL(S極が接近)と
なり、残り2つがH(N極が接近)となる場合は、図1
0(a)のa、c、eの期間である。このように、いず
れの場合にも、2個の磁気感応素子が同一の磁気回路J
1〜J4中に位置することになる。
【0044】従って、図2に示したように、磁気感応素
子20U、20V、20Wの背後に配置した磁性体(共
通磁性体25)を通して、磁気感応素子20U、20
V、20Wを通る磁気回路を共通化することにより、そ
れぞれの磁気感応素子20U、20V、20Wを通過す
る磁束の数が増加し、結果的に各磁気感応素子20U、
20V、20Wの検出感度(検出出力)が高まり、検出
精度が向上する。
子20U、20V、20Wの背後に配置した磁性体(共
通磁性体25)を通して、磁気感応素子20U、20
V、20Wを通る磁気回路を共通化することにより、そ
れぞれの磁気感応素子20U、20V、20Wを通過す
る磁束の数が増加し、結果的に各磁気感応素子20U、
20V、20Wの検出感度(検出出力)が高まり、検出
精度が向上する。
【0045】特に磁気感応素子20U、20V、20W
の背後の磁性体(集磁器)を、単一ブロック化により共
通磁性体25として構成しているので、それぞれ磁性体
を別体で構成した上で磁気結合させた場合に比べて、飛
躍的に磁気回路の磁気抵抗を下げることができ、各磁気
感応素子20U、20V、20Wの感度を向上させるこ
とができる。
の背後の磁性体(集磁器)を、単一ブロック化により共
通磁性体25として構成しているので、それぞれ磁性体
を別体で構成した上で磁気結合させた場合に比べて、飛
躍的に磁気回路の磁気抵抗を下げることができ、各磁気
感応素子20U、20V、20Wの感度を向上させるこ
とができる。
【0046】即ち、一般に空隙部(エアギャップ)の磁
気抵抗は、磁性体に用いられる軟鉄などの磁気抵抗の数
千倍になる。従って、上記のように、空隙部を持たない
単一ブロックの共通磁性体25として、磁気感応素子2
0U、20V、20Wの背後の磁性体(集磁器)を磁気
結合したことにより、磁気感応素子20U、20V、2
0Wを通過する磁束の数を増やして感度を高めることが
できる。
気抵抗は、磁性体に用いられる軟鉄などの磁気抵抗の数
千倍になる。従って、上記のように、空隙部を持たない
単一ブロックの共通磁性体25として、磁気感応素子2
0U、20V、20Wの背後の磁性体(集磁器)を磁気
結合したことにより、磁気感応素子20U、20V、2
0Wを通過する磁束の数を増やして感度を高めることが
できる。
【0047】また、一般にプローブ23U、23V、2
3Wを用いて磁気を誘導する場合、検出体(この場合は
ロータ10)から磁気感応素子20U、20V、20W
が遠ざかるので、磁気感応素子20U、20V、20W
で検出する磁気が少なくなりがちであるが、背後の磁性
体を互いに磁気結合して共通の磁気回路を構築している
(この場合は、単一ブロックの共通磁性体25として構
成することにより磁気結合している)ので、各磁気感応
素子20U、20V、20Wの出力低下が抑えられる。
3Wを用いて磁気を誘導する場合、検出体(この場合は
ロータ10)から磁気感応素子20U、20V、20W
が遠ざかるので、磁気感応素子20U、20V、20W
で検出する磁気が少なくなりがちであるが、背後の磁性
体を互いに磁気結合して共通の磁気回路を構築している
(この場合は、単一ブロックの共通磁性体25として構
成することにより磁気結合している)ので、各磁気感応
素子20U、20V、20Wの出力低下が抑えられる。
【0048】また、ロータ10の回転方向の3箇所の磁
気を、プローブ23U、23V、23Wによって、1箇
所にまとめた磁気感応素子20U、20V、20Wに誘
導しているので、配置スペース等の都合により、ロータ
10の近傍に磁気感応素子20U、20V、20Wを直
接配置できないような場合に有効である。即ち、ロータ
10から離れた位置に、磁気感応素子20U、20V、
20Wを内蔵した回転位置検出センサ21を配置するこ
とができるので、無理に狭いスペースに磁気感応素子を
配置する必要がなくなって、レイアウトが楽になる上、
ロータ10の近傍に磁気感応素子20U、20V、20
Wを配置するためにロータ径を必要以上に大型化するな
どの対策が不要となり、電動機の小型化・軽量化及び低
コスト化を図ることができる。
気を、プローブ23U、23V、23Wによって、1箇
所にまとめた磁気感応素子20U、20V、20Wに誘
導しているので、配置スペース等の都合により、ロータ
10の近傍に磁気感応素子20U、20V、20Wを直
接配置できないような場合に有効である。即ち、ロータ
10から離れた位置に、磁気感応素子20U、20V、
20Wを内蔵した回転位置検出センサ21を配置するこ
とができるので、無理に狭いスペースに磁気感応素子を
配置する必要がなくなって、レイアウトが楽になる上、
