JPH11274519A - サージ防護素子 - Google Patents

サージ防護素子

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JPH11274519A
JPH11274519A JP9667198A JP9667198A JPH11274519A JP H11274519 A JPH11274519 A JP H11274519A JP 9667198 A JP9667198 A JP 9667198A JP 9667198 A JP9667198 A JP 9667198A JP H11274519 A JPH11274519 A JP H11274519A
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JP
Japan
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ohmic
regions
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Pending
Application number
JP9667198A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Oka
律夫 岡
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PNPN又はPNPNPの4層又は5層のエ
ミッタ、ベース短絡型サージ防護素子において、サージ
耐量のバラツキを防ぎ、サージ耐量の向上を図る。 【解決手段】 ベース、エミッタ短絡構造を有するサー
ジ防護素子において、一導電型半導体基板を共通基板と
し、その一面にベース領域2,9を形成し、該ベース領
域上にエミッタ領域3,10とオーミック領域4,11
を設け、該エミッタ領域とオーミック領域の境界部に沿
ってベース領域を表面に露呈することによりエミッタ領
域とオーミック領域とを分離し、該ベース領域の露呈表
面に絶縁膜Iを設けて初期点弧位置を確定するようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサージ防護素子の構
造に関するもので、雷サージ電流耐量の向上と特性のバ
ラツキをなくした製造歩留りの向上に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】不純物拡散のような通常の方法により作
られる図4(a)(b)に示す平面図 (2) および断面図に示すようにN1P1NP2 N2型構造をも
つサージ防護素子は広く知られている。(なお図中M1
M2は電極金属、Iは絶縁膜例えばSiO2、8は半導体
基板(N)、2は該基板8の一面に設けたベース領域
(P1)3及び4は該ベース領域2上に形成されたエミ
ッタ領域(N1)及びオーミック領域(P+)、9は該半
導体基体8の他面に設けたベース領域(第2)、10、
11は該ベース領域9上に設けたエミッタ領域(第2)
及びオーミック領域(第2)を示す。)又最近において
は小型、安価であって、サージ電流耐量が大きく、しか
も2端子であるので使用が簡単であるなどの理由から、
通信回線その他における雷サージ防護用などとして広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし現在のサージ防
護素子以下(サイリスタ)ではその構造上サージ特に雷
サージの如き、急峻な立上りの電流サージに対する耐量
の現在以上の向上を望むことには無理がある。しかもサ
イリスタの縦構造や、各層の不純物濃度、厚み、さらに
は各構造の幾何学的位置などのバラツキによって大きく
影響されてサージ電流耐量にバラツキを生ずる。
【0004】図4の従来構造ではサージ印加に対する応
答動作は、電極M1に(+)、M2に(−)を印加された
状態では、P−N接合J1に接合耐圧以上の過電圧が印
加されると、先ずP−N接合J1がアバランシェ降伏
し、然る後エミッタN1から電子が注入促されることに
より点弧動作に入るが、アバランシェ電流経路のP短絡
部2、及び点弧電流領域のNエミッタ部3の境界部上も
直接金属電極M1をとっていることにより、表面を流れ
る不安定電流の為に、初期点弧位置が確定されない為、
サージ耐量に、バラツキが生じ、サージ耐量問題があっ
た。また、保持電流に関しても、同理由により、消弧電
流位置が確定されない為、保持電流のバラツキが生じる
問題点があった。
【0005】本発明は従来技術の問題点を鑑み、通常の
拡散パターンの変更によりサージ防 (3) 護素子間のサージ耐量バラツキ及び保持電流の素子間の
バラツキを大幅に低減し、素子の歩留り向上を図ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベースエミッ
タ短絡構造を有するサージ防護素子において、一導電型
半導体基板を共通基板とし、その一面にベース領域を形
成し、該ベース領域上にエミッタ領域とオーミック領域
を設け、該エミッタ領域とオーミック領域の境界部に沿
ってベース領域を表面に露呈することによりエミッタ領
域とオーミック領域とを分離し、該ベース領域の露呈表
面に絶縁膜を設けて初期点弧位置を確定するようにした
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は第1の導電型の
半導体基板を共通基板とし、該共通基板の一面及び他面
に夫々形成された第2の導電型のベース領域と、該ベー
ス領域上に第1の導電型のエミッタ領域と第2の導電型
のオーミック領域を形成し、該エミッタ領域とオーミッ
ク領域を短絡したサージ防護素子において、該エミッタ
領域とオーミック領域とを表面に露呈するベース領域を
介して分離形成すると共に該表面に露呈するベース領域
表面に絶縁膜を形成したことを特徴とするサージ防護素
子であり、この構成により双方向型サージデバイスとし
て、点弧位置を確定しサージ耐量の向上を図るようにし
たものである。
【0008】本発明の第2の特徴は図3に示すように共
通基板の一面に設けた、該第1エミッタ領域と第1オー
ミック領域とを表面に露呈する第1ベース領域を介して
分離形成すると共に該表面に露呈するベース領域表面に
絶縁膜を形成したことを特徴とするサージ防護素子であ
