JP4060991B2 - 作業車両のパワーステアリング機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ等の作業車両におけるパワーステアリング機構に関し、特に、該パワーステアリング機構の油圧バルブから延出される油圧配管とパワーステアリングシリンダとを連結する油圧ホースの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パワーステアリング機構を有したトラクタ等の作業車両においては、該パワーステアリング機構の油圧バルブをステアリングコラムの下方やボンネット内部に配設し、該油圧バルブから油圧配管をパワーステアリングシリンダの近傍まで延出し、該油圧配管とパワーステアリングシリンダとを油圧ホースにて連結している。そして、油圧バルブからの圧油をステアリングハンドルの操向操作に応じてパワーステアリングシリンダへ供給して前輪を操向するように構成していた。また、該作業車両のフロントアクスルは略中央部を中心にして左右端部を上下回動可能に構成されており、パワーステアリング機構のパワーステアリングシリンダもフロントアクスルと一体的に回動可能に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の如くパワーステアリング機構の油圧配管とパワーステアリングシリンダとを油圧ホースにて連結した作業車両においては、フロントアクスルが水平となっている状態で、油圧配管の油圧ホース接続部とパワーステアリングシリンダ端部の油圧ホース接続部とを略直線状に該油圧ホースにて連結していたので、フロントアクスルが上下回動して油圧配管の油圧ホース接続部とパワーステアリングシリンダの油圧ホース接続部との距離が大きくなった場合には、油圧ホースの長さに余裕がなくなり、該油圧ホースが突っ張って無理な力や応力がかかることとなっていた。また、油圧ホースは固定金具等によりフロントアクスルブラケット等に固定されていたので、該油圧ホース内に圧油が流れて高圧になった場合など自由に動くことができずに、該油圧ホースに余分な応力がかかっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、フロントアクスルブラケット(3)に左右方向に支持し、該左右中央部を中心に左右端部が上下回動可能なフロントアクスル(21)に、同じく左右方向に配置するパワーステアリングシリンダ(22)を一体的に固設した作業車両のパワーステアリング機構において、該パワーステアリング機構の油圧バルブ(35)から延出される油圧配管(36・37)とパワーステアリングシリンダ(22)とを連結する油圧ホース(25・26)を、円弧状に屈曲してパワーステアリングシリンダ(22)の略上方に配置し、該一方の油圧ホース(25)を略U字形状に屈曲し、他方の油圧ホース(26)は途中部を平面視において円形状となる螺旋形状に一回転屈曲し、該両油圧ホース(25・26)の長さを、パワーステアリングシリンダ(22)が上下回動して、前記油圧配管(36・37)の油圧ホース接続部(36a・37a)とパワーステアリングシリンダ(22)の油圧ホース接続部(22a・22b)との距離が最大となった場合でも、該油圧ホース(25・26)に過大な力が掛からない長さに形成し、前記他方の油圧ホース(26)の途中部を、前記フロントアクスルブラケット(3)に設けた支持部材であるハンガー(23)により、前後左右移動可能に吊持したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1に記載の作業車両のパワーステアリング機構において、前記油圧ホース(26)に介装部材としてのカラー(30)を嵌装し、該カラー(30)を介して前記ハンガー(23)により油圧ホースを吊持したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のパワーステアリング機構を具備する作業車両を示す全体側面図、図2はステアリングハンドル近傍のパワーステアリング機構を示す側面図、図3は同じくボンネット内のパワーステアリング機構を示す側面図、図4は同じく平面図、図5は同じく正面図、図6は油圧ホースを支持するハンガーを示す側面図、図7は油圧ホースの支持方法の別実施例を示す斜視図である。
【0008】
まず、本発明のパワーステアリング機構を有する作業車両の全体構成について、図1により説明する。前後に前輪1、後輪2を懸架する機体の前部にボンネット6を配設し、該ボンネット6の前方にはフロントグリル7を配設している。前輪1は機体に固設したフロントアクスルブラケット3により支持されている。該ボンネット6及びフロントグリル7にはエンジン5、ラジエータ13、及びバッテリー14等を内蔵している。
