JPH11259427A - 端末操作システム及び記録媒体 - Google Patents

端末操作システム及び記録媒体

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JPH11259427A
JPH11259427A JP10060994A JP6099498A JPH11259427A JP H11259427 A JPH11259427 A JP H11259427A JP 10060994 A JP10060994 A JP 10060994A JP 6099498 A JP6099498 A JP 6099498A JP H11259427 A JPH11259427 A JP H11259427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の操作端末から、同時に一つの被操作端
末を操作するにあたっての、操作権の付与を適切に制御
することが可能になるとともに、当該操作権付与の制御
に基づく、操作端末間の操作権の移行を滑らかに行うこ
とが可能となる端末操作システムを提供すること。 【解決手段】 複数の端末が通信路を介して接続された
状態で、操作端末に接続されたポインタ入力部、キー入
力部等を用いて被操作端末を操作する端末操作システム
において、操作端末が、被操作端末を操作する際に、当
該操作として実行することが可能な機能、例えば、キー
入力、マウス操作、ポインタ移動等の機能の内容により
階層化された複数の種類の操作権のいずれかに基づい
て、前記被操作端末を操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報処理端
末が通信路を介して接続された状態で、一の情報処理端
末に接続された入力装置を用いて他の情報処理端末を操
作する端末操作システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、大型のプロジェクタを接
続しているパーソナル・コンピュータ(以下、「端末」
という。)に、LAN等の通信路を介して複数の端末を
接続した環境において、それぞれの端末から前記大型の
プロジェクタを接続した端末を操作することにより、電
子化された資料をプロジェクタに表示し、マウス等のポ
インティングデバイスを用いて資料を指し示して説明す
る等の操作を行うことが可能な電子会議システムが実用
化されている。
【0003】このように、複数の端末から一つの端末を
操作することを可能としたシステムにおいては、当該他
の端末(以下、「操作端末」という。)から操作される
端末(以下、「被操作端末」という。)に対して操作を
行う権限(以下、「操作権」という。)の制御をいかに
行うかが重要な課題となる。即ち、複数の操作端末から
同時に、また、同種類の操作権をもって被操作端末を操
作することを可能とすると、被操作端末上において複数
の操作端末からの操作内容が競合することとなり、例え
ば、プロジェクタ上に表示された資料の説明をしている
ユーザの円滑なマウス操作等が妨げられるというような
問題が発生するからである。
【0004】このような問題に対処するために、操作権
を自動的に切り替える技術が特開平6−282363号
公報に開示されている。この技術は、ある端末が操作権
を取得して被操作端末の操作を行っている際に他の端末
から操作権の取得要求があった場合に、その他の端末に
対して操作権譲渡の可否を問い合わせたり、また、操作
権を要求している端末が発行しているコマンドの優先度
を判定することにより、操作権の切り替えを行うという
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、一度に端末を操作できるのは一台の端末
のみであるということが前提となっているため、例え
ば、ディスプレイ装置に表示された資料について、複数
の参加者が同時に操作することができないという問題点
を有していた。即ち、例えば複数の参加者が同時にマウ
スを操作し、マウスポインタ(以下、単に「ポインタ」
という。)を用いて資料を差し示すようなことはでき
ず、システムの適用範囲を狭くする原因となっていた。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み、複数の操
作端末から同時に一つの被操作端末を操作するにあた
り、操作権の付与を適切に制御することを可能とする端
末操作システムを提供することを目的とする。
【0007】本発明の第2の目的は、上記操作権付与の
制御に基づく、操作端末間の操作権の移行を滑らかに行
うことができる端末操作システムを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の端末操作システムは、複数の情報処
理端末が通信路を介して接続された状態で、一の情報処
理端末に接続された入力装置を用いて他の情報処理端末
を操作する端末操作システムにおいて、前記一の情報処
理端末は、当該一の情報処理端末から前記他の情報処理
端末を操作する際に、当該操作として実行することがで
きる機能の内容により階層化された複数の種類の操作権
のいずれかに基づいて、前記他の情報処理端末を操作す
ることを特徴とする。
【0009】本発明の端末操作システムでは、操作端末
から被操作端末を操作するにあたり、実行することがで
きる機能の内容により操作権を複数の種類に階層化す
る。即ち、実行できる機能の内容には、複数の操作端末
から同時に実行することが可能な機能と、同時に実行す
ることを許可したのでは、円滑な操作ができなくなる機
能とが存在するからである。本発明の端末操作システム
は、操作権の付与を求める操作端末が競合した場合に、
最も優先度の高い端末に当該操作権を付与し、他の端末
には、同時に実行することが可能な機能のみを実行する
ことができる下の階層の操作権を付与することにより、
操作権付与の適切な制御を実現するものである。操作権
の階層化の手法や、端末ごとの優先度の判定には種々の
方法が考えられる。
【0010】また、本発明の端末操作システムにおい
て、前記一の情報処理端末は、前記階層化された複数の
操作権のいずれかを選択する操作権選択手段と、前記操
作権選択手段により選択された操作権に基づいて、前記
他の情報処理端末を操作するために必要な操作情報を生
成する操作情報生成手段と、前記操作情報生成手段によ
り生成された操作情報を、前記他の情報処理端末に送信
する操作情報送信手段とを含み、前記他の情報処理端末
は、前記操作情報送信手段により送信された操作情報を
受信する操作情報受信手段と、前記操作情報受信手段が
受信した情報に基づいて、当該他の情報処理端末におい
て前記一の情報処理端末が要求した操作を実行する操作
実行手段とを含むことができる。
【0011】この構成では、操作端末が選択した操作権
の種類に基づき、必要な情報のみを被操作端末に送信す
るようにするため、通信路上を流れる情報量を少なくす
ることにより、システムの負荷を軽減することが可能と
なる。
【0012】また、前記他の情報処理端末はさらに、前
記操作情報受信手段が、複数の情報処理端末から同じ種
類の操作権に基づく操作情報を受信した場合に、当該複
数の情報処理端末のうち、当該操作権に基づく操作を許
可すべき一つの情報処理端末を決定する操作権付与端末
決定手段を含み、前記操作実行手段は、前記操作権付与
端末決定手段により決定された情報処理端末以外の情報
処理端末から送信された操作情報に基づく操作について
は、所定の操作のみを実行することもできる。
【0013】このような構成としておけば、被操作端末
の側で優先度の高い操作端末、即ち、要求された操作権
に基づく操作を許可すべき操作端末を決定した後、その
決定の結果を他の操作端末に送信することを省略しても
構わない。
【0014】また、前記所定の操作が、ポインティング
デバイスを用いたポインタの移動操作であり、前記他の
情報処理端末はさらに、前記操作権付与端末決定手段に
より決定された情報処理端末以外の情報処理端末からの
前記ポインタの移動操作を表す操作情報に基づいて、複
数のポインタを画面に表示するマルチポインタ表示手段
を含むこともできる。
【0015】例えば、本発明の端末操作システムを電子
会議システム等に適用するとすれば、複数の会議の参加
者に対してポインタの移動操作を許可することができれ
ば便利であり、また、ポインタの移動操作だけであれ
ば、他の参加者の操作に支障をきたすこともないからで
ある。
【0016】また、本発明の第2の端末操作システム
は、複数の情報処理端末が通信路を介して接続された状
態で、一の情報処理端末に接続された入力装置を用いて
他の情報処理端末を操作する端末操作システムにおい
て、ある一の情報処理端末が他の情報処理端末を操作す
る操作権を取得しようとした場合に、取得しようとした
後の所定の期間内に、当該他の情報処理端末を操作する
操作権を取得しようとした一又は複数の情報処理端末を
記憶する操作権要求端末記憶手段と、前記所定の期間の
経過後に、前記所定の期間内に前記操作権要求端末記憶
手段に記憶された情報処理端末から、操作権を付与すべ
き情報処理端末を決定する操作権付与端末決定手段とを
含むことを特徴とする。
【0017】操作権を付与すべき端末を決定するにあた
り、必ずしも、早いタイミングで操作権の付与を要求し
た端末に対して操作権を付与する必要はない場合もあ
る。即ち、本発明の端末操作システムは、一定の期間内
に操作権の付与を要求した一又は複数の端末を記憶して
おき、その中から実際に操作権を付与する端末を決定す
ることで、操作権の円滑な移行を図ったものである。
【0018】また、本発明の記録媒体は、複数の情報処
理端末が通信路を介して接続された状態で、一の情報処
理端末に接続された入力装置を用いて他の情報処理端末
を操作する端末操作システムを実現するプログラムであ
って、他の情報処理端末からの当該情報処理端末を操作
する操作権を取得しようとする要求を受信する操作要求
受信ステップと、前記操作要求受信ステップにおいて、
要求を受信した後の所定の期間内に、当該情報処理端末
を操作する操作権を取得しようとした一又は複数の情報
処理端末を記憶する操作権要求端末記憶ステップと、前
記所定の期間の経過後に、前記操作権要求端末記憶ステ
ップにおいて記憶された情報処理端末から、操作権を付
与すべき情報処理端末を決定する操作権付与端末決定ス
テップとを実行するプログラムを記録したコンピュータ
で読み取り可能な記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の端
末操作システムが実現される環境について説明するため
のブロック図である。同図に示されるように、本発明の
端末操作システムは、ポインタ入力部101、キー入力
部102、制御部103及び出力部104を有する端末
10が、例えば、LAN50等の通信路を介して複数
(端末10、端末20、端末30、・・)接続されてい
る環境において実現される。
【0020】ポインタ入力部101としては、例えばマ
ウス等のポインティングデバイスを使用することが可能
であり、キー入力部102としては、例えばキーボード
等の入力装置を使用することができる。
【0021】制御部103は、端末全体の制御を行う部
分であり、ハードウェア的にはCPUや、I/Oインタ
