JPH11266014A - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置及びその製造方法

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JPH11266014A
JPH11266014A JP6889598A JP6889598A JPH11266014A JP H11266014 A JPH11266014 A JP H11266014A JP 6889598 A JP6889598 A JP 6889598A JP 6889598 A JP6889598 A JP 6889598A JP H11266014 A JPH11266014 A JP H11266014A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化珪素を用いる場合においてもマスクのバ
ラツキを見込んだ間隔でガードリング構造を構成するこ
とができるようにする。 【解決手段】 セル領域のおけるMOSFETのp+
炭化珪素ベース領域3よりも、セル領域の外周部領域に
おけるp- 型ウェル領域21を高濃度で形成する。これ
により、p- 型ウェル領域21の間隔を広げることがで
き、この拡がった間隔にマスクバラツキを見込むことが
できる。具体的には、p+ 型炭化珪素ベース領域3とp
- 型ウェル領域21とを別マスクで形成する。このと
き、別マスクとすることによって発生するマスクずれを
考慮して接合用p- 型領域20を、p + 型炭化珪素ベー
ス領域3とp- 型ウェル領域21との間に配置する。こ
れにより、マスクずれしてもp- 型ウェル領域21がベ
ース領域3と重ならないようにできるため、p- 型ウェ
ル領域21をフローティング状態に担保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素半導体装
置及びその製造方法に関し、特に絶縁ゲート型電界効果
トランジスタ、とりわけ大電力用の縦型パワーMOSF
ETに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パワーMOSFETを形成したセル領域
における電界を偏りなく弱くするためのガードリング構
造が特開平8−167713号公報に示されている。こ
のガードリング構造を採用した半導体装置を図6に示
す。この図6に示される従来の半導体装置では、シリコ
ン(Si)を用いた場合においてガードリング構造を採
用している。図6に示すように、n- 型エピタキシャル
層102の表層部には、p型ベース領域103が形成さ
れており、このベース領域103の表層部にはn+ 型ソ
ース領域104が形成されている。そして、n+ 型ソー
ス領域104及びn- 型エピタキシャル層102の間に
おけるベース領域103の表層部をチャネル領域として
ドレイン電流のスイッチングを行うMOSFETをユニ
ットセルとしている。
【0003】このようなユニットセルが複数形成された
セル領域の外周部領域には、セル領域から所定間隔離間
してp型ウェル領域105が形成されている。このp型
ウェル領域105がガードリングである。このp型ウェ
ル層105は、セル領域を囲むように形成されており、
電界が偏りなくセル領域から外側へ延びるようにするこ
とで、電界集中を緩和して所定の耐圧を持たせる役割を
果たしている。このp型ウェル領域105は、p型ベー
ス領域103と同一のマスクによって形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記役割を果たすため
には、ガードリングとなるp型ウェル領域105の間隔
が10〜20μmとなるように設計することが必要とさ
れる。この場合、p型ウェル領域105の形成に使用す
るイオン注入マスクの開口部のバラツキ(エッチング量
のバラツキであり、最大約0.5μm程度発生する)
を、見込んでマスク寸法の設定を行えば、上記役割を果
たせるガードリング構造が実現できると考えられる。
【0005】しかしながら、炭化珪素(SiC)に上記
ガードリング構造を採用した場合において、所定の耐圧
を持たせようとした場合、TMA社製シミュレーション
ソフトを用いて計算した結果、セル耐圧に比べて100
V以上の耐圧マージンを得るためには、図7に示すよう
にp型ウェル領域105の間隔を1〜2μm以下で設計
しなければならないことが判った。
【0006】つまり、炭化珪素を用いた半導体装置で
は、臨界電界強度がシリコンに比して1桁大きい特徴に
基づいて低オン抵抗化を図りたいという要望に応じて、
シリコンよりも不純物濃度を2桁高くしてドリフト層を
形成しており、逆バイアス電圧が印加された場合に空乏
層が延びなくなってしまうため、間隔を狭くしなければ
ならないのである。