ロータ10の近傍に磁気感応素子20U、20V、20
Wを配置するためにロータ径を必要以上に大型化するな
どの対策が不要となり、電動機の小型化・軽量化及び低
コスト化を図ることができる。
【0049】なお、ロータ10の磁気を誘導するプロー
ブ23U、23V、23Wは、図2に示すように回転位
置検出センサ21側に一体的に設けたり、図6に示すよ
うに回転位置検出センサ21と切り離して設けたりする
ことができるが、回転位置検出センサ21側に一体的に
設けることで、それらプローブ23U、23V、23W
までを含めて、1個のセンサ21として取り扱うことが
できるようになり、電動機1への組み付けがいっそう簡
単になる。
ブ23U、23V、23Wは、図2に示すように回転位
置検出センサ21側に一体的に設けたり、図6に示すよ
うに回転位置検出センサ21と切り離して設けたりする
ことができるが、回転位置検出センサ21側に一体的に
設けることで、それらプローブ23U、23V、23W
までを含めて、1個のセンサ21として取り扱うことが
できるようになり、電動機1への組み付けがいっそう簡
単になる。
【0050】また、磁気感応素子20U、20V、20
Wの背後の磁性体を、1つのブロック(共通磁性体2
5)に集約し、しかも、そのブロックを立方体形状に形
成したことにより、回転位置検出センサ21のコンパク
ト化を図ることができる。
Wの背後の磁性体を、1つのブロック(共通磁性体2
5)に集約し、しかも、そのブロックを立方体形状に形
成したことにより、回転位置検出センサ21のコンパク
ト化を図ることができる。
【0051】また、磁気感応素子(例えばホール素子)
20U、20V、20Wは、素子に垂直に通過する磁気
にのみ反応してその出力を変化させるのが一般的であ
り、例えば各磁気感応素子が同じ方向を向いて隣り合っ
て配置されていると、プローブでロータの磁気を対応す
る磁気感応素子に誘導した場合、その漏れ磁束の影響で
隣りに配置された磁気感応素子も感応してしまい、無用
なノイズを発生して感応精度が低下することになる。
20U、20V、20Wは、素子に垂直に通過する磁気
にのみ反応してその出力を変化させるのが一般的であ
り、例えば各磁気感応素子が同じ方向を向いて隣り合っ
て配置されていると、プローブでロータの磁気を対応す
る磁気感応素子に誘導した場合、その漏れ磁束の影響で
隣りに配置された磁気感応素子も感応してしまい、無用
なノイズを発生して感応精度が低下することになる。
【0052】これに対し、本実施形態によれば、互いに
垂直に近い関係にある共有磁性体25の各面に磁気感応
素子20U、20V、20Wの背面を対向させているの
で、プローブ23U、23V、23Wでロータ10の磁
気を対応する磁気感応素子20U、20V、20Wに誘
導した場合に、その漏れ磁束の影響で隣りの磁気感応素
子20U、20V、20Wが感応してしまうことを無く
せる。例えば、図3に示すように、磁気感応素子20W
は、それに対して垂直な磁束L1にのみ感応するもので
あるから、隣りの磁気感応素子20Vに対応するプロー
ブ23Vから矢印のような斜めの漏れ磁束L2が発生し
たとしても、その漏れ磁束L2には感応しない。従っ
て、各磁気感応素子20U、20V、20Wの感応精度
(S/N比)を高めることができ、検出精度の向上が図
れる。
垂直に近い関係にある共有磁性体25の各面に磁気感応
素子20U、20V、20Wの背面を対向させているの
で、プローブ23U、23V、23Wでロータ10の磁
気を対応する磁気感応素子20U、20V、20Wに誘
導した場合に、その漏れ磁束の影響で隣りの磁気感応素
子20U、20V、20Wが感応してしまうことを無く
せる。例えば、図3に示すように、磁気感応素子20W
は、それに対して垂直な磁束L1にのみ感応するもので
あるから、隣りの磁気感応素子20Vに対応するプロー
ブ23Vから矢印のような斜めの漏れ磁束L2が発生し
たとしても、その漏れ磁束L2には感応しない。従っ
て、各磁気感応素子20U、20V、20Wの感応精度
(S/N比)を高めることができ、検出精度の向上が図
れる。
【0053】なお、図4に示すように、共通磁性体25
の異なる面に対向するように配された各磁気感応素子2
0U、20V、20W同士間の、共通磁性体25を挟ん
での距離が略等しくなるように共通磁性体25の寸法や
形状を決定することにより、ロータ10からの磁気を全
ての磁気感応素子20U、20V、20Wにおいて略等
しい条件で受けることができるようになり、磁気感応素
子20U、20V、20W間での感度のばらつきが少な
くなる。
の異なる面に対向するように配された各磁気感応素子2
0U、20V、20W同士間の、共通磁性体25を挟ん
での距離が略等しくなるように共通磁性体25の寸法や
形状を決定することにより、ロータ10からの磁気を全
ての磁気感応素子20U、20V、20Wにおいて略等
