JPH11258759A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11258759A
JPH11258759A JP5997098A JP5997098A JPH11258759A JP H11258759 A JPH11258759 A JP H11258759A JP 5997098 A JP5997098 A JP 5997098A JP 5997098 A JP5997098 A JP 5997098A JP H11258759 A JPH11258759 A JP H11258759A
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pressure
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sensitive recording
photosensitive
rollers
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JP5997098A
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Takahiro Yamada
高弘 山田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧ローラ30,31同士の干渉による異常
音、傷の発生を無くし、短時間で尚且つ感光感圧記録媒
体1全面に画像形成可能な圧力現像手段20を提供す
る。 【解決手段】 検出手段40にて感光感圧記録媒体1の
始端部1a、終端部1bを検出し、無端帯30,31に
おける肉厚部39が感光感圧記録媒体1の始端部1a及
び終端部1bと同時に両加圧ローラ30,31間を通過
するように制御すると共に、感光感圧記録媒体1の中途
部を加圧ローラ30,31にて圧力現像するときには、
無端帯30,31の平部38が加圧ローラ30,31間
を通過するように無端帯30,31の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に対応す
る造像光の露光により、画像情報の潜像を感光感圧記録
媒体に形成し、圧力現像により潜像を顕在化させる画像
形成装置の構造に係り、より詳しくは、圧力現像手段の
構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、米国特許第4440846号及
び第4399209号には、内部位相に感光物質を含む
マイクロカプセルを備えた感光層が画像情報に対応する
放射線によって露光された後に、均一な破裂力をかけら
れ、それによりマイクロカプセルが破裂して内部位相物
質を画像状に放出する画像システムが開示されている。
このシステムでは、露光によりマイクロカプセルの機械
的強度が変化して露光潜像が形成され、圧力を加えるこ
とにより機械的強度が弱いカプセル(感光硬化しなかっ
たカプセルや感光軟化したカプセル)が破壊されて色材
としての色彩発生物質(発色剤)が流出し、現像物質と
反応して色彩画像を形成することにより現像が行われる
ものが知られている。
【0003】光が透過する第1のシート状支持体に前記
マイクロカプセルと現像物質とが混合されて塗装された
感光感圧性の画像形成層と、この画像形成層を覆うよう
に第2のシート状支持体とが積層されて構成される感光
感圧記録媒体では、露光されたシート状支持体上にその
まま画像が得られ、取り扱いが容易である。そして、前
記公報の画像形成システムにおいては、圧力現像の際、
露光後の感光感圧記録媒体を上下一対の圧力現像ローラ
間を通過させることで、感光硬化していないマイクロカ
プセルや感光軟化したマイクロカプセルが破壊されて、
現像がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
加圧ローラにて圧力現像を実行するに際して、当該加圧
ローラには数百kgの荷重がかかっているため、通過す
る感光感圧記録媒体の終端部が一対の加圧ローラから抜
ける際、両加圧ローラが圧接状態に戻ろうとするため、
加圧ローラ同士がぶつかり合うことで干渉音が発生し、
加圧ローラ表面に傷が付いてしまうという問題があっ
た。
【0005】また、圧接状態の一対の加圧ローラ間に感
光感圧記録媒体の搬送始端部を挟み込むには、当該感光
感圧記録媒体の厚近くまで、両加圧ローラ間の隙間を発
生させる抵抗力が大きいため、小さい直径の加圧ローラ