【0007】しかし、このように狭い間隔に上記エッチ
ング量のバラツキを見込むことができないため、耐圧が
大幅に変動してしまうことが判った。また、このような
狭い間隔でマスク寸法を設計することは困難であり、マ
スクそのものを安定に形成することができないという問
題も発生する。本発明は上記問題に鑑みてなされ、炭化
珪素を用いる場合においてもマスクのバラツキを見込ん
だ間隔でガードリング構造を構成することができる炭化
珪素半導体装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1乃至7に記
載の発明においては、セル形成領域の外周部においてセ
ル領域から所定間隔離間してセル領域を囲むように形成
された第2導電型のウェル領域(21)を、FET内の
ベース領域(2)よりも高抵抗とすることを特徴として
いる。
【0009】このように、ガードリング構造を構成する
ウェル領域をベース領域よりも低濃度のもので形成する
ようにすれば、ウェル領域に空乏層が伸び易くなりウェ
ル領域における耐圧が向上するため、ウェル領域の間隔
を広げることができる。このため、このような構造の炭
化珪素半導体装置とすることにより、エッチング量のバ
ラツキによってウェル領域を形成するときのマスクにバ
ラツキが生じたとしても、このバラツキを見込んだ間隔
でガードリング構造を構成することができる。
【0010】また、請求項2に示すように、ウェル領域
とセル領域との間に接合用領域を形成することもでき
る。ただし、この接合用領域を高抵抗のもので形成した
場合、接合用領域を介して引き抜かれるべきキャリア
(正孔)が引き抜かれ難くなる。このため、セル領域の
うち最も外周に位置するものに電流集中してしまい、寄
生トランジスタが動作して素子を破壊してしまうという
問題が発生する場合がある。
【0011】そこで、請求項3に記載の発明において
は、セル領域は、FETと接合用領域(20)の間にお
いて、半導体層の表層部に形成された第2導電型の引き
込み用領域(3a)を含む引き込み用セルを有し、引き
込み用領域がソース電極(10)と電気的に接続されて
いることを特徴としている。このように、FETと接合
用領域の間において、引き込み用セルを備えておくこと
により、半導体層に介在するキャリアをソース電極に引
き込むようにすることができる。これにより、寄生トラ
ンジスタを動作させることがなく、素子破壊を防止する
ことができる。
【0012】請求項4に記載の発明においては、ウェル
領域それぞれの間、ウェル領域と接合用領域との間、及
び接合用領域と引き込み用領域との間における半導体層
の上部には、該半導体層よりも高抵抗な第1導電型の半
導体薄膜層(25)が形成されていることを特徴として
いる。このように、ウェル領域それぞれの間、ウェル領
域と接合用領域との間、及び接合用領域と引き込み用領
域との間に高抵抗な第1導電型の半導体薄膜層を形成す
ると、この間における電界集中が緩和することができ
る。これにより、より偏りなく空乏層をセル領域の外側
に延ばすことができ、耐圧を向上させることができる。
【0013】請求項5に記載の発明においては、ウェル
領域と接合用領域の抵抗が、ベース領域の3倍以上高く
なっていることを特徴としている。このように、ウェル
領域と接合用領域の抵抗値をベース領域の3倍以上高く
すると、ウェル領域や接合用領域でパンチスルー現象が
発生する前に、セル領域でアバランシェブレークダウン
させるようにすることができる。ウェル領域や接合用領
域でパンチスルー現象が発生してしまった場合には、セ
ル領域の最外周部分に電流集中が起きてしまうが、その
前にセル領域でアバランシェブレークダウンさせること
によって、セル領域全体に略均等に電流が流れるように
することができ、より耐圧を向上させることができる。
【0014】請求項7に記載の発明においては、ベース
領域は、ウェル領域よりも接合深さが深く形成されたデ
ィープベース層(30)を備えていることを特徴として
いる。このように、ディープベース層(30)を備える
ことにより、このディープベース層でアバランシェブレ
ークダウンをより起こし易くすることができるため、ス
イッチングした場合に生じる誘導性負荷サージ耐量を向
上させることができる。
【0015】請求項8に記載の発明においては、第1の
マスク(61)を用いてイオン注入を行い、半導体層
(2)の表層部の所定領域に、所定深さを有する第2導
電型の複数個のベース領域(3)を形成し、第1のマス
クとは異なる第2のマスク(63)を用いてイオン注入
を行い、ベース領域を囲むように、所定深さを有すると
共に該ベース領域よりも高抵抗な第2導電型のウェル領
域(21)を少なくとも1つ形成することを特徴として
いる。
【0016】このように、ベース領域とウェル領域とを
別のマスクで形成することによって、ベース領域を所望
