JPH11269481A - 刺激性フレーバー成分 - Google Patents

刺激性フレーバー成分

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JPH11269481A
JPH11269481A JP10363409A JP36340998A JPH11269481A JP H11269481 A JPH11269481 A JP H11269481A JP 10363409 A JP10363409 A JP 10363409A JP 36340998 A JP36340998 A JP 36340998A JP H11269481 A JPH11269481 A JP H11269481A
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flavor
hot
spicy
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JP10363409A
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Jean-Pierre Bachmann
− ピエール バッハマン ジャン
Markus Gautschi
ガウチ マルクス
Bernhard Hostettler
ホシュテットラー ベルンハルト
Xiaogen Yang
ヤング クザイオゲン
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Givaudan Roure International SA
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    • A23G4/06Chewing gum characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激性フレーバー成分を提供すること。 【解決手段】 式I: 【化1】 [式中、A=H、OR4 ;X=OH、OCOR1 ;Y=
H、OCOR3 ; R1 、R3 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6
アルキル、C2 −C6アルケニル又はC2 −C6 アルキ
ニル;R2 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖の、置換若し
くは非置換のC1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニ
ル、C2 −C6アルキニル又はC3 −C6 炭素環;R4
=分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6アルキル、C2
−C6 アルケニル又はC2 −C6 アルキニル]で示され
る少なくとも1種類の合成的に製造される化合物の、G
alangalに関連したウォーム/ホット、スパイシ
ー及び刺激性感を示すためのフレーバー又はフレーバー
成分としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、Galangal
に関連したウォーム/ホット、スパイシー及び刺激性感
(pungent sensation) を示すためのフレーバー又はフレ
ーバー成分としての1’−アセトキシカビコールアセテ
ート及び1’−アセトキシオイゲノールアセテートと、
それらの誘導体との使用と、これらの化合物の少なくと
も1種類を含有するフレーバー組成物と、これらの化合
物の少なくとも1種類を含有する食品又は飲料又はヘル
スケア消費製品に関する。
【0002】
【従来の技術】レッドペッパー(Capsicum
nnuum L)(ヨーロッパではパプリカとしても知
られる)及びチリペッパー(Capsicum fru
tescens L)のようなトウガラシは、多くのア
ジア及びヨーロッパ料理における重要な成分を含む。カ
プサイシンがCapsicum属植物のトウガラシの活
性成分であることは、Thresh等,Pharm.
J.and Trans.1876,7,21;Mic
ko等,Z.Nahr.Genussm.1898,
1,818又はA.Szallasi,P.M.Blu
mberg,Adv.Pharmacol.1993,
24,123から周知である。A.Szallasi,
Gen.Pharmac.1994,25,223によ
って述べられているように、トウガラシの経口消費は多
量の汗を発生させ、この汗が結局は熱低下をもたらす。
味覚による発汗(gustatory sweating)として知られる、
この充分に確立された効果は、トウガラシが食品に風味
を付けることの他に、暑い気候の国々において非常に人
気があることの主要な理由であろう。
【0003】カプサイシンは、一般にカプサイシノイド
(capsaicinoid)と呼ばれる化合物クラスの最も活性なメ
ンバーの1つである、J.Szolcsanyiの“H
andbook of Experimental P
harmacology”,A.S.Milton編
集,60巻,437〜478頁,Springer,B
erlin,1982を参照のこと。このクラスの他の
周知の化合物は、黒コショウ(Piper nigrum L)の活性成
分である、Piperine[Cazeneuve等,
Bull.Soc.Chim.France.187
7,27,291を参照]と、ショウガ(Zingiber offi
cinale R) の活性成分である、Gingerolであ
る。
【0004】Galangal(ガランガ、ガリンゲー
ル、ガランゲール、ガランガルとも呼ばれる)は、単子
葉植物のZingiberacea科のメンバーの名称
である。Alpinia officinarium
(小型Galangal)は中国南部に自生し、大型G
alangalであるAlpinia galanga
又はLanguas galangaはジャワ及びマラ
ヤの大型植物である。Alpinia galanga
は、芳香のある短命の花を付ける、茎の無い多年生のハ
ーブである。スパイシーなアロマと、コショウとショウ
ガのほぼ中間の刺激性味とを有する、この植物の赤褐色
の根茎が、例えば食肉、ライス又はカレーのような食品
に風味を付けるために、スパイスとして、特にショウガ
代替え物として用いられる。Galangalオレオレ
ジンは、それが都合よく混和する、ショウガ、カルダモ
ン、オールスパイス、ナツメグ等の調節剤としてフレー
バーに用いられる。しかし、このオレオレジンはまだ希
少性と特殊性を留めており、フレーバー供給ハウス(fla
vor supply house) によって提供されている。
【0005】1’−アセトキシカビコールアセテート及
び1’−アセトキシオイゲノールアセテートなる化合物
は公知の化合物である。これらの化合物はAlpini
agalangaから単離されており、抗腫瘍活性を有
し(H.Itokawa等、Planta Medic
a,1987,32〜33を参照のこと)、キサンチン
・オキシダーゼを阻害し(T.Noro等,Chem.
