JPH11262586A - ミシンの情報表示装置 - Google Patents

ミシンの情報表示装置

Info

Publication number
JPH11262586A
JPH11262586A JP1850999A JP1850999A JPH11262586A JP H11262586 A JPH11262586 A JP H11262586A JP 1850999 A JP1850999 A JP 1850999A JP 1850999 A JP1850999 A JP 1850999A JP H11262586 A JPH11262586 A JP H11262586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
sewing machine
information
sewing
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1850999A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yoshida
則幸 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1850999A priority Critical patent/JPH11262586A/ja
Publication of JPH11262586A publication Critical patent/JPH11262586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ミシン作業中における操作をしやすくする。 【解決手段】ミシンの前面には、液晶ディスプレイ9が
備えられ、ミシンが使い方表示モードが選択されている
ときには、項目番号「1」、使い方の名称「上糸の掛け
方」、使い方の説明文、その説明を理解し易くするため
の絵及びページ番号が表示される。その表示内容はサイ
クリックに切り替え可能であり、さらに、その液晶ディ
スプレイ9には、模様選択の状態、穴かがりなど特定な
作業の準備、並びに、異常状態が必要に応じて表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシンの使い方や模
様縫いのためのミシン操作に関する情報を分類して格納
した情報メモリと表示器とを備え、前記の情報を選択的
に表示し得るようにしたミシンの情報表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の電子制御式ジグザグミシンにおい
ては、直線縫いやジグザグ縫いに加えて、ボタン穴かが
り、ボタン付け、三重縫いやオーバーロックステッチな
どのステッチ縫い、裁ち目かがり、文字やマークなどの
模様縫いなど複数種類の縫製が可能になっている。
【0003】そして、この複数種類の縫製模様のうち所
望の模様を選択したときに、その選択した模様の番号、
名称、形象、その模様を縫製するために使用する押え足
の種類などを表示器に表示させるようにしたものがあ
る。
【0004】例えば、特開昭62ー101283号公報
には、ミシンに備えた縫目データメモリに記憶させた縫
目データから所望の縫目を選択したときにはその選択し
た模様に対応する模様番号を液晶表示器に表示させ、ま
た外部メモリとしてメモリカセットに記憶させた模様デ
ータから所望の模様を選択したときにはその模様の形象
を液晶表示器に表示させるようにしたメモリカセットに
格納された縫目模様の表示可能なミシンが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電子制御式
ジグザグミシンにおいて、選択した模様に関する情報、
例えば選択した模様の名称、形象、押え足の種類などを
表示するように構成されている。
【0006】しかし、模様を縫製するに際して、上糸の
掛け方や下糸の巻き方やサイドカッターの取付け方など
の一般的なミシンの使い方に関する情報が表示されるよ
うに構成されていない。
【0007】従って、例えば糸駒からの上糸を新たに掛
けるときに、上糸の掛け方を知らない操作者特に初心者
は、その都度使用説明書を取り出し、「上糸の掛け方」
のページを開きその説明文を読みながら上糸を順々に掛
装することになり、上糸掛け操作に多大な時間を要する
という問題がある。
【0008】更に、ボタン穴かがりやボタン付けなどの
複雑な作業が要求される模様を選択したときに、その縫
い方が分からないときにも使用説明書を取り出し、所望
の縫い方を説明したページを開くという作業が必要とな
り、模様を縫製するときにも多大な時間を要するという
問題がある。
【0009】本発明の目的は、ミシンの使い方に関する
一般的な情報を表示器に表示し得るようにしたミシンの
情報表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ミシンの情報表示装置は、図1に示すように、複数種類
に分類されたミシンの説明情報の1つであるミシンの一
般的な使い方の説明情報であって、そのミシンの一般的
な使い方の説明情報は複数の副分類に分類され、その複
数の副分類の各々には、使い方の為の操作手順の説明文
と説明文の理解を容易にする為の画像との情報を含む、
ミシンの説明情報を、格納した情報メモリと、前記情報
メモリに格納された複数の説明情報の1つを択一的に選
択するとともに、その選択された説明情報に含まれる複
数の副分類の1つを択一的に選択する選択手段と、前記
選択手段で選択された副分類に属する情報をドットパタ
ーンで表示する為の表示器と、前記選択手段により選択
された情報を情報メモリから読出し表示器に出力する表
示制御装置とを備えている。
【0011】従って、本発明の請求項1記載のミシンの
情報表示装置においては、情報メモリは複数種類に分類
されたミシンの説明情報の1つであるミシンの一般的な
使い方の説明情報であって、そのミシンの一般的な使い
方の説明情報は複数の副分類に分類され、その複数の副
分類の各々には、使い方の為の操作手順の説明文と説明
文の理解を容易にする為の画像との情報を含む、ミシン
の説明情報を、格納する。選択手段は、前記情報メモリ
に格納された複数の説明情報の1つを択一的に選択する
とともに、その選択された説明情報に含まれる複数の副
分類の1つを択一的に選択する。表示器は、前記選択手
段で選択された副分類に属する情報をドットパターンで
表示する。表示制御装置は、前記選択手段により選択さ
れた情報を情報メモリから読出し表示器に出力する。そ
して、前記表示器で前記説明文と画像によって前記ミシ
ンの一般的な使い方に関する表示を行う。
【0012】請求項2記載のミシンの情報表示装置は、
上糸の掛け方、下糸の巻き方、下糸の引き出し方、糸調
子ダイヤルの調節の仕方、押え足の交換の仕方、縫針の
取り換え方、サイドカッターの取付け方、ランプの取り
付け方、ミシンの手入れと注油の仕方等の副分類のう
ち、少なくとも2つ以上の副分類からなるミシンの一般
的な使い方に関する表示を行う表示器を備えている。
【0013】従って、請求項2記載のミシンの情報表示
装置においては、表示器は、上糸の掛け方、下糸の巻き
方、下糸の引き出し方、糸調子ダイヤルの調節の仕方、
押え足の交換の仕方、縫針の取り換え方、サイドカッタ
ーの取付け方、ランプの取り付け方、ミシンの手入れと
注油の仕方等の副分類のうち、少なくとも2つ以上の副
分類からなるミシンの一般的な使い方に関する表示を行
う。
【0014】請求項3記載のミシンの情報表示装置は、
ミシンの説明情報である縫製模様を設定するための表示
とミシンの一般的な使い方に関する表示とを行う表示器
を備え、表示器は、ミシンの説明情報である縫製模様を
設定するための表示とミシンの一般的な使い方に関する
表示とを行う。
【0015】請求項4記載のミシンの情報表示装置は、
ミシンに備えられミシンの異常状態を表示する表示器を
備え、表示器はミシンの異常状態とミシンの一般的な使
い方とを表示する。
【0016】請求項5記載のミシンの情報表示装置は、
ミシンに備えられミシンの説明情報である縫製模様を設
定するための表示及び、前記ミシンの異常状態の表示を
行う表示器を備え、表示器はミシンの説明情報である縫
製模様を設定するための表示及び、前記ミシンの異常状
態の表示を行う。
【0017】請求項6記載のミシンの情報表示装置は、
前記使い方の為の操作手順の説明文と説明文の理解を容
易にする為の画像と共に、その使い方の説明における頁
の数に関わる表示を行う表示器を備え、表示器は、前記
使い方の為の操作手順の説明文と説明文の理解を容易に
する為の画像と共に、その使い方の説明における頁の数
に関わる表示を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0019】図2は本発明を適用した電子制御式ジグザ
グミシンを示すものである。
【0020】このミシンMのアーム部1内には針棒上下
駆動装置と針棒揺動装置及び天秤駆動装置とが組込ま
れ、ベッド部2内には布送り用の送り歯の上下動のため
の上下送り駆動装置と送り歯の前後動のための前後送り
駆動装置とが組込まれており、これら針棒揺動駆動装置
と前後送り駆動装置とは制御装置CIで制御されるパル
スモータ46・47(図5参照)で夫々駆動され、針棒
上下駆動装置と天秤駆動装置及び上下送り駆動装置とは
ミシンモータ(直流モータ)48(図5参照)で駆動さ
れる。尚、符号5は針棒、符号6は縫針、符号7は押え
棒、符号8は押え足である。
【0021】このミシンMのアーム部1には、縦120
