JPH11268596A - 自動車用天井材 - Google Patents

自動車用天井材

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JPH11268596A
JPH11268596A JP32940798A JP32940798A JPH11268596A JP H11268596 A JPH11268596 A JP H11268596A JP 32940798 A JP32940798 A JP 32940798A JP 32940798 A JP32940798 A JP 32940798A JP H11268596 A JPH11268596 A JP H11268596A
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智 永島
Hitoshi Ito
仁 伊藤
Koichi Nemoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な接着工程が不用で、リサイクル性を向
上させた自動車用天井材を提供する。 【解決手段】 自動車用天井材は、ポリエステル短繊維
不織布基材層1と、元着されたポリエステル繊維性トリ
コット表皮、ポリエステル繊維製織物表皮又は原着され
たポリエステル短繊維製ニードルパンチ表皮層2と、低
融点ポリエステルスパンボンド不織布接着材層3とを積
層して成る。接着材層3は100〜150℃の融点を有
する。基材層1の接着材層3側の表面が熱ローラーによ
り平面化処理されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用天井材に
係り、更に詳細には、基材、表皮材をポリエステル繊維
に統一してリサイクル性を向上させた自動車用天井材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用天井材は、図1に示すよ
うな断面構造を有する。同図に示すように、基材として
は、PPO、段ボール及びレジンフェルト等が用いら
れ、表皮材としては、ポリエステル繊維製織物表皮又は
原着されたポリエステル短繊維製ニードルパンチ表皮が
用いられ、また、基材と表皮材との間には、スラブウレ
タンが用いられている。
【0003】かかるスラブウレタンには、柔らかい触感
を付与する役割がある他、天井成形後の表皮材のシワや
アバタの発生を抑制する働きがある。特に、目付が15
0g/m以下のトリコット表皮では、基材の凹凸がそ
のまま表皮表面のアバタとして現れることが多いので、
従来の自動車用天井材において、スラブウレタンは必要
不可欠なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用天井材では、スラブウレタンと表皮
材との接着においてフレームラミネートによる接着工程
が必要となるため、製造工程が煩雑になる他、異種材料
との組み合せを採用せざるを得ないため、リサイクル上
も好ましくないという課題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、煩雑な接着工程が不要で、リサイクル性を向上させ
た自動車用天井材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、基材層、表皮層及び接
着材層の3層の構成材料をポリエステル繊維に統一し、
接着材に特定の低融点不織布を用い、且つ特定の平面化
処理をしたところ、上記課題が解決されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の自動車用天井材は、基材層
に接着材層を介して表皮層を積層した積層構造を有する
自動車用天井材において、上記基材層がポリエステル短
繊維製不織布を含有し、上記表皮層が原着されたポリエ
ステル繊維製トリコット表皮、ポリエステル繊維製織物
表皮又は原着されたポリエステル短繊維ニードルパンチ
表皮を含有し、上記接着材層が融点100〜150℃の
低融点ポリエステルスパンボンド不織布を含有し、上記
基材層における接着材層側の表面が平滑化処理されてい
ることを特徴とする。
【0008】また、本発明の自動車用天井材の好適形態
は、上記接着材層における表皮層側の表面が平滑化処理
されていることを特徴とする。更に、本発明の自動車用
天井材の他の好適形態は、上記基材層の両表面、具体的
には上面及び下面が平滑化処理されていることを特徴と
するが、上述のような基材層と接着材層とにおける表面
の平滑化処理は、熱処理により行われることが望まし
い。
【0009】
