JPH11267082A - 食缶等容器の洗浄装置 - Google Patents

食缶等容器の洗浄装置

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JPH11267082A
JPH11267082A JP9261498A JP9261498A JPH11267082A JP H11267082 A JPH11267082 A JP H11267082A JP 9261498 A JP9261498 A JP 9261498A JP 9261498 A JP9261498 A JP 9261498A JP H11267082 A JPH11267082 A JP H11267082A
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Takashi Maekawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティングさた金属製の食缶や食器等容器
を、回転ブラシと洗浄水により、表面を傷つけることな
く、汚れを完全に洗浄する食缶等容器の洗浄装置を提供
する。 【解決手段】 日洗浄物3のの四隅を支持する載置部1
と、被洗浄物搬送のためのチエンコンベア6と、チエン
コンベア6と水平に、各々が相対して、上側に被洗浄物
3との接触面がゴム系よりなり、上下動が可能な押さえ
手段4と、水力により回転するする水力モーター9と、
水力モーター9の自転シャフトにとりつけられ、取り付
け位置調整可能な、ゴムまたは樹脂系の洗浄部材を取り
付けたブラシ洗浄部5とで、食缶等容器の洗浄装置を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食缶等給食に使用
した概ね円筒状の容器の被洗浄物を洗浄する洗浄装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】食缶等給食に使用する容器を洗浄する装
置としては、例えば、実開平1−149765「食缶洗
浄装置」がある。この考案は、給食用食缶を回転ノズル
パイプと該ノズルパイプの先端に取り付けたブラシが、
ノズルから噴出する洗浄水の噴射反力により回転し、被
洗浄物に洗浄水を吹き付けながら、ブラシを接触回転さ
せて自動洗浄するものであり、洗浄作業の省力化を実現
したものである。
【0003】又、ブラシを使用せず、回転ノズルから洗
浄水を噴射して被洗浄物を洗浄する装置としては、実開
昭60−147357「食缶類洗浄前処理装置」があ
る。
【0004】ブラシを回転装置に連結して回転させ、被
洗浄物に押し当てて被洗浄物を洗浄する装置としては、
実開昭62−192356「容器類洗浄装置」がある。
【0005】いずれの従来の技術例に於いても、被洗浄
物を搬送しながら洗浄水をシャワー状に噴射して洗浄す
る洗浄装置では充分な洗浄効果が得られないという問題
を解決するために考案されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】給食に使用される食缶
類は、保温性及び、持ち運びがし易く、耐久性があると
いう必要性から、厚みの薄い金属の容器にアルマイト等
の表面コーティングをしたものが使用されている。又昨
今の給食用食材は多種類に及び、給食後洗浄現場に返却
され処理される食缶類の汚れは、粘着性の強い、洗浄が
し難い性質のものとなっている。
【0007】前記従来技術例では、いずれも洗浄ブラシ
の形状、構造に付いては特に限定していない。しかし、
硬質の線状材を植毛したブラシは、回転力が強過ぎると
食缶の表面コーティングを傷つけてしまうことがあり安
全性に問題が生じることがある。又硬質線状材を過密に
植毛したブラシは、被洗浄物に押しつけると「へたり」
が生じ、元の状態に復元できず、耐久性に問題がある。
【0008】前記従来技術例実開平1−149765
「食缶洗浄装置」は、ブラシの回転力は回転するパイプ
のノズルの噴射反力により得られる故、噴射反力を得る
ためのノズルの取付け角度を考慮しなければならず、更
にブラシの洗浄作用を向上させるため被洗浄物に洗浄水
を吹き付けるノズルを設ける必要があり、そのため反力
を得るためのノズルの噴射圧が低下し、ブラシの回転力
は制限を受ける。又、ブラシの回転力が逆に強過ぎる場
合はその回転力の調整が非常に困難となる。
【0009】前記従来技術例実開昭60−147357
「食缶洗浄前処理装置」は、同心回転する回転ノズルに
より被洗浄物に洗浄水を吹き付けて洗浄するものである
が、通常回転ノズルの洗浄水の噴射力を得るため、高圧
ポンプに連結されて使用される。そのためノズルの回転
速度が速く、洗浄水の被洗浄物への作用点が一定でしか
も連続して作用し、強い洗浄水の衝突力とあいまって、
洗浄水が被洗浄物に沿って流れを形成せず、水膜を作る
ことになり後続の洗浄水が被洗浄面に作用出来なくな
る。又汚れが被洗浄物の全面に付着している様な場合に
は、その全面に回転ノズルの洗浄水を使用させることは
不可能である。本従来技術では洗浄むらを生じるという
問題が残る。
【0010】前記従来技術例実開昭62−192356
は、ブラシを洗浄槽内で駆動させ、洗浄槽内で被洗浄物
