JPH11261420A - ディジタル/アナログ変換器 - Google Patents

ディジタル/アナログ変換器

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JPH11261420A
JPH11261420A JP6290598A JP6290598A JPH11261420A JP H11261420 A JPH11261420 A JP H11261420A JP 6290598 A JP6290598 A JP 6290598A JP 6290598 A JP6290598 A JP 6290598A JP H11261420 A JPH11261420 A JP H11261420A
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JP
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digital
analog converter
resistor
node
potential
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JP6290598A
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English (en)
Inventor
Koji Mochizuki
浩二 望月
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部負荷の直接駆動が可能で、回路面積と消
費電流の増加を抑えながら多ビット化が可能な、高精度
の電流加算型ディジタル/アナログ変換器を提供する。 【解決手段】 オペアンプ27が外部負荷を直接駆動す
る。また第1のノード23aと接地電位24との間に接
続された負荷抵抗が、抵抗値の等しい2個の抵抗器25
a,25bを直列接続した直列抵抗体で構成され、ディ
ジタル入力値の最下位ビットD1によって切り換え制御
されるスイッチ21aが定電流源ブロック20のうち1
個の定電流源を接続点26又は接地電位に接続する。第
1のノード23aはオペアンプ27の反転入力端子と出
力抵抗28に接続され、各定電流源の接続制御に応じて
アナログ出力端子29の電圧が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル/アナロ
グ変換器、特に、PCM放送受信装置、DVD再生装置
などのオーディオ機器、又はQPSK変調器、CDMA
変調器などの通信機器に使用される半導体集積回路化さ
れたディジタル/アナログ変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル/アナログ変換器の中
で、特開昭62−14526号公報に開示されている、
抵抗による電圧分圧回路を用いたディジタル/アナログ
変換器の例を図3に示す。図3において、30は基準電
圧、31aから31iまではスイッチ、32はデコーダ
回路、33はアナログ出力端子、34は接地電位、35
aから35dまでは抵抗器を示す。抵抗による電圧分圧
回路を用いた構成は一般に抵抗分圧型もしくは電圧ポテ
ンショメータ型と呼ばれ、最も基本的な構造のディジタ
ル/アナログ変換器である。
【0003】図3の回路構成を例にとって動作を説明す
る。図3において、基準電圧30の電圧をV、抵抗器3
5aから35dまでの抵抗値を全てRとする。スイッチ
31a及び31dを閉じた場合、接続点36a、36
b、36cの電位はそれぞれ、基準電圧30の電圧Vの
3/4、1/2、1/4となる。また、スイッチ31b
及び31dを閉じた場合、接続点36aの電位は基準電
圧30の電圧Vに等しくなり、接続点36b、36cの
電位はそれぞれ基準電圧30の電圧Vの2/3、1/3
となる。したがって、図3の回路構成では4つの大きさ
の等しい抵抗器を用いて、0Vを含む7通りの電圧を出
力することができる。
【0004】このような抵抗分圧型ディジタル/アナロ
グ変換器の高精度化や省面積化に関する発明は、他にも
特開平4−358418号公報、特開平8−33096
9号公報等に開示されている。
【0005】しかし、基準電圧を抵抗器で分圧して出力
電圧を得る回路構成の場合には、出力端子の寄生容量に
対する充放電が、基準電圧から出力端子までの抵抗値
R、寄生容量C、及び時間tによって算出される値(1
−exp(−t/RC))に比例して受動的に行われる
ために高速化が困難である。また高精度化のためには多
数の抵抗器が必要となるが、製造段階で抵抗値がばらつ
くために高精度化も困難である。
【0006】このような抵抗分圧型の欠点を補う回路構
成として、能動素子である定電流源を用いた電流加算型
