JPH11266335A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH11266335A
JPH11266335A JP10066586A JP6658698A JPH11266335A JP H11266335 A JPH11266335 A JP H11266335A JP 10066586 A JP10066586 A JP 10066586A JP 6658698 A JP6658698 A JP 6658698A JP H11266335 A JPH11266335 A JP H11266335A
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JP
Japan
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unit
color
component
image processing
image
Prior art date
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Application number
JP10066586A
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English (en)
Inventor
Michiteru Shichiro
道輝 七呂
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10066586A priority Critical patent/JPH11266335A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理データ読み取りの高速化およびデータ処
理の高速化が可能である画像読み取り装置の提供を目的
とする。 【解決手段】 高画質タイプのモノクロモードでは、速
度Vでキャリッジを走査し、ラインセンサによりTで原
稿を読み取り、アナログ信号をディジタルデータに変換
し、シェーディング補正部7によりシェーディング補正
した後、それぞれ独立したチャネルを通して画像処理部
10で画像処理を行い、明度成分抽出部15で明度成分
を取り出し、高速タイプのモノクロモードでは、速度n
V(nは2以上の自然数)でキャリッジを走査し、ライ
ンセンサによりT/nで原稿を読み取り、アナログ信号
をディジタルデータに変換し、シェーディング補正部7
によりシェーディング補正した後、明度成分抽出部15
で明度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して画像
処理部10で画像処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像を読み取
るカラー画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー原稿を読み取るカラー画像
読み取り装置の読み取り方法として、R(レッド)、G
(グリーン)、B(ブルー)の色成分に分解してCCD
(C−harge Coupled Device)ラ
インセンサに読み取り、このCCDラインセンサを副走
査方向に走査して画像を読み取る方法が主流になってい
る。
【0003】以下、従来の画像読み取り装置について説
明する。図16は、一般的な画像読み取り装置の光学部
及びメカ部の構成を示す概略構成図である。図17は従
来の画像読み取り装置のデータ処理部を示すブロック図
である。図18(a)〜(g)は従来の画像読み取り装
置におけるカラーモード時のデータの流れを示すタイミ
ング図、図19(a)〜(h)は従来の画像読み取り装
置におけるモノクロモード時のデータの流れを示すタイ
ミング図である。
【0004】図16において、1は原稿を置くための透
明な原稿台ガラス、2は原稿を照射するためのランプ、
4はランプ2で原稿に対し照射された光の反射光を後述
の結像レンズ5に導くためのミラー、5はミラー4で導
かれた反射光を結像する結像レンズ、6は結像レンズ5
で結像された光を光電変換し、電荷としてデータを読み
取るCCDラインセンサ、3はランプ2、ミラー4、結
像レンズ5、CCDラインセンサ6を含み副走査方向に
移動することで、画像の読み取りラインを走査するキャ
リッジ(読み取りライン移動部)である。
【0005】図17において、19はCCDラインセン
サ6で読み取られたデータをA/D変換部(図示せず)
でA/D変換して得られたR、G、Bデータからドロッ
プアウトカラーの指定を行うドロップアウト色指定部、
7は原稿の照度ムラ等(すなわちA/D変換して得られ
たR、G、Bデータの照度ムラ等)を補正するシェーデ
ィング補正部、8はCCDラインセンサ6において、R
の反射光を吸収するためのラインセンサと、Gの反射光
を吸収するためのラインセンサと、Bの反射光を吸収す
るためのラインセンサとが物理的に副走査方向に数ライ
ンの間隔で離れて配置されていることによる読み取り位
置のずれを補正するライン補正部(プリズムで分光する
タイプのようにR、G、Bの読み取りラインがそろって
いる場合にはライン補正は不要)、10はフィルタリン
グ、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部、12は
CCDラインセンサ6に前置きされる色フィルタ(図示
せず)の光吸収特性、光源の可視光でのスペクトル分布
等の非理想性を補正する色補正部、31は画像処理メモ
リ、32はシェーディングメモリである。
【0006】図16をもとに説明を行う。原稿台ガラス
1にランプ2により置かれた原稿に光を照射する。原稿
からの反射光がミラー4により結像レンズ5まで導か
れ、結像レンズ5により結像された光がR、G、Bの色
フィルタにより、R、G、Bにそれぞれ分光され、それ
ぞれCCDラインセンサ6で読み取られる。CCDライ
ンセンサ6のアナログデータはA/D変換され、図17
のドロップアウト色指定部19にR、G、Bの1ライン
のディジタルデータがパラレルに入力される。CCDラ
インセンサの蓄積時間はt秒であり、t秒で1ラインの
データを読み取った後、キャリッジ3は副走査方向に1
ライン移動し、この動作を繰り返すことで原稿全体を走
査する。
【0007】図17において、カラーモノクロモード選
択信号28によりカラーモードが選択された場合につい
て初めに説明する。上記のようにA/D変換後のR、
G、Bのディジタルデータがドロップアウト色指定部1
9にパラレルに入力される。ドロップアウト色指定部1
9にパラレルに入力されたR、G、Bのディジタルデー
タはそのまま(処理せずスルーで)、シェーディング補
正部7の3つの入力チャネルに入力される。同様に、
R、G、Bのディジタルデータはシェーディング補正部
7、ライン補正部8(プリズムで分光するタイプのよう
にR、G、Bの読み取りラインがそろっている場合には
ライン補正は不要)、画像処理部10、色補正部12の
3つのチャネルをパラレルに流れる。なお、画像処理部
10ではフィルタリング、解像度変換等の画像処理を行
い、色補正部12では光源の可視光でのスペクトル分
布、色フィルタの光吸収特性等の非理想性を補正する。
【0008】次に、カラーモノクロモード選択信号28
によりモノクロモードが選択された場合について説明す
る。ドロップアウト色指定部19にパラレルに入力され
たR、G、Bのディジタルデータから一つの色チャネル
のデータをドロップアウト色として選択する(ここでは
Bがドロップアウト色として選択されたとする)。3つ
のチャネルの内、R、Gのチャネルには0を、Bのチャ
ネルにはそのままBのデータを割り当て、シェーディン
グ補正部7に入力する。上記のようにR、G、Bチャネ
ルに割り当てられたR、G、Bのディジタルデータはシ
ェーディング補正部7、ライン補正部8(プリズムで分
光するタイプのようにR、G、Bの読み取りラインがそ
ろっている場合にはライン補正は不要)、画像処理部1
0、色補正部12の3つのチャネルをパラレルに流れ
る。なお画像処理部10では、フィルタ、解像度変換等
の画像処理を行い、色補正部12ではモノクロデータの
ため処理せず、そのまま出力する。
【0009】図18(a)〜(g)に従来のカラーモー
ド時のデータの流れを、図19(a)〜(h)に従来の
モノクロモード時のデータの流れを示す。図18、図1
9において、各データ処理に要するデータ処理の遅延は
無視している。
【0010】図18において、ドロップアウト色指定部
19にパラレルに入力されたR、G、Bデータは、その
まま3つのチャネルに独立に割り当てられたまま、各処
理ブロックにおいてT秒ごとの動作クロックの立ち上が
りでラッチされ、パラレルに処理され、色補正部12か
ら出力される。
【0011】図19においてドロップアウト色指定部1
9にパラレルに入力されたR、G、Bデータは、ドロッ
プアウト色指定部19においてドロップアウト色として
選択されたBのデータが3つのチャネルの一つに割り当
てられ、他の2チャネルは0データを割り当て、各処理
ブロックにおいてT秒ごとの動作クロックの立ち上がり
でラッチされ、パラレルに処理され、色補正部12から
出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み取り装置では、T秒ごとの動作クロックの
立ち上がりでデータをラッチし、データ処理を行うの
で、画像読み取りを高速に行うためには、CCDライン
センサ6の蓄積時間を短くし、キャリッジ3の移動速度
を上げる必要があるが、それに伴い動作クロックの立ち
上がり間隔T秒がT1秒からT2秒(T1秒>T2秒)
と短くなり、結果的に図17に示す画像処理メモリ31
とのアクセス間隔を動作クロックの変化分T1秒−T2
秒だけ短縮する必要があり、メモリのアクセスタイム以
内で処理することが出来ない場合が生じるという問題点
を有していた。
【0013】この画像読み取り装置では、処理データ読
み取りの高速化に伴って動作クロックがΔTだけ高速化
しても、メモリとのアクセス間隔および1データ処理時
間はΔT/2以下の変化で抑えることが出来、高速なデ
ータ処理を可能とすることが要求されている。
【0014】本発明は、処理データ読み取りの高速化お
よびデータ処理の高速化が可能である画像読み取り装置
の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像読み取り装置は、カラー画像を読み取る
ラインセンサと、ラインセンサで読みとっているライン
と原稿とを副走査方向に相対移動させる読み取りライン
移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタ
ルデータに変換するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等
を補正するシェーディング補正部と、フィルタリング、
解像度変換等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を
行う色補正部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部
と、高画質タイプのモノクロモードと高速タイプのモノ
クロモードとを切り替えると共に全体を制御する制御部
とを有する画像読み取り装置であって、高画質タイプの
モノクロモードにおいては、速度Vで読み取りライン移
動部を走査し、ラインセンサにより蓄積時間Tで原稿を
読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタ
ルデータに変換し、シェーディング補正部によりシェー
ディング補正した後、それぞれ独立したチャネルを通し
て画像処理部で画像処理を行い、明度成分抽出部で明度
成分を取り出す処理を行い、高速タイプのモノクロモー
ドにおいては、速度nV(nは2以上の自然数)で読み
取りライン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T
/nで原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信
号をディジタルデータに変換し、シェーディング補正部
によりシェーディング補正した後、明度成分抽出部で明
度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して画像処理
部で画像処理を行う処理を行う構成を備えている。
【0016】これにより、処理データ読み取りの高速化
およびデータ処理の高速化が可能である画像読み取り装
置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項第1記載の発明
は、カラー画像を読み取るラインセンサと、ラインセン
サで読みとっているラインと原稿とを副走査方向に相対
移動させる読み取りライン移動部と、ラインセンサ出力
のアナログ信号をディジタルデータに変換するA/D変
換部と、原稿の照度ムラ等を補正するシェーディング補
正部と、フィルタリング、解像度変換等の画像処理を行
う画像処理部と、色補正を行う色補正部と、明度成分を
