JPH11270141A - 敷き板及びその敷設方法 - Google Patents

敷き板及びその敷設方法

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JPH11270141A
JPH11270141A JP7547498A JP7547498A JPH11270141A JP H11270141 A JPH11270141 A JP H11270141A JP 7547498 A JP7547498 A JP 7547498A JP 7547498 A JP7547498 A JP 7547498A JP H11270141 A JPH11270141 A JP H11270141A
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Makoto Fukazawa
眞 深澤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 板状体の辺縁に段部を設け、又別の辺縁
に該段部と同じ大きさの嵌着部を設け、該段部に他の同
一の板状体の嵌着部が嵌合でき、且つ該段部に板状体を
基盤にアンカーにより固定するアンカー用切り欠きが形
成され、他の板状体を連結し得る敷き板。 【効果】 隣り合った敷き板同士を嵌合することで簡単
に連結することが出来る。又、アンカー用切り欠き部分
を嵌着部で蓋が出来るので、該切り欠き部分から地面の
水が表面に出てくるのを防止することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事現場、駐車場
等で地面に配置する敷き板、及び室内の床材として使用
する敷き板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工事現場、駐車場等で地面がぬか
るんだ時そこで作業をする場合や自動車を駐車する場合
は、その地面に板材を敷き、その上に載るようにしてい
た。しかし、板同士の間が空いていたりすると、そこを
通った作業者の靴の裏、或いは、自動車の車輪等が汚
れ、そのまま移動することで、地面に敷いた板材が汚
れ、更には、ぬかるみによって汚れていない周辺部分等
を汚してしまうという問題があった。
【0003】その解決策として、特開平9−26876
8には、敷き板の板状体の端面に係合する為の突起と係
合穴を設け、隣り合う敷き板同士を係合し、連結する方
法が記載されている。しかし、この方法では、係合する
為の突起等が端面に出ており、それらが、保管中、移動
途中、施工途中等に衝撃等を受け破損し易いという欠
点、又係合突起の形状によって、係合時に敷き板を斜め
に持ち上げたり、或いは、横方向に強く押圧しなければ
ならないという煩雑さ、更に又、上面に位置ずれ防止杭
用穴を設け、その穴から地面の水が表面に出てくるのを
防止する為、薄肉部を設けているが、その薄肉部の肉厚
を薄くすると成形性が悪く不良品が出来やすく、薄肉部
の肉厚を厚くすると杭が打ちにくくなるという欠点が懸
念された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、端面に破損
し易い突起物がなく、施工が簡単にでき、しかも位置ず
れ防止杭用の穴等が施工後表面に現れないようにして地
面の水が表面に出てくるのを防止する方法について研究
を進めた結果、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、板状体の辺縁
に段部を設け、又別の辺縁に該段部と同じ大きさの嵌着
部を設け、該段部に他の同一の板状体の嵌着部が嵌合で
き、且つ該段部に板状体を基盤にアンカーにより固定す
るアンカー用切り欠きが形成され、他の板状体を連結し
得ることを特徴とする敷き板に関する。
【0006】本発明は、板状体の嵌着部の外縁に沿って
連続する突出部が形成され、板状体の嵌着部が他の同一
の板状体の段部に積層された時に該突出部が該段部の平
面部に接合し得ることを特徴とする前記敷き板に関す
る。
【0007】本発明は、板状体の段部にアンカー用切り
欠きの他に複数個の開口部を有することを特徴とする前
記敷き板に関する。本発明は、板状部の段部のアンカー
用切り欠きの周辺部にアンカー部材の頂部突出部が嵌合
する凹部が形成されている前記敷き板に関する。
【0008】本発明は、板状体の嵌着部の段部嵌着側
