JPH11269846A - 桟 橋 - Google Patents
桟 橋Info
- Publication number
- JPH11269846A JPH11269846A JP7711698A JP7711698A JPH11269846A JP H11269846 A JPH11269846 A JP H11269846A JP 7711698 A JP7711698 A JP 7711698A JP 7711698 A JP7711698 A JP 7711698A JP H11269846 A JPH11269846 A JP H11269846A
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- Japan
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- support legs
- damping
- beams
- panel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脚柱に作用する最大曲げモーメントを低減し
て脚柱の負担を軽減するとともに、必要な脚柱径を大幅
に小さくすることである。 【解決手段】 脚柱により床組を支持した桟橋におい
て、前記床組2下面の長尺梁6aに制震パネル8を垂直
方向に設け、該制震パネル8と脚柱4の間に斜材14を
掛け渡した。
て脚柱の負担を軽減するとともに、必要な脚柱径を大幅
に小さくすることである。 【解決手段】 脚柱により床組を支持した桟橋におい
て、前記床組2下面の長尺梁6aに制震パネル8を垂直
方向に設け、該制震パネル8と脚柱4の間に斜材14を
掛け渡した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床組が鋼管杭等で支
持された桟橋に関するものである。
持された桟橋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の桟橋は、図6に示すように、鋼管
杭等の脚柱21で床組22を支持する構成のものが多く
構築されている。この桟橋20は脚柱21で鉛直荷重を
支えるとともに、地震時の水平外力にも抵抗する構造と
なっている。したがって、地震時には床組22と脚柱2
1の接合部付近と、海底面から1/βの位置に最大曲げ
モーメントが発生し、この大きさから必要な脚柱径が決
定されている。前記βは同図に示した式により算出され
る。
杭等の脚柱21で床組22を支持する構成のものが多く
構築されている。この桟橋20は脚柱21で鉛直荷重を
支えるとともに、地震時の水平外力にも抵抗する構造と
なっている。したがって、地震時には床組22と脚柱2
1の接合部付近と、海底面から1/βの位置に最大曲げ
モーメントが発生し、この大きさから必要な脚柱径が決
定されている。前記βは同図に示した式により算出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような桟橋は、
脚柱に作用する最大曲げモーメントによって必要な脚柱
径が決定されているため、該径が大きくならざるを得な
かった。
脚柱に作用する最大曲げモーメントによって必要な脚柱
径が決定されているため、該径が大きくならざるを得な
かった。
【0004】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、脚柱に作用する最大曲げモ
ーメントを低減して脚柱の負担を軽減するとともに、必
要な脚柱径を大幅に小さくすることである。
たものであり、その目的は、脚柱に作用する最大曲げモ
ーメントを低減して脚柱の負担を軽減するとともに、必
要な脚柱径を大幅に小さくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの手段は、請求項1の発明が、脚柱により床組を支持
した桟橋において、前記床組下面の梁に制震パネルを垂
直方向に設け、該制震パネルと脚柱とに斜材を掛け渡し
たことを特徴とする。
めの手段は、請求項1の発明が、脚柱により床組を支持
した桟橋において、前記床組下面の梁に制震パネルを垂
直方向に設け、該制震パネルと脚柱とに斜材を掛け渡し
たことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、地震時において
制震パネルがせん断変形することによって水平力を吸収
して脚柱に作用する曲げモーメントを大幅に低減させ
る。
制震パネルがせん断変形することによって水平力を吸収
して脚柱に作用する曲げモーメントを大幅に低減させ
る。
【0007】また請求項2の発明が、請求項1におい
て、前記脚柱は鋼管杭であり、該鋼管杭の水面から突出
した部分に斜材の下部が固定されたことを特徴とする。
て、前記脚柱は鋼管杭であり、該鋼管杭の水面から突出
した部分に斜材の下部が固定されたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、制震パネルおよ
び斜材の水による劣化を防げる。
び斜材の水による劣化を防げる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における桟橋の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は桟橋
の縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3の
(1)は制震パネルの取り付け状態の正面図、(2)は
同拡大図、(3)は(2)のB−B線断面図である。
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は桟橋
の縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3の
(1)は制震パネルの取り付け状態の正面図、(2)は
同拡大図、(3)は(2)のB−B線断面図である。
【0010】桟橋1はコンクリート製の床組2が鋼管杭
3の脚柱4で支持されて構成されている。前記床組2は
床板5の下面に長辺方向の長尺梁6aと短辺方向の短尺
梁6bが格子状に形成され、これらの梁6a、6bに鋼
管杭3が接合されている。鋼管杭3は5本一列のものが
3列並列して支持基盤7に打設され、長尺梁6aに制震
パネル8が取り付けられている。
3の脚柱4で支持されて構成されている。前記床組2は
床板5の下面に長辺方向の長尺梁6aと短辺方向の短尺
梁6bが格子状に形成され、これらの梁6a、6bに鋼
管杭3が接合されている。鋼管杭3は5本一列のものが
3列並列して支持基盤7に打設され、長尺梁6aに制震
パネル8が取り付けられている。
【0011】制震パネル8は低降伏点鋼の平板部9と取
付部10、11とから構成され、上部の取付部10がボ
ルト12で長尺梁6aに固定されて、前記平板部9が長
尺梁6aに沿った状態で垂設されている。また下部の取
付部11には水平材13がボルト12で固定され、この
水平材13の両側に斜材14が接続されている。したが
って、制震パネル8の下部は、水平材13と斜材14と
からなるハ字形のフレーム15で鋼管杭3に固定されて
いる。
付部10、11とから構成され、上部の取付部10がボ
ルト12で長尺梁6aに固定されて、前記平板部9が長
尺梁6aに沿った状態で垂設されている。また下部の取
付部11には水平材13がボルト12で固定され、この
水平材13の両側に斜材14が接続されている。したが
って、制震パネル8の下部は、水平材13と斜材14と
からなるハ字形のフレーム15で鋼管杭3に固定されて
いる。
【0012】また制震パネル8のせいを、図3の(1)
におけるaの長さよりも小さく、例えば1/5にするこ
とにより、鋼管杭3の小さな水平変形が制震パネル8に
は大きな水平変形となるので早期にせん断変形させるこ
とが可能となる。この制震パネル8の取り付け枚数は地
震時における水平力の負担率によって決定する。
におけるaの長さよりも小さく、例えば1/5にするこ
とにより、鋼管杭3の小さな水平変形が制震パネル8に
は大きな水平変形となるので早期にせん断変形させるこ
とが可能となる。この制震パネル8の取り付け枚数は地
震時における水平力の負担率によって決定する。
【0013】このように鋼管杭3間における長尺梁6a
に取り付けられた制震パネル8は、地震が発生すると比
較的早期にせん断変形することによって水平力を吸収し
て鋼管杭3の負担を低減させる。
に取り付けられた制震パネル8は、地震が発生すると比
較的早期にせん断変形することによって水平力を吸収し
て鋼管杭3の負担を低減させる。
【0014】図4の(2)は、同図(1)の桟橋1にお
いて、八戸波最大加速度200galで地震応答解析を
行った場合の鋼管杭3に発生する最大曲げモーメントを
示したものである。これによると、杭頭から1/βまで
の最大曲げモーメントに関しては、在来の桟橋(制震パ
ネルのない図6に示す桟橋20)と比べて1/2程度ま
で低減している。このことから本願発明の下記の効果を
確認することができた。
いて、八戸波最大加速度200galで地震応答解析を
行った場合の鋼管杭3に発生する最大曲げモーメントを
示したものである。これによると、杭頭から1/βまで
の最大曲げモーメントに関しては、在来の桟橋(制震パ
ネルのない図6に示す桟橋20)と比べて1/2程度ま
で低減している。このことから本願発明の下記の効果を
確認することができた。
【0015】前記制震パネル8は長尺梁6aに限らず、
図5の(1)に示すように、短尺梁6bに設けて斜材1
4を短尺梁方向の鋼管杭3間に取り付けたり、同図の
(2)に示すように、長尺梁6aおよび短尺梁6bに設
けて、斜材14を短尺梁方向および長尺梁方向の鋼管杭
3間に取り付けたりすることもできる。
図5の(1)に示すように、短尺梁6bに設けて斜材1
4を短尺梁方向の鋼管杭3間に取り付けたり、同図の
(2)に示すように、長尺梁6aおよび短尺梁6bに設
けて、斜材14を短尺梁方向および長尺梁方向の鋼管杭
3間に取り付けたりすることもできる。
【0016】
【発明の効果】地震時において制震パネルがせん断変形
することによって水平力を吸収して脚柱に作用する曲げ
モーメントを大幅に低減させるので、脚柱の径を小さく
できる。
することによって水平力を吸収して脚柱に作用する曲げ
モーメントを大幅に低減させるので、脚柱の径を小さく
できる。
【0017】制震パネルの取り付け、および取り替えが
簡単にできるとともに、既存の桟橋にも容易に取り付け
