JPH10148949A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10148949A
JPH10148949A JP32455296A JP32455296A JPH10148949A JP H10148949 A JPH10148949 A JP H10148949A JP 32455296 A JP32455296 A JP 32455296A JP 32455296 A JP32455296 A JP 32455296A JP H10148949 A JPH10148949 A JP H10148949A
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JP
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paper
exposure
image forming
image
forming apparatus
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JP32455296A
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Koji Ito
孝治 伊藤
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの電圧変動時に誤動作せず正常な記
録動作が可能な画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 リセットIC80により車両のバッテリ
の電圧降下をモニタし、所定のしきい値Vth未満に低
下したとき、そのしきい値Vth以上に回復するまで給
紙機構25、搬送機構30、加熱機構40、露光機構5
0とボール現像機構70の動作を停止させる。記録媒体
としてはマイクロカプセル紙2が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に、電源電圧が所定のしきい値より低下したと
き、その所定のしきい値以上に回復するまで、記録媒体
に画像を形成する記録動作を中断させる中断制御手段を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、実用に供されている種々の画像
形成装置においては、本体ケース内に画像記録機構や用
紙搬送機構等,記録媒体に画像を形成する為の種々の機
構を有し、パーソナルコンピュータ等の電子機器と接続
し、その電子機器から供給される画像情報により、画像
記録機構や用紙搬送機構等が駆動制御されて作動して、
記録媒体に画像を形成できるようになっている。
【0003】一方、最近では、車両に搭載して、電源で
ある車両のバッテリに接続するとともに、車両に装備さ
れたカーナビゲーションシステムに接続し、カーナビゲ
ーションシステムから供給される地図等の画像情報に基
づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成装置が開発
されつつある。更に、この画像形成装置においては、デ
ジタルカメラ等の電子機器を接続し、その電子機器から
画像データを供給して、記録媒体に画像を形成すること
も可能である。
【0004】ところで、本出願人は、色材を内包し所定
波長の光に感光して強度が変化する多数のマイクロカプ
セルを備え且つ露光により潜像を形成可能な感光記録媒
体と、感光記録媒体を加熱する加熱手段と、感光記録媒
体に画像情報に基づく露光を行って潜像を形成する露光
手段と、露光手段で潜像が形成された感光記録媒体を加
圧しマイクロカプセルから出る色材を介して潜像を顕在
化させる現像手段を有する感光感圧式の画像形成装置を
実用化しつつある。この感光感圧式の画像形成装置にお
いては、電子機器と接続して使用できるのは勿論、バッ
テリ等の電源に接続して使用でき、また、非常に小型に
構成できるため、車両に搭載する際においても非常に有
利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記感光感圧
式の画像形成装置においては、記録動作時に、電力を供
給する電源(バッテリ)の電圧が所定のしきい値より低
下すると、加熱手段により感光記録媒体を適正な温度に
加熱できないこと、露光手段により感光記録媒体に画像
情報に基づく露光を行っても、露光エネルギーが低下す
るため、正常な潜像を形成できないこと等、前記加熱手
段,露光手段,現像手段等に動作異常が生じ、正常な記
録動作が得られないという問題がおこる。ここで、前記
感光感圧式の画像形成装置に限らず、その他種々の画像
形成装置においても、電源電圧が低下すると、正常な記
録動作が得られないという虞がある。
【0006】また、バッテリで作動させる場合、そのバ
ッテリに接続されているその他の装置の作動等により、
バッテリ電圧が前記所定のしきい値より低下し、特に、
画像形成装置を車両搭載した場合、車両のバッテリ電圧
は、セルモータ作動時、エアコン作動時、パワーウイン
ドウ作動時等に、前記所定のしきい値より頻繁に低下す
る。従って、前記感光感圧式の画像形成装置において、
車両に搭載するように構成した場合には、何らかの対策
を施す必要がある。
【0007】本発明の目的は、感光記録媒体,加熱手
段,露光手段,現像手段を備えた画像形成装置におい
て、電源電圧が所定のしきい値未満に低下したときしき
い値以上に回復するまで、前記加熱手段,露光手段,現
像手段の動作を中断させ、正常な記録動作を実行させる
こと、前記種々の手段に動作異常を生じさせることなく
バッテリで作動させ、また、車両に搭載すること、等で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、色材を内包し所定波長の光に感光して強度が変化す
る多数のマイクロカプセルを備え且つ露光により潜像を
形成可能な感光記録媒体と、この感光記録媒体を加熱す
る加熱手段と、感光記録媒体に画像情報に基づく露光を
行って潜像を形成する露光手段と、この露光手段で潜像
が形成された感光記録媒体を加圧しマイクロカプセルか
ら出る色材を介して潜像を顕在化させる現像手段とを備
えた画像形成装置であって、この画像形成装置に電力を
供給する電源に電気的に接続され、電源電圧が所定のし
きい値未満に低下したときしきい値以上に回復するま
で、加熱手段と露光手段と現像手段の動作を中断させる
中断制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】先ず、加熱手段により感光記録媒体を所定
温度にて加熱しその露光感度を高めた後、露光手段によ
り感光記録媒体に画像情報に基づく露光を行って潜像を
形成し、次に、現像手段により、露光手段で潜像が形成
された感光記録媒体を加圧してマイクロカプセルを破壊
し、マイクロカプセルから出る色材を介して潜像を顕在
化させ、その後、加熱手段により感光記録媒体を高温に
加熱して、マイクロカプセルから出た色材を定着させる
とともに、残存したマイクロカプセルを硬化させて、感
光記録媒体に画像を形成する記録動作が終了する。
【0010】記録動作時、電源電圧が所定のしきい値未
満に低下すると、中断制御手段がその所定のしきい値以
上に回復するまで、加熱手段と露光手段と現像手段の動
作を中断させるため、加熱手段により感光記録媒体を適
正な温度に加熱できないこと、露光手段により感光記録
媒体に画像情報に基づく露光を行っても、露光エネルギ
ーの低下により正常な潜像を形成できないこと等、加熱
手段,露光手段,現像手段を異常動作させることなく、
正常な記録動作を確実に実行させることが可能になる。
ここで、前記感光感圧式の画像形成装置に限らず、イン
クジェット式等の画像形成装置においても、前記中断制
御手段を設けることで、正常な記録動作を確実に実行さ
せることができる。
