JPH11264437A - 防振支持装置及びこの装置を搭載した車両 - Google Patents

防振支持装置及びこの装置を搭載した車両

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JPH11264437A
JPH11264437A JP6857898A JP6857898A JPH11264437A JP H11264437 A JPH11264437 A JP H11264437A JP 6857898 A JP6857898 A JP 6857898A JP 6857898 A JP6857898 A JP 6857898A JP H11264437 A JPH11264437 A JP H11264437A
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Yosuke Akatsu
洋介 赤津
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Takeshi Kimura
健 木村
Kazue Aoki
和重 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大荷重の入力により支持弾性体が過剰に圧縮し
ても支持弾性体の耐久性が向上する防振支持装置を提供
する。 【解決手段】エンジン側に支持弾性体32を介在し、こ
の支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向き且つ軸方
向の一部に小径筒部36cを形成した中間筒36が結合
し、小径筒部の内側にオリフィス構成部材37が結合し
ている。このオリフィス構成部材の支持弾性体に対向す
る部分は、小径筒部の内側から軸方向と直交する方向に
延在している小さな面積の環状の上部平坦部37aと、
この上部平坦部から内側に連続し、軸心に向かうに従い
支持弾性体から徐々に離間するように下り傾斜面を付け
て形成した傾斜部37bと、この傾斜部37bが軸心に
向けて延在するように設けた延長部37eとを備えた構
造としている。そして、上部平坦部と傾斜部との境界部
Cは、丸みを付けて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体がオリフィ
スを通過する際に発生する減衰力を利用して防振効果を
得るとともに、支持弾性体によって画成された流体室の
容積を積極的に変化させることにより能動的な支持力を
発生することができる防振支持装置及びこの装置を搭載
した車両に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の先行技術としては、例えば本出
願人が先に提案した特開平9−250590号公報に記
載したものがある。
【0003】即ち、特開平9−250590号公報の防
振支持装置を図4を参照して説明すると、この防振支持
装置1は、例えばエンジン等の振動体側に固定される平
板状の固定部材2を有し、この固定部材2の上面にはエ
ンジンへの取り付け用のボルト2aが一体に設けられて
いて、この固定部材2の裏面には、支持弾性体3の上面
中央部が加硫接着されている。
【0004】支持弾性体3は、その中央部が周縁部より
も上方に盛り上がって内面に断面山形状の空洞部3aが
形成されている。この支持弾性体3の薄肉形状とした下
端部は、中間筒4の内周面に加硫接着により結合されて
いる。中間筒4は、小径筒部4aを形成して外周側に環
状凹部を設けた部材であり、図示しないが、小径筒部4
cに開口部を形成して中間筒4の内側及び外側が連通し
ている。中間筒4の外側に嵌合している外筒5は、周面
に形成した開口部5aの縁部にダイアフラム6が結合し
ており、このダイアフラム6は開口部5aを閉塞しなが
ら中間筒4の環状凹部に向けて膨出している。
【0005】また、中間筒4の内側に嵌合しているオリ
フィス構成部材7は、中間筒4の小径筒部4aより小径
に形成した最小径筒部7aと、最小径筒部7aの上部か
ら径方向外方に向けて延在する環状の上部平坦部7b
と、最小径筒部7aの下部から径方向外方に向けて延在
する環状の下部平坦部7cとを備えた部材であり、中間
筒4の内周面との間に環状空間が画成されている。
【0006】そして、支持弾性体3、中間筒4、外筒
5、ダイアフラム6及びオリフィス構成部材7の一体部
品を装置ケース8の下端開口部から内部に挿入し、上端
かしめ部8aに中間筒4及び外筒5の上部を当接させた
状態で装置ケース8上部に配設されている。
【0007】また、装置ケース8の下部には、シールリ
ング9、可動部材10と一体化した板ばね11、ギャッ
プ保持リング12、電磁アクチュエータ13、荷重セン
サ14が順次組み込まれており、これら部品の組み込み
が完了した後に、装置ケース8の下端開口部を蓋部材1
5で閉塞して装置ケース8の下端部を径方向内方に向け
てかしめていくことにより、上記部品が装置ケース8内
に内蔵される。
