JPH11266568A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH11266568A
JPH11266568A JP10068472A JP6847298A JPH11266568A JP H11266568 A JPH11266568 A JP H11266568A JP 10068472 A JP10068472 A JP 10068472A JP 6847298 A JP6847298 A JP 6847298A JP H11266568 A JPH11266568 A JP H11266568A
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commutator
motor
rotation
magnet
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Riyousuke Sakamaki
良介 坂槇
Masanori Oishi
政則 大石
Koichi Tsuda
廣一 津田
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減すると共に、製造工数とコス
トを低減することができるモータを提供する。 【解決手段】 モータ1に設けたコンミテータ8の樹脂
円筒部9の一端面9aには2つの係合凹部9bが設けら
れている。端面9aにマグネット10が当接するように
配置されている。マグネット10の他側面10cには2
つの係合凹部10dが形成されている。マグネット10
は一端がコンミテータ8の端面9aに当接し他端がブッ
シュ11により保持している。ブッシュ11は、樹脂材
料により成形され、円筒体11cの一側端にフランジ状
の円盤部11aが延出形成されている。円盤部11aの
一端面11bには係止手段としての2つの係合凸部11
dが形成されている。円筒体11cの端面11fに2つ
の係合突起11gが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに係り、詳
しくは、回転軸に取着される被回転検出体の取付構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの回転速度を検出する回転
速度検出装置は、モータの回転軸と一体回転する被回転
検出体(マグネット)の通過を近接位置から回転検出体
(ホール素子)で検出するものが知られている。
【0003】図22は従来の被回転検出体(マグネッ
ト)の取付構造の一例を示す。図22はモータ21の電
機子22の要部拡大図であって、電機子22の回転軸2
3に固定されているマグネット24は、金属ブッシュ2
5に接着剤にて接着させた後、その金属ブッシュ25と
共に回転軸23に圧入固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記金属ブ
ッシュ25を回転軸23に対して回転不能に圧入固定す
るために、金属ブッシュ25と回転軸23との嵌合精度
が高く要求される。つまり、金属ブッシュ25の貫通孔
25aと回転軸23との加工精度が高く要求されてい
た。また、前記金属ブッシュ25とマグネット24とを
一体に接着連結させるためには、マグネット24を金属
ブッシュ25に接着させる接着工程及びその後の乾燥工
程を必要とした。
【0005】また、モータ21の回転中において、前記
マグネット24は回転軸23を支持する軸受26と直接
に当接(摺動)するため摩耗又は破損が発生する。そこ
で、マグネット24の摩耗又は破損を防止するために、
マグネット24と軸受26との間に樹脂ワッシャ27を
介在させていた。その結果、モータの部品点数と製造工
数が多くて、モータのコストが高くなるといった問題が
ある。
【0006】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、その目的は部品点数を削減すると共
に、製造工数とコストを低減することができるモータを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、ステータ及びホルダに回
転可能に支持される回転軸と、前記回転軸に固定される
コンミテータと、一側面が前記コンミテータの一端面に
当接するように配設される被回転検出体と、前記被回転
検出体の他側面側に配置され、前記コンミテータとの間
で前記被回転検出体を挟持固定するブッシュとを有する
ことを要旨とした。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記ブッシュは、前記回転軸が挿入
されるとともに、前記被回転検出体を支持する支持部
と、前記支持部の一端に形成させ、前記コンミテータの
一端面と係合し前記支持部と前記コンミテータとの相対
回動を規制する係合手段と、前記支持部の他端に径方向