と呼ばれるディジタル/アナログ変換器がある。この回
路構成を図4に示す。この図において、40は複数の定
電流源で構成される電流源ブロック、41は複数のスイ
ッチで構成されるスイッチ回路、42はディジタル入力
値をスイッチ制御信号に変換するデコーダー回路、43
はアナログ出力端子、44は接地電位、45は抵抗器を
示す。このような構成の電流加算型ディジタル/アナロ
グ変換器に対する関心は、近年のデジタル信号処理技術
の進歩に伴い年々高まっている。例えば、特開平5−2
59915号公報又は特許第2512106号に、電流
加算型ディジタル/アナログ変換器の精度の改良方法に
関する発明が開示されている。
【0007】10ビットのディジタル/アナログ変換器
を例にとって説明を進める。図4において、電流源ブロ
ック40は互いに電流値の等しい1023個の定電流源
で構成する。またスイッチ回路41は1023個のスイ
ッチで構成する。デコーダー回路42は、ディジタル入
力値に等しい数の定電流源をアナログ出力端子43に接
続し、それ以外の定電流源を接地電位44に接続するよ
うにスイッチ回路41を制御する。
【0008】1つの定電流源の電流値をI、抵抗器45
の抵抗値をR、ディジタル入力値をnとすると、アナロ
グ出力端子43に現れる出力電圧はnIRで表される。
電流源ブロック40は1023個の電流源で構成されて
いるので、nは0から1023の範囲で変化させること
ができる。したがって、1024段階の電圧を出力する
ことができる10ビットのディジタル/アナログ変換器
を実現できる。
【0009】このように、図4に示した従来の回路構成
によれば、(2のn乗−1)組の定電流源及びスイッチ
と1個の抵抗器を用いてnビットの電流加算型ディジタ
ル/アナログ変換器を実現することができる。
【0010】かかる電流加算型ディジタル/アナログ変
換器の出力精度は電流源ブロック40を構成する定電流
源相互の比精度で決まり、この比精度を上げることによ
って容易に高精度のディジタル/アナログ変換器が実現
される。また電流源ブロック40は1023個の同一の
定電流源で構成され、スイッチ回路41は1023個の
同一のスイッチで構成されるので、このディジタル/ア
ナログ変換器はLSI化に適している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
構成で11ビットのディジタル/アナログ変換器を構成
するには2047組の定電流源及びスイッチが必要であ
り、更に12ビットのディジタル/アナログ変換器を構
成するには4095組の定電流源及びスイッチが必要と
なる。
【0012】このように従来の電流加算型ディジタル/
アナログ変換器では、ディジタル入力値のビット数が1
増加する毎に2倍の個数のスイッチと定電流源が必要と
なる。したがって、多ビットのディジタル/アナログ変
換器になると回路面積が非常に大きくなり、小面積化が
困難である。また定電流源の数が多くなるほど、素子の
加工精度に起因する定電流源相互間の電流ばらつきが大
きくなるため、高精度化も困難である。
【0013】また図3及び図4の構成では、アナログ出
力端子から外部負荷への電流の入出力がある場合、この
電流がアナログ出力端子からディジタル/アナログ変換
器内の抵抗器に作用するため、出力電圧に誤差が生じ
る。
【0014】このため、従来構成のディジタル/アナロ
グ変換器では外部負荷を直接駆動することができない。
本発明は上記のような従来の電流加算型ディジタル/ア
ナログ変換器の問題点を解決するために為されたもので
あって、ビット数の増加に伴うスイッチ及び定電流源の
個数の増加を抑え、小面積化と高精度化を共に実現し、
外部負荷を直接駆動することができるディジタル/アナ
ログ変換器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
/アナログ変換器は、第1のノードと第1の基準電位と
の間に接続された負荷抵抗に対して、複数の電流源から
個別のスイッチを介して選択的に電流を供給することに
より所望ステップ数の出力電圧を得る電流加算型ディジ
タル/アナログ変換器において、負荷抵抗を、複数の抵
抗器が直列接続された直列抵抗体で構成し、複数の電流
源の一部又は全部を、第1のノード、第1の基準電位、
直列抵抗体の内部接続点の3つ以上のノードのうち何れ
か1つに選択的に接続するようにスイッチを構成し、更
に第1のノードは、アナログバッファの入力端子、又は
正転入力端子が第1の基準電位に接続され抵抗器が反転
入力端子と出力端子の間に接続されたオペアンプの反転
入力端子に入力されたことを特徴とする。なお負荷抵抗
が接続される所定の電位としては、接地電位、電源電
位、又は第2の基準電位が好ましい。特定の電位を有し