Pharm.Bull.1988,36,244を参照
のこと)、抗真菌活性を有する(A.M.Jansse
n等,Planta Medica,1985,507
を参照のこと)と述べられている。さらに、1’−アセ
トキシカビコールアセテートは抗潰瘍活性を有し(S.
Mitsui等,Chem.Pharm.Bull.1
976,24,2377)、発癌プロモーター誘導Ep
stein−Barrウイルス活性の強力な阻害剤であ
る(A.Kondo等,Biosci.Biotec
h.Biochem.1993,57,1344)と述
べられている。H.Mori等(日本食品化学工学会
誌,1995年,42号,989頁)は、1’−アセト
キシカビコールアセテートが、GCオルファクトメトリ
ー(olfactometry)によって測定したときに、Galan
gaのアロマ構成成分であると述べている、即ち、かれ
らはこの構成成分の三叉神経効果を試験せずに、GCス
ニフィング(sniffing)によって鼻後アロマ(retronasal
aroma)のみを測定している。
【0006】意外にも、1’−アセトキシカビコールア
セテート及び1’−アセトキシオイゲノールアセテート
と、これらの誘導体とが、Galangalに関連した
スパイスの任意の形態を味わうときに知覚される、ウォ
ーム/ホット、スパイシー及び刺激性感を惹起する、強
力な三叉神経効果を示すことが今回発見されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明によると、式
I:
【化6】 [式中、 A=H、OR4 ; X=OH、OCOR1 ; Y=H、OCOR3 ; R1 、R3 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6
アルキル、C2 −C6アルケニル又はC2 −C6 アルキ
ニル;R2 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖の、置換若し
くは非置換のC1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニ
ル、C2 −C6 アルキニル又はC3 −C6 炭素環;R4
=分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6 アルキル、C2
−C6 アルケニル又はC2 −C6 アルキニル]で示され
る、1’−アセトキシカビコールアセテート、1’−ア
セトキシオイゲノールアセテート及びこれらの関連化合
物類は、Galangalに関連したウォーム/ホッ
ト、スパイシー及び刺激性感を示すためにフレーバー又
はフレーバー成分として用いられる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この効果は、トウガラシ
から得られるカプサイシンと他のカプサイシノイド類に
よって、黒コショウから得られるピペリンによって、シ
ョウガから得られるギンゲロール類によって、及びカラ
シから得られるイソチオシアナート類によって誘出され
る効果に幾らか類似する。しかし、後者の化合物類の全
ては、特にスパイシー食品がよりデリケートに風味を付
けられた食品及び/又は飲料と共に、例えば赤ワインと
共に消費される場合に、非常にしばしば不快である、通
常長時間持続する感覚を与える。これとは対照的に、本
発明による化合物類は意外にも、比較的短い持続時間の
刺激(pungency)を与え、このことがこれらの化合物類
を、残存効果(lingering effect)が好ましくない食品に
風味を付けるために理想的なものにしている。
【0009】さらに意外なことには、本発明による上記
化合物類はアルコール性飲料中においてウォーミング
な、アルコール増強(alcohol-boosting)効果を有し、例
えば、約15%アルコールを含有する飲料を約30%ア
ルコールを含有する飲料と同様な味にする。式I化合物
類はエナンチオマー類の任意の比率でのエナンチオマー
形又はラセミ形のいずれでも使用可能である。
【0010】したがって、上記化合物類は、食品、飲料
及びヘルスケア消費製品、例えばマヨネーズ、サワーク
リーム、オニオンディップ、ベジタブルディップ、ポテ
トチップ・スナック、チューインガム、ハードキャンデ
ィ、マウスウォッシュ、練り歯磨き等に、ウォーム/ホ
ット、スパイシー及び刺激性感のGalangal関連
効果を与える。このような製品を製造するための処方(f
ormulation) 、組成及び方法は慣用的であり、当業者に
周知である。これに関連して、表Iに記載する化合物類
が新規である。
【0011】表I
【化7】 [式中、RはH、CH3 、CH2 CH3 又はCH(CH
3 2 である]
【0012】これらの化合物の全ては上記ウォーム/ホ
ット、スパイシー及び刺激性感を示し、好ましい。フレ
ーバーとして又はフレーバー成分としての使用に最も好
