JPH0660025A - 電子対話システム - Google Patents

電子対話システム

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JPH0660025A
JPH0660025A JP4213953A JP21395392A JPH0660025A JP H0660025 A JPH0660025 A JP H0660025A JP 4213953 A JP4213953 A JP 4213953A JP 21395392 A JP21395392 A JP 21395392A JP H0660025 A JPH0660025 A JP H0660025A
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window
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data
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program
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JP4213953A
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English (en)
Inventor
Chiho Kitahara
千穂 北原
Takeshi Ishizaki
健史 石▲崎▼
Kenjiro Mori
賢二郎 森
Yoshiyuki Nakayama
良幸 中山
Masami Kameda
正美 亀田
Tadashi Yamamitsu
忠 山光
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、遠隔地間の共同作業を支援す
るための電話機とワークステーションとからなる電子対
話システムにおいて、遠隔利用者へのアラーム伝達を可
能とすることにある。 【構成】共同作業(電子対話)制御プログラム200の
制御下にあり、複数のステーションで互いに連動状態に
ある共同利用ウィンドウ70の1つを指定して、或る利
用者がアラーム(点滅)要求を指令すると、ウィンドウ
補助プログラム250の機能によって、これと対応する
他のステーションの共同利用ウィンドウが点滅状態にな
り、そのウィンドウへの他の参加者の注目を促すことが
できる。指定ウィンドウが他のウィンドウに覆われてい
る場合、それを自動的に最上位へ移動したり、ブザーを
鳴らすこともできる。 【効果】マルチウィンドウ機能により画面上に生成され
た複数のウィンドウのうちの1つを指定して、他の参加
者の注目を促すことができるため、複数参加者による共
同作業を効果的に進行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子対話システムに関
し、更に詳しくは、ネットワークで接続された複数のデ
ータ処理装置(ワークステーションまたは端末装置)か
らなり、遠隔の各利用者がワークステーションの画面に
表示された共通の資料を参照しながら会議、打合せなど
共同作業を行うようにした電子対話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の人がそれぞれのワークステーショ
ンあるいは計算機を端末を介して会議に参加することを
支援するシステムについては、例えば、電子情報通信学
会技術研究報告オフィスシステムvol.89No.1
90「マルチメディア分散在席会議システムMERMA
ID」が報告されている。このシステムでは、各ワーク
ステーションのマルチウィンドウ機能を利用して、表示
画面に共同作業用のウィンドウと個人作業のウィンドウ
を表示することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、1つの画面上
に複数のウィンドウが表示されるマルチウィンドウ端末
からなる会議システム、あるいは電子対話システムにお
いては、共同作業の参加者は、それぞれのサイトでロー
カルなウィンドウを生成することにより、共同作業の間
に自分の都合のよいウィンドウを参照することができ
る。すなわち、各ステーションのもつマルチウィンドウ
による複数のプログラム処理の並列的実行機能が、共同
作業に並行した個人作業を許容し、共同作業での各参加
者のおかれた状況によって、共同作業への集中を欠く期
間が生まれるという不都合がある。
【0004】これまで、スタンドアロンで利用される計
算機端末装置においては、例えば、プログラムの実行中
にエラーが発生した場合、エラーメッセージを表示する
ための特殊なウィンドウを生成したり、エラーの発生し
たウィンドウを点滅させることによって、ユーザに対し
て注意を喚起することがあったが、これは、システム側
が装置の状態に応じて自動的に行なう機能であり、各ユ
ーザの意志によって行なわれるものではない。
【0005】本発明の目的は、共同作業と個人作業とを
並行して実行できるマルチウィンドウ機能を備えた複数
のデータ処理装置(ワークステーション;端末装置)か
らなる電子対話システムにおいて、特定のウィンドウに
対する他の参加者の注意の喚起を各ステーションの利用
者が意識的に行なえるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明では、ネットワークにより接続された複
数のデータ処理装置からなる共同作業システム、あるい
は電子対話システムにおいて、任意のデータ処理装置か
ら、表示画面に生成された共同作業用のウィンドウの1
つを指定して、ウィンドウをアラーム状態(例えば、点
滅状態)にするための制御指令を入力すると、この指令
が他のデータ処理装置に伝達され、上記指定ウィンドウ
と対応する他装置の特定ウィンドウが、参加者の注意を
喚起する状態(例えば、点滅状態)に変化するようにし
たことを特徴とする。
【0007】更に詳述すると、本発明による電子対話シ
ステムは、それぞれマルチウィンドウ機能を備え、互い
に通信ネットワークによって接続された複数のデータ処
理装置からなり、各データ処理装置が、他のデータ処理
装置と連動状態にあるウィンドウ1つを指定してアラー
ム指令を入力するための手段と、上記指定ウィンドウの
識別子とアラーム指令とを含む制御メッセージを他のデ
ータ処理装置に伝送するための手段と、他のデータ処理
装置からの上記制御メッセージの受信に応答して、上記
指定ウィンドウと対応する表示画面上の1つのウィンド
ウを所定のアラーム状態に変化させるための手段とを有
することを特徴とする上述した制御指令に応答するウィ
ンドウの状態制御は、例えば、共同作業(電子対話)制
御プログラムの制御下で動作するウィンドウ補助プログ
ラムの機能によって実現され、本発明の1実施例によれ
ば、上記ウィンドウ補助プログラムが、指令発行元で指
定された特定相手のデータ処理装置に上記アラーム状態
を作用させたり、指定ウィンドウが他のウィンドウに隠
れた状態にある場合は自動的にウィンドウ位置を変更し
たりする。
【0008】
【作用】本発明によれば、共同作業実行中の或る参加者
が、特定のウィンドウに対して他の参加者の注意を喚起
することができるため、同一画面上に複数のウィンドウ
を生成して実行される共同作業(電子対話)において、
作業を効果的に進行させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、この実施例では、電子対話システム
で行われる共同作業として資料を参照した「会議」を例
にとる。
【0010】図1は、通信ネットワーク30によって結
合された3台のワークステーション40(40−A、4
0−B、40−C)からなる電子対話システムの構成図
を示す。通信ネットワーク30としては、LAN(Loca
l Area Network)やISDN(Integrated Services Di
gital Network)などを適用できる。各ワークステーシ
ョン40の表示画面20(20−A、20−B、20−
C)には、後述する会議資料を表示するためのウィンド
ウなどがマルチウィンドウ機能によって生成される。ま
た、各ワークステーション40には、表示画面を見なが
ら互いに会話ができるように、電話交換網50によって
相互接続される電話機10(10−A、10−B、10
−C)が備えられている。
【0011】図2に、ワークステーション画面20に表
