JP3016605U - 食器などの洗浄装置 - Google Patents

食器などの洗浄装置

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JP3016605U
JP3016605U JP1995002122U JP212295U JP3016605U JP 3016605 U JP3016605 U JP 3016605U JP 1995002122 U JP1995002122 U JP 1995002122U JP 212295 U JP212295 U JP 212295U JP 3016605 U JP3016605 U JP 3016605U
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cleaned
water
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rotary
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憲秀 山田
浩二 丹生
清英 平田
弘 杉田
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株式会社中西製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被洗浄物の内面を効率よく洗浄することがで
き、かつ衛生状態の維持が容易な回転ブラシを備えた食
器などの洗浄装置をうる。 【構成】 直径が約5mmの丸棒状に形成されたシリコン
ゴムからなる線状材3の複数本ずつをまとめて、被洗浄
物の内面形状に適合する基体2に分散立設して回転ブラ
シ1が構成され、基体2がシャフト8の先端にねじ6で
進退可能に取付けられ、かつ基体2をシャフト8にロッ
クするロックナット10をねじ6にかみ合わせている。シ
ャフト8の他端に水力タービン11の回転翼12が固着され
ている。被洗浄物を間欠的に搬送するチエンコンベアの
下側に、前記回転ブラシ1が上向きにして上下動可能に
配置されている。そして、回転ブラシ1の線状材3を被
洗浄物の内面を接触させて洗浄する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、陶器やガラス、プラスチック、アルミニウムやステンレススチール などからなる皿や茶碗などの食器のように、食事または調理などに使用した断面 が凹形状などの被洗浄物を洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食器などのように食事または調理などに使用される断面がほぼ凹形状の被洗浄 物の洗浄装置として、例えば、特開昭64−37920号公報に開示されたもの が知られている。この食器などの洗浄装置は、洗浄する食器などのほぼ凹形状の 内面に接触する形状に形成された回転ブラシが、その繊維を上向きにしかつ前記 回転ブラシを支持したシャフトをインナースプラインで支持し、前記シャフトを 上下動させるシリンダーを設ける。また、前記インナースプラインをギアを介し て回転させるモータを設けて前記回転ブラシを回転させる。そして、前記回転ブ ラシの上側に、重ねた複数枚の食器の1枚ずつを落下させる食器自動分離供給装 置が配置されるとともに、回転ブラシで洗浄した前記1枚ずつの食器を所要の場 所に移送する搬出シュートが配置されている。前記搬出シュートには、回転ブラ シが通過する開口部が設けられるとともに、その開口部を開閉する開閉板が設け られたものである。
【0003】 前記回転ブラシを用いた洗浄装置は、回転ブラシを上昇させて、開いた開口部 から搬出シュートの上側に位置させて、その回転ブラシに前記食器自動分離供給 装置が1枚の食器を供給する。そして、回転ブラシの回転で前記食器の内面を洗 浄する。食器の洗浄が終わると、回転ブラシが降下するとともに、開閉板が開口 部を閉鎖するから、前記洗浄が終わった食器を搬出シュートが搬出することを反 復する。
【0004】 前記公開公報には前記回転ブラシの構成について、図面に示された回転ブラシ の表面に細かい点が表示されているのみであるが、実開昭59−171661号 公報に食器洗浄用回転ブラシが開示されている。この回転ブラシは、食器の洗浄 面にほぼ適合する形状の円形の基体の全表面に束状にした繊維をやや間隔をおい て立植している。この回転ブラシは、前記繊維を食器の洗浄面に接触させた状態 で回転させて、食器洗浄面の付着物を分離する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記特開昭64−37920号公報に開示された食器などの洗浄装置は、食器 などの付着物の分離を回転ブラシで行うから、洗浄液を食器などに吹付けるのみ の洗浄装置に比して、付着物を効率よく分離することができる。しかし、回転ブ ラシが、実開昭59−171661号公報に開示されたように、かなり多数本の 繊維を束状にし基体に立植したものであり、かつ前記束状の各繊維はかなり小さ い間隔で密植されている。したがって、食器などから分離した食品などが各繊維 間などにはまり込むことが生じ、かつこのように各繊維間などに分離した食品な どがはまり込むと、その食品などを細い多数の各繊維が挾持する状態になる。こ のため、回転ブラシを洗浄する程度では、前記はまり込んだ食品などを回転ブラ シから十分に分離することが困難であるから、回転ブラシの洗浄などに要する手 間が多くなり、また、雑菌の発生などのおそれが大きくて非衛生的になる課題が ある。各繊維は糸状に細いものであるから、食器などの洗浄を反復すると倒伏し て洗浄効果が低下しやすく寿命が比較的短い課題もある。