ましい化合物類を表IIに記載する。表II
【化8】
【0013】したがって、本発明によるフレーバー組成
物は少なくとも1種類の合成的に製造された式I化合物
を含有し、Galangalに関連したウォーム/ホッ
ト、スパイシー及び刺激性感を示す。このフレーバー組
成物はネイチャー・アイデンティカル(nature identica
l)であってもなくてもよいが、ネイチャー・アイデンテ
ィカルフレーバー組成物が好ましい。式I化合物類、好
ましくは表Iの化合物類、特に好ましくは表IIの化合
物類を用いて、多様な食品、飲料又はヘルスケア消費製
品、例えばハードキャンディ、チューインガム、マヨネ
ーズ、サワークリーム、オニオンディップと他のベジタ
ブルディップ、ポテトチップ・スナック、アルコール・
コーディアル、マウスウォッシュ及び練り歯磨きにおい
て上記効果を生じることができる。式I化合物は、例え
ばカプサイシン、ギンゲロール及びピペリンのような既
存の食品成分に特徴的な、ホットネス(hotness) 及び他
の不利な効果を残存させるという重大な欠点を有さな
い。
【0014】さらに、当業者に公知の方法によって、適
当な化合物を容易に製造することができる。式I化合物
の好ましい製造方法は、下記工程(a)〜(d)を含
む:
【0015】(a) R2 X[式中、Xはハロゲン原子
であり、R2 は上記で定義した意味を有する]型のハロ
−アルカン、アルケン又はアルキンをマグネシウムと反
応させて、R2 MgX型のグリニヤール試薬を形成す
る。マグネシウムとの反応は好ましくはテトラヒドロフ
ラン(THF)中でおこなわれるが、例えばジエチルエ
ーテルのような、他の溶媒も使用可能である。マグネシ
ウムの、ハロ−アルカン、アルケン又はアルキンR2
に対する比率は、好ましくはR2 X1モルにつきマグネ
シウム1モルから約5モルまで、より好ましくはR2
1モルにつきマグネシウム2モルから約3モルまでであ
る。この反応は10℃から約50℃までの温度、好まし
くは40℃から約50℃までの温度においておこなわれ
る。20℃より低い温度は、あまりに遅すぎて経済的で
ないような反応を生じる。50℃より高い温度は生成物
の収率を不当に低下させる副反応を生じる。
【0016】(b) 工程(a)で得られたR2 MgX
型のグリニヤール試薬を次にベンズアルデヒド誘導体と
反応させる。工程(a)で得られたR2 MgXの、ベン
ズアルデヒドに対するモル比率は、ベンズアルデヒド誘
導体1モルにつき用いられるR 2 MgX約2モルから約
6モルまで、より好ましくはベンズアルデヒド誘導体1
モルにつき用いられるR2 MgX3モルから5モルまで
である。このアルデヒドはグリニヤール試薬にニート形
で、又は例えばテトラヒドロフラン及びジエチルエーテ
ルのような不活性溶媒に溶解して加えることができる
が、最も好ましくは、アルデヒド誘導体はテトラヒドロ
フラン溶液の形状で加えられる。この反応は−20℃か
ら約50℃までの温度で、好ましくは約30℃において
おこなわれる。反応混合物を例えば塩酸、硫酸のような
無機酸によって、又は例えば塩化アンモニウム若しくは
硫酸アンモニウムのような飽和アンモニウム塩溶液によ
って加水分解させることができる。最も好ましくは、こ
の加水分解のために塩化アンモニウムが用いられる。こ
のグリニヤール反応生成物はクロマトグラフィー方法に
よって精製することができる、又は未精製形で次の工程
に用いることができる。
【0017】(c) グリニヤール付加生成物を最終的
にアシル化して、式Iの目的化合物を得ることができ
る。このアシル化は例えばピリジン、トリエチルアミン
のような第3級アミン中で、好ましくはピリジン中でお
こなうことができる。最も好ましくは、ピリジンが触媒
量の4−N,N−ジメチルアミノピリジンと組み合わせ
て用いられる。アシル化剤としては、酸塩化物又は酸無
水物を用いることができ、好ましくは、酸無水物が用い
られる。
【0018】式I化合物を好ましくはクロマトグラフィ
ーによって又は結晶化方法によって精製することができ
る。式I化合物の他の製造方法は、下記工程を含む:
【0019】(a) R2 M[式中、R2 は上記で定義
した意味を有し、Mはアルカリ金属(例えば、Li、N
a、K)を表す]型のアルキル−、アルケニル−又はア
ルキニル金属誘導体を、対応するベンズアルデヒド誘導
体と反応させる。R2 M型のアルキル−、アルケニル−
又はアルキニル金属誘導体は商業的に入手可能である
か、又は当業者に公知の方法によって容易に製造するこ
とができる。R2 Mの、ベンズアルデヒド誘導体に対す
る比率は、好ましくはベンズアルデヒド誘導体1モルに
つきR2 M2モルから5モルまでである。この反応は例
えばテトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテ
ル、ベンゼン及びキシレンのような不活性溶媒中でおこ
なわれる。このアルデヒドはR2 M試薬にニート形で、
