JPH11272257A - 画像処理装置、画像出力装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像出力装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH11272257A
JPH11272257A JP10375621A JP37562198A JPH11272257A JP H11272257 A JPH11272257 A JP H11272257A JP 10375621 A JP10375621 A JP 10375621A JP 37562198 A JP37562198 A JP 37562198A JP H11272257 A JPH11272257 A JP H11272257A
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弘 関根
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滋 月村
Hiroyuki Kono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コード画像データを描画パターンデータに展
開処理する際に、高品質を確保した上で、大容量のメモ
リを必要せずに、かつ、処理時間の短縮化を図る。 【解決手段】 コード画像データを二値化した描画パタ
ーンデータに展開する二値展開部254と、コード画像
データを多値化した描画パターンデータに展開する多値
展開部255と、コード画像データが文字や線画の描画
に関するデータであって、所定の条件に該当するか否か
を判別して、適用すべき展開部を決定する展開方式決定
部252とを備えて、この展開方式決定部252によっ
て決定された展開部にコード画像データを適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や線画などを
出力する際に、必要に応じて、エッジ部分のジャギー
(ギザギザ)を視覚的に滑らかにする画像処理装置、画
像出力装置、画像処理方法、および、その画像処理をコ
ンピュータに実行させるための画像処理プログラムを記
録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、PDL(ページ記述言語)など
のコード画像データを用いると、写真などのイメージデ
ータや、線画、文字などが混在した画像を異なった機種
の端末において共通の出力装置で出力したり、異なる出
力装置において共通に出力することが可能となる。この
ため、コード画像データは、画像出力を行なう場合に広
く用いられている。このようなコード画像データは、周
知のように、描画領域を各種描画命令によるベクトルデ
ータやアウトラインデータで規定するため、プリンタや
ディスプレイ等に出力する際には、当該コード画像デー
タの内容を解釈して、イメージデータたる描画パターン
データに展開(変換)する必要がある。
【0003】ここで、コード画像データによって、図1
6(a)に示すような、直線を描画する場合について検
討してみる。この場合、描画すべき領域が少しでも画素
にかかっていれば、当該画素を描画領域とする二値化処
理を実行して展開すると、同図(b)に示すように、そ
の描画パターンデータで描画される線の境界(エッジ)
部分において、ジャギーが目立つ結果となる。
【0004】そこで、文字や線画を出力する際に、ジャ
ギーを視覚的に滑らかにするアンチエイリアシング(ス
ムージング)処理が適用される。この処理の一例につい
て、同図(a)において丸で囲んだエッジ部分にかかる
画素が同図(c)で示すような状態にある場合について
説明すると、第1に、同図(d)に示すように、この画
素を複数(例えば16個)のサブピクセルに分割する。
第2に、例えば、描画すべき領域がサブピクセルの面積
の半分以上となっていれば、同図(e)に示すように、
当該サブピクセルに「1」という画素値を与える一方、
そうでなければ、当該サブピクセルに「0」という画素
値を与える。なお、画素値を与える判断には種々の手法
がある。第3に、分割したサブピクセルの画素値の総和
を、当該画素について多値化した画素値とする。この図
で示す例にあっては、当該画素の画素値が「10」とし
て多値化される。このように文字や線画等の画素を多値
化処理すると、エッジ部分の画素は、描画すべく領域と
そうでない領域との中間階調となるので、ジャギーが視
覚的に抑えられることなる。なお、図16(d)および
(e)に示す例にあっては、1画素を16個のサブピク
セルに分割したので、多値化による階調度は「0」〜
「16」の17階調となるが、さらに、多数のサブピク
セルに分割することによって、階調数を高めることも可
能である。
【0005】また、特開平4−195268号には、多
値化処理の際にベクトルデータの傾きに応じて、サブピ
クセルの形状や分割数など最適化する技術が記載されて
いる。この技術によっても、ジャギーを目立たなくさせ
ることが可能である。このように、コード画像データに
おけるベクトルデータを、そのエッジ部分に多値化した
画素を配置させることによって、出力品質の向上が可能
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベクト
ルデータを、多値化した描画パターンデータに展開する
ためには、サブピクセルに分割する関係上、出力機器の
解像度よりも高い解像度にて展開して、一時的にせよ、
保持する必要が生じる。このため、アンチエイリアシン
グ処理をしない場合と比べて、より大容量のメモリを必
要とし、さらに、処理時間も長期化するといった問題が
あった。
【0007】また、図17(a)に示すように、1画素
の大きさに比べて幅が細い線を描画する場合について検
討してみる。この場合、描画すべき領域が少しでも画素
にかかっていれば当該画素を「1」とする、あるいは、
描画すべき領域が画素の中心にかかっていれば当該画素
を「1」とする二値化処理を実行すると、同図(b)に
示すような結果となる。一方、同図(a)に示す線に対
し、上述のような多値化処理を実行すると、画素値は非
常に小さい値となって、出力される線の濃度は結果的に
低くなってしまう。したがって、場合によっては、多値
化処理よりも二値化処理の方が、出力品質や光学的読取
での認識性などの面において、結果的に優れることが発
生し得る。なお、図に示す例にあっては、二値化処理し
た場合における画素値「1」は、多値化処理した場合に
おける画素値「16」に相当し、いずれも当該画素の濃
度が「100%」の場合を示す。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、コード画像データを
描画パターンデータに展開処理する際に、必要に応じ
て、アンチエイリアシング処理を実行することにより、
大容量のメモリを必要せずにかつ、処理時間の短縮化を
図るとともに、ジャギーが目立たなくて高品質な描画パ
ターンデータを生成することが可能な画像処理装置、並
びにその画像出力が可能な画像出力装置、画像処理方
法、さらに、その画像処理をコンピュータに実行させる
ための画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、コード画像データを描画パターンデータに展
開する画像処理装置であって、前記コード画像データ
を、二値化した描画パターンデータに展開する第1の展
開手段と、前記コード画像データを、多値化した描画パ
ターンデータに展開する第2の展開手段と、コード画像
データを展開させる展開手段として、前記第1あるいは
第2の展開手段のいずれか一方を選択して適用する選択
手段とを具備することを特徴としている。
【0010】(作用)本発明によれば、文字や線画等の
描画命令を記述したコード画像データを解釈して、その
