JPH11270228A - 自動ゲート装置及びその制御方法 - Google Patents

自動ゲート装置及びその制御方法

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JPH11270228A
JPH11270228A JP10074117A JP7411798A JPH11270228A JP H11270228 A JPH11270228 A JP H11270228A JP 10074117 A JP10074117 A JP 10074117A JP 7411798 A JP7411798 A JP 7411798A JP H11270228 A JPH11270228 A JP H11270228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の検出手段による簡単な制御手段と閉鎖
位置保持機構とを組合わせて、構造の複雑化無く扉部材
を正規の閉鎖位置で正確に停止させる。 【解決手段】 根元側の旋回軸1回りの旋回移動によ
り、通路Wに直交する閉鎖位置と、通路を開放するべく
装置枠3に沿った2箇所の開放位置とが現出可能な扉部
材2と、旋回軸1を介して扉部材2を駆動旋回させる駆
動機構4と、扉部材2を閉鎖位置に戻すように旋回軸1
に復元力を作用させる閉鎖位置保持機構5と、旋回軸1
に取付けられた検出片と、扉部材2が各開放位置から閉
鎖位置へ向かう旋回途中で検出片を検出する1個のリミ
ットスイッチと、リミットスイッチが検出作動すると、
正規の閉鎖位置で扉部材2を停止させるまでの間だけ駆
動機構4を作動させるタイマ手段を備えた自動ゲート装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅の改札口やスト
アの出入口等に配備されて、駅員等の操作により通路を
開閉させる自動ゲート装置に係り、詳しくは、通路を閉
じるべく通路に張出た閉鎖位置と、通路を開くべく通路
に沿って両方向に旋回した2つの開放位置とが現出可能
な扉部材を備えて構成される自動ゲート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動ゲート装置は、一端に上下
方向の旋回軸を有し、通路に対して直交する閉鎖位置、
この閉鎖位置から右に旋回して通路と平行になる第1開
放位置、及び閉鎖位置から左に旋回して通路と平行にな
る第2開放位置の夫々に旋回自在な扉部材を備えて構成
されている。この装置では、扉部材を電動モータによっ
て駆動制御させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、視覚的に目
立つ位置である閉鎖位置での位置ズレがないよう、正確
に閉鎖位置で扉部材を停止及び保持させることが肝要で
ある。ところが、第1及び第2開放位置は扉部材の行き
止まりであって停止制御を容易に行えるが、閉鎖位置は
扉部材が通路に張り出していずれの旋回方向にも位置決
めされない状態であるため、通常の開閉扉の如き行き止
まりによる停止制御ができない。
【0004】従って、扉部材の閉鎖位置を別途に検出す
る必要が生じるので、扉部材の旋回軸に検出片を取付
け、この検出片の旋回をリミットスイッチ等の検出手段
で検出することが考えられる。しかしながら、検出片に
は旋回方向の幅を有するため、扉部材が閉鎖位置の手前
で検出され、閉鎖位置の手前で停止することになるか
ら、2つの開放位置に対応した2個の検出手段が必要で
あり、いきおい制御手段が複雑化してしまうものであっ
た。
【0005】本発明の目的は、単一の検出手段を使った
簡単な機器構成による制御手段により、構造の複雑化を
招くこと無く扉部材を閉鎖位置に正確に停止させる点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一端
に上下方向に延びる旋回軸を有し、通路に交差する閉鎖
位置、及びこの閉鎖位置から通路に沿って両方向に旋回
して2つの開放位置をとる扉部材と、旋回軸に連結され
て扉部材を旋回させる駆動機構と、扉部材が閉鎖位置と
なるよう旋回軸に押圧力を作用させる閉鎖位置保持機構
と、旋回軸に取付けられて扉部材と共に旋回する検出片
と、扉部材が閉鎖位置をほぼ中央にした所定の旋回範囲
