JP3216959B2 - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

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JP3216959B2
JP3216959B2 JP18541094A JP18541094A JP3216959B2 JP 3216959 B2 JP3216959 B2 JP 3216959B2 JP 18541094 A JP18541094 A JP 18541094A JP 18541094 A JP18541094 A JP 18541094A JP 3216959 B2 JP3216959 B2 JP 3216959B2
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憲秀 山田
浩二 丹生
清英 平田
弘 杉田
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株式会社中西製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶器やガラス、プラス
チック、アルミニウムやステンレススチールなどからな
る皿や茶碗などの食器を洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食器洗浄装置として、例えば、特開昭6
4−37920号公報に開示されたものが知られてい
る。この洗浄装置は、洗浄する食器のほぼ凹形状の内面
に接触する形状に形成された回転ブラシが、その繊維を
上向きにしかつ前記回転ブラシを支持したシャフトをイ
ンナースプラインで支持し、前記シャフトを上下動させ
るシリンダーを設ける。また、前記インナースプライン
をギアを介して回転させるモータを設けて前記回転ブラ
シを回転させる。そして、前記回転ブラシの上側に、重
ねた複数枚の食器の1枚ずつを落下させる食器自動分離
供給装置が配置されるとともに、回転ブラシで洗浄した
前記1枚ずつの食器を所要の場所に移送する搬出シュー
トが配置されている。前記搬出シュートには、回転ブラ
シが通過する開口部が設けられるとともに、その開口部
を開閉する開閉板が設けられたものである。
【0003】前記回転ブラシを用いた洗浄装置は、回転
ブラシを上昇させて、開いた開口部から搬出シュートの
上側に位置させて、その回転ブラシに前記食器自動分離
供給装置が1枚の食器を供給する。そして、回転ブラシ
の回転で前記食器の内面を洗浄する。食器の洗浄が終わ
ると、回転ブラシが降下するとともに、開閉板が開口部
を閉鎖するから、前記洗浄が終わった食器を搬出シュー
トが搬出することを反復する。前記特開昭64−379
20号公報には、回転せているブラシに、食器を手で持
って押付け状にして洗浄する洗浄機も開示されており、
この食器を手で持って回転ブラシに押し付ける洗浄機
は、回転ブラシの上下動は不要である。
【0004】前記公開公報には、前記回転ブラシの構成
については、図面に示された回転ブラシの表面に細かい
点が表示されているのみであるが、実開昭59−171
661号公報に食器洗浄用回転ブラシが開示されてい
る。この回転ブラシは、食器の洗浄面にほぼ適合する形
状の円形の基体の全表面に束状にした繊維をやや間隔を
おいて、同心円状にかつ径方向に並べて立植してなるも
のである。この回転ブラシは、前記繊維を食器の洗浄面
に接触させた状態で回転させて、食器洗浄面の付着物を
分離する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭64−37
920号公報に開示された食器洗浄装置は、食器洗浄面
に付着した物の分離を回転ブラシで行うから、洗浄液を
食器に吹付けるのみの洗浄装置に比して、前記付着物を
効率よく分離することが可能である。しかし、回転ブラ
シが、実開昭59−171661号公報に開示されたよ
うに、かなり多数本の繊維を束状にし基体に立植したも
のであり、かつ前記束状の各繊維はかなり小さい間隔で
密植されたものである。したがって、食器から分離した
食品などが各繊維間などにはまり込むことが生じ、かつ
このように各繊維間などに分離した食品などがはまり込
むと、その食品などを細い多数の各繊維が挾持する状態
になる。例えば、回転ブラシを洗浄する程度では、前記
はまり込んだ食品などを回転ブラシから十分に分離する
ことが困難であるから、回転ブラシの洗浄などに要する
手間が多くなり、また、雑菌の発生などのおそれが大き
くて非衛生的になる課題がある。各繊維は糸状に細いも
のであるから、食器の洗浄を反復すると倒伏して洗浄効
果が低下しやすく寿命が比較的短い課題もある。
【0006】また、前記回転ブラシの駆動をモータで行
っており、かつ前記のように回転ブラシで食器を洗浄す
るとしても、回転ブラシで洗浄した食器の仕上げ洗浄な
どに水が使用される。そして、前記モータは湿気を嫌う
から、モータに防水処理をして、モータが湿気で影響さ
れることをなくすることが必要であって、その構成が複
雑になるなどの課題がある。
【0007】本発明は、食器の洗浄面に付着した食品な
どの付着物を、食器から分離したときに、その分離した
食品などが再付着することなく順次に容易に分離して衛
生状態の維持が容易な回転ブラシを備えた食器洗浄装置
及び食器を洗浄する回転ブラシの駆動を水力タービンで
行うことが可能な食器洗浄装置をうることを目的とす
る。
【0008】本発明の請求項1の食器洗浄装置は、被洗
浄物に接触、回転させて、その被洗浄物を洗浄する回転
ブラシを備えた食器洗浄装置において、断面形状におい
て4〜8mm程度で柔軟性を有し弾性変形が可能なゴム
系からなる線状材を基体に立植して前記回転ブラシが構
成され、回転ブラシを水力タービンで回転させ、搬送手
段で被洗浄物を搬送する間に、被洗浄物に洗浄液を吹付
ける洗浄ノズルが前記回転ブラシと別位置に設けられ
更に、間隔をおいて配置された一対の回転円板の間に翼
壁を配置して前記水力タービンの回転翼が構成され、か
つ前記翼壁の複数が前記回転円板の接線方向にされ、そ
の各一端を回転円板の外周縁部に位置させて回転円板の
周方向に間隔をおいて並べられ、かつ隣合った各翼壁に
おける回転円板の外周縁に位置した端部側部分と他端側
部分とを回転円板の径方向で順次に重ねて配置され、回
転円板の周方向で隣合った翼壁間に閉鎖された水受凹部
を形成して前記回転翼が構成され、各回転円板の外周縁
に沿って水案内壁が配置され、この水案内壁に設けた通
水孔から前記水受凹部にノズルから噴出した水を衝突さ
せ、前記水案内壁の一部に放水開口部を設けて前記水力
タービンが構成されたことを特徴とする。
【0009】前記回転ブラシは、水力タービンで駆動す
るものである。そして、前記回転ブラシは、被洗浄物を
コンベアその他の搬送手段で搬送して、その被洗浄物を
順次に洗浄する洗浄装置に実施することが可能であると
ともに、手動の洗浄機、例えば、水槽の内部に前記回転
ブラシを上向きに配置して、その回転ブラシに対して食
器を手で押付け状にして洗浄する洗浄機にも実施するこ
とが可能である。また、基体の線状材を立植した面に開
口させた水噴出孔を基体に設けて、回転ブラシで被洗浄
物を洗浄しているときに、前記水噴出孔から水を噴出さ
せるように構成、または回転ブラシと被洗浄物との間か
ら被洗浄物の洗浄面側にノズルで水を注入するように構
成することも可能である。この回転ブラシは、断面凹形
状の被洗浄物の内面を洗浄することに適するが、その被
洗浄物の外面に設けることもできる。
【0010】前記回転ブラシの線状材を構成するゴム系
としては、例えば、ブチルゴム、シリコンゴム、ウレタ
ンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴムなどの適度の柔軟性を有して弾性変形
が可能な任意のゴムを使用することができる。これらの
素材で形成する線状材の断面形状は丸または方形や三角
形、五角形、六角形などの角形にするなど任意であり、
その大きさは丸の場合は直径が4〜8mm程度を挙げる
ことができる。これよりも小さくなると、回転時の遠心
力で倒伏状態になって洗浄効果が低下する。線状材の断
面形状が、方形や三角形、五角形、六角形などの角形の
場合は、一辺の幅または対角線の寸法として4〜8mm
程度を挙げることができる。
【0011】線状材の長さは、被洗浄物の洗浄面に接触
してわん曲させるのに適する長さに設定するものであっ
て、線状材の硬度や大きさなどの条件に対応して任意に
設定する。線状材を複数本まとめて基体に立植するとき
は、各独立した線状材の複数を揃えて立植できるが、線
状材を形成する素材のブロックを、その端部を残して平
