JPH11274660A - 集光光学系及び色素レーザ装置 - Google Patents

集光光学系及び色素レーザ装置

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Publication number
JPH11274660A
JPH11274660A JP7763398A JP7763398A JPH11274660A JP H11274660 A JPH11274660 A JP H11274660A JP 7763398 A JP7763398 A JP 7763398A JP 7763398 A JP7763398 A JP 7763398A JP H11274660 A JPH11274660 A JP H11274660A
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JP
Japan
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laser beam
dye
lens
excitation laser
numerical aperture
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Application number
JP7763398A
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English (en)
Inventor
Junji Fujiwara
淳史 藤原
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Toshiba Corp
Laser Atomic Separation Engineering Research Association of Japan
Original Assignee
Toshiba Corp
Laser Atomic Separation Engineering Research Association of Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、レンズ系の透過率を向上する。 【解決手段】集光光学系20、21を、励起レーザビー
ムRを非球面レンズ23に通過させた後にシリンドリカ
ルレンズ24により色素溶液に集光する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば励起レーザ
ビームを色素溶液に照射して励起するときの集光光学
系、及びこの集光光学系により励起レーザビームを色素
溶液に照射して励起し色素レーザビームを出力する色素
レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は色素レーザ装置の構成図である。
色素レーザ発振器1は、高反射ミラー2と出力ミラー3
との間に色素フローセル4を配置し、かつこの色素フロ
ーセル4の流路には色素溶液が循環している。なお、ヘ
ンシュ型色素レーザ発振器であれば、高反射ミラー2に
代ってグレーティング、エタロン、ビームエキスパンダ
が配置される。
【0003】この色素レーザ発振器1から出力される色
素レーザビームQの光路上には、1段の増幅器5が配置
されている。この増幅器5は、色素フローセル4と同一
構成で、その流路には色素溶液が循環している。
【0004】一方、励起レーザ装置6が備えられ、この
励起レーザ装置6から出力される励起レーザビームRの
光路上には、ビームスプリッタ7及びミラー8が配置さ
れている。
【0005】このうちビームスプリッタ7は、励起レー
ザビームRを2方向に分岐し、その一方の励起レーザビ
ームRを色素レーザ発振器1の色素フローセル4側に導
き、他方の励起レーザビームRをミラー8に導くように
配置されている。
【0006】このビームスプリッタ7と色素レーザ発振
器1との間には、励起レーザビームRの集光光学系9が
配置され、かつミラー8と増幅器5との間には、励起レ
ーザビームRの集光光学系10が配置されている。
【0007】このような構成であれば、励起レーザ装置
6から励起レーザビームRが出力されると、この励起レ
ーザビームRは、ビームスプリッタ7で2方向に分岐
し、その一方の励起レーザビームRが集光光学系9を通
