JPH1127441A - ファクシミリ装置およびその電力供給方法 - Google Patents

ファクシミリ装置およびその電力供給方法

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JPH1127441A
JPH1127441A JP9193386A JP19338697A JPH1127441A JP H1127441 A JPH1127441 A JP H1127441A JP 9193386 A JP9193386 A JP 9193386A JP 19338697 A JP19338697 A JP 19338697A JP H1127441 A JPH1127441 A JP H1127441A
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JP
Japan
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state
power consumption
power supply
standby state
key
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JP9193386A
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Yasuo Fujii
康雄 藤井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤操作などによる低消費電力スタンバイモー
ドからスタンバイモードへの移行を抑え、消費電力の少
ない低消費電力スタンバイモードの状態を継続しやすく
することができるファクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 ファクシミリ装置では、低消費電力スタ
ンバイモードからスタンバイモードに移行する際、再
度、解除要因を調べることにより、(i)キーを誤って
ほんの一瞬押下した場合、(ii)電話器を誤ってほんの
一瞬取り上げた場合、(iii)間違い電話によりほんの
一瞬、公衆回線からの着信があった場合などに際して低
消費電力スタンバイモードからスタンバイモードへの移
行を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低消費電力モード
を有するファクシミリ装置およびその電力供給方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の低消費電力モードを有す
るファクシミリ装置では、低消費電力スタンバイモード
からスタンバイモードに移行する条件として、つぎのよ
うな場合が挙げられる。すなわち、(a)タイマー送信
等の所定時間に達した場合、(b)キーが押下された場
合、(c)電話器のオフフックが検出された場合、
(d)公衆回線からの呼び出し信号があった場合、
(e)パーソナルコンピュータなどの外部インターフェ
ースから起動された場合、(f)原稿をセットし、ある
いはセットしようとする場合、(g)記録可能状態から
記録紙無しなどの記録不可能状態に遷移した場合などで
ある。このような場合が一瞬でも発生すると、条件を満
たしていると判断してスタンバイモードに移行してい
た。
【0003】この中でファクシミリ装置の操作者が直接
関与する場合は、(b)、(c)、(f)、(g)であ
る。また、ファクシミリ装置以外の操作者が直接関与す
る場合は、(d)、(e)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリ装置では、以下に掲げる問題があり、
その改善が要望されていた。すなわち、従来のファクシ
ミリ装置では、つぎのような操作をしただけで低消費電
力スタンバイモードからスタンバイモードに移行してし
まう。
【0005】すなわち、(i)キーを誤ってほんの一瞬
押下した場合、(ii)電話器を誤ってほんの一瞬取り上
げた場合、(iii)間違い電話によりほんの一瞬、公衆
回線から着信があった場合、(iv)誤ってほんの一瞬、
パーソナルコンピュータから起動信号を加えた場合、
(v)コピーするためにセットした原稿が間違っている
ことに瞬時に気づき原稿セットを解除した場合、(vi)
記録紙カセットを引き出そうとしたが、中に紙が入って
いるのがすぐにわかったので、引き出すのを止めてカセ
ットを元に戻した場合などの誤操作では、低消費電力ス
タンバイモードからスタンバイモードに移行する。そし
て、スタンバイモードに移行した後、移行信号を調べる
と無効な信号であったことが判明する。
【0006】このように、有効でなさそうな移行信号で
あるか否かに拘わらず、一瞬でも移行信号を検出する
と、消費電力が微少であった状態から定常状態に戻って
しまうといった問題があり、無駄に電力が消費されてい
た。
【0007】そこで、本発明は、誤操作などによる低消
費電力スタンバイモードからスタンバイモードへの移行
を抑え、消費電力の少ない低消費電力スタンバイモード
の状態を継続しやすくすることができるファクシミリ装
置およびその電力供給方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のファクシミリ装置は、待機時の消費電力を抑える低消
費電力スタンバイ状態を有し、記録不能を検出すること
により前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状
態に遷移するファクシミリ装置において、消費電力の大
きい動作状態および消費電力の小さい停止状態を有し、
該動作状態または停止状態で装置を制御する第1制御手
段と、印字出力を行う記録手段と、該記録手段の状態を
検出する記録状態検出手段と、該記録状態検出手段に供
給する電力を制御する第1電力供給制御手段と、前記記
録手段に供給する電力を制御する第2電力供給制御手段
と、前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給制
御手段に接続され、前記スタンバイ状態では、前記第1
制御手段を前記動作状態に保持し、前記第1および第2
電力供給制御手段による電力供給を行い、前記低消費電
力スタンバイ状態では、前記第1制御手段を前記停止状
態に保持し、前記第1電力供給制御手段による電力供給
と電力未供給とを交互に繰り返すと共に、前記第2電力
供給制御手段による電力供給を行わないように制御する
第2制御手段とを備え、前記低消費電力スタンバイ状態
では、前記第2制御手段は、前記記録状態検出手段によ
り記録不可能状態を検出した場合、前記第1制御手段を
前記動作状態に遷移させ、前記第1電力供給手段による
電力供給を行わせるように移行させ、該動作状態に遷移
した前記第1制御手段は、前記記録状態検出手段により
再度、記録不可能状態であるか否かを検出し、再度、記
録不可能状態が検出された場合、前記第2電力供給手段
による電力供給を行わせるように前記スタンバイ状態に
移行させ、一方、記録可能状態が検出された場合、前記
第1制御手段を前記停止状態に遷移させ、前記第1電力
供給手段による電力供給を行わないように移行させ、再
度、前記低消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴と
する。
【0009】請求項2に記載のファクシミリ装置では、
請求項1に係るファクシミリ装置において前記記録状態
検出手段は、記録紙を収納する記録紙カセットが装着さ
れていない場合、記録不可能を検出することを特徴とす
る。
【0010】請求項3に記載のファクシミリ装置では、
請求項1に係るファクシミリ装置において前記記録状態
検出手段は、装着された記録紙カセットに記録紙が無い
場合、記録不可能を検出することを特徴とする。
【0011】請求項4に記載のファクシミリ装置では、
請求項1に係るファクシミリ装置において前記記録手段
は着脱自在であり、前記記録状態検出手段は、該記録手
段を着脱する際に使用されるカバーの開放により記録不
可能を検出することを特徴とする。
【0012】請求項5に記載のファクシミリ装置では、
請求項1に係るファクシミリ装置において前記記録手段
は着脱自在であり、前記記録状態検出手段は、該記録手
段が外されている場合、記録不可能を検出することを特
徴とする。
【0013】請求項6に記載のファクシミリ装置は、待
機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を有
し、特定のキーの押下により前記低消費電力スタンバイ
状態からスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置に
おいて、消費電力の大きい動作状態および消費電力の小
さい停止状態を有し、該動作状態または停止状態で装置
を制御する第1制御手段と、複数のキーをグループ化し
ておき、クロックを用いた所定間隔毎にキー押下の対象
となるグループを遷移させ、ダイナミックキースキャン
方式によりグループ化された複数のキーのうちどのキー
が押下されたかを検出する第1キー手段と、前記低消費
電力スタンバイ状態から前記スタンバイ状態に移行する
際に使用するキーを含み、スタティックキースキャン方
式により各キーに対応する信号からどのキーが押下され
たかを検出する第2キー手段と、前記第1キー手段を動
作させるために必要なクロックを供給するクロック供給
手段と、前記第1制御手段およびクロック供給手段に接
続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前
記動作状態に保持し、前記クロック供給手段によるクロ
ックの供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では
前記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記クロッ
ク供給手段によるクロックの供給を行わないように制御
する第2制御手段とを備え、前記低消費電力スタンバイ
状態では、前記第2制御手段は、前記第2キー手段によ
りキーの押下が検出された場合、前記第1制御手段を前
記動作状態に遷移させ、該動作状態に遷移した前記第1
制御手段は、前記第2キー手段により再度、キーが押下
されたか否かを検出し、再度、キーの押下が検出された
場合、前記クロック供給手段によるクロック供給を行わ
せるように前記スタンバイ状態に移行させ、一方、キー
の押下が検出されなかった場合、前記第1制御手段を前
記停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電力スタンバ
イ状態に戻ることを特徴とする。
【0014】請求項7に記載のファクシミリ装置では、
請求項6に係るファクシミリ装置において前記第2キー
手段で対象とするキーは、前記第1キー手段でも対象と
されることを特徴とする。
【0015】請求項8に記載のファクシミリ装置では、
請求項6に係るファクシミリ装置において前記第2キー
手段で対象とするキーは、前記第1キー手段では対象と
されないことを特徴とする。
【0016】請求項9に記載のファクシミリ装置は、待
機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を有
し、任意のキーの押下により前記低消費電力スタンバイ
状態からスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置に
おいて、消費電力の大きい動作状態および消費電力の小
さい停止状態を有し、該動作状態または停止状態で装置
を制御する第1制御手段と、複数のキーをグループ化し
ておき、クロックを用いた所定間隔毎にキー押下の対象
となるグループを遷移させ、ダイナミックキースキャン
方式によりグループ化された複数のキーのうちどのキー
が押下されたかを検知する第1キー検知機能、およびク
ロックを用いずに前記低消費電力スタンバイ状態から前
記スタンバイ状態に移行する際に使用するキーが押下さ
れたかを検知する第2キー検知機能を有するキー手段
と、該キー手段を動作させるために必要なクロックを供
給するクロック供給手段と、前記第1制御手段および前
記クロック供給手段に接続され、前記スタンバイ状態で
は前記第1制御手段を前記動作状態に保持し、前記クロ
ック供給手段によるクロックの供給を行い、前記低消費
電力スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記停止状
態に保持し、前記クロック供給手段によるクロックの供
給を行わないように制御する第2制御手段とを備え、前
記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
は、前記キー手段の第2キー検知機能によりキーの押下
が検出された場合、前記第1制御手段を前記動作状態に
遷移させ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、
前記キー手段の第2キー検知機能により再度、キーが押
下されたか否かを検出し、再度、キーの押下が検出され
た場合、前記クロック供給手段によるクロック供給を行
わせるように前記スタンバイ状態に移行させ、一方、キ
ーの押下が検出されなかった場合、前記第1制御手段を
前記停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電力スタン
バイ状態に戻ることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載のファクシミリ装置で
は、請求項9に係るファクシミリ装置において第2キー
検知機能で対象とするキーは、前記第1キー検知機能で
も対象とされることを特徴とする。
【0018】請求項11に記載のファクシミリ装置で
は、請求項9に係るファクシミリ装置において第2キー
検知機能で対象とするキーは、前記第1キー検知機能で
対象とされないことを特徴とする。
【0019】請求項12に記載のファクシミリ装置は、
待機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を
有し、原稿有りにより前記低消費電力スタンバイ状態か
らスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置におい
て、消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい
停止状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制
御する第1制御手段と、原稿を読み取る光電変換素子お
よび駆動素子を有する読取手段と、該読取手段で読み取
られる原稿の有無を検出する原稿検出手段と、該原稿検
出手段に供給する電力を制御する第1電力供給手段と、
前記読取手段に供給する電力を制御する第2電力供給手
段と、前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給
手段に接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御
手段を前記動作状態に保持し、前記第1および第2電力
供給手段による電力供給を行い、前記低消費電力スタン
バイ状態では前記第1制御手段を前記停止状態に保持
し、前記第1電力供給手段による電力供給と電力未供給
を交互に繰り返すとともに、前記第2電力供給手段によ
る電力供給を行わないように制御する第2制御手段とを
備え、前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制
御手段は、前記原稿検出手段により原稿有りが検出され
た場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、
前記第1電力供給手段による電力供給を行わせるように
移行させ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、
前記原稿検出手段により再度、原稿の有無を検出し、再
度、原稿有りが検出された場合、前記第2電力供給手段
