JPH11258796A - 電子線レジスト、レジストパターンの形成方法及び微細パターンの形成方法 - Google Patents
電子線レジスト、レジストパターンの形成方法及び微細パターンの形成方法Info
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- JPH11258796A JPH11258796A JP10059547A JP5954798A JPH11258796A JP H11258796 A JPH11258796 A JP H11258796A JP 10059547 A JP10059547 A JP 10059547A JP 5954798 A JP5954798 A JP 5954798A JP H11258796 A JPH11258796 A JP H11258796A
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- electron beam
- resist
- fullerene derivative
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- fullerene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ドライエッチ耐性があり、分解能及び感度が高
く、且つスピン・コートにより塗布することが可能な電
子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成方
法、及び微細パターンの形成方法の提供 【構成】一般式(1) 【化1】 A−(B)n (1) (式中、Aはフラーレンを、Bは鎖式炭化水素基、脂環
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸素を含む置換基により置換
されている基を表わす。nは1から5の整数を表す。)
で表されるフラーレン誘導体からなることを特徴とする
電子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成
方法及び微細パターンの形成方法
く、且つスピン・コートにより塗布することが可能な電
子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成方
法、及び微細パターンの形成方法の提供 【構成】一般式(1) 【化1】 A−(B)n (1) (式中、Aはフラーレンを、Bは鎖式炭化水素基、脂環
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸素を含む置換基により置換
されている基を表わす。nは1から5の整数を表す。)
で表されるフラーレン誘導体からなることを特徴とする
電子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成
方法及び微細パターンの形成方法
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子線を用いた
リソグラフィのための電子線レジスト、それを用いたレ
ジストパターンの形成方法、及び微細パターンの形成方
法に関するものである。
リソグラフィのための電子線レジスト、それを用いたレ
ジストパターンの形成方法、及び微細パターンの形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板であるウエーフアーにレジストと呼
ばれる感光材を薄く均一に塗布し、パターンを介して光
を照射して、感光材を焼き付けることにより転写を行
い、レジストパターンが作られる。高精度の加工が要求
される場合には、電子線等が用いられる。この電子線レ
ジストとしては、メタクリル系、ポリスチレン系、或い
は、ノボラック系などの有機高分子系のレジストが使用
されている。しかし、例えばポリスチレン系ネガ型有機
高分子電子線レジストは、露光に際し、電子線照射によ
り高分子の架橋・重合がおこさせ、現像液に不溶なもの
とするものであるために、高分子の分子サイズより小さ
いパターンの形成をすることができない。又、アルカリ
性溶液に対する溶解度の変化を用いるノボラック系レジ
ストでも、溶解が分子単位で起こるために、高分子の分
子サイズより小さいパターンの形成を行うことができな
いができない。これは、高分子レジストの分子サイズは
通常数nm以上あるため、分解能も数10nm以上のも
のとならざるをえないためである。ところで、メタクリ
ル系ポジ型有機高分子レジストを用いる場合には、電子
線により主鎖切断を行うことを利用するので、解像度は
必ずしも分子サイズで規定されないものとなるために、
たとえ、それが10nm程度の分解能が要求される場合
でも、マスクパターンが実現されている。しかしなが
ら、このような物質により得られるレジストパターン
は、ドライエッチ耐性が乏しいために、パターン描画を
したものを、そのままマスクとして微細パターンを形成
しようとすると、劣化されてしまうので、結果として、
10nm程度のものは得ることができない。また、最近
広く使われるようになってきた化学増幅型有機レジスト
では、感光機構に反応種の拡散現象を使っているため、
10nmオーダーの分解能を達成することはできない。
このようなことがらを背景として、ナノメーターオーダ
ーの微細加工を行うために、より高解像度の新規なレジ
ストの開発が望まれている。本来、高解像度のレジスト
は、分子サイズがナノメーターオーダーの物質であり、
且つ電子線に感光する性質を有していることが必要であ
り、ドライエッチ耐性に優れたものでなければならな
い。そして、この点から研究が進められれ、このような
特性を有する具体的な高解像度のレジストとして、分子
サイズが1nm以下のC60等のフラーレンを用いるもの
が発明された。確かに、このフラーレンに電子線が照射
されると、有機溶媒に不溶になるため、高解像度電子線
レジストとして用いることが可能となる。しかしなが
ら、このフラーレンは感度が10ー2C/cm2と低く、
描画時間に時間がかかる等の問題点があった。また、レ
ジスト膜を作製する際にも、C60の溶液は、粘度が低
く、スピンコートのような方法で塗布することにより良
質のレジスト膜を形成することが困難であるために、真
空蒸着等の煩雑な手段を用いて薄膜を堆積しなければな
らなかった。
ばれる感光材を薄く均一に塗布し、パターンを介して光
を照射して、感光材を焼き付けることにより転写を行
い、レジストパターンが作られる。高精度の加工が要求
される場合には、電子線等が用いられる。この電子線レ
ジストとしては、メタクリル系、ポリスチレン系、或い
は、ノボラック系などの有機高分子系のレジストが使用
されている。しかし、例えばポリスチレン系ネガ型有機
高分子電子線レジストは、露光に際し、電子線照射によ
り高分子の架橋・重合がおこさせ、現像液に不溶なもの
とするものであるために、高分子の分子サイズより小さ
いパターンの形成をすることができない。又、アルカリ
性溶液に対する溶解度の変化を用いるノボラック系レジ
ストでも、溶解が分子単位で起こるために、高分子の分
子サイズより小さいパターンの形成を行うことができな
いができない。これは、高分子レジストの分子サイズは
通常数nm以上あるため、分解能も数10nm以上のも
のとならざるをえないためである。ところで、メタクリ
ル系ポジ型有機高分子レジストを用いる場合には、電子
線により主鎖切断を行うことを利用するので、解像度は
必ずしも分子サイズで規定されないものとなるために、
たとえ、それが10nm程度の分解能が要求される場合
でも、マスクパターンが実現されている。しかしなが
ら、このような物質により得られるレジストパターン
は、ドライエッチ耐性が乏しいために、パターン描画を
したものを、そのままマスクとして微細パターンを形成
しようとすると、劣化されてしまうので、結果として、
10nm程度のものは得ることができない。また、最近
広く使われるようになってきた化学増幅型有機レジスト
では、感光機構に反応種の拡散現象を使っているため、
10nmオーダーの分解能を達成することはできない。
このようなことがらを背景として、ナノメーターオーダ