【0006】 前記回転ブラシの駆動をモータで行っており、かつ回転ブラシで食器などを洗 浄しても、回転ブラシで洗浄した食器の仕上げ洗浄などに洗浄液が使用される。 そして、前記モータは湿気を嫌うから、モータに防水処理をして、モータが湿気 で影響されることをなくすることが必要であって、その構成が複雑になるなどの 課題がある。
【0007】 本考案は、食器などの洗浄面に付着した食品などの付着物を食器から分離した ときに、その分離した食品などが食器に再付着することなく、順次に容易に分離 して衛生状態の維持が容易な回転ブラシを備え、かつその回転ブラシの駆動にモ ータを使用しない食器などの洗浄装置をうることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の食器などの洗浄装置は、搬送手段で被洗浄物を搬送する間に上下動し して前記被洗浄物に接触、回転し、その被洗浄物を洗浄する回転ブラシがシャフ トの先端に取付けて設けられた食器などの洗浄装置において、硬度が45〜70 度のシリコンゴムまたはプラスチックで、径または厚さが2mm程度よりも大きく 形成された柔軟性を有し弾性変形が可能な線状材を基体に立植して前記回転ブラ シが構成され、かつ前記シャフトの先端側の部分にねじが設けられて、シャフト の先端に前記ねじで回転ブラシの基体が進退可能に取付けられるとともに、その 基体よりもシャフトの基端側で前記ねじにかみ合わせて回転ブラシをロックする ロックナットが設けられ、シャフトを回転させる水力タービンが設けられたこと を特徴とする。
【0009】 前記回転ブラシの線状材を構成するプラスチックとしては、ポリウレタン、ポ リエチレン、ポリプロピレンなどの適度の柔軟性を有して弾性変形が可能な任意 のプラスチックを使用することが可能である。シリコンゴムまたはプラスチック で形成する線状材の断面形状は、丸またはほぼ正方形や長方形の板状、三角形、 五角形、六角形などの角形にするなど任意であり、その大きさは直径または厚さ が2〜12mm程度であり、好ましくは3mmまたは4〜8mm程度である。2mmよりも 小さくなると、回転時の遠心力で倒伏して洗浄効果が低下する。この線状材の硬 度は、前記のように45〜70度であって、その直径などが小さいときは高く、 大きいときは低くするものであり、好ましくは45〜55度程度である。
【0010】 線状材の長さは、被洗浄物の洗浄面に接触してわん曲させるのに適する長さに 設定するものであって、線状材の硬度や大きさなどの条件に対応して任意に設定 する。線状材を複数本まとめて基体に立植するときは、各独立した線状材の複数 を揃えて立植できるが、線状材を形成する素材のブロックを、その端部を残して 平行状に切断して複数の線状材を形成する。そして、前記切断していないブロッ クの端部を基体に立植することも可能である。
【0011】 前記線状材を立植する基体の形状は、被洗浄物の形状に対応させるものであっ て、断面台形や球面状、棒状などに形成して、その表面に立植した線状材を被洗 浄物の洗浄面全体にむらなく接触させることが可能な形状に形成する。基体は硬 質系のプラスチックまたはアルミニウムなどの金属や木材で形成する。
【0012】 前記回転ブラシの基体に対する前記線状材の立植の位置と本数は、被洗浄物を むらなく洗浄することが可能に設定するものであり、1本ずつまたは複数本ずつ をまとめて間隔をおいて立植する。線状材を複数本ずつをまとめて立植するとき の本数は、2〜15本程度を間隔をおいて立植、または更に多数本の線状材、例 えば、20〜30本をまとめて基体の1箇所または数箇所に立植するなど任意で ある。また、大きさが異なる線状材を組合わせて使用することも可能である。こ のように、線状材の複数本をまとめて立植するときにおいて、まとめる本数は、 線状材の硬度や大きさ、長さなど、または被洗浄物の形状などの諸条件に対応し て選定するものであって、皿などの食器その他を洗浄するときに、その被洗浄物 の洗浄面に弾性変形で沿うことが可能な本数を選定する。
【0013】 基体に対する線状材の立植手段は任意で、例えば、基体に設けた有底の孔に二 つ折りにするなどした線状材の端部を緊密に挿入または挿入接着する。また、基 体に貫通孔を設けて、その貫通孔に線状材を挿通し、かつ線状材端部の係止用大 径部を貫通孔の端部に係止して取付けることも可能である。基体をプラスチック で形成するときは、その成形用金型に線状材の端部をインサートする。そして、 プラスチックによる基体の成形と同時に、その基体に線状材の端部を固着するこ とも可能である。
【0014】
【作用】
前記本考案の食器などの洗浄装置は、回転ブラシの基体に立植された2mm程度 よりも大きい線状材を、皿その他の被洗浄物の洗浄面に接触わん曲させる。この 状態で、被洗浄物を回転させることなく回転ブラシを回転させて、前記各線状材 で被洗浄物の付着物を除去する。各線状材の径が、前記従来の回転ブラシを構成 した糸状に細い繊維の径に比してかなり大きくて、各線状材の被洗浄物に対する 接触面積が大きくなり、かつ被洗浄物に接して弾性変形した線状材の反発弾性が 大きくなるから、被洗浄物の付着物を効率よく分離することができる。