を洗浄するものであるが、考案の詳細な説明を加味して
考えるとブラシの回転手段は洗浄槽外に配置されて洗浄
槽内のブラシに連結されるものであり、実用上洗浄槽を
貫通するブラシ回転シャフト及び軸受は充分なシール対
策が必要となる。又、洗浄槽内には洗浄された汚れが洗
浄水と共に滞留しているので被洗浄物に汚れが再付着す
るという問題が生じる。
【0011】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたものであり、ブラシの構造、材質、ブラシの回転手
段の構造等を研究して、金属系により構成される表面が
コーティングされた給食に使用された食缶等容器を、回
転ブラシと洗浄水により、食缶等容器の表面を傷つける
ことなく、汚れを完全に洗浄する食缶等容器の洗浄装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第1の発明
は、パイプが挿入されたバーと、被洗浄物の4隅を支持
する樹脂系よりなる被洗浄物の載置部と、チエンにより
構成される被洗浄物搬送手段と、搬送手段と水平に、各
々が相対して、上側に被洗浄物との接触面がゴム系より
なり、上下動が可能な押さえ手段と、下側に上下2段で
構成され上段に回転翼と水開放部を有する水案内壁が設
けられ、側壁に回転翼に水を衝突させるノズルが側壁に
設けられたケーシングと開放部を密封するケーシング蓋
と回転翼とブラシを回転させるためにケーシングの上段
とケーシング蓋の軸心を貫通する中空状の駆動シャフト
と、ケーシング蓋の軸に取り付けられた固定歯車と、駆
動シャフトに取り付けられたプレートとプレートに設け
られ、固定歯車とかみ合う自転歯車が取り付けられた自
転シャフトからなる水力モーターと、該水力モーターの
自転シャフトに取り付けられた取付け位置調整が可能
な、柔軟性があり、弾性変形が可能なゴム系又は樹脂系
の洗浄材を立植したブラシにより構成される食缶等容器
の洗浄装置である。
【0013】前記ブラシは、出願人が特開平8−241
93「食器等の洗浄装置」及び特開平9−276204
「食缶等容器の洗浄ブラシ」に開示したブラシを使用す
れば良い。該ブラシの洗浄植毛材の材質はゴム系では、
インプレンゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、天然ゴム
等が、樹脂系ではポリウレタン、ポリエチレン等を採用
することが可能であるが、食品衛生上安全性が確保で
き、柔軟性と弾性変形があり「へたり」を生じることが
なく、洗浄効果が期待でき、汚れが植毛部に付着せず、
食缶等容器の洗浄に最も適しているのはシリコンゴムで
ある。
【0014】前記出願人が開示した特開平8−2419
3「食器等の洗浄装置」に於いては、水力モーターが駆
動軸にブラシを取り付けて、食器にブラシを押しつけ
て、洗浄水と共に食器の洗浄を行っている。被洗浄物が
食器の場合洗浄面積が狭く、食器の形状及び大きさに合
ったブラシを水力モーターの駆動軸と同心回転させれ
ば、被洗浄物の洗浄面の全面にブラシの植毛部を作用さ
せることが可能である。しかし、被洗浄物が食缶等の場
合、洗浄面積が広くなり、ブラシを水力モーターの駆動
軸と同心回転させて洗浄する装置では、ブラシを大きく
しなければ被洗浄物の洗浄面の全面に植毛部を作用させ
ることは出来ない。ブラシを大きくすればその分慣性が
増し、水力モーターがトルクダウンしてしまうから、水
力タービンのトルクアップも同時に考えなければならな
くなる。又洗浄時間にも制限があるから、洗浄面とブラ
シの植毛部との接触回数は多くしなければならない、つ
まりブラシの回転速度を速くしなければならないが、ブ
ラシが大きくなれば、植毛本数にも制限があるから、洗
浄面と植毛部との接触回数は逆に小さくなり、充分な洗
浄効果は得られなくなる。
【0015】それ故に、本発明の食缶等容器の洗浄装置
に置いては、水力モーターの駆動シャフトにはブラシを
取り付けず、該駆動シャフトに連結したプレートに複数
本設けた自転シャフトに取付け、該自転シャフトの自転
歯車は、固定歯車と噛み合っているから、駆動シャフト
が回転すると、自転シャフトは固定歯車の外周を自転し
ながら回転する、即ち遊星動を行う。駆動シャフトの1
回転に対して、自転シャフトはその数倍の回転が可能と
なり、自転シャフトに取り付けられたブラシは、駆動シ
ャフトにブラシを取り付けた場合よりも数倍の回転速度
で洗浄面と接触することが出来る。
【0016】駆動シャフトは中空状になっているから、
ケーシング側壁に設けたノズルから噴出された洗浄水
は、回転翼に衝突してその衝突力により回転翼が回転
し、回転翼に結合されている駆動シャフトが回転力を得
る。回転翼に衝突した水は案内壁の放出部からケーシン
グ下段に移り、水頭圧により駆動シャフトの中空部を通
り被洗浄物の洗浄面に向けて放出される。駆動シャフト
の回転により自転シャフトが数倍速で回転するから、ブ
ラシが被洗浄物の洗浄面と接触して回転し、駆動シャフ
トからは洗浄水が洗浄面に吹き付けられるから洗浄水と
ブラシの回転接触力が被洗浄物の洗浄面の汚れに同時に
作用するから、良好な洗浄効果を得ることが出来る。
【0017】駆動シャフトの洗浄水放出部にノズルチッ
プを取り付けたキャップを取付け、被洗浄物の底部側面
