JPH11265095A - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

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JPH11265095A
JPH11265095A JP10067090A JP6709098A JPH11265095A JP H11265095 A JPH11265095 A JP H11265095A JP 10067090 A JP10067090 A JP 10067090A JP 6709098 A JP6709098 A JP 6709098A JP H11265095 A JPH11265095 A JP H11265095A
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Japan
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spur
recording paper
image
toner
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JP10067090A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拍車部材の汚れを防止すると共に、拍車部材
の汚れによる転写材の画像汚れを防止する両面画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 中間転写体から第1及び第2のトナー像
を定着する定着手段へと転写材を搬送する経路におい
て、拍車部材と拍車部材に対して空気流を形成する空気
流形成手段とを設けると共に、転写材にループを形成
し、転写材を拍車部材と離間して定着手段へと搬送する
ことを特徴とする両面画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像形成
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関し、特に転写材の両面に画像を形成することができ
る両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像形成
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像形成
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面画像形成装置では、上記の如く、
両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す等の転
写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低
く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因となって
いた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、同54−28740号公報、特開平1−44457
号公報や同4−214576号公報等により、像形成体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
形成体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦第1の
転写手段によりベルト状の中間転写体に一括して転写
(1次転写)した後、再度感光体ドラム上に重ね合わせ
カラートナー像を形成し、感光体ドラム上のトナー像及
び中間転写体上のトナー像とタイミングを合わせて給送
される転写材を転写材帯電手段により帯電して中間転写
体に吸着させ、中間転写体により搬送される転写材の両
面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を表面画像と
して第2の転写手段(第1の転写手段と同一のものを用
いる)により転写(2次転写)し、また中間転写体上の
トナー像を裏面画像として第3の転写手段により転写
(3次転写)した後、定着装置(定着手段)側に設けら
れ中間転写体を張架するローラ部材の曲率、及び必要に
応じて設けられる転写材分離手段による除電により中間
転写体から転写材を分離し、転写材上のトナー像を定着
装置により定着して両面カラー画像を形成する両面画像
形成装置や両面画像形成方法を特開平9−258492
号公報や特開平9−258516号公報にて開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、上記
の両面の画像形成装置において、両面に未定着のトナー
像を有する転写材を定着装置へと搬送するため、中間転
写体と定着装置とを近接して配置し、中間転写体から分
離した転写材を直接定着装置へと送り込むようにする必
要がある。しかしながら中間転写体を定着装置に近接し
て配置すると、定着装置からの熱により、中間転写体が
変形したり、中間転写体上に転写されたトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、或いは中間転写体
上にトナーが固着したりするという問題が生じる。この
ため、中間転写体と定着装置とを離間させて配置し、こ
の間の像形成体側に拍車部材(拍車)を有する搬送部を
設け、該拍車により転写材を中間転写体より定着装置へ
と搬送しているが、拍車による転写材の搬送中におい
て、拍車がトナーで汚れたり、汚れが積もると拍車が転
写材と接触する際に、転写材上に画像汚れが生じるとい
う問題が起こる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、拍車部材
の汚れを防止すると共に、拍車部材の汚れによる転写材
の画像汚れを防止する両面画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、形成された
第1のトナー像を転写材の一方の面に転写すると共に、
形成された第2のトナー像を一旦中間転写体を介して前
記転写材の他方の面に転写した後、前記転写材に担持さ
れた前記第1及び第2のトナー像を定着して両面画像形
成を形成する両面画像形成装置において、前記中間転写
体から前記第1及び第2のトナー像を定着する定着手段
へと前記転写材を搬送する経路において、拍車部材と前
記拍車部材に対して空気流を形成する空気流形成手段と
を設けると共に、前記転写材にループを形成し、前記転
写材を前記定着手段へと搬送することを特徴とする両面
画像形成装置によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形
態における断定的な説明は、ベストモードを示すもので
あって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するも
のではない。なお以下の実施形態の説明において、転写
域において像形成体に対向する側の転写材の面を表面、
転写材の他方の面すなわち中間転写体に対向する側の転
写材の面を裏面といい、転写材の表面に転写される画像
を表面画像、転写材の裏面に転写される画像を裏面画像
という。
【0010】本発明にかかわる両面画像形成装置の一実
施形態の画像形成プロセス、各機構について、図1ない
し図3を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる両
面画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置
の断面構成図であり、図2は、図1の像形成体の側断面
図であり、図3は、図1の両面画像形成装置におけるト
ナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、像形成
体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写するときの
トナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、中間
転写体上の裏面画像と同期して像形成体に表面画像を形
成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図3
(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図である。