内に位置する間、検出片の検出信号を出力する閉鎖位置
検出手段と、閉鎖位置検出手段の検出信号を入力し、駆
動機構を制御する制御装置とを備えた自動ゲート装置に
おいて、制御装置は、扉部材を各開放位置から閉鎖位置
へ旋回させる過程で、閉鎖位置検出手段の検出信号が出
力されてから扉部材を閉鎖位置に停止させるまでの所定
時間を設定するタイマ手段を有することを特徴とする。
【0007】請求項1の構成によれば、制御装置は、扉
部材を各開放位置から閉鎖位置へ向けて旋回させる途
中、閉鎖位置検出手段が検出片を検出すると、所定時間
だけ駆動機構を作動させる。所定時間を適切に設定する
ことによって、扉部材を正規の閉鎖位置に旋回移動させ
て停止させることができ、精度良く扉部材を正規の閉鎖
位置に保持することが可能になる。
【0008】したがって、タイマ手段による扉部材の閉
鎖位置での姿勢をスムーズに決めることができるととも
に、閉鎖位置検出手段は1個で済み、制御手段が複雑化
することもない。又、扉部材を正規の閉鎖位置で停止さ
せるためには、タイマ手段における所定時間の調節で済
み、閉鎖位置での停止位置調節が容易に行えるものとな
る。
【0009】閉鎖位置検出手段は、扉部材が閉鎖位置を
ほぼ中央にした所定の旋回範囲内に位置する間、検出片
を検出するので、例えば、スイッチをON−OFFさせ
るといった瞬時の接触によって検出する場合に比べて、
検出ミスや誤作動のおそれを殆ど解消することができる
ようになる。そして、閉鎖位置をほぼ中央とする検出片
は左右対称とすることで、駆動機構を所定時間作動させ
る単一のタイマ手段という簡単な構成を採用することを
可能にしている。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、タ
イマ手段で設定される所定時間は手動で設定可能である
ことを特徴とする。
【0011】この請求項2の構成によれば、タイマ手段
による所定時間を手動で調節操作可能であるから、扉部
材の停止位置を手動で調節することができ、製品完成時
等における扉部材の正規な閉鎖位置ヘの合わせ操作を容
易に行うことができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、閉鎖位置検出手段はリミットスイッチであることを
特徴とする。
【0013】請求項3の構成によれば、検出手段として
は、リミットスイッチ、光電スイッチ、又は近接スイッ
チ等の位置検出用センサが使用可能であるが、リミット
スイッチ(特にローラプランジャ型)が比較的安価であ
りながら精度や耐久性の点で優れる好ましいものであ
る。
【0014】請求項4の発明は、制御装置は、閉鎖位置
にある扉部材が外部からの力で旋回させられて閉鎖位置
検出手段の検出信号の出力がなくなったとき、扉部材を
閉鎖位置に向けて旋回させるように駆動機構を制御する
ことを特徴とする。
【0015】請求項4の構成によれば、通行人が閉鎖位
置にある扉部材を無理に押し開けると、駆動機構によっ
て扉部材を閉鎖位置に戻すように駆動旋回させる。
【0016】請求項5の発明は、一端に上下方向に延び
る旋回軸を有し、通路に交差する閉鎖位置、及びこの閉
鎖位置から通路に沿って両方向に旋回して2つの開放位
置をとる扉部材と、前記旋回軸に連結されて前記扉部材
を旋回させる駆動機構と、前記扉部材が前記閉鎖位置と
なるよう前記旋回軸に押圧力を作用させる閉鎖位置保持
機構と、前記旋回軸に取付けられて前記扉部材と共に旋
回する検出片と、前記扉部材が前記閉鎖位置をほぼ中央
にした所定の旋回範囲内に位置する間、前記検出片の検
出信号を出力する閉鎖位置検出手段とを備えた自動ゲー
ト装置であって、前記扉部材を前記各開放位置から前記
閉鎖位置へ向けて旋回させる過程で、前記閉鎖位置検出
手段が前記検出信号を出力したとき、そこから所定時間
だけ前記扉部材を前記閉鎖位置に向けて旋回させる、自
動ゲート装置の制御方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、根元
側端の上下向き旋回軸1回りで旋回揺動自在に扉部材2
を支承する装置枠3を備え、この装置枠3の扉部材2配
置側の側方に通路Wを配置して自動ゲート装置が構成さ
れている。通路Wは、駅における自動改札機の列におけ
る最も駅員側に配置され、車椅子や台車、或いは自動改