による電力供給を行わせるように前記スタンバイ状態に
移行させ、一方、原稿無しが検出された場合、前記第1
制御手段を前記停止状態に遷移させ、前記第1電力供給
手段による電力供給を行わないように移行させ、再度、
前記低消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とす
る。
【0020】請求項13に記載のファクシミリ装置は、
待機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を
有し、原稿を押さえる圧板の開放により前記低消費電力
スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷移するファクシ
ミリ装置において、消費電力の大きい動作状態および消
費電力の小さい停止状態を有し、該動作状態または停止
状態で装置を制御する第1制御手段と、前記圧板の開閉
状態を検出する圧板検出手段と、該圧板検出手段に供給
する電力を制御する第1電力供給手段と、前記圧板に押
さえられた原稿を読み取る光電変換素子および駆動素子
を有する読取手段と、該読取手段に供給する電力を制御
する第2電力供給手段と、前記第1制御手段、前記第1
および第2電力供給手段に接続され、前記スタンバイ状
態では前記第1制御手段を前記動作状態に保持し、前記
第1および第2電力供給手段による電力供給を行い、前
記低消費電力スタンバイ状態では前記第1制御手段を前
記停止状態に保持し、前記第2電力供給手段による電力
供給を行わないように制御する第2制御手段とを備え、
前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
は、前記圧板検出手段により前記圧板の開状態が検出さ
れた場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移さ
せ、前記第1電力供給手段による電力供給を行わせるよ
うに移行させ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段
は、前記圧板検出手段により再度、前記圧板の開閉状態
を検出し、再度、前記圧板の開状態が検出された場合、
前記第2電力供給手段による電力供給を行わせるように
前記スタンバイ状態に移行させ、一方、前記圧板の閉状
態が検出された場合、前記第1制御手段を前記停止状態
に遷移させ、前記第1電力供給手段による電力供給を行
わないように移行させ、再度、前記低消費電力スタンバ
イ状態に戻ることを特徴とする。
【0021】請求項14に記載のファクシミリ装置で
は、請求項1または請求項13に係るファクシミリ装置
において前記第2制御手段は、前記低消費電力スタンバ
イ状態では、前記第1制御手段を前記停止状態に保持
し、前記第1電力供給手段による電力供給を行うととも
に、前記第2電力供給手段による電力供給を行わないよ
うにすることを特徴とする。
【0022】請求項15に記載のファクシミリ装置は、
待機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を
有し、電話回線からの起動信号あるいは電話器のオフフ
ックにより前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバ
イ状態に遷移するファクシミリ装置において、消費電力
の大きい動作状態および消費電力の小さい停止状態を有
し、該動作状態または停止状態で装置を制御する第1制
御手段と、前記電話回線からの起動信号を検出する起動
信号検出手段と、前記電話器のオフフック状態を検出す
るオフフック検出手段と、前記起動信号検出手段と前記
オフフック検出手段を含み、電話回線網との制御を行う
網制御手段と、該網制御手段から前記起動信号検出手段
および前記オフフック検出手段が動作するために必要な
部分を除いた部分に供給する電力を制御する第1電力供
給手段と、該網制御手段から前記起動信号検出手段およ
び前記オフフック検出手段が動作するために必要な部分
に供給する電力を制御する第2電力供給手段と、前記第
1制御手段、前記第1および第2電力供給手段に接続さ
れ、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記動
作状態に保持し、前記第1および第2電力供給手段によ
る電力供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では
前記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記第1電
力供給手段による電力供給を行わないと共に、前記第2
電力供給手段による電力供給と電力未供給とを交互に繰
り返すように制御する第2制御手段とを備え、前記低消
費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段は、前記
オフフック検出手段または前記起動信号検出手段により
それぞれオフフックまたは起動信号が検出された場合、
前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、前記第2
電力供給手段による電力供給を行わせるように移行さ
せ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記オ
フフック検出手段または前記起動信号検出手段により再
度、オフフックまたは起動信号の有無を検出し、再度、
オフフックまたは起動信号が検出された場合、前記第1
電力供給手段による電力供給を行わせるように前記スタ
ンバイ状態に移行させ、一方、オフフックおよび起動信
号が検出されなかった場合、前記第1制御手段を前記停
止状態に遷移させ、前記第2電力供給手段による電力供
給を行わないように移行させ、再度、前記低消費電力ス
タンバイ状態に戻ることを特徴とする。
【0023】請求項16に記載のファクシミリ装置は、
待機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を
有し、電話回線からの起動信号あるいは電話器のオフフ
ックにより前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバ
イ状態に遷移するファクシミリ装置において、消費電力
の大きい動作状態および消費電力の小さい停止状態を有
し、該動作状態または停止状態で装置を制御する第1制
御手段と、前記電話回線からの起動信号を検出する起動
信号検出手段と、前記電話器のオフフック状態を検出す
るオフフック検出手段と、前記起動信号検出手段と前記
オフフック検出手段を含み、電話回線網との制御を行う
網制御手段と、該網制御手段に供給する電力を制御する
電力供給手段と、前記第1制御手段および前記電力供給
手段に接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御
手段を前記動作状態に保持し、前記電力供給手段による
電力供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では前
記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記電力供給
手段による電力供給を行うように制御する第2制御手段
とを備え、前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第
2制御手段は、前記オフフック検出手段または前記起動
信号検出手段によりそれぞれオフフックまたは起動信号
が検出された場合、前記第1制御手段を前記動作状態に
遷移させ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、
前記オフフック検出手段または前記起動信号検出手段に
より再度、オフフックまたは起動信号の有無を検出し、
再度、オフフックまたは起動信号が検出された場合、前
記電力供給手段による電力供給を行わせるように前記ス
タンバイ状態に移行させ、一方、オフフックおよび起動
信号が検出されなかった場合、前記第1制御手段を前記
停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電力スタンバイ
状態に戻ることを特徴とする。
【0024】請求項17に記載のファクシミリ装置は、
待機時の消費電力を抑える低消費電力スタンバイ状態を
有し、コンピュータからの起動信号により前記低消費電
力スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷移するファク
シミリ装置において、消費電力の大きい動作状態および
消費電力の小さい停止状態を有し、該動作状態または停
止状態で装置を制御する第1制御手段と、前記コンピュ
ータとインターフェース信号をやり取りする送受信手段
と、前記インターフェース信号のうち、前記コンピュー
タからの起動信号を検出する起動信号検出手段と、前記
送受信手段から前記起動信号検出手段が動作するために
必要な部分を除いた部分に供給する電力を制御する電力
供給手段と、前記第1制御手段および前記電力供給手段
に接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段
を前記動作状態に保持し、前記電力供給手段による電力
供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では前記第
1制御手段を前記停止状態に保持し、前記電力供給手段
による電力供給を行わないように制御する第2制御手段
とを備え、前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第
2制御手段は、前記起動信号検出手段により起動信号が
検出された場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷
移させ、該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前
記起動信号検出手段により再度、起動信号の有無を検出
し、再度、起動信号が検出された場合、前記電力供給手
段による電力供給を行わせるように前記スタンバイ状態
に移行させ、一方、起動信号が検出されなかった場合、
前記第1制御手段を前記停止状態に遷移させ、再度、前
記低消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とする。
【0025】請求項18に記載のファクシミリ装置の電
力供給方法は、待機時の消費電力を抑える低消費電力ス
タンバイ状態を有し、解除要因を検出することにより前
記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷移
するファクシミリ装置の電力供給方法において、前記低
消費電力スタンバイ状態で前記解除要因を検出した場
合、装置を消費電力の大きい動作状態に移行させた後、
再度、前記解除要因の有無を検出し、再度、前記解除要
因が検出された場合、前記スタンバイ状態に移行させ、
一方、前記解除要因が検出されなかった場合、装置を消
費電力の小さい停止状態に遷移させ、再度、前記低消費
電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のファクシミリ装置および
その電力供給方法の実施の形態について説明する。図1
は実施の形態におけるファクシミリ装置の外観を示す斜
視図である。
【0027】操作パネル1は操作者とのヒューマンイン
ターフェイスを行うものであり、操作者によって操作さ
れるキー、表示部などを有する。シート原稿台2はシー
ト状の原稿を読み取る際にシート原稿をセットするため
のものである。圧板3はブック状の原稿を読み取る際に
ブック原稿台に載置されたブック原稿を押さえる。
【0028】記録紙カセット4は、記録紙を収納するカ
セットである。記録紙はマルチフィーダ5にセットする
ことも可能である。プリンタカバー6はトナーカートリ
ッジなどの記録ユニットを内部に収納する。
【0029】図2は圧板3を開いた状態でのファクシミ
リ装置の外観を示す斜視図である。ブック原稿台7はブ
ック原稿を読み取る際にブック原稿を載置するためのも
のであり、コンタクトセンサ8はシート原稿とブック原
稿から画像データを読み取る。
【0030】図3は図1のファクシミリ装置において各
種センサの配置を示す透視図である。図において、BC
VS9は圧板3の開閉を検出するセンサ、DS10はシ
ート原稿台2に原稿がセットされたか否かを検出するセ
ンサ、カバースイッチ(SW)11はプリンタカバー6
の開閉を検出するスイッチ、カセットスイッチ(SW)
12は記録紙カセット4が装置に装着されているか否か
を検出するスイッチ、マルチフィーダ記録紙有無センサ
13はマルチフィーダ5に記録紙がセットされているか
否かを検出するセンサである。
【0031】図4、図5、図6および図7はファクシミ
リ装置の構成を示すブロック図である。電源14はメイ
ン電源16およびスタンバイ電源17から構成されてお
り、商用電源15に接続される。商用電源15が投入さ
れると、メイン電源16は、PWCTL信号18がHレ
ベルであるとき+5V、+12V、+24V端子にそれ
ぞれ+5V、+12V、+24Vをバイアスし、Lレベ
ルであるとき、バイアスしない。ここで、Hレベルとは
入力側のしきい値を越えた状態であることを示し、Lレ
ベルとはしきい値未満の状態であることを示す。
【0032】一方、スタンバイ電源17は、商用電源1
5が投入されると、PWCTL信号18の状態によらず
+5VS、±12VA端子にそれぞれ+5V、±12V
をバイアスする。
【0033】メイン電源16には、モータなどの動作電
流が大きい負荷や、バイポーラデバイスなどスタティッ
ク状態でも消費電流が大きいデバイスなどが接続され
る。
【0034】CPU19は、振動子(X’ta1)20
の発振を停止させることにより動作をアイドル状態にし
て消費電力を最小にするSLEEPモード(STOPモ
ードあるいは停止モードとも呼ぶ)の機能を有し、XN
MI信号21がLレベルでSLEEPモードを解除する
タイプの汎用CPUから構成されており、ROM22に
格納されたプログラムにしたがって各部を制御する。C
PU19とROM22の電源はスタンバイ電源17の+
5VSに接続されている。CPU19はシステムバス2
3を介して複数のメモリやI/Oインターフェースと接
続される。システムバス23にはデータ、アドレス、セ
レクト、リード・ライト信号などが設けられている。
【0035】リセットIC(RESET−IC)24
は、電圧検出部(VOLTAGE−DETECTER)
25およびウォッチドッグタイマ(WATCH−DOG
−TIMER)26から構成される。リセットIC(R
ESET−IC)24の電源は、スタンバイ電源の+5
VS端子に接続されている。電圧検出部(VOLTAG
E−DETECTER)25は+5VS端子が所定電圧
(4.5V)以下であるときにLレベル信号を出力す
る。
【0036】ウォッチドッグタイマ(WATCH−DO
G−TIMER)26は、WDINH(Watch−D
og−timer−INHibit)信号27がLレベ
ルであるとき、WDCLR(Watch−Dog−ti
mer−CLeaR)端子28に所定間隔のパルス(例
えば、100ms)が入力されない場合、Lレベル信号
を出力する。また、WDINH信号27がHレベルであ
るとき、WDCLR端子28に所定のパルスが入力され
なくても、WATCH−DOG−TIMER26は動作
しないで、Hレベルの出力を保持する。
【0037】VOLTAGE−DETECTER25と
WATCH−DOG−TIMER26のどちらか一方の
出力がLレベルである場合、XRST端子29にLレベ
ル信号を出力し、本システムを初期化する。XRST端
子29は時定数をもってLレベルからHレベルに遷移す
るが、逆にHレベルからLレベルには時定数を有さずに
即座に遷移する。
【0038】リアルタイムクロック(RTC(Real
Time Clock))30は時刻およびカレンダ
ー機能を有し、本実施形態では通信管理に用いられる。
振動子(X’tal)31は一般的に使用される32.