又は例えばテトラヒドロフラン及びジエチルエーテルの
ような不活性溶媒に溶解して加えることができるが、最
も好ましくは、ベンズアルデヒド誘導体はテトラヒドロ
フラン溶液の形状で加えられる。この反応は、−20℃
から50℃までの温度、好ましくは約30℃においてお
こなわれる。反応混合物を例えば塩酸若しくは硫酸のよ
うな無機酸によって、又は例えば塩化アンモニウム若し
くは硫酸アンモニウムのような飽和アンモニウム塩溶液
によって加水分解させることができる。最も好ましく
は、この加水分解のために塩化アンモニウムが用いられ
る。この反応生成物はクロマトグラフィーによって精製
することができる、又は未精製の形で次の工程に用いる
ことができる。
【0020】(b) ベンズアルデヒド誘導体に対する
2 Mの付加生成物を最終的にアシル化して、式Iの目
的化合物を得ることができる。このアシル化は例えばピ
リジン、トリエチルアミンのような第3級アミン中でお
こなうことができる、好ましくはピリジンが溶媒として
用いられる、最も好ましくは、ピリジンが触媒量の4−
N,N−ジメチルアミノピリジンと組み合わせて用いら
れる。アシル化剤としては、酸塩化物又は酸無水物を用
いることができ、好ましくは、酸無水物が用いられる。
式Iの生成物を好ましくはクロマトグラフィーによって
又は結晶化方法によって精製することができる。
【0021】
【実施例】下記実施例1〜16は式I化合物を製造する
ための一般的方法を例示するために呈示するものであ
り、これらの実施例を限定の意味で解釈すべきではな
い。
【0022】実施例1 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−フェニル)
−アリルエステル(1) スターラーと、温度計と、還流冷却管と、滴下ロート
と、アルゴンフラスコに接続したバブルカウンター(bub
ble counter)とを装備した、2.5リットルのスルホン
化フラスコに92.2gのMg削り屑(4.0mol)
と150mlのTHFとを装入する。この系をアルゴン
によってフラッシュした後に、1個のヨウ素結晶を加え
て、続いて、300mlのTHF中の192.6gの臭
化ビニル(1.8mol)の溶液30滴を加える。油浴
を用いて、反応フラスコを70゜に加熱し、臭素1滴を
加える。グリニヤール反応の開始(ignition)後に、油浴
を除去して、臭化ビニル−THF溶液を周囲温度におい
て6時間の期間にわたって絶え間なく加える。撹拌をさ
らに30分間続け、得られた濁った黒灰色の混合物を氷
浴によって0゜に冷却する。600mlのTHFによっ
て希釈した後に、効率よく冷却しながら(氷浴)、15
0mlのTHF中の61.05gの4−ヒドロキシ−ベ
ンズアルデヒド(0.5モル)の溶液を30分間の期間
にわたって加える。得られた濃厚であるが撹拌可能な懸
濁液を室温において一晩撹拌し、次に0℃に冷却する。
激しく撹拌しながら、350mlのH2 O中の133.
7gのNH4 Cl(2.5mol)の溶液を1.5時間
にわたって非常に細心に加える。得られた懸濁液をさら
に1.5時間撹拌して、沈殿した固体を濾別し、反応器
を全体で600mlのMTBEによって数回すすぎ洗い
する。一緒にした有機層を500mlの水によって2
回、500mlのNaHSO3 水溶液(10%)によっ
て2回、500mlのH2 Oによって2回、500ml
の飽和NaHCO3 によって1回、及び500mlのブ
ライン/水(約2:1)によって2回洗浄する。各水相
を500mlのMTBEによって1回抽出し、一緒にし
た有機相をMgSO4 上で乾燥させ、真空下で濃縮す
る。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル60、Merck Flash;7.5cm直径の
30cmカラム;溶媒:ヘキサン/MTBE1:1)に
よって精製して、56.0g(75%)の4−(1−ヒ
ドロキシアリル)−フェノールを黄色っぽい粘稠な油状
物として得る、これは徐々に結晶化する。
【0023】スターラーと、温度計と、還流冷却管と、
滴下ロートと、アルゴンフラスコに接続したバブルカウ
ンターとを装備した、1リットルのスルホン化フラスコ
に56.0gのジオールと70.5mlの無水酢酸とを
装入する。撹拌しながら、かつ氷浴で冷却しながら、1
05.4mlのピリジン(1.31mol)を15分間
にわたって、温度が30℃を越えないような速度で添加
する。氷浴を除去して、撹拌を室温において15分間続
け、次に0.41gのDMAP(3.4mmol)を加
える。この混合物を室温において21時間撹拌して、分
液ロートに移し、500mlのMTBEによって希釈
し、最終的に各300mlのH2 Oによって2回、各2
00mlの2N HCl(1.2mol)と若干の氷と
によって2回、300mlのH2 Oによって1回、各3
00mlのNaHSO3 水溶液(10重量%)によって
2回、300mlのH2 Oによって1回、300mlの