フェース部分等が対応する。本発明の端末操作システム
では、他の端末を操作すべく、ある端末の入力を他の端
末に送信する必要があるため、制御部103には、他の
端末との通信インタフェースを含んでいる。ある端末の
入力を他の端末に送信するためには、具体的には、例え
ば、Windowsに標準添付されている、TCP/I
Pプロトコルに基づく通信制御モジュールを使用するこ
とで実現できる。
【0022】また、制御部103において、当該端末が
被操作端末となる場合であれば、操作権の管理のために
被操作端末が実行すべき処理を行うプログラムのモジュ
ールが、又、操作端末となる場合であれば、操作端末が
実行すべき処理を行うプログラムのモジュールが起動す
ることにより、本発明の端末操作システムが実現され
る。
【0023】出力部104としては、ディスプレイ装置
等出力装置を使用することができる。なお、本実施の形
態では、同図に示したように複数の端末が、対等な関係
で接続されている場合について説明するが、例えば、そ
の中の一つの端末に大型のプロジェクタを接続し、当該
端末を他の端末から操作できるようにすることにより、
電子会議システム等に適用することができる。
【0024】以上に説明したような環境において実現さ
れる本発明の端末操作システムについて、以下、本発明
の種々の実施の形態について説明する。 (実施の形態1)まず、本発明の第1の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、操作権の階層化、及
び複数の階層の操作権を併用する方法について説明す
る。なお、本実施の形態では、便宜上、端末10を被操
作端末、その他の端末(端末20、端末30、・・)を
操作端末と仮定して説明するが、これに限定されるもの
ではなく、端末10を操作端末とし、例えば、端末20
を被操作端末とすることも可能である。
【0025】ここで、操作権の階層化とは、操作権を、
操作端末に備えられている入力手段を用いて被操作端末
を操作することができる操作権(以下、「完全操作権」
という。)と、操作端末のうち、上記完全操作権を取得
した操作端末が実行できる機能のうちの、一部の機能の
みを実行することができる操作権(以下、「部分操作
権」という。)として階層的に定義された一又は複数の
種類の操作権とに分類することをいう。
【0026】部分操作権の態様としては、例えば、被操
作端末の出力部に表示される被操作端末本来のポインタ
とは別に、各操作端末に対応するポインタを表示し、そ
れぞれの端末に対応するポインタを動かす機能(以下、
「ポインタ機能」という。)だけを実行することができ
る操作権(以下、「ポインタ権」という。)や、上記ポ
インタ機能に加えてマウスのクリックやドラッグ、ダブ
ルクリック等、マウスを用いて実行することができる全
ての機能(以下、「マウス機能」という。)を実行する
ことができる操作権(以下、「マウス権」という。)等
が考えられる。上記マウス権の上位に、さらにキーボー
ドを用いた入力等も行えるような機能を加え、被操作端
末に接続されている入力手段を用いる場合と同様に被操
作端末を操作することができる操作権として完全操作権
が存在する。
【0027】図2は、本実施の形態における被操作端末
10の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に
示されるように、本実施の形態の被操作端末10は、ポ
インタ入力部101、キー入力部102、制御部10
3、出力部104の他に操作権管理テーブル格納部10
5を備え、また、制御部103には、イベント受信部1
031、イベント解析部1032、イベント実行部10
33を有している。
【0028】また、図3は、本実施の形態における操作
端末の一例としての、端末30の構成の一例を示す機能
ブロック図である。同図に示されるように、本実施の形
態の操作端末30は、ポインタ入力部301、キー入力
部302、制御部303、出力部304の他に、操作対
象管理テーブル格納部305を備え、また、制御部30
3には、イベント取得部3031、イベント情報作成部
3032、イベント送信部3033を備える。
【0029】イベント取得部3031は、ポインタ入力
部301として備えられたマウス等のポインティングデ
バイスや、キー入力部302として備えられたキーボー
ド等の入力装置からの入力イベント(以下、単に「イベ
ント」という。)を取得する。
【0030】イベント情報作成部3032は、操作対象
管理テーブル格納部305に格納されている操作対象管
理テーブルの内容を参照し、イベント取得部3031が
取得したイベントから、被操作端末に送信するためのイ
ベント情報を作成する。
【0031】図4は、操作対象管理テーブルの内容の一
例を示す図である。同図に示されるように、操作対象管
理テーブルには、被操作端末識別子、及び付与されてい
る操作権の操作権種別が記憶される。なお、本テーブル
には、当該操作端末についての情報のみが、当該操作端
末が操作権の付与を要求した時点で格納される。
【0032】「被操作端末識別子」とは、当該操作端末
が操作しようとする被操作端末を表す識別子である。同
図の例では、被操作端末10を操作しようとしている旨
を例示しているが、実際には、被操作端末10のIPア
ドレス等の識別子が格納される。
【0033】「操作権種別」とは、操作端末がどのよう
な操作権の付与を要求しているかを示す情報である。同
図の例では、文字で「ポインタ権」としているが、実際
には、例えば、数字等による識別子を用いることが可能
である。
【0034】イベント情報作成部1032は、上記のよ
うな情報を参照してイベント情報を作成する。ここで、
イベント情報について詳細に説明する。「イベント情
報」とは、操作端末に入力されたイベントに関する情報
であって、被操作端末の操作のために被操作端末に対し
て送信される情報をいう。ここで、「イベント」とは、
例えば、操作端末上において、マウスボタンが押された
場合(以下、「ボタンダウン」という。)、押されてい
たマウスボタンが押されなくなった場合(以下、「ボタ
ンアップ」という。)や、ポインタの移動(以下、「マ
ウスムーブ」という。)、キーボードにおけるキーの押
下等の動作を意味する。即ち、ボタンダウンとボタンア
ップとで、マウスのクリックを識別することができ、ボ
タンダウンとボタンアップとの間にマウスムーブが発生
していれば、マウスがドラッグされたことを識別するこ
とができる。なお、本実施の形態では、OS(オペレー
ティング・システム)として、Windows95(登
録商標)を利用しているため、マウスのダブルクリック
については、ボタンダウンとボタンアップとの組み合わ
せではなく、マウスのダブルクリックが単一のイベント
として認識される。
【0035】図5は、操作端末が要求する操作権がポイ
ンタ権である場合に、操作端末が送信するイベント情報
の内容の例を示す図である。同図(a)に示されるよう
に、ポインタ権を行使する場合のイベント情報には、イ
ベント種別、操作端末識別子、ポインタの位置等のX座
標とY座標が含まれる。
【0036】「イベント種別」は、イベント情報が表す
イベントの種別を意味する情報であり、同図の例では、
ポインタの移動を表すイベント情報である旨が格納され
ている。
【0037】「操作端末識別子」は、被操作端末を操作
しようとする操作端末を表す識別子である。同図の例で
は操作端末30からのイベント情報を例示しているが、
ここにも、実際には操作端末のIPアドレス等が格納さ
れる。
【0038】ポインタ権の場合は、ポインタの表示位置
の変更ができるのみであるので、操作権種別と、操作端
末識別子の他には、ポインタの表示位置のX座標及びY
座標のみがイベント情報として送信される。
【0039】尚、同図(b)の例は、後述の如く、ポイ
ンタにユーザの識別子を付加して表示する場合のイベン
ト情報の例である。即ち、同図(b)の例では、上述の
情報の他、ユーザ識別子がイベント情報に含まれる。同
図の例では、ユーザ識別子として漢字一文字を送信して
いるが、これはポインタに付加する漢字をイベント情報
に保持するようにしたためである。即ち、この場合に
は、操作端末の側で、当該端末を利用するユーザが自分
を表す漢字一文字を、例えばキー入力部302を介して
予め入力しておく。なお、ここでイベント情報には、例
えばユーザIDを含めて送信し、被操作端末の側で漢字
一文字に変換することも可能である。
【0040】図6は、操作端末に付与された操作権がマ
ウス権である場合に操作端末が送信するイベント情報の
内容の例を示す図である。同図(a)はイベント情報に
ユーザ識別子を付加しない場合の例であり、同図(b)
の例はイベント情報にユーザ識別子を付加する場合の例
である。ユーザ識別子を付加するか否かは、ポインタ権
の場合と同様に、ポインタにユーザ識別子を付加するか
否かにより決定する。同図に示されるように、マウス権
が付与された場合のイベント情報には、イベント種別、
操作端末識別子、ユーザ識別子、動作種別、及びポイン
タの位置のX座標とY座標が含まれる。なお、ユーザ識
別子は、ポインタに識別子を付加しない場合にはあえて
送信する必要はない。例えば、ユーザ識別子の代わりに
IPアドレスを送信したり、通信路確立の際に、通信ポ
ート番号を記憶しておけば、例えば「ポート2番に来る
情報は誰の端末からの情報か」が識別できるので、それ
らの情報を利用することもできるからである。
【0041】「イベント種別」、「操作端末識別子」、
「ユーザ識別子」としては、上述のポインタ権の場合と
同様の内容が送信される。「動作種別」とは、マウスの
ボタンダウン、ボタンアップ、マウスムーブ等の入力イ
ベントの動作の種別を意味する。即ち、マウス権の場合
には、ポインタの表示位置の変更だけでなく、マウスを
用いて実行することができる機能を、被操作端末側で実
行することができるので、ポインタの表示位置のX座標
及びY座標の他に、動作種別を送信することとしたもの
である。ここでも、実際には、図示した如く文字列情報
ではなく、数字等からなる識別子を格納することが可能
である。
【0042】図7は、操作端末に付与された操作権が完
全操作権である場合であって、操作端末でキーボードの
キーの押下がなされた場合に操作端末が送信するイベン
ト情報の内容の例を示す図である。同図に示されるよう
に、キーボードの押下が行われた場合には、イベント種
別、操作端末識別子の他に、押下されたキーのキーコー
ドを送信すれば良い。同図の例では、「A」のキーが押
下された場合の例を示しているが、実際には、「A」と
いうキーを表すコードが送信される。
【0043】以上に説明したように、イベント情報作成
部3032により作成されたイベント情報が、イベント
送信部3033を介して被操作端末に送信される。図8
は、操作端末側でマウス、キーボード等による入力イベ
ントが発生した場合の操作端末30側での制御部303
の処理内容を示すフローチャートである。
【0044】同図に示されるように、制御部303は、
まず入力イベントを取得し(S801)、操作対象管理
テーブルの内容を参照して、当該操作端末が要求してい
る操作権の種別を判定する。即ち、要求している操作権
が完全操作権であれば(S802:Yes)、完全操作
権に対応するイベント情報が作成される(S803)。
具体的には、イベントがマウス操作であれば、図6に示
