JPH10202938A - 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成装置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成装置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体

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JPH10202938A
JPH10202938A JP1492597A JP1492597A JPH10202938A JP H10202938 A JPH10202938 A JP H10202938A JP 1492597 A JP1492597 A JP 1492597A JP 1492597 A JP1492597 A JP 1492597A JP H10202938 A JPH10202938 A JP H10202938A
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JP
Japan
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light
light emitting
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image forming
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JP1492597A
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English (en)
Inventor
Takao Iwasaki
岳雄 岩崎
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロカプセル紙を感光記録媒体とした場
合でも、良好な画像再現性を得ることのできる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 マイクロカプセル紙に対して幅方向及び
紙送り方向に相対移動自在な露光ヘッドに、複数色の光
を照射する複数のLEDを備え、原画ビットマップデー
タメモリ部100に格納されたデータを、色補正器10
1により色補正処理し、更に階調補正器102により階
調補正処理し、更に配列変換器103により配列変換処
理した後、線順次送出器104及び2ラインバッファ1
05を介して各LEDの1露光ラインの1ドットごとの
データをPWMバッファ106に転送し、カウンタ10
7によりPWMバッファ106内のデータ値と等しくな
るまでPWMクロックをカウントして各LEDを変調駆
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光により画像情
報の潜像がその表面に形成され、現像により該画像情報
が顕在化される感光記録媒体に、画像情報に対応する造
像光を露光し、これを現像する画像形成装置、及びこの
画像形成装置を用いた画像形成システム、並びに画像形
成装置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4440846号及び第43
99209号は、内部位相に感光物質を含むマイクロカ
プセルを備えた感光層が画像状に放射線に対し露光さ
れ、均一な破裂力をかけられ、それによりマイクロカプ
セルが破裂して内部位相物質を画像状に放出する画像シ
ステムについて開示している。このシステムでは、露光
によりマイクロカプセルの機械的強度が変化して露光潜
像が形成され、圧力を加えることにより機械的強度が弱
いカプセル(感光硬化しなかったカプセルや感光軟化し
たカプセル)が破壊されて色材としての色彩発生物質
(発色剤)が流出し、現像物質と反応して色彩画像を形
成することにより現像が行われるのである。
【0003】また、この様な感光記録媒体に画像情報に
対応する造像光を露光し、これを現像する画像形成装置
に関しては、特開昭62−231758号公報に記載の
白色光源光を印字パターンに従って選択的に感光記録媒
体に導くようにした画像形成装置や、特開昭63−31
364号公報に記載の複数色の光源光を走査して感光記
録媒体に導くようにした画像形成装置や、米国特許49
92822号明細書に記載の複数色発現可能な感光記録
媒体において同一箇所をポリゴンミラー等を介して複数
回露光するようにした画像形成装置が知られている。
【0004】また、近年、感光記録媒体に造像光を露光
するために、複数の発光素子を使用するタイプの画像形
成装置を、本出願人が出願した。このタイプの画像形成
装置では、感光記録媒体に沿って相対移動される露光ヘ
ッドに複数の発光素子がそれぞれ固定され、発光素子か
らの出力光をピンホール(貫通した開口)を有した遮蔽
板(マスク)により選択的に感光記録媒体に照射するよ
うに構成されている。
【0005】この露光ヘッドは、発光素子として複数の
発光ダイオードを備えており、制御手段により点灯制御
される該発光ダイオードを点灯させながら感光記録媒体
の幅方向に移動して1ラインの走査露光を行い、かつ、
感光記録媒体の長さ方向への該感光記録媒体との相対的
な移動を行うことにより、感光記録媒体上に所定の露光
潜像を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像形成装置においては、各発光素子の駆動制御は
単に露光するか否かによってオン/オフ制御を行うだけ
であり、精細な階調制御は行われていなかった。
【0007】また、色補正についても行われていなかっ
たため、色相、明度、及び彩度等の色再現性が良好なも
のとは言えなかった。
【0008】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、マイクロカプセル紙を感光記録媒体とした場
合でも、良好な画像再現性を得ることのできる画像形成
装置、及びこの画像形成装置を用いた画像形成システ
ム、並びに画像形成装置用発光素子駆動制御プログラム
を記録した上方記録媒体を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は、前記課題を解決するために、所定波長光に感
光して強度が変化する感光成分と色材とを内包したマイ
クロカプセルを担持し露光により画像情報の潜像が形成
される感光記録媒体に対し、所定波長の光を照射する発
光素子と、前記発光素子を発光駆動させる発光素子駆動
手段と、画像データを発光素子変調駆動データに変換す
る変換手段と、前記発光素子変調駆動データに基づい
て、前記発光素子を発光駆動させる駆動状態と、前記発
光素子の発光を停止させる非駆動状態とに、前記発光素
子駆動手段を変調制御する発光素子変調制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0010】請求項1に記載の画像形成装置によれば、
画像形成装置に入力された画像データは、変換手段によ
り発光素子駆動データに変換され、発光素子駆動手段
は、発光素子変調制御手段により、当該発光素子駆動デ
ータに基づいて、発光駆動を行う駆動状態と、発光を停
止させる非駆動状態とに変調制御される。従って、発光
素子は、発光素子駆動手段により前記発光素子駆動デー
タに基づいて変調されて発光駆動されることになり、感
光記録媒体は、変調された照射光により露光されること
になる。その結果、画像データに応じて発光素子の与え
る光エネルギー密度が異なることになり、感光記録媒体
上に形成される画像は再現性の優れたものとなる。
【0011】請求項2に記載の画像形成装置は、前記請
求項1に記載の画像形成装置において、前記発光素子は
前記感光記録媒体の複数色の色材に対応して該複数色毎
に備えられており、前記変換手段は当該発光素子のそれ
ぞれに対して前記発光素子変調駆動データの変換を行
い、前記発光素子変調制御手段は当該発光素子に対応す
る前記発光素子駆動手段のそれぞれを変調制御すること
を特徴とする。
【0012】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
入力された画像データは、変換手段により、複数色の色
材に対応して該複数色毎に備えられた発光素子のそれぞ
れに対して前記発光素子変調駆動データに変換され、前
記発光素子に対応するそれぞれの発光素子駆動手段は、
発光素子変調制御手段により変調制御される。従って、
前記複数色毎に備えられた発光素子は、発光素子駆動手
段により前記発光素子駆動データに基づいてそれぞれ変
調されて発光駆動されることになり、感光記録媒体は、
変調されたそれぞれの色の照射光により露光されること
になる。その結果、画像データに応じて各色の発光素子
の与える光エネルギー密度が異なることになり、感光記
録媒体上に形成される多数色の画像は再現性の優れたも
のとなる。
【0013】請求項3に記載の画像形成装置は、前記請
求項2に記載の画像形成装置において、前記変換手段
は、前記発光素子変調駆動データとして、前記画像デー
タを色補正処理及び階調補正処理並びに画像データの座
標位置と前記各色の発光素子の配列に応じた発光制御の
ための配列処理をしたデータに変換することを特徴とす
る。
【0014】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
入力された画像データは、前記変換手段により、前記画
像データを色補正処理したデータ、及び階調補正処理し
たデータ、並びに画像データの座標位置と前記各色の発
光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理をした
データに変換され、発光素子は、このようなデータに基
づいて変調されて発光駆動されることになり、感光記録
媒体は、このように変調されたそれぞれの色の照射光に
より露光されることになる。その結果、感光記録媒体上
に形成される多数色の画像は、色再現性及び濃度再現性
に優れ、且つ、位置ずれのないものとなる。
【0015】請求項4に記載の画像形成装置は、前記請
求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
前記変換手段は、前記発光素子変調駆動データとして、
前記画像データを色補正処理及び階調補正処理並びに前
記各色の発光素子により同一の画素点を照射すべく各発
光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理をした
データに変換することを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
入力された画像データは、前記変換手段により、前記画
像データを色補正処理したデータ、及び階調補正処理し
たデータ、並びに前記各色の発光素子により同一の画素
点を照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御のた
めの配列処理をしたデータに変換され、発光素子は、こ
のようなデータに基づいて変調されて発光駆動されるこ
とになり、感光記録媒体は、このように変調されたそれ
ぞれの色の照射光により露光されることになる。その結
果、感光記録媒体上に形成される多数色の画像は、色再
現性及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれがなく、更
には、少しずつ露光エネルギーが投入されるため、色材
と感光成分との重合反応が促進され、充分な発色光学濃
度が得られる。
【0017】請求項5に記載の画像形成装置は、前記請
求項4に記載の画像形成装置において、前記発光素子は
各色当たり複数個配列されており、前記変換手段は、前
記発光素子変調駆動データとして、前記画像データを色
補正処理及び階調補正処理並びに同一色の発光素子の各
々により同一の画素点を複数回照射すべく各発光素子の
配列に応じた発光制御のための配列処理をしたデータに
変換することを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
入力された画像データは、前記変換手段により、前記画
像データを色補正処理したデータ、及び階調補正処理し
たデータ、並びに同一色の発光素子の各々により同一の
画素点を複数回照射すべく各発光素子の配列に応じた発
光制御のための配列処理をしたデータに変換され、各色
当たり複数個配列された発光素子は、このようなデータ
に基づいて変調されてそけぞれ発光駆動されることにな
り、感光記録媒体は、このように変調されたそれぞれの
色の複数の照射光により露光されることになる。その結
果、感光記録媒体上には、色再現性及び濃度再現性に優
れ、且つ、位置ずれがなく、充分な発色光学濃度を有す
る画像が、高速に形成されることになる。
【0019】請求項6に記載の画像形成装置は、前記請
求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装
置において、前記発光素子変調制御手段は、前記発光素
子毎の前記発光素子変調駆動データを記憶する記憶手段
と、該記憶手段に記憶された前記発光素子変調駆動デー
タに基づいて変調信号を出力する変調信号出力手段とを
備えたことを特徴とする。
【0020】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
変換手段によって変換された発光素子変調駆動データ
は、発光素子変調制御手段によって記憶手段に記憶さ
れ、該記憶手段に記憶された発光素子変調駆動データに
基づいて、変調信号出力手段により変調信号が出力され
る。従って、発光素子は、発光素子変調駆動データに基
づいて正確に変調され、また、変調動作と並列した変換
動作が可能となる。
【0021】請求項7に記載の画像形成システムは、前
記課題を解決するために、所定波長光に感光して強度が
変化する感光成分と色材とを内包したマイクロカプセル
