JPH11237697A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH11237697A JPH11237697A JP3886198A JP3886198A JPH11237697A JP H11237697 A JPH11237697 A JP H11237697A JP 3886198 A JP3886198 A JP 3886198A JP 3886198 A JP3886198 A JP 3886198A JP H11237697 A JPH11237697 A JP H11237697A
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- JP
- Japan
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- exposure
- paper
- image
- image forming
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品コストおよび機構サイズを低減しつつ画
像の形成を短い処理時間で完了し、マイクロカプセル紙
4の切断部周囲を所望の発色状態にする。 【解決手段】 ロール状に巻回されたマイクロカプセル
紙4に造像露光を施す露光部10と、マイクロカプセル
紙4を切断するカッター部18と、マイクロカプセル紙
4を搬送する第1〜第3送りローラ部5〜7とを有して
いる。第1〜第3送りローラ部5〜7は、マイクロカプ
セル紙4のうち露光部10で露光された部分の端部をカ
ッター部18まで搬送するように構成されている。カッ
ター部18は、マイクロカプセル紙4の露光部分のうち
の端部を切断するように構成されている。
像の形成を短い処理時間で完了し、マイクロカプセル紙
4の切断部周囲を所望の発色状態にする。 【解決手段】 ロール状に巻回されたマイクロカプセル
紙4に造像露光を施す露光部10と、マイクロカプセル
紙4を切断するカッター部18と、マイクロカプセル紙
4を搬送する第1〜第3送りローラ部5〜7とを有して
いる。第1〜第3送りローラ部5〜7は、マイクロカプ
セル紙4のうち露光部10で露光された部分の端部をカ
ッター部18まで搬送するように構成されている。カッ
ター部18は、マイクロカプセル紙4の露光部分のうち
の端部を切断するように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光感圧記録媒体
を露光することにより画像を形成する画像形成装置に関
するものである。
を露光することにより画像を形成する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール状記録紙を使用する画像形
成装置、例えば複写機等にあっては、記録紙を所定寸法
に切断して排出する必要がある。ロール状記録紙が光硬
化型感光感圧紙である場合、露光前にロール紙を切断し
ようとすると、切断装置の刃自体によって加えられる機
械的応力により感光感圧記録紙上のマイクロカプセルが
破壊される。従って、切断部周囲に見苦しい発色が生ず
ることになり使用上不都合である。そこで、切断部周囲
を所望の発色状態とするように、切断前に切断位置を予
め露光しておき、その位置を切断するようにしている。
成装置、例えば複写機等にあっては、記録紙を所定寸法
に切断して排出する必要がある。ロール状記録紙が光硬
化型感光感圧紙である場合、露光前にロール紙を切断し
ようとすると、切断装置の刃自体によって加えられる機
械的応力により感光感圧記録紙上のマイクロカプセルが
破壊される。従って、切断部周囲に見苦しい発色が生ず
ることになり使用上不都合である。そこで、切断部周囲
を所望の発色状態とするように、切断前に切断位置を予
め露光しておき、その位置を切断するようにしている。
【0003】この切断位置の露光手段としては、感光感
圧記録紙の幅よりも長い線状光源が用いられ、記録紙の
切断部上を所定幅だけ開口したスリットを通して露光し
ている。また、切断手段であるカッターは、記録紙の上
下に刃があるのが通常であり、記録紙の切断個所の真上
からでは、カッターが邪魔になるため露光ができず、カ
ッターと離れた位置に配置するしかなかった。そのた
め、まず、切断用の露光位置で、所定幅を露光した後、
その露光された個所をカッター位置まで搬送して切断し
ていた。
圧記録紙の幅よりも長い線状光源が用いられ、記録紙の
切断部上を所定幅だけ開口したスリットを通して露光し
ている。また、切断手段であるカッターは、記録紙の上
下に刃があるのが通常であり、記録紙の切断個所の真上
からでは、カッターが邪魔になるため露光ができず、カ
ッターと離れた位置に配置するしかなかった。そのた