して色素レーザ発振器1の色素フローセル4に循環する
色素溶液に集光される。
【0008】これと共に、ビームスプリッタ7で分岐し
た他方の励起レーザビームRが、ミラー8、集光光学系
10を通して増幅器5に循環する色素溶液に集光され
る。色素レーザ発振器1において、色素フローセル4に
循環する色素溶液に励起レーザビームRが照射される
と、この色素溶液は励起され、高反射ミラー2と出力ミ
ラー3との間でレーザ共振が発生し、色素レーザビーム
Qが出力される。
【0009】この色素レーザビームQは、増幅器5に循
環する色素溶液に入射し、この入射タイミングと同時
に、励起レーザビームRがこの色素溶液に入射する。従
って、増幅器5において、色素溶液が励起レーザビーム
Rの照射により励起され、その増幅作用により色素レー
ザビームQは増幅出力される。
【0010】ところで、このような色素レーザ装置にお
いて各集光光学系9、10は、図6に示すように励起レ
ーザビームRを、色素フローセル4、5に循環する色素
溶液に対して所定の面積、例えば長さl、幅wの集光面
をもつビームに形成して集光している。
【0011】なお、励起レーザビームRは、色素溶液の
流れる方向に対して垂直方向に照射し、かつ色素レーザ
ビームQは、色素溶液の流れる方向及び励起レーザビー
ムRの照射方向に対して互いに垂直方向に出力される。
【0012】これら集光光学系9、10は、具体的に図
7に示すようにシリンドリカルレンズ11が用いられて
いる。なお、同図(a) はx方向から見た励起レーザビー
ムRの集光状態を示す図(y−z平面)、同図(b) はy
方向から見た励起レーザビームRの集光状態を示す図
(x−z平面)である。
【0013】すなわち、励起レーザビームRは、y−z
平面において空中伝搬中のある一点に対して結像関係を
満たす幅wに集光され、かつx−z平面において自由伝
搬して特定の長さlに集光される。
【0014】又、励起レーザビームRを光ファイバー1
2により伝送させる場合には、図8に示すように2枚の
シリンドリカルレンズ12、13及び球面レンズ14を
配置して構成する。
【0015】この場合でも、励起レーザビームRは、y
−z平面において光ファイバー12の出射端に対して結
像関係を満たす幅wに集光され、かつx−z平面におい
て特定の長さlに集光される。
【0016】しかしながら、図7に示す集光光学系9、
10では、球面収差の影響があるために実際には、シリ
ンドリカルレンズ11の他に2枚の球面レンズを配置し
て球面収差を抑制している。
【0017】このため、レンズ数が多くなってレーザビ
ームの透過面が6つの面となり、レンズ系全体としての
透過率が低くなっている。一方、図8に示す集光光学系
9、10では、光ファイバー12から出射する励起レー
ザビームRの開口数N.Aは、光ファイバー12に入射
する励起レーザビームRの開口数N.Aと光ファイバー
12の長さによって変化する。これにより、結像関係に
あるy−z平面については集光面の幅は変化しないが、
他方のx−z平面については集光面の長さが変化する。
しかしながら、このような励起レーザビームRの開口数
N.Aの変化によって集光面の長さが変化しても、これ
に対応することは出来なかった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように球面収差
を従来の技術で解決するためには、レンズ数が多くな
り、レンズ系全体での光の透過率が低く、そのうえ又、
励起レーザビームRの開口数N.Aの変化に対応するこ
とが出来ないものであった。
【0019】そこで本発明は、レンズ系全体での透過率
を向上できる集光光学系を提供することを目的とする。
又、本発明は、レーザビームの開口数の変化に対応して
集光面の長さを調整できる集光光学系を提供することを
目的とする。
【0020】又、本発明は、レンズ系全体の透過率を向
上した集光光学系を通して励起レーザビームを色素溶液
に照射して効率良く色素レーザビームを出力できる色素
レーザ装置を提供することを目的とする。
【0021】又、本発明は、レーザビームの開口数の変
化に対応して集光部分における集光面の長さを調整でき
る集光光学系を通じて励起レーザビームを色素溶液に照
射することで、集光面の長さの変化に対応できる色素レ
ーザビームの出力を可能とする色素レーザ装置を提供す
ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、コヒ
ーレント光の光路上に非球面レンズとシリンドリカルレ
ンズとを配置するとともにコヒーレント光の開口数に応
じて集光面の長さを調整する調整用レンズを配置した集
光光学系である。
【0023】このような集光光学系であれば、例えばコ
ヒーレント光は、コヒーレント光の開口数に応じた集光
面の長さに応じてその配置位置が調整された調整用レン
ズを透過し、続いて非球面レンズを透過し、シリンドリ
カルレンズにより集光される。
【0024】これにより、レーザビームの開口数の変化
に対応して集光面の長さが調整できる。請求項2によれ
ば、請求項1記載の集光光学系において、調整用レンズ
は、コヒーレント光の出射開口数が所定値よりも小さい
場合に凹レンズ、出射開口数が所定値よりも大きい場合
に凸レンズを用いる。
【0025】このような集光光学系では、調整用レンズ
として、コヒーレント光の出射開口数が所定値よりも小
さい場合に凹レンズ、出射開口数が所定値よりも大きい
場合に凸レンズが配置され、コヒーレント光は、この調
整用レンズを透過し、続いて非球面レンズを透過し、シ
リンドリカルレンズにより集光されることによって、レ
ーザビームの開口数の変化に対応して集光面の長さが調
整される。
【0026】請求項3によれば、励起レーザビームを色
素溶液に照射し、この色素溶液を励起させて色素レーザ
ビームを出力する色素レーザ装置において、励起レーザ
ビームを非球面レンズに通過させた後にシリンドリカル
レンズにより色素溶液へ集光する集光光学系を備えた色
素レーザ装置である。
【0027】このような色素レーザ装置であれば、励起
レーザビームは、非球面レンズに通過させた後、シリン
ドリカルレンズにより色素溶液に集光、照射される。そ
して、この色素溶液が励起されて色素レーザビームが出
力される。
【0028】これによりレンズ系全体の透過率を向上し
た集光光学系を通して励起レーザビームを色素溶液に照
射して効率の良い色素レーザビームが出力される。請求
項4によれば、励起レーザビームを色素溶液に照射し、
この色素溶液を励起させて色素レーザビームを出力する
色素レーザ装置において、励起レーザビームの光路上に
非球面レンズとシリンドリカルレンズとを配置するとと
もに励起レーザビームの開口数に応じて集光面の長さを
調整する調整用レンズを配置した集光光学系を備えた色
素レーザ装置である。
【0029】このような色素レーザ装置であれば、励起
レーザビームは、その開口数に応じた集光面の長さに応
じてその配置位置が調整された調整用レンズを透過し、
続いて非球面レンズを透過し、シリンドリカルレンズに
より色素溶液に集光、照射される。そして、この色素溶
液が励起されて色素レーザビームが出力される。
【0030】これにより、レーザビームの開口数の変化
に対応して集光面の長さを調整できる集光光学系を通し
て励起レーザビームを色素溶液に照射することで、集光
面の長さの変化に対応できる色素レーザビームを出力で
きる。
【0031】請求項5によれば、請求項4記載の色素レ
ーザ装置において、調整用レンズは、励起レーザビーム
の出射開口数が所定値よりも小さい場合に凹レンズ、出
射開口数が所定値よりも大きい場合に凸レンズを用いて
いる。
【0032】このような色素レーザ装置であれば、集光
光学系の調整用レンズとして、励起レーザビームの出射
開口数が所定値よりも小さい場合に凹レンズ、出射開口
数が所定値よりも大きい場合に凸レンズが配置され、励
起レーザビームは、この調整用レンズを透過し、続いて
非球面レンズを透過し、シリンドリカルレンズにより色
素溶液に集光、照射される。そして、この色素溶液が励
起されて、集光面の長さの変化に対応できる色素レーザ
ビームが出力される。
【0033】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図5と同
一部分には同一符号を付してある。図1は請求項1に対
応する集光光学系を適用した請求項4に対応する色素レ
ーザ装置の構成図である。
【0034】色素レーザ発振器1は、高反射ミラー2と
出力ミラー3との間に色素フローセル4を配置し、かつ
この色素フローセル4の流路には色素溶液が循環してい
る。この色素レーザ発振器1から出力される色素レーザ
ビームQの光路上には、1段の増幅器5が配置されてい