飽和NaHCO3 によって1回、及び各300mlのブ
ライン/水(約1:1)によって2回洗浄する。各水相
を500mlのMTBEによって1回抽出し、一緒にし
た有機相をMgSO4 上で乾燥させ、真空下で濃縮す
る。粗油状物を20mlのトルエン及び45mlのヘキ
サン中に加温しながら溶解し、この溶液を室温に冷却し
て、純粋物質の結晶を接種して、冷蔵庫(4℃)中で一
晩貯蔵する。形成された結晶を分離し、200mlの氷
冷ヘキサンによって洗浄し、乾燥させて、56.8g
(66重量%)の1’−アセトキシカビコールアセテー
ト1を得る。
【化9】
【0024】実施例2 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−3−メトキ
シフェニル)−アリルエステル(2) 一般的方法に従って、97.2g(4mol)のMg削
り屑と、192.6g(1.8mol)の臭化ビニル
と、76.05g(0.5mol)のバニリンとを反応
させて、92.5gの粗ジオールを得る。この物質を9
7.0ml(1.03mol)のAc2 Oと、145m
lのピリジンと、560mgのDMAPとによってアセ
チル化して、85.7g(63重量%)の純粋化合物2
を黄色っぽい固体として得た。
【化10】
【0025】実施例3 (rac)−プロピオン酸 1−(4−プロピオノキシ
−3−メトキシフェニル)−アリルエステル(3) それ自体公知の一般的方法に従って、1.8g(10m
mol)の4−(1−ヒドロキシ−アリル)−2−メト
キシ−フェノールを、2.6ml(20mmol)の無
水プロピオン酸と、2.8mlのピリジン中の10.8
mgのDMAPとによってエステル化して、2.68g
(92重量%)の化合物3を無色油状物として得た。
【化11】
【0026】実施例4 (rac)−プロピオン酸 1−(4−プロピオノキシ
−フェニル)−アリルエステル(4) それ自体公知の一般的方法に従って、1.0g(6.6
5mmol)の4−(1−ヒドロキシ−アリル)−フェ
ノールを、1.7ml(13.3mmol)の無水プロ
ピオン酸と、1.9mlのピリジン中の7.2mgのD
MAPとによってエステル化して、1.52g(87重
量%)の化合物4を無色油状物として得た。
【化12】
【0027】実施例5 (rac)−イソ酪酸 1−(4−イソブチリルオキシ
−フェニル)−アリルエステル(5) 一般的方法に従って、1.5g(10.0mmol)の
4−(1−ヒドロキシ−アリル)−フェノールを、3.
3ml(20.0mmol)の無水イソ酪酸と、2.8
mlのピリジン中の20.3mgのDMAPとによって
エステル化して、2.4g(83重量%)の化合物5を
無色油状物として得た。
【化13】
【0028】実施例6 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−フェニル)
−プロピルエステル(6) それ自体公知の一般的方法に従って、72.9g(3m
ol)のMg削り屑と、160.5g(1.5mol)
の臭化エチルと、61.05g(0.5mol)の4−
ヒドロキシ−ベンズアルデヒドとを反応させて、71.
1gの粗油状物を得る。56gのこの物質を、70ml
(0.74mol)のAc2 Oと、104.6mlのピ
リジンと、750mgのDMAPとによってアセチル化
して、58.2g(63重量%)の純粋な化合物6を白
色固体として得た。
【化14】
【0029】実施例7 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−3−メトキ
シ−フェニル)−プロピルエステル(7) それ自体公知の一般的方法に従って、72.9g(3m
ol)のMg削り屑と、160.5g(1.5mol)
の臭化エチルと、76.05g(0.5mol)のバニ
リンとを反応させて、98.2gの粗ジオールを得る。
80gのこの物質を、83.3ml(878mmol)
のAc2 Oと、124mlのピリジンと、890mgの
DMAPとによってアセチル化して、85.9g(79
重量%)の純粋な化合物7を白色固体として得た。
【化15】
【0030】実施例8 (rac)−ギ酸 1−(4−ホルミルオキシ−フェニ
ル)−アリルエステル(8) 3.3mlのベンゼン中の2.4g(26.6mmo
l)のホルミル化剤(2.7gの無水酢酸と、1.2g
のギ酸と、2mgのピリジンとから製造)による1.0
g(6.6mmol)の4−(1−ヒドロキシ−アリ
ル)−フェノールのホルミル化は、仕上げ処理とフラッ
シュクロマトグラフィーとの後に、23.5mgのギ酸
エステル(8)を生じた。
【化16】
【0031】実施例9 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシフェニル)−
3−ブテニルエステル(9) それ自体公知の一般的方法に従って、182.2g
(7.5mol)のMg削り屑と、302.4g(2.
