JPH11258784A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH11258784A JPH11258784A JP10059972A JP5997298A JPH11258784A JP H11258784 A JPH11258784 A JP H11258784A JP 10059972 A JP10059972 A JP 10059972A JP 5997298 A JP5997298 A JP 5997298A JP H11258784 A JPH11258784 A JP H11258784A
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- JP
- Japan
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- pressure
- exposure
- developing
- body frame
- main body
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マイクロカプセル紙4の側縁に乗り上げる際
に当該マイクロカプセル紙4の横ずれを少なくして良好
な画質が得られる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジ10の上側延長部10aに垂
直軸34を昇降可能に装着し、垂直軸34の下端のブラ
ケット33を介して天秤間31の中央を揺動可能に支持
し、天秤杆31の両端には、ブラケット38を介して押
圧体39を下側延長部10bの収納孔51,51に臨ま
せ、1つの付勢ばね53及び各押圧体39にて圧力現像
ボール37a,37bを現像台12上にて押しつける。
マイクロカプセル紙4を搬送する矢印A方向と交叉する
方向にキャリッジ10を移動させるとき、一方の圧力現
像ボール37aを他方の圧力現像ボール37bより先に
マイクロカプセル紙4の側縁に乗り上げさせるときの付
勢ばね53の変位量を少なくし、マイクロカプセル紙4
をずらそうとする水平分力を小さくする。
に当該マイクロカプセル紙4の横ずれを少なくして良好
な画質が得られる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジ10の上側延長部10aに垂
直軸34を昇降可能に装着し、垂直軸34の下端のブラ
ケット33を介して天秤間31の中央を揺動可能に支持
し、天秤杆31の両端には、ブラケット38を介して押
圧体39を下側延長部10bの収納孔51,51に臨ま
せ、1つの付勢ばね53及び各押圧体39にて圧力現像
ボール37a,37bを現像台12上にて押しつける。
マイクロカプセル紙4を搬送する矢印A方向と交叉する
方向にキャリッジ10を移動させるとき、一方の圧力現
像ボール37aを他方の圧力現像ボール37bより先に
マイクロカプセル紙4の側縁に乗り上げさせるときの付
勢ばね53の変位量を少なくし、マイクロカプセル紙4
をずらそうとする水平分力を小さくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に対応す
る造像光の露光により画像情報の潜像を、感光感圧記録
媒体の表面に形成し、圧力現像により該画像情報を顕在
化させる画像形成装置に関する。
る造像光の露光により画像情報の潜像を、感光感圧記録
媒体の表面に形成し、圧力現像により該画像情報を顕在
化させる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、米国特許第4440846号及
び第4399209号には、内部位相に感光物質を含む
マイクロカプセルを備えた感光層が画像情報に対応する
放射線によって露光された後に、均一な破裂力をかけら
れ、それによりマイクロカプセルが破裂して内部位相物
質を画像状に放出する画像システムが開示されている。
このシステムでは、露光によりマイクロカプセルの機械
的強度が変化して露光潜像が形成され、圧力を加えるこ
とにより機械的強度が弱いカプセル(感光硬化しなかっ
たカプセルや感光軟化したカプセル)が破壊されて色材
としての色彩発生物質(発色剤)が流出し、現像物質と
反応して色彩画像を形成することにより現像が行われる
ものが知られている。
び第4399209号には、内部位相に感光物質を含む
マイクロカプセルを備えた感光層が画像情報に対応する
放射線によって露光された後に、均一な破裂力をかけら
れ、それによりマイクロカプセルが破裂して内部位相物
質を画像状に放出する画像システムが開示されている。
このシステムでは、露光によりマイクロカプセルの機械
的強度が変化して露光潜像が形成され、圧力を加えるこ
とにより機械的強度が弱いカプセル(感光硬化しなかっ
たカプセルや感光軟化したカプセル)が破壊されて色材
としての色彩発生物質(発色剤)が流出し、現像物質と
反応して色彩画像を形成することにより現像が行われる
ものが知られている。
【0003】前記公報の画像形成システムにおいては、
圧力現像の際、露光後の感光感圧記録媒体を上下1対の
圧力現像ローラ間を通過させることで、感光硬化してい
ないマイクロカプセルや感光軟化したマイクロカプセル
が破壊されて現像がなされる。これに対し、特開昭62
−161153号公報では、前記上下1対の圧力現像ロ
ーラの代わりに、感光感圧記録媒体の表面に対してほぼ
点接触する圧力現像ボールを感光感圧記録媒体に対して
走査させて圧力現像することが提案された。さらに、か
かる場合、処理速度を速めるために、露光ラインの間隔
に対応させて前記圧力現像ボールを並列に複数個設けた
ものも知られている。
圧力現像の際、露光後の感光感圧記録媒体を上下1対の
圧力現像ローラ間を通過させることで、感光硬化してい
ないマイクロカプセルや感光軟化したマイクロカプセル
が破壊されて現像がなされる。これに対し、特開昭62
−161153号公報では、前記上下1対の圧力現像ロ
ーラの代わりに、感光感圧記録媒体の表面に対してほぼ
点接触する圧力現像ボールを感光感圧記録媒体に対して
走査させて圧力現像することが提案された。さらに、か
かる場合、処理速度を速めるために、露光ラインの間隔
に対応させて前記圧力現像ボールを並列に複数個設けた
ものも知られている。
【0004】そして、前述のように圧力現像ボールを使
用する場合には、それぞれの圧力現像ボールがバネ等の
加圧手段により前記感光感圧記録媒体に押しつけられて
いる。このため、圧力現像ボールが前記感光感圧記録媒
体の端縁に乗り上げるときには、当該ボールの高さ位置
が前記感光感圧記録媒体の厚み分だけ変位する。
用する場合には、それぞれの圧力現像ボールがバネ等の
加圧手段により前記感光感圧記録媒体に押しつけられて
いる。このため、圧力現像ボールが前記感光感圧記録媒
体の端縁に乗り上げるときには、当該ボールの高さ位置
が前記感光感圧記録媒体の厚み分だけ変位する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め、
圧力現像ボールには圧力現像が可能な程度の圧力が印加
されているために、この各圧力現像ボールが前記感光感
圧記録媒体に乗り上げる際には、圧力現像に必要な圧縮
方向のみならず、横方向にも分力が発生してしまい、前
記感光感圧記録媒体を所定位置からずらしてしまうおそ
れがあった。
圧力現像ボールには圧力現像が可能な程度の圧力が印加
されているために、この各圧力現像ボールが前記感光感
圧記録媒体に乗り上げる際には、圧力現像に必要な圧縮
方向のみならず、横方向にも分力が発生してしまい、前
記感光感圧記録媒体を所定位置からずらしてしまうおそ
れがあった。
【0006】特に、複数個のボールを使用する場合に
は、個々のボールが乗り上げる際にそれぞれ同じ力がか
かるために、前記感光感圧記録媒体が位置ずれし、良好
な画像記録が行えなくなる可能性が高くなという問題が
あった。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、
同じ現像圧力を使用しながら、より弱い力で乗り上げら
れる、圧力現像手段を備えた画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
は、個々のボールが乗り上げる際にそれぞれ同じ力がか
かるために、前記感光感圧記録媒体が位置ずれし、良好
な画像記録が行えなくなる可能性が高くなという問題が
あった。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、
同じ現像圧力を使用しながら、より弱い力で乗り上げら
れる、圧力現像手段を備えた画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、色材を内包し所定波長の
光に感光して機械的強度が変化する多数のマイクロカプ
セルを備え且つ露光により潜像が形成可能な感光感圧記
録媒体と、前記所定波長の光を前記感光感圧記録媒体へ
照射する露光手段と、露光手段の露光により潜像が形成
された感光感圧記録媒体を加圧して機械的強度の低いマ
イクロカプセルを破壊し、マイクロカプセルから出る色
材を介して潜像を顕在化させる圧力現像手段とを備えて