コーナー部等の最も洗浄し難い箇所をねらって洗浄水を
吹き付けてブラシ洗浄すれば、より良好な洗浄効果を得
ることが可能である。
【0018】本発明は、概ね円筒状の給食用食缶等の容
器の洗浄を目的とするものであるが、水力モーターにエ
アシリンダ等の往復動作が可能な駆動機器を取り付け水
平動させ、これを上下に直動する昇降手段と連結すれ
ば、角形の容器の洗浄も可能となる。
【0019】本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第
2の発明は、水力モーターの回転翼に洗浄水を衝突させ
るノズルが設けられたケーシング側壁以外の側壁に複数
の排水管を設けた食缶等容器の洗浄装置である。
【0020】前記に記載した様に、給食に使用される食
缶は肉厚が薄く、表面コーティングされていて、軽量化
されている。従ってブラシの回転力が強過ぎると、食缶
がブラシの回転と共に回ってしまったり、遠心力により
振られたりする。それ故に、押さえ手段の被洗浄物の保
持力を強くする必要が生じるが、制限があり、強くし過
ぎると食缶を変形させたり、破損したりするという問題
が生じる。従って、食缶を変形させたりせず、尚且つ充
分な洗浄効果が得られるためのブラシの回転力を得なけ
ればならないという課題が生じる。
【0021】本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第
2の発明は、この課題を解決するためになされたもので
ある。第1の発明に置いては、水力モーターの駆動シャ
フトから放出される洗浄水とブラシの作用により被洗浄
物を洗浄しているが、汚れの性質が汁物が主体となった
汚れ自体が流動性を有する場合、即ち通常の汚れの場合
には、第1の発明により良好な洗浄効果を得ることが可
能である。しかし、汚れが、例えばソース、マヨネーズ
等の調味料が混ざり合って粘着性を増した様な場合は、
ブラシの回転力と被洗浄物に吹き付ける洗浄水量を増や
す必要がある。但し、前記した様に、必要以上に強過ぎ
るブラシの回転力は食缶の変形、破損を招くことにつな
がるから、洗浄に適度なブラシの回転力を設定すること
が必要となる。
【0022】回転翼に衝突した水は、水案内壁の放出部
からケーシング内の下段ケースに排出され、駆動シャフ
トの中空部を通り放出される。ケーシング下段ケース内
は水で充満していて、その水頭圧により駆動シャフト中
空部の水を押し上げている。しかし該駆動シャフトから
の放水量には限界があり、ケーシング下段ケース内に水
を収容しきれなくなり、上段ケースに水が戻り、戻り水
は回転翼の抵抗分となって、水力モーターのトルク低下
となり、ブラシの回転力が低下してしまう。この問題を
解決するには、回転翼を回転させるために寄与した後の
水はケーシング下段ケースのみを充満状態にする様にす
れば解決が可能で、その為には、駆動シャフト以外にも
水の放出部を設ければ良く、ケーシングのノズルが設け
られた側壁以外の側壁に排水管を設けて水の排出量を増
やすことで当該問題を解決することが可能となる。但し
前記の通り、強過ぎず、洗浄に適した回転力の設定が必
要である故、排水管を複数本設け、排水量の調整を行え
ば、当該回転力の設定を容易に行うことが可能となる。
【0023】排水管の設置位置は、水案内壁の放水部に
最も近く、該案内壁の放水部から放出される水が流れを
形成している、ノズルを設けたケーシングの側壁に対向
するケーシング側壁で底面部に設ければ、有効に水の排
出が行える。設置する本数及び管径は任意であるが、当
該排水管を設ける側壁との面積比が1/10から1/1
5となる管径のものであれば3本設置すれば良い。
【0024】前記排水管は延長して、1本は出願人が特
開平8−24193「食器などの洗浄装置」に開示した
様に、先端を上向きに折曲させて、ブラシ洗浄部の手前
側で被洗浄物に洗浄水を吹き付け、汚れが被洗浄物の洗
浄面より分離し易くして、ブラシ洗浄効果を助長し、残
りを、折曲して、ブラシ洗浄位置で被洗浄物内に洗浄水
を吹き付ける様にし、当該延長した排水管の先端部に搾
り管を連結すれば、洗浄水とブラシとの洗浄相乗作用が
増して洗浄効果が向上するのみならず、水力モーターの
回転力の調整も同時に行うことが可能となる。当該延長
した排水管の先端部で、小型定量ポンプから一定量の液
体洗剤を送り出し、当該延長した排水管の先端部で混合
して、被洗浄物に吹き付ければ、さらに洗浄効果は向上
する。
【0025】本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第
3の発明は、請求項第1項又は第2項の食缶等容器の洗
浄装置に於いて、ブラシが角又は多角形状の樹脂系の基
体に、被洗浄物の洗浄面と接触する先端部に複数の切り
欠きを有するゴム系のプレートが、樹脂系のプレートと
当該基体に挟まれて固定されたことを特徴とする食缶等
容器の洗浄装置である。
【0026】汚れが、ソース等の調味料と玉子等の時間
や温度等により変質する汚れが混ざり合ったものや、糠
米が洗浄面に付着している場合等、汚れは強い粘着性を
持ち、組織性を持ち一部分が除去されようとすると他の
部分が除去されようとする部分との結合を強めようとす
る。この様な所謂「しつこい汚れ」の場合は、被洗浄物