したようなイベント情報が作成され、イベントがキーボ
ードの押下であれば、図7に示したようなイベント情報
が作成される。
【0045】その後、作成されたイベント情報が被操作
端末に送信される(S804)。要求している操作権が
マウス権であれば(S802:No,S805:Ye
s)、マウス権に対応するイベント情報が作成される
(S806)。具体的には、マウス操作に対応して、図
6に示したようなイベント情報が作成される。その後、
作成されたイベント情報が被操作端末に送信される(S
804)のは、完全操作権の場合と同様である。
【0046】付与されている操作権がポインタ権であれ
ば(S805:No,S807:Yes)、ポインタ権
に対応するイベント情報が作成される(S808)。具
体的には、マウスムーブのみに対応して、図5に示した
ようなイベント情報が作成され、被操作端末に送信され
る(S804)。
【0047】尚、要求している操作権がマウス権又はポ
インタ権の場合には、当該操作権に対応しない入力イベ
ントは無視される。具体的には、要求している操作権が
マウス権である場合には、キーボード入力に関する入力
イベントは無視され、図7に示すようなイベント情報は
作成されない。また、要求している操作権がポインタ権
である場合には、マウスクリック等の情報はイベント情
報作成部3032において無視され、イベント情報は作
成されないことになる。
【0048】操作端末30から送信されたイベント情報
は、例えばLAN50等の通信路を介して、被操作端末
10側のイベント受信部1031により受信される。被
操作端末10の側では、イベント解析部1032が、イ
ベントの内容を解析する。本実施の形態では、上述のよ
うに、要求されている操作権に対応するイベント以外の
イベントについてはイベント情報として送信されないた
め、イベント情報として送信されたイベントの内容に従
って被操作端末上でイベントを実行する。
【0049】ただし、複数の操作端末から、イベント情
報が重複して送信されてきた場合には、いずれの操作端
末のイベント情報を優先するかを判定する必要がある。
イベント情報の優先度の判定には、後述するように種々
の方法が考えられるが、本実施の形態では、それぞれの
操作端末に付与されている操作権に対応した優先度をテ
ーブルに格納しておき、当該テーブルの内容を参照して
判定する方法について説明する。即ち、本実施の形態で
は、イベント解析部1032が、操作権管理テーブル格
納部105に格納されている操作権管理テーブルの内容
を参照することにより、イベントの実行を優先すべき操
作端末を決定する。
【0050】図9は、操作権管理テーブルの内容の一例
を示す図である。同図に示されるように、本実施の形態
の操作権管理テーブルには、操作端末識別子と操作端末
に付与されている操作権種別とが格納される。端末の識
別子として、端末のIPアドレス等が格納される点、ま
た、操作権種別として数字等を用いた識別子が格納され
る点は、操作端末の側の操作対象管理テーブルの例と同
様である。
【0051】ここで、操作権管理テーブルへの情報の格
納について説明する。本実施の形態の端末操作システム
では、操作端末が操作権の付与を求める場合には、操作
端末側で例えばソフトウェアスイッチ等を用いることに
より、付与を求める操作権の種別を指定することができ
る。図10は、操作権の付与を求める際に、操作端末3
0の出力部304に表示するプルダウン・メニューの一
例を模式的に示す図である。本実施の形態では、固定的
に端末10が被操作端末となる場合について説明する
が、ここで、要求する操作権種別とともに被操作端末の
識別子を指定するようにすることで、端末10以外の端
末を操作できるようにすることも可能である。
【0052】ここで、指定された操作権は、操作端末3
0の操作対象管理テーブルに記憶されるだけでなく、L
AN50を介して被操作端末10の側に送信され、被操
作端末10の操作権管理テーブルに格納される。即ち、
イベント解析部1032は、操作端末から送信された操
作権付与を求める信号を受信し、まず、操作端末が要求
する操作権の種別に基づいて、操作権管理テーブルに情
報を格納する。
【0053】ここで、本発明の端末操作システムでは、
操作端末が要求する操作権と、実際に被操作端末が操作
端末に付与する操作権とが、最終的に必ず一致するとは
限らないため、操作権管理テーブルの内容が後に被操作
端末の側で更新される場合がある。しかし、本実施の形
態では、詳細な説明を省略し、要求された操作権がその
まま付与されるものとして説明を続ける。なお、被操作
端末の側での、実際に付与する操作権種別の制御に関し
ては、後述の他の実施の形態で説明する。
【0054】即ち、本実施の形態では、操作権管理テー
ブルの内容を参照したイベント解析部1032による解
析に従って、イベント実行部1033がイベントを実行
する。実行の結果は、例えば、出力部104に表示され
る内容に反映されることになる。なお、被操作端末10
側のポインタ入力部101や、キー入力部102からの
入力は、本実施の形態では、常に他の操作端末からの要
求に優先するようにしているが、イベント解析部103
2での処理により、他の端末からの要求を優先させる場
合を設けることも可能である。
【0055】次に、本実施の形態における被操作端末1
0側での具体的な処理内容について説明する。図11
は、本実施の形態における被操作端末10の制御部10
3の処理内容を示すフローチャートである。同図に示さ
れるように、本実施の形態の制御部103は、イベント
受信部1031において操作端末からのイベント情報を
受信すると(S1101)、まず、イベント解析部10
32が、操作権管理テーブルの内容を参照し、操作端末
がどのような操作権を付与されているかを判定する(S
1102)。前述の通り、本実施の形態では、操作権管
理テーブルに格納されている、実際に付与されている操
作権と、各々の操作端末が保持する操作対象管理テーブ
ルに格納されている、操作端末が要求している操作権と
は一致しているものとする。
【0056】付与されている操作権が完全操作権であれ
ば(S1102:Yes)、送信された全てのイベント
情報に従って、被操作端末上で全てのイベントを実行す
る(S1103)。
【0057】付与されている操作権がマウス権であれば
(S1102:No,S1104:Yes)、イベント
解析部1032が、操作権管理テーブルの内容を参照
し、完全操作権を付与されている端末が存在するか否か
を判定する(S1105)。
【0058】完全操作権を付与されている端末が存在し
なければ(S1105:No)、マウスイベントを全て
実行しても問題がないため、イベント情報に従ってマウ
ス操作を実行する(S1106)。しかし、完全操作権
を付与されている端末が存在する場合には(S110
5:Yes)、マウス操作を全て実行するとマウスのク
リック等の操作について完全操作権を付与されている端
末との競合が発生してしまうため、被操作端末の側で、
ポインタ表示以外の操作を無視するようにする。即ち、
本実施の形態では、完全操作権とマウス権とが競合する
場合には、固定的に完全操作権を優先するようにしてい
る。具体的には、この場合の処理は、ポインタ表示だけ
となり(S1105:Yes,S1108)、実質的に
ポインタ権が付与されている場合と同様の処理内容とな
る。
【0059】また、要求されている操作権がポインタ権
であれば(S1104:No,S1107:Yes)、
イベント実行部1033は、ポインタ表示処理を行う
(S1108)。ここで、完全操作権、マウス権とポイ
ンタ権とが競合した場合等、同時に複数のポインタを表
示する必要がある場合のポインタ表示処理(S110
8)の詳細については後述する。
【0060】以上に説明したような処理を行うことによ
り、操作権を複数の種類に階層化し、階層化された操作
権を、複数の操作端末の間で併用することが可能とな
る。 (実施の形態2)次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態で
説明したように操作権が階層化された状態において、完
全操作権若しくはマウス権を付与された操作端末が存在
する状況で他の端末からポインタ権が行使された場合
に、同時に複数のポインタを被操作端末の出力部104
に表示する機能(以下、「マルチポインタ機能」とい
う。)を実現する方法について説明する。
【0061】例えば、本発明の端末操作システムを、前
述の如く大型のプロジェクタを用いた電子会議システム
に応用した場合に、複数の参加者が、ポインタを用いて
プロジェクタ上の資料を同時に指し示すことができれば
便利である。しかし、複数の参加者に同時にポインタ権
が付与された場合でも、出力部104の表示画面上にポ
インタが一つしか表示できないのでは、複数の参加者に
よるポインタ移動のイベントが一つのポインタ上で競合
することとなる。競合の結果としてポインタが乱雑に画
面上を移動したのでは、会議の円滑な進行に支障を来
す。
【0062】本実施の形態は、同時に複数の参加者にポ
インタ権が付与された場合に、それら複数の参加者が円
滑にポインタ権を行使することを可能とするものであ
る。図12は、本実施の形態における被操作端末10の
構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示され
るように、本実施の形態の端末10は、そのイベント実
行部1033として、ポインタ出力部10331と関数
制御部10332を備えている。
【0063】ポインタ出力部10331は、イベント情
報に含まれるポインタの座標に関する情報に基づいて、
被操作端末10側の出力部104にポインタの表示を行
う。なお、このポインタは、被操作端末10を制御して
いるOSが本来的に備えているポインタとは別のもので
あり、本実施の形態のポインタ出力部10331が独自
に表示するものである。従って、複数の操作端末からポ
インタ権が行使された場合においても、複数のポインタ
を同時に表示することが可能となっている。
【0064】関数制御部10332は、OSが本来的に
備えている関数にイベント情報から取得できる値を設定
することにより被操作端末10の操作を行う。本実施の
形態で用いる関数としては、マウスイベントを制御する
関数や、キーボード入力イベントを制御する関数があ
る。具体的には、Windows95においては、マウ
スイベントを制御するものとして、Mouse_Eve
nt、キーボード入力イベントを制御するものとして、
Key_Eventという関数がそれぞれ用意されてい
る。関数制御部10332は、上記ポインタ権でなく、
マウス権や完全操作権が行使された場合に、OSが用意
するマウスポインタを表示したり、キーボードからの入
力を受けて文字を表示したりする。
【0065】以上のような各部を有する本実施の形態の
イベント解析部1032は、イベント情報を解析するこ
とにより、ポインタ出力部10331若しくは関数制御
部10332のいずれか適切な方にイベント情報を受け
渡し、ポインタ等の制御を行うようにする。
【0066】次に、本実施の形態における被操作端末1
0側での具体的な処理内容について説明する。図13
は、本実施の形態において、イベント情報を受信した被
操作端末10の制御部103の処理内容を示すフローチ
ャートである。同図に示されるように、本実施の形態の