ーの微細加工を行うために、より高解像度の新規なレジ
ストの開発が望まれている。本来、高解像度のレジスト
は、分子サイズがナノメーターオーダーの物質であり、
且つ電子線に感光する性質を有していることが必要であ
り、ドライエッチ耐性に優れたものでなければならな
い。そして、この点から研究が進められれ、このような
特性を有する具体的な高解像度のレジストとして、分子
サイズが1nm以下のC60等のフラーレンを用いるもの
が発明された。確かに、このフラーレンに電子線が照射
されると、有機溶媒に不溶になるため、高解像度電子線
レジストとして用いることが可能となる。しかしなが
ら、このフラーレンは感度が10ー2C/cm2と低く、
描画時間に時間がかかる等の問題点があった。また、レ
ジスト膜を作製する際にも、C60の溶液は、粘度が低
く、スピンコートのような方法で塗布することにより良
質のレジスト膜を形成することが困難であるために、真
空蒸着等の煩雑な手段を用いて薄膜を堆積しなければな
らなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ドラ
イエッチ耐性があり、分解能及び感度が高く、且つスピ
ンコートにより塗布することが可能な電子線レジスト、
それを用いたレジストパターンの形成方法、及び微細パ
ターンの形成方法を提供することである。
イエッチ耐性があり、分解能及び感度が高く、且つスピ
ンコートにより塗布することが可能な電子線レジスト、
それを用いたレジストパターンの形成方法、及び微細パ
ターンの形成方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題について鋭意研
究の結果、フラーレンが特定の置換基により置換されて
いる基が付加している、フラーレン誘導体から成る電子
線レジストは、ドライエッチ耐性があり、分解能及び感
度が高いことを見いだし、本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明によれば、一般式(1)
究の結果、フラーレンが特定の置換基により置換されて
いる基が付加している、フラーレン誘導体から成る電子
線レジストは、ドライエッチ耐性があり、分解能及び感
度が高いことを見いだし、本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明によれば、一般式(1)
【化1】 A−(B)n (1) (式中、Aはフラーレンを、Bは鎖式炭化水素基、脂環
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸素を含む置換基により置換
されている基を表わす。nは1から5の整数を表す。)
で表されるフラーレン誘導体からなることを特徴とする
電子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成
方法及び微細パターンの形成方法が提供される。
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸素を含む置換基により置換
されている基を表わす。nは1から5の整数を表す。)
で表されるフラーレン誘導体からなることを特徴とする
電子線レジスト、それを用いたレジストパターンの形成
方法及び微細パターンの形成方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる電子線レジス
トは、一般式(1)
トは、一般式(1)
【化1】 A−(B)n (1) (式中、Aはフラーレンを、Bは鎖式炭化水素基、脂環
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸0素を含む置換基により置
換されている基を表わす。nは1から5の整数を表
す。)で表されるフラーレン誘導体である。この誘導体
は、フラーレンの一部に、鎖式炭化水素基、脂環式炭化
水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基と芳香
族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化合物基
が付加している構造である。この脂環式炭素水素基とし
ては、3員環、4員環、5員環、6員環の脂環式炭化水
素基である。これらの炭化水素基の一部は酸素を含む置
換基により置換されている。酸素を含む基には、OH基
(アルコール性又はフエノール性)、エーテル基(OR
基、Rは炭素数1〜5のアルキル基)、COOH基、エ
ステル基(COOR基、Rは炭素数1〜5のアルキル
基)、アルデヒド基又はケト基等を挙げることができ
る。これらの基のアルキル基の水素原子がアルキル基及
びハロゲン原子など一部置換されていてもよい。そし
て、フラーレンを構成する部分は、C60又はC70などで
ある。これらの中で、C60は、フラーレンの中でもサイ
ズがもっとも小さいものであるので、C60を化学修飾し
た誘導は分子サイズが小さいので、好適である。具体的
な化合物を構造式で示すと、次の通りである。
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸0素を含む置換基により置
換されている基を表わす。nは1から5の整数を表
す。)で表されるフラーレン誘導体である。この誘導体
は、フラーレンの一部に、鎖式炭化水素基、脂環式炭化
水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基と芳香
族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化合物基
が付加している構造である。この脂環式炭素水素基とし
ては、3員環、4員環、5員環、6員環の脂環式炭化水
素基である。これらの炭化水素基の一部は酸素を含む置
換基により置換されている。酸素を含む基には、OH基
(アルコール性又はフエノール性)、エーテル基(OR
基、Rは炭素数1〜5のアルキル基)、COOH基、エ
ステル基(COOR基、Rは炭素数1〜5のアルキル
基)、アルデヒド基又はケト基等を挙げることができ
る。これらの基のアルキル基の水素原子がアルキル基及
びハロゲン原子など一部置換されていてもよい。そし
て、フラーレンを構成する部分は、C60又はC70などで
ある。これらの中で、C60は、フラーレンの中でもサイ
ズがもっとも小さいものであるので、C60を化学修飾し
た誘導は分子サイズが小さいので、好適である。具体的
な化合物を構造式で示すと、次の通りである。
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 式中、Rは水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族炭化水
素基を表す。
素基を表す。
【化6】 式中、Rは水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族炭化水
素基を表す。
素基を表す。
【化7】 式中、Rは水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族炭化水
素基を表す。
素基を表す。
【化8】 式中、Rは水素原子又は炭素数1〜10の脂肪族炭化水
素基を表す。
素基を表す。
【化9】 式中、nは高分子量であることを示す。
【化10】
【化11】 式中、Etはエチル基を表す。
【化12】 式中、Buはブチル基を表す。
【化13】 式中、Buはブチル基を表す。
【化14】 式中、Buはブチル基を表す。
【化15】 式中、Prはプロピル基を表す。
【化16】 式中、Prはプロピル基を表す。
【化17】 式中、Prはプロピル基を表す。
【化18】 式中、Prはプロピル基を表す。
【化19】 式中、Rは炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基を表す。
【化20】 式中、Rは炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基を表す。
【化21】 式中、Rは炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基を表す。