5mol)の臭化アリルと、61.1g(0.5mo
l)の4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドとを反応させ
て、24.4gの粗ジオール(43重量%の出発物質を
含有)を得る。この物質を、32.3ml(340mm
ol)のAc2 Oと、48.3mlのピリジンと、34
8.0mgのDMAPとによってアセチル化して、1
2.3g(10重量%)の純粋な化合物9を、クロマト
グラフィー後に黄色っぽい油状物として得た。
【化17】
【0032】実施例10 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシフェニル)−
2−プロピニルエステル(10) キシレン中のナトリウムアセチリド(60.0g,12
%)の30〜35゜の温かい懸濁液に、20mlのTH
F中の6.1gの4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドの
溶液を加える。この反応混合物を室温において4日間撹
拌する。一般的方法による仕上げ処理は480mg
(6.5重量%)のジオールを黄色っぽい固体として生
じた。200mg(1.3mmol)のこの物質を、
0.26ml(2.7mmol)のAc2 Oと、0.4
mlのピリジンと、2.7mgのDMAPとによってア
セチル化して、200mg(64重量%)の純粋な化合
物10を無色油状物として得た。
【化18】
【0033】実施例11 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシフェニル)−
3−メチル−アリルエステル(11) 一般的方法に従って、12.15g(0.5mol)の
Mg削り屑と、30.2g(0.25mol)のブロモ
プロペンと、6.1g(0.05mol)の4−ヒドロ
キシ−ベンズアルデヒドとを反応させて、7.5gの粗
ジオールを得る。2.0gのこの物質を、2.3ml
(24.4mmol)のAc2 Oと、3.4mlのピリ
ジンと、25.0mgのDMAPとによってアセチル化
して、2.6g(78重量%)の純粋な化合物11を無
色油状物として得た。
【化19】
【0034】実施例12 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−3−メトキ
シフェニル)−エチルエ ステル(12)一般的方法に従って、14.58g
(0.6mol)のMg削り屑と、42.6g(0.3
mol)のヨードメタンと、15.22g(0.1mo
l)のバニリンとを反応させて、14.1gの粗ジオー
ルを得る。3.0gのこの物質を、3.4ml(35.
7mmol)のAc2 Oと、5.0mlのピリジンと、
36.0mgのDMAPとによってアセチル化して、
3.5g(65重量%)の純粋な化合物12を黄色っぽ
い油状物として得た。
【化20】
【0035】実施例13 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−3−メトキ
シフェニル)−2−メチル−アリルエステル(13) 一般的方法に従って、14.58g(0.6mol)の
Mg削り屑と、36.3g(0.3mol)の2−ブロ
モ−プロペンと、15.22g(0.1mol)のバニ
リンとを反応させて、20.78gの粗ジオールを得
る。5.0gのこの物質を、4.9ml(51.5mm
ol)のAc2 Oと、7.3mlのピリジンと、52.
4mgのDMAPとによってアセチル化して、5.84
g(82重量%)の純粋な化合物13を黄色っぽい油状
物として得た。
【化21】
【0036】実施例14 (rac)−酢酸 1−(4−アセトキシ−3−メトキ
シフェニル)−2−メチル−プロピルエステル(14) 1.0g(3.6mmol)のジアセテート13を17
mlのEtOH中に溶解し、PtO2 上で水素化する。
Celite上での濾過によって触媒を除去して、溶媒
を蒸発させる。粗生成物のフラッシュクロマトグラフィ
ーによって、0.83g(82重量%)の化合物14を
黄色っぽい油状物として得た。
【化22】
【0037】実施例15 (rac)−酢酸 4−(1−アセトキシ−ブチル)−
フェニルエステル(15) 1.0g(4mmol)のジアセテート9を19mlの
EtOH中に溶解し、50mgのPtO2 上で水素化す
る。Celite上での濾過によって触媒を除去して、
溶媒を蒸発させる。粗生成物のフラッシュクロマトグラ
フィーによって、0.92g(91重量%)の化合物1
5を黄色っぽい油状物として得た。
【化23】
【0038】実施例16 (rac)−酢酸 4−(アセトキシ−フェニル−メチ
ル)−2−メトキシ−フェニルエステル(16) 一般的方法に従って、7.3g(0.3mol)のMg
削り屑と、23.6g(0.15mol)のブロモ−ベ
ンゼンと、7.6g(0.05mol)のバニリンとを
反応させて、結晶化後に、7.5g(65重量%)のジ
オールを得る。3.0g(13mmol)のこの物質
を、2.7ml(28.5mmol)のAc2 Oと、
3.8mlのピリジンと、50mgのDMAPとによっ
てアセチル化して、結晶化後に、1.13g(28重量
%)の純粋な化合物16を白色結晶として得た。
【化24】
【0039】式I化合物の10〜2000ppmの範囲
内の濃度、好ましくは100ppmの濃度の水溶液を調
製し、4人から成る専門家パネルによってこれらの溶液