【作用】本発明の自動車用天井材においては、基材とし
てポリエステル不織布を用いる。この不織布は、天井材
の構成材料をポリエステルに統一してリサイクル性を向
上させるだけではなく、柔らかい触感を付与して良好な
吸音性を実現するという役割を果たすが、この柔らかい
触感の付与により、スラブウレタンを不用にすることが
できる。
【0010】即ち、従来の天井材では、PPO、段ボー
ル及びレジンフェルトには通気性がなく、音を反射して
しまうため、これらは車室内の吸音効果に付与していな
いが、本発明では、通気性の良好なポリエステル不織布
を基材として用いることにより吸音効果をもたせること
ができる。
【0011】また、本発明では、表皮材として、原着さ
れたポリエステル繊維製トリコット表皮、ポリエステル
繊維製織物表皮又は原着されたポリエステル短繊維製ニ
ードルパンチ表皮を用いることとしたため、ポリエステ
ル繊維の統一的使用により、リサイクル性を向上させる
ことができる。
【0012】更に、基材と表皮材とを接着する接着材と
しては、低融点のポリエステルスパンボンド不織布を用
いることにした。従って、上述のようなポリエステル繊
維の統一的使用によりリサイクル性を向上させることが
できる。なお、この不織布の融点は、100〜150℃
の範囲にあり、これにより、天井材の成形時に基材と表
皮とを容易に同時接着することが可能となる。
【0013】また、天井材成形後の表皮の表面状態は、
基材の平滑性の影響を受けるが、従来用いられていたP
PO、ダンボール及びレジンフェルトでは、特別に平滑
化処理する手段が存在しない。これに対し、本発明で
は、基材にポリエステル短繊維不織布を用いることとし
たため、少なくとも基材の接着材側の表面を熱ローラー
などにより平滑化処理することが可能であり、これによ
り、平滑性の良好な表皮層を得ることができる。
【0014】更に、接着材たる低融点スパンボンド不織
布も150〜220℃の熱ローラーにより平滑化するこ
とができ、この結果、平滑化された基材及びスパンボン
ド不織布を用いることができるようになるため、表皮層
の平滑性を更に向上させることができ、成形後も表皮層
表面におけるシワやアバタの発生を予防することができ
るようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用天井材に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発
明の自動車用天井材の一実施形態を示す断面図であり、
同図において、この天井材は、基材層1と、表皮層2
と、接着材層3とを備える。
【0016】ここで、基材層1を構成するポリエステル
不織布としては、面密度が700〜1500g/m
成形後の基材自体の見かけ密度が0.02〜0.5g/
cm であるものが好ましく、256℃の融点と1〜3
0デニールの繊度とを有するマトリックス繊維を20〜
60重量%、130〜200℃の融点と1〜20デニー
ルの繊度とを有する芯鞘型のバインダー繊維を40〜8
0重量%の割合で配合して成るものであることが好まし
い。上記範囲を逸脱すると、天井材としての剛性が不十
分になったり、重量が重くなって自重でたわむ現象等が
現れることがあるため、好ましくない。
【0017】また、表皮層2としては、上述の如く、原
着されたポリエステル繊維製トリコット表皮、ポリエス
テル繊維製織物表皮又は原着されたポリエステル短繊維
製ニードルパンチ表皮を用いることができ、接着材層3
としては、融点が100〜150℃の低融点ポリエステ
ルスパンボンド不織布を用いることができる。
【0018】なお、接着材層3においては、両表面、即
ち基材層1側の表面と表皮層2側の表面の双方が平滑化
処理されていることが好ましく、本処理は熱処理により
行われることが好ましい。また、上記熱処理には金属板
を用いることが好ましい。更に、本発明の自動車用天井
材としては、上記熱処理を施して表面が平滑化されたも
のを原反とし、この原反を型に投入して成形されたもの
であることが好ましい。
【0019】次に、図3に本発明の自動車用天井材の他
の好適実施形態を示す。本実施形態においては、基材層
1が繊維配合の異なる上層11(表皮層2と接着しない
層)と下層12(表皮層2と接着した層)との2層構造
をなしており、下層12の接着材層側の表面が平滑化さ
れている。そして、上層11と下層12を含めた基材層
1全体の面密度は700〜1500g/mであり、成
形後のこの基材層1の見かけ密度が0.02〜0.5g
/cmになるように調整されている。
【0020】また、上層11と下層12との重量比は9
5:5〜70:30であり、上層11の繊維配合は25