制御部103においても、イベント情報を受信して(S
1301)、操作端末に付与されている操作権を判定す
る処理については、第1の実施の形態と同様である。
【0067】その後、操作端末の操作権が完全操作権で
あれば(S1302:Yes)、送信された全てのイベ
ント情報を関数制御部10332に送り、被操作端末の
制御を行う(S1303)。
【0068】操作端末の操作権がマウス権であれば(S
1302:No,S1304:Yes)、第1の実施の
形態と同様、完全操作権を付与されている端末が存在す
るか否かを判定する(S1305)。完全操作権を付与
されている端末が存在しなければ(S1305:N
o)、送信されたマウス操作に関するイベント情報を関
数制御部10332に送る。関数制御部10332で
は、OSに用意されているマウスイベント制御用関数に
イベント情報を送り込み、マウス操作に関するイベント
を実行する(S1306)。
【0069】完全操作権を付与されている端末が存在す
る場合(S1305:Yes)、又は、操作端末の操作
権がポインタ権である場合(S1304:No,S13
07:Yes)には、ポインタ出力部10331にイベ
ント情報を送り込むことにより、被操作端末の出力部1
04にポインタを表示する(S1308)。前述の如
く、ポインタ出力部10331によるポインタ表示は、
複数の操作端末について同時に行うことが可能であるの
で、被操作端末の出力部の画面上で、同時に複数のポイ
ンタを表示することができる。
【0070】以上に説明したような処理を行うことによ
り、操作権が階層化された状態において、マルチポイン
タ機能を実現することが可能となる。 (実施の形態3)次に、本発明の第3の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、第2の実施の形態で
説明した、マルチポインタ機能が実現されている状態
で、どのポインタを誰が表示しているかを明らかにする
方法について説明する。
【0071】本実施の形態の操作端末の一例としては、
図3で説明した構成を用いることが可能である。即ち、
第1の実施の形態で説明したように、操作端末30のキ
ー入力部302等を用いて操作端末の側でユーザの識別
子を入力する。入力されたユーザ識別子は、操作対象管
理テーブルに格納される。図14は、本実施の形態にお
ける操作対象管理テーブルの内容の例を示す図である。
同図(a)は、ユーザ識別子として漢字一文字を保持す
るようにした例であり、同図(b)は、操作端末では、
ユーザ識別子として例えばユーザIDを保持するように
し、被操作端末の側で漢字に変換する場合の例である。
いずれの場合も、図5(b)又は図6(b)にて説明し
たイベント情報に含まれるユーザ識別子として、操作対
象管理テーブルに保持されているユーザ識別子が送信さ
れることとなる。
【0072】図15は、本実施の形態のマルチポインタ
機能が実現された場合の、被操作端末10の表示画面上
の様子の一例を模式的に示す図である。同図に示される
ように、本実施の形態のマルチポインタ機能が実現され
た場合には、OSにより用意されているポインタ201
の他に、ポインタ表示部10332により表示される、
ポインタ201とは形状が異なるポインタ202a及び
ポインタ202bが表示され、ポインタ202a及びポ
インタ202bには、それぞれユーザを表す情報が付加
される。以上に説明したように、ユーザの識別子を保持
する手段を設け、ポインタ出力部10331においてポ
インタの表示を行う際に、ポインタとユーザの識別子と
を同時に表示することにより、マルチポインタ機能が実
現され同時に複数のポインタが表示された場合に、誰が
どのポインタを操作しているのかを容易に判別すること
が可能となる。
【0073】なお、本実施の形態では、ユーザを識別す
るための情報(漢字一文字)を操作端末側に保持する場
合について説明したが、この情報は被操作端末側に保持
することも可能である。即ち、ポインタ出力部1033
1に、図16に示すような、利用者識別子管理テーブル
を保持し、操作端末から図14(b)に示すようなユー
ザ識別子が送信されてきた場合に、漢字の文字に変換す
ればよい。漢字の文字の入力は、被操作端末10側のキ
ー入力部102等を用いて行うことが可能である。
【0074】また、同図(b)に示されるように、端末
の識別子と、ポインタの周辺に表示すべきユーザの識別
子との対応関係を保持することも可能である。同図
(b)の例は、端末の識別子としてIPアドレスを用い
た場合の例である。
【0075】さらに、本実施の形態では、実用上の問題
から利用者の識別子として漢字一文字をポインタに付加
しているが、漢字一文字に限定されるものではないこと
は勿論である。 (実施の形態4)次に、本発明の第4の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、第3の実施の形態で
説明したように、ポインタ出力部10331により表示
されるポインタだけではなく、OSが本来的に用意して
いるポインタにもユーザの識別子を付加する方法につい
て説明する。
【0076】本実施の形態における被操作端末10及び
操作端末30の構成は、第3の実施の形態で説明したも
のと同一である。即ち、第3の実施の形態の方法では、
操作端末からのイベント情報にユーザ識別子が含まれて
いた場合であっても、付与されている操作権が、完全操
作権やマウス権である結果、OSが本来用意するポイン
タを操作する場合であれば、その際にはユーザの識別子
は無視されるようになっていたが、本実施の形態では、
そのような場合にOSが本来用意するポインタにも利用
者の識別子を付加するようにするものである。
【0077】図17は、本実施の形態における被操作端
末10の制御部103の処理内容を示すフローチャート
である。同図に示されるように、本実施の形態の制御部
103は、図13で説明した処理に加えて、操作端末の
操作権が完全操作権である場合(S1702:Ye
s)、又は操作端末の操作権がマウス権である場合で、
完全操作権を付与されている端末が存在しない場合(S
1705:Yes,S1706:No)に、関数制御部
による処理(S1703及びS1707)を行った後、
ポインタ出力部10331にもイベント情報を送り込
み、OSが本来用意するポインタの近傍に利用者の識別
子を表示する(S1704)。即ち、この場合のポイン
タ出力部10331は、独自のポインタを表示すること
なく、利用者の識別子のみをイベント情報に含まれる座
標位置の周辺に表示する。
【0078】以上に説明したような処理を行うことによ
り、OSが本来用意するポインタにも利用者の識別子を
付加することが可能となる。 (実施の形態5)次に、本発明の第5の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態で
説明した方法により操作権が階層化された状態におい
て、複数の操作権で競合する機能の優先度を制御する方
法について説明する。
【0079】本実施の形態を説明するにあたり、まず、
競合する機能の優先度の制御の内容について説明する。
例えば、操作権が階層化された状態において、下位の操
作権を上位の操作権と併用する際に、ある機能について
は下位の操作権と上位の操作権とを被操作端末に対して
同時に行使することができない場合が発生する。このよ
うな場合を本実施の形態では「機能の競合」という。具
体的には、完全操作権とマウス権とでは、マウスを操作
する際にいずれもOSが用意するポインタを用いること
から、マウス機能が競合しているということができる。
即ち、競合する機能を利用する操作権が同時に行使され
た場合には、どちらか一方に優先して当該機能を利用す
る権限を付与すべく制御する必要がある。
【0080】第1の実施の形態では、例えば完全操作権
とマウス権とが競合した場合には、固定的に完全操作権
が優先されるような場合を説明したが、現実の利用にあ
たっては、常に完全操作権を優先してよい場合だけとは
限らない。
【0081】例えば、電子会議システムに応用する場合
について説明すると、書記役をつとめるユーザがキーボ
ードを使用し、資料説明をするユーザがマウスを使用す
るような場合であれば、キーボードを使用する書記役の
ユーザには完全操作権を付与する必要があるが、マウス
機能についても常に完全操作権を優先させるのではな
く、マウス機能については資料説明をするユーザに付与
されているマウス権の方に優先使用を認めるのが妥当で
ある。
【0082】本実施の形態では、上記の如く、機能の競
合が発生する操作権が同時に行使された場合に、競合す
る機能について、各々の操作権の優先度を柔軟に制御す
ることを可能とするものである。
【0083】本実施の形態における被操作端末10の構
成としては、図12に示したものを利用することが可能
である。ただし、本実施の形態のイベント解析部103
2には、後述の如くシステムのステータスを保持するフ
ラグを備えている。
【0084】図18は、本実施の形態における被操作端
末10の制御部103の処理内容を示すフローチャート
である。同図に示されるように、本実施の形態の制御部
103は、イベント情報を受信すると(S1801)、
まず、イベント情報がマウス操作に関するものか否かを
判定する(S1802)。具体的には、図5〜図7で説
明したようなイベント情報において、イベント種別が
「ポインタ」又は「マウス」のものであるか否かを判定
する。
【0085】マウス操作に関するものでなければ(S1
802:No)、イベント情報が上位権限の解除を指示
するものであるか否かを判定する(S1803)。ここ
で、上位権限の設定及び解除について説明する。本実施
の形態における「上位権限」とは、上記に説明したよう
に、マウス機能を優先的に実行することができる権限を
いう。即ち、本実施の形態において上位権限を設定して
おけば、完全操作権を付与されている端末が存在して
も、マウス機能を優先的に実行することができる。
【0086】上位権限の設定及び解除は、例えば、図1
9に示すようなプルダウンメニューを操作端末の出力部
304に表示することにより行うことができる。本実施
の形態では、操作端末において上位権限の設定又は解除
が行われた場合には、被操作端末の操作権管理テーブル
にその旨が記憶される。
【0087】図20は、本実施の形態における操作権管
理テーブルの内容の一例を示す図である。同図に示され
るように、本実施の形態の操作権管理テーブルには、上
位権限が設定されているか否かを示す情報が操作端末ご
とに保持されている。
【0088】イベント解析部1032は、各々の操作端
末からの入力が上位権限の解除であった場合には(S1
803:Yes)、上記の操作権管理テーブルに設定さ
れた上位権限の解除を行い(S1804)、ステータス
を「通常」に変更する(S1805)。なお、上位権限
の設定の場合はステップS1803の判定結果はNoと
なり、通常のイベント実行、即ち上位権限の設定が行わ
れることになる(S1806)。通常のイベントが実行
されるのは、上位権限の設定以外の処理の場合も同様で
ある。
【0089】ここで、本実施の形態におけるステータス
について説明する。本実施の形態におけるステータス
は、上記の「通常」と、「上位操作中」の二種類があ
る。「通常」とは、上位権限が設定されていない場合、