行状に切断して複数の線状材を形成する。そして、前記
切断していないブロックの端部を基体に立植することも
可能である。線状材の硬度は、線状材が小さいときは高
く、線状材が大きいときは低くするものであって、例え
ば、30〜70度を挙げることができるが、好ましくは40〜
60度である。線状材をシリコンゴムで形成し、その直径
が5mm程度のときの硬度としては45〜55度が適当であっ
た。
【0012】前記線状材を立植する基体の形状は、被洗
浄物の形状に対応させるものであって、断面台形や棒状
などに形成して、その表面に立植した線状材を被洗浄物
の洗浄面全体にむらなく接触させることが可能な形状に
形成する。基体は硬質系のプラスチックまたはアルミニ
ウムなどの金属や木材で形成する。
【0013】前記回転ブラシの基体に対する前記線状材
の立植の位置と本数は、被洗浄物をむらなく洗浄するこ
とが可能に設定するものであり、1本ずつまたは複数本
ずつをまとめて間隔をおいて立植する。線状材を複数本
ずつをまとめて立植するときの本数は、2〜15本程度
を間隔をおいて立植、または更に多数本の線状材、例え
ば、20〜30本をまとめて基体の1箇所または数箇所
に立植するなど任意である。また、大きさが異なる線状
材を組合わせて使用することも可能である。このよう
に、線状材の複数本をまとめて立植するときにおいて、
まとめる本数は、線状材の硬度や大きさ、長さなど、ま
たは被洗浄物の形状などの諸条件に対応して選定するも
のであって、皿などの食器その他を洗浄するときに、そ
の被洗浄物の洗浄面に弾性変形で沿うことが可能な本数
を選定する。
【0014】基体に対する線状材の立植手段は任意で、
例えば、基体に設けた有底の孔に二つ折りにするなどし
た線状材の端部を緊密に挿入または挿入接着する。ま
た、基体に貫通孔を設けて、その貫通孔に線状材を挿通
し、かつ線状材端部の係止用大径部を貫通孔の端部に係
止して取付けることも可能である。基体をプラスチック
で形成するときは、その成形用金型に線状材の端部をイ
ンサートする。そして、プラスチックによる基体の成形
と同時に、その基体に線状材の端部を固着することも可
能である。
【0015】本発明の請求項2の食器洗浄装置は、被洗
浄物に接触、回転させて、その被洗浄物を洗浄する回転
ブラシを備えた食器洗浄装置において、断面形状におい
て4〜8mm程度で柔軟性を有し弾性変形が可能なゴム
系からなる線状材を基体に立植して前記回転ブラシが構
成され、前記回転ブラシを水力タービンで回転させ、更
に、搬送手段で被洗浄物を搬送する間に、被洗浄物に洗
浄液を吹付ける洗浄ノズルが前記回転ブラシと別位置に
設けられ、前記回転ブラシを、断面凹形状の前記被洗浄
物の内面に接触、回転させて、その被洗浄物を洗浄する
一方、前記水力タービンは、前記回転ブラシに取付けた
シャフトを回転させるように構成されるとともに、間隔
をおいて配置された一対の回転円板の間に翼壁を配置し
て前記水力タービンの回転翼が構成され、かつ前記翼壁
の複数が前記回転円板の接線方向にされ、その各一端を
回転円板の外周縁部に位置させて回転円板の周方向に間
隔をおいて並べられ、かつ隣合った各翼壁における回転
円板の外周縁に位置した端部側部分と他端側部分とを回
転円板の径方向で順次に重ねて配置され、回転円板 の周
方向で隣合った翼壁間に閉鎖された水受凹部を形成して
前記回転翼が構成され、各回転円板の外周縁に沿って水
案内壁が配置され、この水案内壁に設けた通水孔から前
記水受凹部にノズルから噴出した水を衝突させ、前記水
案内壁の一部に放水開口部を設けて前記水力タービンが
構成されたことを特徴とする
【0016】前記シャフトに固着する回転ブラシは、前
記本発明の線状材を立植してなる回転ブラシが使用でき
るとともに、前記従来例に示した糸状に細い繊維を束状
にして立植してなる回転ブラシも使用可能である。そし
て、前記水力タービンの回転翼を前記シャフトに固着し
て、シャフトを水力タービンで直接回転、または前記シ
ャフトと水力タービンの間に歯車などを用いた減速装置
を介在させてシャフトを回転させる。水力タービンに供
給する水は、ポンプなどで加圧した水または水道水を使
用する。
【0017】本発明の請求項3の食器洗浄装置は、被洗
浄物に接触、回転させて、その被洗浄物を洗浄する回転
ブラシを備えた食器洗浄装置において、前記回転ブラシ
のシャフトに水力タービンの回転翼が直接固着されて、
水を溜めることが可能なケーシング内に前記回転翼が収
容され、そのケーシングの側壁を貫通して回転翼に水を
衝突させるノズルが配置されてケーシングに排水部が設
けられ、かつノズルからケーシング内に噴出する水量と
排水部から排出する水量とをほぼ一致させ、かつケーシ
ング内に水を滞留させて、その滞留した水中で前記回転
翼を回転させるよう構成され、更に、前記回転ブラシの
シャフトをパイプ状にして、シャフトの軸線方向に給水
路が形成され、かつ前記回転ブラシを構成した基体の線
状材立植面に開口させて基体に水噴出孔を設けるととも
に、前記水噴出孔をシャフトの給水路に連通させ、前記
シャフトに固着した回転翼がケーシングに収容されて、
そのケーシングの開口部がふた板で閉鎖され、前記ケー
シングから独立してケーシングに連通させた導水路が形
成され、この導水路の水を前記シャフトの回転翼側の給
水路の端部に供給して、ケーシング内の加圧水の一部を
給水路を経て水噴出孔から噴出させ、前記回転ブラシで
洗浄している被洗浄物を水噴出孔から噴出する水で洗浄
するように構成する一方、前記加圧水の一部を前記排水
部を経て洗浄ノズルから噴出させ、この洗浄ノズルが噴
出した水で、前記回転ブラシで洗浄する前の被洗浄物を
あらかじめ洗浄するように構成したことを特徴とする。
この場合、前記回転ブラシの線状材としては、断面形状
において4〜8mm程度で柔軟性を有し弾性変形が可能
なゴム系を使用する(請求項4)。また、回転ブラシを
水力タービンで回転させるときは、前記回転ブラシのシ
ャフトに水力タービンの回転翼を直接に固着して、水を
溜めることが可能なケーシング内に前記回転翼を収容
し、そのケーシングに回転翼に水を衝突させるノズルを
設け、かつケーシングに排水部を設ける。そして、ノズ
ルからケーシング内に噴出する水量と排水部から排出す
る水量とをほぼ一致させて、ケーシング内に水を滞留さ
せて、その滞留した水中で前記回転翼を回転させるよう
に構成することが可能である。
【0018】前記ケーシングに設ける排水部は1箇所ま
たは2箇所などの複数にすることも可能であり、かつ排
水部を設けるケーシングの位置は任意である。そして、
前記ケーシングの口部はふた板で閉鎖しても、ふた板を
設けることなくケーシングの口部を開いた状態にするこ
とも可能であり、かつケーシング内に滞留させる水の量
は、回転翼のほぼ全体が水中にある深さに、または回転
翼の一部が水から出る深さにするなど任意である。回転
翼の回転によるケーシング内に滞留した水の乱流を防い
で、回転翼の回転効率をよくするため、回転翼の周縁に
沿って、その必要な範囲に円筒状などの水案内壁を設け
ることもできる。前記水案内壁は、ケーシングの一部で
構成することもできる。
【0019】前記回転ブラシのシャフトをパイプ状にし
て、シャフトの軸線方向に給水路を形成し、かつ前記回
転ブラシを構成した基体の線状材立植面に開口させて基
体に1個または複数個の水噴出孔を設けるとともに、前
記水噴出孔をシャフトの給水路に連通させ、シャフトに
固着した回転翼を収容したケーシングから独立させ、か
つケーシングに連通させた導水路を形成し、ケーシング
の口部をふた板で閉鎖して、ケーシング内の滞留水を加
圧することを可能にする。そして、ケーシング内の前記
滞留加圧水の一部を導水路を経て前記シャフトの回転翼
側の給水路の端部に供給して、その水を基体の水噴出孔
から噴出させるように構成することも可能である。この
場合は、前記水噴出孔から噴出する水量と、ケーシング
にノズルから噴出する水量とをほぼ一致させることがで
きる。また、前記基体の水噴出孔から水の一部を噴出さ
せるとともに、ケーシングに排水部を設けて、水噴出孔
と排出部から出る水の合計量を、ケーシングにノズルか
ら噴出する水量にほぼ一致させることも可能である。導
水路から給水路に対する水の供給は、導水路と給水路と
を互いに接続、または導水路の端部に接続ノズルを設け
て、その接続ノズルを給水路の端部に臨ませて配置し、
接続ノズルから給水路に水を噴出させることも可能であ
る。
【0020】前記のように、回転ブラシの基体に水噴出
孔を設けたときは、水力タービンで回転ブラシを回転さ
せて被洗浄物の付着物を除去しているときに、ケーシン
グ内の水が導水路とシャフトの給水路を経て前記水噴出
孔から前記被洗浄物内に噴出する。このようにして、回
転ブラシが被洗浄物から分離した付着物を、前記水で順