に吹き付ける洗浄水を多くし、ブラシの回転力を強くす
るだけでは、汚れを完全に除去することは出来ない。こ
の場合にはブラシの構造を検討する必要がある。
【0027】線状材を基体に植毛したブラシは、過密に
植毛すると被洗浄物の洗浄面と接触くした場合線状材が
逃げ場を失い、撓みを生じなくなり洗浄効果は低下して
しまう。植毛材は間隔をおいて基体に植え込む必要があ
る。洗浄材を植毛したブラシは、植毛部が汚れ全体に作
用するには限界があり、洗浄水の助長をより多く必要と
する。しかし前記の様に、汚れの性質が強い粘着力を有
する「しつこい汚れ」の場合にこれを除去するには、洗
浄水の助長作用の他に、ブラシの植毛部を汚れ全体に行
き渡らせる必要がある。
【0028】ブラシの基体を角又は多角形状とし、ゴム
系のプレートを基体側面部に取り付けてブラシを構成す
ることで、前記の問題は解決することが可能である。
【0029】当該ブラシの基体の側面部のどの面にゴム
系のプレートを取り付けるかは任意であるが、取り付け
るゴム系プレートの数を増やし過ぎると接触力が増し、
これを回転させるために水力モーターのトルク向上を考
えなければならないから、実用上、4角形状の基体の側
面2面に取り付ければ良い。
【0030】ゴム系プレートの材質は、線状材と同一の
ものを使用すれば良い。
【0031】ゴム系プレートの先端部の切り欠き部の形
状は、Vカット、円弧状、線状、角状等任意に選択可能
である。切り欠き部を設けることにより、汚れ面との接
触に強弱がつき汚れを洗浄面から分離し易くなる。
【0032】本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第
4の発明は、水力モーターを構成する中空形状の駆動シ
ャフト(自転シャフト)の、ケーシング蓋を貫通してケ
ーシング蓋の表面より上方の一部の位置で駆動シャフト
に直角にパイプを駆動シャフトの中空部と連通させ、当
該パイプの他端を90°に折曲させて、当該パイプの軸
心と、中空状に構成した水力モーターの軸心を一致させ
て、当該駆動シャフトが自転可能に連結し、当該中空状
の駆動シャフトに連結されるブラシ基体が複数の導水孔
を有することを特徴とする食缶等容器の洗浄装置であ
る。
【0033】水力モーターの回転翼にノズルにより衝突
した水は、水案内壁の放水部からケーシングの下段ケー
スに貯水され、その全部又は一部が、駆動シャフトの中
空部を通り軸心方向と、前記駆動シャフトに連通させた
パイプを通り駆動シャフトの中空部を通って、ブラシ基
体の導水孔から放出される。当該パイプと中空状の駆動
シャフトは、当該駆動シャフトが自転可能に連結されて
いるから、駆動シャフトに連結されているブラシは、ブ
ラシ基体から洗浄水を汚れに吹き付けて、回転し洗浄す
ることが可能となる。
【0034】当該洗浄水は、汚れに直接的に作用するか
ら、汚れの付着力を弱めるばかりでなく、潤滑剤の役割
を果たし、ブラシの植毛部の汚れとの接触回転をより円
滑に行うことが可能である。
【0035】第1の発明の食缶等容器の洗浄装置では、
柔軟性があり弾性変形が可能なシリコンゴム等の線状材
を基体に立植したブラシを、被洗浄物の周縁部に沿って
回転移動しながらブラシが当該回転移動速度の数倍速で
自転し、駆動シャフトから放出される洗浄水と共に被洗
浄物を洗浄するから、軽量化された被洗浄物を変形させ
ることなく、洗浄時間の制限下で有効且つ連続的に洗浄
することが出来る。又、ブラシは駆動シャフトに連結し
た場合に比し、数倍速で回転し、柔軟性及び弾性変形の
あるシリコンゴム等の線状材を植毛したブラシを使用す
ることにより該線状材が撓んで汚れと接触するから過密
に基体に植毛する必要がない故、ブラシの回転時の遠心
力、植毛間隔、洗浄水の作用により、被洗浄物から除去
された汚れがブラシ基体に付着することがない。
【0036】第2の発明の食缶等容器の洗浄装置では、
ケーシング側壁に設けた複数の排水管を調整することに
より、被洗浄物の汚れの性質に応じたブラシの回転力の
設定が容易に出来る。
【0037】第3の発明の食缶等容器の洗浄装置では、
ブラシの基体に柔軟性を有し、弾性変形が容易なゴム系
又は樹脂系のプレートを取り付けてブラシとしたことに
より、被洗浄物の洗浄面の全面にブラシの作用を及ぼす
ことが出来る。
【0038】第4の発明の食缶等容器の洗浄装置では、
本発明の食缶等容器の洗浄装置に使用するブラシが基体
に複数の導水孔を持つことにより、ブラシが、ブラシの
基体から汚れに洗浄水を吹き付けながら汚れと接触回転
して洗浄することができ、洗浄水はブラシの回転力によ
り被洗浄物の洗浄面に沿ってブラシ回転方向に押し出さ
れるから、被洗浄物内で洗浄水の流れがより強くなり、
ブラシにより除去した汚れを洗浄水の流れに乗せて、被
洗浄物外に排出することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面に従い本発明の実施例
を説明する。図1は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第1乃至第4の発明の装置の全体図である。図1
に於いて、1はチエンコンベア6に取り付けられるアタ
ッチメントであり、これを対向させて被洗浄物の4隅を