ビットイメージたる描画パターンデータに展開する際
に、文字や線画などのエッジ部分のジャギーが目立つ場
合もあり得るがその処理が高速な第1の展開手段、ある
いは、多値化して、文字や線画などのエッジ部分を視覚
的に滑らかにする第2の展開手段のいずれか一方の展開
手段を、場面や状況に応じて適切に選択して適用する。
ここで、選択の判断基準としては、線画を出力する場
合、その長さや幅、角度などが考えられる。この理由
は、線の長さあるいは幅のいずれか一方が画素に比べて
小さい程、あるいは、線の角度が水平あるいは垂直に近
い程、そのエッジ部分のジャギーが目立つので、線幅や
角度に応じて、展開処理に用いる展開手段を適切に選択
する必要があるためである。また、選択の判断基準とし
ては、文字を出力する場合、その書体や、サイズ、文字
コードなどが適切である。これら個々の条件によって、
文字のエッジ部分においてジャギーが目立つか否かが定
まるからである。一方、出力品質より処理速度を優先さ
せる場合もあることを考慮する必要がある。この場合、
第2の展開手段の処理に要する時間は、第1の展開手段
のそれよりも長いから、前者の処理に要する時間を予測
し、その予測結果に基づいて展開処理に用いる展開手段
を選択するようにすれば、好ましい結果が得られる。さ
らに、選択の判断基準としては、ユーザの判断も重要で
ある。このため、ユーザ自身が展開処理に用いる展開手
段を選択可能であるのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0012】<1:第1実施形態> <1−1:全体構成>図1は、本発明の第1実施形態に
係る画像処理部を含むシステム全体の構成を示すブロッ
ク図である。この図において、ホストコンピュータ10
0は、出力すべき画像データを、PDL等のコード画像
データとして出力するものである。画像処理部200
は、コード画像データを解釈し、そのうちの文字のアウ
トラインデータや線画のベクトルデータを用いて、ラス
ターイメージを示すラスターデータ(描画パターンデー
タ)に展開するものである。また、画像出力部300
は、ラスターデータにしたがって画像を出力するもので
あり、これには、プリンタやディスプレイなどが該当す
る。
【0013】ここで、アウトラインデータやベクトルデ
ータを厳密に区別する意義はないが、説明の便宜上、文
字の輪郭を規定する情報をアウトラインデータと呼び、
線画の輪郭あるいは端点を規定する情報をベクトルデー
タと呼ぶことにする。なお、文字を出力する場合には、
出力すべき文字を規定する文字コードや、書体、サイ
ズ、スタイル(イタリックなど)、ストロークウェイト
(ボールドなど)、文字の輪郭を規定するアウトライン
データ、ページ上で描画すべき座標データなどのデータ
が必要であり、これらを総称してフォントデータと呼ぶ
ことにする。
【0014】なお、図1は、説明の便宜のために、シス
テムの各ブロックを別個に表したものに過ぎない。すな
わち、画像処理部200は、実際には、ホストコンピュ
ータ100の一機能としてコード画像データをラスター
データに展開する場合もあるし、また、画像出力部30
0の一機能として展開する場合もある。さらには、図示
のようにスタンドアローンタイプの場合もある。ここ
で、画像処理部200がホストコンピュータ100の一
機能となる場合、ホストコンピュータ100は、所定の
プログラムで後述する画像処理部と同等の動作を実行す
ることにより、コード画像データをラスターデータに展
開して出力することになる。一方、後者のように画像出
力部300の一機能となる場合、画像出力部300は、
同様にして画像処理部と同等の動作を実行することによ
り、コード画像データをラスターデータに展開して、こ
のデータに基づいて画像出力を行うことになる。また、
いずれの場合でも、各ブロック間の接続形態は問われな
い。すなわち、ネットワークを介しても良いし、ケーブ
ルによる直結であっても良い。
【0015】<1−1−1:画像処理部>次に、画像処
理部200の詳細構成について説明する。ここでは、原
則として、画像処理部200が、図1に示すように、ス
タンドアローンタイプの場合、あるいは、画像出力部3
00の一機能となる場合について説明する。
【0016】<1−1−1−1:ハードウェア的構成> <1−1−1−2:まず、画像処理部のハードウェア的
構成について図2を参照して説明する。この図におい
て、CPU201は、ROM202に記憶されたプログ
ラムによって後述する機能ブロックを構築して、展開処
理を実行するものであり、この際、RAM203を一時
的に作業領域として使用する。また、RAM203は、
このほかに、出力すべき文字の展開方式を指定するフォ
ントテーブルや、文字コード別に展開方式を指定する文
字コードテーブルなどを記憶する場合がある。なお、こ
れらのテーブルの内容については後述する。一方、デー
タ入力I/F(インターフェイス)204は、展開処理
の対象となるコード画像データを入力するものである。
【0017】次に、操作パネル205は、ユーザの操作
・指示を入力するものであり、特に、本実施形態では、
後述するフォントテーブル、文字コードテーブルの内容
設定や、多値展開の指定などを行うものである。ここ
で、多値展開の指定とは、ユーザがアンチエイリアシン
グ処理の許可を指定した状態であって、後述する「多値
展開可能」と同義であり、この設定は、図4(a)や同
図(b)に示すような画面に対して、ユーザが応答する
ことで行われる。この設定において、「高速」や「二値
展開」のように、多値展開によるアンチエイリアシング
処理を不許可とする旨が指示された場合には、二値展開
のみが指定される一方、「高画質」や「多値展開」のよ
うに、画質の優先が指示された場合には、多値展開の指
定がなされ、後述する手順にしたがって、二値展開ある
いは多値展開が選択されて展開処理が実行されることと
なる。なお、この操作パネル205における設定項目
は、フォントテーブルや、文字コードテーブルの内容も
含めて、ホストコンピュータ100からもリモートで設
定可能となっている。
【0018】また、画像記憶部206は、いわゆるペー
ジメモリであり、ラスターデータを各ページ毎に一時的
に記憶する。すなわち、画像記憶部206は、画像出力
部300の解像度に対応するものであって、その画素と
記憶領域とは1対1に対応するものである。そして、画
像出力I/F207は、画像記憶部206に記憶された
ラスターデータを画像出力部300に出力するためのも
のである。なお、RAM203と画像記憶部206とを
厳密に区別する必要はなく、実際には、RAM203の
一部分として割り当てられた領域が画像記憶部206と
して用いられる。
【0019】ここで、画像処理部200が、ホストコン
ピュータ100の一機能となる場合、CPU201は、
OSやアプリケーションプログラムなどによって後述す
る機能ブロックを構築して、展開処理を実行することと
なる。また、この場合、OSやアプリケーションプログ
ラムからコード画像データを受け取る部分があれば、デ
ータ入力I/F204を別途設ける必要はない。
【0020】<1−1−1−3:機能的構成>次に、図
2に示したハードウェア的構成によって構築される画像
処理部200の機能的構成について、図3を参照して説
明する。この図において、コード画像データ記憶部25
1は、ホストコンピュータ100から受け取ったコード
画像データを記憶するものである。このようなコード画
像データ記憶部251は、図2におけるCPU201が
データ入力I/F204を介して入力したコード画像デ
ータを、RAM203に一時的に格納することと等価で
ある。
【0021】展開方式決定部252は、文字や線画の展
開において、二値展開を適用するのか、あるいは、多値
展開を適用するのかを後述する手順にしたがって決定す
るものである。展開方式選択部253は、コード画像デ
ータ記憶部251に記憶されたコード画像データを、展