【0011】図1において、10は像形成体である感光
体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは中
間転写体である中間転写ベルト、14cは第1及び第2
の転写手段である転写器、14gは第3の転写手段であ
る裏面転写器、150は転写材帯電手段である紙帯電
器、14hは転写材分離手段である紙分離AC除電器、
160は爪部材である分離爪210と拍車部材である拍
車162とを有する搬送部、F1は空気流形成手段であ
るファン、17は定着手段である定着装置である。
【0012】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層(光
導電層ともいう)を形成したものであり、導電層を接地
した状態で図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0013】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10A及び1
0Bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回
転自在に支持され、フランジ部材10Bの一体とする歯
車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動さ
れることにより所定の方向に定速で回転される。
【0014】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用と
して4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム1
0の回転方向に対して、Y,M,C,Kの順に配置され
る。
【0015】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0016】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向
に配列された像露光光の発光素子としてのLED(発光
ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子
12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品
名:セルフォックレンズアレイ)12bと、レンズホル
ダ12cとで構成される露光用ユニットであり、保持部
材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の露光
光学系12の他に転写同時露光器12d及び一様露光器
12eが取付けられ、一体となって感光体ドラム10の
透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学系1
2は、別体の画像読み取り装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
10の感光層を裏面から像露光し、感光体ドラム10上
に静電潜像を形成する。露光素子12aとしては、LE
Dの他、FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネ
ッセンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子
をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。像
露光光発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナー
に対して透過性の高い780〜900nmの範囲のもの
が用いられるが、本実施形態においては裏面から像露光
を行う方式であるため、カラートナーに対して透過性を
十分に有しないこれより短い400〜780nmの波長
でもよい。また、像露光光の80%以上は感光体ドラム
10の感光層で吸収されることから、感光体ドラム10
表面のカラートナーによる反射や吸収の影響は無視する
ことができる。一般にカラートナーの現像順はトナー像
や現像器13への混色の関係からY、M、C、Kの順が
好ましい。なお図2において、WAは像露光光の発光素
子(LED)よりのリード線である。
【0017】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定
の間隙、例えば100〜500μmをあけて非接触に保
たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交
流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、
非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー
像を形成する。
【0018】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が1012〜1015Ω・cmの無端ベルトであ
り、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレ
ンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリ
デン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチッ
クに導電材料を分散した厚さ0.1〜1.0mmの半導
電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミ
ング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成のシームレスベルトである。ベルト
の基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタ
ンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mm
の半導電性ゴムベルトを使用することもできる。中間転
写ベルト14aは、それぞれローラ部材である駆動ロー
ラ14dとアースローラ14jと従動ローラ14eとテ
ンションローラ14iとに内接して張架され、図1の矢
印で示す反時計方向に回転される。中間転写ベルト14
aの回転方向に従い従動ローラ14e、アースローラ1
4j、駆動ローラ14d、テンションローラ14iの順
に設けられ、従動ローラ14e、アースローラ14j及
び駆動ローラ14dは固定して回転され、テンションロ
ーラ14iは不図示のバネ等の弾力により移動可能に支
持され、中間転写ベルト14aを張架してテンションロ
ーラ14iが回転される。駆動モータM1(図4参照)
よりの駆動をうけて駆動ローラ14dが、回転され、中
間転写ベルト14aを駆動して回転させる。中間転写ベ
ルト14aの回転によりアースローラ14j、従動ロー
ラ14e及びテンションローラ14iが従動して回転さ
れる。回転中の中間転写ベルト14aのベルト弛みがテ
ンションローラ14iにより緊張される。駆動ローラ1
4dに張架される中間転写ベルト14aの定着装置17
側の端部の曲率部KTにおいて中間転写ベルト14aか
ら記録紙Pを分離する。
【0019】第1及び第2の転写手段である転写器14
cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10
に対向して設けられるコロナ放電器であり、中間転写ベ
ルト14aと感光体ドラム10との間に転写域14bを
形成する。転写器14cにはトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感
光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト14a上
または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0020】第3の転写手段である裏面転写器14gは
好ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベル
ト14aを挟んで接地された導電性のアースローラ14
jに対向して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態
においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、中間転
写ベルト14a上のトナー像を記録紙Pの裏面に転写す
る。
【0021】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト
14aを挟んで従動ローラ14eと対向して設けられ、
トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して中間転写ベ
ルト14aに吸着させる。
【0022】転写材分離手段である紙分離AC除電器1
4hは好ましくはコロナ放電器により構成され、必要に
応じて中間転写ベルト14aの定着装置17側端部に中
間転写ベルト14aを挟んで接地された導電性の駆動ロ
ーラ14dに対向して設けられ、必要に応じてトナーと
同極性または逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印
加され、中間転写ベルト14aにより搬送される記録紙
Pを除電して中間転写ベルト14aから分離する。
【0023】搬送部160は爪部材である分離爪210
と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベルト
14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装置
17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置1
7からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0024】爪部材である分離爪210は中間転写ベル
ト14aの曲率部KTに近接し、中間転写ベルト14a
と所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0mmを空けて
支持軸221に固定して設けられ、記録紙Pが中間転写
ベルト14aより分離される際に、中間転写ベルト14
a方向へ曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端部
を当接させ、記録紙Pの分離を補助する。
【0025】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0026】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14aの転写材搬送面或いはその延長面PL1
(以降転写材搬送面PL1という)に対し、感光体ドラ
ム10の反対側に配設される。転写材搬送面PL1の両
側に拍車部材である拍車162を設けることも可能であ
る。
【0027】空気流形成手段であるファンF1は、搬送
部160の搬送部筐体161に対して、拍車162と反
対側の面に搬送部160と一体的に取付けられ、拍車1
62を通して空気を吸引し、搬送部筐体161の下面の
長方形の長孔161aを通し、ファンF1の孔H1より
排出する空気流を形成する。
【0028】定着手段である定着装置17は、内部にヒ
ータを有する第1定着ローラ17aと第2定着ローラ1
7bとの2本のローラ状の定着部材で構成され、第1定
着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニップ
部Tで記録紙Pを挟持し、熱と圧力とを加えることによ
り記録紙P上のトナー像を定着する。
【0029】次に画像形成プロセスを説明する。
【0030】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のス
コロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム1
0に電位の付与が開始される。
【0031】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0032】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0033】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0034】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る(トナー像形成手段)。
【0035】これらY,M,C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0036】上記の画像形成プロセスによって像形成体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
第1の転写手段としての転写器14cによって、中間転
写体である中間転写ベルト14a上に一括して転写(1
次転写)される(図3(A))。この際、良好な転写が
なされるように、感光体ドラム10の内部に設けた転写
同時露光器12dによる一様露光が行われるようにして
もよい。
【0037】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像形成体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0038】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像(第2のト
ナー像)が形成された後、感光体ドラム10上には上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、引続き表面画
像となる重ね合わせカラートナー像(第1のトナー像)
が形成される(図3(B))。この際、感光体ドラム1
0上に形成される表面画像は、前記感光体ドラム10上
に形成した裏面画像に対して鏡像となるように画像デー
タが変更される。
【0039】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される第1のトナー像で
ある表面画像のカラートナー像と、中間転写ベルト14
aに担持されている第2のトナー像である裏面画像のカ
ラートナー像との同期がとられて転写域14bへ給送さ
れる。この際、給送される記録紙Pは、記録紙Pの表面
側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電器150に
よりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベルト14a
に吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと同極
性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベルト14a上
のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合う
ことを防止して、トナー像の乱れを防止している。紙帯
電器150としてはコロナ放電器の他に、中間転写ベル
ト14aに当接および当接解除可能な紙帯電ブラシや紙
帯電ローラ等を用いることも可能である。
【0040】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第2
の転写手段としての転写器14cによって感光体ドラム
10上の表面画像が一括して記録紙Pの表面に転写(2
次転写)される。このとき、中間転写ベルト14a上の
裏面画像は記録紙Pに転写されないで中間転写ベルト1
4a上に存在する。第2の転写手段としての転写器14
cによる2次転写の際、良好な転写がなされるように、
転写域14bと対向して感光体ドラム10の内部に設け
られた、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器
12dによる一様露光が行われるようにしてもよい。
【0041】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される第3の転写手段としての裏面
転写器14gへと搬送され、裏面転写器14gにより中
間転写ベルト14aの周面上の裏面画像が一括して記録
紙Pの裏面に転写(3次転写)される(図3(C))。
【0042】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aの端部に必要に応じて設けられる転
