JPH11263231A - 作業車 - Google Patents

作業車

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Publication number
JPH11263231A
JPH11263231A JP6648398A JP6648398A JPH11263231A JP H11263231 A JPH11263231 A JP H11263231A JP 6648398 A JP6648398 A JP 6648398A JP 6648398 A JP6648398 A JP 6648398A JP H11263231 A JPH11263231 A JP H11263231A
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JP
Japan
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steering
pedal
steering handle
differential lock
accelerator
Prior art date
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Pending
Application number
JP6648398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kihei Yoshii
喜平 吉井
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP6648398A priority Critical patent/JPH11263231A/ja
Publication of JPH11263231A publication Critical patent/JPH11263231A/ja
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  • Steering Controls (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のチルト機構を備えた作業車において
は、ステアリングハンドルの上下角度を調節した場合、
該ステアリングハンドルの上下位置が変わるため、ステ
アリングハンドルのステアリングホイルやスポークなど
に遮られて、運転作業を行う作業者からインストルメン
トパネルに配置したメーター類等が見えなくなってしま
うことがあった。 【解決手段】 ステアリングハンドル10を支持するス
テアリングコラム17へ一体的にインストルメントパネ
ル18を取り付け、ステアリングハンドル10を上方付
勢して、ステアリングハンドル10の上下角度を調節す
る際にチルトペダル31を踏み下げ操作すると、ステア
リングハンドル10が上方へ回動するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の作業
車におけるステアリング、機関回転数、及びデフロック
の操作部と、これらの操作にて作動する作動部との関連
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタ等の作業車におい
て、ステアリングハンドルの上下角度を調節可能とする
チルト機構を備えたものは例えば、特開平9−8621
1に示されて、知られており、エンジン回転数メータ等
の各種メーター類等を配置したインストルメントパネル
は、ダッシュボード側に取り付けられて、ステアリング
ハンドルとは別体的に構成されていた。また、デフロッ
ク装置の作動状態を切り換えるデフロックペダルは、運
転席の下部に配設され、ミッションケースから直接延設
されていた。そして、パワーステアリング機構を有した
作業車においては、該パワーステアリング機構を構成す
る油圧バルブは、ステアリングハンドルを支持するステ
アリングコラムの下方に配置されていた。さらに、燃料
噴射ポンプの動作を制御するアクセルセンサは、エンジ
ンに付設されている燃料噴射ポンプに直接取り付けられ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、チルト機構を
備えた作業車において、ステアリングハンドルの上下角
度を調節した場合、該ステアリングハンドルの上下位置
が変わるため、ステアリングハンドルのステアリングホ
