JPH11263664A - 耐スポーリング性耐火物 - Google Patents

耐スポーリング性耐火物

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JPH11263664A
JPH11263664A JP10067044A JP6704498A JPH11263664A JP H11263664 A JPH11263664 A JP H11263664A JP 10067044 A JP10067044 A JP 10067044A JP 6704498 A JP6704498 A JP 6704498A JP H11263664 A JPH11263664 A JP H11263664A
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JP
Japan
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alumina
weight
spalling
refractory
resistant refractory
Prior art date
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Pending
Application number
JP10067044A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokatsu Hatsutanda
浩勝 八反田
Yasuta Koike
康太 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Publication date
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Publication of JPH11263664A publication Critical patent/JPH11263664A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属流量制御用スライドバルブ装置のス
ライドバルブ等に用いられる耐スポーリング性の高い耐
火物を提供すること。 【解決手段】 本発明の耐スポーリング性耐火物は酸化
アルミニウム成分を50重量%以上含みかつ気孔率が5
%以上であるアルミナ天然原料を少なくとも含む粒径が
0.3mm以上のアルミナ材料を5〜70重量%と、添
加剤と、残部が酸化アルミニウム成分を90重量%以上
含み粒径が0.3mm以下の小粒径アルミナ粉末とから
なることを特徴とする。本発明の耐スポーリング性耐火
物は耐スポーリング性が高くなっているとともに溶損量
が少なくおさえられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属流量制御
用スライドバルブ装置のスライドバルブ等に用いられる
耐スポーリング性耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融金属流量制御装置としては、たとえ
ば三層式のスライドバルブがある。このスライドバルブ
は、三層からなるバルブ層のうち、中間層のバルブをス
ライドさせることでバルブを開閉し、溶融金属の流量を
制御するものである。このようなバルブには、スライド
させるときに受ける応力や、溶融金属の熱に強いアルミ
ナ耐火物が用いられている。このアルミナ耐火物は気孔
率が5%以下の焼結アルミナや電融アルミナを主成分と
して形成されている。
【0003】また、このスライドバルブは溶融金属の流
通による熱衝撃を受けているため、熱衝撃によるスポー
リングが発生するようになる。スポーリングが発生する
と、溶融金属流量の制御に支障をきたすようになる。こ
のため、スライドバルブに用いられる耐火物には耐スポ
ーリング性を向上させるZrO2系の添加剤が加えられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ZrO2系の添加剤は高価であるため、耐火物自身のコ
ストが高くなるという問題を有していた。本発明は上記
実状に鑑みてなされたものであり、溶融金属流量制御用
スライドバルブ装置のスライドバルブ等に用いられる耐
スポーリング性の高い耐火物を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として本発明者らは、気孔率の高いアルミナ天然
原料を含むアルミナ材料を用いることで、耐火物の耐ス
ポーリング性を向上させられることを見出した。すなわ
ち、本発明の耐スポーリング性耐火物は酸化アルミニウ
ム成分を50重量%以上含みかつ気孔率が5%以上であ
るアルミナ天然原料を少なくとも含む粒径が0.3mm
以上のアルミナ材料を5〜70重量%と、添加剤と、残
部が酸化アルミニウム成分を90重量%以上含む粒径が
0.3mm以下の小粒径アルミナ粉末とからなることを
特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の耐スポーリング性耐火物
は、アルミナ材料と添加剤と小粒径アルミナ粉末とから
なる。アルミナ材料は、酸化アルミニウム成分を50重
量%以上含みかつ気孔率が5%以上であるアルミナ天然
