JPH11275268A - カラオケ装置及びカラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線を利用したカラオケデータ配信装置
及びカラオケ装置において、歌詞の他言語切替およびバ
ージョン切替や、編曲の切替、歌唱練習といった新たな
機能をリアルタイムで且つ効率的に実現する。 【解決手段】 カラオケデータを、歌詞データや演奏デ
ータその他追加データといった構成要素別に受配信し、
それぞれを独立した記憶手段にて管理し、使用者の指示
により任意にデータを取り出してそれらを組み合わせて
利用することにより、データの共有化と利用形態の自由
度を向上させ、上記目的を達成する

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を利用し
てカラオケデータを取得し再生する手段を備えたカラオ
ケ装置と、通信回線を利用してカラオケデータを送出す
る情報配信装置、及びそれらを総合したカラオケシステ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、カラオケシステム特に通信カラオ
ケシステムにおいては１つの曲に対して１つの演奏デー
タとそれに対応した１つの歌詞データの組み合わせを曲
データとしてカラオケデータ配信者側で制作し、そのよ
うにして制作された曲データをカラオケ情報配信装置上
に登録管理し、それら一対のカラオケデータを曲データ
として通信回線を介してカラオケ装置に提供する。一
方、カラオケ装置は使用者側が所望する曲データを逐一
取得するかかあるいは順次取得して蓄積手段に蓄えてか
ら曲を選択し、曲データの演奏情報に従って音楽を自動
演奏するとともにその演奏のシーケンスに同期したタイ
ミングで演奏する曲の歌詞をＣＲＴモニタ等に表示する
事により、使用者がカラオケを楽しむ事を実現してい
た。

【０００３】図４は一般的な家庭用通信カラオケのう
ち、ダウンロードしたデータを蓄積する手段を備えたも
のの従来の構成を示すものである。

【０００４】同図において、４０３は通信回線からカラ
オケデータを取得する通信手段を示し、４０４は指示入
力手段４０１、制御手段４０２を介した使用者の指示に
より通信手段４０３により通信回線を通じてダウンロー
ドしたカラオケデータを蓄積する。

【０００５】再生制御手段４０５は蓄積手段４０４から
出力されたカラオケデータを入力とし、カラオケデータ
を歌詞データと演奏データに分け、発音手段４０７には
演奏データを、歌詞表示手段４０６には歌詞データを順
次出力する。

【０００６】発音手段４０７は演奏データが指示してい
る波形データを逐次参照して音声信号を出力する。歌詞
表示手段４０６は入力された歌詞データが指示している
フォントデータを逐次参照して歌詞映像を出力する事に
よってカラオケを楽しむ事ができるものである。

【０００７】また指示入力手段４０１、制御手段４０２
を介した使用者の指示により蓄積複数された曲のカラオ
ケデータのなかから任意の曲を再生する事ができ、蓄積
された曲データの繰り返し演奏、複数の曲を好きな順序
で演奏する、曲の途中から歌い直す演奏などを使用者の
必要に応じて可能にしようとするものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、下記の様な問題が生じていた。

【０００９】演奏データと歌詞データの取得および再生
の組み合わせが任意に選べないため、例えば同じ曲で英
語版の歌を歌いたい場合、英語の歌詞データと演奏デー
タを含むカラオケデータを新たにダウンロードする必要
がある。カラオケデータ配信装置側においては膨大な容
量を持つ演奏データが重複する事によるカラオケデータ
保持手段の容量効率およびメンテナンス効率を低下さ
せ、一方カラオケ装置においてはデータ取得のための待
ち時間、通信の為の費用、データ蓄積に要するメモリ装
置の容量に無駄が生じていた。

【００１０】上記１の為に、歌詞データをカラオケ演奏
以外の用途、具体的には例えば歌詞カードの画面表示や
プリンタへの印刷の用途に利用する場合、使用者が歌詞
データを 既に蓄積した曲データのなかから任意に選択
して利用する事ができず、カラオケデータ配信装置が歌
詞データを演奏データと独立して配信できる様な機能を
有しない場合、従来のカラオケ装置においてこのような
歌詞データ利用法は実現できない。

【００１１】保持管理および取得される映像情報が歌詞
やタイトル画面（一部背景映像情報を有するものもある
が）に限られるため、例えば各曲における息継ぎのタイ
ミングや歌唱表現の仕方など、歌唱ポイントとなる情報
が曲データに含まれないため、歌唱指導や練習に使用す
る場合は楽譜や歌唱指導書を購入してそれを見ながら歌
う事になり歌詞表示機能を十分に活かせず使い勝手が良
くなかった。