768KHzの固有振動周波数を有するので、消費電流
は極めて少ない。また、RTC30の電源はスタンバイ
電源17の+5VSに接続されており、TPout端子
ではX’tal31の固有振動周波数を分周した102
4Hzの信号が出力される。
【0039】SRAM32は操作パネル1から入力され
たワンタッチダイヤル番号などの情報を記憶する。SR
AM32の電源は+5VSに接続されている。
【0040】DRAM33は、CPU19が動作する
際、スタック、ワーキングメモリ、画像メモリなどに使
用される。DRAM33の電源は+5VSに接続されて
いいる。
【0041】メモリコントローラ34はROMコントロ
ーラ35、SRAMコントローラ36およびDRAMコ
ントローラ37から構成され、それぞれROM22、S
RAM32、DRAM33に対するXCS、XRAS、
XCAS等のアクセス信号を、CPU19が出力するシ
ステムバス23上の制御信号に基づいて生成する。RO
M22およびSRAM32は、それぞれのアクセス信号
XCSがインアクティブであるとき、消費電流が最小と
なる。
【0042】DRAM33は、アクセス信号XRASを
Lレベルにした後、アクセス信号XCASもLレベルに
すると(セルフリフレッシュモード)、最小消費電流と
なる。これらの低消費電流モードはCPU19からの制
御信号により移行する。
【0043】メモリコントローラ34のCLKは動作ク
ロックである。メモリコントローラ34のXRST端子
にはリセット信号XESSRST66が入力され、Lレ
ベルでアクティブとなる。メモリコントローラ34の電
源は+5VSに接続されている。
【0044】プリンタ38はレーザービームプリンタで
あり、定着ユニット39、高圧ユニット40、記録モー
タ41、プリンタコントローラ42、カバーSW11、
カセットSW12、マルチフィーダ記録紙有無センサ1
3、3ステート(STATE)バッファ43、プルアッ
プ抵抗44および付随する抵抗45〜47で構成され
る。プリンタ38の電源は+5VS、+5V、+12
V、+24Vに接続されている。抵抗45〜47は+5
VSに、プルアップ抵抗44は+5Vに、3STATE
バッファ43の電源は+5VSに、プリンタコントロー
ラ42、記録モータ41、高圧ユニット40および定着
ユニット39は+5V、+12V、+24Vに接続され
ている。
【0045】カバーSW11は、図示しないトナーカー
トリッジを収納するプリンタカバー6の開閉を検出する
SWであり、開いている時にオフ状態、プリンタカバー
6が閉じている時にオン状態となり、カバーSW11は
抵抗45を介して+5VSに接続されているので、それ
ぞれの状態でHレベル、Lレベル信号を出力する。
【0046】カセットSW12は、記録紙を収納する記
録紙カセット4が引き出されている時にオフ状態、装着
されている時にオン状態となり、カセットSW12は抵
抗46を介して+5VSに接続されているので、それぞ
れ状態でHレベル、Lレベル信号を出力する。
【0047】マルチフィーダ記録紙有無センサ13はマ
ルチフィーダ5に記録紙がセットされているか否かを検
出するフォトインタラブタ(Photo−Interr
upter)センサであり、発光ダイオード(Phot
o−LED)48およびフォトトランジスタ(Phot
po−TR)49から構成される。
【0048】PNPトランジスタ(PNP−TR)50
はPhoto−LED48のバイアス制御トランジスタ
であり、PNP−TR50のコレクタにPhoto−L
ED48のアノードが接続されている。抵抗47は+5
VSおよびPhoto−TR49のコレクタ間に接続さ
れている。PNP−TR50のコレクタおよびエミッタ
間がオン状態になると、Photo−LED48のアノ
ードにバイアスが供給され、Photo−LED48が
発光する。
【0049】Photo−LED48およびPhoto
−TR49間には図示しないアクチュエータが設けられ
ており、記録紙有りの場合、Photo−LED48お
よびPhoto−TR49間をアクチュエータが遮断す
る構成を有する。
【0050】Photo−LED48が発光している状
態で、記録紙が無い場合、Photo−LED48およ
びPhoto−TR49間に遮断物が無い状態であるの
で、Photo−TR48のベースにバイアスが供給さ
れ、Photo−TR49のコレクタおよびエミッタ間
がオン状態になり、Photo−TR48のコレクタ出
力がLレベルになる。
【0051】Photo−LED48が発光している状
態で、記録紙有りの場合、Photo−LED48およ
びPhoto−TR49間が遮られるので、Photo
−TR49のベースにバイアスが供給されず、プルアッ
プ抵抗44によりPhoto−TR49のコレクタ出力
がHレベルとなる。
【0052】PNP−TR50のコレクタおよびエミッ
タ間がオフ状態である場合、Photo−LED48の
アノードに電圧が供給されず、Photo−LED48
は発光しないが、このとき、記録紙の有無によらずPh
oto−TR49のベースにバイアスが供給されないの
で、プルアップ抵抗44により、Photo−TR49
のコレクタ出力はHレベルとなる。
【0053】3STATEバッファ43の電源は+5V
Sに接続されており、そのイネーブル端子Eは+5Vに
接続されている。また、3STATEバッファ43の入
力端子はカバーSW11、カセットSW12、マルチフ
ィーダ記録紙有無センサ13に接続されており、出力端
子は+5Vに接続されたプルアップ抵抗44を介してプ
リンタコントローラ42に接続されている。
【0054】この3STATEバッファ43により、ス
タンバイ電源17だけがバイアスされ、プリンタコント
ローラ42の電源であるメイン電源16がバイアスされ
ていない場合、プリンタコントローラ42にバイアスが
かかることを防止する。
【0055】また、プリンタコントローラ42は、PR
RST信号51の状態により+5V、+12V、+24
Vのパワーオン時の初期動作を変化させる。すなわち、
PRRST信号51がHレベルの時、+5V、+12
V、+24Vがオンすると、プリンタコントローラ42
はプリンタ38内の全てのユニットを初期状態にする
が、PRRST信号51がLレベルの時、+5V、+1
2V、+24Vがオンすると、初期化を繰り返すことに
より寿命が短くなるユニットを除いて初期動作を行う。
尚、PRRST信号子51の極性はメイン電源16がオ
フ状態の時にプリンタコントローラ42に対してバイア
スが印加されないように決定されている。
【0056】I/Oコントローラ52は、プリンタI/
F53、スキャナI/F54、リアルタイムポート(R
TP((Real Time Port))55、キー
スキャン回路(KEYSCN(Key Scan))5
6から構成される。I/Oコントローラ52の電源は、
+5VSに接続されている。
【0057】スキャナI/F54はシート原稿およびブ
ック原稿を画像データとして読み取るコンタクト・セン
サ8に接続されている。コンタクトセンサ8の電源は+
5Vに接続されている。
【0058】プルダウン抵抗57は、メイン電源16が
オフ状態である時、コンタクトセンサ8からの信号が不
定になることを防ぐと共に、コンタクトセンサ8に逆バ
イアスがかかることを防止する。
【0059】プリンタI/F53は、プリンタ38との
コマンド、ステータスの送受およびプリンタ38への画
像データの送出を行い、プリンタ38への出力ライン上
にある3STATEバッファ58のイネーブル制御を行
う。3STATEバッファ58の電源は+5VSに接続
されており、プルアップ抵抗59は+5Vに接続されて
いる。メイン電源16がオフである時、プリンタI/F
53からプリンタ38に対して電圧が供給されないよう
に、3STATEバッファ58をディセーブル状態にす
る。
【0060】プリンタ38へのコマンド信号はアクティ
ブLレベルであり、Hレベル信号が入力されても、プリ
ンタ38は動作しない仕様である。プルアップ抵抗59
は、メイン電源16がオン状態にあり、かつ、3STA
TEバッファ58の出力がハイインピーダンス(Hi−
Z)であるとき、プリンタ38にHレベルを出力するこ
とによりスタンバイ電源17、メイン電源16の立ち上
がり時などに不要なプリント動作を止めるために設けら
れている。プルダウン抵抗60は、メイン電源16がオ
フ状態であるとき、プリンタ38からのステータス信号
が不定になることを防ぎ、かつ、プリンタ38への逆バ
イアス防止に用いられる。
【0061】RTP55は、読取モータ61を駆動する
モータドライバ62のコントロール信号およびコントロ
ールライン上にある3STATEバッファ63のイネー
ブル制御を行う。3STATEバッファ63は+5VS
に接続されており、プルアップ抵抗64は+5Vに接続
されている。
【0062】モータドライバ62にHレベル信号が入力
されると、読取モータ61は励磁されない。メイン電源
16がオフであるとき、RTP55からモータドライバ
62に対し、電圧が供給されないように3STATEバ
ッファ63をディセーブル状態にする。
【0063】プルアップ抵抗64は、メイン電源16が
オン状態にあり、かつ3STATEバッファ63の出力
がハイインピーダンス(Hi−Z)であるとき、モータ
ドライバ62にHレベル信号を出力することにより、ス
タンバイ電源17、メイン電源16の立ち上がり時など
に不要な読み取りモータ61の励磁を止めるために設け
られている。
【0064】CLK端子65には動作クロックが入力さ
れる。XRST端子にはI/Oコントローラ52のリセ
ット信号であるXESSRST66が入力されており、
XRST端子はLレベルアクティブである。
【0065】WDCLR端子28には、CPU19が非
SLEEP状態にあるとき、I/Oコントローラ52を
アクセスする毎にパルスが出力される。
【0066】KEYSCN56は、格子状に配置された
キーから構成されるキーマトリクス67をダイナミック
にスキャンすることによりキーの押下状態を検出する。
キーマトリクス67は、「00、01、……、0n、1
0、11、……、1n、……n0、n1、……、nn」
からなるキーで構成される。
【0067】「00、10、……、n0」キーはKO0
68に、「01、11、……、n1」キーはKO169
に、「0n、1n、……、nn」キーはKOn70に接
続される。KO068、KO169、‥KOn70信号
は、CLK65にしたがって所定間隔毎に順次駆動され
るので、CLK65が無いとき、キースキャンは行われ
ない。
【0068】「00、01、……、0n」キーはKI0
71に、「10、11、……、1n」キーはKI172
に、「n0、n1、……、nn」キーはKIn73に接
続される。KI071、KI172、KIn73のグル
ープに接続されたキーのうち、KO068〜KOn70
が駆動されているキーが押下されるとアクティブにな
る。これにより、KO0〜KOn、KI0〜KInのマ
トリクスによりそれぞれのキー押下を検出する。
【0069】例えば、KO068が駆動されているとき
に、「00」キーが押下されると、KI071がアクテ
ィブになる。しかし、KO068が駆動されていないと
きに、KI071がアクティブになると、それは、「0
0」キー押下によるものではなく、「01、……、0
n」キーのうちの1つによるものである。
【0070】発振器74のVDD端子はJタイプのFE
T(J−FET)75のドレインに接続され、ソースは
+5VSに接続されている。ゲートにLレベル電圧が入
力すると、ソースおよびドレイン間がオン(ON)状態
になり、発振器74のVDD端子にバイアスが供給され
て発振が開始する。ここで、FETを採用したのは電流
による電圧降下を防ぐためである。
【0071】プルタウン抵抗76は、J−FET75の
ゲートにHレベル信号が入力されてソースおよびドレイ
ン間がオフ(OFF)状態になり、発振器74のVDD
端子にバイアスが供給されていないときに発振器74か
らの出力OUTが不定になることを防ぎ、かつ発振器7
4が逆バイアスされることを防止するために設けられて
いる。発振器74の出力OUTはメモリコントローラ3
4のCLK端子およびI/Oコントローラ52のCLK
端子に入力される。
【0072】LED77には抵抗78を介して+5VS
からバイアスが供給され、NPNトランジスタ(NPN
−TR)79のベースにHレベル信号が入力すると、L
ED77は発光し、Lレベル信号が入力すると消灯す
る。
【0073】ESSキー80は操作パネル1に配置され
ており、抵抗81を介して+5VSにプルアップされて
いる。ESSキー80が押下されると、ショート状態に
なり、Lレベル信号が出力される一方、押下されないと
オープン状態となり、Hレベル信号を出力する。
【0074】網制御装置(NCU)82は、オフフック
検出回路83、Hリレー(&ドライバ)84、CI検出
回路85、FC検出回路86、ダイヤルリレー(&ドラ
イバ)87、CMLリレー(&ドライバ)88およびD
I検出回路889から構成される。CMLリレー(&ド
ライバ)88はアンプ89側またはHリレー84側のど
ちらか一方を、公衆回線90に接続するリレーである。
【0075】CMLリレー(&ドライバ)88の電源に
+5Vを用い、リレーをドライブしない時、公衆回線9
0をHリレー84側に接続するように構成されている。
Hリレー84はCMLリレー88側または+5VS側の
どちらか一方を、電話器91に接続するリレーである。
Hリレー(&ドライバ)84の電源に+5VSを用い、
かつリレーをドライブしない時、電話器91をCMLリ
レー88側に接続するように構成されている。
【0076】ダイヤルリレー&ドライバ87はダイヤル
パルスを発生させる際に使用され、この電源には+5V
が用いられる。DI検出回路889はダイヤルインサー
ビス利用時の極反検出に使用され、この電源には+5V
が用いられる。
【0077】Hリレー84が電話器91を+5VSに接
続しているとき、またはHリレー84が電話器91をC
MLリレー88側に接続し、かつCMLリレー88が公
衆回線90をHリレー84側に接続している時、オフフ
ック検出回路83は電話器91がオフフック状態である