札機では取扱えない切符や大きな荷物を持った乗客を、
駅員が監視しながら通行させるものである。尚、2a
は、扉部材2の両側面に貼着されるラベルである。
【0018】上記自動ゲート装置は、前記旋回軸1回り
の旋回揺動により、通路Wに直交(交差の一例)する閉
鎖位置(図2に実線で示す位置)、及びこの閉鎖位置か
ら通路Wに沿って両方向に旋回して2つの開放位置(図
2に仮想線で示す位置)をとることが自在な扉部材2
と、旋回軸1に連結されて扉部材2を旋回させる駆動機
構4と、扉部材2が閉鎖位置となるよう旋回軸1に押圧
力を作用させる閉鎖位置保持機構5と、旋回軸1に取付
けられた検出片6と、扉部材2が各開放位置から閉鎖位
置へ向けて旋回する途中で検出片6を検出する単一の閉
鎖位置検出手段7と、閉鎖位置検出手段7が検出片6を
検出すると、所定時間だけ駆動機構4を作動させるタイ
マ手段30とを備えて構成されている。
【0019】扉部材2は、旋回軸1の軸心P回りに18
0度旋回自在に装置枠3に支承され、通路Wに平行とな
る各開放位置から90度旋回すると閉鎖位置となる。駆
動機構4は、電動モータ9とベルト伝動機構10と減速
機構11とから成り、減速機構11の出力軸11aと旋
回軸1とを一体回動状態に連動連結してある。
【0020】図1、図4、図5に示すように、閉鎖位置
保持機構5は、旋回軸1に設けられたカム12と、この
カム12を押圧することで扉部材2を閉鎖位置に復帰さ
せる押圧力を作用させる押し棒13と、この押し棒13
をカム12へ向けて押圧する巻きバネ(バネ部材の一
例)14とを有して構成されており、装置枠3の中間フ
レーム3aの下面にボルト固定される下向きL字状の折
曲げ板15に取付けられている。
【0021】カム12は、旋回軸に固定される上下一対
の矩形状の支持板12a,12aの角部夫々に計4個の
ローラ12bを回転自在に枢支して構成され、折曲げ板
15に装着された軸受け部16の回転部分16aにボル
ト17で取付けられている。回転部分16aの上側に
は、筒状の旋回軸1の下端部が一対のスクリュー18,
18(又はロールピン)を用いて一体回転状態に連動連
結される。又、カム12の下端軸部12cには、軸周方
向の相対位置調節が自在に検出片6のボス部6aを外嵌
してある。
【0022】先端にカム受け部20が形成された押し棒
13は、その基端部を折曲げ板15に螺着された中空ボ
ルト19の孔部19aにスライド自在に挿入するととも
に、折曲げ板15から垂下された左右一対のガイド棒2
1,21に嵌装される断面横向きH状の一対のワッシャ
22,22でカム受け部20をスライド自在に支持する
ことにより、回り止めされた状態で通路Wに沿った方向
にスライド移動自在に支持されている。そして、押し棒
側のロックナット23とカム受け部20との間において
圧縮型の巻きバネ14を押し棒13に嵌装してあり、押
し棒13をカム12側に押圧付勢するようにしてある。
中空ボルト19と2個のロックナット23,23の操作
により、巻きバネ14の初期荷重を変えて押圧力を調節
することが可能である。
【0023】押し棒13のカム12との接触部分である
カム受け部20に、扉部材2が閉鎖位置を中央にした所
定の旋回範囲内に位置する間、扉部材2の旋回に応じて
巻きバネ14を圧縮させる一対の平面部20aを設ける
とともに、扉部材2が所定旋回範囲α度から外れている
間、巻きバネ14の圧縮状態を保持する円弧部20bを
一対の平面部20a,20a間に設けてある。
【0024】つまり、図5に示すように、扉部材2が閉
鎖位置にあるときには、巻きバネ14がある程度圧縮さ
れており、それによって両平面部20a,20aがロー
ラ12b,12bを接当押圧して扉部材2を閉鎖位置に
付勢保持している。閉鎖位置にある扉部材2を旋回移動
させると、旋回軸1の軸心P回りの角度αまではローラ
12bが平面部20aを押す状態となって押し棒13を
押し込み変位させるので、巻きバネ14が圧縮されて、
図6に示すグラフのように、巻きバネ14によるバネ力
は増加する。
【0025】そして、扉部材2の旋回角度がαを越えて
ローラ12bが円弧部12aに接当する状態になると、
そのときの円弧部12bは、軸心Pを中心とする円弧に
合致するように設定してあり、そのαから扉部材2の開
放位置となる90度までの間は巻きバネ14が長さd縮