【0009】
ボンネット6の後方にはダッシュボード16を立設して、該ダッシュボード16から後方上方へは、ステアリングハンドル10を支持するステアリングコラム17が突設され、該ステアリングハンドル10の後方にはシート11が配設されている。ステアリングハンドル10及びシート11は、キャビン12によって覆われている。また、シート11の両側方にはレバーガイド27が配設され、該レバーガイド27には、走行変速具である主変速レバー49やアクセルレバー50等が配置されている。
【0010】
エンジン5の後方にはクラッチハウジング8を、該クラッチハウジング8の後方にはミッションケース9を連結し、エンジン5からの動力を後輪2に伝達して駆動している。また、エンジン5の駆動力は、ミッションケース9後端から突出した動力取出し軸15に伝達され、該動力取出し軸15を介して機体後端に接続した作業機を駆動するように構成している。
【0011】
次に、ボンネット6内部及びパワーステアリング機構の構成について説明する。図2乃至図5において、ボンネット6内に設置したエンジン5の前方には、エンジン5冷却用のラジエータ13が配設されており、該ラジエータ13はボンネット6の前端部に配置されている。ボンネット6の下端部には、フロントアクスルブラケット3が配設され、該フロントアクスルブラケット3には、前輪1を回転可能に軸支するフロントアクスル21が支持されている。該フロントアクスル21には、パワーステアリング機構を構成するパワーステアリングシリンダ22が固設されている。フロントアクスル21は、その左右両端部が該フロントアクスル21の左右中央部に配置される、回動軸21aを中心として上下回動可能に構成されており、該フロントアクスル21の回動に伴って、パワーステアリングシリンダ22も一体的に回動する。
【0012】
また、ボンネット6の後方にはダッシュボード16が立設され、該ダッシュボード16から後方上方へ、ステアリングコラム17が突出している。該ステアリングコラム17はステアリングコラムカバー34に覆われており、ステアリングコラム17の上端部にはステアリングハンドル10が回転自在に支持されている。ステアリングコラムカバー34の上端部には、エンジン回転数メータ等の各種メータ類等が配置された、インストルメントパネル18が一体的に取り付けられている。ステアリングコラム17の上端部に配設されたステアリングハンドル10は、該ステアリングコラム17のステアリングコラム軸17aに支持されており、該ステアリングコラム軸17aとステアリングハンドル10とは一体的に回転可能に構成されている。
【0013】
本トラクタのステアリング機構はパワーステアリング機構に構成されており、ボンネット6内の左右一側には、パワーステアリング機構の油圧バルブであるオービットロール35が配設されている。該オービットロール35は、例えばブラケット等を介してエンジン5へ直接取り付けられており、オービットロール35の後端部はユニバーサルジョイントを介してステアリングロッド19の先端部と連結されている。該ステアリングロッド19の後端部はユニバーサルジョイントを介してステアリングコラム軸17aの下端部と連結されている。即ち、オービットロール35とステアリングコラム軸17aとはステアリングロッド19を介して連結されており、ステアリングハンドル10を回転操作すると、この回転に伴ってステアリングコラム軸17a及びステアリングロッド19が回転して、オービットロール35が作動するように構成している。
【0014】
また、オービットロール35からは前方へ向けて油圧配管36・37が延出しており、該油圧配管36・37前端部の油圧ホース接続部36a・37aと、前記パワーステアリングシリンダ22の左右両端部に設けられる油圧ホース接続部22a・22bが油圧ホース25・26により連結されている。油圧配管36・37の油圧ホース接続部36a・37aは、上下方向においてフロントアクスルブラケット3の上端部に配置され、パワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22a・22bは、上下方向においてフロントアクスルブラケット3の下端部に配置されている。そして、該オービットロール35の作動により、ステアリングハンドル10の回転方向・回転操作量に応じて、油圧配管36又は油圧配管37から、油圧ホース25又は油圧ホース26を通じてパワーステアリングシリンダ22へ作動油が圧送され、前輪1・1が操向されるように構成している。