【００１２】また、カラオケデータ配信者側がそのよう
な歌唱指導データ配信サービスを行なおうとする場合、
曲データ製作者は既存の歌詞データの中に歌唱指導情報
を追加する必要があり、歌唱指導表示に対応していない
従来のカラオケ装置との上位互換性を保つためには歌唱
指導情報の追加された曲データと従来の歌唱指導情報が
無い曲データを両方用意して保持管理する必要があり、
データの重複によるシステムの効率低下を招く。

【００１３】例えばＭＩＤＩ規格等で論理的に記述され
た演奏データを元にして、曲のアレンジや演奏シーケン
スを加工する手段を用いて編曲や異なる演奏シーケンス
の演奏を実現しようとする場合、元の演奏データを編曲
演奏データに変換するための編曲用データと元演奏デー
タの組み合わせが任意に選べないため、曲データ製作者
は各曲毎に編曲した演奏データを用意し、これに歌詞デ
ータを追加して用意する必要がある。一方カラオケデー
タ配信装置においては膨大な容量を持つ演奏データを各
編曲毎に持つ必要があり、カラオケ装置においては膨大
な量の編曲された演奏データをダウンロードする必要が
あり、この場合も同様にシステム上の無駄を生じる事に
なる。

【００１４】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、カラオケデータを構成する各要素を独立して管理
し、通信回線を介して使用者の必要に応じて個別に取得
し蓄積し利用する事によりデータの重複を無くしカラオ
ケシステムの効率を改善する事により、従来のカラオケ
システムとの上位互換性を保ちつつ、歌詞の多言語切り
替え演奏や歌詞バージョン違い曲の演奏、編曲バージョ
ン違い曲の演奏、演奏のアレンジや歌詞のアレンジに連
動した背景画像表示の切り替え、歌詞の進行に合わせて
歌唱指導情報を表示するなどの新たな価値を、短時間の
待ち時間と低コストにて楽しめるカラオケ装置およびカ
ラオケシステムを提供し、一方カラオケデータを制作者
および管理運用者にとっても追加データの制作効率や既
存データのメンテナンス効率向上を提供するものであ
る。

【００１５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のカラオケ装置およびカラオケシステムは、
カラオケデータを構成する各要素を独立して管理し、通
信回線を介して使用者の必要に応じて個別に取得し蓄積
し利用する事によりデータの重複を無くしカラオケシス
テムの効率を改善することを実現した。

【００１６】従来のカラオケシステムとの上位互換性を
確保するため、カラオケ装置においては通信回線から入
力されるデータの種類が演奏データか歌詞データかまた
は追加情報データかあるいはその一部かを通信手段にて
判断しながら取得し、同時にデータのＩＤ番号をチェッ
クし既に蓄積したデータであれば取得をしない様にする
データ重複防止機能を備え、データ取得および蓄積の重
複を防ぐ。また蓄積したデータは使用者が任意に組み合
わせて利用する事を可能とする。

【００１７】一方カラオケデータ配信装置においては既
存の曲データのみでも運用可能とし、各曲に１ないし複
数に対応する異なるバージョンの歌詞や編曲情報や歌唱
指導情報といった追加情報データを別途個別に構築し、
それらに元の曲データのＩＤ番号や改版履歴番号を登録
することにより各データ間の相関性を持たせる。

【００１８】なおデータ配信装置とカラオケ装置の組み
合わせが共に本発明によるものであるところのカラオケ
システムにおいては前記データ重複防止機能は無くても
構わなく、その代わり使用者が任意に曲データの構成要
素を選択して取得する事が可能とする。

【００１９】このようにしてシステムの効率改善と上位
互換性を両立しつつもさらに新たなカラオケ機能の追加
を可能にした事により、カラオケの使用者にとって短時
間の待ち時間と低コストにてより魅力性のあるカラオケ
を楽しむ事を可能とした。

【００２０】一方カラオケデータ制作者および管理運用
者にとっても追加データの制作効率や既存データのメン
テナンス効率向上をもたらし、より低コストで良質なカ
ラオケデータをいち早く使用者に供給することを可能と
した。

【００２１】

【発明の実施の形態】本発明のカラオケ装置およびカラ
オケシステムは、カラオケデータを構成する各要素を独
立して管理し、通信回線を介して使用者の必要に応じて
個別に取得し蓄積し利用する事によりデータの重複を無
くしカラオケシステムの効率を改善するとともに、従来
のカラオケシステムとの上位互換性を保ちつつ、追加デ
ータの構築によりさらに新しい機能を拡張可能とするも
のである。以下、本発明の形態について、図１、図２、
図３を用いて説明する。