を担持し露光により画像情報の潜像が形成される感光記
録媒体に対し、所定波長の光を照射する発光素子と、前
記発光素子を発光駆動させる発光素子駆動手段と、発光
素子変調駆動データに基づいて、前記発光素子を発光駆
動させる駆動状態と前記発光素子の発光を停止させる非
駆動状態とに、前記発光素子駆動手段を変調制御する発
光素子変調制御手段とを備えた画像形成装置と、画像デ
ータを生成または入力する画像データ制御手段と、該画
像データを前記発光素子変調駆動データに変換する変換
手段と、該変換手段により変換された該発光素子変調駆
動データを前記画像形成装置の発光素子変調制御手段に
出力するデータ出力手段とを備えた情報処理装置とを備
えたことを特徴とする。
【0022】請求項7に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において、画像データ制御手段により
生成または入力された画像データは、変換手段により発
光素子駆動データに変換され、当該発光素子駆動データ
はデータ出力手段により画像形成装置に出力される。そ
して、画像形成装置の発光素子駆動手段は、当該発光素
子駆動データを入力した画像形成装置の発光素子変調制
御手段により、当該発光素子駆動データに基づいて、発
光駆動を行う駆動状態と、発光停止させる非駆動状態と
に変調制御される。従って、発光素子は、発光素子駆動
手段により前記発光素子駆動データに基づいて変調され
て発光駆動されることになり、感光記録媒体は、変調さ
れた照射光により露光されることになる。その結果、画
像データに応じて発光素子の与える光エネルギー密度が
異なることになり、感光記録媒体上に形成される画像は
再現性の優れたものとなる。
【0023】請求項8に記載の画像形成システムは、前
記請求項7に記載の画像形成システムにおいて、前記発
光素子は前記感光記録媒体の複数色の色材に対応して該
複数色毎に備えられており、前記変換手段は当該発光素
子のそれぞれに対して前記発光素子変調駆動データの変
換を行い、前記発光素子変調制御手段は当該発光素子に
対応する前記発光素子駆動手段のそれぞれを変調制御す
ることを特徴とする。
【0024】請求項8に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において画像データ制御手段により生
成または入力された画像データは、変換手段により、複
数色の色材に対応して該複数色毎に備えられた発光素子
のそれぞれに対して前記発光素子変調駆動データに変換
され、当該発光素子駆動データはデータ出力手段により
画像形成装置に出力される。そして、画像形成装置の発
光素子駆動手段は、当該発光素子駆動データを入力した
画像形成装置の発光素子変調制御手段により変調制御さ
れる。従って、前記複数色毎に備えられた発光素子は、
発光素子駆動手段により前記発光素子駆動データに基づ
いてそれぞれ変調されて発光駆動されることになり、感
光記録媒体は、変調されたそれぞれの色の照射光により
露光されることになる。その結果、画像データに応じて
各色の発光素子の与える光エネルギー密度が異なること
になり、感光記録媒体上に形成される多数色の画像は再
現性の優れたものとなる。
【0025】請求項9に記載の画像形成システムは、前
記請求項8に記載の画像形成システムにおいて、前記変
換手段は、前記発光素子変調駆動データとして、前記画
像データを色補正処理及び階調補正処理並びに画像デー
タの座標位置と前記各色の発光素子の配列に応じた発光
制御のための配列処理をしたデータに変換することを特
徴とする。
【0026】請求項9に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において画像データ制御手段により生
成または入力された画像データは、前記変換手段によ
り、前記画像データを色補正処理したデータ、及び階調
補正処理したデータ、並びに画像データの座標位置と前
記各色の発光素子の配列に応じた発光制御のための配列
処理をしたデータに変換され、当該発光素子駆動データ
はデータ出力手段により画像形成装置に出力される。そ
して、画像形成装置の発光素子駆動手段は、当該発光素
子駆動データを入力した画像形成装置の発光素子変調制
御手段により変調制御される。従って、発光素子はこの
ようなデータに基づいて変調されて発光駆動されること
になり、感光記録媒体は、このように変調されたそれぞ
れの色の照射光により露光されることになる。その結
果、感光記録媒体上に形成される多数色の画像は、色再
現性及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれのないもの
となる。
【0027】請求項10に記載の画像形成システムは、
前記請求項9に記載の画像形成システムにおいて、前記
変換手段は、前記発光素子変調駆動データとして、前記
画像データを色補正処理及び階調補正処理並びに前記各
色の発光素子により同一の画素点を照射すべく各発光素
子の配列に応じた発光制御のための配列処理をしたデー
タに変換することを特徴とする。
【0028】請求項10に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において画像データ制御手段により
生成または入力された画像データは、前記変換手段によ
り、前記画像データを色補正処理したデータ、及び階調
補正処理したデータ、並びに前記各色の発光素子により
同一の画素点を照射すべく各発光素子の配列に応じた発
光制御のための配列処理をしたデータに変換され、当該
発光素子駆動データはデータ出力手段により画像形成装
置に出力される。そして、画像形成装置の発光素子駆動
手段は、当該発光素子駆動データを入力した画像形成装
置の発光素子変調制御手段により変調制御される。従っ
て、発光素子はこのようなデータに基づいて変調されて
発光駆動されることになり、感光記録媒体は、このよう
に変調されたそれぞれの色の照射光により露光されるこ
とになる。その結果、感光記録媒体上に形成される多数
色の画像は、色再現性及び濃度再現性に優れ、且つ、位
置ずれがなく、更には、少しずつ露光エネルギーが投入
されるため、色材と感光成分との重合反応が促進され、
充分な発色光学濃度が得られる。
【0029】請求項11に記載の画像形成システムは、
前記請求項10に記載の画像形成システムにおいて、前
記発光素子は各色当たり複数個配列されており、前記変
換手段は、前記発光素子変調駆動データとして、前記画
像データを色補正処理及び階調補正処理並びに同一色の
発光素子の各々により同一の画素点を複数回照射すべく
各発光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理を
したデータに変換することを特徴とする。
【0030】請求項11に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において画像データ制御手段により
生成または入力された画像データは、前記変換手段によ
り、前記画像データを色補正処理したデータ、及び階調
補正処理したデータ、並びに同一色の発光素子の各々に
より同一の画素点を複数回照射すべく各発光素子の配列
に応じた発光制御のための配列処理をしたデータに変換
され、当該発光素子駆動データはデータ出力手段により
画像形成装置に出力される。そして、画像形成装置の発
光素子駆動手段は、当該発光素子駆動データを入力した
画像形成装置の発光素子変調制御手段により変調制御さ
れる。従って、各色当たり複数個配列された発光素子は
このようなデータに基づいて変調されてそけぞれ発光駆
動されることになり、感光記録媒体は、このように変調
されたそれぞれの色の複数の照射光により露光されるこ
とになる。その結果、感光記録媒体上には、色再現性及
び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれがなく、充分な発
色光学濃度を有する画像が、高速に形成されることにな
る。
【0031】請求項12に記載の画像形成システムは、
前記請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の画
像形成システムにおいて、前記発光素子変調制御手段
は、前記発光素子毎の前記発光素子変調駆動データを記
憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された前記発光素
子変調駆動データに基づいて変調信号を出力する変調信
号出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0032】請求項12に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において変換手段によって変換され
た発光素子変調駆動データは、データ出力手段により画
像形成装置に出力される。そして、画像形成装置の発光
素子変調制御手段により入力された当該発光素子駆動デ
ータは、発光素子変調制御手段によって記憶手段に記憶
され、該記憶手段に記憶された発光素子変調駆動データ
に基づいて、変調信号出力手段により変調信号が出力さ
れる。従って、発光素子は発光素子変調駆動データに基
づいて正確に変調され、また、変調動作と並列した変換
動作が可能となる。
【0033】請求項13に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体は、前記
課題を解決するために、コンピューターによって画像形
成装置の発光素子の駆動を制御するための制御プログラ
ムを記録した情報記録媒体であって、該制御プログラム
は、コンピューターに、入力または生成された画像デー
タを発光素子変調駆動データに変換させ、該変換させた
該発光素子変調駆動データを画像形成装置に出力させる
ことを特徴とする。
【0034】請求項13に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、入力または生成
された画像データは発光素子変換駆動データに変換さ
れ、該変換された発光素子変調駆動データは画像形成装
置に出力される。そして、画像形成装置の発光素子駆動
手段は、当該発光素子駆動データを入力した画像形成装
置の発光素子変調制御手段により、当該発光素子駆動デ
ータに基づいて、発光駆動を行う駆動状態と、発光停止
させる非駆動状態とに変調制御される。従って、発光素
子は発光素子駆動手段により前記発光素子駆動データに
基づいて変調されて発光駆動されることになり、感光記
録媒体は、変調された照射光により露光されることにな
る。その結果、画像データに応じて発光素子の与える光
エネルギー密度が異なることになり、感光記録媒体上に
形成される画像は再現性の優れたものとなる。
【0035】請求項14に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体は、前記
請求項13に記載の画像形成装置用発光素子駆動制御プ
ログラムを記録した情報記録媒体において、前記制御プ
ログラムは、コンピューターに、複数色の発光素子のそ
れぞれに対して、前記画像データを前記発光素子変調駆
動データに変換させることを特徴とする。
【0036】請求項14に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、入力または生成
された画像データは、該複数色の発光素子のそれぞれに
対して、前記発光素子変調駆動データに変換され、該変
換された発光素子変調駆動データは画像形成装置に出力
される。そして、画像形成装置の発光素子駆動手段は、
当該発光素子駆動データを入力した画像形成装置の発光
素子変調制御手段により変調制御される。従って、前記
複数色毎に備えられた発光素子は、発光素子駆動手段に
より前記発光素子駆動データに基づいてそれぞれ変調さ
れて発光駆動されることになり、感光記録媒体は、変調
されたそれぞれの色の照射光により露光されることにな
る。その結果、画像データに応じて各色の発光素子の与
える光エネルギー密度が異なることになり、感光記録媒
体上に形成される多数色の画像は再現性の優れたものと
なる。
【0037】請求項15に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体は、請求
項13または請求項14に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体におい
て、前記制御プログラムは、コンピューターに、前記発
光素子変調駆動データとして、前記画像データを色補正
処理及び階調補正処理並びに画像データの座標位置と前
記各色の発光素子の配列に応じた発光制御のための配列
処理をしたデータに変換させることを特徴とする。
【0038】請求項15に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、入力または生成
された画像データは、前記画像データを色補正処理及び
階調補正処理並びに画像データの座標位置と前記各色の
発光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理をし
たデータに変換され、該変換された発光素子変調駆動デ
ータは画像形成装置に出力される。そして、画像形成装
置の発光素子駆動手段は、当該発光素子駆動データを入
力した画像形成装置の発光素子変調制御手段により変調
制御される。従って、発光素子はこのようなデータに基
づいて変調されて発光駆動されることになり、感光記録
媒体は、このように変調されたそれぞれの色の照射光に
より露光されることになる。その結果、感光記録媒体上
に形成される多数色の画像は、色再現性及び濃度再現性
に優れ、且つ、位置ずれのないものとなる。
【0039】請求項16に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体は、請求
項13乃至請求項15に記載の画像形成装置用発光素子
駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体において、
前記制御プログラムは、コンピューターに、前記発光素
子変調駆動データとして、前記画像データを色補正処理
及び階調補正処理並びに前記各色の発光素子により同一
の画素点を照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制
御のための配列処理をしたデータに変換させることを特
徴とする。
【0040】請求項16に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、入力または生成
された画像データは、前記画像データを色補正処理及び
階調補正処理並びに前記各色の発光素子により同一の画
素点を照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御の
ための配列処理をしたデータに変換され、該変換された
発光素子変調駆動データは画像形成装置に出力される。
そして、画像形成装置の発光素子駆動手段は、当該発光
素子駆動データを入力した画像形成装置の発光素子変調
制御手段により変調制御される。従って、各色当たり複
数個配列された発光素子はこのようなデータに基づいて
変調されてそけぞれ発光駆動されることになり、感光記
録媒体は、このように変調されたそれぞれの色の複数の
照射光により露光されることになる。その結果、感光記
録媒体上には、色再現性及び濃度再現性に優れ、且つ、
位置ずれがなく、充分な発色光学濃度を有する画像が、
高速に形成されることになる。
【0041】請求項17に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体は、前記
請求項16に記載の画像形成装置用発光素子駆動制御プ
ログラムを記録した情報記録媒体において、前記制御プ
ログラムは、コンピューターに、前記発光素子変調駆動
データとして、前記画像データを色補正処理及び階調補
正処理並びに各色当たり複数個配列された同一色の発光
素子の各々により同一の画素点を複数回照射すべく各発
光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理をした
データに変換させることを特徴とする。
【0042】請求項17に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、入力または生成
された画像データは、前記画像データを色補正処理及び
階調補正処理並びに各色当たり複数個配列された同一色
の発光素子の各々により同一の画素点を複数回照射すべ
く各発光素子の配列に応じた発光制御のための配列処理
をしたデータに変換され、該変換された発光素子変調駆
動データは画像形成装置に出力される。そして、画像形
成装置の発光素子変調制御手段により入力された当該発
光素子駆動データは、発光素子変調制御手段によって記
憶手段に記憶され、該記憶手段に記憶された発光素子変
調駆動データに基づいて、変調信号出力手段により変調
信号が出力される。従って、発光素子は発光素子変調駆
動データに基づいて正確に変調され、また、変調動作と
並列した変換動作が可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。図1は画像形成装置とし
ての感光感圧プリンタ80の実施形態を示す概略側面図
であり、図2は感光感圧プリンタ80の要部の底面図で
ある。
【0044】後に詳述するマイクロカプセル紙37を露
光し現像するための、感光感圧プリンタ80の全体の概
略構成について図1を参照しながら説明する。
【0045】この感光感圧プリンタ80におけるケース
81の上部には、遮光性カートリッジ67が着脱可能に
配設され、未感光のマイクロカプセル紙37は、積層さ
れた状態でカートリッジ67に収容されている。この時
の積層状態は前記マイクロカプセル紙37のうち、後述
する光透過性支持体31(図4参照)が上になるように
設定されている。
【0046】カートリッジ67が感光感圧プリンタ80
のケース81の所定位置にセットされている状態で、カ
ートリッジ67からマイクロカプセル紙37が、半月形
状の給紙ローラ65により一枚ずつ取り出され、送りロ
ーラ68によりマイクロカプセル紙37の先端部は露光
台66に向かって右方に引き出される。
【0047】露光台66は、後に詳述する露光ヘッド2
0に対して接離可能にケース81内に支持され、バネ
(付勢手段)63により上方向に付勢されている。その
露光台66には、図中左方から右方へ向けて、露光ヘッ
ド20から離れた位置から露光ヘッド20に接触する位
置まで徐々に湾曲して接近する案内部661が一体に形
成され、送りローラ68により搬送されてきたマイクロ
カプセル紙37の先端はこの案内部661に案内されて
バネの付勢力に抗して露光台66と露光ヘッド20との
間に侵入する。さらに、前記露光台66のマイクロカプ
セル紙が接触する表面にはフィルム状のヒータであるプ
レヒータ64aが取着されている。このプレヒータ64
aは、露光ヘッド20によりマイクロカプセル紙37を
露光する際に感光感度を向上するべく所定の温度にカプ
セル紙を加熱するために使用される。従って、後に詳述
するように、露光ヘッド20を往復走査することで、マ
イクロカプセル紙37の選択的範囲に赤緑青の画像に対
応した潜像が形成される。
【0048】カートリッジ67を出た後の未露光なマイ
クロカプセル紙37は、ケース81の遮光カバー等によ
り未露光状態が保持される。また、マイクロカプセル紙
がジャムした時の処理のため、ケースカバー82aは図
中紙面に垂直な軸線dの回りに位置82bへ回動可能に
構成されている。ケースカバー82aの開放状態にてケ
ース内にジャムしたマイクロカプセル紙を取り除くこと
ができる。
【0049】キャリッジ48は露光台66の上方に配置
されており、キャリッジ48は露光ヘッド20をその下
面に備え、キャリッジ48の右側部には、圧力ローラ4
6を備える現像器45が配設されている。用紙通路上の
更に下流には、前記現像器45の右側にフィルム状のポ
ストヒータ64bが配設されており、さらにその下流側
に排出ローラー75が配設されている。
【0050】このキャリッジ48は、図中紙面に直交す
る方向(マイクロカプセル紙37の搬送方向に直交する
方向)に沿って延びるようにケース内に固設された丸形
の案内軸49に摺動可能に軸支されており、前記露光台
66側の端面に露光ヘッド20が固定されている。前記
キャリッジ48の左端面には、軸部481がマイクロカ
プセル紙送り込み側に前記案内軸49と直交する方向に
突設されており、その軸部481には受けローラ482
が回動可能に支持されている。一方、ケース内には前記
案内軸49に対して平行に受け軸491が固設されてお
り、この受け軸491上面に前記受けローラ482が載
置され、キャリッジ48のタイミングベルト60による
前記案内軸49に沿う移動に連動して受けローラ482
は転動する。
【0051】圧力ローラ46は、リング状であって、回
転中心軸に直交する断面形状が円形で中心部の断面径が
一番大きく中心部から離れるに従って断面径が徐々に小
さくなる点接触型の圧力ローラとして形成されており、
マイクロカプセル紙37の送り方向に平行な軸線の周り
を回動自在である。圧力ローラ46は、圧縮バネ486
の付勢力により土台47の上端面に付勢されている。こ
こで、圧力ローラ46のマイクロカプセル紙37への付
勢力は押圧バネ486を使用するかわりに、空圧器や油
圧器やソレノイド等種々のもので代用できる。単に弾性
体だけではなく、電磁力を使用しても可能であり、要す
るに点接触ローラと土台側(マイクロカプセル紙側)と
の間の付勢手段であれば何でもよい。
【0052】ここで、図2を参照して、露光ヘッド20
及び現像器45の走査機構について詳述する。なお図2
は、走査機構をマイクロカプセル紙37を透かしてプリ
ンタの底面側から見た図である。
【0053】図2において、ピンホールを備えたマスク
13で前面が覆われた露光ヘッド20及び現像器45
は、露光ヘッド20の取付位置が現像器45よりもマイ
クロカプセル紙37の送り方向(Y方向)の上流側に位
置するように、キャリッジ48上に固定されており、キ
ャリッジ48は、マイクロカプセル紙37の送り方向
(Y方向)と水平面で直交する方向(X方向)に往復移
動可能にガイド軸49に摺動可能に支持されており、キ
ャリッジ駆動モータ62及びギア61、タイミングベル
ト60により機械的な駆動を受け、往復移動させられ
る。このキャリッジ駆動モータ62は、回転方向と回転
量を制御可能なものであって、オープンループ制御のパ
ルスモータを採用することができる。また、パルスモー
タの他にも一般的なDC/ACモータ等を採用すること
も可能である。キャリッジ駆動モータ62等により、案
内軸49に沿ってキャリッジ48を移動させて1ライン
の圧力現像が終了すると、送りローラ68(図1参照)
を1ラインまたは1ラインの整数倍分回転させてマイク
ロカプセル紙37を一定量搬送し、再びキャリッジ48
を移動させて1ラインの圧力現像を行うという動作を繰
り返すことで、現像領域の全てにわたって圧力現像を行
うのである。
【0054】このような往復移動中に露光ヘッド20の
各LEDは、画像変調に応じてフレキシブルハーネス4
87を介して供給される駆動信号により点灯消灯制御さ
れる。
【0055】図1及び図2において、キャリッジ48が
マイクロカプセル紙37の搬送経路の横側に退避した状
態にて、カートリッジ67の下部から出た未露光のマイ
クロカプセル紙37は、送りローラー68に導かれて、
露光台66の上方まで送られる。その場合、プレヒータ
64aにて未露光のマイクロカプセル紙37の表面を4
0〜50℃程度に加熱することにより、後の露光時の感
度を向上させる。ついで、露光ヘッド20によって露光
作用を受け、現像器45を通過して圧力現像作用を受
け、ポストヒータ64bを通過して60〜80℃程度の
加熱作用を受け、最終的なカラー出力画像が形成され
て、排紙ローラ75により感光感圧プリンタ80外に排
出される。
【0056】これらのプレヒータ64a、ポストヒータ
64bは、ポリイミド等の薄膜フィルム上に、導電性発
熱体を印刷等にてパターン化し、電流駆動を行うことで
フィルム自身が発熱するように構成されたものであり、
ポストヒータ64bは、現像が終了してカラー画像が発
色したマイクロカプセル紙37を60〜80℃程度に加
熱することで、カプセルを完全に硬化させ、染料前駆体
をカプセル内に閉じこめることによって、発色を定着さ
せる作用があるものである。
【0057】次に、電気的な構成について説明する。図
3に感光感圧プリンタ80の制御回路(制御手段)の電
気的構成を示す。制御回路はCPU70、ROM71、
RAM72からなる周知の論理演算回路から構成されて
おり、CPU70はゲートアレイからなるI/Oポート
73を介して外部のホストコンピュータからのRGB画
像データを入力するためのコネクタ74が接続され、前
記露光ヘッド(各LED)20、前記送りローラ68の
駆動モータ78に対する駆動回路77、前記キャリッジ
送りサーボモータ62に対する駆動回路76が接続され
ている。
【0058】前記ROM71には、装置全体の動作を制
御するためのプログラム、入力された画像データから露
光ヘッド20の各色LEDの点灯時間、タイミングを演
算決定するためのプログラム、BGR露光の順序に応じ
て送りローラ68及び排出ローラ75の駆動を制御し、
マイクロカプセル紙37の搬送を行うためのプログラ
ム、同様にBGR露光の順序に応じて前記キャリッジ送
り用のキャリッジ駆動モータ62を制御し、キャリッジ
を往復走査するプログラム等、種々のプログラムが記憶
され、CPU70はこれらのプログラムに従って動作す
る。また、RAM72は、外部からの入力データが一旦
記憶されるバッファである。感光感圧プリンタ80に、
出力画像のRGBデータが送られると、その画像データ
が順次RAM72のバッファに記憶される。
【0059】また、露光ヘッド20の各LEDは、図示
しない駆動回路により、フレキシブルハーネス487
(図2参照)を介して電気的に駆動を受け、キャリッジ
により移動されつつ画像情報に従って点灯消灯制御され
る。
【0060】次に、感光記録媒体について図4を用いて
詳述する。図4は感光記録媒体としてのマイクロカプセ
ル紙37の断面構造を示しており、光透過性支持体31
の表面には、色材としての共反応体と接触して発色する
成分(染料前駆体、以下色原体と記述する場合がある)
および所定波長光に感光することによりその機械的強度
が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包
したマイクロカプセル32と、そのマイクロカプセル中
の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体(顕色剤)
33との混合塗着層34が形成され、前記混合塗着層3
4上には、シート状支持体35が順次積層されている。
【0061】前記マイクロカプセル32には3種の異な
るマイクロカプセルが存在し、各マイクロカプセルに
は、イエロー、マゼンタ、シアンの内の一つの色の発色
用の無色の染料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光
に感光して硬化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含
まれている。
【0062】このため、例えばブルー光(約470nm
の波長光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、
イエローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル3
2の光硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル
紙37に圧力をかけると、感光硬化したマイクロカプセ
ル(この場合はイエロー)は破壊されず、硬化しなかっ
たマイクロカプセル(この場合はマゼンタ,シアン)が
破壊されてマゼンタ,シアンの染料前駆体がマイクロカ
プセルから流出して顕色剤と反応して発色し、それらが
混色して青色となる。この青色が前記透過性支持体31
を介して観察される。
【0063】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、マゼン
タのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化
性樹脂が感光硬化し、圧力現像によりイエロー,シアン
のマイクロカプセル32が破壊され、イエロー,シアン
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により緑色となる。
【0064】更に、レッド光(約650nmの波長の
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、シアン
のみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性
樹脂が感光硬化し、圧力現像によりイエロー,マゼンタ
のマイクロカプセルが破壊され、イエロー,マゼンタの
染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混
色により赤色となる。
【0065】また、露光により全てのマイクロカプセル
が感光硬化したときは圧力現像してもそれらが破壊され
ないので発色は起こらず、光透過性支持体31を介して
前記シート状支持体35の表面が目視できる状態にあ
る。前記シート状支持体35の表面の白色が背景色とな
り、発色反応が起こった部分だけカラー画像が形成され
るのである。尚、この発色原理を自己発色と称する。ま
た、マイクロカプセル紙37における光透過性支持体3
1の表面を発色側面と称する。
【0066】本実施形態の場合、前記光透過性支持体3
1の材質としては、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムが挙げられる。
【0067】また、この様なマイクロカプセルによる感
材は、湿度による影響を大きく受け、高湿条件にて保存
されると、光透過性支持体31やシート状支持体35が
吸湿し、その感度を大きく変動させてしまう。具体的に
は吸湿により感度が高くなるが、高湿保存時の温度条件
によりその感度は10倍程度以上に変動するものであ
り、本発明のような複数光源により一定露光エネルギー
密度にて感材を露光する画像形成装置においては、画質
を高品位に保つには、この変動要因は大きな技術的課題
となる。
【0068】この課題を解決するために、該光透過性支
持体31及びシート状支持体35には、耐湿材料を選択
するか、耐湿材料を更に外表面か内表面(カプセル側の
表面)に塗布することが望ましい。この様な耐湿材料の
例として、非晶質ポリオレフィン等の光学レンズ材料が
広く選択でき、また、耐湿材料を塗布する場合の塗布材
料、方法としてSiO2等の蒸着等が挙げられる。
【0069】また、更に別の技術的課題として、光透過
性支持体31を透過して紫外線がマイクロカプセルに放
射されることで、カプセルが黄色に変色し、白地の色
度、濃度が変化するという課題がある。この技術的課題
を解決するために、光透過性支持体31を紫外線の透過
率の低い材料を選ぶか、紫外線の透過率の低い材料を更
に外表面か内表面に塗布することが望ましい。
【0070】マイクロカプセル32としては、トリフェ
ニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリメチ
ロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイル基
含有化合物の光硬化性樹脂、ならびにベンゾフェノン、
ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等を、
ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリイ
ソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物など公知の
ものを使用することができる。
【0071】又、共反応体33としては、マイクロカプ
セル32内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性物
質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チタ
ン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、あるい
は有機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。
【0072】このマイクロカプセル32及び共反応体3
3に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が添
加され、光透過性支持体31上に塗布ローラ、スプレ
イ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗着層34が
形成される。
【0073】シート状支持体35は、透明、半透明、ま
たは不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、合成
紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィルム
等を用いることができる。また、湿度、紫外線の影響に
対する対策は上述の通りである。
【0074】ついで、図5〜図8を参照しながら、露光
ヘッド20の構成について説明する。
【0075】図5は、感光記録媒体としてのマイクロカ
プセル紙37を露光するための露光ヘッド20の要部の
みを示す模式的な断面図、図6はマスク保持部材14の
上面図、図7はマスク13の上面図、図8は発光素子
(LED)の配置を説明する説明図である。
【0076】図5(a)において、露光ヘッド20は、
複数種類の発光素子7、8、9と、それらを支持(固
定)するための基板1と、マスク13、マスク保持部材
14とを備える。
【0077】図5(b)に示すように、基板1は、その
製造方法としては、ガラスエポキシ製の平板状の基板1
の表面に切削加工またはプレス加工等にてすり鉢状の凹
部4を形成し、さらにその表面には、電気信号を伝達す
るための所定の平面視ランドパターンの電極層3が無電
解メッキにより形成される。該電極層3は銅箔35μm
からなる。また、ボンディングワイヤーの接続点では、
ボンディングパッドとして、ニッケル5μm、金0.5
〜1.0μmをさらに銅箔上に形成し3層構成とす
る。このように、基板1の所定箇所に必要数の凹部4を
形成してから、所定パターンにて形成された電極層3を
形成し、該各凹部4に発光素子としてのLEDが銀ペー
ストまたはエポキシ系の接着剤にて接着される。
【0078】凹部の加工では、図5(b)に示すよう
に、断面すりばち状の凹部4が形成される。この場合、
各凹部4の底面4aは基板1の表面と平行に形成され、
その底面4aから上方に向けて広がるように傾斜状の側
面4bが形成されている。基板1の表面の電極層3も凹
部4表面に沿って所定のパターンにて形成される。
【0079】そして、図5(a)に示すように、前記凹
部4の底面4aの電極層3の表面に接着剤6にて、それ
ぞれ赤LED7、緑LED8、青LED9が配設され固
定されている。ここで、前記凹部4の深さは赤LED
7、緑LED8、青LED9の取付高さよりも若干深く
形成されているため、各LED7,8,9の頂部は前記
基板1の表面よりも沈んだ位置となる。この赤LED
7、緑LED8、青LED9の頂部からは、ボンディン
グワイヤ10によって、ランドパターンの電極層3の所
定位置に電気的結線が施されており、各LEDおよびボ
ンディングワイヤ10は、空気に触れないように透明な
封止材11にて封止してある。
【0080】前記接着剤6としては、赤LED7には銀
ペースト、緑LED8、青LED9にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED7は底面が電気的端子
の1つとなるため、導電性の接着剤6によって基板1と
の電気的接続を行うことが必要であるのに対して、緑L
ED8、青LED9では、電気的端子が2点とも頂面に
配されているため、接着には絶縁性で透明なエポキシ樹
脂を用いるのである。透明な接着剤6を用いることで、
緑LED8、青LED9の内部で発生し、底面に進む出
力光は、この透明な接着剤6を通過して凹部4の底面4
aにて反射して再び頂面から出射されるため、出力光が
大きくなる効果がある。
【0081】赤LED7はその基本材料としてAlGa
Asが用いられ、高出力の公知技術であるDDH構造の
ものが適用できる。出力光の中心波長は約650nmで
ある。電気的端子は頂面に1個、底面に1個ある。緑L
ED8、青LED9は、ともにその基本材料としてGa
Nが用いられたものが適用できる。出力光の中心波長は
それぞれ約525nm、約470nmである。これらの
電気的端子は頂面に2個あり、底面にはないのである。
各LEDは電気的な2端子に所定方向に電流を流すこと
で出力光を空間中全方向に発する。全方向に発した出力
光は、一部は直接図面中上方に向かい、他の一部は凹部
4の側面4bにて反射作用を受け同様に図面中上方に出
射される。
【0082】ボンディングワイヤ10は、金線からな
り、各LEDの頂面とボンディングパッドの形成された
電極層3に対し、加熱及び超音波にてボンディング接着
される。
【0083】封止材11は熱硬化樹脂により形成され、
通常透明なシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が用いられ
る。熱硬化条件は、通常温度は150℃、時間は4時間
程度である。LED等の一般半導体材料は空気に触れる
とその表面が酸化、吸湿等の作用を受け特性が急激に劣
化するという現象があるから、封止材11はこれを避け
る目的と、ボンディングワイヤ10等を機械衝撃により
破壊しないようにする目的がある。また、本実施例にお
いては封止材11により、マスク13、マスク保持部材
14を接着固定するという別の目的にも流用している。
【0084】基板1の上方には、貫通円形開口形状のピ
ンホール12を複数個(発光素子数と同一数)備えたマ
スク13が、マスク保持部材14を介して位置決めされ
て配設されている。マスク保持部材14は基板1上の位
置決め用ボス穴15に装着固定され、マスク保持部材1
4の上端面にはマスク保持用の位置決め溝14aが形成
されている。この位置決め溝14aに前記マスク13が
装填され、接着等の固定手段によりマスク13は基板1
と一体に固定される。本実施形態では、マスク13、マ
スク保持部材14は前記封止材11により、まとめて基
板1に一体化されている。
【0085】図6は、図1の矢印A方向から見たマスク
保持部材14の平面図であり、前記凹部4の位置も説明
の便宜上図示してある。マスク保持部材14は基板1に
形成された各凹部4を各々分離するように分離壁(分離
隔壁)2がマスク保持部材14に一体に形成されてい
る。この分離壁2は、図5(a)に示されているよう
に、その下端面が基板1の非凹部領域の上面(電極層3
の上面を含む)に当接し、分離壁2の上端面が前記マス
ク13の下端面に当接するものであり、基板1とマスク
13との間の光伝播空間は、この分離壁2により発光素
子(LED)毎に分離されている。つまり、ある凹部4
内に配設されたLEDから出射された光束は、その凹部
を囲む分離壁2の存在のため、その凹部に対応するマス
ク13のピンホール12からのみ露光ヘッドの外部に出
射し、他の凹部に対応するピンホールからは出射しない
のである。迷光が発生しないので高解像度の画像形成が
可能となる。
【0086】このマスク保持部材14は、高精度耐熱プ
ラスチック材料からなる単一の成型品であり、基板1上
の位置決めボス穴15をたよりにマスク13の3軸方向
の位置決めを行い、更に各発光素子の出力光が隣接する
対応しないピンホール12から出射されると言った迷光
の問題を引き起こさないように、各々の発光素子(LE
D)からの出力光を、分離壁2の作用にて個別の空間に
分割する事により分離するためのものである。前述の通
り、封止材11には熱硬化樹脂を用いるため、これを用
いてマスク保持材14及びマスク13を同時に位置決め
接着固定を行う場合、封止材11の硬化温度であっても
マスク保持部材14は変形を受けないように、耐熱性の
材料を用いることが必要である。この様な材料として、
POM等が選択できる。この分離壁2を備えたマスク保
持部材14が光学的分離手段を構成している。実施形態
としては、分離壁をマスク保持部材と別体とする事も可
能であるし、基板側に一体化する事も可能である。ま
た、分離壁をマスクと一体化することも可能である。ま
た、分離する空間形状も四角のみならず丸形等その形状
も種々のものが採用可能である。
【0087】図7は、図1の矢印A方向から見たマスク
13の平面図である。マスク13は厚さ0.1mm 程度のス
テンレス鋼により形成され、その外形並びにピンホール
12及び39は、エッチングにより加工されている。ま
た、その表面はディッピング工法により黒染め加工され
ており、光の無反射処理となる。また、光学的分離手段
を備えた本実施形態の露光ヘッド20では、隣接する光
源への迷光の問題が解決されていることから、この様な
無反射処理は行わなくても特に問題はないという効果が
得られた。
【0088】ピンホール12はその穴径がφ0.2mm 〜φ
0.18mm程度に形成され、この穴径により、感光記録媒体
としてのマイクロカプセル紙37へ供給する光パターン
の解像度を決定している。また、穴径が約2倍のφ0.