んだ状態が維持されるようになり、図6に示すグラフの
ように、巻きバネ14によるバネ力は一定の値を維持す
る。つまり、前述した所定旋回範囲とは、閉鎖位置を中
心とする2αの角度範囲のことである。尚、図6のグラ
フにおける仮想線は、ローラ12bの接当する面が従来
の平面の場合のバネ力を示す。
【0026】つまり、扉部材2が閉鎖位置から所定の旋
回角度までは押圧力が次第に強くなるが、その所定範囲
を越えると一定の押圧力が維持されるようになる。これ
は、開放位置に近づくに連れて押圧力が増加し続けるも
のに比べて、不要に強い押圧力が生じない分、旋回軸1
等の各部の強度を落とせるとともに、その押圧力に抗し
て扉部材2を閉鎖位置から各開放位置に移動させる駆動
機構4の出力も小さくすることが可能になる点で好まし
い。閉鎖位置保持機構5は、駆動機構4内のあそび(例
えば減速器の歯車のバックラッシュ等)を抑えながら、
扉部材を所定の閉鎖位置へ正確に停止させる作用を持
つ。
【0027】検出片6は、カム12の下端に装着された
先窄まり状(雫状)の板材で形成されるととに、閉鎖位
置検出手段7は、前述した一対のガイド棒21,21下
端部にL字板24を介して取付けられたリミットスイッ
チ25で構成されている。このリミットスイッチ25
は、先端に小径ローラ25bを備えた出退片25aの押
込みによって作動するものであり、検出片6先端と小径
ローラ25bとの接当により、扉部材2が閉鎖位置を中
央にした所定旋回範囲内、すなわち左右夫々に角度β内
に位置する間、検出片6が出退片25aを押込んでリミ
ットスイッチ25がON作動するように設定されてい
る。
【0028】前記所定旋回範囲、すなわち閉鎖位置から
の角度βは、検出片6がリミットスイッチ25をON作
動させ続ける角度範囲のことであり、この角度範囲は、
検出片6先端の形状や幅、及びリミットスイッチ25の
出退片25a先端幅等によって任意の値に設定可能であ
る。
【0029】図7に示すように、電動モータ9の駆動部
26、扉部材2の位置を検出するためのエンコーダ2
7、リミットスイッチ25、及び後述するタイマ設定手
段28を制御装置29に接続して扉部材開閉制御回路を
構成してある。制御装置29には、リミットスイッチ2
5が作動してから電動モータ9を止めるまでの所定時間
を設定する単一のタイマ手段30と、リミットスイッチ
25の検出作動前に扉部材2の旋回速度を減速し、リミ
ットスイッチ25が検出作動すると扉部材2を所定の低
速で旋回させる変速制御手段31とが備えてある。タイ
マ設定手段28は、タイマ手段30の所定時間を手動で
調節操作可能なもの、例えば、ダイヤル設定器等に構成
されている。
【0030】図3に示すように、各開放位置から閉鎖位
置に扉部材2を移動させるときには、先ず立ち上がり加
速を行って高速で扉部材2を旋回移動させ、リミットス
イッチ25の検出作動の手前で減速し、検出作動して閉
鎖位置に至るまでの間は所定の低速で旋回移動させるよ
うに変速制御手段31が機能する。開放位置からリミッ
トスイッチ25が検出作動するまでの角度範囲(90−
β)では、電動モータ9に装備したエンコーダ27の信
号によるフィードバック制御によって変速制御手段31
を作動させて扉部材2の旋回速度を加減しリミットスイ
ッチ25の検出作動後から0度までの角度範囲βではタ
イマ手段30による時間制御を行うように制御装置29
が機能する。
【0031】制御装置29は、閉鎖位置検出手段7が検
出片6を検出する前に扉部材2の旋回速度を減速させ
て、閉鎖位置検出手段7が検出片6を検出すると扉部材
2を所定の低速で旋回させるから、検出作動に伴う駆動
機構4の停止操作を行った後の扉部材2の慣性移動を解
消又はほぼ解消することができ、停止位置の精度をより
向上させることが可能になる。又、その駆動速度を制御
するための情報源を、閉鎖位置検出手段7で兼用してあ
るので、減速制御のための専用のセンサ類を設ける必要
が無い点も好ましい。
【0032】尚、電動モータ9はPWM(パルス幅変
調)信号のデューティー比制御によって回転速度が増減
され、それによって扉部材2の旋回速度を変速できるも
のである。つまり、一定値の電流のON−OFFの時間
間隔を変えることで電動モータ9の回転速度を調節する
公知の手段である。
【0033】しかして、駅員が閉じスイッチ32を操作