の抵抗値にしておきつつウェル領域を高抵抗にすること
ができる。これにより、ウェル層と第1導電型の半導体
層で構成されるPNダイオードの逆耐圧を上げることと
なり、所定耐圧を維持したままウェル層の間隔を広げる
ことができ、マスクのバラツキを見込んでガードリング
構造を構成することができる。
【0017】しかしながら、このように、ウェル領域と
ベース領域とを別々のマスクで形成する場合には、マス
クずれによってウェル領域とベース領域との形成位置関
係にズレが生じてしまう可能性がある。このため、ウェ
ル領域とベース領域との間隔が変動して、耐圧を変動さ
せるという問題が発生する場合がある。また、上記マス
クずれによってウェル領域とベース領域とが相互に近づ
く方向にズレてしまう場合がある。このズレが大きい
と、ウェル領域とベース領域とが重なって、ウェル領域
がベース領域と同電位(つまり接地状態)となってしま
う場合も発生しうる。このような場合には、ウェル領域
がフローティング状態でなくなってしまうため、ガード
リングとしての役割を果たさなくなってしまう。
【0018】そこで、請求項9に記載の発明において
は、ウェル領域を形成する工程では、該ウェル領域とベ
ース領域との間において、ウェル領域から所定間隔離間
して配置される第2導電型の接合用領域(20)を、ウ
ェル領域と同時に形成することを特徴としている。この
ように、ウェル領域から所定間隔離間して配置される接
合用領域を、ウェル領域と同時に形成すれば、これらの
間隔は一定となるため、耐圧を変動させないようにする
ことができる。また、セル領域とウェル領域との間にソ
ース電極と電的に接続される接合用領域を備えることに
よって、マスクずれが大きくなったとしても接合用領域
がベース領域と重なるだけであり、ウェル領域はベース
領域と重ならないため、ウェル領域のフローティング状
態を維持することができる。なお、接合用領域は、ベー
ス領域と重なったとしても、もともとソース電極に接触
するようにしているものであるため、特に問題はない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)本実施形態に示される縦型パワーMO
SFETを図1に示す。この図に基づき縦型パワーMO
SFETの説明を行う。
【0020】縦型パワーMOSFETは、n+ 型炭化珪
素半導体基板1及びこの上に成長させたn- 型炭化珪素
エピ層2を基板とし、この基板にセル領域及びこのセル
領域を囲む外周部領域を形成した構成となっている。セ
ル領域は、複数のMOSFETで構成されている。本実
施形態では、MOSFETとして、プレーナ型MOSF
ETを採用している。
【0021】セル領域におけるn- 型炭化珪素エピ層2
の表層部には、所定深さを有するp + 型炭化珪素ベース
領域3が複数離間して形成されている。このうち、セル
領域の最も外周に位置するp+ 型炭化珪素ベース領域3
a(以下、引き抜き用ベース領域3aという)は、キャ
リア(正孔)引き抜き用のセルとして働くものであり、
それより内周側に位置するものはMOSFETとして働
くものである。
【0022】p+ 型炭化珪素ベース領域3のうちMOS
FETとして働くものには、表層部の所定領域に、該ベ
ース領域3よりも浅いn+ 型ソース領域4が形成されて
いる。ただし、引き抜き用ベース領域3aにはn+ 型ソ
ース領域4は形成されていない。また、p+ 型炭化珪素
ベース領域3の中央部には、n+ 型ソース領域4と概ね
重ならない位置において部分的に深くされたディープベ
ース層30を備えている。このディープベース層30に
より、該ディープベース層30の下のn- 型炭化珪素エ
ピ層2を薄くして、p+ 型炭化珪素ベース領域3とn+
型炭化珪素半導体基板1との距離が短くなるようにして
いる。
【0023】このディープベース層30によって、ディ
ープベース層30の下のn- 型炭化珪素エピ層2におけ
る電界強度を高くして、この部分でアバランシェブレー
クダウンし易くさせ、さらに上記位置にディープベース
層30を形成することで寄生トランジスタを動作させに
くい経路でサージエネルギーが引き抜けるようにして、
L負荷耐量を十分に持たせられるようにしている。
【0024】なお、このディープベース層30は、後述
する接合用p- 型領域20及びp-型ウェル領域21よ
りも接合深さが深く形成されており、このディープベー
ス層30で優先的にアバランシェブレークダウンが起こ
るようになっている。さらに、複数のn+ 型ソース領域
4それぞれの間におけるn- 型炭化珪素エピ層2および
+ 型炭化珪素ベース領域3の表面部にはn- 型SiC
層5が延設されている。つまり、p+ 型炭化珪素ベース
領域3の表面部においてソース領域4とn- 型炭化珪素
エピ層2とを繋ぐようにn- 型SiC層5が配置されて