開方式決定部252による決定結果にしたがって、二値
展開部254あるいは多値展開部255のいずれか一方
の展開部に供給するものである。
【0022】二値展開部254は、コード画像データを
ラスターデータに単純に二値展開するものである。一
方、多値展開部255は、コード画像データをラスター
データに多値展開して、アンチエイリアシング処理を施
すものである。このような展開方式決定部252、展開
方式選択部253、二値展開部254および多値展開部
255は、図2におけるCPU201が、第1に、RA
M203に格納されたコード画像データに含まれるフォ
ントデータやベクトルデータを解釈して、いずれかの展
開方式で展開すべきかを決定し、第2に、そのアウトラ
インデータやベクトルデータを、決定結果にしたがった
展開方式で展開することと等価である。
【0023】画像記憶部206は、二値展開部254あ
るいは多値展開部255によって展開されたラスターデ
ータをページ毎に合成して記憶するものである。すなわ
ち、図2におけるCPU201は、いずれかの方式によ
って展開したラスターデータを、画像記憶部206にお
いてページ上で描画すべき座標に対応するアドレスにて
書き込む。そして、この画像記憶部206に記憶された
ラスターデータが、画像出力部300の走査方向にした
がって読み出されて、画像出力部300において実際に
画像出力されることとなる。
【0024】また、画像記憶部206は、記憶されたラ
スターデータが、二値展開部254によって展開された
ものであるのか、あるいは、多値展開部255によって
展開されたものであるのかを示す識別データを画素毎に
記憶する。ここで、ラスターデータと、それに対応する
識別データとは、同一領域に記憶されても良いし、両者
の対応関係さえ確保されれば、別々に記憶されても良
い。そして、ラスターデータが読み出される場合には、
その画素に対応する識別データも同時に読み出されて、
画像出力部300に供給される。これにより、画像出力
部300では、多値化された画素を出力する場合に、例
えば、スクリーン線数を変化させるなどの処理が可能と
なる。
【0025】<1−1−2:フォントテーブル>ここ
で、本実施形態において用いられるフォントテーブルに
ついて、図5を参照して説明する。この図に示すよう
に、フォントテーブルは、明朝体や、ゴシック体、Ti
mes、Arial、Courier、Century
などの書体別に展開方式を指定するものである。ここ
で、展開方式の指定のうち、「二値展開のみ」とは、文
字についてラスターデータに展開する際に、展開方式選
択部253が多値展開部255を選択するのを禁止する
ものであり、主に、展開処理速度を優先する場合に指定
される。一方、「多値展開可能」とは、ラスターデータ
に展開する際に、展開方式選択部253に対して、二値
展開部254および多値展開部255の選択を許可する
ものである。なお、いずれを選択するかについては、後
述する判断手順に委ねられる。
【0026】したがって、見方を変えれば、原則とし
て、「多値展開可能」の指定により、二値展開あるいは
多値展開が許可されるが、例外として、「二値展開の
み」が指定されると、多値展開が禁止されることにな
り、その関係は、上述した多値展開のユーザ指定におけ
る関係と同様である。
【0027】なお、図5においては、書体別に展開方式
が指定可能であったが、このほかに、スタイルや、スト
ロークウェイトの区別にしたがって指定可能としても良
い。
【0028】<1−1−3:文字コードテーブル>次
に、本実施形態において用いられる文字コードテーブル
について、図6を参照して説明する。この図に示すよう
に、文字コードテーブルは、文字を規定する文字コード
毎に展開方式を指定するものである。すなわち、本実施
形態では、書体別のほか、文字自身についても展開方式
を指定することが可能となっている。ここで、明朝体や
ゴシック体などの和文フォントでは、英数字や、ひらが
な、カタカナ、漢字などの区別がコード体系で分類可能
である。このため、和文フォントでは、英数字や、ひら
がな、カタカナ、漢字などの区別毎に、展開方式の指定
も可能となる。なお、文字コードの体系は問わず、JI
Sや、シフトJIS、区点、Unicodeなど種々の
ものが使用可能である。
【0029】<1−2:実施形態の動作>次に、上記実
施形態に係る画像処理部200の動作について説明す
る。まず、画像処理部200の全体動作について図7を
参照して説明する。はじめに、ホストコンピュータ10
0によって画像出力の指示がなされると、画像処理部2
00は、ステップS101においてPDLのコード画像
データを受け取って、その意味内容を解釈する。そし
て、画像処理部200は、ステップS102において、
コード画像データによって描画が命令されるオブジェク
トを1つずつ識別する。
【0030】ここで、画像処理部200は、識別したオ
ブジェクトが文字であれば、ステップS103において
文字の描画を実行し、また、識別したオブジェクトが罫
線や、表、直線、曲線、多角形などの線画であれば、ス
テップS104において線画の描画を実行する。なお、
ここでいう描画とは、文字のアウトラインデータや線画
のベクトルデータを、ラスターデータに展開して画像記
憶部206に格納する処理をいい、その詳細については
後述する。一方、画像処理部200は、識別したオブジ
ェクトが写真や絵柄などのラスター(イメージ)データ
であれば、ステップS105においてフィルタ処理や階
調調整処理、回転/拡大縮小処理などの適切な処理を実
行して、その処理後のラスターデータを画像記憶部20
6に格納する。
【0031】次に、画像処理部200は、描画すべきオ
ブジェクトを、出力すべき全ページについて処理したか
を判別し、この判別結果が否定的であれば処理手順を再
びステップS101に戻す。一方、描画すべきオブジェ
クトを、全ページについて処理すると、この判別結果が
肯定的となるので、画像処理部200は、ステップS1
07において、格納したラスターデータを、画像出力部
300の走査方向にしたががって読み出して供給する。
このように、画像処理部200は、コード画像データを
受け取ると、その意味内容を解釈して、描画すべきオブ
ジェクトに応じた処理を実行することとなる。
【0032】<1−2−1:文字出力の場合>ここで、
識別したオブジェクトが文字である場合に、ステップS
103において実行される文字描画の処理について詳述
する。
【0033】<1−2−1−1:展開方式の決定>はじ
めに、画像処理部200の展開方式決定部252は、文
字であると識別されたオブジェクトについて、多値展開
を適用すべきか、二値展開を適用すべきかを判定する。
図8は、その判定手順を示すフローチャートである。
【0034】この図に示すように、文字と識別されたオ
ブジェクトを出力する場合、展開方式決定部252は、
まず、ステップS201において多値展開の指定がユー
ザによってなされているかを判別する。ここで、多値展
開の指定とは、上述したように、ユーザが操作パネル2
05あるいはホストコンピュータ100の操作によりア
ンチエイリアシング処理の許可を指定した状態をいう。
展開方式決定部252は、多値展開が指定されていなけ
れば、当該文字に対して二値展開の適用を決定する一
方、多値展開が指定されていれば、さらにステップS2
02において、その文字の多値展開に要する時間を予測
し、その予測時間がしきい値たる時間Tmaxよりも短い
か否かを判別する。
【0035】さて、本実施形態にあっては、二値展開に
要する時間と、多値展開に要する時間との双方について
予測する。ここで、多値展開においてサブピクセルの画
素値の総和を画素毎に算出する時間を無視できる場合に
は、多値展開に要する時間は、画素をサブピクセルに複
数に分割して扱うこととの関係上、二値展開に要する時
間に対して、1画素について分割したサブピクセル数倍