【0008】さらに支持弾性体3の空洞部3aからダイ
アフラム6が膨出している空間までの連通路に油等の流
体が封入されているが、支持弾性体3の空洞部3aから
オリフィス構成部材7と中間筒4の間の環状空間までの
連通路を主流体室とすると、中間筒4に形成した開口部
の近傍をオリフィスとし、ダイアフラム6に囲まれなが
ら前記開口部に対向している領域を副流体室とした流体
共振系が形成されている。
【0009】そして、この防振支持装置1は、前記流体
共振系のオリフィスを通じての主流体室及び副流体室間
の流体の移動が可能な比較的低周波数の振動入力に対し
ては、オリフィス内の流体共振により高動バネ定数、高
減衰力の防振支持装置となる一方、前記オリフィスを通
じての流体の移動が不可能になる比較的高周波数の振動
が入力した場合には、その振動入力による流体の圧力変
動が相殺される様な制御信号を電磁アクチュエータ13
に供給して可動部材10を変位させることにより、流体
室内の容積が変化して(実際には変化させないようにし
て)低動バネ定数の防振支持装置となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
防振支持装置1に対して振動体側から大荷重(大きな加
振力)が入力すると、支持弾性体3は、可動部材10側
に向けて過剰に圧縮された状態で変形する。このとき、
支持弾性体3の空洞部3a側はオリフィス構成部材7に
当接して大きく変形するが、図4に示すように、最小径
筒部7a及び上部平坦部7b間のコーナ部Aのみに局部
的に当接する。
【0011】このように、支持弾性体3がオリフィス構
成部材7に局部的に当接すると、その当接部分の面圧が
上がって支持方向(振動体を支持する方向)のばね定数
が高くなり、支持方向ばねが硬い支持弾性体3となって
しまうので、振動伝達率が悪化してしまう。
【0012】また、大荷重が入力するときには、支持弾
性体3はオリフィス構成部材7のコーナ部Aに小さな接
触面積で当接し、その当接部分に大きな応力が集中して
しまうので、支持弾性体3の耐久性の面で問題がある。
【0013】そこで、大荷重が入力してもオリフィス構
成部材7に当接しないように形成することも考えられる
が、支持弾性体3の変形を規制するものがないため過度
に変形してしまい、耐久性の点で好ましくないという問
題が発生する。
【0014】本発明は、このような先行する防振支持装
置が有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、大荷重の入力により支持弾性体が過剰に圧縮しても
支持弾性体の耐久性が向上し、小型でコストも低廉なが
ら十分な振動低減効果を得ることができる防振支持装置
及びこの装置を搭載した車両を提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、振動体側及び支持体側間に
支持弾性体を介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体
支持方向を向き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した
第1筒状部材を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状
部材を結合し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記
支持弾性体の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置
し、前記小径筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面
とで囲まれた環状空間に、容積可変の副流体室とオリフ
ィスとを配置するとともに、前記主流体室の隔壁の一部
を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変位
可能な可動部材と、この可動部材を前記方向に変位させ
るアクチュエータとを備えた防振支持装置において、前
記第2筒状部材の前記支持弾性体に対向する部分を、前
記小径筒部の内側から前記軸方向と直交する方向に延在
している小さな面積の環状の平坦部と、この平坦部から
内側に連続し、前記軸心に向かうに従い前記支持弾性体
から徐々に離間するように下り傾斜面を付けて形成した
傾斜部とを備えた構造とした。
【0016】また、請求項2に係る発明は、振動体側及
び支持体側間に支持弾性体を介在し、この支持弾性体
に、軸心が振動体支持方向を向き且つ軸方向の一部に小
径筒部を形成した第1筒状部材を結合し、前記小径筒部
の内側に第2筒状部材を結合し、前記第1及び第2筒状
部材の内側と前記支持弾性体の内面とで囲まれた空間に
主流体室を配置し、前記小径筒部の内周面と前記第2筒
状部材の外周面とで囲まれた環状空間に、容積可変の副
流体室とオリフィスとを配置するとともに、前記主流体
室の隔壁の一部を形成し且つその流体室の容積を変化さ