【００２２】（実施の形態１）図１は本発明の請求項１
に記載のカラオケ装置を示すブロック図であり、同図に
おいて、１０３は通信回線からカラオケデ−タを取得す
る通信手段を示し、１０４および１０５は通信手段１０
３により通信回線を通じてダウンロ−ドされたカラオケ
デ−タをそれぞれ演奏デ−タと歌詞デ−タに分けて蓄積
する第一の蓄積手段たる演奏デ−タ蓄積手段および第二
の蓄積手段たる歌詞デ−タ蓄積手段を示す。

【００２３】１０６は演奏デ−タを再生する曲再生制御
手段を示し、１０７は歌詞デ−タを再生する歌詞再生制
御手段を示し、１０８は演奏デ−タ再生制御手段１０６
からの入力をオ−ディオ信号に変換する発音手段を示
し、１０９は歌詞デ−タ再生制御手段１０７からの入力
を文字情報として映像表示する歌詞表示手段を示す。１
０２は通信手段１０３、演奏デ−タ蓄積手段１０４、歌
詞デ−タ蓄積手段１０５、曲再生制御手段１０６、歌詞
再生制御手段１０７、発音手段１０８、歌詞表示手段１
０９を制御する制御手段を示し、１０１は使用者が指示
を入力する指示入力手段を示す。

【００２４】以下、形態１の構成における動作について
説明する。通信手段１０３は指示入力手段１０１、制御
手段１０２を介した使用者の指示により、通信回線を通
じてカラオケデ−タをダウンロ−ドされたデ−タをカラ
オケの演奏デ−タと歌詞デ−タに振り分けそれぞれ演奏
デ−タ蓄積手段１０４と歌詞デ−タ蓄積手段１０５に独
立して蓄積される。曲再生制御手段１０６は演奏デ−タ
蓄積手段から出力された演奏デ−タを入力とし、発音手
段１０８に演奏デ−タを順次出力するとともに、歌詞再
生制御手段１０７に演奏シ−ケンスに従った歌詞表示同
期情報を順次出力し、歌詞再生制御手段１０７は曲再生
制御手段１０６から出力された歌詞デ−タ同期情報によ
り演奏と同期を取りながら歌詞表示手段１０９に歌詞デ
−タを順次出力する。発音手段１０８は演奏デ−タが指
示している波形デ−タを逐次参照してオ−ディオ信号を
出力する。なお、演奏デ−タのフォ−マットとしてはＭ
ＩＤＩ規格を利用、発音手段として、ＭＩＤＩ音源を利
用してもよい。

【００２５】歌詞表示手段１０９は入力された歌詞デ−
タが指示しているフォントデ−タを逐次参照して歌詞映
像を出力する。なお、発音手段の後にマイクロフォンと
マイクアンプからなる音声集音手段およびその音声出力
をカラオケ音声と混合して出力する音声混合手段を追加
してマイクミキシング付のカラオケ装置としても良く、
またさらに、その音声混合手段において、音声入力手段
から入力された音声信号に対して、残響音等の音響効果
を付加する機能を備えていてもなお良い。 なお、演奏
デ−タ蓄積手段１０４および歌詞デ−タ蓄積手段１０５
はそれぞれにカラオケに関するデ−タを格納する領域と
格納されたデ−タに対応したデ−タ種別情報およびＩＤ
番号を管理するテ−ブルを格納する領域を有しており、
蓄積された演奏デ−タと歌詞デ−タは互いに相関関係を
持たせる事ができる。

【００２６】また通信手段１０３はデ−タをダウンロ−
ドする際、各デ−タに記録された種別情報とＩＤ番号を
抽出しそれらを各蓄積手段１０４および１０５に記録さ
れたデ−タ管理テ−ブルと比較し、既に蓄積されたデ−
タと一致するものがあればそのデ−タについてのみダウ
ンロ−ドしない様にすることができ、これにより重複し
たデ−タのダウンロ−ドおよび蓄積を防止し、例えば同
じ曲で英語版の曲をダウンロ−ドしたいとき、蓄積デ−
タの中に日本語版の曲があれば、英語の歌詞デ−タのみ
をダウンロ−ドし、演奏デ−タは蓄積デ−タの中の日本
語版の曲デ−タを利用することが可能となる。