【0015】 線状材を1本ずつ間隔をおいて基体に立植した回転ブラシでは、被洗浄物に線 状材を接触させて各線状材がわん曲した状態で各線状材にほぼ間隔が生じる。線 状材の複数本をまとめて立植した回転ブラシでも、その各線状材の本数は、前記 従来の回転ブラシに束状にして立植された糸状に細い繊維の本数に比して極めて 少ない。このため、被洗浄物に圧接されてわん曲した各線状材にはほぼ間隔が生 じて、各線状材が互いに圧接状態になることは少なく、各線状材はある程度の自 由度を維持する。したがって、被洗浄物から分離した付着物は遠心力などで被洗 浄物と回転ブラシから容易に分離することが可能であり、かつ被洗浄物の洗浄面 に洗浄液を噴出させれば、その洗浄液で前記分離した付着物を一層容易に被洗浄 物と回転ブラシから分離することが可能である。また、洗浄が終了したときに被 洗浄物から分離した付着物が回転ブラシの線状材に再付着している場合でも、そ の線状材に水などの洗浄液を吹付けることなどで、線状材から付着物を容易に分 離させることができる。このため、回転ブラシの衛生状態を常によい状態に維持 することが容易である。
【0016】 前記回転ブラシは、シャフトの先端にねじで進退可能に取付け、この回転ブラ シをロックナットでシャフトに固定している。したがって、ロックナットを基体 から分離すると、シャフトに対して回転ブラシが進退可能になるから、この回転 ブラシの進退で被洗浄物に対する回転ブラシの線状材の圧接状態を任意に調節す ることができ、被洗浄物の付着物の分離効率をより高くすることが可能である。 回転ブラシの位置を調節後にロックナットを基体に圧接して、シャフトに回転ブ ラシを固定する。そして、前記回転ブラシは水力タービンで駆動して被洗浄物を 洗浄する。前記水力タービンは、水などの洗浄液が影響することによる故障など の支障は生じないから、前記従来例の回転ブラシをモータで駆動する洗浄装置の ように、モータの収容部を水封するようなことが不要である。そして、回転翼に 衝突させた水は、回収して被洗浄物の洗浄などに再利用することが可能であり、 経済的に回転ブラシを駆動することが可能である。
【0017】
【実施例】
本考案の食器などの洗浄装置の第1実施例を図1〜8について説明する。図1 〜8において、1は洗浄用の回転ブラシで、これは硬質のプラスチックで形成し た断面台形状で円板状の基体2にシリコンゴムからなる線状材3を立植し形成さ れている。前記線状材3は直径が約5mmの丸棒状に形成され、硬度が約50度で あって、4本ずつをまとめて基体2に立植している。基体2に対する線状材3の 立植は、例えば、線状材3を二つ折りして、その折曲側端部を基体2に埋め込む など任意である。
【0018】 前記各線状材3は、前記のように、直径が約5mmと比較的大きく、そのそれぞ れが弾性変形したときの反発弾性が大きいから、被洗浄物の内面に比較的強く接 触して付着物を除去することが可能である。したがって、基体2の径方向にほぼ むらなく配置して、4本ずつまとめた各線状材3の間隔はかなり大きくして、粗 に立植すればたりる。4は基体2に突設した棒状の取付部で、これに取付ねじ孔 5が形成されている。
【0019】 7は前記取付ねじ孔5に連通して基体2を貫通した水噴出孔、8は回転ブラシ 1のシャフトで、これはパイプ状に形成されて軸線方向に貫通した給水路9が形 成され、かつ先端側の部分外周面にねじ6が設けられている。そして、前記取付 ねじ孔5にねじ6をねじ込んで、シャフト8の先端に基体2が進退可能に取付け られており、シャフト8の給水路9と前記水噴出孔7とが連通している。10は前 記ねじ6にかみ合わせたロックナットで、このロックナット10を取付部4に圧接 または分離することで、シャフト8に対して回転ブラシ1を固定または進退可能 にする。したがって、ロックナット10の操作でシャフト8に対して回転ブラシ1 を進退させて、被洗浄物に対する線状材3の圧接状態を適度に調整する。
【0020】 11は回転ブラシ1を駆動する水力タービンで、その回転翼12の中心部にシャフ ト8の端部が貫通固着されている。前記回転翼12は図3〜4に示したように、ス テンレススチールからなる一対の回転円板13a,13b の中心部が、ステンレススチ ール製の円筒状の軸カラー14の両端に重ねて固着され、かつ回転円板13a,13b の 間に翼壁としてのステンレススチールからなる複数の翼板15を架設状に固着し構 成されている。各翼板15は、図4に示したように、回転円板13a,13b のほぼ接線 方向に、かつ各翼板15の一端を回転円板13a,13b の周縁部に位置させて、回転円 板13a,13b の周方向に並べて配置されており、互いに隣合った各翼板15の回転円 板13a,13b の外周縁に位置した端部側部分と他端側部分とが、回転円板13a,13b の径方向で間隔をおいて互いに重なっている。そして、回転円板13a,13b 間に放 射状に閉鎖板16を配置し、かつ前記各閉鎖板16を各翼板15における回転円板13a, 13b の中心側の端部と、その外側に位置した各翼板15の端面に当接させ、互いに 隣合った翼板15間を閉鎖して、隣合った各翼板15間に水受凹部17を形成して前記 回転翼12が構成されている。前記回転円板13a,13b と軸カラー14及び翼板15は、 鋼材、鉄、しんちゅうなどの合金その他の金属で形成することが可能であるとと もに、これらをプラスチックで形成することもできる。
【0021】 18は水を溜めることが可能な方形のケーシングで、これに回転翼12の全体を収 容し、かつ回転翼12を貫通突出したシャフト8の端部が、ケーシング18の底板18 a を貫通して底板18a に固着した軸受20a で支持されている。19はケーシング18 の開口部のふた板で、これを前記シャフト8が貫通し、かつふた板19に固着され た軸受20b でシャフト8が支持されている。21は回転翼12の前記水受凹部17に向 けて水を噴出し衝突させることが可能に、ケーシング18の側壁を貫通して取付け られたノズル、22は回転翼12の回転円板13a,13b の外周に沿ってケーシング18内 に立設された円形の水案内壁で、そのノズル21と反対側の部分に放水開口部23が 設けられている。24は前記ノズル21が噴出した水を通過させるために、ノズル21 と相対して水案内壁22に設けた通水孔である。前記水案内壁22に設けた放水開口 部23の位置は任意であり、例えば、ノズル21の径方向の位置に設けることも可能 である。
