JPH11272163A - 無段階縮尺地図表示装置及び記録媒体 - Google Patents

無段階縮尺地図表示装置及び記録媒体

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JPH11272163A
JPH11272163A JP10074488A JP7448898A JPH11272163A JP H11272163 A JPH11272163 A JP H11272163A JP 10074488 A JP10074488 A JP 10074488A JP 7448898 A JP7448898 A JP 7448898A JP H11272163 A JPH11272163 A JP H11272163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段の縮尺率の地図データを使って少ない
データ量で中間の縮尺率の地図を適切な地図情報で表示
できるようにする。 【解決手段】 複数段の縮尺率を有する地図データを記
憶する地図記憶手段101と、記憶手段101から地図
データを選択して読み出す地図データ選択手段102、
103と、地図データ選択手段102により選択して読
み出した地図データを表示要求に応じて縮尺率を決定し
描画する地図描画手段104とを備え、地図データの有
する縮尺率の中間の縮尺率の地図を表示する。地図デー
タ選択手段102は、地図データの縮尺率を決定する選
択条件を設定する設定手段103、105を有し、選択
条件に基づき記憶手段101から選択して読み出す地図
データの縮尺率を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段の縮尺率の
地図データを使って連続的に縮尺率を制御して地図を表
示する無段階縮尺地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行経路に沿って運転者に案内情
報を提供する車両用ナビゲーション装置として、目的地
までの経路探索を行ってその経路地図、経路の特徴的な
情報を表示しさらには音声により案内するもの、単に現
在地を中心とする地図を表示して現在地周辺の情報を提
供するものなど、様々な方式のものがある。これらいず
れの方式のナビゲーション装置においても、特定地点の
情報や周辺の情報を提供するものとして地図表示装置は
欠かせないものである。地図表示装置においては、例え
ば目的地、出発地、途中通過地点などの地点を設定入力
する場合、その地点を地図上で探し確認するために、広
域地図から詳細地図への切り換え、スクロールなどの操
作が行われる。また、目的地までの経路を確認するため
に広域地図が使われたり、車両の現在位置や周囲の道路
事情を確認するために詳細地図が使われたりする。この
ように要求に応じていろいろな縮尺率の地図を表示する
ため、一般には、1万分の1、2万分の1、4万分の
1、8万分の1、16万分の1、……のように詳細地図
から広域地図まで複数段の縮尺率を有する地図データが
用意されている。そして、表示要求、その目的に応じて
所望の縮尺率の地図データを選択して読み出し描画する
ことにより地図を画面に表示している。
【0003】地図表示装置においては、上記のような複
数段の縮尺率を有する地図データが用意され、1万分の
1、2万分の1のような縮尺率の地図は地図データで用
意されているので表示することが可能であるが、1.5
万分の1や2.5万分の1など中間の縮尺率の地図につ
いては地図データが用意されていないため表示すること
ができない。また、この問題を解決する方法として中間
の縮尺率の地図に対し各々地図データを用意することが
考えられるが、地図データの数が多くなると共にデータ
量が多くなるという問題が生じる。
【0004】そこで、用意されている地図データを利用
してそれらの中間の縮尺率の地図を表示可能にし、連続
的な縮尺率の要求に対応できるようにすることを目的と
して、記憶装置に記憶する地図データに工夫をした地図
情報の表示装置が提案されている。この表示装置では、
複数段の縮尺率を有する地図データが用意され、それら
の中間の縮尺率の地図を表示するために用意された地図
データに対しズームアウト(縮小)、ズームイン(拡
大)することにより対応している。したがって、この装
置によれば、中間の縮尺率の地図に対してそれぞれ地図
データを記憶装置に持つ必要がなく、データ量が多くな
らないようにすることができ、しかも、連続的にあるい
は細かいステップで倍率を変化させることができるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の地図表示装置は、中間の縮尺率の地図を表示する
のに使用される地図データが固定的に決まっている。例
えば1万分の1と2万分の1の中間の縮尺率の地図を表
示する場合は2万分の1の地図データを、2万分の1と
4万分の1の中間の縮尺の地図を表示する場合は4万分
の1の地図データを使用するように決まっている。ま
た、縮尺率16万分の1の広域の地図データと縮尺率1
万分の1の詳細な地図データとを比べると、同じ地域単
位でみた場合の地図情報の量は、後者の方がはるかに多
くなり多くの詳細な地図情報を持っていることになる。
つまり、一般に同一地域での地図情報の量は、地図デー
タの縮尺率が大きくなるにしたがって少なくなり、縮尺
率が小さくなるにしたがって逆に多くなっていく。
【0006】したがって、例えば2万分の1の地図から
1万分の1の地図に向かってズームインしていくと、
1.9万分の1の地図では画面に表示される文字や道路
などの地図情報の量が適正な量で表示されるが、段々に