に延出形成され、前記被回転検出体の他側面と当接する
側面支持部と、前記側面支持部に形成され、前記被回転
検出体と係合し前記ブッシュと前記被回転検出体との相
対回動を規制する係止手段とからなることを要旨とし
た。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記ブッシュは、前記回転軸が挿入
されるとともに、前記被回転検出体を支持する支持部
と、前記支持部の一端に形成させ、前記コンミテータの
一端面と係合し前記支持部と前記コンミテータとの相対
回動を規制する係合手段と、前記支持部の他端に径方向
に延出形成され、前記被回転検出体の他側面と当接する
側面支持部と、前記支持部に形成され、前記被回転検出
体と係合し前記ブッシュと前記被回転検出体との相対回
動を規制する係止手段とからなることを要旨とした。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載のモータにおいて、前記係合手段は、前記コンミ
テータの一端面に形成された係合凹部(9b)に係合す
る係合突起であって、その先端部がテーパ状に形成され
ていることを要旨とした。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2又は3
に記載のモータにおいて、前記支持部に延出形成した側
面支持部の他端側は、前記回転軸を支持する軸受の一側
面が摺接されるコンミテータが取着されたことを要旨と
した。
【0012】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、被回転検出体はコンミテータとブッシュとで挟
持固定される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、ブッシュ
の支持部は、回転軸が挿入されると共に、被回転検出体
を支持することができる。また、前記支持部の一端に形
成された係合手段は、コンミテータの一端面と係合する
ことによって、支持部とコンミテータとの相対回動を規
制することができる。さらに、側面支持部に形成された
係止手段は、前記被回転検出体の他側面と係合すること
によって、前記ブッシュと前記被回転検出体との相対回
動を規制することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、ブッシュ
の支持部は、回転軸が挿入されると共に、被回転検出体
を支持することができる。また、前記支持部の一端に形
成された係合手段は、コンミテータの一端面と係合する
ことによって、支持部とコンミテータとの相対回動を規
制することができる。さらに、支持部に形成された係止
手段は、前記被回転検出体の他側面と係合することによ
って、前記ブッシュと前記被回転検出体との相対回動を
規制することができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、係合手段
としての係合突起は、コンミテータの一端面に形成され
た係合凹部と係合することによって、支持部とコンミテ
ータとの相対回動を規制することができる。しかも、係
合突起の先端部をテーパ状に形成されているため、係合
突起を容易に係合凹部に挿入係合させることができる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、被回転検
出体が直接に軸受と摺接することを防止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用シート位置
検出機能付きモータに具体化した実施の一実施形態を図
1〜図5に従って説明する。
【0018】図1に示すように、モータ1は、ステータ
2及び回転速度検出装置3のホルダ3a内に電機子4が
回転可能に収容されている。電機子4の回転軸5は、両
端において軸受6,7により回動可能に支持されてい
る。図2に示すように、コンミテータ8はその樹脂円筒
部9を介して回転軸5に固定されている。
【0019】前記樹脂円筒部9は、図3及び図4に示す
ように、その電機子4の反対側の端面9aに2つの係合
凹部9bを設けている。前記2つの係合凹部9bは互い
に回転軸5の中心軸線を介して相対向すると共に、樹脂
円筒部9の内周面に沿って設けられている。また、図1
及び図2に示すように、前記端面9aには被回転検出体
としてのマグネット10が当接するように配置されてい
る。
【0020】前記マグネット10は、図3及び図4に示
すように、貫通孔10aを有する円環状を呈し、その円
環状の半分がN極に残り半分がS極に分極されている。
前記端面9aに当接する一側面10bの反対側端面の他
側面10cには、2つの係合凹部10dが形成されてい
る。前記2つの係合凹部10dは、円環状マグネット1
0の中心軸線を介して相対向するように形成されてい
る。そして、図1及び図2に示すように、前記マグネッ