せる方向に変位する磁化可能な可動部材と、駆動信号に
応じて前記可動部材を変位させる電磁力を発生する電磁
アクチュエータとを備えた防振支持装置において、前記
第2筒状部材の前記支持弾性体に対向する部分を、前記
小径筒部の内側から前記軸方向と直交する方向に延在し
ている小さな面積の環状の平坦部と、この平坦部の内側
から連続し、前記軸心に向かうに従い前記支持弾性体か
ら徐々に離間するように下り傾斜面を付けて形成した傾
斜部とを備えた構造とした。
【0017】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2記載の防振支持装置において、前記第2筒状部材に
備えた前記傾斜部を軸心に向けて延在させる延長部を設
けた。
【0018】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至3の何れかに記載の防振支持装置において、前記第2
筒状部材の平坦部と傾斜部との境界部を、丸みを付けて
形成した。
【0019】さらに、請求項5に係る防振支持装置を搭
載した車両は、前記1乃至4の何れかに記載の防振支持
装置を、車体に対して横向きに搭載した横置きエンジン
を含むパワープラントの車体前後方向に配置した。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によると、振動体側或い
は支持体側から大きな加振力が入力すると、支持弾性体
は過剰に圧縮されて第2筒状部材に当接して変形する。
このとき、本発明の第2筒状部材の支持弾性体に対向す
る部分は、小さな面積の環状の平坦部と、この平坦部か
ら内側に連続し、前記軸心に向かうに従い前記支持弾性
体から徐々に離間するように下り傾斜面を付けて形成し
た傾斜部とを備えた構造としているので、支持弾性体の
当接する部分は大きな面積の前記傾斜部に集中する。こ
のように、大きな面積の傾斜部に支持弾性体が当接する
と、支持弾性体に加わる応力が徐々に大きくなるので、
ばね定数が急に高くなることを防止できるとともに、支
持弾性体の過大な弾性変形を防止して耐久性を向上させ
ることができる。
【0021】また、請求項2の発明によると、請求項1
の発明と同様の効果を得ることができるとともに、振動
体側或いは支持体側から大きな加振力が入力する際に、
大きな面積の傾斜部に支持弾性体が当接することから、
支持弾性体の支持方向のばね定数は急激に大きな値に変
化しない。これにより、大きな加振力が入力しても支持
方向ばねが急激に立ち上がることがないので振動伝達率
が悪化せず、可動部材の変位量を増大させなくても十分
に減衰効果を得ることができるから、電磁アクチュエー
タの小型化を図ったり、コストの低減化を図ることがで
きる。
【0022】また、請求項3記載の発明によると、傾斜
部が軸心に向けて延在されるため支持弾性体が当接でき
る面積が増え、その増えた面積だけ支持弾性体の過大な
弾性変形を防止できる。
【0023】また、請求項4記載の発明によると、平坦
部と傾斜部との境界部は丸みを付けて形成されているの
で、支持弾性体には応力集中が発生しない。したがっ
て、さらに支持弾性体の耐久性を向上させることができ
る。
【0024】一方、請求項5記載の発明によると、車体
に対して横向きに搭載した横置きエンジンを含むパワー
プラントを備えた車両が急発進するときには、車体の前
後方向の後方側に配置した防振支持装置に、パワープラ
ントからのトルク反力により支持弾性体を過剰に圧縮す
る加振力が作用するが、その後方側に配置した防振支持
装置を、請求項1乃至3の何れかに記載の防振支持装置
とすると、支持弾性体の耐久性が向上しながら十分に防
振支持効果を得ることができ、車室内において充分な静
粛性を得ることができる。また、車両がエンジンブレー
キ等により減速するときには、車体前後方向の前方に配
置されている防振支持装置に支持弾性体を過剰に圧縮す
る加振力が作用するが、その前方側に配置した防振支持
装置を、請求項1乃至3の何れかに記載の防振支持装置
とすると、上述した効果を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る防振支持装置
の一実施形態である能動型振動制御装置を適用した車両
の概略側面図である。
【0026】先ず、構成を説明すると、横置きに搭載し
たエンジン(振動体)17が、車体前後方向の後方に配
置した能動型エンジンマウント(以下、防振支持装置と
称する)20を介して、サスペンションメンバ等から構
成される車体(支持体)18に支持されている。なお、
実際には、エンジン17及び車体18間には、防振支持
装置20の他にエンジン17及び車体18間の相対変位
に応じた受動的な支持力を発生する複数のエンジンマウ
ントも介在している。受動的なエンジンマウントとして
は、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する通常のエン
ジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰力発生可能