を評価することによって、それらが口腔にウォーム/ホ
ット、スパイシー及び刺激性感を与えることができるか
否かに関して、式I化合物を試験した。式I化合物は1
0〜2000ppmの範囲内の濃度において快いウォー
ム/ホット、スパイシー及び刺激性感を示す。通常、こ
の感覚はパネリストに依存して味わった後の5〜約60
秒間の範囲内の遅延時間後に知覚される。
【0040】試験溶液を口腔から除去した後に、このウ
ォーム/ホット、スパイシー及び刺激性感は短時間(個
人によって数秒間から約1/2分間まで)内に消失す
る。例えばカプサイシン、ピペリン及びギンゲロールの
ような化合物とは対照的に、ホット/ウォーミング、ス
パイシー及び刺激性感の残存は見られなかった。式I化
合物によって与えられるウォーム/ホット、スパイシー
及び刺激性感は口腔内で、カプサイシンの刺激が知覚さ
れる位置とは異なる位置で知覚される。
【0041】さらに、食品、飲料及びヘルスケア消費製
品において、式I化合物の使用を試験した。式I化合物
を100〜2000ppmの範囲内の濃度、好ましくは
500ppmの濃度でこれらの製品に加えて、4人から
成る専門家パネルによって評価した。したがって、以下
に例証するように、ウォーム/ホット、スパイシー及び
刺激性感がこれらの製品に与えられた。
【0042】実施例17 1,2−プロピレングリコール(フレーバー品質)中に
1重量%の有効成分、式I化合物を含有するストック溶
液を調製した。穏やかに加熱して、有効成分を溶解し
た。次に、0.5gのこのストック溶液を、1重量%の
エチルアルコールを含有する50gの水中に入れた。1
00ppmの式Iの有効成分を含有する、このように調
製された溶液を専門家パネルによって評価した。5〜約
60秒間の遅延時間後にウォーム/ホット、スパイシー
及び刺激性感が知覚された。
【0043】実施例18 50Proofコーディアル・ベース(cordial base)を
中転化糖(medium invert sugar)(30部)と、グリセリ
ン(1部)と、エチルアルコール190(26.3部)
と、水(42.7部)とを混合することによって製造し
た;コーディアル・ベースに次に0.2重量%のシナモ
ンフレーバー(用いたシナモンフレーバーはGivau
dan Roure Flavorsから商業的に入手
可能)と、実施例7に従って説明され、製造された、1
00ppmの化合物7とによって風味を付けた。強化さ
れたウォーム/ホット刺激性フレーバーを有するコーデ
ィアル・ベースが得られた。
【0044】実施例19 マウスウォッシュ・ベースを0.08部のマウスウォッ
シュ・フレーバー(Givaudan Roure F
lavors社から商業的に入手可能)と、0.5部の
Pluronic F−127と、0.5部のポリソル
ベート20と、0.35部のラウリル硫酸ナトリウム
と、5部のグリセリンと、0.015部のナトリウムサ
ッカリンと、93.555部の水とを混合することによ
って製造した。このマウスウォッシュ・ベースに次に、
それぞれ実施例に従って説明され、製造された化合物
1、3、4、5、6、7及び9の各100ppmを別々
にブレンドした。これらのマウスウォッシュ・ベースは
ウォーム/ホット、スパイシー及び刺激性感を与えた。
【0045】実施例20 練り歯磨きベース(Opaque13/02−5F)に
0.5重量%濃度でペパーミント・フレーバー(Giv
audan Roureペパーミント・フレーバー10
570−34)によって風味を付けた。この練り歯磨き
ベースにそれぞれ実施例1、6、7及び9に従って説明
され、製造された化合物1、6、7及び9の各100p
pmを別々にブレンドした。これらの練り歯磨き・ベー
スはウォーム/ホット、スパイシー及び刺激性特徴を有
した。
【0046】実施例21 マヨネーズ・ベースを59.8部の全卵と、24部のビ
ネガー(白色、5%酸度(acidity))と、1.3部のカ
ラシと、2部の砂糖と、1部の塩と、219部の植物油
とを混合することによって製造した。このマヨネーズ・
ベースに、それぞれ実施例1、6、7及び9に従って説
明され、製造された化合物1、6、7及び9の各500
ppmをブレンドした。これらのマヨネーズ・ベースは
ウォーム/ホット、スパイシー及び刺激性特徴を有し
た。
【0047】実施例22 それぞれ、500ppmの化合物1、6、7及び9をレ
ギュラーファット(regular fat) サワークリームにブレ
ンドした。これらのサワークリームはウォーム/ホッ
ト、スパイシー及び刺激性特徴を残存効果なしに有し
た。
【0048】実施例23 オニオンディップを、市販パッケージのオニオンスープ
ミックス(Lipton)にプレーンな、レギュラーフ
ァット・サワークリームと、実施例9に従って説明さ
れ、製造された化合物9の1000ppmを混合するこ
とによって製造した。このオニオンディップはウォーム
/ホット、スパイシー及び刺激性特徴を残存効果なしに
有した。
【0049】実施例24 ベジタブルディップを、市販のベジタブルスープミック
ス(Knorr,1パッケージ)に470mlのプレー
ンな、レギュラーファット・サワークリームと、実施例
1、6、7及び9に従って説明され、製造された化合物
1、6、7及び9の各500ppmを混合することによ
って製造した。これらのベジタブルディップはウォーム
/ホットで、ピリットする(peppery) 、刺激性特徴を何
の残存効果もなしに有した。
【0050】実施例25 2.5部のMaltrin M−10(商業的に入手可