であると考えられる。また、文字のアウトライン制御点
が多くなると、文字が複雑化するので、それだけ文字の
展開に時間を要することになる。なお、文字のアウトラ
イン制御点(セグメントともいう)とは、例えば、図1
2(a)において丸印で示すように、文字のアウトライ
ンを規定する座標点をいい、文字についてのフォントデ
ータに含まれる。
【0036】したがって、文字の二値展開に要する時間
は、当該文字についてのフォントデータを解釈して、そ
のアウトライン制御点総数などの要素を求めるととも
に、これら各要素にそれぞれ処理速度に応じた係数を乗
じて、総和を求められることで、簡易的に算出すること
が可能であり、また、文字の多値展開に要する時間は、
二値展開に要する時間を1画素のサブピクセル数倍した
時間として算出することが可能となる。なお、多値展開
においてサブピクセルの画素値についての総和算出時間
を無視できない場合には、多値展開に要する時間には、
さらに、この総和算出時間が加算されることになる。
【0037】このように予測した多値展開に要する時間
が時間Tmax以上であると判別すれば、展開方式決定部
252は、当該文字に対して二値展開の適用を決定する
一方、予測した時間が時間Tmaxよりも短いと判別すれ
ば、さらにステップS203における判別を行う。な
お、展開方式決定部252は、ステップS202におい
て、文字の多値展開に要する時間が時間Tmaxよりも短
いか否かを判別するのではなく、文字の二値展開に要す
る時間と、文字の多値展開に要する時間との双方を比較
して、その比較結果に基づいて判別しても良い。例え
ば、両者の差がしきい値以内であるか否かを判別した
り、両者の差と文字の多値展開に要する時間とを組み合
わせて判別しても良い。
【0038】また、文字の展開に要する時間を予測する
ステップS202は、展開処理の高速化に直接貢献する
処理ではなく、むしろ、展開処理全体からみれば無駄時
間的な意味合いを有する処理と言える。したがって、こ
の予測に必要以上に時間を費やすのは、処理時間の短縮
化を図るという本発明の目的にはそぐわない。そこで、
展開方式決定部252は、ステップS202において、
ある時間以上経過しても、文字の多値展開に要する時間
を求めることができない場合、それ以降の判断手順(選
択条件)を変更する。例えば、この場合、展開方式決定
部252は、強制的に手順をステップS203にスキッ
プさせたり、当該文字に対して二値展開の適用を決定す
る。
【0039】さて、展開方式決定部252は、ステップ
S203において、出力すべき文字についてのフォント
データを解釈し、その書体について展開方式の指定が
「多値展開可能」となっているか否かを、図5に示した
フォントテーブルを参照して判別する。そして、展開方
式決定部252は、当該文字の書体における展開方式の
指定が「二値展開のみ」であると判別すれば、当該文字
に対して二値展開の適用を決定する一方、「多値展開可
能」と判別するば、さらにステップS204において、
当該文字のサイズがしきい値Smax以下であるか否かを
判別する。
【0040】ここで、文字のサイズが大きくなると、そ
れだけ文字を構成する画素数が多くなるので、文字の展
開に時間を要することになり、また、文字に対して画素
が相対的に小さくなるので、二値化展開によってもジャ
ギーが目立たない。反対に、文字のサイズが小さくなる
と、それだけ文字を構成する画素数が少なくなるので、
文字の展開にそれほど時間を要さず、また、文字に対し
て画素が相対的に大きくなるので、二値化展開によれば
ジャギーが目立つ。
【0041】そこで、展開方式決定部252は、当該文
字についてのフォントデータを解釈し、その文字サイズ
がしきい値Smax以上である判別すれば、当該文字に対
して二値展開の適用を決定する一方、文字サイズがしき
い値Smaxよりも小さいと判別すれば、さらにステップ
S203において、当該文字の文字コードが多値展開文
字コードであるか否かを判別する。ここで、多値展開文
字コードとは、図6に示した文字コードテーブルにおい
て、「多値展開可能」が指定された文字コードをいう。
展開方式決定部252は、当該文字についてのフォント
データを解釈して、その文字コードが多値展開文字コー
ドでないと判別すれば、当該文字に対して二値展開の適
用を決定する一方、多値展開文字コードであると判別す
れば、当該文字に対して多値展開の適用を決定する。し
たがって、当該文字が和文フォントである場合、展開方
式決定部252は、当該文字が英数字、ひらがな、カタ
カナ、あるいは、漢字であるかの区別にしたがっても展
開方式を判別することなる。
【0042】<1−2−1−2:文字の描画>以上のよ
うに、識別されたオブジェクトが文字である場合におい
て、展開方式決定部252が、出力すべき文字に対して
多値展開の適用か、二値展開の適用かを決定する。その
決定にしたがって展開方式選択部253は、その文字に
かかるフォントデータを、その決定にしたがって二値展
開部254あるいは多値展開部255のいずれか一方に
供給する。二値展開部254あるいは多値展開部255
は、その文字についてのフォントデータを用いて、それ
ぞれの展開方式にてラスターデータに展開する。次に、
この展開処理について詳述する。図10は、その展開の
処理手順を示すフローチャートである。この図におい
て、ステップS401〜S403は、二値展開部254
および多値展開部255において共通して実行される
が、ステップS404は、二値展開部254のみによっ
て実行される一方、ステップS405〜S406は、多
値展開部255のみによって実行されるものである。
【0043】はじめに、二値展開の処理について説明す
る。まず、二値展開部254は、ステップS401にお
いて、出力すべき文字についてのフォントデータを解釈
して、アウトラインデータや、ヒント情報などをデコー
ドする。このうち、ヒント情報とは、文字の一部分につ
いて文字の展開方式を強制的に指定する情報である。例
えば、書体「Century」における「4」という数
字のアウトラインは、図11に示すようなものである
が、展開方式やサイズによっては、ラインL11やL1
2が細すぎたり消失して、数字の「1」と混同してしま
う。そこで、このようなラインL11やL12にかかる
画素を意図的に太らせたり消失しないように展開させる
のがヒント情報である。なお、この場合のヒント情報
は、ラインL11やL12にかかる画素を強制的に描画
領域とすることを指定する情報となる。
【0044】次に、二値展開部254は、ステップS4
02において、アウトラインデータのアウトライン制御
点を、画像出力部300の解像度に対応する画素配列に
おいて、サイズデータで指定された大きさで、座標デー
タで指定された座標にて位置決めする。例えば、書体
「Century」における「4」という数字のアウト
ライン制御点は、図12(a)において丸印で示される
点であり、これを二値展開部254は、同図(b)に示
すように、画像出力部300の解像度に対応する画素配
列に対して、サイズデータで指定された大きさ、座標デ
ータで指定された座標にて位置決めする。ここで、二値
展開部254は、画素配列において位置決めしたいくつ
かの制御点を曲線で結ぶように指定されている場合、ス
テップS403において必要に応じて、この曲線を複数
の直線で近似する。なお、ステップS403の処理は任
意である。
【0045】さらに、二値展開部254は、位置決めし
た制御点で囲まれる閉領域の各画素に対して、ステップ
S404において所定のアルゴリズムを用いてそれぞれ
に画素値を与える。例えば、閉領域が少しでも画素にか
かっていれば、当該画素に「1」という画素値を与える
(塗りつぶす)一方、そうでなければ、当該画素に
「0」という画素値を与える(塗りつぶさない)。そし
て、二値展開部254は、この処理結果を、画像記憶部
206において画像出力部300の画素と1対1に対応