に流体を封入してなる公知の流体封入式のマウントイン
シュレータ等が適用できる。
【0027】次に、図2に示すものは、防振支持装置2
0の具体的な構成を示すものであり、装置ケース43に
外筒34、中間筒(第1筒状部材)36、オリフィス構
成部材(第2筒状部材)37、支持弾性体32等のマウ
ント部品を内蔵し、これらマウント部品の下部に、流体
室84の隔壁の一部を形成しながら弾性支持された可動
部材78を流体室84の容積が変化する方向に変位させ
る電磁アクチュエータ52と、車体メンバ28の振動状
況を検出する荷重センサ54とを内蔵している。
【0028】すなわち、本実施形態の防振支持装置20
は、連結ボルト30aを上方に向けて固定したエンジン
側連結部材30を備えている。このエンジン側連結部材
30の下部には、断面逆台形状の中空筒体30bが固定
されている。
【0029】前記エンジン側連結部材30の下面側に
は、エンジン側連結部材30の下部側及び中空筒体30
bの周囲を覆うように、支持弾性体32が加硫接着によ
り固定されている。この支持弾性体32は、中央部から
外周部に向けて緩やかに下方に傾斜する厚肉の略円筒状
の弾性体であって、内面に断面山形状の空洞部32aが
形成されている。そして、薄肉形状とした支持弾性体3
2の下端部は、軸心(以下、マウント軸と称する)P1
が中空筒体30bと同軸に振動体支持方向(この場合
は、上下方向)を向く中間筒36の内周面に加硫接着に
より結合している。
【0030】中間筒36は、同一外周径とした上端筒部
36a及び下端筒部36bの間に小径筒部36cを連続
して形成した部材であり、外周に環状凹部を設けてい
る。また、図示しないが、小径筒部36cには開口部が
形成されており、この開口部を介して中間筒36の内側
及び外側が連通している。
【0031】中間筒36の外側には外筒34が嵌合して
おり、この外筒34は内周径を中間筒36の上端筒部3
6a及び下端筒部36bの外周径と同一寸法とし、軸方
向の長さを中間筒36と同一寸法に設定した円筒部材で
ある。また、この外筒34には開口部34aが形成され
ており、この開口部34aの開口縁部にゴム製の薄膜弾
性体からなるダイアフラム42の外周が結合して開口部
34aを閉塞しつつ、外筒34の内側に向けて膨出して
いる。
【0032】そして、上記構成の外筒34を、環状凹部
を囲むように中間筒36に外嵌すると、外筒34及び中
間筒36間の周方向に環状空間が画成され、その環状空
間にダイアフラム42が膨出した状態で配設される。そ
して、中間筒36の内側に、筒状のオリフィス構成部材
37が嵌合している。
【0033】このオリフィス構成部材37は、図3にも
示すように、径方向(マウント軸P 1 と直交する方向)
に延在し、支持弾性体32に対向する面積を小さくした
環状の上部平坦部(平坦部)37aと、この上部平坦部
37aの内側から連続し、径方向内方に向かうに従い支
持弾性体32から徐々に離間する下り傾斜面を付けて形
成した傾斜部37bと、この傾斜部37bがマウント軸
1 に向けて延在するように設けた延長部37eと、傾
斜壁部37bの下部から連続している小径筒部37c
と、小径筒部37cの下部から径方向外方に延在してい
る環状の下部平坦部37dとで構成されており、上部平
坦部37aと傾斜部37bとの境界部Cは、丸みを付け
て形成されている。そして、これら上部平坦部37a、
傾斜部37b、小径筒部37c及び下部平坦部37dと
で囲んだ位置と中間筒36との間に環状空間が設けられ
ている。また、傾斜壁部37b及び小径筒部37cの一
部に第2開口部37eが形成されている。
【0034】また、装置ケース43は、その上端部に上
端筒部36aの外周径より小径の円形開口部を有する上
端かしめ部43aが形成されているとともに、この上端
かしめ部43aと連続するケース本体の形状を、内周径
が外筒34の外周径と同一寸法で下端開口部まで連続す
る円筒形状(下端開口部を図2の破線で示した形状)と
した部材であり、全てのマウント部品の組み込みが完了
した後に下端開口部を径方向内方に向けてかしめていく
ことにより、図2の実線で示すかしめ部が形成される。
【0035】そして、支持弾性体32、中間筒36、オ
リフィス構成部材37及びダイアフラム42を一体化し
た外筒34を装置ケース43の下端開口部から内部に嵌
め込んでいき、上端かしめ部43aの下面に外筒34及
び中間筒36の上端部を当接させると、それらが装置ケ
ース43内の上部に配設される。この際、装置ケース4
3の内周面とダイヤフラム42とで囲まれた部分に空気
室42cが画成されるが、この空気室42cを臨む位置
に空気孔43aが形成されており、この空気孔43aを
介して空気室42cと大気が連通している。
【0036】装置ケース43内の下部には円筒状のスペ
ーサ70が嵌め込まれており、このスペーサ70内の上
部に可動部材78が配置されているとともに、スペーサ
70内の下部に電磁アクチュエータ52が配置されてい
る。