示されるウィンドウの一例を示す。60(60−A、6
0−B)は、電子対話から独立したAP(アプリケーシ
ョンプログラム)が動作し、各ワークステーション利用
者が個人的に行うデータ処理結果(資料)が表示される
「個人利用ウィンドウ」であり、70(70−A、70
−B)は、電子対話システムの制御下にあるAPが動作
し、他のワークステーションの対応するウィンドウと連
動して表示内容(共同利用資料)が変化するようにした
「共同利用ウィンドウ」である。本発明では、同一画面
上に共存する共同利用ウィンドウ70と個人利用ウィン
ドウ60との区別を容易にするために、共同利用ウィン
ドウ70の上部を個人利用ウィンドウ60とは異なった
色にして表示処理を行っている。尚、上記した個人利用
ウィンドウ60と共同利用ウィンドウ70は、表示画面
上にそれぞれ任意個数ずつ生成可能である。
【0012】図3は、本発明を実現するワークステーシ
ョン40の基本的な構成を示すブロック図である。図に
おいて、140は各種プログラムとデータを格納するた
めの記憶装置、90は上記記憶装置140から読み出し
たプログラム命令に従ってデータ処理を実行する中央処
理装置(CPU)、100は、上記CPU90の命令に
従って、表示画面へ出力すべき内容をイメージデータと
してフレームメモリ110に書き込むビットマッププロ
セッサBMPを示す。フレームメモリ110の内容は、
ディスプレイコントローラ120により読み出され、表
示画面(出力装置)130に表示される。また、180
−Aは入力装置の1つであるキーボード、160は上記
キーボードから入力されたコードをレジスタ150−A
に格納するためのキーボードドライバ160である。1
80−Bは入力装置の1つであるマウス、170は上記
マウスから入力されたコードをレジスタ150−Bに格
納するためのマウスドライバ170を示す。
【0013】各ワークステーション40は、通信インタ
フェース装置80を介して、LANあるいはISDNな
どの通信ネットワーク30に接続され、電話機10は電
話交換網50に接続されている。尚、通信ネットワーク
30としてISDNを適用する場合、電話機10の出力
は、通信インタフェース装置80を介してネットワーク
30に出力される。この実施例では、CPU90から電
話機10を起動できるようになっている。
【0014】図4は、CPU90によって実行される電
子対話機能実現のためのソフトウェアの基本的な構成を
示す。200は共同作業(電子対話)制御プログラムで
あり、共同作業制御プログラム200と入力装置180
および出力装置130との間のインタフェース機能は、
ウィンドウシステム190が提供する。
【0015】上記共同作業制御プログラム200は、入
力仮想化モジュール210と、通信制御モジュール22
0と、受信データ処理モジュール230と、AP−ウィ
ンドウ情報テーブル270と、参加者情報テーブル28
0とからなる。
【0016】上記通信制御モジュール220は、通信イ
ンタフェース80および通信ネットワーク30を介し
て、他のワークステーションの通信制御モジュール22
0’、220”と接続され、ワークステーション間の情
報交換のための共同作業用通信路が形成される。共同作
業用通信路で接続された各ワークステーションでは、そ
れぞれの共同作業制御プログラム200の制御動作のも
とに、共同利用モードにAP(アプリケーションプログ
ラム)240が連動してデータ処理を実行し、その結
果、これらのAPに同一の処理結果が共同利用ウィンド
ウ70に出力される。これによって、各参加者に互いに
連動して変化する同一の出力画面を提供することができ
る。
【0017】利用者が入力装置180からデータを入力
すると、このデータは、ウィンドウシステム190を介
して共同作業制御プログラム200に供給される。共同
作業制御プログラム200は、もし、上記入力データが
共同利用モードのウィンドウ70に対して入力されたも
のであれば、このデータを、通信ネットワーク30を介
して、他のワークステーションの共同作業制御プログラ
ム200’にも分配する。各共同作業制御プログラム2
00は、自ステーションで発生した入力データと、共同
作業用通信路(通信ネットワ−ク30)により受信した
他のステーション(共同作業制御プログラム200”)
で発生したデータについて、自分で処理すべきものか、
制御下にある他のプログラム(AP240、補助プログ
ラム260、アラーム制御を行なうためのウィンドウ補
助プログラム250)で処理すべきものかを判定し、も
し、他のプログラムで処理すべき入力の場合は、入力デ
ータを該当するプログラムに分配する。
【0018】補助プログラム260は、共同作業におい
て、AP240を更に使いやすくすることを目的とした
プログラムであり、例えば、AP240が動作している
ウィンドウに、各参加者に対応して割り当てられたポイ
ンティングオブジェクト(PO;指示棒など)を表示し、
マウスあるいはカーソルの操作に応じてPOを移動する
ことにより、利用者が各ワークステーションの表示画面
上で同一の場所を指し示しながら共同作業を実行できる
ようにするPO制御プログラムが、これに該当する。
【0019】共同作業制御プログラム200を構成する
モジュールの内、入力仮想化モジュール210は、ウィ
ンドウシステム190から供給される入力データにヘッ
ダを付し、図7で後述する共同作業制御用データプロト
コル(仮想入力データ)500に変換した後、各入力デ
ータを通信制御モジュール220へ渡す。なお、入力デ
ータが個人利用モードのAPで実行すべきものであれ
ば、通信制御モジュール220へは渡さず、これを直
接、該当するAPへ渡す。
【0020】通信制御モジュール220の役割の1つ
は、1つのワークステーションで発生した入力データ
を、他のステーションの共同作業制御プログラム20
0’を介して、その制御下にあるプログラム(AP24
0’、補助プログラム260’、ウィンドウ補助プログ
ラム250’)に伝えることにあり、もう1つの役割
は、上記入力データ、および他のワークステーション2
00”から受信した入力データを、受信データ処理モジ
ュール230を介して、自ステーションの共同作業制御
プログラム200の制御下にあるプログラム(240、
260、250)に分配することにある。
【0021】受信データ処理モジュール230は、通信
制御モジュール220から受け取った仮想入力データ5
00を、そのままの形式で、あるいは元の入力データの
形に戻して、入力データと対応する適切なAP240、
補助プログラム260、あるいはウィンドウ補助プログ
ラム250に与える。
【0022】AP240、補助プログラム260、ウィ
ンドウ補助プログラム250は、以上の手順にて受け取
った入力データに基づいて所定のデータ処理を行い、処
理結果をウィンドウシステム190を介して出力装置1
30に出力する。
【0023】図5は、AP−ウィンドウ情報テーブルを
構成するレコード270の1例を示す。本発明の電子対
話システムで稼働するAPには、各ワークステーション
の利用者が共同作業とは無関係に個人的に利用するAP
(個人利用AP)と、共同作業用、すなわち他のステー
ション(参加者)と連動させて利用するAP(共同利用
AP)とがある。
【0024】共同利用APが動作するウィンドウについ
ては、どのワークステーションで入力操作が行なわれて
も、全てのワークステーションで同一のAPが連動し、
各ステーションの互いに対応するウィンドウに上記入力
データに応答した同一の処理結果が得られるようにして
おく必要がある。そのためには、共同作業に参加してい
る各ワークステーション上で、稼働中のそれぞれのAP
を(個人/共同)別に認識できるようにしておくと共
に、特に、共同利用APについては、共同利用の開始/
終了を他のステーションと互いに通知し合い、ステーシ
ョン間で、他ステーションからの入力データと実行すべ
きAPとの対応がとれるようにしておく必要がある。
【0025】本発明では、各ワークステーションが、例
えば、起動されてAPのプログラム名称310対応にA
P−ウィンドウ情報テーブル(レコード)270を有
し、個人利用APの場合にはAPローカル識別子320
を、また、共同利用APの場合にはAPローカル識別子
320とAP共通識別子330をそれぞれ設定すること
により、APが個人用か共同用かの区分判別と、共同利
用APの連動制御を実現している。
【0026】上記AP−ウィンドウ情報テーブル270
はAP対応に生成され、1つのテーブルが複数のウィン
