JPH10142701A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH10142701A JPH10142701A JP31000796A JP31000796A JPH10142701A JP H10142701 A JPH10142701 A JP H10142701A JP 31000796 A JP31000796 A JP 31000796A JP 31000796 A JP31000796 A JP 31000796A JP H10142701 A JPH10142701 A JP H10142701A
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- Japan
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- paper
- recording medium
- image forming
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録媒体の両面を同時に加圧現像する現像手
段の加圧性能を高め、小型化を図ること。 【解決手段】 現像機構70は、マイクロカプセル紙2
を搬送する搬送路を挟んで対向し、搬送中のマイクロカ
プセル紙2の両側から同一点を加圧して現像する1対の
点接触現像部71A,71Bを1対のキャリッジ51を
介して往復移動させながらマイクロカプセル紙2を加圧
現像する。マイクロカプセル紙2に強力な加圧力が作用
し、ローラ式加圧に比べて小型化が可能である。
段の加圧性能を高め、小型化を図ること。 【解決手段】 現像機構70は、マイクロカプセル紙2
を搬送する搬送路を挟んで対向し、搬送中のマイクロカ
プセル紙2の両側から同一点を加圧して現像する1対の
点接触現像部71A,71Bを1対のキャリッジ51を
介して往復移動させながらマイクロカプセル紙2を加圧
現像する。マイクロカプセル紙2に強力な加圧力が作用
し、ローラ式加圧に比べて小型化が可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に両面に記録可能な記録媒体の両面に同時に潜像
を形成して加圧現像するようにしたものに関する。
し、特に両面に記録可能な記録媒体の両面に同時に潜像
を形成して加圧現像するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、米国特許第4,440,846 号公報、第
4,399,209 号公報に記載された画像形成システムにおい
ては、色材を内包し感光物質からなるマイクロカプセル
を含む感光層を備えた感光記録媒体を、放射線により画
像情報に基づく露光を行い、その後加圧現像により発色
させる。露光によりマイクロカプセルの機械的強度が変
化し、加圧現像によりマイクロカプセルが破壊されて、
その内部から色材等の内包物が流れ出して現像がなされ
る。ほぼ無色の色彩発生物質のような画像形成発色剤
は、通常はマイクロカプセルに内包されており、マイク
ロカプセルが破れると色材としての色彩発生物質が現像
物質とし反応して発色する。
4,399,209 号公報に記載された画像形成システムにおい
ては、色材を内包し感光物質からなるマイクロカプセル
を含む感光層を備えた感光記録媒体を、放射線により画
像情報に基づく露光を行い、その後加圧現像により発色
させる。露光によりマイクロカプセルの機械的強度が変
化し、加圧現像によりマイクロカプセルが破壊されて、
その内部から色材等の内包物が流れ出して現像がなされ
る。ほぼ無色の色彩発生物質のような画像形成発色剤
は、通常はマイクロカプセルに内包されており、マイク
ロカプセルが破れると色材としての色彩発生物質が現像
物質とし反応して発色する。
【0003】前記公報の画像形成システムにおいて、加
圧現像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対のニップ
ローラ間を通過させることで、感光硬化してないマイク
ロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊され
て現像がなされる。但し、特開昭62−161153号
公報には、前記1対のニップローラの代わりに、点接触
ボールを感光記録媒体に走査して加圧現像する技術が記
載されている。
圧現像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対のニップ
ローラ間を通過させることで、感光硬化してないマイク
ロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊され
て現像がなされる。但し、特開昭62−161153号
公報には、前記1対のニップローラの代わりに、点接触
ボールを感光記録媒体に走査して加圧現像する技術が記
載されている。
【0004】その他に、特開昭62−231758号公
報には白色光源からの白色光を印字パターンに従って選
択的に感光記録媒体に導いて露光するようにした画像形
成装置が記載され、特開昭63−31364号公報には
複数色の光源光を感光記録媒体に導いて露光するように
した画像形成装置が記載され、米国特許第4,992,822号
公報には、複数色発現可能な感光記録媒体における同一
画素をポリゴンミラー等を介して複数回露光するように
した画像形成装置が記載されている。
報には白色光源からの白色光を印字パターンに従って選
択的に感光記録媒体に導いて露光するようにした画像形
成装置が記載され、特開昭63−31364号公報には
複数色の光源光を感光記録媒体に導いて露光するように
した画像形成装置が記載され、米国特許第4,992,822号
公報には、複数色発現可能な感光記録媒体における同一
画素をポリゴンミラー等を介して複数回露光するように
した画像形成装置が記載されている。
【0005】ところで、前記の種々の公報に記載の画像
形成装置に適用される記録媒体は、片面にだけに記録可
能なものであり、この種の記録媒体では、その両面に画
像を記録することができない。そこで、実公平5−36
693号公報には、両面に画像を記録可能な感光感圧記
録媒体を適用し、その記録媒体の両面に同時に画像を記
録するようにした画像記録装置が記載されている。この
画像記録装置においては、記録媒体を搬送する搬送路の
上下両側に光量コントロールユニット(露光手段)を設
け、それら1対の光量コントロールユニットにより、搬
送中の記録媒体の両面に画像情報に基づく露光を施して
両面に潜像を形成し、その後上下1対の線接触状に対向
する定着ローラ(現像手段)間を搬送するときに記録媒
体を加圧して現像するように構成してある。
形成装置に適用される記録媒体は、片面にだけに記録可
能なものであり、この種の記録媒体では、その両面に画
像を記録することができない。そこで、実公平5−36
693号公報には、両面に画像を記録可能な感光感圧記
録媒体を適用し、その記録媒体の両面に同時に画像を記
録するようにした画像記録装置が記載されている。この
画像記録装置においては、記録媒体を搬送する搬送路の
上下両側に光量コントロールユニット(露光手段)を設
け、それら1対の光量コントロールユニットにより、搬
送中の記録媒体の両面に画像情報に基づく露光を施して
両面に潜像を形成し、その後上下1対の線接触状に対向
する定着ローラ(現像手段)間を搬送するときに記録媒
体を加圧して現像するように構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】両面に画像を記録可能
な感光感圧記録媒体は、その両面に夫々画像記録の為の
特殊な感光発色層を形成する関係上、記録媒体の厚さも
厚くなるから、加圧現像の際に非常に大きな加圧力で加
圧現像する必要がある。このことは、露光以外の方法で
潜像が形成される構造の記録媒体であって両面に画像を
記録可能な記録媒体の場合も同様である。しかし、前記
実公平5−36693号公報に記載の上下1対の定着ロ
ーラは線接触するため、加圧定着時の加圧力に限界があ
って高画質の現像を行うことが難しいこと、加圧現像の
性能を高める為に定着ローラとそのローラ付勢用のスプ
リング(付勢部材)とを大型に構成する場合には、それ
らの占有ボリュームが大きくなり、画像形成装置が大型
化し、製作コストも高価になる。本発明の目的は、画像
形成装置における、記録媒体の両面を同時に加圧現像す
る現像手段の加圧性能を高めること、その現像手段の小
型化を図ること、製作コストを安価にすること、等であ
る。
な感光感圧記録媒体は、その両面に夫々画像記録の為の
特殊な感光発色層を形成する関係上、記録媒体の厚さも
厚くなるから、加圧現像の際に非常に大きな加圧力で加
圧現像する必要がある。このことは、露光以外の方法で
潜像が形成される構造の記録媒体であって両面に画像を
記録可能な記録媒体の場合も同様である。しかし、前記
実公平5−36693号公報に記載の上下1対の定着ロ
ーラは線接触するため、加圧定着時の加圧力に限界があ
って高画質の現像を行うことが難しいこと、加圧現像の
性能を高める為に定着ローラとそのローラ付勢用のスプ
リング(付勢部材)とを大型に構成する場合には、それ
らの占有ボリュームが大きくなり、画像形成装置が大型
化し、製作コストも高価になる。本発明の目的は、画像
形成装置における、記録媒体の両面を同時に加圧現像す
る現像手段の加圧性能を高めること、その現像手段の小
型化を図ること、製作コストを安価にすること、等であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、両面に画像を記録可能な記録媒体の両面に画像情報
に基づく処理を夫々施して潜像を形成する1対の潜像形
成手段と、これら潜像形成手段で潜像形成後の記録媒体
を加圧して現像する現像手段とを備えた画像形成装置に
おいて、前記現像手段は、記録媒体を搬送する搬送路を
挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同一点を加
圧する1対の点接触現像手段と、これら1対の点接触現
像手段を記録媒体の搬送方向と直交し記録媒体と平行な
方向へ同期して往復移動させる1対の往復移動手段とを
有するものである。
は、両面に画像を記録可能な記録媒体の両面に画像情報
に基づく処理を夫々施して潜像を形成する1対の潜像形
成手段と、これら潜像形成手段で潜像形成後の記録媒体
を加圧して現像する現像手段とを備えた画像形成装置に
おいて、前記現像手段は、記録媒体を搬送する搬送路を
挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同一点を加
圧する1対の点接触現像手段と、これら1対の点接触現
像手段を記録媒体の搬送方向と直交し記録媒体と平行な
方向へ同期して往復移動させる1対の往復移動手段とを
有するものである。
【0008】前記1対の潜像形成手段は、両面に画像を
記録可能な記録媒体の両面に画像情報に基づく処理を夫
々施して潜像を形成し、現像手段は潜像形成後の記録媒
体を加圧して現像する。この現像手段は1対の1対の点
接触現像手段と1対の往復移動手段とを有し、その1対
の往復移動手段が、1対の点接触現像手段を記録媒体の
搬送方向と直交し記録媒体と平行な方向へ同期して往復
移動させ、1対の点接触現像手段が記録媒体を搬送する
搬送路を挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同
一点を加圧して現像する。
記録可能な記録媒体の両面に画像情報に基づく処理を夫
々施して潜像を形成し、現像手段は潜像形成後の記録媒
体を加圧して現像する。この現像手段は1対の1対の点
接触現像手段と1対の往復移動手段とを有し、その1対
の往復移動手段が、1対の点接触現像手段を記録媒体の
搬送方向と直交し記録媒体と平行な方向へ同期して往復
移動させ、1対の点接触現像手段が記録媒体を搬送する
搬送路を挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同
一点を加圧して現像する。
【0009】前記現像手段が、記録媒体を搬送する搬送
路を挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同一点
を加圧して現像する1対の点接触現像手段を1対の往復
移動手段で往復移動させながら記録媒体を加圧現像する
ように構成してあるから、強力な加圧力で加圧現像して
高画質に現像することがことができる。そして、点接触
現像手段はローラ式現像手段と比較して十分に小型化す
ることができるため、現像手段を小型化でき、その結果
画像形成装置を小型化できるうえ、現像手段の製作コス
トも安価にすることができる。