抽出する明度成分抽出部と、高画質タイプのモノクロモ
ードと高速タイプのモノクロモードとを切り替えると共
に全体を制御する制御部とを有する画像読み取り装置で
あって、高画質タイプのモノクロモードにおいては、速
度Vで読み取りライン移動部を走査し、ラインセンサに
より蓄積時間Tで原稿を読み取り、A/D変換部により
アナログ信号をディジタルデータに変換し、シェーディ
ング補正部によりシェーディング補正した後、それぞれ
独立したチャネルを通して画像処理部で画像処理を行
い、明度成分抽出部で明度成分を取り出す処理を行い、
高速タイプのモノクロモードにおいては、速度nV(n
は2以上の自然数)で読み取りライン移動部を走査し、
ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、A/
D変換部によりアナログ信号をディジタルデータに変換
し、シェーディング補正部によりシェーディング補正し
た後、明度成分抽出部で明度成分を取り出し、明度成分
をn相に分割して画像処理部で画像処理を行う処理を行
うこととしたものであり、処理データ読み取りの高速化
に伴って動作クロックがΔTだけ高速化しても、メモリ
とのアクセス間隔および1データ処理時間はΔT/2以
下の変化に抑えられ、高速なデータ処理が可能となると
いう作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、カラー画像を読
み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっている
ラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読み取り
ライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換するA/D変換部と、原稿の照度
ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フィルタリ
ング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部と、色
補正を行う色補正部と、明度成分を抽出する明度成分抽
出部と、ドロップアウトカラーの指定を行うドロップア
ウト色設定部と、第一の高速タイプのモノクロモードと
第二の高速タイプのモノクロモードとを切り替えると共
に全体を制御する制御部とを有する画像読み取り装置で
あって、第一の高速タイプのモノクロモードにおいて
は、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取りライン
移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿
を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をディジ
タルデータに変換し、シェーディング補正部によりシェ
ーディング補正した後、ドロップアウト色設定部により
設定されたドロップアウト色を指定し、指定された前記
ドロップアウト色をn相に分割して、画像処理部で画像
処理を行う処理を行い、第二の高速タイプのモノクロモ
ードにおいては、速度nV(nは2以上の自然数)で読
み取りライン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間
T/nで原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ
信号をディジタルデータに変換し、シェーディング補正
部によりシェーディング補正した後、明度成分抽出部で
明度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して画像処
理部で画像処理を行う処理を行うこととしたものであ
り、処理データ読み取りの高速化に伴って動作クロック
がΔTだけ高速化しても、メモリとのアクセス間隔およ
び1データ処理時間はΔT/2以下の変化に抑えられ、
高速なデータ処理が可能となるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、カラー画像を読
み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっている
ラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読み取り
ライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換するA/D変換部と、原稿の照度
ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フィルタリ
ング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部と、色
補正を行う色補正部と、明度成分と第一の色味成分、第
二の色味成分とに分解する色分解部と、高画質タイプの
カラーモードと高速タイプのカラーモードとを切り替え
ると共に全体を制御する制御部とを有する画像読み取り
装置であって、高画質タイプのカラーモードにおいて
は、速度Vで読み取りライン移動部を走査し、ラインセ
ンサにより蓄積時間Tで原稿を読み取り、A/D変換部
によりアナログ信号をディジタルデータに変換し、シェ
ーディング補正部によりシェーディング補正した後、そ
れぞれ独立したチャネルを通して画像処理部で画像処理
を行う処理を行い、高速タイプのカラーモードにおいて
は、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取りライン
移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿
を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をディジ
タルデータに変換し、シェーディング補正部によりシェ
ーディング補正した後、色分解部で明度成分と第一の色
味成分、第二の色味成分とを取り出し、明度成分を少な
くとも2相のチャネルに分割し、第一の色味成分、第二
の色味成分を1相のチャネルに多重化して、画像処理部
で画像処理を行う処理を行うこととしたものであり、処
理データ読み取りの高速化に伴って動作クロックがΔT
だけ高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1デ
ータ処理時間はΔT/2以下の変化に抑えられ、高速な
データ処理が可能となるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、カラー画像を読
み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっている
ラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読み取り
ライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換するA/D変換部と、各色成分の
オフセットとゲインを補正するオフセット・ゲイン補正
部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部と、原稿の照
度ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フィルタ
リング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部と、
色補正を行う色補正部と、全体を制御する制御部とを有
する画像読み取り装置であって、制御部は、速度nV
(nは2以上の自然数)で読み取りライン移動部を走査
し、ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、
A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデータに
変換し、オフセット・ゲイン補正部で各色成分のオフセ
ットとゲインを補正した後、明度成分抽出部で明度成分
を取り出し、明度成分をn相に分割してシェーディング
補正部により明度成分をシェーディング補正し、画像処
理部で画像処理を行う高速タイプのモノクロモードを有
することとしたものであり、処理データ読み取りの高速
化に伴って動作クロックがΔTだけ高速化しても、メモ
リとのアクセス間隔および1データ処理時間はΔT/2
以下の変化に抑えられ、高速なデータ処理が可能となる
という作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、カラー画像を読
み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっている
ラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読み取り
ライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換するA/D変換部と、各色成分の
オフセットとゲインを補正するオフセット・ゲイン補正
部と、原稿の照度ムラ等を補正する第一、第二のシェー
ディング補正部と、フィルタリング、解像度変換等を行
う画像処理部と、色補正を行う色補正部と、明度成分と
第一の色味成分、第二の色味成分とに分解する色分解部
と、高画質タイプのカラーモードと高速タイプのカラー
モードとを切り替えると共に全体を制御する制御部とを
有する画像読み取り装置であって、高画質タイプのカラ
ーモードにおいては、速度Vで読み取りライン移動部を
走査し、ラインセンサに蓄積時間Tで原稿を読み取り、
A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデータに
変換し、第一のシェーディング補正部によりシェーディ
ング補正した後、それぞれ独立したチャネルを通して画
像処理部で画像処理を行う処理を行い、高速タイプのカ
ラーモードにおいては、速度nV(nは2以上の自然
数)で読み取りライン移動部を走査し、ラインセンサに
蓄積時間T/nで原稿を読み取り、A/D変換部により
アナログ信号をディジタルデータに変換し、オフセット
・ゲイン補正部で各色成分のオフセットとゲインを補正
した後、色分解部で明度成分と第一の色味成分、第二の
色味成分とを取り出し、明度成分を少なくとも2相のチ
ャネルに分割し、第一の色味成分、第二の色味成分を1
相のチャネルに多重化して第二のシェーディング補正部
による明度成分のシェーディング補正および画像処理部
での画像処理を行う処理を行うこととしたものであり、
処理データ読み取りの高速化に伴って動作クロックがΔ
Tだけ高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1
データ処理時間はΔT/2以下の変化に抑えられ、高速
なデータ処理が可能となるという作用を有する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図16を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像読み取り装置のデータ処理部を示すブロック図、図2
(a)〜(f)は本発明の実施の形態1による画像読み
取り装置における高画質タイプのモノクロモード時のデ
ータの流れを示すタイミング図、図3(a)〜(h)は
本発明の実施の形態1による画像読み取り装置における
高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを示すタ
イミング図である。なお、本実施の形態による画像読み
取り装置の光学部およびメカ部の構成は図16と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0023】図1において、シェーディング補正部7、
ライン補正部8、画像処理部10、色補正部12、画像
処理メモリ31、シェーディングメモリ32は図17と
同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。
9は第一の信号選択部、11は第一の出力選択部、13
はパラレル・シリアル変換部、14は第二の信号選択
部、15は明度成分Yを抽出する明度成分抽出部、16
はシリアル・パラレル変換部、18は第三の信号選択部
である。
【0024】図16において、原稿台ガラス1にランプ
2により置かれた原稿に光を照射する。原稿からの反射
光がミラー4により結像レンズ5まで導かれ、結像レン
ズ5により結像された光がR、G、Bの色フィルタによ
り、R、G、Bにそれぞれ分光され、それぞれCCDラ
インセンサ6で読み取られる。CCDラインセンサ6の
アナログデータはA/D変換され、図1のシェーディン
グ補正部7にR、G、Bの1ラインのディジタルデータ
がパラレルに入力される。CCDラインセンサの蓄積時
間はt秒であり、t秒で1ラインのデータを読み取った
後、キャリッジ3は副走査方向に1ライン移動し、この
動作を繰り返すことで原稿全体を走査する。
【0025】図1において、モード選択信号17により
