JPH1125959A - 電池の製造方法及び電池製造装置 - Google Patents
電池の製造方法及び電池製造装置Info
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- JPH1125959A JPH1125959A JP10094884A JP9488498A JPH1125959A JP H1125959 A JPH1125959 A JP H1125959A JP 10094884 A JP10094884 A JP 10094884A JP 9488498 A JP9488498 A JP 9488498A JP H1125959 A JPH1125959 A JP H1125959A
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- roll
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠部を
有して塗布する作業を迅速に行うことを可能とし、生産
性良好に電極を形成することを可能とする。 【解決手段】 電極活物質を含む塗液を集電体である基
材1上に間欠部を有して塗布して電極を形成する際に、
間欠部を研磨してこの間欠部に被着した電極活物質を除
去する。このとき、側面20aが研磨部となされる円筒
状のクリーナーロール20の側面20aを間欠部に接触
させて間欠部の研磨を行うことが好ましい。また、基材
1を走行させ、この上でクリーナーロール20を軸方向
に回転させ、間欠部において基材1の線速よりもクリー
ナーロール20の回転方向の線速を大とすることが好ま
しい。
有して塗布する作業を迅速に行うことを可能とし、生産
性良好に電極を形成することを可能とする。 【解決手段】 電極活物質を含む塗液を集電体である基
材1上に間欠部を有して塗布して電極を形成する際に、
間欠部を研磨してこの間欠部に被着した電極活物質を除
去する。このとき、側面20aが研磨部となされる円筒
状のクリーナーロール20の側面20aを間欠部に接触
させて間欠部の研磨を行うことが好ましい。また、基材
1を走行させ、この上でクリーナーロール20を軸方向
に回転させ、間欠部において基材1の線速よりもクリー
ナーロール20の回転方向の線速を大とすることが好ま
しい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の製造方法及
び電池製造装置に関し、特に電極活物質を含む塗液を集
電体上に塗布することで電極を形成する電池の製造方法
及び電池製造装置に係わるものである。
び電池製造装置に関し、特に電極活物質を含む塗液を集
電体上に塗布することで電極を形成する電池の製造方法
及び電池製造装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に非水電解質電池は、用いる非水電
解質の電気伝導度が水系電解質電池に比較して低いの
で、集電体である導電性支持体に形成される電極層の厚
みを薄くして内部抵抗値を下げる必要がある。そのため
上記非水電解質電池の円筒型電池、角型電池では電極活
物質充填量を上げるため、シート状の電極を巻回した渦
巻き式構造や、シート状の電極を積み重ねた積層構造が
採用されている。
解質の電気伝導度が水系電解質電池に比較して低いの
で、集電体である導電性支持体に形成される電極層の厚
みを薄くして内部抵抗値を下げる必要がある。そのため
上記非水電解質電池の円筒型電池、角型電池では電極活
物質充填量を上げるため、シート状の電極を巻回した渦
巻き式構造や、シート状の電極を積み重ねた積層構造が
採用されている。
【0003】図6に、非水電解質電池として一般的なリ
チウムイオン2次電池の構造を示す。この電池において
は、電極活物質であるリチウム酸化コバルトを主体とす
る電極合剤が、導電性支持体であるアルミニウム箔の表
面に所定の厚さで塗工された陽極板130と、カーボン
を主体とした電極合剤が塗工された陰極板131とが、
絶縁体からなるセパレーター132を介して積層状に巻
回されている。
チウムイオン2次電池の構造を示す。この電池において
は、電極活物質であるリチウム酸化コバルトを主体とす
る電極合剤が、導電性支持体であるアルミニウム箔の表
面に所定の厚さで塗工された陽極板130と、カーボン
を主体とした電極合剤が塗工された陰極板131とが、
絶縁体からなるセパレーター132を介して積層状に巻
回されている。
【0004】そして、陽極板130の内局端部にはアル
ミニウムからなる陽極リード133が接合されており、
この陽極リード133は電池蓋134に接合されてい
る。また、陰極板131の外周部には、ニッケルからな
る陰極リード135が接合されており、この陰極リード
135は電池缶136の底面に接続されている。
ミニウムからなる陽極リード133が接合されており、
この陽極リード133は電池蓋134に接合されてい
る。また、陰極板131の外周部には、ニッケルからな
る陰極リード135が接合されており、この陰極リード
135は電池缶136の底面に接続されている。
【0005】ところで、このような陽極板130を製造
する場合には、長い帯状に連続的に製造し、これを所定
の長さに切って、個々の陽極板130を製造するように
している。上記陽極板130においては、前述のように
内局端部に陽極リード133を接合する必要があり、上
述のように長い帯状に連続して製造する場合には、電極
合剤を塗工した塗工部分と陽極リード133を接合する
ために電極合剤を塗工していない未塗工部分とを、順次
に形成する必要がある。
する場合には、長い帯状に連続的に製造し、これを所定
の長さに切って、個々の陽極板130を製造するように
している。上記陽極板130においては、前述のように
内局端部に陽極リード133を接合する必要があり、上
述のように長い帯状に連続して製造する場合には、電極
合剤を塗工した塗工部分と陽極リード133を接合する
ために電極合剤を塗工していない未塗工部分とを、順次
に形成する必要がある。
【0006】一方の陰極板131においても同様であ
り、これを製造する場合には、長い帯状に連続的に製造
し、これを所定の長さに切って個々の陰極板131を製
造するようにしている。上記陰極板131においても前
述のように外周部に陰極リード135を接合する必要が
あり、上述のように長い帯状に連続して製造する場合に
は、電極合剤を塗工した塗工部分と陰極リード135を
接合するために電極合剤を塗工していない未塗工部分と
を、順次に形成する必要がある。
り、これを製造する場合には、長い帯状に連続的に製造
し、これを所定の長さに切って個々の陰極板131を製
造するようにしている。上記陰極板131においても前
述のように外周部に陰極リード135を接合する必要が
あり、上述のように長い帯状に連続して製造する場合に
は、電極合剤を塗工した塗工部分と陰極リード135を
接合するために電極合剤を塗工していない未塗工部分と
を、順次に形成する必要がある。
【0007】そこで、上記陽極板130及び陰極板13
1を製造する方法としては、従来より、長尺の集電体で
あり、導電性支持体である基材の未塗工部分となるべき
部分に予めマスキングを施しておき、これを走行させな
がら、塗工を行って塗工部分と未塗工部分を交互に形成
する方法、長尺の基材上の全領域に塗工を行った後、未
塗工部分とすべき部分を削り取って塗工部分と未塗工部
分を交互に形成する方法が挙げられる。
1を製造する方法としては、従来より、長尺の集電体で
あり、導電性支持体である基材の未塗工部分となるべき
部分に予めマスキングを施しておき、これを走行させな
がら、塗工を行って塗工部分と未塗工部分を交互に形成
する方法、長尺の基材上の全領域に塗工を行った後、未
塗工部分とすべき部分を削り取って塗工部分と未塗工部
分を交互に形成する方法が挙げられる。
【0008】このように、予めマスキングを施すか、塗
工後に未塗工部分とすべき部分を削り取るといった場合
の塗工方式としては、第1の方法として特開平4−28
2558号公報に示されるような電極活物質を含む塗液
を基材の両側に押し出し成形する方法、第2の方法とし
て特開昭63−114058号公報や特開平3−439
58号公報に示されるような引き上げ方式、第3の方法
として特開平1−267953号公報や特開平1−19
4265号公報に示されるような引き下げ方式が提案さ
れている。
工後に未塗工部分とすべき部分を削り取るといった場合
の塗工方式としては、第1の方法として特開平4−28
2558号公報に示されるような電極活物質を含む塗液
を基材の両側に押し出し成形する方法、第2の方法とし
て特開昭63−114058号公報や特開平3−439
58号公報に示されるような引き上げ方式、第3の方法
として特開平1−267953号公報や特開平1−19
4265号公報に示されるような引き下げ方式が提案さ
れている。
【0009】また、上記のような塗工方式としては、第
4の方法として、複数の回転するロールを組み合わせ
て、そのロールギャップを電極活物質を含む塗液が通過
することによりロールギャップ内を走行する基材に塗工
が行われるロールコーティング方式も挙げられる。この
ようなロールコーティング方式としては、3本リバース
ロール方式、リバースグラビア方式、ダイレクトグラビ
ア方式などが挙げられる。
4の方法として、複数の回転するロールを組み合わせ
て、そのロールギャップを電極活物質を含む塗液が通過
することによりロールギャップ内を走行する基材に塗工
が行われるロールコーティング方式も挙げられる。この
ようなロールコーティング方式としては、3本リバース
ロール方式、リバースグラビア方式、ダイレクトグラビ
ア方式などが挙げられる。
【0010】さらに、上記のような塗工方式としては、
第5の方法として、特開平1−184069号公報や特
開平1−194265号公報、特開平4−242071
号公報に示されるような基材に対し、適当な隙間をもっ
てドクターブレードを配置し、電極活物質を含む塗液を
このドクターブレード前面に貯え、走行する基材に対し
適量の電極合剤塗液が層状に引き出されることにより基
材に塗工が行われる方式も挙げられる。
第5の方法として、特開平1−184069号公報や特
開平1−194265号公報、特開平4−242071
号公報に示されるような基材に対し、適当な隙間をもっ
てドクターブレードを配置し、電極活物質を含む塗液を
このドクターブレード前面に貯え、走行する基材に対し
適量の電極合剤塗液が層状に引き出されることにより基
