JPH09138680A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH09138680A
JPH09138680A JP7321089A JP32108995A JPH09138680A JP H09138680 A JPH09138680 A JP H09138680A JP 7321089 A JP7321089 A JP 7321089A JP 32108995 A JP32108995 A JP 32108995A JP H09138680 A JPH09138680 A JP H09138680A
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JP
Japan
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pixels
gradation
pixel
character
data
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JP7321089A
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English (en)
Inventor
Kazuma Aoki
一磨 青木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャラクタに階調を付与して出力を行う場
合、線幅の細い部分を有するキャラクタイメージを見栄
えよく出力するためのデータ処理装置を提供する。 【解決手段】 データ処理装置2は下記の要件を含んで
構成される。階調設定手段5:キャラクタイメージの
輪郭近傍部分に階調を付与するために、イメージデータ
において該輪郭近傍部分を形成する画素に対し階調濃度
値を設定する。両端画素判別手段5:キャラクタイメ
ージを、そのイメージデータ上で走査し、その走査線上
において画素が連続してオン状態となっている領域の両
端画素を判別する。階調禁止手段5:上記両端画素の
間に存在する画素の数が所定の個数以下の場合には、イ
メージデータにおいて、階調設定手段が両端画素に対し
階調濃度値を設定することを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力装置の多数の
画素の濃度情報の組合せに基づいてキャラクタのイメー
ジを記述するイメージデータに対し、該イメージに階調
を付与するための所定の処理を行うデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタやディスプレイなどにキ
ャラクタイメージを出力する場合、各キャラクタに対応
して記憶されたビットマップデータあるいはアウトライ
ンデータに基づいて、画素のオン/オフ情報の組合せに
よりキャラクタ形状を記述するイメージデータを生成
し、そのイメージデータに基づいてイメージ出力が行わ
れる。ここで、上記イメージデータとして、2種類の画
素濃度(例えば黒と白)の組合せに基づくいわゆる2値
イメージデータを使用した場合、得られるキャラクタイ
メージの輪郭に階段状のギザギザ(以下、ジャギーとい
う)が生じて見栄えが悪くなることがある。そこで、そ
の見栄えを向上させるために、イメージデータを解析し
てジャギーの目立ちやすい輪郭部分の画素を検出し、自
動的にそれら画素を中間濃度に設定してイメージに階調
を付与する、いわゆるアンチエイリアシングと呼ばれる
処理が行われることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装置
においては、キャラクタの種類に関係なく同じアルゴリ
ズムを用いてアンチエイリアシング処理を施すことが行
われてきた。ここで、図13(a)に示すように、線幅
の細くなった部分100aを有するキャラクタ100に
対しアンチエイリアシング処理を施した場合、同図
(b)に示すように、該部分100aにおいては階調付
与部分101が線幅方向に渡って形成され、当該部分1
00aの濃度が小さくなってキャラクタがかすれたよう
に見えるなど、出力品質が低下してしまう問題があっ
た。
【0004】本発明は、キャラクタに階調を付与して出
力を行う場合、線幅の細い部分を有するキャラクタに対
しても見栄えのよいイメージを得るための、イメージデ
ータの処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明のデータ処理装置は下記の