ドウ識別子を記憶できるようになっている。例えば、同
一のAPが2つウィンドウで稼働している場合は、この
APと対応する1つのテーブルレコード270が2つの
ウィンドウ識別子を保持することになる。また、1つの
APが共同利用ウィンドウで稼働する場合、ウィンドウ
補助プログラムが、共同利用ウィンドウ対応にアラーム
指令を入力するための補助ウィンドウを生成し、画面上
に表示する。各テーブルレコード270は、上記した補
助ウィンドウの識別子340を、ウィンドウ共通識別子
360、ウィンドウローカル識別子350と対応付けて
記憶している。
【0027】表示画面上に新たなウィンドウが生成さ
れ、そこでAPが起動されると、共同作業制御プログラ
ム200(入力仮想化モジュール210)は、AP−ウ
ィンドウ情報テーブル270に、上記APのプログラム
名称310を登録する。また、上記APに対して、例え
ば、APの起動順に付与されたシーケンシャル番号から
なるAPローカル識別子310を割り当てる。
【0028】何れかのワークステーションにおいて、利
用者が1つのAPを指定して、これを共同利用モードで
の運用開始の操作をすると、そのステーションの共同作
業制御プログラム200の入力仮想化モジュール210
が、AP−ウィンドウ識別子テーブル群で、上記指定プ
ログラムに割り当てるべき空き番号を探し出し、AP共
通識別子330を設定すると共に、共同作業用通信路を
介して、他のワークステーションに上記APのAP共通
識別子330とプログラム名称310を通知する。上記
AP共通識別子330は、例えば共同利用APの起動順
に付与されたシーケンシャル番号からなる。
【0029】上記通知を受け取った他のワークステーシ
ョンにおける共同作業制御プログラム200(受信デー
タ処理モジュール230)は、当該APを起動する。こ
の時、AP−ウィンドウ情報テーブル270上に新しく
レコードを生成し、APローカル識別子320を割り当
てるとともに、ウィンドウシステムから各ステーション
に固有のウィンドウローカル識別子350を得て、これ
と対応付けて上記通知されたAP共通識別子330とプ
ログラム名称310を記憶格納する。
【0030】共同作業制御プログラム200は、自ステ
ーションで、利用者操作により或るウィンドウに対する
入力データが発生した場合、例えば、ウィンドウシステ
ム190によって上記入力データに付与されるウィンド
ウローカル識別子に基づいて、AP−ウィンドウ情報テ
ーブル270を参照し、個人/共同の別をチェックす
る。もし、上記入力データと対応するプログラムがAP
共通識別子をもっていれば、共同利用中であると判断し
て、上記入力データを伝送路に送信するための共同作業
制御用データプロトコル500を作成し、そのヘッダ部
に上記テーブル270から読み出したAP共通識別子3
30、ウィンドウ共通識別子360を設定した形で、他
のワークステーションに通知する。
【0031】共同作業制御プログラム200は、共同作
業用通信路から、他のステーションで発生した共同利用
APに対する入力データを受信した場合、受信した共同
作業制御用データプロトコル500のヘッダに付されて
いるAP共通識別子330に基づいて、受信データ処理
モジュール230が、AP−ウィンドウ識別子テーブル
270から、上記入力データを処理すべきAPのAPロ
ーカル識別子320と、ウィンドウローカル識別子35
0を求め、該当するAPに入力データを渡す。図6に、
共同作業制御プログラム200が、更新/管理する参加
者情報テーブル280を示す。上記テーブル280は、
参加者識別子フィールド410と、参加者名称フィール
ド420と、その他のフィ−ルド430とからなる。
【0032】参加者識別子フィールド410には、各共
同作業制御プログラム200がもつ固有の値が設定され
る。共同作業に新たなステーションが参加すると、新し
い共同作業制御プログラム200は、既に共同作業に参
加している他の全てのステーションに対して、参加者識
別子を問い合わせる。問い合わせの結果、受信データモ
ジュール230は、自分の参加者識別子410を決定
し、これを参加者名称420とともにテーブル280へ
格納する。この時、上記問合せで判明した他の参加者の
識別子と名称もテーブル280に登録すると共に、他の
全参加者に対して、自分の参加者識別子410と参加者
名称420を通知する。
【0033】本実施例で示すシステムでは、共同作業制
御プログラム200間を接続するネットワーク上に論理
的にリング状の通信路を形成しており、各参加者(ワー
クステーション)が、自サイトのデータを他の参加者全
員へ渡したい場合、後述する共同作業制御用データプロ
トコル500(図7で説明)の伝達終点識別子フィール
ド520に、上記論理的通信路のデータ伝送方向におけ
る上流側隣接位置にある参加者の識別子を設定するよう
にしている。上記動作を行なうためには、各共同作業制
御プログラム200は、それぞれ自分の上流隣接位置に
ある参加者(伝達終点)の識別子を予め認識しておく必
要がある。
【0034】上記伝達終点情報は、参加者情報テーブル
280において、自分の上流隣接位置にある参加者のレ
コード450のフィールド430に特別なフラグ情報と
して記憶され、もし、全参加者へ渡したいデータが発生
した場合は、上記テーブル280を参照して、伝達終点
フラグをもつレコード450の参加者識別子410を伝
達終点識別子フィールド520へ設定するようにしてい
る。また、参加者情報テーブル280において、自参加
者識別子をもつレコード440のフィールド430に
は、それが自分のレコードであることを示す識別コード
を設定しておく。上記した参加者情報テーブルへのデー
タ設定は、受信データ処理モジュール230が行い、入
力仮想化モジュール210がこれを参照して、入力デー
タにヘッダを付ける。
【0035】図7に、共同作業制御用データのプロトコ
ル500を示す。このデータプロトコルは、ヘッダ部分
500−A(510、520、530、540)とデー
タ部分500−B(550、560)とから成り、共同
作業制御プログラム200間のデータの受渡しは、この
プロトコルを用いて行われる。
【0036】ヘッダ部分500−Aは、発行者識別子フ
ィールド510と、伝達終点識別子フィールド520
と、AP共通識別子フィールド530と、ウィンドウ共
通識別子フィールド540とから成る。発行者識別子フ
ィールド510には、データを発行した利用者の共同作
業における参加者識別子410が設定される。伝達終点
識別子フィールド520には、順次に転送されるデータ
の終点にあたる参加者の識別子450を設定する。AP
共通識別子フィールド530には、データの発生元とな
った共同利用APのAP共通識別子330を設定する。
また、ウィンドウ共通識別子フィールド540には、デ
ータ発生元の共同利用ウィンドウの共通識別子360を
設定する。
【0037】データ部500−Bは、メッセージの種別
を示すフィールド550と、データが設定されるフィー
ルド560とからなっている。
【0038】図8は、共同作業制御プログラム200に
おける入力仮想化モジュール210の動作を示すフロー
チャートを示す。入力仮想化モジュール210は、ウィ
ンドウシステム190を介して供給される入力装置18
0からの入力データ(あるいはコマンド)を受取る。こ
れらの入力データを受け取ると(ステップ610)、そ
の内容を参照して、それがAPの共同利用開始コマン
ド、あるいはAPの共同利用終了コマンドか否かを判定
する(612)。もし、入力データがAPの共同利用開
始コマンド、またはAPの共同利用終了コマンドであれ
ば、次に、それがAPの共同利用開始コマンドか否かを
判定し(614)、もしAPの共同利用開始コマンドで
あれば、AP共同利用開始処理を行ない(640)、A
Pの共同利用終了コマンドであれば、AP共同利用終了
処理を行なう(650)。
【0039】判定ステップ612において、入力データ
が、APの共同利用開始コマンドまたはAPの共同利用
終了コマンド以外のものであれば、入力データの内容か
ら、それがウィンドウ表示開始コマンド、またはウィン
ドウ表示終了コマンドか否かを判定する(616)。も
し、ウィンドウ表示開始コマンドあれば(618)、ウ
ィンドウ表示開始処理を行ない(660)、入力データ
がウィンドウ表示終了コマンドであれば、ウィンドウ表
示終了処理を行なう(670)。
【0040】判定ステップ606において、入力データ
が、ウィンドウの表示開始、あるいは表示終了の何れの