しい条件で受けることができるようになり、磁気感応素
子20U、20V、20W間での感度のばらつきが少な
くなる。
【0054】また、図5に示すように、共通磁性体25
を平面視台形状の多面体ブロックに形成してもよい。そ
うした場合、両側の磁気感応素子20U、20Wから検
出対象(ロータ)までの距離を短くすることができるの
で、信号強度を増すことができる。
を平面視台形状の多面体ブロックに形成してもよい。そ
うした場合、両側の磁気感応素子20U、20Wから検
出対象(ロータ)までの距離を短くすることができるの
で、信号強度を増すことができる。
【0055】また、上記実施形態では、略立方体形状の
共通磁性体25を使用して、その3面に磁気感応素子2
0U、20V、20Wを配置した場合を示したが、図
7、図8に示す回転位置検出センサ31のように、直方
体ブロック32aの前面に台形状の凸部32bを3つ並
べて突設した共通磁性体(集磁器)32を用意し、その
3つの凸部32bの正面に、各磁気感応素子20U、2
0V、20Wを配置してもよい。この場合も、共通磁性
体32を介して、2個の磁気感応素子を同時に通る磁気
回路が作られるので、各磁気感応素子20U、20V、
20Wを通過する磁束が増えて検出感度が上がる。ま
た、凸部32bを設けることで、漏れ磁束の発生を抑え
ており、各磁気感応素子が同じ方向を向いていることに
よる精度低下の問題(前述)が発生しないようにしてい
る。
共通磁性体25を使用して、その3面に磁気感応素子2
0U、20V、20Wを配置した場合を示したが、図
7、図8に示す回転位置検出センサ31のように、直方
体ブロック32aの前面に台形状の凸部32bを3つ並
べて突設した共通磁性体(集磁器)32を用意し、その
3つの凸部32bの正面に、各磁気感応素子20U、2
0V、20Wを配置してもよい。この場合も、共通磁性
体32を介して、2個の磁気感応素子を同時に通る磁気
回路が作られるので、各磁気感応素子20U、20V、
20Wを通過する磁束が増えて検出感度が上がる。ま
た、凸部32bを設けることで、漏れ磁束の発生を抑え
ており、各磁気感応素子が同じ方向を向いていることに
よる精度低下の問題(前述)が発生しないようにしてい
る。
【0056】この場合、図7に示すように、プローブ2
3U、23V、23Wを介して間接的に磁気感応素子2
0U、20V、20Wをロータ10の回転方向の3箇所
に対面させてもよいし、直接対面させることが可能なら
ば、図8に示すように、プローブを用いないで、磁気感
応素子20U、20V、20Wをロータ10に直接対面
させてもよい。
3U、23V、23Wを介して間接的に磁気感応素子2
0U、20V、20Wをロータ10の回転方向の3箇所
に対面させてもよいし、直接対面させることが可能なら
ば、図8に示すように、プローブを用いないで、磁気感
応素子20U、20V、20Wをロータ10に直接対面
させてもよい。
【0057】また、上記実施形態では、磁気感応素子2
0U、20V、20Wの背後の磁性体(集磁器)を、単
一ブロックの共通磁性体で構成した場合を示したが、図
9に示すように、磁気感応素子20U、20V、20W
の背後の磁性体45U、45V、45Wを別体で作り、
それぞれの磁性体45U、45V、45W間の距離が等
しくなるように設置してもよい。図示例では、各磁性体
45U、45V、45Wを扇形の板体として作り、僅か
な均等なギャップ46を隔てて円周方向に並べている。
この場合も、磁性体45U、45V、45Wを介して、
2個の磁気感応素子を同時に通る磁気回路が作られるの
で、各磁気感応素子20U、20V、20Wを通過する
磁束が増えて検出感度が上がる。
0U、20V、20Wの背後の磁性体(集磁器)を、単
一ブロックの共通磁性体で構成した場合を示したが、図
9に示すように、磁気感応素子20U、20V、20W
の背後の磁性体45U、45V、45Wを別体で作り、
それぞれの磁性体45U、45V、45W間の距離が等
しくなるように設置してもよい。図示例では、各磁性体
45U、45V、45Wを扇形の板体として作り、僅か
な均等なギャップ46を隔てて円周方向に並べている。
この場合も、磁性体45U、45V、45Wを介して、
2個の磁気感応素子を同時に通る磁気回路が作られるの
で、各磁気感応素子20U、20V、20Wを通過する
磁束が増えて検出感度が上がる。
【0058】ところで、以上に説明したロータ10の漏
れ磁束を検出してロータ10の磁極位置を検出する装置
においては、実際にはステータ電流の影響を受けて、漏
れ磁束を磁気感応素子20U、20V、20Wの出力の
位相がずれ、磁極位置の検出精度が低下する可能性があ
る。
れ磁束を検出してロータ10の磁極位置を検出する装置
においては、実際にはステータ電流の影響を受けて、漏
れ磁束を磁気感応素子20U、20V、20Wの出力の
位相がずれ、磁極位置の検出精度が低下する可能性があ