【0022】 前記ケーシング18の底板18a は回転翼12のほぼ全体を載置することが可能な範 囲に設けて、放水開口部23側における底板18a の端部に連通孔25が形成され、こ の連通孔25に連通させてふた板18a の外側に、前記シャフト8に形成された給水 路9の端部に連通する導水路26が形成されている。したがって、ノズル21がケー シング18内に噴出した水の一部が、導水路26と給水路9を経て基体2の水噴出孔 7から噴出する。27は放水開口部23側でケーシング18に設けられた排水口で、こ れに排水管28が接続されている。前記導水路26と給水路9を経て水噴出孔7から 噴出する水と排水口27から排出される水の合計量を、ノズル21が噴出する水量と をほぼ同じに設定して、ケーシング18内に水が滞留してほぼ充満状態になるよう に構成されている。29はケーシング18に固着突出した取付板である。
【0023】 30は洗浄装置で、その洗浄室31を貫通して平行状に間隔をおいて水平方向に断 面L字形状の一対のガイドレール32a,32b が固定配置されており、このガイドレ ール32a,32b に食器などの被洗浄物の両端部がスライド可能に載置される。33a, 33b はガイドレール32a,32b の各下側に水平方向に配置されて間欠進行する一対 のエンドレスのチエンコンベアで、このチエンコンベア33a,33b のそれぞれに間 隔をおいて突設されたブラケット33c,33d にフック34a,34b が上下方向に、かつ ガイドレール32a,32b よりも上側に突出する長さに取付けられている。したがっ て、ガイドレール32a,32b に両端部が載置された被洗浄物を、それにフック34a, 34b を係止してチエンコンベア33a,33b が間欠的に搬送する。
【0024】 35は前記チエンコンベア33a,33b の各下側に配置された上下動手段としてのス イング部材で、そのチエンコンベア33a,33b の進行方向と反対側の端部が、チエ ンコンベア33a,33b の進行方向に対して直交方向に設けられた支軸36で上下方向 にスイング可能に支持されている。37は洗浄室31の上部に配置されたモータで、 そのシャフトにカム38が固着されている。39は前記スイング部材35の自由端部と カム38に各端部が固着されたワイヤで、その中間部が複数のローラ40で支承され ており、モータ37によるカム38の回動で、前記スイング部材35を上下にスイング させ、かつ上方にスイングしたスイング部材35はほぼ水平状態になる。そして、 前記モータ37はカム38でスイング部材35を上側にスイングさせた状態をタイマー (図示省略)で設定時間維持することが可能に構成されている。
【0025】 前記スイング部材35の上に、水力タービン11のケーシング18を載置し、取付板 29でスイング部材35に取付けている。したがって、スイング部材35が下方にスイ ングすると、水力タービン11に取付けた回転ブラシ1が前記ガイドレール32a,32 b よりも下側に位置して、ガイドレール32a,32b に載置した被洗浄物のスライド が可能になる。スイング部材35が上方にスイングしてほぼ水平状態になると、回 転ブラシ1が上昇して線状材3が、ガイドレール32a,32b 上で停止した被洗浄物 に接触し弾性変形でわん曲する。
【0026】 41はガイドレール32a,32b の上側にスイング部材35とほぼ相対して水平方向に 配置された、被洗浄物の上昇を防ぐ硬質プラスチックまたは金属からなる支持板 で、そのチエンコンベア33a,33b の進行方向と逆側端部を上側に傾斜させて、被 洗浄物が支持板41の下側にスムーズに入ることを可能にしている。42は支持板41 の下面に固着された超高分子ポリエチレンからなる押えプレートで、その下面に 接触した被洗浄物の回転を阻止し、チエンコンベア33a,33b による移送時には被 洗浄物をスライドさせる。
【0027】 43は押えプレート41の上面に固着立設された複数本の支持ロッド、44a,44b は 洗浄室31内の上部に垂下状に取付けられた一対の支持ボルト、45は支持ボルト44 a,44b に架設状にかつスライド可能に取付けられた支持材、45a,45b は支持材44 の上下で支持ボルト44a,44b のそれぞれに取付けられた調整ナット、46は支持材 45を貫通して固着された複数の支持パイプで、これらに前記支持ロッド43のそれ ぞれがスライド可能に挿通され、かつ支持ロッド43の各先端に支持ナット43a が 取付けられている。47は押えプレート41と支持パイプ46間に取付けられた付勢ば ねで、これが押えプレート42を下方に付勢している。したがって、前記各調整ナ ット45a,45b の移動で支持ボルト44a,44b に対する支持材45の位置を調整すると 押えプレート42が上下動して、ガイドレール32a,32b の上に載置した皿などの被 洗浄物の高さに押えプレート42を対応させることが可能であり、かつ押えプレー ト42による被洗浄物の加圧状態を調整することができる。前記押えプレート42を 形成する素材は超高分子ボエチレンに限定することは不要であって、他の硬質や 軟質のプラスチックまたはゴムで形成することも可能である。