路を挟んで対向し、搬送中の記録媒体の両側から同一点
を加圧して現像する1対の点接触現像手段を1対の往復
移動手段で往復移動させながら記録媒体を加圧現像する
ように構成してあるから、強力な加圧力で加圧現像して
高画質に現像することがことができる。そして、点接触
現像手段はローラ式現像手段と比較して十分に小型化す
ることができるため、現像手段を小型化でき、その結果
画像形成装置を小型化できるうえ、現像手段の製作コス
トも安価にすることができる。
【0010】請求項2の画像形成装置は、請求項1の発
明において、前記記録媒体が、色材を内包し所定波長の
光に感光して強度が変化する多数のマイクロカプセルを
両面に備え且つ露光により潜像を形成可能な感光感圧記
録媒体であり、前記潜像形成手段が、画像情報に基づく
露光を施して潜像を形成する露光手段であることを特徴
とするものである。前記感光感圧記録媒体の各面には色
材を内包し所定波長の光に感光して強度が変化する多数
のマイクロカプセルが設けられており、カラー画像形成
用の記録媒体では、3色(イエロー、マジェンタ、シア
ン)の色材を内包する3種類のマイクロカプセルが含ま
れており、各色のマイクロカプセルは、それに対応する
所定波長の光に感光して強度が変化する。
明において、前記記録媒体が、色材を内包し所定波長の
光に感光して強度が変化する多数のマイクロカプセルを
両面に備え且つ露光により潜像を形成可能な感光感圧記
録媒体であり、前記潜像形成手段が、画像情報に基づく
露光を施して潜像を形成する露光手段であることを特徴
とするものである。前記感光感圧記録媒体の各面には色
材を内包し所定波長の光に感光して強度が変化する多数
のマイクロカプセルが設けられており、カラー画像形成
用の記録媒体では、3色(イエロー、マジェンタ、シア
ン)の色材を内包する3種類のマイクロカプセルが含ま
れており、各色のマイクロカプセルは、それに対応する
所定波長の光に感光して強度が変化する。
【0011】これらマイクロカプセルは感光すると、感
光硬化または感光軟化して強度の弱いマイクロカプセル
(感光硬化型の場合は非露光のマイクロカプセル、また
感光軟化型の場合は露光されたマイクロカプセル)のみ
が加圧現像によって破壊されて色材を介して発色する。
尚、色材としては、透明な染料前駆体と顕色剤とを用い
る場合、自己発色型として透明な染料前駆体をマイクロ
カプセルに内包させ、顕色剤をマイクロカプセルの外側
に存在するように記録媒体に担持させてもよい。尚、転
写型の感光感圧記録媒体を適用することもできる。マイ
クロカプセルを両面に備えた感光感圧記録媒体を加圧現
像する為には、強力な加圧力を加えて現像する必要があ
るが、1対の点接触現像手段により十分な加圧力で加圧
して現像するため、高画質の画像に現像することができ
る。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
光硬化または感光軟化して強度の弱いマイクロカプセル
(感光硬化型の場合は非露光のマイクロカプセル、また
感光軟化型の場合は露光されたマイクロカプセル)のみ
が加圧現像によって破壊されて色材を介して発色する。
尚、色材としては、透明な染料前駆体と顕色剤とを用い
る場合、自己発色型として透明な染料前駆体をマイクロ
カプセルに内包させ、顕色剤をマイクロカプセルの外側
に存在するように記録媒体に担持させてもよい。尚、転
写型の感光感圧記録媒体を適用することもできる。マイ
クロカプセルを両面に備えた感光感圧記録媒体を加圧現
像する為には、強力な加圧力を加えて現像する必要があ
るが、1対の点接触現像手段により十分な加圧力で加圧
して現像するため、高画質の画像に現像することができ
る。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0012】請求項3の画像形成装置は、請求項2の発
明において、前記各往復移動手段が、1組の露光手段お
よび点接触現像手段を搭載したキャリッジと、このキャ
リッジを前記往復移動方向へ移動自在に案内する案内手
段と、そのキャリッジを往復移動させる駆動手段とを備
えたことを特徴とするものである。尚、各キャリッジに
おいて露光手段は点接触現像手段よりも記録媒体の搬送
方向上流側に配置しておくことが望ましい。また、1対
の往復移動手段における1対の駆動手段は、1対のキャ
リッジを同期駆動し、1対の点接触現像手段は、記録媒
体の同一点を加圧する位置関係を保持したまま移動駆動
される。
明において、前記各往復移動手段が、1組の露光手段お
よび点接触現像手段を搭載したキャリッジと、このキャ
リッジを前記往復移動方向へ移動自在に案内する案内手
段と、そのキャリッジを往復移動させる駆動手段とを備
えたことを特徴とするものである。尚、各キャリッジに
おいて露光手段は点接触現像手段よりも記録媒体の搬送
方向上流側に配置しておくことが望ましい。また、1対
の往復移動手段における1対の駆動手段は、1対のキャ
リッジを同期駆動し、1対の点接触現像手段は、記録媒
体の同一点を加圧する位置関係を保持したまま移動駆動
される。
【0013】記録媒体の両面に画像を記録する際には、
記録媒体を搬送しつつ、その記録媒体の両側において、
案内手段で案内されるキャリッジを駆動手段で駆動し、
露光手段および点接触現像手段を記録媒体の搬送方向と
直交し記録媒体と平行な方向へ往復移動させながら、露
光手段により露光して潜像を形成しながら、潜像形成済
みの個所に点接触現像手段により加圧現像を施す。この
ように、露光手段を往復移動させ走査しながら露光する
ため、1又は複数の点光源で露光する構成の露光手段を
適用可能になるので、露光手段の構成を簡単化すること
ができる。また、1対の点接触現像手段を往復移動させ
走査しながら露光するため、記録媒体の両面を面的に加
圧現像することができる。その他、請求項2と同様の作
用を奏する。
記録媒体を搬送しつつ、その記録媒体の両側において、
案内手段で案内されるキャリッジを駆動手段で駆動し、
露光手段および点接触現像手段を記録媒体の搬送方向と
直交し記録媒体と平行な方向へ往復移動させながら、露
光手段により露光して潜像を形成しながら、潜像形成済
みの個所に点接触現像手段により加圧現像を施す。この
ように、露光手段を往復移動させ走査しながら露光する
ため、1又は複数の点光源で露光する構成の露光手段を
適用可能になるので、露光手段の構成を簡単化すること
ができる。また、1対の点接触現像手段を往復移動させ
走査しながら露光するため、記録媒体の両面を面的に加
圧現像することができる。その他、請求項2と同様の作
用を奏する。
【0014】請求項4の画像形成装置は、請求項1〜3
の何れか1項の発明において、前記点接触現像手段が、
記録媒体に点接触する回転自在の球体と、この球体を記
録媒体の方へ付勢する付勢部材とを有することを特徴と
するものである。点接触現像手段の球体が回転自在であ
るので、点接触現像手段を記録媒体に対して相対移動さ
せつつ加圧現像する際の抵抗が小さくなる。
の何れか1項の発明において、前記点接触現像手段が、
記録媒体に点接触する回転自在の球体と、この球体を記
録媒体の方へ付勢する付勢部材とを有することを特徴と
するものである。点接触現像手段の球体が回転自在であ
るので、点接触現像手段を記録媒体に対して相対移動さ
せつつ加圧現像する際の抵抗が小さくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面で参照しながら説明する。本実施形態に係る感光感
圧プリンタ1は、感光記録媒体であるマイクロカプセル
紙2の両面に同時に画像情報に基づいて露光して潜像を
形成し、その潜像を現像してマイクロカプセル紙2にカ
ラー画像を形成する画像形成装置である。この感光感圧
プリンタ1(以下、プリンタという)の全体構成につい
て説明する。図1に示すように、このプリンタ1は、パ
ーソナルコンピュータのタワー型本体ケース3内に装着
されるものであり、本体ケース3の前面に開口した収容
部4に取り外し可能に装着されている。
図面で参照しながら説明する。本実施形態に係る感光感
圧プリンタ1は、感光記録媒体であるマイクロカプセル
紙2の両面に同時に画像情報に基づいて露光して潜像を
形成し、その潜像を現像してマイクロカプセル紙2にカ
ラー画像を形成する画像形成装置である。この感光感圧
プリンタ1(以下、プリンタという)の全体構成につい
て説明する。図1に示すように、このプリンタ1は、パ
ーソナルコンピュータのタワー型本体ケース3内に装着
されるものであり、本体ケース3の前面に開口した収容
部4に取り外し可能に装着されている。
【0016】このプリンタ1は、本体ケース5、給紙部
ケース6、マイクロカプセル紙2を収容した給紙用カー
トリッジ7、給紙ローラ8を含む給紙機構、マイクロカ
プセル紙2を搬送する搬送機構20、マイクロカプセル
紙2(以下、MC紙という)を予熱するとともに定着加
熱する加熱機構40、露光ヘッド52とキャリッジ51
とその駆動系を含む潜像形成機構50、現像機構70、
制御ユニット90等を有するものである。
ケース6、マイクロカプセル紙2を収容した給紙用カー
トリッジ7、給紙ローラ8を含む給紙機構、マイクロカ
プセル紙2を搬送する搬送機構20、マイクロカプセル
紙2(以下、MC紙という)を予熱するとともに定着加
熱する加熱機構40、露光ヘッド52とキャリッジ51
とその駆動系を含む潜像形成機構50、現像機構70、
制御ユニット90等を有するものである。
【0017】前記収容部4の奥側にはコンピュータに接
続されたコネクタ91が設けられ、そのコネクタ91は
ポート部92と基板93を介して制御ユニット90に接
続され、パーソナルコンピュータから画像データ(RG
Bデータ、種々の指令信号等)が制御ユニット90に供
給され、また、プリンタ1側の種々の信号がコンピュー
タの制御装置へ供給される。潜像形成機構50はMC紙
2の上下両側に位置する1対の露光ヘッド52を有し、
これら露光ヘッド52を駆動する駆動信号はフレキシブ
ルケーブル59を介して露光ヘッド52に伝送される。
図2の端部10に、搬送中のMC紙2の側縁を当接させ
ることで、幅寸法の異なるMC紙2の搬送路の基準位置
とする。
続されたコネクタ91が設けられ、そのコネクタ91は
ポート部92と基板93を介して制御ユニット90に接
続され、パーソナルコンピュータから画像データ(RG
Bデータ、種々の指令信号等)が制御ユニット90に供
給され、また、プリンタ1側の種々の信号がコンピュー
タの制御装置へ供給される。潜像形成機構50はMC紙
2の上下両側に位置する1対の露光ヘッド52を有し、
これら露光ヘッド52を駆動する駆動信号はフレキシブ
ルケーブル59を介して露光ヘッド52に伝送される。
図2の端部10に、搬送中のMC紙2の側縁を当接させ
ることで、幅寸法の異なるMC紙2の搬送路の基準位置
とする。
【0018】このプリンタ1において、給紙部ケース6
の内部の諸部品は給紙部ケース6に取付けられており、
この給紙部ケース6はそれら諸部品とともに本体ケース
5に対して着脱自在に装着され、給紙部ケース6の前面
の左右1対の係止用クラッチノブ6aを回動操作するこ
とで、給紙部ケース6を本体ケース5から取り外し可能
である。この給紙部ケース6の前面部には、遮光性カー
トリッジ7が着脱可能に装備され、複数の未露光のMC
紙2は、その光透過性支持体2eが上になるように積層
してカートリッジ7に収容されている。尚、カートリッ
ジ7を出た後のMC紙2は、本体ケース5の遮光カバー
等により未露光状態が保持される。また、本実施形態に
おけるMC紙2はA6版サイズ以下の複数のサイズのも
のが適用されるが、MC紙2の構成については後述す
る。給紙機構は、カートリッジ7からMC紙2を1枚ず
つ給紙する給紙ローラ8と、この給紙ローラ8を駆動す
る駆動系と、MC紙2を上から押さえる板バネ9とを有
する。
の内部の諸部品は給紙部ケース6に取付けられており、
この給紙部ケース6はそれら諸部品とともに本体ケース
5に対して着脱自在に装着され、給紙部ケース6の前面
の左右1対の係止用クラッチノブ6aを回動操作するこ
とで、給紙部ケース6を本体ケース5から取り外し可能
である。この給紙部ケース6の前面部には、遮光性カー
トリッジ7が着脱可能に装備され、複数の未露光のMC
紙2は、その光透過性支持体2eが上になるように積層
してカートリッジ7に収容されている。尚、カートリッ
ジ7を出た後のMC紙2は、本体ケース5の遮光カバー
等により未露光状態が保持される。また、本実施形態に
おけるMC紙2はA6版サイズ以下の複数のサイズのも
のが適用されるが、MC紙2の構成については後述す
る。給紙機構は、カートリッジ7からMC紙2を1枚ず
つ給紙する給紙ローラ8と、この給紙ローラ8を駆動す
る駆動系と、MC紙2を上から押さえる板バネ9とを有
する。
