JP3350325B2 - キャラクタ出力装置 - Google Patents

キャラクタ出力装置

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JP3350325B2
JP3350325B2 JP30343795A JP30343795A JP3350325B2 JP 3350325 B2 JP3350325 B2 JP 3350325B2 JP 30343795 A JP30343795 A JP 30343795A JP 30343795 A JP30343795 A JP 30343795A JP 3350325 B2 JP3350325 B2 JP 3350325B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字、記号及び図
形等(以下、これらを総称してキャラクタという)を表
示ないし印字出力するためのキャラクタ出力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタやディスプレイなどのキ
ャラクタ出力装置として、キャラクタの形状をその輪郭
(アウトライン)を表すアウトラインデータにより記憶
し、そのアウトラインデータを画素によるイメージデー
タに変換して出力する方式のものが普及している。具体
的には、出力装置の画素を規定する座標系(画素座標)
に対し上記アウトラインを重ね、そのアウトラインを所
定の方向に走査することにより、アウトラインの内側に
存在する画素と外側に存在する画素とを判別し、その内
側に存在すると判別された画素をオン状態とすることで
キャラクタのイメージデータが生成される(以下、この
ような方法によりアウトラインデータをイメージデータ
に変換する処理のことをスキャンコンバージョン処理と
いう)。ここで、キャラクタの拡大もしくは縮小を行う
場合には、基準となるサイズのアウトラインを、指定さ
れたサイズに拡大もしくは縮小した後に画素座標に重
ね、その後上記スキャンコンバージョン処理を行うこと
で、指定されたサイズに対応したイメージデータが生成
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のスキ
ャンコンバージョン処理におけるアウトラインの内側領
域と外側領域との判別は、画素を単位としたデジタル処
理により行われる。すなわち、アウトラインを構成する
輪郭線が画素の内側を横切って通過している場合には、
例えばその画素の中心がアウトラインよりも内側にある
か外側にあるかに基づいて、その画素全体がアウトライ
ンの内側又は外側のいずれか一方に属するものとなるよ
うに処理される。従って、このように領域をデジタル化
する場合は、上記画素幅に対応した誤差がアウトライン
の近傍において不可避的に生ずることとなる。
【0004】ここで、例えば文字のように、複数の線状
領域により構成されたキャラクタにおいては、その線幅
が1画素の拡がりよりも十分大きい場合には、上記デジ
タル化に伴う誤差はほとんど無視することができる。と
ころが、キャラクタが縮小されて線幅が小さくなると上
記誤差の影響が次第に大きくなり、例えば図15に示す
ように、走査方向に隣接する線が互いにつながって潰れ
が生ずるなど、キャラクタの可読性が低下する問題があ
る。
【0005】本発明の課題は、アウトラインデータをイ
メージデータに変換して出力するキャラクタ出力装置に
おいて、キャラクタの縮小に伴う可読性の低下を防止な
いし抑制することができ、ひいては小サイズのキャラク
タも美しく出力することができる装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、キャラクタの輪郭形状を定義したアウトラインデー
タに基づくアウトラインを、出力装置の画素を規定する
座標系(画素座標)に重ねたと想定し、その画素座標と
前記アウトラインとの位置関係が一定基準を満たすこと
で、アウトラインの内側にあると判定された画素を第一
の濃度に設定し、それ以外の画素を第一の濃度とは異な
る第二の濃度に設定することにより、アウトラインデー
タを画素の情報を定義したイメージデータに変換し、該
イメージデータに基づいてキャラクタのイメージを出力