要件を含んで構成されることを特徴とする。 階調設定手段:キャラクタイメージを形成する領域に
属する画素を、予め定められた濃度に設定することによ
り第一状態とし、該領域に属さない画素を第一状態の画
素とは異なる濃度に設定して第二状態とした場合の、そ
れら各画素の濃度情報の組合せとして記述されたキャラ
クタのイメージデータにおいて、キャラクタイメージの
輪郭近傍部分に階調を付与するために、第一状態の画素
のうち該輪郭近傍部分を形成するものに対して、該キャ
ラクタイメージの他の部分を形成する画素とは異なる濃
度値(階調濃度値)を設定する。 両端画素判別手段:イメージデータに基づくキャラク
タイメージを、そのイメージデータ上で所定の走査方向
において走査し、該走査線上において複数個の画素が連
続して第一状態となっている領域(第一状態画素連続領
域)の、その両端に位置する画素(両端画素)を判別す
る。 階調禁止手段:第一状態画素連続領域において、両端
画素の間に存在する画素の数が所定の個数以下の場合に
は、イメージデータにおいて、階調設定手段が両端画素
に対し階調濃度値を設定することを禁止する。
【0006】上述のように構成されたデータ処理装置に
よれば、キャラクタイメージを所定の走査方向において
走査した場合に、走査線上において連続して存在する第
一状態の画素列、すなわち走査線がキャラクタイメージ
を横切っている部分に対応する画素列の、その両端に位
置する画素が両端画素判別手段により判別される。そし
て、両端画素の間に存在する画素の数が所定の個数以下
の場合には、階調禁止手段が、当該両端画素に階調濃度
を設定することを禁止する。これにより、例えば、キャ
ラクタイメージにおいて線幅の細い部分やくびれ部分等
の濃度が、階調付与により低下することが防止ないし抑
制され、キャラクタの出力品質が向上する。
【0007】上記データ処理装置には、キャラクタの輪
郭形状を定義したアウトラインデータに基づくアウトラ
インを、出力装置の画素を規定する座標系(画素座標)
に重ねたと想定し、その画素座標とアウトラインとの位
置関係が一定基準を満たすことで、アウトラインの内側
にあると判定された画素を第一状態に設定し、それ以外
の画素を第二状態に設定することにより、アウトライン
データをイメージデータに変換するアウトラインデータ
変換手段を設けることができる。この場合、階調設定手
段は、アウトラインとの位置関係が一定基準を満たすこ
とで、キャラクタのイメージの所定の輪郭部分を形成し
ていると判断された画素の濃度値を、階調濃度値に設定
するものとされる。このように構成すれば、キャラクタ
形状がそのアウトラインにより記憶されるので、データ
量を減少させることができる。また、キャラクタのスケ
ーリングを行う場合において、アウトラインを所定の演
算により拡大ないし縮小して、その内側に存在する画素
を第一状態に設定することによりイメージデータを生成
すれば、どのようなサイズのキャラクタに対しても輪郭
が滑らかに表現されたイメージを出力させることができ
る。
【0008】上記構成において、アウトラインデータ変
換手段は、画素座標においてアウトラインを予め定めら
れた方向に走査するとともに、その走査線上において、
アウトラインの内側に存在すると判定された領域(塗り
つぶし領域)内の画素を第一状態に設定するものとする
ことができる。この場合、階調設定手段は、その走査線
上において複数個の画素が連続して第一状態となってい
る領域の、その両端に位置する画素に対し階調濃度値を
設定するものとすることができる。該構成では、階調設
定手段を両端画素判別手段に兼用することもでき、階調
濃度設定に伴い両端画素の判別が同時に行われるので、
処理効率が向上する利点が生ずる。
【0009】一方、各画素に対し互いに異なる2つの濃
度のいずれかを設定し、それら設定された各画素の濃度
値の組合せによりキャラクタイメージを記述する2値ビ
ットマップデータを記憶する2値ビットマップデータ記
憶手段を設けておき、階調設定手段は、その記憶された
2値ビットマップデータを読み出して、それに基づくキ
ャラクタイメージの輪郭近傍部分を形成する予め定めら
れた画素の濃度値を階調濃度値に設定するものとして構
成することができる。該構成では、キャラクタイメージ
の2値ビットマップデータが2値ビットマップデータ記
憶手段から随時読み出されて使用されることから、高速
でイメージ出力を行うことができる利点がある。
【0010】両端画素判別手段は、互いに交差する2以
