JPH10319559A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH10319559A JPH10319559A JP12762997A JP12762997A JPH10319559A JP H10319559 A JPH10319559 A JP H10319559A JP 12762997 A JP12762997 A JP 12762997A JP 12762997 A JP12762997 A JP 12762997A JP H10319559 A JPH10319559 A JP H10319559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure developing
- exposure
- recording medium
- pressure
- photosensitive recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い部品精度に依存することなく、圧力現像
ボールのピッチを調整できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジ48に、圧力現像ボール11
1を有する固定圧力現像部材111と、圧力現像ボール
111を有し調整移動可能である可動圧力現像部材11
2とを設ける。前記可動圧力現像部材112を、スプリ
ング部材116によってキャリッジ48の基準面48a
に接近する方向に付勢すると共に、偏心カム部材117
の回転により、前記スプリング部材116の付勢力に抗
して可動圧力現像部材112を移動させ、マイクロカプ
セル紙の送り方向における各圧力現像部材112,11
3の圧力現像ボール111相互間のピッチを調整する。
ボールのピッチを調整できる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジ48に、圧力現像ボール11
1を有する固定圧力現像部材111と、圧力現像ボール
111を有し調整移動可能である可動圧力現像部材11
2とを設ける。前記可動圧力現像部材112を、スプリ
ング部材116によってキャリッジ48の基準面48a
に接近する方向に付勢すると共に、偏心カム部材117
の回転により、前記スプリング部材116の付勢力に抗
して可動圧力現像部材112を移動させ、マイクロカプ
セル紙の送り方向における各圧力現像部材112,11
3の圧力現像ボール111相互間のピッチを調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に対応す
る造像光の露光により画像情報の潜像を、感光記録媒体
の表面に形成し、現像により該画像情報を顕在化させる
画像形成装置に関する。
る造像光の露光により画像情報の潜像を、感光記録媒体
の表面に形成し、現像により該画像情報を顕在化させる
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば米国特許第4440846号及び
第4399209号には、内部位相に感光物質を含むマ
イクロカプセルを備えた感光層が画像状に放射線に対し
露光され、均一な破裂力をかけられ、それによりマイク
ロカプセルが破裂して内部位相物質を画像状に放出する
画像システムが開示されている。このシステムでは、露
光によりマイクロカプセルの機械的強度が変化して露光
潜像が形成され、圧力を加えることにより機械的強度が
弱いカプセル(感光硬化しなかったカプセルや感光軟化
したカプセル)が破壊されて色材としての色彩発生物質
(発色剤)が流出し、現像物質と反応して色彩画像を形
成することにより現像が行われるものが知られている。
第4399209号には、内部位相に感光物質を含むマ
イクロカプセルを備えた感光層が画像状に放射線に対し
露光され、均一な破裂力をかけられ、それによりマイク
ロカプセルが破裂して内部位相物質を画像状に放出する
画像システムが開示されている。このシステムでは、露
光によりマイクロカプセルの機械的強度が変化して露光
潜像が形成され、圧力を加えることにより機械的強度が
弱いカプセル(感光硬化しなかったカプセルや感光軟化
したカプセル)が破壊されて色材としての色彩発生物質
(発色剤)が流出し、現像物質と反応して色彩画像を形
成することにより現像が行われるものが知られている。
【0003】前記公報の画像形成システムにおいて、圧
力現像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対の圧力現
像ローラ間を通過させることで、感光硬化していないマ
イクロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊
されて現像がなされる。
力現像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対の圧力現
像ローラ間を通過させることで、感光硬化していないマ
イクロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊
されて現像がなされる。
【0004】これに対し、本体ケースの、例えば前部に
着脱可能に装着され、未露光の感光記録媒体を収容する
遮光性カセットと、該カセット内より給紙ローラにて感
光記録媒体を取り出す給紙機構と、本体ケースの外部に
設けられた排紙トレイ部と、該排紙トレイ部に排紙ロー
ラにて定着後の感光記録媒体を排出する排紙機構と、前
記給紙ローラから排紙ローラまで感光記録媒体を一定の
タイミングで送る送り手段と、前記感光記録媒体を露光
に先立って予熱する予熱ヒータと、搬送中の感光記録媒
体を、その幅方向に露光ヘッドを走査させつつ露光する
露光機構と、1対の圧力現像ローラにて感光記録媒体を
加圧して現像する現像機構と、現像後の感光記録媒体を
加熱して定着する定着用ヒータとを有する感光感圧プリ
ンタを出願人が案出し、出願中である。
着脱可能に装着され、未露光の感光記録媒体を収容する
遮光性カセットと、該カセット内より給紙ローラにて感
光記録媒体を取り出す給紙機構と、本体ケースの外部に
設けられた排紙トレイ部と、該排紙トレイ部に排紙ロー
ラにて定着後の感光記録媒体を排出する排紙機構と、前
記給紙ローラから排紙ローラまで感光記録媒体を一定の
タイミングで送る送り手段と、前記感光記録媒体を露光
に先立って予熱する予熱ヒータと、搬送中の感光記録媒
体を、その幅方向に露光ヘッドを走査させつつ露光する
露光機構と、1対の圧力現像ローラにて感光記録媒体を
加圧して現像する現像機構と、現像後の感光記録媒体を
加熱して定着する定着用ヒータとを有する感光感圧プリ
ンタを出願人が案出し、出願中である。
【0005】前記感光感圧プリンタにおいては、圧力現
像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対の圧力現像ロ
ーラ間を通過させることで、感光硬化していないマイク
ロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊され
て現像がなされるが、特開昭62−161153号公報
に記載されるように、前記1対の圧力現像ローラの代わ
りに、点接触ボール(圧力現像ボール)を感光記録媒体
に対し走査させて現像することが考えられる。その一
方、かかる場合、処理速度を速めるために、露光ライン
の間隔に対応させて圧力現像ボールを並列に複数個設け
たものも知られている。
像の際、露光後の感光記録媒体を上下1対の圧力現像ロ
ーラ間を通過させることで、感光硬化していないマイク
ロカプセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊され
て現像がなされるが、特開昭62−161153号公報
に記載されるように、前記1対の圧力現像ローラの代わ
りに、点接触ボール(圧力現像ボール)を感光記録媒体
に対し走査させて現像することが考えられる。その一
方、かかる場合、処理速度を速めるために、露光ライン
の間隔に対応させて圧力現像ボールを並列に複数個設け
たものも知られている。
【0006】そこで、出願人は、前述した感光感圧プリ
ンタにおいて、露光ラインの間隔に対応させて並列に設
けられた複数個の圧力現像ボールを感光記録媒体に対し
走査させて現像することを着想した。
ンタにおいて、露光ラインの間隔に対応させて並列に設
けられた複数個の圧力現像ボールを感光記録媒体に対し
走査させて現像することを着想した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに圧力現像ボールを複数個使用する場合には、圧力現
像ボールの配列ピッチを露光ラインの間隔に対応させる
必要があるが、圧力現像ボールの配列ピッチの精度は、
圧力現像ボールを部材を含む圧力現像手段を構成するす
る各種部品の部品精度に依存することとなるため、高い
部品精度が要求されることとなり、コスト高の原因とな
る。
うに圧力現像ボールを複数個使用する場合には、圧力現
像ボールの配列ピッチを露光ラインの間隔に対応させる
必要があるが、圧力現像ボールの配列ピッチの精度は、
圧力現像ボールを部材を含む圧力現像手段を構成するす
る各種部品の部品精度に依存することとなるため、高い
部品精度が要求されることとなり、コスト高の原因とな
る。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、高い部品精度に依存することなく、圧力現像ボール
のピッチを調整できる画像形成装置を提供することを目
的とする。
で、高い部品精度に依存することなく、圧力現像ボール
のピッチを調整できる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、色材
を内包し所定波長の光に感光して機械的強度が変化する
多数のマイクロカプセルを備えかつ露光により潜像を形
成可能なものである感光記録媒体と、前記所定波長の光
を前記感光記録媒体へ照射する露光手段と、該露光手段
の露光により潜像が形成された感光記録媒体を加圧して
機械的強度の低いマイクロカプセルを破壊し、マイクロ
カプセルから出る色材を介して潜像を顕在化させる圧力
現像手段と、前記感光記録媒体と露光手段との間に前記
感光記録媒体に沿って相対移動を発生させるための相対
移動手段とを備える画像形成装置を前提とするものであ
って、前記圧力現像手段が、感光記録媒体の幅方向に移
動可能に支持された本体フレームと、該本体フレームに
感光記録媒体の送り方向に位置調整可能に支持され圧力
現像ボールを支持する複数の圧力現像部材とを有し、更
に、前記圧力現像部材に関連づけられ前記感光記録媒体
の送り方向における各圧力現像部材の圧力現像ボール相
互間のピッチを調整可能である調整手段を備える。よっ
て、例えばマニュアルスイッチを設け、該マニュアルス
イッチの操作により、駆動手段を駆動制御して、画像の
濃さを必要とする場合とそうでない場合とを切り換える
ようにし、画像の濃さを必要とするときにはピッチを小
さくするようにすることもできる。
を内包し所定波長の光に感光して機械的強度が変化する
多数のマイクロカプセルを備えかつ露光により潜像を形
成可能なものである感光記録媒体と、前記所定波長の光
を前記感光記録媒体へ照射する露光手段と、該露光手段
の露光により潜像が形成された感光記録媒体を加圧して
機械的強度の低いマイクロカプセルを破壊し、マイクロ
カプセルから出る色材を介して潜像を顕在化させる圧力
現像手段と、前記感光記録媒体と露光手段との間に前記
感光記録媒体に沿って相対移動を発生させるための相対
移動手段とを備える画像形成装置を前提とするものであ
って、前記圧力現像手段が、感光記録媒体の幅方向に移
動可能に支持された本体フレームと、該本体フレームに
感光記録媒体の送り方向に位置調整可能に支持され圧力
現像ボールを支持する複数の圧力現像部材とを有し、更
に、前記圧力現像部材に関連づけられ前記感光記録媒体
の送り方向における各圧力現像部材の圧力現像ボール相
互間のピッチを調整可能である調整手段を備える。よっ
て、例えばマニュアルスイッチを設け、該マニュアルス
イッチの操作により、駆動手段を駆動制御して、画像の
濃さを必要とする場合とそうでない場合とを切り換える
ようにし、画像の濃さを必要とするときにはピッチを小
さくするようにすることもできる。
【0010】請求項1の発明によれば、本体フレーム
に、圧力現像ボールを支持する複数の圧力現像部材が、
感光記録媒体の送り方向に位置調整可能に支持されてい
るので前記圧力現像部材に関連づけられている調整手段
によって、前記感光記録媒体の送り方向における各圧力
現像部材の圧力現像ボール相互の間のピッチが、露光ラ
インの間隔に対応するように調整される。
に、圧力現像ボールを支持する複数の圧力現像部材が、
感光記録媒体の送り方向に位置調整可能に支持されてい
るので前記圧力現像部材に関連づけられている調整手段
によって、前記感光記録媒体の送り方向における各圧力
現像部材の圧力現像ボール相互の間のピッチが、露光ラ
インの間隔に対応するように調整される。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、前記圧力現像手段が、本体フレームに固定
された1つの固定圧力現像部材と、本体フレームに移動
可能に支持された可動圧力現像部材とを有し、前記調整
手段が、固定圧力現像部材を基準に可動圧力現像部材を
移動させるものである。
置において、前記圧力現像手段が、本体フレームに固定
された1つの固定圧力現像部材と、本体フレームに移動
可能に支持された可動圧力現像部材とを有し、前記調整
手段が、固定圧力現像部材を基準に可動圧力現像部材を
移動させるものである。
【0012】請求項2の発明によれば、調整手段によっ
て、本体フレームに固定された固定圧力現像部材を基準
にして、可動圧力現像部材が移動せしめられ、各圧力現
像部材の圧力現像ボール相互の間のピッチが、露光ライ
ンの間隔に対応するように調整される。
て、本体フレームに固定された固定圧力現像部材を基準
にして、可動圧力現像部材が移動せしめられ、各圧力現
像部材の圧力現像ボール相互の間のピッチが、露光ライ
ンの間隔に対応するように調整される。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の画像
形成装置において、前記調整手段が、可動圧力現像部材
を本体フレームの基準面に接近する方向に付勢するスプ
リング部材と、前記可動圧力現像部材に関連づけられ前
記スプリング部材の付勢力に抗して可動圧力現像部材を
移動させる偏心カム部材とを有するものである。
形成装置において、前記調整手段が、可動圧力現像部材
を本体フレームの基準面に接近する方向に付勢するスプ
リング部材と、前記可動圧力現像部材に関連づけられ前
記スプリング部材の付勢力に抗して可動圧力現像部材を
移動させる偏心カム部材とを有するものである。
【0014】請求項3の発明によれば、可動圧力現像部
材が、本体フレームの基準面に接近する方向にスプリン
グ部材にて付勢されており、偏心カム部材にて、スプリ
ング部材の付勢力に抗して可動圧力現像部材が移動せし
められ、各圧力現像部材の圧力現像ボール相互の間のピ
ッチが、露光ラインの間隔に対応するように調整され
る。
材が、本体フレームの基準面に接近する方向にスプリン
グ部材にて付勢されており、偏心カム部材にて、スプリ
ング部材の付勢力に抗して可動圧力現像部材が移動せし
められ、各圧力現像部材の圧力現像ボール相互の間のピ
ッチが、露光ラインの間隔に対応するように調整され
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの画像形成装置において、前記相対移動手段が、一定
間隔を存して配設され感光記録媒体を搬送する第1及び
第2の送り手段を有し、前記圧力現像手段が、第1及び
第2の送り手段の間に配設されている。
かの画像形成装置において、前記相対移動手段が、一定
間隔を存して配設され感光記録媒体を搬送する第1及び
第2の送り手段を有し、前記圧力現像手段が、第1及び
第2の送り手段の間に配設されている。
【0016】請求項4の発明によれば、圧力現像手段
が、第1及び第2の送り手段の間に配設されていること
から、前記両送り手段の間において、感光記録媒体に対
し、残部を残すことなく圧力現像がなされる。
が、第1及び第2の送り手段の間に配設されていること
から、前記両送り手段の間において、感光記録媒体に対
し、残部を残すことなく圧力現像がなされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
に沿って説明する。
【0018】図1及び図2はマイクロカプセル紙を露光
し現像するための画像形成装置としての感光感圧プリン
タの概略構成を示し、図1は前記プリンタの側面断面
図、図2は同平面断面図である。
し現像するための画像形成装置としての感光感圧プリン
タの概略構成を示し、図1は前記プリンタの側面断面
図、図2は同平面断面図である。
【0019】図1及び図2において、感光感圧プリンタ