ていれば同等の効果が見込めるため、限定する必要がな
いからである。
【0016】かかる構成により、スイッチと電流源の数
の増加を抑えながら、ビット数すなわち出力電圧のステ
ップ数を増加させることが可能となるので、回路の小面
積化と高精度化を同時に実現することができる。また、
外部負荷の駆動をアナログバッファ又はオペアンプで行
なうので、外部負荷への電流の入出力による出力電圧誤
差が生じないという効果も生じる。
【0017】具体的な構成として、ディジタル入力値の
うちの上位ビットによって切り換え制御されるスイッチ
は対応する電流源を第1のノード又は第1の基準電位に
接続し、ディジタル入力値のうちの下位ビットによって
切り換え制御されるスイッチは対応する電流源を直列抵
抗体の内部接続点又は所定の電位に接続することが好ま
しい。スイッチと電流源の数の増加を抑えながら、ビッ
ト数すなわち出力電圧のステップ数を増加させるためで
ある。
【0018】また、電流源を全て電流値の等しい定電流
源で構成することが好ましい。出力電圧の1LSB(L
east Significant Bit 最小有効ビ
ット)あたりの分解能を一定値にするためである。さら
に、直列抵抗体を抵抗値の等しい2又は4個の抵抗器で
構成することが好ましい。(2のn乗+1)個の定電流
源で(2の(n+1)乗+1)ステップのアナログ出力
電圧、又は(2の(n+2)乗+1)ステップのアナロ
グ出力電圧を得るためである。さらに、直列抵抗体の内
部接続点に選択的に接続される電流源の個数が、1つの
接続点につき1つであることが好ましい。ビット単位に
対応して選択することが可能だからである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1に本発明の実施の形態1における
電流加算型ディジタル/アナログ変換器の回路構成を示
す。この構成では第1のノードはアナログバッファの入
力端子に接続され、また直列抵抗体は抵抗値の等しい2
個の抵抗器で構成されており、ディジタル入力値のうち
下位1ビットによって切り替え制御されるスイッチが1
つの定電流源を直列抵抗体の接続点または電源電位に接
続する。
【0020】図1において10は(2のn乗+1)個の
定電流源で構成された定電流源ブロック、D1はディジ
タル入力値の下位1ビット、D2からDxまではディジ
タル入力値の上位ビット、11aはディジタル入力値の
下位1ビットを入力するスイッチ、11bは(2のn
乗)個のスイッチで構成されたスイッチ回路、12はデ
ィジタル入力値の上位ビットをスイッチ制御信号に変換
するデコーダ回路、13はアナログバッファの入力端子
に接続された第1のノード、14は接地電位、15a,
15bは抵抗値の等しい抵抗器、16は抵抗器15a及
び15bの接続点、17は電源電位、18はアナログバ
ッファ、19はアナログ出力端子である。
【0021】図1のディジタル/アナログ変換器は、電
流源ブロック10を構成する定電流源を、第1のノード
13、接続点16、電源電位17の3つのノードのうち
何れか1つにそれぞれ接続する構成を持つ。具体的に
は、1つの定電流源をスイッチ11aによる制御で電源
電位17または接続点16に接続し、それ以外の定電流
源をスイッチ11bの制御により、アナログ出力端子1
3または電源電位17にそれぞれ接続する。
【0022】電流源ブロック10を構成する定電流源1
つ当たりの電流値をI、抵抗器15a,15bの抵抗値
をそれぞれRとする。まずディジタル入力値の全ビット
が0のとき、全ての定電流源は電源電位17に接続され
るため、第1のノード13及びアナログ出力端子19に
表れる出力電圧は電源電圧に等しい。
【0023】つぎにディジタル入力値の最下位ビットD
1のみが1になると、1個の定電流源がスイッチ回路1
1aによって接続点16に接続され、それ以外の定電流
源は電源電位17に接続されたままである。従って、ア
ナログ出力端子13に表れる出力電圧は(電源電位−I
R)となる。表1に、上記の各スイッチの状態及び出力
電圧を示す。
【0024】
【表1】
【0025】また、第1のノード13及びアナログ出力
端子19に表れる出力電圧は、(2のn乗)個の定電流
源が第1のノード13に接続され、1個の定電流源がス
イッチ回路11aによって接続点16に接続された場合
に最小となり、その最小出力電圧は(電源電位−(2の
(n+1)乗+1)IR)となる。つまり図1の回路構
成で出力できる出力電圧の幅は(2の(n+1)乗+
1)IRとなる。
【0026】出力電圧のステップ数は出力電圧の幅を分
解能で割った商に等しいから、図1の回路構成によれ
ば、(2のn乗+1)個の定電流源で(2の(n+1)
乗+1)ステップのアナログ出力電圧を得ることができ
る。