る。
【0059】即ち、ステータコイルに電流を流していな
い場合には、ロータ10の磁極位置に同期して磁気感応
素子20U、20V、20Wの出力が変化するが、ステ
ータに電流を流した際には、その電流の作る磁束の影響
で、見かけ上の磁極位置が変化し、検出精度が低下する
可能性がある。
い場合には、ロータ10の磁極位置に同期して磁気感応
素子20U、20V、20Wの出力が変化するが、ステ
ータに電流を流した際には、その電流の作る磁束の影響
で、見かけ上の磁極位置が変化し、検出精度が低下する
可能性がある。
【0060】そこで、そのような可能性のある場合に
は、位相角演算部2(図1参照)で補正演算を行う。位
相角演算部2の演算周期はCPUの制御演算処理性能に
依存するが、この例では100μsecとしている。位相
角演算部2では、磁気感応素子20U、20V、20W
による各相のエッジトリガタイミング毎に、図13に示
すテーブルに基づき位相角θを求め、同時に内蔵するク
ロックによって図11に示す状態遷移時間t1と演算タ
イミングまでの所要時間t2を求めてストアする(図1
2のフローチャートにおけるステップS05〜S1
5)。
は、位相角演算部2(図1参照)で補正演算を行う。位
相角演算部2の演算周期はCPUの制御演算処理性能に
依存するが、この例では100μsecとしている。位相
角演算部2では、磁気感応素子20U、20V、20W
による各相のエッジトリガタイミング毎に、図13に示
すテーブルに基づき位相角θを求め、同時に内蔵するク
ロックによって図11に示す状態遷移時間t1と演算タ
イミングまでの所要時間t2を求めてストアする(図1
2のフローチャートにおけるステップS05〜S1
5)。
【0061】例えば、U相の磁気感応素子20の出力の
立下がりエッジトリガ(つまりHレベルからLレベルへ
の遷移)があれば、V相、W相それぞれも調べ、V相が
H、W相がLであれば、状態1と判定し、この場合の位
相角θ=0°と決定する。続いて、W相の磁気感応素子
20Wの出力に立下がりエッジトリガ(H→L)があれ
ば、この際のU相、V相も調べ、U相がL、V相がHで
あれば、状態2と判定し、この場合の位相角θ=60°
と決定する。そして、状態1→状態2の遷移に要した時
間t1を求め、また、演算出力タイミングまでの所要時
間t2を求めるのである。
立下がりエッジトリガ(つまりHレベルからLレベルへ
の遷移)があれば、V相、W相それぞれも調べ、V相が
H、W相がLであれば、状態1と判定し、この場合の位
相角θ=0°と決定する。続いて、W相の磁気感応素子
20Wの出力に立下がりエッジトリガ(H→L)があれ
ば、この際のU相、V相も調べ、U相がL、V相がHで
あれば、状態2と判定し、この場合の位相角θ=60°
と決定する。そして、状態1→状態2の遷移に要した時
間t1を求め、また、演算出力タイミングまでの所要時
間t2を求めるのである。
【0062】次に、求めた位相角θ、時間t1、t2を
用いて、演算出力タイミングにおける位相角θreを求
め、また、PWM制御のための指令電圧を計算するため
の位相角θre’を求める(ステップS20)。
用いて、演算出力タイミングにおける位相角θreを求
め、また、PWM制御のための指令電圧を計算するため
の位相角θre’を求める(ステップS20)。
【0063】続いて、実電流値と位相角θre、θre’と
を用いて、所定の補正マップデータを参照して補正角Δ
θをピックアップし、これらの位相角θre、θre’の補
正演算を行い、これらを位相角演算部2から3相−2相
変換部4、2相−3相変換部6に出力する(ステップS
25)。
を用いて、所定の補正マップデータを参照して補正角Δ
θをピックアップし、これらの位相角θre、θre’の補
正演算を行い、これらを位相角演算部2から3相−2相
変換部4、2相−3相変換部6に出力する(ステップS
25)。
【0064】なお、ステップS20における時間t1、
t2による比例演算は、制御タイミングにおける電動機
1の位相角を厳密に推定するためのものであり、また、
「150μsec」は電力変換部7の遅効性を考慮したも
のである。
t2による比例演算は、制御タイミングにおける電動機
1の位相角を厳密に推定するためのものであり、また、
「150μsec」は電力変換部7の遅効性を考慮したも
のである。
【0065】こうして、図14に示すように、真の磁極
位置に対して磁気感応素子20U、20V、20Wが検
出する磁極位置が、ステータコイルに流れる電流の影響
を受けてΔθ(回生時には+Δθ、力行時には−Δθ)
だけずれるので、このΔθ分を磁気感応素子20U、2
0V、20Wの検出する位相角θに対して補正すること
により、常に正しい磁極位置の検出ができるようにな
る。
位置に対して磁気感応素子20U、20V、20Wが検
出する磁極位置が、ステータコイルに流れる電流の影響