ト10は一端がコンミテータ8の端面9aに当接し他端
がブッシュ11により保持されるようになっている。
【0021】前記ブッシュ11は、樹脂材料により成形
されている。図3〜図5に示すように、支持部としての
円筒体11cの一側端にフランジ状の側面支持部として
の円盤部11aが延出形成されている。そして、円筒体
11cに形成される貫通孔11eは前記回転軸5を内嵌
すると共に、円筒体11cの外周面は前記マグネット1
0の内側を支持するようになっている。前記円盤部11
aの一端面11bには係止手段としての2つの係合凸部
11dが形成されている。前記2つの係合凸部11d
は、図4に示すように、縦断面略正方形であり、前記ブ
ッシュ11の中心軸線を介して相対向するように形成さ
れている。なお、円盤部11aの一端面11bの反対側
の面は前記軸受6の一側面と摺接するようになってい
る。さらに、前記円筒体11cの端面11fに係合手段
としての2つの係合突起11gが形成されている。前記
2つの係合突起11gは、円筒体11cの中心軸線を介
して相対向するように形成されている。また、円盤部1
1aの一端面11bの反対側の面に、軸受6との当接面
積を減少して摺動ロスを少なくするためのリブ(図示せ
ず)を設けてもよい。
【0022】なお、本実施形態では、前記係合凸部11
dの高さd1をマグネット10に形成された前記係合凹
部10dの深さd2より若干小さく設定している。ま
た、係合凸部11dと係合凹部10dの周方向の幅は同
じ幅に設定し、係合凸部11dはスムースに且つガタ付
くことなく係合凹部10dが係合するようになってい
る。前記円筒体11cの高さh1をマグネット10の厚
さh2より若干小さく設定している。前記貫通孔11e
の直径は前記回転軸5に圧入係合できる値に設定してい
る。また、前記円筒体11cの外径はマグネット10の
前記貫通孔10aの直径と同じになるように設定してい
る。さらに、前記係合突起11gの高さd3を樹脂円筒
部9に形成された前記係合凹部9bの深さd4より若干
小さく設定している。また、係合突起11gと係合凹部
9bの周方向の幅は同じ幅に設定し、係合突起11gは
スムースに且つガタ付くことなく係合凹部9bに係合す
るようになっている。前記係合突起11gと前記係合凸
部11dとの成す角度θを90度に設定している。
【0023】そして、前記マグネット10を電機子4に
取り付けるときにおいて、まず、係合凸部11dを係合
凹部10dに係合させるようにブッシュ11の円筒体1
1cをマグネット10の貫通孔10aに貫挿させる。次
に、係合突起11gを係合凹部9bに係合させるように
一体となっているマグネット10とブッシュ11とを回
転軸5に圧入させる。このとき、マグネット10は他側
面10cがブッシュ11の円盤部11aの端面11bに
当接し一側面10bがコンミテータ8の樹脂円筒部9の
端面9aに当接するように挟持保持される。
【0024】次に、上記のように構成されたモータ1の
特徴を説明する。 (1)本実施形態では、マグネット10をブッシュ11
に対してそれぞれ係合凹部10dと係合凸部11dが係
合するように重ね合わせる。次に、マグネット10を支
持したブッシュ11を、ブッシュ11の係合突起11g
がコンミテータ8の樹脂円筒部9の一端面9aに形成し
た係合凹部9bに係合するように、回転軸5に圧入し
た。
【0025】従って、ブッシュ11は係合突起11gと
係合凹部9bとの係合によりコンミテータ8,即ち回転
軸5に対して相対回動しない。そして、そのブッシュ1
1に対してマグネット10は係合凹部10dと係合凸部
11dの係合により相対回動しない。つまり、マグネッ
ト10はコンミテータ8,即ち回転軸5に対して相対回
動しないように支持される。しかも、マグネット10
は、ブッシュ11とコンミテータ8とにより挟持保持さ
れる。
【0026】その結果、ブッシュ11を回転軸5に圧入
係合する時の係合精度は高くなくてもマグネット10を
回転方向及び軸線方向に対してガタ付くことなく確実に
固定させることができる。そして、ブッシュ11と回転
軸5との加工精度が高く要求されないため、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0027】また、マグネット10をブッシュ11に接
着させる必要がないため、モータ1の組立工数を低減す
ることができる。 (2)本実施形態では、マグネット10と軸受6との間
にブッシュ11が介在されているので、従来技術のモー
タに比べ、マグネット10が直接に軸受6と摺動される
ことにより起因するマグネット10の摩耗又は破損を防
止するために設けられた樹脂ワッシャを省略することが
できる。
【0028】(3)本実施形態では、ブッシュ11の円
筒体11cの高さh1をマグネット10の厚さh2より
若干小さく設定し、ブッシュ11の係合突起11gの高
さd3を樹脂円筒部9に形成された係合凹部9bの深さ
d4より若干小さく設定している。