なる画像形成装置において、前記圧力現像手段は、感光
感圧記録媒体の搬送方向と交叉する方向に移動可能に支
持された本体フレームと、該本体フレームに装着されて
中央が回動支点となり、且つ昇降動可能に支持された天
秤杆と、前記回動支点を挟んで前記本体フレームの移動
の前後方向に適宜隔てられて天秤杆に装着された複数の
圧力現像体とにより構成され、1つの付勢手段にて、前
記天秤杆を介して前記複数の圧力現像体に押圧力を付与
するよう構成したものである。
め、請求項1に記載の発明は、色材を内包し所定波長の
光に感光して機械的強度が変化する多数のマイクロカプ
セルを備え且つ露光により潜像が形成可能な感光感圧記
録媒体と、前記所定波長の光を前記感光感圧記録媒体へ
照射する露光手段と、露光手段の露光により潜像が形成
された感光感圧記録媒体を加圧して機械的強度の低いマ
イクロカプセルを破壊し、マイクロカプセルから出る色
材を介して潜像を顕在化させる圧力現像手段とを備えて
なる画像形成装置において、前記圧力現像手段は、感光
感圧記録媒体の搬送方向と交叉する方向に移動可能に支
持された本体フレームと、該本体フレームに装着されて
中央が回動支点となり、且つ昇降動可能に支持された天
秤杆と、前記回動支点を挟んで前記本体フレームの移動
の前後方向に適宜隔てられて天秤杆に装着された複数の
圧力現像体とにより構成され、1つの付勢手段にて、前
記天秤杆を介して前記複数の圧力現像体に押圧力を付与
するよう構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置において、前記天秤杆における回
動支点に枢支された垂直軸を本体フレームに昇降可能に
装着し、該垂直軸と本体フレームとの間に1つの付勢手
段を介挿したものである。そして、請求項3に記載の発
明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置に
おいて、前記各圧力現像体をボール状に形成し、前記本
体フレームには、前記複数の圧力現像体を各々回転可能
且つ昇降可能に収納する収納部を備えたものである。
に記載の画像形成装置において、前記天秤杆における回
動支点に枢支された垂直軸を本体フレームに昇降可能に
装着し、該垂直軸と本体フレームとの間に1つの付勢手
段を介挿したものである。そして、請求項3に記載の発
明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置に
おいて、前記各圧力現像体をボール状に形成し、前記本
体フレームには、前記複数の圧力現像体を各々回転可能
且つ昇降可能に収納する収納部を備えたものである。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、圧力
現像体を回転コロにて形成したものである。
1または請求項2に記載の画像形成装置において、圧力
現像体を回転コロにて形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した実施
の形態について図面を参照しながら説明する。図1は感
光感圧記録媒体としてのマイクロカプセル紙を露光し、
現像するための画像形成装置としての感光感圧プリンタ
の側断面図、図2は前記プリンタ要部平面断面図であ
る。図1及び図2において、感光感圧プリンタ1は、ケ
ーシング2の前部に、遮光性のカセット3が着脱可能に
装着されており、該カセット3内には、未露光の複数枚
のマイクロカプセル紙4が、積層された状態で収納され
ている。この時の積層状態は、前記マイクロカプセル紙
4のうち、後述する光透過性支持体41が上側に位置す
るようになっている。
の形態について図面を参照しながら説明する。図1は感
光感圧記録媒体としてのマイクロカプセル紙を露光し、
現像するための画像形成装置としての感光感圧プリンタ
の側断面図、図2は前記プリンタ要部平面断面図であ
る。図1及び図2において、感光感圧プリンタ1は、ケ
ーシング2の前部に、遮光性のカセット3が着脱可能に
装着されており、該カセット3内には、未露光の複数枚
のマイクロカプセル紙4が、積層された状態で収納され
ている。この時の積層状態は、前記マイクロカプセル紙
4のうち、後述する光透過性支持体41が上側に位置す
るようになっている。
【0011】続いて、感光感圧記録媒体としてのマイク
ロカプセル紙4の構造について、断面構造を示す図3に
基づいて説明する。図3において上側に位置する光透過
性支持体41の片面(下側)に、色材としての共反応体
と接触して発色する成分(染料前駆体、以下色原体と記
述する場合がある)及び所定波長の光に感光することに
よりその機械的強度が変化(感光硬化)する成分(光硬
化性樹脂)とを内包したマイクロカプセル42と、該マ
イクロカプセル42中の染料前駆体(色原体)と反応す
る共反応体(顕色剤)43とが混合塗着されてなる混合
塗着層44が積層され、更に、前記混合塗着層44上
に、接着剤層45を介してシート状支持体46が積層さ
れている。なお、シート状支持体46の下面には、筆記
可能層47を備える。
ロカプセル紙4の構造について、断面構造を示す図3に
基づいて説明する。図3において上側に位置する光透過
性支持体41の片面(下側)に、色材としての共反応体
と接触して発色する成分(染料前駆体、以下色原体と記
述する場合がある)及び所定波長の光に感光することに
よりその機械的強度が変化(感光硬化)する成分(光硬
化性樹脂)とを内包したマイクロカプセル42と、該マ
イクロカプセル42中の染料前駆体(色原体)と反応す
る共反応体(顕色剤)43とが混合塗着されてなる混合
塗着層44が積層され、更に、前記混合塗着層44上
に、接着剤層45を介してシート状支持体46が積層さ
れている。なお、シート状支持体46の下面には、筆記
可能層47を備える。
【0012】即ち、前記光透過性支持体41としては、
無色透明でかつ適度な剛性と引っ張り強度を持つポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタ
レート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂フィルム
が好適に用いられる。また、シート状支持体46は、濃
色の背景の上に画像出力を置いたときにも、画像が良好
に観察できるようにするために、隠蔽性のあるもの(不
透明なもの)を用いるのが好ましく、紙、合成紙等のほ
か、酸化チタン,酸化亜鉛などの白色顔料を含有するP
ET、PEN、PPS等の樹脂フィルムを用いることが
できる。また、透明あるいは不透明のフィルムに、酸化
チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を含有する塗布層を設け
て、白色としても良い。
無色透明でかつ適度な剛性と引っ張り強度を持つポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタ
レート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂フィルム
が好適に用いられる。また、シート状支持体46は、濃
色の背景の上に画像出力を置いたときにも、画像が良好
に観察できるようにするために、隠蔽性のあるもの(不
透明なもの)を用いるのが好ましく、紙、合成紙等のほ
か、酸化チタン,酸化亜鉛などの白色顔料を含有するP
ET、PEN、PPS等の樹脂フィルムを用いることが
できる。また、透明あるいは不透明のフィルムに、酸化
チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を含有する塗布層を設け
て、白色としても良い。
【0013】前記マイクロカプセル42としては、3種
類の異なるマイクロカプセルが含まれており、その種類
の異なる各マイクロカプセル4には、イエロー、マゼン
タ、シアンのうちの一つの色を発色するための無色の染
料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感光して硬
化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
類の異なるマイクロカプセルが含まれており、その種類
の異なる各マイクロカプセル4には、イエロー、マゼン
タ、シアンのうちの一つの色を発色するための無色の染
料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感光して硬
化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
【0014】このため、例えばブルー光(約470nm
の波長光)を感光感圧記録媒体としてのマイクロカプセ
ル紙4に露光した場合には、イエローのみの染料前駆体
を含んだマイクロカプセル42の光硬化性樹脂が感光硬
化する。このマイクロカプセル紙4に圧力をかけると、
感光硬化したマイクロカプセル42(この場合はイエロ
ー)は破壊されない。感光硬化しなかったマイクロカプ
セル4(この場合はマゼンタ,シアン)は破壊されて、
マゼンタ,シアンの染料前駆体が前記マイクロカプセル
42から流出して顕色剤と反応して発色し、それらが混
色して青色となる。この青色が前記透過性支持体41を