する等して、電動モータ9を扉部材閉じ方向に駆動させ
ると、開放位置から所定角度範囲βの間では、扉部材2
を素早く旋回させるべく電動モータ9を加速して高速駆
動させる。そして、エンコーダ27の検出値が所定角度
βの少し手前である予め記憶された位置に到達したこと
の信号によって電動モータ9を減速させ、リミットスイ
ッチ25が検出作動した時点では、電動モータ9を低速
駆動して扉部材2の旋回速度を遅くするとともに、タイ
マ手段30が作動する。すると、低速状態で電動モータ
9が所定時間だけ駆動されて停止し、それによって丁度
通路Wに直交した正規の閉鎖位置で扉部材2が止まるよ
うに制御されるのである。
【0034】このとき、停止した扉部材2が正規の閉鎖
位置からズレているときには、タイマ設定手段28を操
作して、リミットスイッチ25の検出作動からの電動モ
ータ9への通電時間を設定するタイマ手段30の調節を
行い、正規の閉鎖位置で止まるように手動で調節すれば
良い。又、各開放位置から旋回移動してきたときの閉鎖
位置での実際の扉部材2の停止位置が一致しないときに
は、検出片6とカム軸部12cとの軸周方向での相対位
置を調節することで対処できる。
【0035】閉鎖位置にある扉部材2をいずれかの開放
位置に移動させるには、駅員が2個の開きスイッチ33
のいずれか一方を操作する等して、電動モータ9を扉部
材開放方向に駆動させるのであるが、この場合には開放
位置がストッパー等によって機械的に決まっており、電
動モータへの供給電流の急増を検出して通電を断つ一般
的な停止制御が行えるので、直ちに加速して停止するま
で扉部材2を高速で旋回させる単純な制御が現出される
ようになっている。
【0036】ところで、突風等によって扉部材2が閉鎖
位置から若干動かされた場合には、閉鎖位置保持機構5
の復元機能によって扉部材2は閉鎖位置に戻るようにな
るが、通行人が無理に通る等の外力で大きく開放側に旋
回移動されてしまった場合でも、迅速に扉部材2を閉鎖
位置に戻すための復帰制御手段34を制御装置29に備
えてある。すなわち、閉鎖位置にある扉部材2がリミッ
トスイッチ25が検出片6から外れて非検出作動状態に
なると、電動モータ9を扉部材閉じ方向に駆動する指令
が出されて、扉部材2を閉鎖位置に向けて旋回駆動する
とともに、それによって再びリミットスイッチ25が検
出片6に接当して検出作動すると、前述したタイマ手段
30が作動して扉部材2を正規の閉鎖位置で停止させる
ように制御される。
【0037】但し、扉部材2が所定角度範囲β外にある
ときに、復帰制御手段34による閉鎖位置方向への駆動
を行うべきか、開放位置方向への駆動を行うべきかは、
エンコーダ27による扉部材2の旋回移動方向、閉じ及
び開きスイッチ32,33が操作されているか否かを制
御装置29が総合的に判断して指令を出す。すなわち、
閉じ及び開きの両スイッチ32,33が操作されていな
い状態で、扉部材2が所定角度範囲βを越えた場合に
は、外力による無理開きと見なして電動モータ9を扉部
材閉じ方向に駆動する復帰制御手段34が実行されるの
であり、このときには駆動機構4による復元力と、閉鎖
位置保持機構5による復元力の双方が扉部材2に作用す
るようになる。
【0038】別実施形態として、開放位置が1箇所のみ
である自動ゲート装置としても良く、又、閉鎖位置保持
機構5を、押し棒13をカム12の両側に一対備えて構
成しても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜4のいずれに記載の自動ゲー
ト装置でも、単一の閉鎖位置検出手段と単一のタイマ手
段という簡単で経済的な手段により、従来に比べて精度
良く扉部材を正規の閉鎖位置に停止及び保持することが
できるので、扉部材が止まるべき所に止まるようになっ
て、見た目の安心感や信頼感にも優れるものが実現でき
た。
【0040】請求項2に記載の自動ゲート装置では、扉
部材を正確に閉鎖位置に位置合わせする操作が簡単で容
易に行える利点がある。
【0041】請求項3に記載の自動ゲート装置では、閉
鎖位置検出手段をリミットスイッチとすることにより、
比較的安価でありながら精度や耐久性の点で優れる利点
がある。
【0042】請求項4に記載の自動ゲート装置では、駆
動機構と閉鎖位置保持機構との併用で扉部材を閉鎖位置
に戻すことにより、閉鎖位置保持機構の押圧力を小さく