80は、ケーシング81の前部に、遮光性カセット67
が着脱可能に装着されており、該カセット67内に、未
感光の複数枚のマイクロカプセル紙37,・・が、積層
された状態で収納されている。このときの積層状態は、
前記マイクロカプセル紙37,・・のうち、後述する光
透過性支持体31(図4参照)が上側に位置するように
なっている。
80は、ケーシング81の前部に、遮光性カセット67
が着脱可能に装着されており、該カセット67内に、未
感光の複数枚のマイクロカプセル紙37,・・が、積層
された状態で収納されている。このときの積層状態は、
前記マイクロカプセル紙37,・・のうち、後述する光
透過性支持体31(図4参照)が上側に位置するように
なっている。
【0020】前記カセット67が感光感圧プリンタ80
のケーシング81の所定位置にセットされている状態
で、カセット67からマイクロカプセル紙37が、給紙
ローラ65により一枚ずつ取り出され、案内板86上を
経て、マイクロカプセル紙37の先端部は、上側及び下
側ローラ21A,21Bを有する第1の送りローラ手段
21により、露光ヘッド20に対向する露光台66に向
かって図中左方に引き出される。露光台66は、露光ヘ
ッド20に対して接離可能にケーシング81内に支持さ
れており、バネ部材(図示せず)により上方向(露光ヘ
ッド20側)に付勢されている。尚、前記遮光性カセッ
ト67から取り出された、露光前のマイクロカプセル紙
37は、ケーシング81の遮光カバー等により、未露光
状態が保持される。
のケーシング81の所定位置にセットされている状態
で、カセット67からマイクロカプセル紙37が、給紙
ローラ65により一枚ずつ取り出され、案内板86上を
経て、マイクロカプセル紙37の先端部は、上側及び下
側ローラ21A,21Bを有する第1の送りローラ手段
21により、露光ヘッド20に対向する露光台66に向
かって図中左方に引き出される。露光台66は、露光ヘ
ッド20に対して接離可能にケーシング81内に支持さ
れており、バネ部材(図示せず)により上方向(露光ヘ
ッド20側)に付勢されている。尚、前記遮光性カセッ
ト67から取り出された、露光前のマイクロカプセル紙
37は、ケーシング81の遮光カバー等により、未露光
状態が保持される。
【0021】第1の送りローラ手段21の上流側には、
マイクロカプセル紙37の先端部(頭部)を検出する紙
位置検出センサ(図示せず)が所定位置に配設され、そ
の検出結果に基づき、後述のCPU70によりマイクロ
カプセル紙37の幅方向において露光ヘッド20を往復
移動させる露光タイミング及び、第1の送りローラ手段
21による送りから後述する第2の送りローラ手段25
による送りへ切換えるタイミングが変更されるようにな
っている。
マイクロカプセル紙37の先端部(頭部)を検出する紙
位置検出センサ(図示せず)が所定位置に配設され、そ
の検出結果に基づき、後述のCPU70によりマイクロ
カプセル紙37の幅方向において露光ヘッド20を往復
移動させる露光タイミング及び、第1の送りローラ手段
21による送りから後述する第2の送りローラ手段25
による送りへ切換えるタイミングが変更されるようにな
っている。
【0022】前記給紙ローラ65及び第1の送りローラ
手段21の駆動側ローラである上側ローラ21Aは共通
の駆動モータ23(パルスモータ)にて回転駆動され、
マイクロカプセル紙37は、後述するように露光ライン
間の間隔に対応するピッチで間欠送りされるようになっ
ている。
手段21の駆動側ローラである上側ローラ21Aは共通
の駆動モータ23(パルスモータ)にて回転駆動され、
マイクロカプセル紙37は、後述するように露光ライン
間の間隔に対応するピッチで間欠送りされるようになっ
ている。
【0023】即ち、給紙ローラ65は、駆動モータ23
にて直接回転駆動される一方、第1の送りローラ手段2
1の上側ローラ21Aは、ギヤ機構24を介して回転駆
動されるようになっている。また、第2の送りローラ手
段25の上側ローラ25Aも、同様にギヤ機構24を介
して駆動モータ23にて回転駆動され、第2の送りロー
ラ手段25も、第1の送りローラ手段21と同一の送り
速度でもって、マイクロカプセル紙37を搬送するよう
になっている。
にて直接回転駆動される一方、第1の送りローラ手段2
1の上側ローラ21Aは、ギヤ機構24を介して回転駆
動されるようになっている。また、第2の送りローラ手
段25の上側ローラ25Aも、同様にギヤ機構24を介
して駆動モータ23にて回転駆動され、第2の送りロー
ラ手段25も、第1の送りローラ手段21と同一の送り
速度でもって、マイクロカプセル紙37を搬送するよう
になっている。
【0024】そして、前記第1の送りローラ手段21に
より搬送されるマイクロカプセル紙37の先端部分は、
下側の露光台66と上側の露光ヘッド20との間に進入
するようになっている。前記露光台66のマイクロカプ
セル紙37が接触する側の表面には、フィルム状のヒー
タであるプレヒータ64aが取着されている。このプレ
ヒータ64aは、後に詳述するように、露光ヘッド20
を往復走査することで該露光ヘッド20によりマイクロ
カプセル紙37の選択的範囲に赤緑青の画像に対応した
潜像を形成する際に、感光感度を向上するべく所定の温
度にマイクロカプセル紙37を加熱するために使用され
る。
より搬送されるマイクロカプセル紙37の先端部分は、
下側の露光台66と上側の露光ヘッド20との間に進入
するようになっている。前記露光台66のマイクロカプ
セル紙37が接触する側の表面には、フィルム状のヒー
タであるプレヒータ64aが取着されている。このプレ
ヒータ64aは、後に詳述するように、露光ヘッド20
を往復走査することで該露光ヘッド20によりマイクロ
カプセル紙37の選択的範囲に赤緑青の画像に対応した
潜像を形成する際に、感光感度を向上するべく所定の温
度にマイクロカプセル紙37を加熱するために使用され
る。
【0025】前記露光ヘッド20は、露光台66の上方
にマイクロカプセル紙37の幅方向(マイクロカプセル
紙37の送り方向(Y方向)と水平面で直交する方向
(X方向))において往復移動可能に配置されているキ
ャリッジ48の下面側に設けられており、該キャリッジ
48の下流側には、上側及び下側ローラ25A,25B
を有する第2の送りローラ手段25が設けられている。
圧力現像されるマイクロカプセル紙37は、露光台66
にて下側から単に支持されているだけであるが、前記露
光台66を、平坦面に代えて曲面としてのローラ形状に
してマイクロカプセル紙37の送りに供するようにする
ことも可能である。
にマイクロカプセル紙37の幅方向(マイクロカプセル
紙37の送り方向(Y方向)と水平面で直交する方向
(X方向))において往復移動可能に配置されているキ
ャリッジ48の下面側に設けられており、該キャリッジ
48の下流側には、上側及び下側ローラ25A,25B
を有する第2の送りローラ手段25が設けられている。
圧力現像されるマイクロカプセル紙37は、露光台66
にて下側から単に支持されているだけであるが、前記露
光台66を、平坦面に代えて曲面としてのローラ形状に
してマイクロカプセル紙37の送りに供するようにする
ことも可能である。
【0026】また、前記キャリッジ48には、図3
(a)(b)に詳細を示すように、露光ヘッド20の下
流側に延びる延長部48aを有し、該延長部48aに圧
力現像手段45が配設されている。前記圧力現像手段4
5は、圧力現像ボール111による点接触によりマイク
ロカプセル紙37表面を弾力押圧することにより、加圧
点において小さい加圧力でマイクロカプセルを加圧して
破壊し、その内包物(無色の染料前駆体)を流出させて
顕色剤と発色反応を起させ、カラー画像を可視化させる
ものである。この加圧位置を変化させるために、キャリ
ッジ48によって、圧力現像ボール111とマイクロカ
プセル紙37との間にマイクロカプセル紙37の紙面に
平行に相対移動を発生させるようにしているのである。
(a)(b)に詳細を示すように、露光ヘッド20の下
流側に延びる延長部48aを有し、該延長部48aに圧
力現像手段45が配設されている。前記圧力現像手段4
5は、圧力現像ボール111による点接触によりマイク
ロカプセル紙37表面を弾力押圧することにより、加圧
点において小さい加圧力でマイクロカプセルを加圧して
破壊し、その内包物(無色の染料前駆体)を流出させて
顕色剤と発色反応を起させ、カラー画像を可視化させる
ものである。この加圧位置を変化させるために、キャリ
ッジ48によって、圧力現像ボール111とマイクロカ
プセル紙37との間にマイクロカプセル紙37の紙面に
平行に相対移動を発生させるようにしているのである。
【0027】前記圧力現像手段48aは、キャリッジ4
8に、マイクロカプセル紙37の送り方向に位置調整可
能に支持され圧力現像ボール111,111,111を
支持する3つの圧力現像部材112,113,113に
て構成され、3つの露光ラインを同時に圧力現像できる
ようになっている。なお、前記キャリッジ48が、マイ
クロカプセル紙37の幅方向に移動可能に支持され圧力
現像部材112,113,133をマイクロカプセル紙
37の送り方向に位置調整可能に支持する本体フレーム
として機能している。
8に、マイクロカプセル紙37の送り方向に位置調整可
能に支持され圧力現像ボール111,111,111を
支持する3つの圧力現像部材112,113,113に
て構成され、3つの露光ラインを同時に圧力現像できる
ようになっている。なお、前記キャリッジ48が、マイ
クロカプセル紙37の幅方向に移動可能に支持され圧力
現像部材112,113,133をマイクロカプセル紙
37の送り方向に位置調整可能に支持する本体フレーム
として機能している。
【0028】前記圧力現像部材112,113,113
は、キャリッジ48に固定された1つの固定圧力現像部
材112と、キャリッジ48より立設されたガイドロッ
ド114,114に摺動可能に挿通され該キャリッジ4
8に移動可能に支持された可動圧力現像部材113,1
13とからなり、固定圧力現像部材112を基準に可動
圧力現像部材113,113を移動させ、それら相互の
位置調整を行うようになっている。
は、キャリッジ48に固定された1つの固定圧力現像部
材112と、キャリッジ48より立設されたガイドロッ
ド114,114に摺動可能に挿通され該キャリッジ4
8に移動可能に支持された可動圧力現像部材113,1
13とからなり、固定圧力現像部材112を基準に可動
圧力現像部材113,113を移動させ、それら相互の
位置調整を行うようになっている。
【0029】前記圧力現像部材113は、上側支持部1
13aとその上側支持部113aに一体に形成された下
側支持部113bとからなり、図3(a)中、略コ字状
に形成されたフレーム部材113Aと、該フレーム部材
113Aの上側支持部113aに螺着された上側部材1
13Cと、前記フレーム部材113Aの下側支持部11
3bに上下方向に摺動可能に嵌合され、下端部に圧力現
像ボール111を転動可能に支承する下側部材113D
と、前記上側部材113Cと下側部材113Dとの間に
介装され、下側部材113Dを下方に付勢する付勢手段
としてのスプリング113Eとから構成されている。
13aとその上側支持部113aに一体に形成された下
側支持部113bとからなり、図3(a)中、略コ字状
に形成されたフレーム部材113Aと、該フレーム部材
113Aの上側支持部113aに螺着された上側部材1
13Cと、前記フレーム部材113Aの下側支持部11
3bに上下方向に摺動可能に嵌合され、下端部に圧力現
像ボール111を転動可能に支承する下側部材113D
と、前記上側部材113Cと下側部材113Dとの間に
介装され、下側部材113Dを下方に付勢する付勢手段
としてのスプリング113Eとから構成されている。
【0030】この圧力現像部材113の下側支持部11
3bは、キャリッジ48の基準面48bから突設された
ガイドピン114に軸支され、この圧力現像部材113
は、ガイドピン114に沿ってかつ上側支持部113a
がキャリッジ48の延長部48aの下端面に沿って摺動
可能である。
3bは、キャリッジ48の基準面48bから突設された
ガイドピン114に軸支され、この圧力現像部材113
は、ガイドピン114に沿ってかつ上側支持部113a
がキャリッジ48の延長部48aの下端面に沿って摺動
可能である。
【0031】また、前記キャリッジ48の延長部48a
の下流端には、下方に延びるスプリング支持部材11
5,115が設けられ、該スプリング支持部材115,
115と圧力現像部材113,113との間にスプリン
グ部材116,116が介装されている。よって、前記
各スプリング部材116によって、圧力現像部材113
が、キャリッジ48に形成された上下方向に延びる基準
面48bに接近する方向に常時付勢されている。それと
ともに、各圧力現像部材113の外側部には、前記基準
面48bに接触する偏心カム部材117が回転軸119
の周りを回転可能に設けられ、該偏心カム部材117の
回転により、前記スプリング部材116の付勢力に抗し
て可動の圧力現像部材113をマイクロカプセル紙37
の送り方向に沿って微動調節させることができる。
の下流端には、下方に延びるスプリング支持部材11
5,115が設けられ、該スプリング支持部材115,
115と圧力現像部材113,113との間にスプリン
グ部材116,116が介装されている。よって、前記
各スプリング部材116によって、圧力現像部材113
が、キャリッジ48に形成された上下方向に延びる基準
面48bに接近する方向に常時付勢されている。それと
ともに、各圧力現像部材113の外側部には、前記基準
面48bに接触する偏心カム部材117が回転軸119
の周りを回転可能に設けられ、該偏心カム部材117の
回転により、前記スプリング部材116の付勢力に抗し
て可動の圧力現像部材113をマイクロカプセル紙37
の送り方向に沿って微動調節させることができる。
【0032】また、圧力現像部材113の上側支持部1
13aには、ロックネジ118のネジ部が螺合され、キ
ャリッジ48の延長部48aにはロックネジ118のネ
ジ部よりも大きな貫通孔が形成されているため、このロ
ックネジ118の締結により圧力現像部材113をキャ
リッジ48に対して固定することができる。
13aには、ロックネジ118のネジ部が螺合され、キ
ャリッジ48の延長部48aにはロックネジ118のネ
ジ部よりも大きな貫通孔が形成されているため、このロ
ックネジ118の締結により圧力現像部材113をキャ
リッジ48に対して固定することができる。
【0033】一方、キャリッジ48に移動調節不能に設
けられる圧力現像部材112は、キャリッジ48の延長
部48aの下端面において、一対の圧力現像部材113
の間に固定され、かつバネ受けとして作用する上側部材
112Cが螺着された上側支持部材112aと、その上
側支持部材112aに対向してキャリッジ48の基準面
48bに突設され、かつ上下に延びる貫通孔が形成され
た下側支持部材112bと、その下側支持部材112b
の貫通孔に上下摺動可能に挿入され、下端に圧力現像ボ
ール111を転動可能に支承し、上端がバネ受けとして
形成された下側部材112Dと、前記上側部材112C
と下側部材112Dとの間に介装され、下側部材112
Dを下方に付勢する付勢手段としてのスプリング112
Eとから構成されている。なお、前記上側支持部材11
2cと下側支持部材112bとを、フレーム部材112
Aと総称する。
けられる圧力現像部材112は、キャリッジ48の延長
部48aの下端面において、一対の圧力現像部材113
の間に固定され、かつバネ受けとして作用する上側部材
112Cが螺着された上側支持部材112aと、その上
側支持部材112aに対向してキャリッジ48の基準面
48bに突設され、かつ上下に延びる貫通孔が形成され
た下側支持部材112bと、その下側支持部材112b
の貫通孔に上下摺動可能に挿入され、下端に圧力現像ボ
ール111を転動可能に支承し、上端がバネ受けとして
形成された下側部材112Dと、前記上側部材112C
と下側部材112Dとの間に介装され、下側部材112
Dを下方に付勢する付勢手段としてのスプリング112
Eとから構成されている。なお、前記上側支持部材11
2cと下側支持部材112bとを、フレーム部材112
Aと総称する。
【0034】これによって、マイクロカプセル紙37の
送り方向における各圧力現像部材112,113,11
3の圧力現像ボール111,111,111の相互の配
列ピッチが、露光ラインの間隔に対応するように調整す
ることが可能となる。
送り方向における各圧力現像部材112,113,11
3の圧力現像ボール111,111,111の相互の配
列ピッチが、露光ラインの間隔に対応するように調整す
ることが可能となる。
【0035】ところで、前記圧力現像手段45は、キャ
リッジ48を利用することで、マイクロカプセル紙37
に対して圧力現像ボール111を移動させるようにして
いるが、それに代えて、圧力現像ボール111に対して
マイクロカプセル紙37を移動させるようにしてもよい