【0037】前記スペーサ70は、円筒状の上部筒体7
0aと、円筒状の下部筒体70bと、これら筒体の上下
端部間に加硫接着したゴム製の薄膜弾性体からなる略円
筒状のダイアフラム70cとで構成されている。
【0038】前記電磁アクチュエータ52は、外観円筒
形のヨーク52aと、ヨーク52aの上端面側に配設し
た円環状の励磁コイル52bと、ヨーク52aの上面中
央部に磁極を上下方向に向けて固定した永久磁石52c
とで構成されている。また、前記ヨーク52aは、円環
状の第1ヨーク部材53aと、中央円筒部に永久磁石5
2cを固定した第2ヨーク部材53bとで構成されてい
る。
【0039】そして、上部及び下部筒体70a、70b
間のダイアフラム70cは、ヨーク52aの外周に形成
した凹部52dに向かって膨出している。また、ヨーク
52aの下面と、車体側連結ボルト60を備えた蓋部材
62との間には、振動低減制御に必要な残留振動を検出
るために、加重センサ64が介装されている。荷重セン
サ64としては、圧電素子,磁歪素子,歪ゲージ等が適
用可能であり、このセンサの検出結果は、図1に示すよ
うに、残留振動信号eとしてコントローラ25に供給さ
れるようになっている。
【0040】一方、前記電磁アクチュエータ52の上方
には、シール部材固定用のシールリング72と、後述す
る板ばね82の外周部を下側から自由端支持する支持リ
ング74と、電磁アクチュエータ52の永久磁石52c
及び可動部材78間のギャップHを設定するギャップ保
持リング76とが配置されている。これらシールリング
72、支持リング74及びギャップ保持リング76の外
周径は、前述したスペーサ70の上部筒体70aの内周
径と同一寸法に設定されており、ヨーク52aから上方
に突出している上部筒体70a内にシールリング72、
支持リング74及びギャップ保持リング76の全てが内
嵌されている。そして、これらシールリング72、支持
リング74及びギャップ保持リング76の内側には、上
下方向に変位可能となるように可動部材78が配置され
ている。
【0041】この可動部材78は、外観円盤状の隔壁形
成部材78Aと、この隔壁形成部材78Aより大径円盤
状に形成した磁路形成部材78Bとで構成した部材であ
って、電磁アクチュエータ52に対して遠い方に位置す
る隔壁形成部材78Aの軸心にボルト孔80aを形成
し、電磁アクチュエータ52に近い磁路形成部材78B
を貫通した可動部材用ボルト80がボルト孔80aに螺
合することにより、隔壁形成部材78A及び磁路形成部
材78Bを一体に連結した構造となっている。
【0042】隔壁形成部材78A及び磁路形成部材78
B間には、リング状に連続したくびれ部79が画成され
ているが、このくびれ部79に可動部材78を弾性支持
するための板ばね82が収容されている。つまり、板ば
ね82は、中央部に孔部を形成した円盤形状の部材であ
り、この板ばね82の内周部を隔壁形成部材78Aの裏
面中央部の下側から自由端支持し、板ばね82の外周部
を支持リング74のばね支持部74aが下側から自由端
支持しており、これにより可動部材78が装置ケース4
3に板ばね82を介して弾性支持されている。
【0043】前記隔壁形成部材78Aは、流体室84に
面している隔壁部80cの肉厚を薄くし、隔壁部80c
の外周から上方に突出する環状のリブ80bを形成した
部材である。そして、隔壁形成部材78の上面と、支持
弾性体32の下面と、オリフィス構成部材37の内周面
とで流体室84が形成され、この流体室84内に流体が
封入される。
【0044】また、流体室84から板ばね82を収容し
ているくびれ部79側への流体の漏洩を防止するため、
隔壁形成部材78Aの外周とシールリング72の内周と
の間には、ゴム状弾性体からなるリング形状のシール部
材86が固定されており、このシール部材86の弾性変
形によって、シールリング7や装置ケース43に対する
可動部材78の上下方向への相対変位を許容している。
【0045】次に、本実施形態の防振支持装置20の振
動入力減衰作用について簡潔に説明する。本実施形態の
防振支持装置20は、支持弾性体32の空洞部32aと
オリフィス構成部材37の軸中央空間とが連通し、オリ
フィス構成部材37の軸中央空間及びオリフィス構成部
材37と中間筒36との間の環状空間が、第2開口部3
7dを介して連通し、前記環状空間及びダイアフラム4
2が膨出している空間が、中間筒36に形成した開口部
を介して連通しており、これら支持弾性体32の空洞部
32aからダイアフラム42が膨出している空間までの
連通路内に、油等の流体が封入されている。
【0046】そして、支持弾性体32の空洞部32aか
らオリフィス構成部材37と中間筒36との間の環状空
間までの連通路を主流体室84とすると、中間筒36に
形成した開口部の近傍をオリフィスとし、この開口部に
対向しながらダイアフラム42に囲まれている領域を副
流体室とした流体共振系が形成されている。この流体共
振系の特性、即ち、オリフィス内の流体の質量と、支持