【0011】請求項2の画像形成装置は、請求項1の発
明において、前記電源がバッテリであることを特徴とす
るものである。前記中断制御手段により、バッテリの電
圧が前記所定のしきい値未満に低下したとき、そのしき
い値以上に回復するまで、前記加熱手段と露光手段と現
像手段の動作を中断させることができる。即ち、画像形
成装置をバッテリで作動させ、正常な記録動作を確実に
実行させることが可能になる。その他請求項2と同様の
作用を奏する。
【0012】請求項3の画像形成装置は、請求項1又は
2の発明において、車両に搭載された画像形成装置であ
ることを特徴とするものである。セルモータ作動時、エ
アコン作動時、パワーウインドウ作動時等に、前記バッ
テリ電圧が前記所定のしきい値より頻繁に低下するが、
前記中断制御手段により、バッテリの電圧が前記所定の
しきい値未満に低下したとき、そのしきい値以上に回復
するまで、前記加熱手段と露光手段と現像手段の動作を
中断させることができる。即ち、画像形成装置を車両に
搭載させて、正常な記録動作を確実に実行させることが
可能になる。また、この画像形成装置においては、非常
に小型に構成できることから、車両に搭載する場合に非
常に有利である。その他請求項1又は2と同様の作用を
奏する。
【0013】請求項4の画像形成装置は、請求項3の発
明において、前記中断制御手段が電圧降下をモニタする
リセットICを含むことを特徴とするものである。それ
故、リセットICにより電圧降下をモニタして、中断制
御手段により、電源電圧が所定のしきい値未満に低下し
たときしきい値以上に回復するまで、前記加熱手段と露
光手段と現像手段の動作を確実に中断させることが可能
になる。その他請求項3と同様の作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面で参照しながら説明する。本実施形態に係る感光感
圧プリンタ1(以下、プリンタという)は、感光記録媒
体であるマイクロカプセル紙2(以下、MC紙という)
を画像情報に基づいて露光して潜像を形成し、その潜像
を現像してMC紙2にカラー画像を形成する画像形成装
置であり、図1〜図3に示すように、車両3のインナー
パネル4の所定の収容部5に着脱可能に収容されるもの
である。
【0015】前記収容部5は、アンプ,チューナー,カ
セットデッキ,CDデッキ等、主にオーディオ機器を搭
載する為に、所定サイズ(例えば、180×50×15
0)に形成されたものであり、プリンタ1は、この収容
部5に装着できるように構成されている。収容部5の後
端部側には、車両3のバッテリ7に接続された給電用電
気配線(図示略)と、電子機器(例えば、カーナビゲー
ションシステム)に接続された信号用電気配線(図示
略)が延び、収容部5にプリンタ1を装着すると、コネ
クタ20,21を介して、プリンタ1と給電用電気配線
及び信号用電気配線が電気的に接続される。
【0016】プリンタ1の全体構成について説明する。
図2、図3に示すように、プリンタ1は、収容部5に収
容される直方体状の本体ケース10を有し、本体ケース
10内に、カートリッジ6に収容されているMC紙2を
給紙する給紙機構25、給紙されたMC紙2を往復搬送
する搬送機構30、MC紙2を予熱するとともに定着加
熱する加熱機構40、MC紙2に画像情報に基づいて露
光により潜像を形成する露光機構50、MC紙2に形成
された潜像を顕在化させるボール現像機構70、本体ケ
ース10内の空気を外部へ排出するファン機構9、制御
ユニット90等が設けられ、制御ユニット90には、電
源電圧が所定のしきい値未満に低下したときしきい値以
上に回復するまで、前記給紙機構25,搬送機構30,
加熱機構40,露光機構50,ボール現像機構70の動
作を中断させる中断制御手段が設けられている。
【0017】本体ケース10の前端部には、カセット装
着用開口11と用紙排出口12が形成されるとともに、
電源スイッチ18及び操作パネル19が取付けられ(図
1参照)、本体ケース10の後端上部には、前記ファン
機構9が臨む排気口13が形成されている。また、本体
ケース10の前端部において、カセット装着用開口11
のすぐ上側には、用紙排出口12から排出されるMC紙
2を受止める排紙トレイ17が着脱可能に取付けられて
いる。尚、図示していないが、例えば、本体ケース10
の下面側又は収容部5の底面部にスライド部を設け、こ
のスライド部を介して、収容部5の底面部で本体ケース
10をスライド可能に支持し、プリンタ1を収容部5に
スムースに着脱できるように構成してもよい。また、本
体ケース10の上部に、ジャム処理やメンテナンス用の
開閉カバーを設けてもよい。
【0018】コネクタ20は、給電用電気配線の先端に
取付けられ収容部5の後端側に固定された雄型接続部材
22と、本体ケース10内の基板15の後端部に固定さ
れ本体タケース10から後方へ突出させた雌型接続部材
23を有し、これら雄型接続部材22及び雌型接続部材
23は、本体ケース10を収容部5に装着すると接続
し、本体ケース10を収容部5から引出すと分離するよ
うに構成されている。尚、コネクタ21はプリンタ1と
信号用電気配線とを電気的に接続するものであり、基本
的に前記コネクタ20と同様の構造であるので、同一符
号を付して説明を省略する。
【0019】即ち、給電用のコネクタ20を介して、バ
ッテリ7から制御ユニット90に電力が供給されるとと
もに、信号用のコネクタ21を介して、電子機器から出
力された画像データ(RGBデータ、種々の指令信号
等)が制御ユニット90に供給され、また、プリンタ1
側の種々の信号も電子機器の制御装置へ供給される。
尚、露光ヘッド52を駆動する駆動信号はフレキシブル
ケーブルを介して露光ヘッド52に伝送される。
【0020】給紙機構25について説明すると、図2、
図3に示すように、給紙機構25は、回転軸27に固着
されカートリッジ6に積層状に収容されたMC紙2を1
枚ずつ給紙する給紙ローラ26と、回転軸27を回転駆
動する駆動系(図示略)を有する。ここで、カートリッ
ジ6を出た後のMC紙2は、本体ケース10内において
は遮光カバー等により未露光状態が保持されて搬送され
る。また、本実施形態におけるMC紙2はA6版サイズ
以下の複数のサイズのものが適用されるが、MC紙2の
構成については後述する。
【0021】次に、MC紙2を搬送する搬送機構30に
ついて説明する。図1、図2に示すように、搬送機構3
0は、本体ケース10内に固定的に配設されMC紙2を
案内する用紙案内部材31〜34と、用紙案内部材3
1,32の後端側に設けられた1対の送りローラ35
と、用紙案内部材32の水平部32aに回転可能に当接
する送りローラ36、用紙排出口12の近傍に設けられ
用紙案内部材33に回転可能に当接する排出ローラ37
を有する。
【0022】即ち、給紙機構25により給紙されたMC
紙2は、用紙案内部材31,33に案内され1対の送り
ローラ35に到達し、これら送りローラ35により、レ
ジストされた後に(後方へ)往送され、1対の送りロー
ラ35の接点から後方へ水平に延びる搬送経路38を経
由して送りローラ36に到達する。その後、少なくとも
MC紙2の前端部が露光機構50の露光ヘッド52を通
過するまで、送りローラ36により往送される。このと
き、MC紙2が用紙案内部材32の円弧部32bに沿っ
て案内され、MC紙2のサイズが大きい場合には、円弧
部32bの先端部の係止部32cにより、MC紙2の先
端部が係止される。
【0023】その後、MC紙2は送りローラ36により
(前方へ)復送され、前記搬送経路38を経由して1対
の送りローラ35に到達し、1対の送りローラ35によ
り復送されると、用紙案内部材31の上側の用紙案内部
材33,34に案内されて、排出ローラ37に達し、こ
の搬出ローラ37により、排出開口12から排出され
る。MC紙2が前記搬送経路38を往送されている際
に、加熱機構40で予熱され、また、搬送経路38を復