し、マイクロカプセル紙37と圧力現像ボール111の
双方を相対移動させるようにしてもよい。尚、装置の小
型化のために、好ましくは、圧力現像ボール111をマ
イクロカプセル紙37に平行に一軸線に沿って往復移動
させながらマイクロカプセル紙37を圧力現像ボール1
11の移動方向に交差する方向、好ましくは直交する方
向に移動させる方式がよい。
リッジ48を利用することで、マイクロカプセル紙37
に対して圧力現像ボール111を移動させるようにして
いるが、それに代えて、圧力現像ボール111に対して
マイクロカプセル紙37を移動させるようにしてもよい
し、マイクロカプセル紙37と圧力現像ボール111の
双方を相対移動させるようにしてもよい。尚、装置の小
型化のために、好ましくは、圧力現像ボール111をマ
イクロカプセル紙37に平行に一軸線に沿って往復移動
させながらマイクロカプセル紙37を圧力現像ボール1
11の移動方向に交差する方向、好ましくは直交する方
向に移動させる方式がよい。
【0036】ここで、圧力現像ボール111のマイクロ
カプセル紙37への付勢力は前記スプリング112E,
113Eを使用するかわりに空圧器や油圧器やソレノイ
ド等種々のもので代用できる。単に弾性体だけではな
く、電磁力を使用しても可能である。
カプセル紙37への付勢力は前記スプリング112E,
113Eを使用するかわりに空圧器や油圧器やソレノイ
ド等種々のもので代用できる。単に弾性体だけではな
く、電磁力を使用しても可能である。
【0037】また、前記キャリッジ48の下流側の搬送
経路には、フィルム状のポストヒータ64b及び1対の
排出ローラ75,75が順に配設され、現像後のマイク
ロカプセル紙37はケーシング81の上部の用紙排出部
82に排出されるようになっている。尚、前記ポストヒ
ータ64bは、現像が終了してカラー画像が発色したマ
イクロカプセル紙37を60〜80℃程度に加熱するこ
とで、発色を定着させる作用があるものである。そし
て、前記ポストヒータ64b及び前述したプレヒータ6
4aは、共に、ポリイミド等の薄膜フィルム上に、導電
性発熱体を印刷等にてパターン化し、電流駆動を行うこ
とでフィルム自身が発熱するように構成されたものであ
る。
経路には、フィルム状のポストヒータ64b及び1対の
排出ローラ75,75が順に配設され、現像後のマイク
ロカプセル紙37はケーシング81の上部の用紙排出部
82に排出されるようになっている。尚、前記ポストヒ
ータ64bは、現像が終了してカラー画像が発色したマ
イクロカプセル紙37を60〜80℃程度に加熱するこ
とで、発色を定着させる作用があるものである。そし
て、前記ポストヒータ64b及び前述したプレヒータ6
4aは、共に、ポリイミド等の薄膜フィルム上に、導電
性発熱体を印刷等にてパターン化し、電流駆動を行うこ
とでフィルム自身が発熱するように構成されたものであ
る。
【0038】前記第1及び第2の送りローラ手段21,
25の下側ローラ21B,25Bには、板バネ部材26
A,26Bが関連づけられ、図示しない切換手段によっ
て、いずれかのローラ21B,25Bを上側ローラ21
A,25Aの方向に択一的に付勢するように設けられ、
マイクロカプセル紙37が、第1の送りローラ手段21
又は第2の送りローラ手段25のいずれか一方のみによ
って送られるようになっている。尚、前記板バネ部材2
6A,26Bの強度、取付角度等を適宜選択することに
よって、板バネ部材26A,26Bによる付勢力を調整
して、下側ローラ21B,25Bの上側ローラ21A,
25Aに対する接触圧力を0〜50gの範囲で調整する
ことが可能である。
25の下側ローラ21B,25Bには、板バネ部材26
A,26Bが関連づけられ、図示しない切換手段によっ
て、いずれかのローラ21B,25Bを上側ローラ21
A,25Aの方向に択一的に付勢するように設けられ、
マイクロカプセル紙37が、第1の送りローラ手段21
又は第2の送りローラ手段25のいずれか一方のみによ
って送られるようになっている。尚、前記板バネ部材2
6A,26Bの強度、取付角度等を適宜選択することに
よって、板バネ部材26A,26Bによる付勢力を調整
して、下側ローラ21B,25Bの上側ローラ21A,
25Aに対する接触圧力を0〜50gの範囲で調整する
ことが可能である。
【0039】前記キャリッジ48の上流側端部は、図中
紙面に直交する方向(マイクロカプセル紙37の搬送方
向に直交する方向)に沿って延びるようにケーシング8
1内に平行に固設された断面円形状の案内軸49に摺動
可能に軸支されており、前記露光台66側の下面に露光
ヘッド20が取付固定されている。また、前記キャリッ
ジ48の下流側端部には、プーリ51,52間に回転可
能に設けられたタイミングベルト53が固着され、前記
プーリ51,52のうちの一方のプーリ51にキャリッ
ジ駆動モータ54が連結されている。よって、タイミン
グベルト53がキャリッジ駆動モータ54によって回転
されることで、キャリッジ48が案内軸49に沿って往
復駆動されるようになっている。
紙面に直交する方向(マイクロカプセル紙37の搬送方
向に直交する方向)に沿って延びるようにケーシング8
1内に平行に固設された断面円形状の案内軸49に摺動
可能に軸支されており、前記露光台66側の下面に露光
ヘッド20が取付固定されている。また、前記キャリッ
ジ48の下流側端部には、プーリ51,52間に回転可
能に設けられたタイミングベルト53が固着され、前記
プーリ51,52のうちの一方のプーリ51にキャリッ
ジ駆動モータ54が連結されている。よって、タイミン
グベルト53がキャリッジ駆動モータ54によって回転
されることで、キャリッジ48が案内軸49に沿って往
復駆動されるようになっている。
【0040】前記キャリッジ駆動モータ54は、回転方
向と回転量を制御可能なものであって、一般的なDC/
ACモータが採用されている。そして、キャリッジ48
の走行方向に沿って設けられ透明なPETフィルムに黒
色の縦ストライプが印刷されたリニアエンコーダ62
と、キャリッジ48側に設けられ前記リニアエンコーダ
62に基づいてキャリッジ48の位置を検出するフォト
センサ63(例えば透過型フォトインタラプタ)により
位置検出手段が構成され、キャリッジの走査量がフォト
センサ63によりリニアエンコーダ62の縦ストライプ
を計数することによって決定される。そして、この位置
検出手段よりの信号に基づいて、キャリッジ48の往復
走査幅が演算される。尚、DC/ACモータのほかにも
オープンループ制御のパルスモータを採用することがで
き、この場合は、位置検出手段を省略することができ
る。
向と回転量を制御可能なものであって、一般的なDC/
ACモータが採用されている。そして、キャリッジ48
の走行方向に沿って設けられ透明なPETフィルムに黒
色の縦ストライプが印刷されたリニアエンコーダ62
と、キャリッジ48側に設けられ前記リニアエンコーダ
62に基づいてキャリッジ48の位置を検出するフォト
センサ63(例えば透過型フォトインタラプタ)により
位置検出手段が構成され、キャリッジの走査量がフォト
センサ63によりリニアエンコーダ62の縦ストライプ
を計数することによって決定される。そして、この位置
検出手段よりの信号に基づいて、キャリッジ48の往復
走査幅が演算される。尚、DC/ACモータのほかにも
オープンループ制御のパルスモータを採用することがで
き、この場合は、位置検出手段を省略することができ
る。
【0041】前記第2の送りローラ手段25を通過した
マイクロカプセル紙37は、湾曲形成されたガイド部材
83によって案内されて排出ローラ75,75側に送ら
れるが、その際、マイクロカプセル紙37は、それ自体
の剛性により、最初はガイド部材83に沿わず、排出ロ
ーラ75,75側に送られないが、第2の送りローラ手
段25により順次間欠的に送り出されることで、マイク
ロカプセル紙37が徐々に撓んでガイド部材83に沿う
ようになり、排出ローラ75,75側に送られるように
なっている。
マイクロカプセル紙37は、湾曲形成されたガイド部材
83によって案内されて排出ローラ75,75側に送ら
れるが、その際、マイクロカプセル紙37は、それ自体
の剛性により、最初はガイド部材83に沿わず、排出ロ
ーラ75,75側に送られないが、第2の送りローラ手
段25により順次間欠的に送り出されることで、マイク
ロカプセル紙37が徐々に撓んでガイド部材83に沿う
ようになり、排出ローラ75,75側に送られるように
なっている。
【0042】続いて、前記マイクロカプセル紙37の構
造について、断面構造を示す図4に基づいて説明する。
造について、断面構造を示す図4に基づいて説明する。
【0043】図4において下側に位置する光透過性支持
体31上に、色材としての共反応体と接触して発色する
成分(染料前駆体、以下色原体と記述する場合がある)
及び所定波長の光に感光することによりその機械的強度
が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包
したマイクロカプセル32と、該マイクロカプセル32
中の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体(顕色
剤)33とが混合塗着されてなる混合塗着層34が積層
され、更に、前記混合塗着層34上に、シート状支持体
35が積層されている。
体31上に、色材としての共反応体と接触して発色する
成分(染料前駆体、以下色原体と記述する場合がある)
及び所定波長の光に感光することによりその機械的強度
が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包
したマイクロカプセル32と、該マイクロカプセル32
中の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体(顕色
剤)33とが混合塗着されてなる混合塗着層34が積層
され、更に、前記混合塗着層34上に、シート状支持体
35が積層されている。
【0044】前記マイクロカプセル32としては、3種
類の異なるマイクロカプセルが含まれており、その種類
の異なる各マイクロカプセルには、イエロー、マゼン
タ、シアンのうちの一つの色を発色するための無色の染
料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感光して硬
化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
類の異なるマイクロカプセルが含まれており、その種類
の異なる各マイクロカプセルには、イエロー、マゼン
タ、シアンのうちの一つの色を発色するための無色の染
料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感光して硬
化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
【0045】このため、例えばブルー光(約470nm
の波長光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合に
は、イエローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセ
ル32の光硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプ
セル紙37に圧力をかけると、感光硬化したマイクロカ
プセル(この場合はイエロー)は破壊されず、硬化しな
かったマイクロカプセル(この場合はマゼンタ,シア
ン)が破壊されてマゼンタ,シアンの染料前駆体がマイ
クロカプセルから流出して顕色剤と反応して発色し、そ
れらが混色して青色となる。この青色が前記透過性支持
体31を介して観察されることになる。
の波長光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合に
は、イエローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセ
ル32の光硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプ
セル紙37に圧力をかけると、感光硬化したマイクロカ
プセル(この場合はイエロー)は破壊されず、硬化しな
かったマイクロカプセル(この場合はマゼンタ,シア
ン)が破壊されてマゼンタ,シアンの染料前駆体がマイ
クロカプセルから流出して顕色剤と反応して発色し、そ
れらが混色して青色となる。この青色が前記透過性支持
体31を介して観察されることになる。
【0046】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合には、マ
ゼンタのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光
硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙37
に圧力をかけると、圧力現像によりイエロー、シアンの
マイクロカプセル32が破壊され、イエロー、シアンの
染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混
色により緑色となる。この緑色が前記透過性支持体31
を介して観察されることになる。
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合には、マ
ゼンタのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光
硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙37
に圧力をかけると、圧力現像によりイエロー、シアンの
マイクロカプセル32が破壊され、イエロー、シアンの
染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混
色により緑色となる。この緑色が前記透過性支持体31
を介して観察されることになる。
【0047】更に、レッド光(約650nmの波長の
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合には、シ
アンのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬
化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙37に
圧力をかけると、圧力現像によりイエロー,マゼンタの
マイクロカプセルが破壊され、イエロー,マゼンタの染
料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混色
により赤色となる。この赤色が前記透過性支持体31を
介して観察されることになる。
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合には、シ
アンのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬
化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙37に
圧力をかけると、圧力現像によりイエロー,マゼンタの
マイクロカプセルが破壊され、イエロー,マゼンタの染
料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混色
により赤色となる。この赤色が前記透過性支持体31を
介して観察されることになる。
【0048】また、露光により全てのマイクロカプセル
が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが破壊
されないので発色は起こらず、光透過性支持体31を介
して前記シート状支持体35の表面が目視できる状態に
ある。従って、前記シート状支持体35の表面の白色が
背景色となり、発色反応が起こった部分だけカラー画像
が形成されるのである。尚、この発色原理を自己発色と
称する。また、マイクロカプセル紙37における光透過
性支持体31の表面を発色側面と称する。
が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが破壊
されないので発色は起こらず、光透過性支持体31を介
して前記シート状支持体35の表面が目視できる状態に
ある。従って、前記シート状支持体35の表面の白色が
背景色となり、発色反応が起こった部分だけカラー画像
が形成されるのである。尚、この発色原理を自己発色と
称する。また、マイクロカプセル紙37における光透過
性支持体31の表面を発色側面と称する。
【0049】前記実施の形態の場合、前記光透過性支持
体31の材質としては、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムが用いられ
る。
体31の材質としては、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムが用いられ