いる。このn+ 型SiC層5は、デバイスの動作時にデ
バイス表面においてチャネル形成層として機能する。以
下、このn- 型SiC層5を表面チャネル層という。
【0025】表面チャネル層5のドーパント濃度は、1
×1015cm-3〜1×1017cm-3程度の低濃度となっ
ており、かつ、n- 型炭化珪素エピ層2及びp+ 型炭化
珪素ベース領域3のドーパント濃度以下となっている。
これにより、低オン抵抗化が図られている。表面チャネ
ル層5の上面およびn+ 型ソース領域4の上面にはゲー
ト絶縁膜(シリコン酸化膜)7が形成されている。さら
に、ゲート絶縁膜7の上にはポリシリコンからなるゲー
ト電極層8が形成されており、このゲート電極層8はL
TO(Low Temperature Oxide)
からなる絶縁膜9にて覆われている。その上にはソース
電極10が形成され、ソース電極10はn+ 型ソース領
域4およびp+ 型炭化珪素ベース領域3と接している。
また、n+ 型炭化珪素半導体基板1の裏面には、ドレイ
ン電極11が形成されている。
【0026】一方、外周部領域は、n- 型炭化珪素エピ
層2の表層部においてセル領域を囲むように形成された
接合用p- 型層7と、n- 型炭化珪素エピ層2の表層部
において接合用p- 型層7を数周囲むように形成された
複数のp- 型ウェル領域21と、p- 型ウェル領域21
のうち最も外周側と電気的に接続された電極22とを備
えて構成されている。
【0027】接合用p- 型領域20は、引き抜き用ベー
ス領域3aから外側に所定長さ有して延設されており、
図1とは別断面でソース電極と電気的に接続されてい
る。この接合用p- 型領域20の上には、厚肉形成され
た絶縁膜23を介してゲート電極層8が形成されてい
る。そして、このゲート電極層8が絶縁膜18を介して
ゲート電極24と電気的に接続されている。
【0028】p- 型ウェル領域21はガードリングを構
成するものであり、接合用p- 型領域20から所定間隔
おきに複数個形成されている。このp- 型ウェル領域2
1のそれぞれの間、及びp- 型ウェル領域21と接合用
- 型領域20との間、さらにp- 型ウェル領域21の
うち最も外周に位置するものからさらにセル領域の外側
(セル領域から離れる側)において、n- 型炭化珪素エ
ピ層2の上部には、n - 型炭化珪素エピ層よりも不純物
濃度が低いn--型薄膜層25が形成されている。具体的
には、n--型薄膜層25は1×1016cm-3、膜厚が
0.3μmで構成されている。このn--型薄膜層25に
よって空乏層がよりセル領域の外側に向けて偏りなく延
びるようにできる。
【0029】電極22は、p- 型ウェル領域21の最も
外周に位置するものからセル領域の外側に向かって延設
されており、フィールドプレートを構成する。このよう
に構成された縦型パワーMOSFETにおいて、接合用
- 型層20及びp- 型ウェル領域21は、同じ深さ、
同じ不純物濃度で構成されており、p + 型炭化珪素ベー
ス領域3よりも不純物濃度が薄く形成されている。具体
的には、p+ 型炭化珪素ベース領域3が1×1018cm
-3、接合用p- 型領域20及びp- 型ウェル領域21が
1×1017〜3×1017cm-3の不純物濃度となってい
る。
【0030】このようにガードリングを構成するp-
ウェル領域21を低濃度のもので構成しているため、p
- 型ウェル領域21の間隔を広げても所定の耐圧を確保
することができる。具体的には、p- 型ウェル領域21
の間隔を2〜3μmという2μmを超える広い間隔にす
ることができる。次に、上記構成を有する縦型パワーM
OSFETの動作について説明する。
【0031】本MOSFETはノーマリオフ型の蓄積モ
ードで動作するものであって、ゲート電極層8に電圧を
印加しない場合は、表面チャネル層5においてキャリア
は、p+ 型炭化珪素ベース領域3と表面チャネル層5と
の間の静電ポテンシャルの差、及び表面チャネル層5と
ゲート電極層8との間の仕事関数の差により生じた電位
によって全域空乏化される。ゲート電極層8に電圧を印
加することにより、表面チャネル層5とゲート電極層8
との間の仕事関数の差と外部からの印加電圧の和により
生じる電位差を変化させる。このことにより、チャネル
の状態を制御することができる。
【0032】つまり、ゲート電極層8の仕事関数を第1
の仕事関数とし、p+ 型炭化珪素ベース領域3の仕事関
数を第2の仕事関数とし、表面チャネル層5の仕事関数
を第3の仕事関数としたとき、第1〜第3の仕事関数の
差を利用して、表面チャネル層5のn型のキャリアを空
乏化する様に第1〜第3の仕事関数と表面チャネル層5
の不純物濃度及び膜厚を設定することができる。
【0033】また、オフ状態において、空乏領域は、p
+ 型炭化珪素ベース領域3及びゲート電極層8により作