送されている際に、露光機構50により露光された後、
現像機構70により現像され、続いて加熱機構70によ
り定着加熱される。尚、必要に応じて、送りローラ3
5,36以外の送りローラを設けてもよい。
【0024】次に、加熱機構40、露光機構50、ボー
ル現像機構70について説明する。図2、図3に示すよ
うに、加熱機構40は、用紙搬送経路38に臨むフィル
ムヒータ41と、用紙搬送経路38を挟んでフィルムヒ
ータ41と対向する加熱台42を有し、露光機構50に
より潜像が形成される前、即ち、前述のうようにカート
リッジ6から供給された未露光のMC紙2を往送する際
に、45〜50℃程度に予熱するとともに、その後、露
光機構50により潜像を形成しその潜像をボール現像機
構70により現像されたMC紙2を、80℃〜100℃
程度に定着加熱するように構成されている。
【0025】ここで、前記フィルムヒータ41は、ポリ
イミド等の薄膜フィルム上に導電性発熱体を印刷等にて
パターン化し、その導電性発熱体に通電することでフィ
ルム自身が発熱するように構成されている。そして、M
C紙2を45〜50℃程度に予熱することで、その直後
になされる露光の感度を向上させ、また、80℃〜10
0℃程度に加熱することで、MC紙2のマイクロカプセ
ルを完全に硬化させ、多数のマイクロカプセル内にある
余分の染料前駆体をマイクロカプセル内に閉じこめて定
着させる。
【0026】露光機構50は、左右方向へ移動駆動され
るキャリッジ51、キャリッジ51に搭載された露光ヘ
ッド52、この露光ヘッド52に用紙搬送路38を挟ん
で対向する露光台53等を有し、キャリッジ51に搭載
された露光ヘッド52が、搬送路38に上から近接して
臨みつつキャリッジ51と共に左右方向(紙面直交方
向)に往復移動して、MC紙2に画像情報に基づいて露
光により潜像を形成するように構成してある。
【0027】前記キャリッジ51は、MC紙2の搬送方
向と直交する水平方向向きの案内ロッド54に摺動自在
に案内され、案内ロッド54と平行に配設されスクリュ
ーシャフト55と螺合して連結され、スクリューシャフ
ト55の回動により左右方向へ移動するようになってい
る。図3に示すように、スクリューシャフト55を回転
駆動する駆動機構56は、スクリューシャフト55の右
端近傍に設けられたステッピングモータ57、ステッピ
ングモータ57の出力軸に固着されたタイミングプーリ
57a、スクリューシャフト55の右端部に固着された
タイミングプーリ55a、これらタイミングプーリ55
a,57aに掛回されたタイミングベルト58を有し、
ステッピングモータ57を駆動することで、スクリュー
シャフト55が回転し、キャリッジ51が左右方向へ移
動駆動される。
【0028】図2〜図4に示すように、ボール現像機構
70は、キャリッジ51に固定されキャリッジ51とと
もに往復移動するボール現像機72と、用紙搬送路38
に上面部を臨ませて配設された現像台77とを有し、ボ
ール現像機72に設けられた点接触ボール75はスプリ
ング(付勢手段)76により下方へ付勢され、キャリッ
ジ51とともに点接触ボール75が左右方向へ移動する
ことで、現像台77上MC紙2を点接触ボール75によ
り所定の加圧力で加圧して、復送されるMC紙2に対し
て、MC紙2に形成された潜像を顕在化させるように構
成してある。
【0029】前記点接触ボール75はボール保持部材7
4の先端部に回転自在に保持されている。このボール保
持部材74は断面逆凸型に形成され、その上端部分がキ
ャリッジ51に固着されたホルダー73に摺動自在に内
嵌され、ボール保持部材74の先端部分がホルダー73
の開口部73aから下方へ突出している。ボール保持部
材74の上側においてホルダー73内にスプリング76
が装着され、点接触ボール75はボール保持部材74を
介して下方へ付勢されて、現像台77に転動可能に圧接
した状態になっている。
【0030】上記のように、このプリンタ1において
は、カートリッジ6から供給された未露光のMC紙2
を、往送中に、加熱機構40のフィルムヒータ41によ
り45〜50℃程度に予熱し、その直後になされる露光
の感度を向上させた後、復送する際MC紙2が露光機構
50を通過中に、紙面直交方向(主走査方向)へ往復走
査される露光ヘッド52によって露光し、MC紙2にカ
ラー画像の赤成分と青成分と緑成分に対応した潜像を形
成する。その後、MC紙2がボール現像機構70を通過
中、点接触ボール75で現像台77上のMC紙2を加圧
して潜像を顕在化させ、その後、フィルムヒータ41を
通過中に加熱定着して、画像情報に基づくカラー画像が
記録されたMC紙2を排出ローラ27により用紙排出口
12からプリンタ1外に排出する。
【0031】次に、MC紙2(マイクロカプセル紙)に
ついて説明する。図5に図示のMC紙2の断面構造に示
すように、例えば白色のシート状支持体2aの表面に
は、色材としての共反応体(顕色剤)と接触して発色す
る色材としての染料前駆体(以下、色原体ということも
ある)と、所定波長の光に感光してその機械的強度が変
化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とを内包した多数の
マイクロカプセル2bと、そのマイクロカプセル2b中
の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体(顕色剤)
2cとを含む混合塗着層2dが形成され、その混合塗着
層2dの上面には、光透過性支持体2eが積層されてい
る。
【0032】前記多数のマイクロカプセル2bには、3
種の異なるマイクロカプセルが均等に含まれている。そ
の3種のマイクロカプセルは、イエロー、マゼンタ、シ
アンの内の各色の発色用の無色の染料前駆体を内包し、
光の3原色の何れかの光に感光して硬化する光硬化性樹
脂と重合開始剤とを内包したマイクロカプセルである。
例えば、ブルー光(約470nmの波長光)をMC紙2
に露光した場合、イエローのみの染料前駆体を含んだマ
イクロカプセルを形成している光硬化性樹脂が感光硬化
し、このMC紙2を加圧現像してもこのマイクロカプセ
ル(イエロー)は破壊されず、感光硬化しなかったマイ
クロカプセル(マゼンタ、シアン)が破壊されてマゼン
タ、シアンの染料前駆体がマイクロカプセル2bからは
み出して顕色剤2cと反応して発色し、それらが混色し
て青色となり、この青色が透過性支持体2eを介して観
察される。
【0033】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をMC紙2に露光した場合、マゼンタのみの染料前
駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬
化し、加圧現像によりイエロー、シアンのマイクロカプ
セルが破壊され、イエロー、シアンの染料前駆体と顕色
剤との反応によりそれぞれ発色して混色により緑色とな
る。更に、レッド光(約650nmの波長の光)をMC
紙2に露光した場合、シアンのみの染料前駆体を含んだ
マイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬化し、加圧現
像によりイエロー、マゼンタのマイクロカプセルが破壊
され、イエロー、マゼンタの染料前駆体と顕色剤との反
応によりそれぞれ発色して混色により赤色となる。
【0034】また、前記3種の光の露光により全てのマ
イクロカプセルが感光硬化したときは加圧現像してもそ
れらが破壊されないので発色は起こらず、透過性支持体
2eを介してシート状支持体2aの表面が目視できる状
態になり、シート状支持体2aの表面の色(本実施形態
の場合、白色)が背景色となる。つまり、マイクロカプ
セル2bが破壊されて発色反応が起こった部分だけにカ
ラー画像が形成されるのである。尚、この発色原理を自
己発色と称する。尚、MC紙2における光透過性支持体
2eの表面を発色側面と称する。