では円滑な噛み込みができないという問題がある。これ
らの不都合を解消するには、感光感圧記録媒体が、入る
際と出る際に加圧ローラを開閉するように制御しなけれ
ばならず、この開閉に要する時間だけ圧力現像工程の所
要時間が多くなる。また、一対の加圧の開閉タイミング
に合わせて感光感圧記録媒体の搬送・停止も実行しなけ
ればならず、制御が複雑になるという問題もあった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
のものであり、加圧ローラ同士の干渉による音、傷の発
生を無くし、且つ迅速に感光感圧記録媒体全面に画像形
成を実行できる画像形成装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、感光感圧
記録媒体に露光して潜像を形成した後、圧力現像手段に
より前記潜像を顕在化するようにした画像形成装置にお
いて、前記圧力現像手段は、対設される一対の加圧ロー
ラ間に前記感光感圧記録媒体を供給し、少なくとも一方
の加圧ローラを駆動するように構成する一方、前記感光
感圧記録媒体の搬送通路の両側方には、一対の無端帯を
前記一対の加圧ローラの間に通過させて駆動可能となる
ように配置し、該無端帯の厚さを感光感圧記録媒体の厚
さより薄く設定すると共に、その一部には前記感光感圧
記録媒体の厚さとほぼ同じ厚さもしくは若干薄い厚肉部
を設けたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置において、前記一対の加圧ローラ
よりも搬送上流側には感光感圧記録媒体の搬送始端部及
び搬送終端部を検知するための検出手段を設け、前記一
対の加圧ローラにて感光感圧記録媒体の搬送始端部を加
圧する直前に前記厚肉部が前記一対の加圧ローラ間に位
置するように、前記無端帯を駆動制御する制御手段を備
えたものである。
【0009】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記
一対の加圧ローラによる感光感圧記録媒体の搬送終端部
を加圧した直後に前記厚肉部が前記一対の加圧ローラ間
に位置するように、前記無端帯を駆動制御する制御手段
を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施の
形態を図面に沿って説明する。図1は感光感圧記録媒体
を露光し現像するための画像形成装置としての感光感圧
プリンタ10の概略構成側面図、図2は感光感圧記録媒
体の拡大断面図、図3は圧力現像手段の要部拡大斜視図
である。
【0011】図1において、感光感圧プリンタ10のケ
ース本体10a後部に、遮光性カセット11が着脱可能
に装着されており、該遮光性カセット11内に、未感光
のロール状に巻回した感光感圧記録媒体1が装着されて
いる。このときの巻き状態は、後述する感光感圧記録媒
体1のうち、光透過性のシート状支持体2(図2参照)
が巻回内側に位置するようになっている。
【0012】前記遮光性カセット11が感光感圧プリン
タ10の所定位置にセットされている状態で、カセット
11から感光感圧記録媒体1が、給紙ローラ対12によ
り所定長さ引き出され、カッター13により、所定長さ
に切り取られる。次いで、所定長さの感光感圧記録媒体
1は、無端ベルト等の搬送手段14により、露光位置方
向に送られる。
【0013】搬送手段14の下流側には、感光感圧記録
媒体1の始端部及び終端部を検知するための紙位置検出
センサ(図示せず)が所定位置に配設され、その検出結
果に基づき、制御手段により感光感圧記録媒体1が前記
搬送手段14上の所定の露光位置にセットされるように
なっている。露光位置上の露光手段15の構成は、図示
しないが、例えば、ランプおよびコンデンサーレンズを
内蔵した光源ボックスと、その前方であって前記搬送手
段の一側方に配置されたフイルタ板と、さらにその前方
に配置された液晶板がはめ込まれたホルダー等からな
り、赤、青および緑の3色のフィルタや色調補正用フィ
ルタが嵌め込まれたフィルタ板がモータによって回転さ
れる。フイルター板の前方には、光路を屈曲させるミラ
ーもしくはプリズム及び結像レンズを配置して、露光位
置上の感光感圧記録媒体1に露光像を照射するように構
成されている。
【0014】また、前記搬送手段14の下流側には、後
に詳述する上下一対の加圧ローラ21,22等からなる
圧力現像手段20が配置されている。前記圧力現像手段
20の作用により、露光後の感光感圧記録媒体1は表面
を弾力押圧され、加圧力でマイクロカプセルを加圧して