6℃の融点と1〜30デニールの繊度とを有するマトリ
ックス繊維が20〜60重量%、130〜200℃の融
点と1〜20デニールの繊度とを有する芯鞘型のバイン
ダー繊維が40〜80重量%であり、下層12の繊維配
合は256℃の融点を有するマトリックス繊維が0〜3
0重量%、100〜150℃の融点を有する芯鞘型のバ
インダー繊維が70〜100重量%である。
【0021】本実施形態によれば、下層12に用いる低
融点繊維の融点を上層11の融点より低くすることによ
り、平滑化の際の熱ローラーの温度を低くできる他、熱
処理時間を短縮することが可能になる。
【0022】なお、繊維配合の異なる2層構造を有する
不織布原反を作成する方法としては、少なくとも2台の
カードクロスレイヤーを用いて2層化する方法を好まし
く適用することができるが、上層及び下層をそれぞれ別
個に原反として得た後、ニードルパンチ工程を経て、2
層化してもよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0024】(実施例1)6デニール中空コンジュゲー
ト繊維(商品名:H38F)50重量%と2デニールの
バインダー繊維(商品名:7080)50重量%とから
構成される、目付1000g/mのポリエステル短繊
維不織布をカードクロスレイヤーを用いて調製し、これ
を基材の不織布とした。次いで、得られた不織布の下層
の面を、図4に示すように210℃の熱ローラーで平滑
化処理し、平滑化処理後の不織布の厚みを40mmとし
た。一方、接着材たる低融点スパンボンドとしては、融
点が110℃、目付が20g/mのもの、表皮材につ
いては目付140g/mのポリエステルのトリコット
表皮を用いた。
【0025】上述の如くして得られた基材不織布、低融
点スパンボンド及び表皮材を所定の順序で重ね合わせ、
天井材成形型内に投入して215℃でプレス成形を行
い、最大厚み15mm、最小見かけ密度0.066g/
cmの天井材を得た。得られた天井材は、シワやアバ
タの発生もなく、スラブウレタンを用いなくても表面の
柔らかさは保たれており、剛性も十分であることが判っ
た。
【0026】(実施例2)実施例2では、基材を2層構
造とした。この際、6デニール中空コンジュゲート繊維
(商品名:H38F)50重量%と、2デニールのバイ
ンダー繊維(商品名:7080)50重量%とから構成
される、ポリエステル短繊維不織布をカードクロスレイ
ヤーで目付900g/mとし、これを上層とした。一
方、下層は、6デニール中空コンジュゲート繊維(商品
名:H38F)30重量%、2デニールのバインダー繊
維(商品名:4080)を70重量%配合したものとし
た。この上層と下層とを2台のカードクロスレイヤーを
用いて積層した。得られた不織布の下層の面を170℃
の熱ローラーで平滑化処理し、処理後の不織布の厚みが
40mmとなるように調整した。
【0027】接着材たる低融点スパンボンド、表皮材に
ついては実施例1と同じものを用い、実施例1と同様の
操作で天井材を成形した。得られた天井材は、実施例1
と同様にシワやアバタの発生もなく、スラブウレタンを
用いなくても表面の柔らかさは保たれており、剛性も十
分であることが判った。
【0028】(実施例3)本例は、2層構造の基材層を
個別に調製し、ニードルパンチにより積層した例を示
す。即ち、上層及び下層の配合を実施例2と同様にし、
上層と下層の不織布をニードルパンチ工程で結合した。
得られた2層不織布の下層の面は、170℃の熱ローラ
ーで平滑化処理した。しかる後、低融点スパンボンド、
表皮材として、実施例1、2と同様のものを用い、実施
例1と同様の操作を繰り返し、天井材を成形した。得ら
れた天井材は、実施例1と同様にシワやアバタの発生も
なく、スラブウレタンを用いなくても表面の柔らかさは
保たれており、剛性も十分であることが判った。
【0029】(実施例4)6デニール中空コンジュゲー
ト繊維(商品名:H38F)50重量%と2デニールの
バインダー繊維(商品名:7080)50重量%とから
構成される、面密度1125g/mのポリエステル短
繊維不織布をカードクロスレイヤーを用いて調製し、こ
れを基材の不織布とした。次に、図5に示すように、こ
の不織布の上面から210℃の鉄板で圧縮することで平
面化処理を行った。平面化処理後の不織布の厚みは40
mmとした。
【0030】接着材たる低融点スパンボンドとしては、
融点110℃、面密度20g/m、表皮材には面密度
140g/mのポリエステルのトリコット表皮を用い
た。基材不織布の平滑面上に、低融点スパンボンド及び
表皮材を順次重ね合わせ、天井成形型内に投入し215