に、板状部の段部のアンカー用切り欠きに取り付けられ
た時にアンカー部材の頂部が嵌合する凹部が形成されて
いることを特徴とする前記敷き板に関する。
【0009】本発明は、板状体の段部につきアンカー用
切り欠きと複数個の開口部を有し、且つ板状体の嵌着部
に形成され、段部に形成された少なくとも1個の開口部
に嵌着する突出部を有することを特徴とする前記敷き板
に関する。
【0010】本発明は、板状体が略四角形状であり、そ
の一対の辺縁に突出した嵌着部を有し、他の一対の辺縁
に段部を有することを特徴とする前記敷き板に関する。
本発明は、板状体が略三角形であり、2辺に嵌着部が形
成され、1辺に段部が形成されているか、又は、1辺に
嵌着部が形成され、2辺に段部が形成されていることを
特徴とする前記敷き板に関する。
【0011】本発明は、板状体の表面もしくは裏面に、
床用敷物材または面状発熱体を貼り付けたことを特徴と
する前記敷き板に関する。本発明は、複数枚の請求項1
または2の敷き板を地面上に置き、互いに段部と嵌着部
とを嵌合し、アンカー用切り欠きにアンカーを打ち込ん
で固定してなることを特徴とする敷き板の敷設方法に関
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明を説明
する。図1は、本発明に係わる敷き板の上面斜視図であ
り、図2は、本発明に係わる敷き板の裏面斜視図であ
り、図3は、図2の敷き板に於いて、嵌着用突出部に形
成された嵌合突部を有する敷き板の裏面斜視図であり、
図4は、本発明に係わる敷き板において、嵌着用突出部
の外縁に突部が形成されていない敷き板の裏面斜視図で
あり、図5は、本発明に係わる敷き板を3枚施工した後
に4枚目を施工する状態例を示した上面図であり、図6
は、本発明に係わる敷き板4枚の組み付け方向を示した
上面斜視図であり、図7は、本発明に係わる敷き板の嵌
着用切り欠き部と嵌着用突出部の下底部内角の角度が4
5度より小さい場合、3枚施工した後に4枚目を施工す
る場合を想定した上面図であり、図8は、本発明に係わ
る敷き板の嵌着用切り欠き部と嵌着用突出部の下底部内
角の角度が45度より大きい場合、3枚施工した後に4
枚目を施工する場合を想定した上面図であり、図9は、
本発明に係わる敷き板の表面に四角形をした突起状部を
連ねて格子状にした例を示した上面斜視図であり、図1
0は、本発明に係わる敷き板の裏面に、床用敷物材を張
り付けた例を示した上面斜視図であり、図11は、本発
明に係わる敷き板の板状体に、面状発熱体を貼り付けた
例を示した上面斜視図であり、図12は、2辺に嵌着部
が形成された略三角形の本発明の敷き板の平面図であ
り、図13は、2辺に段部部が形成された略三角形の本
発明の敷き板の平面図であり、また図14は、本発明に
係わる敷き板に使用されるL字状のアンカーの斜視図で
ある。
【0013】本発明は、板状体の相対する位置の辺縁に
段部を設け、又別の相対する辺縁に該段部と同じ大きさ
の嵌着部を設け、該段部に他の同一の板状体の前記嵌着
部が嵌合でき、且つ該段部に板状体を基盤に固定するア
ンカー用切り欠きが形成され、他の板状体を連結し得る
ことを特徴とする敷き板に関する。
【0014】本発明に於ける板状体3は、図1に見られ
るように略四角形のもの、即ち一対の辺縁に突出した嵌
着部を有する四角形のものが好ましいが、円形や略三角
形であってもよい。該板状体が図1に示す四角形のもの
であると、嵌着部Bは図1に示すような台形の形状をし
た嵌着用突出部5であるのが好ましい。また、図12に
示すように、板状体3が円形である場合には、対向する
辺縁に円弧状の段部Aとそれに隣接し、且つ対向する辺
縁に段部Aとほぼ同じ大きさの嵌着部Bが形成される。
この場合、一つの板状体の段部Aに他の板状体の嵌着部
Bが嵌着し、複数枚繋ぎ合わせたときに板状体間に隙間
が生じないような大きさの段部Aと嵌着部Bとが板状体
に形成される。
【0015】本発明の好ましい敷き板では、図1に示す
ように長辺1と短辺2が交互に配列された略四角形の板
状体3の相対する二つの長辺に段部Aとして嵌着用切り
欠き部4を設け、又別の二つの短辺には、嵌着部Bとし
て該短辺を一辺とする台形の形状をした嵌着用突出部5
を設け、該台形の形状をした嵌着用切り欠き部4と嵌着
用突出部5の大きさがほぼ同じで、嵌着用切り欠き部4
に別の敷き板の嵌着用突出部5を嵌着させることで隣接
した敷き板同士を連結させることが出来るものである。
