JPH112733A - アレイ格子型光合分波器 - Google Patents

アレイ格子型光合分波器

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JPH112733A
JPH112733A JP15658997A JP15658997A JPH112733A JP H112733 A JPH112733 A JP H112733A JP 15658997 A JP15658997 A JP 15658997A JP 15658997 A JP15658997 A JP 15658997A JP H112733 A JPH112733 A JP H112733A
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waveguide
array
channel waveguide
channel
fan
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JP15658997A
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English (en)
Inventor
Katsunari Okamoto
勝就 岡本
Yasuji Omori
保治 大森
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計の自由度を大きくでき、機能性の高い光
周波数分離・合波素子を実現。 【解決手段】 シリコン基板6上に入力用チャネル導波
路1、チャネル導波路アレイ3、出力用チャネル導波路
5が、また入力用チャネル導波路1とチャネル導波路ア
レイ3とを接続する第1の扇型スラブ導波路2と、チャ
ネル導波路アレイ3と出力用チャネル導波路5とを接続
する第2の扇型スラブ導波路4とが配置される。チャネ
ル導波路アレイ3における光導波路は、順次△Lずつ導
波路長が長くなるように設定される。第1の扇型スラブ
導波路とチャネル導波路アレイとの境界におけるチャネ
ル導波路アレイの間隔D1 とチャネル導波路アレイと第
2の扇型スラブ導波路との境界におけるチャネル導波路
アレイの間隔Dとが異なること、または第1の扇型スラ
ブ導波路の曲率半径R1 と第2の扇型スラブ導波路の曲
率半径Rとが異なること、またはD1 とDが異なり、か
つR1 とRも異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光周波数多重(F
DM:Frequency Division Multiplexing )あるいは光
波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexin
g)通信方式において使用するアレイ格子型光合分波器
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すような従来のアレイ格子型光
合分波器においては、シリコン基板12上に入力用チャ
ネル導波路7、チャネル導波路アレイ9、出力用チャネ
ル導波路11、および上記入力用チャネル導波路7とチ
ャネル導波路アレイ9とを接続する第1の扇型スラブ導
波路8と、上記チャネル導波路アレイ9と出力用チャネ
ル導波路11とを接続する第2の扇型スラブ導波路10
とが配置されている。チャネル導波路アレイ9における
光導波路は、順次△Lずつ導波路長が長くなるように設
定されている。
【0003】このような従来のアレイ格子型光合分波器
においては、第1の扇型スラブ導波路8とチャネル導波
路アレイ9との境界におけるチャネル導波路アレイの各
光導波路間の間隔D1 と、チャネル導波路アレイ9と第
2の扇型スラブ導波路10との境界におけるチャネル導
波路アレイの各光導波路間の間隔Dとが同一であり、か
つ第1の扇型スラブ導波路8の曲率半径R1 と、第2の
扇型スラブ導波路10の曲率半径Rも同一であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図5に示すようなアレイ格子型光合分波器においては、
上記のように、D1 =DかつR1 =Rであるために、本
発明の実施の形態の欄で詳述するように、第1の扇型ス
ラブ導波路8に対する入力用チャネル導波路7の垂直方
向の位置ξおよびその間隔δξと、第2の扇型スラブ導
波路10に対する出力用チャネル導波路11の垂直方向
の位置xおよびその間隔δxとの関係は一義的に決定さ
れてしまい、アレイ格子型光合分波器の設計の自由度が
ほとんど無かった。このため、機能性の高い光周波数分
離・合波素子を実現することができないという解決すべ
き課題があった。
【0005】本発明の目的は、上記のような従来技術の
課題を解決すべく、設計の自由度を大きくでき、機能性
の高い光周波数分離・合波素子を実現できるアレイ格子