する領域に書き込む。これにより、画像記憶部206に
おいては、画像出力部300の各画素に対応する領域
に、その画素を塗りつぶすべきか否かを示すラスターデ
ータが二値化されて格納されることになる。ここで、こ
のような二値化処理が、例えば、図12(b)に示すよ
うに、アウトライン制御点が位置決めされた閉領域に実
行されると、同図(c)に示すように、閉領域の画素
は、そのエッジ部分とともに、塗りつぶされることとな
る。
【0046】また、二値展開部254は、二値展開の際
に、画像記憶部206において、その画素に関連付けら
れる領域に、そのラスターデータが二値展開された旨を
示す識別データも書き込む。二値展開部254は、フォ
ントデータを用いたラスターデータへの展開を、二値展
開の適用が決定された文字のすべてについて実行する。
【0047】次に、多値展開の処理について説明する。
この場合、多値展開部255は、ステップS401から
S403までは、二値展開部254と同様な動作を実行
する。すなわち、多値展開部255は、ステップS40
1において、フォントデータを解釈して、必要な情報を
デコードし、ステップS402において、アウトライン
データのアウトライン制御点を、画像出力部300の解
像度に対応する画素配列において位置決めし、必要に応
じてステップS403において、位置決めしたいくつか
の制御点を結ぶ曲線を、複数の直線で近似する。
【0048】ここで、多値展開部255は、位置決めし
た制御点で囲まれる閉領域の各画素を、ステップS40
5において、それぞれサブピクセルに分割するととも
に、サブピクセル毎に所定のアルゴリズムで画素値を与
える。例えば、閉領域がサブピクセルの面積の半分以上
となっていれば、当該サブピクセルに「1」という画素
値を与える一方、そうでなければ、当該サブピクセルに
「0」という画素値を与える。さらに、ステップS40
6において、サブピクセルに与えた画素値の総和を画素
毎に算出し、当該画素について多値化した画素値とし
て、画像記憶部206において画像出力部300の画素
と1対1に対応する領域に書き込む。これにより、画像
記憶部206においては、画像出力部300の各画素に
対応する領域に、その画素の面積階調度を示すラスター
データが多値化されて格納されることになる。したがっ
て、このような多値化処理が、例えば、図11(b)に
示すように、アウトライン制御点が位置決めされた閉領
域に実行されると、同図(d)に示すように、閉領域の
エッジ部分は、その閉領域の面積比率に対応した画素値
となる一方、エッジ部分以外の部分は、描画の有無に応
じて、サブピクセルの分割数に応じた階調数の最低値あ
るいは最高値となる。
【0049】また、多値展開部255は、多値展開の際
に、画像記憶部206において、その画素に関連付けら
れる領域に、そのラスターデータが多値展開された旨を
示す識別データも書き込む。このように、多値展開部2
55は、フォントデータを用いたラスターデータへの展
開を、多値展開の適用が決定された文字のすべてについ
て実行する。
【0050】<1−2−2:線画出力の場合>次に、識
別したオブジェクトが線画である場合、図7のステップ
S104において実行される線画描画の処理について説
明する。
【0051】<1−2−2−1:展開方式の決定>展開
方式決定部252は、図9に示すフローチャートにした
がって、線画であると識別されたオブジェクトについ
て、文字と同様に、多値展開処理を適用すべきか、二値
展開処理を適用すべきかを判定する。
【0052】まず、線画と識別されたオブジェクトを出
力する場合、展開方式決定部252は、ステップS30
1において多値展開の指定がユーザによってなされてい
るかを判別する。展開方式決定部252は、多値展開が
指定されていなければ、当該線画に対して二値展開の適
用を決定する一方、多値展開が指定されていれば、さら
にステップS302において、その線画の多値展開に要
する時間を予測し、その予測時間がしきい値たる時間T
maxよりも短いか否かを判別する。
【0053】ここで、出力すべき線画が長くなると、そ
れだけ線画を構成する画素数が多くなるので、展開に時
間を要することになる。したがって、線画の展開に要す
る時間は、線画についてのベクトルデータを解釈し、後
述する方法によって当該線画の長さなどの要素を求める
とともに、これら各要素にそれぞれ処理速度に応じた係
数を乗じて、総和を求められることで、簡易的に算出す
ることが可能であり、また、線画の多値展開に要する時
間は、文字の場合と同様に、二値展開に要する時間を1
画素のサブピクセル数倍した時間として算出することが
可能となる。なお、多値展開においてサブピクセルの画
素値についての総和算出時間を無視できない場合には、
線画の多値展開に要する時間には、さらに、この総和算
出時間が加わる点も文字の場合と同様である。
【0054】このように予測した多値展開に要する時間
が時間Tmax以上であると判別すれば、展開方式決定部
252は、当該線画に対して二値展開の適用を決定する
一方、予測した時間が時間Tmaxよりも短いと判別すれ
ば、さらにステップS303における判別を行う。な
お、展開方式決定部252は、ステップS302におい
て、線画の多値展開に要する時間が時間Tmaxよりも短
いか否かを判別するのではなく、線画の二値展開に要す
る時間と、線画の多値展開に要する時間との双方を比較
して、その比較結果に基づいて判別しても良いのは、文
字の場合と同様である。また、展開方式決定部252
が、ステップS302において、ある時間以上経過して
も、線画の多値展開に要する時間を求めることができな
い場合、それ以降の判断手順を変更して良い点も、文字
の場合と同様である。
【0055】さて、展開方式決定部252は、ステップ
S303において、出力すべき線画についてのベクトル
データを解釈し、後述する方法によってその線画の角度
が水平あるいは垂直に近いか否かを判別する。ここで、
線画の角度が水平あるいは垂直に近くなると、それだけ
ジャギーが目立つのは、良く知られたことである。そこ
で、展開方式決定部252は、線画の角度が水平あるい
は垂直に近くなければ、当該線画に対して二値展開の適
用を決定する一方、水平あるいは垂直に近ければ、さら
にステップS304において、当該線画がしきい値Lma
xよりも短いか否かを判別する。
【0056】一般に、線画が長くなると、それだけ線画
を構成する画素数が多くなるので、展開に時間を要する
のは上述した通りである。このため、展開方式決定部2
52は、線画にかかるベクトルデータを解釈し、後述す
る方法によって線画の長さを求めるとともに、それがし
きい値Lmax以上であると判別すれば、当該線画に対し
て二値展開の適用を決定する一方、しきい値Lmaxより
も短いと判別すれば、さらにステップS305におい
て、当該線画の線幅がしきい値Winよりも広く、かつ、
しきい値Wmaxよりも狭いか否かを判別する。ここで、
線画の長さと線幅とは表裏一体であり、一方を線幅と考
えると、他方は長さと考えることができる。このため、
展開方式決定部252は、線画についてのベクトルデー
タを解釈して、線幅を求めるとともに、それがしきい値
Wmax以上であると判別すれば、当該線画に対して二値
展開の適用を決定する一方、しきい値Wmaxよりも狭い
と判別すれば、当該線画に対して多値展開の適用を決定
する。ただし、線画が短く、かつ、線幅が狭い場合、そ
の線画は微少面積での描画であって、ジャギーは目立た
ないと考えられる。このため、展開方式決定部252
は、ステップS305において、線幅がしきい値Winよ
りも狭いと判別すれば、当該線画に対しては二値展開の
適用を決定する。
【0057】ここで、線画の角度、長さおよび線幅の算
出について説明する。一般に、PDLを用いて線画を出
力する場合、その始点や終点などの端点がページ上の座
標でそれぞれ指定される。ここで、図13に示すよう
に、描画すべき直線が、2つの端点A、Bによって規定