この場合、前記台形の形状をした嵌着用切り欠き部4の
下底部内角7と嵌着用突出部5の下底部内角8の角度が
45度以下となっている。
【0016】図13に示すように板状体3が嵌着部B部
分を除いて正三角形のものであってもよく、その場合に
は、1辺に段部Aと2辺に突出した台形状の嵌着部Bが
形成されるか、又は2辺に段部Aと1辺に突出した台形
状の嵌着部Bが形成される。この台形状の嵌着部Bは下
底部の内角が60度以内であり、段部Aとほぼ同じ大き
さである。板状体3が略三角形である敷き板を広範囲に
敷設する場合には、図12に示すような1辺に段部Aと
2辺に突出した台形状の嵌着部Bが形成されたものと図
13に示すような2辺に段部Aと1辺に突出した台形状
の嵌着部Bが形成されたものとを組み合わせて使用する
ことになる。勿論、限られた範囲であれば図12に示す
敷き板又は図13に示す敷き板のみで連結することがで
きる。
【0017】また、本発明の敷き板の板状体3が円形で
ある場合には、段部Aは正四角形の角部が円周に接する
ようにして区切られた円弧部分の面積と正四角形の1辺
を挟んで正四角形内に形成された該円弧部分とほぼ同じ
ものとを合わせた大きさであり、またそれに隣接する嵌
着部Bは該段部とほぼ同じ大きさであり、段部A及び嵌
着部Bは互いに隣接してそれぞれ対向する辺縁に一対形
成される。
【0018】図1に示す板状体3では、多数の敷き板を
保管する時や運送する時に固定し易いように、該板状体
に突起状部9を設け、又裏面に該突起状部を受ける為の
凹部10を設けるが好ましい。しかし、基盤に敷き板を
敷いた時に歩行に妨げとなる場合もあり、そのような時
には板状体3に上記突起状部9を設けなくてもよい。
【0019】本発明の敷き板では、図1に示すように台
形の形状をした嵌着用切り欠き部4の基部に位置ずれ防
止のためのアンカー用の切り欠き11を設けている。か
かる切り欠き11は、単にアンカー部材であるアンカー
15が挿入されるように開口部が形成されていてもよい
が、図1に示すように該アンカーの頂部19が当接する
段差部が開口部の周縁に形成されていてもよい。
【0020】図1に示す敷き板では、板状体3の相対す
る二つの長辺1に台形の形状をした嵌着用切り欠き部4
が設けてあり、又別の二つの短辺2には、下面から肉盗
みを行い、結果として、該短辺を一辺とする台形の形状
をした嵌着用突出部5が設けてある。該嵌着用突出部5
は、別の板状体3に設けられた嵌着用切り欠き部4と嵌
合することが出来るように、大きさと厚みが、嵌着用切
り欠き部4とほぼ同一に形成されているのが好ましい。
嵌着用切り欠き部4との嵌合性を考えると、嵌着用突出
部5の大きさは、嵌着用切り欠き部4とほぼ同じか或い
はやや小さい方が良く、通常、嵌着用突出部5の台形の
上底と下底の長さを嵌着用切り欠き部4の台形の上底と
下底の長さより0.5〜3mm小さく設定する。
【0021】又、別の敷き板と嵌合した時、嵌着用切り
欠き部4の敷き板と嵌着用突出部5の敷き板との段差が
少ない方がよいので、嵌着用突出部5の厚さ14と嵌着
用切り欠き部4の切り欠いた部分の高さ13との差を0
±3mmにする、即ち、欠き部4の切り欠き部の高さ13
と突出部5の突出部の厚み14との差を0±3mmにす
る。通常段差を無くすため、その差を0mmとし同一寸法
にすることが好ましい。
【0022】本発明の敷き板では、図2に示すように嵌
着用突出部5はその平面部に対して嵌着用切り欠き部4
に接合する側のその周縁全部に突部17が形成されてい
るのが好ましい。かかる突部17が形成されていること
により、敷き板同士を嵌着した場合、該突部が敷き板の
嵌着用切り欠き部4の面に接触することにより嵌着用突
出部5と嵌着用切り欠き部4との間に空間部が形成され
ることになり、特に位置ずれ防止のためのアンカー用の
切り欠き11を通じて特にぬかるんだ地面(基盤)から
噴出する泥水をかかる空間部で保持して敷き板上面に流
出することをより一層防ぐことができる。勿論、嵌着用
突出部5に上記突部17を設けずに、嵌着用切り欠き部
4に接合する側が平面状となっていても、ぬかるんだ地
面(基盤)から噴出する泥水が敷き板上面に流出するこ
とを防ぐ効果は有効に発揮し得る。
【0023】図1に示す敷き板における嵌着用突出部5
及び嵌着用切り欠き部4の板状部の厚さは、敷き板全体
の厚さにもよるが、通常3〜7mm程度が好ましい。ま
た、敷き板の全体の厚さは、適宜選択できるが、その表