め、まず、切断用の露光位置で、所定幅を露光した後、
その露光された個所をカッター位置まで搬送して切断し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、切断用に専用の露光手段が必要
である。また、切断用の露光のために一度記録紙を停止
させて露光し、その後切断位置まで送り、切断位置でま
た記録紙を停止させて切断するという過程が必要である
ため、その処理時間が長くなる。さらに、切断用の露光
手段を設置する必要があるため、装置の部品コストおよ
び機構サイズが大きくなるといった問題がある。
来の画像形成装置では、切断用に専用の露光手段が必要
である。また、切断用の露光のために一度記録紙を停止
させて露光し、その後切断位置まで送り、切断位置でま
た記録紙を停止させて切断するという過程が必要である
ため、その処理時間が長くなる。さらに、切断用の露光
手段を設置する必要があるため、装置の部品コストおよ
び機構サイズが大きくなるといった問題がある。
【0005】そこで、本発明は、部品コストおよび機構
サイズを低減しつつ画像の形成を短い処理時間で完了
し、感光感圧記録紙の切断部周囲を所望の発色状態にす
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
サイズを低減しつつ画像の形成を短い処理時間で完了
し、感光感圧記録紙の切断部周囲を所望の発色状態にす
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、長尺状の感光感圧記録
媒体に造像露光を施す露光手段と、前記感光感圧記録媒
体を切断する切断手段と、前記感光感圧記録媒体を搬送
する搬送手段と、を有する画像形成装置であって、前記
搬送手段は、前記感光感圧記録媒体のうち前記露光手段
で露光された部分の端部を前記切断手段まで搬送するよ
うに構成され、前記切断手段は、前記感光感圧記録媒体
の前記露光部分のうちの端部を切断するように構成され
ていることを特徴としている。上記の構成によれば、感
光感圧記録媒体に造像露光を施すと、感光感圧記録媒体
の露光部分に圧力を付与したときに露光状態に応じた画
像が出現することになる。従って、この露光部分の端部
を切断するのであれば、切断時に生じる機械的応力(圧
力)が感光感圧記録媒体に付与された場合でも、この圧
力の付与された切断部周囲に露光状態に応じた画像や色
からなる発色状態が出現することになる。これにより、
感光感圧記録媒体を切断して所定のサイズおよび形状に
したときに、切断部周囲が所望の発色状態になっている
ため、全体として画像品質が極めて優れたものとなる。
そして、このような発色状態となる切断部周囲の露光と
造像露光とを同一の露光手段により同時に行うようにな
っているため、切断部専用の露光手段を設けて別々に露
光を行う場合よりも、部品コストや機構サイズを低減す
ることができると共に処理時間を短縮することができ
る。
に、請求項1の画像形成装置は、長尺状の感光感圧記録
媒体に造像露光を施す露光手段と、前記感光感圧記録媒
体を切断する切断手段と、前記感光感圧記録媒体を搬送
する搬送手段と、を有する画像形成装置であって、前記
搬送手段は、前記感光感圧記録媒体のうち前記露光手段
で露光された部分の端部を前記切断手段まで搬送するよ
うに構成され、前記切断手段は、前記感光感圧記録媒体
の前記露光部分のうちの端部を切断するように構成され
ていることを特徴としている。上記の構成によれば、感
光感圧記録媒体に造像露光を施すと、感光感圧記録媒体
の露光部分に圧力を付与したときに露光状態に応じた画
像が出現することになる。従って、この露光部分の端部
を切断するのであれば、切断時に生じる機械的応力(圧
力)が感光感圧記録媒体に付与された場合でも、この圧
力の付与された切断部周囲に露光状態に応じた画像や色
からなる発色状態が出現することになる。これにより、
感光感圧記録媒体を切断して所定のサイズおよび形状に
したときに、切断部周囲が所望の発色状態になっている
ため、全体として画像品質が極めて優れたものとなる。
そして、このような発色状態となる切断部周囲の露光と
造像露光とを同一の露光手段により同時に行うようにな
っているため、切断部専用の露光手段を設けて別々に露
光を行う場合よりも、部品コストや機構サイズを低減す
ることができると共に処理時間を短縮することができ
る。
【0007】さらに、請求項2の画像形成装置は、前記
露光手段よりも前記搬送手段の搬送方向下流側に前記切
断手段を配設したことを特徴としている。上記の構成に
よれば、感光感圧記録媒体に造像露光を施した後、所定
サイズに切断するという画像処理の一連の工程の順番
に、露光手段と切断手段とを配置した形態になっている
ため、一方向に感光感圧記録媒体を搬送すれば、全ての