支持する載置部が構成され、当該載置部をチエンコンベ
ア6に等間隔に配置して搬送部を構成している。7はポ
ンプで、洗浄タンク(図示せず)内に貯められた水又は
温水を水力モーター9と仕上げノズルパイプ8に送り、
水力モーター9を回転させ、仕上げノズルパイプ8から
被洗浄物3に洗浄水を吹き付ける。水力モーター9及び
被洗浄物3の押さえ手段4は、昇降手段(図示しない)
に連結され上下動する。被洗浄物3は、投入位置2で、
前記アタッチメント1上に乗せられ、チエンコンベア6
は間欠動し、被洗浄物3は順次送られる。被洗浄物3
は、ブラシ洗浄部5上で停止した時、その停止信号を受
けて、押さえ手段4が下降して被洗浄物3を押さえる。
押さえ手段4の下降停止信号を受けて、ポンプ7からの
送水により回転している水力モーター9及び、洗浄ブラ
シは上昇して停止し、被洗浄物3をブラシ洗浄する。一
定時間のブラシ洗浄が終了するとタイマー信号を受け
て、再びチエンコンベア6が間欠動作して、被洗浄物3
を1ピッチ送り出し1サイクルが終了する。8は洗浄ノ
ズルパイプで、ブラシ洗浄終了の後、仕上げ洗浄水とし
て、被洗浄物3に吹き付ければより洗浄効果が向上す
る。
【0040】1サイクルを10秒から13秒とし、洗浄
処理時間を90分に設定すれば、500食缶程度の洗浄
が可能であり、学校給食等の現場での使用が可能であ
る。
【0041】図2及び図3は、本発明の食缶等容器の洗
浄装置に於ける第1乃至第4の発明に関するブラシ洗浄
部及び押さえ手段の実施例を説明する図面である。図2
に於いて、10はブラシ洗浄部5を上下に直動させるブ
ラシ昇降モーターである。11は駆動ホイールで、駆動
ホイール11はチエン12を介して従動シャフト、軸受
け14に連結されている従動ホイール17及びピニオン
ギア18を回転させる。ピニオンギア18は、昇降ベー
ス21に固定されているラックギア19と噛み合ってい
る。昇降ベース21には、1対の直動ガイド20が固定
されている。ブラシ昇降モーター10の回転により、ピ
ニオンギア18が回転して、ラックギア19を上下方向
に直進させることにより、昇降ベース21に取り付けた
ブラシ洗浄部5が上下動することができる。16はセン
サー検知板で昇降ベース21に取り付けられている。1
5は昇降停止位置検出センサーで、上限用及び下限用に
配置されており、昇降ベースが上方に移動して、ブラシ
洗浄部5が洗浄位置に来た時、上限用センサーが、セン
サー検知板16を検地し、制御信号を送って、ブラシ昇
降モーター10の駆動を停止させて、昇降ベース21が
停止しブラシ洗浄が行われる。ブラシ洗浄が終了する
と、洗浄完了タイマー信号が制御系に送られ、その信号
を受けて再びブラシ昇降モーター10は上昇時と逆転動
作して、昇降ベース21は下降し、下限用センサーが検
知板16を検地すると、昇降モーター10の作動を停止
させ、ブラシ洗浄部5は、チエンコンベア6が作動して
被洗浄物3を送り出すために障害とならない下方位置に
待機して停止する。13はチエン12の張力を調整する
テンショナーである。
【0042】昇降停止位置検出センサー15は、有接
点、無接点いずれも選択可能であるが、使用環境上防水
型のものを採用すべきであり、無接点防水型のものを採
用する場合は、光検出センサーは、水滴が飛散している
環境下での使用であるので誤動作の可能性が否定できな
い故、磁気近接型センサーを採用するのが良い。
【0043】図3は、押さえ手段4の実施の形態を示す
ものである。すなわち、24は押さえ手段上下動モータ
ーであり、26は駆動ホィールである。駆動ホィール2
6には、センサー検知板を兼ねる回転プレート33が結
合されていて、回転プレート33には、回転可能なロッ
ド連結金具27が連結されている。連結金具27と、押
さえ手段4を上下動させるロッド28が、押さえ手段4
の位置の微調整を可能にするために、ねじ結合してい
る。ロッド28は、下端はベースプレート34に連結さ
れており、上端は連結金具27を介して回転プレート3
3に連結されている。ベースプレート34は、ばね及び
ロッド30を介して押さえプレート31に連結してい
る。押さえプレート31の押さえ面にはゴムプレート3
2が接着されている。25は回転プレート33の原点位
置と回転位置を検地するセンサーである。被洗浄物3を
送るチエンコンベア6の停止信号を受けて、押さえ手段
上下動モーター24が作動し、回転プレート33が回転
し、回転位置に設置されているセンサー25の位置にき
た時、該センサー25が検知信号を制御系に送り、押さ
え手段上下動モーター24を停止させ、押さえプレート
31に接着したゴムプレート32は、被洗浄物3と接触
して、被洗浄物3を押圧して保持する。前記ブラシ洗浄
完了タイマー信号を受けて、前記モーター24は逆転動
作し、押さえプレート31が上昇し、押さえプレート3
1が上昇し、回転プレート33を原点位置検出センサー
25が検地して、前記モーター24は停止し、押さえプ
レート31に接着したゴムプレート32は、被洗浄物3
と間隔を保って待機する。前記原点位置検知信号を受け
て、チエンコンベア6が作動し、ブラシ洗浄を完了した
被洗浄物3は、1ピッチ送り出される。
【0044】前記ばね及びロッド30は、ゴムプレート