コマンドにも該当しない場合は、次のようにして、それ
がウィンドウ補助プログラム250への入力か否かを判
定する(622)。入力データに対しては、ウィンドウ
システム190が、ウィンドウ管理テーブルを参照して
ウィンドウ識別子(ウィンドウローカル識別子350ま
たは補助ウィンドウ識別子340)を付けている。従っ
て、AP−ウィンドウ情報テーブル270を参照して、
入力データに付されたウィンドウ識別子が補助ウィンド
ウ識別子340か否かを判定する。もし、入力データに
付されたウィンドウ識別子と等しい補助ウィンドウ識別
子340がテーブル270にあれば、この入力データは
ウィンドウ補助プログラム250へのものであると判定
できる。
【0041】入力データがウィンドウ補助プログラムへ
のものであれば、ウィンドウ補助プログラム用データ処
理を行ない(680)、もし、ウィンドウ補助プログラ
ムへの入力ではなかった場合は、これが共同利用ウィン
ドウへの入力か否かを判定する(624)。この判定
は、AP−ウィンドウ識別子テーブル270を参照し
て、入力データに付されたウィンドウ識別子が何れかの
ウィンドウ共通識別子360に該当するかどうかをチェ
ックする。もし、該当するウィンドウ共通識別子360
があれば、この入力データを共同利用ウィンドウ70へ
のものと判定し、共同利用ウィンドウ70への入力処理
を行なう(690)。
【0042】判定ステップ624で、入力データが共同
利用ウィンドウ70へのものではなかった場合、それが
個人利用ウィンドウ60へのものか否かを判定する(6
26)。入力データが個人利用ウィンドウ60へのもの
であれば、入力データに付されたウィンドウ識別子に基
づいてAP−ウィンドウ情報テーブル270を参照し、
上記ウィンドウ識別子に該当するウィンドウローカル識
別子350をもつレコードを検索し、このレコードが示
すAPへ入力データを渡す(628)。
【0043】判定ステップ626で、入力データが個人
利用ウィンドウ60へのものではなかった場合、その入
力データに対応する他の処理を行なう(632)。
【0044】上記AP共同利用開始処理640、AP共
同利用終了処理650、ウィンドウ表示開始処理66
0、ウィンドウ表示終了処理670、ウィンドウ補助プ
ログラム用データ処理680、共同利用APへの入力処
理690のいずれかに該当した入力データは、それぞれ
の処理を終えた時、あるいはそれらと平行して、通信処
理を行なうために通信制御モジュール220へ渡され
る。AP共同利用開始処理640、AP共同利用終了処
理650、ウィンドウ表示開始処理660、ウィンドウ
表示終了処理670、ウィンドウ補助プログラム用デー
タ処理680、共同利用APへの入力処理690の詳細
に関しては、図9以降で説明する。 図9は、入力仮想
化モジュール210が、自サイトで発生したAP共同利
用開始コマンドを受け取った時に実行する「AP共同利
用開始処理」640のフローチャートを示す。
【0045】AP共同利用開始処理640では、AP共
同利用開始コマンドを受け取ると(ステップ641)、
共同利用を開始するために、先ず、このコマンドに含ま
れるAPのAP名称を獲得する(643)。次に、AP
−ウィンドウ情報テーブル270を参照し(645)、
テーブルの中のAP共通識別子欄330で空き番号を探
した後(647)、共同作業制御用データプロトコル5
00の形式を持つAP共同利用開始報告メッセージを作
成する(649)。
【0046】上記メッセージのヘッダ部500−Aを構
成する発行者識別子フィ−ルド510には、このプロト
コルの発行元となる参加者識別子410、つまり参加者
情報テーブル280に登録してある自分コード440を
もつレコードの参加者識別子をを設定する。伝達終点識
別子フィールド520には、参加者情報テーブル280
にある伝達終点フラグ450を持つレコードの参加者識
別子410を設定する。これによって、このデータプロ
トコルは参加者全員に回覧されることになる。メッセ−
ジ種別フィールド550にはAP共同利用開始報告を示
すコードを設定し、データフィールド560には、共同
利用の開始対象となるAPのプログラム名称と、上記ス
テップ647で探した新規AP共通識別子を設定する。
なお、上記AP共通識別子は、データフィールドの代わ
りに、ヘッダ500−AのAP共通識別子フィールド5
30へ格納するようにしてもよい。
【0047】このようにして作成されたAP共同利用開
始報告は、通信制御モジュール220へ渡される。
【0048】図10は、入力仮想化モジュール210
が、自サイトで発生したAP共同利用終了のコマンドを
受け取った場合に実行する「AP共同利用終了処理」6
50のフローチャートを示す。
【0049】AP共同利用終了処理650では、入力と
してAP共同利用終了コマンドを受け取ると(ステップ
651)、共同利用を終了すべく、このコマンドに含ま
れるAP名称を獲得し(653)、共同作業制御用デー
タプロトコル500の形式でAP共同利用終了報告メッ
セージを作成する(655)。
【0050】メッセージのヘッダ500−Aを構成する
発行者識別子フィールド510には、このプロトコルの
発行元の参加者識別子410、つまり参加者情報テーブ
ル280から求めた自分コード440を持つレコードの
参加者識別子を設定する。伝達終点識別子フィールド5
20には、参加者情報テーブル280の中で、伝達終点
フラグ450を持つレコードの参加者識別子410を設
定する。これを設定することによって、このデータプロ
トコルは参加者全員に回覧されることになる。メッセ−
ジ種別フィールド550には、AP共同利用終了報告を
示すコードを設定し、データフィールド560には共同
利用の終了対象となるAPのプログラム名称を設定す
る。このようにして作成されたAP共同利用終了報告
は、通信制御モジュール220へ渡される。
【0051】図11は、入力仮想化モジュール210
が、ウィンドウ表示開始コマンドを受け取った場合に実
行する「ウィンドウ表示開始処理」660のフローチャ
ートを示す。
【0052】ウィンドウ表示開始処理660では、ウィ
ンドウ表示開始コマンドを受け取ると(661)、AP
−ウィンドウ情報テーブル270を参照し(663)、
このテーブルからウィンドウ共通識別子360の空き番
号を求め(665)、共同作業制御用データプロトコル
500の形式でウィンドウ表示開始報告メッセージを作
成する(667)。
【0053】上記メッセージのヘッダ部500−Aを構
成する発行者識別子フィールド510には、このプロト
コルの発行元の参加者識別子410を設定する。伝達終
点識別子フィールド520には、参加者情報テーブル2
80から求めた伝達終点フラグ450を持つレコードの
参加者識別子410を設定する。これを設定することに
よって、このデータプロトコルは参加者全員に回覧され
ることになる。メッセ−ジ種別フィールド550には、
ウィンドウ表示開始報告を示すコードを設定し、データ
フィールド560には、上記ステップ665で求めたウ
ィンドウ共通識別子を設定する。ただし、上記ウィンド
ウ共通識別子は、ヘッダ部500−Aのウィンドウ共通
識別子フィールド540へ設定してもよい。このように
して作成されたウィンドウ表示開始報告は、通信制御モ
ジュール220へ渡される。
【0054】図12は、入力仮想化モジュール210
が、ウィンドウ表示終了報告を受け取った場合に実行す
る「ウィンドウ表示終了処理」670のフローチャート
を示す。
【0055】ウィンドウ表示終了処理670では、ウィ
ンドウ表示終了報告を受け取ると(671)、このウィ
ンドウ表示終了コマンドから、終了対象となるウィンド
ウのローカル識別子350を獲得し(673)、AP−
ウィンドウ情報テーブル270を参照して(675)、
上記ステップ673で獲得したウィンドウローカル識別
子350に対応したウィンドウ共通識別子360と、A
P共通識別子330を求め(677)、共同作業制御用
データプロトコル500の形式でウィンドウ表示終了報
告メッセージを作成する(679)。
【0056】上記メッセージのヘッダ部500−Aを構
成する発行者識別子フィールド510には、参加者情報
テーブル280から求めた上記プロトコルの発行元の参
加者識別子410を設定する。伝達終点識別子フィール
ド520には、参加者情報テーブル280から求めた伝
達終点の参加者識別子410を設定する。これを設定す
ることによって、このデータプロトコルは参加者全員に