破壊し、その内包物(無色の染料前駆体)を流出させて
顕色剤と発色反応を起させ、カラー画像を可視化させる
ものである。
【0015】圧力現像後の感光感圧記録媒体1は熱定着
ヒータ18上を通り熱定着が行われる。その後感光感圧
記録媒体1は排出ローラ部19を介してケース本体10
aの外に排出される。次に、前記感光感圧記録媒体1の
構造について、断面構造を示す図2に基づいて説明す
る。
【0016】図2において上側に位置する光透過性のシ
ート状支持体2の片面に、色材としての共反応体と接触
して発色する成分(染料前駆体、以下色原体と記述する
場合がある)及び所定波長の光に感光することによりそ
の機械的強度が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹
脂)とを内包したマイクロカプセル4と、該マイクロカ
プセル4中の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体
(顕色剤)5とが混合塗着されてなる感光感圧性の混合
塗着層3が積層され、更に、前記混合塗着層3上に、接
着剤層7を介してシート状支持体8が積層され、該シー
ト状支持体8の外面に筆記可能層9を備える。
【0017】前記光透過性のシート状支持体2として
は、無色透明でかつ適度な剛性と引っ張り強度を持つポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂フィ
ルムが好適に用いられる。また、シート状支持体8は、
濃色の背景の上に画像出力を置いたときにも、画像が良
好に観察できるようにするために、隠蔽性のあるもの
(不透明なもの)を用いるのが好ましく、紙、合成紙等
のほか、酸化チタン,酸化亜鉛などの白色顔料を含有す
るPET、PEN、PPS等の樹脂フィルムを用いるこ
とができる。また、透明あるいは不透明のフィルムに、
酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を含有する塗布層を
設けて、白色としても良い。
【0018】実施例では、上側の光透過性のシート支持
体2の厚みが約75μmとし、下側のシート状支持体8
の厚みが約50μmに設定されている。前記マイクロカ
プセル4としては、3種類の異なるマイクロカプセルが
含まれており、その種類の異なる各マイクロカプセル4
には、イエロー、マゼンタ、シアンのうちの一つの色を
発色するための無色の染料前駆体と、光の3原色の各々
の波長の光に感光して硬化する光硬化性樹脂と、重合開
始剤とが含まれている。
【0019】このため、例えばブルー光(約470nm
の波長光)を感光感圧記録媒体1に露光した場合には、
イエローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル4
の光硬化性樹脂が感光硬化する。この感光感圧記録媒体
1に圧力をかけると、感光硬化したマイクロカプセル4
(この場合はイエロー)は破壊されない。感光硬化しな
かったマイクロカプセル4(この場合はマゼンタ,シア
ン)は破壊されて、マゼンタ,シアンの染料前駆体が前
記マイクロカプセル4から流出して顕色剤と反応して発
色し、それらが混色して青色となる。この青色が前記透
過性のシート状支持体2を介して観察されることにな
る。
【0020】また、グリーン光(約525nmの波長
光)を感光感圧記録媒体1に露光した場合には、マゼン
タのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル4の光硬
化性樹脂が感光硬化する。この感光感圧記録媒体1に圧
力をかけると、圧力現像によりイエロー、シアンのマイ
クロカプセル4が破壊され、イエロー、シアンの染料前
駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混色によ
り緑色となる。この緑色が前記透過性のシート状支持体
2を介して観察されることになる。
【0021】更に、レッド光(約650nmの波長の
光)を感光感圧記録媒体1に露光した場合には、シアン
のみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル4の光硬化
性樹脂が感光硬化し、この感光感圧記録媒体1に圧力を
かけると、圧力現像によりイエロー,マゼンタのマイク
ロカプセル4が破壊され、イエロー,マゼンタの染料前
駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混色によ