【0035】本実施形態の場合、前記光透過性支持体2
eとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、
ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムを適用できる。マイク
ロカプセル2bに内包される色原体としては、トリフェ
ニルメタン系やスピロピラン系染料の色原体を適用で
き、また、マイクロカプセル2b自体は、ゼラチン、ポ
リアミド、ポリビニルアルコール、ポリイソシアネート
樹脂等の重合体で構成され、また、光硬化性樹脂として
はトリメチロールプロパントリアクリレートの如きアク
リロイル基含有化合物等を適用でき、光重合開始剤とし
てはベンゾフェノン、ベンゾイルアルキルエーテル等を
適用できる。
【0036】前記共反応体2c(顕色剤)としては、マ
イクロカプセル2b内の色原体の組成等との関連もある
が、酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜
鉛、酸化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック
樹脂、あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることが
できる。混合塗着層2dには、マイクロカプセル2b及
び共反応体2cに加えて、更にバインダ、充てん剤、粘
度調整剤等が添加され、光透過性支持体2e上に塗布ロ
ーラ、スプレイ、ドクタナイフ等により塗布すること
で、混合塗着層2dが形成される。シート状支持体2a
には、透明、半透明、または不透明な支持体、例えば、
紙(セルロース)、合成紙、ポリエステルやポリカーボ
ネイト等の樹脂フィルム等を用いることができる。
【0037】次に、上記のように構成されるMC紙2
の、画像形成領域(現像領域)およびその周縁領域(非
現像領域)について図6に基づいて説明する。図6はM
C紙2の平面図であり、図6において、Y方向に沿って
MC紙2をプリンタ1の搬送路に沿って搬送するものと
し、少なくとも露光ヘッド52が図3のX方向に往復移
動するものとすると、MC紙2には、高画質画像を形成
するための画像形成領域2Aと、この画像形成領域2A
を取り囲む周縁領域2Bが形成されている。この周縁領
域2Bは、MC紙2に画像形成する際、画像形成領域2
Aのような高画質画像を形成できない領域である。
【0038】この周縁領域2Bの形成方法の1つは、予
めこの周縁領域2Bのみに強力な白色光を露光し、その
領域のマイクロカプセルを全て十分に硬化させることに
よって実現できる。このように予め硬化されたマイクロ
カプセルは、加圧現像によっても破裂されないため、画
像現像に必要な染料前駆体は放出されず、その周縁領域
2Bは白枠となる。
【0039】また、前記のような露光に代えて、周縁領
域2Bに所定波長の光により簡単な模様を予め露光して
おくこともできる。その周縁領域2Bは画像形成領域2
Aに所望の高画質画像を露光し加圧現像するときに同時
に加圧現像することもできるし、所望の画像の露光前に
周縁領域2Bのみ現像しておくこともできる。また、周
縁領域2Bを画像形成領域2Aと同様に形成しておき、
画像形成領域2Aのみに露光してその領域のみに加圧現
像を行うことも考えられる。但し、この方法は、周縁領
域2B(非現像領域)に破壊されうるマイクロカプセル
が残存するため取り扱いに注意が必要である。従って、
好ましくは、周縁領域2Bには、所望の高画質画像の露
光の前に白色光で露光しておくか、画像形成の後に白色
光で露光しておくことが好ましい。
【0040】次に、露光機構50の露光ヘッド52につ
いて説明する。図7(a)はMC紙2を露光するための
露光ヘッド52の断面図、図7(b)は露光ヘッド52
の凹部63aの拡大断面図、図8は露光ヘッド52の下
面図であり、露光ヘッド52は、複数の発光素子60,
61,62(本実施形態の場合、9個)とそれらを支持
固定するための基板63とを有する。その露光ヘッド5
2において、アルミ製の平板状の基板63の表面に白色
ポリイミド製の絶縁層64(膜厚約100 μm)が形成さ
れ、その絶縁層64の表面には、電気信号を伝達するた
めの所定の平面視ランドパターンの電極層65が印刷形
成されている。その電極層65は銅35μm、ニッケル5
μm、金0.5 〜1.0 μmの3層からなる。このように、
所定パターンにて形成された電極層65の所定箇所に対
応するように基板63には必要数の凹部63aが形成さ
れ、その各凹部63aに発光素子としてのLED 60〜6
2が装着されている。
【0041】即ち、各凹部63aに対応する突起と、凹
部63aの下面側で材料逃がし部としての凸部63dに
対応する凹所が形成された所定の金型(図示略)を用い
て基板63を公知のファインブランキング加工により精
密にプレス加工することにより、図7(b)に示すよう
に、断面すりばち状の凹部63aが形成される。この場
合、各凹部63aの上面63bは基板63の表面と平行
に形成され、その上面63bから下方に向けて広がる傾
斜状の側面63cが形成されている。基板63の表面の
絶縁層64および電極層65も凹部63aの表面に沿っ
て所定のパターンにて形成され、各凹部63aの深さは
LED 60〜62の取付高さよりも深く形成される。
【0042】そして、凹部63aの上面63bの電極層
65の表面に導電性の接着剤65aにて、それぞれ赤LE
D 60、緑LED 61、青LED 62が配設され固体されて
いる。ここで、凹部63aの深さはLED 60〜62の取
付高さよりも若干深いため、各LED 60〜62の下端は
基板63の表面に突出しない。この赤LED 60、緑LED
61、青LED 62の下端部からは、ボンディングワイヤ
65bによって、ランドパターンの電極層65の所定位
置に電気的結線が施され、各LED とボンディングワイヤ
69は、空気に触れないように透明な封止材66にて封
止されている。
【0043】接着剤65aとしては、赤LED 60には銀
ペースト、緑LED 61、青LED 62にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED 60は上端面が電気的端
子の1つとなるため導電性の接着剤によって基板65と
の電気的接続を行う必要があるのに対して、緑LED 6
1、青LED 62では、電気的端子が2点とも下端面に設
けられるため、絶縁性の透明なエポキシ樹脂で接着され
る。透明な接着剤65aを用いるので、緑LED 61、青
LED 62の内部で発生し、上面63bに進む出力光は、
この透明な接着剤65aを通過して上面63bにて反射
して再び下方へ出射されるため、出力光が強くなるとい
う効果がある。
【0044】赤LED 60としては、A1GaAsを基本
材料とするものが用いられ、公知の高出力のDDH構造
のものが適用できる。赤LED 60の出力光の中心波長は
約650nmである。電気的端子は頂面に1個、底面に
1個ある。緑LED 61、青LED 62としては、GaNを
基本材料とするものが適用できる。出力光の中心波長は
夫々約525nm、約470nmである。これらの電気
的端子は下端面に2個あり、上面にはない。各LED はそ
の2端子に所定方向に電流を流すことで出力光を空間中
全方向に発する。全方向に発した出力光は、一部は直接
図中上方に向かい、他の一部は凹部63aの側面63c
で反射し同様に図中下方へ出射される。
【0045】ボンディングワイヤ65bは、金線からな
り、各LED の頂面と電極層65に対し、加熱及び超音波
にてボンディング接着される。封止材66は熱硬化樹脂
(例えば、透明なシリコーン樹脂、JCR等)で構成さ
れる。熱硬化条件は、通常は150℃時間は1時間程度
である。LED 等の一般半導体材料は空気に触れるとその
表面が酸化、吸湿等の作用を受け特性が劣化するので、