面に人や自動車が乗るため少なくとも15mm以上、好
ましくは20mm〜30mmである。更に、嵌着用突出
部5に形成される突部17の高さは、敷き板の大きさに
もよるが、嵌着用突出部5の平面部から3〜7mm程度
が好ましい。尚、かかる突部は、板状体3が図12に示
す円形や図13に示す略三角形であっても同様に嵌着部
Bの辺縁に形成することができる。板状体が円形や略三
角形である場合の突部の高さ、段部及び嵌着部の厚さは
上記と同様とすることができる。
【0024】図4に示す敷き板に於いて、上記突部17
が嵌着用突出部5の平面部に形成されない場合、嵌着用
突出部5の平面部が嵌着用切り欠き部4の平面部に接合
するのが好ましく、この際のアンカーの頂部19は、位
置ずれ防止アンカー用の切り欠き11の段部に嵌合する
か、アンカー5が段部を有していない切り欠き11に取
り付けられた時には嵌着用突出部5に設けられた凹部に
嵌合されるのが複数の敷き板を敷設した場合、敷き板同
士に段差を生じないので好ましい。
【0025】前記するように、本発明の敷き板の嵌着用
切り欠き部4には、位置ずれ防止アンカー用の切り欠き
11が形成され、同時に複数個の開口部20が形成され
てもよく、使用時に該切り欠き11にアンカー15を打
ち込み敷き板を基盤に固定する。また、通常2個以上有
する開口部20には、切り欠き11と同様にアンカー1
5を打ち込んでもよいが、該開口部に図3に示すような
他の敷き板の嵌合突部18を嵌合するのが敷き板同士の
固定を一層促進するので好ましい。
【0026】図1に示すような本発明の敷き板をまず基
盤、例えば地面に設置し、L字形やT字形のアンカー1
5をアンカー用切り欠き11から地面打ち込んで固定す
る。次に、該敷き板の嵌着用切り欠き部4に別の敷き板
の嵌着用突出部5を嵌合させながら地面に設置し、アン
カー15をアンカー用切り欠き11から打ち込んで固定
する。この作業を繰り返すことで、本発明の敷き板をぬ
かるんだ地面等に設置することが出来る。しかも、アン
カー15で固定した後、該アンカー用切り欠き11を隠
すように次の敷き板の嵌着用突出部5を上から嵌合させ
ることで、アンカー15を隠すことができ外観的に好ま
しくなる。さらに、ぬかるんだ地面から泥水がアンカー
用切り欠き11から上がって来ても次の敷き板の嵌着用
突出部5が蓋の役目をするため、作業者、或いは、自動
車等が乗る敷き板の表面までは泥水が出ず、そこを通っ
た作業者の靴の裏、或いは、自動車の車輪等を汚すこと
を防止することが出来る。
【0027】図1に示す敷き板では、切り欠き部4の下
底部内角7及び突出部5の下底部内角8の角度が45度
以下であるのが好ましい。勿論、かかる角度は90度を
越えなければそれ以下でもよいが、複数の敷き板の設置
時の作業性から45度以下の角度が好ましい。特に設置
時の作業性が多少劣っても、敷き板同士を嵌合した時に
しっかり固定するため嵌着用切り欠き部5の壁部と嵌着
用突出部4の縁部とが直線状でなく、曲線状、例えばΩ
(凹部:嵌着用切り欠き部5の壁部に形成)とΩ(凸
部:嵌着用突出部4の縁部に形成)の形状で互いに嵌合
するようにすることもできる。
【0028】このようにすることで、本発明の敷き板を
図5に示すように3枚設置した後、次の敷き板を設置す
る際、既設敷き板の嵌着用切り欠き部4に嵌着用突出部
5を嵌合させると同時に既設敷き板の嵌着用突出部5に
嵌着用切り欠き部4を嵌合させる時どちらかの敷き板を
持ち上げることなく設置することが出来る。
【0029】例えば、図8のように切り欠き部4の下底
部内角7及び突出部5の下底部内角8の角度が45度を
越えていると、図8の黒く塗りつぶした部分が当たる為
に、既設或いは、新たに設置する敷き板を斜めに持ち上
げなければ嵌合ができないことになる。しかし、図7の
ように切り欠き部4の下底部内角7及び突出部5の下底
部内角8の角度が45度未満である時、或いは、図5に
ように切り欠き部4の下底部内角7及び突出部5の下底
部内角8の角度が45度である時は、既設の敷き板に新
たな敷き板を斜め方向に、地面や床上をずらして行け
ば、既設敷き板の嵌着用切り欠き部4に嵌着用突出部5
を嵌合させると同時に既設敷き板の嵌着用突出部5に嵌
着用切り欠き部4を嵌合させることが出来、どちらかの
敷き板を持ち上げることなく設置することが出来ること
になる。
【0030】本発明の敷き板の板状体3の表面には三角