ことを検出し、Lレベル信号を出力する。オフフック検
出回路83の電源には+5VSが用いられる。
【0078】CMLリレー88が公衆回線90をHリレ
ー84側に接続している時、CI検出回路85は公衆回
線90からの16Hz呼び出し信号を検出すると、Lレ
ベル信号を出力する。CI検出回路85の電源には+5
VSが用いられている。
【0079】CMLリレー88が公衆回線90をHリレ
ー84側に接続している時、FC検出回路86はファク
シミリ通信網からの1300Hzの呼び出し信号を検出
すると、Lレベル信号を出力する。FC検出回路86の
電源には+5VSが用いられる。
【0080】音声IC92は、「この電話はファクシミ
リに接続されています。ピーという音のあとに送信して
下さい。電話をご利用の方は、そのまま暫くお待ち下さ
い。」等の音声メッセージを送出する。システムバス2
3からのスタートコマンドにより、X’tal(例え
ば、640KHz)93が発振を開始し、前述の音声を
送出した後、自動的に発振を停止する。音声IC92の
電源は+5VSに接続されている。
【0081】モデム94は変復調装置であり、システム
バス23からのSLEEPコマンドにより、X’tal
95が発振を停止し、低消費電流モードに移行する。S
LEEP状態からの復帰はモデム94のXRST端子に
Lレベル信号を入力することにより行われる。モデム9
4の電源は+5VSに接続されている。
【0082】アンプ89は音声IC92とモデム94か
らの出力を加算して増幅し、NCU82に送出した後、
公衆回線90に出力される。公衆回線90からの受信信
号はNCU82を経由してアンプ89で増幅され、モデ
ム94に入力される。アンプ89の電源は±12VAに
接続されている。
【0083】DS10はシート原稿の有無を検出するフ
ォトインタラプタ(Photo−Interrupte
r)センサであり、発光ダイオード(Photo−LE
D)96およびフォトトランジスタ(Photo−T
R)97から構成されている。PNPトランジスタ(P
NP−TR)50は発光ダイオード(Photo−LE
D)96のバイアス電流を制御するトランジスタであ
る。PNP−TR50のエミッタには+5VSが接続さ
れ、PNP−TR50のコレクタにはPhoto−LE
D96のアノードが接続される。
【0084】抵抗98は+5VSおよびPhoto−T
R97のコレクタ間に接続される。PNP−TR50の
コレクタおよびエミッタ間がオン状態になると、Pho
to−LED96のアノードにバイアスが供給され、P
hoto−LED96が発光する。
【0085】Photo−LED96およびPhoto
−TR97間には、図示しないアクチュエータが設けら
れており、シート原稿無しのとき、Photo−LED
96およびPhoto−TR97間をアクチュエータで
遮断する構成になっている。
【0086】Photo−LED96が発光している状
態でシート原稿が有りのときには、Photo−LED
96およびPhoto−TR97間に遮断物が無い状態
であるので、Photo−TR97のベースにバイアス
が供給され、Photo−TR97のコレクタおよびエ
ミッタ間がオン状態になり、Photo−TR97のコ
レクタ出力がLレベルになる。一方、Photo−LE
D96が発光している状態で、シート原稿無しによりP
hoto−LED96およびPhoto−TR97間が
遮られると、Photo−TR97のベースにバイアス
が供給されず、プルアップ抵抗98によりPhoto−
TR97のコレクタ出力がHレベルになる。
【0087】PNP−TR50のコレクタおよびエミッ
タ間がオフ状態では、Photo−LED96のアノー
ドにバイアスが供給されず、Photo−LED96が
発光しないが、この時、シート原稿の有無によらず、P
hoto−TR97のベースにバイアスが供給されない
ので、プルアップ抵抗98によりPhoto−TR97
のコレクタ出力はHレベルになる。
【0088】BCVS9は、圧板3の開閉を検出するフ
ォトインタラプタ(Photo−Interrupte
r)センサであり、発光ダイオード(Photo−LE
D)99およびフォトトランジスタ(Photo−T
R)100から構成される。PNP−TR50はPho
to−LED99のバイアス電流を制御するトランジス
タでもある。PNP−TR50のコレクタはPhoto
−LED99のアノードにも接続されている。
【0089】抵抗101は+5VSおよびPhoto−
TR100のコレクタ間に接続されており、PNP−T
R50のコレクタおよびエミッタ間がオン状態になる
と、Photo−LED99のアノードにバイアスが供
給され、Photo−LED99が発光する。Phot
o−LED99およびPhoto−TR100間には、
図示しないアクチュエータが設けられており、圧板3が
閉じた状態で、Photo−LED99およびPhot
o−TR100間をアクチュエータが遮断するように構
成されている。
【0090】Photo−LED99が発光している状
態で圧板3が開いた状態であると、Photo−LED
99およびTR100間に遮断物が無い状態であるの
で、Photo−TR50のベースにバイアスが供給さ
れ、Photo−TR50のコレクタおよびエミッタ間
がオン状態になり、Photo−TR50のコレクタ出
力がLレベルになる。
【0091】一方、Photo−LED99が発光して
いる状態で圧板3が閉じた状態であると、Photo−
LED99およびPhoto−TR100間が遮られる
と、Photo−TR100のベースにバイアスが供給
されず、プルアップ抵抗101によりPhoto−TR
100のコレクタ出力がHレベルになる。
【0092】PNP−TR50のコレクタおよびエミッ
タ間がオフ状態では、Photo−LED99のアノー
ドにバイアスが供給されず、Photo−LED99が
発光しない。このとき、圧板3の開閉によらず、Pho
to−TR100のベースにバイアスが供給されないの
で、プルアップ抵抗101によりPhoto−TR10
0のコレクタ出力はHレベルになる。
【0093】バイセントロニクスチップ102はIEE
E−P1284の制御を行うチップである。バイセント
ロニクスチップ102の電源は+5VSに接続されてい
る。バイセントロニクスチップ102は、双方向信号と
してPIFD0〜7、双方向バッファ制御信号としてX
PIFENおよびPIFDIRを有し、入力信号として
SELIN、ATFD、STRB、INITを有し、出
力信号としてXPERR、ACK、XBUSY、FAL
T、XSELを有する。
【0094】バイセントロニクスインターフェイスコネ
クタ103およびバイセントロニクスチップ102間に
は、バッファとしてLS245(104)、LS14
(105)、LS06(106)、LS14(107)
が設けられている。また、これらのバッファ104〜1
07およびバイセントロニクスインターフェイスコネク
タ103間には、プルアップ用の抵抗108〜111が
設けられている。これらのバッファ104〜107と抵
抗108〜111は、INIT端子に接続されるLS1
4(107)関連だけ+5VSに接続され、これ以外は
+5Vに接続されている。
【0095】つづいて、図4、図5、図6および図7に
おけるNMIG112を詳細に説明する。図8はNMI
G112の内部構成を示すブロック図である。NMIG
112はつぎの各部から構成される。すなわち、NMI
G112は、レジスタ/ステータス部113、RTCタ
イマ部114、NMI要因検出部115、NMI出力遅
延タイマ部116、XESSRST出力タイマ部11
7、CLKCTL、PWCTL出力タイマ部118およ
びSENPW出力タイマ部119から構成される。
【0096】図9はレジスタ/ステータス部113の構
成を示す回路図である。レジスタ/ステータス部113
はデコーダ120、ラッチ121、バッファ122、5
00などから構成される。
【0097】デコーダ120はアドレス123をデコー
ドしてライト対象となるラッチを選択する。バッファ1
22はNMI要因検出部115からのESSSTS0〜
10(124)を、CPU19がリード時にシステムバ
ス23上に出力する。
【0098】バッファ500は、CPU19のリード時
にXESSR1〜10(501)をシステムバス23上
に出力する。
【0099】ラッチ121には、T0〜7(128〜1
35)、ESSBIT125、ESSLED126、W
DINH27、XMDMRST127、PRRST5
1、PWCTL18を設定するためのレジスタが設けら
れている。このレジスタの初期値には、PWCTL18
とPRRST51を除いて「0」がセットされる。これ
らのうち、ESSBIT125、ESSLED126、
WDINH27、XMDMRST127、PRRST5
1、PWCTL18は、出力ポートとして動作する。
【0100】図10はRTCタイマ部114の内部構成
を示す回路図である。図11はRTCタイマ部114の
動作を示すタイミングチャートである。ESSBIT1
25がHレベルの時、カウント動作を行い、T0128
と一致すると、RTCON129にHレベルのパルスが
出力される。
【0101】図12はNMI出力遅延タイマ部116の
内部構成を示す回路図である。図13はNMI出力遅延
タイマ部116の動作を示すタイミングチャートであ
る。NMI136がLレベルの時、XNMI21はHレ
ベルであり、NMI136がHレベルの時、カウント動
作を行い、T1129と一致すると、ラッチされ、XN
MI21はHレベルからLレベルに変化する。その後、
NMI136がHレベルからLレベルに移行すると、X
NMI21はHレベルになる。
【0102】図14はXESSRST出力タイマ部11
7の内部構成を示す回路図である。図15はXESSR
ST出力タイマ部117の動作を示すタイミングチャー
トである。
【0103】ESSBIT125がHレベルである時、
XESSRST66はT2(130)、T3(131)
信号に基づいてパルス出力を行う。ESSBIT125
がLレベルである時、XESSRST66はHレベルの
状態である。ESSBIT125がLレベルからHレベ
ルに移行すると、AND137の出力に1パルスのHレ
ベルが出力され、SRフリップフロップ(SR−FF)
138がセットされ、SELON139がHレベルに移
行する。
【0104】これにより、セレクタ140はT2(13
0)を選択し、XCLR141がLレベルからHレベル
に移行し、カウンタ142が動作する。カウンタ142
の値がT2(130)と一致すると、SR−FF143
がセットされ、XESSRST66がHレベルからLレ
ベルへ移行する。また、SR−FF138がリセットさ
れ、XCLR141がLレベルになり、カウンタ142
が停止する。
【0105】そして、NMI136がLレベルからHレ
ベルに移行すると、AND144の出力に1パルスのH
レベルが出力され、SR−FF145がセットされ、S
ELOFF146がHレベルに移行する。これにより、
セレクタ140はT3(131)を選択し、XCLR1
41がLレベルからHレベルに移行し、カウンタ142
が動作する。カウンタ142の値がT3(131)と一
致すると、SR−FF143がリセットされ、XESS
RST66がLレベルからHレベルへ移行する。
【0106】また、SR−FF145がリセットされ、
XCLR141がLレベルになり、カウンタ142が停
止する。XESSRST66は、XRST29がLレベ
ルである時、Lレベルになる。
【0107】図16はCLKCTL出力タイマ部118
の内部構成を示す回路である。図17はCLKCTL出
力タイマ部118の動作を示すタイミングチャートであ
る。ESSBIT125がHレベルの時、T4(13
2)、T5(133)に基づきCLKCTL146のパ
ルス出力を行う。
【0108】ESSBIT125がLレベルの時、CL
KCTL146はLレベル状態である。ESSBIT1
25がLレベルからHレベルに移行すると、AND14
7の出力に1パルスのHレベルが出力され、SR−FF
148がセットされ、SELON149がHレベルに移
行する。これにより、セレクタ150はT4(132)
を選択し、XCLR151がLレベルからHレベルに移
行し、カウンタ152が動作する。カウンタ152の値
がT4(132)と一致すると、SR−FF153がセ
ットされ、CLKCTL146がLレベルからHレベル
に移行する。また、SR−FF148がリセットされ、
XCLR151がLレベルになり、カウンタ152が停
止する。
【0109】つぎに、NMI136がLレベルからHレ
ベルに移行すると、AND154の出力に1パルスのH
レベルが出力され、SR−FF155がセットされ、S
ELOFF156がHレベルに移行する。これにより、
セレクタ150はT5(133)を選択し、XCLR1
51がLレベルからHレベルに移行し、カウンタ152
が動作する。
【0110】カウンタ152の値がT5(133)に一
致すると、SR−FF153がリセットされ、CLKC
TL146がHレベルからLレベルに移行する。また、
SR−FF155がリセットされ、XCLR151がL
レベルになり、カウンタ152が停止する。
【0111】図18はSENPW出力タイマ部119の
内部構成を示す回路図である。図19はSENPW出力
タイマ部119の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【0112】ESSBIT125がHレベルの時、SE
NPW157はT6(134)、T7(135)に基づ
きトグル出力を行う。ESSBIT125がLレベルの
間、SENPW157はLレベル状態を保持している。
ESSBIT125がHレベルに移行すると、AND1
58の出力はHレベルになり、カウンタ159はカウン
トを開始する。
【0113】同様に、AND160出力がHレベルにな
り、カウンタ161もカウント動作を開始する。T6
(134)とT7(135)の設定値では、T7(13
5)の方を小さく設定するので、まず、T7(135)
とカウンタ161出力が一致すると、SR−FF162