4mmの副ピンホール39は後述するように副露光用の
ピンホールである。これらのピンホール12、39は前
記赤LED7、緑LED8、青LED9の頂部にそれぞ
れ対向して形成される。
【0089】図7に示すように、本実施形態では、画像
変調露光用として、紙送り方向前方側から後方側にかけ
て、赤色用の3個のLED7a、7b、7cにて1セッ
ト、緑色用の4個のLED8a、8b、8cにて1セッ
ト、青色用の4個のLED9a,9b,9cにて1セッ
ト配設されている。特に、緑色用の1個のLED8dと
青色用の1個のLED9dについては、画像の変調(所
望の画像を形成するため赤青緑の各LEDを画像データ
に従ってオンオフ制御すること)とは関係ない副露光用
の発光素子として別に配設してある。なお、図7中、7
a〜7c及び8a〜8d並びに9a〜9dはそれぞれ括
弧内に記されているが、これは各LEDの位置を示すも
のである。
【0090】緑、青においては、あるエネルギー密度レ
ベルまでは、光露光を行っても出力画像の濃度が変化し
ない領域(マイクロカプセルの感光性樹脂が硬化しない
領域)があり、具体的には最大濃度変化に必要なエネル
ギー密度の1/5の量を感材に露光しても濃度が変化し
ないという数値例がマイクロカプセル紙から得られた。
この1/5のエネルギー密度量を、画像変調露光とは無
関係に常に照射することによって、使用するLEDの個
数を減らすことができるものである。
【0091】赤色用LEDには副露光用のものが存在し
ないのは、赤色に感光するマイクロカプセルは青や緑の
ものに対して出力画像の濃度が変化しない領域が十分低
いためである。つまり、赤色の露光に関しては上記の副
露光により濃度が変化しない領域が、最大濃度変化に必
要なエネルギー密度の1/20程度以下の量であるため
である。
【0092】本実施の形態では特に、以上のようにマト
リクス配列されたLEDを用いて、走査方向に斜めに3
個並んだLEDのグループの夫々により各色毎に同一ド
ット(同一画素点)を、合計3回ずつ画像変調露光し、
且つこのLEDのグループの夫々により、紙送り方向に
は1露光ラインずつ露光するように構成されている。従
って、1画素に注目すると、各色3回ずつ、合計9回の
露光が行われることになる。
【0093】また、画像変調露光用の赤、緑、青のLE
Dは、図8に示すように、赤色用のLED3個のうちX
方向(露光ヘッド20の往復移動方向)に並んだLED
7a、7b、7cの3個のグループにおいては、LED
7aとLED7bとの間隔X1、及びLED7bとLE
D7cとの間隔X1は、それぞれマイクロカプセル紙3
7に形成される画像の1画素(1ドット)の整数倍(例
えば16倍)の間隔にて配置される一方、Y方向(マイ
クロカプセル紙37の送り方向)には、LED7aとL
ED7bとの間隔Y1、及びLED7bとLED7cと
の間隔Y1は、マイクロカプセル紙37に形成される画
像の1画素(1ドット)分乃至その整数倍間隔だけずら
して配置されるように設定するものである。また、残り
の赤色用のLEDについても、X方向に並んだ3個のグ
ループずつ同様に配列されている。
【0094】そして、このようにX方向に並んだ3個の
グループと隣接する3個のグループとのY方向における
間隔は16ドット分だけ離して配置されている。即ち、
図8において、Y2=14ドット(Y2+Y1+Y1=
16ドット)となるように配置されている。画像変調露
光用の緑色用の3個のLED8a、8b、8c及び青色
用の3個のLED9a、9b、9cについても、上記赤
色用のLEDと同様に配置されている。
【0095】そして、赤LED7のセット(図8で、一
番下方に位置するX方向に並んだ3個のグループ)と緑
LED8のセット(図8では中央部に位置するX方向に
並んだ3個のグループ)との間隔は16ドット分だけ離
して配置されている。同様に、緑LED8のセット(図
8では中央部に位置するX方向に並んだ3個のグルー
プ)と青LED9のセット(図8では、一番上方に位置
するX方向に並んだ3個のグループ)との間隔は16ド
ット分だけ離して配置されている。
【0096】ここで図8中、青LED9aと赤LED7
aとの間隔は、16×2=32画素分となる。これは各
色LEDの設置数(実施例で3個)の整数倍からずらす
ことで、紙送り等の誤差が3ライン周期で出た時に、横
筋が顕在化しないような効果を得るためである。
【0097】このように配置された各LEDの配置関係
に一致するように前記マスク13に穿設されるピンホー
ル12の配置関係も設定されているのである。
【0098】この様な構成の露光ヘッド20を、画像デ
ータに従って対応するLEDを変調露光しながら図2中
横方向(図8のX方向)に沿って例えば+X方向に所定
速度Vにて移動させ、その後にマイクロカプセル紙37
を図中縦方向(図8のY方向)に1露光ライン分送って
から再び露光ヘッド20を−X方向に前記所定速度で移
動させながら変調露光し、その後再びマイクロカプセル
紙をY方向に1露光ライン分送ってから露光ヘッド20
を+X方向に移動させるとともにLEDを変調露光する
という動作を、9露光ラインの夫々について並列に繰り
返して所望の画像の露光を行うのである。このように移
動走査を行いながら、画像情報に従って各LEDを独立
に変調駆動することによって、所定の中心波長の光を、
所定の光パワーにて、所定時間、所定場所に供給するこ
とで、カラー画像の潜像を形成することができるもので
ある。
【0099】図9は、前記キャリッジ48の移動(走
査)速度の時間変化を示すグラフであり、これを用いて
キャリッジの移動を説明する。
【0100】キャリッジ48は、キャリッジ駆動モータ
(サーボモータ)62等の駆動により、最高速度V(m
/sec)、走査周期T(sec)、速度一定時間Tc
(sec)をもって台形状の速度変化パターンで往復移
動させられる。
【0101】即ち、図9に示すように、キャリッジ48
を最高一定走査速度±V(m/sec.) にて図2のX方向
に沿って往復移動(往復走査移動)させるものとする。
図9において、時間軸(横軸)に対して傾斜している部
分は、往復の移動端での一旦停止と最高一定走査速度±
V(m/sec) との間の加速域・減速域を示す。また、
時間Tcは、マイクロカプセル紙37の幅方向(X方
向)距離全体をキャリッジ48が通過するのに要する時
間(前記最高一定走査速度の所要時間)であり、前記往
復の走査周期Tとする。
【0102】そして、マイクロカプセル紙37の各露光
ライン(図2及び図8のX方向に沿う1ライン)では前
記複数の赤LED7からなる1セット、複数の緑LED
8からなる1セット、複数の青LED9からなる1セッ
トが画像情報に従って各々点灯制御される。この点灯制
御の際には、前記赤LED7の1セット、緑LED8の
1セット、青LED9の1セットの取付間隔(ピンホー
ル間隔)が存在するため、露光ライン中の1点に対する
露光は、キャリッジ48の走査移動に要する時間と、上
記間隔分だけマイクロカプセル紙37が送られる時間と
に応じた遅延時間tを加味して行われる。
【0103】即ち、Y方向への送り距離が1ドット分の
時には、マイクロカプセル紙37の1画素に注目してみ
ると、当該1つの画素点(露光点)を白色とするため、
G光とR光とB光とを照射するためには、例えばまず、
キャリッジ48の往路方向への移動時(図8のX方向移
動時)に、青LED9cに対向するピンホール12が前
記1画素点に位置している時に、図10に示すように、
当該青LED9cを所定の短時間Δtだけ一回点灯した
後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止させる。次
いで、マイクロカプセル紙37を1ドット分だけ図8の
Y方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ48の復路
方向への移動時(図8のX′方向移動時)には、青LE
D9bに対向するピンホール12が前記1画素点に位置
している時に、当該青LED9bを所定の短時間Δtだ
け一回点灯し、キャリッジ48を復路の終端で一旦停止
させる。さらに、マイクロカプセル紙37を1ドット分
だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ
48の往路方向への移動時(図8のX方向移動時)に、
青LED9aに対向するピンホール12が前記1画素点
に位置している時に、当該青LED9aを所定の短時間
Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端
で一旦停止させる。このようにすると、図10に示すよ
うに、着目した1つの画素点に対して、前記走査周期T
の半分の時間ごとに、青LED9c→9b→9aの順序
で短時間Δtずつ点灯することになる。
【0104】そして、次に、マイクロカプセル紙37を
14ドット(Y2)分だけ図8のY方向に用紙送りを実
行した後、キャリッジ48の復路方向への移動時(図8
のX′方向移動時)に、緑LED8cに対向するピンホ
ール12が前記着目した1つの画素点に位置している時
に緑LED8cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した
後、キャリッジ48を復路の終端で一旦停止させる。次
いで、マイクロカプセル紙37を1ドット分だけ図8の
Y方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ48の往路
方向への移動時(図8のX方向移動時)に、緑LED8
bに対向するピンホール12が前記1画素点に位置して
いる時に、当該緑LED8bを所定の短時間Δtだけ一
回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止
させる。さらに、マイクロカプセル紙37を1ドット分
だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ
48の復路方向への移動時(図8のX方向移動時)に、
緑LED8aに対向するピンホール12が前記1画素点
に位置している時に、当該緑LED8aを所定の短時間
Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を復路の終端
で一旦停止させるのである。
【0105】次いで、マイクロカプセル紙37を14ド
ット分だけ図8のY方向に用紙送りを実行した後、赤L
EDに関しても赤LED7c→7b→7aの順序でキャ
リッジ48を往復移動させつつ所定の短時間Δt毎に点
灯を繰り返すのである。
【0106】このように、前記1画素点については、合
計で9回のΔt毎の露光が行われることになる。
【0107】また、以上のようなキャリッジ48の往路
方向または復路方向への移動時におけるLEDによるΔ
t時間の点灯動作は、1ドットのY方向への紙送りが行
われる前に、9個の全てのLEDにより各1露光ライン
の全ドットに対して行われるため、前記往路方向または
復路方向への一回の移動時には、合計で9ラインの露光
が行われることになる。
【0108】更に、この走査露光時には上記した画像変
調露光の他に、青LED9dと緑LED8dとによる副
露光が常に行われる。副露光の光エネルギーは前記した
ようにカブセルが硬化しない最大の光エネルギーに設定
されている。
【0109】従って、各青LED9a、9b、9c、緑
LED8a、8b、8c、赤LED9a、9b、9cか
ら照射される各色毎の光エネルギーは同じとなっている
が、青色波長光と緑色波長光に関しては、ピンホール3
9を介してそれぞれ青LED9d、緑LED8dから副
露光される分の光エネルギーが追加されているので、各
色のマイクロカプセルはそれぞれ同じ割合だけ硬化する
こととなる。この場合、各色のカプセルの硬化度は最大
となり、すべてのカプセルが加圧現像しても破壊され
ず、発色反応は起こらない。つまり、前記光透過性支持
体31を介して前記シート状支持体35の表面の色(白
色)が目視できる状態のままとなる。
【0110】実際の画像形成動作においては、画像変調
露光用の青LED9a、9b、9c、緑LED8a、8
b、8c、赤LED9a、9b、9cから照射される光
エネルギーを画像データに従って変化させることにより
画像データに対応する露光潜像(カプセルの硬化度の変
化パターン像)がマイクロカプセル紙37に形成される
のである。詳しくは後述する。
【0111】尚、図10に示すように、マイクロカプセ
ル紙37の同一露光位置(1画素点)に複数回の露光を
時間間隔をあけて光照射する理由は下記の通りである。
【0112】即ち、図11に例示するように、縦軸にシ
アンの発色光学濃度を採り、横軸に露光エネルギー密度
(J/m2)の総量を採る。図11において、実線Aは
赤LEDを1回のみ照射したときのシアンの発色光学濃
度の変化を示し、点線Bは赤LEDを前記走査周期Tの
半分の時間間隔をあけて3回に分割して光照射した場合
のシアンの発色光学濃度の変化を示す。
【0113】図11において、シアンの発色光学濃度が
10%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、一回の光
照射では3.3 (J/m2)の露光エネルギー密度を与え
る必要があるが、前述のように3回に分割して光照射す
ると総計で2.2 (J/m2)の露光エネルギー密度を与
えればよいことになる。
【0114】この図11の比較から理解できるように、
露光エネルギー密度(J/m2)が、0.5 〜3.3 の範囲
では、同じシアンの発色光学濃度の発現するためには、
3回に分割して光照射した場合は小さい露光エネルギー
密度にて済むが、1回の光照射の場合には大きい露光エ
ネルギー密度を必要とすることが判る。
【0115】光照射に伴うマイクロカプセル紙37にお
けるマイクロカプセル32の重合開始剤と光硬化性樹脂
との重合反応速度は、さほど高速でなく、一度に大量の
露光エネルギーを投入するよりも、適度の時間間隔にて
複数回(例えば2〜6回)に分けて少しずつ露光エネル
ギーを投入したほうが前記の重合反応が促進されやすい
からである。
【0116】つまり、1つの発光素子であるLEDの出
力を小さくした場合でも、乃至はLEDの設置個数が少
なくても、時間間隔を広げての露光により充分な発色光
学濃度を得ることができるのである。
【0117】そこで、本実施形態では、一つの画素に対
し最大3回の露光が行われるように、露光回毎のLED
の駆動時間や発光強度が設定される。つまり、求める画
像濃度に対する露光エネルギーの総量が後述する階調補
正処理により求められるので、注目画素の各色毎の濃度
情報に基づいて各色毎の露光エネルギー総量が求められ
る。そして、求められた露光エネルギー総量を3等分し
た値が露光1回あたりの露光エネルギーとなる。ただし
その値が所定の基準値に満たない場合には露光回数を2
回以下として各露光回毎の露光エネルギーを演算する。
【0118】ところで、マイクロカプセル紙37は、全
面的に速度一定にて露光、現像されることが好ましい。
このため、マイクロカプセル紙37を露光、現像するの
に最小限必要な速度一定時間Tcに対応する速度一定で
の移動距離L(m)は、少なくとも全てのピンホール1
2が通過する範囲以上と選ばなければならない。この速
度一定移動距離L(m)はマイクロカプセル紙37の幅
とピンホール12の配設パターン、最高速度V(m/se
c.) によって自由に設計することができるものである。
数値例を示せば、L=0.1118(m) 、V=0.86 (m/sec.)