る。この増幅器5は、色素フローセル4と同一構成で、
その流路には色素溶液が循環している。
【0035】一方、励起レーザ装置6が備えられ、この
励起レーザ装置6から出力される励起レーザビームRの
光路上には、ビームスプリッタ7及びミラー8が配置さ
れている。
【0036】このうちビームスプリッタ7は、励起レー
ザビームRを2方向に分岐し、その一方の励起レーザビ
ームRを色素レーザ発振器1の色素フローセル4側に導
き、他方の励起レーザビームRをミラー8に導くように
配置されている。
【0037】このビームスプリッタ7と色素レーザ発振
器1との間には、励起レーザビームRの集光光学系20
が配置され、かつミラー8と増幅器5との間には、励起
レーザビームRの集光光学系21が配置されている。
【0038】なお、ビームスプリッタ7から集光光学系
20、及びミラー8から集光光学系21に導かれる励起
レーザビームRは、それぞれ光ファイバー22中により
伝搬される。
【0039】図2はこれら集光光学系20、21の構成
図である。なお、同図(a) はx方向から見た励起レーザ
ビームRの集光状態を示す図(y−z平面)、同図(b)
はy方向から見た励起レーザビームRの集光状態を示す
図(x−z平面)である。
【0040】これら集光光学系20、21は、それぞれ
光ファイバー22の出射端側に非球面レンズ23を配置
し、かつ色素フローセル4、5側にシリンドリカルレン
ズ24を配置した構成となっている。
【0041】なお、これら非球面レンズ23とシリンド
リカルレンズ24とは、励起レーザビームRの光路上に
配置されている。次に上記の如く構成された装置の作用
について説明する。
【0042】励起レーザ装置6から励起レーザビームR
が出力されると、この励起レーザビームRは、ビームス
プリッタ7で2方向に分岐し、その一方の励起レーザビ
ームRが集光光学系20を通して色素レーザ発振器1に
おける色素フローセル4に循環する色素溶液に対して集
光される。
【0043】これと共に、ビームスプリッタ7で分岐し
た他方の励起レーザビームRは、ミラー8、集光光学系
21を通して増幅器5に循環する色素溶液に対して集光
される。
【0044】ここで、各集光光学系20、21におい
て、励起レーザビームRは、非球面レンズ23を透過
し、続いてシリンドリカルレンズ24を通して各色素フ
ローセル4、5の色素溶液に集光、照射される。
【0045】このとき、非球面レンズ23は、球面収差
を抑制する作用を有する。しかるに、色素レーザ発振器
1において、色素フローセル4に循環する色素溶液に励
起レーザビームRが照射されると、この色素溶液は励起
され、高反射ミラー2と出力ミラー3との間でレーザ共
振が発生し、色素レーザビームQが出力される。
【0046】この色素レーザビームQは、増幅器5に循
環する色素溶液に入射し、この入射タイミングと同時
に、励起レーザビームRがこの色素溶液に入射する。従
って、増幅器5において、色素溶液が励起レーザビーム
Rの照射により励起され、その増幅作用により色素レー
ザビームQは増幅出力される。
【0047】このように上記第1の実施の形態において
は、励起レーザビームRを非球面レンズ23に通過させ
た後にシリンドリカルレンズ24により色素溶液に集光
する集光光学系20、21の構成としたので、レンズ枚
数を減らすことができ、レンズ系全体での透過率を向上
できる。
【0048】このような集光光学系20、21を備えた
色素レーザ装置であれば、透過率の良い集光光学系2
0、21を通して励起レーザビームを色素溶液に照射
し、効率良く色素レーザビームが出力できる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0049】図1は請求項2、3に対応する集光光学系
を適用した請求項5、6に対応する色素レーザ装置の構
成図である。ビームスプリッタ7と色素レーザ発振器1
との間には、励起レーザビームRの集光光学系30が配
置され、かつミラー8と増幅器5との間には、励起レー
ザビームRの集光光学系31が配置されている。
【0050】図4はこれら集光光学系30、31の構成
図である。なお、同図(a) はx方向から見た励起レーザ
ビームRの集光状態を示す図(y−z平面)、同図(b)
はy方向から見た励起レーザビームRの集光状態を示す
図(x−z平面)である。