【0027】以上のように、本実施形態によれば、(n
+1)ビット精度の出力を有するディジタル/アナログ
変換器が、2個の抵抗器と1個のアナログバッファ、及
び従来の構成の1/2の個数の定電流源で実現できる。
その結果、従来の構成に比べて小面積のディジタル/ア
ナログ変換器を得ることができる。
【0028】また図1のディジタル/アナログ変換器の
出力精度は電流源ブロック10を構成する定電流源相互
の電流値の比精度及び直列抵抗体を構成する2個の抵抗
器15a,15bの抵抗値の比精度で決まるが、電流値
の比精度については従来の電流加算型ディジタル/アナ
ログ変換器よりも少ない個数の定電流源で同じビット精
度のディジタル/アナログ変換器が実現できるため素子
の加工精度に起因する定電流源相互間の電流ばらつきを
小さくし易い。また抵抗値の比精度についても、集積回
路内での方向や形状を統一し、又は集中して配置すると
いった方法により比精度を上げることができる。このよ
うにして高精度のD/A変換器を実現することができ
る。
【0029】更に、電流源ブロック10は(2のn乗)
個の同一の定電流源で構成し、スイッチ回路11は(2
のn乗)個の同一のスイッチで構成し、抵抗器15a,
15bは2個の同一の抵抗器で構成するので、集積回路
化に適している。
【0030】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2における電流加算型ディジタル/アナログ変換器
の回路構成を示す。この構成では、第1のノードは正転
入力端子が基準電位に接続され抵抗器が反転入力端子と
出力端子の間に接続されたオペアンプの反転入力端子に
接続され、また直列抵抗体は抵抗値の等しい2個の抵抗
器で構成されており、ディジタル入力値のうちの下位1
ビットによって切り換え制御されるスイッチが1つの定
電流源を直列抵抗体の接続点又は接地側端部に接続す
る。
【0031】図2において、20は(2のn乗+1)個
の定電流源で構成された電流源ブロック、D1はディジ
タル入力値の下位1ビット、D2からDxまではディジ
タル入力値の上位ビット、21aはディジタル入力値の
下位1ビットを入力するスイッチ、21bは(2のn
乗)個のスイッチで構成されたスイッチ回路、22はデ
ィジタル入力値の上位ビットをスイッチ制御信号に変換
するデコーダー回路、23aはオペアンプの反転入力端
子に接続された第1のノード、23bはオペアンプの正
転入力端子、24は接地電位、25a,25bは抵抗値
の等しい第1及び第2の抵抗器、26は抵抗器25a,
25bの接続点、27はオペアンプ、28は第3の抵抗
器、29はアナログ出力端子である。
【0032】図2のディジタル/アナログ変換器は、電
流源ブロック20を構成する定電流源を、第1のノード
23a、接地電位24、接続点26の3つのノードのう
ち何れか1つにそれぞれ接続する構成を持つ。具体的に
は、1つの定電流源をスイッチ21aによる制御で接地
電位22又は接続点26に接続し、それ以外の定電流源
をスイッチ回路21bの制御により、第1のノード23
a又は接地電位24にそれぞれ接続する。
【0033】電流源ブロック20を構成する定電流源1
つ当たりの電流値をI、オペアンプの正転入力端子23
bに入力する基準電位の電圧をVr、第1の抵抗器25
a及び第2の抵抗器25bの抵抗値をそれぞれRとし、
第3の抵抗器28の抵抗値を2Rとする。
【0034】まずディジタル入力値の全ビットが0のと
き、全ての定電流源は接地電位24に接続される。従っ
てオペアンプ27が無い場合には、第1のノード23a
の電圧は0である。
【0035】オペアンプ27は第1のノード23aの電
圧がオペアンプの正転入力端子23bの電圧Vrと等し
くなるようアナログ出力端子29の電位を変化させる。
また第1のノード23aの電圧は第1のノード23aか
ら接地電位24までの抵抗器に電流が流れることによっ
てVrになるが、第2の抵抗器25b及び第1の抵抗器
25aの大きさは共にRであるので、第1のノード23
aから接地電位24までの抵抗値は(2R)となる。
【0036】よって、アナログ出力端子29から第3の
抵抗器28を通って第1のノード23aに流れ込む電流
の大きさは、第1のノード23aから接地電位24まで
の電流と同じく(Vr/2R)となり、この電流によっ
て第3の抵抗器28に表われる電位差はVrとなる。こ
のためアナログ出力端子29の電圧は、第1のノード2
3aの電圧Vrと第3の抵抗器28に表われる電位差の
和(2Vr)となる。
【0037】つぎにディジタル入力値の最下位ビットD
1のみが1になると、1個の定電流源がスイッチ回路2
1aによって接続点26に接続され、それ以外の定電流
源は全て接地電位24に接続されたままである。従っ