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【0006】本発明に用いられるフラーレン誘導体は、
フラーレンに対して付加反応を行うことなどにより製造
される(SCIENCE VOL.271,19 JA
NUARY 1996 p.317〜323)。これら
の製法により得られたフラーレンの構造の確認は、NM
Rスペクトル又はラマン散乱又は赤外線吸収スペクトル
を調べることにより行うことができる。
フラーレンに対して付加反応を行うことなどにより製造
される(SCIENCE VOL.271,19 JA
NUARY 1996 p.317〜323)。これら
の製法により得られたフラーレンの構造の確認は、NM
Rスペクトル又はラマン散乱又は赤外線吸収スペクトル
を調べることにより行うことができる。
【0007】本発明のフラーレン誘導体は、基板上にコ
ーテイングするために、溶剤に溶解させて用いる。溶剤
としては、極性のない一般に用いられる溶剤が用いられ
る。具体的には、クロロホルム、エーテル、4塩化炭
素、ベンゼン、モノクロルベンゼン等をあげることがで
きる。溶剤の使用量は、フラーレン誘導体を十分に溶解
できる量であり、コーテイングに適した粘度とすること
が必要である。使用量は、一般にフラーレン誘導体1m
gに対して1×10-2〜10mlの範囲で用いられる。
10mlを越えて用いることは、溶液が希薄になりすぎ
るので、好ましくない。また、1×10-2mlより少な
いと、溶液にフラーレン誘導体を完全に溶解させること
が困難であり、また粘度も高くなりすぎるので、コーテ
イング操作を適切に行うことができないので、好ましく
ない。
ーテイングするために、溶剤に溶解させて用いる。溶剤
としては、極性のない一般に用いられる溶剤が用いられ
る。具体的には、クロロホルム、エーテル、4塩化炭
素、ベンゼン、モノクロルベンゼン等をあげることがで
きる。溶剤の使用量は、フラーレン誘導体を十分に溶解
できる量であり、コーテイングに適した粘度とすること
が必要である。使用量は、一般にフラーレン誘導体1m
gに対して1×10-2〜10mlの範囲で用いられる。
10mlを越えて用いることは、溶液が希薄になりすぎ
るので、好ましくない。また、1×10-2mlより少な
いと、溶液にフラーレン誘導体を完全に溶解させること
が困難であり、また粘度も高くなりすぎるので、コーテ
イング操作を適切に行うことができないので、好ましく
ない。
【0008】コーテイングによるレジスト膜の形成方法
としては、ラングミュァ−ブロジェット法を初めとして
従来用いられるてきた各種の塗布方法が可能である。本
発明のフラーレン誘導体は前記の溶剤に溶解させたとき
に粘度が低い状態で操作できるので、スピンコート法も
有利に用いることができる。このスピンコート法を用い
ることにより、均一な膜を簡単な操作で生成することが
できる。また、フラーレン誘導体溶液を基板に成膜する
事によりにより得られる薄膜は、基板への密着性や薄膜
の機械的強度も、単にフラーレンの溶液を用いた場合と
比較して大きいな数値のものが得られるので、本発明の
フラーレン誘導体はレジストとして好ましいものであ
る。
としては、ラングミュァ−ブロジェット法を初めとして
従来用いられるてきた各種の塗布方法が可能である。本
発明のフラーレン誘導体は前記の溶剤に溶解させたとき
に粘度が低い状態で操作できるので、スピンコート法も
有利に用いることができる。このスピンコート法を用い
ることにより、均一な膜を簡単な操作で生成することが
できる。また、フラーレン誘導体溶液を基板に成膜する
事によりにより得られる薄膜は、基板への密着性や薄膜
の機械的強度も、単にフラーレンの溶液を用いた場合と
比較して大きいな数値のものが得られるので、本発明の
フラーレン誘導体はレジストとして好ましいものであ
る。
【0009】このようにして形成したフラーレン誘導体
からなる薄膜に、電子線を照射する。電子線の照射条件
は、以下の通りである。電子線としては、5〜100k
Vのものが用いられる。通常、20kV程度のものが用
いられる。この電子線照射量は、1×10ー4C/cm2
〜1×10ー1C/cm2程度の範囲である。照射は真空
下に行う。電子線照射量が一定限度を越えると、フラー
レン誘導体の電子照射後の現像時の現像液に浸漬したと
きに、現像剤に対する溶解度が急激に低下するので、レ
ジストパターンの形成を有利に行うことができる。これ
は2×10ー3C/cm2以上の照射を行う場合であり、
この照射量を越えると現像剤に対する溶解度が急激に減
少することが分かった。このことは、本発明のフラーレ
ン誘導体を用いた薄膜は、高感度であることを示してい
る。フラーレン誘導体のパターンの形成には、基板上に
形成されたフラーレン誘導体薄膜に予め形成されたパタ
ーン形状に従って前記の所定量以上の電子線を照射する
か、あるいは適当なマスクを通して前記の所定量以上の
電子線を照射することにより行う。
からなる薄膜に、電子線を照射する。電子線の照射条件
は、以下の通りである。電子線としては、5〜100k
Vのものが用いられる。通常、20kV程度のものが用
いられる。この電子線照射量は、1×10ー4C/cm2
〜1×10ー1C/cm2程度の範囲である。照射は真空
下に行う。電子線照射量が一定限度を越えると、フラー
レン誘導体の電子照射後の現像時の現像液に浸漬したと
きに、現像剤に対する溶解度が急激に低下するので、レ
ジストパターンの形成を有利に行うことができる。これ
は2×10ー3C/cm2以上の照射を行う場合であり、
この照射量を越えると現像剤に対する溶解度が急激に減
少することが分かった。このことは、本発明のフラーレ
ン誘導体を用いた薄膜は、高感度であることを示してい
る。フラーレン誘導体のパターンの形成には、基板上に
形成されたフラーレン誘導体薄膜に予め形成されたパタ
ーン形状に従って前記の所定量以上の電子線を照射する
か、あるいは適当なマスクを通して前記の所定量以上の
電子線を照射することにより行う。
【0010】次に、このようにして形成したレジストパ
ターンを現像する。レジストの現像液としてはクロロホ
ルム、トルエン、四塩化炭素等があるが、発明者らの研
究によると、モノクロロベンゼンが、現像後の未露光部
分の残滓が少なく好適であることが分かった。得られた
像をリンスすることにより、清浄な像とする。リンスす
る液体には、イソプロピルアルコールなどが用いられ
る。このようにして、電子線照射部分が残り、基板上に
上記フラーレン誘導体のレジストパターンを得ることが
できる。
ターンを現像する。レジストの現像液としてはクロロホ
ルム、トルエン、四塩化炭素等があるが、発明者らの研
究によると、モノクロロベンゼンが、現像後の未露光部
分の残滓が少なく好適であることが分かった。得られた
像をリンスすることにより、清浄な像とする。リンスす
る液体には、イソプロピルアルコールなどが用いられ
る。このようにして、電子線照射部分が残り、基板上に
上記フラーレン誘導体のレジストパターンを得ることが
できる。
【0011】これらのレジストパターンの薄膜は、電子
線照射を受けた部分のスパッタ率が低く、さらに、塩素
やフッ素を含むプラズマにも化学耐性も高い。それ故ド
ライエッチ速度が低く、これをマスクとして被加工材料
を高精度にエッチング加工することできる。得られたフ
ラーレン誘導体のレジストパターンをマスクとして、エ
ッチング処理を行う際には、各種の方法が用いられる
が、電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング(EC
Rエッチング)を用いて有利に行うことができる。エッ
チング処理は、真空下に、例えば3×10ー4Torr程
度で、エッチングガスとしてSF6を用い、μ波電力2
50W、基板印加高周波電力40Wの電力を使用して行
うことができる。このようにして得られるシリコンパタ
ーンのエッチング耐性比は高いものであり、高アスペク
ト比のシリコンの柱を形成することができる。
線照射を受けた部分のスパッタ率が低く、さらに、塩素
やフッ素を含むプラズマにも化学耐性も高い。それ故ド
ライエッチ速度が低く、これをマスクとして被加工材料
を高精度にエッチング加工することできる。得られたフ