材に塗工が行われる方式も挙げられる。
【0011】さらにまた、上記のような塗工方式として
は、第6の方法として、特開平7−65816号公報に
示されるような、基材に対し、エクストリュージョンダ
イを用いて塗工を行う方式が提案されている。
は、第6の方法として、特開平7−65816号公報に
示されるような、基材に対し、エクストリュージョンダ
イを用いて塗工を行う方式が提案されている。
【0012】一方、上述のように予めマスキングを施し
たり、塗工後に不要な部分を削ったりする方法とは異な
り、塗工時から未塗工部分と塗工部分を順次に形成する
方法も挙げられている。このような方法としては、特開
平1−184069号公報に示されるようなドクターブ
レードと塗液滞留部を有するシャッターを組み合わせた
塗工部を走行する基材上に配置する間欠塗布方式が提案
されている。この方式では、固定されたドクターブレー
ドと、走行する基材との隙間を変化させることにより塗
工厚みの調整を行い、ドクターブレードに塗液を供給す
るための塗液滞留部を有するシャッターを開閉すること
により塗工部分と未塗工部分を交互に形成する。
たり、塗工後に不要な部分を削ったりする方法とは異な
り、塗工時から未塗工部分と塗工部分を順次に形成する
方法も挙げられている。このような方法としては、特開
平1−184069号公報に示されるようなドクターブ
レードと塗液滞留部を有するシャッターを組み合わせた
塗工部を走行する基材上に配置する間欠塗布方式が提案
されている。この方式では、固定されたドクターブレー
ドと、走行する基材との隙間を変化させることにより塗
工厚みの調整を行い、ドクターブレードに塗液を供給す
るための塗液滞留部を有するシャッターを開閉すること
により塗工部分と未塗工部分を交互に形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな各塗工方式は、以下に示すような不都合を有する。
うな各塗工方式は、以下に示すような不都合を有する。
【0014】すなわち、第1,第2及び第3の方法にお
いては、両面同時に塗工できるので効率は良いが、基材
を両電極合剤塗液の中央に位置させることが難しく、厚
さの均一な薄い電極板を製造することが困難である。
いては、両面同時に塗工できるので効率は良いが、基材
を両電極合剤塗液の中央に位置させることが難しく、厚
さの均一な薄い電極板を製造することが困難である。
【0015】さらに、第4の方法においては、所望の電
極厚さに対し、適当な電極合剤となる塗液の粘弾性挙動
と表面張力の関係からリッピング(畝化現象)と呼ばれ
る塗膜欠陥が発生しやすく、また塗液がコーティングロ
ール間でアプリケーション、レベリングしたり、転写さ
れる際の塗液の飛散、乾燥による粘弾性挙動の不安定が
発生し、また塗液の戻り循環供給経路において、塗液が
大気中に暴露されることによる塗液中の揮発成分の変化
等により、安定した塗工を長時間維持するのが困難であ
る。
極厚さに対し、適当な電極合剤となる塗液の粘弾性挙動
と表面張力の関係からリッピング(畝化現象)と呼ばれ
る塗膜欠陥が発生しやすく、また塗液がコーティングロ
ール間でアプリケーション、レベリングしたり、転写さ
れる際の塗液の飛散、乾燥による粘弾性挙動の不安定が
発生し、また塗液の戻り循環供給経路において、塗液が
大気中に暴露されることによる塗液中の揮発成分の変化
等により、安定した塗工を長時間維持するのが困難であ
る。
【0016】また、第5の方法は、塗工が単純で、極め
て効率良く電池電極を得ることができるが、塗工を停止
させたりする場合、ドクターブレードに貯えられた塗液
がなくなるのを待たなければならないという不都合があ
る。
て効率良く電池電極を得ることができるが、塗工を停止
させたりする場合、ドクターブレードに貯えられた塗液
がなくなるのを待たなければならないという不都合があ
る。
【0017】さらに、第6の方法においては、エクスト
リュージョンダイに供給する塗液の供給圧力を加減する
ことにより、上述の第5の方法では不可能であった任意
の場所での塗工停止が可能となる。しかしながら、この
方法では、塗液の粘弾性挙動に塗工状態が強く左右さ
れ、特に固形分を多く含む塗液を使用する場合には動粘
性が極端に高くなり、所望の塗工厚みと塗工速度が得ら
れないといった不都合が生じる。
リュージョンダイに供給する塗液の供給圧力を加減する
ことにより、上述の第5の方法では不可能であった任意
の場所での塗工停止が可能となる。しかしながら、この
方法では、塗液の粘弾性挙動に塗工状態が強く左右さ
れ、特に固形分を多く含む塗液を使用する場合には動粘
性が極端に高くなり、所望の塗工厚みと塗工速度が得ら
れないといった不都合が生じる。
【0018】さらにまた、上述の第1〜第6の方法にお
いては、いずれも電極板に未塗工部分を形成するため
に、基材に予めマスキングを行うか、塗工後に未塗工部
分となる部分の塗液を削り取るといった作業が必要とさ
れており、電池電極製造工程に著しい手間と原材料の一
部を除去することによる無駄が発生する。
いては、いずれも電極板に未塗工部分を形成するため
に、基材に予めマスキングを行うか、塗工後に未塗工部
分となる部分の塗液を削り取るといった作業が必要とさ
れており、電池電極製造工程に著しい手間と原材料の一
部を除去することによる無駄が発生する。
【0019】これに対し、ドクターブレードと塗液滞留
部を有するシャッターを組み合わせた塗工部を走行する
基材上に配置する間欠塗布方式においては、基材に予め
マスキングを行ったり、塗工した後で未塗工部分となる
箇所の塗液を削り取る必要がなく、様々な種類の電池電
極の製造において製造装置本体の変更部分が少なく、極
めて高効率に所望の電池電極を得ることができる。
部を有するシャッターを組み合わせた塗工部を走行する
基材上に配置する間欠塗布方式においては、基材に予め
マスキングを行ったり、塗工した後で未塗工部分となる
箇所の塗液を削り取る必要がなく、様々な種類の電池電
極の製造において製造装置本体の変更部分が少なく、極
めて高効率に所望の電池電極を得ることができる。
【0020】そこで、この間欠塗布方式の適用が望まれ
るが、この方法によっても、依然、塗工状態が塗液の粘
弾性挙動に左右される面が少なくない。また、塗工部分
は、シャッターが開く動作により塗液が、ドクターブレ
ードと走行する基材の隙間に層状に供給されることによ
り形成されるが、塗工が終わる部分で塗液はねが発生
し、塗液の付着が生じることがある。これは、未塗工部
分であるべき箇所に電極活物質が付着していることにな
るので、この電極を用いた場合に過充電に対する電池特
性を著しく損ねる原因となり、好ましくない。なお、こ
のような現象は、基材の走行速度が高まるにつれて発生
しやすくなる。そのためこの方式においては塗工速度を
高速化することができず、生産性があまり良好ではない
という不都合が生じる。
るが、この方法によっても、依然、塗工状態が塗液の粘
弾性挙動に左右される面が少なくない。また、塗工部分
は、シャッターが開く動作により塗液が、ドクターブレ
ードと走行する基材の隙間に層状に供給されることによ
り形成されるが、塗工が終わる部分で塗液はねが発生
し、塗液の付着が生じることがある。これは、未塗工部
分であるべき箇所に電極活物質が付着していることにな
るので、この電極を用いた場合に過充電に対する電池特
性を著しく損ねる原因となり、好ましくない。なお、こ
のような現象は、基材の走行速度が高まるにつれて発生
しやすくなる。そのためこの方式においては塗工速度を
高速化することができず、生産性があまり良好ではない
という不都合が生じる。
【0021】そこで本発明は、従来の実状を鑑みて提案
されたものであり、電極活物質を含む塗液を集電体上に
間欠部を有して塗布する作業を迅速に行うことを可能と
し、生産性良好に電極を形成することを可能とする電池
の製造方法及び電池製造装置を提供することを目的とす
る。
されたものであり、電極活物質を含む塗液を集電体上に
間欠部を有して塗布する作業を迅速に行うことを可能と
し、生産性良好に電極を形成することを可能とする電池
の製造方法及び電池製造装置を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の電池の製造方法は、電極活物質を含む塗液
を集電体上に間欠部を有して塗布して電極を形成する際
に、間欠部を研磨してこの間欠部に被着した電極活物質
を除去することを特徴とするものである。
めに本発明の電池の製造方法は、電極活物質を含む塗液
を集電体上に間欠部を有して塗布して電極を形成する際
に、間欠部を研磨してこの間欠部に被着した電極活物質
を除去することを特徴とするものである。
【0023】なお、本発明の電池の製造方法において
は、側面が研磨部となされる円筒状のクリーナーロール
の上記側面を間欠部に接触させて間欠部の研磨を行うこ
とが好ましい。このクリーナーロールを形成する材料
は、通常この種のクリーナーロールに使用される材料で
あれば、特に限定されるものではない。
は、側面が研磨部となされる円筒状のクリーナーロール
の上記側面を間欠部に接触させて間欠部の研磨を行うこ
とが好ましい。このクリーナーロールを形成する材料
は、通常この種のクリーナーロールに使用される材料で
あれば、特に限定されるものではない。
【0024】また、本発明の電池製造装置は、所定の方
向に走行する集電体上に電極活物質を含む塗液を間欠部
を有して塗布する塗工部と、所定の方向に走行する集電
体の間欠部を研磨して当該間欠部に被着した電極活物質
を除去する塗液除去部とを少なくとも備えてなる電池製
造装置であって、上記塗液除去部が、側面が研磨部とな
される円筒状のクリーナーロールを少なくとも備え、所
定の方向に走行する集電体の間欠部に上記クリーナーロ
ールの側面を接触させて間欠部の研磨を行うことを特徴
とするものである。
向に走行する集電体上に電極活物質を含む塗液を間欠部
を有して塗布する塗工部と、所定の方向に走行する集電
体の間欠部を研磨して当該間欠部に被着した電極活物質
を除去する塗液除去部とを少なくとも備えてなる電池製
造装置であって、上記塗液除去部が、側面が研磨部とな
される円筒状のクリーナーロールを少なくとも備え、所
定の方向に走行する集電体の間欠部に上記クリーナーロ
ールの側面を接触させて間欠部の研磨を行うことを特徴
とするものである。
【0025】上記のように、集電体上でクリーナーロー
ルを走行させる場合、品質上の観点から塗工部分におい
ては、摩擦が少ないことが望まれる。従って、上記クリ
ーナーロールにおいては、塗工後の集電体上において、