処理を完了することができる。従って、露光後に切断手
段の場所まで逆方向に搬送して処理する場合よりも処理
時間を短縮することができる。
露光手段よりも前記搬送手段の搬送方向下流側に前記切
断手段を配設したことを特徴としている。上記の構成に
よれば、感光感圧記録媒体に造像露光を施した後、所定
サイズに切断するという画像処理の一連の工程の順番
に、露光手段と切断手段とを配置した形態になっている
ため、一方向に感光感圧記録媒体を搬送すれば、全ての
処理を完了することができる。従って、露光後に切断手
段の場所まで逆方向に搬送して処理する場合よりも処理
時間を短縮することができる。
【0008】さらに、請求項3の画像形成装置は、前記
露光手段による露光の範囲が出力サイズよりも広い範囲
を露光することを特徴としている。上記の構成によれ
ば、予め設定された所定サイズとなるように感光感圧記
録媒体を切断すれば、切断部周囲を常に所望の発色状態
にすることができる。
露光手段による露光の範囲が出力サイズよりも広い範囲
を露光することを特徴としている。上記の構成によれ
ば、予め設定された所定サイズとなるように感光感圧記
録媒体を切断すれば、切断部周囲を常に所望の発色状態
にすることができる。
【0009】さらに、請求項4の画像形成装置の前記感
光感圧記録媒体は、所定波長の光により露光されると強
度が変化するとともに加圧により破壊されうるマイクロ
カプセルであることを特徴としている。上記の構成によ
れば、マイクロカプセルに封入されるインク色に応じた
カラー画像やフルカラー画像を任意に作成可能な画像形
成装置を得ることができると共に、この装置において使
用される感光感圧記録媒体の切断部周囲を所望の発色状
態にすることができる。
光感圧記録媒体は、所定波長の光により露光されると強
度が変化するとともに加圧により破壊されうるマイクロ
カプセルであることを特徴としている。上記の構成によ
れば、マイクロカプセルに封入されるインク色に応じた
カラー画像やフルカラー画像を任意に作成可能な画像形
成装置を得ることができると共に、この装置において使
用される感光感圧記録媒体の切断部周囲を所望の発色状
態にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図8に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の実施
の形態の画像形成装置である感光感圧プリンタの概略構
成を模式的に示す図である。図1において、感光感圧プ
リンタ1は、所定の形状に形成されたケーシング2を有
している。ケーシング2内の前部(図中左側)には、遮
光性のカセット3が着脱可能に装着されている。カセッ
ト3には、感光感圧記録媒体である未露光のマイクロカ
プセル紙4がロール状に巻回された状態で収納されてい
る。マイクロカプセル紙4は、カセット3の排紙口3a
から排紙されたときに、後述する光透過性支持体31が
上側に向くように巻回されている。
図8に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の実施
の形態の画像形成装置である感光感圧プリンタの概略構
成を模式的に示す図である。図1において、感光感圧プ
リンタ1は、所定の形状に形成されたケーシング2を有
している。ケーシング2内の前部(図中左側)には、遮
光性のカセット3が着脱可能に装着されている。カセッ
ト3には、感光感圧記録媒体である未露光のマイクロカ
プセル紙4がロール状に巻回された状態で収納されてい
る。マイクロカプセル紙4は、カセット3の排紙口3a
から排紙されたときに、後述する光透過性支持体31が
上側に向くように巻回されている。
【0011】上記のカセット3の排紙口3aの下流側に
は、第1送りローラ部5と第2送りローラ部6と第3送
りローラ部7とがこの順に配設されている。これらのロ
ーラ部5・6・7は、ローラ面を互いに当接させた状態
の駆動ローラ5a・6a・7aと従動ローラ5b・6b
・7bとを有している。各駆動ローラ5a・6a・7a
は、図示しないギヤ機構を介して図2のパルスモータ2
3に連結されている。そして、このように構成された第
1〜第3送りローラ部5〜7は、パルスモータ23によ
り駆動ローラ5a・6a・7aが回転駆動されて同期し
ながら回転することによって、マイクロカプセル紙4を
駆動ローラ5a・6a・7aと従動ローラ5b・6b・
7bとで挟持して正方向(下流側)および逆方向(上流
側)に搬送するようになっている。
は、第1送りローラ部5と第2送りローラ部6と第3送
りローラ部7とがこの順に配設されている。これらのロ
ーラ部5・6・7は、ローラ面を互いに当接させた状態
の駆動ローラ5a・6a・7aと従動ローラ5b・6b