【００２７】さらにドイツ語版やフランス語版など他国
言語の歌詞デ−タや、バ−ジョン違いや替え歌の歌詞デ
−タなど数多くの歌詞デ−タが蓄積されていれば、使用
者はこのなかから指示入力手段１０１、制御手段１０２
を介して任意の歌詞を選んで歌う利用することができ
る。また、演奏をさせないで歌詞デ−タのみ利用するこ
とも可能であり、この場合歌詞再生制御手段１０７は演
奏デ−タのシ−ケンスに同期せず、使用者が指示した方
法にて歌詞表示手段１０９に出力して表示させることが
でき、例えば歌詞再生制御手段１０７の後に、歌詞デ−
タを歌詞カ−ドに変換する手段を追加して歌詞カ−ドを
画面に表示させたり、さらにプリンタに出力する手段を
追加して歌詞カ−ドをプリンタに印刷するようにしても
構わない。

【００２８】なお、歌詞再生制御手段１０７は曲再生手
段１０６と同期を取って歌詞デ−タを主力するだけでな
く、歌詞デ−タ蓄積手段１０５から逐次所望の歌詞デ−
タを選択し入力する事が可能であり、これにより演奏の
途中から歌詞を切り換えて表示したり、１コ−ラス毎に
歌詞を切り換えて表示させる等の機能が実現できる。

【００２９】このように２つの独立した蓄積手段を構成
し、各蓄積手段に記録された管理情報を基に同一デ−タ
の重複取得の防止機能を有する通信手段を持ち、２種類
のデ−タの組み合わせを使用者が任意に選択可能とする
構成を取ることにより、歌いたい曲の言語あるいはバ−
ジョンの歌詞デ−タが歌詞デ−タ蓄積手段１０５に蓄積
されている場合は通信手段１０３を通じて演奏デ−タを
取得する必要がなく、デ−タ取得のための待ち時間を削
減し、また、通信のための費用や、デ−タ蓄積装置の容
量効率を上げひいてはより少ないメモリ容量にてカラオ
ケ装置を構成でき、カラオケ装置のコストダウンに貢献
する、と同時に、蓄積された任意のデ−タを組み合わせ
て利用する事で、従来には無かったカラオケの楽しみ方
が展開可能である。

【００３０】なお、具体的な指示入力手段としては、通
常赤外線リモコンがよく用いられているが、本体に接続
される有線のものや、本体に配置されたスイッチボタン
の類であっても構わない。なお、蓄積手段として、ハ−
ドディスクや光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の様
にデ−タ保持のために電源を必要としない不揮発性メモ
リ装置を用いることにより、半永久的に保存し、繰り返
し利用することが可能になる。

【００３１】なお、２つの蓄積手段１０４および１０５
に用いるメモリ装置は同一の装置で共用しても構わな
く、逆に全く異なる形態の２つの装置であっても構わな
く、例えば曲デ−タをハ−ドディスクに蓄積し、歌詞デ
−タはフロッピイディスク等の可搬型媒体に蓄積し、他
のシステムから歌詞デ−タ更新して入手したり、またそ
の逆の形態でも運用可能なので、通信回線以外を経由に
よるデータの運用方法も実現しうる。

【００３２】なお、形態１の図においてはカラオケを再
生する仕組みを一つの装置として説明したが、モデム等
の通信装置とフロッピーディスクドライブやハードディ
スクドライブ等の外部記憶装置、キーボード等の指示入
力装置、ＣＲＴモニタ等の表示装置、ＭＩＤＩ音源チッ
プ等の音楽再生装置、各装置を制御するＣＰＵを備えた
コンピュータシステムと、それを動かして同様の機能を
実現するプログラムが入ったフロッピーディスク等に置
き換えても構わない。

【００３３】（実施の形態２）図２は本発明の請求項２
に記載のカラオケシステムを示すブロック図であり、同
図において、２０はカラオケデ−タを配信するホスト装
置、２００はホスト装置２０に対し通信回線を通じて接
続されたカラオケ装置を示す。

【００３４】同図において（実施の形態１）を示す図１
と異なる点はホスト装置の構成が本発明にて新たに特徴
付けられた点であり、その他の構成は（実施の形態１）
と同じである。以下、形態２の構成における動作につい
て説明する。

【００３５】新たに設けられたホスト装置２０は、演奏
データとオリジナルの歌詞データの組み合わせからなる
既存のカラオケデータを第一のデ−タ保持手段たるデ−
タ保持手段２１に保持管理し、データ制作者側で新たに
制作した別バリエーションの歌詞データを第二のデ−タ
保持手段たる歌詞デ−タ保持手段２２に分けて独立した
データとして保持管理する。