原料を少なくとも含み、かつ、粒径が0.3mm以上の
大粒径アルミナからなる。このアルミナ天然原料の組成
割合は、耐スポーリング性耐火物全体を100重量%と
したとき5〜70重量%を占める。
【0007】アルミナ天然原料が5重量%未満では耐ス
ポーリング性の向上がみられず、70重量%を超えると
耐溶損性が低下してくる。さらに、アルミナ天然原料の
最小粒径が0.3mm未満では、耐火物の耐溶損性が低
下する。このアルミナ天然原料は、酸化アルミニウム成
分を50重量%以上含みかつ気孔率が5%以上で粒径が
0.3mm以上の大粒径のアルミナ天然原料を含む。実
用上、このアルミナ天然原料の組成割合は、耐スポーリ
ング性耐火物全体を100重量%としたとき5〜70重
量%を占めるのが好ましい。これより少ないと耐スポー
リング性改善の効果が十分でなく、多すぎると耐火物の
耐溶損性が低下してくる。
【0008】アルミナ天然原料に含まれる酸化アルミニ
ウム成分が50重量%未満では、耐火物の耐溶損性が低
下する。また、アルミナ天然原料の気孔率が5%未満と
なっても、耐火物の耐溶損性が低下してくる。アルミナ
天然原料は、ボーキサイト、アングリュウサイトあるい
はシリマナイトであることが好ましい。アルミナ材料と
してはこれらアルミナ天然原料以外に、粒径0.3mm
以上の焼結アルミナ、電融アルミナ、ジルコニアムライ
ト、アルミナ−ジルコニアを採用することができる。
【0009】添加剤は、カーボンと、金属シリコンと、
バインダーとからなることが好ましい。カーボンは、耐
スポーリング性、あるいは耐浸食性の効果を有する。ま
た、カーボンは非晶質カーボン、鱗状黒鉛およびその組
み合わせとすることが好ましい。カーボンの添加は、耐
スポーリング性に寄与する。金属シリコンは、カーボン
と反応し、たとえば、SiCを形成し、耐火材の強度や
耐磨耗性を向上させる。また、添加される金属シリコン
の粒度はカーボンとの反応性から74μm以下のものを
用いるのが好ましい。
【0010】バインダーは、耐スポーリング性耐火物を
成形し、形状を保持するために用いられる。バインダー
としては、熱硬化性樹脂が好ましく、具体的には、フェ
ノールレジンが好ましい。カーボン、金属シリコンおよ
びバインダーの組成割合は、耐スポーリング性耐火物全
体を100重量%としたときそれぞれ2〜10重量%、
0.5〜15重量%および3〜7重量%を占めるのが好
ましい。
【0011】小粒径アルミナ粉末は、粒径が0.3mm
以下である。この小粒径アルミナ粉末は、工業用のアル
ミナ粉末を用いることができる。たとえば電融アルミナ
粉末や、焼結アルミナ粉末が用いられる。小粒径アルミ
ナの組成割合は、耐スポーリング性耐火物全体を100
重量%としたとき25〜90重量%を占めるのが好まし
い。
【0012】
【実施例】実施例および比較例として表1に示される組
成で耐火物を作製した。アルミナ材料としてボーキサイ
ト、焼結アルミナおよびシリマナイトを用いた。ボーキ
サイトとしては、アルミナ含有量が86.5重量%、気
孔率が6〜9%、粒径が0.3〜3mmのものを用い
た。焼結アルミナとしては、アルミナ含有量が99.2
重量%、気孔率が3.9%、粒径が0.3〜3mmのも
のを用いた。シリマナイトとしては、アルミナ含有量が
62.0重量%、気孔率が6〜9%、粒径が0.3〜3
mmのものを用いた。
【0013】小粒径アルミナ粉末としては粒径が0.3
mm以下の焼結アルミナを用いた。また、カーボンとし
て粒径が0.01〜10μmのものを、金属シリコンと
して粒径が1〜100μmのものを用いた。
【0014】
【表1】
【0015】(実施例1)実施例1の耐スポーリング性
耐火物は、ボーキサイトを15重量%と、焼結アルミナ
を35重量%と、カーボンを5重量%と、金属シリコン
を5重量%と、フェノールレジンを5重量%と、小粒径
アルミナ粉末を35重量%と、からなる混合原料を混
練、プレス成形、還元焼成して製造したものである。 (実施例2)実施例2の耐スポーリング性耐火物は、ボ
ーキサイトを35重量%と、焼結アルミナを15重量%
と、カーボンを5重量%と、金属シリコンを5重量%
と、フェノールレジンを5重量%と、小粒径アルミナ粉
末を35重量%とからなる混合原料を実施例1と同じ方
法で製造したものである。 (実施例3)実施例3の耐スポーリング性耐火物は、ア
ルミナ材料としてボーキサイトのみを用いた耐火物であ
る。すなわち、ボーキサイトを70重量%と、カーボン
を5重量%と、金属シリコンを5重量%と、フェノール
レジンを5重量%と、小粒径アルミナ粉末を15重量%
とからなる耐火物である。 (実施例4)実施例4の耐スポーリング性耐火物は、ボ
ーキサイトのかわりにシリマナイトを用いた耐火物であ
る。すなわち、シリマナイトを35重量%と、焼結アル
ミナを15重量%と、カーボンを5重量%と、金属シリ
コンを5重量%と、フェノールレジンを5重量%と、小
粒径アルミナ粉末を35重量%とからなる耐火物であ
る。 (比較例1)比較例1の耐スポーリング性耐火物はアル
ミナ天然原料のボーキサイトを含まない耐火物である。
この耐火物は、焼結アルミナを50重量%と、カーボン
を5重量%と、金属シリコンを5重量%と、フェノール
レジンを5重量%と、小粒径アルミナ粉末を35重量%