未塗工部分である間欠部のみにおいて集電体表面に摩擦
を与え、研磨することが望まれる。
ルを走行させる場合、品質上の観点から塗工部分におい
ては、摩擦が少ないことが望まれる。従って、上記クリ
ーナーロールにおいては、塗工後の集電体上において、
未塗工部分である間欠部のみにおいて集電体表面に摩擦
を与え、研磨することが望まれる。
【0026】すなわち、本発明の電池の製造方法におい
ては、集電体を走行させ、走行する集電体上でクリーナ
ーロールを軸方向に回転させ、間欠部において集電体の
線速よりもクリーナーロールの回転方向の線速を大とす
ることが好ましい。
ては、集電体を走行させ、走行する集電体上でクリーナ
ーロールを軸方向に回転させ、間欠部において集電体の
線速よりもクリーナーロールの回転方向の線速を大とす
ることが好ましい。
【0027】また、上記本発明の電池製造装置において
も、上記クリーナーロールが軸方向に回転し、間欠部に
おいてクリーナーロールの回転方向の線速が所定の方向
に走行する集電体の線速よりも大となされることが好ま
しい。
も、上記クリーナーロールが軸方向に回転し、間欠部に
おいてクリーナーロールの回転方向の線速が所定の方向
に走行する集電体の線速よりも大となされることが好ま
しい。
【0028】このようにすれば、間欠部においては、ク
リーナーロールが集電体上を高速で走行することとな
り、間欠部に摩擦が与えられ、間欠部が研磨されること
となる。
リーナーロールが集電体上を高速で走行することとな
り、間欠部に摩擦が与えられ、間欠部が研磨されること
となる。
【0029】さらに、上記クリーナーロールにおいて、
集電体の塗工部分においては、その回転方向の線速が集
電体の線速と略同等となるようにすれば、当該塗工部分
に摩擦を与えにくくなる。
集電体の塗工部分においては、その回転方向の線速が集
電体の線速と略同等となるようにすれば、当該塗工部分
に摩擦を与えにくくなる。
【0030】このため、上記本発明の電池製造装置にお
いては、上記塗液除去部が、集電体を所定の方向に走行
させる走行手段と、所定の方向に走行する集電体上の塗
液の有無を検出する塗液検出手段と、クリーナーロール
の回転方向の線速度を制御する制御手段とを有し、上記
塗液検出手段により集電体上の塗液塗布開始部を検出
し、この検出した情報を用いて制御手段によりクリーナ
ーロールの回転方向の線速度を上記のように制御するこ
とが好ましい。
いては、上記塗液除去部が、集電体を所定の方向に走行
させる走行手段と、所定の方向に走行する集電体上の塗
液の有無を検出する塗液検出手段と、クリーナーロール
の回転方向の線速度を制御する制御手段とを有し、上記
塗液検出手段により集電体上の塗液塗布開始部を検出
し、この検出した情報を用いて制御手段によりクリーナ
ーロールの回転方向の線速度を上記のように制御するこ
とが好ましい。
【0031】また、上記本発明の電池製造装置において
は、上記塗液除去部が、集電体を所定の方向に走行させ
る走行手段と、所定の方向に走行する集電体上の塗液の
有無を検出する塗液検出手段と、所定の方向に走行する
集電体の所定の方向における線速度を検出する線速度検
出手段と、クリーナーロールの回転方向の線速度を制御
する制御手段とを有し、上記塗液検出手段により集電体
上の塗液塗布開始部を検出し、上記線速度検出手段によ
り集電体の所定の方向における線速度を検出し、この検
出した情報を用いて制御手段によりクリーナーロールの
回転方向の線速度を上記のように制御することが好まし
い。
は、上記塗液除去部が、集電体を所定の方向に走行させ
る走行手段と、所定の方向に走行する集電体上の塗液の
有無を検出する塗液検出手段と、所定の方向に走行する
集電体の所定の方向における線速度を検出する線速度検
出手段と、クリーナーロールの回転方向の線速度を制御
する制御手段とを有し、上記塗液検出手段により集電体
上の塗液塗布開始部を検出し、上記線速度検出手段によ
り集電体の所定の方向における線速度を検出し、この検
出した情報を用いて制御手段によりクリーナーロールの
回転方向の線速度を上記のように制御することが好まし
い。
【0032】なお、上記クリーナーロールにおいて、集
電体の塗工部分においては、集電体と接触させないよう
にし、間欠部である未塗工部分においてのみ接触させる
ようにすれば、塗工部分に摩擦を与えることもなく、好
ましい。
電体の塗工部分においては、集電体と接触させないよう
にし、間欠部である未塗工部分においてのみ接触させる
ようにすれば、塗工部分に摩擦を与えることもなく、好
ましい。
【0033】本発明の電池の製造方法及び電池製造装置
においては、電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠部
を有して塗布して電極を形成する際に、間欠部を研磨し
てこの間欠部に被着した電極活物質を除去するようにし
ているため、上記塗布作業を迅速に行った場合に間欠部
に電極活物質が付着しても除去されることとなり、電極
が特性を損なうことなく迅速に製造される。
においては、電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠部
を有して塗布して電極を形成する際に、間欠部を研磨し
てこの間欠部に被着した電極活物質を除去するようにし
ているため、上記塗布作業を迅速に行った場合に間欠部
に電極活物質が付着しても除去されることとなり、電極
が特性を損なうことなく迅速に製造される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、ここでは本発明の電池の製造方法を適用した本発明
の電池製造装置について説明することとする。
実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、ここでは本発明の電池の製造方法を適用した本発明
の電池製造装置について説明することとする。
【0035】本例の電池製造装置においては、図1に示
すように、例えば延伸加工されたアルミニウム箔である
シート状の集電体である基材1が、巻出し軸2に巻装さ
れており、図中矢印M1 で示すように、この巻出し軸2
から送り出されてメインロール3、アウトフィードロー
ル6上を走行した後、巻き取り軸7に巻き取られるよう
になされている。
すように、例えば延伸加工されたアルミニウム箔である
シート状の集電体である基材1が、巻出し軸2に巻装さ
れており、図中矢印M1 で示すように、この巻出し軸2
から送り出されてメインロール3、アウトフィードロー
ル6上を走行した後、巻き取り軸7に巻き取られるよう
になされている。
【0036】上記巻き出し軸2は図示しないACサーボ
モーターで駆動され、基材1を弛みなく、一定の張力と
速度で送り出すようになされている。そして、上記のよ
うにして送り出された基材1は、塗工部となるメインロ
ール3上を走行するが、この際、基材1とメインロール
3がスリップしないように基材1はメインロール3に対
してゴムロール4によって圧接されている。
モーターで駆動され、基材1を弛みなく、一定の張力と
速度で送り出すようになされている。そして、上記のよ
うにして送り出された基材1は、塗工部となるメインロ
ール3上を走行するが、この際、基材1とメインロール
3がスリップしないように基材1はメインロール3に対
してゴムロール4によって圧接されている。
【0037】そして、メインロール3上を走行する基材
1上部には、図2に示すようなドクターブレード10
と、上記ドクターブレード10に対向するようにシャッ
ター9が配されてなる塗工部11が配されている。ただ
し、図1中には上記塗工部は図示しないものとする。
1上部には、図2に示すようなドクターブレード10
と、上記ドクターブレード10に対向するようにシャッ
ター9が配されてなる塗工部11が配されている。ただ
し、図1中には上記塗工部は図示しないものとする。
【0038】このドクターブレード10は、シャッター
9への対向部側が凹部12となされる断面略コ字状の部
材であり、基材1への対向部側においてはその厚さが薄
くなされている。また、上記シャッター9はドクターブ
レード10への対向部側が凹部13となされている断面
略コ字状の部材であり、ドクターブレード10の凹部1
2内に嵌合可能な大きさとなされている。さらに、上記
シャッター9は基材1側においてドクターブレード10
に近づくように屈曲してドクターブレード10の基材1
側先端部を若干残すようにして接触可能な形状となされ
ており、その先端部においては厚さが薄くなされてい
る。
9への対向部側が凹部12となされる断面略コ字状の部
材であり、基材1への対向部側においてはその厚さが薄
くなされている。また、上記シャッター9はドクターブ
レード10への対向部側が凹部13となされている断面
略コ字状の部材であり、ドクターブレード10の凹部1
2内に嵌合可能な大きさとなされている。さらに、上記
シャッター9は基材1側においてドクターブレード10
に近づくように屈曲してドクターブレード10の基材1
側先端部を若干残すようにして接触可能な形状となされ
ており、その先端部においては厚さが薄くなされてい
る。
【0039】従って、上記塗工部11においては、ドク
ターブレード10の凹部12内にシャッター9を嵌合さ
せることにより、これらの対向部に凹部12と凹部13
により塗液滞留部14が形成されることとなる。そし
て、シャッター9が基材1側においてドクターブレード
10に近づくように屈曲していることから、上記塗液滞
留部14は基材1側において先細となされている。
ターブレード10の凹部12内にシャッター9を嵌合さ
せることにより、これらの対向部に凹部12と凹部13
により塗液滞留部14が形成されることとなる。そし
て、シャッター9が基材1側においてドクターブレード
10に近づくように屈曲していることから、上記塗液滞
留部14は基材1側において先細となされている。
【0040】さらに、この塗工部11においては、シャ
ッター9がドクターブレード10に対して図3中矢印M
2 に示す厚さ方向に可動となされており、塗液滞留部1
4の幅が可変となされている。さらにまた、シャッター
9がドクターブレード10からある程度離れると、基材
1側においてシャッター9とドクターブレード10間に
隙間が形成され、上記塗液滞留部14の基材1側が開口
され、基材1側においてシャッター9とドクターブレー
ド10を接触させれば、塗液滞留部14の基材1側は閉
口されることとなる。
ッター9がドクターブレード10に対して図3中矢印M