【0029】従って、係合突起11gを係合凹部9bに
係合させるようにマグネット10をブッシュ11ととも
に回転軸5に圧入させるとき、マグネット10は他側面
10cがブッシュ11の円盤部11aの端面11bに当
接し一側面10bがコンミテータ8の樹脂円筒部9の端
面9aに当接するように挟持保持される。
【0030】その結果、コンミテータ8とともに回転さ
れるマグネット10は、回転軸5の軸線方向及び半径方
向のガタツキを防止することができ、そのガタツキによ
る異音の発生を防止することができる。
【0031】なお、実施形態を以下のよう変更してもよ
い。 ○上記実施形態では、ブッシュ11の貫通孔11eの直
径は回転軸5に圧入係合できる値に設定したが、貫通孔
11eの直径を回転軸5に対して圧入しないでスムース
に係合する値に設定してもよい。そして、ブッシュ11
に形成した係合突起11gを樹脂円筒部9の端面9aに
形成した係合凹部9bに対して圧入係合させる。この場
合にも、上記実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0032】○上記実施形態では、マグネット10の他
側面10cに係合凹部10dが形成されていることに対
し、ブッシュ11の円盤部11aの端面11bに係合凸
部11dが形成されているように実施したが、係合凹部
10dが係合凸部のように形成され、係合凸部11dが
係合凹部のように形成して実施してもよい。この場合、
上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0033】○さらに、上記実施形態では、ブッシュ1
1に形成された係合突起11gと係合凸部11dとの成
す角度θを90度に設定して実施したが、係合突起11
gと係合凸部11dとの成す角度θを90度以外0〜3
60度の範囲で設定して実施してもよい。この場合、上
記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0034】○上記実施形態では、ブッシュ11の円筒
体11cの高さh1をマグネット10の厚さh2より若
干小さく設定して実施したが、ブッシュ11の円筒体1
1cの高さh1をマグネット10の厚さh2より大きく
設定して実施してもよい。この場合において、図6及び
図7に示すように、前記樹脂円筒部9の一端面9aに円
筒体11cを嵌入させることができる凹部9cを設け、
その凹部9cの底部に係合凹部9bを設け、しかもその
凹部9cの深さh3をh1とh2との差(h1−h2)
より若干大きく設定すれば、上記実施形態と同様な作用
効果を奏することができる。
【0035】○また、上記実施形態では、係合凸部11
d及び係合凹部10dは、図4に示すように、縦断面略
正方形のように形成されて実施したが、係合凸部11d
を、例えば図8(a)〜(g)に示すような係合突起1
1dにて実施してもよい。この場合、前記係合凹部10
dを係合突起11dと対応する形状にて設ければ、上記
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0036】○また、上記実施形態では、マグネット1
0の他側面10cに係合凹部10dが形成され、ブッシ
ュ11の円盤部11aの端面11bに係合凸部11dが
形成されているように実施したが、図9に示すように、
係合凸部11dと係合凹部10dとを省略した構成にて
実施してもよい。詳述すると、ブッシュ11の円筒体1
1cの円筒部に係止手段としての切り込み溝11hを設
け、マグネット10の貫通孔10aの内周面に回転軸5
の貫挿を邪魔しないように係合凸部10eを設ける。ま
た、前記係合凸部10eは、図10及び図11に示すよ
うに、軸線方向に一部分だけにて係合突起のように設け
られてもよい。また、図11に示す係合凸部10eと対
応して、ブッシュ11の前記切り込み溝11hは、前記
係合凸部10eの軸線方向長さより若干深く設けてもよ
い。さらに、前記係合凸部10eの縦断面は略正方形以
外の形状、例えば円弧形、多角形などの形状にて実施し
てもよい。この場合、上記のような係合凸部11dと係
合凹部10dとを省略したいずれかの構成であっても上
記実施形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0037】○上記実施形態の円盤部11aにおいて、
図12及び図13に示すように、円筒体11cに向かう
切り起こし11iを形成して実施してもよい。この場
合、上記実施形態の効果に加え、前記ブッシュ11とコ
ンミテータ8とにてマグネット10を挟持保持すると
き、切り起こし11iの弾性反発力によって前記ブッシ
ュ11は常にマグネット10を付勢することができ、マ
グネット10の軸方向のガタツキを防止することができ
る。
【0038】○上記実施形態の円筒体11cにおいて、
図14及び図15に示すように、円筒体11cの軸方向