られた電界によって、表面チャネル層5内に形成され
る。この状態からゲート電極層8に対して正のバイアス
を供給すると、ゲート絶縁膜(SiO2 )7と表面チャ
ネル層5との間の界面においてn+ 型ソース領域4から
- 型炭化珪素エピ層2(ドリフト領域)方向へ延びる
チャネル領域が形成され、オン状態にスイッチングされ
る。このとき、電子は、n+ 型ソース領域4から表面チ
ャネル層5を経由し表面チャネル層5からn- 型炭化珪
素エピ層2に流れる。そして、n- 型炭化珪素エピ層2
(ドリフト領域)に達すると、電子は、n + 型炭化珪素
半導体基板1(n+ ドレイン)へ垂直に流れる。
【0034】このようにゲート電極層8に正の電圧を印
加することにより、表面チャネル層5に蓄積型チャネル
を誘起させ、ソース電極10とドレイン電極11との間
にキャリアが流れる。また、上記縦型パワーMOSFE
Tの耐圧について説明する。図2(a)、(b)に、外
周部領域における耐圧、接合用p- 型領域20及びp-
型ウェル領域21の内部に拡がった空乏層が絶縁膜9、
23に接して、パンチスルー現象を起こすときのドレイ
ン−ソース間電圧(VDS)を測定した結果を示す。な
お、図2(a)は接合用p- 型領域20及びp- 型ウェ
ル領域21の不純物濃度を1×1017cm-3にした場合
を示し、図2(b)は接合用p- 型領域20及びp-
ウェル領域21の不純物濃度を3×1017cm-3にした
場合を示している。また、図中の等電位線は、ドレイン
−ソース間電圧(VDS)を15分割したものである。
【0035】図2(a)に示す場合では、ドレイン−ソ
ース間に767.5Vを印加したとき(VDS=76
7.5)に、パンチスルー現象が発生していることが判
る。また、図2(b)に示す場合では、ドレイン−ソー
ス間に700.0Vを印加したとき(VDS=700.
0)に、バンチスルー現象が発生していることが判る。
一方、図示しないがセル領域における耐圧をp+ 型炭化
珪素ベース領域3の不純物濃度が1×1018cm-3で計
算したところ660.0Vでアバランシェブレークダウ
ンが発生した。
【0036】従って、図2(a)に示すように、接合用
- 型領域20及びp- 型ウェル領域21の不純物濃度
を3×1017cm-3にした場合には、セル領域よりも外
周部領域の耐圧の方が非常に大きくなるため、確実にセ
ル領域でアバランシェブレークダウンが起きるようにす
ることができる。また、図2(b)に示すように、接合
用p- 型領域20及びp- 型ウェル領域21の不純物濃
度を1×1017cm-3にした場合には、セル領域と外周
部領域の耐圧の差があまりないため、セル領域で確実に
アバランシェブレークダウンさせるためには、不純物濃
度を3×1017cm-3程度にすることが好ましい。
【0037】耐圧は実際に接合用p- 型領域20の基板
表面からの深さも関係するため、その深さとその不純物
濃度がセル領域でアバランシェブレークダウンするより
も先にパンチスルーを生じさせないような値になってい
るといえる。また、ドレイン電極11に静電気が発生し
た時やL負荷のスイッチング時において、接合用p-
領域20が低濃度で形成されているために、接合用p-
型領域20の下部で発生した正孔が接合用p- 型領域2
0を通じて引き抜かれにくくなる。このため、セル領域
の末端で電流集中が発生し、寄生トランジスタを動作さ
せてしまい、素子破壊を起こすという可能性がある。し
かしながら、接合用p - 型領域20の近傍には、引き抜
き用ベース領域3aが形成されているため、この引き抜
き用ベース領域3aを通じて接合用p- 型領域20の下
部で発生した正孔を引き抜くことができ、素子破壊を起
こさないようにすることができる。
【0038】次に、図1に示される縦型パワーMOSF
ETの製造工程について、図3〜図5に基づいて説明す
る。 〔図3(a)に示す工程〕低抵抗のn+ 型炭化珪素半導
体基板1を用意し、このn+ 型炭化珪素半導体基板1上
に高抵抗のn- 型炭化珪素半導体層2をエピタキシャル
成長させる。
【0039】〔図3(b)に示す工程〕マスク材61を
用いて、n- 型炭化珪素半導体層2の表層部のうち、ユ
ニットセル形成予定領域にp型炭化珪素ベース領域3を
形成する。ここで、p型炭化珪素ベース領域3を後に形
成するp- 型ウェル領域21や接合用p- 型領域20と
同時に形成することも考えられるが、ユニットセルをノ
ーマリオフ型とするため、つまりp+ 型炭化珪素ベース
領域3から表面チャネル層5に空乏層が大きく延びるよ
うにするために、p+ 型炭化珪素ベース領域3を高濃度
にすることが要求されるため、別々で形成するようにし
ている。
【0040】〔図3(c)に示す工程〕マスク材62を
用いて、p+ 型炭化珪素ベース領域3の中央部に、該p
+ 型炭化珪素ベース領域3を部分的に深くするディープ