上が設定された走査方向のそれぞれにおいて、両端画素
の判別を行うものとすることができる。これに対応して
階調禁止手段は、それら各走査方向毎に、前述の第一状
態画素連続領域において、両端画素の間に存在する画素
の数が所定の個数以下の場合には、イメージデータにお
いて、階調設定手段が両端画素に対し階調濃度値を設定
することを禁止するように構成することができる。これ
により、階調付与の禁止が2以上の走査方向において実
行されるので、キャラクタの出力品質をさらに高めるこ
とができる。
【0011】なお、上記データ処理装置により処理され
たイメージデータに基づいて、キャラクタのイメージを
出力するイメージ出力装置を付加することにより、本発
明のデータ処理装置を備えたキャラクタ出力装置を構成
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、い
くつかの実施例を参照しつつ図面を用いて説明する。図
1は、本発明のデータ処理装置を組み込んだキャラクタ
出力装置の一構成例を示すブロック図である。すなわ
ち、キャラクタ出力装置1は、I/Oポート4と、これ
に接続されたCPU5、ROM6、RAM7及びディス
ク記憶装置8等からなる本発明のデータ処理装置として
のコンピュータ本体2と、さらに上記I/Oポート4に
おいてコンピュータ本体2に接続されたプリンタ3とを
備えている。また、I/Oポート4には、キーボード等
の入力部9及び表示制御部10が接続されており、表示
制御部10にはCRTや液晶ディスプレイ等のモニタ1
1が接続されている。なお、上記CPU5が階調設定手
段、両端画素判別手段、階調禁止手段及びアウトライン
データ変換手段の主体をなす。
【0013】コンピュータ本体2のROM6には、出力
制御プログラム記憶部6aが形成されており、ここに出
力制御プログラムが記憶されている。この出力制御プロ
グラムに基づいて、本実施例で以下に説明するキャラク
タのイメージデータの変換処理及びその変換されたイメ
ージデータに基づくイメージ出力処理が行われる。ま
た、RAM7には、ワークメモリ7a、テキストメモリ
7b、Xスキャン交点メモリ7c、Yスキャン交点メモ
リ7d、禁止画素リストメモリ7e等が形成されてい
る。ワークメモリ7aは、CPU5がプログラムを実行
する際に、必要なデータを一時的に記憶するのに使用さ
れる。また、テキストメモリ7bは、入力部9から入力
されたキャラクタのコードやサイズ、及びキャラクタの
回転や斜体あるいは上付き・下付き文字などのキャラク
タ修飾情報を記憶する。その他のメモリの役割について
は後述する。
【0014】一方、ディスク記憶装置8はハードディス
ク装置あるいは光磁気ディスク装置等で構成され、ここ
にキャラクタ記憶部8aとイメージメモリ8bが形成さ
れている。キャラクタ記憶部8aには、各種書体の文字
や記号等の多数のキャラクタに一対一に対応するキャラ
クタデータが、1キャラクタ単位でランダムに読出し可
能に記憶されている。このキャラクタデータは、各キャ
ラクタの輪郭形状を与えるアウトラインデータの他、文
字幅などキャラクタの属性データを含むものである。な
お、キャラクタ記憶部8aは、同6bとしてROM6内
に形成することも可能である。
【0015】図2は、アウトラインデータの一例を示す
ものである。すなわち、図2(a)に示すように、コン
ピュータ本体2内には基準座標15が設定され、各キャ
ラクタのアウトラインデータは、その輪郭(アウトライ
ン)16の各構成線を上記基準座標15上でベクトル表
示した場合の、そのベクトルデータの組み合わせとして
記述されている。その具体例を同図(b)に示してい
る。該データは、処理内容を表すフラグと、そのフラグ
に対応する処理が終了した時点でのポインタの位置を与
える座標値とによって構成されている。ここで、数値1
はX座標を、数値2はY座標を表し、フラグ「S」は描
画開始点にポインタを移動させる処理を、フラグ「L」
は直前の座標から、該フラグに対応する座標までポイン
タを移動させ、そのポインタの軌跡に基づいてアウトラ
イン16の各構成線を描く処理をそれぞれ示している。
そして、(a)に示したアウトライン16の場合は、
(58,25)の座標値を起点として、再度その座標に
戻るまでの12個の線分から構成されており、各構成線
がその起点と終点の座標値により定義されるベクトルを
形成しているとみることができる。なお、上記構成線は
直線状に形成する態様の他、ベジェ曲線、Bスプライン