ドット×横640ドットで構成される大型の液晶ディス
プレイ9、縫製運転を開始或いは停止させるためのスタ
ート/ストップスイッチ10、上糸の糸調子を強い状態
から弱い状態に互って調節可能な上糸調子ダイヤル1
1、下糸ボビン26に下糸を巻装するための下糸巻き装
置12が配設されている。図3に示すように前記上糸調
子ダイヤル11にはその調節範囲の略中央位置つまり自
動糸調子に設定される位置に切欠部が形成され、この切
欠部により作動する自動糸調子スイッチ33が設けら
れ、この自動糸調子スイッチ33は上糸調子ダイヤル1
1を「自動」に設定することにより作動(ON状態)し
たときに自動モードのスイッチ信号を出力する。更に、
上糸調子ダイヤル11のダイヤル軸13にはポテンショ
メータからなる糸調子調節ボリューム34が連結され、
糸調子調節ボリューム34からは糸調子信号を出力す
る。
【0022】脚柱部3の機枠4には、縫製する模様に関
する模様データ(模様情報)と模様の縫製に伴うミシン
操作を説明する縫い方データ(縫い方情報)とミシンの
一般的な使い方に関する使い方データ(使い方情報)と
を順次サイクリックに切換えて選択するメニューキー1
4、縫い方データや使い方データを表示しているときに
次の項目番号を選択するインクリースキー15及び1つ
前の項目番号を選択するデクリースキー16、模様デー
タを表示させているときには次の模様データを選択し或
いは縫い方データや使い方データの項目データを表示し
ているときにその項目データが複数のページデータで構
成されている場合には次のページデータを選択する模様
/ページキー17、縫製速度を低速から高速に互って変
更し得るスピードボリューム18、加工布の送り量を任
意に調節する送り調節ボリューム19、縫針6の揺動量
を任意に調節する針揺動調節ボリューム20、所望の模
様を選択するテンキーからなる模様選択スイッチ21が
設けられている。
【0023】更に、ベッド部2の機枠4にはボタン付け
やつくろい縫いなどのときに送り歯を下げた状態に保持
するドロップフィードレバー22、フットコントローラ
23を接続するためのジャック24が設けられている。
【0024】図2・図4に示すように、滑り板25の直
ぐ下方には透明な合成樹脂製の下糸ボビン26を収容す
る内釜27が設けられ、その内釜27の回りを回動可能
に外釜28が設けられている。
【0025】また、滑り板25の下面には下糸ボビン2
6の半径方向に一列に配設された複数の発光素子及び受
光素子からなる公知の下糸残量検出装置30が設けられ
ており、下糸ボビン26の直ぐ下方で内釜27の内面に
は発光素子の光を受光素子に向かって反射するための反
射板29が設けられている。そして、下糸残量検出装置
30は、下糸ボビン26に巻装された下糸の残量に応じ
て発光素子から発射される発射光を遮る度合いにより下
糸残量信号を出力する。
【0026】次に、ミシンMの制御系の全体構成につい
て、図5・図6のブロック図に基いて説明する。
【0027】このミシンMの制御系はミシン制御部MC
と表示制御部DCとで構成され、ミシン制御部MCには
CPU(中央演算装置)やROM(リード・オンリ・メ
モリ)やRAM(ランダム・アクセス・メモリ)などか
らなる制御装置C1を備え、表示制御部DCにはCPU
52やROM53〜57やRAM58などからなる制御
装置C2を備えている。
【0028】前記ミシン制御部MCは既存の電子制御式
ジグザグミシンと同様であるので簡単に説明する。制御
装置C1には入力信号として次のようなスイッチなどが
接続されている。
【0029】起動及び停止信号を出力するスタート/ス
トップスイッチ10、模様を選択する模様選択スイッチ
21、A/D変換器38を介して設定速度信号を出力す
るスピードボリューム18、A/D変換器39を介して
送り量設定信号を出力する送り調節ボリューム19、A
/D変換器40を介して針揺動量設定信号を出力する針
揺動調節ボリューム20、針棒上下運動の1サイクル毎
に針棒5が最高位置に達したときにフォトインタラプタ
等で検出しタイミング信号を出力するタイミング信号発
生器31、ミシンモータ48の1回転毎に速度信号を出
力するスピードセンサ32、A/D変換器41を介して
下糸残量信号を出力する下糸残量検出装置30、上糸調
子ダイヤル11を「自動」に設定してあるときに自動モ
ード信号を出力する自動糸調子スイッチ33,A/D変
換器42を介して糸調子調節信号を出力する糸調子調節
ボリューム34、押え棒7を上下に駆動させる布押えテ
コ(図示略)に連結され押え棒7の上昇位置と下降位置
とに応じて押え棒位置信号を出力するプレッサーフット
スイッチ35、ドロップフィードレバー22に連結され
送り歯不作動信号を出力するドロップフィードスイッチ
36、フットコントローラ23をセットしたときにはフ
ットコントローラ23を押圧操作する毎に起動及び停止
信号を出力するフットコントローラスイッチ37などが
接続されている。
【0030】更に、その制御装置C1には針棒揺動用パ
ルスモータ46を駆動するパルスモータドライバ43、
前後送り用パルスモータ47を駆動するパルスモータド
ライバ44、ミシンモータ48を駆動するミシンモータ
ドライバ45が接続されている。
【0031】制御装置C1のROMには、多数の縫目模
様の夫々について各縫動作毎の針棒5の揺動量と送り歯
の送り量及び送り方向とに関するデータを模様番号と対
応させて予め格納された模様データ、選択された模様デ
ータと送り調節ボリューム19からの送り量設定信号と
針揺動調節ボリューム20からの針揺動量設定信号とに
基いて針棒揺動用パルスモータ46と前後送り用パルス
モータ47とを制御するための制御プログラム、スピー
ドボリューム18からの設定速度信号とスピードセンサ
32からの速度信号とに対応して、またスタート/スト
ップスイッチ10の操作に応じてミシンモータ48の駆
動を制御する制御プログラムなどが記憶されている。
【0032】制御装置C1のRAMには、CPUで演算
処理した結果を一時的に記憶する各種メモリに加えて、
フットコントローラ23が接続されたときにセットする
フットコントローラフラグ、ミシンモータ48に駆動信
号が出力されているにも拘わらずミシンモータ48が回
転しないときや操作者がミシン操作を誤ったときなどに
おいて警告の有無を指示するデータとその警告内容を示
すデータとを対にして記憶するアラームデータメモリな
どが設けられている。
【0033】次に、本発明に係わる表示制御を行う表示
制御部DCにおいて説明する。
【0034】表示制御部DCは、インターフェイス49
と制御装置C2とメニューキー14とインクリースキー
15とデクリースキー16と模様/ページキー17と表
示機構Dとから構成され、図示のように接続されてい
る。
【0035】表示機構Dはディスプレイコントローラ5
0と液晶ディスプレイ9とから構成され、ディスプレイ
コントローラ50は各入力キー14〜17の操作により
選択された所望の表示データを制御装置C2から受け、
その表示データを表示用RAMに書き込むと同時に、そ
の表示データに応じた表示信号をディスプレイ9に出力
する。
【0036】制御装置C2は、図6に示すように、CP
U52とそのCPU52にデータバス等を介して接続さ
れ各種の制御プログラムを格納したROM53,RAM
58、各種の表示データを格納したROM54・55・
56、警告データを格納したROM57とから構成され
ている。
【0037】ROM53には、後述の表示制御の制御プ
ログラム、表示機構Dを制御する制御プログラム、後述
の模様表示モードが選択されたときに針揺動調節ボリュ
ーム20からの針揺動量設定信号に基いてその設定信号
を数値に変換するプログラム、送り調節ボリューム19
からの送り量設定信号に基いてその設定信号を数値に変
換するプログラム、糸調子ダイヤル11からの糸調子調
節信号に基いてその調節状態を矢印で表示させるための
プログラム、下糸残量検出装置30からの下糸残量信号
に基いて下糸量を表示させるためのプログラム、図13
(a)に示す折れ線によるジグザグ縫目の形象、図13
(b)に示す破線で示す直線縫い縫目の形象、「糸調
子」、「下糸量」を表示するデータ及び糸調節状態のパ
ターンデータと下糸量を表示する糸駒のパターンデータ
などが記憶されている。
【0038】ROM54には複数の模様の模様データ
(模様情報)の夫々に関して、項目番号、縫目模様の名
称、縫目模様の形象、使用する押え足の種類を前記ディ
スプレイ9の1画面(以下、1ページという)に対応に
して各ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶してい
る。その縫目模様の名称を項目番号を付して次に列挙す
る。
【0039】1.ボタン穴かがり、2.直線縫い、3.
ジグザグ縫い、4.チェーンステッチ、5.三重縫い、
6.飾りステッチ、7.ファゴティング、8.オーバー
ロックステッチ、9.ブラインドステッチ、10.シェ
ルステッチ、11.スカラップステッチ、12.縁かが
り縫い、13.かんどめ縫い、‥などである。
【0040】ROM55には複数の縫い方の縫い方デー
タ(縫い方情報)の夫々に関して、項目番号、縫い方の
名称、縫い方の説明文(文字情報)、説明文を理解し易
くするための絵(画像情報)及びページ番号(1/1や
1/3など)を項目番号毎に分類して前記ディスプレイ
9の1画面に対応して各ドットを「1」或いは「0」の
数値で記憶している。尚、縫い方の説明文が長く1ペー
ジ以上のときには複数のページに分割して記憶してい
る。縫い方の名称を項目番号を付して次に列挙する。
【0041】1.ボタン穴かがり、2.直線縫い、3.