ベース層30を形成する。このとき、ディープベース層
30の接合深さが、後の工程で形成されるp- 型ウェル
領域21や接合用p+ 型領域20よりも深くなるように
している。
【0041】〔図4(a)に示す工程〕p+ 型炭化珪素
ベース領域3上を含むn- 型炭化珪素半導体層2上にエ
ピタキシャル成長法によってn--型薄膜層50を形成す
る。このn--型薄膜層50がチャネル形成用の表面チャ
ネル層5を構成すると共に、各p- 型ウェル領域21の
間の上に介在する熱酸化膜9の界面における電界強度を
低減する役割を果たすn --型薄膜層25を構成する。
【0042】〔図4(b)に示す工程〕n型不純物をイ
オン注入し、p+ 型炭化珪素ベース領域3上の所定領域
にn+型ソース領域4と、外周部領域の所定領域にコン
タクト用のn+ 型層40を形成する。さらに、p型不純
物をイオン注入し、セル領域において、p+ 型炭化珪素
ベース領域3とのコンタクトが取れるように、p+ 型炭
化珪素ベース領域3上におけるn--型薄膜層50のう
ち、チャネル形成する部分以外(図中ではn+ 型ソース
層4の間)をp型に反転させる。 〔図4(c)に示す工程〕マスク材63を用いて、外周
部領域において、接合用p- 型領域20を形成すると共
にこの接合用p- 型領域20からユニットセル領域の外
側に向けてガードリンクとなるp- 型ウェル領域21を
複数個形成する。このとき、p- 型ウェル領域21を不
純物濃度が低いもので形成しているため、各p- 型ウェ
ル領域21の間隔を比較的広い2〜3μmとすることが
できる。このため、マスクを開口させる時のエッチング
量のバラツキを考慮してp- 型ウェル領域21の間隔を
設定することができる。
【0043】このとき、電流集中を防止して耐圧を向上
させるという理由より、先に形成されている引き抜き用
ベース領域3aから非常に近い位置、具体的には引き抜
き用ベース領域3aから1μm程度離れた位置に接合用
- 型領域20が形成されるように、マスク材のアライ
メントを設定している。ここで、本実施形態ではp-
ウェル領域21とセル領域との間に接合用p-型領域2
0を形成しているが、これらが形成してある理由につい
て説明する。
【0044】上述したように、p- 型ウェル領域21と
+ 型炭化珪素ベース領域3とは別のマスクを用いて形
成する。しかしながらマスクずれによってp- 型ウェル
領域21とp+ 型炭化珪素ベース領域3との形成位置が
ずれた場合には、これらの間隔を変動させ、耐圧を変動
させてしまう。このため、p- 型ウェル領域21とp +
型炭化珪素ベース領域3との間に接合用p- 型領域20
を形成し、この接合用p- 型領域20をp- 型ウェル領
域21と同一マスクで形成することにより、接合用p-
型領域20とp- 型ウェル領域21との間隔が一定にな
るようにすることで耐圧が一定になるようにしている。
【0045】このような理由で接合用p- 型領域20を
形成している。しかしながら、接合用p- 型領域20を
ウェル領域9と同時に形成しているため、低濃度のもの
となってしまい、L負荷(誘導性負荷)を駆動した場合
や静電気エネルギーがドレイン電極に印加された場合の
ように接合用p- 型領域20の下部で発生した正孔が引
き抜きにくくなってしまう。このため、引き抜き用ベー
ス領域3aを備えることによって、正孔が引き抜き易く
なるようにしている。
【0046】また、p- 型ウェル領域21及び接合用p
- 型領域20をp+ 型炭化珪素ベース領域3とは別マス
クで形成するようにしているため、マスクずれ(アライ
メントずれ)によってこれらが相互に近づくように形成
される場合がある。このマスクずれが大きいと、接合用
- 型領域20と引き抜き用ベース領域3aとが重なっ
て形成される場合がある。
【0047】仮に、接合用p- 型領域20を備えなかっ
たとすると、p- 型ウェル領域21が引き抜き用ベース
領域3aと重なって形成された場合、p- 型ウェル領域
21が引き抜き用ベース領域3aと同電位となり、フロ
ーティング状態ではなくなってしまうため、ガードリン
グとしての役割が果たせなくなる。しかしながら、接合
用p- 型領域20を備えているため、マスクずれが大き
くなって接合用p- 型領域20が引き抜き用ベース領域
3aと重なったとしても、もともとソース電極10と接
触させる接合用p- 型領域20が引き抜き用ベース領域
3aと重なるだけであるから特に問題にならずに、マス
クずれによる不都合を回避することができる。
【0048】なお、接合用p- 型領域20と引き抜き用
ベース領域3aとが重なった場合には、この部分の不純
物濃度が増加することになるが、接合用p- 型領域20
が低濃度であるため、耐圧変動にあまり影響を与えるこ
とはない。 〔図5(a)に示す工程〕フォトリソグラフィ工程を経
て、接合用p- 型領域20上に所定膜厚の酸化膜(Si