る。
【0050】ところで、このようなマイクロカプセル3
2による感材は、湿度による影響を大きく受け、高湿条
件にて保存されると、光透過性支持体31やシート状支
持体35が吸湿し、その感度を大きく変動させてしま
う。具体的には、吸湿により感度が高くなるが、高湿保
存時の温度条件によりその感度は10倍程度以上に変動
するものであり、本発明のような複数光源により一定露
光エネルギー密度にて感材を露光する画像形成装置にお
いては、画質を高品位に保つには、この変動要因は大き
な技術的課題となる。
2による感材は、湿度による影響を大きく受け、高湿条
件にて保存されると、光透過性支持体31やシート状支
持体35が吸湿し、その感度を大きく変動させてしま
う。具体的には、吸湿により感度が高くなるが、高湿保
存時の温度条件によりその感度は10倍程度以上に変動
するものであり、本発明のような複数光源により一定露
光エネルギー密度にて感材を露光する画像形成装置にお
いては、画質を高品位に保つには、この変動要因は大き
な技術的課題となる。
【0051】そこで、この課題を解決するために、前記
光透過性支持体31及びシート状支持体35として、耐
湿材料を選択するか、耐湿材料を更に外表面か内表面
(カプセル側の表面)に塗布することが望ましい。この
ような耐湿材料の例として、非晶質ポリオレフィン等の
光学レンズ材料が広く選択でき、また、耐湿材料を塗布
する場合の塗布材料、方法としてSiO2等の蒸着等が
挙げられる。
光透過性支持体31及びシート状支持体35として、耐
湿材料を選択するか、耐湿材料を更に外表面か内表面
(カプセル側の表面)に塗布することが望ましい。この
ような耐湿材料の例として、非晶質ポリオレフィン等の
光学レンズ材料が広く選択でき、また、耐湿材料を塗布
する場合の塗布材料、方法としてSiO2等の蒸着等が
挙げられる。
【0052】また、更に別の技術的課題として、光透過
性支持体31を透過して紫外線がマイクロカプセル32
に放射されることで、カプセルが黄色に変色し、白地の
色度、濃度が変化するという課題がある。そこで、この
課題を解決するために、前記光透過性支持体31とし
て、紫外線の透過率の低い材料を選ぶか、紫外線の透過
率の低い材料を更に外表面か内表面に塗布することが望
ましい。
性支持体31を透過して紫外線がマイクロカプセル32
に放射されることで、カプセルが黄色に変色し、白地の
色度、濃度が変化するという課題がある。そこで、この
課題を解決するために、前記光透過性支持体31とし
て、紫外線の透過率の低い材料を選ぶか、紫外線の透過
率の低い材料を更に外表面か内表面に塗布することが望
ましい。
【0053】前記マイクロカプセル32としては、トリ
フェニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリ
メチロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイ
ル基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノ
ン、ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等
を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リイソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公
知のものを使用することができる。
フェニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリ
メチロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイ
ル基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノ
ン、ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等
を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リイソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公
知のものを使用することができる。
【0054】また、前記共反応体33としては、マイク
ロカプセル32内の色原体の組成等との関連もあるが、
酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸
化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、
あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることができ
る。
ロカプセル32内の色原体の組成等との関連もあるが、
酸性物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸
化チタン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、
あるいは有機酸等の公知の顕色剤を用いることができ
る。
【0055】このマイクロカプセル32及び共反応体3
3の混合物に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整
剤等が添加されて、光透過性支持体31上に塗布ロー
ラ、スプレイ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗
着層34が形成される。
3の混合物に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整
剤等が添加されて、光透過性支持体31上に塗布ロー
ラ、スプレイ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗
着層34が形成される。
【0056】前記シート状支持体35は、透明、半透
明、又は不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、
合成紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィ
ルム等を用いることができる。また、湿度、紫外線の影
響に対する対策は、上述の通りである。
明、又は不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、
合成紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィ
ルム等を用いることができる。また、湿度、紫外線の影
響に対する対策は、上述の通りである。
【0057】次いで、図5〜図9を参照しながら、前記
露光ヘッド20の構成について説明する。尚、図5及び
図6は、感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙37
を露光するための露光ヘッド20の要部のみを示す模式
的な断面図、図7はマスク保持部材14の上面図、図8
はマスク13の上面図、図9は発光素子(LED)の配
置を説明する説明図である。
露光ヘッド20の構成について説明する。尚、図5及び
図6は、感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙37
を露光するための露光ヘッド20の要部のみを示す模式
的な断面図、図7はマスク保持部材14の上面図、図8
はマスク13の上面図、図9は発光素子(LED)の配
置を説明する説明図である。
【0058】図5において、露光ヘッド20は、複数種
類の発光素子7,8,9と、それらを支持(固定)する
ための基板1と、マスク13と、マスク保持部材14と
を備える。
類の発光素子7,8,9と、それらを支持(固定)する
ための基板1と、マスク13と、マスク保持部材14と
を備える。
【0059】図6に示すように、基板1は、その製造方
法としては、まず、ガラスエポキシ製の平板状の基板1
の表面に、切削加工、プレス加工等にて、すり鉢状の凹
部4が形成され、更にその表面に、電気信号を伝達する
ための所定の平面視ランドパターンの電極層3が無電解
メッキにより形成される。前記電極層3は銅箔35μm
からなる。また、ボンディングワイヤー10の接続点で
は、ボンディングパッドとして、ニッケル5μm、金
0.5〜1.0μmを更に銅箔上に形成し、3層構成と
する。
法としては、まず、ガラスエポキシ製の平板状の基板1
の表面に、切削加工、プレス加工等にて、すり鉢状の凹
部4が形成され、更にその表面に、電気信号を伝達する
ための所定の平面視ランドパターンの電極層3が無電解
メッキにより形成される。前記電極層3は銅箔35μm
からなる。また、ボンディングワイヤー10の接続点で
は、ボンディングパッドとして、ニッケル5μm、金
0.5〜1.0μmを更に銅箔上に形成し、3層構成と
する。
【0060】このように、基板1の所定箇所に必要数の
凹部4を形成してから、所定パターンにて形成された電
極層3を形成し、該各凹部4に発光素子としてのLED
が銀ペースト又はエポキシ系の接着剤にて接着固定され
る。
凹部4を形成してから、所定パターンにて形成された電
極層3を形成し、該各凹部4に発光素子としてのLED
が銀ペースト又はエポキシ系の接着剤にて接着固定され
る。
【0061】凹部4の加工では、図6に詳細を示すよう
に、断面すりばち状の凹部4が形成される。この場合、
各凹部4の底面4aは基板1の表面と平行に形成され、
その底面4aから上方に向けて広がるように傾斜状の側
面4bが形成される。基板1の表面の電極層3も凹部4
の表面に沿って所定のパターンにて形成される。
に、断面すりばち状の凹部4が形成される。この場合、
各凹部4の底面4aは基板1の表面と平行に形成され、
その底面4aから上方に向けて広がるように傾斜状の側
面4bが形成される。基板1の表面の電極層3も凹部4
の表面に沿って所定のパターンにて形成される。
【0062】そして、図5に示すように、前記各凹部4
の底面4aの電極層3の表面に、接着剤6にて、それぞ
れ赤LED7、緑LED8、青LED9が固定される。
ここで、前記凹部4の深さは赤LED7、緑LED8、
青LED9の取付高さよりも若干深く形成されているた
め、各LED7,8,9の頂部は前記基板1の表面より
も沈んだ位置となる。この赤LED7、緑LED8、青
LED9の頂部からは、ボンディングワイヤ10によっ
て、ランドパターンの電極層3の所定位置に電気的結線
が施されており、各LED7,8,9及びボンディング
ワイヤ10は、空気に触れないように透明な封止材11
にて封止されてある。
の底面4aの電極層3の表面に、接着剤6にて、それぞ
れ赤LED7、緑LED8、青LED9が固定される。
ここで、前記凹部4の深さは赤LED7、緑LED8、
青LED9の取付高さよりも若干深く形成されているた
め、各LED7,8,9の頂部は前記基板1の表面より
も沈んだ位置となる。この赤LED7、緑LED8、青
LED9の頂部からは、ボンディングワイヤ10によっ
て、ランドパターンの電極層3の所定位置に電気的結線
が施されており、各LED7,8,9及びボンディング
ワイヤ10は、空気に触れないように透明な封止材11
にて封止されてある。
【0063】前記接着剤6としては、赤LED7には銀
ペースト、緑LED8、青LED9にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED7は底面が電気的端子
の1つとなるため、導電性の接着剤6によって基板1と
の電気的接続を行うことが必要であるのに対して、緑L
ED8、青LED9では、電気的端子が2点とも頂面に
配設されているため、接着には絶縁性で透明なエポキシ
樹脂を用いているのである。透明な接着剤6を用いるこ
とで、緑LED8、青LED9の内部で発生し、底面に
進む出力光は、この透明な接着剤6を通過して凹部4の
底面4aにて反射して再び頂面から出射されるため、出
力光が大きくなるという効果がある。
ペースト、緑LED8、青LED9にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED7は底面が電気的端子
の1つとなるため、導電性の接着剤6によって基板1と
の電気的接続を行うことが必要であるのに対して、緑L
ED8、青LED9では、電気的端子が2点とも頂面に
配設されているため、接着には絶縁性で透明なエポキシ
樹脂を用いているのである。透明な接着剤6を用いるこ
とで、緑LED8、青LED9の内部で発生し、底面に
進む出力光は、この透明な接着剤6を通過して凹部4の
底面4aにて反射して再び頂面から出射されるため、出
力光が大きくなるという効果がある。
【0064】前記赤LED7は、その基本材料としてA
lGaAsが用いられ、公知技術である高出力のDDH
構造のものが適用できる。出力光の中心波長は約650
nmである。電気的端子は、頂面に1個あり、底面に1
個ある。前記緑LED8、青LED9は、共にその基本
材料としてGaNが用いられたものが適用できる。出力
光の中心波長はそれぞれ約525nm、約470nmで
ある。これらの電気的端子は頂面に2個あり、底面には
ない。各LEDは電気的な2端子に所定方向に電流を流
すことで出力光を空間中全方向に発する。全方向に発し
た出力光は、一部は直接図面中上方に向かい、他の一部
は凹部4の側面4bにて反射作用を受け同様に図面中上
方に出射される。
lGaAsが用いられ、公知技術である高出力のDDH
構造のものが適用できる。出力光の中心波長は約650
nmである。電気的端子は、頂面に1個あり、底面に1
個ある。前記緑LED8、青LED9は、共にその基本
材料としてGaNが用いられたものが適用できる。出力
光の中心波長はそれぞれ約525nm、約470nmで
ある。これらの電気的端子は頂面に2個あり、底面には
ない。各LEDは電気的な2端子に所定方向に電流を流
すことで出力光を空間中全方向に発する。全方向に発し
た出力光は、一部は直接図面中上方に向かい、他の一部
は凹部4の側面4bにて反射作用を受け同様に図面中上
方に出射される。
【0065】前記ボンディングワイヤ10は、金線から
なり、各LEDの頂面とボンディングパッドの形成され
た電極層3に対し、加熱及び超音波にてボンディング接
着される。
なり、各LEDの頂面とボンディングパッドの形成され
た電極層3に対し、加熱及び超音波にてボンディング接
着される。
【0066】前記封止材11は熱硬化樹脂により形成さ
れ、通常透明なシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が用い
られる。なお、熱硬化条件は、通常温度は150℃、時
間は4時間程度である。LED等の一般半導体材料は空
気に触れると、その表面が、酸化、吸湿等の作用を受け
特性が急激に劣化するという現象があるから、封止材1
1はこれを避ける目的と、ボンディングワイヤ10等を
機械衝撃により破壊しないように保護する目的がある。
また、本実施の形態においては、封止材11を、マスク
13及びマスク保持部材14を接着固定するという別の
目的にも流用している。
れ、通常透明なシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が用い
られる。なお、熱硬化条件は、通常温度は150℃、時
間は4時間程度である。LED等の一般半導体材料は空
気に触れると、その表面が、酸化、吸湿等の作用を受け
特性が急激に劣化するという現象があるから、封止材1
1はこれを避ける目的と、ボンディングワイヤ10等を
機械衝撃により破壊しないように保護する目的がある。
また、本実施の形態においては、封止材11を、マスク
13及びマスク保持部材14を接着固定するという別の
目的にも流用している。
【0067】前記基板1の上方には、貫通円形開口形状
のピンホール12を複数個(発光素子数と同一数)備え
たマスク13が、マスク保持部材14を介して位置決め
されて配設されている。マスク保持部材14は、基板1
上に位置決め用ボス穴15を用いて固定され、マスク保
持部材14の上端面にはマスク保持用の位置決め溝14
aが形成されている。この位置決め溝14aに前記マス
ク13が装着され、接着等の固定手段によりマスク13
は基板1と一体に固定される。本実施の形態では、マス
ク13及びマスク保持部材14は、共に、前記封止材1
1により、基板1上に一体化されている。
のピンホール12を複数個(発光素子数と同一数)備え
たマスク13が、マスク保持部材14を介して位置決め
されて配設されている。マスク保持部材14は、基板1
上に位置決め用ボス穴15を用いて固定され、マスク保
持部材14の上端面にはマスク保持用の位置決め溝14
aが形成されている。この位置決め溝14aに前記マス
ク13が装着され、接着等の固定手段によりマスク13
は基板1と一体に固定される。本実施の形態では、マス