ジグザグ縫い、4.チェーンステッチ、5.三重縫い、
6.飾りステッチ、7.ファゴティング、8.オーバー
ロックステッチ、9.ブラインドステッチ、10.シェ
ルステッチ、11.スカラップステッチ、12.縁かが
り縫い、13.かんどめ縫い、14.ファスナー付け、
15.ボタン付け、16.まつり縫い、17.おとしミ
シン、18.パッチワーク、19.裁ち目かがり‥など
である。
【0042】ROM56には複数の使い方の使い方デー
タ(使い方情報)の夫々に関して、項目番号、使い方の
名称、使い方の説明文、説明文を理解し易くするための
絵及びページ番号(1/1や1/3など)を項目番号毎
に分類して前記ディスプレイ9の1ページに対応して各
ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶している。
尚、使い方の説明文が長く1ページ以上のときには複数
のページに分割して記憶している。使い方の名称を項目
番号を付して次に列挙する。
【0043】1.上糸のかけ方、2.下糸の巻き方、
3.下糸の引き出し方、4.糸調子ダイヤルの調節、
5.押え足の交換の仕方、6.縫い針の取り換え方、
7.サイドカッターの取付け方、8.ランプの取換え
方、9.ミシンの手入れと注油、‥などである。
【0044】ROM57には複数の警告の警告データ
(警告情報)の夫々に関して、警告の内容、警告を解除
するための説明文、説明文を理解し易くするための絵を
警告の内容毎に分類して前記ディスプレイ9の1ページ
に対応して各ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶
している。
【0045】警告の内容と警告を解除するための説明文
とを次に列挙する。
【0046】<モータがロックされました!!>原因を
順次点検して下さい。
【0047】・縫い針が曲がったり、折れていませんか
? ・釜に糸が絡んでいませんか? ・送り歯の回りにゴミがたまっていませんか? <押え足が上がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!> ・押え足を下げてから再度スタート/ストップスイッチ
を操作して下さい <送り歯が下がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!> ・この模様を縫うときには送り歯で布送りをします ・ドロップフィードレバーを右にスライドさせ、再度ス
タート/ストップスイッチを操作して下さい。
【0048】<フットコントローラを使用中!!> ・フットコントローラを使用しているので、フットコン
トローラでミシンの起動及び停止をして下さい。
【0049】などが表示される。
【0050】RAM58には、メニューキー14の操作
により模様データをディスプレイ9に表示させる模様表
示モードと縫い方データをディスプレイ9に表示させる
縫い方表示モードと使い方データをディスプレイ9に表
示させる使い方表示モードとが順次サイクリックに切換
えられて選択されている表示モードを記憶する表示モー
ドメモリ、縫い方データ或いは使い方データを表示する
ときの項目番号を指示する項目番号カウンタ、縫い方デ
ータ或いは使い方データの項目データが複数のページで
構成されているときに表示するページを指示する表示ペ
ージカウンタ、CPU52で演算処理した結果を一時的
に記憶する各種メモリが設けられられている。
【0051】次に、ミシンの制御部DCの制御装置C2
で行われる表示制御のルーチンについて、図7・図8の
フローチャートに基いて説明する。
【0052】電源スイッチ(図示略)が投入されるとこ
の制御が開始されステップS1(以下、単にS1で表
し、他のステップも同様に扱う)へ移行し、表示モード
メモリにおいて模様表示モードが設定され、項目番号カ
ウンタと表示ページカウンタとをクリアするなどの初期
設定が実行されてS2へ移行する。S2では,ROM5
4の模様データと項目番号カウンタのデータとに基いて
模様データの第1項目のデータがディスプレイ9に表示
される。S3では,ROM53から、図13(a)に示
す折れ線によるジグザグ縫目の形象、図13(b)に示
す破線で示す直線縫い縫目の形象、「糸調子」、「下糸
量」などのパターンデータが読込まれてディスプレイ9
に表示される。
【0053】S4では、針揺動調節ボリューム20から
の針揺動量設定信号に基いて振り幅量データが読込ま
れ、送り調節ボリューム19からの送り量設定信に基い
て送りピッチ量データが読込まれ、糸調子ダイヤル11
からの糸調子調節信号に基いて糸調子データが読込ま
れ、下糸残量検出装置30からの下糸残量信号に基いて
下糸量データが読込まれる。S5において、今読込まれ
た各データに基いてディスプレイ9の所定の表示位置に
表示される。例えば、図9に示すように、項目番号
「1」、縫目模様の名称「ボタン穴かがり」、縫目模様
の形象、使用する押え足の種類がディスプレイ9に表示
されると共に、振り幅量の数値「5」、送りピッチの数
値「3」、糸調子調節状態(矢印の表示位置)、下糸量
が夫々ディスプレイ9の所定の表示位置に表示される。
尚、上糸調子ダイヤル11を「自動」に設定のしたとき
には、自動糸調子スイッチ33からの自動モード信号に
より糸調子状態として「AUTO」が表示される。
【0054】ここで、次の縫目模様を表示させるために
模様/ページキー17を操作したとき、S6において操
作されたのはメニューキー14か否かの判定でNoとな
り、次のS7でYesと判定されてS8へ移行する。
【0055】S8では、表示モードメモリのデータに基
いて模様表示モードか否かが判定され、模様表示モード
のときにはS9へ移行する。S9では、項目番号カウン
タのデータがインクリメントされ、S10において項目
番号カウンタで指示する項目に対応する模様データが表
示され、S11へ移行する。
【0056】S11では、制御装置C1のRAMのアラ
ームデータメモリのデータが検索される。そして、次の
S12ではアラームデータメモリの警告の有無を指示す
るデータに基いて警告表示をする必要が有るか否かが判
定され、警告表示の必要がないときにはS13へ移行す
るS13では、模様表示モードか否かが判定され、模様
表示モードのときにはS14へ移行する。S14及びS
15は前記S4及びS5と同様であり、振り幅量や送り
ピッチなどが変更されたときにはその変更後の最新の設
定状態がディスプレイ9に表示され、S6に戻る。尚、
S13でNoと判定されたときにはS6へ戻る。
【0057】次に、縫い方データを表示させるためにメ
ニューキー14を操作したときにはS6でYesと判定
されてS16へ移行する。
【0058】S16では、項目番号カウンタと表示ペー
ジカウンタとがクリアされる。S17では、表示モード
メモリのデータに基いて、次の表示モードが設定され
る。つまり、模様表示モードのときには次の縫い方表示
モードが設定され、縫い方表示モードのときには次の使
い方モードが設定され、使い方表示モードのときには次
の模様表示モードが設定される。
【0059】S18では、模様表示モードか否かが判定
され,NoのときにはS19へ移行し,ROM55の縫
い方データ或いはROM56の使い方データに基いて、
現在選択されている表示モード(縫い方表示モード或い
は使い方表示モード)に対応する縫い方データ或いは使
い方データの第1項目の第1ページのデータが表示さ
れ、S11〜S15が実行されて、S6に戻る。例え
ば、縫い方表示モードが選択されているときには、図1
0に示すように、項目番号「1」、縫い方の名称「ボタ
ン穴かがり」、縫い方の説明文、その説明を理解し易く
するための絵及びページ番号が表示される。また、使い
方表示モードが選択されているときには、図11に示す
ように、項目番号「1」、使い方の名称「上糸の掛け
方」、使い方の説明文、その説明を理解し易くするため
の絵及びページ番号が表示される。
【0060】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、次の項目のデータを表示させ
るためにインクリースキー15を操作したときには、S
6〜S7を経てS20でYesと判定されてS21へ移
行する。
【0061】S21では、模様表示モードか否かが判定
され、縫い方表示モード或いは使い方表示モードが選択
されているときにはS22へ移行する。S22におい
て、項目番号カウンタがインクリメイトされ、S23で
は表示ページカウンタがクリアされる。S24では、現
在選択されている表示モード(縫い方表示モード或いは
使い方表示モード)に対応する縫い方データ或いは使い
方データの項目番号カウンタで指示する項目データの第
1ページのデータが表示され、S11〜S15が実行さ
れ、S6に戻る。例えば、縫い方表示モードが選択され
ているときに「1.ボタン穴かがり」が表示されている
ときには次の「2.直線縫い」が表示され、「2.直線
縫い」が表示されているときには次の「3.ジグザグ縫
い」が表示され、以下同様にして項目番号や縫い方の名
称などが表示される。また、使い方表示モードが選択さ
れているときに「1.上糸の掛け方」が表示されている
ときには次の「2.下糸の巻き方」が表示され、「2.