次に流動させて被洗浄物及び回転ブラシから分離させる
ことができ、回転ブラシによる被洗浄物の洗浄効率をよ
り向上させることが可能である。シャフトに固着する前
記回転ブラシは、前記本発明の線状材を立植してなる回
転ブラシを使用することが、その基体に設けた水噴出孔
から噴出させた水で、回転ブラシが被洗浄物から分離し
た付着物を流動させて除去することに対して適する。更
に、ケーシング内の前記滞留加圧水の一部を前記排水部
を経て洗浄ノズルから噴出させ、この洗浄ノズルが噴出
した水で、前記回転ブラシで洗浄する前の被洗浄物をあ
らかじめ洗浄するように構成することも可能である。
【0021】本発明の請求項6の食器洗浄装置は、被洗
浄物両端が載置される一対のガイドレールが間隔をおい
て平行状に配置され、かつ各ガイドレールと平行状態で
間欠的に進行する一対のエンドレスのコンベアが配置さ
れて、前記ガイドレールに載置された被洗浄物に係止さ
れるフックが前記各コンベアに間隔をおいて突設され、
前記一対のガイドレール間上側に水平方向に、ガイドレ
ールに載置された前記被洗浄物を押える押え部材が配置
され、断面形状において4〜8mm程度で柔軟性を有し
弾性変形が可能なゴム系からなる線状材を基体に立植し
てなる回転ブラシに取付けたシャフトが水力タービンの
回転翼に固着されて、水を溜めることが可能なケーシン
グ内に前記回転翼が収容され、前記ケーシングの側壁を
貫通して回転翼に水を衝突させるノズルが設けられ、か
つ前記水を排出する排水部がケーシングに形成されて、
ノズルからケーシングに噴出する水量と排水部から排出
する水量とをほぼ一致させ、かつケーシング内に水を滞
留させて、その滞留水中で前記回転翼を回転させるよう
に前記水力タービンが構成され、この水力タービンが前
記押え部材の下側に相対して上下動手段に取付けられ、
水力タービンと共に回転ブラシを上下動させて、前記押
え部材の下面で支持された被洗浄物に回転ブラシの線状
材を接触させ、かつ分離させる一方、搬送手段で被洗浄
物を搬送する間に、被洗浄物に洗浄液を吹付ける洗浄ノ
ズルが前記回転ブラシと別位置に設けられたことを特徴
とする。
【0022】
【作用】本発明の請求項1の食器洗浄装置は、回転ブラ
シの基体に立植された断面形状において4〜8mm程度
で柔軟性を有し弾性変形が可能なゴム系からなる線状材
を、皿その他の被洗浄物の洗浄面に接触わん曲させる。
この状態で、被洗浄物を回転させることなく回転ブラシ
を回転させて、前記各線状材で被洗浄物の付着物を除去
する。各線状材の径が、前記従来の回転ブラシを構成し
た糸状に細い繊維の径に比してかなり大きくて、各線状
材の被洗浄物に対する接触面積が大きくなり、かつ被洗
浄物に接して弾性変形した線状材の反発弾性が大きくな
るから、被洗浄物の付着物を効率よく分離することがで
きる。
【0023】線状材を1本ずつ間隔をおいて基体に立植
した回転ブラシでは、被洗浄物に線状材を接触させて各
線状材がわん曲した状態で各線状材にほぼ間隔が生じ
る。線状材の複数本をまとめて立植した回転ブラシで
も、その各線状材の本数は、前記従来の回転ブラシに束
状にして立植された糸状に細い繊維の本数に比して極め
て少ないから、被洗浄物に圧接されてわん曲した各線状
物にはほぼ間隔が生じ、各線状材が互いに圧接状態にな
ることは少なくなる。したがって、被洗浄物から分離し
た付着物は遠心力などで被洗浄物と回転ブラシから容易
に分離することが可能であり、かつ被洗浄物の洗浄面に
水を噴出させれば、その水で前記分離した付着物を一層
容易に被洗浄物と回転ブラシから分離することが可能で
ある。また、洗浄が終了したときに被洗浄物から分離し
た付着物が回転ブラシの線状材に再付着している場合で
も、その線状材に水などの洗浄液を吹付けることなど
で、線状材から付着物を容易に分離させることができ
る。このため、回転ブラシの衛生状態を常によい状態に
維持することが容易である。
【0024】本発明の請求項3の食器洗浄装置は、回転
ブラシを水力タービンで回転させて、その回転ブラシで
被洗浄物を洗浄する。そして、前記水力タービンは、水
で濡れることによる故障などの支障は生じない。したが
って、モータを使用する場合のように、モータの収容部
を水封するようなことが不要である。そして、回転翼に
衝突させた水は、回収して被洗浄物の洗浄などに再利用
することが可能であり、経済的に回転ブラシを回転させ
ることが可能である。
【0025】前記水力タービンにおいて、その回転翼に
回転ブラシのシャフトを直接固着して、その回転翼をケ
ーシングに収容する。そして、前記ケーシング内に噴出
して回転翼を回転させる水量と、そのケーシングから排
出する水量とをほぼ一致させて、ケーシング内に水を滞
留させ、この滞留水中で回転翼を回転させるように構成
した洗浄装置は、回転翼と共に前記滞留水が回転して、
回転翼の回転に対して滞留水が抵抗になるから、回転翼
の回転数が低下してトルクが大きくなる。したがって、
減速装置を特別に設けることが不要であり、水力タービ
ンの構成を簡素にすることが可能であり、かつ回転翼の
回転に伴って回転翼に振動が生じることがなくなり、回
転翼が静かにかつスムーズに回転する。
【0026】前記水力タービンと回転ブラシのシャフト
間に、歯車などを用いた減速装置を介在させて、水力タ
ービンで回転ブラシを回転させることも可能であり、こ
のときは比較的少ない水量で水力タービンの回転翼を回
転することができ、かつ大きなトルクをうることが容易
であり、回転ブラシによる洗浄効果を向上させることに
寄与する。
【0027】前記回転ブラシの基体に設けた水噴出孔か
ら水を噴出させるように構成した食器洗浄装置は、ケー
シング内に噴出して回転翼を回転させた水が、導水路と
給水路を経て水噴出孔から、回転ブラシが洗浄している
被洗浄物の洗浄部に噴出する。したがって、回転ブラシ
の線状材による前記被洗浄物の付着物の分離を回転ブラ
シから噴出した前記水が促進するとともに、被洗浄物か
ら分離した付着物を前記水が流動させて、それを被洗浄
物と回転ブラシから除去し、回転ブラシに付着物が再付
着することを防止する。そして、ケーシング内の水を回
転ブラシから噴出させるから、その構成を簡素にするこ
とが可能であり、かつその噴出させた水を凹形状などの
被洗浄物の洗浄面に適確に衝突させることができ、被洗
浄物の洗浄効率の向上に寄与する。また、この洗浄装置
は、前洗浄ノズルが噴出した水で、前記回転ブラシで洗
浄する前の被洗浄物の内面をあらかじめ洗浄するから、
回転翼を回転させた水を効率よく活用することができ、
かつ回転ブラシによる被洗浄物の洗浄で付着物の除去を
より充分に行うことが可能である。
【0028】本発明の請求項6の食器洗浄装置は、一対
のガイドレールに被洗浄物の両端部を載置し、それにコ
ンベアのフックを係止し間欠移送して押え部材で押えて
回転ブラシの上側に停止させる。そして、上下動手段で
水力タービンと共に回転ブラシを上昇させて、回転ブラ
シの線状材を被洗浄物に接触わん曲させて、水力タービ
ンで直接に回転ブラシを回転させて被洗浄物を洗浄す
る。洗浄が終わると上下動手段で回転ブラシを下降させ
て被洗浄物を移送することを反復する。水力タービンは
ケーシングに回転翼を収容して構成され、かつケーシン
グ内の滞留水と共に前記回転翼を回転させるから、その
回転数を適度に低下させることができ、減速装置は不要
である。
【0029】
【実施例】本発明の食器洗浄装置の第1実施例を図1〜
8について説明する。図1〜8において、1は洗浄用の
回転ブラシで、これは硬質のプラスチックで形成した断
面台形状で円板状の基体2にシリコンゴムからなる線状
材3を立植し形成されている。前記線状材3は直径が約
5mmの丸棒状に形成され、硬度が約50度であって、4
本ずつをまとめて基体2に立植している。基体2に対す
る線状材3の立植は、例えば、線状材3を二つ折りし
て、その折曲側端部を基体2に埋め込むなど任意であ
る。
【0030】前記各線状材3は、前記のように、直径が
約5mmと比較的大きく、そのそれぞれが弾性変形したと
きの反発弾性が大きいから、被洗浄物の内面に比較的強
く接触して付着物を除去することが可能である。したが
って、基体2の径方向にほぼむらなく配置して、4本ず
つまとめた各線状材3の間隔はかなり大きくして、粗に
立植すればたりる。4は基体2に突設した棒状の取付部
で、これに取付凹部5が形成されている。6は取付凹部
5に連通させて取付部4に、その軸線方向に形成された
支持溝で、その底部側端に回転ブラシ1の回転方向と逆
方向に折曲した係止部6aが形成されている。
【0031】7は前記取付凹部5に連通させて基体2に
設けられた水噴出孔、8は前記取付凹部5に端部を挿入
して基体2に取付られた回転ブラシ1のシャフトで、こ