【００３６】なお、歌詞のバリエーションの例には、他
国語版歌詞、同じ歌の別バージョン歌詞（アダルトバー
ジョン等）、同じ楽曲を用いた替え歌などがある。カラ
オケ装置２００から送出要求のあった演奏デ−タおよび
歌詞デ−タの両方ないしどちらか一方のみを２つのデ−
タ保持手段２１および２２から選択して個別に第一の通
信手段２３にて順次通信回線に送出する。

【００３７】なお、歌詞デ−タには予めオリジナル歌詞
データに対応する曲の演奏デ−タを示すＩＤ番号と、歌
詞デ−タのバリエ−ション別のＩＤ番号を付加しておけ
ば、カラオケ装置２００が演奏デ−タと歌詞デ−タを個
別に指定して取得する事が可能となる。

【００３８】このように、ホスト装置側にて１つの曲の
演奏デ−タに対応しうる１つないし複数の異なるバリエ
−ションを有する拡張歌詞デ−タを既存のオリジナルの
カラオケデータとは独立して保持管理することより、従
来のカラオケシステムとの上位互換性を保ちつつ、従来
のホスト装置に比較して演奏デ−タの重複がなくなる
分、デ−タ保持に使用するメモリ装置の容量効率が向上
し、デ−タのメンテナンスに要する時間やコストの効率
を向上させることが可能となり、なおホスト装置２０に
おいて２つのデ−タ保持手段２１と２２は同じ種類の媒
体を共用しても構わないし、例えば元のカラオケデ−タ
をハードディスクに保持し新たに追加する歌詞データを
ＰＤやＭＯなど可搬型の不揮発記憶媒体に保持する事に
より歌詞データを他のシステムにて更新して入手したり
できるため、データのメンテナンスが容易になる。

【００３９】一方、カラオケ装置２００は所望するカラ
オケデータの構成要素の組み合わせを任意に選んで取得
できるメリットを有し、またデータの構成要素を個別に
ダウンロードする事により第二の通信手段２０３はデー
タ重複防止機能がなくともデータの重複をなくす事が可
能なため、デ−タ取得のための待ち時間を削減し、ま
た、通信のための費用や、デ−タ蓄積装置の容量効率を
上げ、ひいてはより少ないメモリ容量にてカラオケ装置
を構成でき、カラオケ装置のコストダウンに貢献する。
その他の動作については、（実施の形態１）と同様であ
る。

【００４０】（実施の形態３）図３は本発明の請求項３
に記載のカラオケシステムを示すブロック図であり、同
図において、３０はカラオケデ−タを配信するホスト装
置、３００はホスト装置３０に対し通信回線を通じて接
続されたカラオケ装置を示す。

【００４１】同図において（実施の形態２）を示す図２
と異なる点はホスト装置３０の構成のうち歌詞データ保
持手段２２が追加情報保持手段３２に置き換えられた点
であり、一方、カラオケ装置３００が図１のカラオケ装
置２００と異なる点は、演奏データ蓄積手段２０４が歌
詞情報追加データ蓄積手段３０４に、歌詞データ蓄積手
段２０５が追加情報蓄積手段３０５に、曲再生手段２０
６と歌詞再生手段２０７が統合され、歌詞表示手段が情
報表示手段となった点である。

【００４２】以下、形態３の構成における動作について
説明する。ホスト装置３０は、演奏データとオリジナル
の歌詞データの組み合わせからなる既存のカラオケデー
タを第一のデ−タ保持手段たるデ−タ保持手段３１に保
持管理し、各曲のカラオケデータの演奏機能及び歌詞表
示機能を拡張するために制作者側で新たに制作された追
加情報を第二のデ−タ保持手段たる追加情報データ保持
手段３２に分けて独立したデータとして保持管理する。

【００４３】なお、拡張機能の例には、アコースティッ
クバージョンやダンスバージョンなどの編曲バージョン
違い曲の演奏や、演奏のアレンジや歌詞のアレンジに連
動してその曲の雰囲気にマッチした背景画像表示を切り
替える演奏、歌詞の進行に合わせて息継ぎのタイミング
や歌唱表現の仕方など歌唱指導情報を表示する演奏など
が挙げられる。

【００４４】このように、ホスト装置側にて１つの曲の
演奏デ−タに対応しうる１つないし複数の異なる演奏機
能および歌詞表示機能の拡張を有する追加情報デ−タを
既存のカラオケデータと別のデータとして保持管理する
構成をとることによるメリットは（実施の形態２）と同
様である。