【0028】 48は前記ケーシング18に設けた排水管28を延長し、かつ先端を上向きに折曲し 形成した前洗浄ノズル(図6参照)で、この前洗浄ノズル48が回転ブラシ1より も上流側に停止する被洗浄物の下に位置している。50a,50b はスイング部材35よ りもチエンコンベア33a,33b の進行方向側でガイドレール32a,32b の上側とチエ ンコンベア33a,33b の下側にそれぞれ配置された本洗浄ノズル、51a,51b は仕上 洗浄ノズル、52は洗浄装置30の被洗浄物の入口、53は被洗浄物の出口、54は被洗 浄物としての皿である。前記前洗浄ノズル48は、ケーシング18に連設することな く、所要の位置に固定的に配置して、その前洗浄ノズル48とケーシング18の排水 管28とをフレキシブルな配管で接続することも可能である。
【0029】 上記のように構成した食器などの洗浄装置30は、水力タービン11のノズル21か ら水を噴出させ回転翼12を回転させて、シャフト8と共に回転ブラシ1を回転さ せる。すると、ケーシング18内に噴出して加圧された水の一部が前洗浄ノズル48 から噴出する。そして、モータ37でカム38を回動させてスイング部材35と共に水 力タービン11を上下にスイングさせ、本洗浄ノズル50a,50b と仕上洗浄ノズル51 a,51b のそれぞれから洗浄水を噴出させる。一方、入口52でガイドレール32a,32 b に下向きにした皿54の両端部を載置して、間欠進行するチエンコンベア33a,33 b のフック34a,34b を前記皿54に係止してガイドレール32a,32b に沿って間欠移 送し、その皿54を前洗浄ノズル48と回転ブラシ1の各上位、及び本洗浄ノズル50 a,50b と仕上洗浄ノズル51a,51b の各間に順次に設定時間ずつ停止させることを 反復する。回転ブラシ1の上側に位置するときの皿54は、押えプレート42の下側 に入り、付勢ばね46の弾力に抗して押えプレート42を上方にやや移動させる。す なわち、前記付勢ばね46の反発弾性で、皿54がガイドレール32a,32b にやや押付 けられる状態になっている。
【0030】 したがって、前記のように停止した皿54の内面を、まず前洗浄ノズル48から噴 出する水で洗浄する。次に、押えプレート42に接した状態で皿54が停止すると、 スイング部材35の上昇で回転ブラシ1が上昇して、その線状材3を皿54の内面に 圧接し弾性変形させる。この状態で回転ブラシ1が回転して、皿54内面の付着物 を分離する。同時に、ケーシング18の加圧水の一部が、導水路26と給水路9を経 て基体2の水噴出孔7から噴出し皿54の内面に衝突する。このため、水噴出孔7 から噴出した水が皿54の付着物の分離を容易化し、かつ皿54から分離した付着物 を流動させて、皿54及び線状材3と基体2から除去する。
【0031】 前記のように、回転ブラシ1が洗浄しているときの皿54は、押えプレート42で 押えられているから、上方に移動しないとともに、押えプレート42との摩擦で回 転もしない。回転ブラシ1が皿54の内面を設定時間洗浄すると、スイング部材35 の下方スイングで回転ブラシ1が皿54から分離する。そして、チエンコンベア33 a,33b が、その皿54を間欠搬送して本洗浄ノズル50a,50b 間に停止させるから、 皿54の両面を本洗浄ノズル50a,50b の洗浄液が洗浄する。本洗浄が終わった皿54 は仕上洗浄ノズル51a,51b 間に停止して、仕上洗浄ノズル51a,51b が噴出する清 浄な水で仕上洗浄されてから出口53に出る。
【0032】 この食器などの洗浄装置30は、前記のように、回転ブラシ1を水力タービン11 で回転させるから、モータを使用した場合のように防水及び配線の必要がなく、 構成が簡単になってコストを引き下げることが容易である。そして、水力タービ ン11はケーシング18内に回転翼12を収容して構成し、かつケーシング18内に滞留 させた水中で前記回転翼12を回転させるから、回転翼12に振動などが生じること もなくスムーズに回転させることができる。また、前記ケーシング18内の水が回 転翼12の回転に対して抵抗になって、回転翼12の回転数を低下させるから、回転 翼12の減速機構を設けることが不要であって、コストの引き下げが可能である。 シャフト8の上端に取付けた回転ブラシ1は、ロックナット10の回転操作でシャ フト8に対して進退させて前記皿54に対する線状材3の圧接状態を任意に調節す ることが可能であるから、皿54の付着物をよりむらなく除去することが可能であ る。
【0033】 前記ケーシング18は方形であるが、回転翼12の外周縁に沿って円形の水案内壁 22を設けているから、回転翼12の回転に伴なうケーシング18内の滞留水の流動は 水案内壁22に沿って生じる。このため、前記滞留水はスムーズに流動するから、 回転翼12のスムーズな回転が可能であり、その回転数を適度に低下させてトルク を大きくする。しかも、この第1実施例は、回転翼12を構成した回転円板13a,13 b と軸カラー14及び翼板15のそれぞれをステンレンスチールで形成して、回転翼 12の重量を比較的大きくしている。したがって、ノズル21が噴出した水で回転さ せた回転翼12の回転に、その重量ではずみがつく状態になるから、回転翼12はよ りスムーズにかつ静かに回転し、そのトルクも大きくなる。このため、被洗浄物 である皿54の内面に線状材3が適度に圧接状態になっている回転ブラシ1を強力 に回転させて、皿54の付着物を効率よく適確に除去することが可能である。なお 、ケーシング18の必要部分を円弧状にして、前記水案内壁22を除くことも可能で ある。
【0034】 前記回転翼12は、回転円板13a,13b の間に翼板15を配置し構成しているが、互 いに隣合った前記翼板15間の端部に袋状に閉鎖した水受凹部17を設けて、この水 受凹部17に向けてノズル21が水を噴出させて衝突させるから、その噴出水のエネ ルギーを回転翼12のトルクにより効率よく変換することが可能である。そして、 ケーシング18の開口部をふた板19で閉鎖しているから、ケーシング18内に滞留し た水は加圧され、かつその加圧水の一部が排水口27を経て前洗浄ノズル48から噴 出する。この前洗浄ノズル48が噴出した水で、前記回転ブラシ1で洗浄する前の 皿54の内面をあらかじめ洗浄するから、回転翼12を回転させた水を効率よく活用 することができ、かつ回転ブラシ1による皿54の洗浄で付着物の除去をより充分 に行うことが可能である。前記排水口27から排出した水は、他の用途に使用また はそのまま放水するなど任意である。