のR端子にパルスが入力し、SENPW157がLレベ
ルからHレベルに移行する。これに伴い、AND160
の出力がLレベルになり、カウンタ161がリセットさ
れる。
【0114】つぎに、T6(134)とカウンタ159
の出力が一致すると、SR−FF162のS端子にパル
スが入力し、SENPW157がHレベルからLレベル
に移行し、AND158の出力に1パルスのLレベルが
出力され、カウンタ159がリセットされ、再びカウン
トを開始する。カウンタ161に関しても同様であり、
以降、この動作を繰り返す。ESSBIT125がHレ
ベルからLレベルに移行すると、SENPW157はL
レベル状態を保持する。
【0115】図20および図21はNMI要因検出部1
15の内部構成を示す回路図である。図22はNMI要
因検出部115の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【0116】図22に示すRTCON129の検出に関
する動作では、ESSBIT125がHレベルの時、R
TCON129にHレベルが入力されると、ラッチさ
れ、ESSSTS0(163)がHレベルになる。ま
た、CLK164の2クロック間(チャタリング防
止)、XESSR1〜4(165〜168)、6〜7
(170〜171)、10(174)にLレベル入力、
XESSR5(169)、8(172)、9(173)
にHレベル入力があると、ラッチされ、ESSSTS1
〜10(175〜184)がそれぞれHレベルになる。
ESSSTS0〜10(163、175〜184)のう
ち、少なくとも1つがHレベルになると、ラッチされ、
NMI136がHレベルになる。ESSBIT125が
Lレベルに設定されると、ESSSTS0〜10(16
3、175〜184)およびNMI136はLレベルに
なる。
【0117】図4、図5、図6および図7を用いて、N
MIGの各信号の接続先を説明する。D0〜15、A1
〜4、XIOWR、XIORDは、システムバス23に
接続され、それぞれデータ、アドレス、ライト、リード
信号として使用される。
【0118】XRSTは、RESET−IC24のXR
STに接続され、Lレベル信号が入力されると、NMI
G112をリセットする。XESSR0はRTC30の
TPOUTに接続され、NMIG112の動作クロック
として使用する。
【0119】XESSR1はESSキー80に接続され
ている。XESSR2はオフフック検出回路83の出力
に接続されている。XESSR3はCI検出回路85の
出力に接続されている。XESSR4はFC検出回路8
6の出力に接続されている。XESSR5はバイセント
ロニクスチップ102のINIT端子に接続されてい
る。
【0120】XESSR6はDS10のPhoto−T
R97のコレクタに接続されている。XESSR7はB
CVS9のPhoto−TR100のコレクタに接続さ
れている。XESSR8はカバーSW11に接続されて
いる。XESSR9はカセットSW12に接続されてい
る。XESSR10はマルチフィーダ記録紙有無センサ
13のPhoto−TR49のコレクタに接続されてい
る。
【0121】WDINHはRESET−IC24のWA
TCH−DOG−TIMER26のWDINH端子に接
続されている。ESSLEDはNPN−TR79のベー
スに接続されており、LED77の点灯制御に使用され
る。XNMIはCPU19のXNMI端子に接続されて
おり、CPU19のSLEEP状態の解除に使用され
る。CLKCTLはJ−FET75のベースに接続され
ており、発振器74の電圧電圧(VDD)の制御を行
う。
【0122】XESSRSTはメモリコントローラ34
とI/Oコントローラ52のXESSRSTに接続され
ている。PWCTLは電源14のPWCLTに接続され
ており、メイン電源16の+5V、+12V、+24V
のオン・オフ制御を行う。SENPWはPNP−TR5
0のベースに接続されており、DS10、BCVS9の
Photo−LED(96、99)の点灯制御に使用さ
れる。XMDMRSTはモデム94のXRSTに接続さ
れている。
【0123】図23および図24はファクシミリ装置の
動作を示すタイミングチャートである。電源14に商用
電源15が印加されると、電源14内のスタンバイ電源
17の+5VS、±12VAが立ち上がり、+5VSが
所定の電圧に達し、時定数で定められた時間になるまで
RESET−IC24のXRST端子29はLレベル信
号を出力する。
【0124】XRST端子29のLレベル信号により、
CPU19およびNMIG112は初期化され、CPU
19のX’tal120が発振を開始する。CLKCT
L146の初期値はLレベルであるので、J−FET7
5のソースおよびゲート間がオンすることにより、発振
器74のVDD端子に+5VSが供給され、発振器74
が発振を開始し、メモリコントローラ34とI/Oコン
トローラ52のCLK端子に動作クロックが供給され
る。
【0125】RESET−IC24のXRST信号29
がLレベルの間、XESSRST信号66はLレベルで
あるので、メモリコントローラ34およびI/Oコント
ローラ52の初期化を行う。SENPW157の初期値
はLレベルであるので、PNP−TR50のエミッタお
よびコレクタがオンすることにより、DS10、BCS
V9およびマルチフィーダ記録紙有無センサ13のPh
oto−LED96、99、48のアノードにバイアス
が供給され、DS10、BCVS9およびマルチフィー
ダ記録紙有無センサ13のPhoto−LED96、9
9、48は点灯する。
【0126】PWCTL18の初期値はHレベルである
ので、電源14のメイン電源16の+5V、+12V、
+24Vが立ち上がると、プリンタ38が立ち上がる。
このとき、PRRST51の初期値はHレベルの状態で
あるので、プリンタコントローラ42は全てのユニット
を初期化する。
【0127】XMDMRST信号127がLレベルであ
るので、モデム94の初期化が行われ、モデム94の
X’tal95が発振を開始する。ESSLED126
の初期値はLレベルであるので、NPN−TR79のベ
ースにバイアスが供給されず、LED77は消灯状態で
ある。
【0128】WDINH27の初期値はLレベルである
ので、Reset−IC24のWATCH−DOG−T
IMER26は有効となる(図23、図24のS1)。
【0129】RESET−IC24のXRST信号29
は所定時間経過すると、LレベルからHレベルに遷移
し、CPU19が動作可能となる。この時間は、スタン
バイ電源17が立ち上がるとき、発振器74とCPU1
9のX’tal20の発振が十分安定する時間を満足す
るために必要とされる(図23のS2)。
【0130】CPU19は、モデム94のリセット状態
を解除し、動作可能とするために、XMDMRST12
7をHレベルに移行させる。同様に、この時間は、スタ
ンバイ電源17が立ち上がるとき、モデム94のX’t
al95の発振が十分安定する時間を満足するために必
要とされる。
【0131】プリンタ38の初期化のためのPRRST
信号51の用途が終了したので、PRRST信号51を
HレベルからLレベルに移行させる。RESET−IC
24のWATCH−DOG−TIMER26のタイムア
ウト時間が経過する前に、CPU19はI/Oコントロ
ーラー52へのアクセスにより、WDCLR28にパル
スを発生させる(図23、図24のS3)。これによ
り、システム(ファクシミリ装置)は、アクティブ状態
になり、通信、コピー等が可能となり、画像通信装置と
して使用可能となる。
【0132】通信、コピー等のシステムが動作しなくて
良い状態が連続すると、システムは最低限必要な部分だ
けを動作させ、それ以外を停止あるいはパワーダウンさ
せて低消費電力スタンバイ状態に移行しようとする。こ
の低消費電力スタンバイを、以後、Energy Sa
ved Standbyの頭文字をとってESSと呼
び、この状態をESS状態と呼ぶ。また、ESS状態に
移行するための前処理を行っているときの状態をESS
前処理状態、ESS状態から復帰したときの後処理を行
っているときの状態をESS後処理状態と呼ぶ。図25
はアクティブ状態およびESS状態間を移行する際の状
態シーケンスを示す図である。
【0133】ESS状態からESS後処理状態に移行す
るためのトリガとなる解除要因には、(i)タイマー送
信などの在る時間経過、(ii)ESSキー押下、(ii
i)オフフック検出、(iv)CI検出、(v)FC検出、
(vi)バイセントロニクスからのINIT信号、(vi
i)圧板の開、(viii)シート原稿有り、(ix)プリン
タカバー開、(x)記録紙カセット無し、(xi)マルチ
フィーダ記録紙無しなどがあり、(ii)EESキー押下
から(xi)マルチフィーダ記録無しまでに関しては、一
瞬でも検出すると解除要因となる。また、この解除要因
が検出されている時、アクティブ状態からESS前処理
状態に移行しない。但し、記録紙カセットがあってもカ
セット内に記録紙がない場合、同様に移行しない。
【0134】判定状態からESS前処理状態に再度移行
するのは、判定状態において(ii)EESキー押下から
(xi)マルチフィーダ記録無しまでの解除要因が連続す
る時間検出されていない場合である。つまり、操作者の
一瞬の誤操作により発生した解除要因の場合である。
【0135】ESS前処理状態に移行すると、CPU1
9は、モデム94に対しSLEEPコマンドを発行し、
モデム94のX’tal95の発振を停止させ、モデム
94を低消費電力モードに移行させる。
【0136】RESET−IC24のWATCH−DO
G−TIMER26のWDCLR端子28にパルス無し
でもウオッチ・ドッグ・タイムアウトが発生しないよう
に、CPU19はWDINH端子27をHレベルにす
る。
【0137】ESS状態を示すために、CPU19はE
SSLED信号126をHレベルにし、NPN−TR7
9のベースをバイアスすることによりLED77を発光
させる。CPU19は、I/Oコントローラ52のプリ
ンタI/F53およびRTP55の3STATEバッフ
ァ58、63へのコントロール信号により、3STAT
Eバッファ58、63をハイインピーダンス(Hi−
z)にし、メイン電源16のオフに備える。CPU19
は消費電力を抑えるためにPWCTL18をLレベルに
し、メイン電源16をオフにする。
【0138】CPU19はNMIG112のT0〜T7
(128〜135)に以下の値を設定する。(d)は十
進数であることを示す。 ・T0=3686400(d)→3686400/1024Hz→ 1時間 ・T1= 41(d)→ 41/1024Hz→約40ms ・T2= 10(d)→ 10/1024Hz→約10ms ・T3= 31(d)→ 31/1024Hz→約30ms ・T4= 20(d)→ 20/1024Hz→約20ms ・T5= 10(d)→ 10/1024Hz→約10ms ・T6= 128(d)→ 128/1024Hz→約125ms ・T7= 5(d)→ 5/1024Hz→約5ms タイマー送信などの”在る時間経過後”に再びアクティ
ブ状態にならなければならない場合の”在る時間”をT
0(128)に設定する。本実施形態では、1時間とし
た。ESS解除要因発生(図23、図24のS7)から
XNMI端子21をLレベルにし、CPU19をSLE
EPモードから解除する迄の時間をT1(129)に設
定する。本実施形態では、約40msとした。
【0139】T1(129)>T3(131)とするこ
とにより、CPU19がSLEEPモードから解除され
ると、即座にメモリコントローラ34およびI/Oコン
トローラ52を使用できるようにした。ESSBIT信
号125をHレベルにしてから(図23のS5)XES
SRST信号66をLレベルにするまでの時間をT2
(130)に設定する。本実施形態では約10msに設
定されている。この値はESSBIT信号125をHレ
ベルにしてからCPU19がSLEEPモードに移行す
るまでの時間より十分長い値である。これにより、CP
U19がSLEEPモードに移行するまでI/Oコント
ローラ52およびメモリコントローラ34を使用するこ
とができる。
【0140】ESS解除要因発生からXESSRST信
号66をHレベルにし、I/Oコントローラ52とメモ
リコントローラ34をリセット状態から解除する迄の時
間を、T3(131)に設定する。本実施形態では約3
0msとした。ESSBIT信号125をHレベルにし
てからCLKCTL146をLレベルにし、発振器74
が停止するまでの時間をT4(132)に設定する。本
実施形態では約20msとした。
【0141】T4(132)>T2(130)とするこ
とにより、メモリコントローラ34およびI/Oコント
ローラ52に対し、リセット状態時にクロックを停止す
ることによって、発振器74のOUTにグリッジが入っ
ても誤動作を防止できる。
【0142】一般的に発振器の電源をオフにすると、電
圧に比例して出力レベルが変化するので、発振器の出力
を入力信号として受け取る側からすると、しきい値電圧
近傍でグリッジが発生しているように観測される。
【0143】ESS解除要因発生からCLKCTL信号
146をLレベルにし、発振器74が動作するまでの時
間をT5(133)に設定する。本実施形態では約10
msとした。T3(131)とT5(133)の差は、
発振器74の電源がオンになってから発振が所定の周波
数に安定するまでの時間を満たすために設けられてい
る。
【0144】T3(131)>T5(133)にするこ
とにより、メモリコントローラ34およびI/Oコント
ローラ52に対し、発振器74が十分に発振を安定して
から、リセット解除を行うので、発振器74の出力OU
Tにグリッジが入っても誤動作を防止できる。
【0145】ESSBIT125をHレベルにしてから
SENPW信号157を連続的にLレベルにしている時
間をT7(135)、その後、再びSENPW157を
Lレベルにする迄の時間をT6(134)に設定する。
T6(134)の周期でT7(135)のLレベル期間
を繰り返す。本実施形態ではT6(134)を約125
ms、T7(135)を約5msとした。T7(13