回覧されることになる。メッセ−ジ種別フィールド55
0には、ウィンドウ表示終了報告を示すコードを設定
し、データフィールド560には、表示終了対象となる
ウィンドウの共通識別子360を格納する。上記ウィン
ドウ共通識別子は、ヘッダ部のウィンドウ共通識別子フ
ィールド540へ格納してもよい。AP共通識別子フィ
ールド530には、上記ステップ677で獲得したAP
共通識別子330を格納する。このようにして作成され
たウィンドウ表示終了報告は、通信制御モジュール22
0へ渡される。
【0057】図13は、入力仮想化モジュール210
が、ウィンドウ補助プログラムへの入力を受け取った場
合に実行する「ウィンドウ補助プログラム用データ処
理」680のフローチャートを示す。
【0058】ウィンドウ補助プログラム用データ処理6
80では、入力として補助ウィンドウへの入力を受け取
ると、この入力から、ウインドウシステムが発行したウ
ィンドウ識別子を補助ウィンドウ識別子340として獲
得し(681)、AP−ウインドウ情報テーブル270
を参照して(683)、上記補助ウィンドウ識別子34
0に対応したウィンドウ共通識別子360と、AP共通
識別子330を求め(685)、共同作業制御用データ
プロトコル500の形式でウィンドウ補助プログラム用
データプロトコルを作成する(687)。
【0059】上記ヘッダ(500−A)の発行者識別子
フィールド510には、このプロトコルの発行元の参加
者識別子410を設定する。伝達終点識別子フィールド
520には、参加者情報テーブル280から求めた伝達
終点の参加者識別子410を設定する。これを設定する
ことによって、このデータプロトコルは参加者全員に回
覧されることになる。AP共通識別子フィールド53
0、ウィンドウ共通識別子フィールド540には、上記
ステップ685で獲得したAP共通識別子330、ウィ
ンドウ共通識別子360をそれぞれ設定する。メッセー
ジ種別フィールド550には、ウィンドウ補助プログラ
ムを示すコードを設定し、データフィールド560に
は、伝達する入力データを設定する。上記入力データと
しては、ウィンドウ点滅要求、ウィンドウ上めくり要求
などがある。利用者は、補助ウィンドウ800(図23
で説明)において、点滅用ボタン(802)や上めくり
用ボタン(806)などを指定することによって、ウィ
ンドウ補助プログラム機能250を作用させる。作成さ
れたウィンドウ補助プログラム用データプロトコルは、
通信制御モジュール220ヘ渡される。
【0060】図14は、入力仮想化モジュール210
が、入力として共同利用APへの入力データを受け取っ
た場合に実行する「共同利用APへの入力処理」690
のフローチャートを示す。
【0061】共同利用APへの入力処理690では、共
同利用APまたは共同利用ウィンドウへの入力を受け取
ると、ウインドウシステムが発行したウィンドウ識別子
を、ウィンドウローカル識別子350として獲得する
(ステップ691)。次に、AP−ウインドウ情報テー
ブル270を参照して(693)、上記ウィンドウロー
カル識別子350に対応したウィンドウ共通識別子36
0と、AP共通識別子330を求め(695)、共同作
業制御用データプロトコル500の形式をもつ共同利用
AP入力データプロトコルを作成する(697)。
【0062】上記プロトコルのヘッダ(500−A)に
ある発行者識別子フィールド510には、このプロトコ
ルの発行元となる参加者識別子410、つまり参加者情
報テーブル280からフィールド430に自分表示コー
ドをもつレコード440を検索し、その参加者識別子4
10を設定する。伝達終点識別子フィールド520に
は、参加者情報テーブル280からフィールド430に
伝達終点コード450をもつレコード450を検索し、
その参加者識別子410を設定する。これによって、デ
ータプロトコルが参加者全員に回覧されることになる。
【0063】AP共通識別子フィールド530と、ウィ
ンドウ共通識別子フィールド540には、上記ステップ
695で獲得したAP共通識別子330と、ウィンドウ
共通識別子360をそれぞれ設定する。メッセージ種別
フィールド550には、共同利用のAPであることを示
すコードを設定し、データフィールド560には、共同
利用APへの入力データを設定する。このようにして、
生成された共同利用AP入力データプロトコルは、通信
制御モジュール220に渡される。
【0064】図15は、通信制御モジュール220で実
行する処理フローチャートを示す。通信制御モジュール
220の役割は、自サイトで発生して入力仮想化モジュ
ール210を経由して渡されるデータ、および他サイト
から送られてきたデータを受取り、これらを自サイトの
受信データ処理モジュール230へ渡すとともに、次サ
イトへ渡すべきデータを送信処理することにある。
【0065】通信制御モジュール220は、他サイトか
ら受信したデータあるいは入力仮想化モジュール210
からの自サイト入力データを受け取ると(ステップ22
1)、ヘッダ500−Aの伝達終点識別子フィールド5
20を参照する(223)。これらの入力データは、何
れも共同作業制御用データプロトコル500の形式にな
っている。次に、参加者情報テーブル280を参照し、
上記データの伝達終点識別子フィールド520に設定さ
れている参加者識別子が、参加者情報テーブル280に
おける自分表示コードをもつレコード440の参加者識
別子410と一致するか否かを判定する(227)。も
し、伝達終点識別子フィールド520が示す参加者識別
子と自分の参加者識別子とが一致した場合は、ここで受
け取った共同作業制御用データプロトコル500は、自
サイト止まりのものであると判断し、これを次のサイト
に送信することなく、受信データ処理モジュールヘ渡す
(230)。もし、伝達終点識別子フィールド520が
示す参加者識別子と自分の参加者識別子が一致しなかっ
た場合は、ここで受け取った共同作業制御用データプロ
トコル500を次サイトへ送信した後(229)、受信
データ処理モジュールへ渡す(230)。
【0066】図16は、受信データ処理モジュール23
0が実行する「受信データ処理」を示すフローチャート
である。受信データ処理モジュール230は、受け取っ
た入力データを、その内容に応じてAPや補助プログラ
ムなどへ分配する。
【0067】受信データ処理モジュール230は、通信
制御モジュール220から共同作業制御用データプロト
コル500の形式の入力データを受け取ると(ステップ
710)、このプロトコルのメッセージ種別フィールド
550を参照し、該入力データがAP共同利用の開始報
告用あるいは終了報告用のものか否かを調べる(71
2)。もし、AP共同利用の開始報告あるいは終了報告
用のものであれば、それがAP共同利用開始報告用のも
のかどうかを調べ(730)、AP共同利用開始報告用
であればAP共同利用開始処理を実行し(730)、そ
うでなければ(AP共同利用終了報告用)、AP共同利
用終了処理を実行する(740)。
【0068】ステップ712の判定において、受け取っ
たデータプロトコルがAP共同利用の開始報告用でも終
了報告用でもない場合は、データプロトコルのメッセー
ジ種別フィールド550を参照して、上記プロトコルが
ウィンドウ表示の開始報告用あるいは終了報告用のもの
か否かを判定する(716)。もし、ウィンドウ表示の
開始報告あるいは終了報告のいずれかであれば、次に、
それがウィンドウ表示開始報告用のものかどうかを判定
し(718)、もし、ウインドウ表示開始報告用のもの
であれば、ウィンドウ表示開始処理を実行し(75
0)、それが終わると、ウィンドウ表示開始報告をウィ
ンドウ補助プログラムへ渡す(250)。ステップ81
7において、上記データプロトコルがウィンドウ表示開
始報告用でなかった場合は、ウィンドウ表示終了処理を
実行した後(760)、ステップ728に進む。
【0069】ステップ716の判定において、受け取っ
たデータプロトコルがウィンドウ表示の開始報告用のも
のでも終了報告用のものでもない場合は、それが共同利
用APの入力データか否かを判定する(720)。も
し、このデータプロトコルが共同利用APへの入力であ
れば、共同利用AP入力処理を実行した後(780)、
入力データを共同利用APへ渡す(728)。もし、上
記データプロトコルが共同利用APへの入力でなかった
場合は、それがウィンドウ補助プログラムへの入力か否
かを判定し(722)、もし、ウィンドウ補助プログラ
ムへの入力であれば、ウィンドウ補助プログラム入力処