介して観察されることになる。
の波長光)を感光感圧記録媒体としてのマイクロカプセ
ル紙4に露光した場合には、イエローのみの染料前駆体
を含んだマイクロカプセル42の光硬化性樹脂が感光硬
化する。このマイクロカプセル紙4に圧力をかけると、
感光硬化したマイクロカプセル42(この場合はイエロ
ー)は破壊されない。感光硬化しなかったマイクロカプ
セル4(この場合はマゼンタ,シアン)は破壊されて、
マゼンタ,シアンの染料前駆体が前記マイクロカプセル
42から流出して顕色剤と反応して発色し、それらが混
色して青色となる。この青色が前記透過性支持体41を
介して観察されることになる。
【0015】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をマイクロカプセル紙4に露光した場合には、マゼ
ンタのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル42の
光硬化性樹脂が感光硬化する。このマイクロカプセル紙
4に圧力をかけると、圧力現像によりイエロー、シアン
のマイクロカプセル42が破壊され、イエロー、シアン
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により緑色となる。この緑色が前記透過性支持体4
1を介して観察されることになる。
光)をマイクロカプセル紙4に露光した場合には、マゼ
ンタのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル42の
光硬化性樹脂が感光硬化する。このマイクロカプセル紙
4に圧力をかけると、圧力現像によりイエロー、シアン
のマイクロカプセル42が破壊され、イエロー、シアン
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により緑色となる。この緑色が前記透過性支持体4
1を介して観察されることになる。
【0016】更に、レッド光(約650nmの波長の
光)をマイクロカプセル紙4に露光した場合には、シア
ンのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル42の光
硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙4に
圧力をかけると、圧力現像によりイエロー,マゼンタの
マイクロカプセル42が破壊され、イエロー,マゼンタ
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により赤色となる。この赤色が前記透過性支持体4
1を介して観察されることになる。
光)をマイクロカプセル紙4に露光した場合には、シア
ンのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル42の光
硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙4に
圧力をかけると、圧力現像によりイエロー,マゼンタの
マイクロカプセル42が破壊され、イエロー,マゼンタ
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により赤色となる。この赤色が前記透過性支持体4
1を介して観察されることになる。
【0017】また、露光により全てのマイクロカプセル
42が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが
破壊されないので発色は起こらず、光透過性支持体41
を介して前記シート状支持体46の表面が目視できる状
態にある。従って、前記シート状支持体46の表面の白
色が背景色となり、発色反応が起こった部分だけカラー
画像が形成されるのである。なお、この発色原理を自己
発色と称する。また、光透過性支持体41の表面を発色
側面と称する。
42が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが
破壊されないので発色は起こらず、光透過性支持体41
を介して前記シート状支持体46の表面が目視できる状
態にある。従って、前記シート状支持体46の表面の白
色が背景色となり、発色反応が起こった部分だけカラー
画像が形成されるのである。なお、この発色原理を自己
発色と称する。また、光透過性支持体41の表面を発色
側面と称する。
【0018】前記マイクロカプセル42としては、トリ
フェニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリ
メチロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイ
ル基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノ
ン、ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等
を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リイソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公
知のものを使用することができる。
フェニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリ
メチロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイ
ル基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノ
ン、ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等
を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リイソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公
知のものを使用することができる。
【0019】また、前記共反応体43としては、マイク
ロカプセル42内の色原体の組成等との関連もあるが、
酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸
化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、
あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることができ
る。このマイクロカプセル42及び共反応体43の混合
物に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が添
加されて、光透過性支持体41上に塗布ローラ、スプレ
イ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗着層44が
形成される。
ロカプセル42内の色原体の組成等との関連もあるが、
酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸
化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、
あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることができ
る。このマイクロカプセル42及び共反応体43の混合
物に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が添
加されて、光透過性支持体41上に塗布ローラ、スプレ
イ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗着層44が
形成される。
【0020】前記カセット3が感光感圧プリンタ1のケ
ーシング2の所定位置にセットされている状態で、カセ
ット3からマイクロカプセル紙4が、給紙ローラ5によ
り一枚ずつ取り出され、案内板6上を経て、マイクロカ
プセル紙4の先端部は、上下一対の搬送ローラよりなる
第1送りローラ手段7により、後述する本体フレームと
してのキャリッジ10に搭載された下向きの露光ヘッド
9に対向する露光台8に向かって図1中左方向に引き出
される。露光台8は、露光ヘッド9に対して接離可能に
ケーシング2内に支持されており、バネ部材(図示せ
ず)により上方向(露光ヘッド9側)に付勢されてい
る。尚、前記遮光性のカセット3から取り出された、露
光前のマイクロカプセル紙4は、ケーシング2の遮光カ
バー等により、未露光状態が保持される。
ーシング2の所定位置にセットされている状態で、カセ
ット3からマイクロカプセル紙4が、給紙ローラ5によ
り一枚ずつ取り出され、案内板6上を経て、マイクロカ
プセル紙4の先端部は、上下一対の搬送ローラよりなる
第1送りローラ手段7により、後述する本体フレームと
してのキャリッジ10に搭載された下向きの露光ヘッド
9に対向する露光台8に向かって図1中左方向に引き出
される。露光台8は、露光ヘッド9に対して接離可能に
ケーシング2内に支持されており、バネ部材(図示せ