【0019】次に、MC紙2を搬送する搬送機構20に
ついて説明する。図1、図2に示すように、搬送機構2
0は、給紙されたMC紙2を図の左方へ搬送する給紙側
搬送路21と、この給紙側搬送路21のすぐ上側に位置
し給紙側搬送路21の下流端の近傍に上流端を有し画像
が記録されたMC紙2を前面側へ排出搬送する排出側搬
送路23と、給紙側搬送路21の下流端と排出側搬送路
23の上流端に連なり水平にストレートに左方へ延びる
往復搬送路22とを有する。尚、給紙側搬送路21と排
出側搬送路23との分岐部には、搬送路を切換える回動
可能な楔状の切換え板20aが設けられ、切換え板20
aは、MC紙2の給紙時には図示外のソレノイドアクチ
ュエータ106(図12参照)により上方へ回動し、M
C紙2の排出時には下方へ回動する。さらに、搬送路2
1〜23を形成する案内板24〜29と、送りローラ3
1〜35が設けられ、案内板27の左端部には往復搬送
路22の終端においてMC紙2を受け止めるストッパ3
0が形成されている。前記送りローラ31〜35は、紙
送り用ステッピングモータ104(図11参照)により
ギヤ系を介して同期駆動される。
ついて説明する。図1、図2に示すように、搬送機構2
0は、給紙されたMC紙2を図の左方へ搬送する給紙側
搬送路21と、この給紙側搬送路21のすぐ上側に位置
し給紙側搬送路21の下流端の近傍に上流端を有し画像
が記録されたMC紙2を前面側へ排出搬送する排出側搬
送路23と、給紙側搬送路21の下流端と排出側搬送路
23の上流端に連なり水平にストレートに左方へ延びる
往復搬送路22とを有する。尚、給紙側搬送路21と排
出側搬送路23との分岐部には、搬送路を切換える回動
可能な楔状の切換え板20aが設けられ、切換え板20
aは、MC紙2の給紙時には図示外のソレノイドアクチ
ュエータ106(図12参照)により上方へ回動し、M
C紙2の排出時には下方へ回動する。さらに、搬送路2
1〜23を形成する案内板24〜29と、送りローラ3
1〜35が設けられ、案内板27の左端部には往復搬送
路22の終端においてMC紙2を受け止めるストッパ3
0が形成されている。前記送りローラ31〜35は、紙
送り用ステッピングモータ104(図11参照)により
ギヤ系を介して同期駆動される。
【0020】次に、加熱機構40と潜像形成機構50と
現像機構70について説明する。図1、図2に示すよう
に、切換え板20aの左側近傍に送りローラ31が配設
され、この送りローラ31の左側近傍に加熱機構40の
上下1対のフィルムヒータ41が往復搬送路22の往搬
送方向における上流部に上下両側から近接して臨むよう
に配設されている。給紙部ケース6の左側付近には、潜
像形成機構50と現像機構70とが配設されている。
現像機構70について説明する。図1、図2に示すよう
に、切換え板20aの左側近傍に送りローラ31が配設
され、この送りローラ31の左側近傍に加熱機構40の
上下1対のフィルムヒータ41が往復搬送路22の往搬
送方向における上流部に上下両側から近接して臨むよう
に配設されている。給紙部ケース6の左側付近には、潜
像形成機構50と現像機構70とが配設されている。
【0021】潜像形成機構50は、MC紙2を復搬送中
にMC紙2の上面を露光して潜像を形成する露光部50
Aと、MC紙2を復搬送中にMC紙2の下面を露光して
潜像を形成する露光部50Bとを有し、露光部50Aと
露光部50Bとは、往復搬送路22を挟んで上下に対称
の構成であり、同期させて対称に駆動されるので、露光
部50Aについて説明する。
にMC紙2の上面を露光して潜像を形成する露光部50
Aと、MC紙2を復搬送中にMC紙2の下面を露光して
潜像を形成する露光部50Bとを有し、露光部50Aと
露光部50Bとは、往復搬送路22を挟んで上下に対称
の構成であり、同期させて対称に駆動されるので、露光
部50Aについて説明する。
【0022】露光部50Aのキャリッジ51に搭載され
た露光ヘッド52が往復搬送路22に上から近接して臨
みつつキャリッジ51と共に図1の紙面直交方向に往復
移動可能に構成されている。キャリッジ51は、MC紙
2の搬送方向と直交する水平方向向きの2本の案内ロッ
ド53に摺動自在に案内され、それら案内ロッド53と
平行向きに配設されたタイミングベルト54の両端がキ
ャリッジ51に連結され、このタイミングベルト54
は、往復搬送路22の両側のタイミングプーリ55,5
6に支持され、一方のタイミングプーリ55をステッピ
ングモータ57で駆動することで、キャリッジ51を往
復移動するようになっている。
た露光ヘッド52が往復搬送路22に上から近接して臨
みつつキャリッジ51と共に図1の紙面直交方向に往復
移動可能に構成されている。キャリッジ51は、MC紙
2の搬送方向と直交する水平方向向きの2本の案内ロッ
ド53に摺動自在に案内され、それら案内ロッド53と
平行向きに配設されたタイミングベルト54の両端がキ
ャリッジ51に連結され、このタイミングベルト54
は、往復搬送路22の両側のタイミングプーリ55,5
6に支持され、一方のタイミングプーリ55をステッピ
ングモータ57で駆動することで、キャリッジ51を往
復移動するようになっている。
【0023】前記現像機構70は、MC紙2を復搬送中
にMC紙2の上下両側から同一点を加圧する1対の点接
触現像部71A,71Bからなり、上側の点接触現像部
71Aは上側のキャリッジ51の右端部に装備され、下
側の点接触現像部71Bは下側のキャリッジ51の右端
部に装備されている。1対の点接触現像部71A,71
Bは往復搬送路22を挟んで上下に対称の構成であるの
で、点接触現像部71Aについて説明すると、図5に示
すように、キャリッジ51に固定されたホルダケース7
2の下部にホルダ73が昇降自在に装着され、ホルダ7
3の下端部には鋼球74が回転自在に保持され、ホルダ
ケース72内の圧縮スプリング75によりホルダ73が
下方へ所定の付勢力で付勢され、現像の際には上下の鋼
球74でMC紙2の上下両面の同一点を加圧するように
なっている。
にMC紙2の上下両側から同一点を加圧する1対の点接
触現像部71A,71Bからなり、上側の点接触現像部
71Aは上側のキャリッジ51の右端部に装備され、下
側の点接触現像部71Bは下側のキャリッジ51の右端
部に装備されている。1対の点接触現像部71A,71
Bは往復搬送路22を挟んで上下に対称の構成であるの
で、点接触現像部71Aについて説明すると、図5に示
すように、キャリッジ51に固定されたホルダケース7
2の下部にホルダ73が昇降自在に装着され、ホルダ7
3の下端部には鋼球74が回転自在に保持され、ホルダ
ケース72内の圧縮スプリング75によりホルダ73が
下方へ所定の付勢力で付勢され、現像の際には上下の鋼
球74でMC紙2の上下両面の同一点を加圧するように
なっている。
【0024】MC紙2に画像を記録する場合、往搬送中
に予熱し、その往搬送後の復搬送中に露光ヘッド52に
よる潜像形成と、加圧現像と、加熱定着とが施される。
すなわち、カートリッジ7から供給された未露光のMC
紙2は、所定速度での往搬送中に、露光の感度を向上さ
せる為にフィルムヒータ41により45〜50℃程度に
予熱される。MC紙2の往搬送時には、上下のキャリッ
ジ51が、図2に示すように側方位置に退避する。MC
紙2が往復搬送路22の端部のストッパ30で受け止め
られて停止後、MC紙2は復搬送され、その復搬送時、
MC紙2が潜像形成機構50の所を通過中に、図1の紙
面直交方向(主走査方向)へ往復走査される上下1対の
露光ヘッド52によって露光され、MC紙2にカラー画
像の赤成分と青成分と緑成分に対応した潜像が形成され
る。
に予熱し、その往搬送後の復搬送中に露光ヘッド52に
よる潜像形成と、加圧現像と、加熱定着とが施される。
すなわち、カートリッジ7から供給された未露光のMC
紙2は、所定速度での往搬送中に、露光の感度を向上さ
せる為にフィルムヒータ41により45〜50℃程度に
予熱される。MC紙2の往搬送時には、上下のキャリッ
ジ51が、図2に示すように側方位置に退避する。MC
紙2が往復搬送路22の端部のストッパ30で受け止め
られて停止後、MC紙2は復搬送され、その復搬送時、
MC紙2が潜像形成機構50の所を通過中に、図1の紙
面直交方向(主走査方向)へ往復走査される上下1対の
露光ヘッド52によって露光され、MC紙2にカラー画
像の赤成分と青成分と緑成分に対応した潜像が形成され
る。
【0025】その後、MC紙2が現像機構70の所を通
過するときに、上下の露光ヘッド52と一体的に往復走
査される上下1対の点接触現像部71A,71Bにより
MC紙2が加圧現像されて潜像が顕在化され、その後M
C紙2が上下1対のフィルムヒータ41間を通過中に加
熱定着され、画像情報に基づくカラー画像が両面に夫々
記録されたMC紙2が送りローラ35によりプリンタ1
外に排出される。尚、MC紙2の両面には通常異なる画
像が記録される。
過するときに、上下の露光ヘッド52と一体的に往復走
査される上下1対の点接触現像部71A,71Bにより
MC紙2が加圧現像されて潜像が顕在化され、その後M
C紙2が上下1対のフィルムヒータ41間を通過中に加
熱定着され、画像情報に基づくカラー画像が両面に夫々
記録されたMC紙2が送りローラ35によりプリンタ1
外に排出される。尚、MC紙2の両面には通常異なる画
像が記録される。
【0026】前記フィルムヒータ41は、ポリイミド等
の薄膜フィルム上に、導電性発熱体を印刷等にてパター
ン化し、その導電性発熱体に通電することでフィルム自
身が発熱するように構成され、加圧現像を経てカラー画
像が発色したMC紙2を80℃〜100℃程度に加熱す
ることで、MC紙2のマイクロカプセルを完全に硬化さ
せ、多数のマイクロカプセル内にある余分の染料前駆体
をマイクロカプセル内に閉じこめて定着させる。
の薄膜フィルム上に、導電性発熱体を印刷等にてパター
ン化し、その導電性発熱体に通電することでフィルム自
身が発熱するように構成され、加圧現像を経てカラー画
像が発色したMC紙2を80℃〜100℃程度に加熱す
ることで、MC紙2のマイクロカプセルを完全に硬化さ
せ、多数のマイクロカプセル内にある余分の染料前駆体
をマイクロカプセル内に閉じこめて定着させる。
【0027】次に、MC紙2(マイクロカプセル紙)に
ついて説明する。図3に図示のMC紙2の断面構造に示
すように、MC紙2は、その上下両面に画像を記録でき
る構造であり、厚さ方向中間のシート状支持体2aを挟
んで上下にほぼ対称の構造である。例えば白色のシート
状支持体2aの上面には、色材としての共反応体(顕色
剤)と接触して発色する色材としての染料前駆体(以
下、色原体ということもある)と、所定波長の光に感光
してその機械的強度が変化する光硬化性樹脂と、重合開
始剤とを内包した多数のマイクロカプセル2bと、その
マイクロカプセル2b中の染料前駆体(色原体)と反応
する前記共反応体(顕色剤)2cとを含む混合塗着層2
dが形成され、その混合塗着層2dの上面には、光透過
性支持体2eが積層されている。同様に、シート状支持
体2aの下面には、前記同様の多数のマイクロカプセル
2bと共反応体(顕色剤)2cとを含む混合塗着層2d
が形成され、この混合塗着層2dの下面には光透過性支
持体2eが積層されている。
ついて説明する。図3に図示のMC紙2の断面構造に示
すように、MC紙2は、その上下両面に画像を記録でき
る構造であり、厚さ方向中間のシート状支持体2aを挟
んで上下にほぼ対称の構造である。例えば白色のシート
状支持体2aの上面には、色材としての共反応体(顕色
剤)と接触して発色する色材としての染料前駆体(以
下、色原体ということもある)と、所定波長の光に感光
してその機械的強度が変化する光硬化性樹脂と、重合開
始剤とを内包した多数のマイクロカプセル2bと、その
マイクロカプセル2b中の染料前駆体(色原体)と反応
する前記共反応体(顕色剤)2cとを含む混合塗着層2
dが形成され、その混合塗着層2dの上面には、光透過
性支持体2eが積層されている。同様に、シート状支持
体2aの下面には、前記同様の多数のマイクロカプセル
2bと共反応体(顕色剤)2cとを含む混合塗着層2d
が形成され、この混合塗着層2dの下面には光透過性支
持体2eが積層されている。
【0028】前記多数のマイクロカプセル2bには、3
種の異なるマイクロカプセルが均等に含まれている。そ
の3種のマイクロカプセルは、イエロー、マゼンタ、シ
アンの内の各色の発色用の無色の染料前駆体を内包し、
光の3原色の何れかの光に感光して硬化する光硬化性樹
脂と重合開始剤とを内包したマイクロカプセルである。
例えば、ブルー光(約470nmの波長光)をMC紙2
に露光した場合、イエローのみの染料前駆体を含んだマ
イクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬化し、このMC