理を実行した後(770)、上記データプロトコルをウ
ィンドウ補助プログラムへ渡す(250)。ステップ7
22の判定において、入力データプロトコルがウィンド
ウ補助プログラムへの入力ではなかった場合は、この入
力データを内容に応じたその他の処理へ渡す(72
4)。
【0070】次に、図17から図22を参照して、受信
データ処理モジュール230における処理について説明
する。
【0071】図17は、受信データ処理モジュール23
0が、通信制御モジュール220から入力としてAP共
同利用開始報告を受け取った場合に実行する「AP共同
利用開始処理」730のフローチャートを示す。
【0072】AP共同利用開始処理730では、入力と
して共同作業制御用データプロトコル500をもつAP
共同利用開始報告を受け取ると(ステップ731)、こ
のデータプロトコルのヘッダ500−AからAP共通識
別子530を獲得し、データフィールド560からAP
名称を獲得する(732)。次に、AP−ウィンドウ情
報テーブル270を参照し(733)、APローカル識
別子320の空き番号を求めた後(734)、AP−ウ
ィンドウ情報テーブル270に新規AP用のレコ−ドを
生成し、上記ステップ372で得たAP共通識別子33
0とAPのプログラム名称310、および上記ステップ
734で得たAPローカル識別子320をテーブル17
0に記憶する(735)。これが終わると、該当するA
Pを起動する(736)。
【0073】図18は、受信データ処理モジュール23
0が、通信制御モジュール220から入力としてAP共
同利用終了報告を受け取った場合に実行する「AP共同
利用終了処理」740のフローチャートを示す。
【0074】AP共同利用終了処理740では、入力と
して共同作業制御用データプロトコル500形式をもつ
AP共同利用終了報告を受け取ると(ステップ74
1)、このデータプロトコルのヘッダ500−AからA
P共通識別子530を獲得する(743)。次に、AP
−ウィンドウ情報テーブル270を参照し(745)、
上記AP共通識別子330に関連したレコード、つまり
共同利用を終了すべきAPに関連したレコードを削除し
た後(747)、該当するAPの共同利用を終了する
(749)。
【0075】図19は、受信データ処理モジュール23
0が、通信制御モジュール220から入力としてウィン
ドウ表示開始報告を受け取った場合に実行す「ウィンド
ウ表示開始処理」750のフローチャートを示す。
【0076】ウィンドウ表示開始処理750では、入力
として共同作業制御用データプロトコル500の形式を
もつウィンドウ表示開始報告を受け取ると(ステップ7
51)、先ず、このデータプロトコルのヘッダ500−
AからAP共通識別子330とウィンドウ共通識別子3
60とを獲得し(752)、次に、AP−ウィンドウ情
報テーブル270を参照して、上記AP共通識別子33
0に対応するAPローカル識別子320を求めた後、該
APローカル識別子320をもつAPに対してウィンド
ウ表示開始コマンドを渡す(753)。次に、ウィンド
ウシステムから、今回新たに表示を開始したウィンドウ
のウィンドウ識別子を獲得した後(754)、AP−ウ
ィンドウ情報テーブル270を参照して(755)、上
記ステップ754でウィンドウシステムから獲得した新
規ウィンドウ識別子(ウィンドウローカル識別子)35
0と、ステップ752で獲得したウィンドウ共通識別子
360とを対応づける(756)。この後、ウィンドウ
補助プログラム250に対して、上記ウィンドウローカ
ル識別子350とともにウィンドウ表示開始報告を渡す
(758)図20は、受信データ処理モジュール230
が、通信制御モジュール220から入力としてウィンド
ウ表示終了報告を受け取った場合に実行する「ウィンド
ウ表示終了処理」760のフローチャートを示す。
【0077】ウィンドウ表示終了処理760では、入力
として共同作業制御用データプロトコル500の形式を
もつウィンドウ表示終了報告を受け取ると(ステップ7
61)、このデータプロトコルのヘッダ500−Aから
AP共通識別子330と、ウィンドウ共通識別子360
を獲得する(762)。次に、AP−ウィンドウ情報テ
ーブル270を参照して(763)、上記ウィンドウ共
通識別子360とAP共通識別子330に対応するウィ
ンドウローカル識別子350とAPローカル識別子32
0を検索した後(764)、AP−ウィンドウ情報テー
ブル270から表示終了するウィンドウに関する情報、
すなわち、上記ウィンドウローカル識別子350と、こ
れに対応したウィンドウ共通識別子360および補助ウ
ィンドウ識別子340を削除する(765)。この後、
上記ステップ764で獲得したAPローカル識別子32
0をもつAPに対して、ウィンドウ表示終了コマンドを
渡す(766)。
【0078】図21は、受信データ処理モジュール23
0が、通信制御モジュール220からウィンドウ補助プ
ログラム250への入力を受け取った場合に実行する
「ウィンドウ補助プログラム入力処理」770のフロー
チャートを示す。
【0079】ウィンドウ補助プログラム入力処理770
では、入力として共同作業制御用データプロトコル50
0の形式をもつウィンドウ補助プログラム770へのデ
ータプロトコルを受け取ると(ステップ771)、この
データプロトコルのヘッダ500−Aからウィンドウ共
通識別子360を獲得する(772)。次に、AP−ウ
ィンドウ情報テーブル270を参照して(773)、上
記ウィンドウ共通識別子360に対応するウィンドウロ
ーカル識別子350を検索し(774)、該ウィンドウ
ローカル識別子350と入力データ560をウィンドウ
補助プログラム250へ渡す(775)。この場合の入
力データは、例えば、ウィンドウ点滅要求などである。
【0080】図22は、受信データ処理モジュール23
0が、通信制御モジュール220から共同利用APへの
入力を受け取った場合に実行する「共同利用AP入力処
理」780のフローチャートを示す。
【0081】共同利用AP入力処理770では、入力と
して共同作業制御用データプロトコル500の形式をも
つ共同利用APへのデータプロトコルを受け取ると(ス
テップ781)、このデータプロトコルのヘッダ500
−AからAP共通識別子330とウィンドウ共通識別子
360を獲得する(783)。次に、AP−ウィンドウ
情報テーブル270を参照して(785)、上記AP共
通識別子330、ウィンドウ共通識別子360に対応す
るAPローカル識別子320、ウィンドウローカル識別
子350を求めた後(787)、上記データプロトコル
からヘッダをはずす(789)ことによって得られた入
力データ部を、上記APローカル識別子320をもつA
Pへ渡す(790)。 図23は、電子対話システムに
おけるウィンドウ補助プログラム250の機能を説明す
るためのワークステーション画面20の1例を示す。ワ
ークステーションの表示画面20には、共同利用APが
動作中で、表示内容が他のワークステーションと連動し
て変化する共同利用ウィンドウ70(70−A、70−
B)と、個人利用APが動作中で、各ワークステーショ
ンの利用者が共同作業とは無関係に利用している個人利
用ウィンドウ60−Aとが表示されている。この例で
は、共同利用ウィンドウ70と個人利用ウィンドウ60
とを容易に識別できるように、ウィンドウ70の上部を
共同利用ウィンドウに特有の色にして表示している。
尚、ウィンドウの上部の色を替える代わりに、ウィンド
ウ枠の色で識別できるようにしてもよい。
【0082】本発明では、表示画面に生成されたこれら
ウィンドウのうち、特に共同利用ウィンドウ70に対し
て、それぞれに対応したアラーム指令入力用の補助ウィ
ンドウ800(800−A、800−B)を付加表示し
たことを1つの特徴とする。これらの補助ウィンドウ8
00は、ウィンドウ補助プログラム250によって生成
され、互いに対をなす補助ウィンドウ800と共同利用
ウィンドウ70は、表示画面上での対応がつくように一
定の位置関係にあればよい。
【0083】各補助ウィンドウ800には、点滅用ボタ
ン802(802−A、802−B)と、相手指定用ボ
タン804(804−A、804−B)とが設けてあ
る。利用者がマウス操作によって点滅用ボタン、例えば
800−Bのボタン802を選択すると、このボタンが
位置する補助ウィンドウ800−Bと対をなす共同利用
ウィンドウ70−Bと連動する他の参加者のワークステ
ーション画面における共同利用ウィンドウ70−B’の