ク13及びマスク保持部材14は、共に、前記封止材1
1により、基板1上に一体化されている。
【0068】図7は、図1において露光台66側から見
たマスク保持部材14の平面図であり、前記凹部4の位
置も説明の便宜上図示してある。マスク保持部材14は
基板1に形成された各凹部4を各々分離するように分離
壁(分離隔壁)2がマスク保持部材14に一体に形成さ
れている。この分離壁2は、図5に示されるように、そ
の下端面が基板1の非凹部領域の上面(電極層3の上面
を含む)に当接し、分離壁2の上端面が前記マスク13
の下端面に当接するものであり、基板1とマスク13と
の間の光伝播空間は、この分離壁2により発光素子(L
ED)毎に分離されている。つまり、ある凹部4内に配
設されたLEDから出射された光束は、その凹部を囲む
分離壁2の存在のため、その凹部4に対応するマスク1
3のピンホール12からのみ露光ヘッド20の外部に出
射し、他の凹部4に対応するピンホール12からは出射
しない。よって、迷光が発生しないので、高解像度の画
像形成が可能となる。
たマスク保持部材14の平面図であり、前記凹部4の位
置も説明の便宜上図示してある。マスク保持部材14は
基板1に形成された各凹部4を各々分離するように分離
壁(分離隔壁)2がマスク保持部材14に一体に形成さ
れている。この分離壁2は、図5に示されるように、そ
の下端面が基板1の非凹部領域の上面(電極層3の上面
を含む)に当接し、分離壁2の上端面が前記マスク13
の下端面に当接するものであり、基板1とマスク13と
の間の光伝播空間は、この分離壁2により発光素子(L
ED)毎に分離されている。つまり、ある凹部4内に配
設されたLEDから出射された光束は、その凹部を囲む
分離壁2の存在のため、その凹部4に対応するマスク1
3のピンホール12からのみ露光ヘッド20の外部に出
射し、他の凹部4に対応するピンホール12からは出射
しない。よって、迷光が発生しないので、高解像度の画
像形成が可能となる。
【0069】前記マスク保持部材14は、高精度耐熱プ
ラスチック材料からなる単一の成型品であり、基板1上
の位置決めボス穴15に基づいてマスク13の3軸方向
の位置決めを行い、更に各LEDの出力光が隣接する対
応しないピンホール12から出射されるという迷光の問
題を引き起こさないように、各々の発光素子(LED)
からの出力光を、分離壁2の作用にて個別の空間に分割
することにより分離するためのものである。前述の通
り、封止材11には熱硬化樹脂を用いるため、これを用
いてマスク保持材14及びマスク13を同時に位置決め
して接着固定を行う場合において、封止材11の硬化温
度であってもマスク保持部材14は変形を受けないよう
に、耐熱性の材料を用いることが必要である。このよう
な材料として、POM等が選択できる。この分離壁2を
備えたマスク保持部材14が光学的分離手段を構成して
いる。また、他の実施形態としては、分離壁をマスク保
持部材と別体とすることも可能であるし、基板1側に一
体化することも可能である。また、分離壁をマスクと一
体化することも可能である。さらに、分離する空間形状
も、四角のみならず、丸形状等のその他の形状も種々の
ものを採用することができる。
ラスチック材料からなる単一の成型品であり、基板1上
の位置決めボス穴15に基づいてマスク13の3軸方向
の位置決めを行い、更に各LEDの出力光が隣接する対
応しないピンホール12から出射されるという迷光の問
題を引き起こさないように、各々の発光素子(LED)
からの出力光を、分離壁2の作用にて個別の空間に分割
することにより分離するためのものである。前述の通
り、封止材11には熱硬化樹脂を用いるため、これを用
いてマスク保持材14及びマスク13を同時に位置決め
して接着固定を行う場合において、封止材11の硬化温
度であってもマスク保持部材14は変形を受けないよう
に、耐熱性の材料を用いることが必要である。このよう
な材料として、POM等が選択できる。この分離壁2を
備えたマスク保持部材14が光学的分離手段を構成して
いる。また、他の実施形態としては、分離壁をマスク保
持部材と別体とすることも可能であるし、基板1側に一
体化することも可能である。また、分離壁をマスクと一
体化することも可能である。さらに、分離する空間形状
も、四角のみならず、丸形状等のその他の形状も種々の
ものを採用することができる。
【0070】図8は、図1において露光台66側から見
たマスク13の平面図である。マスク13は厚さ0.1
mm程度のステンレス鋼により形成され、その外形並び
にピンホール12,39は、エッチングにより加工され
ている。また、その表面はディッピング工法により黒染
め加工されており、光の無反射処理となる。また、光学
的分離手段を備えた本実施の形態の露光ヘッド20で
は、隣接する光源への迷光の問題が解決されていること
から、このような無反射処理は行わなくても特に問題は
ないという効果が得られた。
たマスク13の平面図である。マスク13は厚さ0.1
mm程度のステンレス鋼により形成され、その外形並び
にピンホール12,39は、エッチングにより加工され
ている。また、その表面はディッピング工法により黒染
め加工されており、光の無反射処理となる。また、光学
的分離手段を備えた本実施の形態の露光ヘッド20で
は、隣接する光源への迷光の問題が解決されていること
から、このような無反射処理は行わなくても特に問題は
ないという効果が得られた。
【0071】前記ピンホール12はその穴径がφ0.2
mm〜φ0.18mm程度に形成され、この穴径によ
り、感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙37へ供
給する光パターンの解像度を決定している。また、穴径
が約2倍のφ0.4mmの副ピンホール39は後述する
ように副露光用のピンホールである。これらのピンホー
ル12、39は前記赤LED7、緑LED8、青LED
9の頂部にそれぞれ対向して形成される。
mm〜φ0.18mm程度に形成され、この穴径によ
り、感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙37へ供
給する光パターンの解像度を決定している。また、穴径
が約2倍のφ0.4mmの副ピンホール39は後述する
ように副露光用のピンホールである。これらのピンホー
ル12、39は前記赤LED7、緑LED8、青LED
9の頂部にそれぞれ対向して形成される。
【0072】図8に示すように、本実施の形態では、画
像変調露光用として、紙送り方向前方側から後方側にか
けて、赤色用の3個のLED7a、7b、7cにて1セ
ット、緑色用の3個のLED8a、8b、8cにて1セ
ット、青色用の3個のLED9a,9b,9cにて1セ
ットがそれぞれ配設されている。特に、緑色用の1個の
LED8dと青色用の1個のLED9dについては、画
像の変調(所望の画像を形成するため赤青緑の各LED
を画像データに従ってオン・オフ制御すること)とは関
係ない副露光用の発光素子として別に配設してある。
尚、図8中、7a〜7c、8a〜8d及び9a〜9dは
それぞれ括弧内に記されているが、これは各LEDの位
置を示すものである。
像変調露光用として、紙送り方向前方側から後方側にか
けて、赤色用の3個のLED7a、7b、7cにて1セ
ット、緑色用の3個のLED8a、8b、8cにて1セ
ット、青色用の3個のLED9a,9b,9cにて1セ
ットがそれぞれ配設されている。特に、緑色用の1個の
LED8dと青色用の1個のLED9dについては、画
像の変調(所望の画像を形成するため赤青緑の各LED
を画像データに従ってオン・オフ制御すること)とは関
係ない副露光用の発光素子として別に配設してある。
尚、図8中、7a〜7c、8a〜8d及び9a〜9dは
それぞれ括弧内に記されているが、これは各LEDの位
置を示すものである。
【0073】緑、青においては、あるエネルギー密度レ
ベルまでは、光露光を行っても出力画像の濃度が変化し
ない領域(マイクロカプセルの感光性樹脂が硬化しない
領域)があり、具体的には最大濃度変化に必要なエネル
ギー密度の1/5の量を感材に露光しても濃度が変化し
ないという数値例がマイクロカプセル紙から得られた。
この1/5のエネルギー密度量を、画像変調露光とは無
関係に常に照射することによって、使用するLEDの個
数を減らすことができる。
ベルまでは、光露光を行っても出力画像の濃度が変化し
ない領域(マイクロカプセルの感光性樹脂が硬化しない
領域)があり、具体的には最大濃度変化に必要なエネル
ギー密度の1/5の量を感材に露光しても濃度が変化し
ないという数値例がマイクロカプセル紙から得られた。
この1/5のエネルギー密度量を、画像変調露光とは無
関係に常に照射することによって、使用するLEDの個
数を減らすことができる。
【0074】尚、赤色用LEDには副露光用のものが存
在しないのは、赤色に感光するマイクロカプセルは青や
緑のものに対して出力画像の濃度が変化しない領域が十
分低いためである。つまり、赤色の露光に関しては上記
の副露光により濃度が変化しない領域が、最大濃度変化
に必要なエネルギー密度の1/20程度以下の量である
ためである。
在しないのは、赤色に感光するマイクロカプセルは青や
緑のものに対して出力画像の濃度が変化しない領域が十
分低いためである。つまり、赤色の露光に関しては上記
の副露光により濃度が変化しない領域が、最大濃度変化
に必要なエネルギー密度の1/20程度以下の量である
ためである。
【0075】本実施の形態では特に、以上のようにマト
リクス配列されたLEDを用いて、走査方向に斜めに3
個並んだLEDのグループの夫々により各色毎に同一ド
ット(同一画素点)を、合計3回ずつ画像変調露光し、
かつこのLEDのグループの夫々により、紙送り方向に
は1露光ラインずつ露光するように構成されている。従
って、1画素に注目すると、各色3回ずつ、合計9回の
露光が行われることになる。
リクス配列されたLEDを用いて、走査方向に斜めに3
個並んだLEDのグループの夫々により各色毎に同一ド
ット(同一画素点)を、合計3回ずつ画像変調露光し、
かつこのLEDのグループの夫々により、紙送り方向に
は1露光ラインずつ露光するように構成されている。従
って、1画素に注目すると、各色3回ずつ、合計9回の
露光が行われることになる。
【0076】また、画像変調露光用の赤、緑、青のLE
Dは、図9に示すように、赤色用のLED3個のうちX
方向(露光ヘッド20の往復移動方向)に並んだLED
7a,7b,7cの3個のグループにおいては、LED
7aとLED7bとの間隔X1、及びLED7bとLE
D7cとの間隔X1が、それぞれマイクロカプセル紙3
7に形成される画像の1画素(1ドット)の整数倍(例
えば16倍)の間隔にて配置される一方、Y方向(マイ
クロカプセル紙37の送り方向)には、LED7aとL
ED7bとの間隔Y1、及びLED7bとLED7cと
の間隔Y1が、マイクロカプセル紙37に形成される画
像の1画素(1ドット)分乃至その整数倍間隔だけずら
して配置される。また、残りの赤色用のLEDについて
も、X方向に並んだ3個のグループずつ同様に配置され
ている。
Dは、図9に示すように、赤色用のLED3個のうちX
方向(露光ヘッド20の往復移動方向)に並んだLED
7a,7b,7cの3個のグループにおいては、LED
7aとLED7bとの間隔X1、及びLED7bとLE
D7cとの間隔X1が、それぞれマイクロカプセル紙3
7に形成される画像の1画素(1ドット)の整数倍(例
えば16倍)の間隔にて配置される一方、Y方向(マイ
クロカプセル紙37の送り方向)には、LED7aとL
ED7bとの間隔Y1、及びLED7bとLED7cと
の間隔Y1が、マイクロカプセル紙37に形成される画
像の1画素(1ドット)分乃至その整数倍間隔だけずら
して配置される。また、残りの赤色用のLEDについて
も、X方向に並んだ3個のグループずつ同様に配置され
ている。
【0077】そして、このようにX方向に並んだ3個の
グループと隣接する3個のグループとのY方向における
間隔は16ドット分だけ離して配置されている。即ち、
図9において、Y2=14ドット(Y2+Y1+Y1=
16ドット)となるように配置されている。
グループと隣接する3個のグループとのY方向における
間隔は16ドット分だけ離して配置されている。即ち、
図9において、Y2=14ドット(Y2+Y1+Y1=
16ドット)となるように配置されている。
【0078】画像変調露光用の緑色用の3個のLED8
a、8b、8c及び青色用の3個のLED9a、9b、
9cについても、上記赤色用のLEDと同様に配置され
ている。
a、8b、8c及び青色用の3個のLED9a、9b、
9cについても、上記赤色用のLEDと同様に配置され
ている。
【0079】そして、赤LED7のセット(図9で、一
番下方に位置するX方向に並んだ3個のグループ)と緑
LED8のセット(図9では中央部に位置するX方向に
並んだ3個のグループ)との間隔は16ドット分だけ離
して配置されている。同様に、緑LED8のセット(図
9では中央部に位置するX方向に並んだ3個のグルー
プ)と青LED9のセット(図9では、一番上方に位置
するX方向に並んだ3個のグループ)との間隔は16ド
ット分だけ離して配置されている。
番下方に位置するX方向に並んだ3個のグループ)と緑
LED8のセット(図9では中央部に位置するX方向に
並んだ3個のグループ)との間隔は16ドット分だけ離
して配置されている。同様に、緑LED8のセット(図
9では中央部に位置するX方向に並んだ3個のグルー
プ)と青LED9のセット(図9では、一番上方に位置
するX方向に並んだ3個のグループ)との間隔は16ド
ット分だけ離して配置されている。
【0080】ここで、図9中、青LED9aと赤LED
7aとの間隔は、16×2=32画素分となる。これは
各色LEDの設置数(実施例で3個)の整数倍からずら
すことで、紙送り等の誤差が3ライン周期で出たとき
に、横筋が顕在化しないような効果を得るためである。
7aとの間隔は、16×2=32画素分となる。これは
各色LEDの設置数(実施例で3個)の整数倍からずら
すことで、紙送り等の誤差が3ライン周期で出たとき
に、横筋が顕在化しないような効果を得るためである。
【0081】このように配置された各LEDの配置関係
に一致するように前記マスク13に穿設されるピンホー
ル12の配置関係も設定されているのである。
に一致するように前記マスク13に穿設されるピンホー
ル12の配置関係も設定されているのである。
【0082】このような構成の露光ヘッド20を、画像
データに従って対応するLEDを変調露光しながら図2
中横方向(図9のX方向)に沿って例えば+X方向に所
定速度Vにて移動させ、その後にマイクロカプセル紙3
7を図中縦方向(図9のY方向)に1露光ライン分送っ
てから再び露光ヘッド20を−X方向に前記所定速度で
移動させながら変調露光し、その後再びマイクロカプセ
ル紙をY方向に1露光ライン分送ってから露光ヘッド2
0を+X方向に移動させるとともにLEDを変調露光す
るという動作を、9個の露光ラインの夫々について並列
に繰り返して所望の画像の露光を行うのである。
データに従って対応するLEDを変調露光しながら図2
中横方向(図9のX方向)に沿って例えば+X方向に所
定速度Vにて移動させ、その後にマイクロカプセル紙3
7を図中縦方向(図9のY方向)に1露光ライン分送っ
てから再び露光ヘッド20を−X方向に前記所定速度で
移動させながら変調露光し、その後再びマイクロカプセ
ル紙をY方向に1露光ライン分送ってから露光ヘッド2
0を+X方向に移動させるとともにLEDを変調露光す
るという動作を、9個の露光ラインの夫々について並列
に繰り返して所望の画像の露光を行うのである。
【0083】このように移動走査を行いながら、画像情
報に従って各LEDを独立に変調駆動することによっ
て、所定の中心波長の光を、所定の光パワーにて、所定
時間、所定場所に供給することで、カラー画像の潜像を
形成することができるものである。
報に従って各LEDを独立に変調駆動することによっ
て、所定の中心波長の光を、所定の光パワーにて、所定
時間、所定場所に供給することで、カラー画像の潜像を
形成することができるものである。
【0084】図10は、前記キャリッジ48の移動(走
査)速度の時間変化を示すグラフであり、これを用いて
キャリッジ48の移動を説明する。
査)速度の時間変化を示すグラフであり、これを用いて
キャリッジ48の移動を説明する。
【0085】キャリッジ48は、キャリッジ駆動モータ
54(サーボモータ)等の駆動により、最高速度V(m
m/sec)、走査周期T(sec)、速度一定時間T
c(sec)をもって台形状の速度変化パターンで往復
移動させられる。
54(サーボモータ)等の駆動により、最高速度V(m
m/sec)、走査周期T(sec)、速度一定時間T
c(sec)をもって台形状の速度変化パターンで往復
移動させられる。
【0086】即ち、図10に示すように、キャリッジ4
8を最高一定走査速度±V(mm/sec)にて、マイ
クロカプセル紙37の幅方向(X方向)において往復移