でき、必要な機能を維持しながら構造の小型化やコスト
ダウンが可能となる利点がある。
【0043】請求項5に記載の自動ゲート装置の制御方
法では、単一の閉鎖位置検出手段という簡単で経済的な
手段を閉鎖位置保持機構に加え、かつ、閉鎖位置検出手
段の検出作動から所定時間だけ扉部材を閉鎖位置に向け
て旋回させることにより、従来に比べて精度良く扉部材
を正規の閉鎖位置に停止及び保持することができるの
で、扉部材が止まるべき所に止まるようになって、見た
目の安心感や信頼感にも優れるようにできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ゲート装置の分解斜視図
【図2】自動ゲート装置を示し(イ)は平面図、(ロ)
は側面図
【図3】扉部材の旋回速度制御状態を示す平面作用図
【図4】閉鎖位置保持機構の構造を示す側面図
【図5】閉鎖位置保持機構の構造を示す平面図
【図6】閉鎖位置保持機構の旋回位置と復元力との関係
グラフを示す図
【図7】制御ブロック図
【符号の説明】
1 旋回軸 2 扉部材 4 駆動機構 5 閉鎖位置保持機構 6 検出片 7 閉鎖位置検出手段 25 リミットスイッチ 29 制御装置 30 タイマ手段 W 通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に上下方向に延びる旋回軸を有し、
    通路に交差する閉鎖位置、及びこの閉鎖位置から通路に
    沿って両方向に旋回して2つの開放位置をとる扉部材
    と、 前記旋回軸に連結されて前記扉部材を旋回させる駆動機
    構と、 前記扉部材が前記閉鎖位置となるよう前記旋回軸に押圧
    力を作用させる閉鎖位置保持機構と、 前記旋回軸に取付けられて前記扉部材と共に旋回する検
    出片と、 前記扉部材が前記閉鎖位置をほぼ中央にした所定の旋回
    範囲内に位置する間、前記検出片の検出信号を出力する
    閉鎖位置検出手段と、 前記閉鎖位置検出手段の検出信号を入力し、前記駆動機
    構を制御する制御装置とを備えた自動ゲート装置であっ
    て、 前記制御装置は、前記扉部材を前記各開放位置から前記
    閉鎖位置へ旋回させる過程で、前記閉鎖位置検出手段の
    前記検出信号が出力されてから前記扉部材を前記閉鎖位
    置に停止させるまでの所定時間を設定するタイマ手段を
    有する、自動ゲート装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマ手段で設定される所定時間は
    手動で設定可能である請求項1記載の自動ゲート装置。
  3. 【請求項3】 前記閉鎖位置検出手段はリミットスイッ
    チである、請求項1又は2記載の自動ゲート装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記閉鎖位置にある前
    記扉部材が外部からの力で旋回させられて前記閉鎖位置
    検出手段の検出信号の出力がなくなったとき、前記扉部
    材を前記閉鎖位置に向けて旋回させるように駆動機構を
    制御する、請求項1乃至3記載のいずれかの自動ゲート
    装置。
  5. 【請求項5】 一端に上下方向に延びる旋回軸を有し、
    通路に交差する閉鎖位置、及びこの閉鎖位置から通路に
    沿って両方向に旋回して2つの開放位置をとる扉部材
    と、前記旋回軸に連結されて前記扉部材を旋回させる駆
    動機構と、前記扉部材が前記閉鎖位置となるよう前記旋
    回軸に押圧力を作用させる閉鎖位置保持機構と、前記旋
    回軸に取付けられて前記扉部材と共に旋回する検出片
    と、前記扉部材が前記閉鎖位置をほぼ中央にした所定の
    旋回範囲内に位置する間、前記検出片の検出信号を出力
    する閉鎖位置検出手段とを備えた自動ゲート装置であっ
    て、前記扉部材を前記各開放位置から前記閉鎖位置へ向
    けて旋回させる過程で、前記閉鎖位置検出手段が前記検
    出信号を出力したとき、そこから所定時間だけ前記扉部
    材を前記閉鎖位置に向けて旋回させる、自動ゲート装置
    の制御方法。
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