5)は、DS10およびBCVS9のPhoto−LE
D(96、99)が十分に発光するために十分短く、か
つESSBIT125をHレベルにしてからCPU19
がSLEEPモードに移行するまでの時間より十分長い
値を選択した。これにより、CPU19がSLEEPモ
ードに移行する迄、DS10、BCVS9を使用するこ
とができる。
【0146】T6(134)には、シート原稿が有り、
圧板3が開いてからESS状態からアクティブ状態への
移行時間に関し、操作者が違和感無く操作できる最大値
が設定されている。
【0147】CPU19は、メモリコントローラ34の
SRAM32およびDRAMコントローラ37に対し、
それぞれXCSインアクティブ、セルフリフレッシュの
指示を行うことにより、SRAM32およびDRAM3
3の低消費電力モードに移行させる。この後、SRAM
32およびDRAM33を使用することはできない。R
OM22に関しては、CPU19が未だROM情報に基
づきプログラムを実行しているので、XCSをインアク
ティブにしない(図23、図24のS4)。
【0148】CPU19はESSBIT125をHレベ
ルにする。これによりT2(130)、T4(13
2)、T6(134)、T7(135)のカウントがス
タートする(S5)。
【0149】CPU19は自らを低消費電力モードに移
行するために、STOP命令により、CPU19のX’
tal20の発振を停止し、SLEEPモードに移行す
る。CPU19はプログラムを実行したので、XCSを
インアクティブにする(図23、図24のS6)。
【0150】ESSBIT125をHレベルにセットし
てからT2が経過すると、XESSRST信号66がL
レベルになり、メモリコントローラ34およびI/Oコ
ントローラ52をリセットする。つぎにT4が経過する
と、CLKCTL146をHレベルにし、発振器74へ
の電源電圧VDDの供給を絶ち、かつPWCTL信号1
8をLレベルにしてメイン電源16をオフにする。
【0151】メイン電源16のオフにより、+5V、+
12V、+24Vがオフになり、プリンタ38、コンタ
クトセンサ8、読み取りモータドライバ62、NCUの
一部(DI検出回路89、CMLリレー&ドライバ8
8、ダイヤルリレー&ドライバ87)およびバイセント
ロニクスインタフェイスバッファの一部(LS245:
104、LS14:105、LS06:106)の電源
がオフになる。
【0152】SENPW157は、T6(134)・T
7(135)に基づき、Lレベル、Hレベル期間を繰り
返し、DS10、BCVS9およびマルチフィーダ記録
紙有無センサ13のPhoto−LED(96、99、
48)の点滅を繰り返す。これにより、システムは低消
費電力モード状態であるESS状態になり、本システム
には、ESS状態を解除するために必要なブロックおよ
びリーク電流程度しか流れないブロックだけを通電する
ので、消費電力は最小になる。
【0153】ESS解除要因が1つでも発生すると、T
1、T3、T5のカウンタがスタートし、ESS後処理
状態へ移行する(図23、図24のS7)。
【0154】以下の状態が発生することによりESS解
除要因とみなされる。 ・T0(128)で設定した時間が経過すると、NMI
G112のNMI検出要因115のRTCON端子12
9にHレベル信号が入力した。 ・ESSキー80が押下され、XESSR1(165)
にLレベル出力が約2ms以上連続した。 ・NCU82のオフフック検出回路83によりオフフッ
クが検出され、XESSR2(166)にLレベル出力
が約2ms以上連続した。 ・NCU82のCI検出回路85によりCIが検出さ
れ、XESSR3(167)にLレベル出力が約2ms
以上連続した。 ・NCU82のFC検出回路86によりFCが検出さ
れ、XESSR4(168)にLレベル出力が約2ms
以上連続した。 ・バイセントロニクスチップ102のINITがアクテ
ィブになり、XESSR5(169)にHレベル出力が
約2ms以上連続した。 ・SENPW157がLレベルの時、シート原稿有りに
なり、DS10のPhoto−TR97のコレクタ出力
がLレベルになり、XESSR6(170)にLレベル
出力が約2ms以上連続した。 ・SENPW157がLレベルの時、圧板3が開にな
り、BCVS9のPhoto−TR100コレクタ出力
がLレベルになり、XESSR7(171)にLレベル
出力が約2ms以上連続した。 ・プリンタ38のカバー6が開けられカバーSW11が
オフになり、XESSR8(172)にHレベル出力が
約2ms以上連続した。 ・プリンタ38の記録紙カセット4が取り出されカセッ
トSW12がオフになり、XESSR9(172)にH
レベル出力が約2ms以上連続した。 ・SENPW157がLレベルの時、マルチフィーダ5
の記録紙が無くなり、マルチフィーダ記録紙有無センサ
13のPhoto−TR49のコレクタ出力がLレベル
になり、XESSR10(173)にLレベル出力が約
2ms以上連続した。
【0155】これらのうち、始めに発生したESSの解
除要因から(以後、始めに発生したESS解除要因を第
1の解除要因と呼ぶことにする)T5が経過すると、C
LKCTL信号146をLレベルにし、発振器74への
電源電圧VDDの供給を開始する。
【0156】第1の解除要因が発生してからT3(13
1)が経過すると、XESSRST信号66をHレベル
にし、メモリコントローラ34とI/Oコントローラ5
2のリセットを解除する。
【0157】第1の解除要因が発生してからT1が経過
すると、NMIG112はXNMI21をLレベルにし
てCPU19のSLEEPモードを解除し、CPU19
のX’tal20の発振を開始させる。これにより、C
PU19はROM22内容に従ってプログラムの実行を
再開する(図23、図24のS8)。
【0158】RESET−IC24のWATCH−DO
G−TIMER26へのWDCLR28パルス無しでウ
オッチドッグタイムアウトが発生するように、CPU1
9はWDINH信号27をLレベルにする。
【0159】CPU19は、以後、I/Oコントローラ
52にWDCLR28パルスを出力するようにアクセス
する(図23、図24のS9)。
【0160】CPU19は、どの要因によりESSが解
除されたかを知るためにNMIG112のレジスタ/ス
テータス部113からESSSTS0〜10(124)
を読み出し解析する。各ビットと要因の関連を以下に示
す。「1」でNMI解除要因有り、「0」でNMI解除
要因無しである。複数のビットが立つこともあり得る。
【0161】 ESSSTS0(163):タイマ送信などの在る時間
経過 ESSSTS1(175):ESSキー押下 ESSSTS2(176):オフフック検出 ESSSTS3(177):CI検出 ESSSTS4(178):FC検出 ESSSTS5(179):バイセントロニクスからの
起動 ESSSTS6(180):シート原稿あり ESSSTS7(181):圧板3の開 ESSSTS8(182):プリンタカバー6の開 ESSSTS9(183):記録紙カセット4の取り出
し ESSSTS10(184):マルチフィーダ記録紙無
し CPU19は、メモリコントローラ34のSRAM32
およびDRAMコントローラ37に対し、それぞれXC
Sアクティブ、セルフリフレッシュの解除を行うことに
より、SRAM32およびDRAM33を低消費電力モ
ードから通常モードに移行させる。この後、SRAM3
2およびDRAM33は使用できるようになる。
【0162】RESET−IC24のWATCH−DO
G−TIMER26のWDCLR28パルス無しでウォ
ッチドッグタイムアウトが発生するように、CPU19
はWDINH27をLレベルにする。CPU19は、以
後、I/Oコントローラ52にWDCLR28パルスを
出力するようにアクセスする(図23、図24のS
9)。
【0163】CPU19は、ESSBIT125をLレ
ベルにし、XNMI21をHレベルにし、SENPW1
57のトグルを停止・Lレベル固定化およびESSST
S0〜10(124)を「0」にリセットする(図23
のS10)。
【0164】CPU19は、図23および図24のS9
でESSSTS0〜10(124)のうちESS解除要
因有りとなった原因に関し、十分連続(アクティブ状態
で、ESSキー押下などを有効とするそれぞれの時間)
してアクティブであるか否かを、NMIG112からX
ESSR1〜10(501)を読み出すことにより調べ
る(判定状態)。当然の事ながら、ESS解除要因とな
らなかった要因が発生している場合でも、十分連続して
アクティブであるか否かを調べる。
【0165】再度、調べる目的は、誤操作のような場合
(キーを誤ってほんの一瞬押下した場合、電話機を誤っ
てほんの一瞬取り上げた場合、間違い電話によりほんの
一瞬、公衆回線からの着信があった場合、誤ってほんの
一瞬パーソナルコンピュータから起動信号を加えた場
合、コピーするために原稿をセットしたが、原稿が間違
っていることに瞬時に気づいて原稿セットを解除した場
合、記録紙カセットを引き出そうとしたが、中に紙が入
っているのが直ぐにわかったので、引き出すのを止めて
カセットを元に戻した場合)でも、ESSSTS0〜1
0(124)が2ms以上アクティブであると、「1」
のESS解除要因となることができるので、この要因に
よるアクティブ状態への移行を最大限防ぐためである。
【0166】また、CPU19が複雑なシーケンスを有
したESS解除要因の解析、最終判定を行うことによ
り、NMIG112の回路規模が大きくなることを防止
できる(図23、図24のS11)。
【0167】この結果、十分連続してアクティブでなか
ったので、S12に進み、再度、ESS状態に移行する
シーケンスをたどることになる。S12では、RESE
T−IC24のWATCH−DOG−TIMER26の
WDCLR28パルス無しでも、ウォッチドッグタイム
アウトが発生しないように、CPU19はWDINH2
7をHレベルにする。CPU19はメモリコントローラ
34のSRAM32およびDRAMコントローラ37に
対し、それぞれXCSインアクティブ、セルフリフレッ
シュの指示を行うことにより、SRAM32およびDR
AM33を低消費電力モードに移行させる。
【0168】この後、SRAM32およびDRAM33
は使用できない。ROM22に関して、CPU19が未
だにROM情報に基づいてプログラムを実行しているの
で、XCSをインアクティブにしない。
【0169】つぎに、S13→S14→S15→S16
→S17→S18→S19に進む。それぞれのステップ
は前述したS5〜S11と同様であるので、この説明を
割愛する。
【0170】S19では、ESS解除要因が十分連続し
てアクティブであったので、S20に進み、アクティブ
状態へ移行するシーケンスをたどる。
【0171】CPU19は、XMDMRST127にL
レベルのパルスを出力させることによりモデム94の
X’tal95の発信を再開させ、モデム94をSLE
EPモードから解除する。
【0172】CPU19はESSLED126をLレベ
ルにし、NPN−TR79のベースへのバイアスを停止
することにより、ESS状態を示していたLED77を
消灯させる(図23、図24のS9)。
【0173】CPU19は、PWCTL18をHレベル
にし、メイン電源16をオンにすることによって+5
V、+12V、+24Vがオンになり、プリンタ38、
コンタクトセンサ8、読み取りモータドライバ62、N
CUの一部(DI検出回路889、CMLリレー&ドラ
イバ88、ダイヤルリレー&ドライバ87)、およびバ
イセントロニクスインターフェイスバッファの一部(L
S245(104)、LS14(105)、LS06
(106))の電源がオンになる(図23、図24のS
20)。
【0174】これによりシステムは、ESS後処理状態
が終了し、アクティブ状態になり、通信、コピー等が可
能となり、画像通信装置として使用可能になる。
【0175】尚、本実施形態では、原稿を読み取る手段
として密着型センサであるコンタクトセンサを用いた
が、固体撮像素子であるCCDを用いてもよい。
【0176】また、本実施形態では、ESSからの解除
要因のキー押下をESSキーによるものとしたが、スタ
ンバイ時においてダイナミックスキャンにより検出して
いるキーに対し、キー接点を一対追加することによっ
て、これらのキーのうちから1つでも押下されるとES
S状態から解除するようにしてもよい。この場合、ES
S状態時、ダイナミックスキャン用のクロックが停止し
ていること、およびこのキーが押下されている場合、E
SS前処理状態に移行しないことは本実施形態と同じで
ある。
【0177】さらに、本実施形態では、ESSからの解
除要因のキー押下をESSキーによるものとしたが、ス
タンバイ時においてダイナミックスキャンにより検出し
ているキーに対し、ESS時はキー押下の対象となるグ
ループを遷移させず全てのグループを同時に対象とする
ことによってキーのうちから1つでも押下されるとES
S状態から解除するようにしてもよい。この場合、ES
S状態時、ダイナミックスキャン用のクロックは停止し
ていること、およびこのキーが押下されている場合、E
SS前処理状態に移行しないことは本実施形態と同じで
ある。
【0178】また、本実施形態では、DS、BCVS、
マルチフィーダ記録紙有無センサをPhoto−Int
errupterセンサで、また、カバーSW、カセッ
トSWをスイッチで構成したが、それぞれPhoto−
Interrupterセンサおよびスイッチのどちら
で構成しても構わない。
【0179】さらに、本実施形態では、プリンタカバー
を開けることにより、ESS状態から解除するように構
成していたが、BJプリンタカートリッジのようにプリ
ンタカバーが無くプリント部を直接取り外しができる構
成の場合、このプリント部が外された場合、ESS状態
から解除するようにしてよい。このプリント部が外され
ている場合、ESS前処理状態に移行しない。
【0180】また、本実施形態では、ESS後処理状態
でWDINHをLレベルにし、ウォッチドッグタイマ
(W.D.T.)を有効にしたが、ESS復帰処理状態
でW.D.T.を有効にしてもよい。