形、四角形等の多角形、或いは円形の突起状部9を多数
個、好ましくは4個以上設けることが可能である。突起
状部9を多数個設けるにあたって、多角形を連ねるよう
にしても良く、例えば、図9の様に四角形を連ねて格子
状にしても良い。そして、突起状部9を設けた敷き板に
別の敷き板を重ねた時、該突起状部9を受けるために図
2に示すような凹部10を裏面部に設けておくのが好ま
しい。凹部10は積み重ねた時、突起状部9が嵌合する
位置に突起状部9と同数設けても、又それ以上設けても
良く、例えば図2の様に格子状にしても良い。このよう
にして、本発明の敷き板同士を積み重ねた時、突起状部
9と凹部10が嵌合する様にしたおくことで高く積み重
ねた時、上段の敷き板が滑り落ちることを防止すること
が出来る。
【0031】本発明の敷き板の裏面には、床用敷物材を
張り付けることが可能である。図10に示す例のように
本発明の敷き板の裏面に床用敷物材12を張り付け、こ
の面を上にし、板状体3を下にして設置することで床材
としても使用することが可能である。特に展示会等の架
設床に於いて床用敷物材を簡単に敷き詰める必要がある
時に、裏面に床用敷物材12を張り付けた本発明の敷き
板を準備しておき、図1に示すように嵌着用突出部5に
嵌着用切り欠き部4を嵌合させて行くことにより短時間
に床用敷物材を敷き詰めたと同じ床を作り上げることも
可能となる。
【0032】通常、敷物材や面状発熱体等は、方形或い
は、一定幅で巻かれた反物の形状で供給されることが多
い。従って、床用敷物材等は、板状体3に貼ることも可
能だが、板状体3が、例えば図1のような略四角形であ
る場合、床用敷物材等の材料に半端が多く出ることにな
るので、敷き板の嵌着用突出部5の表面と反対側の面
(裏面)の方形部分に該材料を貼り付けることによっ
て、材料の半端な材料が出ないようにすることができ
る。このように敷き板の裏面に床用敷物材等を張り合わ
せて、その面を外側にして複数枚の敷き板を嵌合して使
用すれば、敷き板全面を床用敷物材や面状発熱体等で覆
うことができる。
【0033】又、床用敷物材の様に床全体に隙間無く敷
き詰める必要の無い物、例えば、面状発熱体の場合は、
図11の様に板状体3に面状発熱体16の形状に合わせ
て窪みを設け、そこに面状発熱体16を貼ることも可能
である。尚、板状体3の表面に面状発熱体を貼り、その
面を上にして施工すれば、融雪機能等を持った敷き板と
して利用が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明に係わる敷き板は、嵌着部と段部
とを設けているため、隣り合った敷き板同士を嵌合する
ことで簡単に連結することが出来る。しかも、嵌着部と
段部は、共に敷き板の端面となっており、十分な肉厚と
強度を持たせることが可能である。又、位置ずれ防止の
ためのアンカー用切り欠き部分を嵌着部で蓋が出来るの
で、該切り欠き部分から地面の水が表面に出てくるのを
防止することが出来る。更に、多数の敷き板を敷設する
場合、敷き板を斜めに持ち上げたり、或いは、横方向に
強く押圧しなくても良いので施工時の煩雑さが解消出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる敷き板の上面斜視図である。
【図2】本発明に係わる敷き板の裏面斜視図である。
【図3】図2の敷き板に於いて、嵌着用突出部に形成さ
れた嵌合突部を有する敷き板の裏面斜視図である。
【図4】本発明に係わる敷き板において、嵌着用突出部
の外縁に突部が形成されていない敷き板の裏面斜視図で
ある。
【図5】本発明に係わる敷き板を3枚施工した後に4枚
目を施工する状態を示した上面図である。
【図6】本発明に係わる敷き板の組み付け方向を示した
上面斜視図である。
【図7】本発明に係わる敷き板の嵌着用切り欠き部と嵌
着用突出部の下底部内角の角度が45度より小さい場
合、3枚施工した後に4枚目を施工する場合を想定した
上面図である。
【図8】本発明に係わる敷き板の嵌着用切り欠き部と嵌
着用突出部の下底部内角の角度が45度より大きい場
合、3枚施工した後に4枚目を施工する場合を想定した
上面図である。
【図9】本発明に係わる敷き板の四角形をした突起状部
を連ねて格子状にした例を示した上面斜視図である。
【図10】本発明に係わる敷き板の裏面に、床用敷物材
を張り付けた状態を示した上面斜視図である。
【図11】本発明に係わる敷き板の裏面に、面状発熱体