れはパイプ状に形成されて、その軸線方向に貫通した給
水路9が形成されており、この給水路9が前記水噴出孔
7に連通している。10はシャフト8の端部外面に突設さ
れた係止ピンで、この係止ピン10を前記支持溝6に挿入
しかつ係止部6aに係止して、シャフト8と基体2を分離
可能に結合している。
【0032】11は前記回転ブラシ1を回転させる原動機
としての水力タービンで、その回転翼12の中心部にシャ
フト8の端部が貫通固着されている。前記回転翼12は図
3〜4に示したように、ステンレススチールからなる一
対の回転円板13a,13b の中心部が、ステンレススチール
製の円筒状の軸カラー14の両端に重ねて固着され、かつ
回転円板13a,13b の間に翼壁としてのステンレススチー
ルからなる複数の翼板15を架設状に固着し構成されてい
る。各翼板15は、図4に示したように、回転円板13a,13
b のほぼ接線方向に、かつ各翼板15の一端を回転円板13
a,13b の周縁部に位置させて、回転円板13a,13b の周方
向に並べて配置されており、互いに隣合った各翼板15の
回転円板13a,13b の外周縁に位置した端部側部分と他端
側部分とが、回転円板13a,13b の径方向で間隔をおいて
互いに重なっている。そして、回転円板13a,13b 間に放
射状に閉鎖板16を配置し、かつ前記各閉鎖板16を各翼板
15における回転円板13a,13b の中心側の端部と、その外
側に位置した各翼板15の端面に当接させ、互いに隣合っ
た翼板15間を閉鎖して、隣合った各翼板15間に水受凹部
17を形成して前記回転翼12が構成されている。前記回転
円板13a,13b と軸カラー14及び翼板15は、鋼材、鉄、し
んちゅうなどの合金その他の金属で形成することが可能
であるとともに、これらをプラスチックで形成すること
もできる。
【0033】18は水を溜めることが可能な方形のケーシ
ングで、これに回転翼12の全体を収容し、かつ回転翼12
を貫通突出したシャフト8の端部が、ケーシング18の底
板18a を貫通して底板18a に固着した軸受20a で支持さ
れている。19はケーシング18の開口部のふた板で、これ
を前記シャフト8が貫通し、かつふた板19に固着された
軸受20b でシャフト8が支持されている。21は回転翼12
の前記水受凹部17に向けて水を噴出し衝突させることが
可能に、ケーシング18の側壁を貫通して取付けられたノ
ズル、22は回転翼12の回転円板13a,13b の外周に沿って
ケーシング18内に立設された円形の水案内壁で、そのノ
ズル21と反対側の部分に放水開口部23が設けられてい
る。24は前記ノズル21が噴出した水を通過させるため
に、ノズル21と相対して水案内壁22に設けた通水孔であ
る。前記水案内壁22に設けた放水開口部23の位置は任意
であり、例えば、ノズル21の径方向の位置に設けること
も可能である。
【0034】前記ケーシング18の底板18a は回転翼12の
ほぼ全体を載置することが可能な範囲に設けて、放水開
口部23側における底板18a の端部に連通孔25が形成さ
れ、この連通孔25に連通させてふた板18a の外側に、前
記シャフト8に形成された給水路9の端部に連通する導
水路26が形成されている。したがって、ノズル21がケー
シング18内に噴出した水の一部が、導水路26と給水路9
を経て基体2の水噴出孔7から噴出する。27は放水開口
部23側でケーシング18に設けられた排水口で、これに排
水管28が接続されている。前記導水路26と給水路9を経
て水噴出孔7から噴出する水と排水口27から排出される
水の合計量を、ノズル21が噴出する水量とをほぼ同じに
設定して、ケーシング18内に水が滞留してほぼ充満状態
になるように構成されている。29はケーシング18に固着
突出した取付板である。
【0035】30は洗浄装置で、その洗浄室31を貫通して
平行状に間隔をおいて水平方向に断面L字形状の一対の
ガイドレール32a,32b が固定配置されており、このガイ
ドレール32a,32b に食器(被洗浄物)の両端部がスライ
ド可能に載置される。33a,33b はガイドレール32a,32b
の各下側に水平方向に配置されて間欠進行する一対のエ
ンドレスのチエンコンベアで、このチエンコンベア33a,
33b のそれぞれに間隔をおいて突設されたブラケット33
c,33d にフック34a,34b が上下方向に、かつガイドレー
ル32a,32b よりも上側に突出する長さに取付けられてい
る。したがって、ガイドレール32a,32b に両端部が載置
された被洗浄物を、それにフック34a,34b を係止してチ
エンコンベア33a,33b が間欠的に搬送する。
【0036】35は前記チエンコンベア33a,33b の各下側
に配置された上下動手段としてのスイング部材で、その
チエンコンベア33a,33b の進行方向と反対側の端部が、
チエンコンベア33a,33b の進行方向に対して直交方向に
設けられた支軸36で上下方向にスイング可能に支持され
ている。37は洗浄室31の上部に配置されたモータで、そ
のシャフトにカム38が固着されている。39は前記スイン
グ部材35の自由端部とカム38に各端部が固着されたワイ
ヤで、その中間部が複数のローラ40で支承されており、
モータ37によるカム38の回動で、前記スイング部材35を
上下にスイングさせ、かつ上方にスイングしたスイング
部材35はほぼ水平状態になる。そして、前記モータ37は
カム38でスイング部材35を上側にスイングさせた状態を
タイマー(図示省略)で設定時間維持することが可能に
構成されている。
【0037】前記スイング部材35の上に、水力タービン
11のケーシング18を載置し、取付板29でスイング部材35
に取付けている。したがって、スイング部材35が下方に
スイングすると、水力タービン11に取付けた回転ブラシ
1が前記ガイドレール32a,32b よりも下側に位置して、
ガイドレール32a,32b に載置した被洗浄物のスライドが
可能になる。スイング部材35が上方にスイングしてほぼ
水平状態になると、回転ブラシ1が上昇して線状材3
が、ガイドレール32a,32b 上で停止した被洗浄物に接触
し弾性変形でわん曲する。
【0038】41はガイドレール32a,32b の上側にスイン
グ部材35とほぼ相対して水平方向に配置された、被洗浄
物の上昇を防ぐ硬質プラスチックまたは金属からなる支
持板で、そのチエンコンベア33a,33b の進行方向と逆側
端部を上側に傾斜させて、被洗浄物が支持板41の下側に
スムーズに入ることを可能にしている。42は支持板41の
下面に固着された超高分子ポリエチレンからなる押えプ
レートで、その下面に接触した被洗浄物の回転を阻止
し、チエンコンベア33a,33b による移送時には被洗浄物
をスライドさせる。
【0039】43は押えプレート41の上面に固着立設され
た複数本の支持ロッド、44a,44b は洗浄室31内の上部に
垂下状に取付けられた一対の支持ボルト、45は支持ボル
ト44a,44b に架設状にかつスライド可能に取付けられた
支持材、45a,45b は支持材44の上下で支持ボルト44a,44
b のそれぞれに取付けられた調整ナット、46は支持材45
を貫通して固着された複数の支持パイプで、これらに前
記支持ロッド43のそれぞれがスライド可能に挿通され、
かつ支持ロッド43の各先端に支持ナット43a が取付けら
れている。47は押えプレート41と支持パイプ46間に取付
けられた付勢ばねで、これが押えプレート42を下方に付
勢している。したがって、前記各調整ナット45a,45b の
移動で支持ボルト44a,44b に対する支持材45の位置を調
整すると押えプレート42が上下動して、ガイドレール32
a,32b の上に載置した皿などの被洗浄物の高さに押えプ
レート42を対応させることが可能であり、かつ押えプレ
ート42による被洗浄物の加圧状態を調整することができ
る。前記押えプレート42を形成する素材は超高分子ボエ
チレンに限定することは不要であって、他の硬質や軟質
のプラスチックまたはゴムで形成することも可能であ
る。
【0040】48は前記ケーシング18に設けた排水管28を
延長し、かつ先端を上向きに折曲し形成した前洗浄ノズ
ル(図6参照)で、この前洗浄ノズル48が回転ブラシ1
よりも上流側に停止する被洗浄物の下に位置している。
50a,50b はスイング部材35よりもチエンコンベア33a,33
b の進行方向側でガイドレール32a,32b の上側とチエン
コンベア33a,33b の下側にそれぞれ配置された本洗浄ノ
ズル、51a,51b は仕上洗浄ノズル、52は洗浄装置30の被
洗浄物の入口、53は被洗浄物の出口、54は被洗浄物とし
ての皿である。前記前洗浄ノズル48は、ケーシング18に