【0035】 前記ケーシング18内に滞留した加圧水の他一部は、底板18a の端部の連通孔25 に連通した導水路26から、底板18a を貫通したシャフト9の給水路9を経て基体 2の水噴出口7から噴出して皿54の内面を洗浄する。このように、回転ブラシ1 の線状材3で洗浄している皿54を基体2から噴出する水でも洗浄する。したがっ て、皿54の内面をより効率よく洗浄できるとともに、皿54から除去した付着物を 順次に流して、前記除去物を皿54及び回転ブラシ1からも順次に除去する。そし て、回転ブラシ1の線状材3は直径5mm程度に大きく、前記除去物は線状材3か ら容易に分離して流動して、線状材3間に残るようなことを防ぐことが可能であ るから、回転ブラシ1の衛生状態を常によい状態にしておくことができる。
【0036】 なお、基体2に水噴出口7を設けることなく、ケーシング18から排出する水の 全量を排水口27から排出することも可能である。この場合、ケーシング18に導水 路26を設けることも不要である。前記回転翼12における翼板15の配置構成は任意 であって、例えば、シャフトの周面に放射状に翼板を突出させることも可能であ る。そして、前記スイング部材35のスイング手段も任意であって、エアシリンダ などでスイング部材35をスイングさせることもできる。基体2に対する線状材3 の立植も、例えば、線状材3を20〜30本程度を揃えて、台形状の基体2の頂 面部に立植し、斜面部に数本ずつを立植するなど任意であって、被洗浄物の内面 の洗浄に対して適するように立植すればたりる。基体2の形状も、被洗浄物の断 面形状に対応して形成するものであり、球面状や棒状に形成することも可能であ る。前記ワイヤ39はチエンなどのフレキシブルな任意の素材が使用できるととも に、モータ37の位置を選定して直線の棒材でスイング部材35をスイングさせるこ とも可能である。
【0037】 図9は第2実施例で、水力タービンのケーシングにおける導水路に関する。こ の第2実施例は、ケーシング18の底板18a 外側に、ケーシング18から独立させて シャフト8の給水路9に連通する導水室26a が設けられて、ケーシング18と導水 室26a とを導水パイプ26b で接続して、ケーシング18内に滞留した加圧水を導水 パイプ26b と導水室26a を経てシャフト8の給水路9に給水するように構成して いる。ケーシング18のふた板19と導水室26a とを導水パイプ26b で接続すること も可能である。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、同符号を付して示 した。
【0038】 図10は第3実施例で、ケーシングの導水路に関する。この第3実施例は、前記 第1実施例における導水路26を設けることなく、シャフト8の給水路9の端部を ケーシング18の外部に開口する。そして、ケーシング18に接続した導水パイプ26 b の先端に水噴出ノズル26c が接続されて、その水噴出ノズル26c を前記給水路 9の端部に臨ませている。すなわち、水噴出ノズル26c が噴出した水を給水路9 を経て回転ブラシ(図示省略)の水噴出孔から噴出させるものである。他の構成 は前記第1実施例と同じであるから、同符号を付して示した。
【0039】 なお、前記導水パイプ26b の端部をケーシング18に接続することなく、水噴出 ノズル26c を給水路9の開口端部に臨ませて導水パイプ26b をケーシング18に取 付ける。そして、導水パイプ26b にホースなどのフレキシブルなパイプを介して ポンプまたは水道パイプを接続して、ポンプで加圧した水または水道水を水噴出 ノズル26c から給水路9に噴出させることも可能である。
【0040】 図11は第4実施例を示すものであり、前記水力タービンに関する。この水力タ ービン11は、そのケーシング18の開口部をふた板19で閉鎖して、ふた板19に水噴 出パイプ55が立設され、かつこの水噴出パイプ55の先端が回転ブラシ1で洗浄す る皿54の内部に向けられている。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、 同符号を付して示した。この水力タービン11は、ノズル21が噴出してケーシング 18内に滞留した水中で回転翼12を回転させる。そして、ケーシング18内に滞留し た加圧水の一部が前記水噴出パイプ55から噴出し、回転ブラシ1が洗浄している 皿54の内部に入って、皿54から分離した食品その他の付着物を流動させて皿54か ら除去する。したがって、この第2実施例は、前記第1実施例における導水路26 及び基体2の水噴出孔7を設けていない。前記水噴出パイプ55は容部19a の側壁 などに設けることも可能である。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、 同符号を付して示した。
【0041】 図12は第5実施例であって、水力タービンを上下動させるスイング部材に関す る。図12において、35a はスイング部材で、その中間部が支軸56で支持されて上 下方向にスイング可能に構成されている。そして、スイング部材35a の端部上面 に水力タービン11が、他端にローラ58がそれぞれ取付けられている。59はローラ 58を下側から支持して回転するように設けられた円形カムで、その外周一部に支 持凹部59a が形成されている。60はスイング部材35a のローラ58側を下方に付勢 した付勢ばねである。前記付勢ばね60は重りに変えることも可能である。