ズームインするにしたがって表示される地図情報の量が
少なくなり、1.1万分の1ともなると、表示画面内の
文字や道路が極端に少なくなって、欲しい地図情報を得
られなくなる。逆に1万分の1と2万分の1の中間の縮
尺率の地図を縮尺率の小さい方の1万分の1の地図デー
タを使用して表示する場合は、1万分の1の地図から2
万分の1の地図に向かってズームアウトしていくと、
1.9万分の1ともなると、表示画面内の文字や道路が
多くなったり重なりあったりして視認性が悪くなるとい
う不具合が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、複数段の縮尺率の地図データを使
って少ないデータ量で中間の縮尺率の地図を適切な地図
情報で表示できるようにするものである。
【0008】そのために本発明は、複数段の縮尺率の地
図データを使って連続的に縮尺率を制御して地図を表示
する無段階縮尺地図表示装置において、複数段の縮尺率
を有する地図データを記憶する地図記憶手段と、前記記
憶手段から地図データを選択して読み出す地図データ選
択手段と、前記地図データ選択手段により選択して読み
出した地図データを表示要求に応じて縮尺率を決定し描
画する地図描画手段とを備え、前記地図データ選択手段
で選択して読み出した地図データを前記地図描画手段で
前記表示要求に応じて縮尺率を決定し描画することによ
り前記地図データの有する縮尺率の中間の縮尺率の地図
を表示することを特徴とするものである。
【0009】また、前記地図データ選択手段は、前記地
図データの縮尺率を決定する選択条件を設定する設定手
段を有し、前記選択条件に基づき前記記憶手段から選択
して読み出す地図データの縮尺率を決定し、前記選択条
件は、画面に表示される文字の数や道路の数などの地図
情報の量を基準として、該地図情報の量に応じて縮尺率
の大きい方の地図データと縮尺率の小さい方の地図デー
タのいずれかを選択するものであり、前記設定手段は、
地図の拡大操作と縮小操作のそれぞれで選択条件を有
し、縮尺率の範囲毎に、地域環境毎に選択条件を有する
ことを特徴とするものである。
【0010】さらに、前記地図データ選択手段は、表示
する地図の縮尺率に近い縮尺率の地図データを選択し、
車両の速度に応じて特定の縮尺率の地図データを選択す
ることを特徴とするものである。
【0011】複数段の縮尺率の地図データを使って連続
的に縮尺率を制御して地図を表示する表示制御のプログ
ラムを記録した無段階縮尺地図表示用記録媒体として
は、複数段の縮尺率を有する地図データを記憶する地図
記憶手段から地図データを選択して読み出し、該読み出
した地図データを表示要求に応じて縮尺率を決定し描画
して前記地図データの有する縮尺率の中間の縮尺率の地
図を表示することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る無段階縮尺
地図表示装置の実施の形態を示す図、図2は地図の表示
縮尺と地図データの切り換え領域の例を示す図である。
図中、101は地図記憶装置、102は地図選択処理
部、103は選択条件設定保持部、104は地図描画処
理部、105は地図表示制御部、106は地図表示部を
示す。
【0013】図1において、地図記憶装置101は、1
万分の1、2万分の1、4万分の1、……のように詳細
地図から広域地図まで、複数段の縮尺率を有する地図デ
ータを記憶するCD−ROMあるいはCD−ROMから
読み込み記憶するRAMなどである。選択条件設定保持
部103は、地図データの選択条件を設定保持する設定
手段であり、選択条件としては、例えば表示画面での文
字の数や道路の数、交差点の数、ランドマークの数、そ
の他地図データの有している情報の数などの地図情報の
量、文字の重なり、さらには、縮小(ズームアウト)、
拡大(ズームイン)の方向その他の表示地図上での地図
情報が過密あるいは過疎になるのを判断し、適切な縮尺
率の地図データの選択を行うための判定条件である。地
図選択処理部102は、地図の表示要求に応じ選択条件
設定保持部103に設定保持された選択条件に基づき所
定の縮尺率の地図データを地図記憶装置101から選択
し読み出すものであり、例えば表示要求がズーム操作に
より地図記憶装置101に記憶された地図データの有す
る縮尺率の中間の縮尺率となる場合には、縮尺率の大き
い方又は小さい方のいずれかの地図データを選択し、ま
た、車両の走行など特定の条件に対しては、地図情報の
量の少ない特定の縮尺率の地図データを選択する。
【0014】例えば縮尺率16万分の1の広域の地図デ
ータと縮尺率1万分の1の詳細な地図データを比べる
と、同じ地域単位で見た場合の地図情報の量は、後者の
方がはるかに多くなり多くの詳細な地図情報を持ってい
ることになる。つまり、一般に同一地域での地図情報の
量は、地図データの縮尺率が大きくなるにしたがって少
なくなり、縮尺率が小さくなるにしたがって逆に多くな
っていく。したがって、このような地図データを使って
例えば2万分の1と1万分の1との中間の縮尺率に相当
する地図を表示する場合、地図データの縮尺率と表示す
る地図の縮尺率とが同じ場合を表示倍率1とすると、一
般に縮尺率2万分の1の地図データを使って1より大き
い表示倍率(ズームイン)で表示した地図と、縮尺率1
万分の1の地図データを使って1より小さい表示倍率
(ズームアウト)で表示した地図では、地図情報の量に
おいて前者の方が少なくそれに比べて後者の方がはるか
に多くなる。地図情報の少ない前者の地図データを使っ
た表示地図でさらにズームインの操作により地図の表示
倍率を上げていくと、地図データによっては必要な地図
情報が得られなくなってしまう。地図選択処理部102