【００４５】カラオケ装置３００から送出要求のあった
元になるカラオケデータおよび追加情報データの両方な
いしどちらか一方のみを２つのデ−タ保持手段３１およ
び３２から選択して個別に第一の通信手段３３にて順次
通信回線に送出する。

【００４６】なお、追加情報デ−タには予め元になるオ
リジナルカラオケデータを示すＩＤ番号と、各追加情報
の要素別のＩＤ番号を付加しておけば、カラオケ装置３
００がカラオケデ−タと追加情報デ−タを個別に指定し
て取得する事が可能となる。なお、（実施の形態２）と
同様に２つのデータ保持媒体３１、３２の媒体は任意に
設定されても構わない。

【００４７】一方、カラオケ装置３００において、指示
入力手段３０１、制御手段３０２を介した使用者の指示
により通信回線を通じてカラオケデータおよび追加情報
データの両方ないしどちらか一方が、第二の通信手段３
０３により個別にダウンロードされたデータを、それぞ
れを第一のデータ蓄積手段たるデータ蓄積手段３０４と
第二のデータ蓄積手段たる追加情報蓄積手段３０５に独
立して蓄積される。

【００４８】また、指示入力手段３０１、制御手段３０
２を介した使用者の指示により、曲再生手段３０６はデ
ータ蓄積手段３０４から指定された曲のカラオケデータ
を指定された順序にて取り出して解釈すると同時に各曲
のカラオケデータに関連する追加情報データを追加情報
データ蓄積手段３０５から取り出し拡張機能情報を解釈
し、追加情報データが指示する編曲情報に基付いて演奏
パターンの編曲を行ない、追加情報データが指示する拡
張演奏シーケンス情報に基付いて元の演奏データの指定
する演奏シーケンスを拡張制御した演奏データを発音手
段３０７に順次出力し、追加情報データが指示する拡張
表示情報あるいは編曲情報に基付いて歌詞データの表示
に連動した追加表示情報を歌詞データと合成表示できる
様にフォーマットした表示映像データを情報表示手段３
０８に順次出力する。

【００４９】発音手段３０７は演奏デ−タが指示してい
る波形デ−タを逐次参照してオ−ディオ信号を出力す
る。なお、演奏デ−タのフォ−マットとしてはＭＩＤＩ
規格を利用、発音手段として、ＭＩＤＩ音源を利用して
もよい。

【００５０】情報表示手段３０８は入力された歌詞デ−
タが指示しているフォントデ−タを逐次参照し、追加表
示情報データが指示しているフォントデータや歌唱指導
用記号表示コード変換データを逐次参照し、指定された
表示データフォーマットに従い歌詞や歌唱指導表示を含
んだ映像を出力する。

【００５１】歌唱指導表示フォーマットの例としては、
歌詞の上に歌唱のポイントとなる言葉、息継ぎ記号その
他歌唱表現を現すための音楽記号や、カラオケ教室など
で一般的に使われている表現記号を対比して見易い様に
並べる事が挙げられる。これらの言葉や記号はフォント
データあるいはビットマップデータとしてカラオケ装置
３００に持たれば良い。

【００５２】また、カラオケ装置３００において、従来
の通信カラオケ装置で良く使われていいる背景映像を保
持し曲に合わせて切り替えて表示する機能を追加すれ
ば、曲再生制御手段３０６によって編曲や歌詞の内容に
よりふさわしい背景映像を表示する事ができ、元の曲を
再生する時とは違った雰囲気を演出できる。

【００５３】

【発明の効果】以上のように、カラオケデータの構成要
素を独立して利用する事により従来よりもシステムの効
率、使い勝手、拡張性が向上する。

【００５４】請求項１の発明によれば、カラオケ装置が
カラオケデータを構成要素別に取得する事によって曲毎
にデータ要素が共有化でき、さらに各要素を蓄積するこ
とにより、一度必要なデータを取得してしまえば、編曲
や外国語歌詞や別バージョン歌詞を演奏途中でも逐次任
意に切り替えられるため、演奏短時間の待ち時間と低コ
ストにてより魅力のあるカラオケ装置が提供できる。

【００５５】加えて請求項２の発明によれば、カラオケ
配信装置がカラオケデータの構成要素を曲毎に共有化し
たり別々の記憶媒体にて保持管理できるため、カラオケ
データ制作者および管理運用者にとっても追加データの
制作効率や既存データのメンテナンス効率向上をもたら
すと同時に、追加データを別の流通経路例えばインター
ネット、街頭端末、ＣＤ−ＲＯＭ等の刊行物にて配信で
きるため、より低コストで良質なカラオケデータをいち
早く使用者に供給することを可能とし、新たなビジネス
を創出も可能となる。