紙2を加圧現像してもこのマイクロカプセル(イエロ
ー)は破壊されず、感光硬化しなかったマイクロカプセ
ル(マゼンタ、シアン)が破壊されてマゼンタ、シアン
の染料前駆体がマイクロカプセル2bからはみ出して顕
色剤2cと反応して発色し、それらが混色して青色とな
り、この青色が透過性支持体2eを介して観察される。
種の異なるマイクロカプセルが均等に含まれている。そ
の3種のマイクロカプセルは、イエロー、マゼンタ、シ
アンの内の各色の発色用の無色の染料前駆体を内包し、
光の3原色の何れかの光に感光して硬化する光硬化性樹
脂と重合開始剤とを内包したマイクロカプセルである。
例えば、ブルー光(約470nmの波長光)をMC紙2
に露光した場合、イエローのみの染料前駆体を含んだマ
イクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬化し、このMC
紙2を加圧現像してもこのマイクロカプセル(イエロ
ー)は破壊されず、感光硬化しなかったマイクロカプセ
ル(マゼンタ、シアン)が破壊されてマゼンタ、シアン
の染料前駆体がマイクロカプセル2bからはみ出して顕
色剤2cと反応して発色し、それらが混色して青色とな
り、この青色が透過性支持体2eを介して観察される。
【0029】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をMC紙2に露光した場合、マゼンタのみの染料前
駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬
化し、加圧現像によりイエロー、シアンのマイクロカプ
セルが破壊され、イエロー、シアンの染料前駆体と顕色
剤との反応によりそれぞれ発色して混色により緑色とな
る。更に、レッド光(約650nmの波長の光)をMC
紙2に露光した場合、シアンのみの染料前駆体を含んだ
マイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬化し、加圧現
像によりイエロー、マゼンタのマイクロカプセルが破壊
され、イエロー、マゼンタの染料前駆体と顕色剤との反
応によりそれぞれ発色して混色により赤色となる。
光)をMC紙2に露光した場合、マゼンタのみの染料前
駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬
化し、加圧現像によりイエロー、シアンのマイクロカプ
セルが破壊され、イエロー、シアンの染料前駆体と顕色
剤との反応によりそれぞれ発色して混色により緑色とな
る。更に、レッド光(約650nmの波長の光)をMC
紙2に露光した場合、シアンのみの染料前駆体を含んだ
マイクロカプセルの光硬化性樹脂が感光硬化し、加圧現
像によりイエロー、マゼンタのマイクロカプセルが破壊
され、イエロー、マゼンタの染料前駆体と顕色剤との反
応によりそれぞれ発色して混色により赤色となる。
【0030】また、前記3種の光の露光により全てのマ
イクロカプセルが感光硬化したときは加圧現像してもそ
れらが破壊されないので発色は起こらず、透過性支持体
2eを介してシート状支持体2aの表面が目視できる状
態になり、シート状支持体2aの表面の色(本実施形態
の場合、白色)が背景色となる。つまり、マイクロカプ
セル2bが破壊されて発色反応が起こった部分だけにカ
ラー画像が形成されるのである。尚、この発色原理を自
己発色と称する。尚、MC紙2における光透過性支持体
2eの表面を発色側面と称する。
イクロカプセルが感光硬化したときは加圧現像してもそ
れらが破壊されないので発色は起こらず、透過性支持体
2eを介してシート状支持体2aの表面が目視できる状
態になり、シート状支持体2aの表面の色(本実施形態
の場合、白色)が背景色となる。つまり、マイクロカプ
セル2bが破壊されて発色反応が起こった部分だけにカ
ラー画像が形成されるのである。尚、この発色原理を自
己発色と称する。尚、MC紙2における光透過性支持体
2eの表面を発色側面と称する。
【0031】本実施形態の場合、前記光透過性支持体2
eとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、
ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムを適用できる。マイク
ロカプセル2bに内包される色原体としては、トリフェ
ニルメタン系やスピロピラン系染料の色原体を適用で
き、また、マイクロカプセル2b自体は、ゼラチン、ポ
リアミド、ポリビニルアルコール、ポリイソシアネート
樹脂等の重合体で構成され、また、光硬化性樹脂として
はトリメチロールプロパントリアクリレートの如きアク
リロイル基含有化合物等を適用でき、光重合開始剤とし
てはベンゾフェノン、ベンゾイルアルキルエーテル等を
適用できる。
eとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、
ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムを適用できる。マイク
ロカプセル2bに内包される色原体としては、トリフェ
ニルメタン系やスピロピラン系染料の色原体を適用で
き、また、マイクロカプセル2b自体は、ゼラチン、ポ
リアミド、ポリビニルアルコール、ポリイソシアネート
樹脂等の重合体で構成され、また、光硬化性樹脂として
はトリメチロールプロパントリアクリレートの如きアク
リロイル基含有化合物等を適用でき、光重合開始剤とし
てはベンゾフェノン、ベンゾイルアルキルエーテル等を
適用できる。
【0032】前記共反応体2c(顕色剤)としては、マ
イクロカプセル2b内の色原体の組成等との関連もある
が、酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜
鉛、酸化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック
樹脂、あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることが
できる。混合塗着層2dには、マイクロカプセル2b及
び共反応体2cに加えて、更にバインダ、充てん剤、粘
度調整剤等が添加され、光透過性支持体2e上に塗布ロ
ーラ、スプレイ、ドクタナイフ等により塗布すること
で、混合塗着層2dが形成される。シート状支持体2a
には、透明、半透明、または不透明な支持体、例えば、
紙(セルロース)、合成紙、ポリエステルやポリカーボ
ネイト等の樹脂フィルム等を用いることができる。
イクロカプセル2b内の色原体の組成等との関連もある
が、酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜
鉛、酸化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック
樹脂、あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることが
できる。混合塗着層2dには、マイクロカプセル2b及
び共反応体2cに加えて、更にバインダ、充てん剤、粘
度調整剤等が添加され、光透過性支持体2e上に塗布ロ
ーラ、スプレイ、ドクタナイフ等により塗布すること
で、混合塗着層2dが形成される。シート状支持体2a
には、透明、半透明、または不透明な支持体、例えば、
紙(セルロース)、合成紙、ポリエステルやポリカーボ
ネイト等の樹脂フィルム等を用いることができる。
【0033】次に、上記のように構成されるMC紙2
の、画像形成領域(現像領域)およびその周縁領域(非
現像領域)について図4に基づいて説明する。図4はM
C紙2の平面図であり、図4において、Y方向に沿って
MC紙2をプリンタ1の搬送路に沿って搬送するものと
し、少なくとも露光ヘッド52が図4のX方向に往復移
動するものとすると、MC紙2には、高画質画像を形成
するための画像形成領域11と、この画像形成領域11
を取り囲む周縁領域12が形成されている。この周縁領
域12は、MC紙2に画像形成する際、画像形成領域1
1のような高画質画像を形成できない領域である。
の、画像形成領域(現像領域)およびその周縁領域(非
現像領域)について図4に基づいて説明する。図4はM
C紙2の平面図であり、図4において、Y方向に沿って
MC紙2をプリンタ1の搬送路に沿って搬送するものと
し、少なくとも露光ヘッド52が図4のX方向に往復移
動するものとすると、MC紙2には、高画質画像を形成
するための画像形成領域11と、この画像形成領域11
を取り囲む周縁領域12が形成されている。この周縁領
域12は、MC紙2に画像形成する際、画像形成領域1
1のような高画質画像を形成できない領域である。
【0034】この周縁領域12の形成方法の1つは、予
めこの周縁領域12のみに強力な白色光を露光し、その
領域のマイクロカプセルを全て十分に硬化させることに
よって実現できる。このように予め硬化されたマイクロ
カプセルは、加圧現像によっても破裂されないため、画
像現像に必要な染料前駆体は放出されず、その周縁領域
12は白枠となる。
めこの周縁領域12のみに強力な白色光を露光し、その
領域のマイクロカプセルを全て十分に硬化させることに
よって実現できる。このように予め硬化されたマイクロ
カプセルは、加圧現像によっても破裂されないため、画
像現像に必要な染料前駆体は放出されず、その周縁領域
12は白枠となる。
【0035】また、前記のような露光に代えて、周縁領
域12に所定波長の光により簡単な模様を予め露光して
おくこともできる。その周縁領域12は画像形成領域1
1に所望の高画質画像を露光し加圧現像するときに同時
に加圧現像することもできるし、所望の画像の露光前に
周縁領域12のみ現像しておくこともできる。また、周
縁領域12を画像形成領域11と同様に形成しておき、
画像現像領域11のみに露光してその領域のみに加圧現
像を行うことも考えられる。但し、この方法は、周縁領
域12(非現像領域)に破壊されうるマイクロカプセル
が残存するため取り扱いに注意が必要である。従って、
好ましくは、周縁領域12には、所望の高画質画像の露
光の前に白色光で露光しておくか、画像形成の後に白色
光で露光しておくことが好ましい。
域12に所定波長の光により簡単な模様を予め露光して
おくこともできる。その周縁領域12は画像形成領域1
1に所望の高画質画像を露光し加圧現像するときに同時
に加圧現像することもできるし、所望の画像の露光前に
周縁領域12のみ現像しておくこともできる。また、周
縁領域12を画像形成領域11と同様に形成しておき、
画像現像領域11のみに露光してその領域のみに加圧現
像を行うことも考えられる。但し、この方法は、周縁領
域12(非現像領域)に破壊されうるマイクロカプセル
が残存するため取り扱いに注意が必要である。従って、
好ましくは、周縁領域12には、所望の高画質画像の露
光の前に白色光で露光しておくか、画像形成の後に白色
光で露光しておくことが好ましい。
【0036】次に、潜像形成機構50の露光ヘッド52
について上側の露光ヘッド52を例として説明する。図
6(a)はMC紙2を露光するための露光ヘッド52の
断面図、図6(b)は露光ヘッド52の凹部63aの拡
大断面図、図7は露光ヘッド52の下面図であり、露光
ヘッド52は、複数の発光素子60,61,62(本実
施形態の場合、9個)とそれらを支持固定するための基
板63とを有する。その露光ヘッド52において、アル
ミ製の平板状の基板63の表面に白色ポリイミド製の絶
縁層64(膜厚約100 μm)が形成され、その絶縁層6
4の表面には、電気信号を伝達するための所定の平面視
ランドパターンの電極層65が印刷形成されている。そ
の電極層65は銅35μm、ニッケル5μm、金0.5 〜1.
0 μmの3層からなる。このように、所定パターンにて
形成された電極層65の所定箇所に対応するように基板
63には必要数の凹部63aが形成され、その各凹部6
3aに発光素子としてのLED 60〜62が装着されてい
る。
について上側の露光ヘッド52を例として説明する。図
6(a)はMC紙2を露光するための露光ヘッド52の
断面図、図6(b)は露光ヘッド52の凹部63aの拡
大断面図、図7は露光ヘッド52の下面図であり、露光
ヘッド52は、複数の発光素子60,61,62(本実
施形態の場合、9個)とそれらを支持固定するための基
板63とを有する。その露光ヘッド52において、アル
ミ製の平板状の基板63の表面に白色ポリイミド製の絶
縁層64(膜厚約100 μm)が形成され、その絶縁層6
4の表面には、電気信号を伝達するための所定の平面視
ランドパターンの電極層65が印刷形成されている。そ
の電極層65は銅35μm、ニッケル5μm、金0.5 〜1.