下糸の巻き方」が表示されているときには次の「3.下
糸の引き出し方」が表示され、以下同様にして項目番号
や使い方の名称などが表示される。
【0062】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、1つ前の項目のデータを表示
させるためにデクリースキー16を操作したときには、
S6〜S7・S20を経てS25でYesと判定されて
S26へ移行する。
【0063】S26では、模様表示モードか否かが判定
され、縫い方表示モード或いは使い方表示モードが選択
されているときにはS27へ移行する。S27におい
て、項目番号カウンタがデクリメントされS23へ移行
し、S23〜S24・S11〜S15を経てS6に戻
る。即ち、インクリースキー15を操作したときと逆の
順で1つ前の項目データの第1ページが表示される。
尚、S21或いはS26でYesと判定されたときには
S11へ移行する。
【0064】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、表示されている項目データが
複数のページで構成されている場合に、次のページのペ
ージデータを表示させるために模様/ページキー17を
操作したときには、S6を経てS7でYesと判定され
てS8へ移行する。S8ではNoと判定されてS28へ
移行する。S28では、表示ページカウンタのデータに
基いて、次のページデータは有るか否かが判定され、次
のページデータが有るときにはS29へ移行する。S2
9では、表示ページカウンタがインクリメントされ、S
30では表示ページカウンタで指示されるページデータ
が表示され、S11へ移行する。
【0065】また、メニューキー14が操作され、S6
でYesと判定されて、S16〜S17で表示モードメ
モリにおいて模様表示モードが選択されたときには、S
18においてYesと判定されてS31へ移行する。S
31〜S34は最新の振り幅や送りピッチなどを表示さ
せるルーチンであり、S2〜S5と同様であるのでその
説明を省略する。
【0066】一方、制御装置C1によりミシンモータ4
8やその他の制御が行われているときに、例えばスター
ト/ストップスイッチ10を操作してミシンモータ48
を駆動させたにも拘わらずミシンモータ48が回転駆動
されない場合には、制御装置C1は、タイミング信号発
生器31からのタイミング信号とスピードセンサ32か
らの速度信号とに基いてミシンモータ48がロックした
と判断し、アラームデータメモリに警告の有無を指示す
るデータと警告内容を示すデータとを書き込む。このと
き、S12において,Yesと判定されてS35へ移行
する。
【0067】S35では、アラームデータメモリの警告
内容を示すデータが読み出される。S36では、表示画
面を切り換えて,ROM57の警告データに基いて警告
内容を示すデータに対応する警告内容の表示データがデ
ィスプレイ9に表示され、S37において警告は解除さ
れたか否かが判定され、解除されていないときにはS3
7が繰り返される。例えば、図12に示すように、警告
の内容「モータがロックされました!!」とその警告を
解除するための説明文とが表示される。そして、操作者
はその説明文に基いてモータがロックした原因を除き、
再度スタート/ストップスイッチ10を操作したとき
に、制御装置C1はアラームデータメモリから警告を指
示するデータとをクリアするので、警告が解除されS3
7でYesと判定されてS38へ移行する。S38で
は、表示モードメモリの表示モードと項目番号カウンタ
と表示ページのカウンタとのデータに基いて、警告内容
を表示させる直前に表示していたデータを表示し、S1
3へ移行する。
【0068】更に、S12・S35〜S36に関して他
の警告内容の表示例を説明する。
【0069】押え足8を上げた状態でスタート/ストッ
プスイッチ10を操作してミシンモータ48を駆動させ
た場合には、制御装置C1は、プレッサーフィットスイ
ッチ35からの針棒位置信号とスタート/ストップスイ
ッチ10からの起動・停止信号とに基いてアラームデー
タメモリにその警告状態を指示するデータと警告内容を
示すデータとを書き込むことにより、警告の内容「押え
足が上がっているのでミシンをスタート出来ません!
!」とその警告を解除するための説明文とが表示され
る。
【0070】また、送り歯を下げた状態で布送りを伴う
模様を選択してスタート/ストップスイッチ10を操作
した場合には、制御装置C1は、ドロップフィードスイ
ッチ36からの送り歯不作動信号とスタート/ストップ
スイッチ10からの起動・停止信号とに基いてアラーム
データメモリにその警告状態を指示するデータと警告内
容を示すデータとを書き込むことにより、警告の内容
「送り歯が下がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!」とその警告を解除するための説明文とが表示さ
れる。
【0071】以上説明したように、模様に関するデータ
或いは縫い方に関するデータ或いはミシンの使い方に関
する一般的なインストラクションデータがキー14〜1
7操作により選択されてディスプレイ9に表示されるの
で、ミシンの操作性及び作業能率が向上する。
【0072】
【発明の効果】本発明に請求項1に係わるミシンの情報
表示装置によれば、以上説明したように、選択手段によ
る情報の選択により、ミシンの使い方に関する一般的な
インストラクション情報が表示器に表示されるので、ミ
シンの使い方に関する情報をその都度使用説明書を取り
出して捜さなくてもよいので、ミシンの操作性及び作業
能率が向上する。
【0073】請求項2記載のミシンの情報表示装置にお
いては、上糸の掛け方、下糸の巻き方、下糸の引き出し
方、糸調子ダイヤルの調節の仕方、押え足の交換の仕
方、縫針の取り換え方、サイドカッターの取付け方、ラ
ンプの取り付け方、ミシンの手入れと注油の仕方等の少
なくとも2つ以上について、情報が表示器に表示される
ので、ミシンの使い方に関する情報をその都度使用説明
書を取り出して捜さなくてもよいので、ミシンの操作性
及び作業能率が向上する。
【0074】請求項3記載のミシンの情報表示装置によ
れば、ミシンの説明情報である縫製模様を設定するため
の表示とミシンの一般的な使い方に関する表示とが共通
の表示器によって表示されるので、別々に表示器を備え
た場合に比べ構成の簡素化が図れる。
【0075】請求項4記載のミシンの情報表示装置によ
れば、ミシンの異常状態の表示とミシンの一般的な使い
方とが共通の表示器に表示されるので、別々に表示器を
備えた場合に比べ構成の簡素化が図れる。
【0076】請求項5記載のミシンの情報表示装置によ
れば、ミシンの説明情報である縫製模様を設定するため
の表示、前記ミシンの異常状態の表示、並びに、ミシン
の一般的な使い方の表示が共通の表示器によって表示さ
れるので、個別に表示器を備えた場合に比べ構成の簡素
化が図れる。
【0077】請求項6記載のミシンの情報表示装置によ
れば、前記使い方の為の操作手順の説明文と説明文の理
解を容易にする為の画像と共に、その使い方の説明にお
ける頁の数に関わる表示を行うので、使い方の説明の画
面が複数のページに分割されていても正確にその内容を
把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態の電子制御式ジグザグミシ
ンの斜視図
【図3】本発明の実施の形態の糸調子ダイヤルで設定さ
れた糸調子信号を出力する構成を説明する説明図
【図4】本発明の実施の形態の水平釜及び下糸ボビンの
要部縦断説明図
【図5】本発明の実施の形態のミシンの制御系のブロッ
ク図
【図6】本発明の実施の形態の表示制御の制御装置のブ
ロック図
【図7】本発明の実施の形態の表示制御のルーチンのフ
ローチャート
【図8】本発明の実施の形態の表示制御のルーチンのフ
ローチャート
【図9】本発明の実施の形態の模様データの表示例を示
す図
【図10】本発明の実施の形態の縫い方データの表示例
を示す図
【図11】本発明の実施の形態の使い方データの表示例
を示す図
【図12】本発明の実施の形態の警告データの表示例を
示す図
【図13】本発明の実施の形態のディスプレ上の縫い目