り赤色となる。この赤色が前記透過性のシート状支持体
2を介して観察されることになる。
【0022】また、露光により全てのマイクロカプセル
4が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが破
壊されないので発色は起こらず、光透過性のシート状支
持体2を介して前記シート状支持体8の表面が目視でき
る状態にある。従って、前記シート状支持体8の表面の
白色が背景色となり、発色反応が起こった部分だけカラ
ー画像が形成されるのである。なお、この発色原理を自
己発色と称する。また、感光感圧記録媒体1における光
透過性のシート状支持体2の表面を発色側面と称する。
【0023】前記マイクロカプセル4としては、トリフ
ェニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリメ
チロールプロパントリアクリレートの如きアクリロイル
基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノン、
ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等を、
ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリイ
ソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公知の
ものを使用することができる。
【0024】また、前記共反応体5としては、マイクロ
カプセル4内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性
物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チ
タン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、ある
いは有機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。こ
のマイクロカプセル4及び共反応体5の混合物に対し、
更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が添加されて、
光透過性のシート状支持体2上に塗布ローラ、スプレ
イ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗着層3が形
成される。
【0025】圧力現像手段20の構成の一例として示す
図3〜図6では、下側の加圧ローラ22を図示しない駆
動手段によって駆動される駆動ローラとし、上側の加圧
ローラ21に添装されるバックアップローラ23のロー
ラ軸24を荷重レバー25に係留させている。そして該
荷重レバー25を支軸26に上下回動可能に枢着すると
共に、バックアップローラ23を挟んで支軸26の反対
側に、荷重付与手段としての荷重調節ネジ27および荷
重スプリング28を配置して荷重レバー25を下向きに
押圧し、バックアップローラ23を介して加圧ローラ2
1に負荷を掛ける。これにより加圧ローラ21、22間
の感光感圧記録媒体1における光硬化していないマイク
ロカプセル4を破壊するのである。荷重付与手段とし
て、油圧を付与する油圧シリンダ等を採用しても良い。
【0026】そして、図1、図3及び図4に示すよう
に、感光感圧記録媒体1の搬送路を挟むように隙間調整
機構29としての左右一対の無端帯30,31が前記加
圧ローラ21、22の両側に配設されている。この無端
帯30,31は、前記加圧ローラ21、22を挟んで搬
送上流側と下流側と、下加圧ローラ22より下方位置と
に、配置した3つの巻掛けローラ32,33,34に側
面視略三角形状に巻き掛けされ、そのうちの一つの巻掛
けローラ34が駆動ローラとして駆動モータ35により
回転駆動される。
【0027】また、この無端帯30,31は感光感圧記
録媒体1の搬送と同期させる必要があるため、駆動タイ
ミングを採れるタイミングベルトにて構成されており、
一つの実施例としては、図4及び図5に示すように、無
端帯30,31の幅の略中央部位に一定間隔にてタイミ
ング孔36を有し、少なくとも一つの巻掛けローラ34
には、タイミング孔36に係合する突起37を有する。
【0028】さらに、各無端帯30,31の長い平部3
8の厚さ寸法T2は、感光感圧記録媒体1の厚さT1よ
り相当程度(感光感圧記録媒体1のみを加圧できる程
度)に薄く設定すると共に、各無端帯30,31の一部