【0051】これら集光光学系30、31は、それぞれ
光ファイバー22の出射端側に非球面レンズ32を配置
するとともに色素フローセル4、5側にシリンドリカル
レンズ33を配置し、かつ光ファイバー22の出射端と
非球面レンズ32との間に調整用レンズ34を配置した
構成となっている。
【0052】この調整用レンズ34は、励起レーザビー
ムRの開口数に応じて集光面の長さを調整するもので、
励起レーザビームRの光軸方向に対して移動自在に配置
されている。
【0053】又、この調整用レンズ34は、励起レーザ
ビームRの出射開口数N.Aが所定値よりも小さい場合
に凹レンズ、又、出射開口数N.Aが所定値よりも大き
い場合に凸レンズが配置される。なお、図4では調整用
レンズ34として凹レンズが配置され、x−z平面から
見て凹レンズ機能となっている。
【0054】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。励起レーザ装置6から励起レーザビーム
Rが出力されると、この励起レーザビームRは、ビーム
スプリッタ7で2方向に分岐し、その一方の励起レーザ
ビームRが集光光学系30を通じて、色素レーザ発振器
1における色素フローセル4に循環する色素溶液に対し
て集光される。
【0055】これと共に、ビームスプリッタ7で分岐し
た他方の励起レーザビームRは、ミラー8、集光光学系
31を通じて、増幅器5に循環する色素溶液に対して集
光される。
【0056】ここで、各集光光学系30、31におい
て、励起レーザビームRは、調整用レンズ34、非球面
レンズ32を透過し、続いてシリンドリカルレンズ33
を通して各色素フローセル4、5の色素溶液に集光、照
射される。
【0057】このとき、光ファイバー12から出射する
励起レーザビームRの開口数N.Aは、光ファイバー1
2に入射する励起レーザビームRの開口数N.Aと光フ
ァイバー12の長さによって変化するので、この変化に
応じて入射する励起レーザビームRの開口数N.Aの変
化に対応して調整用レンズ34の挿入位置が調整され
る。
【0058】なお、上記の如く励起レーザビームRの出
射開口数N.Aが所定値よりも小さい場合には凹レンズ
が配置され、出射開口数N.Aが所定値よりも大きい場
合には凸レンズが配置される。なお、ここでいうN.A
の所定値は、光学系を構成する光学素子によって変わる
値である。最適な値は、実験的に求める。
【0059】又、非球面レンズ32は、球面収差を抑制
する作用を有する。しかるに、色素レーザ発振器1にお
いて、色素フローセル4に循環する色素溶液に励起レー
ザビームRが照射されると、この色素溶液は励起され、
高反射ミラー2と出力ミラー3との間でレーザ共振が発
生し、色素レーザビームQが出力される。
【0060】この色素レーザビームQは、増幅器5に循
環する色素溶液に入射し、この入射タイミングと同時
に、励起レーザビームRがこの色素溶液に入射する。従
って、増幅器5において、色素溶液が励起レーザビーム
Rの照射により励起され、その増幅作用により色素レー
ザビームQは増幅出力される。
【0061】このように上記第2の実施の形態において
は、励起レーザビームRの光路上に非球面レンズ32と
シリンドリカルレンズ33とを配置するとともに励起レ
ーザビームRの開口数N.Aに応じて集光面の長さを調
整する調整用レンズ34を配置した集光光学系30、3
1の構成としたので、調整用レンズ34の挿入位置を調
整することにより光ファイバー22に入射する励起レー
ザビームRの開口数N.Aが変化しても、これに対応し
て集光面の長さを変化させず、色素フローセル4、5の
色素溶液に対して所定の面積、例えば長さl、幅wの集
光面をもつビームに形成して照射できる。
【0062】又、このような集光光学系30、31を備
えた色素レーザ装置であれば、励起レーザビームRの開
口数N.Aの変化に対応して集光面の長さを調整できる
集光光学系30、31を通して励起レーザビームRを色
素溶液に照射することで、集光面の長さの変化に対応で
きる色素レーザビームQを出力できる。
【0063】そのうえ、励起レーザビームRの出射開口
数N.Aの大小に応じて凹レンズ又は凸レンズを配置す
ることにより開口数N/Aの変化に対応できる。なお、
本発明は、上記各実施の形態に限定されるものでなく、
次の通り変形してもよい。
【0064】例えば、集光光学系20、21、30、3