を示す図
【符号の説明】
M ミシン 9 液晶ディスプレイ 14 メニューキー 15 インクリースキー 16 デクリースキー 17 模様/ページキー 52 CPU 53〜57 ROM D 表示機構 C2 制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ミシンの情報表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシンの使い方や模
様縫いのためのミシン操作に関する情報を分類して格納
した情報メモリと表示器とを備え、前記の情報を選択的
に表示し得るようにしたミシンの情報表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の電子制御式ジグザグミシンにおい
ては、直線縫いやジグザグ縫いに加えて、ボタン穴かが
り、ボタン付け、三重縫いやオーバーロックステッチな
どのステッチ縫い、裁ち目かがり、文字やマークなどの
模様縫いなど複数種類の縫製が可能になっている。
【0003】そして、この複数種類の縫製模様のうち所
望の模様を選択したときに、その選択した模様の番号、
名称、形象、その模様を縫製するために使用する押え足
の種類などを表示器に表示させるようにしたものがあ
る。
【0004】例えば、特開昭62ー101283号公報
には、ミシンに備えた縫目データメモリに記憶させた縫
目データから所望の縫目を選択したときにはその選択し
た模様に対応する模様番号を液晶表示器に表示させ、ま
た外部メモリとしてメモリカセットに記憶させた模様デ
ータから所望の模様を選択したときにはその模様の形象
を液晶表示器に表示させるようにしたメモリカセットに
格納された縫目模様の表示可能なミシンが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電子制御式
ジグザグミシンにおいて、選択した模様に関する情報、
例えば選択した模様の名称、形象、押え足の種類などを
表示するように構成されている。
【0006】しかし、模様を縫製するに際して、上糸の
掛け方や下糸の巻き方やサイドカッターの取付け方など
の一般的なミシンの使い方に関する情報が表示されるよ
うに構成されていない。
【0007】従って、例えば糸駒からの上糸を新たに掛
けるときに、上糸の掛け方を知らない操作者特に初心者
は、その都度使用説明書を取り出し、「上糸の掛け方」
のページを開きその説明文を読みながら上糸を順々に掛
装することになり、上糸掛け操作に多大な時間を要する
という問題がある。
【0008】更に、ボタン穴かがりやボタン付けなどの
複雑な作業が要求される模様を選択したときに、その縫
い方が分からないときにも使用説明書を取り出し、所望
の縫い方を説明したページを開くという作業が必要とな
り、模様を縫製するときにも多大な時間を要するという
問題がある。
【0009】本発明の目的は、ミシンの使い方に関する
一般的な情報を表示器に表示し得るようにしたミシンの
情報表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明の請求項1記載
のミシンの情報表示装置は、複数種類に分類されたミシ
ンの説明情報はさらに複数の副分類に分類され、その複
数の副分類の各々にはミシンの説明文と説明文の理解を
容易にする為の画像との情報を含むミシンの説明情報を
情報メモリから読み出し、前記複数の説明情報の1つを
択一的に選択するとともにその選択された説明情報に含
まれる複数の副分類の1つを択一的に選択する選択手段
と、情報を表示する為の表示器と、前記選択手段で選択
された副分類の1つに含まれるミシンの説明文と画像に
より前記ミシンの説明表示を前記表示器に出力する表示
制御装置とを備え、前記表示制御装置は、前記選択手段
で選択されたミシンの説明情報に含まれる複数の副分類
の1つを択一的に選択する際に、少なくとも選択された
ミシンの説明情報の分類を示す表示を前記表示器に表示
することを特徴としている。
【0011】従って、本発明の請求項1記載のミシンの
情報表示装置においては、選択手段は、複数種類に分類
されたミシンの説明情報がさらに複数の副分類に分類さ
れその複数の副分類の各々にはミシンの説明文と説明文
の理解を容易にする為の画像との情報を含むミシンの説
明情報が記録された情報メモリからミシンの説明情報を
読み出し、前記複数の説明情報の1つを択一的に選択す
るとともにその選択された説明情報に含まれる複数の副
分類の1つを択一的に選択する。また、表示器は情報を
表示する。また、表示制御装置は、前記選択手段で選択
された副分類の1つに含まれるミシンの説明文と画像に
より前記ミシンの説明表示を前記表示器に出力し、特
に、前記選択手段で選択されたミシンの説明情報に含ま
れる複数の副分類の1つを択一的に選択する際に、少な
くとも選択されたミシンの説明情報の分類を示す表示を
前記表示器に表示する。
【0012】請求項2記載のミシンの情報表示装置は、
請求項1記載のミシンの情報表示装置において、前記ミ
シンの説明情報は少なくともミシンの使い方に関する説
明情報と模様に関する説明情報の2つの分類を含んでい
ることを特徴としている。
【0013】請求項3記載のミシンの情報表示装置は、
請求項1または請求項2記載のミシンの情報表示装置に
おいて、前記表示制御装置は、前記選択手段で選択され
たミシンの説明情報に含まれる複数の副分類の1つを択
一的に選択する際には、ミシンの説明情報に含まれる複
数の分類の列挙中で現在選択されている分類を示す表示
を前記表示器に表示するように構成されている。
【0014】請求項4記載のミシンの情報表示装置は、
請求項1乃至3の何れかに記載のミシンの情報表示装置
において、前記表示制御装置は、副分類の表示において
は、副分類に対応する名称を表示するように構成されて
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面に基いて説明する。
【0016】図2は本発明を適用した電子制御式ジグザ
グミシンを示すものである。
【0017】このミシンMのアーム部1内には針棒上下
駆動装置と針棒揺動装置及び天秤駆動装置とが組込ま
れ、ベッド部2内には布送り用の送り歯の上下動のため
の上下送り駆動装置と送り歯の前後動のための前後送り
駆動装置とが組込まれており、これら針棒揺動駆動装置
と前後送り駆動装置とは制御装置CIで制御されるパル
スモータ46・47(図5参照)で夫々駆動され、針棒
上下駆動装置と天秤駆動装置及び上下送り駆動装置とは
ミシンモータ(直流モータ)48(図5参照)で駆動さ
れる。尚、符号5は針棒、符号6は縫針、符号7は押え
棒、符号8は押え足である。
【0018】このミシンMのアーム部1には、縦120
ドット×横640ドットで構成される大型の液晶ディス
プレイ9、縫製運転を開始或いは停止させるためのスタ
ート/ストップスイッチ10、上糸の糸調子を強い状態
から弱い状態に互って調節可能な上糸調子ダイヤル1
1、下糸ボビン26に下糸を巻装するための下糸巻き装
置12が配設されている。図3に示すように前記上糸調
子ダイヤル11にはその調節範囲の略中央位置つまり自
動糸調子に設定される位置に切欠部が形成され、この切
欠部により作動する自動糸調子スイッチ33が設けら
れ、この自動糸調子スイッチ33は上糸調子ダイヤル1
1を「自動」に設定することにより作動(ON状態)し
たときに自動モードのスイッチ信号を出力する。更に、
上糸調子ダイヤル11のダイヤル軸13にはポテンショ
メータからなる糸調子調節ボリューム34が連結され、
糸調子調節ボリューム34からは糸調子信号を出力す
る。
【0019】脚柱部3の機枠4には、縫製する模様に関
する模様データ(模様情報)と模様の縫製に伴うミシン
操作を説明する縫い方データ(縫い方情報)とミシンの
一般的な使い方に関する使い方データ(使い方情報)と
を順次サイクリックに切換えて選択するメニューキー1
4、縫い方データや使い方データを表示しているときに
次の項目番号を選択するインクリースキー15及び1つ
前の項目番号を選択するデクリースキー16、模様デー
タを表示させているときには次の模様データを選択し或