2 に示す厚さ方向に可動となされており、塗液滞留部1
4の幅が可変となされている。さらにまた、シャッター
9がドクターブレード10からある程度離れると、基材
1側においてシャッター9とドクターブレード10間に
隙間が形成され、上記塗液滞留部14の基材1側が開口
され、基材1側においてシャッター9とドクターブレー
ド10を接触させれば、塗液滞留部14の基材1側は閉
口されることとなる。
【0041】すなわち、この塗工部11の塗液滞留部1
4に電極活物質を含む塗液8を充填し、上記のように基
材1側においてシャッター9とドクターブレード10間
に隙間を形成するようにすると、図3に拡大して示すよ
うに、上記隙間から塗液8がドクターブレード10の基
材1側先端部の表面に供給され、この面を伝わってドク
ターブレード10の基材1への対向面と基材1間に供給
され、塗工が行われることとなる。一方、基材1側にお
いてシャッター9とドクターブレード10を接触させる
と、塗液8の供給は停止されることとなる。
4に電極活物質を含む塗液8を充填し、上記のように基
材1側においてシャッター9とドクターブレード10間
に隙間を形成するようにすると、図3に拡大して示すよ
うに、上記隙間から塗液8がドクターブレード10の基
材1側先端部の表面に供給され、この面を伝わってドク
ターブレード10の基材1への対向面と基材1間に供給
され、塗工が行われることとなる。一方、基材1側にお
いてシャッター9とドクターブレード10を接触させる
と、塗液8の供給は停止されることとなる。
【0042】従って、基材1側においてシャッター9と
ドクターブレード10間に隙間を形成した状態で図2及
び図3中に示すように上記基材1を図中矢印M3 に示す
ように走行させると、塗液8が供給され、基材1上には
塗液8が順次塗布されていくこととなる。そして、基材
1を走行させた状態のまま、基材1側においてシャッタ
ー9とドクターブレード10を接触させると、塗液8の
供給が停止し、基材1上には塗液8が塗布されない部分
が形成される。
ドクターブレード10間に隙間を形成した状態で図2及
び図3中に示すように上記基材1を図中矢印M3 に示す
ように走行させると、塗液8が供給され、基材1上には
塗液8が順次塗布されていくこととなる。そして、基材
1を走行させた状態のまま、基材1側においてシャッタ
ー9とドクターブレード10を接触させると、塗液8の
供給が停止し、基材1上には塗液8が塗布されない部分
が形成される。
【0043】すなわち、基材1を走行させながら、シャ
ッター9を所定の位置で図2中矢印M2 に示す厚さ方向
に移動させることにより、図2中に示すように基材1に
塗液8が塗布される塗工部分15と塗液8が塗布されず
基材1が露呈している未塗工部分16が、交互に形成さ
れていく。
ッター9を所定の位置で図2中矢印M2 に示す厚さ方向
に移動させることにより、図2中に示すように基材1に
塗液8が塗布される塗工部分15と塗液8が塗布されず
基材1が露呈している未塗工部分16が、交互に形成さ
れていく。
【0044】さらに、本例の電池製造装置においては、
塗工部11により塗工部分15及び未塗工部分16を形
成した後、塗液8を乾燥させるべく、図1中に示すよう
にメインロール3とアウトフィードロール6の間に塗液
8中の溶剤成分を揮発させる乾燥部5を設けている。
塗工部11により塗工部分15及び未塗工部分16を形
成した後、塗液8を乾燥させるべく、図1中に示すよう
にメインロール3とアウトフィードロール6の間に塗液
8中の溶剤成分を揮発させる乾燥部5を設けている。
【0045】また、本例の電池製造装置においては、基
材1に所定のテンションをかけながら走行させるべく、
ガイドロール17a,17b,17c,17d,17
e,17fを設けている。
材1に所定のテンションをかけながら走行させるべく、
ガイドロール17a,17b,17c,17d,17
e,17fを設けている。
【0046】ところで、上述のようにして塗工部11に
より塗工部分15と未塗工部分16を形成するようにす
ると、基材1の走行速度を速めた場合に、図3中に示す
ように塗液8がはねて未塗工部分16に被着し易く、こ
のようにして製造された電極を用いた場合には過充電に
対する電池特性を著しく損ねてしまう。
より塗工部分15と未塗工部分16を形成するようにす
ると、基材1の走行速度を速めた場合に、図3中に示す
ように塗液8がはねて未塗工部分16に被着し易く、こ
のようにして製造された電極を用いた場合には過充電に
対する電池特性を著しく損ねてしまう。
【0047】そこで、本例の電池製造装置においては、
乾燥部5により塗液が乾燥された集電体である基材1
が、これを所定の方向に走行させる走行手段であるアウ
トフィードロール6上において、その未塗工部分16に
被着した塗液8が除去される塗液除去部を設けるように
している。なお、このアウトフィードロール6も図示し
ないACサーボモーターにより駆動される。
乾燥部5により塗液が乾燥された集電体である基材1
が、これを所定の方向に走行させる走行手段であるアウ
トフィードロール6上において、その未塗工部分16に
被着した塗液8が除去される塗液除去部を設けるように
している。なお、このアウトフィードロール6も図示し
ないACサーボモーターにより駆動される。
【0048】すなわち、本例の電池製造装置において
は、図4に示すように、基材1をアウトフィードロール
6に対してスリップしないようにゴムロール18によっ
て圧接して走行させると共に、上記アウトフィードロー
ル6の周面側で塗液が除去されるように塗液除去部19
を設けており、ゴムロール18により圧接された基材1
が塗液除去部19に供給されるようになされている。な
お、図1中には上記ゴムロール18及びアウトフィード
ロール6以外の塗液除去部19は図示しないものとす
る。
は、図4に示すように、基材1をアウトフィードロール
6に対してスリップしないようにゴムロール18によっ
て圧接して走行させると共に、上記アウトフィードロー
ル6の周面側で塗液が除去されるように塗液除去部19
を設けており、ゴムロール18により圧接された基材1
が塗液除去部19に供給されるようになされている。な
お、図1中には上記ゴムロール18及びアウトフィード
ロール6以外の塗液除去部19は図示しないものとす
る。
【0049】この塗液除去部19は、集電体である基材
1を所定の方向に走行させる走行手段であるアウトフィ
ードロール6、クリーナーロール20とこれを回転駆動
する図示しないACサーボモーター、クリーナーロール
20の位置を調整する調整部32、ACサーボモータや
調整部32の駆動制御を行う制御部21により主に構成
される。上記制御部21は、クリーナーロール20の回
転方向の線速度を制御する制御手段として機能すること
となる。
1を所定の方向に走行させる走行手段であるアウトフィ
ードロール6、クリーナーロール20とこれを回転駆動
する図示しないACサーボモーター、クリーナーロール
20の位置を調整する調整部32、ACサーボモータや
調整部32の駆動制御を行う制御部21により主に構成
される。上記制御部21は、クリーナーロール20の回
転方向の線速度を制御する制御手段として機能すること
となる。
【0050】上記クリーナーロール20は側面20aが
研磨部となされる円筒状をなすものであり、このクリー
ナーロール20を形成する材料は、通常この種のクリー
ナーロールに使用される材料であれば、特に限定される
ものではない。
研磨部となされる円筒状をなすものであり、このクリー
ナーロール20を形成する材料は、通常この種のクリー
ナーロールに使用される材料であれば、特に限定される
ものではない。
【0051】また、上記調整部32は、クリーナーロー
ル20を保持し、略L字状をなすスイングアーム22と
このスイングアーム22を保持して図中矢印M4 で示す
ように上下動するエアシリンダー23により主に構成さ
れる。すなわち、エアシリンダー23の図中矢印M4 で
示す上下動によりスイングアーム22も上下動し、この
結果スイングアーム22の先端に保持されているクリー
ナーロール20は図中矢印M5 で示す方向に可動とな
り、アウトフィーダーロール5の周面に対して離れたり
近づいたりすることとなる。なお、エアシリンダー23
にはソレノイドバルブ24を開閉することによりエアー
25が送り込まれるようになされている。
ル20を保持し、略L字状をなすスイングアーム22と
このスイングアーム22を保持して図中矢印M4 で示す
ように上下動するエアシリンダー23により主に構成さ
れる。すなわち、エアシリンダー23の図中矢印M4 で
示す上下動によりスイングアーム22も上下動し、この
結果スイングアーム22の先端に保持されているクリー
ナーロール20は図中矢印M5 で示す方向に可動とな
り、アウトフィーダーロール5の周面に対して離れたり
近づいたりすることとなる。なお、エアシリンダー23
にはソレノイドバルブ24を開閉することによりエアー
25が送り込まれるようになされている。
【0052】さらに、上記制御部21は、中央処理装置
(Central Processsing Uni
t、以下、CPUと称する。)である高速サーボコント
ローラ26、サーボパック27により構成されている。
そして、この高速サーボコントローラー26から出力さ
れる運動指令,速度指令S1 により、図示しないACサ
ーボモーターが所定の条件で駆動されてクリーナーロー
ル20が軸方向に回転するようになされている。また、
高速サーボコントローラー26からはクリーナーロール
ニップ指令S2 が出力され、これによりソレノイドバル
ブ24を開けてエアー25をエアシリンダー23に送り
込むようになされている。
(Central Processsing Uni
t、以下、CPUと称する。)である高速サーボコント
ローラ26、サーボパック27により構成されている。
そして、この高速サーボコントローラー26から出力さ
れる運動指令,速度指令S1 により、図示しないACサ
ーボモーターが所定の条件で駆動されてクリーナーロー
ル20が軸方向に回転するようになされている。また、
高速サーボコントローラー26からはクリーナーロール
ニップ指令S2 が出力され、これによりソレノイドバル
ブ24を開けてエアー25をエアシリンダー23に送り
込むようになされている。
【0053】上記のようにエアシリンダー23にエアー
25が送り込まれると、エアシリンダー23は図中上方
に上昇し、この上昇によりクリーナーロール20はアウ
トフィードロール6の周面に対して近づき接触する。そ
して、上記スイングアーム22にはストッパー28が設