ラーレン誘導体のレジストパターンをマスクとして、エ
ッチング処理を行う際には、各種の方法が用いられる
が、電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング(EC
Rエッチング)を用いて有利に行うことができる。エッ
チング処理は、真空下に、例えば3×10ー4Torr程
度で、エッチングガスとしてSF6を用い、μ波電力2
50W、基板印加高周波電力40Wの電力を使用して行
うことができる。このようにして得られるシリコンパタ
ーンのエッチング耐性比は高いものであり、高アスペク
ト比のシリコンの柱を形成することができる。
【0012】
【実施例1】側鎖に酸素原子を含む下記の構造のフラー
レン誘導体
レン誘導体
【化2】 15mgを1mlのクロロホルムにとかし、シリコン基
板上に1000rpmの回転速度で30秒間シリコン基
板上にスピンコーティングすることにより塗布したとこ
ろ、厚さ約100nmの膜が形成された。この膜に20
keVの電子線を10ー4〜10-1C/cm2照射し、モ
ノクロロベンゼンに1分間浸漬し、現像後、イソプロピ
ルアルコールで10秒リンスした。 この結果、2×1
0-3C/cm2以上の電子線を照射すると、モノクロロ
ベンゼンに急激に溶解しにくくなることがわかった。す
なわち前記フラーレン誘導体は、2×10-3C/cm2
の感度を持つ。これは、単なるC60の構造のものを用い
たレジストの感度の約5倍の感度である。
板上に1000rpmの回転速度で30秒間シリコン基
板上にスピンコーティングすることにより塗布したとこ
ろ、厚さ約100nmの膜が形成された。この膜に20
keVの電子線を10ー4〜10-1C/cm2照射し、モ
ノクロロベンゼンに1分間浸漬し、現像後、イソプロピ
ルアルコールで10秒リンスした。 この結果、2×1
0-3C/cm2以上の電子線を照射すると、モノクロロ
ベンゼンに急激に溶解しにくくなることがわかった。す
なわち前記フラーレン誘導体は、2×10-3C/cm2
の感度を持つ。これは、単なるC60の構造のものを用い
たレジストの感度の約5倍の感度である。
【0013】
【実施例2】スピンコーティングによりシリコン基板上
に形成した、前記実施例1のフラーレン誘導体 の75
nm厚の膜に20kVの電子線を100μm×150μ
mの所定の領域に、5×10-3C/cm2照射量で照射
し、モノクロロベンゼンにより1分間現像を行った後、
イソプロピルアルコールで10秒間リンスした。残った
レジスト膜のパターンをマスクとして、基板を電子サイ
クロトロン共鳴プラズマエッチング(ECRエッチン
グ)装置でエッチングした。エッチング条件は、以下の
通りである。エッチングガスはSF6、圧力は3×10
-4Torr、μ波電力は250W、基板印加高周波電力
は40W、エッチング時間は10分間であった。シリコ
ン基板はこのエッチングにより1.5μm削られ、レジ
スト膜も完全に削り取られた。この時、マスクにより形
成されたシリコンパターンの高さは、400nmで、こ
の値から算出したシリコンに対する前記フラーレン誘導
体のエッチングの耐性比は、5倍以上であることがわか
った。比較のために、同じエッチング条件で、比較的ド
ライエッチ耐性が高いレジストとして知られるノボラッ
ク系レジストの1つであるSAL601(シップレイ社
製)を300nmスピンコートにより塗布し、20ke
Vの電子線25μC/cm2照射したものを用意し、同
様にエッチングを行った。SAL601のシリコンに対
するエッチング耐性比は3であった。この両者の結果を
比較することにより、前記フラーレン誘導体のレジスト
は従来のノボラック系の樹脂を用いる場合より、より高
いドライエッチ耐性を持つことが分かった。そして、本
発明のレジストを用いれば、高アスペクト比の微細パタ
ーンを作製することができることを示している。
に形成した、前記実施例1のフラーレン誘導体 の75
nm厚の膜に20kVの電子線を100μm×150μ
mの所定の領域に、5×10-3C/cm2照射量で照射
し、モノクロロベンゼンにより1分間現像を行った後、
イソプロピルアルコールで10秒間リンスした。残った
レジスト膜のパターンをマスクとして、基板を電子サイ
クロトロン共鳴プラズマエッチング(ECRエッチン
グ)装置でエッチングした。エッチング条件は、以下の
通りである。エッチングガスはSF6、圧力は3×10
-4Torr、μ波電力は250W、基板印加高周波電力
は40W、エッチング時間は10分間であった。シリコ
ン基板はこのエッチングにより1.5μm削られ、レジ
スト膜も完全に削り取られた。この時、マスクにより形
成されたシリコンパターンの高さは、400nmで、こ
の値から算出したシリコンに対する前記フラーレン誘導
体のエッチングの耐性比は、5倍以上であることがわか
った。比較のために、同じエッチング条件で、比較的ド
ライエッチ耐性が高いレジストとして知られるノボラッ
ク系レジストの1つであるSAL601(シップレイ社
製)を300nmスピンコートにより塗布し、20ke
Vの電子線25μC/cm2照射したものを用意し、同
様にエッチングを行った。SAL601のシリコンに対
するエッチング耐性比は3であった。この両者の結果を
比較することにより、前記フラーレン誘導体のレジスト
は従来のノボラック系の樹脂を用いる場合より、より高
いドライエッチ耐性を持つことが分かった。そして、本
発明のレジストを用いれば、高アスペクト比の微細パタ
ーンを作製することができることを示している。
【0014】
【実施例3】実施例2と同様にシリコン基板上に前記実
施例1で用いたフラーレン誘導体をスピンコートにより
70nm塗布し、20keVの電子線でドット列を1×
10-13C/dotの照射量で描画した。次に、モノク
ロロベンゼンで1分現像しイソプロピルアルコールで1
0秒間リンスしたところ、直径20nmのドットの列か
らなる像が得られた。次に、この試料をECRエッチン
グ装置内の所定の場所に置き、現像されて得られたパタ
ーンをマスクとして、ドライエッチングを1分間行っ
た。ドライエッチングの条件は以下の通りであった。試
料温度は−130℃,エッチングガスはSF6、圧力は
2×10-4Torr,マイクロ波の波長は 2.45G
Hz,使用電力は250W, 試料に13.56MHz
の高周波40Wを印加した。この結果、直径が20n
m、高さが160nmという高アスペクト比のシリコン
の柱が形成されていることを確認することができた。
施例1で用いたフラーレン誘導体をスピンコートにより
70nm塗布し、20keVの電子線でドット列を1×
10-13C/dotの照射量で描画した。次に、モノク
ロロベンゼンで1分現像しイソプロピルアルコールで1
0秒間リンスしたところ、直径20nmのドットの列か
らなる像が得られた。次に、この試料をECRエッチン
グ装置内の所定の場所に置き、現像されて得られたパタ
ーンをマスクとして、ドライエッチングを1分間行っ
た。ドライエッチングの条件は以下の通りであった。試
料温度は−130℃,エッチングガスはSF6、圧力は
2×10-4Torr,マイクロ波の波長は 2.45G
Hz,使用電力は250W, 試料に13.56MHz
の高周波40Wを印加した。この結果、直径が20n
m、高さが160nmという高アスペクト比のシリコン
の柱が形成されていることを確認することができた。
【0015】
【実施例4及び5】スピンコートによりシリコン基板上
に作製した下記構造式のフラーレン誘導体
に作製した下記構造式のフラーレン誘導体
【化3】
【化4】 の厚さ80nmの薄膜に、それぞれ個別に20keVの
電子線を10-4〜10-2C/cm2の範囲の照射量で照
射し、モノクロロベンゼンで1分間現像したところ、両
者ともほぼ3×10-3C/cm2 から急激にモノクロ
ロベンゼンに対する溶解度が低下することを確認した。
これは、前記フラーレン誘導体が、C60の3倍の感度を
持っていることを示している。
電子線を10-4〜10-2C/cm2の範囲の照射量で照
射し、モノクロロベンゼンで1分間現像したところ、両
者ともほぼ3×10-3C/cm2 から急激にモノクロ
ロベンゼンに対する溶解度が低下することを確認した。
これは、前記フラーレン誘導体が、C60の3倍の感度を
持っていることを示している。