【0015】
前記油圧ホース25の両端部は、パワーステアリングシリンダ22の上方において、油圧配管36の油圧ホース接続部36a、及び該油圧ホース接続部36aと左右同じ側に配置されるパワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22aに接続されており、該油圧ホース25は途中部で、三次元形状で円弧状に屈曲して略U字形状とされている。ここで、三次元形状とは、油圧ホース25を何れかの方向から見た場合に円弧状に屈曲され、また略U字形状とされていることをいう。油圧ホース25の屈曲部は、例えば左右方向において、パワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22b側に配置して、該油圧ホース25の長さを、油圧ホース接続部36aと油圧ホース接続部22aとを接続するのに必要な長さ以上に長く確保するようにしている。
【0016】
そして、該油圧ホース25の長さは、パワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22a側が下方に最大範囲回動して、該油圧ホース接続部22aと油圧配管36の油圧ホース接続部36aとの距離が最も大きくなった場合でも、該油圧ホース25に過大な力がかからない程度の長さを最低限確保するようにしている。即ち、油圧ホース25を略U字形状に屈曲することにより、該油圧ホース25の長さに余裕を持たせて、パワーステアリングシリンダ22の回動動作に伴う油圧ホース接続部22aの上下移動により油圧ホース25へかかる応力を吸収しているのである。
【0017】
また、前記油圧ホース26の両端部は、パワーステアリングシリンダ22の上方において、油圧配管36の油圧ホース接続部36b、及び該油圧ホース接続部36bとは左右他側に配置されるパワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22bに接続されており、該油圧ホース26は途中部で、三次元形状で円弧状に屈曲して、平面視において円形状となる螺旋形状とされている。本例においては、油圧ホース26は螺旋状に一回転屈曲されている。ここで、三次元形状とは、油圧ホース26を何れかの方向から見た場合に円弧状に屈曲され、螺旋形状とされていることをいう。このように、該油圧ホース26は途中部で螺旋状に屈曲して、該油圧ホース26の長さを、油圧ホース接続部36bと油圧ホース接続部22bとを接続するのに必要な長さ以上に長く確保するようにしている。
【0018】
そして、該油圧ホース26の長さは、パワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22b側が下方に最大範囲回動して、該油圧ホース接続部22bと油圧配管36の油圧ホース接続部36bとの距離が最も大きくなった場合でも、該油圧ホース26に過大な力がかからない程度の長さを最低限確保するようにしている。即ち、油圧ホース26を螺旋状に屈曲することにより、該油圧ホース26の長さに余裕を持たせて、パワーステアリングシリンダ22の回動動作に伴う油圧ホース接続部22bの上下移動により油圧ホース26へかかる応力を吸収しているのである。
【0019】
また、油圧ホース26の屈曲部、及び前記油圧ホース25の屈曲部は曲率を大きく構成され、屈曲することにより油圧ホース25・26に応力がかからないように配慮している。さらに、油圧ホース25と油圧ホース26とは、互いに干渉しない位置に配置されているとともに、正面視において左右のフロントアクスルブラケット3の範囲内に納められている。
【0020】
以上の如く、油圧ホース25・26を、円弧状に屈曲してパワーステアリングシリンダ22の略上方に配置するとともに、パワーステアリングシリンダ22が回動して油圧配管36・37の油圧ホース接続部36a・37aとパワーステアリングシリンダ22の油圧ホース接続部22a・22bとの距離が最大となった場合でも、該油圧ホース25・26に過大な力がかからない程度以上の長さに形成しているので、フロントアクスル21が回動動作することにより油圧ホース25・26へ余分な応力がかかったり、油圧ホース接続部36a・37aや油圧ホース接続部22a・22bが折れ曲がったりすることがない。また、油圧ホース25・26は長さに余裕をもって配管されているので、フロントアクスル21の回動動作によって姿勢が大きく変化することがなく、互いに干渉しあうことがない。これにより、油圧ホース25・26の損傷・破損を防止することができ、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【0021】