弾性体32の拡張方向ばね、ダイアフラム42の拡張方
向ばねで決まる特性は、車両停止中のアイドル振動の発
生時、つまり20〜30Hzでエンジンマウント20A、
20Bが加振された場合に高動ばね定数、高減衰力を示
すように調整されている。
【0047】一方、電磁アクチュエータ52の励磁コイ
ル52bは、コントローラ25から供給される電流であ
る駆動信号yに応じて所定の電磁力を発生するようにな
っている。コントローラ25は、マイクロコンピュー
タ,必要なインタフェース回路,A/D変換器,D/A
変換器,アンプ、ROM,RAM等の記憶媒体等を含ん
で構成され、エンジン17で発生する振動を低減できる
能動的な支持力が防振支持装置20に発生するように、
防振支持装置20に対する駆動信号yを生成し出力する
ようになっている。
【0048】また、前述したようにエンジンマウント2
0には荷重センサ64が内蔵されており、車体18の振
動状況を荷重の形で検出し残留振動信号eとして出力
し、その残留振動信号eが干渉後における振動を表す信
号としてコントローラ25に供給されている。
【0049】ここで、エンジン17で発生するアイドル
振動やこもり音振動は、例えばレシプロ4気筒エンジン
の場合、エンジン回転2次成分のエンジン振動が車体1
8に伝達されることが主な原因であるから、そのエンジ
ン回転2次成分に同期して駆動信号yを生成し出力すれ
ば、車体側振動の低減が可能となる。そこで、本実施の
形態では、エンジン17のクランク軸の回転に同期した
(例えば、レシプロ4気筒エンジンの場合には、クラン
ク軸が180度回転する度に一つの)インパルス信号を
生成し基準信号xとして出力するパルス信号生成器19
を設けていて、その基準信号xが、コントローラ25に
供給されている。
【0050】そして、コントローラ25は、供給される
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、逐次更新型の
適応アルゴリズムの一つである同期式Filtered
−XLMSアルゴリズムを実行することにより、防振支
持装置20に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号
yを防振支持装置20に出力するようになっている。
【0051】具体的には、コントローラ25は、フィル
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力する
一方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応デ
ィジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する
処理を実行するようになっている。
【0052】適応ディジタルフィルタWの更新式は、F
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(1)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(1) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、防振支持装置1の電磁アクチュエータ5
2及び荷重センサ64間の伝達関数Cを有限インパルス
応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィルタC^で
フィルタ処理した値であるが、基準信号xの大きさは
“1”であるから、伝達関数フィルタC^のインパルス
応答を基準信号xに同期して次々と生成した場合のそれ
らインパルス応答波形のサンプリング時刻nにおける和
に一致する。また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
【0053】そして、アイドル振動周波数及びそれ以上
の高周波の振動(例えば、こもり音振動)が入力されて
いる場合には、その振動と同じ周期で且つ位相が逆相の
制御振動が防振支持装置20に発生して、車体18への
振動の伝達力が“0”となるように(より具体的には、
エンジン17側の振動によって防振支持装置20に入力
される加振力が、電磁アクチュエータ52の電磁力に得
られる制御力で相殺されるように)、駆動信号yを生成
し励磁コイル52bに供給するようになっている。
【0054】この結果、励磁コイル52bに駆動信号y
に応じた磁力が発生するが、磁路形成部材78Bには、
既に永久磁石52cによる一定の磁力が付与されている
から、その励磁コイル52bによる磁力は永久磁石52
cの磁力を強める又は弱めるように作用すると考えるこ
とができる。このように、永久磁石52cの磁力が強ま
ったり、弱まったりすると可動部材78が正逆両方向に
変位し、可動部材78が変位すれば、流体室84の隔壁
の一部を形成する隔壁形成部材78Aも変位し、これに
より流体室84の容積が変化し、その容積変化によって
支持弾性体32の拡張ばねが変形するから、この防振支