℃にてプレス成形を行い、最大厚み15mm、最小見か
け密度0.074g/cmの天井材を得た。得られた
天井材は、シワやアバタの発生もなく、外観は良好であ
り、スラブウレタンを用いなくても表面の柔らかさは保
たれており、剛性も十分であることが判った。
【0031】(実施例5)6デニール中空コンジュゲー
ト繊維(商品名:H38F)50重量%と2デニールの
バインダー繊維(商品名:7080)50重量%とから
構成される、面密度1125g/mのポリエステル短
繊維不織布をカードクロスレイヤーを用いて調製し、こ
れを基材の不織布とした。次に、図6に示すように、こ
の不織布の上面及び下面の双方から210℃の鉄板で圧
縮することで基材両表面に平滑化処理を行った。平滑化
処理後の不織布の厚みは40mmとした。
【0032】接着材としては、融点110℃、面密度2
0g/mの低融点スパンボンド、また、表皮材として
は、面密度140g/mのポリエステルのトリコット
表皮を用いた。これらの基材、接着材及び表皮材を所定
の順序で重ね合わせ、天井成形型内に投入し215℃に
てプレス成形を行い、最大厚み15mm、最小見かけ密
度0.074g/cmの天井材を得た。得られた天井
材は、シワやアバタの発生もなく、外観は良好であり、
スラブウレタンを用いなくても表面の柔らかさは保たれ
ており、剛性も十分であることが判った。
【0033】(実施例6)本例では基材を2層構造とし
た。まず、6デニール中空コンジュゲート繊維(商品
名:H38F)50重量%と2デニールのバインダー繊
維(商品名:7080)50重量%とから構成され、面
密度1000g/mの下層と、6デニール中空コンジ
ュゲート繊維(商品名:H38F)30重量%と2デニ
ールのバインダー繊維(商品名:7080)70重量%
とから構成され、面密度125g/m の上層とを、2
台のカードクロスレイヤーを用いて製造・積層した。積
層体全体で面密度1125g/mのポリエステル短繊
維不織布とした。
【0034】次に、図7に示すように、この不織布の上
面から170℃の鉄板で圧縮することで、基材上面に平
滑化処理を行った。平滑化処理後の不織布の厚みは40
mmとした。接着材としては、融点110℃、面密度2
0g/mの低融点スパンボンド、また、表皮材として
は、面密度140g/mのポリエステルのトリコット
表皮を用いた。基材不織布の平滑面上に、低融点スパン
ボンドと表皮材とを順次重ね合わせ、天井成形型内に投
入し215℃にてプレス成形を行い、最大厚み15m
m、最小見かけ密度0.74g/cmの天井材を得
た。得られた天井材は、シワやアバタの発生もなく、外
観は良好であり、スラブウレタンを用いなくても表面の
柔らかさは保たれており、剛性も十分であることが判っ
た。
【0035】(比較例1)熱ローラーによる平滑化処理
を行わなかった以外は、実施例1と同様の操作を繰り返
し、本例の天井材を得た。得られた天井材では、柔らか
さは保たれていたが、表面に若干のシワとアバタが発生
しており、見栄えが劣っていることが判った。
【0036】(比較例2)210℃の鉄板を用いた圧縮
による平滑化処理を行わなかった以外は、実施例4と同
様の操作を繰り返し、本例の天井材を得た。得られた天
井材には、シワやアバタ等が見られ、外観不良であり、
天井材の剛性も不十分であるため取り扱い時に折れ曲が
り等が発生し、天井材には不適であった。
【0037】[性能評価]上述の如くして得られた実施
例4〜6及び比較例2の天井材につき、JISK720
3に準拠した曲げ弾性率試験を実施した。得られた結果
を図8に示す。同図に示したように、本発明の範囲に属
する実施例4〜6の天井材は、比較例2の天井材に比
し、いずれも良好な曲げ弾性率を有し、優れた剛性を有
することが明らかである。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、基材層、表皮層及び接着材層の3層の構成材料をポ
リエステル繊維に統一し、接着材に特定の低融点不織布
を用い、且つ特定の平面化処理をすることとしたため、
煩雑な接着工程が不要で、リサイクル性を向上させた自
動車用天井材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動車用天井材の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の自動車用天井材の一実施形態を示す断
面図である。
【図3】本発明の自動車用天井材の他の好適実施形態を
示す断面図である。
【図4】熱ローラーを用いた平面化処理の説明図であ
る。
【図5】本発明の自動車用天井材に用いられる基材の作