写材分離手段としての紙分離AC除電器14hによる除
電作用と、中間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて
搬送部160に設けられる分離爪210とにより、中間
転写ベルト14aから分離され、搬送部160に設けら
れた拍車162を通して安定して定着手段としての定着
装置17へと搬送され、第1定着ローラ17aと第2定
着ローラ17bとの間のニップ部Tで熱と圧力とを加え
られることにより記録紙P上のトナー像が定着される。
この際、後述するように記録紙Pがニップ部Tに加えら
れる際にループが形成され、記録紙Pの先後端を除き拍
車162と離間されて記録紙Pが搬送されるが、前述し
たファンF1により拍車162近傍の空気を吸引し、拍
車162に付着しようとするトナー或いは付着している
トナーを孔H1を通して排出し、付着トナーを除去す
る。ファンF1の吸引が強く記録紙P迄吸引すると、拍
車162の突起部162aが記録紙Pに刺さって裏面画
像のトナー像を乱したり、特に記録紙Pが薄紙であると
記録紙Pの搬送が不安定になるので、記録紙Pが拍車1
62に触れず、記録紙Pのループが形成できる程度の吸
引力とする。
【0043】両面画像記録がなされた記録紙Pは表裏を
反転されて送られ、排紙ローラ18により装置外部のト
レイへ排出される。また図1の一点鎖線で示すように、
定着装置17の出口に不図示の切替部材を設け、表裏を
反転させずに装置外部のトレイへ排出するようにしても
よい。
【0044】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んで従動ロ
ーラ14eに対向して設けられ、支軸142を回転支点
として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能な
中間転写体クリーニングブレード141を有する中間転
写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング装
置140によりクリーニングされる。
【0045】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0046】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0047】また、上記両面画像形成装置の実施形態と
してカラー画像形成装置にて説明したが、本発明は必ず
しもこれに限定されるものでなく、図1にて説明したと
同様のプロセスによるモノクロの両面画像形成装置にも
適用されるものである。
【0048】さらに、本発明の画像形成装置では、上述
の実施形態で説明したような転写材の両面に画像を形成
する両面画像形成のほかに、転写材の表面または裏面の
みの片側に画像を形成する片面画像形成もなされ得るこ
とは勿論である。
【0049】本発明にかかわる拍車部材及び拍車部材を
有する搬送部について図4、図5、及び前述した図1を
用いて説明する。図4は、搬送部を示す図であり、図5
は、図4の搬送部に設けられる拍車部材の斜視図であ
る。
【0050】駆動モータM1により駆動回転されるロー
ラ部材である駆動ローラ14dにより移動される中間転
写ベルト14aにより表面画像のトナー像と裏面画像の
トナー像とが形成された記録紙Pが搬送されるが、中間
転写ベルト14aの転写材搬送面PL1より記録紙Pの
裏面側に、拍車部材である拍車162と分離爪210と
が設けられた搬送部160が中間転写ベルト14aと定
着装置17との間に配設され、中間転写ベルト14aよ
り分離された記録紙Pが搬送部160を通して上下に第
1定着ローラ17a、第2定着ローラ17bが設けられ
た定着装置17に搬送される。
【0051】拍車162に一体的に設けられた回転支持
軸165が搬送ガイド部材163のガイド面163aと
反対側の半円状の止め部163bの孔に挿入され、回転
支持軸165の先端部をEリングEで止められて、拍車
162が回転可能に搬送ガイド部材163に取付けられ
る。拍車162が取付けられた複数の搬送ガイド部材1
63が搬送部筺体161に取付けられ搬送部160が構
成される。
【0052】記録紙Pの搬送方向と直交する方向、すな
わち定着装置17の長手方向に複数個の拍車162が並
列に拍車の組T1,T2として設けられる。拍車の組は
少なくとも1組以上設けられる。
【0053】分離爪210は、例えば棒状の支持軸22
1の所定の位置に嵌込まれ、分離爪210の両側をEリ
ングEにより止められて、例えば接着剤により支持軸2
21に固定される。支持軸221が搬送部筺体161の
記録紙Pの搬送方向上流側に取付けられる両端のホルダ
222a,222bに固定されて、分離爪210が記録
紙Pの搬送方向に直交する方向、すなわち定着装置17
の長手方向に複数個並列して配設される。分離爪210
は支持軸221を回転中心としてトナー像受像体14a
への当接状態と解除状態とが採られる。分離爪210に
は記録紙Pを分離する爪部211が設けられ、トナー像
受像体14aへの当接状態において爪部211の爪先部
211aにより記録紙Pを分離する。前述した如く分離
前に、必要に応じて前述した転写材分離手段である紙分
離AC除電器14h等のコロナ放電器を使用した紙除電
機構を設けることにより、分離性を向上させる方法が用
いられるが、放電による表面画像の荒れ、裏面転写放電
との干渉による転写不良などの問題が起こってしまうの
で、本実施形態においては紙分離AC除電器14hを用
いずにトナー像受像体14aを張架する駆動ローラ14
dによる曲率分離が好ましく用いられる。
【0054】拍車162は、ステンレス板や銅板等の金
属板をエッチング加工した厚さ0.05〜0.5mm、
外径3〜25mmのものや、厚さ0.5〜2.0mm、
外径3〜25mmの絶縁性樹脂部材によるものが用いら
れ、先端に鋭利な突起部162aを設けた多角形、例え
ば六角形状や八角形状の板状の部材よりなる。また、分
離爪210は、例えばテフロン、ポリイミド、ポリカー
ボネイト樹脂等を使用した樹脂成型部材が用いられ、分
離爪210には爪部211が設けられる。中間転写ベル
ト14aと例えば0.1〜2.0mmの所定の間隔をあ
けて爪部211の爪先部211aを配設し、爪先部21
1aにより記録紙Pの先端部を分離する。
【0055】拍車162や分離爪210が金属板の場合
は、108〜1014Ωの抵抗体を介して接地されること
が好ましい。拍車162や分離爪210が金属板を通
し、高抵抗体を介して或いは高抵抗部材を用いて接地さ
れるのは、トナーや転写材が荷電を有しており、拍車1
62や分離爪210の電荷蓄積や鏡像力によるトナー付
着を除電により防止し、トナー像の乱れを防ぐためであ
る。同様の状態を金属板をフローティングして絶縁状態
としてトナー付着を防止し、トナー像の乱れを防ぐこと
も可能である。また、金属板にトナーと同極性(本実施
形態においてはマイナス極性)の電圧を印加しトナー付
着を防止し、トナー像の乱れを防ぐことも可能である。
拍車162や分離爪210に絶縁性樹脂部材等の絶縁性
部材を用いることにより、上記のフローティングと同様
に拍車152や分離爪210の電荷蓄積や鏡像力による
トナー付着を除電により防止し、トナー像の乱れを防ぐ
ことも可能となる。
【0056】搬送ガイド部材163のガイド面163a
は拍車162の回転中心よりも転写材搬送面側(上面)
に設けられる。これにより中間転写ベルト14aより分
離された記録紙Pの先端部がガイド面163aに接した
場合にもガイド面163aによりすくい上げられ拍車1
62に送られ、拍車162の突起部162aが記録紙P
に接触或いは突刺さる状態で拍車162が従動回転さ
れ、トナー像が擦られずに記録紙Pが定着装置17へと
搬送される。
【0057】本発明にかかわる定着手段に用いられるロ
ーラ構成及び拍車部材を清掃する空気流形成手段の第1
の例と、それらによる転写材搬送の方法とについて図6
ないし図10を用いて説明する。図6は、定着手段に用
いられるローラ構成の第1の例を示す図であり、図7
は、図6のローラ構成による転写材の搬送の仕方の第1
の例と空気流形成手段の第1の例とを示す図であり、図
8は、図6のローラ構成による転写材の搬送の仕方の第
2の例と空気流形成手段の第1の例とを示す図であり、
図9は、定着手段に用いられるローラ構成の第2の例及
び空気流形成手段の第1の例を示す図であり、図10