持装置20に正逆両方向の能動的な支持力が発生するの
である。
【0055】次に、本実施形態の防振支持装置20の作
用について図面を参照して説明する。車両が急発進する
とき、横置きに搭載したエンジン17の車体前後方向の
後方に配置されている防振支持装置20には、エンジン
17側からのトルク反力によって下向きの大きな荷重
(加振力)Fが入力して、支持弾性体32が過剰に圧縮
された状態となる。このとき、支持弾性体32の空洞部
32a側は、図3に示すように、オリフィス構成部材3
7に当接しながら大きく変形するが、その当接する部分
はオリフィス構成部材37の傾斜部37bに集中する。
この大きな面積の傾斜部37bに支持弾性体32が当接
することにより、支持弾性体32の支持方向ばねは急激
に硬くならない。
【0056】すなわち、本実施形態と、オリフィス構成
部材3を備えた従来装置(図5を参照)とを、支持弾性
体の加振変位xと反力fとの関係を示して図6で比較し
てみる。ここで、加振変位x1 は、支持弾性体がオリフ
ィス構成部材に最初に当接する位置であり、加振変位x
2 は、車両が急発進したときの変位を示している。
【0057】これによると、従来装置は、加振変位x2
のときに支持弾性体3がオリフィス構成部材7に局部的
に当接して反力f2 が増大するので、支持弾性体3の支
持方向のばね定数k2 (k2 =∂f2 /∂x2 )は急激
に立ち上がる。
【0058】一方、本実施形態では、加振変位x2 のと
きに支持弾性体32が大きな面積の傾斜部37bに当接
するので反力f1 の立ち上がりは緩やかになり、支持弾
性体32の支持方向のばね定数k1 (k1 =∂f1 /∂
2 )は小さな値となる(k 1 <k2 )。
【0059】また、オリフィス構成部材37が無い方が
ばね定数の変化は緩やかになるが、加振変位量が大きく
なり過ぎるため、支持弾性体32の耐久性を悪化させ
る。したがって、本実施形態では、車両の急発進時に大
きな加振力が入力して支持弾性体32がオリフィス構成
部材37に当接しても、支持方向のばね定数k1 が急激
に立ち上がることのない特性となるので、振動伝達率が
急に悪化するおそれがない。そのため、可動部材78の
変位量を増大させなくても十分に減衰効果を得ることが
できるので、電磁アクチュエータ13の小型化を図った
り、コストの低減化を図ることができる。
【0060】また、延長部37eを設けて傾斜部37b
の面積を大きくしているので、この傾斜部37bに支持
弾性体37が当接している間は、支持弾性体32の過度
の変位を防止することができ、大きな加振入力があって
も支持弾性体32の過大変位を規制できる。
【0061】また、図7は、同一荷重Fの条件下でのオ
リフィス構成部材に当接するときの支持弾性体に加わる
応力を従来装置と本実施形態とで比較したものである。
この図によると、従来装置は、支持弾性体3がオリフィ
ス構成部材7の小さな面積S 1 のコーナ部Aに当接する
ので応力が増大するが、本実施形態の支持弾性体32
は、オリフィス構成部材37の傾斜部37bに大きな面
積S2 で当接するので応力が小さい。また、本実施形態
のオリフィス構成部材37の上部平坦部37aと傾斜部
37bとの境界部Cは丸みを付けて形成されているの
で、支持弾性体37には応力集中が発生しない。したが
って、本実施形態の装置は、支持弾性体37の耐久性を
大幅に向上させることができる。
【0062】このように、急発進時にトルク反力が大き
い車両に対して、支持弾性体32の耐久性が向上しなが
ら十分に防振支持効果を得ることができ、車室内におい
て充分な静粛性を得ることができる。
【0063】なお、車両がエンジンブレーキ等により減
速するときには、エンジン17の車体前後方向の前方に
配置されているエンジンマウントに下向きの大きな荷重
(加振力)が入力するが、その前方位置に本実施形態の
防振支持装置20を配置すると、前述した効果を得るこ
とができる。
【0064】また、本発明の適用対象は車両に限定され
るものではなく、エンジン17以外で発生する振動を低
減するための防振支持装置であっても本発明は適用可能
であり、適用対象に関係なく上記各実施の形態と同様の
作用効果を奏することができる。例えば、工作機械から
フロアや室内に伝達される振動を低減する防振支持装置
であっても、本発明は適用可能である。
【0065】また、上記各実施の形態では、駆動信号y
を生成するアルゴリズムとして同期式Filtered
−X LMSアルゴリズムを適用しているが、適用可能
なアルゴリズムはこれに限定されるものではなく、例え
ば、通常のFiltered−X LMSアルゴリズム
等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の概略側面図である。
【図2】本発明の防振支持装置の構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係るオリフィス構成部材の形状と、大
きな加振力の入力によって弾性支持体が変形している状
態を示す図である。