若しくは上位権限が設定されていても、実際に上位権限
が行使されていない場合である。ここで、上位権限が行
使されていない場合とは、上位権限が設定されていて
も、設定されている端末からマウス操作がイベントとし
て送信されていない状態を意味する。
【0090】一方、「上位操作中」とは、後述の如く、
上位権限が設定された端末により実際に優先的にマウス
機能が実行されている場合をいう。ステップS1802
において、マウス操作に関するイベントを受信したと判
定された場合(S1802:Yes)には、受信したマ
ウス操作に関するイベントが、上位権限が設定された操
作端末からの入力であるか否かを判定する(S180
7)。ここでの判定は、操作権管理テーブルの内容と、
イベント情報に含まれている操作端末識別子とを比較す
ることにより行うことができる。
【0091】上位権限が設定された端末からのマウス操
作に関するイベント情報を受信した場合には(S180
7:Yes)、イベント解析部1032は、ステータス
を「上位操作中」に変更し(S1808)、当該上位権
限を設定された操作端末から送信されたイベント情報に
従ってマウスイベントを実行する(S1809)。
【0092】上位権限が設定されていない操作端末から
のマウス操作に関するイベント情報であった場合には
(S1807:No)、ステータスが「上位操作中」で
あるか否かを判定する(S1810)。ここで、「上位
操作中」であるか否かを判定する理由は、ステータスが
「上位操作中」であるということは、上位権限を設定さ
れOSが用意するポインタを用いてマウス操作を実行し
ている操作端末が存在することを意味するので、上位権
限が設定されていない操作端末については、ポインタ出
力部10331によるポインタ表示を行う必要があるか
らである。
【0093】従って、ステータスが「上位操作中」であ
る場合には(S1810:Yes)、ポインタ出力部1
0331によるポインタ表示を行い(S1811)、
「上位操作中」でない場合には(S1810:No)、
当該操作端末から受信したイベント情報に従ってマウス
イベントを実行する(S1812)。
【0094】なお、上記のような処理においては、一旦
上位権限の設定された端末によりマウス操作が実行さ
れ、ステータスが「上位操作中」となった後は、当該端
末により上位権限が解除されるまでは、上位権限を有す
る操作端末がマウス権については、最優先で実行できる
ようになる。また、その際に完全操作権を付与されてい
た端末に対しては、マウス機能の行使はできないもの
の、ポインタ出力部10331の処理により、実質的に
ポインタを操作する権限が付与されることになるため、
ある意味で代替的な操作権が付与されることにもなる。
【0095】さらに、ステップS1807、ステップS
1810等における上位権限に関する判定において、あ
らゆる機能に対して常に完全操作権が最も上位であると
いう設定としておけば、完全操作権が付与された端末が
存在する際に、マウス機能を実行しようとした端末に対
して、ステップS1811において、実質的にポインタ
権という代替的な操作権を付与するようにすることもで
きる。
【0096】以上に説明したような処理を行うことによ
り、操作権が階層化された状態において、例えば、完全
操作権を付与された操作端末が存在する場合でも、マウ
ス機能については、他の端末に優先した操作権を与えた
り、より上位の操作権を付与された端末が存在する場合
に、下位の操作権を付与された端末に対して代替的な操
作権を付与するなど、操作端末に付与する操作権の制御
に関して柔軟な対応をすることが可能となる。 (実施の形態6)次に、本発明の第6の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、操作権が階層化され
た状態で、下位の操作権を付与された操作端末におい
て、上位の操作権の場合に実行できる機能(以下、「上
位機能」という。)を実行しようとするイベントが発生
したことをトリガとして、当該上位の操作権に移行する
方法について説明する。
【0097】ここで、上位機能についてより具体的に説
明すると、たとえばポインタ権を付与されている操作端
末において、マウスのクリックを実行しようとするよう
な場合に上位機能を実行しようとしているといえる。
【0098】第5の実施の形態では、上位権限を予め設
定することにより、一定の機能に関しては下位の操作権
を付与されている操作端末が優先して実行できるように
したが、例えば会議の重要性や参加者の認識等によって
は、上位権限の設定又は解除を特定の参加者が行うのみ
では実用に不便な場合もあり得る。
【0099】例えば、電子会議を行う場合に、多数の参
加者が積極的に会議に参加しようとするような状況で
は、各々が上位権限を設定するよりも、手軽に上位機能
の実行を可能とした方が会議を円滑に進行することがで
きる。
【0100】即ち、本実施の形態は、下位の操作権を付
与された端末が上位機能を実行しようとする場合に、円
滑にその実行ができるようにするものである。本実施の
形態における被操作端末10の構成としては、図12に
示したものを利用することが可能である。
【0101】図21は、本実施の形態における被操作端
末10の制御部103の処理内容を示すフローチャート
である。同図に示されるように、本実施の形態の制御部
103は、イベント情報を受信すると(S2101)、
まず、イベント情報がマウス操作に関するものか否かを
判定する(S2102)。具体的には、図5〜図7で説
明したようなイベント情報において、イベント種別が
「ポインタ」又は「マウス」のものであるか否かを判定
する。
【0102】イベント情報がマウス操作に関するもので
あれば(S2102:Yes)、まず、イベントがポイ
ンタの移動であるか否かを判定する(S2103)。イ
ベントがポインタの移動であれば(S2103:Ye
s)、画面上のポインタの移動を行う(S2104)。
即ち、マルチポインタ機能を実行している場合であれ
ば、ポインタ出力部10331又は関数制御部1033
2によりポインタの移動を行う。
【0103】イベントがポインタの移動でない場合には
(S2103:No)、そのイベント情報を送信した端
末に付与されている操作権がポインタ権であるか否かを
判定する(S2105)。ポインタ権以外の場合(S2
105:No)は、イベント情報に従って、被操作端末
上でイベントを実行する(S2106)。
【0104】ステップS2105における判定により、
ポインタ権であった場合(S2105:Yes)には、
送信されてきたイベントがクリックであるか否かを判定
する(S2107)。即ち、本実施の形態では、ポイン
タ権を付与されている操作端末において、マウスのクリ
ックが行われた場合に自動的にマウス権を付与するもの
である。従って、イベントがクリックであった場合には
(S2107:Yes)、当該操作端末にマウス権を付
与し(S2108)、それまで、マウス権若しくは完全
操作権を有していた操作端末には、代替的にポインタ権
を付与する(S2109)。ここでは、具体的には、操
作権管理テーブルの内容の更新や、ポインタ出力部10
331及び関数制御部10332によるポインタの表示
変更が行われることになる。
【0105】一方、送信されてきたイベント情報がマウ
ス操作に関するものでなかった場合(S2102:N
o)には、送信されてきたイベント情報がキー操作に関
するものであるか否かを判定する(S2110)。
【0106】イベントがマウス操作でも、キー操作でも
ない場合(S2110:No)には、イベント情報の内
容に従って、必要に応じてイベントを実行するが(S2
106)、キー操作であった場合(S2110:Ye
s)には、図22に示すフローチャートに移行する。
【0107】図22に示すように、イベントがキー操作
である場合には(S2110:Yes)、まず、操作権
管理テーブルを参照し、キー操作を送信してきた操作端
末に付与されている操作権がマウス権であったか否かを
判定し(S2201)、さらにマウス権でなかった場合
には(S2201:No)、ポインタ権であったか否か
を判定する(S2202)。
【0108】付与されていた操作権がマウス権であった
場合(S2201:Yes)、又はポインタ権であった
場合(S2201:No,S2202:Yes)には、
当該操作端末に完全実施権を付与し(S2203)、そ
れまで完全実施権を付与されていた操作端末には代替的
にポインタ権を付与する(S2204)。ここでも、具
体的には、操作権管理テーブルの内容の更新や、ポイン
タ出力部10331及び関数制御部10332によるポ
インタの表示変更が行われることになる。
【0109】操作端末に付与されていた操作権がマウス
権でもポインタ権でもなかった場合(S2202:N
o)には、イベント情報に従い、必要に応じてイベント
を実行し(S2205)、図21のフローチャートに戻
る。
【0110】尚、図示はしないが、本実施の形態の操作
端末の側では、操作対象管理テーブルの内容の更新が行
われる。即ち、それまでポインタ権が付与されていた操
作端末において、マウスのクリックが実行された場合に
は、操作対象管理テーブルに記憶されている操作権種別
がマウス権に更新され、それを同時にマウスクリックの
イベント情報の送信が開始される。また、それまで、マ
ウス権が付与されていた操作端末において、キー操作が
実行された場合には、操作対象管理テーブルに記憶され
ている操作権種別が完全操作権に更新され、それを同時
にキー操作のイベント情報の送信が開始されることにな
る。
【0111】以上に説明したような処理を行うことによ
り、操作権が階層化された状態において、下位の操作権
を付与された端末が上位機能を実行しようとする場合
に、円滑に操作権の移行を行うことが可能となる。 (実施の形態7)次に、本発明の第7の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、上位の操作権を取得
した過程に基づいて、当該上位の操作権の保持に関する
優先度を制御する方法について説明する。
【0112】具体的には、図10に示したようなプルダ
ウン・メニューを用いて完全操作権を取得した操作端末
が存在する場合に、第6の実施の形態で説明した如きキ
ー操作を行うことによって、別の端末が完全操作権を取
得した場合、その操作権の取得の過程の相違により操作
権の保持に関する優先度を制御する。即ち、キー操作に
より完全操作権を取得した操作端末が完全操作権を放棄
した場合には、それまでに完全操作権を取得していた端
末、即ち、プルダウン・メニューの操作により完全操作
権を取得していた端末に、自動的に完全操作権を再度付
与するものである。
【0113】本実施の形態における被操作端末10の構
成としては、図12に示したものを利用することが可能
である。ただし、本実施の形態では、ある操作端末によ
り完全操作権が放棄された場合に、再度完全操作権を付
与すべき端末を識別する必要があるため、当該情報を操
作権管理テーブルに保持する必要がある。
【0114】図23は、本実施の形態の操作権管理テー
ブルの内容の一例を示す図である。同図に示されるよう
に、本実施の形態の操作権管理テーブルには、操作端末
識別子と、各々の操作端末に付与されている操作権種別
の他、例えば、完全操作権フラグ及びマウス権フラグの