【0181】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項17に記載の
ファクシミリ装置または請求項18に記載のファクシミ
リ装置の電力供給方法によれば、低消費電力スタンバイ
モードからスタンバイモードに移行する際、再度、解除
要因を調べることにより、(i)キーを誤ってほんの一
瞬押下した場合、(ii)電話器を誤ってほんの一瞬取り
上げた場合、(iii)間違い電話によりほんの一瞬、公
衆回線からの着信があった場合、(iv)誤ってほんの一
瞬、パーソナルコンピュータから起動信号を加えた場
合、(v)コピーするためにセットした原稿が間違って
いることに瞬時に気づき原稿セットを解除した場合、
(vi)記録紙カセットを引き出そうとしたが、中に紙が
入っているのがすぐにわかったので、引き出すのを止め
てカセットを元に戻した場合など、誤操作などによる低
消費電力スタンバイモードからスタンバイモードへの移
行を抑え、消費電力の少ない低消費電力スタンバイモー
ドの状態を継続しやすくすることができる。したがっ
て、ファクシミリ装置の電力消費を抑えることができ
る。
【0182】また、誤操作時に低消費電力モードを解除
しにくくすることによって自然に近い操作にすることが
でき、優れたヒューマン・インターフェースを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるファクシミリ装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】圧板3を開いた状態でのファクシミリ装置の外
観を示す斜視図である。
【図3】図1のファクシミリ装置において各種センサの
配置を示す透視図である。
【図4】ファクシミリ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4につづくファクシミリ装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図4および図5につづくファクシミリ装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】図4、図5および図6につづくファクシミリ装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】NMIG112の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図9】レジスタ/ステータス部113の構成を示す回
路図である。
【図10】RTCタイマ部114の内部構成を示す回路
図である。
【図11】RTCタイマ部114の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図12】NMI出力遅延タイマ部116の内部構成を
示す回路図である。
【図13】NMI出力遅延タイマ部116の動作を示す
タイミングチャートである。
【図14】XESSRST出力タイマ部117の内部構
成を示す回路図である。
【図15】XESSRST出力タイマ部117の動作を
示すタイミングチャートである。
【図16】CLKCTL出力タイマ部118の内部構成
を示す回路である。
【図17】CLKCTL出力タイマ部118の動作を示
すタイミングチャートである。
【図18】SENPW出力タイマ部119の内部構成を
示す回路図である。
【図19】SENPW出力タイマ部119の動作を示す
タイミングチャートである。
【図20】NMI要因検出部115の内部構成を示す回
路図である。
【図21】図20につづくNMI要因検出部115の内
部構成を示す回路図である。
【図22】NMI要因検出部115の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図23】ファクシミリ装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図24】図23につづくファクシミリ装置の動作を示
すタイミングチャートである。
【図25】アクティブ状態およびESS状態間を移行す
る際の状態シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
9 BCVS 10 DS 13 マルチフィーダ記録紙有無センサ 14 電源 19 CPU 24 リセットIC(RESET−IC) 52 I/Oコントローラ 82 網制御装置(NCU) 83 オフフック検出回路 85 CI検出回路 86 FC検出回路 112 NMIG

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 待機時の消費電力を抑える低消費電力ス
    タンバイ状態を有し、記録不可能を検出することにより
    前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷
    移するファクシミリ装置において、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 印字出力を行う記録手段と、 該記録手段の状態を検出する記録状態検出手段と、 該記録状態検出手段に供給する電力を制御する第1電力
    供給制御手段と、 前記記録手段に供給する電力を制御する第2電力供給制
    御手段と、 前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給制御手
    段に接続され、前記スタンバイ状態では、前記第1制御
    手段を前記動作状態に保持し、前記第1および第2電力
    供給制御手段による電力供給を行い、前記低消費電力ス
    タンバイ状態では、前記第1制御手段を前記停止状態に
    保持し、前記第1電力供給制御手段による電力供給と電
    力未供給とを交互に繰り返すと共に、前記第2電力供給
    制御手段による電力供給を行わないように制御する第2
    制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記記録状態検出手段により記録不可能状態を検出
    した場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移さ
    せ、前記第1電力供給手段による電力供給を行わせるよ
    うに移行させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記記録状
    態検出手段により再度、記録不可能状態であるか否かを
    検出し、 再度、記録不可能状態が検出された場合、前記第2電力
    供給手段による電力供給を行わせるように前記スタンバ
    イ状態に移行させ、 一方、記録可能状態が検出された場合、前記第1制御手
    段を前記停止状態に遷移させ、前記第1電力供給手段に
    よる電力供給を行わないように移行させ、再度、前記低
    消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファク
    シミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記記録状態検出手段は、記録紙を収納
    する記録紙カセットが装着されていない場合、記録不可
    能を検出することを特徴とする請求項1記載のファクシ
    ミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記記録状態検出手段は、装着された記
    録紙カセットに記録紙が無い場合、記録不可能を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段は着脱自在であり、 前記記録状態検出手段は、該記録手段を着脱する際に使
    用されるカバーの開放により記録不可能を検出すること
    を特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は着脱自在であり、 前記記録状態検出手段は、該記録手段が外されている場
    合、記録不可能を検出することを特徴とする請求項1記
    載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 待機時の消費電力を抑える低消費電力ス
    タンバイ状態を有し、 特定のキーの押下により前記低消費電力スタンバイ状態
    からスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置におい
    て、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 複数のキーをグループ化しておき、クロックを用いた所
    定間隔毎にキー押下の対象となるグループを遷移させ、
    ダイナミックキースキャン方式によりグループ化された
    複数のキーのうちどのキーが押下されたかを検出する第
    1キー手段と、 前記低消費電力スタンバイ状態から前記スタンバイ状態
    に移行する際に使用するキーを含み、スタティックキー
    スキャン方式により各キーに対応する信号からどのキー
    が押下されたかを検出する第2キー手段と、 前記第1キー手段を動作させるために必要なクロックを
    供給するクロック供給手段と、 前記第1制御手段およびクロック供給手段に接続され、
    前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記動作状
    態に保持し、前記クロック供給手段によるクロックの供
    給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では前記第1
    制御手段を前記停止状態に保持し、前記クロック供給手
    段によるクロックの供給を行わないように制御する第2
    制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記第2キー手段によりキーの押下が検出された場
    合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記第2キ
    ー手段により再度、キーが押下されたか否かを検出し、 再度、キーの押下が検出された場合、前記クロック供給
    手段によるクロック供給を行わせるように前記スタンバ
    イ状態に移行させ、 一方、キーの押下が検出されなかった場合、前記第1制
    御手段を前記停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電
    力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第2キー手段で対象とするキーは、
    前記第1キー手段でも対象とされることを特徴とする請
    求項6記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記第2キー手段で対象とするキーは、
    前記第1キー手段では対象とされないことを特徴とする
    請求項6記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 待機時の消費電力を抑える低消費電力ス
    タンバイ状態を有し、任意のキーの押下により前記低消
    費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷移するフ
    ァクシミリ装置において、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 複数のキーをグループ化しておき、クロックを用いた所
    定間隔毎にキー押下の対象となるグループを遷移させ、
    ダイナミックキースキャン方式によりグループ化された
    複数のキーのうちどのキーが押下されたかを検知する第
    1キー検知機能、およびクロックを用いずに前記低消費
    電力スタンバイ状態から前記スタンバイ状態に移行する
    際に使用するキーが押下されたかを検知する第2キー検
    知機能を有するキー手段と、 該キー手段を動作させるために必要なクロックを供給す
    るクロック供給手段と、 前記第1制御手段および前記クロック供給手段に接続さ
    れ、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記動
    作状態に保持し、前記クロック供給手段によるクロック
    の供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状態では前記
    第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記クロック供
    給手段によるクロックの供給を行わないように制御する
    第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記キー手段の第2キー検知機能によりキーの押下
    が検出された場合、前記第1制御手段を前記動作状態に
    遷移させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記キー手
    段の第2キー検知機能により再度、キーが押下されたか
    否かを検出し、 再度、キーの押下が検出された場合、前記クロック供給
    手段によるクロック供給を行わせるように前記スタンバ
    イ状態に移行させ、 一方、キーの押下が検出されなかった場合、前記第1制
    御手段を前記停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電
    力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファクシミリ
    装置。
  10. 【請求項10】 第2キー検知機能で対象とするキー