連設することなく、所要の位置に固定的に配置して、そ
の前洗浄ノズル48とケーシング18の排水管28とをフレキ
シブルな配管で接続することも可能である。
【0041】上記のように構成した食器洗浄装置30は、
水力タービン11のノズル21から水を噴出させ回転翼12を
回転させて、シャフト8と共に回転ブラシ1を回転させ
る。すると、ケーシング18内に噴出して加圧された水の
一部が前洗浄ノズル48から噴出する。そして、モータ37
でカム38を回動させてスイング部材35と共に水力タービ
ン11を上下にスイングさせ、本洗浄ノズル50a,50b と仕
上洗浄ノズル51a,51bのそれぞれから洗浄水を噴出させ
る。一方、入口52でガイドレール32a,32b に下向きにし
た皿54の両端部を載置して、間欠進行するチエンコンベ
ア33a,33b のフック34a,34b を前記皿54に係止してガイ
ドレール32a,32b に沿って間欠移送し、その皿54を前洗
浄ノズル48と回転ブラシ1の各上位、及び本洗浄ノズル
50a,50bと仕上洗浄ノズル51a,51b の各間に順次に設定
時間ずつ停止させることを反復する。回転ブラシ1の上
側に位置するときの皿54は、押えプレート42の下側に入
り、付勢ばね46の弾力に抗して押えプレート42を上方に
やや移動させる。すなわち、前記付勢ばね46の反発弾性
で、皿54がガイドレール32a,32b にやや押付けられる状
態になっている。
【0042】したがって、前記のように停止した皿54の
内面を、まず前洗浄ノズル48から噴出する水で洗浄す
る。次に、押えプレート42に接した状態で皿54が停止す
ると、スイング部材35の上昇で回転ブラシ1の線状材3
が皿54の内面に接触して弾性変形でわん曲し回転して、
皿54の内面に比較的強固に付着した付着物も分離する。
同時に、ケーシング18内の加圧水の一部が、導水路26と
給水路9を経て基体2の水噴出孔7から噴出し皿54の内
面に衝突する。このため、水噴出孔7から噴出した水が
皿54の付着物の分離を容易化し、かつ皿54から分離した
付着物を流動させて、皿54及び線状材3と基体2から除
去する。
【0043】前記のように、回転ブラシ1が洗浄してい
るときの皿54は、押えプレート42で押えられているか
ら、上方に移動しないとともに、押えプレート42との摩
擦で回転もしない。回転ブラシ1が皿54の内面を設定時
間洗浄すると、スイング部材35の下方スイングで回転ブ
ラシ1が皿54から分離する。そして、チエンコンベア33
a,33b が、その皿54を間欠搬送して本洗浄ノズル50a,50
b 間に停止させるから、皿54の両面を本洗浄ノズル50a,
50b の洗浄液が洗浄する。本洗浄が終わった皿54は仕上
洗浄ノズル51a,51b 間に停止して、仕上洗浄ノズル51a,
51b が噴出する清浄な水で仕上洗浄されてから出口53に
出る。
【0044】この食器洗浄装置30は、前記のように、回
転ブラシ1を水力タービン11で回転させるから、モータ
を使用した場合のように防水及び配線の必要がなく、構
成が簡単になってコストを引き下げることが容易であ
る。そして、水力タービン11はケーシング18内に回転翼
12を収容して構成し、かつケーシング18内に滞留させた
水中で前記回転翼12を回転させるから、回転翼12に振動
などが生じることもなくスムーズに回転させることがで
きる。また、前記ケーシング18内の水が回転翼12の回転
に対して抵抗になって、回転翼12の回転数を低下させる
から、回転翼12の減速機構を設けることが不要であり、
コストの引き下げが可能である。
【0045】第1実施例の前記ケーシング18は方形であ
るが、回転翼12の外周縁に沿って円形の水案内壁22を設
けているから、回転翼12の回転に伴なうケーシング18内
の滞留水の流動は水案内壁22に沿って生じる。このた
め、前記滞留水はスムーズに流動するから、回転翼12の
スムーズな回転が可能であり、その回転数を適度に低下
させてトルクを大きくする。しかも、この第1実施例
は、回転翼12を構成した回転円板13a,13b と軸カラー14
及び翼板15のそれぞれをステンレンスチールで形成し
て、回転翼12の重量を比較的大きくしている。したがっ
て、ノズル21が噴出した水で回転させた回転翼12の回転
に、その重量ではずみがつく状態になるから、回転翼12
はよりスムーズにかつ静かに回転し、そのトルクも大き
くなる。このため、被洗浄物である皿54の内面に線状材
3が適度に圧接状態になっている回転ブラシ1を強力に
回転させて、皿54の付着物を効率よく適確に除去するこ
とが可能である。なお、ケーシング18の必要部分を円弧
状にして、前記水案内壁22を除くことも可能である。
【0046】前記回転翼12は回転円板13a,13b の間に翼
板15を配置し構成しているが、互いに隣合った前記翼板
15間の端部に袋状に閉鎖した水受凹部17を設けて、この
水受凹部17に向けてノズル21が水を噴出させて衝突させ
るから、その噴出水のエネルギーを回転翼12のトルクに
より効率よく変換することが可能である。そして、ケー
シング18の開口部をふた板19で閉鎖しているから、ケー
シング18内に滞留した水は加圧され、かつその加圧水の
一部が排水口27を経て前洗浄ノズル48から噴出する。こ
の前洗浄ノズル48が噴出した水で、前記回転ブラシ1で
洗浄する前の皿54の内面をあらかじめ洗浄するから、回
転翼12を回転させた水を効率よく活用することができ、
かつ回転ブラシ1による皿54の洗浄で付着物の除去をよ
り充分に行うことが可能である。前記排水口27から排出
した水は、他の用途に使用またはそのまま放水するなど
任意である。
【0047】前記ケーシング18内に滞留した加圧水の他
一部は、底板18a の端部の連通孔25に連通した導水路26
から、底板18a を貫通したシャフト9の給水路9を経て
基体2の水噴出口7から噴出して皿54の内面を洗浄す
る。このように、回転ブラシ1の線状材3で洗浄してい
る皿54を基体2から噴出する水でも洗浄する。したがっ
て、皿54の内面をより効率よく洗浄できるとともに、皿
54から除去した付着物を順次に流して、前記除去物を皿
54及び回転ブラシ1からも順次に除去する。そして、回
転ブラシ1の線状材3は直径5mm程度に大きく、前記除
去物は線状材3から容易に分離して流動して、線状材3
間に残るようなことを防ぐことが可能であるから、回転
ブラシ1の衛生状態を常によい状態にしておくことがで
きる。
【0048】なお、基体2に水噴出口7を設けることな
く、ケーシング18から排出する水の全量を排水口27から
排出することも可能である。この場合、ケーシング18に
導水路26を設けることも不要である。前記回転翼12にお
ける翼板15の配置構成は任意であって、例えば、シャフ
トの周面に放射状に翼板を突出させることも可能であ
る。そして、前記スイング部材35のスイング手段も任意
であって、エアシリンダなどでスイング部材35をスイン
グさせることもできる。基体2に対する線状材3の立植
も、例えば、線状材3を20〜30本程度を揃えて、台
形状の基体2の頂面部に立植し、斜面部に数本ずつを立
植するなど任意であって、被洗浄物の内面の洗浄に対し
て適するように立植すればたりる。基体2の形状も、被
洗浄物の断面形状に対応して形成するものであり、球面
状や棒状に形成することも可能である。前記ワイヤ39は
チエンなどのフレキシブルな任意の素材が使用できると
ともに、モータ37の位置を選定して直線の棒材でスイン
グ部材35をスイングさせることも可能である。
【0049】図9は第2実施例で、水力タービンのケー
シングにおける導水路に関する。この第2実施例は、ケ
ーシング18の底板18a 外側に、ケーシング18から独立さ
せてシャフト8の給水路9に連通する導水室26a が設け
られて、ケーシング18と導水室26a とを導水パイプ26b
で接続して、ケーシング18内に滞留した加圧水を導水パ
イプ26b と導水室26a を経てシャフト8の給水路9に給
水するように構成している。ケーシング18のふた板19と
導水室26a とを導水パイプ26b で接続することも可能で
ある。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、同
符号を付して示した。
【0050】図10は第3実施例で、ケーシングの導水路
に関する。この第3実施例は、前記第1実施例における
導水路26を設けることなく、シャフト8の給水路9の端
部をケーシング18の外部に開口する。そして、ケーシン
グ18に接続した導水パイプ26b の先端に水噴出ノズル26
c が接続されて、その水噴出ノズル26c を前記給水路9
の端部に臨ませている。すなわち、水噴出ノズル26c が
噴出した水を給水路9を経て回転ブラシ(図示省略)の