り、一方向型サージ防護素子への適用を可能にしたこと
である。
【0009】
【実施例】
(4) 図1、図2は本発明の一実施例を示す平面図及び断面図
で従来例と同一符号は同等部分を示す。図中2a及びI
は本発明の要部を構成するベース領域の表面露呈及びこ
の露呈部2aを覆う絶縁膜(例えばSiO2)である。
このベース露呈部はオーミック領域4とエミッタ領域3
の境界部に介在し、該オーミック領域4とエミッタ領域
を分離している。又共通基板と他面においても、上記同
様にベース領域9の露呈部9aによりエミッタ領域10
とオーミック領域11が分離され、その表面には絶縁膜
12が形成され、これに跨がって短絡電極M2が形成さ
れている。
【0010】図2において、短絡電極M1を(+)、M2
を(−)に電圧を印加した状態で、サージ印加時、素子
のpn接合耐圧以上の過電圧印加されると、先ずpn接
合J1がアバランシェ降伏し、そのP1層部2を流れる電
流iが、しかる後N1エミッタ層3からの注入動作が促
され、点弧動作に至る。P1層2にN1エミッタ3との境
界部に5のごとく絶縁膜(SiO2)を形成することに
より、N1エミッタ3からの注入動作を促すアバランシ
ェ降伏のP1層部2を流れる電流経路を限定されること
で、初期点弧位置を限定させることができる。即ち、点
弧動作を安定して確保できることになる。サージ耐量
は、この点弧動作の安定確保に密接に関係してくる特性
であり、即ち、サージ耐量のバラツキ低減に大きな効果
がある。また、本構造を使うことにより、消弧位置を同
じ理由により、確定できるので保持電流のバラツキ低減
効果も達成できる。
【0012】図3(a)(b)は本発明の他の実施例を
示す平面図及び断面図で、この実施例では一方向(片
側)サージデバイスを適用したN1PNP2の4層デバイ
スの例を示す。即ち共通基板8の一面に形成されたベー
ス領域2にベース露出部2aを設けその表面に絶縁膜を
形成し、該共通基板8の他面にはベース領域9をオーミ
ック領域11を形成するようにしたものである。
【0013】
【発明の効果】
(5) サージ防護素子のサージ耐量のバラツキ低減効果及び保
持電流のバラツキ低減効果により、歩留りの大幅向上効
果が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図
【図2】本発明の実施例を示す断面図
【図3】本発明の他の実施例図 (a)平面図 (b)断面図
【図4】従来例
【符号の簡単な説明】
1 半導体チップ 2、9 ベース領域 2a、9a ベース露出領域 3、10 エミッタ領域 4、11 オーミック領域 5、12 絶縁膜 I 絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板を共通基板と
    し、該共通基板の一面及び他面に夫々形成された第2の
    導電型のベース領域と、該ベース領域上に第1の導電型
    のエミッタ領域と第2の導電型のオーミック領域を形成
    し、該エミッタ領域とオーミック領域を短絡したサージ
    防護素子において、該エミッタ領域とオーミック領域と
    を表面に露呈するベース領域を介して分離形成すると共
    に該表面に露呈するベース領域表面に絶縁膜を形成した
    ことを特徴とするサージ防護素子。
  2. 【請求項2】 平面から透視して半導体基板の一面及び
    他面に露呈するベース領域が重ならないように配置した
    ことを特徴とする請求項1のサージ防護素子。
  3. 【請求項3】 第1の導電型の半導体基板を共通基板と
    し、該共通基板の一面に形成された第2の導電型の第1
    ベース領域と、該第1ベース領域上に第1の導電型の第
    1エミッタ領域と第2の導電型のオーミック領域を形成
    し、該第1エミッタ領域と第1オーミック領域を短絡
    し、又、共通基板の他面に第2の導電型の第2ベース領
    域と、該第2ベース領域上に形成された第2の導電型の
    第2オーミック領域を備えたサージ防護素子において、 該第1エミッタ領域と第1オーミック領域とを平面に露
    呈する第1ベース領域を介して分離形成すると共に該表
    面に露呈するベース領域表面に絶縁膜を形成したことを
    特徴とするサージ防護素子。
JP9667198A 1998-03-25 1998-03-25 サージ防護素子 Pending JPH11274519A (ja)

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JP9667198A JPH11274519A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 サージ防護素子

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JP9667198A JPH11274519A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 サージ防護素子

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JPH11274519A true JPH11274519A (ja) 1999-10-08

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ID=14171278

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JP9667198A Pending JPH11274519A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 サージ防護素子

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JP (1) JPH11274519A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011192691A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

Cited By (1)

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