    は、前記第1キー検知機能でも対象とされることを特徴
    とする請求項9記載のファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 第2キー検知機能で対象とするキー
    は、前記第1キー検知機能で対象とされないことを特徴
    とする請求項9記載のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、原稿有りにより前記低消費電力
    スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷移するファクシ
    ミリ装置において、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 原稿を読み取る光電変換素子および駆動素子を有する読
    取手段と、 該読取手段で読み取られる原稿の有無を検出する原稿検
    出手段と、 該原稿検出手段に供給する電力を制御する第1電力供給
    手段と、 前記読取手段に供給する電力を制御する第2電力供給手
    段と、 前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給手段に
    接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を
    前記動作状態に保持し、前記第1および第2電力供給手
    段による電力供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状
    態では前記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記
    第1電力供給手段による電力供給と電力未供給を交互に
    繰り返すとともに、前記第2電力供給手段による電力供
    給を行わないように制御する第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記原稿検出手段により原稿有りが検出された場
    合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、前記
    第1電力供給手段による電力供給を行わせるように移行
    させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記原稿検
    出手段により再度、原稿の有無を検出し、 再度、原稿有りが検出された場合、前記第2電力供給手
    段による電力供給を行わせるように前記スタンバイ状態
    に移行させ、 一方、原稿無しが検出された場合、前記第1制御手段を
    前記停止状態に遷移させ、前記第1電力供給手段による
    電力供給を行わないように移行させ、再度、前記低消費
    電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  13. 【請求項13】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、原稿を押さえる圧板の開放によ
    り前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態に
    遷移するファクシミリ装置において、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 前記圧板の開閉状態を検出する圧板検出手段と、 該圧板検出手段に供給する電力を制御する第1電力供給
    手段と、 前記圧板に押さえられた原稿を読み取る光電変換素子お
    よび駆動素子を有する読取手段と、 該読取手段に供給する電力を制御する第2電力供給手段
    と、 前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給手段に
    接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を
    前記動作状態に保持し、前記第1および第2電力供給手
    段による電力供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状
    態では前記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記
    第2電力供給手段による電力供給を行わないように制御
    する第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記圧板検出手段により前記圧板の開状態が検出さ
    れた場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移さ
    せ、前記第1電力供給手段による電力供給を行わせるよ
    うに移行させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記圧板検
    出手段により再度、前記圧板の開閉状態を検出し、 再度、前記圧板の開状態が検出された場合、前記第2電
    力供給手段による電力供給を行わせるように前記スタン
    バイ状態に移行させ、 一方、前記圧板の閉状態が検出された場合、前記第1制
    御手段を前記停止状態に遷移させ、前記第1電力供給手
    段による電力供給を行わないように移行させ、再度、前
    記低消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするフ
    ァクシミリ装置。
  14. 【請求項14】 前記第2制御手段は、前記低消費電力
    スタンバイ状態では、前記第1制御手段を前記停止状態
    に保持し、前記第1電力供給手段による電力供給を行う
    とともに、前記第2電力供給手段による電力供給を行わ
    ないようにすることを特徴とする請求項1または請求項
    13記載のファクシミリ装置。
  15. 【請求項15】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、電話回線からの起動信号あるい
    は電話器のオフフックにより前記低消費電力スタンバイ
    状態からスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置に
    おいて、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 前記電話回線からの起動信号を検出する起動信号検出手
    段と、 前記電話器のオフフック状態を検出するオフフック検出
    手段と、 前記起動信号検出手段と前記オフフック検出手段を含
    み、電話回線網との制御を行う網制御手段と、 該網制御手段から前記起動信号検出手段および前記オフ
    フック検出手段が動作するために必要な部分を除いた部
    分に供給する電力を制御する第1電力供給手段と、 該網制御手段から前記起動信号検出手段および前記オフ
    フック検出手段が動作するために必要な部分に供給する
    電力を制御する第2電力供給手段と、 前記第1制御手段、前記第1および第2電力供給手段に
    接続され、前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を
    前記動作状態に保持し、前記第1および第2電力供給手
    段による電力供給を行い、前記低消費電力スタンバイ状
    態では前記第1制御手段を前記停止状態に保持し、前記
    第1電力供給手段による電力供給を行わないと共に、前
    記第2電力供給手段による電力供給と電力未供給とを交
    互に繰り返すように制御する第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記オフフック検出手段または前記起動信号検出手
    段によりそれぞれオフフックまたは起動信号が検出され
    た場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、
    前記第2電力供給手段による電力供給を行わせるように
    移行させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記オフフ
    ック検出手段または前記起動信号検出手段により再度、
    オフフックまたは起動信号の有無を検出し、 再度、オフフックまたは起動信号が検出された場合、前
    記第1電力供給手段による電力供給を行わせるように前
    記スタンバイ状態に移行させ、 一方、オフフックおよび起動信号が検出されなかった場
    合、前記第1制御手段を前記停止状態に遷移させ、前記
    第2電力供給手段による電力供給を行わないように移行
    させ、再度、前記低消費電力スタンバイ状態に戻ること
    を特徴とするファクシミリ装置。
  16. 【請求項16】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、電話回線からの起動信号あるい
    は電話器のオフフックにより前記低消費電力スタンバイ
    状態からスタンバイ状態に遷移するファクシミリ装置に
    おいて、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 前記電話回線からの起動信号を検出する起動信号検出手
    段と、 前記電話器のオフフック状態を検出するオフフック検出
    手段と、 前記起動信号検出手段と前記オフフック検出手段を含
    み、電話回線網との制御を行う網制御手段と、 該網制御手段に供給する電力を制御する電力供給手段
    と、 前記第1制御手段および前記電力供給手段に接続され、
    前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記動作状
    態に保持し、前記電力供給手段による電力供給を行い、
    前記低消費電力スタンバイ状態では前記第1制御手段を
    前記停止状態に保持し、前記電力供給手段による電力供
    給を行うように制御する第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記オフフック検出手段または前記起動信号検出手
    段によりそれぞれオフフックまたは起動信号が検出され
    た場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記オフフ
    ック検出手段または前記起動信号検出手段により再度、
    オフフックまたは起動信号の有無を検出し、 再度、オフフックまたは起動信号が検出された場合、前
    記電力供給手段による電力供給を行わせるように前記ス
    タンバイ状態に移行させ、 一方、オフフックおよび起動信号が検出されなかった場
    合、前記第1制御手段を前記停止状態に遷移させ、再
    度、前記低消費電力スタンバイ状態に戻ることを特徴と
    するファクシミリ装置。
  17. 【請求項17】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、コンピュータからの起動信号に
    より前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態
    に遷移するファクシミリ装置において、 消費電力の大きい動作状態および消費電力の小さい停止
    状態を有し、該動作状態または停止状態で装置を制御す
    る第1制御手段と、 前記コンピュータとインターフェース信号をやり取りす
    る送受信手段と、 前記インターフェース信号のうち、前記コンピュータか
    らの起動信号を検出する起動信号検出手段と、 前記送受信手段から前記起動信号検出手段が動作するた
    めに必要な部分を除いた部分に供給する電力を制御する
    電力供給手段と、 前記第1制御手段および前記電力供給手段に接続され、
    前記スタンバイ状態では前記第1制御手段を前記動作状
    態に保持し、前記電力供給手段による電力供給を行い、
    前記低消費電力スタンバイ状態では前記第1制御手段を
    前記停止状態に保持し、前記電力供給手段による電力供
    給を行わないように制御する第2制御手段とを備え、 前記低消費電力スタンバイ状態では、前記第2制御手段
    は、前記起動信号検出手段により起動信号が検出された
    場合、前記第1制御手段を前記動作状態に遷移させ、 該動作状態に遷移した前記第1制御手段は、前記起動信
    号検出手段により再度、起動信号の有無を検出し、 再度、起動信号が検出された場合、前記電力供給手段に
    よる電力供給を行わせるように前記スタンバイ状態に移
    行させ、 一方、起動信号が検出されなかった場合、前記第1制御
    手段を前記停止状態に遷移させ、再度、前記低消費電力
    スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファクシミリ装
    置。
  18. 【請求項18】 待機時の消費電力を抑える低消費電力
    スタンバイ状態を有し、解除要因を検出することにより
    前記低消費電力スタンバイ状態からスタンバイ状態に遷
    移するファクシミリ装置の電力供給方法において、 前記低消費電力スタンバイ状態で前記解除要因を検出し
    た場合、装置を消費電力の大きい動作状態に移行させた
    後、再度、前記解除要因の有無を検出し、 再度、前記解除要因が検出された場合、前記スタンバイ
    状態に移行させ、 一方、前記解除要因が検出されなかった場合、装置を消
    費電力の小さい停止状態に遷移させ、再度、前記低消費
    電力スタンバイ状態に戻ることを特徴とするファクシミ
    リ装置の電力供給方法。
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