1は、色素レーザ装置の色素溶液に集光する場合に適用
されるに限らず、各種の対象物に集光、照射する場合に
適用できる。又、レーザビームの様に干渉性を有する光
であれば適用できる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1、2によ
れば、レーザビームの開口数の変化に対応して集光面の
長さを調整できる集光光学系を提供できる。又、本発明
の請求項3によれば、レンズ系全体での透過率を向上し
た集光光学系を通して励起レーザビームを色素溶液に照
射して効率良く色素レーザビームを出力できる色素レー
ザ装置を提供できる。
【0066】又、本発明の請求項4、5によれば、レー
ザビームの開口数の変化に対応して集光面の長さを調整
できる集光光学系を通じて励起レーザビームを色素溶液
に照射することで、集光面の長さの変化に対応できる色
素レーザビームを出力できる色素レーザ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる集光光学系を適用した色素レー
ザ装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】集光光学系の具体的な構成図。
【図3】本発明に係わる集光光学系を適用した色素レー
ザ装置の第2の実施の形態を示す構成図。
【図4】集光光学系の具体的な構成図。
【図5】従来の色素レーザの構成図。
【図6】色素フローセルにおける増幅作用を示す図。
【図7】従来の集光光学系の構成図。
【図8】従来の集光光学系の構成図。
【符号の説明】
1…色素レーザ発振器、 4…色素フローセル、 5…増幅器、 6…励起レーザ装置、 20,21…集光光学系、 22…光ファイバー、 23…非球面レンズ、 24…シリンドリカルレンズ、 30,31…集光光学系、 32…非球面レンズ、 33…シリンドリカルレンズ、 34…調整用レンズ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コヒーレント光の光路上に非球面レンズ
    とシリンドリカルレンズとを配置するとともに前記コヒ
    ーレント光の開口数に応じて集光面の長さを調整する調
    整用レンズを配置したことを特徴とする集光光学系。
  2. 【請求項2】 前記調整用レンズは、前記コヒーレント
    光の出射開口数が所定値よりも小さい場合に凹レンズ、
    前記出射開口数が所定値よりも大きい場合に凸レンズを
    用いることを特徴とする請求項1記載の集光光学系。
  3. 【請求項3】 励起レーザビームを色素溶液に照射し、
    この色素溶液を励起させて色素レーザビームを出力する
    色素レーザ装置において、 前記励起レーザビームを非球面レンズに通過させた後に
    シリンドリカルレンズにより前記色素溶液へ集光する集
    光光学系、を備えたことを特徴とする色素レーザ装置。
  4. 【請求項4】 励起レーザビームを色素溶液に照射し、
    この色素溶液を励起させて色素レーザビームを出力する
    色素レーザ装置において、 前記励起レーザビームの光路上に非球面レンズとシリン
    ドリカルレンズとを配置するとともに前記励起レーザビ
    ームの開口数に応じて集光面の長さを調整する調整用レ
    ンズを配置した集光光学系、を備えたことを特徴とする
    色素レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記調整用レンズは、前記励起レーザビ
    ームの出射開口数が所定値よりも小さい場合に凹レン
    ズ、前記出射開口数が所定値よりも大きい場合に凸レン
    ズを用いていることを特徴とする請求項4記載の色素レ
    ーザ装置。
JP7763398A 1998-03-25 1998-03-25 集光光学系及び色素レーザ装置 Pending JPH11274660A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111258163A (zh) * 2020-03-19 2020-06-09 无锡视美乐激光显示科技有限公司 光源装置、光路结构设计方法及投影系统

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