封止材66はその劣化を避ける機能と、ボンディングワ
イヤ65b等を機械衝撃から保護する機能とを有する。
【0046】基板63の下方には、ピンポール67を複
数個備えたマスク68が、マスク保持体69を介して位
置決めされ配設されている。マスク保持体69は基板6
3の位置決め用ボス穴63eに装着固定され、マスク保
持体69の下端面にはマスク保持用の位置決め溝69a
が形成され、この位置決め溝69aにマスク68が装填
されて接着やネジ止め等により基板63に一体に固定さ
れる。本実施形態では、マスク68は封止材66により
基板63に一体化されている。
【0047】マスク保持体69は、高精度耐熱プラスチ
ック材料からなる成型品であり、基板63の位置決めボ
ス穴63eを基準にマスク68の3軸方向の位置決めが
なされる。封止材66に熱硬化樹脂を用いてマスク保持
体69とマスタ68を同時に位置決め接着する場合、封
止材66の硬化温度であってもマスク保持体69が変形
しないように耐熱性の材料で構成することが必要であ
る。前記マスク68は厚さ0.1mm 程度のステンレス鋼の
薄板で構成され、その外形とピンポール67はエッチン
グで加工され、その表面はディッピング工法により黒染
加工されて光を反射しないようにしてある。ピンポール
67は穴径φ0.18mm〜φ0.25mm程度に形成され、この穴
径がMC紙2へ供給する光パターンの解像度を決定して
いる。複数のピンポール67は赤LED 60、緑LED 6
1、青LED 62の頂面にそれぞれ対向して形成される。
【0048】ここで、複数のLED は、赤色用の3個のLE
D 60a〜60cにて1セット、緑色用の3個のLED 6
1a〜61cにて1セット、青色用の3個のLED 62a
〜62cにて1セットであり、これらのLED の位置関係
は図8に示す通りであり、露光ヘッド52の往復移動方
向(図8の±X方向)の間隔X1はMC紙2に形成され
る画像の1画素(1ドット)の整数倍(例えばX1は1
6ドット長)であり、MC紙2の搬送方向(89のY方
向)の間隔Y1,Y2は、1画素の整数倍(例えば、Y
1は1ドット長、Y2は10ドット長)である。(2Y
1+Y2)は、12ドット長で、各色のLED の設置数
(3個)の整数倍に設定してある。また、マスク68に
形成されるピンポール67の位置関係も前記のLED 60
〜62の位置関係と同じである。
【0049】露光の際、MC紙2を図8のY方向(図
2、図3の前方)に搬送しながら、MC紙2の表面とマ
スク68とを密接させつつ、露光ヘッド52を図8の±
X方向に所定速度で往復移動させる。こうして、移動走
査しながら、画像情報に基づいて選択される各組のLED
60〜62を独立に変調駆動し、所定の中心波長の光を
所定の光パワーにて所定時間、各画素に供給することで
MC紙2にカラー画像の潜像を形成する。
【0050】次に、MC紙2を搬送させつつ露光ヘッド
52を往復移動走査させて潜像を形成する露光処理につ
いて詳しく説明する。図2、図3に示すように、MC紙
2はその表面側(光透過性支持体2eの側)から露光ヘ
ッド52で露光される。露光ヘッド52はピンポール6
7を有するマスク68とマスク保持体69と基板63と
を有し、露光ヘッド52は、キャリッジ51に装備さ
れ、キャリッジ51はMC紙2の搬送方向と直交する案
内ロッド53に沿って往復移動可能に取付けられ、ステ
ッピングモータ57を含む駆動系によりMC紙2の画像
形成領域2Aの全幅をカバーするように往復駆動され
る。
【0051】図9は、キャリッジ51の移動速度の時間
変化を示す特性図であり、キャリッジ51は、最高速度
V(m/sec )、走査周期T(sec )、速度一定時間T
c(sec )をもって台形状の速度変化パターンで往復駆
動させられる。図9に示すように、キャリッジ51を最
高一定走査速度±V (m/sec )にて図3の±X方向に
往復移動させるものとする。図9の時間軸に対して傾斜
している部分は、往復の移動端での一旦停止と最高一定
走査速度±Vとの間の加速域・減速域を示す。また、時
間TcはMC紙2の画像形成領域2Aの幅方向(±X方
向)距離をキャリッジ51が最高一定走査速度で通過す
るのに要する時間であり、時間Tは往復の走査周期であ
る。
【0052】MC紙2を図8のY方向に搬送しつつ露光
ヘッド52を図8の±X方向に往復走査しながら、MC
紙2の各露光ライン(図3の±X方向に沿う1ドットラ
イン)に対して、最初に緑LED 61による露光がなさ
れ、次にMC紙2を12画素分搬送後に赤LED 60によ
る露光がなされ、次にMC紙2を12画素分搬送後に青
LED 62による露光がなされる。そして、各露光ライン
の各画素を緑LED 61で露光するときは3つの緑LED 6
1a〜61cで3回の露光が同一画素に行われる。この
ことは、赤LED 60a〜60cによる露光、青LED 62
a〜62cによる露光についても同様である。
【0053】具体的に説明すると、MC紙2の1画素に
注目し、その画素を例えば白色とする場合、緑色光と赤
色光と青色光とを照射することになる。最初に、緑LED
61による露光においては、キャリッジ51の往動方向
(例えば、+X方向)への移動時に、緑LED 61aに対
向するピンポール67が前記の画素に位置している時
に、緑LED 61aを所定の短時間Δtだけ1回点灯し、
次にキャリッジ51を往動の終端で一旦停止させ、次に
MC紙2を1ドット分だけ図3のY方向に用紙送りした
後、キャリッジ51の復動方向(例えば、−X方向)へ
の移動時に、緑LED 61bに対向するピンポール67が
前記の画素に位置している時に、緑LED 61bを所定の
短時間Δtだけ1回点灯し、キャリッジ51を復動の終
端で一旦停止させ、次にMC紙2を1ドット分だけY方
向に用紙送りした後、キャリッジ51の往動方向への移
動時に、緑LED 61cに対向するピンポール67が前記
の画素に位置している時に、緑LED 61cを所定の短時
間Δtだけ1回点灯した後、キャリッジ51を往動の終
端で一旦停止させる。こうして、図10に示すように、
1つの画素点に対して走査周期Tの半分の時間ごとに、
緑LED 61a→61b→61cの順に短時間Δtずつ点
灯することになる。
【0054】次に、MC紙2を12画素(12ドット)
分だけY方向に用紙送りした後に赤LED 60による露光
を前記と同様に赤LED 60a→60b→60cの3回の
露光で実行し、次にMC紙2を12画素分だけY方向に
用紙送りした後に、青LED 62による露光を前記と同様
に青LED 62a→62b→62cの3回の露光で実行す
る。以上のようにして、前記注目した1画素に対して、
図10に示すように、各色3回の露光が3色分なされ
る。その結果、その注目した1画素の3色分のマイクロ
カプセルが感光硬化して発色しないので、シート状支持
体2aの背景色である白色となる。
【0055】このように、MC紙2の同一画素に各色3
回の露光を走査周期Tの半分の時間間隔で行うので、発
色の感度が向上し少ない光照射エネルギー密度にて発色
の光濃度を変化せしめることができる。即ち、図11に
示すように、縦軸にシアンの発色光学濃度をとり、横軸
に露光エネルギー密度(J/m2 )の総量をとる。実線
Aは赤LED 60を1回だけ照射したときのシアンの発色
光学濃度の変化を示し、点線Bは赤LED 60を走査周期
Tの半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した
場合のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
【0056】図11において、シアンの発色光学濃度が
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、1回の光
照射では3.3(J/m2 ) の露光エネルギー密度を与える