けられており、このストッパー28の位置を調整するこ
とにより、クリーナーロール20がアウトフィードロー
ル6に接触した後にクリーナーロール20をアウトフィ
ードロール6に対して押し込む量が調整可能となされて
いる。また、このストッパー28にはこれと連動するダ
イヤルゲージ29が設けられておりストッパー28の位
置によりクリーナーロール20の押し込み量が確認可能
となされている。なお、この押し込み量は後述のように
クリーナーロール20を回転させて未塗工部分の塗液を
除去しようとする際に効率良く除去が可能となされる量
とすれば良い。
25が送り込まれると、エアシリンダー23は図中上方
に上昇し、この上昇によりクリーナーロール20はアウ
トフィードロール6の周面に対して近づき接触する。そ
して、上記スイングアーム22にはストッパー28が設
けられており、このストッパー28の位置を調整するこ
とにより、クリーナーロール20がアウトフィードロー
ル6に接触した後にクリーナーロール20をアウトフィ
ードロール6に対して押し込む量が調整可能となされて
いる。また、このストッパー28にはこれと連動するダ
イヤルゲージ29が設けられておりストッパー28の位
置によりクリーナーロール20の押し込み量が確認可能
となされている。なお、この押し込み量は後述のように
クリーナーロール20を回転させて未塗工部分の塗液を
除去しようとする際に効率良く除去が可能となされる量
とすれば良い。
【0054】上記塗液除去部19においては、ゴムロー
ル18とクリーナーロール20の間に所定の方向に走行
する集電体である基材1上の塗液の有無を検出する塗液
検出手段であるファイバーセンサー30が設置されてお
り、基材1上の塗工部分の検出が可能となされており、
CPUである高速サーボコントローラー26に塗工部分
検知信号S3 が入力されるようになされている。
ル18とクリーナーロール20の間に所定の方向に走行
する集電体である基材1上の塗液の有無を検出する塗液
検出手段であるファイバーセンサー30が設置されてお
り、基材1上の塗工部分の検出が可能となされており、
CPUである高速サーボコントローラー26に塗工部分
検知信号S3 が入力されるようになされている。
【0055】すなわち、上記塗液除去部19において
は、ファイバーセンサー30からの塗工部分検知信号S
3 を受けてCPUである高速サーボコントローラー26
は、記憶している基材1が走行する線速と併せて演算を
行い、基材1の未塗工部分がクリーナーロール20に到
達する時間を算出し、その結果に基づいてクリーナーロ
ール20の位置、線速を制御するようにしている。
は、ファイバーセンサー30からの塗工部分検知信号S
3 を受けてCPUである高速サーボコントローラー26
は、記憶している基材1が走行する線速と併せて演算を
行い、基材1の未塗工部分がクリーナーロール20に到
達する時間を算出し、その結果に基づいてクリーナーロ
ール20の位置、線速を制御するようにしている。
【0056】具体的には、クリーナーロールニップ指令
S2 をソレノイドバルブ24に出力してクリーナーロー
ル20を所定の押し付け量でアウトフィードロール6に
対して押し付けると共に、運動指令,速度指令S1 をサ
ーボパック27に出力して、未塗工部分においては基材
1の線速よりもクリーナーロール20の回転方向の線速
が大となるような回転として制御する。
S2 をソレノイドバルブ24に出力してクリーナーロー
ル20を所定の押し付け量でアウトフィードロール6に
対して押し付けると共に、運動指令,速度指令S1 をサ
ーボパック27に出力して、未塗工部分においては基材
1の線速よりもクリーナーロール20の回転方向の線速
が大となるような回転として制御する。
【0057】一方、塗工部分においては、クリーナーロ
ールニップ指令S2 をソレノイドバルブ24に出力して
クリーナーロール20を所定の押し付け量でアウトフィ
ードロール6に対して押し付けると共に、運動指令,速
度指令S1 をサーボパック27に出力して、クリーナー
ロール20の回転を基材1の線速とクリーナーロール2
0の回転方向の線速が同等となるような回転として制御
する。
ールニップ指令S2 をソレノイドバルブ24に出力して
クリーナーロール20を所定の押し付け量でアウトフィ
ードロール6に対して押し付けると共に、運動指令,速
度指令S1 をサーボパック27に出力して、クリーナー
ロール20の回転を基材1の線速とクリーナーロール2
0の回転方向の線速が同等となるような回転として制御
する。
【0058】ところで、上記のようにしてファイバーセ
ンサー30からの塗工部分検知信号S3 と記憶されてい
る基材1が走行する線速からCPUである高速サーボコ
ントローラー26によって演算を行うようにすると、以
下のような不都合が生じる。
ンサー30からの塗工部分検知信号S3 と記憶されてい
る基材1が走行する線速からCPUである高速サーボコ
ントローラー26によって演算を行うようにすると、以
下のような不都合が生じる。
【0059】すなわち、基材1の塗工部分の端部がファ
イバーセンサー30を通過した後に基材1の線速度に変
化が生じると、クリーナーロール20の回転を変更する
タイミングに誤差が発生してしまう。上記のように、未
塗工部分においては基材1の線速よりもクリーナーロー
ル20の回転方向の線速が大となるような回転とし、塗
工部分においては、基材1の線速とクリーナーロール2
0の回転方向の線速が同等となるような回転として制御
することが困難となってしまう。従って、集電体である
基材1の未塗工部分に被着した塗液を確実に除去するこ
とが困難となり、電池特性を損なう可能性が生じる。
イバーセンサー30を通過した後に基材1の線速度に変
化が生じると、クリーナーロール20の回転を変更する
タイミングに誤差が発生してしまう。上記のように、未
塗工部分においては基材1の線速よりもクリーナーロー
ル20の回転方向の線速が大となるような回転とし、塗
工部分においては、基材1の線速とクリーナーロール2
0の回転方向の線速が同等となるような回転として制御
することが困難となってしまう。従って、集電体である
基材1の未塗工部分に被着した塗液を確実に除去するこ
とが困難となり、電池特性を損なう可能性が生じる。
【0060】より具体的には、ファイバーセンサー30
から塗工部分検知信号S3 が高速サーボコントローラー
26に入力された時点で、高速サーボコントローラー2
6で基材1の線速を記憶し、未塗工部分がクリーナーロ
ール20の下部に到達する時間をファイバーセンサー3
0、クリーナーロール20間の距離及び基材1の線速か
ら演算によって算出し、クリーナーロール20の速度指
令S1 を切り替える制御方法としていたため、ファイバ
ーセンサー30から塗工部分検知信号S3 が高速サーボ
コントローラー26に入力された時点の基材1の線速
が、未塗工部分がクリーナーロール20の下部に到達す
るまでの間に変化した場合、演算によって算出されたタ
イミングでクリーナーロール20の速度指令S1 を切り
替えると、実際に未塗工部分がクリーナーロール20の
下部に到達する以前、または以後にクリーナーロール2
0の線速が切り替わってしまう現象が発生する。
から塗工部分検知信号S3 が高速サーボコントローラー
26に入力された時点で、高速サーボコントローラー2
6で基材1の線速を記憶し、未塗工部分がクリーナーロ
ール20の下部に到達する時間をファイバーセンサー3
0、クリーナーロール20間の距離及び基材1の線速か
ら演算によって算出し、クリーナーロール20の速度指
令S1 を切り替える制御方法としていたため、ファイバ
ーセンサー30から塗工部分検知信号S3 が高速サーボ
コントローラー26に入力された時点の基材1の線速
が、未塗工部分がクリーナーロール20の下部に到達す
るまでの間に変化した場合、演算によって算出されたタ
イミングでクリーナーロール20の速度指令S1 を切り
替えると、実際に未塗工部分がクリーナーロール20の
下部に到達する以前、または以後にクリーナーロール2
0の線速が切り替わってしまう現象が発生する。
【0061】そこで、図5に示すように、先に図4に示
した塗液除去部19と同様の構成を有する塗液除去部1
9の集電体である基材1を所定の方向に走行させる走行
手段であるアウトフィードロール6に、所定の方向に走
行する集電体の所定の方向における線速度を検出する線
速度検出手段としてパルスジェネレーター32を設ける
ようにしても良い。上記パルスジェネレーター32はア
ウトフィードロール6の回転軸に設けられ、アウトフィ
ードロール6が軸方向に回転して例えば1(mm)とい
った所定の大きさで回転方向に移動したときに、例えば
1(パルス)といった所定の数のパルスを発生するもの
である。上記アウトフィードロール6においては、基材
1がスリップしないようにゴムロール18で圧接されて
いるため、アウトフィードロール6の回転方向の移動量
は基材1の移動量と同等となり、結果、パルスジェネレ
ーター32が発生するパルス信号は基材1の移動量信号
S4 となり、高速サーボコントローラ26に入力され
る。
した塗液除去部19と同様の構成を有する塗液除去部1
9の集電体である基材1を所定の方向に走行させる走行
手段であるアウトフィードロール6に、所定の方向に走
行する集電体の所定の方向における線速度を検出する線
速度検出手段としてパルスジェネレーター32を設ける
ようにしても良い。上記パルスジェネレーター32はア
ウトフィードロール6の回転軸に設けられ、アウトフィ
ードロール6が軸方向に回転して例えば1(mm)とい
った所定の大きさで回転方向に移動したときに、例えば
1(パルス)といった所定の数のパルスを発生するもの
である。上記アウトフィードロール6においては、基材
1がスリップしないようにゴムロール18で圧接されて
いるため、アウトフィードロール6の回転方向の移動量
は基材1の移動量と同等となり、結果、パルスジェネレ
ーター32が発生するパルス信号は基材1の移動量信号
S4 となり、高速サーボコントローラ26に入力され
る。
【0062】すなわち、クリーナーロール20の速度指
令S1 を切り替えるタイミングとしては、ファイバーセ
ンサー30から塗工部分検知信号S3 が入力された時点
で、パルスジェネレーター32のパルス信号のカウント
を開始し、ファイバーセンサー30とクリーナーロール
20の距離分に相当するパルス信号量がカウントされた
時点とすれば良いこととなる。
令S1 を切り替えるタイミングとしては、ファイバーセ