するキャラクタ出力装置に係るものであり、下記の要件
を備えて構成されることを特徴とする。濃度設定手
段:画素座標において、アウトラインを予め定められた
方向に走査するとともに、その走査線上において、アウ
トラインの内側に存在すると判定された領域(アウトラ
イン領域)内の画素を第一の濃度に設定する。濃度補
正手段:走査線上において、2つのアウトライン領域が
互いに接してもしくはその一部が重なって形成されてい
る場合に、それらアウトライン領域の少なくとも一方に
対し、その接するもしくは重なっている側の末端近傍に
位置する1ないし複数の画素の濃度を、第一の濃度と第
二の濃度との中間の第三の濃度とする濃度補正処理を行
う。
【0007】上述のように構成されたキャラクタ出力装
置においては、走査線上において、元来分離して判別さ
れるべき2つのアウトライン領域が、前述のデジタル化
誤差等のために互いに接してもしくは一部が重なって形
成されてしまった場合に、それらアウトライン領域の少
なくとも一方において、その接するもしくは重なってい
る側の末端近傍に位置する画素が、濃度補正手段により
第一の濃度と第二の濃度との中間の第三の濃度とされる
ので、隣接するアウトライン領域の連続化に伴う文字の
潰れ等が生じにくくなる。その結果、キャラクタの縮小
に伴う可読性の低下を防止ないし抑制することができ、
ひいては小サイズのキャラクタも美しく出力することが
できる。
【0008】次に、濃度補正手段による特定の画素の濃
度補正処理を禁止する補正禁止手段を設けることができ
る。補正禁止手段は、例えば走査線に沿ったアウトライ
ン領域の形成長さが予め定められた値以下の場合に、そ
のアウトライン領域における上記濃度補正処理を禁止す
るものとすることができる。例えば、アウトライン領域
が1画素分の長さしか有さない場合には、濃度補正処理
を行うとアウトライン領域が消滅したり、あるいは不明
瞭となってしまうこともありうるが、そのようなアウト
ライン領域に対して濃度補正処理を禁止することで、上
述の問題を回避することができる
【0009】上記第三の濃度は、複数段階のいずれかに
設定可能とすることができる。これにより、濃度補正処
理をよりきめ細く行うことができる。この場合、濃度補
正手段は、走査線上において濃度補正処理を行うべき画
素に対し、2つのアウトライン領域の走査線に沿った各
形成長さの組み合わせに応じて、その濃度を上記複数段
階のいずれかに設定するように構成することができる。
こうすれば、例えばキャラクタイメージにおいて互いに
近接して形成されている線状領域などの場合、補正され
る画素の濃度が線幅の組み合わせに応じて調整されるの
で、両領域の判読性を一層高めることができる。
【0010】次に、走査方向は互いに交差する2以上の
ものを設定することができ、それら各走査方向毎に、ア
ウトラインの走査と補正画素の特定が行われるように構
成することができる。これにより、1方向のみの走査を
行う場合と比較して、アウトラインデータからのイメー
ジデータの変換精度、すなわちキャラクタイメージの解
像度を向上させることができる。この場合、濃度補正手
段は、下記の要件を含むものとして構成することができ
る。第三濃度設定手段:1つの走査線による走査が終
了する毎に、該走査線上において2つのアウトライン領
域が互いに接してもしくはその一部が重なって形成され
ている場合に、それらアウトライン領域の少なくとも一
方に対し、その接するもしくは重なっている側の末端近
傍に位置する1ないし複数の画素の濃度を第三の濃度に
設定する処理を、各走査方向毎に行う。最終濃度決定
手段:各画素に対し、第三濃度設定手段が各走査方向毎
に設定した濃度の組み合わせに基づいて、それら各画素
の最終設定濃度を決定する。上述の構成によれば、同じ
画素に対する設定濃度が走査方向により異なる場合に、
その走査方向毎の濃度の組合せに応じて最終濃度決定手
段が各画素に対する最終設定濃度を決定するので、一層
きめ細かい濃度補正処理が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例を参照しつつ図面を用いて説明する。図1は、本発
明のキャラクタ出力装置の一構成例を示すブロック図で
ある。すなわち、キャラクタ出力装置1は、I/Oポー