0 μmの3層からなる。このように、所定パターンにて
形成された電極層65の所定箇所に対応するように基板
63には必要数の凹部63aが形成され、その各凹部6
3aに発光素子としてのLED 60〜62が装着されてい
る。
【0037】即ち、各凹部63aに対応する突起と、凹
部63aの下面側で材料逃がし部としての凸部63dに
対応する凹所が形成された所定の金型(図示略)を用い
て基板63を公知のファインブランキング加工により精
密にプレス加工することにより、図6(b)に示すよう
に、断面すりばち状の凹部63aが形成される。この場
合、各凹部63aの上面63bは基板63の表面と平行
に形成され、その上面63bから下方に向けて広がる傾
斜状の側面63cが形成されている。基板63の表面の
絶縁層64および電極層65も凹部63aの表面に沿っ
て所定のパターンにて形成され、各凹部63aの深さは
LED 60〜62の取付高さよりも深く形成される。
部63aの下面側で材料逃がし部としての凸部63dに
対応する凹所が形成された所定の金型(図示略)を用い
て基板63を公知のファインブランキング加工により精
密にプレス加工することにより、図6(b)に示すよう
に、断面すりばち状の凹部63aが形成される。この場
合、各凹部63aの上面63bは基板63の表面と平行
に形成され、その上面63bから下方に向けて広がる傾
斜状の側面63cが形成されている。基板63の表面の
絶縁層64および電極層65も凹部63aの表面に沿っ
て所定のパターンにて形成され、各凹部63aの深さは
LED 60〜62の取付高さよりも深く形成される。
【0038】そして、凹部63aの上面63bの電極層
65の表面に導電性の接着剤65aにて、それぞれ赤LE
D 60、緑LED 61、青LED 62が配設され固体されて
いる。ここで、凹部63aの深さはLED 60〜62の取
付高さよりも若干深いため、各LED 60〜62の下端は
基板63の表面に突出しない。この赤LED 60、緑LED
61、青LED 62の下端部からは、ボンディングワイヤ
65bによって、ランドパターンの電極層65の所定位
置に電気的結線が施され、各LED とボンディングワイヤ
65bは空気に触れないように透明な封止材66にて封
止されている。
65の表面に導電性の接着剤65aにて、それぞれ赤LE
D 60、緑LED 61、青LED 62が配設され固体されて
いる。ここで、凹部63aの深さはLED 60〜62の取
付高さよりも若干深いため、各LED 60〜62の下端は
基板63の表面に突出しない。この赤LED 60、緑LED
61、青LED 62の下端部からは、ボンディングワイヤ
65bによって、ランドパターンの電極層65の所定位
置に電気的結線が施され、各LED とボンディングワイヤ
65bは空気に触れないように透明な封止材66にて封
止されている。
【0039】接着剤65aとしては、赤LED 60には銀
ペースト、緑LED 61、青LED 62にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED 60は上端面が電気的端
子の1つとなるため導電性の接着剤によって基板65と
の電気的接続を行う必要があるのに対して、緑LED 6
1、青LED 62では、電気的端子が2点とも下端面に設
けられるため、絶縁性の透明なエポキシ樹脂で接着され
る。透明な接着剤65aを用いるので、緑LED 61、青
LED 62の内部で発生し、上面63bに進む出力光は、
この透明な接着剤65aを通過して上面63bにて反射
して再び下方へ出射されるため、出力光が強くなるとい
う効果がある。
ペースト、緑LED 61、青LED 62にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED 60は上端面が電気的端
子の1つとなるため導電性の接着剤によって基板65と
の電気的接続を行う必要があるのに対して、緑LED 6
1、青LED 62では、電気的端子が2点とも下端面に設
けられるため、絶縁性の透明なエポキシ樹脂で接着され
る。透明な接着剤65aを用いるので、緑LED 61、青
LED 62の内部で発生し、上面63bに進む出力光は、
この透明な接着剤65aを通過して上面63bにて反射
して再び下方へ出射されるため、出力光が強くなるとい
う効果がある。
【0040】赤LED 60としては、A1GaAsを基本
材料とするものが用いられ、公知の高出力のDDH構造
のものが適用できる。赤LED 60の出力光の中心波長は
約650nmである。電気的端子は上面に1個、下端面
に1個ある。緑LED 61、青LED 62としてはGaNを
基本材料とするものが適用できる。出力光の中心波長は
夫々約525nm、約470nmである。これらの電気
的端子は下端面に2個あり、上面にはない。各LED はそ
の2端子に所定方向に電流を流すことで出力光を空間中
全方向に発する。全方向に発した出力光は、一部は直接
図中上方に向かい、他の一部は凹部63aの側面63c
で反射し同様に図中下方へ出射される。
材料とするものが用いられ、公知の高出力のDDH構造
のものが適用できる。赤LED 60の出力光の中心波長は
約650nmである。電気的端子は上面に1個、下端面
に1個ある。緑LED 61、青LED 62としてはGaNを
基本材料とするものが適用できる。出力光の中心波長は
夫々約525nm、約470nmである。これらの電気
的端子は下端面に2個あり、上面にはない。各LED はそ
の2端子に所定方向に電流を流すことで出力光を空間中
全方向に発する。全方向に発した出力光は、一部は直接
図中上方に向かい、他の一部は凹部63aの側面63c
で反射し同様に図中下方へ出射される。
【0041】ボンディングワイヤ65bは、金線からな
り、各LED の頂面と電極層65に対し、加熱及び超音波
にてボンディング接着される。封止材66は熱硬化樹脂
(例えば、透明なシリコーン樹脂、JCR等)で構成さ
れる。熱硬化条件は、通常は150℃時間は1時間程度
である。LED 等の一般半導体材料は空気に触れるとその
表面が酸化、吸湿等の作用を受け特性が劣化するので、
封止材66はその劣化を避ける機能と、ボンディングワ
イヤ65b等を機械衝撃から保護する機能とを有する。
り、各LED の頂面と電極層65に対し、加熱及び超音波
にてボンディング接着される。封止材66は熱硬化樹脂
(例えば、透明なシリコーン樹脂、JCR等)で構成さ
れる。熱硬化条件は、通常は150℃時間は1時間程度
である。LED 等の一般半導体材料は空気に触れるとその
表面が酸化、吸湿等の作用を受け特性が劣化するので、
封止材66はその劣化を避ける機能と、ボンディングワ
イヤ65b等を機械衝撃から保護する機能とを有する。
【0042】基板63の下方には、ピンポール67を複
数個備えたマスク68が、マスク保持体69を介して位
置決めされ配設されている。マスク保持体69は基板6
3の位置決め用ボス穴63eに装着固定され、マスク保
持体69の下端面にはマスク保持用の位置決め溝69a
が形成され、この位置決め溝69aにマスク68が装填
されて接着やネジ止め等により基板63に一体に固定さ
れる。本実施形態では、マスク68は封止材66により
基板63に一体化されている。
数個備えたマスク68が、マスク保持体69を介して位
置決めされ配設されている。マスク保持体69は基板6
3の位置決め用ボス穴63eに装着固定され、マスク保
持体69の下端面にはマスク保持用の位置決め溝69a
が形成され、この位置決め溝69aにマスク68が装填
されて接着やネジ止め等により基板63に一体に固定さ
れる。本実施形態では、マスク68は封止材66により
基板63に一体化されている。
【0043】マスク保持体69は、高精度耐熱プラスチ
ック材料からなる成型品であり、基板63の位置決めボ
ス穴63eを基準にマスク68の3軸方向の位置決めが
なされる。封止材66に熱硬化樹脂を用いてマスク保持
体69とマスタ68を同時に位置決め接着する場合、封
止材66の硬化温度であってもマスク保持体69が変形
しないように耐熱性の材料で構成することが必要であ
る。
ック材料からなる成型品であり、基板63の位置決めボ
ス穴63eを基準にマスク68の3軸方向の位置決めが
なされる。封止材66に熱硬化樹脂を用いてマスク保持
体69とマスタ68を同時に位置決め接着する場合、封
止材66の硬化温度であってもマスク保持体69が変形
しないように耐熱性の材料で構成することが必要であ
る。
【0044】前記マスク68は厚さ0.1mm 程度のステン
レス鋼の薄板で構成され、その外形とピンポール67は
エッチングで加工され、その表面はディッピング工法に
より黒染加工されて光を反射しないようにしてある。ピ
ンポール67は穴径φ0.18mm〜φ0.25mm程度に形成さ
れ、この穴径がMC紙2へ供給する光パターンの解像度
を決定している。複数のピンポール67は赤LED 60、
緑LED 61、青LED 62の頂面にそれぞれ対向して形成
される。
レス鋼の薄板で構成され、その外形とピンポール67は
エッチングで加工され、その表面はディッピング工法に
より黒染加工されて光を反射しないようにしてある。ピ
ンポール67は穴径φ0.18mm〜φ0.25mm程度に形成さ
れ、この穴径がMC紙2へ供給する光パターンの解像度
を決定している。複数のピンポール67は赤LED 60、
緑LED 61、青LED 62の頂面にそれぞれ対向して形成
される。
【0045】ここで、複数のLED は、赤色用の3個のLE
D 60a〜60cにて1セット、緑色用の3個のLED 6
1a〜61cにて1セット、青色用の3個のLED 62a
〜62cにて1セットであり、これらのLED の位置関係
は図6に示す通りであり、露光ヘッド52の往復移動方
向(図7の±X方向)の間隔X1はMC紙2に形成され
る画像の1画素(1ドット)の整数倍(例えばX1は1
6ドット長)であり、MC紙2の往搬送の搬送方向(図
7のY方向)の間隔Y1,Y2は、1画素の整数倍(例
えば、Y1は1ドット長、Y2は10ドット長)であ
る。(2Y1+Y2)は、12ドット長で、各色のLED
の設置数(3個)の整数倍に設定してある。また、マス
ク68に形成されるピンポール67の位置関係も前記の
LED 60〜62の位置関係と同じである。
D 60a〜60cにて1セット、緑色用の3個のLED 6
1a〜61cにて1セット、青色用の3個のLED 62a
〜62cにて1セットであり、これらのLED の位置関係
は図6に示す通りであり、露光ヘッド52の往復移動方
向(図7の±X方向)の間隔X1はMC紙2に形成され
る画像の1画素(1ドット)の整数倍(例えばX1は1
6ドット長)であり、MC紙2の往搬送の搬送方向(図
7のY方向)の間隔Y1,Y2は、1画素の整数倍(例
えば、Y1は1ドット長、Y2は10ドット長)であ
る。(2Y1+Y2)は、12ドット長で、各色のLED
の設置数(3個)の整数倍に設定してある。また、マス
ク68に形成されるピンポール67の位置関係も前記の
LED 60〜62の位置関係と同じである。
【0046】露光の際、MC紙2を図7の−Y方向(図
1、図2の右方)へ復搬送しながら、MC紙2の上面に
上側の露光ヘッド52のマスク68を密接させるととも
に、MC紙2の下面に下側の露光ヘッド52のマスク6
8を密接させつつ、上下1対の露光ヘッド52を図7の
±X方向に所定速度で往復移動させる。こうして、移動
走査しながら、画像情報に基づいて選択される各組のLE
D 60〜62を独立に変調駆動し、所定の中心波長の光
を所定の光パワーにて所定時間、各画素に供給すること
でMC紙2にカラー画像の潜像を形成する。
1、図2の右方)へ復搬送しながら、MC紙2の上面に
上側の露光ヘッド52のマスク68を密接させるととも
に、MC紙2の下面に下側の露光ヘッド52のマスク6
8を密接させつつ、上下1対の露光ヘッド52を図7の
±X方向に所定速度で往復移動させる。こうして、移動
走査しながら、画像情報に基づいて選択される各組のLE
D 60〜62を独立に変調駆動し、所定の中心波長の光
を所定の光パワーにて所定時間、各画素に供給すること
でMC紙2にカラー画像の潜像を形成する。
【0047】次に、MC紙2を搬送させつつ露光ヘッド
52を往復移動走査させて潜像を形成する露光処理につ
いて詳しく説明する。図1、図2に示すように、MC紙
2はその上下両面から1対の露光ヘッド52で露光され
る。各露光ヘッド52はピンポール67を有するマスク
68とマスク保持体69と基板63とを有し、各露光ヘ
ッド52は、キャリッジ51に装備され、各キャリッジ
51はMC紙2の搬送方向と直交する案内ロッド53に
沿って往復移動可能に取付けられ、ステッピングモータ
57を含む駆動系によりMC紙2の画像形成領域11の
全幅をカバーするように往復駆動される。但し、露光と
並行的に現像機構70の上下1対の点接触現像部71
A,71Bで加圧現像する関係上、上下1対のキャリッ
ジ51は、1対の点接触現像部71A,71Bを対向状
態に保持しながら同期駆動される。
52を往復移動走査させて潜像を形成する露光処理につ
いて詳しく説明する。図1、図2に示すように、MC紙
2はその上下両面から1対の露光ヘッド52で露光され
る。各露光ヘッド52はピンポール67を有するマスク
68とマスク保持体69と基板63とを有し、各露光ヘ
ッド52は、キャリッジ51に装備され、各キャリッジ
51はMC紙2の搬送方向と直交する案内ロッド53に
沿って往復移動可能に取付けられ、ステッピングモータ
57を含む駆動系によりMC紙2の画像形成領域11の
全幅をカバーするように往復駆動される。但し、露光と
並行的に現像機構70の上下1対の点接触現像部71
A,71Bで加圧現像する関係上、上下1対のキャリッ
ジ51は、1対の点接触現像部71A,71Bを対向状
態に保持しながら同期駆動される。
【0048】図8は、キャリッジ51の移動速度の時間
変化を示す特性図であり、キャリッジ51は、最高速度
V(m/sec )、走査周期T(sec )、速度一定時間T
c(sec )をもって台形状の速度変化パターンで往復駆