【図4】先行する防振支持装置の構成を示す断面図であ
る。
【図5】先行する防振支持装置において大きな加振力の
入力によって弾性支持体が変形している状態を示す図で
ある。
【図6】加振変位に対する支持弾性体の反力の関係を本
発明の装置と先行する装置とで比較した図表である。
【図7】大きな加振力の入力により支持弾性体に加わる
応力を本発明の装置と先行する装置とで比較した図表で
ある。
【符号の説明】
17 エンジン(振動体) 18 車体(支持体) 20 防振支持装置 32 支持弾性体 36 中間筒(第1筒状部材) 36c 小径筒部36c 37 オリフィス構成部材(第2筒状部材) 37a 上部平坦部(平坦部) 37b 傾斜部 37c 小径筒部 37d 下部平坦部 37e 延長部 42 ダイアフラム 52 電磁アクチュエータ 52a ヨーク 52b 励磁コイル 52c 永久磁石 78 可動部材 84 主流体室 C 上部平坦部と傾斜部との境界部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 和重 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体側及び支持体側間に支持弾性体を
    介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向
    き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した第1筒状部材
    を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状部材を結合
    し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記支持弾性体
    の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置し、前記小径
    筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面とで囲まれた
    環状空間に、容積可変の副流体室とオリフィスとを配置
    するとともに、前記主流体室の隔壁の一部を形成し且つ
    その流体室の容積を変化させる方向に変位可能な可動部
    材と、この可動部材を前記方向に変位させるアクチュエ
    ータとを備えた防振支持装置において、 前記第2筒状部材の前記支持弾性体に対向する部分を、
    前記小径筒部の内側から前記軸方向と直交する方向に延
    在している小さな面積の環状の平坦部と、この平坦部か
    ら内側に連続し、前記軸心に向かうに従い前記支持弾性
    体から徐々に離間するように下り傾斜面を付けて形成し
    た傾斜部とを備えた構造としたことを特徴とする防振支
    持装置。
  2. 【請求項2】 振動体側及び支持体側間に支持弾性体を
    介在し、この支持弾性体に、軸心が振動体支持方向を向
    き且つ軸方向の一部に小径筒部を形成した第1筒状部材
    を結合し、前記小径筒部の内側に第2筒状部材を結合
    し、前記第1及び第2筒状部材の内側と前記支持弾性体
    の内面とで囲まれた空間に主流体室を配置し、前記小径
    筒部の内周面と前記第2筒状部材の外周面とで囲まれた
    環状空間に、容積可変の副流体室とオリフィスとを配置
    するとともに、前記主流体室の隔壁の一部を形成し且つ
    その流体室の容積を変化させる方向に変位する磁化可能
    な可動部材と、駆動信号に応じて前記可動部材を変位さ
    せる電磁力を発生する電磁アクチュエータとを備えた防
    振支持装置において、 前記第2筒状部材の前記支持弾性体に対向する部分を、
    前記小径筒部の内側から前記軸方向と直交する方向に延
    在している小さな面積の環状の平坦部と、この平坦部の
    内側から連続し、前記軸心に向かうに従い前記支持弾性
    体から徐々に離間するように下り傾斜面を付けて形成し
    た傾斜部とを備えた構造としたことを特徴とする防振支
    持装置。
  3. 【請求項3】 前記第2筒状部材に備えた前記傾斜部を
    軸心に向けて延在させる延長部を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 前記第2筒状部材の平坦部と傾斜部との
    境界部を、丸みを付けて形成したことを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の防振支持装置。
  5. 【請求項5】 前記1乃至4の何れかに記載の防振支持
    装置を、車体に対して横向きに搭載した横置きエンジン
    を含むパワープラントの車体前後方向に配置したことを
    特徴とする防振支持装置を搭載した車両。
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