型光合分波器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、基板上に配置された入力用チャ
ネル導波路と、チャネル導波路アレイと、出力用チャネ
ル導波路と、および前記入力用チャネル導波路と前記チ
ャネル導波路アレイとを接続する第1の扇型スラブ導波
路と、前記チャネル導波路アレイと前記出力用チャネル
導波路とを接続する第2の扇型スラブ導波路とを具え、
前記チャネル導波路アレイの各導波路の長さが所定の導
波路長差で順次長くなるように構成されたアレイ導波路
格子において、前記第1の扇型スラブ導波路と前記チャ
ネル導波路アレイとの境界における該チャネル導波路ア
レイの各導波路の間隔D1 と、該チャネル導波路アレイ
と前記第2の扇型スラブ導波路との境界における該チャ
ネル導波路アレイの各導波路の間隔Dとが異なることを
特徴とする。
【0007】また、請求項2の発明は、基板上に配置さ
れた入力用チャネル導波路と、チャネル導波路アレイ
と、出力用チャネル導波路と、および前記入力用チャネ
ル導波路と前記チャネル導波路アレイとを接続する第1
の扇型スラブ導波路と、前記チャネル導波路アレイと前
記出力用チャネル導波路とを接続する第2の扇型スラブ
導波路とを具え、前記チャネル導波路アレイの各導波路
の長さが所定の導波路長差で順次長くなるように構成さ
れたアレイ導波路格子において、前記第1の扇型スラブ
導波路の曲率半径R1 と、前記第2の扇型スラブ導波路
の曲率半径Rとが異なることを特徴とする。
【0008】また、請求項3の発明は、基板上に配置さ
れた入力用チャネル導波路と、チャネル導波路アレイ
と、出力用チャネル導波路と、および前記入力用チャネ
ル導波路と前記チャネル導波路アレイとを接続する第1
の扇型スラブ導波路と、前記チャネル導波路アレイと前
記出力用チャネル導波路とを接続する第2の扇型スラブ
導波路とを具え、前記チャネル導波路アレイの各導波路
の長さが所定の導波路長差で順次長くなるように構成さ
れたアレイ導波路格子において、前記第1の扇型スラブ
導波路と前記チャネル導波路アレイとの境界における該
チャネル導波路アレイの各導波路の間隔D1 と、該チャ
ネル導波路アレイと前記第2の扇型スラブ導波路との境
界における該チャネル導波路アレイの各導波路の間隔D
とが異なり、かつ前記第1の扇型スラブ導波路の曲率半
径R1 と、前記第2の扇型スラブ導波路の曲率半径Rと
が異なることを特徴とする。
【0009】本発明は、第1の扇型スラブ導波路とチャ
ネル導波路アレイとの境界におけるチャネル導波路アレ
イの間隔D1 と、チャネル導波路アレイと第2の扇型ス
ラブ導波路との境界におけるチャネル導波路アレイの間
隔Dとが異なること、または前記の第1の扇型スラブ導
波路の曲率半径R1 と、第2の扇型スラブ導波路の曲率
半径Rとが異なること、またはD1 とDが異なり、かつ
1 とRも異なるようにしたので、アレイ格子型光合分
波器の設計の自由度が非常に大きくなる。このため機能
性の高い光周波数分離・合波素子を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の一実施形態におけるアレイ
格子型光合分波器の全体の構成を示し、図2は図1の第
1扇型スラブ導波路2の近傍における光の伝搬を拡大し
て示し、図3は図1の第2扇型スラブ導波路4の近傍に
おける光の伝搬を拡大して示す。
【0012】図1において、1は入力用チャネル導波
路、2は第1の扇型スラブ導波路、3はチャネル導波路
アレイ、4は第2の扇型スラブ導波路、5は出力用チャ
ネル導波路、および6はシリコン基板である。シリコン
基板6上に、入力用チャネル導波路1、チャネル導波路
アレイ3、出力用チャネル導波路5が配置され、かつ上
記入力用チャネル導波路1と上記チャネル導波路アレイ
3とを接続する第1の扇型スラブ導波路2と、上記チャ
ネル導波路アレイ3と上記出力用チャネル導波路5とを
接続する第2の扇型スラブ導波路4とが配置されてい
る。チャネル導波路アレイ3における光導波路は、順次
△Lずつ導波路長が長くなるように設定されている。
【0013】このように構成されたアレイ格子型光合分
波器の入力用チャネル導波路1に、周波数f0 (波長λ
0 =c/f0 、cは光の速度)の信号光が入射した場合
は、第1の扇型スラブ導波路2の近傍における光の伝搬
の様子は図2に示すようになり、第2の扇型スラブ導波
路4の近傍における光の伝搬の様子は図3に示すように
なる。
【0014】図2において、R1 は第1の扇型スラブ導
波路2の曲率半径である。εは入力用チャネル導波路1
と第1の扇型スラブ導波路2の境界における原点O1に
対する入力用チャネル導波路1の接続位置までの距離を
示し、時計回り方向を正とする。いま、P1 の位置にあ
る入力用チャネル導波路1に光が入射し、第1の扇型ス
ラブ導波路2を伝搬してチャネル導波路アレイ3の(i
−1)番目の導波路とi番目の導波路に到達する光に着