に、前記平部38の厚さ(T1)とほぼ同じ厚さ、もし
くは若干薄い寸法T3に形成した肉厚部39を備えるよ
うにする。なお、このとき、厚さ寸法T2の平部38の
箇所から肉厚部39の間は緩い傾斜面に形成されてい
る。
【0029】また、前記加圧ローラ21、22よりも搬
送上流側には感光感圧記録媒体1の先端と終端を検出す
るためのフォトセンサ等の検出手段40が設けられてお
り、該検出手段40からの検出信号に基づいて制御手段
としてのコントローラ50が前記駆動モータ35の駆動
を制御することによって、図6に示すように、無端帯3
0,31の駆動タイミングを採る。
【0030】図7に機能ブロック図として示すマイクロ
コンピュータ等の電子式のコントローラ50は、感光感
圧記録媒体1の搬送、露光及び圧力現像等のプリンタ全
体の制御と共に、隙間調整機構29の駆動タイミング等
の各種演算を実行するCPU51と、制御プログラム等
を記憶させたROM52と、検出手段40による検出値
等の各種データを記憶するRAM53と、I/Oインタ
ーフェイス54等とが備えられ、このインターフェイス
54には、露光手段15の駆動回路55、搬送手段14
のための駆動回路56、圧力現像手段20のための駆動
回路57、隙間調整機構29における駆動モータ35の
駆動回路58等が接続されている。
【0031】次に、この圧力現像手段20の動作につい
て図6(a)〜(e)を参照しながら説明する。まず、
図6(a)に示すように、検出手段40により、感光感
圧記録媒体1の始端部を検出した検出信号が出るまで隙
間調整機構29は初期位置で待機している。初期位置と
は、左右一対の無端帯30,31における厚肉部39
が、加圧ローラ21,22より搬送上流側にて接近して
停止している位置である。
【0032】露光処理の済んだ感光感圧記録媒体1の始
端部1aが検出手段40を通過したことを受け検出信号
が出され、CPU51の指令により駆動モータ35が正
回転方向に動き出すと、無端帯30,31が感光感圧記
録媒体1の搬送方向と同じ矢印X方向に駆動される。そ
して、肉厚部39が上下一対の加圧ローラ21,22の
間に入って、該加圧ローラ21,22の隙間を広げ、図
6(b)に示すように、感光感圧記録媒体1の始端部1
aが、加圧ローラ間に入り易くなる。
【0033】次に、感光感圧記録媒体1の始端部1aが
上下一対の加圧ローラ21,22の間に入った後には、
当該感光感圧記録媒体1の厚さ寸法T1のほうが肉厚部
39の厚さ寸法T3より若干大きいから、当該肉厚部3
9は上下一対の加圧ローラ21,22によって拘束され
ない。そこで、駆動モータ35の回転を上昇させて、前
記肉厚部39を上下一対の加圧ローラ21,22より搬
送下流側に素早く移動させる。その後では無端帯30、
31のマイクロカプセル紙37よりも薄い平部38がロ
ーラ間にあるので、加圧ローラ21、22から圧力を受
けることがなく、これにより、図4(c)に示すよう
に、感光感圧記録媒体1はその幅全体にわたって上下対
の加圧ローラ21、22によに加圧を受けて圧力現像さ
れる。
【0034】他方、前記左右一対の無端帯30、31は
感光感圧記録媒体1の搬送速度より速い速度で駆動さ
れ、前記肉厚部39が前述の初期位置に来るまで駆動さ
れ、(図6(d)に示すように感光感圧記録媒体1の終
端部1bが検出されるまで停止している。そして、感光
感圧記録媒体1の終端部1bが検出手段40により検出
されると、CPU51の指令により駆動モータ35が再
始動し、感光感圧記録媒体の搬送と共に無端帯30,3
1における厚肉部39が再び加圧ローラ21、22の間
に入っていく。そして、図6(e)に示すように、感光
感圧記録媒体1の終端部1bが加圧ローラ21,22の
間から排出されると、加圧ローラ21,22は感光感圧
記録媒体1から無端帯30,31における厚肉部39に
移り、次いで傾斜部を介して平部38によって圧力ロー
ラ21と圧力ローラ22とが密接するように直接衝突す
るのが回避されるのである。
【0035】なお、感光感圧記録媒体1における感光感
圧性の画像形成層3を挟むシート状支持体のうち、上側
の光透過性のシート状支持体2は厚みが約75μmと
し、下側のシート状支持体8の厚さは約50μmという
ように、上側の加圧ローラ21と当接するシート状支持
体2の厚さが下側の加圧ローラ22と当接するシート状
支持体8の厚さより厚いと、前記上側のシート状支持体
2の方が下側シート状支持体8よりも、圧力現像時にお
ける伸び率が小さいから、シート状支持体2に当接する