て、オペアンプ27が無い場合には、接続点26及び第
1のノード23aの電圧は(IR)である。
【0038】オペアンプ27は第1のノード23aの電
圧がオペアンプの正転入力端子23bの電圧Vrと等し
くなるようアナログ出力端子29の電位を変化させる。
よって、オペアンプを接続することにより発生する、ア
ナログ出力端子29から第3の抵抗器28及び第2の抵
抗器25b及び第1の抵抗器25aを通って接地電位2
4に流れ込む電流の大きさは、23aで発生する電位差
(Vr−IR)と接地電位24までの負荷抵抗値の総和
(2R)から(Vr/2R−0.5I)と算出され、接
続点26から第1の抵抗器25aを通って接地電位24
に流れる電流の総和は、定電流Iとアナログ出力端子2
9から第3の抵抗器28及び第2の抵抗器25b及び第
1の抵抗器25aを通って接地電位24に流れ込む電流
の大きさ(Vr/2R−0.5I)との和となり(Vr
/2R+0.5I)と算出される。したがって、第3の
抵抗器28に表われる電位差は、第3の抵抗器28上を
流れる電流の大きさがアナログ出力端子29から第3の
抵抗器28及び第2の抵抗器25b及び第1の抵抗器2
5aを通って接地電位24に流れ込む電流の大きさ(V
r/2R−0.5I)と等しいことから、第3の抵抗器
28の抵抗値(2R)との積で(Vr−IR)と算出さ
れる。
【0039】このためアナログ出力端子29の電圧は、
第1のノード23aの電圧Vrと第3の抵抗器28に表
われる電位差の和(2Vr−IR)となる。したがっ
て、図2の構成で出力できる電圧の1LSB(Leas
t Significant Bit 最小有効ビット)
あたりの分解能はIRとなる。表2に、上記の各スイッ
チの状態及び出力電圧を示す。
【0040】
【表2】
【0041】オペアンプ27が無い場合、(2のn乗)
個の定電流源が第1のノード23aに接続され、1個の
定電流源がスイッチ21aによって接続点26に接続さ
れた場合に第1のノード23aの出力電圧は最大値{2
の(n+1)乗+1}IRとなる。しかしオペアンプ2
7は第1のノード23aの電圧がオペアンプの正転入力
端子23bの電圧Vrと等しくなるようアナログ出力端
子29の電位を変化させるため、アナログ出力端子29
から第3の抵抗器28を通って第1のノード23aに流
れ込む電流の大きさは{Vr/2R−(2のn乗+0.
5)I}となり、第3の抵抗器28に表われる電位差は
[Vr−{2の(n+1)乗+1}IR]となる。
【0042】このためアナログ出力端子29の電圧は、
第1のノード23aの電圧Vrと第3の抵抗器28に表
われる電位差の和[2Vr−{2の(n+1)乗+1}
IR]となる。
【0043】出力電圧のステップ数は出力電圧範囲を分
解能で割った商に等しい。図2の回路構成によれば、出
力電圧範囲は(2Vr)から[2Vr−{2の(n+
1)乗+1}IR]までの[{2の(n+1)乗+1}
IR]であり、分解能はIRである。よって、(2のn
乗+1)個の定電流源で{2の(n+1)乗+1}ステ
ップのアナログ出力電圧を得ることができる。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、
(n+1)ビット精度の出力を有するディジタル/アナ
ログ変換器が、3個の抵抗器と1個のオペアンプ、及び
従来の構成の1/2の個数の定電流源で実現できる。そ
の結果、従来の構成に比べて小面積のディジタル/アナ
ログ変換器を得ることが出来る。また出力精度について
も第1の実施形態で説明した理由により同様に向上する
ことができるので、高精度のディジタル/アナログ変換
器が実現される。
【0045】なお、上記の各実施形態では主に2個の抵
抗器を用いて直列抵抗体を構成しているが、抵抗器の数
はこれに限らず、ディジタル/アナログ変換器の用途等
に応じて種々変更可能である。
【0046】また、上記の各実施形態では、負荷抵抗が
出力端子と接地電位又は電源電位(第1の基準電位)と
の間に接続されているが、負荷抵抗の接続先(第1の基
準電位)はこれらに限らず、特定の電圧を有する基準電
位等、用途に応じて種々変更可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の定電流源を用いた電流加算型ディジタル/アナロ
グ変換器において、第1のノードと第1の基準電位との
間に複数の抵抗器を直列接続した直列抵抗体を接続し、
直列抵抗体のそれぞれの接続点に接続する定電流源の数
を制御することにより、定電流源の増加を抑えながら出
力電圧のステップ数を増加させ、小面積化、高精度化を
実現することができる。また、第1のノードをアナログ
バッファの入力端子、又は正転入力端子が第1の基準電
位に接続され抵抗器が反転入力端子と出力端子の間に接