【0042】 前記第5実施例は、付勢ばね60で付勢されたスイング部材35a のローラ58が円 形カム59の支持凹部59a に位置したときに水力タービン11と回転ブラシ1が上昇 して、回転ブラシ1が被洗浄物を洗浄する。円形カム59が回転して、その大径部 にローラ58が位置すると、円形カム59がローラ58を介してスイング部材35a を下 方にスイングさせて、回転ブラシ1を被洗浄物から分離させる。
【0043】 図13は第6実施例であり、この実施例も前記スイング部材に関し、スイング部 材35a の中間部が支軸56で支持されて、そのスイング部材35a の端部に水力ター ビン11が取付けられ、かつ重り60a を取付けてスイング部材35a を下方に付勢し ている。そして、スイング部材35a の他側側に、スイング部材35a を上側から支 持する回転カム59が回転可能に設けられている。59a は回転カム59の一部に突設 された支持突部で、これに支持ローラ59b が取付けられている。他の構成は前記 第1実施例と同じであるから、同符号を付して示した。前記重り60a はばねに変 えることも可能である。この実施例は、重り60a の重量と回転カム59とでスイン グ部材35a を上下にスイングさせて、回転ブラシ1を被洗浄物に接触させ、かつ それから分離させる。
【0044】 図14は第7実施例であり、被洗浄物の押え部材に関する。図14において、41a は被洗浄物の押え板、43は押えプレート41の上面に固着立設された複数本の支持 ロッド、44a,44b は垂下状に設けられた一対の支持ボルトで、これらに架設状に かつスライド可能に支持材45が取付けられている。そして、支持材45の上下両側 で支持ボルト44a,44b に調整ナット45a,45b が取付けられている。46は支持材45 を貫通して固着された複数の支持パイプで、これらに各支持ロッド43がスライド 可能に挿通され、かつ支持ロッド43の各先端に支持ナット43a が取付けられてい る。47は押え板41a を下方に付勢する付勢ばね、61は押え板41a の下側面に一部 を重ねて配置された自由に進行するエンドレスのベルトコンベアで、押え板41a の両側でベルトコンベア61を支持した一対の支持ロール62a のそれぞれは、上下 動可能に設けられて下方にスプリング63で付勢されている。62b もベルトコンベ ア61の支持ロール、54は被洗浄物としての皿である。
【0045】 前記第7実施例は、ガイドレール(図示省略)でガイドされて間欠的に搬送さ れた皿54がベルトコンベア61の下側に位置すると、その皿54の搬送に従ってベル トコンベア61も進行する。この状態で皿54が押え板41a の下側に入って、押え板 41a で押えられた状態で停止すると、回転ブラシ(図示省略)が上昇して皿54を 洗浄する。洗浄が終わって、洗浄ブラシが下降すると皿54が搬送されるから、同 時にベルトコンベア61も進行する。このように、押え板41a で押えられた皿54は ベルトコンベア61と共に進行するから、押え板41a に対して皿54をスムーズに進 行させることが可能である。
【0046】 図15は第8実施例であり、被洗浄物の押え部材に関する。図15において、41b は押え板であり、その長さ方向の両端に幅方向に長い支持ロッド64a,64b が固着 されている。65a,65b は支持板で、その各上部側に形成されたV字形状の支持凹 部66a,66b に前記支持ロッド64a,64b の各端部が挿入されている。すなわち、押 え板41b を支持ロッド64a,64b で上下動可能に支持している。67は押え板41b の 上面に取付けられた重りである。この押え板41b は、重り67の重量に抗して押え 板41b をやや持ち上げる状態にして、その下側に搬送された被洗浄物が入り、か つその状態で搬送されて停止する。被洗浄物が回転ブラシ(図示省略)で洗浄さ れると、被洗浄物は搬送されて押え板41b の下側を通過するものである。この押 え板41b 、構成が簡単であり、コストの引き下げが容易である。重り67は、付勢 ばねに変えることも可能である。前記支持凹部66a,66b はU字形状に形成するな ど、その形状は任意であって、支持ロッド64a,64b が上下動することが可能な深 さに形成すればたりる。
【0047】 図16は第9実施例を示し、前記第1実施例におけるチエンコンベアに関する。 図16において、32a,32b は平行状に配置された一対のガイドレールで、その各外 側に間隔をおいて平行状に一対のエンドレスのチエンコンベア33a,33b が配置さ れて、このチエンコンベア33a,33b からガイドレール32a,32b に載置する状態に 突部されたブラケット33c,33d に、ガイドレール32a,32b に載置された被洗浄物 に係止されるフック34a,34b が下向きに突設されている。他の構成は前記第1実 施例と同じであるから、同符号を付して示した。前記チエンコンベア33a,33b の フック34a,34b による被洗浄物の搬送は前記第1実施例と同じである。この第1 実施例と第2実施例から明らかなように、ガイドレール32a,32b に関する構成は 任意にすることが可能である。
【0048】 図17は第10実施例を示し、水力タービンに関する。68は減速装置で、その第1 歯車69に固着された支軸70が、水力タービン11の回転翼12に固着され、かつ前記 第1歯車69にかみ合った第2歯車71にシャフト8が固着されている。そして、基 体2にシリコンゴムの線状材3を立設してなる回転ブラシ1が前記シャフト8に 取付けられている。他の構成は前記第1実施例と同じであるから、同符号を付し て示した。