加圧ローラ21の直径を小さく設定し、伸び率の大きく
なる下側シート状支持体8に当接する加圧ローラ22の
直径は大きくなるように設定することが好ましい。これ
により、上側の加圧ローラ21と上側のシート状支持体
2との接触面積が減り圧力が大きく、他方、下側の加圧
ローラ22と下側のシート状支持体8との接触面積が大
きく圧力が小さくなる。
【0036】つまり、シート状支持体の厚みの厚い方が
伸びにくいため、圧力の増した加圧ローラ21側に感光
感圧記録媒体1における光透過性のシート状支持体2側
がくるように挿入することで、感光感圧記録媒体1の表
と裏の伸びのバランスがとれ、圧力現像後の感光感圧記
録媒体1の反り(伸び率の小さい方に反る)を防ぐこと
ができるのである。
【0037】無端帯30,31をタイミングベルトに構
成する場合に、従来から周知のベルト内面側に一定間隔
で凹凸の条部を形成するようにしても良い。以上本発明
の実施の形態について説明してきたが、本発明はこうし
た実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し
得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明の画像形成装置は、感光感圧記録媒体に露光して
潜像を形成した後、圧力現像手段により前記潜像を顕在
化するようにした画像形成装置において、前記圧力現像
手段は、対設される一対の加圧ローラ間に前記感光感圧
記録媒体を供給し、少なくとも一方の加圧ローラを駆動
するように構成する一方、前記感光感圧記録媒体の搬送
通路の両側方には、一対の無端帯を前記一対の加圧ロー
ラの間に通過させて駆動可能となるように配置し、該無
端帯の厚さを感光感圧記録媒体の厚さより薄く設定する
と共に、その一部には前記感光感圧記録媒体の厚さとほ
ぼ同じ厚さもしくは若干薄い厚肉部を設けたものであ
る。
【0039】従って、通常の圧力現像時には、無端帯の
厚さの薄い箇所が感光感圧記録媒体の左右側を通過して
いるから、両加圧ローラによる加圧力が感光感圧記録媒
体の表面全体に直接及んで確実な圧力現像を実行でき
る。また、一対の加圧ローラの間には常時、無端帯が介
挿されているので、感光感圧記録媒体が一対の加圧ロー
ラ間を通過していない状態においても、加圧ローラ同士
が衝突することがなく、衝撃音の発生や加圧ローラの表
面に傷を付けることを確実に防止できる。
【0040】そして、感光感圧記録媒体の始端部が両加
圧ローラ間を通過するときには、前記肉厚部を同時に両
加圧ローラ間に通過させることにより、両加圧ローラの
隙間を強制的に広げるので感光感圧記録媒体の始端部の
噛み込み抵抗を少なくすることができる。逆に感光感圧
記録媒体の終端部が両加圧ローラ間を通過するときに
は、前記肉厚部を同時に両加圧ローラ間に通過させるこ
とにより、両加圧ローラによる加圧力が感光感圧記録媒
体に及ばないから、感光感圧記録媒体が急激に押し出さ
れることも防止できるのである。
【0041】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の画像形成装置において、前記一対の加圧
ローラよりも搬送上流側には感光感圧記録媒体の搬送始
端部及び搬送終端部を検知するための検出手段を設け、
前記一対の加圧ローラにて感光感圧記録媒体の搬送始端
部を加圧する直前に前記厚肉部が前記一対の加圧ローラ
間に位置するように、前記無端帯を駆動制御する制御手
段を備えたものである。
【0042】前記検出手段にて感光感圧記録媒体の搬送
始端部を検知すると、感光感圧記録媒体の搬送を止める
ことなく、無端帯の駆動制御とを同期させて実行するこ
とができる。従って、時間ロスなく、圧力現像工程を実
行できるという効果を奏する。そして、無端帯におるけ
肉厚部が両加圧ローラ間に位置するように、無端帯と感
光感圧記録媒体とを同じ方向に移動させるのだから、一
対の加圧ローラに対する感光感圧記録媒体の始端部の噛
み込み作用も円滑であるという効果を奏するのである。
【0043】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記
一対の加圧ローラによる感光感圧記録媒体の搬送終端部
を加圧した直後に前記厚肉部が前記一対の加圧ローラ間
に位置するように、前記無端帯を駆動制御する制御手段
を備えたものであるから、感光感圧記録媒体の終端部
が、両加圧ローラから放出されるときに、加圧力が無端
帯における肉厚部に移り、直接感光感圧記録媒体に作用