は、定着手段に用いられるローラ構成の第3の例及び空
気流形成手段の第1の例を示す図である。
【0058】図6において、定着装置17の上部の定着
ローラ部材としての第1定着ローラ17aは、例えば表
面にテフロンコートを施した鋼材或いはアルミ材等の金
属ローラ部材171aを用いたハードローラが用いら
れ、下部の定着ローラ部材としての第1定着ローラ17
bは例えばアルミ材を用いた金属パイプ172aに例え
ばシリコン材を用いたゴムローラ172bを形成したソ
フトローラが定着装置17のそれぞれの定着ローラ部材
として用いられる。両ローラの圧着によりソフトローラ
を用いた第2定着ローラ17b側を凸とした円弧状のニ
ップ部Tが形成される。それぞれの定着ローラ部材の内
部に定着熱用のハロゲンヒータ171c,172cが設
けられる。
【0059】図7に示すように、両面にカラートナー像
が形成された記録紙Pが、中間転写ベルト14aを駆動
する駆動ローラ14dの曲率と、中間転写ベルト14a
の端部で駆動ローラ14dに対向して設けられた転写材
分離手段としての紙分離AC除電器14hの除電作用と
分離爪210とにより、中間転写ベルト14aから分離
される。
【0060】中間転写体としての中間転写ベルト14a
から分離された記録紙Pが中間転写ベルト14aの転写
材搬送面PL1より下側に設けられた拍車162により
搬送され、定着手段としての定着装置17のニップ部T
へと給紙される。
【0061】転写材としての記録紙Pの先端が定着装置
17の円弧状のニップ部Tにくわえられると、ニップ部
Tの記録紙Pの進入側の点P1の第1定着ローラ17a
の接線方向に記録紙Pが持上げられる力が働き、図7に
太線矢印にて示すように記録紙Pは表面側(本実施形態
では上側)に凸のループを形成し、記録紙Pの裏面の上
流部の一部が分離爪210や拍車162に接触するとし
ても、大部分は拍車162より離間された状態で搬送部
160を搬送され、定着装置17へと送られる。この際
中間転写ベルト14aの転写材搬送面PL1の延長面が
定着装置17の上部の定着ローラ部材としての第1定着
ローラ17aのニップ部Tの近傍に、例えばニップ部T
の記録紙Pの進入側の点P1より1〜3mm上部に当接
することが好ましい。これにより、記録紙Pがニップ部
Tに円滑に進入される。このように、記録紙Pがニップ
部Tに加えられる際にループが形成され、記録紙Pの先
後端を除き拍車162と離間されて記録紙Pが搬送され
るが、前述した空気流形成手段としてのファンF1によ
り、拍車162を通して空気を吸引し、ファンF1の孔
H1より排出する空気流で拍車162近傍の空気を吸引
し、拍車162に付着しようとするトナー或いは付着し
ているトナーを、搬送部筐体161の下面の長方形の長
孔161aと、孔H1とを通して排出し、付着トナーを
除去する。ファンF1の吸引が強く記録紙P迄吸引する
と、拍車162の突起部162aが記録紙Pに刺さって
裏面画像のトナー像を乱したり、特に記録紙Pが薄紙で
あると記録紙Pの搬送が不安定になるので、記録紙Pが
拍車162に触れず、記録紙Pのループが形成できる程
度の吸引力とする。
【0062】また、搬送部160と定着装置17との間
に図7に一点鎖線で示すように板状の進入ガイド部材1
69を設け、進入ガイド部材169を通して記録紙Pの
先端を上部のローラ部材としての第1定着ローラ17a
に当接させるようにすることも可能である。この際、進
入ガイド部材169の先端部がニップ部Tの点P1より
下部に配設されることが進入ガイド部材169の先端部
による記録紙Pの裏面画像のトナー像の擦れを生ぜず好
ましい。
【0063】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0064】図8によれば、本例は上記図7にて説明し
た搬送部160を図7に配置したよりも上部に配設した
ものであり、定着手段のローラ構成は図6にて説明した
と同様の構成が用いられる。
【0065】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、中間転写ベルト14aを駆動する駆動ローラ14
dの曲率と、中間転写ベルト14aの端部で駆動ローラ
14dに対向して設けられた転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hの除電作用と分離爪210とによ
り、中間転写ベルト14aから分離される。
【0066】中間転写体としての中間転写ベルト14a
から分離された記録紙Pが中間転写ベルト14aの転写
材搬送面PL1より下側に設けられた拍車162により
搬送され、定着手段としての定着装置17の円弧状のニ
ップ部Tへと給紙される。
【0067】転写材としての記録紙Pの先端が定着装置
17の円弧状のニップ部Tにくわえられると、ニップ部
Tの記録紙Pの進入側の点P1の第1定着ローラ17a
の接線方向に記録紙Pが持上げられる力が働き、図8に
太線矢印にて示すように記録紙Pは表面側(本実施形態
では上側)の凸のループを形成し、記録紙Pの裏面の上
流部の一部が分離爪210や拍車162に接触するとし
ても、大部分は拍車162より離間された状態で搬送部
160の上部を搬送され、定着装置17へと送られる。
【0068】拍車162に沿った記録紙Pの搬送面の延
長面PL2が定着装置17の上部の定着ローラ部材とし
ての第1定着ローラ17aのニップ部Tの近傍に、例え
ばニップ部Tの記録紙Pの進入側の点P1より1〜3m
m上部に当接するようにしたものであり、これにより、
記録紙Pがニップ部Tに円滑に進入される。このよう
に、記録紙Pがニップ部Tに加えられる際にループが形
成され、記録紙Pの先後端を除き拍車162と離間され
て記録紙Pが搬送されるが、前述した空気流形成手段と
してのファンF1により、拍車162を通して空気を吸
引し、ファンF1の孔H1より排出する空気流で拍車1
62近傍の空気を吸引し、拍車162に付着しようとす
るトナー或いは付着しているトナーを、搬送部筐体16
1の下面の長方形の長孔161aと、孔H1とを通して
排出し、付着トナーを除去する。ファンF1の吸引が強
く記録紙P迄吸引すると、拍車162の突起部162a
が記録紙Pに刺さって裏面画像のトナー像を乱したり、
特に記録紙Pが薄紙であると記録紙Pの搬送が不安定に
なるので、記録紙Pが拍車162に触れず、記録紙Pの
ループが形成できる程度の吸引力とする。
【0069】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0070】図9によれば、本例の定着装置17の定着
ローラ部材としては図6及び図7にて説明したハードロ
ーラを用いた上部の第1定着ローラ17aの代わりにソ
フトローラを用いた第1定着ローラ17cを上部のロー
ラとして用いる。
【0071】定着装置17の上部の定着ローラ部材とし
ての第1定着ローラ17cは、例えばアルミ材を用いた
金属パイプ173aに例えばシリコン材を用いたゴムロ
ーラ173bを形成したソフトローラが用いられ、下部
の定着ローラ部材としての第2定着ローラ17bも上部
の定着ローラ部材と同様に、例えばアルミ材を用いた金
属パイプ172aに例えばシリコン材を用いたゴムロー
ラ172bを形成したソフトローラが定着装置17のそ
れぞれの定着ローラ部材として用いられる。両ローラの
圧着によりニップ部Tが形成される。ニップ部Tは上下
ローラがソフトローラで構成されるため第1定着ローラ
17cの中心軸と第2定着ローラ17bとの中心軸を通
る面PL3に対し略直交して直線状に設けられる。それ
ぞれの定着ローラ部材の内部に定着熱用のハロゲンヒー
タ173c,172cが設けられる。
【0072】直線状にニップ部Tが形成されるので、中
間転写体としての中間転写ベルト14aの転写材搬送面
PL1に対し上部のローラが記録紙Pの排出側に傾けら
れるように面PL3を配設し、第1定着ローラ17cと
第2定着ローラ17bとを傾けて配設し、ニップ部Tの
入口を出口より上部に傾けて設ける。
【0073】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、中間転写ベルト14aを駆動する駆動ローラ14
dの曲率と、中間転写ベルト14aの端部で駆動ローラ
14dに対向して設けられた転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hの除電作用と分離爪210とによ
り、中間転写ベルト14aから分離される。