動(往復走査移動)させるものとする。図10におい
て、時間軸(横軸)に対して傾斜している部分は、往復
の移動端での一旦停止と最高一定走査速度±V(mm/
sec)との間の加速域・減速域を示す。また、時間T
cは、マイクロカプセル紙37の幅方向(X方向)距離
全体をキャリッジ48が通過するのに要する時間(前記
最高一定走査速度の所要時間)であり、前記往復の走査
周期Tとする。
8を最高一定走査速度±V(mm/sec)にて、マイ
クロカプセル紙37の幅方向(X方向)において往復移
動(往復走査移動)させるものとする。図10におい
て、時間軸(横軸)に対して傾斜している部分は、往復
の移動端での一旦停止と最高一定走査速度±V(mm/
sec)との間の加速域・減速域を示す。また、時間T
cは、マイクロカプセル紙37の幅方向(X方向)距離
全体をキャリッジ48が通過するのに要する時間(前記
最高一定走査速度の所要時間)であり、前記往復の走査
周期Tとする。
【0087】そして、マイクロカプセル紙37の各露光
ライン(図9のX方向に沿う1ライン)では前記複数の
赤LED7からなる1セット、複数の緑LED8からな
る1セット、複数の青LED9からなる1セットが画像
情報に従って各々点灯制御される。この点灯制御の際に
は、前記赤LED7の1セット、緑LED8の1セッ
ト、青LED9の1セットの取付間隔(ピンホール間
隔)が存在するため、露光ライン中の1点に対する露光
は、キャリッジ48の走査移動に要する時間と、上記間
隔分だけマイクロカプセル紙37が送られる時間とに応
じた遅延時間tを加味して行われる。
ライン(図9のX方向に沿う1ライン)では前記複数の
赤LED7からなる1セット、複数の緑LED8からな
る1セット、複数の青LED9からなる1セットが画像
情報に従って各々点灯制御される。この点灯制御の際に
は、前記赤LED7の1セット、緑LED8の1セッ
ト、青LED9の1セットの取付間隔(ピンホール間
隔)が存在するため、露光ライン中の1点に対する露光
は、キャリッジ48の走査移動に要する時間と、上記間
隔分だけマイクロカプセル紙37が送られる時間とに応
じた遅延時間tを加味して行われる。
【0088】即ち、Y方向への送り距離が1ドット分の
時には、マイクロカプセル紙37の1画素に注目してみ
ると、当該1つの画素点(露光点)を白色とするため、
G光とR光とB光とを照射するためには、例えばまず、
キャリッジ48の往路方向への移動時(図9のX方向移
動時)に、青LED9cに対向するピンホール12が前
記1画素点に位置している時に、図11に示すように、
当該青LED9cを所定の短時間Δtだけ一回点灯した
後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止させる。
時には、マイクロカプセル紙37の1画素に注目してみ
ると、当該1つの画素点(露光点)を白色とするため、
G光とR光とB光とを照射するためには、例えばまず、
キャリッジ48の往路方向への移動時(図9のX方向移
動時)に、青LED9cに対向するピンホール12が前
記1画素点に位置している時に、図11に示すように、
当該青LED9cを所定の短時間Δtだけ一回点灯した
後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止させる。
【0089】次いで、マイクロカプセル紙37を1ドッ
ト分だけ図9のY方向に用紙送りを実行した後、キャリ
ッジ48の復路方向への移動時(図9のX′方向移動
時)には、青LED9bに対向するピンホール12が前
記1画素点に位置している時に、当該青LED9bを所
定の短時間Δtだけ一回点灯し、キャリッジ48を復路
の終端で一旦停止させる。
ト分だけ図9のY方向に用紙送りを実行した後、キャリ
ッジ48の復路方向への移動時(図9のX′方向移動
時)には、青LED9bに対向するピンホール12が前
記1画素点に位置している時に、当該青LED9bを所
定の短時間Δtだけ一回点灯し、キャリッジ48を復路
の終端で一旦停止させる。
【0090】さらに、マイクロカプセル紙37を1ドッ
ト分だけ図9のY方向に用紙送りを実行した後、キャリ
ッジ48の往路方向への移動時(図9のX方向移動時)
に、青LED9aに対向するピンホール12が前記1画
素点に位置している時に、当該青LED9aを所定の短
時間Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を往路の
終端で一旦停止させる。
ト分だけ図9のY方向に用紙送りを実行した後、キャリ
ッジ48の往路方向への移動時(図9のX方向移動時)
に、青LED9aに対向するピンホール12が前記1画
素点に位置している時に、当該青LED9aを所定の短
時間Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を往路の
終端で一旦停止させる。
【0091】このようにすると、図11に示すように、
着目した1つの画素点に対して、前記走査周期Tの半分
の時間ごとに、青LED9c→9b→9aの順序で短時
間Δtずつ点灯することになる。
着目した1つの画素点に対して、前記走査周期Tの半分
の時間ごとに、青LED9c→9b→9aの順序で短時
間Δtずつ点灯することになる。
【0092】そして、次に、マイクロカプセル紙37を
14ドット(Y2)分だけ図8のY方向に用紙送りを実
行した後、キャリッジ48の復路方向への移動時(図8
のX′方向移動時)に、緑LED8cに対向するピンホ
ール12が前記着目した1つの画素点に位置している時
に緑LED8cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した
後、キャリッジ48を復路の終端で一旦停止させる。次
いで、マイクロカプセル紙37を1ドット分だけ図8の
Y方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ48の往路
方向への移動時(図8のX方向移動時)に、緑LED8
bに対向するピンホール12が前記1画素点に位置して
いる時に、当該緑LED8bを所定の短時間Δtだけ一
回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止
させる。さらに、マイクロカプセル紙37を1ドット分
だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ
48の復路方向への移動時(図8のX方向移動時)に、
緑LED8aに対向するピンホール12が前記1画素点
に位置している時に、当該緑LED8aを所定の短時間
Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を復路の終端
で一旦停止させるのである。
14ドット(Y2)分だけ図8のY方向に用紙送りを実
行した後、キャリッジ48の復路方向への移動時(図8
のX′方向移動時)に、緑LED8cに対向するピンホ
ール12が前記着目した1つの画素点に位置している時
に緑LED8cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した
後、キャリッジ48を復路の終端で一旦停止させる。次
いで、マイクロカプセル紙37を1ドット分だけ図8の
Y方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ48の往路
方向への移動時(図8のX方向移動時)に、緑LED8
bに対向するピンホール12が前記1画素点に位置して
いる時に、当該緑LED8bを所定の短時間Δtだけ一
回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止
させる。さらに、マイクロカプセル紙37を1ドット分
だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ
48の復路方向への移動時(図8のX方向移動時)に、
緑LED8aに対向するピンホール12が前記1画素点
に位置している時に、当該緑LED8aを所定の短時間
Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を復路の終端
で一旦停止させるのである。
【0093】次いで、マイクロカプセル紙37を14ド
ット分だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、赤L
EDに関しても赤LED7c→7b→7aの順序でキャ
リッジ48を往復移動させつつ所定の短時間Δt毎に点
灯を繰り返すのである。
ット分だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、赤L
EDに関しても赤LED7c→7b→7aの順序でキャ
リッジ48を往復移動させつつ所定の短時間Δt毎に点
灯を繰り返すのである。
【0094】このように、前記1画素点については、合
計で9回のΔt毎の露光が行われることになる。
計で9回のΔt毎の露光が行われることになる。
【0095】また、以上のようなキャリッジ48の往路
方向または復路方向への移動時におけるLEDによるΔ
t時間の点灯動作は、1ドットのY方向への紙送りが行
われる前に、9個の全てのLEDにより各1露光ライン
の全ドットに対して行われるため、前記往路方向または
復路方向への一回の移動時には、合計で9ラインの露光
が行われることになる。
方向または復路方向への移動時におけるLEDによるΔ
t時間の点灯動作は、1ドットのY方向への紙送りが行
われる前に、9個の全てのLEDにより各1露光ライン
の全ドットに対して行われるため、前記往路方向または
復路方向への一回の移動時には、合計で9ラインの露光
が行われることになる。
【0096】更に、この走査露光時には上記した画像変
調露光の他に、青LED9dと緑LED8dとによる副
露光が常に行われる。副露光の光エネルギーは前記した
ようにカブセルが硬化しない最大の光エネルギーに設定
されている。
調露光の他に、青LED9dと緑LED8dとによる副
露光が常に行われる。副露光の光エネルギーは前記した
ようにカブセルが硬化しない最大の光エネルギーに設定
されている。
【0097】従って、各青LED9a、9b、9c、緑
LED8a、8b、8c、赤LED9a、9b、9cか
ら照射される各色毎の光エネルギーは同じとなっている
が、青色波長光と緑色波長光に関しては、ピンホール3
9を介してそれぞれ青LED9d、緑LED8dから副
露光される分の光エネルギーが追加されているので、各
色のマイクロカプセルはそれぞれ同じ割合だけ硬化する
こととなる。この場合、各色のカプセルの硬化度は最大
となり、すべてのカプセルが圧力現像しても破壊され
ず、発色反応は起こらない。つまり、前記光透過性支持
体31を介して前記シート状支持体35の表面の色(白
色)が目視できる状態のままとなる。
LED8a、8b、8c、赤LED9a、9b、9cか
ら照射される各色毎の光エネルギーは同じとなっている
が、青色波長光と緑色波長光に関しては、ピンホール3
9を介してそれぞれ青LED9d、緑LED8dから副
露光される分の光エネルギーが追加されているので、各
色のマイクロカプセルはそれぞれ同じ割合だけ硬化する
こととなる。この場合、各色のカプセルの硬化度は最大
となり、すべてのカプセルが圧力現像しても破壊され
ず、発色反応は起こらない。つまり、前記光透過性支持
体31を介して前記シート状支持体35の表面の色(白
色)が目視できる状態のままとなる。
【0098】実際の画像形成動作においては、画像変調
露光用の青LED9a、9b、9c、緑LED8a、8
b、8c、赤LED9a、9b、9cから照射される光
エネルギーを画像データに従って変化させることにより
画像データに対応する露光潜像(カプセルの硬化度の変
化パターン像)がマイクロカプセル紙37に形成される
のである。
露光用の青LED9a、9b、9c、緑LED8a、8
b、8c、赤LED9a、9b、9cから照射される光
エネルギーを画像データに従って変化させることにより
画像データに対応する露光潜像(カプセルの硬化度の変
化パターン像)がマイクロカプセル紙37に形成される
のである。
【0099】尚、図11に示すように、マイクロカプセ
ル紙37の同一露光位置(1画素点)に複数回の露光を
時間間隔をあけて光照射する理由は下記の通りである。
ル紙37の同一露光位置(1画素点)に複数回の露光を
時間間隔をあけて光照射する理由は下記の通りである。
【0100】即ち、図12に例示するように、縦軸にシ
アンの発色光学濃度を採り、横軸に露光エネルギー密度
(J/m2 )の総量を採る。図12において、実線Aは
赤LEDを1回のみ照射したときのシアンの発色光学濃
度の変化を示し、点線Bは赤LEDを前記走査周期Tの
半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した場合
のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
アンの発色光学濃度を採り、横軸に露光エネルギー密度
(J/m2 )の総量を採る。図12において、実線Aは
赤LEDを1回のみ照射したときのシアンの発色光学濃
度の変化を示し、点線Bは赤LEDを前記走査周期Tの
半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した場合
のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
【0101】図12において、シアンの発色光学濃度が
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、一
回の光照射では3.3(J/m2 )の露光エネルギー密
度を与える必要があるが、前述のように3回に分割して
光照射すると総計で2.2(J/m2 )の露光エネルギ
ー密度を与えればよいことになる。
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、一
回の光照射では3.3(J/m2 )の露光エネルギー密
度を与える必要があるが、前述のように3回に分割して
光照射すると総計で2.2(J/m2 )の露光エネルギ
ー密度を与えればよいことになる。
【0102】この図12の比較から理解できるように、
露光エネルギー密度(J/m2 )が、0.5〜3.3の
範囲では、同じシアンの発色光学濃度の発現するために
は、3回に分割して光照射した場合は小さい露光エネル
ギー密度にて済むが、1回の光照射の場合には大きい露
光エネルギー密度を必要とすることが判る。
露光エネルギー密度(J/m2 )が、0.5〜3.3の
範囲では、同じシアンの発色光学濃度の発現するために
は、3回に分割して光照射した場合は小さい露光エネル
ギー密度にて済むが、1回の光照射の場合には大きい露
光エネルギー密度を必要とすることが判る。
【0103】光照射に伴うマイクロカプセル紙37にお
けるマイクロカプセル32の重合開始剤と光硬化性樹脂
との重合反応速度は、さほど高速でなく、一度に大量の
露光エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて
複数回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネル
ギーを投入した方が前記の重合反応が促進されやすいか
らである。
けるマイクロカプセル32の重合開始剤と光硬化性樹脂
との重合反応速度は、さほど高速でなく、一度に大量の
露光エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて
複数回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネル
ギーを投入した方が前記の重合反応が促進されやすいか
らである。
【0104】つまり、1つの発光素子であるLEDの出
力を小さくした場合でも、乃至はLEDの設置個数が少
なくても、時間間隔を広げての露光により充分な発色光
学濃度を得ることができるのである。
力を小さくした場合でも、乃至はLEDの設置個数が少
なくても、時間間隔を広げての露光により充分な発色光
学濃度を得ることができるのである。
【0105】そこで、本実施形態では、一つの画素に対
し最大3回の露光が行われるように、露光回毎のLED
の駆動時間や発光強度が設定される。つまり、求める画
像濃度に対する露光エネルギーの総量が後述する階調補
正処理により求められるので、注目画素の各色毎の濃度
情報に基づいて各色毎の露光エネルギー総量が求められ
る。そして、求められた露光エネルギー総量を3等分し
た値が露光1回あたりの露光エネルギーとなる。但し、
その値が所定の基準値に満たない場合には露光回数を2
回以下として各露光回毎の露光エネルギーを演算する。
し最大3回の露光が行われるように、露光回毎のLED
の駆動時間や発光強度が設定される。つまり、求める画
像濃度に対する露光エネルギーの総量が後述する階調補
正処理により求められるので、注目画素の各色毎の濃度