情報を保持する。同図の例では、被操作端末30に対応
する完全操作権フラグがOnとなっているが、これは、
操作端末30がプルダウン・メニューを用いて完全操作
権を取得している際に、操作端末20がキー操作により
完全実施権を取得したことを示している。マウス権フラ
グについても同様の設定が可能である。即ち、操作端末
20が完全操作権を放棄した場合には、本実施の形態の
イベント解析部1032は、操作端末30に自動的に完
全操作権を再度付与する。
【0115】本実施の形態では、キー操作により操作権
の移動が生じた場合には、それまで上位の操作権を有し
ていた操作端末の操作対象管理テーブルの内容は更新し
ないため、操作端末30からは、本来の完全操作権に対
応するイベント情報が送信されており、被操作端末の側
で、ポインタ情報以外のイベントを無視する状態になっ
ている。従って、操作端末30に再度完全操作権を付与
する場合には、被操作端末10の制御部103におい
て、操作権管理テーブルの内容を更新するとともに、そ
れまで無視されていた操作端末30から送信されるイベ
ント情報を全て反映させるようにすればよい。
【0116】なお、キー操作による操作権の移動が生じ
た場合に、操作端末側の操作対象管理テーブルの内容を
更新するようにすることもできるが、その場合にも、再
度完全操作権を付与する際に、被操作端末からの信号の
送信により、操作端末側で、操作対象管理テーブルの内
容を更新するようにすればよい。
【0117】以上に説明したような処理を行うことによ
り、例えば、キー操作により完全操作権を取得した操作
端末が完全操作権を放棄した場合に、それまで完全操作
権を取得していた端末、即ち、プルダウン・メニューの
操作により完全操作権を取得していた端末に自動的に、
完全操作権を再度付与することが可能となり、即ち、上
位の操作権取得の過程に応じて、取得した操作権の保持
に優先度を設けることが可能となる。 (実施の形態8)次に、本発明の第8の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、ユーザに一回だけマ
ウスクリックを許可する方法について説明する。
【0118】電子会議等において、ポインタ権を付与さ
れてポインタの操作をしていた参加者が、例えば資料の
ページ替えをしたいような場合もあることから、長期に
亘ってマウス権等の上位の操作権を保持する必要はない
が、一回に限りマウスクリックを受け付けるような機能
があれば便利である。本実施の形態では、そのように、
ポインタ権を付与されている操作端末が、マウスのボタ
ンダウン及びボタンアップの組み合わせの時のみ、マウ
ス機能を実行する場合にそれを実現する方法について説
明する。
【0119】本実施の形態における被操作端末10の構
成としては、図12に示したものを利用することが可能
である。図24は、本実施の形態における操作端末側の
制御部303の処理内容を示すフローチャートである。
同図に示されるように、本実施の形態の制御部303の
処理内容において、ステップS2401からステップS
2406までは、図8で説明した第1の実施の形態にお
ける処理内容のステップS801からステップS806
までと基本的に同一である。
【0120】ただし、付与されている操作権がポインタ
権の場合(S2407:Yes)には、イベントがクリ
ックか否かを判定し(S2408)、イベントがクリッ
クであった場合には(S2408:Yes)、マウスク
リックを表すイベント情報を作成し(S2409)、被
操作端末に送信する(S2404)。一方、イベントが
マウスクリック以外であった場合には(S2408:N
o)、通常通り、ポインタ権に対応するイベント情報を
作成して(S2410)、被操作端末に送信する(S2
404)。
【0121】以上に説明したような処理を行うことによ
り、ポインタ権を付与されている操作端末において、マ
ウスのボタンダウン及びボタンアップの組み合わせの時
のみマウス機能を実行することが可能となる。 (実施の形態9)次に、本発明の第9の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、一定時間以上移動し
ていないポインタを画面から消去する場合の処理内容に
ついて説明する。
【0122】マルチポインタ機能を実行している場合に
おいて、例えば、もはやポインタを用いる意志のない参
加者のポインタが継続して画面上に表示されていると、
他の参加者が資料の説明をする場合に円滑な説明を妨げ
る原因となる場合もあることから、使用する意志がない
と見なせるポインタを自動的に画面から消去する機能が
あれば便利である。本実施の形態では、例えば、一定時
間以上移動していないポインタを消去する方法について
説明する。
【0123】本実施の形態における被操作端末10の構
成としては、図12に示したものを利用することが可能
である。ただし、本実施の形態では、ポインタ出力部1
0331の内部に、ポインタが移動していない時間を管
理する手段を設ける必要があることから、各ポインタご
とに移動を検出し、移動のない時間を計測するためのソ
フトウェアタイマを設けている。
【0124】図25は、本実施の形態における、被操作
端末側のポインタ出力部10331によるポインタ表示
処理の詳細な内容を示すフローチャートである。同図に
示されるのは、例えば第4の実施の形態に適用するので
あれば、図17のフローチャートのステップS1709
においてポインタ出力部10331によりポインタを表
示する際の詳細な処理内容に相当する。
【0125】同図25に示すように、本実施の形態で
は、ポインタ出力部10331がまずポインタを表示し
(S2501)、操作端末ごとにソフトウェアタイマを
起動する(S2502)。
【0126】さらにステップS2503で、一定時間
(例えば15秒位)が経過しているか否かを判定し、経
過した場合に(S2503:Yes)、タイマに対応す
る操作端末のポインタを消去する(S2504)。
【0127】以上に説明したような処理を行うことによ
り、一定時間以上移動していないポインタを画面から消
去することが可能となる。なお、本実施の形態ではOS
が本来用意しているポインタは消去しない。 (実施の形態10)次に、本発明の第10の実施の形態
について説明する。本実施の形態では、複数の端末が操
作権を取得しようとした際に、より円滑に操作権の付与
が行えるようにする方法について説明する。
【0128】例えば、会議において、誰も操作権を取得
していない状態において、議論が白熱してくると複数の
端末から一時に集中して操作権の付与を求める動きがな
される場合がある。そのような場合では、必ずしも最初
に操作権の付与を求めた端末に対して上位の操作権を付
与するのが適当でない場合もある。本実施の形態の端末
操作システムは、そのような場合に、より円滑な操作権
の付与が行えるようにするものである。
【0129】図26は、本実施の形態の被操作端末の構
成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示される
ように、本実施の形態の被操作端末は、図12に示した
構成に加えて操作権遷移状態管理テーブル格納部106
を備えている。
【0130】操作権遷移状態管理テーブル格納部106
には、操作権遷移状態管理テーブルが格納される。操作
権遷移状態管理テーブルの内容については後述するが、
操作権遷移状態管理テーブルには、操作権遷移状態にお
いて操作権の付与を求めた端末の識別子が順次格納され
るようになっている。なお、本実施の形態では、操作権
の階層化がなされていない状態、即ち、操作権として完
全操作権のみが存在する場合について説明するが、マウ
ス権の付与を可能とした場合でも、例えば、種別の異な
る操作権を保持、ないし保持しようとしている取得候補
端末を、同一の操作権遷移状態管理テーブルに記述して
管理することで、同様に実施することが可能である。
【0131】ここで、「操作権遷移状態」について説明
する。本実施の形態における「操作権遷移状態」とは、
どの端末も操作権が付与されていない状態において、最
初に操作権の付与を求める端末が出現した時点から一定
の期間内の状態をいい、具体的には、どの端末にも確定
的な操作権が付与されていない状態をいう。
【0132】即ち、操作権遷移状態にある期間内に操作
権の付与を求めた端末が複数存在した場合に、何らかの
方法で最終的に操作権が付与される端末が決定されるこ
ととなる。操作権付与の基準としては、種々考えられる
が、本実施の形態では、例えば、操作権遷移状態の一定
期間においてポインタの移動量が最も大きい操作端末に
対して操作権を付与する方法について説明する。
【0133】なお、本実施の形態では、操作権として完
全操作権のみが存在する状態であるため、上述の如く、
どの端末も操作権が付与されていない状態において、最
初に操作権の付与を求める端末が出現した時点から一定
の期間内の状態を「操作権遷移状態」としているが、既
に操作権を取得している端末が存在する場合に、他の端
末が操作権を奪取しようとした場合に、操作権遷移状態
とすることも可能である。具体的には、マウス権を付与
されている端末が存在するにもかかわらず完全操作権を
取得しようとする端末が出現したような場合に、操作権
遷移状態とすることもできる。
【0134】図27は、本実施の形態の操作権遷移状態
管理テーブルの内容の一例を示す図である。同図に示さ
れるように、本実施の形態の操作権遷移状態管理テーブ
ルには、操作権の付与を求めた端末とそれぞれの端末に
ついての一定期間内におけるポインタの最大移動量が順
次格納される。同図に示すような操作権遷移状態管理テ
ーブルを有する本実施の形態の被操作端末の処理内容に
ついて以下に説明する。
【0135】図28は、本実施の形態における被操作端
末の制御部103の処理内容を示すフローチャートであ
る。尚、本実施の形態の制御部103は、操作権遷移状
態であるか否かを示すフラグを備えている。より具体的
には、当該フラグには、定常状態(誰も操作権を取得し
ていない状態)、操作権遷移状態(操作権を取得しよう
とする端末が順次上記テーブルにエントリーしている状
態)及び操作権取得状態(いずれかの端末が操作権を取
得している状態)のいずれであるかが格納される。
【0136】図28に示されるように、本実施の形態の
制御部103は、イベント情報を取得すると(S280
1)、イベント情報が操作権の取得を要求するイベント
であるか否かを判定する(S2802)。操作権取得要
求でなければ(S2802:No)、通常どおりイベン
トを実行する(S2803)。
【0137】イベントが操作権取得要求であれば(S2
802:Yes)、ステータスが操作権取得状態である
か否かを判定する(S2804)。操作権取得状態であ
れば(S2804:Yes)、そのままの状態を継続す
る。操作権取得状態でなければ(S2804:No)、
定常状態であるか否かを判定し(S2805)、定常状
態であれば(S2805:Yes)、ステータスを操作
権遷移状態に変更し(S2806)、タイマを起動する
(S2807)。このタイマは、操作権遷移状態とすべ
き時間を計測するタイマである。本実施の形態では、例
えば操作権遷移状態が3秒間だけ継続するものとし、そ
の間に操作権の取得を要求した端末の中から操作権の付
与される端末が決定されるものとしている。