【0074】中間転写体としての中間転写ベルト14a
から分離された記録紙Pが中間転写ベルト14aの転写
材搬送面PL1より下側に設けられた拍車162により
搬送され、定着手段としての定着装置17のニップ部T
へと給紙される。
【0075】転写材としての記録紙Pの先端が定着装置
17のニップ部Tにくわえられると、傾斜して設けられ
た直線状のニップ部Tの延長方向に記録紙Pが持上げら
れる力が働き、図9に太線矢印にて示すように記録紙P
は表面側(本実施形態では上側)に凸のループを形成
し、記録紙Pの裏面の上流部の一部が分離爪210や拍
車162に接触するとしても、大部分は拍車162より
離間された状態で搬送部160の上部を搬送され、定着
装置17へと送られる。この際中間転写ベルト14aの
転写材搬送面PL1の延長面が定着装置17の上部の定
着ローラ部材としての第1定着ローラ17cのニップ部
Tの近傍に、例えばニップ部Tの記録紙Pの進入側の点
P1より1〜3mm上部に当接することが好ましい。こ
れにより、記録紙Pがニップ部Tに円滑に進入される。
このように、記録紙Pがニップ部Tに加えられる際にル
ープが形成され、記録紙Pの先後端を除き拍車162と
離間されて記録紙Pが搬送されるが、前述した空気流形
成手段としてのファンF1により、拍車162を通して
空気を吸引し、ファンF1の孔H1より排出する空気流
で拍車162近傍の空気を吸引し、拍車162に付着し
ようとするトナー或いは付着しているトナーを、搬送部
筐体161の下面の長方形の長孔161aと、孔H1と
を通して排出し、付着トナーを除去する。ファンF1の
吸引が強く記録紙P迄吸引すると、拍車162の突起部
162aが記録紙Pに刺さって裏面画像のトナー像を乱
したり、特に記録紙Pが薄紙であると記録紙Pの搬送が
不安定になるので、記録紙Pが拍車162に触れず、記
録紙Pのループが形成できる程度の吸引力とする。
【0076】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0077】図10によれば、本例の定着装置17の定
着ローラ部材としては図6及び図7にて説明した上部の
第1定着ローラ17aの代わりに以下に説明するハード
ローラとして作用する熱定着フィルム17dを上部の定
着ローラ部材(回転部材)として用いる。
【0078】上部の回転部材としての熱定着フィルム1
7dは、左右の支持ローラ174d,174eとに張架
される、例えば厚さ40〜100μmの薄膜の定着フィ
ルム174aと、板状発熱体(セラミックヒータ)17
4bと、セラミックヒータ174bを保持するためのヒ
ータホルダ174cとにより構成される。シームレス状
の定着フィルム174aは、内部のベース材、中間部の
導電層及び表面の離型層により構成される。また、下部
の定着ローラ部材としての第2定着ローラ17bは図5
にて説明したと同様に、例えばアルミ材を用いた金属パ
イプ172aに例えばシリコン材を用いたゴムローラ1
72bを形成したソフトローラが用いられ、定着ローラ
部材の内部に定着熱用のハロゲンヒータ172cが設け
られる。定着フィルム174aと第2定着ローラ17b
との圧着によりソフトローラを用いた第2定着ローラ1
7b側を凸とした円弧状のニップ部Tが形成される。
【0079】定着フィルム174aのベース材として
は、高温に耐え、しかもその高温下でセラミックヒータ
174bと摺動しつつ回転駆動される。そのような環境
下でも寸法変化が少なく、高弾性率を維持するものとし
て、ポリイミド樹脂を用いるものが好ましく、20〜8
0μmのポリイミド樹脂の表面に厚み5〜15μmのカ
ーボンを分散させ、トータルとしての厚みを40〜10
0μm程度と厚くすることが好ましい。厚みを40μm
程度と厚くすることにより、強度及び剛性を高め、定着
フィルム174aの回転中の寄りを挫屈せずに端部で規
制可能とする。また、100μmより厚くしすぎると熱
伝導が悪くなり、また、熱伝導も大きくなるために瞬時
に加熱することが困難になり、また、使用する電力も増
加してしまう。また、オフセット防止のために、離型層
として例えばフッ素樹脂(PFAまたはPTFE)の層
を設けた2層構成とすることが好ましいが、更に、定着
フィルム174aのベース材の内面とセラミックヒータ
174b表面との間の摺動により発生する摩擦電荷の影
響をなくすため導電層を設け接地している。
【0080】また、低湿環境下での記録紙Pの後端部と
の剥離帯電電荷を逃がすように、離型層に導電フィラを
いれ低抵抗化してオフセットを防止している。ただし、
抵抗値が低すぎると転写電荷がリークしてオフセットを
生じるので、2×1010〜5×1011Ω/cm2の抵抗
値が好ましい。
【0081】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、中間転写ベルト14aを駆動する駆動ローラ14
dの曲率と、中間転写ベルト14aの端部で駆動ローラ
14dに対向して設けられた転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hの除電作用と分離爪210とによ
り、中間転写ベルト14aから分離される。
【0082】中間転写体としての中間転写ベルト14a
から分離された記録紙Pが中間転写ベルト14aの転写
材搬送面PL1より下側に設けられた拍車162により
搬送され、定着手段としての定着装置17のニップ部T
へと給紙される。
【0083】転写材としての記録紙Pの先端が定着装置
17の円弧状のニップ部Tにくわえられると、ニップ部
Tの記録紙Pの進入側の点P1の熱定着フィルム17d
の接線方向に記録紙Pが持上げられる力が働き、図10
に太線矢印にて示すように記録紙Pは表面側(本実施形
態では上側)に凸のループを形成し、記録紙Pの裏面の
上流部の一部が分離爪210や拍車162に接触すると
しても、大部分は拍車162より離間された状態で搬送
部160の上部を搬送され、定着装置17へと送られ
る。この際中間転写ベルト14aの転写材搬送面PL1
の延長面が定着装置17の上部の回転部材としての熱定
着フィルム17dのニップ部Tの近傍に、例えばニップ
部Tの記録紙Pの進入側の点P1より1〜3mm上部に
当接することが好ましい。これにより、記録紙Pがニッ
プ部Tに円滑に進入される。このように、記録紙Pがニ
ップ部Tに加えられる際にループが形成され、記録紙P
の先後端を除き拍車162と離間されて記録紙Pが搬送
されるが、前述した空気流形成手段としてのファンF1
により、拍車162を通して空気を吸引し、ファンF1
の孔H1より排出する空気流で拍車162近傍の空気を
吸引し、拍車162に付着しようとするトナー或いは付
着しているトナーを、搬送部筐体161の下面の長方形
の長孔161aと、孔H1とを通して排出し、付着トナ
ーを除去する。ファンF1の吸引が強く記録紙P迄吸引
すると、拍車162の突起部162aが記録紙Pに刺さ
って裏面画像のトナー像を乱したり、特に記録紙Pが薄
紙であると記録紙Pの搬送が不安定になるので、記録紙
Pが拍車162に触れず、記録紙Pのループが形成でき
る程度の吸引力とする。
【0084】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0085】拍車の清掃部材について図11、図12、
及び前述した図1を用いて説明する。図11は、拍車に
対する清掃部材の取付け方法と空気流形成手段とを示す
図であり、図12は、図11の清掃部材の斜視図であ
る。
【0086】前記図1にて説明した如く、中間転写体で
ある中間転写ベルト14aと定着手段としての定着装置
17との間に拍車162を有する搬送部160が設けら
れ、また搬送部160の下部に空気流形成手段としての
ファンF1が設けられる。
【0087】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、中間転写ベルト14aを駆動する駆動ローラ14
dの曲率と、中間転写ベルト14aの端部で駆動ローラ
14dに対向して設けられた転写材分離手段としての紙
分離AC除電器14hの除電作用と分離爪210とよ
り、中間転写ベルト14aから分離される。
【0088】中間転写ベルト14aから分離された記録
紙Pが搬送部160に設けられた拍車162により搬送
され、第1定着ローラ17a及び第2定着ローラ17b
による定着手段としての定着装置17のニップ部Tへと
給紙され、両面のトナー像の定着が行われる。
【0089】図11及び図12に示すように、搬送ガイ