2 )23を形成する。
【0049】〔図5(b)に示す工程〕熱酸化によって
ウェハ全面に熱酸化膜7を形成する。この熱酸化膜7が
ゲート酸化膜を構成する。そして、ポリシリコン等を堆
積したのち、パターニングしてゲート電極層8を形成す
る。 〔図5(c)に示す工程〕ゲート絶縁膜7上を含むウェ
ハ上に層間絶縁膜9を形成する。
【0050】この後、層間絶縁膜9にコンタクトホール
を形成したのち、アルミ配線をパターニングし、ゲート
電極24、ソース電極10、及びフィールドプレートを
構成する電極22を形成する。そして、ゲート電極2
4、ソース電極10、及び電極22上にパッシベーショ
ン膜13を形成し、さらにn+ 型炭化珪素半導体基板1
の裏面側にドレイン電極11を形成して、図1に示す縦
型パワーMOSFETが完成する。
【0051】(他の実施形態)上記実施形態では、接合
用p- 型領域20や引き抜き用ベース領域3aを形成し
ているが、これらをなくしてもかまわない。但し、上記
理由より、これらを設けるほうがより好ましいと言え
る。また、上記実施形態では、引き抜き用ベース領域3
aに他のp+ 型炭化珪素ベース領域3に形成したn+
ソース領域4と同様なものを形成していないが、少なく
とも引き抜き用ベース領域3aのうちディープベース領
域30よりもセル領域外側にn+ 型ソース領域4と同様
なものを形成しないようにすればよい。
【0052】つまり、ドレイン電極11に静電気が発生
した時やL負荷のスイッチング時に接合用p- 型領域2
0の下部に発生する正孔を引き抜き用ベース領域3aで
引き抜くようにしているが、この引き抜き用ベース領域
3a、特にディープベース領域30よりもセル領域外側
にソース領域4と同様のものが形成されていると、寄生
トランジスタが形成されるため、この寄生トランジスタ
を動作させてしまう可能性があるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるプレーナ型パワーMOS
FETを示す断面図である。
【図2】p型層の不純物濃度を変化させた場合の耐圧計
算の結果を示す図である。
【図3】図1に示すプレーナ型パワーMOSFETの製
造工程を示す図である。
【図4】図3に続くプレーナ型パワーMOSFETの製
造工程を示す図である。
【図5】図4に続くプレーナ型パワーMOSFETの製
造工程を示す図である。
【図6】従来におけるに出願した縦型パワーMOSFE
Tの構成を示す断面図である。
【図7】図6に示す縦型パワーMOSFETにおける外
周構造を炭化珪素半導体に適用した場合のFLR(フィ
ールドリミッティングリング)の間隔と耐圧の計算結果
を示す図である。
【符号の説明】
1…n+ 型炭化珪素半導体基板、2…n- 型炭化珪素エ
ピタキシャル層、3…p+ 型炭化珪素ベース領域、4…
+ 型ソース領域、5…表面チャネル層(n- 型SiC
層)、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、9…絶縁
膜、10…ソース電極、11…ドレイン電極、20…接
合用p- 型領域、21…p- 型ウェル領域、22…電
極、24…ゲート電極、25…n--型薄膜層、30…デ
ィープベース層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素よりなる第1導電型の低抵抗な
    半導体基板(1)と、 前記半導体基板の上に形成され該半導体基板よりも高抵
    抗な第1の半導体層(2)と、 前記第1の半導体層の表層部に形成された第2導電型の
    ベース領域(3)を含むと共に該ベース領域の上に設け
    られたゲート電極層(8)に電圧を印加することによっ
    て電流のスイッチング動作を行うFETをユニットセル
    とし、該ユニットセルを複数個有してなるセル領域と、 前記セル形成領域の外周部において該セル領域から所定
    間隔離間して該セル領域を囲むように形成された少なく
    とも1つの第2導電型のウェル領域(21)と、 前記ウェル領域のうち最外周に位置するものの上に絶縁
    膜を介して配置されると共に該最外周のウェル領域と電
    気的に接続されており、該最外周のウェル領域よりも前
    記セル領域から離れる側に張り出して延設されたフィー
    ルドプレート(22)と、 前記ゲート電極層と電気的に接続されたゲート電極(2
    4)と、 前記ベース領域と電気的に接続されたソース電極(1
    0)と、 前記半導体基板の裏面側と電気的に接続されたドレイン
    電極とを備え、 前記ウェル領域は、前記ベース領域よりも高抵抗となっ
    ていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記セル領域とウェル領域との間には、