【0016】
【比較例1】次の構造式で示される酸素原子を含まない
側鎖を持つフラーレン誘導体
側鎖を持つフラーレン誘導体
【化32】 を、フッ酸で洗浄したシリコン基板上に真空蒸着により
80nm堆積した。この膜に20keVの電子線を10
ー4〜10-1C/cm2照射し、モノクロロベンゼンに1
分間浸漬し、現像した後、イソプロピルアルコールで1
0秒間リンスした。比較のため、同様にして堆積した6
00nm厚のC60薄膜にも同様の処理を行った。両者と
も1×10-2C/cm2以上の電子線を照射すると、モ
ノクロロベンゼンに溶解しにくくなることが観測され
た。すなわち、レジストとしては、酸素原子を含む側鎖
を持つ誘導体とは異なり、単なるC60レジストの感度と
ほぼ同じ感度であることがわかった。
80nm堆積した。この膜に20keVの電子線を10
ー4〜10-1C/cm2照射し、モノクロロベンゼンに1
分間浸漬し、現像した後、イソプロピルアルコールで1
0秒間リンスした。比較のため、同様にして堆積した6
00nm厚のC60薄膜にも同様の処理を行った。両者と
も1×10-2C/cm2以上の電子線を照射すると、モ
ノクロロベンゼンに溶解しにくくなることが観測され
た。すなわち、レジストとしては、酸素原子を含む側鎖
を持つ誘導体とは異なり、単なるC60レジストの感度と
ほぼ同じ感度であることがわかった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ドライエッチ耐性、分
解能、感度が高く、スピンコートが可能な電子線レジス
トが得られ、それを用いてレジストパターン及び微細パ
ターンを形成することができる。
解能、感度が高く、スピンコートが可能な電子線レジス
トが得られ、それを用いてレジストパターン及び微細パ
ターンを形成することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電子線レジスト、レジストパターンの
形成方法及び微細パターンの形成方法
形成方法及び微細パターンの形成方法
【特許請求の範囲】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【請求項2】基板の上に、請求項1記載のフラーレン誘
導体からなる膜を形成し、電子線を照射することを特徴
とするマスクパターンを形成する方法。
導体からなる膜を形成し、電子線を照射することを特徴
とするマスクパターンを形成する方法。
【請求項3】2×10−3C/cm2以上の電子線を照
射することを特徴とする請求項2のマスクパターンを形
成する方法。
射することを特徴とする請求項2のマスクパターンを形
成する方法。
【請求項4】請求項2又は3記載のマスクパターンとし
てエッチング処理し、微細パターンを得ることを特徴と
する微細パターンの形成方法。
てエッチング処理し、微細パターンを得ることを特徴と
する微細パターンの形成方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子線を用いた
リソグラフィのための電子線レジスト、それを用いたレ
ジストパターンの形成方法、及び微細パターンの形成方
法に関するものである。
リソグラフィのための電子線レジスト、それを用いたレ
ジストパターンの形成方法、及び微細パターンの形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板であるウエーフアーにレジストと呼
ばれる感光材を薄く均一に塗布し、パターンを介して光
を照射して、感光材を焼き付けることにより転写を行
い、レジストパターンが作られる。高精度の加工が要求
される場合には、電子線等が用いられる。この電子線レ
ジストとしては、メタクリル系、ポリスチレン系、或い
は、ノボラック系などの有機高分子系のレジストが使用
されている。しかし、例えばポリスチレン系ネガ型有機
高分子電子線レジストは、露光に際し、電子線照射によ
り高分子の架橋・重合がおこさせ、現像液に不溶なもの
とするものであるために、高分子の分子サイズより小さ
いパターンの形成をすることができない。又、アルカリ
性溶液に対する溶解度の変化を用いるノボラック系レジ
ストでも、溶解が分子単位で起こるために、高分子の分
子サイズより小さいパターンの形成を行うことができな
いができない。これは、高分子レジストの分子サイズは
通常数nm以上あるため、分解能も数10nm以上のも
のとならざるをえないためである。ところで、メタクリ
ル系ポジ型有機高分子レジストを用いる場合には、電子
線により主鎖切断を行うことを利用するので、解像度は
必ずしも分子サイズで規定されないものとなるために、
たとえ、それが10nm程度の分解能が要求される場合
でも、マスクパターンが実現されている。しかしなが
ら、このような物質により得られるレジストパターン
は、ドライエッチ耐性が乏しいために、パターン描画を
したものを、そのままマスクとして微細パターンを形成
しようとすると、劣化されてしまうので、結果として、
10nm程度のものは得ることができない。また、最近
広く使われるようになってきた化学増幅型有機レジスト
では、感光機構に反応種の拡散現象を使っているため、
10nmオーダーの分解能を達成することはできない。
このようなことがらを背景として、ナノメーターオーダ
ーの微細加工を行うために、より高解像度の新規なレジ
ストの開発が望まれている。本来、高解像度のレジスト
は、分子サイズがナノメーターオーダーの物質であり、
且つ電子線に感光する性質を有していることが必要であ
り、ドライエッチ耐性に優れたものでなければならな
い。そして、この点から研究が進められれ、このような
特性を有する具体的な高解像度のレジストとして、分子
サイズが1nm以下のC60等のフラーレンを用いるも
のが発明された。確かに、このフラーレンに電子線が照
射されると、有機溶媒に不溶になるため、高解像度電子
線レジストとして用いることが可能となる。しかしなが
ら、このフラーレンは感度が10ー 2C/cm2と低
く、描画時間に時間がかかる等の問題点があった。ま
た、レジス ト膜を作製する際にも、C60の溶液は、
粘度が低く、スピンコートのような方法で塗布すること
により良質のレジスト膜を形成することが困難であるた
めに、真空蒸着等の煩雑な手段を用いて薄膜を堆積しな
ければならなかった。
ばれる感光材を薄く均一に塗布し、パターンを介して光
を照射して、感光材を焼き付けることにより転写を行
い、レジストパターンが作られる。高精度の加工が要求
される場合には、電子線等が用いられる。この電子線レ
ジストとしては、メタクリル系、ポリスチレン系、或い
は、ノボラック系などの有機高分子系のレジストが使用
されている。しかし、例えばポリスチレン系ネガ型有機
高分子電子線レジストは、露光に際し、電子線照射によ
り高分子の架橋・重合がおこさせ、現像液に不溶なもの
とするものであるために、高分子の分子サイズより小さ
いパターンの形成をすることができない。又、アルカリ
性溶液に対する溶解度の変化を用いるノボラック系レジ
ストでも、溶解が分子単位で起こるために、高分子の分
子サイズより小さいパターンの形成を行うことができな
いができない。これは、高分子レジストの分子サイズは
通常数nm以上あるため、分解能も数10nm以上のも
のとならざるをえないためである。ところで、メタクリ
ル系ポジ型有機高分子レジストを用いる場合には、電子
線により主鎖切断を行うことを利用するので、解像度は
必ずしも分子サイズで規定されないものとなるために、
たとえ、それが10nm程度の分解能が要求される場合
でも、マスクパターンが実現されている。しかしなが
ら、このような物質により得られるレジストパターン
は、ドライエッチ耐性が乏しいために、パターン描画を
したものを、そのままマスクとして微細パターンを形成
しようとすると、劣化されてしまうので、結果として、
10nm程度のものは得ることができない。また、最近
広く使われるようになってきた化学増幅型有機レジスト
では、感光機構に反応種の拡散現象を使っているため、
10nmオーダーの分解能を達成することはできない。
このようなことがらを背景として、ナノメーターオーダ
ーの微細加工を行うために、より高解像度の新規なレジ
ストの開発が望まれている。本来、高解像度のレジスト