モノクロモードの一つである高画質タイプのモノクロモ
ードが選択された場合について初めに説明する。上記の
ようにA/D変換後のR、G、Bのディジタルデータが
シェーディング補正部7にパラレルに入力される。シェ
ーディング補正部7にパラレルに入力されたR、G、B
データは、そのまま3つのチャネルに独立に割り当てら
れたまま、シェーディング補正部7、ライン補正部8
(プリズムで分光するタイプのようにR、G、Bの読み
取りラインがそろっている場合にはライン補正は不
要)、画像処理部10、色補正部12の3つのチャネル
をパラレルに流れ、第二の信号選択部14でこのデータ
を選択する。画像処理部10では、フィルタ、解像度変
換等の画像処理を行い、色補正部12では光源の可視光
でのスペクトル分布、色フィルタの光吸収特性等の非理
想性を補正する。第二の信号選択部14で選択された
R、G、Bのデータから明度成分抽出部15で明度成分
Yを抽出し、第三の信号選択部18に送られ、ここでモ
ノクロデータとして選択出力される。
【0026】次に、モード選択信号17によりモノクロ
モードの一つである高速タイプのモノクロモードが選択
された場合について説明する。シェーディング補正部7
にパラレルに入力されたR、G、Bのディジタルデータ
はシェーディング補正処理、ライン補正部8(プリズム
で分光するタイプのようにR、G、Bの読み取りライン
がそろっている場合にはライン補正は不要)でのライン
補正処理の後、第二の信号選択部14で選択され、明度
成分抽出部15で明度成分Yを抽出する。シリアル・パ
ラレル変換部16で、3つのチャネルの内、2つのチャ
ネルを選択し、2つのチャネルの一方に奇数成分を、他
方のチャネルに明度成分Yの偶数成分を割り当てる。残
りの1チャネルは論理的には使用しない。上記のように
3つのチャネルの内、2つのチャネルを用いて伝送され
る明度成分Yの奇数成分、偶数成分は画像処理部10で
フィルタ、解像度変換等の画像処理された後、パラレル
・シリアル変換部13で再びシリアルに再構成され、第
三の信号選択部18でモノクロデータとして選択出力さ
れる。
【0027】ここで、高画質タイプのモノクロモードと
高速タイプのモノクロモードとを切り替えると共に全体
を制御するのは図示しない制御部である。すなわち、制
御部はモード選択信号17に基づくモード切替えを行
う。
【0028】図2に高画質タイプのモノクロモード時の
データの流れを、図3に高速タイプのモノクロモード時
のデータの流れを示す。図2において、各データ処理に
要するデータ処理の遅延は無視している。
【0029】図2において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(c)、
(d)、(e)に示すように画像処理部10でラッチさ
れ、データ処理される。(f)に示すように動作クロッ
クの立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、明度成分抽
出部15で抽出された明度成分Yが出力される。
【0030】図3において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(c)、
(d)に示すようにライン補正部8によりライン補正処
理、明度成分抽出部15により明度成分Yの抽出が行わ
れる。抽出された明度成分Yは、シリアル・パラレル変
換部16により3つのチャネルの内、2つのチャネルの
一方に奇数成分を、他方のチャネルに明度成分Yの偶数
成分を割り当て、(e)、(f)、(g)に示すように
イネーブル信号((b)に示す)がHレベルの時、動作
クロックの立ち上がり毎に、画像処理部10に伝送さ
れ、データ処理される。イネーブル信号の周期は2T秒
であるため、明度成分Yの偶数成分、奇数成分の転送周
期は、2T秒となる。明度成分抽出部15で抽出された
明度成分Yが出力される。画像処理部10に伝送され、
データ処理された明度成分の奇数成分、偶数成分は、
(h)に示すように動作クロックの立ち上がり毎に、パ
ラレル・シリアル変換部13でシリアルに再構成されT
秒の間隔で出力される。
【0031】以上のように本実施の形態によれば、カラ
ー画像を読み取るラインセンサ6と、ラインセンサ6で
読みとっているラインと原稿とを副走査方向に相対移動
させる読み取りライン移動部(キャリッジ)3と、ライ
ンセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに変換
するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等を補正するシェ
ーディング補正部7と、フィルタリング、解像度変換等
の画像処理を行う画像処理部10と、色補正を行う色補
正部12と、明度成分を抽出する明度成分抽出部15
と、高画質タイプのモノクロモードと高速タイプのモノ
クロモードとを切り替えると共に全体を制御する制御部
とを有する画像読み取り装置であって、高画質タイプの
モノクロモードにおいては、速度Vで読み取りライン移
動部3を走査し、ラインセンサ6により蓄積時間Tで原
稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をディ
ジタルデータに変換し、シェーディング補正部7により
シェーディング補正した後、それぞれ独立したチャネル
を通して画像処理部10で画像処理を行い、明度成分抽
出部15で明度成分を取り出す処理を行い、高速タイプ
のモノクロモードにおいては、速度nV(nは2以上の
自然数)で読み取りライン移動部3を走査し、ラインセ
ンサ6に蓄積時間T/nで原稿を読み取り、A/D変換
部によりアナログ信号をディジタルデータに変換し、シ
ェーディング補正部7によりシェーディング補正した
後、明度成分抽出部15で明度成分を取り出し、明度成
分をn相に分割して画像処理部10で画像処理を行う処
理を行うこととしたものであり、処理データ読み取りの
高速化に伴って動作クロックがΔTだけ高速化しても、
メモリとのアクセス間隔および1データ処理時間をΔT
/2以下の変化に抑えることができるので、使用する画
像処理メモリ31のアクセスタイムの2倍以上の転送速
度でデータ処理を行うことができる。また、高画質タイ
プのモノクロモードのCCDラインセンサ6の蓄積時間
をt秒、副走査方向へのキャリッジ3の移動速度をV
(mm/s)の時の動作クロックがf(Hz)であると
すると、高速タイプのモノクロモードの設定を高画質タ
イプの2倍に設定するには、CCDラインセンサ6の蓄
積時間を半分のt/2秒、副走査方向へのキャリッジ3
の移動速度を2V(mm/s)とすればよいが、このと
き動作クロックは2f(Hz)となる。しかし、本実施
の形態のように構成すると、高速タイプのモノクロモー
ドでは、動作クロックの半分のスピードであるf(H
z)に同期するため、画像処理の各メモリのアクセス周
期は高画質タイプのモノクロモードと同じf(Hz)で
良い。よって、読み取り速度を2倍にしても、画像処理
の各メモリのアクセスタイムは同じで良く、また画像処
理部10のハード構成もイネーブル信号を追加するだけ
で、クロックが2倍になったことを意識する必要がな
い。また、本実施の形態としたことによる新たなメモリ
の追加も不要である。
【0032】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2による画像読み取り装置のデータ処理部を示すブロ
ック図であり、図5(a)〜(h)は本発明の実施の形
態2による画像読み取り装置における第一の高速タイプ
のモノクロモード時のデータの流れを示すタイミング
図、図6(a)〜(h)は本発明の実施の形態2による
画像読み取り装置における第二の高速タイプのモノクロ
モード時のデータの流れを示すタイミング図である。な
お、本実施の形態による画像読み取り装置の光学部およ
びメカ部の構成は図16と同様のものなので、その説明
は省略する。
【0033】図4において、シェーディング補正部7、
ライン補正部8、画像処理部10、パラレル・シリアル
変換部13、明度成分抽出部15、シリアル・パラレル
変換部16、画像処理メモリ31、シェーディングメモ
リ32は図1と同様のものであり、ドロップアウト色指
定部19は図17と同様のものなので、同一符号を付
し、説明は省略する。20はモード選択信号17に基づ
いて明度成分抽出部15またはドロップアウト色指定部
19の出力信号を選択するセレクタである。
【0034】図16において、原稿台ガラス1に置かれ
た原稿にランプ2により光を照射する。原稿からの反射
光がミラー4により結像レンズ5まで導かれ、結像レン
ズ5により結像された光がR、G、Bの色フィルタによ
り、R、G、Bにそれぞれ分光され、それぞれCCDラ
インセンサ6で読み取られる。CCDラインを照射す
る。原稿からの反射光がミラー4により結像レンズ5ま
で導かれ、結像レンズ5により結像された光がR、G、
Bの色フィルタにより、R、G、Bにそれぞれ分光さ
れ、それぞれCCDラインセンサ6で読み取られる。C
CDラインセンサ6のアナログデータはA/D変換さ
れ、図4のシェーディング補正部7にR、G、Bの1ラ
インのディジタルデータがパラレルに入力される。CC
Dラインセンサの蓄積時間はt秒であり、t秒で1ライ
ンのデータを読み取った後、キャリッジ3は副走査方向
に1ライン移動し、この動作を繰り返すことで原稿全体
を走査する。
【0035】図4において、モード選択信号17により
高速タイプのモノクロモードの一つである第一の高速タ
イプのモノクロモードが選択された場合について初めに
説明する。上記のようにA/D変換後のR、G、Bのデ
ィジタルデータがシェーディング補正部7にパラレルに
入力される。シェーディング補正部7にパラレルに入力
されたR、G、Bのディジタルデータはシェーディング
補正処理、ライン補正部8(プリズムで分光するタイプ
のようにR、G、Bの読み取りラインがそろっている場
合にはライン補正は不要)でのライン補正処理の後、明
度成分抽出部15で明度成分Yを抽出し、抽出された明
度成分Yは、セレクタ20でシリアル・パラレル変換部
16に選択出力される。明度成分Yはシリアル・パラレ
ル変換部16で、3つのチャネルの内、2つのチャネル
を選択し、2つのチャネルの一方に奇数成分を、他方の
チャネルに明度成分Yの偶数成分を割り当てる。残りの
1チャネルは論理的には使用しない(チャネルには0デ
ータを伝送する)。上記のように3つのチャネルの内、
2つのチャネルを用いて伝送される明度成分Yの奇数成
分、偶数成分は画像処理部10でフィルタ、解像度変換
等の画像処理された後、パラレル・シリアル変換部13
で再びシリアルに再構成され、モノクロデータとして出
力される。
【0036】次に、モード選択信号17により高速タイ
プのモノクロモードのもう一つである第二の高速タイプ
のモノクロモードが選択された場合について説明する。
シェーディング補正部7にパラレルに入力されたR、
G、Bのディジタルデータはシェーディング補正処理、
ライン補正部8(プリズムで分光するタイプのように
R、G、Bの読み取りラインがそろっている場合にはラ
イン補正は不要)でのライン補正処理の後、ドロップア
ウト色指定部19で指定されたドロップアウト色を抽出
し(ここではドロップアウト色がBであるとする)、抽
出されたドロップアウト色Bのデータは、セレクタ20
でシリアル・パラレル変換部16に選択出力される。ド
ロップアウト色Bのデータはシリアル・パラレル変換部
16で、3つのチャネルの内、2つのチャネルを選択
し、2つのチャネルの一方に奇数成分を、他方のチャネ
ルにBの偶数成分を割り当てる。残りの1チャネルは論
理的には使用しない。上記のように3つのチャネルの
内、2つのチャネルを用いて伝送されるBの奇数成分、
偶数成分は画像処理部10でフィルタ、解像度変換等の
画像処理された後、パラレル・シリアル変換部13で再
びシリアルに再構成され、モノクロデータとして出力さ
れる。
【0037】ここで、第一の高速タイプのモノクロモー
ドと第二の高速タイプのモノクロモードとを切り替える
と共に全体を制御するのは図示しない制御部である。す
なわち制御部はモード選択信号17に基づいて第一の高
速タイプのモノクロモードと第二の高速タイプのモノク
ロモードとを切り替える。
【0038】図5に第一の高速タイプのモノクロモード
時のデータの流れを、図6に第二の高速タイプのモノク
ロモードのデータの流れを示す。図5、図6において、
各データ処理に要するデータ処理の遅延は無視してい
る。
【0039】図5において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(c)、
(d)に示すようにライン補正部8によりライン補正処
理、明度成分抽出部15により明度成分Yの抽出が行わ
れる。抽出された明度成分Yは、シリアル・パラレル変
換部16により3つのチャネルの内、2つのチャネルの
一方に奇数成分を、他方のチャネルに明度成分Yの偶数
成分を割り当て、(e)、(f)、(g)に示すように
イネーブル信号((b)に示す)がHレベルの時、動作
クロックの立ち上がり毎に、画像処理部10に伝送さ
れ、データ処理される。イネーブル信号の周期は2T秒
であるため、明度成分Yの偶数成分、奇数成分の転送周