は、このような地図情報の量の変化に対し、縮尺率2万
分の1の地図データから縮尺率の小さい地図データに切
り換えて表示される地図の地図情報の量を増やすべく、
1万分の1の地図データを選択して地図記憶装置101
から読み出し、また、逆に1万分の1の地図データから
縮尺率の大きい地図データに切り換えて表示される地図
の地図情報の量を減らすべく、2万分の1の地図データ
を選択して地図記憶装置101から読み出すようにする
ものである。
【0015】地図描画処理部104は、地図選択処理部
102により選択、読み出された地図データに基づき表
示要求にしたがって地図を描画するものであり、その描
画した地図を表示するディスプレイなどの表示手段が地
図表示部106である。地図表示制御部105は、ジョ
イスティックやキー、画面上のタッチパネルの操作など
により入力される表示要求に基づき地図選択処理部10
2、地図描画処理部104の制御を行い、また、選択条
件設定保持部103に保持する選択条件の設定、更新を
行うものである。例えば表示要求として縮尺率16万分
の1の広域地図から1万分の1の詳細地図に切り換え要
求があれば、地図表示制御部105は、その表示要求の
縮尺率の地図データを選択するように地図選択処理部1
02を制御し、地図選択処理部102により選択、読み
出された地図データを描画するように地図描画処理部1
04を制御する。さらに、ズームスイッチが操作される
と、地図表示制御部105は、その操作量にみあって地
図データを描画する倍率、つまり表示倍率を変化させ、
地図情報の量の判定を行って地図データの選択、切り換
えを行い、適切な地図情報の量に調整した地図の表示が
行われるように地図選択処理部102、地図描画処理部
104を制御する。
【0016】例えば縮尺率2万分の1、4万分の1、8
万分の1の地図データを使って連続的に縮尺率を変えて
地図を表示する場合の例を図2で説明すると以下のよう
になる。ここで、図示右方向に縮尺率が大きくなり、地
図データの縮尺率と表示する地図の縮尺率とが同じ場合
には、表示倍率を1とすると、表示する地図の縮尺率が
地図データの縮尺率より小さければ表示倍率は1より大
きく、逆に地図データの縮尺率より大きくなると表示倍
率は1より小さくなる。したがって、上記構成によれ
ば、それぞれの縮尺率の地図データにおける地図情報の
量が表示倍率を1として表示した地図で同じ量になるよ
うに設計されているとすると、ズーム操作により表示倍
率を1から上げていくと地図情報の量は少なくなり、表
示倍率を1から逆に下げていくと地図情報の量は多くな
る。
【0017】そこで、ズーム操作により連続的に表示倍
率を変えていくと、図2(A)に示すように両方向でほ
ぼ同じ縮尺率(α、βの間)で地図データを切り換える
ようにするには、地図データを切り換えるポイントでの
それぞれの地図情報の量は大きく異なるので、ズームイ
ンの場合とズームアウトの場合に対応してそれぞれ選択
条件として切り換えを行う地図情報の量を設定する。ま
た、ズームアウトの場合には大きい値(地図情報の量が
例えば表示倍率1の場合の数倍以上、あるいは無限大)
に設定すると、図2(B)に示すように縮尺率の小さい
方の地図データが常に使われ、ズームインの場合には小
さい値(例えば0)に設定すると、図2(C)に示すよ
うに縮尺率の大きい方の地図データが常に使われるよう
にすることができる。上記選択条件設定保持部103に
複数の選択条件を設定保持し、それらを操作条件や表示
条件、走行条件などにより選択条件を使い分けて表示に
使用する地図データの選択を制御してもよい。
【0018】また、図2(A)に示すように縮尺率の大
きい方の地図データからズームインにより縮尺率αとβ
との間で縮尺率の小さい方の地図データに切り換わるよ
うに選択条件として地図情報の量Nを設定、つまり縮尺
率の大きい方の地図データのとき地図情報の量<Nで縮
尺率の小さい方の地図データに切り換えるように設定す
ると、縮尺率の小さい方の地図データによるズームアウ
トでは、使用される地図データが図2(B)に示すよう
になる。逆に、図2(A)に示すように縮尺率の小さい
方の地図データからズームアウトにより縮尺率αとβと
の間で縮尺率の大きい方の地図データに切り換わるよう
に選択条件として地図情報の量を設定(縮尺率の小さい
方の地図データのとき地図情報の量>Nで縮尺率の大き
い方の地図データに切り換え)すると、縮尺率の大きい
方の地図データによるズームインでは、使用される地図
データが図2(C)に示すようになる。
【0019】さらに、地図データの有する縮尺率の中間
の縮尺率で地図を表示する場合において、常に縮尺率の
小さい方(あるいは大きい方)の地図データで地図情報
の量の判定を行って切り換えることもできる。
【0020】これに対し、地図情報の量ではなく、縮尺
率を選択条件として設定すれば、ズーム操作の方向に関
係なく同じ縮尺率のポイントで地図データの切り換えを
行うことができる。つまり、図2(A)において縮尺率
αと縮尺率βの間で切り換えを行うと設定すれば、ズー
ムイン、ズームアウトの両方向において同じ縮尺率のポ
イントで切り換えをすることが可能であり、また、表示
要求された縮尺率の地図に対して、その縮尺率に最も近
い縮尺率の地図データを常に選択することも可能であ
る。
【0021】図3は地図データの切り換え前後の表示例
を示す図である。縮尺率の小さい方の地図データを使っ
て地図を表示しズームアウトすると、先に述べたように
地図情報の量が多くなるが、その文字やランドマークが
密集している地図の表示状態の例を示したのが図3
(A)である。しかし、さらにズームアウトすると地図
情報の量が密集しすぎてしまうため、次の段階の縮尺率