製方法の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の自動車用天井材に用いられる基材の作
製方法の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の自動車用天井材に用いられる基材の作
製方法の更に他の例を示す説明図である。
【図8】自動車用天井材の曲げ弾性率を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 基材層 2 表皮層 3 接着材層 11 上層 12 下層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層に接着材層を介して表皮層を積層
    した積層構造を有する自動車用天井材において、 上記基材層がポリエステル短繊維製不織布を含有し、上
    記表皮層が原着されたポリエステル繊維製トリコット表
    皮、ポリエステル繊維製織物表皮又は原着されたポリエ
    ステル短繊維ニードルパンチ表皮を含有し、上記接着材
    層が融点100〜150℃の低融点ポリエステルスパン
    ボンド不織布を含有し、 上記基材層における接着材層側の表面が平滑化処理され
    ていることを特徴とする自動車用天井材。
  2. 【請求項2】 上記接着材層における表皮層側の表面が
    平滑化処理されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車用天井材。
  3. 【請求項3】 上記基材層の両表面(上面及び下面)が
    平滑化処理されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車用天井材。
  4. 【請求項4】 上記基材層と接着材層とにおける表面の
    平滑化処理が、熱処理により行われたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の自動車用天井
    材。
  5. 【請求項5】 上記熱処理に金属板を用いることを特徴
    とする請求項4に記載の自動車用天井材。
  6. 【請求項6】 上記基材層を構成する基材の成形後にお
    ける見かけ密度が0.02〜0.5g/cmであり、
    この基材層に含まれるポリエステル短繊維製不織布が、
    その面密度が700〜1500g/mであり、融点が
    256℃で繊度が1〜30デニールのマトリックス繊維
    20〜60重量%と、融点が130〜200℃で繊度が
    1〜20デニールの芯鞘型バインダー繊維40〜80重
    量%とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1つの項に記載の自動車用天井材。
  7. 【請求項7】 上記基材層が繊維配合の異なる上層及び
    下層を備えた2層構造を有し、この下層が上記接着材層
    を介して上記表皮層と接着しており、これら上層と下層
    を含めた上記基材層全体の面密度が700〜1500g
    /mで、成形後における見かけ密度が0.02〜0.
    5g/cmであり、且つ上記上層と下層との重量比が
    95:5〜70:30であり、 上記上層が、融点が256℃で繊度が1〜30デニール
    のマトリックス繊維20〜60重量%と、融点が130
    〜200℃で繊度が1〜20デニールの芯鞘型バインダ
    ー繊維40〜80重量%とを含み、 上記下層が、融点が256℃のマトリックス繊維0〜3
    0重量%と、融点が100〜150℃の芯鞘型バインダ
    ー繊維70〜100重量%とを含むことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1つの項に記載の自動車用天井
    材。
  8. 【請求項8】 上記2層構造を有する基材層用の不織布
    原反が、少なくとも2台のカードクロスレイヤーを用い
    て2層化されたものであることを特徴とする請求項7記
    載の自動車用天井材。
  9. 【請求項9】 上記2層化された不織布原反は、繊維配
    合の異なる不織布原反をそれぞれ別個に得た後、ニード
    ルパンチ工程を経て2層化されたものであることを特徴
    とする請求項8記載の自動車用天井材。
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Cited By (10)

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