ンサー30から塗工部分検知信号S3 が入力された時点
で、パルスジェネレーター32のパルス信号のカウント
を開始し、ファイバーセンサー30とクリーナーロール
20の距離分に相当するパルス信号量がカウントされた
時点とすれば良いこととなる。
【0063】前述の例においては、基材1の線速として
塗工部分検知信号S3 が入力された時点で記憶させたも
のを用いていたのに対し、この例においては、リアルタ
イムで検出される基材1の移動量信号S4 から基材1の
線速を導き出すこととなるため、本例においては、クリ
ーナーロール20の回転を変更するタイミングが正確で
あり、集電体である基材1の未塗工部分に被着した塗液
が確実に除去され、電池特性を損なうことがない。
塗工部分検知信号S3 が入力された時点で記憶させたも
のを用いていたのに対し、この例においては、リアルタ
イムで検出される基材1の移動量信号S4 から基材1の
線速を導き出すこととなるため、本例においては、クリ
ーナーロール20の回転を変更するタイミングが正確で
あり、集電体である基材1の未塗工部分に被着した塗液
が確実に除去され、電池特性を損なうことがない。
【0064】従って、これまで述べた電池製造装置にお
いては、塗工部分において、クリーナーロールからの摩
擦を受けにくく、当該塗工部分が研磨されることはな
く、間欠部である未塗工部分のみにおいてクリーナーロ
ールが基材上を高速で走行することとなり、この未塗工
部分においては摩擦を受け、当該未塗工部分は研磨さ
れ、未塗工部分に被着している塗液は除去されることと
なる。
いては、塗工部分において、クリーナーロールからの摩
擦を受けにくく、当該塗工部分が研磨されることはな
く、間欠部である未塗工部分のみにおいてクリーナーロ
ールが基材上を高速で走行することとなり、この未塗工
部分においては摩擦を受け、当該未塗工部分は研磨さ
れ、未塗工部分に被着している塗液は除去されることと
なる。
【0065】すなわち、これまで述べた電池製造装置に
おいては、塗液を基材上に塗布する塗布作業を迅速に行
った場合に、未塗工部分に塗液が付着しても除去される
こととなり、電極を特性を損なうことなく迅速に製造す
ることが可能であり、生産性を向上することが可能であ
る。
おいては、塗液を基材上に塗布する塗布作業を迅速に行
った場合に、未塗工部分に塗液が付着しても除去される
こととなり、電極を特性を損なうことなく迅速に製造す
ることが可能であり、生産性を向上することが可能であ
る。
【0066】なお、これらの電池製造装置の塗液除去部
19においては、クリーナーロール20にカバー31を
被せ、除去した塗液の散乱を防止することが好ましい。
19においては、クリーナーロール20にカバー31を
被せ、除去した塗液の散乱を防止することが好ましい。
【0067】さらに、これらの電池製造装置において
は、装置全体にカバーを施し、除去した塗液を集塵機に
より回収するようにし、装置内の環境を一定に保つよう
にすることが好ましい。
は、装置全体にカバーを施し、除去した塗液を集塵機に
より回収するようにし、装置内の環境を一定に保つよう
にすることが好ましい。
【0068】さらにまた、上述の例においては、塗工部
分と未塗工部分においてクリーナーロールの回転を変化
させて未塗工部分のみにおいて研磨を行うようにした
が、本例の電池製造装置においては、エアシリンダー2
3の上下動によってクリーナーロール20をアウトフィ
ードロール6の周面に対して離したり近づけたりするこ
とが可能であることから、未塗工部分のみにおいてクリ
ーナーロール20をアウトフィードロール6に対して所
定の押し付け量で押し付けて、上述の例と同様に回転さ
せ、この未塗工部分のみにおいて研磨が行われるように
しても良い。このようにすれば、塗工部分に摩擦を与え
ることがなく、当該塗工部分が研磨されることがなく、
好ましい。
分と未塗工部分においてクリーナーロールの回転を変化
させて未塗工部分のみにおいて研磨を行うようにした
が、本例の電池製造装置においては、エアシリンダー2
3の上下動によってクリーナーロール20をアウトフィ
ードロール6の周面に対して離したり近づけたりするこ
とが可能であることから、未塗工部分のみにおいてクリ
ーナーロール20をアウトフィードロール6に対して所
定の押し付け量で押し付けて、上述の例と同様に回転さ
せ、この未塗工部分のみにおいて研磨が行われるように
しても良い。このようにすれば、塗工部分に摩擦を与え
ることがなく、当該塗工部分が研磨されることがなく、
好ましい。
【0069】なお、この場合、基材1の走行速度が速く
なっていくと、クリーナーロール20をエアシリンダー
23の上下動のみによってアウトフィードロール6の周
面に対して離したり近づけたりすることが困難となって
くる。そこで、クリーナーロール20の上下動を機械的
に行うカム等の手段を設けることが好ましい。
なっていくと、クリーナーロール20をエアシリンダー
23の上下動のみによってアウトフィードロール6の周
面に対して離したり近づけたりすることが困難となって
くる。そこで、クリーナーロール20の上下動を機械的
に行うカム等の手段を設けることが好ましい。
【0070】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するべく、前述し
たような構成の電池製造装置を用いて陽極板を製造し
た。
たような構成の電池製造装置を用いて陽極板を製造し
た。
【0071】ここでは、上記電池製造装置における塗液
除去部19にパルスジェネレーターが設けられていない
場合の動作を以下に示すように制御することとした。
除去部19にパルスジェネレーターが設けられていない
場合の動作を以下に示すように制御することとした。
【0072】先ず、各数値を以下に示すようにした。す
なわち、基材の走行方向における塗工部分長さLdを5
00(mm)とし、ファイバーセンサー30とクリーナ
ーロール20間距離Lfを70(mm)とし、クリーナ
ーロール20用ACサーボモーター加減速時間Tsを
0.30(sec)とし、システム動作遅れ時間Toを
0.05(sec)とし、基材走行速度Vmを500
(mm/sec)とし、クリーナーロール20の直径L
kを80(mm)とし、クリーナーロール高速時回転数
Nfを2000(rpm)とした。
なわち、基材の走行方向における塗工部分長さLdを5
00(mm)とし、ファイバーセンサー30とクリーナ
ーロール20間距離Lfを70(mm)とし、クリーナ
ーロール20用ACサーボモーター加減速時間Tsを
0.30(sec)とし、システム動作遅れ時間Toを
0.05(sec)とし、基材走行速度Vmを500
(mm/sec)とし、クリーナーロール20の直径L
kを80(mm)とし、クリーナーロール高速時回転数
Nfを2000(rpm)とした。
【0073】そして、ここでは、塗工部分においては、
基材1の線速とクリーナーロール20の回転方向の線速
が同等となるようにクリーナーロール20を回転させる
ようにし、未塗工部分においては基材1の線速よりもク
リーナーロール20の回転方向の線速が大となるように
クリーナーロール20を回転数Nfを2000(rp
m)として回転させることとする。
基材1の線速とクリーナーロール20の回転方向の線速
が同等となるようにクリーナーロール20を回転させる
ようにし、未塗工部分においては基材1の線速よりもク
リーナーロール20の回転方向の線速が大となるように
クリーナーロール20を回転数Nfを2000(rp
m)として回転させることとする。
【0074】なお、当然のことながら、未塗工部分は塗
工部分の終了部に形成されており、ファイバーセンサー
30が塗工部分終了位置を検知してから動作を開始させ
るようにすると、サーボモーター加速時間等の点から動
作が間に合わない。そこで、ファイバーセンサー30が
塗工部分開始位置を検出したときを演算開始基準とす
る。
工部分の終了部に形成されており、ファイバーセンサー
30が塗工部分終了位置を検知してから動作を開始させ
るようにすると、サーボモーター加速時間等の点から動
作が間に合わない。そこで、ファイバーセンサー30が
塗工部分開始位置を検出したときを演算開始基準とす
る。
【0075】よって、クリーナーロール20の塗工部分
における回転数(低速時)は、下記式1により求められ
る。
における回転数(低速時)は、下記式1により求められ
る。
【0076】 Vm÷(Lk×π)×60=119(rpm)・・・(式1) また、ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検
出後、塗工部分終了位置がクリーナーロール20の下部
を通過するまでの時間Tcは下記式2により求められ
る。
出後、塗工部分終了位置がクリーナーロール20の下部
を通過するまでの時間Tcは下記式2により求められ
る。
【0077】 Tc=(Ld+Lf)÷Vm=(500+70)÷500=1.14(sec )・・・(式2) さらに、実際に塗工部分終了位置でクリーナーロール2
0を駆動するACサーボモーターの回転が速度指令と一
致するまでの時間Taは下記式3により求められる。
0を駆動するACサーボモーターの回転が速度指令と一
致するまでの時間Taは下記式3により求められる。
【0078】 Ta=Ts+To=0.30+0.05=0.35(sec)・・・(式3) よって、ファイバーセンサー30が塗工開始位置を検出
した時から上記ACサーボモーターを高速に切り替える
までの時間は下記式4により求められる。
した時から上記ACサーボモーターを高速に切り替える
までの時間は下記式4により求められる。
【0079】 Tc−Ta=0.79(sec)・・・(式4) さらに、未塗工部分終了位置がクリーナーロール20の
下部を通過する時点でACサーボモーターを低速に切り
替えるとすれば、ファイバーセンサー30が未塗工部分
分終了位置を検出してから未塗工部分終了位置がクリー
ナーロール20の下部にくるまでの時間分遅らせて切り
替え信号を送れば良い。
下部を通過する時点でACサーボモーターを低速に切り
替えるとすれば、ファイバーセンサー30が未塗工部分
分終了位置を検出してから未塗工部分終了位置がクリー
ナーロール20の下部にくるまでの時間分遅らせて切り
替え信号を送れば良い。
【0080】よって、ファイバーセンサー30が未塗工
部分終了位置を検出してからACサーボモーターを低速
に切り替えるまでの時間Tkは下記式5により求められ
る。
部分終了位置を検出してからACサーボモーターを低速
に切り替えるまでの時間Tkは下記式5により求められ
る。