の地図は縮尺率の大きい方の地図データに切り換えて、
図3(B)の地図の表示状態の例で示すように地図情報
の量が適切な地図が表示される。逆に、縮尺率の大きい
方の地図データを使って地図を表示しズームインしてい
くと、図3(B)に示す地図の表示状態から図3(A)
の地図の表示状態の例で示すように表示される。
【0022】次に、本発明に係る無段階縮尺地図表示装
置で実行される処理を説明する。図4は全体の処理の流
れを説明するための図、図5はスイッチ操作処理の例を
説明するための図、図6は地図データ縮尺決定処理の例
を説明するための図、図7は地図描画処理の例を説明す
るための図、図8は地図データ判定処理の例を説明する
ための図である。
【0023】本発明に係る無段階縮尺地図表示装置の全
体の処理は、図4に示すようにスイッチ操作処理(ステ
ップS11)、地図データ縮尺決定処理(ステップS1
2)、地図描画処理(ステップS13)、画像出力(ス
テップS14)の順にしたがって実行される。それぞれ
の処理は、例えば以下のようなものである。
【0024】まず、スイッチ操作処理は、図5に示すよ
うにスイッチ操作がズームインスイッチであるか否かを
判定する(ステップS21)。ズームインスイッチであ
る(YES)場合には、現在表示されている地図の縮尺
率より一段階詳細な縮尺率の値を、例えば作業メモリと
して用いているRAMに記憶する(ステップS22)。
しかし、ズームインスイッチでない(NO)、つまりズ
ームアウトスイッチである場合には、現在表示されてい
る地図の縮尺率より一段階広域な縮尺率の値をRAMに
記憶する(ステップS23)。
【0025】また、地図データ縮尺決定処理では、図6
に示すように先のスイッチ操作処理でRAMに記憶され
た縮尺率の値が地図データの有する縮尺率の中間である
か否かを判定する(ステップS31)。つまり、ズーム
操作の結果表示される地図の縮尺率が記憶されている地
図データの有する縮尺率1万分の1や2万分の1の地図
になる(NO)のか、それらの地図データの縮尺率の中
間の縮尺率の地図になる(YES)のかを判定する。ズ
ーム操作により表示する地図の縮尺率が地図データの有
する縮尺率1万分の1や2万分の1になる(NO)場合
にはそのまま地図データを設定するが(ステップS3
2)、ズーム操作により表示する地図の縮尺率が地図デ
ータの有する縮尺率の中間の縮尺率になる(YES)場
合には図8で後述する地図データ判定処理を行う(ステ
ップS33)。
【0026】そして、地図描画処理では、図7に示すよ
うに描画範囲を設定して(ステップS41)、CD−R
OMから設定された縮尺率、地図データ、描画範囲に基
づき地図データを読み込む(ステップS42)。そし
て、表示画面に表示される地図情報の量、例えば文字の
数をカウントして記憶し(ステップS43)、地図を描
画する(ステップS44)。
【0027】地図データ縮尺決定処理のステップS33
で行う地図データ判定処理ルーチンは、1段階前の地図
の表示画面に表示される文字の数に基づいて使用する地
図データを判定するものであり、これ以上ズームインす
ると表示される文字の数が少なくなり必要な地図情報が
得られなくなると判定した場合や、これ以上ズームアウ
トすると表示される文字の数が多くなり視認性が悪くな
ると判定した場合に地図データを切り換えるようにす
る。図8に示すようにまず、スイッチ操作処理でズーム
インスイッチが操作され1段階詳細な縮尺率の設定とな
っているか否かを判定し(ステップS51)、詳細縮尺
設定となっている(YES)場合には、1段階前の表示
地図が縮尺率の小さい方の地図データに設定されている
か否かを調べ(ステップS52)、そうでない(N
O)、つまり広域縮尺設定(1段階広域な縮尺率の設
定)となっている場合には、1段階前の表示地図が縮尺
率の大きい方の地図データに設定されているか否かを調
べる(ステップS53)。
【0028】ステップS51で詳細縮尺設定(YES)
となっていて、ステップS52で1段階前の表示地図が
縮尺率の小さい方の地図データに設定されている(YE
S)場合には、1段階前の表示地図の地図データをその
まま設定する(ステップS55)。これを図2(A)に
より説明すると、縮尺率αの表示地図からのズーム操作
でズームインすることにより、図示左方へ1段階詳細な
縮尺率の地図を表示する場合の処理となるので、1段階
前で使用された表示地図の地図データがそのまま設定さ
れる。
【0029】それに対し、1段階前の表示地図が縮尺率
の小さい方の地図データに設定されていない(NO)場
合、つまり縮尺率の大きい方の地図データに設定されて
いる場合には、地図描画処理にてカウント、記憶された
文字の数が所定数N1以下であるか否かを判定する(ス
テップS54)。これを図2(A)により説明すると、
縮尺率βの表示地図からのズーム操作でズームインする
ことにより、図示左方へ1段階詳細な縮尺率の地図を表
示する場合の処理となる。
【0030】したがって、その結果として文字の数がN
1以下(YES)の場合には、これ以上ズームインする
と文字の数が少なくなり必要な地図情報が得られなくな
るとして、縮尺率の小さい方の地図データ、図2(A)
の例では縮尺率4万分の1から2万分の1の地図データ
に切り換えて設定するが(ステップS57)、まだ文字
の数がN1以下にならない(NO)の場合には、1段階
前で使用された表示地図の地図データをそのまま設定す
る(ステップS55)。
【0031】また、ステップS51で広域縮尺設定(N
O)となっていて、ステップS53で1段階前の表示地
図が縮尺率の大きい方の地図データに設定されている
(YES)場合には、1段階前で使用された表示地図の
地図データをそのまま設定する(ステップS55)。こ