期は、2T秒となる。明度成分抽出部15で抽出された
明度成分Yが出力される。画像処理部10に伝送され、
データ処理された明度成分の奇数成分、偶数成分は、
(h)に示すように動作クロックの立ち上がり毎に、パ
ラレル・シリアル変換部13でシリアルに再構成されT
秒の間隔で出力される。
【0040】図6において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(c)、
(d)に示すようにライン補正部8によりライン補正処
理、ドロップアウト色指定部19によりドロップアウト
色Bの抽出が行われる。抽出されたBは、シリアル・パ
ラレル変換部16により3つのチャネルの内、2つのチ
ャネルの一方に奇数成分を、他方のチャネルに明度成分
Yの偶数成分を割り当て、(e)、(f)、(g)に示
すようにイネーブル信号((b)に示す)がHレベルの
時、動作クロックの立ち上がり毎に、画像処理部10に
伝送され、データ処理される。イネーブル信号の周期は
2T秒であるため、Bの偶数成分、奇数成分の転送周期
は、2T秒となる。ドロップアウト色指定部19で抽出
されたBが出力される。画像処理部10に伝送され、デ
ータ処理されたBの奇数成分、偶数成分は、(h)に示
すように動作クロックの立ち上がり毎に、パラレル・シ
リアル変換部13でシリアルに再構成されT秒の間隔で
出力される。
【0041】以上のように本実施の形態によれば、第一
の高速タイプのモノクロモードにおいては、速度nV
(nは2以上の自然数)で読み取りライン移動部3を走
査し、ラインセンサ6に蓄積時間T/nで原稿を読み取
り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデー
タに変換し、シェーディング補正部7によりシェーディ
ング補正した後、ドロップアウト色設定部19により設
定されたドロップアウト色を指定し、指定されたドロッ
プアウト色をn相に分割して画像処理部10で画像処理
を行う処理を行い、第二の高速タイプのモノクロモード
においては、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取
りライン移動部3を走査し、ラインセンサ6に蓄積時間
T/nで原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ
信号をディジタルデータに変換し、シェーディング補正
部7によりシェーディング補正した後、明度成分抽出部
15で明度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して
画像処理部10で画像処理を行う処理を行うようにした
ことにより、処理データ読み取りの高速化に伴い動作ク
ロックがΔTだけ高速化しても、メモリとのアクセス間
隔および1データ処理時間はΔT/2以下の変化に抑え
ることができるので、使用する画像処理メモリ31のア
クセスタイムの2倍以上の転送速度でデータ処理を行う
ことができる。また、高画質タイプのモノクロモードの
CCDラインセンサ6の蓄積時間をt秒、副走査方向へ
のキャリッジ3の移動速度をV(mm/s)の時の動作
クロックがf(Hz)であるとすると、高速タイプのモ
ノクロモードの設定を高画質タイプの2倍に設定するに
は、CCDラインセンサ6の蓄積時間を半分のt/2
秒、副走査方向へのキャリッジ3の移動速度を2V(m
m/s)とすればよいが、このとき動作クロックは2f
(Hz)となる。しかし、本実施の形態のように構成す
ると、高速タイプのモノクロモードでは、動作クロック
の半分のスピードであるf(Hz)に同期するため、画
像処理の各メモリのアクセス周期は高画質タイプのモノ
クロモードと同じf(Hz)で良い。よって、読み取り
速度を2倍にしても、画像処理の各メモリのアクセスタ
イムは同じで良く、また画像処理部10のハード構成も
イネーブル信号を追加するだけで、クロックが2倍にな
ったことを意識する必要がない。また、本実施の形態と
したことによる新たなメモリの追加も不要である。
【0042】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3によるである画像読み取り装置のデータ処理部を示
すブロック図であり、図8(a)〜(h)は本発明の実
施の形態3による画像読み取り装置における高画質タイ
プのカラーモード時のデータの流れを示すタイミング
図、図9(a)〜(l)は本発明の実施の形態3による
画像読み取り装置における高速タイプのカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図である。なお、本実
施の形態による画像読み取り装置の光学部およびメカ部
の構成は図16と同様のものなので、その説明は省略す
る。
【0043】図7において、シェーディング補正部7、
ライン補正部8、第一の信号選択部9、画像処理部1
0、第一の出力選択部11、色補正部12、パラレル・
シリアル変換部13、第二の信号選択部14、シリアル
・パラレル変換部16、画像処理メモリ31、シェーデ
ィングメモリ32は図1と同様のものなので、同一符号
を付し、説明は省略する。21はR、G、Bデータを明
度成分Y及び2つの色味成分I,Qに分解する色分解
部、22はマルチプレクサ、23はデマルチプレクサで
ある。
【0044】図16において、原稿台ガラス1に置かれ
た原稿にランプ2により光を照射する。原稿からの反射
光がミラー4により結像レンズ5まで導かれ、結像レン
ズ5により結像された光がR、G、Bの色フィルタによ
り、R、G、Bにそれぞれ分光され、それぞれCCDラ
インセンサ6で読み取られる。CCDラインセンサ6の
アナログデータはA/D変換され、図7のシェーディン
グ補正部7にR、G、Bの1ラインのディジタルデータ
がパラレルに入力される。CCDラインセンサの蓄積時
間はt秒であり、t秒で1ラインのデータを読み取った
後、キャリッジ3は副走査方向に1ライン移動し、この
動作を繰り返すことで原稿全体を走査する。
【0045】図7において、モード選択信号17により
カラーモードの一つである高画質タイプのカラーモード
が選択された場合について初めに説明する。上記のよう
にA/D変換後のR、G、Bのディジタルデータがシェ
ーディング補正部7にパラレルに入力される。シェーデ
ィング補正部7にパラレルに入力されたR、G、Bデー
タは、そのまま3つのチャネルに独立に割り当てられた
まま、シェーディング補正部7、ライン補正部8(プリ
ズムで分光するタイプのようにR、G、Bの読み取りラ
インがそろっている場合にはライン補正は不要)を流
れ、第一の信号選択部9で選択され、同様に画像処理部
10、色補正部12の3つのチャネルをパラレルに流れ
る。画像処理部10では、フィルタ、解像度変換等の画
像処理を行い、色補正部12で色補正処理された後、第
二の信号選択部14で選択され、R、G、Bのデータが
カラーデータとしてパラレルに出力される。
【0046】次に、モード選択信号17によりカラーモ
ードのもう一つである高速タイプのカラーモードが選択
された場合について説明する。シェーディング補正部7
にパラレルに入力されたR、G、Bのディジタルデータ
はシェーディング補正処理、ライン補正部8(プリズム
で分光するタイプのようにR、G、Bの読み取りライン
がそろっている場合にはライン補正は不要)でのライン
補正処理の後、色分解部21で明度成分Yおよび色成分
I,Q成分に分解される。明度成分Yは、シリアル・パ
ラレル変換部16で明度成分Yの奇数成分と明度成分Y
の偶数成分に分解され、またI,Q成分はマルチプレク
サ22により多重化される(多重化された信号は図9の
(i)に記載)。その結果第一の信号選択部9に入力さ
れる3つのチャネルには、明度成分Yの奇数成分、偶数
成分、I,Qの多重化された信号の3つが割り当てられ
る。この信号は、第一の信号選択部9で選択され、画像
処理部10でフィルタ、解像度変換等の画像処理を行
い、第一の出力選択部11でパラレル・シリアル変換部
13に選択出力される。パラレル・シリアル変換部13
において、明度成分Yの奇数成分、偶数成分は再びシリ
アルに再構成され、I,Qの多重化された信号は、デマ
ルチプレクサ23でI成分、Q成分に分解する。こうし
て取り出されたY、I,Qは第二の信号選択部14でカラ
ーデータとして選択出力される。
【0047】ここで、高画質タイプのカラーモードと高
速タイプのカラーモードとを切り替えると共に全体を制
御するのは図示しない制御部である。すなわち制御部
は、モード選択信号17に基づき、高画質タイプのカラ
ーモードと高速タイプのカラーモードとを切り替える。
【0048】図8に高画質タイプのカラーモード時のデ
ータの流れを、図9に高速タイプのカラーモードのデー
タの流れを示す。図8、図9において、各データ処理に
要するデータ処理の遅延は無視している。
【0049】図8において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、R,G,Bデ
ータは(c)、(d)、(e)に示すように画像処理部
10でラッチされ、データ処理される。(f)、
(g)、(h)に示すように動作クロックの立ち上がり
毎(クロック間隔T秒)に、R,G,Bデータは出力さ
れる。
【0050】図9において、(a)に示す動作クロック
の立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(d)、
(e)、(f)に示すように色分解部21により明度成
分Y、色味成分I,Qの抽出が行われる。抽出された明
度成分Yは、上記説明の通りシリアル・パラレル変換部
16により3つのチャネルの内、2つのチャネルの一方
に奇数成分を、他方のチャネルに明度成分Yの偶数成分
を割り当てられ、I,Q成分はマルチプレクサ22によ
って多重化され、(g)、(h)、(i)に示すように
イネーブル信号((b)に示す)がHレベルの時、動作
クロックの立ち上がり毎に、画像処理部10に伝送さ
れ、データ処理される。イネーブル信号の周期は2T秒
であるため、明度成分Yの偶数成分、奇数成分、I,Q
の多重化信号の転送周期は、2T秒となる。明度成分Y
の偶数成分、奇数成分、I,Qの多重化信号は画像処理
部10に伝送され、明度成分の奇数成分、偶数成分はパ
ラレル・シリアル変換部13でシリアルに再構成され、
I,Qの多重化信号はデマルチプレクサ23で再びI成
分、Q成分に分解され、(j)、(k)、(l)に示す
ようにT秒の間隔で第二の信号選択部14より出力され
る。ただし、I成分、Q成分は多重化したことによりデ
ータは4クロックに一度変化する。
【0051】以上のように本実施の形態によれば、高画
質タイプのカラーモードにおいては、速度Vで読み取り
ライン移動部3を走査し、ラインセンサ6により蓄積時
間Tで原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信
号をディジタルデータに変換し、シェーディング補正部
7によりシェーディング補正した後、それぞれ独立した
チャネルを通して画像処理部10で画像処理を行う処理
を行い、高速タイプのカラーモードにおいては、速度n
V(nは2以上の自然数)で読み取りライン移動部3を
走査し、ラインセンサ6に蓄積時間T/nで原稿を読み
取り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデ
ータに変換し、シェーディング補正部7によりシェーデ
ィング補正した後、色分解部21で明度成分と第一の色
味成分、第二の色味成分とを取り出し、明度成分を少な
くとも2相のチャネルに分割し、第一の色味成分、第二
の色味成分を1相のチャネルに多重化して画像処理部1
0で画像処理を行う処理を行うようにしたことにより、
処理データ読み取りの高速化に伴い動作クロックがΔT
だけ高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1デ
ータ処理時間はΔT/2以下の変化に抑えることができ
るので、使用する画像処理メモリ31のアクセスタイム
の2倍以上の転送速度でデータ処理を行うことができ
る。また、高画質タイプのモノクロモードのCCDライ
ンセンサ6の蓄積時間をt秒、副走査方向へのキャリッ
ジ3の移動速度をV(mm/s)の時の動作クロックが
f(Hz)であるとすると、高速タイプのモノクロモー
ドの設定を高画質タイプの2倍に設定するには、CCD
ラインセンサ6の蓄積時間を半分のt/2秒、副走査方
向へのキャリッジ3の移動速度を2V(mm/s)とす
ればよいが、このとき動作クロックは2f(Hz)とな
る。しかし、本実施の形態のように構成すると、高速タ
イプのモノクロモードでは、動作クロックの半分のスピ
ードであるf(Hz)に同期するため、画像処理の各メ
モリのアクセス周期は高画質タイプのモノクロモードと
同じf(Hz)で良い。よって、読み取り速度を2倍に
しても、画像処理の各メモリのアクセスタイムは同じで
良く、また画像処理部10のハード構成もイネーブル信
号を追加するだけで、クロックが2倍になったことを意
識する必要がない。また、本実施の形態としたことによ
る新たなメモリの追加も不要である。
【0052】(実施の形態4)図10は本発明の実施の