動させられる。図8に示すように、キャリッジ51を最
高一定走査速度±V (m/sec )にて図2の±X方向に
往復移動させるものとする。図8の時間軸に対して傾斜
している部分は、往復の移動端での一旦停止と最高一定
走査速度±Vとの間の加速域・減速域を示す。また、時
間TcはMC紙2の画像形成領域11の幅方向(±X方
向)距離をキャリッジ51が最高一定走査速度で通過す
るのに要する時間であり、時間Tは往復の走査周期であ
る。
変化を示す特性図であり、キャリッジ51は、最高速度
V(m/sec )、走査周期T(sec )、速度一定時間T
c(sec )をもって台形状の速度変化パターンで往復駆
動させられる。図8に示すように、キャリッジ51を最
高一定走査速度±V (m/sec )にて図2の±X方向に
往復移動させるものとする。図8の時間軸に対して傾斜
している部分は、往復の移動端での一旦停止と最高一定
走査速度±Vとの間の加速域・減速域を示す。また、時
間TcはMC紙2の画像形成領域11の幅方向(±X方
向)距離をキャリッジ51が最高一定走査速度で通過す
るのに要する時間であり、時間Tは往復の走査周期であ
る。
【0049】MC紙2を図7の−Y方向に復搬送しつ
つ、上下1対の露光ヘッド52を図7の±X方向に往復
走査しながら、MC紙2の両面の各露光ライン(図2の
±X方向に沿う1ドットライン)に対して、最初に緑LE
D 61による露光がなされ、次にMC紙2を12画素分
搬送後に赤LED 60による露光がなされ、次にMC紙2
を12画素分搬送後に青LED 62による露光がなされ
る。そして、各露光ラインの各画素を緑LED 61で露光
するときは3つの緑LED 61a〜61cで3回の露光が
同一画素に行われる。このことは、赤LED 60a〜60
cによる露光、青LED 62a〜62cによる露光につい
ても同様である。
つ、上下1対の露光ヘッド52を図7の±X方向に往復
走査しながら、MC紙2の両面の各露光ライン(図2の
±X方向に沿う1ドットライン)に対して、最初に緑LE
D 61による露光がなされ、次にMC紙2を12画素分
搬送後に赤LED 60による露光がなされ、次にMC紙2
を12画素分搬送後に青LED 62による露光がなされ
る。そして、各露光ラインの各画素を緑LED 61で露光
するときは3つの緑LED 61a〜61cで3回の露光が
同一画素に行われる。このことは、赤LED 60a〜60
cによる露光、青LED 62a〜62cによる露光につい
ても同様である。
【0050】具体的に説明すると、MC紙2の例えば上
面の1画素に注目し、その画素を例えば白色とする場
合、緑色光と赤色光と青色光とを照射することになる。
最初に、緑LED 61による露光においては、キャリッジ
51の往動方向(例えば、−X方向)への移動時に、緑
LED 61aに対向するピンポール67が前記の画素に位
置している時に、緑LED 61aを所定の短時間Δtだけ
1回点灯し、次にキャリッジ51を往動の終端で一旦停
止させ、次にMC紙2を1ドット分だけ図7の−Y方向
に用紙送りした後、キャリッジ51の復動方向(例え
ば、+X方向)への移動時に、緑LED 61bに対向する
ピンポール67が前記の画素に位置している時に、緑LE
D 61bを所定の短時間Δtだけ1回点灯し、キャリッ
ジ51を復動の終端で一旦停止させ、次にMC紙2を1
ドット分だけ−Y方向に用紙送りした後、キャリッジ5
1の往動方向への移動時に、緑LED 61cに対向するピ
ンポール67が前記の画素に位置している時に、緑LED
61cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した後、キャリ
ッジ51を往動の終端で一旦停止させる。こうして、図
9に示すように、1つの画素点に対して走査周期Tの半
分の時間ごとに、緑LED61a→61b→61cの順に
短時間Δtずつ点灯することになる。
面の1画素に注目し、その画素を例えば白色とする場
合、緑色光と赤色光と青色光とを照射することになる。
最初に、緑LED 61による露光においては、キャリッジ
51の往動方向(例えば、−X方向)への移動時に、緑
LED 61aに対向するピンポール67が前記の画素に位
置している時に、緑LED 61aを所定の短時間Δtだけ
1回点灯し、次にキャリッジ51を往動の終端で一旦停
止させ、次にMC紙2を1ドット分だけ図7の−Y方向
に用紙送りした後、キャリッジ51の復動方向(例え
ば、+X方向)への移動時に、緑LED 61bに対向する
ピンポール67が前記の画素に位置している時に、緑LE
D 61bを所定の短時間Δtだけ1回点灯し、キャリッ
ジ51を復動の終端で一旦停止させ、次にMC紙2を1
ドット分だけ−Y方向に用紙送りした後、キャリッジ5
1の往動方向への移動時に、緑LED 61cに対向するピ
ンポール67が前記の画素に位置している時に、緑LED
61cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した後、キャリ
ッジ51を往動の終端で一旦停止させる。こうして、図
9に示すように、1つの画素点に対して走査周期Tの半
分の時間ごとに、緑LED61a→61b→61cの順に
短時間Δtずつ点灯することになる。
【0051】次に、MC紙2を12画素(12ドット)
分だけ−Y方向に用紙送りした後に赤LED 60による露
光を前記と同様に赤LED 60a→60b→60cの3回
の露光で実行し、次にMC紙2を12画素分だけY方向
に用紙送りした後に、青LED62による露光を前記と同
様に青LED 62a→62b→62cの3回の露光で実行
する。以上のようにして、前記注目した1画素に対し
て、図9に示すように、各色3回の露光が3色分なされ
る。その結果、その注目した1画素の3色分のマイクロ
カプセルが感光硬化して発色しないので、シート状支持
体2aの背景色である白色となる。
分だけ−Y方向に用紙送りした後に赤LED 60による露
光を前記と同様に赤LED 60a→60b→60cの3回
の露光で実行し、次にMC紙2を12画素分だけY方向
に用紙送りした後に、青LED62による露光を前記と同
様に青LED 62a→62b→62cの3回の露光で実行
する。以上のようにして、前記注目した1画素に対し
て、図9に示すように、各色3回の露光が3色分なされ
る。その結果、その注目した1画素の3色分のマイクロ
カプセルが感光硬化して発色しないので、シート状支持
体2aの背景色である白色となる。
【0052】このように、MC紙2の同一画素に各色3
回の露光を走査周期Tの半分の時間間隔で行うので、発
色の感度が向上し少ない光照射エネルギー密度にて発色
の光濃度を変化せしめることができる。即ち、図10に
示すように、縦軸にシアンの発色光学濃度をとり、横軸
に露光エネルギー密度(J/m2 )の総量をとる。実線
Aは赤LED 60を1回だけ照射したときのシアンの発色
光学濃度の変化を示し、点線Bは赤LED 60を走査周期
Tの半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した
場合のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
回の露光を走査周期Tの半分の時間間隔で行うので、発
色の感度が向上し少ない光照射エネルギー密度にて発色
の光濃度を変化せしめることができる。即ち、図10に
示すように、縦軸にシアンの発色光学濃度をとり、横軸
に露光エネルギー密度(J/m2 )の総量をとる。実線
Aは赤LED 60を1回だけ照射したときのシアンの発色
光学濃度の変化を示し、点線Bは赤LED 60を走査周期
Tの半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した
場合のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
【0053】図10において、シアンの発色光学濃度が
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、1回の光
照射では3.3(J/m2 ) の露光エネルギー密度を与える
必要があるが、前記のように3回に分割して光照射する
と総計で2.2 (J/m2 ) の露光エネルギー密度を与え
ればよいことになる。この図10から判るように、露光
エネルギー密度(J/m2 ) が0.5 〜3.3 の範囲では、
同じシアンの発色光学濃度の発現するためには、3回に
分割して光照射した場合は小さい露光エネルギー密度に
て済むが、1回の光照射の場合には大きい露光エネルギ
ー密度を必要とすることが判る。このことはイエロー、
マゼンタについても同様である。
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、1回の光
照射では3.3(J/m2 ) の露光エネルギー密度を与える
必要があるが、前記のように3回に分割して光照射する
と総計で2.2 (J/m2 ) の露光エネルギー密度を与え
ればよいことになる。この図10から判るように、露光
エネルギー密度(J/m2 ) が0.5 〜3.3 の範囲では、
同じシアンの発色光学濃度の発現するためには、3回に
分割して光照射した場合は小さい露光エネルギー密度に
て済むが、1回の光照射の場合には大きい露光エネルギ
ー密度を必要とすることが判る。このことはイエロー、
マゼンタについても同様である。
【0054】その理由は、光照射に伴うMC紙2におけ
るマイクロカプセル2bの重合開始剤と光硬化性樹脂と
の重合反応速度はさほど高速でなく、一度に大量の露光
エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて複数
回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネルギー
を投入したほうが重合反応が促進されやすいからであ
る。換言すると、各LED の出力を小さくしても或いはLE
D の設置数が少なくても、十分な発色光学濃度を得るこ
とができるのである。
るマイクロカプセル2bの重合開始剤と光硬化性樹脂と
の重合反応速度はさほど高速でなく、一度に大量の露光
エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて複数
回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネルギー
を投入したほうが重合反応が促進されやすいからであ
る。換言すると、各LED の出力を小さくしても或いはLE
D の設置数が少なくても、十分な発色光学濃度を得るこ
とができるのである。
【0055】尚、MC紙2は、少なくともその画像形成
領域11においては速度一定にて露光、現像されること
が好ましい。このため、MC紙2を露光、現像するのに
最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定での
移動距離L(m)は、少なくとも全てのピンホール67
が画像形成領域11を通過する範囲である。この速度一
定移動距離L(m)は画像形成領域11の幅とピンホー
ル67の配設パターン、最高速度V(m/sec)によって
自由に設計することができる。例えば、L=0.1118(m)
、V=0.86(m/sec.)であり、これによりA6判のサイ
ズのMC紙2の表面全体を露光することができる。
領域11においては速度一定にて露光、現像されること
が好ましい。このため、MC紙2を露光、現像するのに
最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定での
移動距離L(m)は、少なくとも全てのピンホール67
が画像形成領域11を通過する範囲である。この速度一
定移動距離L(m)は画像形成領域11の幅とピンホー
ル67の配設パターン、最高速度V(m/sec)によって
自由に設計することができる。例えば、L=0.1118(m)
、V=0.86(m/sec.)であり、これによりA6判のサイ
ズのMC紙2の表面全体を露光することができる。
【0056】次に、プリンタ1の制御ユニット90につ
いて説明する。図11に示すように、制御ユニット90
は、CPU95とROM96とRAM97を含むコンピ
ュータと、I/Oインターフェイス98と、駆動回路9
9〜104を有し、それら駆動回路99〜103には、
紙送り用ステッピングモータ104、切換え板駆動用ソ
レノイドアクチュエータ105、フィルムヒータ41、
キャリッジ駆動用ステッピングモータ57、露光ヘッド
52等が夫々接続されている。制御ユニット90には、
コネクタ91と操作パネル106も接続されており、外
部のホストコンピュータからの画像データ(RGB画像
データ)はコネクタ91を介して制御ユニット90へ供
給される。
いて説明する。図11に示すように、制御ユニット90
は、CPU95とROM96とRAM97を含むコンピ
ュータと、I/Oインターフェイス98と、駆動回路9
9〜104を有し、それら駆動回路99〜103には、
紙送り用ステッピングモータ104、切換え板駆動用ソ
レノイドアクチュエータ105、フィルムヒータ41、
キャリッジ駆動用ステッピングモータ57、露光ヘッド
52等が夫々接続されている。制御ユニット90には、
コネクタ91と操作パネル106も接続されており、外
部のホストコンピュータからの画像データ(RGB画像
データ)はコネクタ91を介して制御ユニット90へ供
給される。
【0057】ROM96には、プリンタ1の全体の動作
を制御する制御プログラムと、入力された画像データか
ら露光ヘッド52の各色LED の点灯時間やタイミングを
演算する制御プログラム、緑赤青の露光に同期して紙送
り用ステッピングモータ104を制御してMC紙2の搬
送を制御する制御プログラム、同様に緑赤青の露光に同
期してキャリッジ駆動用ステッピングモータ57を制御
して露光ヘッド52の走査を制御する制御プログラム等
が記憶されている。
を制御する制御プログラムと、入力された画像データか