を受けてΔθ(回生時には+Δθ、力行時には−Δθ)
だけずれるので、このΔθ分を磁気感応素子20U、2
0V、20Wの検出する位相角θに対して補正すること
により、常に正しい磁極位置の検出ができるようにな
る。
【図1】本発明の実施形態の磁極位置検出装置を含んだ
電動機の駆動装置の機能構成を示すブロック図である。
電動機の駆動装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】上記磁極位置検出装置の機械的構成の概略を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】同装置の作用を説明する図である。
【図4】同装置の変形例を示す図である。
【図5】同装置の別の変形例を示す図である。
【図6】同装置の更に別の変形例を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態の機械的構成を示す断面
図である。
図である。
【図8】図7の装置変形例を示す断面図である。
【図9】(A)は本発明の更に他の実施形態の機械的構
成を示す概略側面図、(B)は(A)図のIXB−IX
B矢視図である。
成を示す概略側面図、(B)は(A)図のIXB−IX
B矢視図である。
【図10】(A)は本発明の実施形態における各磁気感
応素子の信号の変化を示す図、(B)及び(C)は信号
の組み合わせを示す図である。
応素子の信号の変化を示す図、(B)及び(C)は信号
の組み合わせを示す図である。
【図11】上記各実施形態において、磁気感応素子の信
号を補正する場合における位相角演算部の位相角演算原
理を示す説明図である。
号を補正する場合における位相角演算部の位相角演算原
理を示す説明図である。
【図12】同補正する場合における位相角演算部の位相
角演算処理のフローチャートである。
角演算処理のフローチャートである。
【図13】同補正する場合における磁気感応素子の検出
出力の組み合わせと位相角との関係を示すテーブルを説
明するための図である。
出力の組み合わせと位相角との関係を示すテーブルを説
明するための図である。
【図14】同補正する場合における真の磁極位置と磁気
感応素子の検出する磁極位置とのずれを示す図である。
感応素子の検出する磁極位置とのずれを示す図である。
【図15】従来例の電動機の駆動装置を示す回路ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図16】従来例の電動機の断面図である。
10 ロータ 20U,20V,20W 磁気感応素子 21,31 回転位置検出センサ 22 筐体 23U,23V,23W プローブ(磁性体) 25,35 共通磁性体 45U,45V,45W 磁性体
Claims (8)
- 【請求項1】 電動機のロータの磁極位置を検出する装
置において、 前記ロータの回転方向の複数箇所に対応させてロータの
漏れ磁束に感応する複数の磁気感応素子を配置すると共
に、各磁気感応素子の背後に当該磁気感応素子を通過す
る磁束を増加させるための磁性体を配置し、前記複数の
磁気感応素子のうちの少なくとも2つの磁気感応素子が
ロータの磁極を起点及び終点とする1つの磁気回路中に
同時に存在するように、前記各磁気感応素子の背後の磁
性体を磁気的に結合したことを特徴とする電動機の磁極
位置検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記ロータの周方向の複数箇所に、前記ロータの磁気を
誘導する磁性体を介して前記複数の磁気感応素子を間接
的に対面させたことを特徴とする電動機の磁極位置検出
装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の電動機の磁極
位置検出装置であって、 前記各磁気感応素子の背後に位置する磁性体が、単一ブ
ロックよりなる共通磁性体として構成されていることを
特徴とする電動機の磁極位置検出装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記共通磁性体は直方体ブロックに複数の凸部を突設し
た形状とされ、前記各磁気感応素子の背面が前記共通磁
性体の各凸部に対向していることを特徴とする電動機の
磁極位置検出装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記共通磁性体は多面体形状とされ、前記各磁気感応素
子の背面が前記共通磁性体の異なる面に対向しているこ
とを特徴とする電動機の磁極位置検出装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記各磁気感応素子の背面を対向させた共通磁性体の各
面が、互いに垂直に近い関係にあることを特徴とする電