【0138】その後、操作権の付与を要求した端末につ
いてポインタの最大移動距離を検出し(S2808)、
検出された結果とともに、当該端末の識別子を操作権取
得候補テーブルに格納する(S2809)。
【0139】ここで、ポインタの最大移動距離の検出に
ついて説明する。ここで、ポインタの最大移動距離に基
づいて操作権を付与する端末を決定するのは、例えば、
操作権付与を求めた後の一定期間においてマウスを激し
く動かし、最もマウスの動きによるポインタの移動距離
が大きい端末に操作権を付与しようという考え方に基づ
く。即ち、本発明の端末操作システムは、最も速く操作
権の付与を求めた端末に単純に操作権を付与するのでは
なく、操作権を取得しようとする意志の強さを所定の基
準によって判定し、操作権取得の可能性に反映させよう
とするものである。具体的には、かかるマウス操作によ
り、一定期間内においてポインタが画面上を上下左右に
乱舞することになるであろうが、本実施の形態では、そ
れらのポインタの中で最も大きい移動距離を示した端末
に対して操作権が付与されることになる。
【0140】その後、ステップS2807で起動された
タイマにより、操作権遷移状態であるべき期間(本実施
の形態では3秒間)が経過した時点で(S2810:Y
es)、操作権を取得する端末を決定する(S281
1)。
【0141】図29は、端末20及び端末30が操作権
遷移状態において操作権の付与を求めた場合のイベント
及び処理内容を説明するための図である。同図の例にお
いて、操作権遷移状態は3秒間継続する。操作権がどの
端末にも付与されていない状態において、まず、端末2
0が操作権の取得を要求し、この要求により操作権遷移
状態が開始する(0.0秒)。なお、ここで、端末20
の最大移動距離としては、初期値として0が格納され
る。
【0142】0.5秒経過後、0.5秒間における端末
20のポインタの移動距離が、まず、最大移動距離とし
てテーブルに格納される。ここで、最初の0.5秒間に
おける端末20のポインタの移動距離が50であったの
で、最大移動距離として50が格納される(0.5
秒)。
【0143】さらに、0.5秒経過後、端末20の0.
5秒から1秒までの間の0.5秒間のポインタの移動距
離が検出される。ここで検出された端末20のポインタ
の移動距離が、テーブルに格納されている最大移動距離
よりも大きければ、テーブルの内容を更新するが、同図
の例では更新されていない。なお、このタイミングで端
末30が新たに操作権の付与を要求しているため、端末
30のポインタの移動距離として0がテーブルに格納さ
れている(1.0秒)。
【0144】さらに、その後の0.5秒間について、ポ
インタの移動距離を検出する。ここでは、端末20及び
端末30の双方の移動距離が検出され、それぞれテーブ
ルに格納されている値と比較される。検出された値がテ
ーブルに格納されている値よりも大きければテーブルの
内容が更新されるが、ここでは、端末30の最大移動距
離が更新されている(1.5秒)。
【0145】以後、0.5秒ごとに同様の処理が行わ
れ、3秒間経過後に制限時間となる。同図の例では、
2.5秒から3.0秒までの0.5秒間に検出された端
末移動距離により端末20及び端末30の双方の最大移
動距離が更新されており、また、結局端末20及び端末
30以外の端末は操作権の付与を要求せずに制限時間と
なっている。最終的に検出された最大移動距離は、端末
20が60で、端末30が75である。この最終的な値
を用いて操作権を取得する端末が決定される結果とし
て、端末30が、後から操作権の付与を求めたにもかか
わらず、操作権を取得することとなる。
【0146】以上のように操作権を取得する端末が決定
すると、ステータスを操作権取得状態に変更し(S28
12)、処理を終了する。以上のような処理を行うこと
により、単に速く操作権の付与を求めた端末に操作権が
付与されるのではなく、操作権取得の意志の強さが操作
権の付与に反映されることとなり、より操作権の円滑な
移行を図ることができるようになる。
【0147】尚、本実施の形態では、マウスの最大移動
距離を用いて操作権を付与する端末を決定したが、他の
情報を用いて決定してもよい。具体的には、例えば、マ
ウスクリックの回数が多い端末や、ポインタの通算移動
距離が大きい端末に操作権を付与したり、あるいは、単
純にユーザごとの優先順位をテーブルに保持しておき、
当該テーブルを参照することにより、より優先度の高い
ユーザが利用している端末に操作権を付与する方法等、
種々考えられる。
【0148】また、本実施の形態の方法により操作権取
得状態となった場合は、操作権を取得した端末は何らか
の処理を行おうとするのが通常である。従って、操作権
取得状態となった後の一定期間は、他の端末により操作
権が奪取されることがないように制御することも可能で
ある。具体的には、一定期間が経過するまでは他の端末
からの操作権取得要求を無視するようにすることもでき
る。
【0149】また、これら種々の方法による操作権付与
先の決定処理は、一つのモジュールとして作成し、親プ
ログラムから呼び出すようにすることも可能である。 (実施の形態11)次に本発明の第11の実施の形態に
ついて説明する。本実施の形態では、操作権の譲渡又は
貸与を行う方法について説明する。
【0150】例えば、電子会議等を行う場合に、これま
での実施の形態で説明したように、参加者からの操作権
の取得の要求に対応するだけでなく、操作権を取得して
いる端末から他の端末に操作権を移行することができれ
ば便利である。例えば、議長役の参加者から、他の参加
者に対して操作権を一時的に貸与したり、あるいは説明
役の参加者が交替する場合などに操作権を譲渡したりで
きると便利な場合があるからである。本実施の形態で
は、かかる状況に対応できる端末操作システムを実現す
る方法について説明する。
【0151】図30は、本実施の形態の操作端末の構成
の一例を示すブロック図である。同図に示されるように
本実施の形態の操作端末は、これまでの実施の形態で説
明しした構成に加えて、制御部303にメッセージ受信
部3034を備えている。また図31に示すように、本
実施の形態の被操作端末は、これまでの実施の形態で説
明した構成に加えて制御部103にメッセージ送信部1
034を備え、また、操作権譲渡可能端末管理テーブル
格納部107を備えている。操作権譲渡可能端末管理テ
ーブルの内容については後述する。
【0152】同図に示されるように本実施の形態の操作
端末及び被操作端末は、メッセージ受信部3034及び
メッセージ送信部1034を備えることにより、操作端
末と被操作端末の間の双方向の通信ができるような構成
となっているが、その理由について以下に説明する。
【0153】即ち、これまでの実施の形態では、操作端
末から被操作端末への操作権の付与を求める通信のみを
サポートしておけば、後は被操作端末の側で、例えば不
要な情報を無視する等の方法により処理できたが、本実
施の形態では、操作権の付与を求めているわけではない
端末に対して、操作権の付与を行う必要があるため、操
作端末から被操作端末への一方向の通信だけでなく、被
操作端末から操作端末に対してメッセージを送信する機
能が必要とされるからである。
【0154】図32及び図33に本実施の形態の端末操
作システムにおける処理内容を示す。図32は、操作端
末30の制御部303の処理内容を示すフローチャート
である。
【0155】操作端末側では、イベントを取得すると
(S3201)、取得したイベントが操作権の譲渡の要
求であるか否かを判定する(S3202)。譲渡の要求
は、具体的にはプルダウン・メニュー等を用いて行うこ
とが可能である。譲渡要求でない場合は(S3202:
No)、その他のイベントに対応した処理を行う(S3
203)。
【0156】イベントが譲渡要求であった場合には(S
3202:Yes)、被操作端末の側から操作権の譲渡
が可能な端末の識別子リストを取得し、出力部304に
表示する(S3204)。後述の如く、本実施の形態の
被操作端末においては、操作権の譲渡が可能な端末の識
別子を操作権譲渡可能端末管理テーブルの形式で管理し
ている。従って、操作端末は被操作端末から当該テーブ
ルの内容を受信し、出力部304に表示する。
【0157】その後、例えばポインタ入力部301等か
ら譲渡先の端末の指定がなされるのを待って(S320
5:Yes)、被操作端末の側に、指定した端末への操
作権譲渡指示メッセージを送信する(S3206)。
【0158】次に被操作端末の側での処理内容について
説明する。図33は本実施の形態の被操作端末の制御部
103の処理内容を示すフローチャートである。同図に
示されるように、被操作端末の側では、メッセージを受
信すると(S3301)、受信したメッセージが操作権
譲渡可能端末管理テーブルの内容の送信要求であるか否
かを判定する(S3302)。図34に、操作権譲渡可
能端末管理テーブルの内容の一例を示す。同図に示され
る例は、最も単純な例であり、被操作端末の側で、当該
被操作端末に接続した操作端末のIPアドレスを保持し
ておくものである。即ち、被操作端末10の側では、新
しい端末が被操作端末の操作に参加するたびに、端末識
別子をこのテーブルに追加し、操作端末より「参加終
了」の通知が送られるまでテーブルから削除せずに保持
しておく。そのようにすることで、操作権を取得してい
ない操作端末についても、常に操作権取得可能状態であ
ると判断でき、即ち、操作権の譲渡や貸与が可能な端末
であると考えることができるからである。
【0159】テーブルの内容の送信要求であれば(S3
302:Yes)、要求した操作端末に対してテーブル
の内容を送信する(S3303)。テーブルの送信要求
でなければ(S3302:No)、操作権の譲渡要求で
あるか否かを判定する(S3304)。
【0160】操作権の譲渡要求であれば(S3304:
Yes)、指定された端末に操作権を譲渡し(S330
5)、譲渡要求でない場合には、その他のイベントへの
対応を行う(S3306)。
【0161】以上のような処理を行うことにより、操作
権を取得している端末から、他の端末に対して操作権の
付与または貸与を行うことができる。即ち、上記のフロ
ーチャートでは、譲渡する場合の処理について説明した
が、譲渡元の端末の識別子を譲渡された端末の側に保持
しておき、譲渡先の端末が操作権を放棄した場合に、元
の端末に操作権が再度付与されるような構成としておけ
ば、貸与を実現するのも容易だからである。
【0162】以上に説明したように、本発明の端末操作
システムを用いることにより、複数の操作端末から、同
時に一つの被操作端末を操作するにあたっての、操作権
の付与を適切に制御することが可能になるとともに、当
該操作権付与の制御に基づく、操作端末間の操作権の移
行を滑らかに行うことが可能となる。
【0163】本発明である端末操作システムを実現する
プログラムを記憶した記録媒体は、図35に示す記録媒
体の例に示すように、CD−ROMやフロッピーディス
ク等の可搬型記録媒体だけでなく、通信回線の先に備え
られた他の記憶装置や、コンピュータのハードディスク
やRAM等の記録媒体のいずれでもよく、プログラム実
行時には、プログラムはローディングされ、主メモリ上
で実行される。
【0164】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る端