・7bとを有している。各駆動ローラ5a・6a・7a
は、図示しないギヤ機構を介して図2のパルスモータ2
3に連結されている。そして、このように構成された第
1〜第3送りローラ部5〜7は、パルスモータ23によ
り駆動ローラ5a・6a・7aが回転駆動されて同期し
ながら回転することによって、マイクロカプセル紙4を
駆動ローラ5a・6a・7aと従動ローラ5b・6b・
7bとで挟持して正方向(下流側)および逆方向(上流
側)に搬送するようになっている。
【0012】また、第1送りローラ部5と第2送りロー
ラ部6との間には、第1検出センサ16と押えガラス8
とが上流側からこの順に配設されている。第1検出セン
サ16は、マイクロカプセル紙4の先端を検出すること
によって、マイクロカプセル紙4と露光位置との位置関
係を示す検出信号を出力するようになっている。また、
押えガラス8は、露光位置を含むように配置されてい
る。押えガラス8は、光を透過する平板状の透明ガラス
体からなっており、押えガラス8の下方には、露光台9
が設けられている。露光台9は、図示しない押圧部材を
押えガラス8の下面に圧接可能に備えている。そして、
露光台9は、マイクロカプセル紙4の搬送時に押圧部材
を押えガラス8から離隔させる一方、露光時にマイクロ
カプセル紙4の全面を押圧部材で押えガラス8に圧接さ
せることによって、マイクロカプセル紙4の平坦性を確
保するようになっている。尚、露光台9は、マイクロカ
プセル紙4を強制的に搬送可能な搬送ベルトを押圧部材
として備えていても良い。
ラ部6との間には、第1検出センサ16と押えガラス8
とが上流側からこの順に配設されている。第1検出セン
サ16は、マイクロカプセル紙4の先端を検出すること
によって、マイクロカプセル紙4と露光位置との位置関
係を示す検出信号を出力するようになっている。また、
押えガラス8は、露光位置を含むように配置されてい
る。押えガラス8は、光を透過する平板状の透明ガラス
体からなっており、押えガラス8の下方には、露光台9
が設けられている。露光台9は、図示しない押圧部材を
押えガラス8の下面に圧接可能に備えている。そして、
露光台9は、マイクロカプセル紙4の搬送時に押圧部材
を押えガラス8から離隔させる一方、露光時にマイクロ
カプセル紙4の全面を押圧部材で押えガラス8に圧接さ
せることによって、マイクロカプセル紙4の平坦性を確
保するようになっている。尚、露光台9は、マイクロカ
プセル紙4を強制的に搬送可能な搬送ベルトを押圧部材
として備えていても良い。
【0013】上記の押えガラス8の上方には、造像露光
を押えガラス8方向に出射する露光部10が配置されて
いる。露光部10は、白色光を出射するハロゲンランプ
11と、白色光を集光するコンデンサレンズ12と、図
2の情報処理装置25からの画像データ等の印刷データ
に基づいて露光画像を形成し、コンデンサレンズ12で
集光された白色光を透過させて光像を形成する液晶パネ
ル13と、白色光の光像から光の3原色の光成分を選択
的に抽出する円板形のフィルタ部材14と、抽出された
光成分の光像を押えガラス8を介してマイクロカプセル
紙4に投影することにより造像露光する結像レンズ15
とを備えている。
を押えガラス8方向に出射する露光部10が配置されて
いる。露光部10は、白色光を出射するハロゲンランプ
11と、白色光を集光するコンデンサレンズ12と、図
2の情報処理装置25からの画像データ等の印刷データ
に基づいて露光画像を形成し、コンデンサレンズ12で
集光された白色光を透過させて光像を形成する液晶パネ
ル13と、白色光の光像から光の3原色の光成分を選択
的に抽出する円板形のフィルタ部材14と、抽出された
光成分の光像を押えガラス8を介してマイクロカプセル
紙4に投影することにより造像露光する結像レンズ15
とを備えている。
【0014】上記のフィルタ部材14は、中心部におい
て回動可能に支持されていると共に、この中心部の周囲
に均等配置されたレッド(R)、グリーン(G)、ブル
ー(B)の3枚の色フィルタを備えている。そして、フ
ィルタ部材14は、液晶パネル13からの光像の進行経
路上に各色フィルタを順に位置させることによって、各
光成分の光像を形成するようになっている。また、光像
が入射される結像レンズ15は、図4に示すように、マ
イクロカプセル紙4に造像露光したときの露光範囲S1
が切断後の出力サイズよりも大きくなるように設定され
ている。即ち、露光範囲S1は、露光長Eが出力サイズ
長Aよりも大きく、且つ露光幅Fが出力サイズ幅Bより
も大きくなるように設定されている。
て回動可能に支持されていると共に、この中心部の周囲
に均等配置されたレッド(R)、グリーン(G)、ブル
ー(B)の3枚の色フィルタを備えている。そして、フ
ィルタ部材14は、液晶パネル13からの光像の進行経