れを図2(A)により説明すると、縮尺率βの表示地図
からのズーム操作でズームアウトすることにより、図示
右方へ1段階詳細な縮尺率の地図を表示する場合の処理
となるので、1段階前で使用された表示地図の地図デー
タがそのまま設定される。
【0032】これに対し、1段階前の表示地図が縮尺率
の大きい方の地図データに設定されていない(NO)場
合、つまり縮尺率の小さい方の地図データに設定されて
いる場合には、地図描画処理にてカウント、記憶された
文字の数が所定数N2以上であるか否かを判定する(ス
テップS56)。これを図2(A)により説明すると、
縮尺率αの表示地図からのズーム操作でズームアウトす
ることにより、図示右方へ1段階詳細な縮尺率の地図を
表示する場合の処理となる。
【0033】したがって、その結果として文字の数がN
2以上(YES)の場合には、これ以上ズームアウトす
ると文字の数が多くなり視認性が悪くなるとして、縮尺
率の大きい方の地図データ、図2(A)の例では縮尺率
2万分の1から4万分の1の地図データに切り換えて設
定するが(ステップS58)、まだ文字の数がN2以上
にならない(NO)の場合には、1段階前で使用された
表示地図の地図データをそのまま設定する(ステップS
55)。
【0034】図9は地図データ縮尺決定処理の他の例を
説明するための図、図10は地図描画処理の他の例を説
明するための図、図11は地図データ判定処理の他の例
を説明するための図である。上記のように地図データ判
定処理を地図データ縮尺決定処理の中ではなく、地図デ
ータ縮尺決定処理及び地図描画処理を次のようにして地
図描画処理で行うようにしてもよい。
【0035】すなわち、地図データ縮尺決定処理では、
図9に示すように先のスイッチ操作処理でRAMに記憶
された縮尺率の値が地図データの有する縮尺率の中間で
あるか否かを判定し(ステップS61)、予め地図デー
タが記憶されている1万分の1や2万分の1の値である
ときだけそのまま地図データを設定する(ステップS6
2)。
【0036】これに対し、地図描画処理では、図10に
示すように描画範囲を設定してから(ステップS7
1)、地図データ縮尺決定処理のステップS62で地図
データが既に設定されているか否かを判定する(ステッ
プS72)。地図データが既に設定されていれば(YE
S)、CD−ROMから縮尺率、描画範囲に基づき設定
された地図データを読み込み、例えばRAMに記憶する
(ステップS73)。しかし、地図データが設定されて
いなければ(NO)、CD−ROMから縮尺率、描画範
囲に基づき縮尺率の大きい方の地図データ及び縮尺率の
小さい方の地図データをそれぞれ読み込み別々のRAM
に記憶し(ステップS74)、次のような地図データ判
定処理を行う(ステップS75)。最後に地図を描画す
る(ステップS76)。
【0037】そして、地図データ判定処理では、図11
に示すように別々のRAMに記憶された両縮尺の地図デ
ータの描画範囲内の文字の数をカウントし(ステップS
81)、所定の適切な文字の数、例えば倍率1の場合に
おける文字の数と比較を行う(ステップS82)。次
に、縮尺率の小さい方の地図データにおける文字の数が
縮尺率の大きい方の地図データにおける文字の数より適
切な文字の数に近いか否かの判定を行い(ステップS8
3)、縮尺率の小さい方の地図データがより近い(YE
S)場合には、縮尺率の小さい方の地図データが記憶さ
れているRAMを選択し(ステップS84)、縮尺率の
大きい方の地図データがより近い(NO)場合には、縮
尺率の大きい方の地図データが記憶されているRAMを
選択する(ステップS85)。
【0038】なお、上記実施例では、ズームインスイッ
チやズームアウトスイッチを操作することにより1段階
ずつ小刻みに縮尺率の異なる地図を表示していくことに
ついて述べたが、スイッチの操作方法によって表示する
地図の段階を変更してもよい。つまり、ズームアウトス
イッチを例にすると、ズームアウトスイッチが単発的に
操作されると、1万分の1、2万分の1、4万分の1、
……と用意された縮尺率の地図データを使用した表示倍
率1の地図を表示していき、ズームアウトスイッチが長
押しにて操作されると、1万分の1、1.1万分の1、
1.2万分の1、……と1段階ずつ縮尺率の異なる地図
を表示していく。このような操作方法により、例えば詳
細な1万分の1の縮尺率の地図から広域な128万分の
1の縮尺率の地図へ変更したい場合、単発的にズームア
ウトスイッチを操作することにより高速に所望の地図を
表示することができる。
【0039】図12は本発明に係る無段階縮尺地図表示
装置を備えた車両用ナビゲーション装置の構成例を示す
図であり、経路案内に関する情報を入出力する入出力装
置1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現在位
置検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション用デ
ータおよび案内に必要な表示案内データ等が記憶されて
いる情報記憶装置3、経路探索処理や経路案内に必要な
表示案内処理を行うと共にシステム全体の制御を行う中
央処理装置4から構成したものである。まず、それぞれ
の構成について説明する。
【0040】入出力装置1は、目的地を入力したり、運
転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面に
より出力できるように、運転者の意志によりナビゲーシ
ョン処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後の
データなどをプリント出力する機能を備えている。その