され、それらの座標が、それぞれA(xa、ya)、B
(xb、yb)で表される場合に、両者を結ぶ直線ABと
ページ上のX軸とのなす角度αは、次式によって与えら
れる。
【0058】xa≠xbの場合 α=tan-1{(yb−ya)/(xb−xa)} xa=xbの場合 α=π/2
【0059】また、直線ABの長さLは、次式によって
与えられる。 L=√{(xb−xa)2+(yb−ya)2
【0060】一方、PDLを用いて、線幅を有する線画
を出力する場合、図14に示すように、その始点および
終点とともにその線幅をページ上のスケールで指定する
方法や、図15に示すように、その対角座標をページ上
の座標でそれぞれ指定する方法などが考えられる。ここ
で、図14に示す方法において、直線ABの線幅はWで
ある(見方を変えれば(xb−xa)が線幅と考えられ
る)。また、図15に示す方法において、直線ABの線
幅は(yb−ya)である(見方を変えれば(xb−xa)
が線幅と考えられる)。
【0061】このように、展開方式決定部252は、線
画にかかるベクトルデータを解釈し、線画の角度、長さ
および線幅を求めることによって、上記ステップS30
1〜S305の判別が可能となる。
【0062】<1−2−2−2:線画の描画>以上のよ
うに、識別されたオブジェクトが線画である場合におい
て、展開方式決定部252が多値展開の適用か、二値展
開の適用かを決定する。その決定にしたがって展開方式
選択部253は、その線画にかかるベクトルデータを、
その決定にしたがって二値展開部254あるいは多値展
開部255のいずれか一方に供給する。二値展開部25
4あるいは多値展開部255は、その線画にかかるベク
トルデータを、それぞれの展開方式にてラスターデータ
に展開する。これらの処理手順は、基本的に図10に示
した文字の描画と同様であるが、相違点は、文字展開に
おけるサイズという概念が存在しない点である。このた
め、二値展開部254あるいは多値展開部255は、ス
テップS401において、ベクトルデータの端点情報を
解釈し、ステップS402において、その端点を、画像
出力部300の解像度に対応する画素配列において、指
定された座標に位置決めすることになる。以降の手順
は、文字の場合と同様である。すなわち、二値展開部2
54は、端点で囲まれる閉領域を二値化する一方、多値
展開部255は、閉領域を多値化する。
【0063】以上の動作が、コード画像データに含まれ
るすべての文字および線画のオブジェクトに対して実行
され、二値展開部254あるいは多値展開部255によ
ってラスターデータに展開されて、識別データとともに
画像記憶部206の対応領域に格納されることとなる。
また、ラスター(イメージ)データも適切な処理の後、
画像記憶部206の対応領域に格納されることとなる。
なお、ラスター(イメージ)データは多値であるから、
その旨が識別データで示される。そして、画像記憶部2
06に格納されたラスターデータおよび識別データは、
画像出力部300の走査方向にしたがって読み出され
る。ここで、画像出力部300は、例えば、識別データ
が二値化された旨を示せば、ラスターデータに基づく画
像形成について最高のスクリーン線数で実行する一方、
識別データが多値化された旨を示せば、ラスターデータ
に基づく画像形成についてスクリーン線数を落として実
行する。これにより、二値化されたラスターデータは、
最高解像度で出力される一方、多値化されたラスターデ
ータは、中間階調にて画像出力されることとなる。
【0064】<2:第2実施形態> <2−1:実施形態の前提>次に本発明の第2実施形態
を説明するが、その前提として画像出力部300におけ
る出力処理およびそれに起因して発生する問題点につい
て説明しておく。
【0065】<2−1−1:サブピクセルの出力>画像
出力部300としてレーザ方式が採用される場合には、
三角波のレベルと画素値との比較結果に基づいてレーザ
のオンオフを行うことが一般的である。その詳細を図1
8に示す。同図(a)〜(c)は、各種の三角波のパターンを
示す。これらの図においてTLは画素値のレベルを示
す。
【0066】画像出力部300は何れかの三角波を選択
し、画素値TLが選択した三角波のレベルよりも高い場
合にレーザビームをオンにし、それ以外の場合はオフに
する。レーザビームがオンにされた区間においては用紙
にトナーが定着するから、各三角波に応じたサブピクセ
ルの形状は同図(d)〜(f)に示すようになる。
【0067】ここで、処理対象画素に隣接する画素(図
示せず)の濃度が100%である場合は、これに連続す
るサブピクセルが出力されるように三角波が選択され
る。例えば、対象画素の左側に100%濃度の画素が存
在するならば、三角波は同図(a)に示すものでなければ
ならない。仮に同図(b)あるいは(c)の三角波を選択する
と、文字や線画の輪郭が二重になるという不具合が生じ
る。
【0068】<2−1−2:ラスターデータの中抜き処
理>種々の写真や絵柄などのラスターデータを背景とし
て、その上に文字または線画を出力する場合がある。そ
の一例を図19を参照し説明する。同図(a)は原画像デ
ータであり、正方形の青色のラスターデータに「佐」の
文字が重ねられている。画像出力部300の原色をK
(黒)、Y(黄)、M(マゼンタ)、C(シアン)とし
たとき、各原色プレーンの内容を同図(b)〜(e)に示す。
文字色は「黒」であるから、原色はK色のみである。ラ
スターデータは「青」であり、原色はM色およびC色に
なる。
【0069】ここで、同図(d),(e)においては、ラスタ
ーデータのうち文字と重なる領域については、予め無色
になるように中抜き処理が施されている。これは、文字
または線画とラスターデータとを重ねて出力すると、文
字の部分の色調が崩れるため、これを防止したものであ
る。
【0070】<2−1−3:境界部分の不具合>図20
に、グレーのラスターデータ(画素値=64)に重ねて
黒色(画素値=255)の文字を描いた原画像データを
示す。また、同図の文字とラスターデータの境界部分の
拡大図を図21(a)および(b)に示す。同図(a)において
は、文字の輪郭部分の画素の濃度は100%になってい
る。一方、同図(b)においては、多値化処理によって、
これら画素の濃度は50%になっている。
【0071】次に、これらの原画像データに対して、図
18において説明したサブピクセルの形成を行った結果
を図21(c)および(d)に示す。同図(c)においては特に
不具合は見受けられないが、同図(d)においては、ラス
ターデータと文字との境界部分におけるサブピクセルが
全て右側に偏ったものになっている。これは、輪郭部分
の画素はその右側にある100%濃度の画素に連続させ
る必要があるため、図18(c)の三角波が常に選択され
たためである。
【0072】従って、同図(d)の出力結果においては、
文字とラスターデータの境界部分に白い輪郭線が発生す
るという不具合が生ずる。図21の例は原画像データが
モノクロであった場合を説明したが、カラー画像データ
をモノクロプリンタで出力する場合、カラー画像データ
をカラープリンタのモノクロモードで出力する場合も同
様である。さらに、カラー画像データをカラープリンタ
のカラーモードで出力する場合であっても、文字等とラ
スターデータとが同一の原色を有する場合はその原色に
おいて同様の不具合が発生する。
【0073】<2−2:実施形態の構成および動作>本
実施形態の構成および動作は第1実施形態と同様であ
る。但し、文字または線画出力において二値展開を行う
か多値展開を行うかの判断ルーチンは第1実施形態とは
異なるため、これらのルーチンについて説明する。
【0074】<2−2−1:文字の展開方式の決定>本
実施形態においては、メインルーチン(図7)において
処理がステップS103に進むと、図22に示すルーチ
ンが呼び出される。図において処理がステップS501