イルやスポークなどに遮られて、運転作業を行う作業者
からインストルメントパネルに配置したメーター類等が
見えなくなってしまうことがあった。また、デフロック
ペダルは運転席の下部に配設されていたので、作業者の
運転作業中等に、作業者の足首近傍にデフロックペダル
が当たることがあり、作業者が不快に感じることがあっ
た。そして、デフロックペダルはミッションケースから
キャビン内へ直接延設されていたので、キャビン内のシ
ール性や着脱性が悪くなっていた。
【0004】さらに、パワーステアリング機構を構成す
る油圧バルブは、ステアリングコラムの下方に配置され
ていたので、ステアリングハンドルの操作時に該油圧バ
ルブの作動音がキャビン内にこもったり、該油圧バルブ
のメンテナンス性が悪かったり、運転作業を行う作業者
の足下が狭くてゆとりがなかったりしていた。また、ア
クセルセンサはエンジン側に取り付けられていたので、
エンジンの熱や振動により動作不良が発生して信頼性が
低下する場合があった。そして、該アクセルセンサは、
アクセルレバーとコントロールワイヤを介して連結する
とともに、アクセルペダルともコントロールワイヤを介
して連結することで、アクセルレバー及びアクセルペダ
ルにより操作するように構成していたので、コントロー
ルワイヤが二系統必要となって構成が複雑となったり、
コストアップの原因となったりしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、操向操
作用のステアリングハンドルの上下角度を調節可能とす
るチルト機構を備えた作業車において、該ステアリング
ハンドルを支持するステアリングコラムへ一体的にイン
ストルメントパネルを取り付け、該ステアリングハンド
ルを上方付勢して、該ステアリングハンドルの上下角度
を調節する際にチルトペダルを踏み下げ操作すると、該
ステアリングハンドルが上方へ回動するように構成した
ことである。
【0006】また、請求項2においては、前輪の操向操
作用のステアリングハンドルと、左右の後輪を連結する
デフロック装置の作動状態を切り換えるデフロックペダ
ルを有する作業車において、該デフロックペダル及びブ
レーキペダルをダッシュボードの下部に配設し、該デフ
ロックペダルと該デフロック装置とをワイヤにて連結
し、該デフロックペダルを側面視においてブレーキペダ
ルと段差を設けて配置したことである。
【0007】また、請求項3においては、操向操作用の
ステアリングハンドルと、パワーステアリング機構を有
する作業車において、該パワーステアリング機構を構成
する油圧バルブを、前記作業車のボンネット内部へ設置
したエンジンに直接取り付けるとともに、前記油圧バル
ブの後端部を側面視で、前端部よりも高くなるように傾
斜させて配置したことである。
【0008】また、請求項4においては、操向操作用の
ステアリングハンドルと、アクセルレバーの操作に応じ
て燃料噴射ポンプの動作を制御するアクセルセンサを有
する作業車において、該アクセルレバーを走行変速具の
近傍に設け、前記アクセルセンサを該アクセルレバーに
近接配置して、該アクセルレバーの操作により前記アク
セルセンサが直接作動されるように構成したことであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の作業車であるトラクタを示す全体
側面図、図2は機体前部を示す側面図、図3はダッシュ
ボード近傍のステアリング機構を示す側面図、図4はボ
ンネット内におけるステアリング機構を示す側面図、図
5はステアリング機構を示す平面図、図6はステアリン
グハンドルのチルト機構を示す側面図、図7はダッシュ
ボード下部へ配置したデフロックペダルを示す側面図、
図8は同じく背面図、図9はアクセルレバー近傍に配設
したアクセルセンサの操作機構を示す側面図、図10は
同じくアクセルレバー及びアクセルセンサの部分の拡大
図、図11は同じく背面図である。
【0010】まず、本発明の作業車の実施例であるトラ
クタの全体構成について、図1により説明する。前後に
前輪1、後輪2を懸架する機体の前部にボンネット6を
配設し、該ボンネット6の前方にはフロントグリル7を
配設している。前輪1は機体に固設したフロントアクス
ルブラケット3により支持されている。該ボンネット6
及びフロントグリル7にはエンジン5、ラジエータ1
3、及びバッテリー14等を内蔵しており、バッテリー
14はフロントアクスルブラケット3の前方に配置され