必要があるが、前記のように3回に分割して光照射する
と総計で2.2 (J/m2 ) の露光エネルギー密度を与え
ればよいことになる。この図11から判るように、露光
エネルギー密度(J/m2 ) が0.5 〜3.3 の範囲では、
同じシアンの発色光学濃度の発現するためには、3回に
分割して光照射した場合は小さい露光エネルギー密度に
て済むが、1回の光照射の場合には大きい露光エネルギ
ー密度を必要とすることが判る。イエロー,マゼンタの
場合も同様である。
【0057】その理由は、光照射に伴うMC紙2におけ
るマイクロカプセル2bの重合開始剤と光硬化性樹脂と
の重合反応速度はさほど高速でなく、一度に大量の露光
エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて複数
回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネルギー
を投入したほうが重合反応が促進されやすいからであ
る。換言すると、各LED の出力を小さくしても或いはLE
D の設置数が少なくても、十分な発色光学濃度を得るこ
とができるのである。
【0058】尚、MC紙2は、少なくともその画像形成
領域2Aにおいては速度一定にて露光、現像されること
が好ましい。このため、MC紙2を露光、現像するのに
最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定での
移動距離L(m)は、少なくとも全てのピンホール67
が画像形成領域2Aを通過する範囲である。この速度一
定移動距離L(m)は画像形成領域2Aの幅とピンホー
ル67の配設パターン、最高速度V(m/sec)によって
自由に設計することができる。例えば、L=0.1118(m)
、V=0.86(m/sec.)であり、これによりA6判のサイ
ズのMC紙2の表面全体を露光することができる。
【0059】次に、プリンタ1の制御ユニット90につ
いて説明する。図12に示すように、制御ユニット90
は、CPU95とROM96とRAM97を含むコンピ
ュータと、I/Oインターフェイス98と、I/Oイン
ターフェイス98に接続された駆動回路99〜102
と、CPU95に接続されたリセットIC80を有し、
I/Oインターフェイス98には、コネクタ21を介し
て外部の電子機器及び操作パネル19が接続され、駆動
回路99〜102には、紙送り用ステッピングモータ1
05、フィルムヒータ41、キャリッジ駆動用ステッピ
ングモータ57、露光ヘッド52等が夫々接続されてい
る。また、制御ユニット90には、電源スイッチ18
と、コネクタ20を介してバッテリ7が接続されてお
り、バッテリ7に前記リセットIC80が電気的に接続
されている。
【0060】ROM96には、プリンタ1の全体の動作
を制御する制御プログラムと、入力された画像データか
ら露光ヘッド52の各色LED の点灯時間やタイミングを
演算する制御プログラム、緑赤青の露光に同期して紙送
り用ステッピングモータ105を制御してMC紙2の搬
送を制御する制御プログラム、同様に緑赤青の露光に同
期してキャリッジ駆動用ステッピングモータ57を制御
して露光ヘッド52の走査を制御する制御プログラム等
が記憶されている。
【0061】前記RAM97には、前記制御プログラム
実行の為に必要な種々のバッファやメモリ類があり、操
作者が操作パネル107から入力設定したプリント枚数
や画像の拡大縮小率やMC紙2の画像形成領域2Aのサ
イズ等がRAM97のメモリに記憶される。画像形成領
域2Aのサイズデータに基づいてキャリッジ駆動用ステ
ッピングモータ57の駆動条件が演算されて露光がなさ
れる。制御ユニット90に、画像の画像データが送られ
るとその画像データがG画像データ、R画像データ、B
画像データに分離されてRAM97のバッファに記憶さ
れる。露光ヘッド52の各LED は、駆動回路102によ
り、フレキシブルハーネスを介して電気的に駆動され
る。
【0062】ここで、中断制御手段について説明する。
中断制御手段は、バッテリ7の電圧Vccが所定のしきい
値Vth未満に低下したとき、そのしきい値Vth以上に回
復するまで、前記給紙機構25、搬送機構30、加熱機
構40、露光機構50、ボール現像機構70の動作を中
断させる為のもので、制御ユニット90に設けられた前
記リセットIC80を含んでいる。図12に示すよう
に、リセットIC80の入力端子81には、抵抗83
(抵抗値R1)と抵抗84(抵抗値R2)で決定される
電圧v(=Vcc×R2/(R1+R2))の電力が供給
される。
【0063】図13〜図15に示すように、入力端子8
1の電圧vがvth以上、即ち、入力端子81の電圧vに
対応するバッテリ7の電圧Vccが前記所定のしきい値V
th以上であると、リセットIC80の出力端子82から
CPU95へ電圧モニタ信号「H」が出力され、また、
入力端子81の電圧vがvth未満、即ち、バッテリ7の
電圧Vccが、前記所定のしきい値Vth未満であると、リ
セットIC80の出力端子82からCPU95へ電圧モ
ニタ信号「L」が出力される。
【0064】つまり、CPU95に読込まれた電圧モニ
タ信号が「L」であれば、その後CPU95に読込まれ
る電圧モニタ信号が「H」になるまで、前記給紙機構2
5、搬送機構30、加熱機構40、露光機構50、ボー
ル現像機構70の動作を中断させるように構成してあ
る。ここで、リセットIC80から出力される電圧モニ
タ信号は、所定間隔おきのインターバル割り込みにてC
PU95に出力され読込まれるようになっている。
【0065】次に、前記中断制御手段の中断制御ルーチ
ンについて、図16のフローチャートに基づいて説明す
る。尚、図中のSi(i=1,2,3・・・)は各ステ
ップを示す。但し、この中断制御ルーチンにおいては、
リセットIC80からCPU95へ出力される電圧モニ
タ信号の所定間隔おきのインターバル割り込みにて随時
スタートする。先ず、リセットIC80から出力される
電圧モニタ信号が読込まれ(S1)、その電圧モニタ信
号が「L」か「H」かを判断する(S2)。電圧モニタ
信号が「L」であり、記録作動中であれば(S3)、給
紙機構25、搬送機構30、加熱機構40、露光機構5
0、ボール現像機構70の動作、即ち記録動作を中断さ
せ(S4)、中断フラグをセットして(S5)終了す
る。S3において、記録動作中でなければ、中断フラグ
(SF)をセットして(S5)終了する。ここで、記録
動作中か否かの判断は、CPU95から駆動回路99〜
102へ出力される制御信号の有無等で判断される。
【0066】S2において、電圧モニタ信号が「H」で
あれば、次に、中断フラグがセットされているかリセッ
トされているかを判断し(S6)、中断フラグがセット
されている場合には、中断フラグをリセットして(S
7)、記録動作を再開させ、S6において、中断フラグ
がリセットされている場合には終了する。このように、
中断制御手段により、バッテリ7の電圧Vccが所定のし
きい値Vth未満に低下したとき、そのしきい値Vth以上
に回復するまで、前記給紙機構25、搬送機構30、加
熱機構40、露光機構50、ボール現像機構70の動作
を中断させる。
【0067】次に、露光ヘッド52の光利用効率につい
て数値例を用いて説明する。図17は従来のプリンタの
露光ヘッド52Aの模式的な断面構造を示し、前記露光
ヘッド52と異なり、基板63Aには凹部が無く、各LE
D 60〜62は基板63Aの表面に取付けられている。
赤LED 60からの出力光パワーは、常温にて20mAの
電流にて駆動したとき、全光束にて2mWである。ま
た、赤LED 60のチップサイズは、外形□0.3mm 、高さ
0.2mm である。チップ頂面から1mm離れているマスク
68のピンホール67から出射される光パワーは、同一
駆動条件の時、図17の如く平面基板63Aに赤LED 6
0を実装したときは64μW となり、その光利用効率は3.