を張り付けた状態を示した上面斜視図である。
【図12】2辺に嵌着部が形成された略三角形の本発明
の敷き板の平面図である。
【図13】2辺に段部部が形成された略三角形の本発明
の敷き板の平面図である。
【図14】本発明の敷き板に用いられるL字状のアンカ
ーの斜視図である。
【符号の説明】
1 長辺 2 短辺 3 板状体 4 切り欠き部 5 嵌着用突出部 6 嵌着用突出部の下底 7 切り欠き部の下底部内角 8 突出部の下底部内角 9 突起状部 10 凹部 11 アンカー用切り欠き 12 敷物材 13 切り欠き部基部厚み 14 突出部基部厚み 15 アンカー 16 面状発熱体 17 突部 18 嵌合突部 19 アンカーの頂部 20 開口部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体の辺縁に段部を設け、又別の辺縁
    に該段部と同じ大きさの嵌着部を設け、該段部に他の同
    一の板状体の嵌着部が嵌合でき、且つ該段部に板状体を
    基盤にアンカーにより固定するアンカー用切り欠きが形
    成され、他の板状体を連結し得ることを特徴とする敷き
    板。
  2. 【請求項2】 板状体の嵌着部の外縁に沿って連続する
    突出部が形成され、板状体の嵌着部が他の同一の板状体
    の段部に積層された時に該突出部が該段部の平面部に接
    合し得ることを特徴とする請求項1記載の敷き板。
  3. 【請求項3】 板状体の段部にアンカー用切り欠きの他
    に複数個の開口部を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の敷き板。
  4. 【請求項4】 板状部の段部のアンカー用切り欠きの周
    辺部にアンカー部材の頂部突出部が嵌合する凹部が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の敷き板。
  5. 【請求項5】 板状体の嵌着部の段部嵌着側に、板状部
    の段部のアンカー用切り欠きに取り付けられた時にアン
    カー部材の頂部が嵌合する凹部が形成されていることを
    特徴とする請求項1又は請求項4記載の敷き板。
  6. 【請求項6】 板状体の段部につきアンカー用切り欠き
    と複数個の開口部を有し、且つ板状体の嵌着部に形成さ
    れ、段部に形成された少なくとも1個の該開口部に嵌着
    する突出部を有することを特徴とする請求項3記載の敷
    き板。
  7. 【請求項7】 板状体が略四角形状であり、その一対の
    辺縁に突出した嵌着部及び他の一対の辺縁に段部を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の敷き板。
  8. 【請求項8】 板状体が略三角形であり、2辺に嵌着部
    が形成され、1辺に段部が形成されているか、又は、1
    辺に嵌着部が形成され、2辺に段部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の敷き板。
  9. 【請求項9】 板状体の表面もしくは裏面に、床用敷物
    材または面状発熱体を貼り付けたことを特徴とする請求
    項1又は請求項7記載の敷き板。
  10. 【請求項10】 複数枚の請求項1または2の敷き板を地
    面上に置き、互いに段部と嵌着部とを嵌合し、アンカー
    用切り欠きにアンカーを打ち込んで固定してなることを
    特徴とする敷き板の敷設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235389A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Nishimatsu Constr Co Ltd シールドパネルおよび該シールドパネルを用いるシール構造
JP2014020166A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Maxstone Kk 施工面覆工用複合マット
JP2014211044A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 山崎産業株式会社 敷体

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