32が被洗浄物3を押圧した時、ゴムプレート32の被
洗浄物3への保持力を適度に保つ働きをする。
【0045】前記センサー25は、有接点型、無接点型
何れを採用しても良い。
【0046】ブラシ洗浄部5及び押さえ手段4は、被洗
浄物3にブラシを押しつけ過ぎず、又押さえ過ぎずに洗
浄を行う必要があるから、ブラシ洗浄部5及び押さえ手
段4は、定位置で停止する方が効果的な洗浄が出来る。
そのため、ブラシ昇降モーター10および押さえ手段上
下動モーター24は、ブレーキ或いはブレーキ及びクラ
ッチを内蔵したものを選択するのが良い。
【0047】ゴムプレート32は、シリコンゴム、天然
ゴム等の摩擦係数が0.3以上のものを使用すればよ
く、洗浄時の被洗浄物3の滑りを防止するために表面に
段差や突起又は溝等を設ければ確実に被洗浄物を保持で
きる。
【0048】図4は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第1乃至第4の発明に関する搬送手段を説明する
図面である。35はアタッチメイト38をチエン37に
連結させるためのバーである。36はバー35に挿入さ
れ、アタッチメイト38の取り付け位置を決定するため
のパイプである。アタッチメイト38は、被洗浄物3を
支持するために段差加工した支持部39を有している。
アタッチメイト38は1つの被洗浄物3につき、1組2
個のものを対向させて4個で載置部1を構成し、被洗浄
物3の4隅を支持する。アタッチメイト38をチエン3
7に当間隔に配置して取り付けて、エンドレスに構成す
ることによりチエンコンベア6となり、搬送手段が構成
される。アタッチメイト38は、被洗浄物3へのメタル
マークを防止するためのポリエチレンやポリアセタール
等の樹脂で製作する。
【0049】被洗浄物3は、定位置でブラシ洗浄するの
が効果的であるから、チエンコンベア6の駆動モーター
(図示せず)もブレーキ或いはブレーキ及びクラッチを
内蔵したものを選択する。
【0050】チエンコンベア6の間欠動作は、アタッチ
メイト38又は前記駆動モーターの軸に検知板を取り付
け、アタッチメイト38の移動量に対応した位置にセン
サーを設けて、該検知板を検出して、前記駆動モーター
を作動停止させて行えば良い。
【0051】本発明の食缶等容器の洗浄装置に於ける第
1乃至第4の発明に係る食缶等容器の洗浄装置で、高さ
及び直径のことなる大、小2種類の被洗浄物3を洗浄す
る場合は、前記アタッチメイト38の支持部39を、
大、小2種類の被洗浄物3の4隅を支持できる様に2段
に設け、ブラシ洗浄部の昇降停止位置検出センサー15
の上限用センサーを2個にし、押さえ手段4の上下動モ
ーター回転位置検知センサーを2個にすれば、対応が可
能となる。
【0052】図5は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第1乃至第4の発明に係る洗浄ブラシの軌道を示
す図面である。水力モーター9の駆動シャフトに連結さ
れたプレート42には、自転歯車40と、洗浄ブラシ、
図において線状材44が連結されている。自転歯車40
は固定歯車41と噛み合っている。駆動シャフトが回転
するとプレート42が回転し、自転歯車40は、固定歯
車41の周上を自転しながら回転する。洗浄ブラシは自
転歯車40と同心回転する。図5(A)に示すものは、
プレートに自転歯車40が2個設けられ、被洗浄物3の
内面のみを洗浄する場合に使用する。図5(B)に示す
ものは、外径の異なる自転歯車を2個ずつ計4個設け
て、被洗浄物3の内面と外面を洗浄する場合に使用す
る。
【0053】図6は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第1の発明の主要部に係るブラシ回転部および水
力モーターを示す図面であり、図7はおなじく水力モー
ターの説明図である。ノズル56から噴射された水は、
回転翼47の翼壁57に衝突し、その水の衝突エネルギ
ーが運動エネルギーに変換されて、回転翼47は駆動シ
ャフト51を回転軸として回転する。翼壁57に衝突し
た水は、回転翼47により、水案内壁54に沿って回転
方向に運ばれ、水案内壁54の放出開口部55より、ケ
ーシングの下段ケース49に放出され、下段ケース49
内に貯水され、中空状の駆動シャフト51を通って導水
キャップ52から被洗浄物3の洗浄面に吹き付けられ
る。回転翼57及び駆動シャフト51の回転により、駆
動シャフト51に連結されたプレート42が回転する。
プレート42には、自転シャフト軸受け53が取り付け
られていて、自転シャフト45が連結されている。自転
シャフト45の下端には自転歯車40が、固定歯車41
と噛み合わせて取り付けられている。自転シャフト45
は、駆動シャフト51の回転に対応して、固定歯車41
の周上を自転しながら回転する。自転シャフト45の上
端には、シリコンゴム等の線状材44を基体43に植毛
したブラシが取り付けられていて、駆動シャフト51と
自転シャフト45の軸間距離を回転半径として自転しな
がら公転し、被洗浄物3の洗浄面に付着した汚れを除去
していく。
【0054】ブラシ基体43は、自転シャフト45とね
じ結合していて、取り付け位置はカラー46により決定