は、分子サイズがナノメーターオーダーの物質であり、
且つ電子線に感光する性質を有していることが必要であ
り、ドライエッチ耐性に優れたものでなければならな
い。そして、この点から研究が進められれ、このような
特性を有する具体的な高解像度のレジストとして、分子
サイズが1nm以下のC60等のフラーレンを用いるも
のが発明された。確かに、このフラーレンに電子線が照
射されると、有機溶媒に不溶になるため、高解像度電子
線レジストとして用いることが可能となる。しかしなが
ら、このフラーレンは感度が10ー 2C/cm2と低
く、描画時間に時間がかかる等の問題点があった。ま
た、レジス ト膜を作製する際にも、C60の溶液は、
粘度が低く、スピンコートのような方法で塗布すること
により良質のレジスト膜を形成することが困難であるた
めに、真空蒸着等の煩雑な手段を用いて薄膜を堆積しな
ければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の課題は、
ドライエッチ耐性があり、分解能及び感度が高く、且つ
スピンコートにより塗布することが可能な電子線レジス
ト、それを用いたレジストパターンの形成方法、及び微
細パターンの形成方法を提供することである。
ドライエッチ耐性があり、分解能及び感度が高く、且つ
スピンコートにより塗布することが可能な電子線レジス
ト、それを用いたレジストパターンの形成方法、及び微
細パターンの形成方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題について鋭意研
究の結果、フラーレンが特定の置換基により置換されて
いる基が付加している、フラーレン誘導体から成る電子
線レジストは、ドライエッチ耐性があり、分解能及び感
度が高いことを見いだし、本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明によれば、下記構造式のC60フラーレン誘
導体からなることを特徴とする電子線レジスト、それを
用いたレジストパターンの形成方法及び微細パターンの
形成方法が提供される。
究の結果、フラーレンが特定の置換基により置換されて
いる基が付加している、フラーレン誘導体から成る電子
線レジストは、ドライエッチ耐性があり、分解能及び感
度が高いことを見いだし、本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明によれば、下記構造式のC60フラーレン誘
導体からなることを特徴とする電子線レジスト、それを
用いたレジストパターンの形成方法及び微細パターンの
形成方法が提供される。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるC60フラー
レン誘導体は、下記の構造式のフラーレン誘導体の中か
ら選ばれるものであり、電子線レジストはこのフラーレ
ン構造体により構成される。構造式で示すと、次の通り
である。
レン誘導体は、下記の構造式のフラーレン誘導体の中か
ら選ばれるものであり、電子線レジストはこのフラーレ
ン構造体により構成される。構造式で示すと、次の通り
である。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0006】本発明に用いられるフラーレン誘導体は、
フラーレンに対して付加反応を行うことなどにより製造
される(SCIENCE VOL.271,19 JAN
UARY 1996 p.317〜323)。これらの製
法により得られたフラーレンの構造の確認は、NMRス
ペクトル又はラマン散乱又は赤外線吸収スペクトルを調
べることにより行うことができる。
フラーレンに対して付加反応を行うことなどにより製造
される(SCIENCE VOL.271,19 JAN
UARY 1996 p.317〜323)。これらの製
法により得られたフラーレンの構造の確認は、NMRス
ペクトル又はラマン散乱又は赤外線吸収スペクトルを調
べることにより行うことができる。
【0007】本発明のフラーレン誘導体は、基板上にコ
ーテイングするために、溶剤に溶解させて用いる。溶剤
としては、極性のない一般に用いられる溶剤が用いられ
る。具体的には、クロロホルム、エーテル、4塩化炭
素、ベンゼン、モノクロルベンゼン等をあげることがで
きる。溶剤の使用量は、フラーレン誘導体を十分に溶解
できる量であり、コーテイングに適した粘度とすること
が必要である。使用量は、一般にフラーレン誘導体1m
gに対して1×10−2〜10mlの範囲で用いられ
る。10mlを越えて用いることは、溶液が希薄になり
すぎるので、好ましくない。また、1×10−2mlよ
り少ないと、溶液にフラーレン誘導体を完全に溶解させ
ることが困難であり、また粘度も高くなりすぎるので、
コーテイング操作を適切に行うことができないので、好
ましくない。
ーテイングするために、溶剤に溶解させて用いる。溶剤
としては、極性のない一般に用いられる溶剤が用いられ
る。具体的には、クロロホルム、エーテル、4塩化炭
素、ベンゼン、モノクロルベンゼン等をあげることがで
きる。溶剤の使用量は、フラーレン誘導体を十分に溶解
できる量であり、コーテイングに適した粘度とすること
が必要である。使用量は、一般にフラーレン誘導体1m
gに対して1×10−2〜10mlの範囲で用いられ
る。10mlを越えて用いることは、溶液が希薄になり
すぎるので、好ましくない。また、1×10−2mlよ
り少ないと、溶液にフラーレン誘導体を完全に溶解させ
ることが困難であり、また粘度も高くなりすぎるので、
コーテイング操作を適切に行うことができないので、好
ましくない。
【0008】コーテイングによるレジスト膜の形成方法
としては、ラングミュァ−ブロジェット法を初めとして
従来用いられるてきた各種の塗布方法が可能である。本
発明のフラーレン誘導体は前記の溶剤に溶解させたとき
に粘度が低い状態で操作できるので、スピンコート法も
有利に用いることができる。このスピンコート法を用い
ることにより、均一な膜を簡単な操作で生成することが
できる。また、フラーレン誘導体溶液を基板に成膜する
事によりにより得られる薄膜は、基板への密着性や薄膜
の機械的強度も、単にフラーレンの溶液を用いた場合と
比較して大きいな数値のものが得られるので、本発明の
フラーレン誘導体はレジストとして好ましいものであ
る。
としては、ラングミュァ−ブロジェット法を初めとして
従来用いられるてきた各種の塗布方法が可能である。本
発明のフラーレン誘導体は前記の溶剤に溶解させたとき
に粘度が低い状態で操作できるので、スピンコート法も
有利に用いることができる。このスピンコート法を用い
ることにより、均一な膜を簡単な操作で生成することが
できる。また、フラーレン誘導体溶液を基板に成膜する
事によりにより得られる薄膜は、基板への密着性や薄膜
の機械的強度も、単にフラーレンの溶液を用いた場合と
比較して大きいな数値のものが得られるので、本発明の
フラーレン誘導体はレジストとして好ましいものであ
る。
【0009】このようにして形成したフラーレン誘導体
からなる薄膜に、電子線を照射する。電子線の照射条件
は、以下の通りである。電子線としては、5〜100k
Vのものが用いられる。通常、20kV程度のものが用
いられる。この電子線照射量は、1×10ー4C/cm
2〜1×10ー1C /cm2程度の範囲である。照射
は真空下に行う。電子線照射量が一定限度を越えると、
フラーレン誘導体の電子照射後の現像時の現像液に浸漬
したときに、現像剤に対する溶解度が急激に低下するの
で、レジストパターンの形成を有利に行うことができ
る。これは2×10ー3C/cm2以上の照射を行う場
合であり、この照射量を越えると現像剤に対する溶解度
が急激に減少することが分かった。このことは、本発明
のフラーレン誘導体を用いた薄膜は、高感度であること
を示している。フラーレン誘導体のパターンの形成に
は、基板上に形成されたフラーレン誘導体薄膜に予め形
成されたパターン形状に従って前記の所定量以上の電子
線を照射するか、あるいは適当なマスクを通して前記の
所定量以上の電子線を照射することにより行う。
からなる薄膜に、電子線を照射する。電子線の照射条件
は、以下の通りである。電子線としては、5〜100k