【0081】 Tk=Lf÷Vm+To=70÷500−0.05=0.09(sec)・・ ・(式5) 上記の演算により、高速サーボコントローラー26は、
ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検出して
から0.79(sec)後にACサーボモーターを20
00(rpm)で回転させ、ファイバーセンサー30が
未塗工部分終了位置を検出してから0.09(sec)
後にACサーボモーターを119(rpm)で回転させ
るように、サーボパック27に速度指令を出力すること
となる。
ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検出して
から0.79(sec)後にACサーボモーターを20
00(rpm)で回転させ、ファイバーセンサー30が
未塗工部分終了位置を検出してから0.09(sec)
後にACサーボモーターを119(rpm)で回転させ
るように、サーボパック27に速度指令を出力すること
となる。
【0082】続いて、上記のような条件で電池製造装置
を操作し、以下に示すような材料を用い、陽極板を製造
した。
を操作し、以下に示すような材料を用い、陽極板を製造
した。
【0083】すなわち、基材として幅620(mm)、
厚さ20(μm)の長尺状のアルミニウム箔を使用し、
電極活物質を含有する塗液としてリチウム酸コバルトを
含む塗液を使用した。なお、クリーナーロール20の押
し込み量は0.5(mm)とした。
厚さ20(μm)の長尺状のアルミニウム箔を使用し、
電極活物質を含有する塗液としてリチウム酸コバルトを
含む塗液を使用した。なお、クリーナーロール20の押
し込み量は0.5(mm)とした。
【0084】このようにして製造された陽極板において
は、未塗工部分における塗液除去率が98.9(%)で
あった。なお、ここで言う塗液除去率とは、未塗工部分
に被着した塗液が品質に影響を及ぼさない程度の高さま
で研磨除去された割合を示すものである。
は、未塗工部分における塗液除去率が98.9(%)で
あった。なお、ここで言う塗液除去率とは、未塗工部分
に被着した塗液が品質に影響を及ぼさない程度の高さま
で研磨除去された割合を示すものである。
【0085】さらに、未塗工部分を研磨する際のクリー
ナーロール20の回転数を1000(rpm)、500
(rpm)に変更して上述と同様に陽極板を製造したと
ころ、未塗工部分における塗液除去率はそれぞれ89.
9(%)、78.8(%)であった。
ナーロール20の回転数を1000(rpm)、500
(rpm)に変更して上述と同様に陽極板を製造したと
ころ、未塗工部分における塗液除去率はそれぞれ89.
9(%)、78.8(%)であった。
【0086】次に、前述したような構成の電池製造装置
の塗液除去部19にパルスジェネレーター32が設けら
れている場合の動作を以下に示すように制御して陽極板
を製造した。
の塗液除去部19にパルスジェネレーター32が設けら
れている場合の動作を以下に示すように制御して陽極板
を製造した。
【0087】先ず、各数値を以下に示すようにした。す
なわち、基材の走行方向における塗工部分長さLdを5
00(mm)とし、ファイバーセンサー30とクリーナ
ーロール20間距離Lfを70(mm)とし、クリーナ
ーロール20用ACサーボモーター加減速時間Tsを
0.10(sec)とし、システム動作遅れ時間Toを
0.05(sec)とし、基材走行速度Vmを500
(mm/sec)とし、クリーナーロール20の直径L
kを80(mm)とし、クリーナーロール高速時回転数
Nfを3000(rpm)とした。
なわち、基材の走行方向における塗工部分長さLdを5
00(mm)とし、ファイバーセンサー30とクリーナ
ーロール20間距離Lfを70(mm)とし、クリーナ
ーロール20用ACサーボモーター加減速時間Tsを
0.10(sec)とし、システム動作遅れ時間Toを
0.05(sec)とし、基材走行速度Vmを500
(mm/sec)とし、クリーナーロール20の直径L
kを80(mm)とし、クリーナーロール高速時回転数
Nfを3000(rpm)とした。
【0088】そして、ここでは、塗工部分においては、
基材1の線速とクリーナーロール20の回転方向の線速
が同等となるようにクリーナーロール20を回転させる
ようにし、未塗工部分においては基材1の線速よりもク
リーナーロール20の回転方向の線速が大となるように
クリーナーロール20を回転数Nfを3000(rp
m)として回転させることとする。
基材1の線速とクリーナーロール20の回転方向の線速
が同等となるようにクリーナーロール20を回転させる
ようにし、未塗工部分においては基材1の線速よりもク
リーナーロール20の回転方向の線速が大となるように
クリーナーロール20を回転数Nfを3000(rp
m)として回転させることとする。
【0089】なお、当然のことながら、未塗工部分は塗
工部分の終了部に形成されており、ファイバーセンサー
30が塗工部分終了位置を検知してから動作を開始させ
るようにすると、サーボモーター加速時間等の点から動
作が間に合わない。そこで、ファイバーセンサー30が
塗工部分開始位置を検出したときを演算開始基準とす
る。
工部分の終了部に形成されており、ファイバーセンサー
30が塗工部分終了位置を検知してから動作を開始させ
るようにすると、サーボモーター加速時間等の点から動
作が間に合わない。そこで、ファイバーセンサー30が
塗工部分開始位置を検出したときを演算開始基準とす
る。
【0090】よって、クリーナーロール20の塗工部分
における回転数(低速時)は、下記式6により求められ
る。
における回転数(低速時)は、下記式6により求められ
る。
【0091】 Vm÷(Lk×π)×60=119(rpm)・・・(式6) また、ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検
出後、塗工部分終了位置がクリーナーロール20の下部
を通過するまでのパルスジェネレーター32からのパル
ス入力積算値Plは、1(mm)で1(パルス)入力の
ため、下記式7により求められる。
出後、塗工部分終了位置がクリーナーロール20の下部
を通過するまでのパルスジェネレーター32からのパル
ス入力積算値Plは、1(mm)で1(パルス)入力の
ため、下記式7により求められる。
【0092】 Pl=Ld+Lf=500+70=570(パルス)・・・(式7) さらに、実際に塗工部分終了位置でクリーナーロール2
0を駆動するACサーボモーターの回転が速度指令と一
致するまでの時間Taは下記式8により求められる。
0を駆動するACサーボモーターの回転が速度指令と一
致するまでの時間Taは下記式8により求められる。
【0093】 Ta=Ts+To=0.10+0.05=0.15(sec)・・・(式8) この値のパルス積算値Paは下記式9により求められ
る。
る。
【0094】 Pa=Vm×Ta=500×0.15=75(パルス)・・・(式9) よって、ファイバーセンサー30が塗工開始位置を検出
した時から上記ACサーボモーターを高速に切り替える
までのパルス入力積算値Pbは下記式10により求めら
れる。
した時から上記ACサーボモーターを高速に切り替える
までのパルス入力積算値Pbは下記式10により求めら
れる。
【0095】 Pb=Pl−Pa=570−75=495(パルス)・・・(式10) さらに、未塗工部分終了位置がクリーナーロール20の
下部を通過する時点でACサーボモーターを低速に切り
替えるとすれば、ファイバーセンサー30が未塗工部分
分終了位置を検出してから未塗工部分終了位置がクリー
ナーロール20の下部にくるまでの時間分遅らせて切り
替え信号を送れば良い。
下部を通過する時点でACサーボモーターを低速に切り
替えるとすれば、ファイバーセンサー30が未塗工部分
分終了位置を検出してから未塗工部分終了位置がクリー
ナーロール20の下部にくるまでの時間分遅らせて切り
替え信号を送れば良い。
【0096】よって、ファイバーセンサー30が未塗工
部分終了位置を検出してからACサーボモーターを低速
に切り替えるまでの時間Tkは下記式11により求めら
れる。
部分終了位置を検出してからACサーボモーターを低速
に切り替えるまでの時間Tkは下記式11により求めら
れる。
【0097】 Tk=Lf÷Vm+To=70÷500−0.05=0.09(sec)・・ ・(式11) この値のパルス積算値Pcは下記式12により求められ
る。
る。
【0098】 Pc=Vm×Tk=500×0.09=45(パルス)・・・(式12) 上記の演算により、高速サーボコントローラー26は、
ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検出して
から495(パルス)入力後にACサーボモーターを3
000(rpm)で回転させ、ファイバーセンサー30
が未塗工部分終了位置を検出してから45(パルス)入
力後にACサーボモーターを119(rpm)で回転さ
せるように、サーボパック27に速度指令を出力するこ
ととなる。
ファイバーセンサー30が塗工部分開始位置を検出して
から495(パルス)入力後にACサーボモーターを3
000(rpm)で回転させ、ファイバーセンサー30
が未塗工部分終了位置を検出してから45(パルス)入
力後にACサーボモーターを119(rpm)で回転さ
せるように、サーボパック27に速度指令を出力するこ
ととなる。
【0099】続いて、上記のような条件で電池製造装置
を操作し、以下に示すような材料を用い、陽極板を製造
した。
を操作し、以下に示すような材料を用い、陽極板を製造
した。
【0100】すなわち、基材として幅620(mm)、
厚さ20(μm)の長尺状のアルミニウム箔を使用し、
電極活物質を含有する塗液としてリチウム酸コバルトを
含む塗液を使用した。なお、基板1の線速は100(m
m/sec)から500(mm/sec)へと変化さ
せ、クリーナーロール20の押し込み量は0.5(m
m)とした。
厚さ20(μm)の長尺状のアルミニウム箔を使用し、
電極活物質を含有する塗液としてリチウム酸コバルトを
含む塗液を使用した。なお、基板1の線速は100(m
m/sec)から500(mm/sec)へと変化さ
せ、クリーナーロール20の押し込み量は0.5(m
m)とした。
【0101】このようにして製造された陽極板において
は、未塗工部分における塗液除去率が99.2(%)で
あった。なお、ここで言う塗液除去率とは、未塗工部分
に被着した塗液が品質に影響を及ぼさない程度の高さま