たフロントウェイトブラケット4上に載置されている。
【0011】ボンネット6の後方にはダッシュボード1
6を立設して、該ダッシュボード16から後方上方へ
は、ステアリングハンドル10を支持するステアリング
コラム17が突設され、該ステアリングハンドル10の
後方にはシート11が配設されている。ステアリングハ
ンドル10及びシート11は、キャビン12によって覆
われている。また、シート11の両側方にはレバーガイ
ド27・27が配設され、該レバーガイド27・27に
は、走行変速具である主変速レバー49やアクセルレバ
ー50等が配置されている。エンジン5の後方にはクラ
ッチハウジング8を、該クラッチハウジング8の後方に
はミッションケース9を連結し、エンジン5からの動力
を後輪2に伝達して駆動している。また、エンジン5の
駆動力は、ミッションケース9後端から突出した動力取
出し軸15に伝達され、該動力取出し軸15を介して機
体後端に接続した作業機を駆動するように構成してい
る。
【0012】次に、機体前部の構成について説明する。
図2において、ボンネット6内に配設したエンジン5の
前方にはエンジン5冷却用のラジエータ13が配設され
ており、該ラジエータ13はボンネット6の前端部に配
置されている。ボンネット6の下端部には、前輪1を回
転可能に軸支するフロントアクスルの支持部材である前
記フロントアクスルブラケット3が配設され、該フロン
トアクスルブラケット3の前端部には、フロントアクス
ルブラケット3の前端部から前方に突出するフロントウ
ェイトブラケット4を固設している。該フロントウェイ
トブラケット4は、フロントウェイトの支持部材であ
り、その上面にはバッテリー14を載置している。
【0013】また、フロントアクスルブラケット3とフ
ロントウェイトブラケット4とは上下方向の位置をお互
いにずらして配置され、フロントウェイトブラケット4
はフロントアクスルブラケット3よりも下方に位置して
いる。ボンネット6の後方にはダッシュボード16が立
設され、該ダッシュボード16から後方上方へステアリ
ングコラム17が突出し、該ステアリングコラム17に
ステアリングハンドル10が回転自在に支持されてい
る。ステアリングコラム17の上端部には、エンジン回
転数メータ等の各種メータ類等が配置されたインストル
メントパネル18が一体的に取り付けられている。
【0014】ボンネット6の前方に位置するフロントグ
リル7内には、前記バッテリー14、エアクリーナ2
1、及び、冷却水リザーブタンク22等が配設され、該
フロントグリル7内の上部にはラジエータ給水口26が
配置されている。フロントグリル7は、お互いに一体的
に連結されたアッパフロントグリル7aとロアフロント
グリル7bとで構成され、該アッパフロントグリル7a
及びロアフロントグリル7bは共に樹脂により構成され
ている。そして、フロントグリル7の内周面には、パイ
プ上部材を該内周面の形状に合わせて屈曲して形成した
補強フレーム23を取り付け、該フロントグリル7の強
度を向上して剛性を高めるように構成している。また、
補強フレーム23の上辺部分にはアッパープレート24
を固設して、該アッパープレート24により補強フレー
ム23とフロントグリル7前端部とを連結し、フロント
グリル7の剛性をさらに高めている。
【0015】フロントグリル7は、該フロントグリル7
上端部にアッパープレート24を介して支持されたフロ
ントグリルキャッチ25を、機体側に固設したロック部
29に固定することで、機体へ着脱可能に取り付けられ
ている。該ロック部29にはワイヤ28の一端が連結さ
れ、該ワイヤ28の他端には開閉ノブ28aを取り付け
て、該開閉ノブ28aをフロントウェイトブラケット4
の前端部に配置している。そして、該開閉ノブ28aを
前方へ引っ張り操作すると、ロック部29によるフロン
トグリルキャッチ25の固定が解除され、フロントグリ
ル7を取り外すことができるように構成している。
【0016】図3乃至図5において、前記ダッシュボー
ド16からは、ステアリングコラム17が後方上方へ突
出されており、該ステアリングコラム17はステアリン
グコラムカバー34に覆われている。ステアリングコラ
ム17及びステアリングコラムカバー34の上端部には
インストルメントパネル18が、これらと一体的に取り
付けられている。ステアリングコラム17の上端部に配
設されたステアリングハンドル10は、該ステアリング
コラム17のステアリングコラム軸17aに支持されて