曲線あるいは円弧等の曲線により形成する態様も可能で
ある。
【0016】このように構成されたアウトラインデータ
に基づくキャラクタのアウトラインは、図3(a)に示
すように、そのままもしくは適宜拡大ないし縮小(スケ
ーリング)されて画素座標20上に重ねられる。各画素
は、複数段階の濃度により階調出力が可能なものとされ
ており、後述するスキャンコンバージョン処理により、
その画素座標20上のアウトライン16’内に存在する
画素Pを第一状態(例えば黒又はグレー)に設定し、ア
ウトライン16’外に存在する画素(図示せず)を第二
状態(例えば白)に設定することにより、同図(b)に
示すようなキャラクタイメージに対応するイメージデー
タが、画素毎の濃度情報の集合体として記述・生成され
ることとなる(なお、図では第一状態の画素を全て黒で
表示している)。ここで、上記アウトラインに対して
は、出力制御プログラムに従い所定の輪郭部分に階調が
付与されながらスキャンコンバージョン処理が施される
こととなるが、その処理の詳細については後述する。
【0017】図1に戻って、イメージメモリ8bには、
上記キャラクタデータに基づいて生成されたキャラクタ
のイメージデータが記憶される。なお、イメージメモリ
8bは、同7fとしてRAM7内に形成してもよい。
【0018】また、プリンタ3は、上記イメージデータ
に基づいてキャラクタのイメージを印字出力する印字出
力部13を備えている。この印字出力部13は、例えば
レーザー光源を使用する電子写真式印字装置やインクジ
ェット式印字装置等により構成される。なお、印字出力
部13とI/Oポート4との間に、コンピュータ本体2
側から送られてくるイメージデータ等を一時記憶するプ
リンタバッファメモリ12を設けることができる。
【0019】以下、キャラクタ出力装置1における処理
の流れをフローチャートを用いて説明する。まず、図4
のS1において、入力部9を使用してキャラクタのコード
及びサイズのデータ(以下、これらを総称する場合はテ
キストデータという)を入力する。入力されたこれらデ
ータは、テキストファイルとしてRAM7のテキストメ
モリ7b(図1)に記憶される。なお、予め作成したテ
キストファイルをディスク記憶装置8等に記憶してお
き、これを適宜読み出して使用してもよい。次に、S2及
びS3において、そのテキストデータに含まれるキャラク
タコードに対応するアウトラインデータがキャラクタ記
憶部8aから順次読み出され、それに基づくキャラクタ
のアウトラインが前述のサイズデータに基づいてスケー
リングされた後、画素座標20(図3)に重ね処理され
る。
【0020】続いて、S4及びS5において、重ねられたア
ウトラインに対しスキャンコンバージョン処理が行われ
る。このスキャンコンバージョン処理は、互いに直交す
る2方向(すなわち、X方向とY方向)においてそれぞ
れ個別に実行される。図5に、X方向スキャンコンバー
ジョン処理(S4)の流れを示しており、まずS21におい
てスキャンライン(走査線)のY座標を初期化し、S23
において最初のY座標値に対応するX方向の走査線を生
成するとともに、図7に示すように、そのスキャンライ
ンYmとアウトライン16’との交点をすべて算出す
る。
【0021】具体的には、まず、アウトラインと一定の
位置関係を満たしているか否かに基づき、各画素がその
アウトラインよりも内側に存在するか否かを判定する処
理を、スキャンライン上に配列する画素に対しその一方
の側から他方の側へ向けて順次行う。この判定は、例え
ば画素内に設定された所定の基準点(例えば画素の中
心)がアウトラインの内側に存在するか否かに基づいて
行うことができる。なお、画素の占有する領域が少しで
もアウトラインの内側に入っているか否か、あるいは該
領域の全体がアウトラインの内側に入っているか否かな
ど、その他の判定基準により判定してもよい。そして、
アウトラインの内側に存在すると判定された画素列(以
下、塗りつぶし領域という:請求項でいう第一状態画素
連続領域に対応)の先頭のもの(始点;B1、B2等)及び
末尾のもの(終点;E1、E2等)の、各基準点の座標が上
記各交点の座標値として算出される。
【0022】こうして算出された交点の座標値は、S24
において、図8に示すようなXスキャン交点リストとし
てRAM7のXスキャン交点メモリ7cに記憶される。
続いて、S25において、そのスキャンライン上の所定の
画素を黒又はグレーに設定することにより塗りつぶし処
理が行われ、さらにS26においてスキャンラインのY座