動機の磁極位置検出装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記共通磁性体の異なる面に対向するように配された各
磁気感応素子同士間の共通磁性体を挟んでの距離が略等
しく設定されていることを特徴とする電動機の磁極位置
検出装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の電動機の磁極位置検出
装置であって、 前記複数の磁気感応素子、及び各磁気感応素子に対応し
た磁性体を単一の筐体に収容したことを特徴とする電動
機の磁極位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385721A JP2002191156A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 電動機の磁極位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000385721A JP2002191156A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 電動機の磁極位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002191156A true JP2002191156A (ja) | 2002-07-05 |
Family
ID=18852940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000385721A Pending JP2002191156A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 電動機の磁極位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002191156A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101599666A (zh) * | 2008-06-03 | 2009-12-09 | 罗伯特·博世有限公司 | 转子和用于识别转子的转子位置的装置 |
JP2010098887A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2013093931A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Asmo Co Ltd | モータ |
JP2015046995A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 三菱電機株式会社 | Dcブラシレスモータおよびdcブラシレスモータの製造方法 |
US9425672B2 (en) | 2012-01-26 | 2016-08-23 | Asmo Co., Ltd. | Motor and brushless motor |
-
2000
- 2000-12-19 JP JP2000385721A patent/JP2002191156A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101599666A (zh) * | 2008-06-03 | 2009-12-09 | 罗伯特·博世有限公司 | 转子和用于识别转子的转子位置的装置 |
GB2460529A (en) * | 2008-06-03 | 2009-12-09 | Bosch Gmbh Robert | Stray flux conducting element for rotor position recognition |
GB2460529B (en) * | 2008-06-03 | 2010-09-22 | Bosch Gmbh Robert | Rotor position recognition |
JP2010098887A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2013093931A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Asmo Co Ltd | モータ |
US9425672B2 (en) | 2012-01-26 | 2016-08-23 | Asmo Co., Ltd. | Motor and brushless motor |
JP2015046995A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 三菱電機株式会社 | Dcブラシレスモータおよびdcブラシレスモータの製造方法 |
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