しないので、当該感光感圧記録媒体が急激に放り出され
ず、また、感光感圧記録媒体の終端が外れたときに、無
端帯が挟まれているので両加圧ローラ同士が衝突しない
から、異常音の発生やローラの表面の傷付きも確実に防
止できるという効果を奏するのである。
【0044】しかも、感光感圧記録媒体を搬送しながら
加圧ローラ間の隙間調整をするので時間の無駄がなく、
迅速に感光感圧記録媒体全体に画像を形成することがで
きるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
側面図である。
【図2】感光感圧記録媒体の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る圧力現像手段の概略
斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】無端帯の一部拡大斜視図である。
【図6】(a)は初期位置における感光感圧記録媒体と
無端帯との位置関係を示す側面図、(b)は感光感圧記
録媒体の搬送始端部と肉厚部とが両加圧ローラ間を通過
する状態を示し、(c)は感光感圧記録媒体の搬送方向
中途部の圧力現像状態を示し、(d)は無端帯の肉厚部
が初期位置に戻った状態を示し、(e)は感光感圧記録
媒体の搬送終端部と肉厚部とが両加圧ローラ間を通過す
る状態を示す側面図である。
【図7】コントローラの機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 感光感圧記録媒体 10 プリンタ 15 露光手段 20 圧力現像手段 21,22 加圧ローラ 23 バックアップローラ 29 隙間調整機構 30,31 無端帯 35 駆動モータ 38 平部 39 肉厚部 40 検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光感圧記録媒体に露光して潜像を形成
    した後、圧力現像手段により前記潜像を顕在化するよう
    にした画像形成装置において、 前記圧力現像手段は、対設される一対の加圧ローラ間に
    前記感光感圧記録媒体を供給し、少なくとも一方の加圧
    ローラを駆動するように構成する一方、前記感光感圧記
    録媒体の搬送通路の両側方には、一対の無端帯を前記一
    対の加圧ローラの間に通過させて駆動可能となるように
    配置し、該無端帯の厚さを感光感圧記録媒体の厚さより
    薄く設定すると共に、その一部には前記感光感圧記録媒
    体の厚さとほぼ同じ厚さもしくは若干薄い厚肉部を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の加圧ローラよりも搬送上流側
    には感光感圧記録媒体の搬送始端部及び搬送終端部を検
    知するための検出手段を設け、前記一対の加圧ローラに
    て感光感圧記録媒体の搬送始端部を加圧する直前に前記
    厚肉部が前記一対の加圧ローラ間に位置するように、前
    記無端帯を駆動制御する制御手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の加圧ローラによる感光感圧記
    録媒体の搬送終端部を加圧した直後に前記厚肉部が前記
    一対の加圧ローラ間に位置するように、前記無端帯を駆
    動制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7009190B1 (en) 2004-12-10 2006-03-07 Eastman Kodak Company Method and apparatus for capturing an image
US7532260B2 (en) 2002-09-27 2009-05-12 Industrial Technology Research Institute Cholesteric liquid crystal display system
US7990515B2 (en) 2004-12-10 2011-08-02 Industrial Technology Research Institute Bistable display
US8330932B2 (en) 2004-12-10 2012-12-11 Industrial Technology Research Institute Bistable watermark

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