標値が更新されてS22に戻り、以下同様の処理が繰り返
される。なお、すべてのY座標値に対応するスキャンが
完了すると処理は終了する。
【0023】図6は、S25の塗りつぶし処理の詳細を示
すフローチャートである。まず、S27において、交点リ
ストに記憶された各塗りつぶし領域毎の始点と終点のX
座標をペアとし、その始点座標値に基づいて上記座標の
ペアをソートする。次に、S28において、ソートされた
最初の始点にポインタをセットし、その始点から該始点
とペアをなす終点までの画素の数をカウントする。そし
て、画素数が3以上である場合にはS31に進み、終点と
始点に対応する画素(両端画素)をグレーに設定する
(すなわち、該画素の濃度を階調濃度値に設定する)。
一方、画素数が2以下である場合はS32に進み、終点と
始点に対応する画素を禁止画素リストに登録する。禁止
画素リストはRAM7の禁止画素リストメモリ7e(図
1)に記憶されており、図9に示すように、濃度をグレ
ーに設定することを禁止する画素(以下、禁止画素とい
う)を例えばその座標値により登録するものとされてい
る。
【0024】こうして画素の禁止登録処理が終了すると
S33に進み、ポインタを次の塗りつぶし領域の始点に移
動する。そして、S29へ戻り、以下の処理を繰り返す。
なお、S29においてすべての塗りつぶし領域についての
処理が終了していれば塗りつぶし処理を終了する。
【0025】図4の、X方向スキャンコンバージョン処
理(S4)の詳細は以上説明した通りであるが、続いて行
われるY方向スキャンコンバージョン処理(S5)の内容
は、走査方向を除いて他はX方向スキャンコンバージョ
ン処理と全く同じであるので、説明は省略する。なお、
Y方向スキャンコンバージョン処理において判別された
禁止画素は、X方向スキャンコンバージョン処理におい
て判別された禁止画素とともに、前述の禁止画素リスト
に累積して登録される。
【0026】次に、S6において、図10に示すように、
上記X方向及びY方向スキャンコンバージョン処理にお
いてそれぞれ得られたキャラクタの階調イメージ50及
び51が合成され、さらにS7において、禁止画素リスト
に登録された画素をグレーから黒へ一括して反転させる
ことにより濃度補正処理が行われて、キャラクタの最終
的なイメージ52のイメージデータが得られることとな
る。このイメージデータは、イメージメモリ8b(図
1)に記憶される。そして、S8においてそのイメージデ
ータに基づき、キャラクタのイメージがプリンタ3から
印字・出力されて、全体の処理が終了する。
【0027】なお、上記処理により生成されたイメージ
データを、イメージメモリ8bに残しておくようにし、
同じ種類及びサイズのキャラクタの出力を次回に行う場
合には、そのイメージメモリ8bに記憶されたイメージ
データを使用するようにすれば、スキャンコンバージョ
ン処理及び濃度補正処理を含むイメージデータの生成処
理(図4のS2〜S7:以下、展開処理という)をその都度
繰り返す必要がなくなり、処理能率を向上させることが
できる。
【0028】また、上記画素の濃度補正処理において
は、スキャンコンバージョン処理がすべて終了した後
に、禁止画素リストの登録内容に従い一括して行われる
ようになっていたが、各スキャンライン毎に濃度補正処
理をその都度実行することも可能であり、この場合は禁
止画素リストを使用する必要はなくなる。また、画素の
濃度補正処理は、指定された画素の濃度をグレーに一旦
設定した後にこれを黒に反転させるようにしても、ある
いはグレーへの設定を経由せずに直接黒に設定するよう
にしてもいずれでもよい。さらに、簡易的な階調キャラ
クタイメージで充分であり、かつ、より高速な処理を要
する装置に本発明を適用する場合には、Xスキャンコン
バージョン処理又はYスキャンコンバージョン処理のい
ずれか一方のみを行う構成とすることもできる。
【0029】なお、イメージデータに基づくキャラクタ
のイメージは、プリンタ3に印字・出力する他に、例え
ばモニタ11に表示・出力することも可能である。この
場合、モニタ出力用に、印刷用とは別のキャラクタデー
タを使用するようにしてもよい。
【0030】上述の実施例においては、キャラクタイメ
ージの展開処理が主にコンピュータ本体側で行われるよ
うになっていたが、これをプリンタ側で行わせることも
可能である。その場合の装置構成の一例を図11に示
す。該構成においては、プリンタ3がコンピュータ等で
構成されたプリンタ制御部30を備えている。プリンタ
制御部30は、I/Oポート31とそれに接続されたC