また、図3、図4、図6に示すように、前記油圧ホース26は、その途中部を、フロントアクスルブラケット3の天井面3aに設けられた支持部材であるハンガー23により前後左右移動可能に支持されている。フロントアクスルブラケット3の天井面3aには、パワーステアリングシリンダ22の略上方における左右中央部に開口部3bが開口しており、該開口部3bが形成された部分には支持ピン24が横設され、天井面3aに固設されている。
【0022】
ハンガー23は上端部23a及び下端部23bを略鉤形状に形成され、該上端部23aを支持ピン24に係合するとともに、下端部23bを油圧ホース26に係合することで、該油圧ホース26を支持している。鉤形状に形成された上端部23aの内径は支持ピン24の外径と略同じに形成され、開口部分の寸法は支持ピン24の外径よりも小さく形成している。これにより、支持ピン24と係合したハンガー23の上端部23aは、該支持ピン24から容易に外れることがない。また、ハンガー23は支持ピン24を中心に前後回動可能であり、且つ支持ピン24に対して左右に移動可能である。尚、支持ピン24は弾性力を有したバネ状部材により構成されているので、上端部23aの開口部分を弾性力に抗して拡げることにより、ハンガー23を支持ピン24から取り外すことができる。
【0023】
また、下端部23bの内径は油圧ホース26よりも若干大きめに形成され、開口部分の寸法は油圧ホース26の外径よりも小さく形成している。これにより、油圧ホース26と係合したハンガー23の下端部23bは、該油圧ホース26から容易に外れることがない。尚、前述の上端部23aの場合と同様に、下端部23bの開口部分を弾性力に抗して拡げることにより、油圧ホース26をハンガー23から取り外すことができる。
【0024】
このように、ハンガー23をフロントアクスルブラケット3に対して前後回動可能且つ左右移動可能に取り付けるとともに、該ハンガー23にて油圧ホース26を左右移動可能に支持することにより、油圧ホース26内にオービットロール35からの圧油が流れて高圧になった場合などでも、該油圧ホース26は前後左右へある程度自由に動いて、内部を流れる作動油の状態に応じた姿勢をとることが可能となり、該油圧ホース26に余分な応力がかかることを防止することができる。これにより、油圧ホース26の劣化や破損を防止することができ、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【0025】
また、前記ハンガー23の下端部23bの内径は油圧ホース26の外径よりも若干大きく形成しているので、油圧ホース26は下端部23b内を左右に摺動することが可能である。しかし、油圧ホース26が頻繁に左右移動すると、該油圧ホース26の外周部が下端部23bとの摩擦によって早く劣化することとなる。
そこで、ハンガー23の下端部23bによる油圧ホース26の支持は図7に示すようにすることもできる。
【0026】
即ち、油圧ホース26の外周に介装部材としてのカラー30を嵌装して、該カラー30を介してハンガー23により油圧ホース26を支持するのである。カラー30は油圧ホース26に対して摺動しないように嵌装されており、該カラー30の外周にはハンガー23の下端部23bが係合する係合溝30aが形成されている。このように、カラー30を介してハンガー23により油圧ホース23を支持することにより、油圧ホース26の外周がハンガー23との摩擦により劣化することを防止し、該油圧ホース26の寿命を伸ばすとともに、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1記載の如く、フロントアクスルブラケット(3)に左右方向に支持し、該左右中央部を中心に左右端部が上下回動可能なフロントアクスル(21)に、同じく左右方向に配置するパワーステアリングシリンダ(22)を一体的に固設した作業車両のパワーステアリング機構において、該パワーステアリング機構の油圧バルブ(35)から延出される油圧配管(36・37)とパワーステアリングシリンダ(22)とを連結する油圧ホース(25・26)を、円弧状に屈曲してパワーステアリングシリンダ(22)の略上方に配置し、該一方の油圧ホース(25)を略U字形状に屈曲し、他方の油圧ホース(26)は途中部を平面視において円形状となる螺旋形状に一回転屈曲し、該両油圧ホース(25・26)の長さを、パワーステアリングシリンダ(22)が上下回動して、前記油圧配管(36・37)の油圧ホース接続部(36a・37a)とパワーステアリングシリンダ(22)の油圧ホース接続部(22a・22b)との距離が最大となった場合でも、該油圧ホース(25・26)に過大な力が掛からない長さに形成し、前記他方の油圧ホース(26)の途中部を、前記フロントアクスルブラケット(3)に設けた支持部材であるハンガー(23)により、前後左右移動可能に吊持したので、フロントアクスルが回動動作することにより油圧ホースへ余分な応力がかかったり、油圧配管やパワーステアリングシリンダの油圧ホース接続部近傍の油圧ホースが折れ曲がったりすることがない。