に沿って切り起こし11jを形成して実施してもよい。
この場合、上記実施形態の効果に加え、円筒体11cが
マグネット10の貫通孔10aに挿入するとき、切り起
こし11jの弾性反発力によって前記ブッシュ11は常
にマグネット10を付勢することができ、マグネット1
0の軸方向及び径方向のガタツキを防止することができ
る。
【0039】○また、上記実施形態の樹脂円筒部9及び
マグネット10とブッシュ11を、図16及び図17
(a),(b)に示すように形成して実施してもよい。
詳述すると、図16に示すように、樹脂円筒部9の端面
9aに3つの係合凹部9bを設けている。前記3つの係
合凹部9bは互いに等角度間隔になると共に、樹脂円筒
部9の内周面に沿って設けられている。マグネット10
は円環状に形成されている。また、ブッシュ11は、図
16及び図17(a),(b)に示すように、円筒体1
1cの一側端にフランジ状の円盤部11aが延出形成さ
れている。円盤部11aには、円筒体11cの根本から
円筒体11cの外周面に沿って互いに等角度間隔を成す
3つの円弧貫通孔11mが設けられている。そして、貫
通孔11eの内周面に、それぞれの円弧貫通孔11mと
対応する位置に軸方向に沿って切り込み11nを入れる
ことによって、円筒体11cの外周面は、その切り込み
11nと対応する位置に軸方向に沿って突出部11pが
円筒体11cの外周面から突出形成される。また、円筒
体11cの端面11fには3つの係合突起11gが互い
に等角度間隔に突出形成されている。
【0040】この場合、上記実施形態に比べ、ブッシュ
11とマグネット10に形成される係合手段の替わり
に、円筒体11cの外周面に突出部11pが形成されて
いるので、円筒体11cをマグネット10の貫通孔10
aに挿入するとき、前記突出部11pの弾性変形によっ
てマグネット10は円筒体11cにより弾性保持され
る。その結果、ブッシュ11とマグネット10との相対
回動を規制することができる。
【0041】○上記実施形態のブッシュ11の側面支持
部としての円盤部11aを、図18に示すように、ある
一定の間隔を有して径方向に延びるリブ状に形成してよ
い。この場合、上記実施形態と同様な効果を得ることが
できる。
【0042】○また、上記実施形態のブッシュ11の円
筒部11cを、図19に示すように、ある一定の間隔を
有する複数の柱のように形成してもよい。この場合、上
記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0043】○上記実施形態の回転軸5を支持する軸受
6の一側面と摺接する前記円盤部11aの他端側は、そ
の表面に、図20に示すように、軸受6の方向に向かう
複数の切り起こし11rが形成されて実施してもよい。
この場合、上記実施形態の効果に加え、切り起こし11
rの弾性変形によって、ブッシュ11と軸受6とは常に
摺接し合うことができる。その結果、ブッシュ11とマ
グネット10の軸方向のガタツキをさらに防止すること
ができる。
【0044】○上記実施形態の係合突起11g及び係合
凹部9bを、図21に示すように実施してもよい。詳述
すると、係合突起11gの先端部11sをテーパ状にな
るように面取りして、係合凹部9bを前記係合突起11
gの先端部11sと対応するようにテーパ状に設ける。
この場合、上記実施形態と同様な作用効果を奏すること
ができると共に、係合突起11gを容易に係合凹部9b
に挿入係合させることができる。また、前記先端部11
sがテーパ状に限定されなく、テーパ状以外の形状、例
えば半球状、多角錐状、円錐状などの形状にて実施して
もよい。この場合、前記先端部11sと対応する形状の
係合凹部9bを設ければ、上記と同様な効果を奏するこ
とができる。
【0045】○上記実施形態では、ブッシュ11の円筒
体11cに形成された係合突起11gと、樹脂円筒部9
の一端面9aに形成された係合凹部9bと、マグネット
10の他側面10cに形成された係合凹部10dと、ブ
ッシュ11の円盤部11aの端面11bに形成された係
合凸部11dとは、それぞれ中心軸線を介して相対向す
るように2つ(一対)設けたが、係合突起11gと係合
凹部9b、及び、係合凹部10dと係合凸部11dはそ
れぞれ相対応する位置に設けられれば、互いに中心軸線
を介して相対向しないように2つ又は2つ以上設けて実
施してもよい。この場合、上記実施形態と同様な効果を
得ることができる。
【0046】○上記実施形態では、本発明を車両用シー
ト位置検出機能付きモータに具体化して実施したが、車
両用シート位置検出機能付きモータに限定されなく、他
のセンサ検出機能付きモータ又はセンサ用マグネット固
定構造を有するモータに具体化して実施してもよい。こ
の場合、上記実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、モータの部品点数を削減すると共