ず)により上方向(露光ヘッド9側)に付勢されてい
る。尚、前記遮光性のカセット3から取り出された、露
光前のマイクロカプセル紙4は、ケーシング2の遮光カ
バー等により、未露光状態が保持される。
【0021】前記露光ヘッド9及び後述する圧力現像手
段11を搭載したキャリッジ10は、露光台8及び現像
台12の上方にて、マイクロカプセル紙4の搬送方向
(矢印A方向)と水平面で直交する方向(矢印B,C方
向)に延びるガイド軸17に摺動自在に支持されてい
る。また、前記キャリッジ10の下流側の左右両側端部
には、プーリ13,14間にタイミングベルト15が巻
回され、このタイミングベルト15の一部に前記キャリ
ッジ10が固定される一方、前記一方のプーリ13を正
逆回転可能なキャリッジ駆動モータ16により回転駆動
することにより、キャリッジ10がガイド軸17に沿っ
て往復駆動されるようになっている。
段11を搭載したキャリッジ10は、露光台8及び現像
台12の上方にて、マイクロカプセル紙4の搬送方向
(矢印A方向)と水平面で直交する方向(矢印B,C方
向)に延びるガイド軸17に摺動自在に支持されてい
る。また、前記キャリッジ10の下流側の左右両側端部
には、プーリ13,14間にタイミングベルト15が巻
回され、このタイミングベルト15の一部に前記キャリ
ッジ10が固定される一方、前記一方のプーリ13を正
逆回転可能なキャリッジ駆動モータ16により回転駆動
することにより、キャリッジ10がガイド軸17に沿っ
て往復駆動されるようになっている。
【0022】前記キャリッジ駆動モータ16は、回転方
向と回転量を制御可能なものであって、一般的なDC/
ACモータが採用されている。そして、キャリッジ10
の走行方向に沿って設けられ透明なPETフィルムに黒
色の縦ストライプが印刷されたリニアエンコーダ18
と、キャリッジ10側に設けられ前記リニアエンコーダ
に基づいてキャリッジ10の位置を検出する例えば透過
型フォトインタラプタ等のフォトセンサ19により位置
検出手段が構成され、キャリッジの走査量はフォトセン
サ19によりリニアエンコーダ18の縦ストライプを計
数することによって決定される。そして、この位置検出
手段よりの信号に基づいて、キャリッジ10の往復走査
幅が演算される。尚、DC/ACモータのほかにもオー
プンループ制御のパルスモータを採用することができ、
この場合は、位置検出手段を省略することができる。
向と回転量を制御可能なものであって、一般的なDC/
ACモータが採用されている。そして、キャリッジ10
の走行方向に沿って設けられ透明なPETフィルムに黒
色の縦ストライプが印刷されたリニアエンコーダ18
と、キャリッジ10側に設けられ前記リニアエンコーダ
に基づいてキャリッジ10の位置を検出する例えば透過
型フォトインタラプタ等のフォトセンサ19により位置
検出手段が構成され、キャリッジの走査量はフォトセン
サ19によりリニアエンコーダ18の縦ストライプを計
数することによって決定される。そして、この位置検出
手段よりの信号に基づいて、キャリッジ10の往復走査
幅が演算される。尚、DC/ACモータのほかにもオー
プンループ制御のパルスモータを採用することができ、
この場合は、位置検出手段を省略することができる。
【0023】前記キャリッジ10の下流側には、上下対
のローラからなる第2の送りローラ手段20が設けられ
ている。圧力現像されるマイクロカプセル紙4は、露光
台8にて下側から単に支持されているだけであるが、前
記露光台8を、平坦面に代えて曲面としてのローラ形状
にしてマイクロカプセル紙4の送りに供するようにする
ことも可能である。
のローラからなる第2の送りローラ手段20が設けられ
ている。圧力現像されるマイクロカプセル紙4は、露光
台8にて下側から単に支持されているだけであるが、前
記露光台8を、平坦面に代えて曲面としてのローラ形状
にしてマイクロカプセル紙4の送りに供するようにする
ことも可能である。
【0024】第1の送りローラ手段7の上流側には、マ
イクロカプセル紙4の先端部(頭部)を検出する紙位置
検出センサ(図示せず)が所定位置に配設され、その検
出結果に基づき、後述のCPU70によりマイクロカプ
セル紙4の幅方向において露光ヘッド9を往復移動させ
る露光タイミング及び、第1の送りローラ手段7による
送りから第2の送りローラ手段20による送りへ切換え
るタイミングが変更されるようになっている。
イクロカプセル紙4の先端部(頭部)を検出する紙位置
検出センサ(図示せず)が所定位置に配設され、その検
出結果に基づき、後述のCPU70によりマイクロカプ
セル紙4の幅方向において露光ヘッド9を往復移動させ
る露光タイミング及び、第1の送りローラ手段7による
送りから第2の送りローラ手段20による送りへ切換え
るタイミングが変更されるようになっている。
【0025】前記給紙ローラ5及び第1の送りローラ手
段7の駆動側ローラは、ギヤ機構22を介して共通の駆
動モータ21(パルスモータ)にて回転駆動され、マイ
クロカプセル紙4は、露光ライン間の間隔に対応するピ
ッチで間欠送りされるようになっている。また、第2送
りローラ手段20の上側ローラ等の駆動側ローラも前記
ギヤ機構22を介して駆動モータ21にて回転駆動さ
れ、第2送りローラ手段20と第1送りローラ手段7と
は同一の送り速度でもって、マイクロカプセル紙4を搬
送するようになっている。
段7の駆動側ローラは、ギヤ機構22を介して共通の駆
動モータ21(パルスモータ)にて回転駆動され、マイ
クロカプセル紙4は、露光ライン間の間隔に対応するピ
ッチで間欠送りされるようになっている。また、第2送
りローラ手段20の上側ローラ等の駆動側ローラも前記
ギヤ機構22を介して駆動モータ21にて回転駆動さ
れ、第2送りローラ手段20と第1送りローラ手段7と
は同一の送り速度でもって、マイクロカプセル紙4を搬
送するようになっている。
【0026】なお、前記露光台8のマイクロカプセル紙
4が接触する側の表面には、フィルム状のヒータである
プレヒータ(図示せず)が配置され、予めマイクロカプ
セル紙4の感光感度を向上するべく所定の温度にマイク
ロカプセル紙4を加熱するものである。また、前記キャ
リッジ10の下流側の湾曲状等の案内板23等の搬送経
路、フィルム状のポストヒータ24及び排紙ローラ対2
5が順に配設され、現像後のマイクロカプセル紙4はケ
ーシング2の上部の用紙排出部26に排出されるように
なっている。なお、前記ポストヒータ24は、現像が終
了してカラー画像が発色したマイクロカプセル紙4を6
0〜80℃程度に加熱することで、発色を定着させる作
用があるものである。そして、前記ポストヒータ24及
び前述したプレヒータ(図示せず)は、共に、ポリイミ
ド等の薄膜フィルム上に、導電性発熱体を印刷等にてパ
ターン化し、電流駆動を行うことでフィルム自身が発熱
するように構成されたものである。
4が接触する側の表面には、フィルム状のヒータである
プレヒータ(図示せず)が配置され、予めマイクロカプ
セル紙4の感光感度を向上するべく所定の温度にマイク
ロカプセル紙4を加熱するものである。また、前記キャ
リッジ10の下流側の湾曲状等の案内板23等の搬送経
路、フィルム状のポストヒータ24及び排紙ローラ対2
5が順に配設され、現像後のマイクロカプセル紙4はケ
ーシング2の上部の用紙排出部26に排出されるように
なっている。なお、前記ポストヒータ24は、現像が終
了してカラー画像が発色したマイクロカプセル紙4を6
0〜80℃程度に加熱することで、発色を定着させる作
用があるものである。そして、前記ポストヒータ24及
び前述したプレヒータ(図示せず)は、共に、ポリイミ
ド等の薄膜フィルム上に、導電性発熱体を印刷等にてパ
ターン化し、電流駆動を行うことでフィルム自身が発熱
するように構成されたものである。
【0027】次に、圧力現像手段11の第1の実施形態
の構成について、図4〜図9を参照しながら詳述する。
本体フレームとしてのキャリッジ10に搭載した露光ヘ
ッド9は、図示しないが三原色の露光のため、各々2個
ずつの赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを備
え、キャリッジ10には、図4に示すように、露光ヘッ
ド9の下流側に延びる上下一対の延長部10a,10b
を有し、該上下両延長部10a,10bを利用して圧力
現像手段11が配設されている。
の構成について、図4〜図9を参照しながら詳述する。
本体フレームとしてのキャリッジ10に搭載した露光ヘ
ッド9は、図示しないが三原色の露光のため、各々2個
ずつの赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを備
え、キャリッジ10には、図4に示すように、露光ヘッ
ド9の下流側に延びる上下一対の延長部10a,10b
を有し、該上下両延長部10a,10bを利用して圧力
現像手段11が配設されている。
【0028】即ち、圧力現像手段11における天秤杆3
1が、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印A方向)
に対して平面視で角度αだけ傾けて、当該搬送方向の前
後にに延びるように配置され(図5参照)、該天秤杆3