能)に、0.05部のピザ・フレーバー(SNE Pi
zza Flavor 810841)を混合した。5
0部のポテトチップ(Pringles)をペーパープ
レート上に載せ、次に表面の油が艶やかに光るまで30
〜60秒間電子レンジで調理してから、ジップロックバ
ッグに移し、そこで、実施例6に従って説明され、製造
された化合物6の1000ppmを振りかけた。このピ
ザスナックは、実施例6に従って説明され、製造された
通りに、ウォーム/ホットで、ピリットする、刺激性特
徴を有した。
【0051】実施例26 チューインガムを当業者に公知の方法に従って調製し
た。用いた成分は240gのガム・ベース(Canig
o−T,Cafosa Gum SA、Barcelo
na)、200gのグルコースシロップ(DE 38−
40,43゜Be),560gのアイシング糖、10g
のクエン酸、7gのオレンジフレーバー(Givaud
an Roure Flavorから商業的に入手可
能)及び1gの、実施例2に従って説明され、製造され
た化合物2であった。このオレンジ風味(orange flavor
ed) のチューインガムは、この場合も何の残存効果もな
しに、ウォーム/ホットで、ピリットする、刺激性特徴
を有した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/46 331 A61K 7/46 331 345 345A 385 385P (72)発明者 ベルンハルト ホシュテットラー スイス国 ゴックハウゼン,オベレ ゲー レンシュトラーセ 11 (72)発明者 クザイオゲン ヤング アメリカ合衆国 オハイオ州ウエスト チ ェスター,シークレット クリーク コー ト 7507

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 A=H、OR4 ; X=OH、OCOR1 ; Y=H、OCOR3 ; R1 、R3 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6
    アルキル、C2 −C6アルケニル又はC2 −C6 アルキ
    ニル;R2 =H、分枝鎖若しくは非分枝鎖の、置換若し
    くは非置換のC1 −C6 アルキル、C2 −C6 アルケニ
    ル、C2 −C6 アルキニル又はC3 −C6 炭素環;R4
    =分枝鎖若しくは非分枝鎖のC1 −C6 アルキル、C2
    −C6 アルケニル又はC2 −C6 アルキニル]で示され
    る少なくとも1種類の合成的に製造される化合物の、G
    alangalに関連したウォーム/ホット、スパイシ
    ー及び刺激性感を示すためのフレーバー又はフレーバー
    成分としての使用。
  2. 【請求項2】 請求項1で定義された、少なくとも1種
    類の式I化合物を含む、Galangalに関連したウ
    ォーム/ホット、スパイシー及び刺激性感を示すフレー
    バー剤組成物。
  3. 【請求項3】 そのフレーバーがネイチャー・アイデン
    ティカルである、請求項2記載のフレーバー剤組成物。
  4. 【請求項4】 下記化合物: 【化2】 [式中、RはH、CH3 、CH2 CH3 又はCH(CH
    3 2 である]から成る群から選択される、請求項1で
    定義される式I化合物。
  5. 【請求項5】 下記化合物: 【化3】 から成る群から選択される、請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の少なくとも1種類の化合
    物、特に請求項5記載の少なくとも1種類の化合物の、
    食品、飲料又はヘルスケア消費製品中へのGalang
    alに関連したウォーム/ホット、スパイシー及び刺激
    性感を示すための使用。
  7. 【請求項7】 Galangalに関連したウォーム/
    ホット、スパイシー及び刺激性感を示すために、請求項
    4によって定義された群から選択される少なくとも1種
    類の化合物を含有する、特に請求項5によって定義され
    た群から選択される少なくとも1種類の化合物を含有す
    るフレーバー剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1で定義された、少なくとも1種
    類の化合物を含有する食品、飲料又はヘルスケア消費製
    品。
  9. 【請求項9】 請求項4によって定義された群から選択
    される、少なくとも1種類の化合物を含有する、請求項
    8記載の食品、飲料又はヘルスケア消費製品。
  10. 【請求項10】 請求項5によって定義された群から選
    択される、少なくとも1種類の化合物を含有する、請求
    項9記載の食品、飲料又はヘルスケア消費製品。
  11. 【請求項11】 アルコール性飲料であることを特徴と
    する、請求項8〜10のいずれか1項に記載の飲料。
  12. 【請求項12】 下記化合物: 【化4】 [式中、RはH、CH3 、CH2 CH3 又はCH(CH
    3 2 である]から成る群から選択される化合物。
  13. 【請求項13】 下記化合物: 【化5】 から成る群から選択される、請求項12記載の化合物。
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