PU32、RAM33及びROM34等を備え、前述の
出力制御プログラムはROM34内の出力制御プログラ
ム記憶部34aに、キャラクタデータは同キャラクタ記
憶部34bに記憶されている。また、RAM33には、
前述のワークメモリ33a、Xスキャン交点メモリ33
b、Yスキャン交点メモリ33c、禁止画素リストメモ
リ33d及びイメージメモリ33e等が形成されてい
る。すなわち、コンピュータ本体2側のテキストメモリ
7b等に記憶されたテキストデータがプリンタ制御部3
0に転送され、該テキストデータに基づいてCPU32
が、前記したものと同様の流れに従い展開処理を実行す
る。
【0031】以上説明した実施例では、キャラクタのイ
メージデータは、各キャラクタに対応するアウトライン
データを用いて展開処理を行うことにより生成されてい
たが、1ないし複数サイズのキャラクタイメージに対応
した2値ビットマップデータを使用することもできる。
その場合の装置構成を図12に示している(なお、本構
成は多くの部分が図1の構成と共通しているので、以下
の説明では共通の構成要素には同一の符号を付して詳し
い説明は省略する)。該構成においては、2値ビットマ
ップデータ記憶手段としてのディスク記憶装置8あるい
はROM6のキャラクタ記憶部8aあるいは6bに各キ
ャラクタの2値ビットマップデータを記憶しておき、キ
ャラクタの所望のサイズの2値ビットマップデータを、
テキストデータに基づいて適宜読み出す。
【0032】そして、図10を援用して説明すれば、上
記2値ビットマップデータに基づく2値ビットマップイ
メージをX方向及びY方向にそれぞれスキャンし、その
走査線上において2値イメージ形成のために連続して黒
に設定された画素列(請求項でいう第一状態画素連続領
域に対応)の両端の画素をグレーに設定することによ
り、Xスキャンによる階調イメージ60とYスキャンに
よる階調イメージ61との、それぞれのイメージデータ
を形成する。ここで、上記黒に設定された画素列を構成
する画素数が2以下の場合、その画素を禁止画素リスト
メモリ7c(図12)に格納された禁止画素リストに登
録する。そして、上記両階調イメージ60及び61のイ
メージデータを合成し、さらに禁止画素リストに登録さ
れた画素をグレーから黒に変更することにより、最終的
な階調イメージ62のイメージデータが形成される。こ
のイメージデータはイメージメモリ8b(ないし7d)
に記憶され、出力時に随時読み出されて使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理装置を組み込んだキャラク
タ出力装置の一構成例を示すブロック図。
【図2】アウトラインデータの一例を示す説明図。
【図3】スケーリング後のアウトラインと、それに基づ
くイメージデータの例を示す説明図。
【図4】図1のキャラクタ出力装置における処理の全体
の流れを示すフローチャート。
【図5】そのX方向スキャンコンバージョン処理の詳細
を示すフローチャート。
【図6】スキャンコンバージョン処理における塗りつぶ
し処理の詳細を示すフローチャート。
【図7】アウトラインとスキャンラインとの交点算出処
理の説明図。
【図8】Xスキャン交点リストの一例を示す説明図。
【図9】禁止画素リストの一例を示す説明図。
【図10】図1の装置によるイメージデータ処理の概要
を示す模式図。
【図11】本発明のキャラクタ出力装置の別の構成例を
示すブロック図。
【図12】同じくさらに別の構成例を示すブロック図。
【図13】キャラクタに階調を施した場合に、線幅の細
い部分の濃度が薄く出力される例を示す模式図。
【符号の説明】
1 キャラクタ出力装置 2 コンピュータ本体(データ処理装置) 5 CPU(階調設定手段、両端画素判別手段、階調禁
止手段、アウトラインデータ変換手段) 6 ROM(2値ビットマップデータ記憶手段) 8 ディスク記憶装置(2値ビットマップデータ記憶手
段) 16 アウトライン 20 画素座標 30 プリンタ制御部(データ処理装置) 32 CPU(階調設定手段、両端画素判別手段、階調
禁止手段、アウトラインデータ変換手段) P 画素

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力装置の多数の画素の濃度情報の組合
    せに基づいてキャラクタのイメージを記述するイメージ
    データに対し、該イメージに階調を付与するための所定
    の処理を行うデータ処理装置であって、 キャラクタイメージを形成する領域に属する画素を、予