形態4による画像読み取り装置のデータ処理部を示すブ
ロック図であり、図11(a)、(b)、(c)は本発
明の実施の形態4による画像読み取り装置のCCDライ
ンセンサ6で読み取られたR、G、Bのオフセットとゲ
インを補正する部分を示すグラフ図、図12(a)〜
(h)は本発明の実施の形態4による画像読み取り装置
における高速タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図である。
【0053】図10において、画像処理部10、パラレ
ル・シリアル変換部13、明度成分抽出部15、シリア
ル・パラレル変換部16、画像処理メモリ31は図1と
同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。
25はオフセット・ゲイン補正部、26はYシェーディ
ング補正部、32Aは第一のシェーディングメモリ3
3、第二のシェーディングメモリ34、第三のシェーデ
ィングメモリ35からなるシェーディングメモリであ
る。
【0054】図16において、原稿台ガラス1に置かれ
た原稿にランプ2により光を照射する。原稿からの反射
光がミラー4により結像レンズ5まで導かれ、結像レン
ズ5により結像された光がR、G、Bの色フィルタによ
り、R、G、Bにそれぞれ分光され、それぞれCCDラ
インセンサ6で読み取られる。CCDラインセンサ6の
アナログデータはA/D変換される。
【0055】図10において、このデータは、オフセッ
ト・ゲイン補正部25に入力され、明度成分抽出部15
で明度成分Yを抽出した後、シリアル・パラレル変換部
16を通りYシェーディング補正部7に流れる。ここで
CCDラインセンサ6で読み取られたR、G、Bのデー
タのオフセット・ゲイン補正部25でのオフセット・ゲ
インの補正およびYシェーディング補正部26でのYシ
ェーディング補正の説明をする。
【0056】図11において、(a)、(b)、(c)
はそれぞれ、光源をオフして読み取った場合と、光源オ
ンで白基準板で読み取った場合とのCCDラインセンサ
6のR、G、Bの出力である。この図11を基に次の5
つのステップ(■〜■)に分けてオフセット・ゲイン補
正およびYシェーディング補正を行う。
【0057】 図10のオフセット・ゲイン補正部2
5の補正をオフする。光源をオフで得られた照度分布中
の距離XiにおけるデータRBKXi、GBKXi、B
BKXiを10点(i=0,1,...,9)取り、1
0個のサンプルの平均値を求め、これをオフセット分R
BK、GBK、BBKとする。
【0058】 図10のオフセット・ゲイン補正部2
5の補正をオフする。光源をオンして得られた照度分布
中の距離XiにおけるデータRWHXi、GWHXi、
BWHXiを10点とり(i=0,1,...,9)取
る。この値から■で求めたオフセット分を引いたものの
比(RWHXi−RBK):(GWHXi−GBK):
(BWHXi−BBK)の10個の平均値を求め、対応
する比の値をRWH、GWH、BWHとする。ここで
R、G、Bのゲイン補正係数KR、KG、KBは、 KR:KG:KB=1/RWH:1/GWH:1/BWH (式1) を満たし、かつ照度分布中のRWHXi、GWHXi、
BWHXiの最大値が白基準値RRefWH、GRef
WH、BRefWHとなるように正規化される。
【0059】図10のオフセット・ゲイン補正部25の
補正をオンする。オフセット・ゲイン補正部25では、
入力のR、G、Bに対してKR(R−RBK)、KG
(G−GBK)、KB(B−BBK)のように補正して
出力する。この補正されたR、G、Bデータは、明度成
分抽出部15でY抽出され、シリアル・パラレル変換部
16で奇数成分と偶数成分に分けられ、Yシェーディン
グ補正部26に入力される。Yシェーディング補正部2
6ではYの照度分布からシェーディング補正を行う。シ
ェーディングメモリ32は、この本実施の形態による画
像読み取り装置がカラー画像読み取り装置であることに
より、第一のシェーディングメモリ33、第二のシェー
ディングメモリ34、第三のシェーディングメモリ35
の3つに分かれている。上記のようにYシェーディング
補正で得られた補正データは、明度成分Yの偶数成分に
対応するデータを第一のシェーディングメモリ33に、
奇数成分に対応するデータを第二のシェーディングメモ
リ34にセットされる。
【0060】以上の手順でオフセット・ゲイン補正と、
Yシェーディング補正を行う。再び、図10に戻り説明
を続ける。CCDラインセンサ6のアナログデータはA
/D変換され、オフセット・ゲイン補正部25に入力さ
れ、上記のようにオフセット・ゲイン補正を行った後、
明度成分抽出部15で明度成分Yを抽出する。
【0061】明度成分Yは、シリアル・パラレル変換部
16で奇数成分と偶数成分に分けられ、Yシェーディン
グ補正部26にパラレルに入力される。このように、Y
シェーディング補正部26、画像処理部10の3つのチ
ャネルに明度成分Yの奇数成分と偶数成分、そして0を
割り当てる(一つのチャネルは論理的に使用しないこと
になる)。Yシェーディング補正部26は補正係数を得
るために、明度成分Yの奇数成分に対してはYシェーデ
ィングメモリ32の第一のシェーディングメモリ33
に、明度成分Yの偶数成分に対してはYシェーディング
メモリ32の第二のシェーディングメモリ34にアクセ
スする。Yシェーディングの後、画像処理部10で、フ
ィルタリング、解像度変換等の画像処理を行った後、パ
ラレル・シリアル変換部13で明度成分の奇数成分と偶
数成分からシリアルに再構成し、モノクロデータとして
出力される。
【0062】図12に高速タイプのモノクロモード時の
データの流れを示す。図12において、各データ処理に
要するデータ処理の遅延は無視している。図12の
(a)に示す動作クロックの立ち上がり毎(クロック間
隔T秒)に、(c)、(d)に示すようにライン補正部
8によりオフセット・ゲイン補正処理、明度成分抽出部
15により明度成分Yの抽出が行われる。抽出された明
度成分Yは、シリアル・パラレル変換部16により3つ
のチャネルの内、2つのチャネルの一方に奇数成分を、
他方のチャネルに明度成分Yの偶数成分を割り当て、
(e)、(f)、(g)に示すようにイネーブル信号
((b)に示す)がHレベルの時、動作クロックの立ち
上がり毎に、画像処理部10に伝送され、データ処理さ
れる。イネーブル信号の周期は2T秒であるため、明度
成分Yの偶数成分、奇数成分の転送周期は、2T秒とな
る。明度成分抽出部15で抽出された明度成分Yが出力
される。画像処理部10に伝送され、データ処理された
明度成分の奇数成分、偶数成分は、(h)に示すように
動作クロックの立ち上がり毎に、パラレル・シリアル変
換部13でシリアルに再構成されT秒の間隔で出力され
る。ここで、高速タイプのモノクロモードを設定すると
共に全体を制御するのは図示しない制御部である。
【0063】以上のように本実施の形態によれば、制御
部は、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取りライ
ン移動部3を走査し、ラインセンサ6に蓄積時間T/n
で原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号を
ディジタルデータに変換し、オフセット・ゲイン補正部
25で各色成分のオフセットとゲインを補正した後、明
度成分抽出部15で明度成分を取り出し、明度成分をn
相に分割してシェーディング補正部26により明度成分
をシェーディング補正し、画像処理部10で画像処理を
行う高速タイプのモノクロモードを有するようにしたこ
とにより、処理データ読み取りの高速化に伴い動作クロ
ックがΔTだけ高速化しても、メモリとのアクセス間隔
および1データ処理時間はΔT/2以下の変化に抑える
ことができるので、使用する画像処理メモリ31のアク
セスタイムの2倍以上の転送速度でデータ処理を行うこ
とができる。また、高画質タイプのモノクロモードのC
CDラインセンサ6の蓄積時間をt秒、副走査方向への
キャリッジ3の移動速度をV(mm/s)の時の動作ク
ロックがf(Hz)であるとすると、高速タイプのモノ
クロモードの設定を高画質タイプの2倍に設定するに
は、CCDラインセンサ6の蓄積時間を半分のt/2
秒、副走査方向へのキャリッジ3の移動速度を2V(m
m/s)とすればよいが、このとき動作クロックは2f
(Hz)となる。
【0064】しかし、本実施の形態のように構成する
と、高速タイプのモノクロモードでは、動作クロックの
半分のスピードであるf(Hz)に同期するため、画像
処理の各メモリのアクセス周期は高画質タイプのモノク
ロモードと同じf(Hz)で良い。よって、読み取り速
度を2倍にしても、画像処理の各メモリのアクセスタイ
ムは同じで良く、また画像処理部10のハード構成もイ
ネーブル信号を追加するだけで、クロックが2倍になっ
たことを意識する必要がない。また、本実施の形態とし
たことによる新たなメモリの追加も不要である。さら
に、シェーディングメモリのアクセス周期も低減するこ
とができ、高速タイプのカラーモードでも同様の効果を
奏することができる。
【0065】(実施の形態5)図13は本発明の実施の
形態5による画像読み取り装置のデータ処理部を示すブ
ロック図であり、図14(a)〜(h)は本発明の実施
の形態5による画像読み取り装置における高画質タイプ
のカラーモード時のデータの流れを示すタイミング図、
図15(a)〜(l)は本発明の実施の形態5による画
像読み取り装置における高画質タイプのカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図である。
【0066】図13において、シェーディング補正部
(第一のシェーディング補正部)7、第一の信号選択部
9、画像処理部10、第一の出力選択部11、色補正部
12、パラレル・シリアル変換部13、第二の信号選択
部14、シリアル・パラレル変換部16、画像処理メモ
リ31は図1と同様のものであり、また色分解部21、
マルチプレクサ22、デマルチプレクサ23は図7と同
様のものであり、さらにオフセット・ゲイン補正部2
5、シェーディングメモリ32A、第一のシェーディン
グメモリ33、第二のシェーディングメモリ34、第三
のシェーディングメモリ35は図10と同様のものなの
で、同一符号を付し、説明は省略する。27はYIQシ
ェーディング補正部(第二のシェーディング補正部)で
ある。
【0067】図16において、原稿台ガラス1に置かれ
た原稿にランプ2により光を照射する。原稿からの反射
光がミラー4により結像レンズ5まで導かれ、結像レン
ズ5により結像された光がR、G、Bの色フィルタによ
り、R、G、Bにそれぞれ分光され、それぞれCCDラ
インセンサ6で読み取られる。CCDラインセンサ6の
アナログデータはA/D変換され、図13のシェーディ
ング補正部7にR、G、Bの1ラインのディジタルデー
タがパラレルに入力される。CCDラインセンサ6の蓄
積時間はt秒であり、t秒で1ラインのデータを読み取
った後、キャリッジ3は副走査方向に1ライン移動し、
この動作を繰り返すことで原稿全体を走査する。
【0068】図13において、モード選択信号17によ
りカラーモードの一つである高画質タイプのカラーモー
ドが選択された場合について初めに説明する。上記のよ
うにA/D変換後のR、G、Bのディジタルデータがシ
ェーディング補正部7にパラレルに入力される。シェー
ディング補正部7にパラレルに入力されたR、G、Bデ
ータは、そのまま3つのチャネルに独立に割り当てられ
たまま、シェーディング補正部7を流れ、第一の信号選
択部9で選択され、同様に画像処理部10、第一の出力
選択部11、色補正部12の3つのチャネルをパラレル
に流れる。画像処理部10では、フィルタ、解像度変換
等の画像処理を行い、色補正部12で色補正処理された
後、第二の信号選択部14で選択され、R、G、Bのデ
ータがカラーデータとしてパラレルに出力される。
【0069】次に、モード選択信号17によりカラーモ
ードのもう一つである高速タイプのカラーモードが選択
された場合について説明する。オフセット・ゲイン補正
部25にパラレルに入力されたR、G、Bのディジタル
データは、オフセット・ゲイン補正部25でオフセット
・ゲインの補正を行い(オフセット・ゲインの補正は実
施の形態4と同様であり、説明は省略する)、色分解部
21で明度成分Yおよび色成分I,Q成分に分解され
る。明度成分Yは、シリアル・パラレル変換部16で明
度成分Yの奇数成分と明度成分Yの偶数成分に分解さ
れ、またI,Q成分はマルチプレクサ22により多重化
される(多重化された信号は図15の(i)に記載)。
その結果、第一の信号選択部9に入力される3つのチャ
ネルには、明度成分Yの奇数成分、偶数成分、I,Qの
多重化された信号の3つが割り当てられる。
【0070】この信号は、YIQシェーディング補正部
27で以下のようにシェーディング補正される。
【0071】オフセット・ゲイン補正部25をオンし
て、Yの照度分布からYのシェーディング補正を、I,
Q成分はIのシェーディング補正、Qのシェーディング
補正をそれぞれ行う。図13に示すシェーディングメモ
リ32Aは、この画像読み取り装置がカラー画像読み取