【００５６】また同時にカラオケの使用者においては欲
しいデータのみを取得できるため請求項１の発明よりも
さらにカラオケ装置に対し効率と使い勝手の向上がもた
らされる。

【００５７】さらに請求項３の発明によれば、従来のカ
ラオケデータと新たな機能を拡張するための拡張機能デ
ータを独立して管理配信しおよび取得蓄積することによ
り、歌唱指導などの新たな価値をカラオケに生み出し、
一度必要なデータを取得してしまえば家庭に居ながら何
度も繰り返し歌唱練習が行なえる。さらに請求項２の発
明と組み合わせる事によって一層の効率向上、低コス
ト、高付加価値を生み出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１のカラオケ装置の構成を
示すブロック図

【図２】本発明の実施の形態２のカラオケシステムの構
成を示すブロック図

【図３】本発明の実施の形態３のカラオケシステムの構
成を示すブロック図

【図４】家庭用通信カラオケの従来の構成を示すブロッ
ク図

【符合の説明】

１０１、２０１、３０１ 指示入力手段 １０２、２０２、３０２ 制御手段 １０３、 通信手段 ２０３、３０３ 第二の通信手段 １０４、 ２０４、 演奏データ蓄積手段 ３０４ データ蓄積手段 １０５、２０５、 歌詞データ蓄積手段 ３０５ 追加情報データ蓄積手段 １０６、２０６、３０６ 曲再生制御手段 １０７、２０７ 歌詞再生制御手段 ２０、 ３０ ホスト装置 ２１、 ３１ データ保持手段 ２２、３２ 歌詞データ保持手段 ３２ 追加情報データ保持手段 ２０、 ３３ 第一の通信手段 ２００、３００ カラオケ装置 １０８、２０８、３０７ 発音手段 １０９、 ２０９、３０９ 歌詞表示手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲を演奏するための演奏データと歌詞や
   タイトル画面を表示するための情報を含む歌詞データか
   ら構成されるカラオケデータを、通信回線を介してダウ
   ンロードすると同時に各データに記録された種別コード
   やＩＤ番号を逐次チェックし、既に蓄積されたデ―タと
   一致した演奏データおよび歌詞データの両方ないしどち
   らか一方をダウンロードをしない様にするデータ重複防
   止機能を備えた通信手段と、ダウンロードしたカラオケ
   データを演奏データおよび歌詞データに分離し、独立し
   たデータとして蓄積する第一のデータ蓄積手段および第
   二のデータ蓄積手段と、前記第一のデータ蓄積手段のな
   かから任意の曲の演奏データを取り出し再生すると共に
   演奏シーケンスに連動した歌詞表示同期情報を出力する
   曲再生制御手段および再生された演奏データをオーディ
   オ信号に変換する発音手段と、前記曲再生制御手段から
   入力された歌詞表示同期情報に応じて前記第二のデータ
   蓄積手段の中から任意の歌詞データを逐次取り出し歌詞
   を再生する、あるいは演奏データの再生要求が無く歌詞
   の再生要求のみがあった場合は任意のシーケンスにて歌
   詞情報のみを独立して再生する歌詞再生制御手段および
   再生された歌詞データを映像信号に変換する歌詞表示手
   段と、使用者からの指示を受ける指示入力手段と、前記
   指示入力手段から入力された制御情報を解釈し前記通信
   手段と前記第一のデータ蓄積手段と前記第二のデータ蓄
   積手段と前記曲再生制御手段と前記歌詞再生制御手段と
   前記発音手段と前記歌詞表示手段に対し制御を行なう制
   御手段とを備え、演奏データと歌詞データの組み合わせ
   は使用者の指示により任意に選択可能である事を特徴と
   するカラオケ装置。
2. 【請求項２】 曲を演奏するための演奏データと歌詞や
   タイトル画面を表示するための情報を含む歌詞データの
   組み合わせから構成されるカラオケデータを保持管理す
   る第一のデータ保持手段と、１つの曲の演奏データに対
   応しうる１つないし複数の異なるバリエーションを有す
   る歌詞データを前記カラオケデータとは独立して保持管
   理する第二のデータ保持手段と、前記第一および第二の
   保持手段の中から送出要求のあった演奏データおよび歌
   詞データの両方ないしどちらか一方のみを通信回線を介
   して端末装置に送出する第一の通信手段を備える事を特