1の長手方向の中央を横ピン32を介して下向きコ字状
のブラケット33に回動可能に枢支する。そして該ブラ
ケット33に上向きに突設した垂直軸34の上部を上側
延長部10aに穿設した貫通孔35に上下動可能に挿通
し、垂直軸34の上端をダブルナット36にて脱落不能
且つ高さ調節可能に装着する。天秤杆31の長手方向の
両端には、それぞれ圧力現像体としての圧力現像ボール
37a,37bの上側を下向きに押圧するすると共に当
該圧力現像ボール37a,37bがマイクロカプセル紙
4の搬送方向の前後にずれ動かないように規制できる押
圧体39をブラケット38及びピン50を介して装着さ
れている。そして、下側延長部10bには、前記各圧力
現像ボール37a,37bを囲んで収納でき、且つ前記
押圧体39を上下摺動可能に嵌挿できる上下貫通型の収
納孔51が穿設形成されている。なお、各ブラケット3
8に横長孔52を穿設し、この横長孔52に前記天秤杆
31から突出させた各ピン50を挿通させている。
1が、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印A方向)
に対して平面視で角度αだけ傾けて、当該搬送方向の前
後にに延びるように配置され(図5参照)、該天秤杆3
1の長手方向の中央を横ピン32を介して下向きコ字状
のブラケット33に回動可能に枢支する。そして該ブラ
ケット33に上向きに突設した垂直軸34の上部を上側
延長部10aに穿設した貫通孔35に上下動可能に挿通
し、垂直軸34の上端をダブルナット36にて脱落不能
且つ高さ調節可能に装着する。天秤杆31の長手方向の
両端には、それぞれ圧力現像体としての圧力現像ボール
37a,37bの上側を下向きに押圧するすると共に当
該圧力現像ボール37a,37bがマイクロカプセル紙
4の搬送方向の前後にずれ動かないように規制できる押
圧体39をブラケット38及びピン50を介して装着さ
れている。そして、下側延長部10bには、前記各圧力
現像ボール37a,37bを囲んで収納でき、且つ前記
押圧体39を上下摺動可能に嵌挿できる上下貫通型の収
納孔51が穿設形成されている。なお、各ブラケット3
8に横長孔52を穿設し、この横長孔52に前記天秤杆
31から突出させた各ピン50を挿通させている。
【0029】さらに、前記ブラケット33と上側延長部
10aとの間には、1つの付勢手段としての付勢ばね5
3を介挿し、該付勢ばね53の弾性力にて前記両圧力現
像ボール37a,37bを現像台12上にて下向きに押
圧して、マイクロカプセル紙4に所定の圧力現像のため
の押圧力を付与するように構成されている。また、押圧
体39の下端面には、図4、図6及び図7(a)に示す
ように、各圧力現像ボール37a,37bを上方から押
圧すべく、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印A方
向)の上流側と下流側とに下向きに挟角θ1(180度
未満)にて広がって延びる2つの平坦な押圧面39a,
39bが形成されているものである。
10aとの間には、1つの付勢手段としての付勢ばね5
3を介挿し、該付勢ばね53の弾性力にて前記両圧力現
像ボール37a,37bを現像台12上にて下向きに押
圧して、マイクロカプセル紙4に所定の圧力現像のため
の押圧力を付与するように構成されている。また、押圧
体39の下端面には、図4、図6及び図7(a)に示す
ように、各圧力現像ボール37a,37bを上方から押
圧すべく、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印A方
向)の上流側と下流側とに下向きに挟角θ1(180度
未満)にて広がって延びる2つの平坦な押圧面39a,
39bが形成されているものである。
【0030】しかして、図7(a)に示すように、圧力
現像ボール37a,37bは各々押圧体39,39にて
上方から押圧されるとき、下向きに延びるほぼV字状の
2つの平面である前記両押圧面39a,39bにて各圧
力現像ボール37a,37bの上側の前記2箇所に点接
触し、前記弾力付勢ばね53によりマイクロカプセル紙
4表面を弾力押圧するので、マイクロカプセル紙4の搬
送方向の上流側及び下流側のいずれにも振れたり、蛇行
することがない。そして、各圧力現像ボール37a,3
7bの下端の加圧点において小さい加圧力でマイクロカ
プセル42を加圧して破壊し、その内包物(無色の染料
前駆体)を流出させて顕色剤と発色反応を起させ、カラ
ー画像を可視化させるものである。
現像ボール37a,37bは各々押圧体39,39にて
上方から押圧されるとき、下向きに延びるほぼV字状の
2つの平面である前記両押圧面39a,39bにて各圧
力現像ボール37a,37bの上側の前記2箇所に点接
触し、前記弾力付勢ばね53によりマイクロカプセル紙
4表面を弾力押圧するので、マイクロカプセル紙4の搬
送方向の上流側及び下流側のいずれにも振れたり、蛇行
することがない。そして、各圧力現像ボール37a,3
7bの下端の加圧点において小さい加圧力でマイクロカ
プセル42を加圧して破壊し、その内包物(無色の染料
前駆体)を流出させて顕色剤と発色反応を起させ、カラ
ー画像を可視化させるものである。
【0031】この加圧位置を変化させるために、マイク
ロカプセル紙4を所定ピッチで矢印A方向に移動させた
後、キャリッジ10を矢印B及び矢印C方向に往復移動
させることにより、適宜の重なり部を有しながら所定幅
H3にて直線帯状の圧力現像ライン54が形成されるこ
とになる。この場合、図5、図8及び図9に示すよう
に、天秤杆31が矢印A方向に対してαだけ傾いている
ので、例えばキャリッジ10が矢印B方向に移動すると
き、先行している圧力現像ボール37aが後行する圧力
現像ボール37bよりも先にマイクロカプセル紙4の側
縁に乗り上げることになる。
ロカプセル紙4を所定ピッチで矢印A方向に移動させた
後、キャリッジ10を矢印B及び矢印C方向に往復移動
させることにより、適宜の重なり部を有しながら所定幅
H3にて直線帯状の圧力現像ライン54が形成されるこ
とになる。この場合、図5、図8及び図9に示すよう
に、天秤杆31が矢印A方向に対してαだけ傾いている
ので、例えばキャリッジ10が矢印B方向に移動すると
き、先行している圧力現像ボール37aが後行する圧力
現像ボール37bよりも先にマイクロカプセル紙4の側
縁に乗り上げることになる。
【0032】この状態を模式的に図示したのが図9であ
り、この場合、マイクロカプセル紙4の厚さToだけ、
先行する圧力現像ボール37aが上昇する。すると、天
秤杆31は、現像台12に残る後行の圧力現像ボール3
7b側の点N1を中心にして角度βだけ上昇するので、
当該天秤杆31の回動支点No(垂直軸34の下端の横
ピン32の位置)は、圧力現像ボール37aが乗り上げ
る前に比べてH1(=To/2)だけ上昇する。
り、この場合、マイクロカプセル紙4の厚さToだけ、
先行する圧力現像ボール37aが上昇する。すると、天
秤杆31は、現像台12に残る後行の圧力現像ボール3
7b側の点N1を中心にして角度βだけ上昇するので、
当該天秤杆31の回動支点No(垂直軸34の下端の横
ピン32の位置)は、圧力現像ボール37aが乗り上げ
る前に比べてH1(=To/2)だけ上昇する。
【0033】ところで、前記2つの圧力現像ボール37
a,37bが同時に現像台12の表面に当接していると
き付勢ばね53により、各圧力現像ボール37a,37
bに初期荷重Woが下向きに作用するように設定し、且
つ、2つの圧力現像ボール37a,37bが同時に現像
台12の表面からマイクロカプセル紙4の厚さToだけ
上昇変位するとき、垂直軸34に被嵌した付勢ばね53
の変位量Toにて所定の等しい下向き荷重(Wo+W
1)が各圧力現像ボール37a,37bに作用するよう
に設定しているとすると、前記付勢ばね53のバネ定数
K=2W1/Toとなる。なお、従来のように、各圧力
現像ボール37a,37b毎に単独で付勢ばねにて押圧
するときの当該付勢ばねのバネ定数に対して、本実施形
態での付勢ばね53のバネ定数Kは2倍に設定すべきで
ある。
a,37bが同時に現像台12の表面に当接していると
き付勢ばね53により、各圧力現像ボール37a,37
bに初期荷重Woが下向きに作用するように設定し、且
つ、2つの圧力現像ボール37a,37bが同時に現像
台12の表面からマイクロカプセル紙4の厚さToだけ
上昇変位するとき、垂直軸34に被嵌した付勢ばね53
の変位量Toにて所定の等しい下向き荷重(Wo+W
1)が各圧力現像ボール37a,37bに作用するよう
に設定しているとすると、前記付勢ばね53のバネ定数
K=2W1/Toとなる。なお、従来のように、各圧力
現像ボール37a,37b毎に単独で付勢ばねにて押圧
するときの当該付勢ばねのバネ定数に対して、本実施形
態での付勢ばね53のバネ定数Kは2倍に設定すべきで
ある。
【0034】先行する圧力現像ボール37aのみがマイ
クロカプセル紙4の側縁から乗り上げた状態では、前述
のように、前記付勢ばね53は初期荷重付与の状態に比
べてH1(=To/2)だけ変位(圧縮)されるので、
回動支点Noの箇所において、天秤杆31に作用する増
加荷重はK×H1=(2W1/To)×(To/2)=
W1となる。