ト4と、これに接続されたCPU5、ROM6、RAM
7及びディスク記憶装置8等からなるコンピュータ本体
2と、さらに上記I/Oポート4においてコンピュータ
本体2に接続されたプリンタ3とを備えている。また、
I/Oポート4には、キーボード等の入力部9及び表示
制御部10が接続されており、表示制御部10にはCR
Tや液晶ディスプレイ等のモニタ11が接続されてい
る。なお、上記CPU5が濃度設定手段、濃度補正手段
及び補正禁止手段の主体をなす。
【0012】コンピュータ本体2のROM6には、出力
制御プログラム記憶部6aが形成されており、ここに本
実施例で以下に説明するキャラクタ出力処理を司るため
の出力制御プログラムが記憶されている。さらに、RO
M6には、濃度決定テーブルを格納するための濃度決定
テーブル記憶部6bが格納されているが、その役割につ
いては後述する。一方、RAM7には、ワークメモリ7
a、テキストメモリ7b、Xスキャン交点メモリ7c、
Yスキャン交点メモリ7d等が形成されている。ワーク
メモリ7aは、CPU5がプログラムを実行する際に、
必要なデータを一時的に記憶するのに使用される。ま
た、テキストメモリ7bは、入力部9から入力されたキ
ャラクタのコードやサイズ、及びキャラクタの回転や斜
体あるいは上付き・下付き文字などのキャラクタ修飾情
報を記憶する。その他のメモリの役割については後述す
る。
【0013】一方、ディスク記憶装置8はハードディス
ク装置あるいは光磁気ディスク装置等で構成され、ここ
にキャラクタ記憶部8aとイメージメモリ8bが形成さ
れている。キャラクタ記憶部8aには、各種書体の文字
や記号等の多数のキャラクタに一対一に対応するキャラ
クタデータが、1キャラクタ単位でランダムに読出し可
能に記憶されている。このキャラクタデータは、各キャ
ラクタの輪郭形状を与えるアウトラインデータの他、文
字幅などキャラクタの属性データ等を含む。なお、キャ
ラクタデータ記憶部8aは、同6cとしてROM6内に
形成することも可能である。
【0014】図2は、アウトラインデータの一例を示す
ものである。すなわち、同図(a)に示すように、コン
ピュータ本体2内には基準座標15が設定され、各キャ
ラクタのアウトラインデータは、その輪郭(アウトライ
ン)16の各構成線を上記基準座標15上でベクトル表
示した場合の、そのベクトルデータの組み合わせとして
記述されている。その具体例を同図(b)に示してい
る。該データは、処理内容を表すフラグと、そのフラグ
に対応する処理が終了した時点でのポインタの位置を与
える座標値とによって構成されている。ここで、数値1
はX座標を、数値2はY座標を表し、フラグ「S」は描
画開始点にポインタを移動させる処理を、フラグ「L」
は直前の座標から、該フラグに対応する座標までポイン
タを移動させ、そのポインタの軌跡に基づいてアウトラ
イン16の各構成線を描く処理をそれぞれ示している。
そして、(a)に示したアウトライン16の場合は、
(58,25)の座標値を起点として、再度その座標に
戻るまでの12個の線分から構成されており、各構成線
がその起点と終点の座標値により定義されるベクトルを
形成しているとみることができる。なお、上記構成線は
直線状に形成する態様の他、ベジェ曲線、Bスプライン
曲線あるいは円弧等の曲線により形成する態様も可能で
ある。
【0015】このように構成されたアウトラインデータ
に基づくキャラクタのアウトラインは、図3(a)に示
すように、そのままもしくは適宜拡大ないし縮小(スケ
ーリング)されて画素座標20上に重ねられる。そし
て、後述するスキャンコンバージョン処理により、その
画素座標20上のアウトライン16’内に存在する画素
Pを第一の濃度、例えば黒に設定し、アウトライン1
6’外に存在する画素(図示せず)を第二の濃度、例え
ば白に設定することにより、同図(b)に示すようなキ
ャラクタイメージに対応するイメージデータが、画素毎
の濃度情報の集合体として記述・生成されることとな
る。ここで、各画素は、上記第一及び第二の濃度の中間
の第三の濃度(例えばグレー)により階調出力が可能な
ものとされている。
【0016】図1に戻って、イメージメモリ8bには、
上記キャラクタデータに基づいて生成されたキャラクタ