ド部材163に拍車162と一体化された中心軸165
が取付けられて、拍車162が搬送ガイド部材163に
回転可能とされる。トナー像が形成された記録紙Pが拍
車162上を搬送されるが、記録紙Pにより従動回転さ
れる拍車162の突起部162aが裏面画像のトナー像
により汚され、突起部162aに付着したトナーにより
搬送される記録紙Pが画像汚れが発生する。このため、
突起部162aに付着したトナーを清掃するための清掃
部材310を搬送部160に設け、回転する拍車162
の突起部162aに清掃部材310の清掃ブラシ311
を当接し、突起部162aに付着したトナーを清掃す
る。前述した空気流形成手段としてのファンF1によ
り、拍車162を通して空気を吸引し、ファンF1の孔
H1より排出する空気流で清掃ブラシ311近傍の空気
を吸引し、清掃ブラシ311により突起部162aより
払い落とされたトナーを、搬送部筐体161の下面の長
方形の長孔161aと、孔H1とを通して排出し、付着
トナーを除去する。ファンF1の吸引が強く記録紙P迄
吸引すると、拍車162の突起部162aが記録紙Pに
刺さって裏面画像のトナー像を乱したり、特に記録紙P
が薄紙であると記録紙Pの搬送が不安定になるので、記
録紙Pが拍車162に触れず、記録紙Pのループが形成
できる程度の吸引力とする。
【0090】図12に示すように、清掃部材310は清
掃ブラシ311と清掃ブラシ311を保持するためのブ
ラシホルダ312とにより構成される。図12では清掃
ブラシ311は前記拍車162に対応する位置に設けら
れるが、ブラシ部を連続して設けてもよい。
【0091】上記により、特に拍車部材の突起部の汚れ
が防止されると共に、拍車部材の汚れによる転写材の画
像汚れが防止される。また、転写材上のトナー像への拍
車部材跡の発生が防止される。
【0092】拍車部材を清掃する空気流形成手段の第2
の例について、図13及び図14を用いて説明する。図
13は、拍車部材と空気流形成手段の第2の例を示す図
であり、図14は、図13の部分斜視図である。
【0093】図13及び図14によれば、搬送ガイド部
材163に拍車162と一体化された中心軸165が取
付けられて、拍車162が搬送ガイド部材163に回転
可能とされる。トナー像が形成された記録紙Pが拍車1
62上を搬送されるが、記録紙Pにより従動回転される
拍車162の突起部162aが裏面画像のトナー像によ
り汚され、突起部162aに付着したトナーにより搬送
される記録紙Pが画像汚れが発生する。このため、前述
した空気流形成手段としてのファンF1では、搬送部1
60(不図示)の拍車162から幅広く空気を吸引し、
記録紙Pが拍車162についてしまう恐れがあるので、
複数の拍車162の下部の個々に、空気流形成手段とし
てのファンF2に設けられる吸引手段である吸引パイプ
320を配設し、空気流形成手段としてのファンF2に
より、吸引パイプ320を通して局所的に拍車162の
近傍の空気を吸引し、ファンF2の孔H2より排出する
空気流で拍車162に付着しているトナーを除去する。
ファンF2は拍車162の突起部162aからトナーを
除去できる程度の吸引力とする。
【0094】拍車部材を清掃する空気流形成手段の第3
の例について、図15を用いて説明する。図15は、空
気流形成手段の第3の例を示す図である。
【0095】図15によれば、図7にて前述したと同様
に、紙分離AC除電器14hと分離爪210とにより、
中間転写ベルト14aから分離された記録紙Pが中間転
写ベルト14aの転写材搬送面PL1より下側に設けら
れた拍車162により搬送され、上部のハードローラと
しての第1定着ローラ17aと下部のソフトローラとし
ての第2定着ローラ17bとで構成される定着手段とし
ての定着装置17のニップ部Tへと給紙され、記録紙P
の先端が定着装置17の円弧状のニップ部Tにくわえら
れると、ニップ部Tの記録紙Pの進入側の点P1の第1
定着ローラ17aの接線方向に記録紙Pが持上げられる
力が働き、図15に太線矢印にて示すように記録紙Pは
表面側(本実施形態では上側)に凸のループを形成し、
記録紙Pの裏面の上流部の一部が分離爪210や拍車1
62に接触するとしても、大部分は拍車162より離間
された状態で搬送部160を搬送され、定着装置17へ
と送られる。この際中間転写ベルト14aの転写材搬送
面PL1の延長面が定着装置17の上部の定着ローラ部
材としての第1定着ローラ17aのニップ部Tの近傍
に、例えばニップ部Tの記録紙Pの進入側の点P1より
1〜3mm上部に当接することが好ましい。これによ
り、記録紙Pがニップ部Tに円滑に進入される。
【0096】このように、記録紙Pがニップ部Tに加え
られる際にループが形成され、記録紙Pの先後端を除き
拍車162と離間されて記録紙Pが搬送されるが、定着
装置17の定着ローラ部材と平行して細長に配置される
固定台330と搬送される記録紙Pとの間に配置される
拍車162を通して、固定台330と記録紙Pとの間
を、記録紙Pの搬送方向と同方向に平行に、空気流形成
手段としてのファンF3により定着装置17側に排出さ
れる空気流を形成し、記録紙Pのループ形成を補助する
と共に、該空気流で拍車162近傍で拍車162に付着
しようとするトナー或いは付着しているトナーを排出す
る。
【0097】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0098】拍車部材を清掃する空気流形成手段の第4
の例について、図16を用いて説明する。図16は、拍
車部材と空気流形成手段の第4の例を示す図である。
【0099】図16によれば、搬送ガイド部材163に
拍車162と一体化された中心軸165が取付けられ
て、拍車162が搬送ガイド部材163に回転可能とさ
れる。トナー像が形成された記録紙Pが拍車162上を
搬送されるが、記録紙Pにより従動回転される拍車16
2の突起部162aが裏面画像のトナー像により汚さ
れ、突起部162aに付着したトナーにより搬送される
記録紙Pが画像汚れが発生する。このため、前述した空
気流形成手段としてのファンF1では、搬送部160
(不図示)の拍車162より幅広く空気を吸引し、記録
紙Pが拍車162についてしまう恐れがあるので、複数
の拍車162の側部の個々に、空気流形成手段としての
圧縮ポンプPBにパイプ341,342により接続され
る吹付手段であるパッファ340を配設し、空気流形成
手段としての圧縮ポンプPBにより、パッファ340を
通して局所的に拍車162のへ空気を吹付け、拍車16
2に付着しているトナーを除去する。
【0100】上記により、拍車部材の汚れが防止される
と共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れが防止
される。また、転写材上のトナー像への拍車部材跡の発
生が防止される。
【0101】両面画像形成装置の他の例について図17
にて説明する。図17は、両面画像形成装置の他の例を
示すカラー画像形成装置の概要説明図である。
【0102】前記両面画像形成装置では、まず感光体ド
ラム10(像形成体)上にイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C)および黒色(K)の4組の現像器
13(現像手段)、スコロトロン帯電器11(帯電手
段)、露光光学系12(画像書込手段)とよりなるトナ
ー像形成手段により、第2のトナー像である裏面画像と
なるトナー像を形成して一旦中間転写ベルト14a(中
間転写体)上に転写し、引き続いて同一の感光体ドラム
10上に第1のトナー像である表面画像となるトナー像
を形成して、感光体ドラム10上のトナー像を記録紙P
(転写材)の表面に、中間転写ベルト14a上のトナー
像を記録紙Pの裏面にそれぞれ転写して両面画像を得る
ものであるが、本例の両面画像形成装置では、図17に
示すように、第2のトナー像である裏面画像となるトナ
ー像(裏面トナー像)を形成する第2の像形成体である
感光体ドラム10bと、第1のトナー像である表面画像
となるトナー像(表面トナー像)を形成する第1の像形
成体である感光体ドラム10aとをそれぞれ別々に設
け、感光体ドラム10bに形成した裏面トナー像を、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
電圧が印加される第1の転写手段である1次転写器11
4bにより中間転写体である中間転写ベルト114a上
に転写(1次転写)した後、感光体ドラム10bと感光