で研磨除去された割合を示すものである。
は、未塗工部分における塗液除去率が99.2(%)で
あった。なお、ここで言う塗液除去率とは、未塗工部分
に被着した塗液が品質に影響を及ぼさない程度の高さま
で研磨除去された割合を示すものである。
【0102】すなわち、本発明を適用して電池を製造す
れば、電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠部を有し
て塗布する作業を迅速に行うことが可能であり、生産性
良好に電極を形成することが可能であることが確認され
た。
れば、電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠部を有し
て塗布する作業を迅速に行うことが可能であり、生産性
良好に電極を形成することが可能であることが確認され
た。
【0103】また、本発明を適用する際に、その制御方
法を工夫すると、生産性を更に高めることが可能である
ことが確認された。
法を工夫すると、生産性を更に高めることが可能である
ことが確認された。
【0104】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の電池の製造方法及び電池製造装置においては、電極
活物質を含む塗液を集電体上に間欠部を有して塗布して
電極を形成する際に、間欠部を研磨してこの間欠部に被
着した電極活物質を除去するようにしているため、上記
塗布作業を迅速に行った場合に、間欠部に電極活物質が
付着しても除去されることとなり、電極を特性を損なう
ことなく迅速に製造することが可能であり、生産性が向
上する。
明の電池の製造方法及び電池製造装置においては、電極
活物質を含む塗液を集電体上に間欠部を有して塗布して
電極を形成する際に、間欠部を研磨してこの間欠部に被
着した電極活物質を除去するようにしているため、上記
塗布作業を迅速に行った場合に、間欠部に電極活物質が
付着しても除去されることとなり、電極を特性を損なう
ことなく迅速に製造することが可能であり、生産性が向
上する。
【0105】また、本発明の電池の製造方法及び電池製
造装置においては、集電体を走行させ、走行する集電体
上で側面が研磨部となされる円筒状のクリーナーロール
を軸方向に回転させ、間欠部において集電体の線速より
もクリーナーロールの回転方向の線速を大とすることが
好ましく、間欠部においては、クリーナーロールが集電
体上を高速で走行することとなり、間欠部に摩擦が与え
られ、間欠部が研磨されることとなる。
造装置においては、集電体を走行させ、走行する集電体
上で側面が研磨部となされる円筒状のクリーナーロール
を軸方向に回転させ、間欠部において集電体の線速より
もクリーナーロールの回転方向の線速を大とすることが
好ましく、間欠部においては、クリーナーロールが集電
体上を高速で走行することとなり、間欠部に摩擦が与え
られ、間欠部が研磨されることとなる。
【0106】さらに、上記クリーナーロールにおいて、
集電体の塗工部分においては、その回転方向の線速が集
電体の線速と略同等となるようにすれば、当該塗工部分
に摩擦を与えにくくなる。
集電体の塗工部分においては、その回転方向の線速が集
電体の線速と略同等となるようにすれば、当該塗工部分
に摩擦を与えにくくなる。
【0107】さらにまた、上記クリーナーロールにおい
て、集電体の塗工部分においては、集電体と接触させな
いようにし、間欠部である未塗工部分においてのみ接触
させるようにすれば、塗工部分に摩擦を与えることもな
く、好ましい。
て、集電体の塗工部分においては、集電体と接触させな
いようにし、間欠部である未塗工部分においてのみ接触
させるようにすれば、塗工部分に摩擦を与えることもな
く、好ましい。
【図1】本発明の電池製造装置の一例を示す模式図であ
る。
る。
【図2】本発明の電池製造装置の一例の塗工部近傍を拡
大して模式的に示す斜視図である。
大して模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の電池製造装置の一例の塗工部の基材近
傍を拡大して模式的に示す断面図である。
傍を拡大して模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の電池製造装置の一例の塗液除去部近傍
の一例を示す模式図である。
の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の電池製造装置の一例の塗液除去部近傍
の他の例を示す模式図である。
の他の例を示す模式図である。
【図6】リチウムイオン2次電池の構造を一部破断して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1 基材、6 アウトフィードロール、8 塗液、11
塗工部、15 塗工部分、16 未塗工部分、19
塗液除去部、20 クリーナーロール、20a側面、3
2 パルスジェネレーター
塗工部、15 塗工部分、16 未塗工部分、19
塗液除去部、20 クリーナーロール、20a側面、3
2 パルスジェネレーター
Claims (9)
- 【請求項1】 電極活物質を含む塗液を集電体上に間欠
部を有して塗布して電極を形成するに際し、間欠部を研
磨することで当該間欠部に被着した電極活物質を除去す
ることを特徴とする電池の製造方法。 - 【請求項2】 側面が研磨部となされる円筒状のクリー
ナーロールの上記側面を間欠部に接触させて間欠部の研
磨を行うことを特徴とする請求項1記載の電池の製造方
法。 - 【請求項3】 集電体を走行させ、走行する集電体上で
クリーナーロールを軸方向に回転させ、間欠部において
集電体の線速よりもクリーナーロールの回転方向の線速
を大とすることを特徴とする請求項2記載の電池の製造
方法。 - 【請求項4】 所定の方向に走行する集電体上に電極活
物質を含む塗液を間欠部を有して塗布する塗工部と、 所定の方向に走行する集電体の間欠部を研磨して当該間
欠部に被着した電極活物質を除去する塗液除去部とを少
なくとも備えてなる電池製造装置であって、 上記塗液除去部が、側面が研磨部となされる円筒状のク
リーナーロールを少なくとも備え、所定の方向に走行す
る集電体の間欠部に上記クリーナーロールの側面を接触
させて間欠部の研磨を行うことを特徴とする電池製造装
置。 - 【請求項5】 上記クリーナーロールが軸方向に回転
し、 間欠部においてクリーナーロールの回転方向の線速が所
定の方向に走行する集電体の線速よりも大となされるこ
とを特徴とする請求項4記載の電池製造装置。 - 【請求項6】 上記塗液除去部が、集電体を所定の方向
に走行させる走行手段と、所定の方向に走行する集電体
上の塗液の有無を検出する塗液検出手段と、クリーナー
ロールの回転方向の線速度を制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする請求項5記載の電池製造装置。 - 【請求項7】 上記塗液検出手段により集電体上の塗液
塗布開始部を検出し、この検出した情報を用いて制御手
段によりクリーナーロールの回転方向の線速度を制御す
ることを特徴とする請求項6記載の電池製造装置。 - 【請求項8】 上記塗液除去部が、集電体を所定の方向
に走行させる走行手段と、所定の方向に走行する集電体
上の塗液の有無を検出する塗液検出手段と、所定の方向
に走行する集電体の所定の方向における線速度を検出す
る線速度検出手段と、クリーナーロールの回転方向の線
速度を制御する制御手段とを有することを特徴とする請
求項5記載の電池製造装置。 - 【請求項9】 上記塗液検出手段により集電体上の塗液
塗布開始部を検出し、上記線速度検出手段により集電体
の所定の方向における線速度を検出し、この検出した情
報を用いて制御手段によりクリーナーロールの回転方向
の線速度を制御することを特徴とする請求項8記載の電
池製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10094884A JPH1125959A (ja) | 1997-05-08 | 1998-04-07 | 電池の製造方法及び電池製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11830897 | 1997-05-08 | ||
JP9-118308 | 1997-05-08 | ||
JP10094884A JPH1125959A (ja) | 1997-05-08 | 1998-04-07 | 電池の製造方法及び電池製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1125959A true JPH1125959A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=26436120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10094884A Abandoned JPH1125959A (ja) | 1997-05-08 | 1998-04-07 | 電池の製造方法及び電池製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1125959A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013122090A1 (ja) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | 日産自動車株式会社 | 搬送装置および搬送方法 |
CN103909038A (zh) * | 2013-01-07 | 2014-07-09 | 通用电气公司 | 浸渍涂层装置及应用该装置制备电极的方法 |
JP2017060928A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 株式会社豊田自動織機 | プレスロールの清掃方法及びプレスロール装置 |
WO2023190940A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Apb株式会社 | 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP10094884A patent/JPH1125959A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070625 |