機能を実現するための手段として、入力部には、目的地
を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案
内をリクエストしたりするタッチスイッチ11や操作ス
イッチを有する。勿論、リモートコントローラ等の入力
装置でもよい。また、出力部には、入力データを画面表
示したり、運転者のリクエストに応じ自動的に経路案内
を画面で表示するディスプレイ12、中央処理装置4で
処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータを
プリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で
出力するスピーカ16などを備えている。
【0041】ここで、音声入力を可能にするための音声
認識装置やICカードや磁気カードに記録されたデータ
を読み取るための記録カード読み取り装置を付加するこ
ともできる。また、ナビゲーションに必要なデータを蓄
積し、運転者の要求により通信回線を介して提供される
情報センターや、予め地図データや目的地データなどの
運転者固有のデータが記憶されている電子手帳などの情
報源との間でデータのやりとりを行うためのデータ通信
装置を付加することもできる。
【0042】ディスプレイ12は、カラーCRTやカラ
ー液晶表示器により構成されており、中央処理装置4が
処理する地図データや案内データに基づく経路設定画
面、区間図画面、交差点図画面などナビゲーションに必
要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面
に経路案内の設定および経路案内中の案内や画面の切り
換え操作を行うためのボタンが表示される。特に、通過
交差点名などの通過交差点情報は、随時、区間図画面に
ポップアップでカラー表示される。
【0043】このディスプレイ12は、運転席近傍のイ
ンストルメントパネル内に設けられており、運転者は区
間図を見ることにより自車両の現在位置を確認し、また
これからの経路についての情報を得ることができる。ま
た、ディスプレイ12には機能ボタンの表示に対応して
タッチスイッチ11が設けられており、ボタンをタッチ
することにより入力される信号に基づいて上記の操作が
実行されるように構成されている。このボタンとタッチ
スイッチなどから構成される入力信号発生手段は入力部
を構成するものであるが、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0044】現在位置検出装置2は、車両の現在位置に
関する情報を検出、或いは受信する装置であり、地磁気
センサなどで構成される絶対方位センサ24、ステアリ
ングセンサ、ジャイロなどで構成される相対方位センサ
25、車輪の回転数から走行距離を検出する距離センサ
26、衛星航法システム(GPS)を利用したGPS受
信装置21及び通信装置を備えている。前記通信装置
は、交通情報取得手段であるVICS(道路交通情報シ
ステム;Vehicle Information & CommunicationSiste
m)受信装置22及びデータ送受信装置23から構成さ
れ、VICSは、道路交通情報をリアルタイムでFM多
重(文字放送)、電波ビーコン、光ビーコンによって車
両に伝送するもので、FM多重は広いエリアにわたり粗
い情報を伝送し、電波ビーコン及び光ビーコンの情報
は、ビーコンを中心として半径10km程度以内の狭い
エリアの詳細な情報であって、車両がビーコンを通過す
ると受信できるようになっている。VICS送信データ
は、各道路毎に付けられたリンク番号に対して、渋滞度
(例えば、通行不可、渋滞、混雑、交通量多い、平常な
どの混雑の度合い)、渋滞先頭位置、渋滞長、通行規制
(工事情報、通行止めなど)、旅行時間(所定速度での
所要時間)から構成されている。また、データ送受信装
置23は、例えば携帯電話やパソコンであり、運転者の
要求により交通情報センター(例えばATIS)との間
でナビゲーションに必要な情報のやりとりを行うもので
ある。
【0045】情報記憶装置3は、ナビゲーション用のプ
ログラム及びデータを記憶した外部記憶装置で、例えば
CD−ROMである。プログラムは、地図描画部、経路
探索部、経路案内部、現在位置計算部、目的地設定操作
制御部等からなりナビゲーションの信号出力処理を行う
アプリケーション部及びOS部等で構成され、ここに、
経路探索などの処理を行うためのプログラムや経路案内
に必要な表示出力制御、音声案内に必要な音声出力制御
を行うためのプログラム及びそれに必要なデータ、さら
には経路案内及び地図表示に必要な表示情報データが格
納されている。また、データは、経路案内に必要な地図
データ(道路地図、住宅地図、建造物形状地図等)、交
差点データ、ノードデータ、道路データ、写真データ、
登録地点データ、目的地点データ、案内道路データ、詳
細目的地データ、目的地読みデータ、電話番号データ、
住所データ、その他のデータのファイルからなりナビゲ
ーション装置に必要なすべてのデータが記憶されてい
る。
【0046】中央処理装置4は、種々の演算処理を実行
するCPU40、重要な情報(例えば経路探索や経路案
内を実行するプログラムや条件設定を行うデータ、各種
パラメータのデータなど)を不揮発的に記憶するための
書き換え可能なROM(書き換え可能な不揮発性記憶手
段)であるフラッシュメモリ41(例えば電気的に消去
可能なEEPROM:Electrically Erasable and P
rogramable ROM)、フラッシュメモリ41のプログ
ラムチェック、更新処理を行うためのプログラム(プロ