である。これにより、A6判のサイズのマイクロカプセ
ル紙37の表面全体を露光、現像することができる。
【0119】次に、本実施形態における変調制御の詳細
について図12乃至図15を用いて説明する。
【0120】図12は発光素子制御部の概略構成を示す
ブロック図である。
【0121】原画ビットマップデータメモリ部100は
RGB各色8ビット情報を各ドットに備えるビットマッ
プデータを記憶するものであり、上述したRAM72に
より実現されている。
【0122】変換手段の一つとしての色補正器101
は、ルックアップテーブル方式を用いた非線形マスキン
グ法による色補正を行うモジュールであり、カラープリ
ンタ等に好適な色分解画像修正を行う。これにより、色
空間内の色相、明度、彩度等の色再現性は良好に保たれ
る。
【0123】また、変換手段の他の一つとしての階調補
正器102は、入力画像に対して出力画像の濃度がほぼ
直線的に対応するようにその階調を補正するものであ
る。つまり、図13に示すグラフの第1像限に示すよう
にマイクロカプセル紙から得られる放射照度−濃度の関
係は非線形な対応関係であるため、これを補正する。例
えば、放射照度(画像変調データ)に対する理想的な画
像濃度の関係が図13の第2像限に示す関係であり、入
力画像データと画像変調データとに対して第3像限に示
す直線関係を持たせるとすると、入力画像データAに対
する画像変調データはAであり、この画像変調データA
に対して得られるべき画像濃度はPである。そして、こ
の画像濃度Pが得られる時の画像変調データは、第1像
限に示すカーブによりA’(<A)と求められる。従っ
て、入力画像データAの時に画像濃度Pを得るには、画
像変調データはA’(<A)とすれば良いことがわか
る。また、同様に、入力画像データBに対して直線関係
を有する画像変調データはBであり、この画像変調デー
タBに対して得られるべき画像濃度はQである。そし
て、この画像濃度Qが得られる時の画像変調データは、
第1像限に示すカーブによりB’(<B)と求められ
る。従って、入力画像データBの時に画像濃度Qを得る
には、画像変調データはB’(<B)とすれば良いこと
がわかる。以下、同様にして、256階調分の階調補正
を行って求めた結果が、図13の第4像限に示す階調補
正カーブである。本実施形態は、階調補正器102によ
り、例えばルックアップテーブルを用いて、R,G,B
の各色の入力画像データに対してこのような階調補正を
行う。その結果、マイクロカプセル紙37の特性に応じ
て最適な階調再現性を得ることができる。
【0124】また、上述したように、複数回に分けて少
しずつ露光エネルギーを投入して上述した重合反応を促
進するため、この階調補正器102により、前記ルック
アップテーブルを用いて求めた画像変調データの分割を
行う。本実施形態では、上述したように、1画素に対し
て各色毎に3回の露光を行うため、各ドットについて前
記のように求めた画像変調データを3分割する。
【0125】次に、変換手段の更に他の一つとしての配
列変換器103は、LEDアレイの平面的配列を画像書
き込み座標にて展開して、データの送出順序の配列を変
換するものである。図14は、この配列変換を説明する
ために用いる図であり、図1における矢印B方向から見
たマイクロカプセル紙37に対する各LEDの位置を示
している。図14に示すLEDヘッド基準をLED7a
の位置であるr1とし、その基準r1が用紙の(x,y)
なる座標にあるとすれば、r1〜r3、g1〜g 3、及びb
1〜b3の位置にある各LEDが、以下のような画像座標
の入力画像データに対して前記色補正処理及び階調補正
処理されたデータにより変調されるように、各画像座標
の入力画像データデータが後述する線順次送出器104
に送信される。なお、xr2は、r1に対するr2のX座
標、xr3は、r2に対するr3のX座標であり、以下、xg1
〜xb3について同様である。
【0126】r1:画像座標(x,y)における赤色デ
ータ r2:画像座標(x+xr2,y+yr2)における赤色デ
ータ r3:画像座標(x+xr3,y+yr3)における赤色デ
ータ g1:画像座標(x+xg1,y+yg1)における緑色デ
ータ g2:画像座標(x+xg2,y+yg2)における緑色デ
ータ g3:画像座標(x+xg3,y+yg3)における緑色デ
ータ b1:画像座標(x+xb1,y+yb1)における青色デ
ータ b2:画像座標(x+xb2,y+yb2)における青色デ
ータ b3:画像座標(x+xb3,y+yb3)における青色デ
ータ なお、ここで、赤色データ、緑色データ、及び青色デー
タとは、上述のように階調補正後に複数回露光のために
分割されたデータであり、例えば、最初のY方向への紙
送り前においては、画像座標(x,y)における赤色の
第1回目のデータがr1の位置のLEDの駆動データと
なり、最初のY方向への紙送り後においては、画像座標
(x,y)における赤色の第2回目のデータがr2の位
置のLEDの駆動データとなり、また、次のY方向への
紙送り後においては、画像座標(x,y)における赤色
の第3回目のデータがr3の位置のLEDの駆動データ
となる。
【0127】以上のように、各色のLEDによる9露光
ラインの全ドットについて、色補正処理され、階調補正
処理され、更にた複数回露光のために分割されたデータ
が、配列変換処理されて次の線順次送出器104に送信
される。なお、本実施形態においては、上述した色補正
器101、階調補正器102、並びに配列変換器103
は、主にCPU70及びROM71並びにRAM72に
より実現されている。
【0128】線順次送出器104は、CPU70のビジ
ー解除を待って、各色の一つのLEDについて1ライン
分のデータ、即ち合計で9ライン分のデータを2ライン
バッファに送出する。そして、各色の一つのLEDにつ
いて2ライン分(往復分)のデータがラインバッファに
取り込まれると、CPU70は線順次送出器104にビ
ジー状態を知らせ、データ送出を待機させる。このよう
な線順次送出器104からの2ラインバッファへのデー
タ転送は、CPU70のダイレクトメモリアクセス命令
により行われる。
【0129】2ラインバッファ105は、SRAM素子
からなり1往復の印字データを格納するものである。各
色の一つのLEDについて1ライン分のデータがLED
ヘッドの変調に用いられている時、もう1ライン分のデ
ータを線順次送出器104から受け取るよう、CPU7
0がダイレクトメモリアクセス命令にて制御している。
また、2ラインバッファ105は、交互に変調と受信の
役割を交代しながら機能している。また、往復の片方で
は、ヘッドの動きが反対であるため、2ラインバッファ
105から逆順にてデータがPWMバッファ106に送
り出される。
【0130】PWMバッファ106は、I/Oインター
フェース73であるゲートアレイの内部ロジックにて形
成される9バイトのメモリからなり、各LEDについて
1ドット分の変調データが格納される。この変調データ
とは上述した色補正処理及び階調処理並びに複数露光の
ために分割処理されたデータであり、前記配列変換処理
により所定の画像座標に対応させたデータである。そし
て、PWMバッファ106に各LEDについて1ドット
分のデータがダイレクトメモリアクセス命令により送ら
れると、クロック送出器110からの先頭タイミングを
受け、直ちに前ドットが有効になり、LEDは点灯す
る。この後、I/Oインターフェース73であるゲート
アレイの内部ロジックにて形成されるカウンタ107の
個々がPWMクロックを計数し、各々のPWMバッファ
106の内容と同一になったらステータスを無効にす
る。これにより、PWMバッファ106の内容によって
LEDの点灯時間が制御され、1ドット以内にLEDが
メディアに与えるエネルギー密度を変調できるので、階
調画像を得ることができるものである。
【0131】発光素子駆動手段としてのドライバ108
は、デジタルトランジスタから成り、カウンタ107の
出力の有効無効を受け、各LED7a〜9cに電流を流
すものである。また、LED7a〜9cへの電流量は、
調整器109により個々に調整される。調整器109は
LED7a〜9cに直列に接続された可変抵抗である。
従って、前記カウンタ107、ドライバ108、及び調
整器109は、各LED7a〜9cに対応してそれぞれ
9個ずつ備えられている。更には副露光用にドライバ1
08、調整器109が2個ずつ備えられる。
【0132】以上のように、本実施形態においては、C
PU70、線順次送出器104、2ラインバッファ10
5、PWMバッファ106、及びカウンタ107により
発光素子変調制御手段が構成されており、発光素子変調
駆動データとして色補正処理及び階調補正処理及び配列
変換処理されたデータを用いて、LEDを変調駆動させ
ている。
【0133】また、PWMバッファ106は発光素子変
調駆動データを記憶する記憶手段として機能し、カウン
タ107は発光素子変調駆動データに基づいて変調信号
を出力する変調信号出力手段として機能している。
【0134】なお、本実施形態においては、2ラインバ
ッファ105はRAM72により実現されており、PW
Mバッファ106とカウンタ107はゲートアレイ内の
ロジックにより構成され、線順次送出器104はCPU
70内に備えられている。また、ドライバ108とLE
D7a〜9cと調整器109は露光ヘッド20に備えら
れている。
【0135】図15に以上のような変調制御のタイミン
グチャートを示す。図15に示すように、カウンタ10
7は1ドット区間(図10に示すΔtの区間)の始めに
出力信号を有効とし、対応するPWMバッファ106の
値と一致するまでPWMクロックをカウントし、一致し
た点で無効にする。なお、本実施形態では、構成を簡単
にするため、点灯しない場合がないように構成してい
る。
【0136】以下、同様にして、各LEDについて1ラ
イン分のデータが1ドット毎にPWMバッファ106に
送信され、各LEDについて1ライン、合計9ラインの
露光が行われると、2ラインバッファ105から次の1
ラインについてPWMバッファ106に対するデータの
送信が行われる。
【0137】次に、本実施形態の作用を図16及び図1
7のフローチャートを参照して説明する。
【0138】まず、使用者がカセット67をプリンタ本
体に装着し、電源スイッチをオンにすると、ヒータ64
a、64bに通電されて所定の温度にされる。
【0139】この後、プリンタに接続されたホストコン
ピュータから出力したい画像の画像データと、プリント
開始指令信号が入力される。画像データは2次元ビット
マップ形式のデータとして供給され、各画素についてR
GB成分毎の濃度を示す情報も画像データに含まれてい
る。入力された画像データは上述した原稿ビットマップ
メモリ部100に記憶される。
【0140】CPU70は、プリント開始指令信号に応
答して半月ローラ65、送りローラ68を回転させてカ
セット67からマイクロカプセル紙37を一枚繰り出し
て露光台66上に移動させる(S2)。この時、用紙先
端が露光ヘッド20上の青LED9dの移動軌跡上に位
置している。
【0141】この後、行カウンタjを初期化し(S
4)、各LEDに対する1露光ライン分の露光データ
(駆動データ)をセットする(S6)。この駆動データ
とは、9ラインの全ドットに対して上述した色補正を行
い、次に上述した階調補正を行った後、複数露光のため
に分割処理した上で、上述したような配列変換が行われ
たデータである。また、セットとは線順次送出器104
へのデータのセットをいう。
【0142】この後、CPU70はキャリッジ48をマ
イクロカプセル紙37の画像形成領域の外部の停止位置
からX方向へ移動させながら前記処理ルーチン(S6)
によりセットされた駆動データに基づいて上述したよう
に各LEDを駆動する。
【0143】つまり、各LEDに対応するカウンタ10
7がクロック送出器110から出力されるPWMクロッ
クによりカウントを開始し、カウント値がPWMバッフ
ァ106の内容と等しくなるまでドライバ108により
各LEDを駆動する(S8)。 キャリッジ48のX方
向の移動位置は、キャリッジ送りモータ62の駆動量に
より把握され、露光ヘッドのピンホール12が位置する
場所にある画素を露光するために対応する各LEDが駆
動されるのである。また、図8に示すように、各露光ラ
イン毎に(即ちX方向に)、LEDの位置は16ドット
分ずれているので、第2回露光時と第3回露光時では1
6ドット分、32ドット分ずつの遅延が存在する。この
時、本実施形態においては、各々のLEDからの出力光
は前記分離壁2により互いに分離されているため、ピン
ホール12から出射される光には不要な色光が混在する
ことはなく、画像データに基づいて忠実に露光潜像を形
成することができる。
【0144】また、キャリッジ48が移動されて露光が
行われる間、前記青LED9dと緑LED8dが常時点
灯され、B光とG光による副露光が行われる。
【0145】このようにして各色のLEDについての1
ライン分の露光が終了してキャリッジ48が移動開始側
と反対側に停止すると、CPU70は送りローラ68を
回転させてマイクロカプセル紙37を各色のLEDにつ
いて1ライン分搬送し、行カウンタjをインクリメント
する(S10)。
【0146】この後、CPU70は、露光が終了したか
否かを判別し(S12)、終了していないならば(S1
2;YES)、前記処理ステップS6に戻って次の露光
処理を行う。例えば、第1ラインの画素に関して1回目
の露光が青LED9cにより直前に行われたのならば、
第2ラインの画素に関しては1回目の露光が青LED9
cにより行われ、第1ラインの画素に関しては2回目の
露光が青LED9bにより行われるのである。この次に
は第3ラインの画素に関して1回目の露光が青LED9
cにより行われ、第2ラインの画素に関しては2回目の
露光が青LED9bにより行われ、第1ラインの画素に