【0049】 前記第10実施例の水力タービン11は、減速装置68を介して回転翼12で回転ブラ シ1を回転させるから、比較的少量の水で回転翼12を十分に回転させることが可 能であるとともに、大きなトルクをうることが可能である。したがって、回転ブ ラシ1を適当な速度で強力に回転させて被洗浄物の付着物を効率よく除去するこ とが可能である。また、前記のように、使用水量が比較的少ないから、例えば、 前記第1実施例の洗浄装置における仕上洗浄ノズル51a,51b が噴出する水量は比 較的少ないが、この仕上洗浄ノズル51a,51b が噴出した水を回収し。その水をポ ンプで水力タービン11に圧送して、回転翼12を回転させることも可能であり、水 を有効に使用できる。
【0050】
【考案の効果】
本考案の食器などの洗浄装置は、上記のように、2mm程度よりも大きくて柔軟 性を有し弾性変形が可能なゴム系またはプラスチック系からなる線状材を基体に 立植して回転ブラシが構成されている。したがって、食器などの被洗浄物に、前 記線状材を軽く圧接して弾性変形でわん曲させると、線状材と被洗浄物との接触 面積が大きくなり、かつ線状材の反発弾性が比較的大きくて被洗浄物に強く接触 するから、この回転ブラシの回転で被洗浄物の付着物を効率よく除去することが できる。また、線状材が前記のように比較的大きいから、その複数本をまとめて 立設した場合も、各線状材の立植状態が、前記従来例の回転ブラシの糸状に細い 繊維の立植状態に比してかなり粗になる。このため、被洗浄物から除去した付着 物が、各線状材の間に入って分離が困難になるようなことがなく、回転時の遠心 力や洗浄で容易に分離するから回転ブラシを常に衛生的な状態で使用することが できる。
【0051】 前記回転ブラシはシャフトの先端にねじで進退可能に取付け、この回転フラシ をロックナットでロックするように構成している。したがって、ロックナットの 回転操作でシャフトに対する回転ブラシの位置を変更して、その線状材が被洗浄 物に圧接する状態を調節することが可能であり、被洗浄物の付着物をより効率よ く除去することが可能である。この回転ブラシの駆動は水力タービンで行う。こ のため、前記従来例の回転ブラシをモータで駆動する場合にように、モータの防 水処理が不要であるととともに、水に起因する故障のおそれもなく、水力タービ ンの維持管理が容易である。そして、水力タービンは構造が簡単になるから、そ のコストを引き下げることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第1実施例の回転ブラシの一部を断面し
た正面図である。
【図2】第1実施例の回転ブラシの平面図である。
【図3】第1実施例の水力タービンの断正面図である。
【図4】第1実施例の水力タービンの平面図である。
【図5】第1実施例の洗浄装置の正面図である。
【図6】第1実施例の洗浄装置のスイング部材の正面図
である。
【図7】第1実施例の洗浄装置の押えプレートの正面図
である。
【図8】第1実施例の洗浄装置の押えプレートの拡大側
面図である。
【図9】第2実施例の水力タービンの正面図である。
【図10】第3実施例の水力タービンの正面図である。
【図11】第4実施例の水力タービンの正面図である。
【図12】第5実施例のスイング部材の正面図である。
【図13】第6実施例のスイング部材の正面図である。
【図14】第7実施例の押え板の正面図である。
【図15】第8実施例の押え板の正面図である。
【図16】第9実施例の洗浄装置のチエンコンベアの側面
図である。
【図17】第10実施例の水力タービンの正面図である。
【符号の説明】
1:回転ブラシ、2:基体、3:線状材、5:取付ねじ
孔、6:ねじ、8:シャフト、10:ロックナット、11:
水力タービン、12:回転翼、13a,13b :回転円板、15:
翼板、18:ケーシング、19:ふた板、21:ノズル、22:
水案内壁、27:排水口、32a,32b :ガイドレール、33a,
33b :チエンコンベア、34a,34b :フック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉田 弘 奈良県大和郡山市今国府町6−3 株式会 社 中西製作所 奈良工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段で被洗浄物を搬送する間に上下
    動して前記被洗浄物に接触、回転し、その被洗浄物を洗
    浄する回転ブラシがシャフトの先端に取付けて設けられ
    た食器などの洗浄装置において、硬度が45〜70度の
    シリコンゴムまたはプラスチックで、径または厚さが2
    mm程度よりも大きく形成された柔軟性を有し弾性変形が
    可能な線状材を基体に立植して前記回転ブラシが構成さ
    れ、かつ前記シャフトの先端側の部分にねじが設けられ
    て、シャフトの先端に前記ねじで回転ブラシの基体が進
    退可能に取付けられるとともに、その基体よりもシャフ
    トの基端側で前記ねじにかみ合わせて回転ブラシをロッ
    クするロックナットが設けられ、前記シャフトを回転さ
    せる水力タービンが設けられたことを特徴とする食器な
    どの洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114150605A (zh) * 2021-12-07 2022-03-08 浙江东泽能源科技有限公司 一种装配清扫盘

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