情報に基づいて各色毎の露光エネルギー総量が求められ
る。そして、求められた露光エネルギー総量を3等分し
た値が露光1回あたりの露光エネルギーとなる。但し、
その値が所定の基準値に満たない場合には露光回数を2
回以下として各露光回毎の露光エネルギーを演算する。
【0106】ところで、マイクロカプセル紙37は、全
面的に速度一定にて露光、現像されることが好ましい。
このため、マイクロカプセル紙37を露光、現像するの
に最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定で
の移動距離L(mm)は、少なくとも全てのピンホール
12が通過する範囲以上と選ばなければならない。この
速度一定移動距離L(mm)はマイクロカプセル紙37
の幅とピンホール12の配設パターン、最高速度V(m
m/sec)によって自由に設計することができるもの
である。
面的に速度一定にて露光、現像されることが好ましい。
このため、マイクロカプセル紙37を露光、現像するの
に最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定で
の移動距離L(mm)は、少なくとも全てのピンホール
12が通過する範囲以上と選ばなければならない。この
速度一定移動距離L(mm)はマイクロカプセル紙37
の幅とピンホール12の配設パターン、最高速度V(m
m/sec)によって自由に設計することができるもの
である。
【0107】続いて、前記感光感圧プリンタ80の制御
回路の電気的構成を、図13に沿って説明する。
回路の電気的構成を、図13に沿って説明する。
【0108】制御回路は、CPU70、ROM71、R
AM72からなる周知の論理演算回路から構成されてお
り、CPU70はゲートアレイからなるI/Oポート7
3を介して外部のホストコンピュータからのRGB画像
データを入力するためのコネクタ74が接続され、前記
露光ヘッド20(各LED)、前記送りローラ手段2
1,25の駆動モータ23に対する駆動回路77、前記
キャリッジ駆動モータ54に対する駆動回路76が接続
されている。
AM72からなる周知の論理演算回路から構成されてお
り、CPU70はゲートアレイからなるI/Oポート7
3を介して外部のホストコンピュータからのRGB画像
データを入力するためのコネクタ74が接続され、前記
露光ヘッド20(各LED)、前記送りローラ手段2
1,25の駆動モータ23に対する駆動回路77、前記
キャリッジ駆動モータ54に対する駆動回路76が接続
されている。
【0109】前記ROM71には、プリンタ全体の動作
を制御するためのプログラム、入力された画像データか
ら露光ヘッド20の各色LEDの点灯時間、タイミング
を演算決定するためのプログラム、BGR露光の順序に
応じて、給紙ローラ65及び排出ローラ75,75の駆
動を制御し、マイクロカプセル紙37の搬送を行うため
のプログラム、同様にBGR露光の順序に応じて前記キ
ャリッジ送り用のキャリッジ駆動モータ54を制御し、
キャリッジ48を往復走査するプログラム等、種々のプ
ログラムが記憶され、CPU70はこれらのプログラム
に従って動作する。また、RAM72は、外部からの入
力データが一旦記憶されるバッファである。感光感圧プ
リンタ80に、出力画像のRGBデータが送られると、
その画像データが順次RAM72のバッファに記憶され
る。
を制御するためのプログラム、入力された画像データか
ら露光ヘッド20の各色LEDの点灯時間、タイミング
を演算決定するためのプログラム、BGR露光の順序に
応じて、給紙ローラ65及び排出ローラ75,75の駆
動を制御し、マイクロカプセル紙37の搬送を行うため
のプログラム、同様にBGR露光の順序に応じて前記キ
ャリッジ送り用のキャリッジ駆動モータ54を制御し、
キャリッジ48を往復走査するプログラム等、種々のプ
ログラムが記憶され、CPU70はこれらのプログラム
に従って動作する。また、RAM72は、外部からの入
力データが一旦記憶されるバッファである。感光感圧プ
リンタ80に、出力画像のRGBデータが送られると、
その画像データが順次RAM72のバッファに記憶され
る。
【0110】また、露光ヘッド20の各LEDは、図示
しない駆動回路により、フレキシブルハーネス85を介
して電気的に駆動を受け、キャリッジ48により移動さ
れつつ画像情報に従って点灯消灯制御される。
しない駆動回路により、フレキシブルハーネス85を介
して電気的に駆動を受け、キャリッジ48により移動さ
れつつ画像情報に従って点灯消灯制御される。
【0111】続いて、前記感光感圧プリンタ80の動作
について説明する。
について説明する。
【0112】まず、使用者がカセット67をプリンタ8
0にセットし、図示しない電源スイッチをオンにする
と、プレヒータ64a及びポストヒータ64bは通電に
より所定の温度とされる。
0にセットし、図示しない電源スイッチをオンにする
と、プレヒータ64a及びポストヒータ64bは通電に
より所定の温度とされる。
【0113】この後、プリンタに接続されたホストコン
ピュータから出力したい画像の画像データ(RGBデー
タ)と共に、プリント開始指令信号が入力される。な
お、画像データは2次元ビットマップ形式のデータとし
て供給され、各画素についてRGB成分毎の濃度を示す
情報も含まれており、その画像データはR画像データ、
G画像データ、B画像データに分離されてRAM72の
バッファに記憶される。
ピュータから出力したい画像の画像データ(RGBデー
タ)と共に、プリント開始指令信号が入力される。な
お、画像データは2次元ビットマップ形式のデータとし
て供給され、各画素についてRGB成分毎の濃度を示す
情報も含まれており、その画像データはR画像データ、
G画像データ、B画像データに分離されてRAM72の
バッファに記憶される。
【0114】CPU70は、プリント開始指令信号に応
答して、給紙ローラ65を回転させてカセット67か
ら、給紙ローラ65によりマイクロカプセル紙37を一
枚取り出し、第1の送りローラ手段21により左方へ送
られ、露光ヘッド20の下側の露光台66上に移動せし
められ、プリントが開始される。なお、第1の送りロー
ラ手段21による送りは、露光ヘッド20によってマイ
クロカプセル紙37が露光される露光ラインの間隔に対
応するピッチでもってなされる間欠送りである。
答して、給紙ローラ65を回転させてカセット67か
ら、給紙ローラ65によりマイクロカプセル紙37を一
枚取り出し、第1の送りローラ手段21により左方へ送
られ、露光ヘッド20の下側の露光台66上に移動せし
められ、プリントが開始される。なお、第1の送りロー
ラ手段21による送りは、露光ヘッド20によってマイ
クロカプセル紙37が露光される露光ラインの間隔に対
応するピッチでもってなされる間欠送りである。
【0115】まず、第1の送りローラ手段21にて送ら
れているマイクロカプセル紙37に対して露光が行われ
るが、その露光をマイクロカプセル紙37の1つの露光
点に着目して説明を行うと、まず、第1のピンホール列
のLEDについては、キャリッジ48の移動に調時して
R画像データに従って赤LED7が点灯制御され、前記
所定時間tの後にG画像データに従って緑LED8が点
灯制御され、更に前記所定時間tの後にB画像データに
従って青LED9が点灯制御される。この露光制御が1
露光ラインの全ての露光点に関して行われる。また、第
1の送りローラ手段21による送りにより、第1のピン
ホール列により形成された露光済みラインが、露光ライ
ンの間隔に対応するピッチだけ間欠送りされて第2のピ
ンホール列に対向しているとき、再びこの露光済みライ
ンに同じデータに基づく各LEDの点灯制御が行われ、
更に第1の送りローラ手段21による送りにより第3の
ピンホール列に対向しているときにも、これが繰り返さ
れる。このため、露光されたマイクロカプセル32は十
分に感光硬化されることになる。
れているマイクロカプセル紙37に対して露光が行われ
るが、その露光をマイクロカプセル紙37の1つの露光
点に着目して説明を行うと、まず、第1のピンホール列
のLEDについては、キャリッジ48の移動に調時して
R画像データに従って赤LED7が点灯制御され、前記
所定時間tの後にG画像データに従って緑LED8が点
灯制御され、更に前記所定時間tの後にB画像データに
従って青LED9が点灯制御される。この露光制御が1
露光ラインの全ての露光点に関して行われる。また、第
1の送りローラ手段21による送りにより、第1のピン
ホール列により形成された露光済みラインが、露光ライ
ンの間隔に対応するピッチだけ間欠送りされて第2のピ
ンホール列に対向しているとき、再びこの露光済みライ
ンに同じデータに基づく各LEDの点灯制御が行われ、
更に第1の送りローラ手段21による送りにより第3の
ピンホール列に対向しているときにも、これが繰り返さ
れる。このため、露光されたマイクロカプセル32は十
分に感光硬化されることになる。
【0116】それから、露光が終了した部分について
は、続いて、圧力現像手段45によって、感光硬化しな
かったマイクロカプセル32のみを破壊して発色反応を
行わせる圧力現像が行われる。即ち、第1の送りローラ
手段21の送りにより、第1〜第3のピンホール列から
露光が繰り返し行われた露光済みラインは、圧力現像手
段45の3つの圧力現像部材112,113,113に
おいてスプリング部材112E,113E,113Eの
付勢力F,F,F(図14(a)参照)により付勢され
た圧力現像ボール111,111,111により、前述
したように露光が繰り返して行われるのに対応して、圧
力現像が繰り返して行われることになり、1つの露光ラ
インについてみれば3回圧力現像されることり、感光硬
化しなかったマイクロカプセル32のみを確実に破壊し
て発色反応を行わせる。なお、マイクロカプセル紙37
の先端部が、第2の送りローラ手段25に進入すると、
マイクロカプセル紙の送りが第2の送りローラ手段25
に切換えられるが、送り速度には変化はなく、マイクロ
カプセル紙37の送りはスムーズに続行される。
は、続いて、圧力現像手段45によって、感光硬化しな
かったマイクロカプセル32のみを破壊して発色反応を
行わせる圧力現像が行われる。即ち、第1の送りローラ
手段21の送りにより、第1〜第3のピンホール列から
露光が繰り返し行われた露光済みラインは、圧力現像手
段45の3つの圧力現像部材112,113,113に
おいてスプリング部材112E,113E,113Eの
付勢力F,F,F(図14(a)参照)により付勢され
た圧力現像ボール111,111,111により、前述
したように露光が繰り返して行われるのに対応して、圧
力現像が繰り返して行われることになり、1つの露光ラ
インについてみれば3回圧力現像されることり、感光硬
化しなかったマイクロカプセル32のみを確実に破壊し
て発色反応を行わせる。なお、マイクロカプセル紙37
の先端部が、第2の送りローラ手段25に進入すると、
マイクロカプセル紙の送りが第2の送りローラ手段25
に切換えられるが、送り速度には変化はなく、マイクロ
カプセル紙37の送りはスムーズに続行される。
【0117】そして、圧力現像の後、マイクロカプセル
紙37はポストヒータ64bにより60〜80℃程度に
加熱され、カプセルが完全に硬化せしめられ染料前駆体
がカプセル内に閉じこめられることによって、最終的な
カラー出力画像が定着され、その状態にて排出部82に
排出されるものである。
紙37はポストヒータ64bにより60〜80℃程度に
加熱され、カプセルが完全に硬化せしめられ染料前駆体
がカプセル内に閉じこめられることによって、最終的な
カラー出力画像が定着され、その状態にて排出部82に
排出されるものである。
【0118】ところで、上述した如く、圧力現像手段4
5による圧力現像は、3つの露光済みラインについて同
時に行われるため、圧力現像部材112,113,11
13の圧力現像ボール111,111,111は露光ラ
イン(露光済みライン)の間隔に対応する間隔で配列さ
れている必要がある。そのため、本実施の形態において
は、固定圧力現像部材112を基準にして、図14
(b)に示すように、偏心カム部材117を矢符A方向
に回転するだけで、偏心カム部材117とキャリッジ4
8の基準面48bとの係合関係で、可動圧力部材113
をガイドロッド114に案内されつつ矢符B方向に進退
させ、各圧力現像ボール11間のピッチを調整できるよ
うになっている。よって、高い部品精度を要求すること
なく、各圧力現像ボール11間のピッチを精度よく調整
することができる。なお、調整終了後は、ロック部材1
18を適用することで、可動圧力現像部材113は所定
位置に固定される。
5による圧力現像は、3つの露光済みラインについて同
時に行われるため、圧力現像部材112,113,11
13の圧力現像ボール111,111,111は露光ラ
イン(露光済みライン)の間隔に対応する間隔で配列さ
れている必要がある。そのため、本実施の形態において
は、固定圧力現像部材112を基準にして、図14
(b)に示すように、偏心カム部材117を矢符A方向
に回転するだけで、偏心カム部材117とキャリッジ4
8の基準面48bとの係合関係で、可動圧力部材113
をガイドロッド114に案内されつつ矢符B方向に進退
させ、各圧力現像ボール11間のピッチを調整できるよ
うになっている。よって、高い部品精度を要求すること
なく、各圧力現像ボール11間のピッチを精度よく調整
することができる。なお、調整終了後は、ロック部材1
18を適用することで、可動圧力現像部材113は所定
位置に固定される。
【0119】本発明に係る画像形成装置は、前述した特
定の実施の形態にのみ限定されるものではなく種々の変
形が可能である。
定の実施の形態にのみ限定されるものではなく種々の変
形が可能である。
【0120】(1)本発明に係る感光記録媒体は、前述し
たところの自己発色型のマイクロカプセル紙のみに限定
されるものではなく、転写型のものも採用可能であるの
はもちろんである。その場合は、マイクロカプセルを担
持する透明基材シートと、その基材シートのマイクロカ
プセル面に対して顕色材を担持した受像紙の顕色材面を
重ね合わせて剥離可能に一体化しておき、基材シートを
露光ヘッド側にしてカセットから給紙し、一体のまま露
光、現像し、装置外に排出してから受像紙を剥離するよ
うにすればよい。加圧破壊されたマイクロカプセルから
流出した色材としての染料前駆体が受像紙の顕色剤に転
写され、これと反応して発色し、顕在化するのである。
たところの自己発色型のマイクロカプセル紙のみに限定
されるものではなく、転写型のものも採用可能であるの
はもちろんである。その場合は、マイクロカプセルを担
持する透明基材シートと、その基材シートのマイクロカ
プセル面に対して顕色材を担持した受像紙の顕色材面を
重ね合わせて剥離可能に一体化しておき、基材シートを
露光ヘッド側にしてカセットから給紙し、一体のまま露
光、現像し、装置外に排出してから受像紙を剥離するよ
うにすればよい。加圧破壊されたマイクロカプセルから
流出した色材としての染料前駆体が受像紙の顕色剤に転
写され、これと反応して発色し、顕在化するのである。
【0121】また、染料前駆体の代わりに、予め着色さ
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包されることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙に画像が顕在化されるからである。
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包されることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙に画像が顕在化されるからである。
【0122】(2)また、前記露光ヘッド20における発
光素子はLEDのみに限るものでなく、EL発光素子、
プラズマ発光素子、レーザ発光素子等、様々な構造のも
のが適用できる。
光素子はLEDのみに限るものでなく、EL発光素子、
プラズマ発光素子、レーザ発光素子等、様々な構造のも
のが適用できる。
【0123】また、発光素子は赤青緑から構成される必
要はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波
長のものを選択することができる。例えば、赤外光、
赤、緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選
んでも差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素
子の色の選択肢の有効な例である。
要はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波
長のものを選択することができる。例えば、赤外光、
赤、緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選
んでも差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素