目する。ここで、第1の扇型スラブ導波路2とチャネル
導波路アレイ3との境界におけるチャネル導波路アレイ
の各光導波路間の間隔はD1 である。
【0015】チャネル導波路アレイ3の(i−1)番目
の導波路とi番目の導波路を伝搬した光は、図3に示す
ように、第2の扇型スラブ導波路4を伝搬して出力用チ
ャネル導波路5に到達する。図3において、Rは、第2
の扇型スラブ導波路4の曲率半径である。xは第2の扇
型スラブ導波路4と出力用チャネル導波路5の境界にお
ける原点Oに対する出力用チャネル導波路5の接続位置
までの距離を示し、時計回り方向を正とする。
【0016】図2において、チャネル導波路アレイ3の
i番目の導波路の境界における位置をA1 とし、(i−
1)番目の導波路の境界における位置をB1 とすると、
11 の長さ、およびP11 の長さは次式(1)の
ように近似的に表される。
【0017】
【数1】
【0018】また、図3において、チャネル導波路アレ
イ3のi 番目の導波路の境界における位置をAとし、
(i−1)番目の導波路の境界における位置をBとする
と、APの長さ、およびBPの長さは次式(2)のよう
に近似的に表される。
【0019】
【数2】
【0020】図2の点P1 から入射した光が図3の点P
に到達するまでの位相変化量は、i番目の導波路および
(i−1)番目の導波路を伝搬した各々の光に対して次
式(3)、(4)で与えられる。
【0021】P1 →i番目の導波路→Pの光についての
位相変化量φA は、
【0022】
【数3】
【0023】P1 →(i―1)番目の導波路→Pの光に
ついての位相変化量φB は、
【0024】
【数4】
【0025】ここで、βsはスラブ導波路2および4の
伝搬定数、βcはチャネル導波路アレイ3の伝搬定数、
Laはチャネル導波路アレイ3における最短の導波路の
長さである。
【0026】P1 →i番目の導波路→Pの光の位相φA
とP1 →(i−1)番目の導波路→Pの光の位相φB
差をΘとすると
【0027】
【数5】 Θ=φA −φB =2mπ (mは整数) (5) のとき光は強め合って干渉する。すなわち
【0028】
【数6】
【0029】が成り立つとき、入力用チャネル導波路1
のP1 から入射し、チャネル導波路アレイ3を通つた光
は点Pに集光することになる。ここで
【0030】
【数7】
【0031】を満足する(ξ、x)のペア位置は、いづ
れの位置でも周波数f0 (波長λ0 =c/f0 )の光の
集光条件を満足することを表している。このとき、上式
(6)、(7)からチャネル導波路アレイ3における光
路長差△Lに関する条件が次式(8)のように与えられ
る。
【0032】
【数8】 βc(λ0 )△L=2mπ (8) 上式(8)は等価屈折率を用いて表すと次式(9)のよ
うになる。
【0033】
【数9】 nc ΔL=mλ0 (9) ただし、nc はチャネル導波路アレイ3の等価屈折率で
あり
【0034】
【数10】 nc =βc/k (10) である。ただし、kは定数である。
【0035】つぎに、波長がδλ(=−δf・λ0 /f
0 )だけ異なる光が図1のアレイ格子型光合分波器に入
射した場合を考える。この場合、上式(6)から次式
(11)、(12)が得られる。
【0036】
【数11】
【0037】
【数12】
【0038】ただし、Nc は次式(13)で与えられる
群屈折率であり
【0039】
【数13】
【0040】ns はスラブ導波路2、4の等価屈折率で
あり
【0041】
【数14】 ns =βs/k (14) で与えられる。
【0042】従来のアレイ格子型光合分波器において
は、D1 =D、かつR1 =Rであるために、上式(1
1)、(12)から分かるように、|δx|=|δξ|
となっていた。このために、従来では、図1における入
力用チャネル導波路1の位置ξおよびその間隔δξと、
出力用チャネル導波路5の位置xおよびその間隔δxと
の関係は一義的に決定されてしまい、アレイ格子型光合
分波器の設計の自由度がほとんど無かった。
【0043】これに対し、本発明のアレイ格子型光合分
波器においては、チャネル導波路アレイ3の間隔D1
Dとが異なること、または扇型スラブ導波路1、4の曲
率半径R1 とRとが異なることを特徴としているので、
アレイ格子型光合分波器の設計の自由度が非常に大きく
なる。これを具体例で更に詳述する。
【0044】(例1)上式(11)、(12)から分か
るように、D1 ≠Dで、かつR1 ≠Rの場合においても
【0045】
【数15】
【0046】であれば、|δx|=|δξ|となる。し
たがって、本発明は従来のアレイ格子型光合分波器の性
能はそのまま保つている。
【0047】(例2)次に、アレイ格子型光合分波器の
作製時に屈折率等のパラメー夕が変動して、中心波長λ
0 が所定の値からずれたような場合に、対処できるアレ
イ格子型光合分波器について説明する。
【0048】いま一例として、λ0 =1.559μm