いは縫い方データや使い方データの項目データを表示し
ているときにその項目データが複数のページデータで構
成されている場合には次のページデータを選択する模様
/ページキー17、縫製速度を低速から高速に互って変
更し得るスピードボリューム18、加工布の送り量を任
意に調節する送り調節ボリューム19、縫針6の揺動量
を任意に調節する針揺動調節ボリューム20、所望の模
様を選択するテンキーからなる模様選択スイッチ21が
設けられている。
【0020】更に、ベッド部2の機枠4にはボタン付け
やつくろい縫いなどのときに送り歯を下げた状態に保持
するドロップフィードレバー22、フットコントローラ
23を接続するためのジャック24が設けられている。
【0021】図2・図4に示すように、滑り板25の直
ぐ下方には透明な合成樹脂製の下糸ボビン26を収容す
る内釜27が設けられ、その内釜27の回りを回動可能
に外釜28が設けられている。
【0022】また、滑り板25の下面には下糸ボビン2
6の半径方向に一列に配設された複数の発光素子及び受
光素子からなる公知の下糸残量検出装置30が設けられ
ており、下糸ボビン26の直ぐ下方で内釜27の内面に
は発光素子の光を受光素子に向かって反射するための反
射板29が設けられている。そして、下糸残量検出装置
30は、下糸ボビン26に巻装された下糸の残量に応じ
て発光素子から発射される発射光を遮る度合いにより下
糸残量信号を出力する。
【0023】次に、ミシンMの制御系の全体構成につい
て、図5・図6のブロック図に基いて説明する。
【0024】このミシンMの制御系はミシン制御部MC
と表示制御部DCとで構成され、ミシン制御部MCには
CPU(中央演算装置)やROM(リード・オンリ・メ
モリ)やRAM(ランダム・アクセス・メモリ)などか
らなる制御装置C1を備え、表示制御部DCにはCPU
52やROM53〜57やRAM58などからなる制御
装置C2を備えている。
【0025】前記ミシン制御部MCは既存の電子制御式
ジグザグミシンと同様であるので簡単に説明する。制御
装置C1には入力信号として次のようなスイッチなどが
接続されている。
【0026】起動及び停止信号を出力するスタート/ス
トップスイッチ10、模様を選択する模様選択スイッチ
21、A/D変換器38を介して設定速度信号を出力す
るスピードボリューム18、A/D変換器39を介して
送り量設定信号を出力する送り調節ボリューム19、A
/D変換器40を介して針揺動量設定信号を出力する針
揺動調節ボリューム20、針棒上下運動の1サイクル毎
に針棒5が最高位置に達したときにフォトインタラプタ
等で検出しタイミング信号を出力するタイミング信号発
生器31、ミシンモータ48の1回転毎に速度信号を出
力するスピードセンサ32、A/D変換器41を介して
下糸残量信号を出力する下糸残量検出装置30、上糸調
子ダイヤル11を「自動」に設定してあるときに自動モ
ード信号を出力する自動糸調子スイッチ33,A/D変
換器42を介して糸調子調節信号を出力する糸調子調節
ボリューム34、押え棒7を上下に駆動させる布押えテ
コ(図示略)に連結され押え棒7の上昇位置と下降位置
とに応じて押え棒位置信号を出力するプレッサーフット
スイッチ35、ドロップフィードレバー22に連結され
送り歯不作動信号を出力するドロップフィードスイッチ
36、フットコントローラ23をセットしたときにはフ
ットコントローラ23を押圧操作する毎に起動及び停止
信号を出力するフットコントローラスイッチ37などが
接続されている。
【0027】更に、その制御装置C1には針棒揺動用パ
ルスモータ46を駆動するパルスモータドライバ43、
前後送り用パルスモータ47を駆動するパルスモータド
ライバ44、ミシンモータ48を駆動するミシンモータ
ドライバ45が接続されている。
【0028】制御装置C1のROMには、多数の縫目模
様の夫々について各縫動作毎の針棒5の揺動量と送り歯
の送り量及び送り方向とに関するデータを模様番号と対
応させて予め格納された模様データ、選択された模様デ
ータと送り調節ボリューム19からの送り量設定信号と
針揺動調節ボリューム20からの針揺動量設定信号とに
基いて針棒揺動用パルスモータ46と前後送り用パルス
モータ47とを制御するための制御プログラム、スピー
ドボリューム18からの設定速度信号とスピードセンサ
32からの速度信号とに対応して、またスタート/スト
ップスイッチ10の操作に応じてミシンモータ48の駆
動を制御する制御プログラムなどが記憶されている。
【0029】制御装置C1のRAMには、CPUで演算
処理した結果を一時的に記憶する各種メモリに加えて、
フットコントローラ23が接続されたときにセットする
フットコントローラフラグ、ミシンモータ48に駆動信
号が出力されているにも拘わらずミシンモータ48が回
転しないときや操作者がミシン操作を誤ったときなどに
おいて警告の有無を指示するデータとその警告内容を示
すデータとを対にして記憶するアラームデータメモリな
どが設けられている。
【0030】次に、本発明に係わる表示制御を行う表示
制御部DCにおいて説明する。
【0031】表示制御部DCは、インターフェイス49
と制御装置C2とメニューキー14とインクリースキー
15とデクリースキー16と模様/ページキー17と表
示機構Dとから構成され、図示のように接続されてい
る。
【0032】表示機構Dはディスプレイコントローラ5
0と液晶ディスプレイ9とから構成され、ディスプレイ
コントローラ50は各入力キー14〜17の操作により
選択された所望の表示データを制御装置C2から受け、
その表示データを表示用RAMに書き込むと同時に、そ
の表示データに応じた表示信号をディスプレイ9に出力
する。
【0033】制御装置C2は、図6に示すように、CP
U52とそのCPU52にデータバス等を介して接続さ
れ各種の制御プログラムを格納したROM53,RAM
58、各種の表示データを格納したROM54・55・
56、警告データを格納したROM57とから構成され
ている。
【0034】ROM53には、後述の表示制御の制御プ
ログラム、表示機構Dを制御する制御プログラム、後述
の模様表示モードが選択されたときに針揺動調節ボリュ
ーム20からの針揺動量設定信号に基いてその設定信号
を数値に変換するプログラム、送り調節ボリューム19
からの送り量設定信号に基いてその設定信号を数値に変
換するプログラム、糸調子ダイヤル11からの糸調子調
節信号に基いてその調節状態を矢印で表示させるための
プログラム、下糸残量検出装置30からの下糸残量信号
に基いて下糸量を表示させるためのプログラム、図13
(a)に示す折れ線によるジグザグ縫目の形象、図13
(b)に示す破線で示す直線縫い縫目の形象、「糸調
子」、「下糸量」を表示するデータ及び糸調節状態のパ
ターンデータと下糸量を表示する糸駒のパターンデータ
などが記憶されている。
【0035】ROM54には複数の模様の模様データ
(模様情報)の夫々に関して、項目番号、縫目模様の名
称、縫目模様の形象、使用する押え足の種類を前記ディ
スプレイ9の1画面(以下、1ページという)に対応に
して各ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶してい
る。その縫目模様の名称を項目番号を付して次に列挙す
る。
【0036】1.ボタン穴かがり、2.直線縫い、3.
ジグザグ縫い、4.チェーンステッチ、5.三重縫い、
6.飾りステッチ、7.ファゴティング、8.オーバー
ロックステッチ、9.ブラインドステッチ、10.シェ
ルステッチ、11.スカラップステッチ、12.縁かが
り縫い、13.かんどめ縫い、‥などである。
【0037】ROM55には複数の縫い方の縫い方デー
タ(縫い方情報)の夫々に関して、項目番号、縫い方の
名称、縫い方の説明文(文字情報)、説明文を理解し易
くするための絵(画像情報)及びページ番号(1/1や
1/3など)を項目番号毎に分類して前記ディスプレイ
9の1画面に対応して各ドットを「1」或いは「0」の
数値で記憶している。尚、縫い方の説明文が長く1ペー
ジ以上のときには複数のページに分割して記憶してい
る。縫い方の名称を項目番号を付して次に列挙する。
【0038】1.ボタン穴かがり、2.直線縫い、3.