おり、該ステアリングコラム軸17aとステアリングハ
ンドル10とは一体的に回転可能に構成されている。
【0017】また、本トラクタのステアリング機構はパ
ワーステアリング機構に構成されており、ボンネット6
内に設置されたエンジン5の一側方には、パワーステア
リング機構を構成する油圧バルブであるオービットロー
ル35が配設されている。該オービットロール35は、
ブラケット等を介してエンジン5へ直接取り付けられて
おり、オービットロール35の後端部はユニバーサルジ
ョイントを介して前記ステアリングロッド19の先端部
と連結されている。該ステアリングロッド19の後端部
はユニバーサルジョイントを介してステアリングコラム
軸17aの下端部と連結されている。
【0018】即ち、オービットロール35とステアリン
グコラム軸17aとはステアリングロッド19を介して
連結されており、ステアリングハンドル10を回転操作
すると、この回転に伴ってステアリングコラム軸17a
及びステアリングロッド19が回転して、オービットロ
ール35が作動するように構成している。そして、該オ
ービットロール35の作動により、油圧配管36・36
・・・を通じてパワーステアリング機構のパワーシリン
ダ等へ作動油が圧送され、前輪1・1が操向されるので
ある。また、オービットロール35は、後端部が前端部
よりも高くなるよう傾斜させて配置されており、該オー
ビットロール35とステアリングロッド19との連結部
におけるユニバーサルジョイントの屈曲度合いを小さく
するようにしている。これにより、ステアリングハンド
ル10の回転操作によるオービットロール35の作動が
スムーズに行えることとなっている。
【0019】このように、パワーステアリング機構を構
成するオービットロール35をボンネット6内に設置し
たエンジン5にブラケット等を介して直接取り付けるこ
とにより、従来の如くステアリングコラム16下部にオ
ービットロール35を配設していた場合に比べて、該ス
テアリングコラム16下部のサイズを小さくすることが
でき、作業者の足下が広くなって、ゆとりを持たせるこ
とができるとともに、ステアリングコラム16下部に、
後述するチルトペダル31やデフロックペダル等の各種
ペダル等を配置することができる。また、オービットロ
ール35は作業者が運転作業を行うキャビン12内から
離れた場所に位置することとなるので、該オービットロ
ール35の作動時に発生する作動音等の騒音を低減する
ことができる。
【0020】さらに、オービットロール35をステアリ
ングコラム16下部に取り付けた場合に比べて、取付部
の剛性が向上しているため、振動を抑えることができ
て、さらに騒音の低減を図ることができる。そして、該
オービットロール35のメンテナンスは、キャビン12
を取り外すといった大がかりな作業を行うことなく、ボ
ンネット6の取り外しのみで行うことができるので、メ
ンテナンス性を向上させることができる。また、オービ
ットロール35とパワーシリンダを連結する等の油圧配
管を短く構成することができるので、該油圧配管から発
生する振動を低減したり、コストダウンを図ることがで
きる。
【0021】また、本トラクタには、前記ステアリング
ハンドル10の上下角度を調節可能とするチルト機構を
有しており、ステアリングコラム17の下方に配置した
チルトペダル31を踏み下げ操作することにより、ステ
アリングハンドル10を上下回動させて、該ステアリン
グハンドル10の上下角度を調節するように構成してい
る。この場合、ステアリングハンドル10と一体的にイ
ンストルメントパネル18が上下回動する。
【0022】次に、図6において、ステアリングハンド
ル10のチルト機構について説明する。前記ステアリン
グコラム17は、該ステアリングコラム17下端部の回
動支点17bを中心に上下回動可能とされ、ステアリン
グコラム17下端部には角度調節板32が一体的に固設
されている。該角度調節板32の前端部には、上下方向
に複数の係止凹部32a・32a・・・が形成されてい
る。一方、ステアリングコラム17下方に配置されたチ
ルトペダル31は、上端部の回動支点部31aを支持軸
39により回動自在に支持されており、該回動支点部3
1aには係止アーム33がチルトペダル31と一体的に
回動可能に取り付けられ、該係止アーム33の先端部に
は係止ピン33aが固設されている。また、チルトペダ
ル31はスプリング38等の付勢手段により上方に付勢
されている。
【0023】そして、機体運転時等、チルトペダル31