ら露光ヘッド52の各色LED の点灯時間やタイミングを
演算する制御プログラム、緑赤青の露光に同期して紙送
り用ステッピングモータ104を制御してMC紙2の搬
送を制御する制御プログラム、同様に緑赤青の露光に同
期してキャリッジ駆動用ステッピングモータ57を制御
して露光ヘッド52の走査を制御する制御プログラム等
が記憶されている。
【0058】前記RAM97には、前記制御プログラム
実行の為に必要な種々のバッファやメモリ類があり、操
作者が操作パネル106から入力設定したプリント枚数
や画像の拡大縮小率やMC紙2の画像形成領域11のサ
イズ等がRAM97のメモリに記憶される。画像形成領
域11のサイズデータに基づいてキャリッジ駆動用ステ
ッピングモータ57の駆動条件が演算されて露光がなさ
れる。制御ユニット90に、画像の画像データが送られ
るとその画像データがG画像データ、R画像データ、B
画像データに分離されてRAM97のバッファに記憶さ
れる。露光ヘッド52の各LED は、駆動回路103によ
り、フレキシブルハーネス59を介して電気的に駆動さ
れる。
実行の為に必要な種々のバッファやメモリ類があり、操
作者が操作パネル106から入力設定したプリント枚数
や画像の拡大縮小率やMC紙2の画像形成領域11のサ
イズ等がRAM97のメモリに記憶される。画像形成領
域11のサイズデータに基づいてキャリッジ駆動用ステ
ッピングモータ57の駆動条件が演算されて露光がなさ
れる。制御ユニット90に、画像の画像データが送られ
るとその画像データがG画像データ、R画像データ、B
画像データに分離されてRAM97のバッファに記憶さ
れる。露光ヘッド52の各LED は、駆動回路103によ
り、フレキシブルハーネス59を介して電気的に駆動さ
れる。
【0059】前記感光記録材料の所要エネルギー密度に
関して、MC紙2のマイクロカプセル2bを感光硬化さ
せるのに要する所要エネルギー密度は、約3(J/
m2 )である。これは、銀塩写真の感度例0.1 (J/m
2 )の約300倍であり、MC紙2の露光に必要なエネ
ルギーは通常の写真撮影等で感材に与えられエネルギー
に対して非常に大きいものである。本実施形態のプリン
タ1によりMC紙2の露光を実現するために、前記の赤
LED 60を用いると、600秒で1m2 の範囲を露光す
るためには、1つの赤LED 60あたり供給可能なパワー
は120 μWであるから、書込みデューティを100 %とし
た簡単な計算式によれば赤LED 60が42個必要であ
る。これに対して、従来の画像形成装置の露光ヘッドの
ように基板に凹部63aを形成しないものでは、光の利
用効率が低くなるため、赤LED 60は倍の84個必要と
なってしまう。
関して、MC紙2のマイクロカプセル2bを感光硬化さ
せるのに要する所要エネルギー密度は、約3(J/
m2 )である。これは、銀塩写真の感度例0.1 (J/m
2 )の約300倍であり、MC紙2の露光に必要なエネ
ルギーは通常の写真撮影等で感材に与えられエネルギー
に対して非常に大きいものである。本実施形態のプリン
タ1によりMC紙2の露光を実現するために、前記の赤
LED 60を用いると、600秒で1m2 の範囲を露光す
るためには、1つの赤LED 60あたり供給可能なパワー
は120 μWであるから、書込みデューティを100 %とし
た簡単な計算式によれば赤LED 60が42個必要であ
る。これに対して、従来の画像形成装置の露光ヘッドの
ように基板に凹部63aを形成しないものでは、光の利
用効率が低くなるため、赤LED 60は倍の84個必要と
なってしまう。
【0060】次に、MC紙2に形成された潜像を現像機
構70により顕在化する現像処理について説明する。M
C紙2を往搬送方向へ搬送する際には、MC紙2は所定
の一定速度で連続的に移動する。そして、MC紙2を復
搬送の搬送方向へ搬送しつつその両面に同時に露光し引
続き加圧現像するときは、MC紙2は復搬送方向に1ド
ットずつの間欠移動し、上下のキャリッジ51は案内ロ
ッド53で案内されつつ±X方向へ往復移動し、上下1
対の露光ヘッド52と上下1対の点接触現像部71A,
71BはMC紙2に対して±X方向(主走査方向)に走
査される。
構70により顕在化する現像処理について説明する。M
C紙2を往搬送方向へ搬送する際には、MC紙2は所定
の一定速度で連続的に移動する。そして、MC紙2を復
搬送の搬送方向へ搬送しつつその両面に同時に露光し引
続き加圧現像するときは、MC紙2は復搬送方向に1ド
ットずつの間欠移動し、上下のキャリッジ51は案内ロ
ッド53で案内されつつ±X方向へ往復移動し、上下1
対の露光ヘッド52と上下1対の点接触現像部71A,
71BはMC紙2に対して±X方向(主走査方向)に走
査される。
【0061】露光ヘッド52のLED 62bに対応するピ
ンホール67から点接触現像部71A,71Bまでの±
Y方向の距離をmドット長とすると、MC紙2の各ドッ
トラインにLED 61aで露光後、−Y方向へ(25+
m)ドット分搬送後にそのドットラインに対して点接触
現像部71A,71Bにより加圧現像がなされることに
なる。この露光と加圧現像の際、上下のキャリッジ51
は、上下の点接触現像部71A,71Bの対向位置関係
を保持するように同期駆動される。MC紙2の両面のマ
イクロカプセル2bは、露光されると感光硬化するが、
未露光のマイクロカプセル2bの強度は弱く、現像の際
にMC紙2が点接触現像部71A,71B間を通過する
ときに、上下1対の鋼球74で強力に加圧されるため、
未露光のマイクロカプセル2bだけが破壊されて、その
内部の染料前駆体が流れ出して顕色剤2cと反応し、発
色することになる。
ンホール67から点接触現像部71A,71Bまでの±
Y方向の距離をmドット長とすると、MC紙2の各ドッ
トラインにLED 61aで露光後、−Y方向へ(25+
m)ドット分搬送後にそのドットラインに対して点接触
現像部71A,71Bにより加圧現像がなされることに
なる。この露光と加圧現像の際、上下のキャリッジ51
は、上下の点接触現像部71A,71Bの対向位置関係
を保持するように同期駆動される。MC紙2の両面のマ
イクロカプセル2bは、露光されると感光硬化するが、
未露光のマイクロカプセル2bの強度は弱く、現像の際
にMC紙2が点接触現像部71A,71B間を通過する
ときに、上下1対の鋼球74で強力に加圧されるため、
未露光のマイクロカプセル2bだけが破壊されて、その
内部の染料前駆体が流れ出して顕色剤2cと反応し、発
色することになる。
【0062】以上説明したプリンタ1においては、現像
機構70が、MC紙2を搬送する搬送路を挟んで対向
し、搬送中のMC紙2の両側から同一点を加圧して現像
する1対の点接触現像部71A,71Bを1対のキャリ
ッジ51,51を介して往復移動させながらMC紙2を
加圧現像するように構成してあるから、強力な加圧力で
加圧現像して高画質に現像することがことができる。点
接触現像部71A,71Bをローラ式現像手段と比較し
て十分に小型化することができ、その結果画像形成装置
1を小型化できるうえ、現像機構70の製作コストも安
価にすることができる。
機構70が、MC紙2を搬送する搬送路を挟んで対向
し、搬送中のMC紙2の両側から同一点を加圧して現像
する1対の点接触現像部71A,71Bを1対のキャリ
ッジ51,51を介して往復移動させながらMC紙2を
加圧現像するように構成してあるから、強力な加圧力で
加圧現像して高画質に現像することがことができる。点
接触現像部71A,71Bをローラ式現像手段と比較し
て十分に小型化することができ、その結果画像形成装置
1を小型化できるうえ、現像機構70の製作コストも安
価にすることができる。
【0063】前記マイクロカプセルを両面に備えたMC
紙2を加圧現像する為には、強力な加圧力を加えて現像
する必要があるが、1対の点接触現像部71A,71B
により十分な加圧力で加圧して現像するため高画質の画
像に現像することができる。上下の露光ヘッド52,5
2を往復移動させ走査しながらMC紙2の両面に露光す
るため、MC紙2の両面に能率的に露光することがで
き、1又は複数の点光源で露光する構成の露光ヘッドを
適用可能になり、潜像形成機構50の構成を簡単化する
ことができる。1対の点接触現像部71A,71Bを往
復移動させ走査しながら加圧現像するため、MC紙2の
両面を面的に加圧現像することができ、MC紙2の両面
を能率的に現像することができる。
紙2を加圧現像する為には、強力な加圧力を加えて現像
する必要があるが、1対の点接触現像部71A,71B
により十分な加圧力で加圧して現像するため高画質の画
像に現像することができる。上下の露光ヘッド52,5
2を往復移動させ走査しながらMC紙2の両面に露光す
るため、MC紙2の両面に能率的に露光することがで
き、1又は複数の点光源で露光する構成の露光ヘッドを
適用可能になり、潜像形成機構50の構成を簡単化する
ことができる。1対の点接触現像部71A,71Bを往
復移動させ走査しながら加圧現像するため、MC紙2の
両面を面的に加圧現像することができ、MC紙2の両面
を能率的に現像することができる。
【0064】点接触現像部71A,71Bに点接触する
回転自在の鋼球74と、この鋼球74をMC紙2の方へ
付勢するスプリング75(付勢部材)とを設け、鋼球7
4がホルダ73に回転自在に保持されているので、点接
触現像部71A,71BをMC紙2に対して相対移動さ
せつつ加圧現像する際の抵抗が小さくなる。また、前記
MC紙2では、その厚さ方向中央に共通の1枚のシート
状支持体2aを設けたため、シート状支持体2aをけ節
減でき、MC紙2の構造を簡単にすることができる。
回転自在の鋼球74と、この鋼球74をMC紙2の方へ
付勢するスプリング75(付勢部材)とを設け、鋼球7
4がホルダ73に回転自在に保持されているので、点接
触現像部71A,71BをMC紙2に対して相対移動さ
せつつ加圧現像する際の抵抗が小さくなる。また、前記
MC紙2では、その厚さ方向中央に共通の1枚のシート
状支持体2aを設けたため、シート状支持体2aをけ節
減でき、MC紙2の構造を簡単にすることができる。
【0065】次に、前記実施形態を部分的に変更する変
更形態について説明する。 1)前記感光記録媒体としてのMC紙2は前記のものに
限定されず種々の変形が可能である。MC紙2のマイク
ロカプセル内に光硬化性樹脂と重合開始剤とを内包させ
る代わりに、MC紙2のマイクロカプセル自体を構成す
る材料に、光硬化性樹脂と重合開始剤とを含ませた構成
としてもよい。また、例えば、図12に示すMC紙2A
は、前記のMC紙2のものと同様の、シート状支持体2
aと、マイクロカプセル2bと共反応体(顕色剤)2c
とを含む混合塗着層2dと、光透過性支持体2eとから
なる2枚のMC紙2A,2Bを接着した構造である。即
ち、上側のMC紙2Aの下面にはアルミ蒸着層2fが形
成され、下側のMC紙2Bの上面にはアルミ蒸着層2f
が形成され、これらアルミ蒸着層2f,2f同士が接着
剤層2gにより接着されている。尚、上下のシート状支
持体2a,2aは白色とは限らず、白色以外の同色でも
よく、異なる色でもよく、透明のものでもよい。これら
のアルミ蒸着層はMC紙2A(2B)を露光する光によ
ってMC紙2B(2A)が感光しないようにする為に設
けられたものである。
更形態について説明する。 1)前記感光記録媒体としてのMC紙2は前記のものに
限定されず種々の変形が可能である。MC紙2のマイク
ロカプセル内に光硬化性樹脂と重合開始剤とを内包させ
る代わりに、MC紙2のマイクロカプセル自体を構成す
る材料に、光硬化性樹脂と重合開始剤とを含ませた構成
としてもよい。また、例えば、図12に示すMC紙2A
は、前記のMC紙2のものと同様の、シート状支持体2
aと、マイクロカプセル2bと共反応体(顕色剤)2c
とを含む混合塗着層2dと、光透過性支持体2eとから
なる2枚のMC紙2A,2Bを接着した構造である。即
ち、上側のMC紙2Aの下面にはアルミ蒸着層2fが形
成され、下側のMC紙2Bの上面にはアルミ蒸着層2f
が形成され、これらアルミ蒸着層2f,2f同士が接着
剤層2gにより接着されている。尚、上下のシート状支
持体2a,2aは白色とは限らず、白色以外の同色でも
よく、異なる色でもよく、透明のものでもよい。これら
のアルミ蒸着層はMC紙2A(2B)を露光する光によ
ってMC紙2B(2A)が感光しないようにする為に設
けられたものである。
【0066】また、MC紙2,2Aのマイクロカプセル
は、感光硬化性のもの以外に感光軟化性のものでもよ
い。例えば、未露光状態ではマイクロカプセルが十分な
強度を有し、所定波長の光で露光により軟化して強度が
低下するものであってもよい。そして、この場合も、定
着加熱により熱硬化するものであることが望ましい。
は、感光硬化性のもの以外に感光軟化性のものでもよ
い。例えば、未露光状態ではマイクロカプセルが十分な
強度を有し、所定波長の光で露光により軟化して強度が
低下するものであってもよい。そして、この場合も、定
着加熱により熱硬化するものであることが望ましい。
【0067】また、MC紙2としては、前記の自己発色
型のものの他に、転写型のものも採用可能である。マイ
クロカプセルを担持する透明基材シートと、その基材シ
ートのマイクロカプセル面に対して顕色材を担持した受
像紙の顕色材面を重ね合わせて剥離可能に一体化してお
き、基材シートを露光ヘッド側にしてカートリッジから
給紙し、一体のまま露光、現像し、装置外に排出してか
ら受像紙を剥離するようにすれば良い。加圧破壊された
マイクロカプセルから流出した色材としての染料前駆対
が受像紙の顕色剤に転写され、これと反応して発色し顕
在化するように構成してもよい。
型のものの他に、転写型のものも採用可能である。マイ
クロカプセルを担持する透明基材シートと、その基材シ
ートのマイクロカプセル面に対して顕色材を担持した受
像紙の顕色材面を重ね合わせて剥離可能に一体化してお
き、基材シートを露光ヘッド側にしてカートリッジから
給紙し、一体のまま露光、現像し、装置外に排出してか
ら受像紙を剥離するようにすれば良い。加圧破壊された