体ドラム10aとの間で中間転写ベルト114a上に転
写材である記録紙Pを供給し、中間転写ベルト114a
を挟んで接地される対向アースローラ14kと対向して
設けられる紙帯電器150の帯電により、記録紙Pを中
間転写ベルト114aに吸着させて搬送し、感光体ドラ
ム10a上に形成した表面トナー像を、トナーと反対極
性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加さ
れる第2の転写手段である2次転写器114cにより記
録紙Pの表面に転写(2次転写)した後、中間転写ベル
ト114a上の裏面トナー像を、トナーと反対極性(本
実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第
3の転写手段である3次転写器114gにより記録紙P
の裏面に転写(3次転写)し、記録紙P上に表裏のトナ
ー像を形成し両面画像を得るようにするものである。
【0103】両面にトナー像が形成された記録紙Pは、
中間転写ベルト114aの曲率部KTの曲率と、中間転
写ベルト114aの端部に必要に応じて設けられる転写
材分離手段としての紙分離AC除電器14hによる除電
作用と、中間転写ベルト114aと所定の間隔を空けて
搬送部160に設けられる分離部材である分離爪210
とにより、中間転写ベルト114aから分離され、搬送
部160に設けられた拍車部材である拍車162を通し
て安定して定着手段としての定着装置17へと搬送さ
れ、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの
間のニップ部Tで熱と圧力とを加えられることにより記
録紙P上の表裏のトナー像が定着された後、機外へ排出
される。この際前述した如く、記録紙Pがニップ部Tに
加えられる際にループが形成され、記録紙Pの先後端を
除き拍車162と離間されて記録紙Pが搬送されるが、
前述した空気流形成手段としてのファンF1により拍車
162近傍の空気を吸引し、拍車162に付着しようと
するトナー或いは付着しているトナーを、搬送部筐体1
61の下面の長方形の長孔161aと、孔H1とを通し
て排出し、付着トナーを除去する。
【0104】上記の両面画像形成装置において、前記両
面画像形成装置にて説明したと同様に、空気流形成手段
としてのファンF2,F3(図14,15参照)やパッ
ファ340(図16参照)を用いて、拍車162に付着
しているトナーを除去するようにすることも可能であ
る。また、感光体ドラム10a,10bや中間転写ベル
ト114aは、前記両面画像形成装置にて説明した感光
体ドラム10や中間転写ベルト14aと同様な機能、構
造のものが用いられる。中間転写ベルト114aは、そ
れぞれローラ部材である駆動ローラ14dとアースロー
ラ14jと対向アースローラ14kと従動ローラ14e
とテンションローラ14iとに内接して張架される。
【0105】第2のトナー像である裏面画像となるトナ
ー像を第2の像形成体である感光体ドラム10bに形成
するトナー像形成手段(第2のトナー像形成手段)と第
1のトナー像である表面画像となるトナー像を第1の像
形成体である感光体ドラム10aに形成するトナー像形
成手段(第1のトナー像形成手段)とには、前述した画
像形成装置にて用いられたと同様な、イエロー(Y),
マゼンタ(M),シアン(C)および黒色(K)の4組
の現像器13(現像手段)、スコロトロン帯電器11
(帯電手段)、露光光学系12(画像書込手段)が感光
体ドラム10a,10bそれぞれに対して用いられ、表
面画像のトナー像と裏面画像のトナー像とがそれぞれ形
成される。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、拍車部材の汚れが防止
されると共に、拍車部材の汚れによる転写材の画像汚れ
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる両面画像形成装置の一実施形
態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像形成体の側断面図である。
【図3】図1の両面画像形成装置におけるトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】搬送部を示す図である。
【図5】図4の搬送部に設けられる拍車部材の斜視図で
ある。
【図6】定着手段に用いられるローラ構成の第1の例を
示す図である。
【図7】図6のローラ構成による転写材の搬送の仕方の
第1の例と空気流形成手段の第1の例とを示す図であ
る。
【図8】図6のローラ構成による転写材の搬送の仕方の
第2の例と空気流形成手段の第1の例とを示す図であ
る。
【図9】定着手段に用いられるローラ構成の第2の例及
び空気流形成手段の第1の例を示す図である。
【図10】定着手段に用いられるローラ構成の第3の例
及び空気流形成手段の第1の例を示す図である。
【図11】拍車に対する清掃部材の取付け方法と空気流
形成手段とを示す図である。
【図12】図11の清掃部材の斜視図である。
【図13】拍車部材と空気流形成手段の第2の例を示す
図である。
【図14】図13の部分斜視図である。
【図15】空気流形成手段の第3の例を示す図である。
【図16】拍車部材と空気流形成手段の第4の例を示す
図である。
【図17】両面画像形成装置の他の例を示すカラー画像
形成装置の概要説明図である。
【符号の説明】 10,10a,10b 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a,114a 中間転写ベルト 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 17 定着装置 114b 1次転写器 114c 2次転写器 114g 3次転写器 160 搬送部 162 拍車 320 吸引パイプ 340 パッファ F1,F2,F3 ファン PB 圧縮パイプ P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 洋太郎 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成された第1のトナー像を転写材の一
    方の面に転写すると共に、 形成された第2のトナー像を一旦中間転写体を介して前
    記転写材の他方の面に転写した後、前記転写材に担持さ
    れた前記第1及び第2のトナー像を定着して両面画像形
    成を形成する両面画像形成装置において、 前記中間転写体から前記第1及び第2のトナー像を定着
    する定着手段へと前記転写材を搬送する経路において、
    拍車部材と前記拍車部材に対して空気流を形成する空気
    流形成手段とを設けると共に、 前記転写材にループを形成し、前記転写材を前記定着手
    段へと搬送することを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記拍車部材に対し、吸引手段を設ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の両面画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記空気流形成手段により、前記転写材
    と平行に空気流を形成することを特徴とする請求項1に
    記載の両面画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の先端或いは後端が前記拍車
    部材と接することを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の両面画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172752A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Ricoh Co Ltd 処画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172752A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Ricoh Co Ltd 処画像形成装置

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