水噴出孔から噴出させるものである。他の構成は前記第
1実施例と同じであるから、同符号を付して示した。
【0051】なお、前記導水パイプ26b の端部をケーシ
ング18に接続することなく、水噴出ノズル26c を給水路
9の開口端部に臨ませて導水パイプ26b をケーシング18
に取付ける。そして、導水パイプ26b にホースなどのフ
レキシブルなパイプを介してポンプまたは水道パイプを
接続して、ポンプで加圧した水または水道水を水噴出ノ
ズル26c から給水路9に噴出させることも可能である。
【0052】図11は第4実施例を示すものであり、前記
水力タービンに関する。この水力タービン11は、そのケ
ーシング18の開口部をふた板19で閉鎖して、ふた板19に
水噴出パイプ55が立設され、かつこの水噴出パイプ55の
先端が回転ブラシ1で洗浄する皿54の内部に向けられて
いる。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、同
符号を付して示した。この水力タービン11は、ノズル21
が噴出してケーシング18内に滞留した水中で回転翼12を
回転させる。そして、ケーシング18内に滞留した加圧水
の一部が前記水噴出パイプ55から噴出し、回転ブラシ1
が洗浄している皿54の内部に入って、皿54から分離した
食品その他の付着物を流動させて皿54から除去する。し
たがって、この第2実施例は、前記第1実施例における
導水路26及び基体2の水噴出孔7を設けていない。前記
水噴出パイプ55は容部19a の側壁などに設けることも可
能である。他の構成は前記第1実施例と同じであるか
ら、同符号を付して示した。
【0053】図12は第5実施例であって、水力タービン
を上下動させるスイング部材に関する。図12において、
35a はスイング部材で、その中間部が支軸56で支持され
て上下方向にスイング可能に構成されている。そして、
スイング部材35a の端部上面に水力タービン11が、他端
にローラ58がそれぞれ取付けられている。59はローラ58
を下側から支持して回転するように設けられた円形カム
で、その外周一部に支持凹部59a が形成されている。60
はスイング部材35a のローラ58側を下方に付勢した付勢
ばねである。前記付勢ばね60は重りに変えることも可能
である。
【0054】前記第5実施例は、付勢ばね60で付勢され
たスイング部材35a のローラ58が円形カム59の支持凹部
59a に位置したときに水力タービン11と回転ブラシ1が
上昇して、回転ブラシ1が被洗浄物を洗浄する。円形カ
ム59が回転して、その大径部にローラ58が位置すると、
円形カム59がローラ58を介してスイング部材35a を下方
にスイングさせて、回転ブラシ1を被洗浄物から分離さ
せる。
【0055】図13は第6実施例であり、この実施例も前
記スイング部材に関し、スイング部材35a の中間部が支
軸56で支持されて、そのスイング部材35a の端部に水力
タービン11が取付けられ、かつ重り60a を取付けてスイ
ング部材35a を下方に付勢している。そして、スイング
部材35a の他側側に、スイング部材35a を上側から支持
する回転カム59が回転可能に設けられている。59a は回
転カム59の一部に突設された支持突部で、これに支持ロ
ーラ59b が取付けられている。他の構成は前記第1実施
例と同じであるから、同符号を付して示した。前記重り
60a はばねに変えることも可能である。この実施例は、
重り60a の重量と回転カム59とでスイング部材35a を上
下にスイングさせて、回転ブラシ1を被洗浄物に接触さ
せ、かつそれから分離させる。
【0056】図14は第7実施例であり、被洗浄物の押え
部材に関する。図14において、41aは被洗浄物の押え
板、43は押えプレート41の上面に固着立設された複数本
の支持ロッド、44a,44b は垂下状に設けられた一対の支
持ボルトで、これらに架設状にかつスライド可能に支持
材45が取付けられている。そして、支持材45の上下両側
で支持ボルト44a,44b に調整ナット45a,45b が取付けら
れている。46は支持材45を貫通して固着された複数の支
持パイプで、これらに各支持ロッド43がスライド可能に
挿通され、かつ支持ロッド43の各先端に支持ナット43a
が取付けられている。47は押え板41a を下方に付勢する
付勢ばね、61は押え板41a の下側面に一部を重ねて配置
された自由に進行するエンドレスのベルトコンベアで、
押え板41aの両側でベルトコンベア61を支持した一対の
支持ロール62a のそれぞれは、上下動可能に設けられて
下方にスプリング63で付勢されている。62b もベルトコ
ンベア61の支持ロール、54は被洗浄物としての皿であ
る。
【0057】前記第7実施例は、ガイドレール(図示省
略)でガイドされて間欠的に搬送された皿54がベルトコ
ンベア61の下側に位置すると、その皿54の搬送に従って
ベルトコンベア61も進行する。この状態で皿54が押え板
41a の下側に入って、押え板41a で押えられた状態で停
止すると、回転ブラシ(図示省略)が上昇して皿54を洗
浄する。洗浄が終わって、洗浄ブラシが下降すると皿54
が搬送されるから、同時にベルトコンベア61も進行す
る。このように、押え板41a で押えられた皿54はベルト
コンベア61と共に進行するから、押え板41a に対して皿
54をスムーズに進行させることが可能である。
【0058】図15は第8実施例であり、被洗浄物の押え
部材に関する。図15において、41bは押え板であり、そ
の長さ方向の両端に幅方向に長い支持ロッド64a,64b が
固着されている。65a,65b は支持板で、その各上部側に
形成されたV字形状の支持凹部66a,66b に前記支持ロッ
ド64a,64b の各端部が挿入されている。すなわち、押え
板41b を支持ロッド64a,64b で上下動可能に支持してい
る。67は押え板41b の上面に取付けられた重りである。
この押え板41b は、重り67の重量に抗して押え板41b を
やや持ち上げる状態にして、その下側に搬送された被洗
浄物が入り、かつその状態で搬送されて停止する。被洗
浄物が回転ブラシ(図示省略)で洗浄されると、被洗浄
物は搬送されて押え板41b の下側を通過するものであ
る。この押え板41b 、構成が簡単であり、コストの引き
下げが容易である。重り67は、付勢ばねに変えることも
可能である。前記支持凹部66a,66b はU字形状に形成す
るなど、その形状は任意であって、支持ロッド64a,64b
が上下動することが可能な深さに形成すればたりる。
【0059】図16は第9実施例を示し、前記第1実施例
におけるチエンコンベアに関する。図16において、32a,
32b は平行状に配置された一対のガイドレールで、その
各外側に間隔をおいて平行状に一対のエンドレスのチエ
ンコンベア33a,33b が配置されて、このチエンコンベア
33a,33b からガイドレール32a,32b に載置する状態に突
部されたブラケット33c,33d に、ガイドレール32a,32b
に載置された被洗浄物に係止されるフック34a,34b が下
向きに突設されている。他の構成は前記第1実施例と同
じであるから、同符号を付して示した。前記チエンコン
ベア33a,33b のフック34a,34b による被洗浄物の搬送は
前記第1実施例と同じである。この第1実施例と第2実
施例から明らかなように、ガイドレール32a,32b に関す
る構成は任意にすることが可能である。
【0060】図17は第10実施例を示し、水力タービンに
関する。68は減速装置で、その第1歯車69に固着された
支軸70が、水力タービン11の回転翼12に固着され、かつ
前記第1歯車69にかみ合った第2歯車71にシャフト8が
固着されている。そして、基体2にシリコンゴムの線状
材3を立設してなる回転ブラシ1が前記シャフト8に取
付けられている。他の構成は前記第1実施例と同じであ
るから、同符号を付して示した。
【0061】前記第10実施例の水力タービン11は、減速
装置68を介して回転翼12で回転ブラシ1を回転させるか
ら、比較的少量の水で回転翼12を十分に回転させること
が可能であるとともに、大きなトルクをうることが可能
である。したがって、回転ブラシ1を適当な速度で強力
に回転させて被洗浄物の付着物を効率よく除去すること
が可能である。また、前記のように、使用水量が比較的
少ないから、例えば、前記第1実施例の洗浄装置におけ
る仕上洗浄ノズル51a,51b が噴出する水量は比較的少な
いが、この仕上洗浄ノズル51a,51b が噴出した水を回収
し。その水をポンプで水力タービン11に圧送して、回転
翼12を回転させることも可能であり、水を有効に使用で
きる。