子の色の選択肢の有効な例である。
【0124】また、発光素子の色数は、赤緑青の3色に
限るものでなく、1色または2色でも良いし、発色剤に
イエロー、マゼンタ、シアン、黒を用いるような通常の
カラープリンタの如く4色また、それ以上を選択するこ
ともできる。
限るものでなく、1色または2色でも良いし、発色剤に
イエロー、マゼンタ、シアン、黒を用いるような通常の
カラープリンタの如く4色また、それ以上を選択するこ
ともできる。
【0125】また、前記実施の形態では、副露光は緑及
び青用に行われ赤用には行われなかったが、緑又は青の
いずれか一つについて副露光を行ってもよく、また暗領
域の大きさによっては赤用に副露光を行ってもよく、結
局RGBやYMCの如何を問わず少なくとも一色につい
ての副露光を行えば前記実施の形態におけるLEDの個
数の低減及び駆動エネルギーの低減という効果は得られ
る。
び青用に行われ赤用には行われなかったが、緑又は青の
いずれか一つについて副露光を行ってもよく、また暗領
域の大きさによっては赤用に副露光を行ってもよく、結
局RGBやYMCの如何を問わず少なくとも一色につい
ての副露光を行えば前記実施の形態におけるLEDの個
数の低減及び駆動エネルギーの低減という効果は得られ
る。
【0126】また、ピンホールを有するマスクを設ける
タイプの露光ヘッドに限られず、ピンホールの代わりに
集光レンズを設けたタイプの露光ヘッドであっても本実
施の形態におけるLEDの個数の低減及び駆動エネルギ
ーの低減という効果は得られる。更に、走査しないライ
ンヘッドタイプの露光ヘッドによっても送り方向に並べ
られたLEDにより副露光及び画像変調露光を同一ドッ
トに対し行えるので、本発明はなお有効に機能する。
タイプの露光ヘッドに限られず、ピンホールの代わりに
集光レンズを設けたタイプの露光ヘッドであっても本実
施の形態におけるLEDの個数の低減及び駆動エネルギ
ーの低減という効果は得られる。更に、走査しないライ
ンヘッドタイプの露光ヘッドによっても送り方向に並べ
られたLEDにより副露光及び画像変調露光を同一ドッ
トに対し行えるので、本発明はなお有効に機能する。
【0127】(3)前記実施の形態においては、露光ヘッ
ド20は、密着型であるため、感光記録媒体の表面に接
触し、表面が削れたり、ピンホールが埃等により閉塞さ
れたり、騒音が発生したりするという問題があるので、
図15及び図16に示すように、非接触型とすることも
可能である。
ド20は、密着型であるため、感光記録媒体の表面に接
触し、表面が削れたり、ピンホールが埃等により閉塞さ
れたり、騒音が発生したりするという問題があるので、
図15及び図16に示すように、非接触型とすることも
可能である。
【0128】即ち、ガラスエポキシ樹脂又はアルミニウ
ム合金からなるLED基板91に、3つの取付孔92
a,92b,92c及び2つの位置決め孔93a,93
bが形成され、LED94a,94a,94b,94
b,94c,94cが赤、赤、青、青、緑、緑の順に配
設されている。この基板91が、キャリッジ95の側部
に結像レンズ96(ガラス非球面レンズ)と共に取り付
けられ、各LED94a,94a,94b,94b,9
4c,94cからの光が結像レンズ96を通じて、露光
台97上の感光記録媒体98上に収束される。なお、9
9はコネクタ、100,・・は取付孔92a〜92cに
挿通されるネジ、101,・・は位置決め孔93a,9
3bに挿通される位置決めピンである。
ム合金からなるLED基板91に、3つの取付孔92
a,92b,92c及び2つの位置決め孔93a,93
bが形成され、LED94a,94a,94b,94
b,94c,94cが赤、赤、青、青、緑、緑の順に配
設されている。この基板91が、キャリッジ95の側部
に結像レンズ96(ガラス非球面レンズ)と共に取り付
けられ、各LED94a,94a,94b,94b,9
4c,94cからの光が結像レンズ96を通じて、露光
台97上の感光記録媒体98上に収束される。なお、9
9はコネクタ、100,・・は取付孔92a〜92cに
挿通されるネジ、101,・・は位置決め孔93a,9
3bに挿通される位置決めピンである。
【0129】(4)この他の形態として定、白色光源と、
赤、青、緑のフィルタと、液晶シャッタとを用い、シャ
ッタの各画素をオン・オフして、所定波長光をデジタル
露光することも可能である。
赤、青、緑のフィルタと、液晶シャッタとを用い、シャ
ッタの各画素をオン・オフして、所定波長光をデジタル
露光することも可能である。
【0130】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0131】請求項1の発明は、本体フレームに、圧力
現像ボールを支持する複数の圧力現像部材を、感光記録
媒体の送り方向に位置調整可能に支持されているので前
記圧力現像部材に関連づけられている調整手段によっ
て、前記感光記録媒体の送り方向における各圧力現像部
材の圧力現像ボール相互の間のピッチを調整できるよう
にしているので、各種部品に高い部品精度を要求する必
要がなく、製造公差等の諸条件に応じて、各圧力現像部
材の圧力現像ボール相互の間のピッチを精度よく調整し
て、露光ラインの間隔に対応した最適のピッチとするこ
とができる。
現像ボールを支持する複数の圧力現像部材を、感光記録
媒体の送り方向に位置調整可能に支持されているので前
記圧力現像部材に関連づけられている調整手段によっ
て、前記感光記録媒体の送り方向における各圧力現像部
材の圧力現像ボール相互の間のピッチを調整できるよう
にしているので、各種部品に高い部品精度を要求する必
要がなく、製造公差等の諸条件に応じて、各圧力現像部
材の圧力現像ボール相互の間のピッチを精度よく調整し
て、露光ラインの間隔に対応した最適のピッチとするこ
とができる。
【0132】請求項2の発明は、固定圧力現像部材を基
準として可動圧力現像部材を移動させ、各圧力現像部材
の圧力現像ボール相互の間のピッチを調整するようにし
ているので、可動部分が少なくなり、調整精度を高める
ことができる。
準として可動圧力現像部材を移動させ、各圧力現像部材
の圧力現像ボール相互の間のピッチを調整するようにし
ているので、可動部分が少なくなり、調整精度を高める
ことができる。
【0133】請求項3の発明は、可動圧力現像部材を、
本体フレームの基準面に接近する方向にスプリング部材
にて付勢し、偏心カム部材にて、スプリング部材の付勢
力に抗して可動圧力現像部材を移動させるようにしてい
るので、簡単な構造で、圧力現像ボールのピッチを調整
することができる。
本体フレームの基準面に接近する方向にスプリング部材
にて付勢し、偏心カム部材にて、スプリング部材の付勢
力に抗して可動圧力現像部材を移動させるようにしてい
るので、簡単な構造で、圧力現像ボールのピッチを調整
することができる。
【0134】請求項4の発明は、圧力現像手段を、第1
及び第2の送り手段の間に配設しているので、前記両送
り手段の間において、感光記録媒体の全面に対し、残部
を残すことなく圧力現像することができる。
及び第2の送り手段の間に配設しているので、前記両送
り手段の間において、感光記録媒体の全面に対し、残部
を残すことなく圧力現像することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
概略構成を示す縦断面図である。
概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同横断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るキャリッジを示し、
(A)は正面図、(B)は側面図である。
(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図4】図1の感光感圧プリンタのマイクロカプセル紙
の模式的な断面図である。
の模式的な断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
露光ヘッドの模式的な断面図である。
露光ヘッドの模式的な断面図である。
【図6】同露光ヘッドのは凹部の要部拡大断面図であ
る。
る。
【図7】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
マスク保持部材の平面図である。
マスク保持部材の平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
マスクの平面図である。
マスクの平面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタの
LEDの配置を説明する説明図である。
LEDの配置を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタ
のキャリッジの移動速度を示すグラフである。
のキャリッジの移動速度を示すグラフである。
【図11】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタ
の一つの画素に対する多数回露光のタイミングチャート
を示す図である。
の一つの画素に対する多数回露光のタイミングチャート
を示す図である。
【図12】多数回露光の効果を説明するグラフである。
【図13】本発明の実施の形態に係る感光感圧プリンタ
の電気的構成を表すブロック図である。
の電気的構成を表すブロック図である。
【図14】本発明に係るキャリッジの動作の説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】他の実施の形態の露光ヘッドの基板の平面図
である。
である。
【図16】同露光ヘッドの横断面図である。
20 露光ヘッド 21 第1の送りローラ手段 25 第2の送りローラ手段 32 マイクロカプセル 37 マイクロカプセル紙 45 圧力現像手段 48 キャリッジ 48a 基準面 65 給紙ローラ 66 露光台 67 遮光性カセット 70 CPU 80 感光感圧プリンタ 111 圧力現像ボール 112 固定圧力現像部材 113 可動圧力現像部材 116 スプリング部材 117 偏心カム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/004 514 7/26 521
Claims (4)
- 【請求項1】 色材を内包し所定波長の光に感光して機
械的強度が変化する多数のマイクロカプセルを備えかつ
露光により潜像を形成可能なものである感光記録媒体
と、前記所定波長の光を前記感光記録媒体へ照射する露
光手段と、該露光手段の露光により潜像が形成された感
光記録媒体を加圧して機械的強度の低いマイクロカプセ
ルを破壊し、マイクロカプセルから出る色材を介して潜
像を顕在化させる圧力現像手段と、前記感光記録媒体と
露光手段との間に前記感光記録媒体に沿って相対移動を
発生させるための相対移動手段とを備える画像形成装置
において、 前記圧力現像手段は、感光記録媒体の幅方向に移動可能
に支持された本体フレームと、該本体フレームに感光記
録媒体の送り方向に位置調整可能に支持され圧力現像ボ
ールを支持する複数の圧力現像部材とを有し、 更に、前記圧力現像部材に関連づけられ前記感光記録媒
体の送り方向における各圧力現像部材の圧力現像ボール
相互間のピッチを調整可能である調整手段を備えること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記圧力現像手段は、本体フレームに固
定された1つの固定圧力現像部材と、本体フレームに移
動可能に支持された可動圧力現像部材とを有し、 前記調整手段は、固定圧力現像部材を基準に可動圧力現
像部材を移動させるものであるところの請求項1記載の
画像形成装置。 - 【請求項3】 前記調整手段は、可動圧力現像部材を本
体フレームの基準面に接近する方向に付勢するスプリン
グ部材と、前記可動圧力現像部材に関連づけられ前記ス
プリング部材の付勢力に抗して可動圧力現像部材を移動
させる偏心カム部材とを有するものであるところの請求
項1又は2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記相対移動手段は、一定間隔を存して
配設され感光記録媒体を搬送する第1及び第2の送り手
段を有し、 前記圧力現像手段は、第1及び第2の送り手段の間に配
設されているところの請求項1〜3のいずれかに記載の
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12762997A JPH10319559A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12762997A JPH10319559A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10319559A true JPH10319559A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14964823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12762997A Pending JPH10319559A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10319559A (ja) |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12762997A patent/JPH10319559A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6034712A (en) | Exposure apparatus and image forming machine including it | |
JPH10142702A (ja) | 画像形成装置 | |
US5884114A (en) | Image forming device | |
US5949528A (en) | Image forming apparatus | |
WO1998001304A1 (fr) | Tete d'exposition et imprimante | |
US6118514A (en) | Image forming apparatus | |
JPH10319559A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10319560A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3915937B2 (ja) | 記録媒体送り装置 | |
JPH10193677A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10319513A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10166651A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10198043A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10198042A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10193678A (ja) | 画像形成装置及び感光記録媒体の露光方法 | |
JPH10123716A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1069095A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1010747A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10142701A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10133388A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10202938A (ja) | 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成装置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体 | |
JPH1078665A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1039515A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10316254A (ja) | 電子機器のカセット挿入部の構造 | |
JPH10198041A (ja) | 画像形成装置 |