とからなる混合原料を実施例1と同じ方法で製造したも
のである。 (比較例2)比較例2はアルミナ材料としてボーキサイ
トのみを用い、その配合量を75重量%とした耐火物で
ある。すなわち、ボーキサイトを75重量%と、カーボ
ンを5重量%と、金属シリコンを5重量%と、フェノー
ルレジンを5重量%と、小粒径アルミナ粉末を10重量
%とからなる耐火物である。 (評価)本発明の評価として実施例および比較例の試料
に、耐スポーリング性試験および溶損量測定試験を行っ
た。この試験結果を表2に示した。さらに気孔率、かさ
比重、圧縮強さおよび曲げ強さも測定し、あわせて示し
た。
【0016】耐スポーリング性試験は、実施例および比
較例の耐火物試料を棒状に形成し、1600℃で20分
間加熱した後、ただちに水に浸けて急冷することを3回
繰り返す熱衝撃試験が用いられた。試験結果はこの熱衝
撃試験を行った耐火物試料を目視により評価することで
判定した。目視による判定は、スポーリングによる亀裂
量を評価の基準として行われた。すなわち、耐火物試料
表面に発生した亀裂量が二本以下では微亀裂とし、三本
以上では中亀裂とした。さらに、スポーリングにより折
損した場合は脱落とした。
【0017】溶損量は、使用鋼がss−400、溶鋼温
度が1600〜1650℃の条件で、30分回転させた
後に排鋼するサイクルを5サイクル繰り返す回転浸食試
験により測定された。また、気孔率、かさ比重、圧縮強
さおよび曲げ強さの測定は通常用いられる方法で行われ
た。
【0018】
【表2】
【0019】表2から、本発明の実施例1、2の耐スポ
ーリング性耐火物は、比較例1の耐スポーリング性耐火
物と比べて耐火物試料に発生した亀裂が小さくなってお
り、耐スポーリング性が高くなっている。また、本発明
の実施例1、2の溶損量も低くおさえられていることが
わかる。本発明の実施例3、4の耐スポーリング性耐火
物は、比較例1の耐スポーリング性耐火物より亀裂が少
なく、耐スポーリング性が良好である。また、本発明の
実施例3、4の溶損量も比較的低くおさえられているこ
とがわかる。
【0020】
【発明の効果】本発明の耐火物は、耐スポーリング性が
高くなっているとともに溶損量が少なくおさえられてい
る。また、アルミナ天然原料を使用するため安価である
という利点をもつ。このため、本発明の耐スポーリング
性耐火物は溶融金属流量制御用スライドバルブ装置のス
ライドバルブに好適な耐火物である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化アルミニウム成分を50重量%以上
    含みかつ気孔率が5%以上であるアルミナ天然原料を少
    なくとも含む粒径が0.3mm以上のアルミナ材料を5
    〜70重量%と、添加剤と、残部が酸化アルミニウム成
    分を90重量%以上含み粒径が0.3mm以下の小粒径
    アルミナ粉末とからなる耐スポーリング性耐火物。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ天然原料は、ボーキサイ
    ト、アングリュウサイト及びシリマナイトの少なくとも
    1種である請求項1記載の耐スポーリング性耐火物。
  3. 【請求項3】 前記添加剤は、カーボンと、金属シリコ
    ンと、バインダーと、からなる請求項1記載の耐スポー
    リング性耐火物。
  4. 【請求項4】 前記カーボンは非晶質カーボンである請
    求項3記載の耐スポーリング性耐火物。
  5. 【請求項5】 前記バインダーは熱硬化性樹脂である請
    求項3記載の耐スポーリング性耐火物。
  6. 【請求項6】 前記熱硬化性樹脂はフェノールレジンで
    ある請求項5記載の耐スポーリング性耐火物。
JP10067044A 1998-03-17 1998-03-17 耐スポーリング性耐火物 Pending JPH11263664A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072317A (ko) * 2000-08-29 2000-12-05 윤병철 시멘트를 함유하지 않은 고알루미나질 캐스타블
KR100361807B1 (ko) * 2000-09-20 2002-11-23 조선내화 주식회사 가스 취입형 다공성 내화재
JP2016175799A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 東京窯業株式会社 スライディングノズル用プレート耐火物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072317A (ko) * 2000-08-29 2000-12-05 윤병철 시멘트를 함유하지 않은 고알루미나질 캐스타블
KR100361807B1 (ko) * 2000-09-20 2002-11-23 조선내화 주식회사 가스 취입형 다공성 내화재
JP2016175799A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 東京窯業株式会社 スライディングノズル用プレート耐火物

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