マイクロカプセルから流出した色材としての染料前駆対
が受像紙の顕色剤に転写され、これと反応して発色し顕
在化するように構成してもよい。
【0068】また、染料前駆体の代わりに、予め着色さ
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包させることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙が画像が顕在化されるからである。ま
た、マイクロカプセル紙以外にも銀塩フィルム、ジアゾ
式感光紙等、感光によって露光作用を受け、現像作用を
受けることでこれが顕色化するような感光記録媒体を適
用してもよい。
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包させることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙が画像が顕在化されるからである。ま
た、マイクロカプセル紙以外にも銀塩フィルム、ジアゾ
式感光紙等、感光によって露光作用を受け、現像作用を
受けることでこれが顕色化するような感光記録媒体を適
用してもよい。
【0069】2)発光素子は赤青緑から構成される必要
はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波長
のものを選択することができる。例えば、赤外光、赤、
緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選んで
も差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素子の
色の選択肢の有効な例である。また、発光素子の色数
は、赤青緑の3色に限るものでなく、1色または2色で
も良いし、発色剤にイエロー、マゼンタ、シアン、黒を
用いるような通常のカラープリンタの如く4色また、そ
れ以上を選択することもできる。また、発光素子はLE
Dのみに限るものでなく、EL発光素子、プラズマ発光
素子、レーザ発光素子等、様々な構造のものを適用でき
る。また、露光ヘッド52のピンホール67の代わりに
より大きな光通過穴を形成し、その光通過穴に単玉レン
ズ等からなる結像光学系を組み込んだ構成にしてもよ
い。この場合、単玉レンズ入射する光パワーは増大する
ため、MC紙2へ供給できる光パワーは増加し光利用効
率を高めることができる。
はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波長
のものを選択することができる。例えば、赤外光、赤、
緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選んで
も差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素子の
色の選択肢の有効な例である。また、発光素子の色数
は、赤青緑の3色に限るものでなく、1色または2色で
も良いし、発色剤にイエロー、マゼンタ、シアン、黒を
用いるような通常のカラープリンタの如く4色また、そ
れ以上を選択することもできる。また、発光素子はLE
Dのみに限るものでなく、EL発光素子、プラズマ発光
素子、レーザ発光素子等、様々な構造のものを適用でき
る。また、露光ヘッド52のピンホール67の代わりに
より大きな光通過穴を形成し、その光通過穴に単玉レン
ズ等からなる結像光学系を組み込んだ構成にしてもよ
い。この場合、単玉レンズ入射する光パワーは増大する
ため、MC紙2へ供給できる光パワーは増加し光利用効
率を高めることができる。
【0070】3)前記潜像形成機構50の変形例とし
て、図13に示すものを適用してもよい。案内ロッド5
3とボールネジ軸53Aとが±X方向に水平向きに配設
され、キャリッジ51A側のボールネジナットがボール
ネジ軸53Aに螺合され、キャリッジ51Aは案内ロッ
ド53とボールネジ軸53Aとで±X方向に案内されて
おり、キャリッジ駆動用ステッピングモータ57により
1対の傘歯車53a,57aを介してボールネジ軸53
Aが回転駆動され、キャリッジ51Aが±X方向に往復
移動駆動される。尚、前記実施形態では、キャリッジ5
1に現像機構70の点接触現像部を装備したが、点接触
現像部を潜像形成機構50のキャリッジ51とは別のキ
ャッジに装備し、そのキャッジを±X方向へ往復移動す
るように構成してもよい。
て、図13に示すものを適用してもよい。案内ロッド5
3とボールネジ軸53Aとが±X方向に水平向きに配設
され、キャリッジ51A側のボールネジナットがボール
ネジ軸53Aに螺合され、キャリッジ51Aは案内ロッ
ド53とボールネジ軸53Aとで±X方向に案内されて
おり、キャリッジ駆動用ステッピングモータ57により
1対の傘歯車53a,57aを介してボールネジ軸53
Aが回転駆動され、キャリッジ51Aが±X方向に往復
移動駆動される。尚、前記実施形態では、キャリッジ5
1に現像機構70の点接触現像部を装備したが、点接触
現像部を潜像形成機構50のキャリッジ51とは別のキ
ャッジに装備し、そのキャッジを±X方向へ往復移動す
るように構成してもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記現像手段
が、記録媒体を搬送する搬送路を挟んで対向し、搬送中
の記録媒体の両側から同一点を加圧して現像する1対の
点接触現像手段を1対の往復移動手段で往復移動させな
がら記録媒体を加圧現像するように構成してあるから、
強力な加圧力で加圧現像して高画質に現像することがこ
とができる。点接触現像手段をローラ式現像手段と比較
して十分に小型化することができるため、その結果画像
形成装置を小型化できるうえ、現像手段の製作コストも
安価にすることができる。また、記録媒体の両面を同時
に現像するので、能率的に現像することができる。
が、記録媒体を搬送する搬送路を挟んで対向し、搬送中
の記録媒体の両側から同一点を加圧して現像する1対の
点接触現像手段を1対の往復移動手段で往復移動させな
がら記録媒体を加圧現像するように構成してあるから、
強力な加圧力で加圧現像して高画質に現像することがこ
とができる。点接触現像手段をローラ式現像手段と比較
して十分に小型化することができるため、その結果画像
形成装置を小型化できるうえ、現像手段の製作コストも
安価にすることができる。また、記録媒体の両面を同時
に現像するので、能率的に現像することができる。
【0072】請求項2の発明によれば、前記記録媒体
が、色材を内包し所定波長の光に感光して強度が変化す
る多数のマイクロカプセルを両面に備え且つ露光により
潜像を形成可能な感光感圧記録媒体であり、前記潜像形
成手段が、画像情報に基づく露光を施して潜像を形成す
る露光手段であり、マイクロカプセルを両面に備えた感
光感圧記録媒体を加圧現像する為には、強力な加圧力を
加えて現像する必要があるが、1対の点接触現像手段に
より十分な加圧力で加圧して現像するため、高画質の画
像に現像することができる。その他、請求項1と同様の
効果を奏する。
が、色材を内包し所定波長の光に感光して強度が変化す
る多数のマイクロカプセルを両面に備え且つ露光により
潜像を形成可能な感光感圧記録媒体であり、前記潜像形
成手段が、画像情報に基づく露光を施して潜像を形成す
る露光手段であり、マイクロカプセルを両面に備えた感
光感圧記録媒体を加圧現像する為には、強力な加圧力を
加えて現像する必要があるが、1対の点接触現像手段に
より十分な加圧力で加圧して現像するため、高画質の画
像に現像することができる。その他、請求項1と同様の
効果を奏する。
【0073】請求項3の発明によれば、各往復移動手段
が、1組の露光手段および点接触現像手段を搭載したキ
ャリッジと、このキャリッジを前記往復移動方向へ移動
自在に案内する案内手段と、そのキャリッジを往復移動
させる駆動手段とを備え、露光手段を往復移動させ走査
しながら露光することができるため、1又は複数の点光
源で露光する構成の露光手段を適用可能になり、露光手
段の構成を簡単化することができる。また、1対の点接
触現像手段を往復移動させ走査しながら露光するため、
記録媒体の両面を面的に加圧現像することができる。そ
の他、請求項2と同様の効果を奏する。
が、1組の露光手段および点接触現像手段を搭載したキ
ャリッジと、このキャリッジを前記往復移動方向へ移動
自在に案内する案内手段と、そのキャリッジを往復移動
させる駆動手段とを備え、露光手段を往復移動させ走査
しながら露光することができるため、1又は複数の点光
源で露光する構成の露光手段を適用可能になり、露光手
段の構成を簡単化することができる。また、1対の点接
触現像手段を往復移動させ走査しながら露光するため、
記録媒体の両面を面的に加圧現像することができる。そ
の他、請求項2と同様の効果を奏する。
【0074】請求項4の発明によれば、点接触現像手段
が、記録媒体に点接触する回転自在の球体と、この球体
を記録媒体の方へ付勢する付勢部材とを有し、点接触現
像手段の球体が回転自在であるので、点接触現像手段を
記録媒体に対して相対移動させつつ加圧現像する際の抵
抗が小さくなる。
が、記録媒体に点接触する回転自在の球体と、この球体
を記録媒体の方へ付勢する付勢部材とを有し、点接触現
像手段の球体が回転自在であるので、点接触現像手段を
記録媒体に対して相対移動させつつ加圧現像する際の抵
抗が小さくなる。
【図1】本発明の実施形態に係る感光感圧プリンタの縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】前記プリンタの横断平面図である。
【図3】マイクロカプセル紙の要部拡大断面図である。
【図4】マイクロカプセル紙の領域説明図である。
【図5】潜像形成機構と現像機構の要部拡大断面図であ
る。
る。
【図6】(a)は露光ヘッドの縦断面図、(b)は基板
の凹部付近部分の拡大縦断面である。
の凹部付近部分の拡大縦断面である。
【図7】露光ヘッドの底面拡大図である。
【図8】露光ヘッドの走査速度等の特性線図である。
【図9】同一画素に対する露光のタイムチャートであ
る。
る。
【図10】露光エネルギー密度に対するシアン発色光学
濃度特性線図である。
濃度特性線図である。
【図11】感光感圧プリンタの制御系のブロック図であ
る。
る。
【図12】変形例に係るマイクロカプセル紙の要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図13】変形例に係る潜像形成機構と現像機構の平面
図である。
図である。
1 感光感圧プリンタ 2,2A マイクロカプセル紙(MC紙) 2b マイクロカプセル 40 加熱機構 41 フィルムヒータ 50 潜像形成機構 50A、50B 露光部 51,51A キャリッジ 52 露光ヘッド 53 案内ロッド 53A ボールネジ軸 54 タンミングベルト 57 キャリッジ駆動用ステッピングモータ 70 現像機構 71A,71B 点接触現像部 74 鋼球 75 スプリング(付勢部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 両面に画像を記録可能な記録媒体の両面
に画像情報に基づく処理を夫々施して潜像を形成する1
対の潜像形成手段と、これら潜像形成手段で潜像形成後
の記録媒体を加圧して現像する現像手段とを備えた画像
形成装置において、 前記現像手段は、記録媒体を搬送する搬送路を挟んで対
向し、搬送中の記録媒体の両側から同一点を加圧する1
対の点接触現像手段と、これら1対の点接触現像手段を
記録媒体の搬送方向と直交し記録媒体と平行な方向へ同
期して往復移動させる1対の往復移動手段とを有するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記記録媒体が、色材を内包し所定波長
の光に感光して強度が変化する多数のマイクロカプセル
を両面に備え且つ露光により潜像を形成可能な感光感圧
記録媒体であり、前記潜像形成手段が、画像情報に基づ
く露光を施して潜像を形成する露光手段であることを特
徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記各往復移動手段が、1組の露光手段
および点接触現像手段を搭載したキャリッジと、このキ
ャリッジを前記往復移動方向へ移動自在に案内する案内
手段と、そのキャリッジを往復移動させる駆動手段とを
備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】 前記点接触現像手段が、記録媒体に点接
触する回転自在の球体と、この球体を記録媒体の方へ付
勢する付勢部材とを有することを特徴とする請求項1〜
3の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31000796A JPH10142701A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31000796A JPH10142701A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10142701A true JPH10142701A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=18000034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31000796A Pending JPH10142701A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10142701A (ja) |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP31000796A patent/JPH10142701A/ja active Pending
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