に、モータの製造工数とコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの断面図。
【図2】同じくモータの要部拡大図。
【図3】同じくモータの要部組立前の斜視図。
【図4】同じくモータの要部組立前の側面図。
【図5】ブッシュの図4におけるK方向正面図。
【図6】別例のモータの要部組立前の側面図。
【図7】別例のコンミテータの図6におけるP方向正面
図。
【図8】別例のブッシュ及び係合突起の斜視図。
【図9】別例のモータの要部組立前の側面図。
【図10】別例のモータの要部組立前の側面図。
【図11】別例のモータの要部組立前の側面図。
【図12】別例のブッシュの斜視図。
【図13】別例のブッシュの断面図。
【図14】別例のブッシュの斜視図。
【図15】別例のブッシュの断面図。
【図16】別例のモータの要部組立前の側面図。
【図17】別例のブッシュの平面図と断面図。
【図18】別例のブッシュの斜視図。
【図19】別例のブッシュの斜視図。
【図20】別例のブッシュの斜視図。
【図21】別例のブッシュとコンミテータとの要部斜視
図。
【図22】従来技術のモータの要部拡大図。
【符号の説明】
1…モータ、2…ステータ、3…回転速度検出装置、4
…電機子、5…回転軸、6,7…軸受、8…コンミテー
タ、9…樹脂円筒部、9b…係合凹部、10…被回転検
出体としてのマグネット、10d…係合凹部、10e,
11d…係止手段としての係合凸部又は係合突起、11
…ブッシュ、11c…支持部としての円筒体、11g…
係合手段としての係合突起、11s…係合突起の先端
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ(2)及びホルダ(3a)に回
    転可能に支持される回転軸(5)と、 前記回転軸(5)に固定されるコンミテータ(8,9)
    と、 一側面(10b)が前記コンミテータ(8,9)の一端
    面(9a)に当接するように配設される被回転検出体
    (10)と、 前記被回転検出体(10)の他側面(10c)側に配置
    され、前記コンミテータ(8,9)との間で前記被回転
    検出体(10)を挟持固定するブッシュ(11)とを有
    することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記ブッシュ(11)は、 前記回転軸(5)が挿入されるとともに、前記被回転検
    出体(10)を支持する支持部(11c)と、 前記支持部(11c)の一端に形成させ、前記コンミテ
    ータ(8,9)の一端面(9a)と係合し前記支持部
    (11c)と前記コンミテータ(8,9)との相対回動
    を規制する係合手段(11g)と、 前記支持部(11c)の他端に径方向に延出形成され、
    前記被回転検出体(10)の他側面(10c)と当接す
    る側面支持部(11a)と、 前記側面支持部(11a)に形成され、前記被回転検出
    体(10)と係合し前記ブッシュ(11)と前記被回転
    検出体(10)との相対回動を規制する係止手段(11
    d)とからなることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記ブッシュ(11)は、 前記回転軸(5)が挿入されるとともに、前記被回転検
    出体(10)を支持する支持部(11c)と、 前記支持部(11c)の一端に形成させ、前記コンミテ
    ータ(8,9)の一端面(9a)と係合し前記支持部
    (11c)と前記コンミテータ(8,9)との相対回動
    を規制する係合手段(11g)と、 前記支持部(11c)の他端に径方向に延出形成され、
    前記被回転検出体(10)の他側面(10c)と当接す
    る側面支持部(11a)と、 前記支持部(11c)に形成され、前記被回転検出体
    (10)と係合し前記ブッシュ(11)と前記被回転検
    出体(10)との相対回動を規制する係止手段(11
    h)とからなることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のモータにおい
    て、 前記係合手段(11g)は、前記コンミテータ(8,
    9)の一端面(9a)に形成された係合凹部(9b)に
    係合する係合突起(11g)であって、その先端部(1
    1s)がテーパ状に形成されていることを特徴とするモ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のモータにおい
    て、 前記支持部(11c)に延出形成した側面支持部(11
    a)の他端側は、前記回転軸(5)を支持する軸受
    (6)の一側面が摺接されることを特徴とするモータ。
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