クロカプセル紙4の側縁から乗り上げた状態では、前述
のように、前記付勢ばね53は初期荷重付与の状態に比
べてH1(=To/2)だけ変位(圧縮)されるので、
回動支点Noの箇所において、天秤杆31に作用する増
加荷重はK×H1=(2W1/To)×(To/2)=
W1となる。
【0035】即ち、天秤杆31には、付勢ばね53によ
り合計(2Wo+W1)の荷重が作用していることにな
り、この荷重が2つの圧力現像ボール37a,37bに
は2等分されて作用することになるから、各圧力現像ボ
ール37a,37b毎に単独で付勢ばねにて押圧力を付
与する場合に比べて、先行する圧力現像ボール37aで
は(W1/2)だけ荷重が少なくなる。
り合計(2Wo+W1)の荷重が作用していることにな
り、この荷重が2つの圧力現像ボール37a,37bに
は2等分されて作用することになるから、各圧力現像ボ
ール37a,37b毎に単独で付勢ばねにて押圧力を付
与する場合に比べて、先行する圧力現像ボール37aで
は(W1/2)だけ荷重が少なくなる。
【0036】先行する圧力現像ボール37aがマイクロ
カプセル紙4上に位置し、後行する圧力現像ボール37
bが当該マイクロカプセル紙4の側縁に乗り移るときに
も、前述と同様に増大する荷重を少なくできる。これら
の結果、先行する圧力現像ボール37aのみ(もしくは
後行する圧力現像ボール37bのみ)がマイクロカプセ
ル紙4の側縁から乗り上げるときの水平分力も比例して
小さくでき、マイクロカプセル紙を横方向にずらせるこ
とを少なくでき、より良質の画像を得ることができるの
である。
カプセル紙4上に位置し、後行する圧力現像ボール37
bが当該マイクロカプセル紙4の側縁に乗り移るときに
も、前述と同様に増大する荷重を少なくできる。これら
の結果、先行する圧力現像ボール37aのみ(もしくは
後行する圧力現像ボール37bのみ)がマイクロカプセ
ル紙4の側縁から乗り上げるときの水平分力も比例して
小さくでき、マイクロカプセル紙を横方向にずらせるこ
とを少なくでき、より良質の画像を得ることができるの
である。
【0037】次に、図12に示す機能ブロック図に従っ
て、感光感圧プリンタ1の制御のためのコントローラ7
0の電気的構成を説明する。コントローラ70は、CP
U71、ROM72、RAM73からなる周知の論理演
算回路から構成されており、CPU71には、ゲートア
レイからなるI/Oポート74を介して外部のホストコ
ンピュータからのRGB画像データを入力するためのコ
ネクタ75が接続され、前記露光ヘッド9の駆動回路7
6、前記第1送りローラ手段7,20等の駆動モータ2
1に対する駆動回路77、前記キャリッジ駆動モータ1
6に対する駆動回路78が接続されている。
て、感光感圧プリンタ1の制御のためのコントローラ7
0の電気的構成を説明する。コントローラ70は、CP
U71、ROM72、RAM73からなる周知の論理演
算回路から構成されており、CPU71には、ゲートア
レイからなるI/Oポート74を介して外部のホストコ
ンピュータからのRGB画像データを入力するためのコ
ネクタ75が接続され、前記露光ヘッド9の駆動回路7
6、前記第1送りローラ手段7,20等の駆動モータ2
1に対する駆動回路77、前記キャリッジ駆動モータ1
6に対する駆動回路78が接続されている。
【0038】前記ROM72には、プリンタ全体の動作
を制御するためのプログラム、入力された画像データか
ら露光ヘッド9の各色LEDの点灯時間、タイミングを
演算決定するためのプログラム、BGR露光の順序に応
じて、給紙ローラ5及び排出ローラ対26の駆動を制御
し、マイクロカプセル紙4の搬送を行うためのプログラ
ム、同様にBGR露光の順序に応じて前記キャリッジ送
り用のキャリッジ駆動モータ16を制御し、キャリッジ
10を往復走査するプログラム等、種々のプログラムが
記憶され、CPU71はこれらのプログラムに従って動
作する。また、RAM73は、外部からの入力データが
一旦記憶されるバッファである。感光感圧プリンタ1
に、出力画像のRGBデータが送られると、その画像デ
ータが順次RAM73のバッファに記憶される。
を制御するためのプログラム、入力された画像データか
ら露光ヘッド9の各色LEDの点灯時間、タイミングを
演算決定するためのプログラム、BGR露光の順序に応
じて、給紙ローラ5及び排出ローラ対26の駆動を制御
し、マイクロカプセル紙4の搬送を行うためのプログラ
ム、同様にBGR露光の順序に応じて前記キャリッジ送
り用のキャリッジ駆動モータ16を制御し、キャリッジ
10を往復走査するプログラム等、種々のプログラムが
記憶され、CPU71はこれらのプログラムに従って動
作する。また、RAM73は、外部からの入力データが
一旦記憶されるバッファである。感光感圧プリンタ1
に、出力画像のRGBデータが送られると、その画像デ
ータが順次RAM73のバッファに記憶される。
【0039】また、露光ヘッド9の各LEDは、駆動回
路56により、フレキシブルハーネス(図示せず)を介
して電気的に駆動を受け、キャリッジ10により移動さ
れつつ画像情報に従って点灯消灯制御される。続いて、
前記感光感圧プリンタ1の動作について説明する。ま
ず、使用者がカセット3をプリンタ1のケーシング2の
前部にセットし、図示しない電源スイッチをオンにする
と、プレヒータ及びポストヒータは通電により所定の温
度とされる。
路56により、フレキシブルハーネス(図示せず)を介
して電気的に駆動を受け、キャリッジ10により移動さ
れつつ画像情報に従って点灯消灯制御される。続いて、
前記感光感圧プリンタ1の動作について説明する。ま
ず、使用者がカセット3をプリンタ1のケーシング2の
前部にセットし、図示しない電源スイッチをオンにする
と、プレヒータ及びポストヒータは通電により所定の温
度とされる。
【0040】この後、プリンタに接続されたホストコン
ピュータから出力したい画像の画像データ(RGBデー
タ)と共に、プリント開始指令信号が入力される。な
お、画像データは2次元ビットマップ形式のデータとし
て供給され、各画素についてRGB成分毎の濃度を示す
情報も含まれており、その画像データはR画像データ、
G画像データ、B画像データに分離されてRAM73の
バッファに記憶される。
ピュータから出力したい画像の画像データ(RGBデー
タ)と共に、プリント開始指令信号が入力される。な
お、画像データは2次元ビットマップ形式のデータとし
て供給され、各画素についてRGB成分毎の濃度を示す
情報も含まれており、その画像データはR画像データ、
G画像データ、B画像データに分離されてRAM73の
バッファに記憶される。
【0041】CPU71は、プリント開始指令信号に応
答して、給紙ローラ5を回転させてカセット3からマイ
クロカプセル紙4を一枚取り出し、第1の送りローラ手
段7により図1の左方へ送られ、露光ヘッド9の下側の
露光台8上に移動せしめられ、プリントが開始される。
その露光をマイクロカプセル紙4の1つの露光点に着目
して説明を行うと、まず、第1列のLEDについては、
キャリッジ(図示せず)の移動に同調してR画像データ
に従って赤LEDが点灯制御され、所定時間の後にG画
像データに従って緑LEDが点灯制御され、更に所定時
間の後にB画像データに従って青LEDが点灯制御され
る。この露光制御が第1列の1露光ラインの全ての露光
点に関して行われる。
答して、給紙ローラ5を回転させてカセット3からマイ
クロカプセル紙4を一枚取り出し、第1の送りローラ手
段7により図1の左方へ送られ、露光ヘッド9の下側の
露光台8上に移動せしめられ、プリントが開始される。
その露光をマイクロカプセル紙4の1つの露光点に着目
して説明を行うと、まず、第1列のLEDについては、
キャリッジ(図示せず)の移動に同調してR画像データ
に従って赤LEDが点灯制御され、所定時間の後にG画
像データに従って緑LEDが点灯制御され、更に所定時
間の後にB画像データに従って青LEDが点灯制御され
る。この露光制御が第1列の1露光ラインの全ての露光
点に関して行われる。
【0042】同時に第2列のLEDについてもまた、キ
ャリッジ(図示せず)の移動に同調してR画像データに
従って赤LEDが点灯制御され、所定時間の後にG画像
データに従って緑LEDが点灯制御され、更に所定時間
の後にB画像データに従って青LEDが点灯制御され
る。この露光制御が第2列の1露光ラインの全ての露光
点に関して行われる。
ャリッジ(図示せず)の移動に同調してR画像データに
従って赤LEDが点灯制御され、所定時間の後にG画像
データに従って緑LEDが点灯制御され、更に所定時間
の後にB画像データに従って青LEDが点灯制御され
る。この露光制御が第2列の1露光ラインの全ての露光
点に関して行われる。
【0043】なお、第1の送りローラ手段7による送り
は、露光ヘッド9によってマイクロカプセル紙4が露光
される露光ラインの間隔に対応するピッチでもってなさ
れる間欠送りである。また、第1の送りローラ手段7に
て送られているマイクロカプセル紙4に対して露光が行
われ、露光されたマイクロカプセル42は十分に感光硬
化されることになる。
は、露光ヘッド9によってマイクロカプセル紙4が露光
される露光ラインの間隔に対応するピッチでもってなさ