り装置であることにより、第一のシェーディングメモリ
33、第二のシェーディングメモリ34、第三のシェー
ディングメモリ35の3つに分かれている。
【0072】上記のようにYIQシェーディング補正で
得られた補正データは、明度成分Yの偶数成分に対応す
るデータを第一のシェーディングメモリ33に、奇数成
分に対応するデータを第二のシェーディングメモリ34
にセットされる。I,Q成分は時分割に伝送されるた
め、I,Q成分の補正データは、交互に並べてシェーデ
ィングメモリ32A中の第三のシェーディングメモリ3
5にセットされる。実際にシェーディング補正時に補正
係数を得るために、YIQシェーディング補正部27
は、明度成分Yの奇数成分に対しては、シェーディング
メモリ32Aの第一のシェーディングメモリ33に、明
度成分Yの偶数成分に対してはシェーディングメモリ3
2Aの第二のシェーディングメモリ34に、時分割され
たI,Q成分に対しては、第三のシェーディングメモリ
35にアクセスする。
【0073】このようにシェーディング補正されたデー
タは、第一の信号選択部9で選択され、画像処理部10
でフィルタリング、解像度変換等の画像処理を行い、第
一の出力選択部11でパラレル・シリアル変換部13、
デマルチプレクサ23に選択出力される。パラレル・シ
リアル変換部13において、明度成分Yの奇数成分、偶
数成分は再びシリアルに再構成され、I,Qの多重化さ
れた信号は、デマルチプレクサ23でI成分、Q成分に
分解する。こうして取り出されたY、I,Qは第二の信号
選択部14でカラーデータとして選択出力される。
【0074】14に高画質タイプのカラーモード時のデ
ータの流れを、図15に高速タイプのカラーモードのデ
ータの流れを示す。図14、図15において、各データ
処理に要するデータ処理の遅延は無視している。
【0075】図14において、(a)に示す動作クロッ
クの立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、R,G,B
データは(c)(d)(e)に示すように画像処理部1
0でラッチされ、データ処理される。(f)、(g)、
(h)に示すように動作クロックの立ち上がり毎(クロ
ック間隔T秒)に、R,G,Bデータは出力される。
【0076】図15において、(a)に示す動作クロッ
クの立ち上がり毎(クロック間隔T秒)に、(d)、
(e)、(f)に示すように色分解部21により明度成
分Y、色味成分I,Qの抽出が行われる。抽出された明
度成分Yは、上記説明の通りシリアル・パラレル変換部
16により3つのチャネルの内、2つのチャネルの一方
に奇数成分を、他方のチャネルに明度成分Yの偶数成分
を割り当てられ、I,Q成分はマルチプレクサ22によ
って多重化され、(g)、(h)、(i)に示すように
イネーブル信号((b)に示す)がHレベルの時、動作
クロックの立ち上がり毎に、画像処理部10に伝送さ
れ、データ処理される。イネーブル信号の周期は2T秒
であるため、明度成分Yの偶数成分、奇数成分、I,Q
の多重化信号の転送周期は、2T秒となる。明度成分Y
の偶数成分、奇数成分、I,Qの多重化信号は画像処理
部10でデータ処理された後、明度成分の奇数成分、偶
数成分はパラレル・シリアル変換部13でシリアルに再
構成され、I,Qの多重化信号はデマルチプレクサ23
で再びI成分、Q成分に分解され、(j)、(k)、
(l)に示すようにT秒の間隔で第二の信号選択部14
より出力される。ただし、I成分、Q成分は多重化した
ことによりデータは4クロックに一度変化する。
【0077】ここで、高画質タイプのカラーモードと高
速タイプのカラーモードとを切り替えると共に全体を制
御するのは図示しない制御部である。すなわち制御部
は、モード選択信号17に基づき、高画質タイプのカラ
ーモードと高速タイプのカラーモードとを切り替える。
【0078】以上のように本実施の形態によれば、高画
質タイプのカラーモードにおいては、速度Vで読み取り
ライン移動部3を走査し、ラインセンサ6に蓄積時間T
で原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号を
ディジタルデータに変換し、第一のシェーディング補正
部7によりシェーディング補正した後、それぞれ独立し
たチャネルを通して画像処理部で画像処理を行う処理を
行い、高速タイプのカラーモードにおいては、速度nV
(nは2以上の自然数)で読み取りライン移動部3を走
査し、ラインセンサ6に蓄積時間T/nで原稿を読み取
り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデー
タに変換し、オフセット・ゲイン補正部25で各色成分
のオフセットとゲインを補正した後、色分解部21で明
度成分と第一の色味成分、第二の色味成分とを取り出
し、明度成分を少なくとも2相のチャネルに分割し、第
一の色味成分、第二の色味成分を1相のチャネルに多重
化して第二のシェーディング補正部27による明度成分
のシェーディング補正および画像処理部10での画像処
理を行う処理を行うようにしたことにより、処理データ
読み取りの高速化に伴い動作クロックがΔTだけ高速化
しても、メモリとのアクセス間隔および1データ処理時
間はΔT/2以下の変化に抑えることができるので、使
用する画像処理メモリ31のアクセスタイムの2倍以上
の転送速度でデータ処理を行うことができる。また、高
画質タイプのモノクロモードのCCDラインセンサ6の
蓄積時間をt秒、副走査方向へのキャリッジ3の移動速
度をV(mm/s)の時の動作クロックがf(Hz)で
あるとすると、高速タイプのモノクロモードの設定を高
画質タイプの2倍に設定するには、CCDラインセンサ
6の蓄積時間を半分のt/2秒、副走査方向へのキャリ
ッジ3の移動速度を2V(mm/s)とすればよいが、
このとき動作クロックは2f(Hz)となる。しかし、
本実施の形態のように構成すると、高速タイプのモノク
ロモードでは、動作クロックの半分のスピードであるf
(Hz)に同期するため、画像処理の各メモリのアクセ
ス周期は高画質タイプのモノクロモードと同じf(H
z)で良い。よって、読み取り速度を2倍にしても、画
像処理の各メモリのアクセスタイムは同じで良く、また
画像処理部10のハード構成もイネーブル信号を追加す
るだけで、クロックが2倍になったことを意識する必要
がない。また、本実施の形態としたことによる新たなメ
モリの追加も不要である。さらに、シェーディングメモ
リのアクセス周期も低減することができ、高速タイプの
カラーモードでも同様の効果を奏することができる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
画像読み取り装置によれば、カラー画像を読み取るライ
ンセンサと、ラインセンサで読みとっているラインと原
稿とを副走査方向に相対移動させる読み取りライン移動
部と、ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデ
ータに変換するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等を補
正するシェーディング補正部と、フィルタリング、解像
度変換等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を行う
色補正部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部と、高
画質タイプのモノクロモードと高速タイプのモノクロモ
ードとを切り替えると共に全体を制御する制御部とを有
する画像読み取り装置であって、高画質タイプのモノク
ロモードにおいては、速度Vで読み取りライン移動部を
走査し、ラインセンサにより蓄積時間Tで原稿を読み取
り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデー
タに変換し、シェーディング補正部によりシェーディン
グ補正した後、それぞれ独立したチャネルを通して画像
処理部で画像処理を行い、明度成分抽出部で明度成分を
取り出す処理を行い、高速タイプのモノクロモードにお
いては、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取りラ
イン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T/nで
原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換し、シェーディング補正部により
シェーディング補正した後、明度成分抽出部で明度成分
を取り出し、明度成分をn相に分割して画像処理部で画
像処理を行う処理を行うことにより、処理データ読み取
りの高速化に伴って動作クロックがΔTだけ高速化して
も、メモリとのアクセス間隔および1データ処理時間を
ΔT/2以下の変化に抑えることができるので、高速な
データ処理が可能になるという有利な効果が得られる。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、カラー画
像を読み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっ
ているラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読
み取りライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信
号をディジタルデータに変換するA/D変換部と、原稿
の照度ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フィ
ルタリング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部
と、色補正を行う色補正部と、明度成分を抽出する明度
成分抽出部と、ドロップアウトカラーの指定を行うドロ
ップアウト色設定部と、第一の高速タイプのモノクロモ
ードと第二の高速タイプのモノクロモードとを切り替え
ると共に全体を制御する制御部とを有する画像読み取り
装置であって、第一の高速タイプのモノクロモードにお
いては、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取りラ
イン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T/nで
原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号をデ
ィジタルデータに変換し、シェーディング補正部により
シェーディング補正した後、ドロップアウト色設定部に
より設定されたドロップアウト色を指定し、指定された
前記ドロップアウト色をn相に分割して、画像処理部で
画像処理を行う処理を行い、第二の高速タイプのモノク
ロモードにおいては、速度nV(nは2以上の自然数)
で読み取りライン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積
時間T/nで原稿を読み取り、A/D変換部によりアナ
ログ信号をディジタルデータに変換し、シェーディング
補正部によりシェーディング補正した後、明度成分抽出
部で明度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して画
像処理部で画像処理を行う処理を行うことにより、処理
データ読み取りの高速化に伴って動作クロックがΔTだ
け高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1デー
タ処理時間をΔT/2以下の変化に抑えることができる
ので、高速なデータ処理が可能になるという有利な効果
が得られる。
【0081】請求項3に記載の発明によれば、カラー画
像を読み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっ
ているラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読
み取りライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信
号をディジタルデータに変換するA/D変換部と、原稿
の照度ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フィ
ルタリング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理部
と、色補正を行う色補正部と、明度成分と第一の色味成
分、第二の色味成分とに分解する色分解部と、高画質タ
イプのカラーモードと高速タイプのカラーモードとを切
り替えると共に全体を制御する制御部とを有する画像読
み取り装置であって、高画質タイプのカラーモードにお
いては、速度Vで読み取りライン移動部を走査し、ライ
ンセンサにより蓄積時間Tで原稿を読み取り、A/D変
換部によりアナログ信号をディジタルデータに変換し、
シェーディング補正部によりシェーディング補正した
後、それぞれ独立したチャネルを通して画像処理部で画