ジグザグ縫い、4.チェーンステッチ、5.三重縫い、
6.飾りステッチ、7.ファゴティング、8.オーバー
ロックステッチ、9.ブラインドステッチ、10.シェ
ルステッチ、11.スカラップステッチ、12.縁かが
り縫い、13.かんどめ縫い、14.ファスナー付け、
15.ボタン付け、16.まつり縫い、17.おとしミ
シン、18.パッチワーク、19.裁ち目かがり‥など
である。
【0039】ROM56には複数の使い方の使い方デー
タ(使い方情報)の夫々に関して、項目番号、使い方の
名称、使い方の説明文、説明文を理解し易くするための
絵及びページ番号(1/1や1/3など)を項目番号毎
に分類して前記ディスプレイ9の1ページに対応して各
ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶している。
尚、使い方の説明文が長く1ページ以上のときには複数
のページに分割して記憶している。使い方の名称を項目
番号を付して次に列挙する。
【0040】1.上糸のかけ方、2.下糸の巻き方、
3.下糸の引き出し方、4.糸調子ダイヤルの調節、
5.押え足の交換の仕方、6.縫い針の取り換え方、
7.サイドカッターの取付け方、8.ランプの取換え
方、9.ミシンの手入れと注油、‥などである。
【0041】ROM57には複数の警告の警告データ
(警告情報)の夫々に関して、警告の内容、警告を解除
するための説明文、説明文を理解し易くするための絵を
警告の内容毎に分類して前記ディスプレイ9の1ページ
に対応して各ドットを「1」或いは「0」の数値で記憶
している。
【0042】警告の内容と警告を解除するための説明文
とを次に列挙する。
【0043】<モータがロックされました!!>原因を
順次点検して下さい。
【0044】・縫い針が曲がったり、折れていませんか
? ・釜に糸が絡んでいませんか? ・送り歯の回りにゴミがたまっていませんか? <押え足が上がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!> ・押え足を下げてから再度スタート/ストップスイッチ
を操作して下さい <送り歯が下がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!> ・この模様を縫うときには送り歯で布送りをします ・ドロップフィードレバーを右にスライドさせ、再度ス
タート/ストップスイッチを操作して下さい。
【0045】<フットコントローラを使用中!!> ・フットコントローラを使用しているので、フットコン
トローラでミシンの起動及び停止をして下さい。
【0046】などが表示される。
【0047】RAM58には、メニューキー14の操作
により模様データをディスプレイ9に表示させる模様表
示モードと縫い方データをディスプレイ9に表示させる
縫い方表示モードと使い方データをディスプレイ9に表
示させる使い方表示モードとが順次サイクリックに切換
えられて選択されている表示モードを記憶する表示モー
ドメモリ、縫い方データ或いは使い方データを表示する
ときの項目番号を指示する項目番号カウンタ、縫い方デ
ータ或いは使い方データの項目データが複数のページで
構成されているときに表示するページを指示する表示ペ
ージカウンタ、CPU52で演算処理した結果を一時的
に記憶する各種メモリが設けられられている。
【0048】次に、ミシンの制御部DCの制御装置C2
で行われる表示制御のルーチンについて、図7・図8の
フローチャートに基いて説明する。
【0049】電源スイッチ(図示略)が投入されるとこ
の制御が開始されステップS1(以下、単にS1で表
し、他のステップも同様に扱う)へ移行し、表示モード
メモリにおいて模様表示モードが設定され、項目番号カ
ウンタと表示ページカウンタとをクリアするなどの初期
設定が実行されてS2へ移行する。S2では,ROM5
4の模様データと項目番号カウンタのデータとに基いて
模様データの第1項目のデータがディスプレイ9に表示
される。S3では,ROM53から、図13(a)に示
す折れ線によるジグザグ縫目の形象、図13(b)に示
す破線で示す直線縫い縫目の形象、「糸調子」、「下糸
量」などのパターンデータが読込まれてディスプレイ9
に表示される。
【0050】S4では、針揺動調節ボリューム20から
の針揺動量設定信号に基いて振り幅量データが読込ま
れ、送り調節ボリューム19からの送り量設定信に基い
て送りピッチ量データが読込まれ、糸調子ダイヤル11
からの糸調子調節信号に基いて糸調子データが読込ま
れ、下糸残量検出装置30からの下糸残量信号に基いて
下糸量データが読込まれる。S5において、今読込まれ
た各データに基いてディスプレイ9の所定の表示位置に
表示される。例えば、図9に示すように、項目番号
「1」、縫目模様の名称「ボタン穴かがり」、縫目模様
の形象、使用する押え足の種類がディスプレイ9に表示
されると共に、振り幅量の数値「5」、送りピッチの数
値「3」、糸調子調節状態(矢印の表示位置)、下糸量
が夫々ディスプレイ9の所定の表示位置に表示される。
尚、上糸調子ダイヤル11を「自動」に設定のしたとき
には、自動糸調子スイッチ33からの自動モード信号に
より糸調子状態として「AUTO」が表示される。
【0051】ここで、次の縫目模様を表示させるために
模様/ページキー17を操作したとき、S6において操
作されたのはメニューキー14か否かの判定でNoとな
り、次のS7でYesと判定されてS8へ移行する。
【0052】S8では、表示モードメモリのデータに基
いて模様表示モードか否かが判定され、模様表示モード
のときにはS9へ移行する。S9では、項目番号カウン
タのデータがインクリメントされ、S10において項目
番号カウンタで指示する項目に対応する模様データが表
示され、S11へ移行する。
【0053】S11では、制御装置C1のRAMのアラ
ームデータメモリのデータが検索される。そして、次の
S12ではアラームデータメモリの警告の有無を指示す
るデータに基いて警告表示をする必要が有るか否かが判
定され、警告表示の必要がないときにはS13へ移行す
るS13では、模様表示モードか否かが判定され、模様
表示モードのときにはS14へ移行する。S14及びS
15は前記S4及びS5と同様であり、振り幅量や送り
ピッチなどが変更されたときにはその変更後の最新の設
定状態がディスプレイ9に表示され、S6に戻る。尚、
S13でNoと判定されたときにはS6へ戻る。
【0054】次に、縫い方データを表示させるためにメ
ニューキー14を操作したときにはS6でYesと判定
されてS16へ移行する。
【0055】S16では、項目番号カウンタと表示ペー
ジカウンタとがクリアされる。S17では、表示モード
メモリのデータに基いて、次の表示モードが設定され
る。つまり、模様表示モードのときには次の縫い方表示
モードが設定され、縫い方表示モードのときには次の使
い方モードが設定され、使い方表示モードのときには次
の模様表示モードが設定される。
【0056】S18では、模様表示モードか否かが判定
され,NoのときにはS19へ移行し,ROM55の縫
い方データ或いはROM56の使い方データに基いて、
現在選択されている表示モード(縫い方表示モード或い
は使い方表示モード)に対応する縫い方データ或いは使
い方データの第1項目の第1ページのデータが表示さ
れ、S11〜S15が実行されて、S6に戻る。例え
ば、縫い方表示モードが選択されているときには、図1
0に示すように、項目番号「1」、縫い方の名称「ボタ
ン穴かがり」、縫い方の説明文、その説明を理解し易く
するための絵及びページ番号が表示される。また、使い
方表示モードが選択されているときには、図11に示す
ように、項目番号「1」、使い方の名称「上糸の掛け
方」、使い方の説明文、その説明を理解し易くするため
の絵及びページ番号が表示される。
【0057】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、次の項目のデータを表示させ
るためにインクリースキー15を操作したときには、S
6〜S7を経てS20でYesと判定されてS21へ移
行する。
【0058】S21では、模様表示モードか否かが判定
され、縫い方表示モード或いは使い方表示モードが選択
されているときにはS22へ移行する。S22におい
て、項目番号カウンタがインクリメイトされ、S23で
は表示ページカウンタがクリアされる。S24では、現
在選択されている表示モード(縫い方表示モード或いは
使い方表示モード)に対応する縫い方データ或いは使い
方データの項目番号カウンタで指示する項目データの第
1ページのデータが表示され、S11〜S15が実行さ
れ、S6に戻る。例えば、縫い方表示モードが選択され
ているときに「1.ボタン穴かがり」が表示されている
ときには次の「2.直線縫い」が表示され、「2.直線
縫い」が表示されているときには次の「3.ジグザグ縫
い」が表示され、以下同様にして項目番号や縫い方の名
称などが表示される。また、使い方表示モードが選択さ
れているときに「1.上糸の掛け方」が表示されている
ときには次の「2.下糸の巻き方」が表示され、「2.
下糸の巻き方」が表示されているときには次の「3.下
糸の引き出し方」が表示され、以下同様にして項目番号
や使い方の名称などが表示される。
【0059】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、1つ前の項目のデータを表示
させるためにデクリースキー16を操作したときには、
S6〜S7・S20を経てS25でYesと判定されて
S26へ移行する。
【0060】S26では、模様表示モードか否かが判定
され、縫い方表示モード或いは使い方表示モードが選択
されているときにはS27へ移行する。S27におい
て、項目番号カウンタがデクリメントされS23へ移行
し、S23〜S24・S11〜S15を経てS6に戻
る。即ち、インクリースキー15を操作したときと逆の
順で1つ前の項目データの第1ページが表示される。
尚、S21或いはS26でYesと判定されたときには
S11へ移行する。
【0061】縫い方表示モード或いは使い方表示モード
が選択されているときに、表示されている項目データが
複数のページで構成されている場合に、次のページのペ
ージデータを表示させるために模様/ページキー17を
操作したときには、S6を経てS7でYesと判定され
てS8へ移行する。S8ではNoと判定されてS28へ
移行する。S28では、表示ページカウンタのデータに
基いて、次のページデータは有るか否かが判定され、次
のページデータが有るときにはS29へ移行する。S2
9では、表示ページカウンタがインクリメントされ、S
30では表示ページカウンタで指示されるページデータ
が表示され、S11へ移行する。
【0062】また、メニューキー14が操作され、S6
でYesと判定されて、S16〜S17で表示モードメ
モリにおいて模様表示モードが選択されたときには、S
18においてYesと判定されてS31へ移行する。S
31〜S34は最新の振り幅や送りピッチなどを表示さ
せるルーチンであり、S2〜S5と同様であるのでその
説明を省略する。
【0063】一方、制御装置C1によりミシンモータ4
8やその他の制御が行われているときに、例えばスター
ト/ストップスイッチ10を操作してミシンモータ48
を駆動させたにも拘わらずミシンモータ48が回転駆動
されない場合には、制御装置C1は、タイミング信号発
生器31からのタイミング信号とスピードセンサ32か
らの速度信号とに基いてミシンモータ48がロックした
と判断し、アラームデータメモリに警告の有無を指示す
るデータと警告内容を示すデータとを書き込む。このと
き、S12において,Yesと判定されてS35へ移行
する。
【0064】S35では、アラームデータメモリの警告
内容を示すデータが読み出される。S36では、表示画
面を切り換えて,ROM57の警告データに基いて警告
内容を示すデータに対応する警告内容の表示データがデ
ィスプレイ9に表示され、S37において警告は解除さ
れたか否かが判定され、解除されていないときにはS3
7が繰り返される。例えば、図12に示すように、警告
の内容「モータがロックされました!!」とその警告を
解除するための説明文とが表示される。そして、操作者
はその説明文に基いてモータがロックした原因を除き、
再度スタート/ストップスイッチ10を操作したとき
に、制御装置C1はアラームデータメモリから警告を指
示するデータとをクリアするので、警告が解除されS3
7でYesと判定されてS38へ移行する。S38で
は、表示モードメモリの表示モードと項目番号カウンタ
と表示ページのカウンタとのデータに基いて、警告内容
を表示させる直前に表示していたデータを表示し、S1
3へ移行する。
【0065】更に、S12・S35〜S36に関して他
の警告内容の表示例を説明する。
【0066】押え足8を上げた状態でスタート/ストッ
プスイッチ10を操作してミシンモータ48を駆動させ
た場合には、制御装置C1は、プレッサーフィットスイ
ッチ35からの針棒位置信号とスタート/ストップスイ
ッチ10からの起動・停止信号とに基いてアラームデー
タメモリにその警告状態を指示するデータと警告内容を
示すデータとを書き込むことにより、警告の内容「押え
足が上がっているのでミシンをスタート出来ません!