のイメージデータが記憶される。なお、イメージメモリ
8bは、同7eとしてRAM7内に形成してもよい。
【0017】また、プリンタ3は、上記イメージデータ
に基づいてキャラクタのイメージを印字出力する印字出
力部13を備えている。この印字出力部13は、例えば
レーザー光源を使用する電子写真式印字装置やインクジ
ェット式印字装置等により構成される。なお、印字出力
部13とI/Oポート4との間に、コンピュータ本体2
側から送られてくるイメージデータ等を一時記憶するプ
リンタバッファメモリ12を設けることができる。
【0018】以下、キャラクタ出力装置1における処理
の流れをフローチャートを用いて説明する。まず、図4
のS1において、入力部9を使用してキャラクタのコード
及びサイズのデータ(以下、これらを総称する場合はテ
キストデータという)を入力する。入力されたこれらデ
ータは、テキストファイルとしてRAM7のテキストメ
モリ7b(図1)に記憶される。なお、予め作成したテ
キストファイルをディスク記憶装置8等に記憶してお
き、これを適宜読み出して使用してもよい。次に、S2及
びS3において、そのテキストデータに含まれるキャラク
タコードに対応するアウトラインデータがキャラクタ記
憶部8aから順次読み出され、それに基づくキャラクタ
のアウトラインが前述のサイズデータに基づいてスケー
リングされた後、画素座標20(図3)に重ね処理され
る。
【0019】続いて、S4及びS5において、重ねられたア
ウトラインに対しスキャンコンバージョン処理が行われ
る。このスキャンコンバージョン処理は、互いに直交す
る2方向(すなわち、X方向とY方向)においてそれぞ
れ個別に実行される。図5に、X方向スキャンコンバー
ジョン処理(S4)の流れを示しており、まずS21におい
てスキャンライン(走査線)のY座標を初期化し、S23
において最初のY座標値に対応するX方向の走査線を生
成するとともに、図7に示すように、そのスキャンライ
ンYmとアウトライン16’との交点をすべて算出す
る。すなわち、画素内に設定された所定の基準点(例え
ば画素の中心)がアウトラインの内側に存在するか否か
を判定する処理を、スキャンライン上に配列する画素に
対しその一方の側から他方の側へ向けて順次行い、上記
基準点がアウトラインの内側に存在すると判定された画
素列(アウトライン領域)の先頭のもの(始点;B1、B2
等)及び末尾のもの(終点;E1、E2等)の、各基準点の
座標が上記各交点の座標値として算出される。算出され
た交点の座標値は図8に示すようなXスキャン交点リス
トとして、RAM7のXスキャン交点メモリ7cに記憶
される。続いて、S25において、そのスキャンライン上
の所定の画素を黒に設定することにより塗りつぶし処理
が行われ、さらにS26においてスキャンラインのY座標
値が更新されてS22に戻り、以下同様の処理が繰り返さ
れる。なお、すべてのY座標値に対応するスキャンが完
了すると処理は終了する。
【0020】図6は、S25の塗りつぶし処理の詳細を示
すフローチャートである。まず、S27において、交点リ
ストに記憶された各アウトライン領域毎の始点と終点の
X座標をペアとし、その始点のX座標値に基づいて上記
座標のペアをソートする。次に、S28において、ソート
された最初の始点にポインタをセットし、その始点から
該始点とペアをなす終点までの画素を黒とする(すなわ
ち、最初のアウトライン領域の塗りつぶしを行う)。続
いて、S37に進み、次のアウトライン領域の始点にポイ
ンタを移動させ、さらにS29からS30へ戻って同様に該ア
ウトライン領域の塗りつぶし処理を行う。
【0021】続いて、S32に進み、現在のアウトライン
領域の始点に対応する画素と、直前のアウトライン領域
の終点に対応する画素とが互いに隣り合っているか、も
しくは重なりを生じているかを判断する。Yesの場合
は、図15に示すように、2つのアウトライン領域u1
及びu2が互いにつながり合って、表示されるキャラク
タに潰れが生ずることを意味しており、S33以下の濃度
補正処理に進む。まずS33において、直前のアウトライ
ン領域の始点から現在のアウトライン領域の終点までの
間に画素が3以上存在するか否かを判定する。Yesの場
合はS34に進み、現在のアウトライン領域の始点から終