2 %である。緑LED 61、青LED 62についてもその光
利用効率はほぼ同等であった。
【0068】これに対して、図7の如く凹部63aを備
えたものは、同様の条件にてチップ頂面から1mm離れ
ているマスク68のピンポール67から出射される光パ
ワーは120 μWとなり、光利用効率は6.0 %とほぼ倍増
する。緑LED 61、青LED 62についてもその効果はほ
ぼ同等であった。また、この様な光利用効率は側面63
cの表面粗さを小さくしたり、側面63cを自由曲面形
状を持った反射鏡とすることで更に上昇させることがで
きる。
【0069】次に、画像形成に必要のない迷光について
説明する。図17のような凹部のない露光ヘッド52A
では、平面基板63A上に各LEDが実装されているため
赤LED 60の横方向への出力光が、直接緑LED 61や、
緑LED 61を結線するボンディングワイヤ65bに当た
って反射し、緑光の出射すべきピンポール67から出射
してしまういわゆる迷光の問題があり、カーラー画像の
画像品質を大きく劣化させてしまう。これに対して図7
のような露光ヘッド52を用いれば、凹部63aの側面
63cの存在により、赤LED 60の出力光が、緑LED 6
1に直接当たることが無く、マスク68の裏面には無反
射処理も施してあるため、直接ピンポール67から出射
されることのない光もこのマスク68の裏面に吸収され
て、画像品質が著しく向上する。
【0070】前記ボンディングワイヤ65bの長さや接
着高さに関して、ワイヤーボンダー(ボンディングロボ
ット)により、ボンディング加工するとき、本実施形態
の露光ヘッド52では、ボンディングワイヤー65bの
長さが短くなること、ボンディング位置が略同一高さ位
置であるため、ボンディングロボットの動作がシンプル
になること等の効果がある。また、図7において、凹部
63aの大きさは、各LED チップを内包し得るだけの小
さい形状にすることが光利用効率を上げるために有効で
あるが、その為に、ランドパターンの電極層65中のボ
ンディングパッド(ワイヤ65bの結線位置)を凹部6
3a以外の部位に位置させることが有効である。これは
また、小型で比較的深い凹部63aを形成する必要のあ
るとき、その底面63bや側面63cに電極のランドパ
ターンを形成することは難しい場合にも有効である。
【0071】前記感光記録材料の所要エネルギー密度に
関して、MC紙2のマイクロカプセル2bを感光硬化さ
せるのに要する所要エネルギー密度は、約3(J/
2 )である。これは、銀塩写真の感度例0.1 (J/m
2 )の約300倍であり、MC紙2の露光に必要なエネ
ルギーは通常の写真撮影等で感材に与えられエネルギー
に対して非常に大きいものである。本実施形態のプリン
タ1によりMC紙2の露光を実現するために、前記の赤
LED 60を用いると、600秒で1m2 の範囲を露光す
るためには、1つの赤LED 60あたり供給可能なパワー
は120 μWであるから、書込みデューティを100 %とし
た簡単な計算式によれば赤LED 60が42個必要であ
る。これに対して、図17の如き凹部のない露光ヘッド
52Aでは、赤LED 60は倍の84個必要となってしま
う。
【0072】次に、MC紙2に形成された潜像を現像機
構70により顕在化する現像処理について説明する、M
C紙2のマイクロカプセル2bは、露光されると感光硬
化するが、未露光のマイクロカプセル2bの強度は弱
く、ボール現像機構70において、キャリッジ51とと
もに左右方向へ往復移動する点接触ボール75により、
現像台77上においてMC紙2が加圧されると、未露光
のマイクロカプセル2bだけが破壊されて、その内部の
染料前駆体が流れ出して顕色剤2cと反応し、発色する
ことになる。
【0073】プリンタ1の作用・効果について説明す
る。バッテリ7の電圧が所定のしきい値Vth未満に低下
したとき、そのしきい値Vth以上に回復するまで、給紙
機構25、搬送機構30、加熱機構40と露光機構50
とボール現像機構70の動作を中断させる中断制御手段
を設けたので、給紙機構25,搬送機構30,加熱機構
40,露光機構50,ボール現像機構70に動作異常が
生じなくなるため、正常な記録動作を確実に実行させる
ことが可能になる。ここで、プリンタ1に限らず、イン
クジェット式等の画像形成装置においても、前記中断制
御手段を設けることで、正常な記録動作を確実に実行さ
せることができる。
【0074】特に、車両3のバッテリ7の電圧Vccは、
セルモータ作動,エアコン作動,パワーウインドウ作動
時等に、前記所定のしきい値Vthより頻繁に低下する
が、前記中断制御手段を設けることで、正常な記録動作
を確実に実行させることができる。それ故、このプリン
タ1を車両3に搭載しバッテリ7で作動させて、正常な
記録動作を確実に実行させることが可能になる。また、
前記中断制御手段に電圧降下をモニタするリセットIC
80を設けたので、電圧降下をモニタして、中断制御手
段により、バッテリ7の電圧が所定のしきい値Vth未満
に低下したとき、そのしきい値Vth以上に回復するま
で、給紙機構25、搬送機構30、加熱機構40と露光
機構50とボール現像機構70の動作を確実に中断させ
ることができる。
【0075】その他、雄型接続部材22と雌型接続部材
23を有するコネクタ20,21を設けたので、収容部
5にプリンタ1を装着すると、プリンタ1をバッテリ7
及び電子機器に電気的に接続でき、収容部5からプリン
タ1を引出すと、バッテリ7及び電子機器との電気的な
接続を解除できる。即ち、紙詰まり時のジャム処理やメ
ンテナンスの為に、プリンタ1を収容部5に着脱する際
において、バッテリ7及び電子機器とプリンタ1とを電
気的に接続・接続分離する作業を省略することができ
る。
【0076】次に、前記実施形態を部分的に変更する変
更形態について説明する。 1)車両3に搭載されたプリンタ1に、種々の電子機器
を電気的に接続し、その電子機器から供給される画像情
報に基づいて、MC紙2に画像を形成することができ
る。例えば、プリンタ1に、カーナビゲーションシステ
ムの他、デジタルカメラやラップトップ型のパーソナル
コンピュータを電気的に接続して、適用することもで
き、プリンタ1の前端部に、電子機器からの画像データ
を入力する入力端子を設けてもよい。また、前記中断制
御手段においては、車両3に搭載される前記プリンタ1
に限らず、従来のパーソナルコンピュータ等の電子機器
に接続して使用する感光感圧式の画像形成装置、電源と
してバッテリを適用した感光感圧式の画像形成装置にも
勿論適用できるし、インクジェット式等その他の種々の
画像形成装置等にも適用することができる。
【0077】2)前記感光記録媒体としてのMC紙2は
前記のものに限定されず種々の変形が可能である。MC
紙2としては、前記の自己発色型のものの他に、転写型
のものも採用可能である。マイクロカプセルを担持する
透明基材シートと、その基材シートのマイクロカプセル
面に対して顕色材を担持した受像紙の顕色材面を重ね合
わせて剥離可能に一体化しておき、基材シートを露光ヘ
ッド側にしてカートリッジから給紙し、一体のまま露
光、現像し、装置外に排出してから受像紙を剥離するよ
うにすれば良い。加圧破壊されたマイクロカプセルから
流出した色材としての染料前駆対が受像紙の顕色剤に転
写され、これと反応して発色し顕在化するように構成し
てもよい。
【0078】また、染料前駆体の代わりに、予め着色さ
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包させることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙が画像が顕在化されるからである。ま
た、マイクロカプセル紙以外にも銀塩フィルム、ジアゾ
式感光紙等、感光によって露光作用を受け、現像作用を