像処理を行う処理を行い、高速タイプのカラーモードに
おいては、速度nV(nは2以上の自然数)で読み取り
ライン移動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間T/n
で原稿を読み取り、A/D変換部によりアナログ信号を
ディジタルデータに変換し、シェーディング補正部によ
りシェーディング補正した後、色分解部で明度成分と第
一の色味成分、第二の色味成分とを取り出し、明度成分
を少なくとも2相のチャネルに分割し、第一の色味成
分、第二の色味成分を1相のチャネルに多重化して、画
像処理部で画像処理を行う処理を行うことにより、処理
データ読み取りの高速化に伴って動作クロックがΔTだ
け高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1デー
タ処理時間をΔT/2以下の変化に抑えることができる
ので、高速なデータ処理が可能になるという有利な効果
が得られる。
【0082】請求項4に記載の発明によれば、カラー画
像を読み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっ
ているラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読
み取りライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信
号をディジタルデータに変換するA/D変換部と、各色
成分のオフセットとゲインを補正するオフセット・ゲイ
ン補正部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部と、原
稿の照度ムラ等を補正するシェーディング補正部と、フ
ィルタリング、解像度変換等の画像処理を行う画像処理
部と、色補正を行う色補正部と、全体を制御する制御部
とを有する画像読み取り装置であって、制御部は、速度
nV(nは2以上の自然数)で読み取りライン移動部を
走査し、ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取
り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデー
タに変換し、オフセット・ゲイン補正部で各色成分のオ
フセットとゲインを補正した後、明度成分抽出部で明度
成分を取り出し、明度成分をn相に分割してシェーディ
ング補正部により明度成分をシェーディング補正し、画
像処理部で画像処理を行う高速タイプのモノクロモード
を有することにより、処理データ読み取りの高速化に伴
って動作クロックがΔTだけ高速化しても、メモリとの
アクセス間隔および1データ処理時間をΔT/2以下の
変化に抑えることができるので、高速なデータ処理が可
能になるという有利な効果が得られる。
【0083】請求項5に記載の発明によれば、カラー画
像を読み取るラインセンサと、ラインセンサで読みとっ
ているラインと原稿とを副走査方向に相対移動させる読
み取りライン移動部と、ラインセンサ出力のアナログ信
号をディジタルデータに変換するA/D変換部と、各色
成分のオフセットとゲインを補正するオフセット・ゲイ
ン補正部と、原稿の照度ムラ等を補正する第一、第二の
シェーディング補正部と、フィルタリング、解像度変換
等を行う画像処理部と、色補正を行う色補正部と、明度
成分と第一の色味成分、第二の色味成分とに分解する色
分解部と、高画質タイプのカラーモードと高速タイプの
カラーモードとを切り替えると共に全体を制御する制御
部とを有する画像読み取り装置であって、高画質タイプ
のカラーモードにおいては、速度Vで読み取りライン移
動部を走査し、ラインセンサに蓄積時間Tで原稿を読み
取り、A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデ
ータに変換し、第一のシェーディング補正部によりシェ
ーディング補正した後、それぞれ独立したチャネルを通
して画像処理部で画像処理を行う処理を行い、高速タイ
プのカラーモードにおいては、速度nV(nは2以上の
自然数)で読み取りライン移動部を走査し、ラインセン
サに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、A/D変換部に
よりアナログ信号をディジタルデータに変換し、オフセ
ット・ゲイン補正部で各色成分のオフセットとゲインを
補正した後、色分解部で明度成分と第一の色味成分、第
二の色味成分とを取り出し、明度成分を少なくとも2相
のチャネルに分割し、第一の色味成分、第二の色味成分
を1相のチャネルに多重化して第二のシェーディング補
正部による明度成分のシェーディング補正および画像処
理部での画像処理を行う処理を行うことにより、処理デ
ータ読み取りの高速化に伴って動作クロックがΔTだけ
高速化しても、メモリとのアクセス間隔および1データ
処理時間をΔT/2以下の変化に抑えることができるの
で、高速なデータ処理が可能になるという有利な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像読み取り装置
のデータ処理部を示すブロック図
【図2】(a)本発明の実施の形態1による画像読み取
り装置における高画質タイプのモノクロモード時のデー
タの流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのモノクロモード時のデータの流れ
を示すタイミング図
【図3】(a)本発明の実施の形態1による画像読み取
り装置における高速タイプのモノクロモード時のデータ
の流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態1による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図
【図4】本発明の実施の形態2による画像読み取り装置
のデータ処理部を示すブロック図
【図5】(a)本発明の実施の形態2による画像読み取
り装置における第一の高速タイプのモノクロモード時の
データの流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第一の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図
【図6】(a)本発明の実施の形態2による画像読み取
り装置における第二の高速タイプのモノクロモード時の
データの流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態2による画像読み取り装置に
おける第二の高速タイプのモノクロモード時のデータの
流れを示すタイミング図
【図7】本発明の実施の形態3による画像読み取り装置
のデータ処理部を示すブロック図
【図8】(a)本発明の実施の形態3による画像読み取
り装置における高画質タイプのカラーモード時のデータ
の流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図
【図9】(a)本発明の実施の形態3による画像読み取
り装置における高速タイプのカラーモード時のデータの
流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (c)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (d)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (e)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (f)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (g)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (h)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (i)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (j)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (k)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (l)本発明の実施の形態3による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図
【図10】本発明の実施の形態4による画像読み取り装
置のデータ処理部を示すブロック図
【図11】(a)本発明の実施の形態4による画像読み
取り装置のCCDラインセンサで読み取られたRのオフ
セットとゲインを補正する部分を示すグラフ (b)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置の
CCDラインセンサで読み取られたGのオフセットとゲ
インを補正する部分を示すグラフ (c)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置の
CCDラインセンサで読み取られたBのオフセットとゲ
インを補正する部分を示すグラフ
【図12】(a)本発明の実施の形態4による画像読み
取り装置における高速タイプのモノクロモード時のデー
タの流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態4による画像読み取り装置に
おける高速タイプのモノクロモード時のデータの流れを
示すタイミング図
【図13】本発明の実施の形態5による画像読み取り装
置のデータ処理部を示すブロック図
【図14】(a)本発明の実施の形態5による画像読み
取り装置における高画質タイプのカラーモード時のデー
タの流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (c)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (d)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (e)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (f)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (g)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図 (h)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高画質タイプのカラーモード時のデータの流れを
示すタイミング図
【図15】(a)本発明の実施の形態5による画像読み
取り装置における高速タイプのカラーモード時のデータ
の流れを示すタイミング図 (b)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (c)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (d)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (e)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (f)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (g)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (h)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (i)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (j)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (k)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図 (l)本発明の実施の形態5による画像読み取り装置に
おける高速タイプのカラーモード時のデータの流れを示
すタイミング図
【図16】一般的な画像読み取り装置の光学部及びメカ
部の構成を示す概略構成図
【図17】従来の画像読み取り装置のデータ処理部を示
すブロック図
【図18】(a)従来の画像読み取り装置におけるカラ
ーモード時のデータの流れを示すタイミング図 (b)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図 (c)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図 (d)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図 (e)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図 (f)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図 (g)従来の画像読み取り装置におけるカラーモード時