点までの間に画素が2以上存在するか否かを判定する。
【0022】S34においてYesの場合はS36に進み、図1
1(a)に示すように、例えば領域u2側の始点に対応
する画素Pをグレーに変更する(すなわち、グレーに補
正する)。なお、図11(b)に示すように、領域u1
側の終点に対応する画素Pをグレーとする態様、あるい
は同図(c)に示すように、領域u2の始点と領域u1の
終点との双方に対応する画素Pをグレーとする態様も可
能である。
【0023】一方、S34においてNoの場合は、図12に
示すように、領域u2のスキャンライン方向における長
さが1画素幅以下であることを意味し、この場合はS35
に進んで領域u1の終点に対応する画素Pをグレーに変
更する。一方、S33においてNoの場合、すなわち領域u1
の始点から領域u2の終点までの間に存在する画素数が
2以下の場合は、例えば図12(b)に示すように、2
つのアウトライン領域u1及びu2のスキャンライン方向
における長さがともに1画素幅以下になっていることを
意味し、この場合はS34〜S36がスキップされ、画素の濃
度補正処理は行われない。ただし、図13(a)に示す
ように、互いに接した1画素幅の2つのアウトライン領
域の一方をグレーとすることにより、その視別性を向上
できる場合があるので、この場合において濃度補正処理
を行うようにする態様も可能である。
【0024】こうして画素の補正登録処理が終了すると
S37に進み、ポインタを次のアウトライン領域の始点に
移動する。そして、S29へ戻り、以下の処理を繰り返
す。なお、S29においてすべてのアウトライン領域につ
いての処理が終了していれば塗りつぶし処理を終了す
る。X方向スキャンコンバージョン処理(S4)の詳細は
以上説明した通りであるが、続いて行われるY方向スキ
ャンコンバージョン処理(S5)の内容は、走査方向を除
いて他はXスキャンコンバージョン処理と全く同じであ
るので、説明は省略する。
【0025】次に、S6において、上記X方向及びY方向
スキャンコンバージョン処理においてそれぞれ得られた
キャラクタのイメージが合成され、キャラクタの最終的
なイメージデータが得られることとなる(図10参
照)。ここで、イメージ合成を行う際に、X方向スキャ
ンコンバージョンにおいて設定された画素の濃度と、Y
方向スキャンコンバージョンにおいて設定された画素の
濃度とが互いに異なる場合には、ROM6に格納されて
いる濃度決定テーブルを参照することにより、その最終
設定濃度が決定される。図9は濃度決定テーブルの例を
示しており、例えば(a)においては、X方向及びY方
向のスキャンコンバージョンの少なくとも一方において
グレーとされた画素が、一律にグレーに最終設定される
ようになっている。
【0026】また、(b)においては、グレーを含む組
合せの種類に応じて、最終設定される濃度が複数段階の
いずれかに設定される例を示している。本実施例におい
ては、グレーの濃度が、グレー1〜グレー3(例えば数
字が大きくなるほど濃度が大きくなる)の3段階のいず
れかに設定可能とされている。この場合、各方向毎のス
キャンコンバージョン処理においては濃度補正が一律に
同じ濃度(例えばグレー2)で行われ、イメージ合成時
に設定濃度の組合せに応じて白、黒及びグレー1〜3の
いずれかに各画素の濃度が最終設定されることとなる。
なお、図10(a)及び(b)は、それぞれ図9(a)
及び(b)の各テーブルに基づくイメージの合成例を模
式的に示したものである。
【0027】さらに、図13(a)〜(c)に示すよう
に、2つのアウトライン領域u1及びu2の走査方向にお
ける長さの組合せ(例えばキャラクタの線幅の組合せ)
に応じて、画素の濃度を2以上の濃度のいずれかに設定
することもできる。例えば、グレーに変更されるべき画
素をはさんで形成された2つのアウトライン領域u1及
びu2の平均幅が小さくなるほど、グレーの濃度が大き
くなるように処理することができ、図示の例では、
(a)がグレー3、(b)がグレー2、(c)がグレー
1にそれぞれ設定されている。
【0028】イメージ合成により上述のようにして得ら
れたイメージデータは、イメージメモリ8b(図1)に
記憶される。そして、S7においてそのイメージデータに