が踏み下げられていなくて上方へ回動した通常の角度固
定状態においては、角度調節板32の前記係止凹部32
a・32a・・・の内の一つに係止アーム33の係止ピ
ン33aが係止して、角度調節板32先端部の上下位置
が固定される。これによりステアリングハンドル10の
上下角度が一定に保持されている。この角度固定状態か
らチルトペダル31を踏み下げ操作すると、係止アーム
33が後方へ回動して、係止ピン33aの係止凹部32
aへの係止状態が解除されて、角度調節板32が上下方
向に回動可能となる。これにより、ステアリングハンド
ル10が上下回動可能となって、上下角度を調節するこ
とができる。上下角度の調節を終えた後は、チルトペダ
ル31から足を離して、スプリング38の付勢力により
上方へ回動させると、角度調節板32が前方へ回動し
て、係止ピン33aが、この上下角度において該係止ピ
ン33aと位置が合う係止凹部32aに係止して、角度
調節板32の上下位置が固定され、ステアリングハンド
ル10の上下角度が一定に保持されることとなる。
【0024】このように、ステアリングハンドル10を
上下回動して角度を調節する場合には、ステアリングコ
ラム17へ一体的に取り付けられたインストルメントパ
ネル18もステアリングハンドル10と一体的に上下回
動する。これにより、ステアリングハンドル10の上下
角度を調節して変更した場合でも、ステアリングハンド
ル10とインストルメントパネル18との位置関係は変
わらないので、ステアリングハンドル10がどの上下角
度にあるときでも、キャビン12内の作業者からのイン
ストルメントパネル18への視界が遮られることはな
く、常に、該インストルメントパネル18に配置したメ
ータ類等の全てを見ることができる。
【0025】また、ダッシュボード16と、ステアリン
グコラム17に固設された角度調節板32との間には、
ダンパ37が介装されており、該ダンパ37により、係
止ピン33aの係止凹部32aへの係止状態が解除され
た場合に、急激にステアリングハンドル10が上下回動
することを防止するとともに、該ステアリングハンドル
10を上方へ付勢している。これにより、チルトペダル
31を踏み下げて係止ピン33aの係止凹部32aへの
係止状態を解除すると、ステアリングハンドル10が最
上位置まで自動的に回動することとなる。従って、該ス
テアリングハンドル10の最上回動位置を、作業者が乗
降する場合に邪魔にならない位置に設定することで、作
業者が機体から降りる際にチルトペダル31を踏み下げ
るだけで、ステアリングハンドル10が乗降に邪魔にな
らない位置まで自動的に上昇するので、簡単に乗降性を
向上させることができる。
【0026】次に、本トラクタにおけるデフロックペダ
ル43の配置位置について図7、図8により説明する。
前記ダッシュボード16右端下部には、左右ブレーキペ
ダル41・42が配設されており、該左右ブレーキペダ
ル41・42は前方上方へ延設されて、上端部の回動支
点部41a・42aを中心に回動可能に支持されてい
る。また、ダッシュボード16左端下部には、クラッチ
ペダル43が配設されており、該クラッチペダル43は
前方上方へ延設されて、上端部の回動支点部43aを中
心に回動可能に支持されている。そして、ダッシュボー
ド16下部における左右ブレーキペダル41・42とク
ラッチペダル43との間の略中央部にはデフロックペダ
ル44を配設している。該デフロックペダル44は前方
上方へ延設されて、上端部の回動支点部44aを中心に
して回動可能に前記支持軸39により支持されている。
即ち、該デフロックペダル44と前記チルトペダル31
とは支持軸39により同軸上に支持されているのであ
る。
【0027】デフロックペダル44はスプリング48に
より上方付勢されており、該デフロックペダル44に固
設したストッパー44bにより一定高さ以上上方へ回動
しないように規制されている。また、該デフロックペダ
ル44は、側面視において左右ブレーキペダル41・4
2、及び、クラッチペダル43と段差を設けて配置され
ており、例えば、左右ブレーキペダル41・42よりも
一定寸法Dだけ低く、また、一定寸法Eだけ前方へ配置
されている。このように、デフロックペダル44を、左
右ブレーキペダル41・42及びクラッチペダル43と
段差を設けて配置することにより、通常よく操作を行う
該左右ブレーキペダル41・42及びクラッチペダル4
3と誤って、デフロックペダル44を操作してしまうこ