のデータの流れを示すタイミング図
【図19】(a)従来の画像読み取り装置におけるモノ
クロモード時のデータの流れを示すタイミング図 (b)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (c)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (d)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (e)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (f)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (g)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図 (h)従来の画像読み取り装置におけるモノクロモード
時のデータの流れを示すタイミング図
【符号の説明】
1 原稿台ガラス 2 ランプ 3 キャリッジ(読み取りライン移動部) 4 ミラー 5 結像レンズ 6 CCDラインセンサ(ラインセンサ) 7 シェーディング補正部(第一のシェーディング補正
部) 8 ライン補正部 9 第一の信号選択部 10 画像処理部 11 第一の出力選択部 12 色補正部 13 パラレル・シリアル変換部 14 第二の信号選択部 15 明度成分抽出部 16 シリアル・パラレル変換部 18 第三の信号選択部 19 ドロップアウト色指定部 20 セレクタ 21 色分解部 22 マルチプレクサ 23 デマルチプレクサ 25 オフセット・ゲイン補正部 26 Yシェーディング補正部 27 YIQシェーディング補正部(第二のシェーディ
ング補正部) 31 画像処理メモリ 32、32A シェーディングメモリ 33 第一のシェーディングメモリ 34 第二のシェーディングメモリ 35 第三のシェーディングメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を読み取るラインセンサと、前
    記ラインセンサで読みとっているラインと原稿とを副走
    査方向に相対移動させる読み取りライン移動部と、前記
    ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに
    変換するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等を補正する
    シェーディング補正部と、フィルタリング、解像度変換
    等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を行う色補正
    部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部と、高画質タ
    イプのモノクロモードと高速タイプのモノクロモードと
    を切り替えると共に全体を制御する制御部とを有する画
    像読み取り装置であって、前記高画質タイプのモノクロ
    モードにおいては、速度Vで前記読み取りライン移動部
    を走査し、前記ラインセンサにより蓄積時間Tで原稿を
    読み取り、前記A/D変換部によりアナログ信号をディ
    ジタルデータに変換し、前記シェーディング補正部によ
    りシェーディング補正した後、それぞれ独立したチャネ
    ルを通して前記画像処理部で画像処理を行い、前記明度
    成分抽出部で明度成分を取り出す処理を行い、前記高速
    タイプのモノクロモードにおいては、速度nV(nは2
    以上の自然数)で前記読み取りライン移動部を走査し、
    前記ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、
    前記A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデー
    タに変換し、前記シェーディング補正部によりシェーデ
    ィング補正した後、前記明度成分抽出部で明度成分を取
    り出し、明度成分をn相に分割して前記画像処理部で画
    像処理を行う処理を行うことを特徴とする画像読み取り
    装置。
  2. 【請求項2】カラー画像を読み取るラインセンサと、前
    記ラインセンサで読みとっているラインと原稿とを副走
    査方向に相対移動させる読み取りライン移動部と、前記
    ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに
    変換するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等を補正する
    シェーディング補正部と、フィルタリング、解像度変換
    等等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を行う色補
    正部と、明度成分を抽出する明度成分抽出部と、ドロッ
    プアウトカラーの指定を行うドロップアウト色設定部
    と、第一の高速タイプのモノクロモードと第二の高速タ
    イプのモノクロモードとを切り替えると共に全体を制御
    する制御部とを有する画像読み取り装置であって、前記
    高一の高速タイプのモノクロモードにおいては、速度n
    V(nは2以上の自然数)で前記読み取りライン移動部
    を走査し、前記ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を
    読み取り、前記A/D変換部によりアナログ信号をディ
    ジタルデータに変換し、前記シェーディング補正部によ
    りシェーディング補正した後、前記ドロップアウト色設
    定部により設定されたドロップアウト色を指定し、指定
    された前記ドロップアウト色をn相に分割して前記画像
    処理部で画像処理を行う処理を行い、前記第二の高速タ
    イプのモノクロモードにおいては、速度nV(nは2以
    上の自然数)で前記読み取りライン移動部を走査し、前
    記ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、前
    記A/D変換部によりアナログ信号をディジタルデータ
    に変換し、前記シェーディング補正部によりシェーディ
    ング補正した後、前記明度成分抽出部で明度成分を取り
    出し、明度成分をn相に分割して前記画像処理部で画像
    処理を行う処理を行うことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】カラー画像を読み取るラインセンサと、前
    記ラインセンサで読みとっているラインと原稿とを副走
    査方向に相対移動させる読み取りライン移動部と、前記
    ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに
    変換するA/D変換部と、原稿の照度ムラ等を補正する
    シェーディング補正部と、フィルタリング、解像度変換
    等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を行う色補正
    部と、明度成分と第一の色味成分、第二の色味成分とに
    分解する色分解部と、高画質タイプのカラーモードと高
    速タイプのカラーモードとを切り替えると共に全体を制
    御する制御部とを有する画像読み取り装置であって、前
    記高画質タイプのカラーモードにおいては、速度Vで前
    記読み取りライン移動部を走査し、前記ラインセンサに
    より蓄積時間Tで原稿を読み取り、前記A/D変換部に
    よりアナログ信号をディジタルデータに変換し、前記シ
    ェーディング補正部によりシェーディング補正した後、
    それぞれ独立したチャネルを通して前記画像処理部で画
    像処理を行う処理を行い、前記高速タイプのカラーモー
    ドにおいては、速度nV(nは2以上の自然数)で前記
    読み取りライン移動部を走査し、前記ラインセンサに蓄
    積時間T/nで原稿を読み取り、前記A/D変換部によ
    りアナログ信号をディジタルデータに変換し、前記シェ
    ーディング補正部によりシェーディング補正した後、前
    記色分解部で明度成分と前記第一の色味成分、前記第二
    の色味成分とを取り出し、明度成分を少なくとも2相の
    チャネルに分割し、前記第一の色味成分、前記第二の色
    味成分を1相のチャネルに多重化して前記画像処理部で
    画像処理を行う処理を行うことを特徴とする画像読み取
    り装置。
  4. 【請求項4】カラー画像を読み取るラインセンサと、前
    記ラインセンサで読みとっているラインと原稿とを副走
    査方向に相対移動させる読み取りライン移動部と、前記
    ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに
    変換するA/D変換部と、各色成分のオフセットとゲイ
    ンを補正するオフセット・ゲイン補正部と、明度成分を
    抽出する明度成分抽出部と、原稿の照度ムラ等を補正す
    るシェーディング補正部と、フィルタリング、解像度変
    換等の画像処理を行う画像処理部と、色補正を行う色補
    正部と、全体を制御する制御部とを有する画像読み取り
    装置であって、前記制御部は、速度nV(nは2以上の
    自然数)で前記読み取りライン移動部を走査し、前記ラ
    インセンサに蓄積時間T/nで原稿を読み取り、前記A
    /D変換部によりアナログ信号をディジタルデータに変
    換し、前記オフセット・ゲイン補正部で各色成分のオフ
    セットとゲインを補正した後、前記明度成分抽出部で明
    度成分を取り出し、明度成分をn相に分割して前記シェ
    ーディング補正部により明度成分をシェーディング補正
    し、前記画像処理部で画像処理を行う高速タイプのモノ
    クロモードを有することを特徴とする画像読み取り装
    置。
  5. 【請求項5】カラー画像を読み取るラインセンサと、前
    記ラインセンサで読みとっているラインと原稿とを副走
    査方向に相対移動させる読み取りライン移動部と、前記
    ラインセンサ出力のアナログ信号をディジタルデータに
    変換するA/D変換部と、各色成分のオフセットとゲイ
    ンを補正するオフセット・ゲイン補正部と、原稿の照度
    ムラ等を補正する第一、第二のシェーディング補正部
    と、フィルタリング、解像度変換等の画像処理を行う画
    像処理部と、色補正を行う色補正部と、明度成分と第一
    の色味成分、第二の色味成分とに分解する色分解部と、
    高画質タイプのカラーモードと高速タイプのカラーモー
    ドとを切り替えると共に全体を制御する制御部とを有す
    る画像読み取り装置であって、前記高画質タイプのカラ
    ーモードにおいては、速度Vで前記読み取りライン移動
    部を走査し、前記ラインセンサに蓄積時間Tで原稿を読
    み取り、前記A/D変換部によりアナログ信号をディジ
    タルデータに変換し、前記第一のシェーディング補正部
    によりシェーディング補正した後、それぞれ独立したチ
    ャネルを通して前記画像処理部で画像処理を行う処理を
    行い、前記高速タイプのカラーモードにおいては、速度
    nV(nは2以上の自然数)で前記読み取りライン移動
    部を走査し、前記ラインセンサに蓄積時間T/nで原稿
    を読み取り、前記A/D変換部によりアナログ信号をデ
    ィジタルデータに変換し、前記オフセット・ゲイン補正
    部で各色成分のオフセットとゲインを補正した後、前記
    色分解部で明度成分と前記第一の色味成分、前記第二の
    色味成分とを取り出し、明度成分を少なくとも2相のチ
    ャネルに分割し、前記第一の色味成分、前記第二の色味
    成分を1相のチャネルに多重化して前記第二のシェーデ
    ィング補正部による明度成分のシェーディング補正およ
    び前記画像処理部での画像処理を行う処理を行うことを
    特徴とする画像読み取り装置。
JP10066586A 1998-03-17 1998-03-17 画像読み取り装置 Pending JPH11266335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012133680A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Fujitsu Frontech Ltd マークシート読取装置

Cited By (1)

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