基づき、キャラクタのイメージがプリンタ3から印字・
出力されて、全体の処理が終了する。なお、上記処理に
より生成されたイメージデータをイメージメモリ8bに
残しておくようにし、同じ種類及びサイズのキャラクタ
の出力を次回に行う場合には、そのイメージメモリ8b
に記憶されたイメージデータを使用するようにすれば、
スキャンコンバージョン処理及び濃度補正処理を含むイ
メージデータの生成処理(図4のS2〜S6:以下、展開処
理という)をその都度繰り返す必要がなくなり、処理能
率を向上させることができる。
【0029】なお、画素の濃度補正処理は、指定された
画素の濃度を黒(第一の濃度)に一旦設定した後にこれ
をグレー(第三の濃度)に変更するようにしても、ある
いは第一の濃度を経由せずに直接第三の濃度に設定する
ようにしてもいずれでもよい。さらに、上記実施例にお
いては、画素の濃度補正処理は、各スキャンライン毎に
その都度実行されていたが、各方向のスキャンコンバー
ジョン処理のいずれか少なくとも一方においてグレーに
設定された画素を、一律に同一濃度のグレーで出力する
態様においては、その補正すべき画素をRAM7等に登
録しておき、すべてのスキャンコンバージョン処理が終
了した後に、その登録内容に基づいて黒からグレーへの
濃度変更を一括して行うようにしてもよい。
【0030】また、イメージデータに基づくキャラクタ
のイメージは、プリンタ3に印字・出力する他に、例え
ばモニタ11に表示・出力することも可能である。この
場合、モニタ出力用に、印刷用とは別のキャラクタデー
タを使用するようにしてもよい。
【0031】上述の実施例においては、キャラクタイメ
ージの展開処理が主にコンピュータ本体側で行われるよ
うになっていたが、これをプリンタ側で行わせることも
可能である。その場合の装置構成の一例を図14に示
す。該構成においては、プリンタ3がコンピュータ等で
構成されたプリンタ制御部30を備えている。プリンタ
制御部30は、I/Oポート31とそれに接続されたC
PU32、RAM33及びROM34等を備え、前述の
出力制御プログラムはROM34内の出力制御プログラ
ム記憶部34aに、濃度決定テーブルは同濃度決定テー
ブル記憶部34bに、さらに、キャラクタデータは同キ
ャラクタ記憶部34cに記憶されている。また、RAM
33には、前述のワークメモリ33a、Xスキャン交点
メモリ33b、Yスキャン交点メモリ33c、及びイメ
ージメモリ33d等が形成されている。すなわち、コン
ピュータ本体2側のテキストメモリ7b等に記憶された
テキストデータがプリンタ制御部30に転送され、該テ
キストデータに基づいてCPU32が、前記したものと
同様の流れに従い展開処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャラクタ出力装置の一構成例を示す
ブロック図。
【図2】アウトラインデータの一例を示す説明図。
【図3】スケーリング後のアウトラインと、それに基づ
くキャラクタイメージの出力例を示す説明図。
【図4】図1のキャラクタ出力装置における処理の全体
の流れを示すフローチャート。
【図5】そのX方向スキャンコンバージョン処理の詳細
を示すフローチャート。
【図6】スキャンコンバージョン処理における塗りつぶ
し処理の詳細を示すフローチャート。
【図7】アウトラインとスキャンラインとの交点算出処
理の説明図。
【図8】Xスキャン交点リストの一例を示す説明図。
【図9】濃度決定テーブルの例を示す説明図。
【図10】濃度決定テーブルに基づく画素補正処理の概
要を示す模式図。
【図11】画素補正の具体例を示す模式図。
【図12】同じく別の具体例を示す模式図。
【図13】アウトライン領域の長さの組合せに応じて画
素の濃度を複数段階のいずれかに設定する例を示す模式
図。
【図14】本発明のキャラクタ出力装置の別の構成例を
示すブロック図。
【図15】アウトライン領域が互いに接して形成される
ことにより、キャラクタにつぶれが生じる様子を説明す
る模式図。
【符号の説明】
1 キャラクタ出力装置 5 CPU(濃度設定手段、濃度補正手段、補正禁止手
段) 16 アウトライン u1、u2 アウトライン領域 P 画素