続されたオペアンプの反転入力端子に入力することによ
り、外部負荷への電流の入出力による出力電圧誤差が生
じないディジタル/アナログ変換器を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるディジタル/
アナログ変換器を示す回路図
【図2】 本発明の実施の形態2におけるディジタル/
アナログ変換器を示す回路図
【図3】 従来の抵抗分圧型ディジタル/アナログ変換
器を示す回路図
【図4】 従来の電流加算型ディジタル/アナログ変換
器を示す回路図
【符号の説明】
10,20 電流源ブロック 11b,21b スイッチ回路 11a,21a スイッチ 12,22 デコーダー回路 13,23a 第1のノード 19,29 アナログ出力端子 14,24 接地電位 15a,15b,25a,25b,28 抵抗器 16,26 接続点 17 電源電位 18 アナログバッファ 23b オペアンプの正転入力端子 27 オペアンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のノードと第1の基準電位との間に
    接続された負荷抵抗に対して、複数の電流源から個別の
    スイッチを介して選択的に定電流を供給することにより
    所望ステップ数の出力電圧を得る電流加算型ディジタル
    /アナログ変換器において、 前記負荷抵抗を、複数の抵抗器が直列接続された直列抵
    抗体で構成し、前記複数の電流源の一部又は全部を前記
    直列抵抗体の内部接続点に選択的に接続するように前記
    スイッチを構成したことを特徴とするディジタル/アナ
    ログ変換器。
  2. 【請求項2】 前記複数の電流源の個々の接続先を、前
    記第1のノード、もしくは前記第1の基準電位、もしく
    は前記直列抵抗体の内部接続点の3つ以上のノードのう
    ちの何れかに選択的に接続することを特徴とする請求項
    1記載のディジタル/アナログ変換器。
  3. 【請求項3】 前記第1のノードがバッファ回路の入力
    端子に接続され、前記バッファ回路の出力端子をアナロ
    グ出力とすることを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル/アナログ変換器。
  4. 【請求項4】 前記第1のノードが演算増幅器の反転入
    力端子に接続され、第2の基準電位が前記演算増幅器の
    正転入力端子に接続され、前記演算増幅器の反転入力端
    子と出力端子が前記直列抵抗体とは別の抵抗器によって
    接続され、前記演算増幅器の出力端子をアナログ出力と
    することを特徴とする請求項1記載のディジタル/アナ
    ログ変換器。
  5. 【請求項5】 ディジタル入力値のうちの上位ビットに
    よって切り換え制御されるスイッチは対応する電流源を
    第1のノード又は第1の基準電位に接続し、ディジタル
    入力値のうちの下位ビットによって切り換え制御される
    スイッチは対応する電流源を前記直列抵抗体の内部接続
    点又は所定の電位に接続する請求項1記載のディジタル
    /アナログ変換器。
  6. 【請求項6】 前記複数の電流源の値が全て等しいこと
    を特徴とする請求項1記載のディジタル/アナログ変換
    器。
  7. 【請求項7】 前記直列抵抗体が抵抗値の等しい2又は
    4個の抵抗器で構成されている請求項1記載のディジタ
    ル/アナログ変換器。
  8. 【請求項8】 前記負荷抵抗が接続される所定の電位が
    電源電位である請求項1記載のディジタル/アナログ変
    換器。
  9. 【請求項9】 前記負荷抵抗が接続される所定の電位が
    接地電位である請求項1記載のディジタル/アナログ変
    換器。
  10. 【請求項10】 前記負荷抵抗が接続される所定の電位
    が第2の基準電位である請求項1記載のディジタル/ア
    ナログ変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011022487A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Toshiba Tec Corp 電子機器
US8587707B2 (en) 2009-08-28 2013-11-19 Sony Corporation DA converter and solid-state imaging device that provides reduced power consumption

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