されている。ねじの巻き方向は、ブラシの回転方向に一
致させておけば、洗浄時にブラシのねじの巻き方向に力
が作用して、当該力は、カラー46と基体43の接触に
より規制されるから、ブラシが脱落する恐れがなく、又
回転方向と逆方向にブラシを回すことで容易に取外しが
可能となる。
【0055】ブラシの線状材44の植毛方法、基体43
の材質、植え込み本数等は、出願人が開示した特開平8
−24193及び特開平9−276204の技術を採用
すれば良い。
【0056】回転翼47に設ける翼壁57とノズル56
からの水の衝突は、翼壁57の水の衝突部とノズル56
からの水とが直角をなす様に翼壁の配置、即ち枚数を考
慮し、その衝突時に後続の翼壁にノズル空の水が衝突し
ない様な翼壁の配置とすると、回転翼47は強い回転力
を得ることが出来る。
【0057】図8は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第2の発明の主要部に係る水力モーター9の排水
管を示す図面である。58は、ノズル56を設けたケー
シング側壁の対向壁である、水案内壁54の放出開口部
55に近接するケーシング側壁に設置した3本の排水管
である。下段ケース49に貯水された水は、駆動シャフ
ト51のみならず、排水管58にも導水され、下段ケー
ス49内の過剰な貯水状態を回避することができ、上段
ケース48への戻り水を防止することができ、回転翼4
7の回転力の低下をなくすことができる。
【0058】59は絞り管で、排水量の調節を可能にす
る。排水量を調節することでブラシの適度な回転力の設
定が容易に行える。又、図8に於いて、真中に配置した
排水管を延長して、被洗浄物3に吹き付けることで、ブ
ラシ洗浄前の荒洗い水として利用でき、上下に配置した
排水管は、ブラシ洗浄時の洗浄水として利用すれば、よ
り効果的な洗浄が実現できる。
【0059】図9は、本発明の食缶等容器の洗浄装置に
於ける第3の発明及び第4の発明の主要部に係る洗浄ブ
ラシ部および水力モーターを説明する図面である。63
は四角形のブラシの基体であり、導水孔64が植毛ゴム
プレート65と干渉しない様に、複数設けられている。
植毛ゴムプレート65は、先端部に複数のV状、長孔
状、線状、角状等の切り欠き66が設けられている。植
毛ゴムプレート65は、結合プレート67と基体63に
挟まれて固定されている。図9は、被洗浄物3の内面の
洗浄の実施を示すものであり、植毛ゴムプレート65
は、駆動シャフトの左側に示す被洗浄物3の底部を洗浄
するブラシの基体63と、右側被洗浄物3の上部(開口
側)を洗浄するブラシの基体63に取り付けられてい
て、双方が干渉することなく、被洗浄物3の内面の全面
に作用することが可能である。
【0060】結合プレート67は、基体63の外周より
も10mm程度突出させて、植毛ゴムプレート65の撓
みを規制し、植毛ゴムプレートに「こし」を持たせてい
る。
【0061】基体63及び自転シャフト60の長さを統
一しているのは、負荷の慣性を安定させ、水力モーター
9の震動を軽減するためである。
【0062】61は、駆動シャフト51の中空部と自転
シャフト60の中空部を繋ぐパイプであり、カーボンブ
ッシュ等の軸受け62を介して自転シャフトに連結され
ている。前記下段ケースから駆動シャフトに導かれた水
は、自転シャフト60を通り、ブラシの基体導水孔64
から、被洗浄物3に水を吹き付ける。自転シャフト60
は軸受けを介して,導水が可能に、及び自転が可能に、
パイプ61と連結されているから、ブラシは被洗浄物3
に直接水を吹き付けながら回転が可能となる。
【0063】
【発明の効果】第1の発明では、汁物が主体の通常の食
缶類の汚れを、ブラシと洗浄水の作用により有効に除去
できると共に、食缶類の破損や変形、メタルマークを防
止できる。又ブラシは弾性のあるゴム系又は樹脂系の線
状材を使用することで、「へたり」が無く長期使用が可
能で、衛生的に洗浄処理が行える。
【0064】第2の発明では、ブラシの回転力を特に減
速或いは増速する機構を設ける必要がなく、水力モータ
ーの側壁に複数の排水管を設けるだけで、容易に線状に
適したブラシの回転力を設定することが出来ると同時
に、被洗浄物への洗浄水の効果を向上させることが出来
る。
【0065】第3の発明では、角状又は多角形状のブラ
シ基体と、ゴムプレートによりブラシを構成すること
で、被洗浄物の洗浄面の全面にブラシの作用を及ぼすこ
とができ、粘着力の強い「しつこい」汚れに対しても効
果的な洗浄が可能である。又ブラシは、植毛作業の必要
がなくなり、コスト、製作時間とも大幅に低減できる。
【0066】第4の発明では、駆動シャフトと自転シャ
フトを導水パイプによって連通させたことと、ブラシに
複数の導水孔を設けたことにより、ブラシが被洗浄物の
汚れに直接洗浄水を吹き付けながら回転することが可能
となり、汚れの除去能力が大幅に向上する。
【0067】本発明の第1乃至第4の発明の水力モータ
ーの昇降手段に、水力モーターを水平動作させる手段を
追加することで、業務用炊飯釜等の角型容器の効果的な
連続洗浄も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す全体図面である。
【図2】本発明のブラシ洗浄部を示す図面である。