    め定められた濃度に設定することにより第一状態とし、
    該領域に属さない画素を前記第一状態の画素とは異なる
    濃度に設定して第二状態とした場合の、それら各画素の
    濃度情報の組合せとして記述されたキャラクタのイメー
    ジデータにおいて、前記キャラクタイメージの輪郭近傍
    部分に階調を付与するために、前記第一状態の画素のう
    ち該輪郭近傍部分を形成するものに対して、該キャラク
    タイメージの他の部分を形成する画素とは異なる濃度値
    (以下、階調濃度値という)を設定する階調設定手段
    と、 前記イメージデータに基づくキャラクタイメージを、前
    記イメージデータ上で所定の走査方向において走査し、
    その走査線上において複数個の画素が連続して前記第一
    状態となっている領域(以下、第一状態画素連続領域と
    いう)の、その両端に位置する画素(以下、両端画素と
    いう)を判別する両端画素判別手段と、 前記第一状態画素連続領域において、前記両端画素の間
    に存在する画素の数が所定の個数以下の場合には、前記
    イメージデータにおいて、前記階調設定手段が前記両端
    画素に対し前記階調濃度値を設定することを禁止する階
    調禁止手段と、 を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 キャラクタの輪郭形状を定義したアウト
    ラインデータに基づくアウトラインを、出力装置の画素
    を規定する座標系(以下、画素座標という)に重ねたと
    想定し、その画素座標と前記アウトラインとの位置関係
    が一定基準を満たすことで、前記アウトラインの内側に
    あると判定された画素を前記第一状態に設定し、それ以
    外の画素を前記第二状態に設定することにより、前記ア
    ウトラインデータを前記イメージデータに変換するアウ
    トラインデータ変換手段を備え、 前記階調設定手段は、前記アウトラインとの位置関係が
    一定基準を満たすことで、前記キャラクタのイメージの
    所定の輪郭部分を形成していると判断された画素の濃度
    値を、前記階調濃度値に設定するものとされる請求項1
    記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記アウトラインデータ変換手段は、前
    記画素座標において、前記アウトラインを予め定められ
    た方向に走査するとともに、その走査線上において、前
    記アウトラインの内側に存在すると判定された領域(以
    下、塗りつぶし領域という)内の前記画素を前記第一状
    態に設定するものとされ、 また、前記階調設定手段は、その走査線上において複数
    個の画素が連続して前記第一状態となっている領域の、
    その両端に位置する画素に対し前記階調濃度値を設定す
    るものとされている請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記各画素に対し互いに異なる2つの濃
    度のいずれかを設定し、それら設定された各画素の濃度
    値の組合せにより前記キャラクタイメージを記述する2
    値ビットマップデータを記憶する2値ビットマップデー
    タ記憶手段を備え、 前記階調設定手段は、その記憶された2値ビットマップ
    データを読み出して、それに基づくキャラクタイメージ
    の輪郭近傍部分を形成する予め定められた画素の濃度値
    を前記階調濃度値に設定するものとされている請求項1
    記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記両端画素判別手段は、互いに交差す
    る2以上が設定された前記走査方向のそれぞれにおい
    て、前記両端画素の判別を行うものとされ、 前記階調禁止手段は、それら各走査方向毎に、前記第一
    状態画素連続領域において、前記両端画素の間に存在す
    る画素の数が所定の個数以下の場合には、前記イメージ
    データにおいて、前記階調設定手段が前記両端画素に対
    し前記階調濃度値を設定することを禁止するものとされ
    る請求項1ないし4のいずれかに記載のデータ処理装
    置。
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