とを防止することができるのである。また、デフロック
ペダル44は、その上下高さを、左右ブレーキペダル4
1・42及びクラッチペダル43の操作範囲F内に納ま
るように配置して、即ち、デフロックペダル44の操作
位置レベルと、左右ブレーキペダル41・42及びクラ
ッチペダル43の操作位置レベルとを略同じとすること
で、該デフロックペダル44の操作力を軽減して、操作
性を向上するように構成している。さらに、デフロック
ペダル44をダッシュボード16下部に配設することに
より、作業者の足首近傍等にデフロックペダル44が不
用意に当たることがなく、作業者が不快に感じることも
ない。
【0028】デフロックペダル44の回動支点部44a
にはステー45が固設されており、該ステー45とデフ
ロック装置の作動軸47とが、ワイヤ46により連結し
ている。そして、デフロックペダル44を下方に踏み下
げ操作するとステー45が上方に回動し、該ステー45
の上方回動によりワイヤ46を介して該作動軸47を回
動してデフロック装置を作動するように構成している。
このように、デフロックペダル44をダッシュボード1
6下部に配置して、デフロック装置とデフロックペダル
44とをワイヤ46により連結することで、デフロック
ペダル44をミッションケース9からキャビン12内へ
直接延設した場合よりもキャビン12内のシール性を向
上することができるとともに、キャビン12の着脱性を
良くすることができて、該キャビン12のメンテナンス
性の向上を図ることができる。
【0029】図9乃至図11に示すように、シート11
の一側方のレバーガイド27に配置された前記主変速レ
バー49は、レバーガイド27下方の主変速レバーブラ
ケット55へ回動自在に取り付けられている。該レバー
ガイド27には、アクセルレバー50が主変速レバー4
9に並設され、該アクセルレバー50は回動軸53を中
心にして回動自在に支持されるとともに、主変速レバー
ブラケット55へ取り付けられている。また、該主変速
レバーブラケット55には、エンジン5に付設される燃
料噴射ポンプの動作を制御するアクセルセンサ52が取
り付けられている。
【0030】アクセルレバー50を支持する回動軸53
には、アクセルレータリンク51がアクセルレバー50
と一体的に回動可能に支持されている。該アクセルレー
タリンク51には、回動軸53からアクセルセンサ52
の方向へアクセルレータリンクレバー51bが突設され
るとともに、前記ダッシュボード16下部に配設したア
クセルペダル56とコントロールワイヤ57を介して連
結される操作アーム51aが設けられている。また、前
記アクセルセンサ52には、検出アーム52aが回動自
在に取り付けられ、該検出アーム52aの先端部には係
止ピン50bが突設されている。
【0031】そして、アクセルレバー50を前方に回動
操作すると、前記アクセルレータリンク51のアクセル
レータリンクレバー51bが一体的に下方へ回動され、
該アクセルレータリンクレバー51bがアクセルセンサ
52の係止ピン52bに係止する。さらにアクセルレー
タリンクレバー51bが回動されると、該アクセルレー
タリンクレバー51bが係止ピン52bを押し下げて、
検出アーム52aが下方へ回動される。アクセルセンサ
52は、検出アーム52aの回動量に応じた電気信号を
発し、この電気信号により燃料噴射ポンプのアクチュエ
ータの動作が制御され、燃料噴射量の調節が行われる。
【0032】また、アクセルレータリンク51はコント
ロールワイヤ57を介してアクセルペダル56と連結さ
れており、該アクセルペダル56を踏み下げ操作する
と、該アクセルレータリンク51のアクセルレータリン
クレバー51bが下方へ回動するように構成している。
そして、アクセルレータリンクレバー51bが下方へ回
動することにより、前述の如く、燃料噴射量の調節が行
われる。
【0033】このように、アクセルセンサ52を、キャ
ビン12内に配置したアクセルレバー50近傍に配置し
たので、エンジンの熱や振動の影響を受けることがな
く、また、キャビン12は防振構造に構成されているた
め走行や作業に伴う振動の影響を受けることがない。こ
れにより、熱や振動により発生する動作不良を防止する
ことができ、信頼性の向上を図ることができる。また、
該アクセルレバー50の操作により、該アクセルレバー
50と一体的に設けたアクセルレータリンク51を介し
て、アクセルセンサ52が直接作動されるように構成す
ることにより、アクセルセンサ52を回動操作するコン