表示内容を点滅させることができる。これによって、利
用者の意志によって、他の参加者に特定のウィンドウの
表示内容に注意や注目を促すことが可能となる。
【0084】相手指定用ボタン804は、上記のウィン
ドウ点滅機能を、共同作業に参加している参加者のうち
の特定の参加者に対してのみ作用させたい場合に用い
る。例えば、5〜6人で開催している共同作業におい
て、1つのウィンドウを或る特定の参加者に注目しても
らいたい場合に有効である。なお、上述した点滅機能
は、必ずしも補助ウィンドウに設けた点滅用ボタン80
2による必要はなく、例えば、カーソルによって或るウ
ィンドウを指定した後、キーボード180−A上の特定
のファンクションキーや特定のコード入力によって指令
するようにしてもよい。
【0085】図24は、ウィンドウ点滅機能を実行中の
ワークステーション画面の1例を示す。図では、共同利
用ウィンドウ800−Aに対して、ウィンドウ点滅機能
が選択された場合の表示画面の様子を示す。このように
共同利用ウィンドウを点滅させると、共同作業に参加し
ている利用者が個人利用ウィンドウ60−Aを操作中の
場合でも、他の参加者からの注意喚起の合図に容易に気
付くことができ、共同作業を効果的に運営することがで
きる。上記ウィンドウの点滅は、例えば、マウスで該当
ウィンドウ(図では70−A)をクリックすることによ
って、点滅動作を停止させる。尚、上記実施例では、ア
ラーム状態にあるウィンドウ形態として、指定されたウ
ィンドウ全体が点滅するようにしているが、点滅動作が
ウィンドウ内の特定の部分、例えば補助ウィンドウの部
分、あるいは該当ウィンドウの枠部分で選択的に発生す
るようにしてもよい。
【0086】図25は、ウィンドウ補助プログラム25
0の機能によって、ブザー音を発生させる実施例を示
す。図では、他の参加者が上述したウィンドウ点滅機能
によって注意を促した特定の共同利用ウィンドウ70−
Aが、偶然にも画面上の他のウィンドウ(図では、60
−A、60−B、70−B)によって隠されている場合
を示している。このように他のウィンドウによって完全
に覆われた場合は、共同利用ウィンドウ70−Aに対し
て点滅指令を発行しても、それを表示画面に反映させる
ことができない。
【0087】この実施例では、上述した隠れウィンドウ
状態にあるワークステーションにおいて、ブザー音を発
生させることによって、利用者に注意を促すようにした
ものである。利用者は、ブザー音が鳴ったことによって
他の参加者からの注目要請があったことに気付き、ウィ
ンドウの移動、あるいは重なり順位の変更等の操作を行
なうことによって、点滅状態にある共同利用ウィンドウ
70−Aを見つける。
【0088】なお、上記ブザー音は、例えば、点滅指令
されたウィンドウ70−Aを利用者がマウスでクリック
した時、停止させるようにする。上記ブザー音の発生
は、点滅対象となるウィンドウ70ーAが他のウィドウ
によって隠れた場合に限定する必要はなく、図24のよ
うに、該当ウィンドウが表示された状態にある場合に、
ウィンドウの点滅に併せて発生させるようにしてもよ
い。
【0089】図26は、上記図25のように、他の参加
者がウィンドウ点滅を指令した特定の共同利用ウィンド
ウ70−Aが、他のウィンドウによって隠されている場
合に、ウィンドウの重なり状態を自動的に変更し、該当
する特定ウィンドウ70−Aを他のウィンドウの表面に
位置させるようにした例を示す。このようにすると、利
用者が他のウィンドウに注目していた場合でも、点滅指
令されたウィンドウが自動的に注目位置に呼びだされる
ため、利用者の手をわずらわすことなく、利用者を共同
利用ウィンドウに迅速に引き寄せることができる。この
ように最上位に自動的に位置させた注目ウィンドウにつ
いては、位置変化と同時、あるいはその後の短時間内
に、ウィンドウの点滅を自動的に停止させるようにして
もよい。
【0090】図27は、相手を指定してウィンドウ点滅
機能を作用させる場合の表示画面の1例を示す。図で
は、共同利用ウィンドウ70−Aと対をなす補助ウィン
ドウ800−Aにおいて、相手指定用ボタン804−A
を選択することによって、相手指定用の一覧メニュー8
06を表示させた状態を示している。相手指定用一覧メ
ニュー806には、共同作業に参加しているメンバーの
名称が一覧表の形式で表示される。ここで、特定のメン
バー、例えば「北原」を指定すると、「北原」のワーク
ステーションにおいてのみ、上記共同利用ウィンドウ7
0−Aと対応する特定にウィンドウに対して点滅機能が
働くように、制御データが送信される。
【0091】図28は、ウィンドウ補助プログラム25
0によって、注意促進のメッセージ出力用のウィンドウ
808を生成するようにした実施例を示す。図では、他
の参加者から共同利用ウィンドウ70−Aに対して点滅
指令が与えられ、ウィンドウが点滅動作するのと同時
に、画面上に注目促進メッセージ用のウィンドウ808
を表示している。この場合、注目促進メッセージ中に、
点滅指令の発生元(メッセージ発信者)812を表示す
ることによって、誰によって注意が促されているのかを
認識できるようにしている。
【0092】図29は、上述した機能を実現するウィン
ドウ補助プログラム250のフローチャートの一例を示
す。共同作業制御プログラム200の制御下に1つのウ
ィンドウ補助プログラム250が設けられる。
【0093】ウィンドウ補助プログラム250は、共同
作業制御プログラム200の受信データ処理モジュール
から入力データを受け取ると(ステップ252)、この
入力データの内容に応じた処理を行なう。まず、入力デ
ータがウィンドウの点滅を要求したものか否かを判別し
(254)、もし、そうであれば、「ウィンドウ点滅処
理」を実行する(830)。入力データが、ウィンドウ
の点滅を要求するものでなかった場合は、入力データが
ウィンドウの上めくりを要求するものか否かを判別し
(256)、もし、ウィンドウの上めくり要求のもので
あれば、「ウィンドウ上めくり処理」を実行する(86
0)。上記データが、ウィンドウの上めくり要求のもの
でない場合は、それがウィンドウの表示開始報告のため
のものか否かを判定する(258)。もし、入力データ
がウィンドウ表示開始報告のためのものであれば、「ウ
ィンドウの表示開始時の処理」を実行し(880)、そ
うでなければ、入力データに応じたその他の処理を実行
する(259)。
【0094】図30は、ウィンドウ点滅処理830のフ
ローチャートを示す。ウィンドウ点滅処理830では、
ウィンドウ点滅コマンドを受け取り(ステップ83
2)、点滅対象となるウィンドウのローカル識別子35
0を獲得する(834)。次いで、ブザー音を発生させ
るための指令を出力した後(836)、ウィドウシステ
ム190に対して、点滅対象となるウィンドウが他のウ
ィンドウの下に隠れているかどうかのチェック要求をを
出す(838)。ウィドウシステム190から、上記チ
ェック要求に対する返答を受け、もし該当ウィンドウが
他のウィンドウの下に隠れていることが判明した場合
は、該当ウィンドウを表示画面の最上位に位置付けるよ
う、ウィンドウシステム190に対して上めくり要求を
出す(840)。その後、該当ウィンドウを点滅動作さ
せる(842)。判定ステップ838において、該当ウ
ィンドウが他のウィンドウに隠れていないと判明した場
合は、該当ウィンドウを点滅させる(842)。
【0095】図31は、ウィンドウの上めくり処理86
0のフローチャートを示す。ウィンドウ上めくり処理8
60では、ウィンドウ上めくりコマンドを受け取り(8
62)、上めくり対象となるウィンドウのローカル識別
子350を獲得した後(864)、上記ローカル識別子
350に対応する共同利用ウィンドウを上めくりするた
めに、上記ウィンドウを表示画面の最上位に位置させる
ようウィンドウシステム190に要求を出す(86
6)。
【0096】図32は、ウィンドウ表示開始時処理88
0のフローチャートを示す。ウィンドウ表示開始時処理
880では、ウィンドウ表示開始報告を受け取り(ステ
ップ882)、表示を開始すべきウィンドウのローカル
識別子350を獲得する(884)。次に、上記ローカ
ル識別子で特定される新規共同利用ウィンドウ70と対
をなす補助ウィンドウ800を生成する(886)。こ
のとき、ウィンドウシステム190より、新規補助ウィ
ンドウ800に対するウィンドウ識別子を得、これを補
助ウィンドウ識別子340として記憶する(888)。
次いで、AP−ウィンドウ情報テーブル270を参照