関しては最後の3回目の露光が青LED9aにより行わ
れるのである。このようにして順次マイクロカプセル紙
が送られながら画像変調用のLEDと副露光用LEDに
より露光されていくと、マイクロカプセル紙37は点接
触圧力ローラ46と土台47とに狭持されるようにな
り、露光済みのカプセルの圧力現像も同時に行われるよ
うになる。
【0147】このようにして露光と圧力現像とが同時的
に行われ、露光が終了すると、ステップS12がNOと
なり、CPU70は未だ圧力現像が行われていない潜像
形成領域のすべてにわたって圧力現像を繰り返し行う
(S14)。すなわち、LEDを消灯したままの状態で
キャリッジ48を移動し、1ライン分のマイクロカプセ
ル紙の送りを行うという動作を所定回繰り返すのであ
る。この後、キャリッジ48をカプセル紙通路の側方に
待避移動させ(S16)、排出ローラ75を駆動させて
現像済みのマイクロカプセル紙を装置外に排出する。こ
のようにして、画質の良好なフルカラー画像の形成が行
われ、マイクロカプセル紙そのものを保存することがで
きる。現像済みのマイクロカプセル紙は、可視画像が2
枚のシート(一方が透明)に狭持されているので、取り
扱い時に欠損することがなく、耐環境性もよく、長期保
存可能で見栄えがよくなる。
【0148】本実施形態では、上述のようにCPU70
及びROM71並びにRAM72等により実現される変
調制御部にて色補正処理及び階調補正処理並びに配列変
換処理を行ったが、本発明は、これに限られるものでは
なく、プリンタドライバ等により演算するようにしても
良い。つまり、プリンタと、該プリンタに接続されるパ
ーソナルコンピユータ等の情報処理装置としてのホスト
装置により画像形成システムを構成し、当該ホスト装置
上で、変換手段及びデータ出力手段としてのプリンタド
ライバを起動させ、画像データ制御手段としてのホスト
装置のCPUにて画像データを生成または入力し、前記
プリンタドライバにて当該画像データに対して前記色補
正処理及び階調補正処理並びに配列変換処理の各演算を
行い、演算済みのデータをプリンタに送信して、プリン
タ側では当該データに応じて上述のようなPWM出力を
行うようにすれば良い。
【0149】また、プリンタドライバソフトウェアは、
フロッピィディスクあるいはCD−ROM等の情報記録
媒体として汎用的なパーソナルコンピューター等に供給
することができる。
【0150】以上詳述したように、本発明の画像形成装
置としての感光感圧プリンタ80は、前述の実施形態に
のみ限定されるものではなく種々の変形が可能である。
【0151】本発明の感光記録媒体は前述のマイクロカ
プセル紙のみに限定されるものではなく種々の変形が可
能である。マイクロカプセル紙としては、前述の自己発
色型のものの他に、転写型のものも採用可能である。マ
イクロカプセルを担持する透明基材シートと、その基材
シートのマイクロカプセル面に対して顕色材を担持した
受像紙の顕色材面を重ね合わせて剥離可能に一体化して
おき、基材シートを露光ヘッド側にしてカートリッジか
ら給紙し、一体のまま露光、現像し、装置外に排出して
から受像紙を剥離するようにすれば良い。加圧破壊され
たマイクロカプセルから流出した色材としての染料前駆
体が受像紙の顕色剤に転写され、これと反応して発色
し、顕在化するのである。
【0152】また、染料前駆体の代わりに、予め着色さ
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包されることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により、受像紙に画像が顕在化されるからである。
【0153】圧力現像手段として前記点接触ローラ46
の他に、点接触ボールや、線接触する加圧ローラを採用
することも可能である。このほかマイクロカプセルを加
圧破壊可能な実施形態の全てを採用することができる。
【0154】また、発光素子はLEDのみに限るもので
なく、EL発光素子、プラズマ発光素子、レーザ発光素
子等、様々な構造のものが適用できる。
【0155】また、発光素子は赤青緑から構成される必
要はなく、感光記録媒体の感度特性に合わせ、様々な波
長のものを選択することができる。例えば、赤外光、
赤、緑と選んでも良いし、遠赤外光、近赤外光、赤と選
んでも差し支えない。また、紫外線、遠紫外線も発光素
子の色の選択肢の有効な例である。
【0156】また、発光素子の色数は、赤緑青の3色に
限るものでなく、1色または2色でも良いし、発色剤に
イエロー、マゼンタ、シアン、黒を用いるような通常の
カラープリンタの如く4色また、それ以上を選択するこ
ともできる。
【0157】また、本実施の形態では、副露光は緑及び
青用に行われ赤用には行われなかったが、緑又は青のい
ずれか一つについて副露光を行ってもよく、また暗領域
の大きさによっては赤用に副露光を行ってもよく、結局
RGBやYMCの如何を問わず少なくとも一色について
の副露光を行えば本実施の形態におけるLEDの個数の
低減及び駆動エネルギーの低減という効果は得られる。
【0158】また、ピンホールを有するマスクを設ける
タイプの露光ヘッドに限られず、ピンホールの代わりに
集光レンズを設けたタイプの露光ヘッドであっても本実
施の形態におけるLEDの個数の低減及び駆動エネルギ
ーの低減という効果は得られる。更に、走査しないライ
ンヘッドタイプの露光ヘッドによっても送り方向に並べ
られたLEDにより副露光及び画像変調露光を同一ドッ
トに対し行えるので、本発明はなお有効に機能する。
【0159】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、発光素子駆動手段を、発光素子駆動データに基づい
て、発光駆動を行う駆動状態と、発光停止させる非駆動
状態とに変調制御するようにしたので、感光記録媒体に
対する発光素子の与える光エネルギー密度を画像データ
に応じて異ならしめることが可能になり、再現性の優れ
た画像を形成することができる。
【0160】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
発光素子を複数色の色材に対応して該複数色毎に備え、
それぞれに発光素子に対して前記発光素子変調駆動デー
タへの変換を行うようにしたので、感光記録媒体に対す
る各色の発光素子の与える光エネルギー密度を異ならし
めることが可能になり再現性の優れた多数色画像を形成
することができる。
【0161】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
前記画像データを、色補正処理したデータ、及び階調補
正処理したデータ、並びに画像データの座標位置と前記
各色の発光素子の配列に応じた発光制御のための配列処
理をしたデータに変換するようにしたので、多数色の画
像の色再現性及び濃度再現性を向上させることができ、
且つ、位置ずれのない良好な画像を形成することができ
る。
【0162】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
前記画像データを、色補正処理したデータ、及び階調補
正処理したデータ、並びに前記各色の発光素子により同
一の画素点を照射すべく各発光素子の配列に応じた発光
制御のための配列処理をしたデータに変換するようにし
たので、多数色の画像の色再現性及び濃度再現性を向上
させることができ、且つ、位置ずれのない画像を形成で
きると共に、色材と感光成分との重合反応を促進させる
ことができ、充分な発色光学濃度を得ることができる。
【0163】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
前記画像データを、色補正処理したデータ、及び階調補
正処理したデータ、並びに同一色の発光素子の各々によ
り同一の画素点を複数回照射すべく各発光素子の配列に
応じた発光制御のための配列処理をしたデータに変換す
るようにしたので、色再現性及び濃度再現性に優れ、且
つ、位置ずれがなく、充分な発色光学濃度を有する画像
を高速に形成することができる。
【0164】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
発光素子変調駆動データを記憶手段に記憶させ、該記憶
手段に記憶したさせた発光素子変調駆動データに基づい
て、変調信号出力手段により変調信号を出力するように
したので、発光素子を発光素子変調駆動データに基づい
て正確に変調させることができ、良好な画像を形成する
ことができる。また、変調動作と並列した変換動作が可
能となり、高速が画像形成を行うことができる。
【0165】請求項7に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において、画像データを発光素子駆動
データに変換し、当該発光素子駆動データを画像形成装
置に出力し、画像形成装置の発光素子駆動手段を、当該
発光素子駆動データに基づいて、発光駆動を行う駆動状
態と、発光停止させる非駆動状態とに変調制御するよう
にしたので、感光記録媒体に対する発光素子の与える光
エネルギー密度を画像データに応じて異ならしめること
が可能になり、再現性の優れた画像が形成される。
【0166】請求項8に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において、画像データを複数色毎に備
えられた発光素子のそれぞれに対して前記発光素子変調
駆動データに変換し、当該発光素子駆動データを画像形
成装置に出力し、画像形成装置の発光素子駆動手段を、
当該発光素子駆動データを入力した画像形成装置の発光
素子変調制御手段により変調制御するようにしたので、
感光記録媒体における各色の発光素子の与える光エネル
ギー密度を画像データに応じて異ならしめることが可能
になり、再現性の優れた多数色画像を形成することがで
きる。
【0167】請求項9に記載の画像形成システムによれ
ば、情報処理装置において画像データを、色補正処理し
たデータ、及び階調補正処理したデータ、並びに画像デ
ータの座標位置と前記各色の発光素子の配列に応じた発
光制御のための配列処理をしたデータに変換し、当該発
光素子駆動データを画像形成装置に出力し、画像形成装
置の発光素子駆動手段を、当該発光素子駆動データを入
力した画像形成装置の発光素子変調制御手段により変調
制御するようにしたので、感光記録媒体上に形成される
多数色の画像を、色再現性及び濃度再現性に優れ、且
つ、位置ずれのないものとすることができる。
【0168】請求項10に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において画像データを、色補正処理
したデータ、及び階調補正処理したデータ、並びに前記
各色の発光素子により同一の画素点を照射すべく各発光
素子の配列に応じた発光制御のための配列処理をしたデ
ータに変換し、当該発光素子駆動データを画像形成装置
に出力し、画像形成装置の発光素子駆動手段を、当該発
光素子駆動データを入力した画像形成装置の発光素子変
調制御手段により変調制御するようにしたので、色再現
性及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれのない多数色
の画像を形成することができるだけでなく、色材と感光
成分との重合反応を促進させることができ、充分な発色
光学濃度を得ることができる。
【0169】請求項11に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において画像データを、色補正処理
したデータ、及び階調補正処理したデータ、並びに同一
色の発光素子の各々により同一の画素点を複数回照射す
べく各発光素子の配列に応じた発光制御のための配列処
理をしたデータに変換し、当該発光素子駆動データを画
像形成装置に出力し、画像形成装置の発光素子駆動手段
を、当該発光素子駆動データを入力した画像形成装置の
発光素子変調制御手段により変調制御するようにしたの
で、色再現性及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれが
なく、充分な発色光学濃度を有する画像を、高速に形成
することができる。
【0170】請求項12に記載の画像形成システムによ
れば、情報処理装置において変換した発光素子変調駆動
データを画像形成装置に出力し、該発光素子変調駆動デ
ータを画像形成装置の記憶手段に記憶し、該記憶手段に
記憶された発光素子変調駆動データに基づいて、変調信
号出力手段により変調信号を出力するようにしたので、
発光素子を発光素子変調駆動データに基づいて正確に変
調させることができ、良好な画像を形成することができ
る。また、変調動作と並列した変換動作が可能となり、
高速な画像形成が可能となる。
【0171】請求項13に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、画像形成装置の
発光素子駆動手段を、発光素子駆動データに基づいて、
発光駆動を行う駆動状態と、発光停止させる非駆動状態
とに変調制御するようにしたので、感光記録媒体上の発
光素子の与える光エネルギー密度を画像データに応じて
異ならしめることが可能になり、再現性の優れた画像を
形成させることができる。
【0172】請求項14に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、画像形成装置に
複数色毎に備えられた発光素子を、発光素子駆動データ
に基づいてそれぞれ変調されて発光駆動させるようにし
たので、感光記録媒体上の各色の発光素子の与える光エ
ネルギー密度を画像データに応じて異ならしめることが
可能になり、再現性の優れた多数色の画像を形成するこ
とができる。
【0173】請求項15に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、画像データを色