に進むと、展開対象文字がラスターデータに重なってい
るか否かが判定される。ここで「NO」と判定される
と、処理は図8のステップS201に進み、第1実施形
態と同様の処理が行われる。かかる場合は、図21にお
いて説明したような不具合は発生しないからである。
【0075】一方、「YES」と判定されると処理はス
テップS502に進み、ラスターデータの中抜き処理が
行われる。その詳細については図19において説明した
通りである。次に処理がステップS503に進むと、展
開対象文字と、該ラスターデータとが同一の原色を有す
るか否かが判定される。ここで「NO」と判定される
と、処理は図8のステップS201に進み、第1実施形
態と同様の処理が行われる。文字とラスターデータが重
なっていたとしても、原色プレーンが異なる以上、図2
1において説明したような不具合は発生しないからであ
る。
【0076】ステップS503において「YES」と判
定されると、処理はステップS504に進む。ここで
は、ラスターデータの濃度は所定値以上であるか否かが
判定される。ここで「NO」と判定されると、やはり処
理は図8のステップS201に進む。かかる場合、図2
1において説明したような不具合が発生したとしても、
ラスターデータの濃度が低ければ目立たないため許容し
たものである。なお、この「所定値」はプリンタの現像
特性等に応じて決定するとよい。
【0077】ステップS504において「YES」と判
定されると、二値展開の適用が決定される。これによ
り、文字とラスターデータとの境界部分は常に図21
(c)に示すようになり、同図(d)のように境界部分に白い
輪郭線が発生するような不具合を未然に防止することが
できる。
【0078】<2−2−2:線画の展開方式の決定>ま
た、メインルーチン(図7)において処理がステップS
104に進んだ場合においても、上述したステップS1
03の場合と同様の処理が行われる。但し、線画の展開
方式を決定する場合においては、ステップS501,S
503またはS504で「NO」と判定されると、処理
は図9のステップS301に進む。
【0079】これにより、線画とラスターデータの原色
が重なり、かつ、ラスターデータの濃度が所定値以上の
場合は文字の場合と同様に二値展開が適用される一方、
それ以外の場合は第1実施形態と同様の処理によって展
開方式が決定される。
【0080】<3:応用例>なお、上述した実施形態に
あっては、オブジェクト毎に二値化するか多値化するか
を決定するものであったが、本発明はこれに限らない。
例えば、ページ毎に、あるいは、文書全体で、二値化す
るか多値化するかを決定するようにしても良い。この場
合、文字における展開時間の予測(ステップS202)
については、ページに存在する文字の総数(文字のオブ
ジェクト数)、あるいは、文書内に存在する文字の総数
を、アウトライン制御点数のような要素と同等に扱うこ
とで、そのページに存在する文字のすべてを展開するの
に要する時間、あるいは、その文書に存在する文字のす
べてを展開するのに要する時間を予測することができ
る。同様に、線画における展開時間の予測(ステップS
302)についても、ページに存在する線画の総数(線
画のオブジェクト数)、あるいは、文書内に存在する線
画の総数を、線画の長さのような要素と同等に扱うこと
で、そのページに存在する線画のすべてを展開するのに
要する時間、あるいは、その文書に存在する線画のすべ
てを展開するのに要する時間を予測することができる。
【0081】また、実施形態にあっては、図8または図
9の判別条件をすべて実行する構成となっていたが、こ
れらの判別条件は、必ず実行しなければならないという
性格を有するものではない。すなわち、これらの判別条
件は、条件や環境などに応じて適宜組み合わせるのが望
ましい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
DLのようなコード画像データを、イメージデータたる
描画パターンデータに展開処理する際に、必要に応じ
て、アンチエイリアシング処理を実行するので、大容量
のメモリを必要せずに、かつ、処理時間の短縮化を図る
とともに、ジャギーが目立たなくて高品質な描画パター
ンデータを生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像処理部を有する
システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】 同画像処理部のハードウェア構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 同画像処理部の機能的構成を示すブロック図
である。
【図4】 (a)および(b)は、それぞれ、操作パネ
ルあるいはホストコンピュータによって、多値展開を指
定する際に表示される画面の一例である。
【図5】 同画像処理部におけるフォントテーブルの内
容の一例を示す図である。
【図6】 同画像処理部における文字コードテーブルの
内容の一例を示す図である。
【図7】 同画像処理部のメイン動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】 同画像処理部において、文字が出力要求され
た場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】 同画像処理部において、線画が出力要求され
た場合の動作を示すフローチャートである。
【図10】 同画像処理部において、文字出力が要求さ
れた場合の動作を示すフローチャートである。
【図11】 ヒント情報を説明するための図である。
【図12】 (a)〜(d)は、それぞれ同画像処理部
において、文字展開動作を説明するための図である。
【図13】 同画像処理部において、線の角度を説明す
るための図である。
【図14】 同画像処理部において、線の幅あるいは長
さを説明するための図である。
【図15】 同画像処理部において、線の幅あるいは長
さを説明するための図である。
【図16】 (a)〜(e)は、それぞれ従来の二値展
開および多値展開を説明するための図である。
【図17】 (a)〜(c)は、それぞれ従来の問題点
を説明するための図である。
【図18】 サブピクセルの出力方式の説明図である。
【図19】 ラスターデータと文字が重なった図形の例
を示す図である。
【図20】 同一色成分においてラスターデータと文字
が重なった図形の例を示す図である。
【図21】 図20の拡大図および図20をサブピクセ
ルに展開した後の出力結果の拡大図である。
【図22】 第2実施形態において、文字が出力要求さ
れた場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100……ホストコンピュータ(指示手段)、200…
…画像処理部、201……CPU(各手段)、205…
…操作パネル(指示手段)、206……画像記憶部(合
成手段)、251……コード画像データ記憶部、252
……展開方式決定部(文字判別手段、線画判別手段、第
1の予測手段、第2の予測手段、比較手段)、253…
…展開方式選択部(選択手段)、254……二値展開部
(第1の展開手段、識別データ生成手段)、255……
多値展開部(第2の展開手段、識別データ生成手段)、
300……画像出力部(出力手段)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コード画像データを描画パターンデータ
    に展開する画像処理装置であって、 前記コード画像データを、二値化した描画パターンデー
    タに展開する第1の展開手段と、 前記コード画像データを、多値化した描画パターンデー
    タに展開する第2の展開手段と、 コード画像データを展開させる展開手段として、前記第
    1あるいは第2の展開手段のいずれか一方を選択して適