トロールワイヤが、アクセルセンサ52とアクセルペダ
ル56とを連結するコントロールワイヤ57の一本のみ
となって、構成を簡単にすることができて、コストダウ
ンを図ることができる。さらに、アクセルセンサ52と
アクセルペダル56とはともにキャビン12内に配設さ
れているので、両者を連結するコントロールワイヤ57
を短く構成することができて、さらにコストダウンを図
ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、ステアリングハンドルを支持するステアリングコラ
ムへ一体的にインストルメントパネルを取り付け、該ス
テアリングハンドルを上方付勢して、該ステアリングハ
ンドルの上下角度を調節する際にチルトペダルを踏み下
げ操作すると、該ステアリングハンドルが上方へ回動す
るように構成したので、ステアリングハンドル上下角度
を調節して変更した場合でも、ステアリングハンドルと
インストルメントパネルとの位置関係が変わらなくなっ
た。従って、ステアリングハンドルがどの上下角度にあ
るときでも、キャビン内の作業者からのインストルメン
トパネルへの視界が遮られることはなく、常に、該イン
ストルメントパネルに配置したメータ類等の全てを見る
ことができることとなった。。また、ステアリングハン
ドルの最上回動位置を、作業者が乗降する場合に邪魔に
ならない位置に設定することで、作業者が機体から降り
る際にチルトペダルを踏み下げるだけで、ステアリング
ハンドルが乗降に邪魔にならない位置まで自動的に上昇
するので、簡単に乗降性を向上させることができた。
【0035】さらに、請求項2記載の如く、デフロック
ペダル及びブレーキペダルをダッシュボードの下部に配
設し、該デフロックペダルとデフロック装置とをワイヤ
にて連結し、該デフロックペダルを側面視においてブレ
ーキペダルと段差を設けて配置したので、通常よく操作
を行う該左右ブレーキペダルやクラッチペダルと、デフ
ロックペダルとを誤操作することを防止することができ
た。また、デフロックペダルの操作力を軽減して、操作
性を向上することができた。そして、キャビン内のシー
ル性を向上することができるとともに、キャビンの着脱
性を良くすることができて、該キャビンのメンテナンス
性の向上を図ることができた。さらに、作業者の足首近
傍等にデフロックペダルが不用意に当たることがなく、
作業者を不快にすることがない。
【0036】さらに、請求項3記載の如く、パワーステ
アリング機構を構成する油圧バルブを、前記作業車のボ
ンネット内部へ設置したエンジンに直接取り付けるとと
もに、前記油圧バルブの後端部を側面視で、前端部より
も高くなるように傾斜させて配置したので、ステアリン
グコラム下部のサイズを小さくすることができ、作業者
の足下が広くなって、ゆとりを持たせることができると
ともに、ステアリングコラム下部にチルトペダルやデフ
ロックペダル等の各種ペダル等を集中的に配置すること
ができた。また、油圧バルブは作業者が運転作業を行う
キャビン内から離れた場所に位置することとなるので、
該油圧バルブの作動時に発生する作動音等の騒音を低減
することができた。
【0037】さらに、油圧バルブをステアリングコラム
下部に取り付けた場合に比べて、取付部の剛性が向上し
ているため、振動を抑えることができて、さらに騒音の
低減を図ることができた。そして、該油圧バルブのメン
テナンスは、キャビンを取り外すといった大がかりな作
業を行うことなく、ボンネットの取り外しのみで行うこ
とができるので、メンテナンス性を向上させることがで
きた。また、油圧バルブとパワーシリンダを連結する等
の油圧配管を短く構成することができるので、該油圧配
管から発生する振動を低減したり、コストダウンを図る
ことができた。
【0038】さらに、請求項4記載の如く、アクセルレ
バーを走行変速具の近傍に設け、前記アクセルセンサを
該アクセルレバーに近接配置して、該アクセルレバーの
操作により前記アクセルセンサが直接作動されるように
構成したので、アクセルセンサの熱や振動により発生す
る動作不良を防止することができ、信頼性の向上を図る
ことができた。また、アクセルセンサを回動操作するコ
ントロールワイヤが、アクセルセンサとアクセルペダル
とを連結するコントロールワイヤの一本のみとなるの
で、構成を簡単にすることができて、コストダウンを図
ることができた。さらに、アクセルセンサとアクセルペ
ダルとはともにキャビン内に配設されているので、両者