れる間欠送りである。また、第1の送りローラ手段7に
て送られているマイクロカプセル紙4に対して露光が行
われ、露光されたマイクロカプセル42は十分に感光硬
化されることになる。
【0044】それから、露光が終了した部分について
は、続いて、圧力現像手段11によって、感光硬化しな
かったマイクロカプセル42のみを破壊して発色反応を
行わせる圧力現像が行われる。この場合、上述した如
く、押圧体39の下面のほぼ下向きV字状の2つの押圧
面39a,39bにより圧力現像ボール37a,37b
の上部が規制された状態にて押圧されるので、マイクロ
カプセル紙4の搬送方向の上流側及び下流側に振れた
り、蛇行することがなく、キャリッジ10の往復移動に
つれて、圧力現像ボール37a,37bが前記矢印B,
C方向に沿って直線的に移動することができる。この結
果、圧力現像ボール37a,37bによりマイクロカプ
セル紙4の表面に形成される圧力現像ライン54の隣接
する重なりラインを均一にできて、圧力現像ムラを防止
できるのである。
は、続いて、圧力現像手段11によって、感光硬化しな
かったマイクロカプセル42のみを破壊して発色反応を
行わせる圧力現像が行われる。この場合、上述した如
く、押圧体39の下面のほぼ下向きV字状の2つの押圧
面39a,39bにより圧力現像ボール37a,37b
の上部が規制された状態にて押圧されるので、マイクロ
カプセル紙4の搬送方向の上流側及び下流側に振れた
り、蛇行することがなく、キャリッジ10の往復移動に
つれて、圧力現像ボール37a,37bが前記矢印B,
C方向に沿って直線的に移動することができる。この結
果、圧力現像ボール37a,37bによりマイクロカプ
セル紙4の表面に形成される圧力現像ライン54の隣接
する重なりラインを均一にできて、圧力現像ムラを防止
できるのである。
【0045】なお、マイクロカプセル紙4の先端部が、
第2の送りローラ手段20に進入すると、マイクロカプ
セル紙の送りが第2の送りローラ手段20に切換えられ
るが、送り速度には変化はなく、マイクロカプセル紙4
の送りはスムーズに続行される。そして、圧力現像の
後、マイクロカプセル紙4はポストヒータにより60〜
80℃程度に加熱され、カプセルが完全に硬化せしめら
れ染料前駆体がカプセル内に閉じこめられることによっ
て、最終的なカラー出力画像が定着され、その状態にて
排出部26に排出されるものである。
第2の送りローラ手段20に進入すると、マイクロカプ
セル紙の送りが第2の送りローラ手段20に切換えられ
るが、送り速度には変化はなく、マイクロカプセル紙4
の送りはスムーズに続行される。そして、圧力現像の
後、マイクロカプセル紙4はポストヒータにより60〜
80℃程度に加熱され、カプセルが完全に硬化せしめら
れ染料前駆体がカプセル内に閉じこめられることによっ
て、最終的なカラー出力画像が定着され、その状態にて
排出部26に排出されるものである。
【0046】図10及び図11に示すのは、圧力現像手
段の第2実施形態であり、圧力現像体として、前記の一
対の圧力現像ボール37a,37bに代えて、円筒コロ
60a,60bとするものである。この実施形態では、
天秤杆31が、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印
A方向)に対して平面視で角度αだけ傾けて、当該搬送
方向の前後にに延びるように配置され(図5参照)、該
天秤杆31の長手方向の中央を横ピン32を介して下向
きコ字状のブラケット33に回動可能に枢支する。そし
て該ブラケット33に上向きに突設した垂直軸34の上
部を上側延長部10aに穿設した貫通孔35に上下動可
能に挿通し、垂直軸34の上端をダブルナット(図示せ
ず)にて脱落不能且つ高さ調節可能に装着する。天秤杆
31の長手方向の両端には、それぞれ圧力現像体として
の円筒コロ60a,60bが各々装着されたブラケット
62,62をピン61を介して連結する。図示していな
い下側延長部10bには、前記円筒コロ60a,60b
及びブラケット62,62を上下動可能に支持する上下
貫通型のガイド孔(図示せず)を備えている。
段の第2実施形態であり、圧力現像体として、前記の一
対の圧力現像ボール37a,37bに代えて、円筒コロ
60a,60bとするものである。この実施形態では、
天秤杆31が、マイクロカプセル紙4の搬送方向(矢印
A方向)に対して平面視で角度αだけ傾けて、当該搬送
方向の前後にに延びるように配置され(図5参照)、該
天秤杆31の長手方向の中央を横ピン32を介して下向
きコ字状のブラケット33に回動可能に枢支する。そし
て該ブラケット33に上向きに突設した垂直軸34の上
部を上側延長部10aに穿設した貫通孔35に上下動可
能に挿通し、垂直軸34の上端をダブルナット(図示せ
ず)にて脱落不能且つ高さ調節可能に装着する。天秤杆
31の長手方向の両端には、それぞれ圧力現像体として
の円筒コロ60a,60bが各々装着されたブラケット
62,62をピン61を介して連結する。図示していな
い下側延長部10bには、前記円筒コロ60a,60b
及びブラケット62,62を上下動可能に支持する上下
貫通型のガイド孔(図示せず)を備えている。
【0047】この実施形態でも、前記いずれか一方の円
筒コロ60a(60b)がマイクロカプセル紙4の側縁
に乗り移るときの、付勢ばね34による増加する付勢力
は、各円筒コロ60a(60b)に個別的に付勢ばねに
て押圧する場合に比べて少なくできるから、マイクロカ
プセル紙4を横方向にずらせる水平分力も小さくでき前
記実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
筒コロ60a(60b)がマイクロカプセル紙4の側縁
に乗り移るときの、付勢ばね34による増加する付勢力
は、各円筒コロ60a(60b)に個別的に付勢ばねに
て押圧する場合に比べて少なくできるから、マイクロカ
プセル紙4を横方向にずらせる水平分力も小さくでき前
記実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0048】前記圧力現像手段11は、キャリッジ10
を利用することで、マイクロカプセル紙4に対して天秤
杆31を移動させるようにしているが、それに代えて、
圧力現像ボールに対してマイクロカプセル紙4を移動さ
せるようにしてもよいし、マイクロカプセル紙4と天秤
杆31の双方を相対移動させるようにしてもよい。尚、
装置の小型化のために、好ましくは、天秤杆31をマイ
クロカプセル紙4に平行に一軸線に沿って往復移動させ
ながらマイクロカプセル紙4を天秤杆31の移動方向に
交差する方向、好ましくは直交する方向に移動させる方
式がよい。
を利用することで、マイクロカプセル紙4に対して天秤
杆31を移動させるようにしているが、それに代えて、
圧力現像ボールに対してマイクロカプセル紙4を移動さ
せるようにしてもよいし、マイクロカプセル紙4と天秤
杆31の双方を相対移動させるようにしてもよい。尚、
装置の小型化のために、好ましくは、天秤杆31をマイ
クロカプセル紙4に平行に一軸線に沿って往復移動させ
ながらマイクロカプセル紙4を天秤杆31の移動方向に
交差する方向、好ましくは直交する方向に移動させる方
式がよい。
【0049】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施の形態に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
きたが、本発明はこうした実施の形態に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明における圧力現像手段は、感光感圧記録媒体の搬
送方向と交叉する方向に移動可能に支持された本体フレ
ームと、該本体フレームに装着されて中央が回動支点と
なり、且つ昇降動可能に支持された天秤杆と、前記回動
支点を挟んで前記本体フレームの移動の前後方向に適宜
隔てられて天秤杆に装着された複数の圧力現像体とによ
り構成され、1つの付勢手段にて、前記天秤杆を介して
前記複数の圧力現像体に押圧力を付与するよう構成した
ものであるから、一方の圧力現像体が感光感圧記録媒体
に乗り移るとき、他方の圧力現像体との間の天秤杆が中
央の回動支点回りに傾動し、1つの付勢手段の付勢力
は、前記傾動する天秤杆を介して両端の圧力現像体に分
配される結果、各圧力現像体毎に対応する付勢手段にて
押圧する付勢力より弱くすることができる。この結果、
1つの圧力現像体が感光感圧記録媒体の側縁から乗り上
げるときの水平分力も小さくできて、当該感光感圧記録
媒体の横ずれ移動を少なくして、良好な画像を得ること
ができるという効果を奏する。
の発明における圧力現像手段は、感光感圧記録媒体の搬
送方向と交叉する方向に移動可能に支持された本体フレ
ームと、該本体フレームに装着されて中央が回動支点と
なり、且つ昇降動可能に支持された天秤杆と、前記回動
支点を挟んで前記本体フレームの移動の前後方向に適宜
隔てられて天秤杆に装着された複数の圧力現像体とによ
り構成され、1つの付勢手段にて、前記天秤杆を介して
前記複数の圧力現像体に押圧力を付与するよう構成した
ものであるから、一方の圧力現像体が感光感圧記録媒体