受けることでこれが顕色化するような感光記録媒体を適
用してもよい。
【0079】3)発光素子は赤青緑から構成される必要
はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波長
のものを選択することができる。例えば、赤外光、赤、
緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選んで
も差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素子の
色の選択肢の有効な例である。また、発光素子の色数
は、赤青緑の3色に限るものでなく、1色または2色で
も良いし、発色剤にイエロー、マゼンタ、シアン、黒を
用いるような通常のカラープリンタの如く4色また、そ
れ以上を選択することもできる。また、発光素子はLE
Dのみに限るものでなく、EL発光素子、プラズマ発光
素子、レーザ発光素子等、様々な構造のものを適用でき
る。
【0080】4)図18に示すように、単玉プラスチッ
クレンズ等の結像光学系を用いることができる。基板6
3の位置決め穴63eに装着される保持体110に基板
63の凹部63aに対向して光通過孔111を形成し、
その光通過光111の周縁部に形成したレンズ取付部に
単玉プラスチックレンズ112を取付け、そのレンズ1
12の焦点位置にMC紙2を配置する。このようにレン
ズ系を用いると凹部63aの作用にてレンズ112に入
射する光パワーは増大するため、MC紙2へ供給できる
光パワーは増加し光利用効率を高めることができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、電源
電圧が所定のしきい値未満に低下したときしきい値以上
に回復するまで、前記加熱手段と露光手段と現像手段の
動作を中断させる中断制御手段を設けたので、加熱手段
により感光記録媒体を適正な温度に加熱できないこと、
露光手段により感光記録媒体に画像情報に基づく露光を
行っても、露光エネルギーの低下により正常な潜像を形
成できないこと等、加熱手段,露光手段,現像手段を異
常動作させることなく、正常な記録動作を確実に実行さ
せることが可能になる。尚、前記感光感圧式の画像形成
装置に限らず、インクジェット式等の画像形成装置にお
いても、前記中断制御手段を設けることで、正常な記録
動作を確実に実行させることができる。
【0082】請求項2の画像形成装置によれば、請求項
1と同様の効果を奏するが、前記電源がバッテリである
ので、前記中断制御手段により、バッテリの電圧が前記
所定のしきい値未満に低下したとき、そのしきい値以上
に回復するまで、前記加熱手段と露光手段と現像手段の
動作を中断させることができる。即ち、画像形成装置を
バッテリで作動させ、正常な記録動作を確実に実行させ
ることが可能になる。
【0083】請求項3の画像形成装置によれば、請求項
1又は2と同様の効果を奏するが、画像形成装置が車両
に搭載された画像形成装置であるので、セルモータ作動
時、エアコン作動時、パワーウインドウ作動時等に、バ
ッテリ電圧が前記所定のしきい値より頻繁に低下する
が、前記中断制御手段により、バッテリの電圧が前記所
定のしきい値未満に低下したとき、そのしきい値以上に
回復するまで、前記加熱手段と露光手段と現像手段の動
作を中断させることができる。即ち、画像形成装置を車
両に搭載して、正常な記録動作を確実に実行させること
が可能になる。
【0084】請求項4の画像形成装置によれば、請求項
3と同様の効果を奏するが、リセットICにより電圧降
下をモニタして、中断制御手段により、電源電圧が所定
のしきい値未満に低下したときしきい値以上に回復する
まで、前記加熱手段と露光手段と現像手段の動作を確実
に中断させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタを搭載した車
両内の斜視図である。
【図2】前記プリンタの縦断平面図である。
【図3】前記プリンタの横断面図である。
【図4】ボール現像機構の部分断面図である。
【図5】マイクロカプセル紙の要部拡大断面図である。
【図6】マイクロカプセル紙の領域説明図である。
【図7】(a)は露光ヘッドの縦断面図、(b)は基板
の凹部付近部分の拡大縦断面である。
【図8】露光ヘッドの底面拡大図である。
【図9】露光ヘッドの走査速度等の特性線図である。
【図10】同一画素に対する露光のタイムチャートであ
る。
【図11】露光エネルギー密度に対するシアン発色光学
濃度特性線図である。
【図12】感光感圧プリンタの制御系のブロック図であ
る。
【図13】入力部の電圧のタイムチャートである。
【図14】電源電圧のタイムチャートである。
【図15】電圧モニタ信号のタイムチャートである。
【図16】中断制御手段の制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図17】従来技術に係る露光ヘッドの断面図である。
【図18】変更形態に係る露光ヘッドの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 感光感圧プリンタ 2 マイクロカプセル紙(MC紙) 2d マイクロカプセル 3 車両 7 バッテリ 40 加熱機構 50 露光機構 70 ボール現像機構 80 リセットIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 29/46 B41M 5/12 112 B41M 5/165 G03F 7/004 514

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材を内包し所定波長の光に感光して強
    度が変化する多数のマイクロカプセルを備え且つ露光に
    より潜像を形成可能な感光記録媒体と、この感光記録媒
    体を加熱する加熱手段と、感光記録媒体に画像情報に基
    づく露光を行って潜像を形成する露光手段と、この露光
    手段で潜像が形成された感光記録媒体を加圧しマイクロ
    カプセルから出る色材を介して潜像を顕在化させる現像
    手段とを備えた画像形成装置であって、 この画像形成装置に電力を供給する電源に電気的に接続
    され、電源電圧が所定のしきい値未満に低下したときし
    きい値以上に回復するまで、前記加熱手段と露光手段と
    現像手段の動作を中断させる中断制御手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記電源がバッテリであることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置が、車両に搭載された
    画像形成装置であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中断制御手段が電圧降下をモニタす
    るリセットICを含むことを特徴とする請求項3に記載
    の画像形成装置。
JP32455296A 1996-11-19 1996-11-19 画像形成装置 Pending JPH10148949A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7688351B2 (en) 2002-02-13 2010-03-30 Silverbrook Research Pty Ltd In-car entertainment unit incorporating a printer
WO2012000427A1 (zh) * 2010-06-30 2012-01-05 东南大学 一种无墨热烤打印方法及打印头装置

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