を連結するコントロールワイヤを短く構成することがで
きて、さらにコストダウンを図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業車であるトラクタを示す全体側面
図である。
【図2】機体前部を示す側面図である。
【図3】ダッシュボード近傍のステアリング機構を示す
側面図である。
【図4】ボンネット内におけるステアリング機構を示す
側面図である。
【図5】ステアリング機構を示す平面図である。
【図6】ステアリングハンドルのチルト機構を示す側面
図である。
【図7】ダッシュボード下部へ配置したデフロックペダ
ルを示す側面図である。
【図8】同じく背面図である。
【図9】アクセルレバー近傍に配設したアクセルセンサ
の操作機構を示す側面図である。
【図10】同じくアクセルレバー及びアクセルセンサの
部分の拡大図である。
【図11】同じく背面図である。
【符号の説明】
5 エンジン 6 ボンネット 7 フロントグリル 10 ステアリングハンドル 16 ダッシュボード 17 ステアリングコラム 18 インストルメントパネル 31 チルトペダル 35 オービットロール(油圧バルブ) 41・42 左右ブレーキペダル 44 デフロックペダル 50 アクセルレバー 51 アクセルレータリンク 52 アクセルセンサ 56 アクセルペダル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向操作用のステアリングハンドルの上
    下角度を調節可能とするチルト機構を備えた作業車にお
    いて、該ステアリングハンドルを支持するステアリング
    コラムへ一体的にインストルメントパネルを取り付け、
    該ステアリングハンドルを上方付勢して、該ステアリン
    グハンドルの上下角度を調節する際にチルトペダルを踏
    み下げ操作すると、該ステアリングハンドルが上方へ回
    動するように構成したことを特徴とする作業車。
  2. 【請求項2】 前輪の操向操作用のステアリングハンド
    ルと、左右の後輪を連結するデフロック装置の作動状態
    を切り換えるデフロックペダルを有する作業車におい
    て、該デフロックペダル及びブレーキペダルをダッシュ
    ボードの下部に配設し、該デフロックペダルと該デフロ
    ック装置とをワイヤにて連結し、該デフロックペダルを
    側面視においてブレーキペダルと段差を設けて配置した
    ことを特徴とする作業車。
  3. 【請求項3】 操向操作用のステアリングハンドルと、
    パワーステアリング機構を有する作業車において、該パ
    ワーステアリング機構を構成する油圧バルブを、前記作
    業車のボンネット内部へ設置したエンジンに直接取り付
    けるとともに、前記油圧バルブの後端部を側面視で、前
    端部よりも高くなるように傾斜させて配置したことを特
    徴とする作業車。
  4. 【請求項4】 操向操作用のステアリングハンドルと、
    アクセルレバーの操作に応じて燃料噴射ポンプの動作を
    制御するアクセルセンサを有する作業車において、該ア
    クセルレバーを走行変速具の近傍に設け、前記アクセル
    センサを該アクセルレバーに近接配置して、該アクセル
    レバーの操作により前記アクセルセンサが直接作動され
    るように構成したことを特徴とする作業車。
JP6648398A 1998-03-17 1998-03-17 作業車 Pending JPH11263231A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003327060A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Mazda Motor Corp 車両のエンジンルーム内の配設構造
JP2010221833A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd ステアリング装置
CN103448785A (zh) * 2012-06-04 2013-12-18 通用汽车环球科技运作有限责任公司 自动调节方向盘倾斜位置的系统和方法
CN111936344A (zh) * 2018-04-18 2020-11-13 株式会社久保田 作业车

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