   徴とするホスト装置と、通信回線を介して前記ホスト装
   置に対し送出要求を行い、前記ホスト装置から送出され
   たカラオケデータに対し演奏データと歌詞データの両方
   ないしどちらか一方のみをそれぞれ独立したデータとし
   てダウンロードする第二の通信手段と、前記通信手段に
   よりダウンロードされた演奏データおよび歌詞データを
   独立して蓄積する第一のデータ蓄積手段および第二のデ
   ータ蓄積手段と、前記第一のデータ蓄積手段の中から再
   生要求のあった曲の演奏データを取り出し再生すると共
   に演奏シーケンスに連動した歌詞表示同期情報を出力す
   る曲再生制御手段および再生された演奏データをオーデ
   ィオ信号に変換する発音手段と、前記曲再生制御手段か
   ら入力された歌詞表示同期情報に応じて前記第二のデー
   タ蓄積手段の中から再生要求のあったバリエーションの
   歌詞データを逐次取り出し歌詞を再生する、あるいは演
   奏データの再生要求が無く歌詞の再生要求のみがあった
   場合は任意のシーケンスにて歌詞情報のみを独立して再
   生する歌詞再生制御手段および再生された歌詞データを
   映像信号に変換する歌詞表示手段と、使用者からの指示
   を受ける指示入力手段と、前記指示入力手段から入力さ
   れた制御情報を解釈し前記第二の通信手段と前記第一の
   データ蓄積手段と前記第二のデータ蓄積手段と前記曲再
   生制御手段と前記歌詞再生制御手段と前記発音手段と前
   記歌詞表示手段に対し制御を行なう制御手段とを備え、
   演奏データと歌詞データの組み合わせは使用者の指示に
   より任意に選択可能である事を特徴とする端末装置から
   なるカラオケシステム。
3. 【請求項３】 曲を演奏するための演奏データと歌詞や
   タイトル画面を表示するための情報を含む歌詞データの
   組み合わせから構成されるカラオケデータを保持管理す
   る第一のデータ保持手段と、各曲のカラオケデータの演
   奏機能および歌詞表示機能を拡張する為に制作された追
   加情報を元のカラオケデータとは独立して保持管理する
   第二のデータ保持手段と、前記第一および第二のデータ
   保持手段の中から送出要求のあったカラオケデータおよ
   び追加情報データの両方ないしどちらか一方のみを通信
   回線を介して端末装置に送出する第一の通信手段を備え
   る事を特徴としたホスト装置と、通信回線を介して前記
   ホスト装置に対し送出要求を行い、前記ホスト装置から
   送出されたカラオケデータおよび追加情報データの両方
   ないしどちらか一方を独立したデータとしてダウンロー
   ドする第二の通信手段と、前記通信手段によりダウンロ
   ードされたカラオケデータおよび追加情報データを独立
   して蓄積する第一のデータ蓄積手段および第二のデータ
   蓄積手段と、前記第一のデータ蓄積手段の中から再生要
   求のあった曲のカラオケデータを取り出して演奏データ
   と歌詞データに分け、前記第二のデータ蓄積手段の中か
   ら演奏する曲に対応した追加情報データを取り出し、追
   加情報データが指示する編曲情報に基付いて曲の演奏ア
   レンジを変換する技術を利用して演奏パターンの編曲を
   行ない、追加情報データが指示する拡張演奏シーケンス
   情報に基付いて元の演奏データの指定する演奏シーケン
   スを拡張制御し、追加情報データが指示する拡張表示情
   報あるいは編曲情報に基付いて歌詞データの表示に連動
   した追加表示情報を付加する再生制御手段と、前記再生
   制御手段によって最終的に出力された演奏データをオー
   ディオ信号に変換する発音手段と、前記再生制御手段か
   ら最終的に出力された歌詞データを含む表示データを映
   像信号に変換する情報表示手段と、使用者からの指示を
   受ける指示入手段と、前記指示入力手段から入力された
   制御情報を解釈し前記第二の通信手段と前記第一のデー
   タ蓄積手段と前記第二のデータ蓄積手段と前記曲再生制
   御手段と前記歌詞再生制御手段と前記発音手段と前記情
   報表示手段に対し制御を行なう制御手段とを備え、カラ
   オケデータを拡張する為の追加情報データの機能の組み
   合わせは使用者の指示により任意に選択可能である事を
   特徴とする端末装置からなるカラオケシステム。