補正処理及び階調補正処理並びに画像データの座標位置
と前記各色の発光素子の配列に応じた発光制御のための
配列処理をしたデータに変換させ、該変換させた発光素
子変調駆動データを画像形成装置に出力するようにした
ので、感光記録媒体上に形成される多数色の画像を、色
再現性及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれのないも
のとさせることができる。
【0174】請求項16に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、画像データを色
補正処理及び階調補正処理並びに前記各色の発光素子に
より同一の画素点を照射すべく各発光素子の配列に応じ
た発光制御のための配列処理をしたデータに変換させ、
該変換させた発光素子変調駆動データを画像形成装置に
出力するようにしたので、感光記録媒体上に、色再現性
及び濃度再現性に優れ、且つ、位置ずれがなく、充分な
発色光学濃度を有する画像を、高速に形成させることが
できる。
【0175】請求項17に記載の画像形成装置用発光素
子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体を、コン
ピューターに読み取らせることにより、画像データを色
補正処理及び階調補正処理並びに各色当たり複数個配列
された同一色の発光素子の各々により同一の画素点を複
数回照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御のた
めの配列処理をしたデータに変換させ、該変換させた発
光素子変調駆動データを画像形成装置に出力させるよう
にしたので、発光素子を発光素子変調駆動データに基づ
いて正確に変調させることができ、良好な画像を形成さ
せることができる。また、変調動作と並列した変換動作
を可能とさせるので、高速な画像形成動作を可能とさせ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるマイクロカプセル
紙を処理するための感光感圧プリンタの断面図である。
【図2】図1のプリンタにおける前記感光感圧プリンタ
の要部の底面図である。
【図3】図1の感光感圧プリンタの電気的構成を表すブ
ロック図である。
【図4】図1の感光感圧プリンタのマイクロカプセル紙
の模式的な断面図である。
【図5】(a)は図1の感光感圧プリンタの露光ヘッド
の模式的な断面図、(b)は凹部の要部拡大断面図であ
る。
【図6】図1の感光感圧プリンタのマスク保持部材の平
面図である。
【図7】図1の感光感圧プリンタのマスクの平面図であ
る。
【図8】図1の感光感圧プリンタのLEDの配置を説明
する説明図である。
【図9】図1の感光感圧プリンタのキャリッジの移動速
度を示すグラフである。
【図10】図1の感光感圧プリンタの一つの画素に対す
る多数回露光のタイミングチャートを示す図である。
【図11】多数回露光の効果を説明するグラフである。
【図12】図1の感光感圧プリンタの発光素子制御部の
構成を表すブロック図である。
【図13】図12の発光素子制御部における階調補正処
理の一例を示すグラフである。
【図14】図12の発光素子制御部における配列変換処
理を説明する平面図である。
【図15】図12の発光素子制御部におけるLEDの駆
動タイミングを示すタイミングチャートである。
【図16】図1の感光感圧プリンタにおける画像形成動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7、8、9…複数の発光素子としてのLED 20…露光ヘッド 32…マイクロカプセル 33…顕色材 37…感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙 45…現像器 70…CPU 71…ROM 72…RAM 80…画像形成装置 100…原画ビットマップデータメモリ部 101…色補正器 102…階調補正器 103…配列変換器 104…線順次送出器 105…2ラインバッファ 106…PWMバッファ 107…カウンタ 108…ドライバ 109…調整器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長光に感光して強度が変化する感
    光成分と色材とを内包したマイクロカプセルを担持し露
    光により画像情報の潜像が形成される感光記録媒体に対
    し、所定波長の光を照射する発光素子と、 前記発光素子を発光駆動させる発光素子駆動手段と、 画像データを発光素子変調駆動データに変換する変換手
    段と、 前記発光素子変調駆動データに基づいて、前記発光素子
    を発光駆動させる駆動状態と、前記発光素子の発光を停
    止させる非駆動状態とに、前記発光素子駆動手段を変調
    制御する発光素子変調制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子は前記感光記録媒体の複数
    色の色材に対応して該複数色毎に備えられており、前記
    変換手段は当該発光素子のそれぞれに対して前記発光素
    子変調駆動データの変換を行い、前記発光素子変調制御
    手段は当該発光素子に対応する前記発光素子駆動手段の
    それぞれを変調制御することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は、前記発光素子変調駆動
    データとして、前記画像データを色補正処理及び階調補
    正処理並びに画像データの座標位置と前記各色の発光素
    子の配列に応じた発光制御のための配列処理をしたデー
    タに変換することを特徴とする請求項2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段は、前記発光素子変調駆動
    データとして、前記画像データを色補正処理及び階調補
    正処理並びに前記各色の発光素子により同一の画素点を
    照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御のための
    配列処理をしたデータに変換することを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記発光素子は各色当たり複数個配列さ
    れており、前記変換手段は、前記発光素子変調駆動デー
    タとして、前記画像データを色補正処理及び階調補正処
    理並びに同一色の発光素子の各々により同一の画素点を
    複数回照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御の
    ための配列処理をしたデータに変換することを特徴とす
    る請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記発光素子変調制御手段は、前記発光
    素子毎の前記発光素子変調駆動データを記憶する記憶手
    段と、該記憶手段に記憶された前記発光素子変調駆動デ
    ータに基づいて変調信号を出力する変調信号出力手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいず
    れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 所定波長光に感光して強度が変化する感
    光成分と色材とを内包したマイクロカプセルを担持し露
    光により画像情報の潜像が形成される感光記録媒体に対
    し、所定波長の光を照射する発光素子と、前記発光素子
    を発光駆動させる発光素子駆動手段と、発光素子変調駆
    動データに基づいて、前記発光素子を発光駆動させる駆
    動状態と前記発光素子の発光を停止させる非駆動状態と
    に、前記発光素子駆動手段を変調制御する発光素子変調
    制御手段とを備えた画像形成装置と、 画像データを生成または入力する画像データ制御手段
    と、該画像データを前記発光素子変調駆動データに変換
    する変換手段と、該変換手段により変換された該発光素
    子変調駆動データを前記画像形成装置の発光素子変調制
    御手段に出力するデータ出力手段とを備えた情報処理装
    置と、 を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  8. 【請求項8】 前記発光素子は前記感光記録媒体の複数
    色の色材に対応して該複数色毎に備えられており、前記
    変換手段は当該発光素子のそれぞれに対して前記発光素
    子変調駆動データの変換を行い、前記発光素子変調制御
    手段は当該発光素子に対応する前記発光素子駆動手段の
    それぞれを変調制御することを特徴とする請求項7に記
    載の画像形成システム。
  9. 【請求項9】 前記変換手段は、前記発光素子変調駆動
    データとして、前記画像データを色補正処理及び階調補
    正処理並びに画像データの座標位置と前記各色の発光素
    子の配列に応じた発光制御のための配列処理をしたデー
    タに変換することを特徴とする請求項8に記載の画像形
    成システム。
  10. 【請求項10】 前記変換手段は、前記発光素子変調駆
    動データとして、前記画像データを色補正処理及び階調
    補正処理並びに前記各色の発光素子により同一の画素点
    を照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御のため
    の配列処理をしたデータに変換することを特徴とする請
    求項8または請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 【請求項11】 前記発光素子は各色当たり複数個配列
    されており、前記変換手段は、前記発光素子変調駆動デ
    ータとして、前記画像データを色補正処理及び階調補正
    処理並びに同一色の発光素子の各々により同一の画素点
    を複数回照射すべく各発光素子の配列に応じた発光制御
    のための配列処理をしたデータに変換することを特徴と
    する請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 【請求項12】 前記発光素子変調制御手段は、前記発
    光素子毎の前記発光素子変調駆動データを記憶する記憶
    手段と、該記憶手段に記憶された前記発光素子変調駆動
    データに基づいて変調信号を出力する変調信号出力手段
    とを備えたことを特徴とする請求項8乃至請求項11の
    いずれか一項に記載の画像形成システム。
  13. 【請求項13】 コンピューターによって画像形成装置
    の発光素子の駆動を制御するための制御プログラムを記
    録した情報記録媒体であって、該制御プログラムは、コ
    ンピューターに、入力または生成された画像データを発
    光素子変調駆動データに変換させ、該変換させた該発光
    素子変調駆動データを画像形成装置に出力させることを
    特徴とする画像形成装置用発光素子駆動制御プログラム
    を記録した情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記制御プログラムは、コンピュータ
    ーに、複数色の発光素子のそれぞれに対して、前記画像
    データを前記発光素子変調駆動データに変換させること
    を特徴とする請求項13に記載の画像形成装置用発光素
    子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記制御プログラムは、コンピュータ
    ーに、前記発光素子変調駆動データとして、前記画像デ
    ータを色補正処理及び階調補正処理並びに画像データの
    座標位置と前記各色の発光素子の配列に応じた発光制御
    のための配列処理をしたデータに変換させることを特徴
    とする請求項13または請求項14に記載の画像形成装
    置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記制御プログラムは、コンピュータ
    ーに、前記発光素子変調駆動データとして、前記画像デ
    ータを色補正処理及び階調補正処理並びに前記各色の発
    光素子により同一の画素点を照射すべく各発光素子の配
    列に応じた発光制御のための配列処理をしたデータに変
    換させることを特徴とする請求項13乃至請求項15に
    記載の画像形成装置用発光素子駆動制御プログラムを記
    録した情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記制御プログラムは、コンピュータ
    ーに、前記発光素子変調駆動データとして、前記画像デ
    ータを色補正処理及び階調補正処理並びに各色当たり複
    数個配列された同一色の発光素子の各々により同一の画
    素点を複数回照射すべく各発光素子の配列に応じた発光
    制御のための配列処理をしたデータに変換させることを
    特徴とする請求項16に記載の画像形成装置用発光素子
    駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体。
JP1492597A 1997-01-29 1997-01-29 画像形成装置及び画像形成システム並びに画像形成装置用発光素子駆動制御プログラムを記録した情報記録媒体 Pending JPH10202938A (ja)

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