また、油圧ホースは長さに余裕をもって配管されているので、フロントアクスルの回動動作によって姿勢が大きく変化することがなく、互いに干渉しあうことがない。
これにより、油圧ホースの損傷・破損を防止することができ、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【0028】
また、前記油圧ホースの途中部を、フロントアクスルブラケットに設けたハンガー(23)により、前後左右移動可能に支持したので、油圧ホース内にパワーステアリング機構の油圧バルブからの圧油が流れて高圧になった場合などでも、該油圧ホースは前後左右へある程度自由に動いて、内部を流れる作動油の状態に応じた姿勢をとることが可能となり、該油圧ホースに余分な応力がかかることを防止することができる。
これにより、油圧ホースの劣化や破損を防止することができ、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【0029】
請求項2記載の如く、前記油圧ホース(26)に介装部材としてのカラー(30)を嵌装し、該カラー(30)を介して前記ハンガー(23)により油圧ホースを吊持したので、油圧ホースの外周が支持部材との摩擦により劣化することを防止し、該油圧ホースの寿命を伸ばすとともに、パワーステアリング機構の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパワーステアリング機構を具備する作業車両を示す全体側面図である。
【図2】 ステアリングハンドル近傍のパワーステアリング機構を示す側面図である。
【図3】 同じくボンネット内のパワーステアリング機構を示す側面図である。
【図4】 同じく平面図である。
【図5】 同じく正面図である。
【図6】 油圧ホースを支持するハンガーを示す側面図である。
【図7】 油圧ホースの支持方法の別実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 フロントアクスルブラケット
3a 天井面
3b 開口部
5 エンジン
6 ボンネット
10 ステアリングハンドル
21 フロントアクスル
22 パワーステアリングシリンダ
22a・22b 油圧ホース接続部
23 ハンガー
25・26 油圧ホース
35 オービットロール(油圧バルブ)
36・37 油圧配管
36a・37a 油圧ホース接続部
Claims (2)
- フロントアクスルブラケット(3)に左右方向に支持し、該左右中央部を中心に左右端部が上下回動可能なフロントアクスル(21)に、同じく左右方向に配置するパワーステアリングシリンダ(22)を一体的に固設した作業車両のパワーステアリング機構において、該パワーステアリング機構の油圧バルブ(35)から延出される油圧配管(36・37)とパワーステアリングシリンダ(22)とを連結する油圧ホース(25・26)を、円弧状に屈曲してパワーステアリングシリンダ(22)の略上方に配置し、該一方の油圧ホース(25)を略U字形状に屈曲し、他方の油圧ホース(26)は途中部を平面視において円形状となる螺旋形状に一回転屈曲し、該両油圧ホース(25・26)の長さを、パワーステアリングシリンダ(22)が上下回動して、前記油圧配管(36・37)の油圧ホース接続部(36a・37a)とパワーステアリングシリンダ(22)の油圧ホース接続部(22a・22b)との距離が最大となった場合でも、該油圧ホース(25・26)に過大な力が掛からない長さに形成し、前記他方の油圧ホース(26)の途中部を、前記フロントアクスルブラケット(3)に設けた支持部材であるハンガー(23)により、前後左右移動可能に吊持したことを特徴とする作業車両のパワーステアリング機構。
- 請求項1に記載の作業車両のパワーステアリング機構において、前記油圧ホース(26)に介装部材としてのカラー(30)を嵌装し、該カラー(30)を介して前記ハンガー(23)により油圧ホースを吊持したことを特徴とする作業車両のパワーステアリング機構。
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