(f=192.299THz)、nc=1.445、m
=92、△L=99.26μm、Nc =1.465、n
s =1.45、R=1.555mm、D=20μm、R
1 =1.425mm、D1 =22μmとする。
【0049】このとき、上式(11)、(12)から
【0050】
【数16】 |δx|=5000×δλ(μm) (16)
【0051】
【数17】 |δξ|=4166.7×δλ(μm) (17) となる。上式(16)においては、δλ=5nmのと
き、|δx|=25μmとなり、上式(17)において
はδλ=6nmのとき、|δξ|=25μmとなること
が分かる。
【0052】また、波長λの光の入射と集光のペア位置
(ξ,x)の関係は、上式(7)から
【0053】
【数18】
【0054】で与えられ、上記のパラメータの場合には
ξ=x/1.2となる。
【0055】したがって、入力用チャネル導波路1と出
力用チャネル導波路5の導波路間隔をいずれもd1 =|
δξ|=25μm、d=|δx|=25μmとし、全入
出力用チャネル導波路本数を16とするときには、本発
明のアレイ格子型光合分波器の透過中心波長には次に示
すような関係がある。
【0056】(1)6番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→11番目の出力導波路に(λ0 −2δ
λ/5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5n
m間隔の異なる信号光が順次出射する。
【0057】(2)7番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→10番目の出力導波路に(λ0 ―δλ
/5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5nm
間隔の異なる信号光が順次出射する。
【0058】(3)8番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→9番目の出力導波路にλ0 の波長の光
が出射し、他の出力導波路には5nm間隔の異なる信号
光が順次出射する。
【0059】(4)9番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→8番目の出力導波路に(λ0 +δλ/
5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5nm間
隔の異なる信号光が順次出射する。
【0060】(5)10番目の入力導波路にWDM信号
光を入射した場合→7番目の出力導波路に(λ0 +2δ
λ/5)の波畏の光が出射し、他の出力導波路には5n
m間隔の異なる信号光が順次出射する。
【0061】このように、本発明のアレイ格子型光合分
波器においては、作製時のパラメー夕変動によって中心
波長がシステムの設定値からずれた場合にも、用いる入
力導波路の位置を変えることによって中心波長を調整す
ることが出来る。
【0062】
【実施例】図1に示す本発明のアレイ格子型光合分波器
の作製は、石英系光導波路を用いて行った。まず、Si
基板上に火炎堆積法によってSiO2 下部クラッド層を
堆積し、次にGeO2 をドーパントとして添加したSi
2 ガラスのコア層を堆積した後に、電気炉で透明ガラ
ス化した。次に、上記発明の実施の形態の欄ですでに説
明した設計に基づくマスクパターンを用いて、コア層を
エッチングして、コアを形成した後、再びSiO2 上部
クラッド層を堆積して作製した。
【0063】このように作製したアレイ格子型光合分波
器の入力用チャンネル導波路1に波長1.55μm帯で
周波数間隔5nmの光を入射させたときの、各入力導波
路番号に対する分波中心波長の測定結果を図4示す。図
4の特性図から以下のことが確認された。
【0064】(1)6番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→11番目の出力導波路に(λ0 −2δ
λ/5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5n
m間隔の異なる信号光が順次出射している。
【0065】(2)7番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→10番目の出力導波路に(λ0 −δλ
/5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5nm
間隔の異なる信号光が順次出射している。
【0066】(3)8番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→9番目の出力導波路にλ0 の波長の光
が出射し、他の出力導波路には5nm間隔の異なる信号
光が順次出射している。