    前記半導体層の表層部において前記セル領域を囲むよう
    に形成された第2導電型の接合用領域(20)が形成さ
    れており、この接合用領域は前記ウェル領域と同等の抵
    抗値で形成されるとともに前記ベース領域と電気的に接
    続されていることを特徴としする請求項1に記載の炭化
    珪素半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記セル領域は、前記FETと前記ウェ
    ル領域の間において、前記半導体層の表層部に形成され
    た第2導電型の引き込み用領域を含む引き込み用セル領
    域を有し、 前記引き込み用領域が前記ソース電極と電気的に接続さ
    れて、前記半導体層に介在するキャリアを前記ソース電
    極に引き込むようになっていることを特徴とする請求項
    2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ウェル領域それぞれの間、前記ウェ
    ル領域と前記接合用領域との間、及び前記接合用領域と
    前記引き込み用領域との間における前記半導体層の上部
    には、該半導体層よりも高抵抗な半導体薄膜層(25)
    が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の炭
    化珪素半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ウェル領域と前記接合用ウェル層の
    抵抗が、前記ベース領域の3倍以上高くなっていること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つに記載の炭
    化珪素半導体層装置。
  6. 【請求項6】 前記ドレイン電極と前記ソース電極間に
    逆バイアス電圧が印加されたときに、前記ウェル領域に
    延びた空乏層が該ウェル領域内で終端するように、該ウ
    ェル領域の抵抗値が設定されていることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第ベース領域は、前記ウェル領域よ
    りも接合深さが深く形成されたディープベース層(3
    0)を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  8. 【請求項8】 炭化珪素よりなる第1導電型の半導体基
    板(1)の主表面上に該半導体基板よりも高抵抗な炭化
    珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成する工
    程と、 第1のマスクを用いてイオン注入を行い、前記半導体層
    の表層部の所定領域に、所定深さを有する第2導電型の
    複数個のベース領域(3)を形成する工程と、 前記ベース領域内の表層部の所定領域に、該ベース領域
    よりも接合深さの浅い第1導電型のソース領域(4)を
    形成する工程と、 前記第1のマスクとは異なる第2のマスクを用いてイオ
    ン注入を行い、前記ベース領域を囲むように、所定深さ
    を有すると共に該ベース領域よりも高抵抗な第2導電型
    のウェル領域(21)を少なくとも1つ形成する工程
    と、 前記ソース領域と前記半導体層との間における前記ベー
    ス領域の上にゲート電極層(8)を形成する工程と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接するソース電極
    (10)を形成する工程と、 前記ウェル層のうち最外周に位置するものから外側に電
    気的に接続されるフィールドプレート(22)を、絶縁
    膜(7)を介して、該ウェル層の上から前記ベース領域
    から離れる側に延設する工程と、を備えていることを特
    徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ウェル領域を形成する工程では、該
    ウェル領域と前記ベース領域との間において、前記ウェ
    ル領域から所定間隔離間して配置される第2導電型の接
    合用領域を、前記ウェル領域と同時に形成することを特
    徴とする請求項8に記載の炭化珪素半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記接合用領域を前記ベース領域から
    所定間隔離間して形成することを特徴とする請求項9に
    記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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