路上に各色フィルタを順に位置させることによって、各
光成分の光像を形成するようになっている。また、光像
が入射される結像レンズ15は、図4に示すように、マ
イクロカプセル紙4に造像露光したときの露光範囲S1
が切断後の出力サイズよりも大きくなるように設定され
ている。即ち、露光範囲S1は、露光長Eが出力サイズ
長Aよりも大きく、且つ露光幅Fが出力サイズ幅Bより
も大きくなるように設定されている。
【0015】また、図1に示すように、第2送りローラ
部6と第3送りローラ部7との間には、第2検出センサ
17とカッター部18とが上流側からこの順に配設され
ている。第2検出センサ17は、マイクロカプセル紙4
の先端を検出することによって、マイクロカプセル紙4
と切断位置との位置関係を示す検出信号を出力するよう
になっている。一方、カッター部18は、切断位置に配
置されている。カッター部18は、上側カッター刃18
aと下側カッター刃18bとを有しており、これら上下
のカッター刃18a・18bの間に搬送されたマイクロ
カプセル紙4を切断するようになっている。
部6と第3送りローラ部7との間には、第2検出センサ
17とカッター部18とが上流側からこの順に配設され
ている。第2検出センサ17は、マイクロカプセル紙4
の先端を検出することによって、マイクロカプセル紙4
と切断位置との位置関係を示す検出信号を出力するよう
になっている。一方、カッター部18は、切断位置に配
置されている。カッター部18は、上側カッター刃18
aと下側カッター刃18bとを有しており、これら上下
のカッター刃18a・18bの間に搬送されたマイクロ
カプセル紙4を切断するようになっている。
【0016】さらに、第3送りローラ部7の下流側に
は、現像部19と定着部20とがこの順に配設されてい
る。現像部19は、上側ローラ19aおよび下側ローラ
19bを備えている。下側ローラ19bは、上側ローラ
19aに対して接離可能に現像部19のケーシング2に
支持されており、バネなどの弾性部材(図示せず)によ
り上方向(上側ローラ19a側)に付勢されている。そ
して、現像部19は、上側ローラ19aおよび下側ロー
ラ19b間でマイクロカプセル紙4を挟持しながら加圧
し、マイクロカプセル紙4中の未硬化のマイクロカプセ
ルを押し潰して発色させるようになっている。また、定
着部20は、所定温度に発熱可能な定着ヒータ21と、
定着ヒータ21に対してマイクロカプセル紙4を押し付
ける押圧ローラ22とを有しており、マイクロカプセル
紙4における画像の発色状態を加熱して定着させるよう
になっている。
は、現像部19と定着部20とがこの順に配設されてい
る。現像部19は、上側ローラ19aおよび下側ローラ
19bを備えている。下側ローラ19bは、上側ローラ
19aに対して接離可能に現像部19のケーシング2に
支持されており、バネなどの弾性部材(図示せず)によ
り上方向(上側ローラ19a側)に付勢されている。そ
して、現像部19は、上側ローラ19aおよび下側ロー
ラ19b間でマイクロカプセル紙4を挟持しながら加圧
し、マイクロカプセル紙4中の未硬化のマイクロカプセ
ルを押し潰して発色させるようになっている。また、定
着部20は、所定温度に発熱可能な定着ヒータ21と、
定着ヒータ21に対してマイクロカプセル紙4を押し付
ける押圧ローラ22とを有しており、マイクロカプセル
紙4における画像の発色状態を加熱して定着させるよう
になっている。
【0017】上記の押圧ローラ22の下流側には、出力
サイズに切断されたマイクロカプセル紙4を外部に排出
するように、排紙口2aがケーシング2に形成されてい
る。そして、この排紙口2aの下方におけるケーシング
2の外面には、排紙されたマイクロカプセル紙4を載置
するトレイ28が固設されている。
サイズに切断されたマイクロカプセル紙4を外部に排出
するように、排紙口2aがケーシング2に形成されてい
る。そして、この排紙口2aの下方におけるケーシング
2の外面には、排紙されたマイクロカプセル紙4を載置
するトレイ28が固設されている。
【0018】上記のように構成された感光感圧プリンタ
1は、図2に示すように、各種の処理動作を制御するC
PU部24を有している。CPU部24は、入出力部や
データ通信部、演算部、記憶部等を有しており、入出力
部は、上述の第1および第2検出センサ16・17やパ
ルスモータ23、露光部10、カッター部18等に接続
されている。また、データ通信部は、パーソナルコンピ
ュータ等の情報処理装置25に接続されている。記憶部
は、印刷制御ルーチンや処理データ等を記憶していると
共に、画像データや文字データ等の印刷データ、制御演
算データ等を記憶する記憶領域を有している。そして、
演算部は、印刷制御ルーチンを実行することによって、