【0067】(4)9番目の入力導波路にWDM信号光
を入射した場合→8番目の出力導波路に(λ0 +δλ/
5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5nm間
隔の異なる信号光が順次出射している。
【0068】(5)10番目の入力導波路にWDM信号
光を入射した場合→7番目の出力導波路に(λ0 +2δ
λ/5)の波長の光が出射し、他の出力導波路には5n
m間隔の異なる信号光が順次出射している。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分波特性の中心波長を変えることが出来るので、システ
ムの要求や作製時のパラメー夕変動に容易に対応するこ
とが可能である。
【0070】したがって、本発明のアレイ格子型光合分
波器は、機能性の高い光周波数分離・合波素子を実現す
ることができ、FDMあるいはWDMを用いた大容量・
長距離光通信において大きな利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のアレイ格子型光合分波器
の全体の構成を示す図である。
【図2】図1の第1扇型スラブ導波路2の近傍における
光の伝搬を拡大して示す図である。
【図3】図1の第2扇型スラブ導波路4の近傍における
光の伝搬を拡大して示す図である。
【図4】本発明のアレイ格子型光合分波器の分波中心波
長の測定結果を示す特性図である。
【図5】従来のアレイ格子型光合分波器の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 入力用チャネル導波路 2 第1の扇型スラブ導波路 3 チャネル導波路アレイ 4 第2の扇型スラブ導波路 5 出力用チャネル導波路 6 シリコン基板 7 入力用チャネル導波路 8 第1の扇型スラブ導波路 9 チャネル導波路アレイ 10 第2の扇型スラブ導波路 11 出力用チャネル導波路 12 シリコン基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に配置された入力用チャネル導波
    路と、チャネル導波路アレイと、出力用チャネル導波路
    と、および前記入力用チャネル導波路と前記チャネル導
    波路アレイとを接続する第1の扇型スラブ導波路と、前
    記チャネル導波路アレイと前記出力用チャネル導波路と
    を接続する第2の扇型スラブ導波路とを具え、前記チャ
    ネル導波路アレイの各導波路の長さが所定の導波路長差
    で順次長くなるように構成されたアレイ導波路格子にお
    いて、 前記第1の扇型スラブ導波路と前記チャネル導波路アレ
    イとの境界における該チャネル導波路アレイの各導波路
    の間隔D1 と、該チャネル導波路アレイと前記第2の扇
    型スラブ導波路との境界における該チャネル導波路アレ
    イの各導波路の間隔Dとが異なることを特徴とするアレ
    イ格子型光合分波器。
  2. 【請求項2】 基板上に配置された入力用チャネル導波
    路と、チャネル導波路アレイと、出力用チャネル導波路
    と、および前記入力用チャネル導波路と前記チャネル導
    波路アレイとを接続する第1の扇型スラブ導波路と、前
    記チャネル導波路アレイと前記出力用チャネル導波路と
    を接続する第2の扇型スラブ導波路とを具え、前記チャ
    ネル導波路アレイの各導波路の長さが所定の導波路長差
    で順次長くなるように構成されたアレイ導波路格子にお
    いて、 前記第1の扇型スラブ導波路の曲率半径R1 と、前記第
    2の扇型スラブ導波路の曲率半径Rとが異なることを特
    徴とするアレイ格子型光合分波器。
  3. 【請求項3】 基板上に配置された入力用チャネル導波
    路と、チャネル導波路アレイと、出力用チャネル導波路
    と、および前記入力用チャネル導波路と前記チャネル導
    波路アレイとを接続する第1の扇型スラブ導波路と、前
    記チャネル導波路アレイと前記出力用チャネル導波路と
    を接続する第2の扇型スラブ導波路とを具え、前記チャ
    ネル導波路アレイの各導波路の長さが所定の導波路長差
    で順次長くなるように構成されたアレイ導波路格子にお
    いて、 前記第1の扇型スラブ導波路と前記チャネル導波路アレ
    イとの境界における該チャネル導波路アレイの各導波路
    の間隔D1 と、該チャネル導波路アレイと前記第2の扇
    型スラブ導波路との境界における該チャネル導波路アレ
    イの各導波路の間隔Dとが異なり、かつ前記第1の扇型
    スラブ導波路の曲率半径R1 と、前記第2の扇型スラブ
    導波路の曲率半径Rとが異なることを特徴とするアレイ
    格子型光合分波器。
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