【0062】図18は第11実施例の洗浄装置を示す。図18
において、73は水槽で、その底板を貫通してシャフト8
が立設されて、そのシャフト8の上端に回転ブラシ1が
取付けられ、かつ水槽73の底部外側に突出したシャフト
8の部分に原動機74が取付けられている。前記回転ブラ
シ1は、硬質プラスチックなどからなる基体2に線状材
3を立植してなるものであり、前記線状材3は、ウレタ
ンゴムで1辺が4mm程度の断面方形に形成されている。
前記原動機74として、前記第1実施例または第10実施例
に示したような水力タービンまたはモータを使用する。
【0063】前記第11実施例の洗浄装置は、水槽73内に
注水した状態で原動機74で回転ブラシ1を回転させる。
そして、手で持って下向きにした被洗浄物の内面を、回
転している回転ブラシ1の線状材3に軽く押し付ける状
態にして、線状材3で洗浄する。前記線状材3を断面方
形にしているから、そのエッジによる被洗浄物の付着物
除去作用も生じるから、付着物をより効率よく除去する
ことが可能である。この第11実施例の洗浄装置で洗浄し
た被洗浄物を、再度前記第1実施例で示した洗浄装置で
洗浄するようにすることも可能である。
【0064】図19〜20は前記回転ブラシの変形図であ
る。図19〜20において、80はシリコンゴムなどで形成し
たテープ状の洗浄材で、その幅方向の両端部を除いて幅
方向に長いスリット81が洗浄材80の長さ方向に間隔を形
成されている。この洗浄材80の複数を円形状の基体82の
径方向にし、かつ中間部を基体82の表面から浮かして両
端部を基体82に取付けて回転ブラシ83が形成されてい
る。84は洗浄材80を基体82に固定した線材などの締付け
材である。85は基体82に取付けられたシャフトで、この
シャフト85を水力タービンまたはモータで回転させて、
前記第1実施例のようにして被洗浄物を洗浄する。すな
わち、前記洗浄材80に被洗浄物の内面などを軽く押し付
けるようにすると、洗浄材80は多数のスリット81で分割
されているから、スリット81間の各部分が弾性変形で変
形して被洗浄物の面にほぼむらなく接触する。また、各
スリット81のエッジも被洗浄物の面に接触する。したが
って、回転ブラシ83の回転でスリット81間の部分が被洗
浄物の付着物を掻き落とす状態にして分離するから、被
洗浄物の付着物を効率よく除去することが可能である。
スリット81は切目にすることも可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明の請求項1の食器洗浄装置は、上
記のように、断面形状において4〜8mm程度で柔軟性
を有し弾性変形が可能なゴム系からなる線状材を基体に
立植して回転ブラシが構成されている。したがって、被
洗浄物に、前記線状材を軽く圧接して弾性変形でわん曲
させると、線状材と被洗浄物との接触面積が大きくな
り、かつ線状材の反発弾性が比較的大きくて被洗浄物に
強く接触するから、この回転ブラシの回転で被洗浄物の
付着物を効率よく除去することができる。また、線状材
が前記のように比較的大きいから、その複数本をまとめ
て立設した場合も、各線状材の立植状態が、前記従来例
の回転ブラシの糸状に細い繊維の立植状態に比してかな
り粗になる。このため、被洗浄物から除去した付着物
が、各線状材の間に入って分離が困難になるようなこと
がなく、回転時の遠心力や洗浄で容易に分離するから回
転ブラシを常に衛生的な状態で使用することができる。
【0066】この場合、被洗浄物を前記回転ブラシで洗
浄し、かつその被洗浄物をノズルが噴出する洗浄液で洗
浄するから、被洗浄物の付着物をより効率よく除去する
ことができる。
【0067】本発明の請求項2の食器洗浄装置は、被洗
浄物を洗浄する回転ブラシを水力タービンで回転させる
ものである。したがって、前記従来例のように、回転ブ
ラシをモータで回転する場合のように防水処理が不要で
あるととともに、水に起因する故障のおそれもなく、水
力タービンの維持管理が容易である。そして、水力ター
ビンは構造が簡単になるから、そのコストを引き下げる
ことも容易である。
【0068】本発明の請求項3の食器洗浄装置は、回転
ブラシを回転させる水力タービンの回転翼の全体をケー
シングに収容し、かつ前記回転翼に衝突させた水をケー
シング内に滞留させて、その滞留水と共に回転翼を回転
させる。したがって、回転翼の回転数を前記水の抵抗で
減少させることができ、減速装置を設けることが不要で
あるから、そのコストを引き下げることが可能である。
また、滞留させた水と共に回転翼を回転させるから、回
転翼にはずみがついてトルクが大きくなり、かつ振動な
どが生じることを防いで、静かに運転することが可能で
ある。
【0069】この場合、回転ブラシのシャフトをパイプ
状にして、シャフトに給水路を形成するとともに、この
給水路に連通させて回転ブラシの基体に水噴出孔を設け
る。そして、前記回転ブラシを回転させる水力タービン
のケーシングの開口部をふた板で閉鎖し、そのケーシン
グ内の滞留水を加圧することを可能にして、その加圧水
の一部を前記シャフトの給水路を経て前記基体の水噴出
孔から噴出させる。すなわち、回転ブラシで被洗浄物を
洗浄しながら、その被洗浄物の洗浄面を基体から噴出す
る水で洗浄する。したがって、回転ブラシによる被洗浄
物の洗浄をより効率よく行うことが可能であり、かつ被
洗浄物から除去した付着物を前記水で順次に効率よく流
動させて、被洗浄物及び回転ブラシから除去することが
可能であるから、回転ブラシの衛生状態をよい状態に維
持することが容易である。そして、ケーシング内の加圧
水の一部をシャフトの給水路を経て回転ブラシから噴出
させるから、その構成を簡素にすることが可能である。
また、前記回転ブラシの線状材としては、断面形状にお
いて4〜8mm程度で柔軟性を有し弾性変形が可能なゴ
ム系を使用する(請求項4)。
【0070】本発明の請求項5の食器洗浄装置は、前記
回転翼を構成する各翼壁を、一対の回転板のほぼ接線方
向に配置して、隣合った各翼壁の端部間に水受凹部を構
成し、この水受凹部に向けてノズルから噴出した水を噴
出させる。したがって、ノズルから噴出する水のエネル
ギーを回転翼の回転力に効率よく変換することができ、
回転ブラシを強力に回転して被洗浄物を効率よく洗浄す
ることができる。
【0071】本発明の請求項6の食器洗浄装置は、間隔
をおいた平行状の一対のガイドレールに両端部を載置し
た被洗浄物を、一対のコンベアに立設したフックで間欠
移送して、その被洗浄物を押え部材の下側に停止させ
る。この押え部材で押えて支持した被洗浄物に回転ブラ
シの線状材を接触わん曲させ、かつ回転ブラシを回転さ
せて前記被洗浄物を洗浄する。したがって、被洗浄物を
連続的に効率よく洗浄することが可能である。また、前
記回転ブラシを水力タービンで回転させるから、その構
成を簡素にすることができ、コストの引き下げが容易で
ある。しかも、前記水力タービンの回転翼はケーシング
内に収容され、このケーシング内にノズルから噴出した
水を滞留させて、その水中で前記回転翼を回転させるか
ら、前記水の抵抗で回転翼の回転数を低下させることが
でき、減速装置が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の回転ブラシの一部を断面し
た正面図である。
【図2】第1実施例の回転ブラシの平面図である。
【図3】第1実施例の水力タービンの断正面図である。
【図4】第1実施例の水力タービンの平面図である。
【図5】第1実施例の洗浄装置の正面図である。
【図6】第1実施例の洗浄装置のスイング部材の正面図
である。
【図7】第1実施例の洗浄装置の押えプレートの正面図
である。
【図8】第1実施例の洗浄装置の押えプレートの拡大側
面図である。
【図9】第2実施例の水力タービンの正面図である。
【図10】第3実施例の水力タービンの正面図である。
【図11】第4実施例の水力タービンの正面図である。
【図12】第5実施例のスイング部材の正面図である。
【図13】第6実施例のスイング部材の正面図である。
【図14】第7実施例の押え板の正面図である。
【図15】第8実施例の押え板の正面図である。
【図16】第9実施例の洗浄装置のチエンコンベアの側
面図である。
【図17】第10実施例の水力タービンの正面図である。
【図18】第11実施例の洗浄装置の断正面図である。
【図19】回転ブラシの変形例の平面図である。
【図20】図19の断正面図である。
【符号の説明】
1:回転ブラシ、2:基体、3:線状材、7:水噴出
孔、8:シャフト、9:給水路、11:水力タービン、1
2:回転翼、13a,13b :回転円板、15:翼板、18:ケー
シング、19:ふた板、21:ノズル、22:水案内壁、27:
排水口、32a,32b :ガイドレール、33a,33b :チエンコ