【図3】本発明の押さえ手段を示す図面である。
【図4】本発明の搬送手段を示す図面である。
【図5】本発明のブラシの軌道を説明する図面である。
【図6】本発明の水力モーターおよびブラシ洗浄部の説
明図である。
【図7】本発明の水力モーターの説明部である。
【図8】本発明の水力モータの配管説明図である。
【図9】(A)は本発明の水力モーターおよび他の実施
の形態の洗浄ブラシ部の説明図面であり、(B)は
(A)における右側の回転ブラシ部の平面図である。
【符号の説明】
1 載置部 3 被洗浄物 4 押さえ手段 5 ブラシ洗浄部 6 チエンコンベア 9 水力モーター 22 ガイドコロ 23 ガイド 40 自転歯車 41 固定歯車 43 ブラシ基体 44 線状材 45 自転シャフト 47 回転翼 51 駆動シャフト 52 導水キャップ 58 排水管 65 植毛ゴムプレート 66 切り欠き 67 結合プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプが挿入されたバーと、被洗浄
    物の外周縁の2隅を支持する樹脂系またはゴム系のアタ
    ッチメントを対向させて配置してなる、被洗浄物の外周
    縁の4隅を支持する被洗浄物の載置部と, 前記載置部を1対のチエンコンベアに直角に且つ間
    隔を置いて取り付けたエンドレスコンベアよりなる被洗
    浄物の搬送手段と, 前記被洗浄物の搬送手段の上側水平方向に配置さ
    れ、上下に直動する被洗浄物との接触面がゴム系よりな
    る押さえ手段と, 間隔を置いて配置された1対の回転円盤の間に、該
    回転円盤の接線方向に、その一端が、回転円盤の外周縁
    に位置する様に間隔を置いて翼壁が配置された回転翼
    が、上下2段で構成されるケースの上段に収容され、下
    段は水を貯めることが可能な空間部を有するケーシング
    と、前記回転翼に連結されて、前記ケーシングの側壁を
    貫通して前記回転翼に水を衝突させるノズルと前記ケー
    シングの上段に取り付けられ且つ前記回転翼の外周縁に
    沿って設けられ且つ一部に放水開口部を設けた水案内壁
    と、前記ケーシングの開口部を密封するためのケーシン
    グ蓋と、前記ケーシング蓋のケーシング外面軸心に取り
    付けられた固定歯車と、前記ケーシングの上段及び前記
    固定歯車を貫通して取り付けられた、中空状にして軸線
    方向に水を噴出することが可能な駆動シャフトと、該駆
    動シャフトに連結されたプレートに1又は複数の自転シ
    ャフトが設けられ、該自転シャフトの一端に前記固定歯
    車とかみ合う自転歯車が固定された回転部により構成さ
    れ、前記搬送手段の下方で前記押さえ手段と対向して設
    けられた水力モーターと, 前記自転シャフトの他端に柔軟性を有し弾性変形が
    可能なゴム系又は樹脂系よりなる洗浄部材を基体に立植
    した、取り外し及び取り付け位置調節が可能なブラシを
    取り付けてなるブラシ回転部と、該ブラシ回転部を上下
    に直動させる昇降手段を設けてなるブラシ回転洗浄部
    と,を設けてなり、前記搬送手段を間欠に作動させて被
    洗浄物を順次搬送して、前記押さえ手段により押圧して
    保持し、前記押さえ手段の下側に相対して前記ブラシ回
    転洗浄部を上下動させて前記押さえ手段により支持され
    た被洗浄物に前記ブラシを接触させ、かつ、前記水力モ
    ーターを構成する駆動シャフトから被洗浄物に水を噴射
    して被洗浄物を洗浄し、かつ、分離することを特徴とす
    る食缶等容器の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 水力モーターを構成するケーシングの回
    転翼に水を衝突させるノズルが設けられた側壁以外の側
    壁に、複数の排水管を連通させたことを特徴とする請求
    項1項記載の食缶等容器の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄部材が角形状又は多角形状の樹脂系
    よりなる基体と、樹脂系よりなるプレートと、先端部に
    複数の切り欠き部を有するゴム系プレートで構成され、
    前記切り欠きを有するプレートが、その後方部が前記基
    体と樹脂系よりなるプレートで挟まれ、先端部は突出し
    て、取り付けられたことを特徴とする前記請求項1又は
    2に記載の食缶等容器の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 一端が駆動シャフトの一部を貫通して、
    該駆動シャフトの中空部に貫通して連通するパイプの他
    端が、直角に折り曲げられて、中空形状にした自転シャ
    フトの一端に、他の自転シャフトが自転可能に連結さ
    れ、該中空形状にした自転シャフトに連結されるブラシ
    基体が複数の導水孔を有することを特徴とする請求項1
    項乃至第3項のいずれかに記載の食缶等容器の洗浄装
    置。
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