グラム読み込み手段)を格納した不揮発性記憶手段であ
るROM42、運転者の操作により任意の地点の情報を
登録するメモリ地点、学習機能により蓄積される頻度情
報、各種検出手段の誤差修正情報などの個人別に記憶さ
れる情報を、一時的(揮発的)に格納するとともに、A
CCがOFFされても格納した情報を保持することがで
きる読み書き自在な揮発性記憶手段であるRAM43
(例えば、一時的に記憶した情報を電気的に保持できる
SRAM:Static RAM)、ディスプレイへの画面表
示に使用する画像データが記憶された画像メモリ44、
CPU40からの表示出力制御信号に基づいて画像メモ
リ44から画像データを取り出し、画像処理を施してデ
ィスプレイに出力する画像プロセッサ45、CPUから
の音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3から読み
出した音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を
合成してアナログ信号に変換してスピーカ16に出力す
る音声プロセッサ46、通信による入出力データのやり
取りを行う通信インタフェース47および現在位置検出
装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ入力インタ
フェース48、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入す
るための時計49などを備えている。この中央処理装置
4において、現在位置検出装置2の各センサにより取得
されたデータをセンサ入力インタフェース48より取り
込むと、そのデータに基づきCPU40は、一定時間毎
に現在位置座標を算出し、一時的にRAM43に書き込
む。この現在位置座標は、各種データの検出誤差を考慮
してマップマッチング処理を行ったものである。また、
各種センサによる出力値は、常に補正が行われる。ここ
で、経路案内は運転者が画面表示、音声出力のいずれで
も選択できるように構成されている。
【0047】図13は車両用ナビゲーション装置のシス
テム全体の処理の流れを説明するための図である。図1
2に示す中央処理装置4のCPU40により実行される
処理では、図13に示すようにまずイニシャライズ処理
を行ってCD−ROMからナビゲーションプログラムを
読み出し、これをフラッシュメモリ41に格納して起動
すると(ステップS91)、現在位置検出装置2により
現在位置を検出する処理を行い、現在位置を中心として
その周辺地図を表示すると共に、現在位置の名称などを
表示する(ステップS92)。次に、電話番号や住所、
施設名称、登録地点などを用いて目的地を設定する処理
を行い(ステップS94)、現在位置から目的地までの
経路探索を行う(ステップS3)。経路が決まると、現
在位置検出装置2による現在位置追跡を行いながら、目
的地に到着するまで経路案内の表示出力、音声出力の処
理を行う(ステップS4)。
【0048】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、地図データの有する縮尺率の中間の
縮尺率の表示要求に対してその両側の縮尺率の地図デー
タのいずれかを選択して表示を行うようにしたが、設定
手段に設定する選択条件として、車両の速度が所定値以
上になった場合に、縮尺率の大きい広域の地図データに
切り換え選択して表示するように構成してもよい。この
ようにすることにより、車両の走行中には、地図情報の
量がさらに少なくなる縮尺率の大きい地図データにより
地図が表示されるので、表示される文字の数や道路の数
が少なくなり、現在位置、主要な経路情報など、走行中
において最小限に必要な情報を有する地図を表示するこ
とができる。また、上記実施の形態では、地図データを
切り換える際に地図データ毎に切り換えたが、地図デー
タとして文字データと道路データを別々に記憶するよう
にして、それぞれ独立的に制御してもよい。例えば縮尺
率の大きい方の地図データから縮尺率の小さい方の地図
データに切り換える際、文字データだけ縮尺率の小さい
方の地図データのものを使用して、道路データは縮尺率
の大きい方の地図データのものを使用することも可能で
ある。また、地図情報の量に違いのある都市部の地図デ
ータや郊外の地図データなどにより選択条件を変えるよ
うにしてもよいし、縮尺率に応じて選択条件を変えるよ
うにしてもよい。さらには、ズーム操作や車両情報を検
出しその変化に応じて選択条件を動的に変えるようにし
てもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、CD−ROMやRAMなどの地図記憶手段に
複数段の縮尺率を有する地図データを記憶して、地図デ
ータを選択して読み出し、その地図データを表示要求に
応じて縮尺率を決定し描画するので、地図データの有す
る縮尺率の中間の縮尺率で地図を表示する場合に、同じ
縮尺率の地図を異なる縮尺率の地図データにより切り換
え表示することができる。
【0050】また、設定手段により地図データの縮尺率
を決定する選択条件を設定して、記憶手段から選択して
読み出す地図データの縮尺率を決定するので、地図デー
タを選択する条件を自由に設定することができる。さら
に、画面に表示される文字の数や道路の数などの地図情
報の量を基準として、該地図情報の量に応じて縮尺率の
大きい方の地図データと縮尺率の小さい方の地図データ
のいずれかを選択する選択条件を設定し、地図の拡大操
作と縮小操作のそれぞれで選択条件を設定し、あるいは
縮尺率の範囲毎に、地域環境毎に選択条件を設定するこ
とにより、ズーム操作で地図情報の量が著しく多くなっ