ンベア、34a,34b :フック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 弘 奈良県大和郡山市今国府町6−3 株式 会社 中西製作所 奈良工場内 (56)参考文献 特開 昭64−37920(JP,A) 特開 平5−228449(JP,A) 特開 昭62−211005(JP,A) 実開 昭62−181232(JP,U) 実開 平3−105330(JP,U) 実開 昭61−100227(JP,U) 実開 平3−20957(JP,U) 特公 平4−66672(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/39 A46B 13/06 A47L 15/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物に接触、回転させて、その被洗
    浄物を洗浄する回転ブラシを備えた食器洗浄装置におい
    て、断面形状において4〜8mm程度で柔軟性を有し弾
    性変形が可能なゴム系からなる線状材を基体に立植して
    前記回転ブラシが構成され、回転ブラシを水力タービン
    で回転させ、搬送手段で被洗浄物を搬送する間に、被洗
    浄物に洗浄液を吹付ける洗浄ノズルが前記回転ブラシと
    別位置に設けられ、更に、間隔をおいて配置された一対
    の回転円板の間に翼壁を配置して前記水力タービンの回
    転翼が構成され、かつ前記翼壁の複数が前記回転円板の
    接線方向にされ、その各一端を回転円板の外周縁部に位
    置させて回転円板の周方向に間隔をおいて並べられ、か
    つ隣合った各翼壁における回転円板の外周縁に位置した
    端部側部分と他端側部分とを回転円板の径方向で順次に
    重ねて配置され、回転円板の周方向で隣合った翼壁間に
    閉鎖された水受凹部を形成して前記回転翼が構成され、
    各回転円板の外周縁に沿って水案内壁が配置され、この
    水案内壁に設けた通水孔から前記水受凹部にノズルから
    噴出した水を衝突させ、前記水案内壁の一部に放水開口
    部を設けて前記水力タービンが構成されたことを特徴と
    する食器洗浄装置。
  2. 【請求項2】 被洗浄物に接触、回転させて、その被洗
    浄物を洗浄する回転ブラシを備えた食器洗浄装置におい
    て、断面形状において4〜8mm程度で柔軟性を有し弾
    性変形が可能なゴム系からなる線状材を基体に立植して
    前記回転ブラシが構成され、前記回転ブラシを水力ター
    ビンで回転させ、更に、搬送手段で被洗浄物を搬送する
    間に、被洗浄物に洗浄液を吹付ける洗浄ノズルが前記回
    転ブラシと別位置に設けられ、前記回転ブラシを、断面
    凹形状の前記被洗浄物の内面に接触、回転させて、その
    被洗浄物を洗浄する一方、前記水力タービンは、前記回
    転ブラシに取付けたシャフトを回転させるように構成さ
    るとともに、間隔をおいて配置された一対の回転円板
    の間に翼壁を配置して前記水力タービンの回転翼が構成
    され、かつ前記翼壁の複数が前記回転円板の接線方向に
    され、その各一端を回転円板の外周縁部に位置させて回
    転円板の周方向に間隔をおいて並べられ、 かつ隣合った
    各翼壁における回転円板の外周縁に位置した端部側部分
    と他端側部分とを回転円板の径方向で順次に重ねて配置
    され、回転円板の周方向で隣合った翼壁間に閉鎖された
    水受凹部を形成して前記回転翼が構成され、各回転円板
    の外周縁に沿って水案内壁が配置され、この水案内壁に
    設けた通水孔から前記水受凹部にノズルから噴出した水
    を衝突させ、前記水案内壁の一部に放水開口部を設けて
    前記水力タービンが構成されたことを特徴とする食器洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 被洗浄物に接触、回転させて、その被洗
    浄物を洗浄する回転ブラシを備えた食器洗浄装置におい
    て、前記回転ブラシのシャフトに水力タービンの回転翼
    が直接固着されて、水を溜めることが可能なケーシング
    内に前記回転翼が収容され、そのケーシングの側壁を貫
    通して回転翼に水を衝突させるノズルが配置されてケー
    シングに排水部が設けられ、かつノズルからケーシング
    内に噴出する水量と排水部から排出する水量とをほぼ一
    致させ、かつケーシング内に水を滞留させて、その滞留
    した水中で前記回転翼を回転させるよう構成され、更
    に、前記回転ブラシのシャフトをパイプ状にして、シャ
    フトの軸線方向に給水路が形成され、かつ前記回転ブラ
    シを構成した基体の線状材立植面に開口させて基体に水
    噴出孔を設けるとともに、前記水噴出孔をシャフトの給
    水路に連通させ、前記シャフトに固着した回転翼がケー
    シングに収容されて、そのケーシングの開口部がふた板
    で閉鎖され、前記ケーシングから独立してケーシングに
    連通させた導水路が形成され、この導水路の水を前記シ
    ャフトの回転翼側の給水路の端部に供給して、ケーシン
    グ内の加圧水の一部を給水路を経て水噴出孔から噴出さ
    せ、前記回転ブラシで洗浄している被洗浄物を水噴出孔
    から噴出する水で洗浄するように構成する一方、前記加
    圧水の一部を前記排水部を経て洗浄ノズルから噴出さ
    せ、この洗浄ノズルが噴出した水で、前記回転ブラシで
    洗浄する前の被洗浄物をあらかじめ洗浄するように構成
    したことを特徴とする食器洗浄装置。
  4. 【請求項4】 断面形状において4〜8mm程度で柔軟
    性を有し弾性変形が可能なゴム系からなる線状材を基体
    に立植して前記回転ブラシが構成された請求項3記載の
    食器洗浄装置。
  5. 【請求項5】 間隔をおいて配置された一対の回転円板
    の間に翼壁を配置して前記水力タービンの回転翼が構成
    され、かつ前記翼壁の複数が前記回転円板の接線方向に
    され、その各一端を回転円板の外周縁部に位置させて回
    転円板の周方向に間隔をおいて並べられ、かつ隣合った
    各翼壁における回転円板の外周縁に位置した端部側部分
    と他端側部分とを回転円板の径方向で順次に重ねて配置
    され、回転円板の周方向で隣合った翼壁間に閉鎖された
    水受凹部を形成して前記回転翼が構成され、各回転円板
    の外周縁に沿って水案内壁が配置され、この水案内壁に
    設けた通水孔から前記水受凹部にノズルから噴出した水
    を衝突させ、前記水案内壁の一部に放水開口部を設けて
    前記水力タービンが構成された請求項3または4に記載
    の食器洗浄装置。
  6. 【請求項6】 被洗浄物両端が載置される一対のガイド
    レールが間隔をおいて平行状に配置され、かつ各ガイド
    レールと平行状態で間欠的に進行する一対のエンドレス
    のコンベアが配置されて、前記ガイドレールに載置され
    た被洗浄物に係止されるフックが前記各コンベアに間隔
    をおいて突設され、前記一対のガイドレール間上側に水
    平方向に、ガイドレールに載置された前記被洗浄物を押
    える押え部材が配置され、断面形状において4〜8mm
    程度で柔軟性を有し弾性変形が可能なゴム系からなる線
    状材を基体に立植してなる回転ブラシに取付けたシャフ
    トが水力タービンの回転翼に固着されて、水を溜めるこ
    とが可能なケーシング内に前記回転翼が収容され、前記
    ケーシングの側壁を貫通して回転翼に水を衝突させるノ
    ズルが設けられ、かつ前記水を排出する排水部がケーシ
    ングに形成されて、ノズルからケーシングに噴出する水
    量と排水部から排出する水量とをほぼ一致させ、かつケ
    ーシング内に水を滞留させて、その滞留水中で前記回転
    翼を回転させるように前記水力タービンが構成され、こ
    の水力タービンが前記押え部材の下側に相対して上下動
    手段に取付けられ、水力タービンと共に回転ブラシを上
    下動させて、前記押え部材の下面で支持された被洗浄物
    に回転ブラシの線状材を接触させ、かつ分離させる一
    方、搬送手段で被洗浄物を搬送する間に、被洗浄物に洗
    浄液を吹付ける洗浄ノズルが前記回転ブラシと別位置に
    設けられたことを特徴とする食器洗浄装置。
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