し、上記ウィンドウローカル識別子350に対応させ
て、上記新規の補助ウィンドウ識別子340を記憶する
(889)。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ウィンドウ補助プログラムによるアラーム制
御機能によって、電子対話システムの利用者が、特定の
共同利用ウィンドウに対して他の参加者の注意を促す操
作を行なうことができるため、参加者の意識を特定のウ
ィンドウに集中させ、共同作業を効果的に進行させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子対話システムの全体構成を示
す図。
【図2】電子対話実行中のマルチウィンドウ画面の1例
を示す図。
【図3】電子対話システムを構成するワークステーショ
ンのハードウェア構成図。
【図4】各ワークステーションが備えるソフトウェアの
基本構成を示す図。
【図5】AP識別子とウィンドウ識別子を格納するテー
ブルを示す図。
【図6】共同作業(電子対話)制御プログラム200が
管理する参加者情報テーブルの構成を示す図。
【図7】共同作業制御プログラム200間で通信される
共同作業制御用データのプロトコル形式を示す図。
【図8】入力仮想化モジュール210が実行するデータ
処理を示すフローチャート。
【図9】入力仮想化モジュール210におけるAP共同
利用開始処理640の詳細を示すフローチャート。
【図10】入力仮想化モジュール210におけるAP共
同利用終了処理650の詳細を示すフローチャート。
【図11】入力仮想化モジュール210におけるウィン
ドウ表示開始処理660の詳細を示すフローチャート。
【図12】入力仮想化モジュール210におけるウィン
ドウ表示終了処理670の詳細を示すフローチャート。
【図13】入力仮想化モジュール210におけるウィン
ドウ補助プログラム用データ処理680の詳細を示すフ
ローチャート。
【図14】入力仮想化モジュール210における共同利
用AP入力処理690の詳細を示すフローチャート。
【図15】通信制御モジュール220が実行するデータ
処理を示すフローチャート。
【図16】受信データ処理モジュール230が実行する
データ処理を示すフローチャート。
【図17】受信データ処理モジュール230におけるA
P共同利用開始処理730の詳細を示すフローチャー
ト。
【図18】受信データ処理モジュール230におけるA
P共同利用終了処理740の詳細を示すフローチャー
ト。
【図19】受信データ処理モジュール230におけるウ
ィンドウ表示開始処理750の詳細を示すフローチャー
ト。
【図20】受信データ処理モジュール230におけるウ
ィンドウ表示終了処理760の詳細を示すフローチャー
ト。
【図21】受信データ処理モジュール230におけるウ
ィンドウ補助プログラム入力処理770の詳細を示すフ
ローチャート。
【図22】受信データ処理モジュール230における共
同利用AP入力処理780の詳細を示すフローチャー
ト。
【図23】ウィンドウ補助プログラム250を機能を説
明するためのワークステーション画面表示の1例を示す
図。
【図24】ウィンドウ補助プログラム250によりウィ
ンドウが点滅状態にあるワークステーション画面の1例
を示す図。
【図25】ウィンドウ補助プログラム250によりブザ
ー音が発生した状態にあるワークステーション画面の1
例を示す。
【図26】ウィンドウ補助プログラム250によりウィ
ンドウ上めくりを実行した状態にあるワークステーショ
ン画面の1例を示す図。
【図27】相手を指定してウィンドウ点滅要求の発行操
作を行う場合のワークステーション画面の表示の1例を
示す図。
【図28】ウィンドウ補助プログラム250により注目
促進メッセージ出力用のウィンドウ808を生成した状
態のワークステーション画面の1例を示す図。
【図29】ウィンドウ補助プログラム250が実行する
データ処理の1実施例を示すフローチャート。
【図30】ウィンドウ補助プログラムにおけるウィンド
ウ点滅処理830の詳細を示すフローチャート。
【図31】ウィンドウ補助プログラム250におけるウ
ィンドウ上めくり処理860の詳細を示すフローチャー
ト。
【図32】ウィンド補助プログラム250におけるウィ
ンドウ表示開始時処理880の詳細を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10…電話機、20…ワークステーション、30…ネッ
トワーク、50…電話交換網、60…個人利用ウィンド
ウ、70…共同利用ウィンドウ、130…出力装置、1
80…入力装置、190…ウィンドウシステム、200
…共同作業制御プログラム、210…入力仮想化モジュ
ール、220…通信制御モジュール、230…受信デー
タ処理モジュール、240…AP、250…ウィンドウ
補助プログラム、260…補助プログラム、270…A
P−ウィンドウ情報テーブル、280…参加者情報テー
ブル、310…プログラム名称、320…APローカル
識別子、330…AP共通識別子、340…補助ウィン
ドウ識別子、350…ウィンドウローカル識別子、36
0…ウィンドウ共通識別子、500…共同作業制御用デ
ータプロトコル、800…補助ウィンドウ、802…点
滅用ボタン、804…相手指定用ボタン、806…相手
指定用一覧、810…注目メッセージ、812…メッセ
ージ発信者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 良幸 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 亀田 正美 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 山光 忠 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれマルチウィンドウ機能を備え、互
    いに通信ネットワークによって接続された複数のデータ
    処理装置からなる電子対話システムにおいて、各データ
    処理装置が、他のデータ処理装置と連動状態にあるウィ
    ンドウ1つを指定してアラーム指令を入力するための手
    段と、上記指定ウィンドウの識別子とアラーム指令とを
    含む制御メッセージを他のデータ処理装置に伝送するた
    めの手段と、他のデータ処理装置からの上記制御メッセ
    ージの受信に応答して、上記指定ウィンドウと対応する
    表示画面上の1つのウィンドウを所定のアラーム状態に
    変化させるための手段とを有することを特徴とする電子
    対話システム。
  2. 【請求項2】前記指令入力手段が、アラーム出力すべき
    相手装置を特定するための手段を備え、上記手段によっ
    て特定されたデータ処理装置において、前記ウィンドウ
    のアラーム状態への変化が起こるようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の電子対話システム。
  3. 【請求項3】前記制御メッセージが発信元識別情報を含
    み、前記各データ処理装置が、上記制御メッセージの受
    信に応答して、表示画面にアラーム要求の発生元表示を
    含むメッセージを出力するための手段を有することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の電子対話シス
    テム。
  4. 【請求項4】前記アラーム状態に変化させるための手段
    が、上記制御メッセージの受信に応答して、前記1つの
    ウィンドウを点滅状態にさせることを特徴とする請求項
    1〜請求項3の何れかに記載の電子対話システム。
  5. 【請求項5】前記アラーム状態に変化させるための手段
    が、前記1つのウィンドウが他のウィンドウに隠れてい
    る場合に、アラーム音を発生するための手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子
    対話システム。
  6. 【請求項6】前記アラーム状態に変化させるための手段
    が、前記1つのウィンドウが他のウィンドウに隠れてい
    る場合に、該ウィンドウの位置を変更するための手段を
    含むことを特徴とする請求項1記載〜請求項4の何れか
    に記載の電子対話システム。
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