に乗り移るとき、他方の圧力現像体との間の天秤杆が中
央の回動支点回りに傾動し、1つの付勢手段の付勢力
は、前記傾動する天秤杆を介して両端の圧力現像体に分
配される結果、各圧力現像体毎に対応する付勢手段にて
押圧する付勢力より弱くすることができる。この結果、
1つの圧力現像体が感光感圧記録媒体の側縁から乗り上
げるときの水平分力も小さくできて、当該感光感圧記録
媒体の横ずれ移動を少なくして、良好な画像を得ること
ができるという効果を奏する。
【0051】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置において、前記天秤杆における回
動支点に枢支された垂直軸を本体フレームに昇降可能に
装着し、該垂直軸と本体フレームとの間に1つの付勢手
段を介挿したものであるので、一方の圧力現像体が感光
感圧記録媒体の側縁に乗り上げて天秤杆が傾斜したと
き、垂直軸箇所における本体フレームと天秤杆との上下
の変位量は、前記乗り上げ箇所の上下の変動量の半分に
なり、この変位量(乗り上げ量の半分)に対応して1つ
の付勢手段による押圧力が増大するので、各圧力現像体
毎に対応する付勢手段にて押圧する場合のように、前記
乗り上げ位置でその乗り上げ量に対応して、その位置の
押圧手段による押圧力が増大するよりも、少なくでき
る。その結果、1つの圧力現像体が感光感圧記録媒体の
側縁から乗り上げるときの水平分力も小さくできて、当
該感光感圧記録媒体の横ずれ移動を少なくして、良好な
画像を得ることができるという効果を奏する。
に記載の画像形成装置において、前記天秤杆における回
動支点に枢支された垂直軸を本体フレームに昇降可能に
装着し、該垂直軸と本体フレームとの間に1つの付勢手
段を介挿したものであるので、一方の圧力現像体が感光
感圧記録媒体の側縁に乗り上げて天秤杆が傾斜したと
き、垂直軸箇所における本体フレームと天秤杆との上下
の変位量は、前記乗り上げ箇所の上下の変動量の半分に
なり、この変位量(乗り上げ量の半分)に対応して1つ
の付勢手段による押圧力が増大するので、各圧力現像体
毎に対応する付勢手段にて押圧する場合のように、前記
乗り上げ位置でその乗り上げ量に対応して、その位置の
押圧手段による押圧力が増大するよりも、少なくでき
る。その結果、1つの圧力現像体が感光感圧記録媒体の
側縁から乗り上げるときの水平分力も小さくできて、当
該感光感圧記録媒体の横ずれ移動を少なくして、良好な
画像を得ることができるという効果を奏する。
【0052】また、1つの付勢手段は、本体フレームに
対して昇降可能な垂直軸を下向きに付勢するものであ
り、1箇所で良いから部品点数も少なくできて製造コス
トを低減できるという効果も奏する。そして、請求項3
に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像
形成装置において、前記各圧力現像体をボール状に形成
し、前記本体フレームには、前記複数の圧力現像体を各
々回転可能且つ昇降可能に収納する収納部を備えたもの
である。圧力現像体をボールとすれば、感光感圧記録媒
体に対する加圧部が点接触となり、小さい押圧力で高い
加圧力を付与できる。そして、天秤杆が傾動するときの
ボール状の圧力現像体の上下動を本体フレームの収納部
内で行うので、圧力現像体が本体フレーム及び天秤杆の
下から外れることがないという効果を奏する。
対して昇降可能な垂直軸を下向きに付勢するものであ
り、1箇所で良いから部品点数も少なくできて製造コス
トを低減できるという効果も奏する。そして、請求項3
に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像
形成装置において、前記各圧力現像体をボール状に形成
し、前記本体フレームには、前記複数の圧力現像体を各
々回転可能且つ昇降可能に収納する収納部を備えたもの
である。圧力現像体をボールとすれば、感光感圧記録媒
体に対する加圧部が点接触となり、小さい押圧力で高い
加圧力を付与できる。そして、天秤杆が傾動するときの
ボール状の圧力現像体の上下動を本体フレームの収納部
内で行うので、圧力現像体が本体フレーム及び天秤杆の
下から外れることがないという効果を奏する。
【0053】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、圧力
現像体を回転コロにて形成したものであるから、回転コ
ロの枢支軸を天秤杆に装着すれば、その他の案内手段が
不用になり、構造が簡単になるという効果を奏する。
1または請求項2に記載の画像形成装置において、圧力
現像体を回転コロにて形成したものであるから、回転コ
ロの枢支軸を天秤杆に装着すれば、その他の案内手段が
不用になり、構造が簡単になるという効果を奏する。
【図1】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
概略構成を示す縦断面図である。
概略構成を示す縦断面図である。
【図2】感光感圧プリンタの平面図である。
【図3】マイクロカプセル紙の断面図である。
【図4】本発明の圧力現像手段の第1実施形態における
側断面図である。
側断面図である。
【図5】マイクロカプセル紙に対する天秤杆の傾きを示
す平面図である。
す平面図である。
【図6】押圧部の斜視図である。
【図7】(a)は押圧部の要部の側断面図、(b)は図
7(a)のVIIb−VIIb線矢視断面図である。
7(a)のVIIb−VIIb線矢視断面図である。
【図8】圧力現像手段の斜視図である。
【図9】天秤杆が傾動したときの作用説明図である。
【図10】圧力現像手段の第2実施形態の斜視図であ
る。
る。
【図11】マイクロカプセル紙に対する天秤杆の傾きを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図12】コントローラの機能ブロック図である。
4 マイクロカプセル紙 11 圧力現像手段 12 現像台 10 キャリッジ 10a,10b 延長部 31 天秤杆 32 横ピン 33,38 ブラケット 34 垂直軸 37a,37b 圧力現像ボール 38 ブラケット 39 押圧体 39a,39b 押圧面 51 収納孔 53 付勢ばね
Claims (4)
- 【請求項1】 色材を内包し所定波長の光に感光して機
械的強度が変化する多数のマイクロカプセルを備え且つ
露光により潜像が形成可能な感光感圧記録媒体と、 前記所定波長の光を前記感光感圧記録媒体へ照射する露
光手段と、 該露光手段の露光により潜像が形成された感光感圧記録
媒体を加圧して機械的強度の低いマイクロカプセルを破
壊し、マイクロカプセルから出る色材を介して潜像を顕
在化させる圧力現像手段とを備えてなる画像形成装置に
おいて、 前記圧力現像手段は、感光感圧記録媒体の搬送方向と交
叉する方向に移動可能に支持された本体フレームと、 該本体フレームに装着されて中央が回動支点となり、且
つ昇降動可能に支持された天秤杆と、 前記回動支点を挟んで前記本体フレームの移動の前後方
向に適宜隔てられて天秤杆に装着された複数の圧力現像
体とにより構成され、 1つの付勢手段にて、前記天秤杆を介して前記複数の圧
力現像体に押圧力を付与するよう構成したことを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項2】 前記天秤杆における回動支点に枢支され
た垂直軸を本体フレームに昇降可能に装着し、該垂直軸
と本体フレームとの間に1つの付勢手段を介挿したこと
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記各圧力現像体をボール状に形成し、
前記本体フレームには、前記複数の圧力現像体を各々回
転可能且つ昇降可能に収納する収納部を備えたことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】 圧力現像体を回転コロにて形成したこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059972A JPH11258784A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059972A JPH11258784A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11258784A true JPH11258784A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13128606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059972A Pending JPH11258784A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11258784A (ja) |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP10059972A patent/JPH11258784A/ja active Pending
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