!」とその警告を解除するための説明文とが表示され
る。
【0067】また、送り歯を下げた状態で布送りを伴う
模様を選択してスタート/ストップスイッチ10を操作
した場合には、制御装置C1は、ドロップフィードスイ
ッチ36からの送り歯不作動信号とスタート/ストップ
スイッチ10からの起動・停止信号とに基いてアラーム
データメモリにその警告状態を指示するデータと警告内
容を示すデータとを書き込むことにより、警告の内容
「送り歯が下がっているのでミシンをスタートできませ
ん!!」とその警告を解除するための説明文とが表示さ
れる。
【0068】以上説明したように、模様に関するデータ
或いは縫い方に関するデータ或いはミシンの使い方に関
する一般的なインストラクションデータがキー14〜1
7操作により選択されてディスプレイ9に表示されるの
で、ミシンの操作性及び作業能率が向上する。
【0069】
【発明の効果】本発明に請求項1に係わるミシンの情報
表示装置によれば、以上説明したように、選択手段によ
る情報の選択により、ミシンの説明情報が表示器に表示
されるので、ミシンの説明情報をその都度使用説明書を
取り出して捜さなくてもよいので、ミシンの操作性及び
作業能率が向上する。
【0070】特に、選択手段で選択されたミシンの説明
情報に含まれる複数の副分類の1つを択一的に選択する
際に、少なくとも選択されたミシンの説明情報の分類を
示す表示を表示器に表示するので、現在選択されている
分類を把握しながら副分類を選択できるのでミシンの操
作性及び作業能率が向上する。
【0071】請求項2記載のミシンの情報表示装置にお
いては、ミシンの説明情報が少なくともミシンの使い方
に関する説明情報と模様に関する説明情報の2つの分類
を含んでいるので、ミシンの使い方に関する情報や模様
に関する情報をその都度使用説明書を取り出して捜さな
くてもよいので、ミシンの操作性及び作業能率が向上す
る。
【0072】請求項3記載のミシンの情報表示装置によ
れば、表示制御装置が、副分類の表示においては、副分
類に対応する名称を表示するので、現在選択されている
分類を文字により確認しながら副分類を選択できるので
ミシンの操作性及び作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態の電子制御式ジグザグミシ
ンの斜視図
【図3】本発明の実施の形態の糸調子ダイヤルで設定さ
れた糸調子信号を出力する構成を説明する説明図
【図4】本発明の実施の形態の水平釜及び下糸ボビンの
要部縦断説明図
【図5】本発明の実施の形態のミシンの制御系のブロッ
ク図
【図6】本発明の実施の形態の表示制御の制御装置のブ
ロック図
【図7】本発明の実施の形態の表示制御のルーチンのフ
ローチャート
【図8】本発明の実施の形態の表示制御のルーチンのフ
ローチャート
【図9】本発明の実施の形態の模様データの表示例を示
す図
【図10】本発明の実施の形態の縫い方データの表示例
を示す図
【図11】本発明の実施の形態の使い方データの表示例
を示す図
【図12】本発明の実施の形態の警告データの表示例を
示す図
【図13】本発明の実施の形態のディスプレ上の縫い目
を示す図
【符号の説明】 M ミシン 9 液晶ディスプレイ 14 メニューキー 15 インクリースキー 16 デクリースキー 17 模様/ページキー 52 CPU 53〜57 ROM D 表示機構 C2 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類に分類されたミシンの説明情報の
    1つであるミシンの一般的な使い方の説明情報であっ
    て、そのミシンの一般的な使い方の説明情報は複数の副
    分類に分類され、その複数の副分類の各々には、使い方
    の為の操作手順の説明文と説明文の理解を容易にする為
    の画像との情報を含む、ミシンの説明情報を、格納した
    情報メモリと、前記情報メモリに格納された複数の説明
    情報の1つを択一的に選択するとともに、その選択され
    た説明情報に含まれる複数の副分類の1つを択一的に選
    択する選択手段と、前記選択手段で選択された副分類に
    属する情報をドットパターンで表示する為の表示器と、
    前記選択手段により選択された情報を情報メモリから読
    出し表示器に出力する表示制御装置とを備え、前記表示
    器で前記説明文と画像によって前記ミシンの一般的な使
    い方に関する表示を行うことを特徴とするミシンの情報
    表示装置。
  2. 【請求項2】前記表示器によって、上糸の掛け方、下糸
    の巻き方、下糸の引き出し方、糸調子ダイヤルの調節の
    仕方、押え足の交換の仕方、縫針の取り換え方、サイド
    カッターの取付け方、ランプの取り付け方、ミシンの手
    入れと注油の仕方等の副分類のうち、少なくとも2つ以
    上の副分類からなるミシンの一般的な使い方に関する表
    示を行うことを特徴とする請求項1記載のミシンの情報
    表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示器によって、ミシンの説明情報で
    ある縫製模様を設定するための表示を行うことを特徴と
    する請求項1乃至2記載のミシンの情報表示装置。
  4. 【請求項4】前記表示器がミシンに備えられ、前記表示
    器によってミシンの異常状態を表示することを特徴とす
    る請求項1乃至2記載のミシンの情報表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示器がミシンに備えられ、前記表示
    器によって、ミシンの説明情報である縫製模様を設定す
    るための表示及び、前記ミシンの異常状態の表示を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至2記載のミシンの情報表
    示装置。
  6. 【請求項6】前記表示器が、前記使い方の為の操作手順
    の説明文と説明文の理解を容易にする為の画像と共に、
    その使い方の説明における頁の数に関わる表示を行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至5記載のミシンの情報表示
    装置。
JP1850999A 1999-01-27 1999-01-27 ミシンの情報表示装置 Pending JPH11262586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1850999A JPH11262586A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 ミシンの情報表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1850999A JPH11262586A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 ミシンの情報表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37283998A Division JPH11244559A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 ミシンの情報表示装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5034999A Division JPH11276739A (ja) 1999-02-26 1999-02-26 ミシンの情報表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11262586A true JPH11262586A (ja) 1999-09-28

Family

ID=11973610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1850999A Pending JPH11262586A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 ミシンの情報表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11262586A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4901656A (en) Information display apparatus for a sewing machine
JPH10146481A (ja) ミシン
US5078067A (en) Sewing machine with abnormal condition warning means for warning abnormal condition by changing color of light
KR20010049976A (ko) 재봉틀
US6138594A (en) Electronically controlled sewing machine
US7882790B2 (en) Sewing machine
JPH11333164A (ja) ボタン穴かがりミシン
US5333560A (en) Programmed lock stitch sewing machine having display
JP2809221B2 (ja) 情報表示装置並びに情報表示装置のための記憶装置を用いる装置
JPH11276739A (ja) ミシンの情報表示装置
JP2926613B2 (ja) ミシンの情報表示装置
JPH11262586A (ja) ミシンの情報表示装置
JP2628661B2 (ja) ミシンの情報表示装置
US11625867B2 (en) Sewing apparatus
JPH11244559A (ja) ミシンの情報表示装置
JPS6343686A (ja) ジグザグミシンの情報表示装置
JP2650380B2 (ja) ミシンの情報表示装置
JPH01129882A (ja) ミシンの情報表示装置
JP2650279B2 (ja) ミシンの情報表示装置
JP4397063B2 (ja) ボタン孔かがり縫いミシン
JP2001276452A (ja) ミシンの情報表示装置
JP3614970B2 (ja) オーバロックミシン
JP3614971B2 (ja) オーバロックミシン
JP4198256B2 (ja) ボタン孔かがり縫いミシン
JPH1057647A (ja) オーバロックミシン