たり、少なくなったりする前に地図データの縮尺率を変
えて地図情報の量を適切に調整することができ、地図デ
ータの特性に応じた地図データの切り換えを行うことが
できる。
【0051】さらに、表示する地図の縮尺率に近い縮尺
率の地図データを選択することにより、ズーム操作で地
図の表示を拡大、縮小しても地図情報の量の変動を少な
くすることができ、車両の速度に応じて特定の縮尺率の
地図データを選択することにより、走行中において最小
限の地図情報を提供するような縮尺率の地図データを選
択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無段階縮尺地図表示装置の実施
の形態を示す図である。
【図2】 地図の表示縮尺と地図データの切り換え領域
の例を示す図である。
【図3】 地図データの切り換え前後の表示例を示す図
である。
【図4】 全体の処理の流れを説明するための図であ
る。
【図5】 スイッチ操作処理の例を説明するための図で
ある。
【図6】 地図データ縮尺決定処理の例を説明するため
の図である。
【図7】 地図描画処理の例を説明するための図であ
る。
【図8】 地図データ判定処理の例を説明するための図
である。
【図9】 地図データ縮尺決定処理の他の例を説明する
ための図である。
【図10】 地図描画処理の他の例を説明するための図
である。
【図11】 地図データ判定処理の他の例を説明するた
めの図である。
【図12】 本発明に係る無段階縮尺地図表示装置を備
えた車両用ナビゲーション装置の構成例を示す図であ
る。
【図13】 車両用ナビゲーション装置のシステム全体
の処理の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
101…地図記憶装置、102…地図選択処理部、10
3…選択条件設定保持部、104…地図描画処理部、1
05…地図表示制御部、106…地図表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長坂 秀則 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の縮尺率の地図データを使って連
    続的に縮尺率を制御して地図を表示する無段階縮尺地図
    表示装置において、複数段の縮尺率を有する地図データ
    を記憶する地図記憶手段と、前記地図記憶手段から地図
    データを選択して読み出す地図データ選択手段と、前記
    地図データ選択手段により選択して読み出した地図デー
    タを表示要求に応じて縮尺率を決定し描画する地図描画
    手段とを備え、前記地図データ選択手段で選択して読み
    出した地図データを前記地図描画手段で前記表示要求に
    応じて縮尺率を決定し描画することにより前記地図デー
    タの有する縮尺率の中間の縮尺率の地図を表示すること
    を特徴とする無段階縮尺地図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記地図データ選択手段は、前記地図デ
    ータの縮尺率を決定する選択条件を設定する設定手段を
    有し、前記選択条件に基づき前記記憶手段から選択して
    読み出す地図データの縮尺率を決定することを特徴とす
    る請求項1記載の無段階縮尺地図表示装置。
  3. 【請求項3】 前記選択条件は、画面に表示される地図
    情報の量を基準として、該地図情報の量に応じて縮尺率
    の大きい方の地図データと縮尺率の小さい方の地図デー
    タのいずれかを選択するものであることを特徴とする請
    求項2記載の無段階縮尺地図表示装置。
  4. 【請求項4】 前記地図情報の量は、文字又は道路の数
    であることを特徴とする請求項3記載の無段階縮尺地図
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、地図の拡大操作と縮小
    操作のそれぞれで選択条件を有することを特徴とする請
    求項2記載の無段階縮尺地図表示装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、縮尺率の範囲毎に選択
    条件を有することを特徴とする請求項2記載の無段階縮
    尺地図表示装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、地域環境毎に選択条件
    を有することを特徴とする請求項2記載の無段階縮尺地
    図表示装置。
  8. 【請求項8】 前記地図データ選択手段は、表示する地
    図の縮尺率に近い縮尺率の地図データを選択することを
    特徴とする請求項1記載の無段階縮尺地図表示装置。
  9. 【請求項9】 前記地図データ選択手段は、車両の速度
    に応じて特定の縮尺率の地図データを選択することを特
    徴とする請求項1記載の無段階縮尺地図表示装置。
  10. 【請求項10】 複数段の縮尺率の地図データを使って
    連続的に縮尺率を制御して地図を表示する表示制御のプ
    ログラムを記録した無段階縮尺地図表示用記録媒体にお
    いて、複数段の縮尺率を有する地図データを記憶する地
    図記憶手段から地図データを選択して読み出し、該読み
    出した地図データを表示要求に応じて縮尺率を決定し描
    画して前記地図データの有する縮尺率の中間の縮尺率の
    地図を表示することを特徴とする表示制御のプログラム
    を記録した無段階縮尺地図表示用記録媒体。
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