Vのものが用いられる。通常、20kV程度のものが用
いられる。この電子線照射量は、1×10ー4C/cm
2〜1×10ー1C /cm2程度の範囲である。照射
は真空下に行う。電子線照射量が一定限度を越えると、
フラーレン誘導体の電子照射後の現像時の現像液に浸漬
したときに、現像剤に対する溶解度が急激に低下するの
で、レジストパターンの形成を有利に行うことができ
る。これは2×10ー3C/cm2以上の照射を行う場
合であり、この照射量を越えると現像剤に対する溶解度
が急激に減少することが分かった。このことは、本発明
のフラーレン誘導体を用いた薄膜は、高感度であること
を示している。フラーレン誘導体のパターンの形成に
は、基板上に形成されたフラーレン誘導体薄膜に予め形
成されたパターン形状に従って前記の所定量以上の電子
線を照射するか、あるいは適当なマスクを通して前記の
所定量以上の電子線を照射することにより行う。
【0010】次に、このようにして形成したレジストパ
ターンを現像する。レジストの現像液としてはクロロホ
ルム、トルエン、四塩化炭素等があるが、発明者らの研
究によると、モノクロロベンゼンが、現像後の未露光部
分の残滓が少なく好適であることが分かった。得られた
像をリンスすることにより、清浄な像とする。リンスす
る液体には、イソプロピルアルコールなどが用いられ
る。このようにして、電子線照射部分が残り、基板上に
上記フラーレン誘導体のレジストパターンを得ることが
できる。
ターンを現像する。レジストの現像液としてはクロロホ
ルム、トルエン、四塩化炭素等があるが、発明者らの研
究によると、モノクロロベンゼンが、現像後の未露光部
分の残滓が少なく好適であることが分かった。得られた
像をリンスすることにより、清浄な像とする。リンスす
る液体には、イソプロピルアルコールなどが用いられ
る。このようにして、電子線照射部分が残り、基板上に
上記フラーレン誘導体のレジストパターンを得ることが
できる。
【0011】これらのレジストパターンの薄膜は、電子
線照射を受けた部分のスパッタ率が低く、さらに、塩素
やフッ素を含むプラズマにも化学耐性も高い。それ故ド
ライエッチ速度が低く、これをマスクとして被加工材料
を高精度にエッチング加工することできる。得られたフ
ラーレン誘導体のレジストパターンをマスクとして、エ
ッチング処理を行う際には、各種の方法が用いられる
が、電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング(EC
Rエッチング)を用いて有利に行うことができる。エッ
チング処理は、真空下に、例えば3×10ー4Torr
程度で、エッチングガスとしてSF6を用い、μ波電力
250W、基板印加高周波電力40Wの電力を使用して
行うことができる。このようにして得られるシリコンパ
ターンのエッチング耐性比は高いものであり、高アスペ
クト比のシリコンの柱を形成することができる。
線照射を受けた部分のスパッタ率が低く、さらに、塩素
やフッ素を含むプラズマにも化学耐性も高い。それ故ド
ライエッチ速度が低く、これをマスクとして被加工材料
を高精度にエッチング加工することできる。得られたフ
ラーレン誘導体のレジストパターンをマスクとして、エ
ッチング処理を行う際には、各種の方法が用いられる
が、電子サイクロトロン共鳴プラズマエッチング(EC
Rエッチング)を用いて有利に行うことができる。エッ
チング処理は、真空下に、例えば3×10ー4Torr
程度で、エッチングガスとしてSF6を用い、μ波電力
250W、基板印加高周波電力40Wの電力を使用して
行うことができる。このようにして得られるシリコンパ
ターンのエッチング耐性比は高いものであり、高アスペ
クト比のシリコンの柱を形成することができる。
【0012】
【実施例】実施例1 側鎖に酸素原子を含む下記の構造のフラーレン誘導体
【化1】 15mgを1mlのクロロホルムにとかし、シリコン基
板上に1000rpmの回転速度で30秒間シリコン基
板上にスピンコーティングすることにより塗布したとこ
ろ、厚さ約100nmの膜が形成された。この膜に20
keVの電子線を10ー4〜10−1C/cm2照射
し、モノクロロ ベンゼンに1分間浸漬し、現像後、イ
ソプロピルアルコールで10秒リンスした。 この結
果、2×10−3C/cm2以上の電子線を照射する
と、モノクロロベ ンゼンに急激に溶解しにくくなるこ
とがわかった。すなわち前記フラーレン誘導体は、2×
10−3C/cm2の感度を持つ。これは、単なるC
60の構造のものを 用いたレジストの感度の約5倍の
感度である。
板上に1000rpmの回転速度で30秒間シリコン基
板上にスピンコーティングすることにより塗布したとこ
ろ、厚さ約100nmの膜が形成された。この膜に20
keVの電子線を10ー4〜10−1C/cm2照射
し、モノクロロ ベンゼンに1分間浸漬し、現像後、イ
ソプロピルアルコールで10秒リンスした。 この結
果、2×10−3C/cm2以上の電子線を照射する
と、モノクロロベ ンゼンに急激に溶解しにくくなるこ
とがわかった。すなわち前記フラーレン誘導体は、2×
10−3C/cm2の感度を持つ。これは、単なるC
60の構造のものを 用いたレジストの感度の約5倍の
感度である。
【0013】実施例2 スピンコーティングによりシリコン基板上に形成した、
前記実施例1のフラーレン誘導体 の75nm厚の膜に
20kVの電子線を100μm×150μmの 所定の
領域に、5×10−3C/cm2照射量で照射し、モノ
クロロベンゼンにより1分間現像を行った後、イソプロ
ピルアルコールで10秒間リンスした。残ったレジスト
膜のパターンをマスクとして、基板を電子サイクロトロ
ン共鳴プラズマエッチング(ECRエッチング)装置で
エッチングした。エッチング条件は、以下の通りであ
る。エッチングガスはSF6、圧力は3×10−4To
rr、μ波電力は250W、基板印加高周波電力は40
W、エッチング時間は10分間であった。シリコン基板
はこのエッチングにより1.5μm削られ、レジスト膜
も完全に削り取られた。この時、マスクにより形成され
たシリコンパターンの高さは、400nmで、この値か
ら算出したシリコンに対する前記フラーレン誘導体のエ
ッチングの耐性比は、5倍以上であることがわかった。
比較のために、同じエッチング条件で、比較的ドライエ
ッチ耐性が高いレジストとして知られるノボラック系レ
ジストの1つであるSAL601(シップレイ社製)を
300nmスピンコートにより塗布し、20keVの電
子線25μC/cm2照射したものを用意し、同様にエ
ッチングを行った。SAL601のシリコンに対するエ
ッチング耐性比は3であった。この両者の結果を比較す
ることにより、前記フラーレン誘導体のレジストは従来
のノボラック系の樹脂を用いる場合より、より高いドラ
イエッチ耐性を持つことが分かった。そして、本発明の
レジストを用いれば、高アスペクト比の微細パターンを
作製することができることを示している。
前記実施例1のフラーレン誘導体 の75nm厚の膜に
20kVの電子線を100μm×150μmの 所定の
領域に、5×10−3C/cm2照射量で照射し、モノ
クロロベンゼンにより1分間現像を行った後、イソプロ
ピルアルコールで10秒間リンスした。残ったレジスト
膜のパターンをマスクとして、基板を電子サイクロトロ
ン共鳴プラズマエッチング(ECRエッチング)装置で
エッチングした。エッチング条件は、以下の通りであ
る。エッチングガスはSF6、圧力は3×10−4To
rr、μ波電力は250W、基板印加高周波電力は40
W、エッチング時間は10分間であった。シリコン基板
はこのエッチングにより1.5μm削られ、レジスト膜
も完全に削り取られた。この時、マスクにより形成され
たシリコンパターンの高さは、400nmで、この値か
ら算出したシリコンに対する前記フラーレン誘導体のエ
ッチングの耐性比は、5倍以上であることがわかった。
比較のために、同じエッチング条件で、比較的ドライエ
ッチ耐性が高いレジストとして知られるノボラック系レ
ジストの1つであるSAL601(シップレイ社製)を
300nmスピンコートにより塗布し、20keVの電
子線25μC/cm2照射したものを用意し、同様にエ
ッチングを行った。SAL601のシリコンに対するエ
ッチング耐性比は3であった。この両者の結果を比較す