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−127927(JP,A) 特開 平3−137697(JP,A) 特開 平4−43396(JP,A) 特開 平4−350897(JP,A) 特開 平4−360196(JP,A) 特開 平6−51747(JP,A) 特開 平6−67642(JP,A) 特開 平6−95647(JP,A) 特開 平6−110438(JP,A) 特開 平6−175639(JP,A) 特開 平7−77969(JP,A) 特開 平8−16149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/24 - 5/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャラクタの輪郭形状を定義したアウト
    ラインデータに基づくアウトラインを、出力装置の画素
    を規定する座標系(以下、画素座標という)に重ねたと
    想定し、その画素座標と前記アウトラインとの位置関係
    が一定基準を満たすことで、前記アウトラインの内側に
    あると判定された画素を第一の濃度に設定し、それ以外
    の画素を前記第一の濃度とは異なる第二の濃度に設定す
    ることにより、前記アウトラインデータを前記画素の情
    報を定義したイメージデータに変換し、該イメージデー
    タに基づいて前記キャラクタのイメージを出力するキャ
    ラクタ出力装置において、 前記画素座標において、前記アウトラインを予め定めら
    れた方向に走査するとともに、その走査線上において、
    前記アウトラインの内側に存在すると判定された領域
    (以下、アウトライン領域という)内の前記画素を前記
    第一の濃度に設定する濃度設定手段と、 前記走査線上において、2つの前記アウトライン領域が
    互いに接してもしくはその一部が重なって形成されてい
    る場合に、それらアウトライン領域の少なくとも一方に
    対し、その接するもしくは重なっている側の末端近傍に
    位置する1ないし複数の画素の濃度を、前記第一の濃度
    と第二の濃度との中間の第三の濃度とする濃度補正処理
    を行う濃度補正手段と、 を備えたことを特徴とするキャラクタ出力装置。
  2. 【請求項2】 前記走査線に沿った前記アウトライン領
    域の形成長さが予め定められた値以下の場合には、該ア
    ウトライン領域における前記濃度補正処理を禁止する補
    正禁止手段を備えている請求項1記載のキャラクタ出力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第三の濃度は複数段階のいずれかに
    設定可能とされるとともに、 前記濃度補正手段は、前記走査線上において前記濃度補
    正処理を行うべき画素に対し、前記2つのアウトライン
    領域の前記走査線に沿った各形成長さの組み合わせに応
    じて、その濃度を前記複数段階のいずれかに設定するも
    のである請求項1又は2に記載のキャラクタ出力装置。
  4. 【請求項4】 前記走査方向は互いに交差する2以上が
    設定されて、それら各走査方向毎に、前記アウトライン
    の走査と前記濃度補正処理が行われる請求項1ないし
    のいずれかに記載のキャラクタ出力装置。
  5. 【請求項5】 前記濃度補正手段は、 1つの走査線による走査が終了する毎に、該走査線上に
    おいて2つの前記アウトライン領域が互いに接してもし
    くはその一部が重なって形成されている場合に、それら
    アウトライン領域の少なくとも一方に対し、その接する
    もしくは重なっている側の末端近傍に位置する1ないし
    複数の画素の濃度を前記第三の濃度に設定する処理を、
    前記各走査方向毎に行う第三濃度設定手段と、 前記各画素に対し、前記第三濃度設定手段が前記各走査
    方向毎に設定した濃度の組み合わせに基づいて、それら
    各画素の最終設定濃度を決定する最終濃度決定手段と、 を備えている請求項記載のキャラクタ出力装置。
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