末操作システムによれば、複数の操作端末から、同時に
一つの被操作端末を操作するにあたっての、操作権の付
与を適切に制御することが可能になるという効果があ
る。また、本発明の端末操作システムによれば、当該操
作権付与の制御に基づく、操作端末間の操作権の移行を
滑らかに行うことが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の端末操作システムが実現される環境
について説明するための図である。
【図2】 第1の実施の形態における、被操作端末の構
成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】 第1の実施の形態における、操作端末の構成
の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】 第1の実施の形態における操作対象管理テー
ブルの内容の例を示す図である。
【図5】 ポインタ権を行使する場合のイベント情報の
内容の例を示す図である。
【図6】 マウス権を行使する場合のイベント情報の内
容の例を示す図である。
【図7】 完全操作権を行使してキーボード入力に関す
る情報を送信する場合のイベント情報の内容の例を示す
図である。
【図8】 第1の実施の形態における、操作端末の制御
部の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】 第1の実施の形態における操作権管理テーブ
ルの内容の例を示す図である。
【図10】 操作権の付与を求める際のプルダウン・メ
ニューの一例を模式的に示す図である。
【図11】 第1の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】 第2の実施の形態における、被操作端末の
構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図13】 第2の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】 第3の実施の形態における操作対象管理テ
ーブルの内容の例を示す図である。
【図15】 第3の実施の形態のマルチポインタ機能が
実現された場合の画面上の様子の一例を模式的に示す図
である。
【図16】 第3の実施の形態において、被操作端末に
保持する利用者識別子管理テーブルの内容の例を示す図
である。
【図17】 第4の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】 第5の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】 上位権限の設定又は解除を行う際のプルダ
ウン・メニューの一例を模式的に示す図である。
【図20】 第5の実施の形態における操作権管理テー
ブルの内容の例を示す図である。
【図21】 第6の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図22】 第6の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図23】 第7の実施の形態における操作権管理テー
ブルの内容の例を示す図である。
【図24】 第8の実施の形態における、操作端末の制
御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図25】 第9の実施の形態における、被操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図26】 第10の実施の形態における、被操作端末
の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図27】 第10の実施の形態における操作権遷移状
態管理テーブルの内容の一例を示す図である。
【図28】 第10の実施の形態における、被操作端末
の制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図29】 第10の実施の形態の操作権遷移状態にお
けるイベント及び処理内容について説明するための図で
ある。
【図30】 第11の実施の形態における、操作端末の
構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図31】 第11の実施の形態における、被操作端末
の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図32】 第11の実施の形態における、操作端末の
制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図33】 第11の実施の形態における、被操作端末
の制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図34】 第11の実施の形態における、操作権譲渡
可能端末管理テーブルの内容の一例を示す図である。
【図35】 記録媒体の例を示す図である。
【符号の説明】
10 被操作端末 101 ポインタ入力部 102 キー入力部 103 制御部 1031 イベント受信部 1032 イベント解析部 1033 イベント実行部 10331 ポインタ出力部 10332 関数制御部 1034 メッセージ送信部 104 出力部 105 操作権管理テーブル格納部 106 操作権遷移状態管理テーブル格納部 107 操作権譲渡可能端末管理テーブル格納
部 201 OSが用意しているポインタ 202a ポインタ 202b ポインタ 30 操作端末 301 ポインタ入力部 302 キー入力部 303 制御部 3031 イベント取得部 3032 イベント情報作成部 3033 イベント送信部 3034 メッセージ受信部 304 出力部 305 操作対象管理テーブル格納部 91 回線先の記憶装置 92 CD−ROMやフロッピーディスク等
の可搬型記録媒体 92−1 CD−ROM 92−2 フロッピーディスク 93 コンピュータ 94 コンピュータ上のRAM/ハードディ
スク等の記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 和雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岡原 徹 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番53号 富士通関西通信システム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理端末が通信路を介して接
    続された状態で、一の情報処理端末に接続された入力装
    置を用いて他の情報処理端末を操作する端末操作システ
    ムにおいて、前記一の情報処理端末は、当該一の情報処
    理端末から前記他の情報処理端末を操作する際に、当該
    操作として実行することができる機能の内容により階層
    化された複数の種類の操作権のいずれかに基づいて、前
    記他の情報処理端末を操作することを特徴とする端末操
    作システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の端末操作システムにお
    いて、前記一の情報処理端末は、前記階層化された複数
    の操作権のいずれかを選択する操作権選択手段と、前記
    操作権選択手段により選択された操作権に基づいて、前
    記他の情報処理端末を操作するために必要な操作情報を
    生成する操作情報生成手段と、前記操作情報生成手段に
    より生成された操作情報を、前記他の情報処理端末に送
    信する操作情報送信手段とを含み、前記他の情報処理端
    末は、前記操作情報送信手段により送信された操作情報
    を受信する操作情報受信手段と、前記操作情報受信手段
    が受信した情報に基づいて、当該他の情報処理端末にお
    いて前記一の情報処理端末が要求した操作を実行する操
    作実行手段とを含む端末操作システム。
  3. 【請求項3】 前記他の情報処理端末はさらに、前記操
    作情報受信手段が、複数の情報処理端末から同じ種類の
    操作権に基づく操作情報を受信した場合に、当該複数の
    情報処理端末のうち、当該操作権に基づく操作を許可す
    べき一つの情報処理端末を決定する操作権付与端末決定
    手段を含み、前記操作実行手段は、前記操作権付与端末
    決定手段により決定された情報処理端末以外の情報処理
    端末から送信された操作情報に基づく操作については、
    所定の操作のみを実行する請求項2に記載の端末操作シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記所定の操作が、ポインティングデバ
    イスを用いたポインタの移動操作であり、前記他の情報
    処理端末はさらに、前記操作権付与端末決定手段により
    決定された情報処理端末以外の情報処理端末からの前記
    ポインタの移動操作を表す操作情報に基づいて、複数の
    ポインタを画面に表示するマルチポインタ表示手段を含
    む請求項3に記載の端末操作システム。
  5. 【請求項5】 複数の情報処理端末が通信路を介して接
    続された状態で、一の情報処理端末に接続された入力装
    置を用いて他の情報処理端末を操作する端末操作システ
    ムにおいて、ある一の情報処理端末が他の情報処理端末
    を操作する操作権を取得しようとした場合に、取得しよ
    うとした後の所定の期間内に、当該他の情報処理端末を
    操作する操作権を取得しようとした一又は複数の情報処
    理端末を記憶する操作権要求端末記憶手段と、前記所定
    の期間の経過後に、前記所定の期間内に前記操作権要求
    端末記憶手段に記憶された情報処理端末から、操作権を
    付与すべき情報処理端末を決定する操作権付与端末決定
    手段とを含むことを特徴とする端末操作システム。
  6. 【請求項6】 複数の情報処理端末が通信路を介して接
    続された状態で、一の情報処理端末に接続された入力装
    置を用いて他の情報処理端末を操作する端末操作システ
    ムを実現するプログラムであって、他の情報処理端末か
    らの当該情報処理端末を操作する操作権を取得しようと
    する要求を受信する操作要求受信ステップと、前記操作
    要求受信ステップにおいて、要求を受信した後の所定の
    期間内に、当該情報処理端末を操作する操作権を取得し
    ようとした一又は複数の情報処理端末を記憶する操作権
    要求端末記憶ステップと、前記所定の期間の経過後に、
    前記操作権要求端末記憶ステップにおいて記憶された情
    報処理端末から、操作権を付与すべき情報処理端末を決
    定する操作権付与端末決定ステップとを実行するプログ
    ラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒
    体。
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