ることにより、前記フラーレン誘導体のレジストは従来
のノボラック系の樹脂を用いる場合より、より高いドラ
イエッチ耐性を持つことが分かった。そして、本発明の
レジストを用いれば、高アスペクト比の微細パターンを
作製することができることを示している。
【0014】実施例3 実施例2と同様にシリコン基板上に前記実施例1で用い
たフラーレン誘導体をスピンコートにより70nm塗布
し、20keVの電子線でドット列を1×10− 13C
/dotの照射量で描画した。次に、モノクロロベンゼ
ンで1分現像しイソプロピルアルコールで10秒間リン
スしたところ、直径20nmのドットの列からなる像が
得られた。次に、この試料をECRエッチング装置内の
所定の場所に置き、現像されて得られたパターンをマス
クとして、ドライエッチングを1分間行った。ドライエ
ッチングの条件は以下の通りであった。試料温度は−1
30℃,エッチングガスはSF6、圧力は2×10−4
Torr,マイクロ波の波長は 2.45GHz,使用
電力は250W, 試料に13.56MHzの高周波4
0Wを印加した。この結果、直径が20nm、高さが1
60nmという高アスペクト比のシリコンの柱が形成さ
れていることを確認することができた。
たフラーレン誘導体をスピンコートにより70nm塗布
し、20keVの電子線でドット列を1×10− 13C
/dotの照射量で描画した。次に、モノクロロベンゼ
ンで1分現像しイソプロピルアルコールで10秒間リン
スしたところ、直径20nmのドットの列からなる像が
得られた。次に、この試料をECRエッチング装置内の
所定の場所に置き、現像されて得られたパターンをマス
クとして、ドライエッチングを1分間行った。ドライエ
ッチングの条件は以下の通りであった。試料温度は−1
30℃,エッチングガスはSF6、圧力は2×10−4
Torr,マイクロ波の波長は 2.45GHz,使用
電力は250W, 試料に13.56MHzの高周波4
0Wを印加した。この結果、直径が20nm、高さが1
60nmという高アスペクト比のシリコンの柱が形成さ
れていることを確認することができた。
【0015】実施例4及び5 スピンコートによりシリコン基板上に作製した下記構造
式のフラーレン誘導体
式のフラーレン誘導体
【化2】
【化3】 の厚さ80nmの薄膜に、それぞれ個別に20keVの
電子線を10−4〜10 −2C/cm2の範囲の照射量
で照射し、モノクロロベンゼンで1分間現像したとこ
ろ、両者ともほぼ3×10−3C/cm2 から急激に
モノクロロベンゼンに対す る溶解度が低下することを
確認した。これは、前記フラーレン誘導体が、C60の
3倍の感度を持っていることを示している。
電子線を10−4〜10 −2C/cm2の範囲の照射量
で照射し、モノクロロベンゼンで1分間現像したとこ
ろ、両者ともほぼ3×10−3C/cm2 から急激に
モノクロロベンゼンに対す る溶解度が低下することを
確認した。これは、前記フラーレン誘導体が、C60の
3倍の感度を持っていることを示している。
【0016】
【比較例1】次の構造式で示される酸素原子を含まない
側鎖を持つフラーレン誘導体
側鎖を持つフラーレン誘導体
【化8】 を、フッ酸で洗浄したシリコン基板上に真空蒸着により
80nm堆積した。この膜に20keVの電子線を10
ー4〜10−1C/cm2照射し、モノクロロベンゼ
ンに1分間浸漬し、現像した後、イソプロピルアルコー
ルで10秒間リンスした。比較のため、同様にして堆積
した600nm厚のC60薄膜にも同様の処理を行っ
た。両者とも1×10−2C/cm2以上の電子線を照
射すると、モノクロロベ ンゼンに溶解しにくくなるこ
とが観測された。すなわち、レジストとしては、酸素原
子を含む側鎖を持つ誘導体とは異なり、単なるC60レ
ジストの感度とほぼ同じ感度であることがわかった。
80nm堆積した。この膜に20keVの電子線を10
ー4〜10−1C/cm2照射し、モノクロロベンゼ
ンに1分間浸漬し、現像した後、イソプロピルアルコー
ルで10秒間リンスした。比較のため、同様にして堆積
した600nm厚のC60薄膜にも同様の処理を行っ
た。両者とも1×10−2C/cm2以上の電子線を照
射すると、モノクロロベ ンゼンに溶解しにくくなるこ
とが観測された。すなわち、レジストとしては、酸素原
子を含む側鎖を持つ誘導体とは異なり、単なるC60レ
ジストの感度とほぼ同じ感度であることがわかった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ドライエッチ耐性、分
解能、感度が高く、スピンコートが可能な電子線レジス
トが得られ、それを用いてレジストパターン及び微細パ
ターンを形成することができる。
解能、感度が高く、スピンコートが可能な電子線レジス
トが得られ、それを用いてレジストパターン及び微細パ
ターンを形成することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 A−(B)n (1) (式中、Aはフラーレンを、Bは鎖式炭化水素基、脂環
式炭化水素基又は芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基
と芳香族炭化水素基の縮合環からなる多環式炭化水素化
合物基であり、基の一部が酸素を含む置換基により置換
されている基を表す。nは1から5の整数を表す。)で
表されるフラーレン誘導体からなることを特徴とする電
子線レジスト。 - 【請求項2】 請求項1の一般式の構造式で、フラーレ
ンがC60であるフラーレン誘導体であることを特徴とす
る電子線レジスト。 - 【請求項3】 請求項1又は2のフラーレン誘導体が、
下記の構造式のフラーレン誘導体の中から選ばれたいず
れかであることを特徴とする電子線レジスト。 【化2】 【化3】 【化4】 - 【請求項4】基板の上に、請求項1乃至3の何れか記載
のフラーレン誘導体からなる膜を形成し、電子線を照射
することを特徴とするマスクパターンを形成する方法。 - 【請求項5】2×10-3C/cm2以上の電子線を照射
することを特徴とする請求項4のマスクパターンを形成
する方法。 - 【請求項6】請求項4又は5記載のマスクパターンとし
てエッチング処理し、微細パターンを得ることを特徴と
する微細パターンの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059547A JP3026188B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電子線レジスト、レジストパターンの形成方法及び微細パターンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059547A JP3026188B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電子線レジスト、レジストパターンの形成方法及び微細パターンの形成方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11258796A true JPH11258796A (ja) | 1999-09-24 |
JP3026188B2 JP3026188B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=13116405
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10059547A Expired - Lifetime JP3026188B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電子線レジスト、レジストパターンの形成方法及び微細パターンの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1998
- 1998-03-11 JP JP10059547A patent/JP3026188B2/ja not_active Expired - Lifetime
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