られる。
簡単にできるとともに、既存の桟橋にも容易に取り付け
られる。
【0018】制震パネルおよび斜材の水による劣化を防
げる。
げる。
【図1】桟橋の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(1)は制震パネルを取り付けた状態の正面
図、(2)は同拡大図、(3)は(2)のB−B線断面
図である。
図、(2)は同拡大図、(3)は(2)のB−B線断面
図である。
【図4】(1)は桟橋の縦断面図、(2)は鋼管杭に発
生する最大曲げモーメントを示したグラフ図である。
生する最大曲げモーメントを示したグラフ図である。
【図5】(1)は短尺梁にパネルを取り付けた底面図、
(2)は短尺梁および長尺梁に制震パネルを取り付けた
底面図である。
(2)は短尺梁および長尺梁に制震パネルを取り付けた
底面図である。
【図6】従来の桟橋の縦断面図である。
1、20 桟橋 2、21 床組 3 鋼管杭 4、22 脚柱 5 床板 6a 長尺梁 6b 短尺梁 7 支持基盤 8 制震パネル 9 平板部 10 上部の取付部 11 下部の取付部 12 ボルト 13 水平材 14 斜材 15 フレーム
Claims (2)
- 【請求項1】 脚柱により床組を支持した桟橋におい
て、前記床組下面の梁に制震パネルを垂直方向に設け、
該制震パネルと脚柱の間に斜材を掛け渡したことを特徴
とする桟橋。 - 【請求項2】 前記脚柱は鋼管杭であり、該鋼管杭の水
面から突出した部分に斜材の下部が固定されたことを特
徴とする請求項1に記載の桟橋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07711698A JP3367894B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 桟 橋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07711698A JP3367894B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 桟 橋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11269846A true JPH11269846A (ja) | 1999-10-05 |
JP3367894B2 JP3367894B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=13624829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07711698A Expired - Fee Related JP3367894B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 桟 橋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367894B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105970A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Daiwa House Ind Co Ltd | 免震建物 |
JP2007217952A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Maeda Corp | 杭式桟橋及びその補強工法 |
JP2007303196A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Shimizu Corp | 既存杭の耐震補強構造および耐震補強方法 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP07711698A patent/JP3367894B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105970A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Daiwa House Ind Co Ltd | 免震建物 |
JP2007217952A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Maeda Corp | 杭式桟橋及びその補強工法 |
JP4667266B2 (ja) * | 2006-02-16 | 2011-04-06 | 前田建設工業株式会社 | 杭式桟橋 |
JP2007303196A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Shimizu Corp | 既存杭の耐震補強構造および耐震補強方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3367894B2 (ja) | 2003-01-20 |
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