    用する選択手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    さらに、 前記コード画像データが、文字の描画に関するデータで
    あって、所定の条件に該当するデータであるか否かを判
    別する文字判別手段を備え、 前記選択手段は、前記文字判別手段の判別結果に基づい
    て、適用すべき展開手段を選択することを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の条件は、描画すべき文字の書
    体に関する条件を含むことを特徴とする請求項2記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の条件は、描画すべき文字のサ
    イズに関する条件を含むことを特徴とする請求項2記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件は、描画すべき文字の文
    字コードに関する条件を含むことを特徴とする請求項2
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像処理装置において、
    さらに、 前記コード画像データが、線画の描画に関するデータで
    あって、所定の条件に該当するデータであるか否かを判
    別する線画判別手段を備え、 前記選択手段は、前記線画判別手段の判別結果に基づい
    て、適用すべき展開手段を選択することを特徴とする画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の条件は、描画すべき線画の長
    さあるいは幅に関する条件を含むことを特徴とする請求
    項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の条件は、描画すべき線画の角
    度に関する条件を含むことを特徴とする請求項6記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像処理装置において、
    さらに、 前記第2の展開手段が前記コード画像データの展開に要
    する時間を予測する予測手段を備え、 前記選択手段は、前記予測手段の予測結果に基づいて、
    適用すべき展開手段を選択することを特徴とする画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記第2の展開手段が前記コード画像データの展開に要
    する時間を予測する予測手段を備え、 前記選択手段は、前記予測手段の予測結果に基づいて、
    展開手段を選択する際の選択条件を変更することを特徴
    とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記第1の展開手段が前記コード画像データの展開に要
    する時間を予測する第1の予測手段と、 前記第2の展開手段が前記コード画像データの展開に要
    する時間を予測する第2の予測手段と 前記第1の予測手段による予測結果と、前記第2の予測
    手段による予測結果とを比較する比較手段とを備え、 前記選択手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、
    適用すべき展開手段を選択することを特徴とする画像処
    理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記選択手段が前記第2の展開手段を選択するのを禁止
    する禁止手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の展開手段による展開を不許
    可とする旨を指示する指示手段を備え、 前記禁止手段は、前記指示手段の指示に基づいて、前記
    第2の展開手段の選択を禁止することを特徴とする請求
    項12記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記第1および第2の展開手段によって展開された描画
    パターンデータを合成する合成手段と、 前記合成手段により合成された描画パターンデータが、
    前記第1あるいは第2の展開手段のいずれにより展開さ
    れたのかを示す識別データを生成する識別データ生成手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14載の画像処理装置におい
    て、さらに、 前記合成手段により合成された描画パターンデータを、
    前記識別データ生成手段により生成された識別データに
    したがって出力する出力手段を備えることを特徴とする
    画像出力装置。
  16. 【請求項16】 コード画像データを描画パターンデー
    タに展開する画像処理方法において、 前記コード画像データを二値化描画パターンデータに展
    開するのか、あるいは、多値化描画パターンデータに展
    開するのかについて選択する選択過程と、 前記コード画像データを、前記選択過程により選択され
    た描画パターンデータに展開する展開過程と、 前記展開過程により展開された描画パターンデータを合
    成する合成過程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
  17. 【請求項17】 コンピュータによって、コード画像デ
    ータを描画パターンデータに展開させるための画像処理
    プログラムを記録した記録媒体であって、当該画像処理
    プログラムは、コンピュータに対し、 前記コード画像データを二値化描画パターンデータに展
    開するのか、あるいは、多値化描画パターンデータに展
    開するのかについて選択させ、 前記コード画像データを、選択された描画パターンデー
    タに展開させ、 展開された描画パターンデータを合成させることを特徴
    とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記所定の条件は、描画すべき文字の
    色成分および当該文字の背景部の色成分に関する条件を
    含むことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記所定の条件は、描画すべき線画の
    色成分および当該線画の背景部の色成分に関する条件を
    含むことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記所定の条件は、描画すべき文字の
    アウトライン制御点に関する条件を含むことを特徴とす
    る請求項2記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002540460A (ja) * 1999-03-19 2002-11-26 マイクロソフト コーポレイション 表示文字の位置付け方法および装置
JP2007166287A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、および画像処理方法
JP2008185973A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Hitachi Ltd 画像処理装置及び画像表示デバイス
JP2010004141A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置
JP2015027792A (ja) * 2013-07-04 2015-02-12 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

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