後述の動作によりマイクロカプセル紙4に画像を形成さ
せた後、所定サイズに切断して出力させるようになって
いる。
1は、図2に示すように、各種の処理動作を制御するC
PU部24を有している。CPU部24は、入出力部や
データ通信部、演算部、記憶部等を有しており、入出力
部は、上述の第1および第2検出センサ16・17やパ
ルスモータ23、露光部10、カッター部18等に接続
されている。また、データ通信部は、パーソナルコンピ
ュータ等の情報処理装置25に接続されている。記憶部
は、印刷制御ルーチンや処理データ等を記憶していると
共に、画像データや文字データ等の印刷データ、制御演
算データ等を記憶する記憶領域を有している。そして、
演算部は、印刷制御ルーチンを実行することによって、
後述の動作によりマイクロカプセル紙4に画像を形成さ
せた後、所定サイズに切断して出力させるようになって
いる。
【0019】続いて、本実施の形態で用いるマイクロカ
プセル紙4の構造について、その断面構造を図3に基づ
いて説明する。図3において、マイクロカプセル紙4
は、下側に位置する光透過性支持体31上に、色材とし
ての共反応体と接触して発色する成分(染料前駆体、以
下、色原体と記述する場合がある)および所定波長の光
に感光することによりその機械的強度が変化(感光硬
化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包したマイクロカ
プセル32と、マイクロカプセル32中の染料前駆体
(色原体)と反応する共反応体(顕色剤)33とが混合
塗着されてなる混合塗着層34が積層され、さらに混合
塗着層34上にシート状支持体35が積層されてなる。
プセル紙4の構造について、その断面構造を図3に基づ
いて説明する。図3において、マイクロカプセル紙4
は、下側に位置する光透過性支持体31上に、色材とし
ての共反応体と接触して発色する成分(染料前駆体、以
下、色原体と記述する場合がある)および所定波長の光
に感光することによりその機械的強度が変化(感光硬
化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包したマイクロカ
プセル32と、マイクロカプセル32中の染料前駆体
(色原体)と反応する共反応体(顕色剤)33とが混合
塗着されてなる混合塗着層34が積層され、さらに混合
塗着層34上にシート状支持体35が積層されてなる。
【0020】光透過性支持体31の材質としては、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル等
の樹脂フィルムを用いることができる。マイクロカプセ
ル32には、3種類の異なるマイクロカプセルがある。
その種類の異なる各マイクロカプセルには、イエロー、
マゼンタ、シアンのうちのいずれか一つの色を発色する
ための無色の染料前駆体と、光の3原色(青、緑、赤)
のいずれかの波長(光成分)の光に感光して硬化する光
硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
T(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル等
の樹脂フィルムを用いることができる。マイクロカプセ
ル32には、3種類の異なるマイクロカプセルがある。
その種類の異なる各マイクロカプセルには、イエロー、
マゼンタ、シアンのうちのいずれか一つの色を発色する
ための無色の染料前駆体と、光の3原色(青、緑、赤)
のいずれかの波長(光成分)の光に感光して硬化する光
硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれている。
【0021】例えばブルー光(波長約470nm)をマ
イクロカプセル紙4に露光した場合には、イエローの染
料前駆体を含んだマイクロカプセル32の光硬化性樹脂
だけが感光硬化するようになっている。従って、ブルー
光で露光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかける
と、感光硬化したイエローのマイクロカプセルは破壊さ
れず、硬化しなかったマゼンタ、シアンのマイクロカプ
セルが破壊される。そして、マゼンタ、シアンの染料前
駆体がマイクロカプセルから流出して顕色剤と反応して
発色し、それらが混色して青色となる。この青色が光透
過性支持体31を介して観察されることになる。
イクロカプセル紙4に露光した場合には、イエローの染
料前駆体を含んだマイクロカプセル32の光硬化性樹脂
だけが感光硬化するようになっている。従って、ブルー
光で露光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかける
と、感光硬化したイエローのマイクロカプセルは破壊さ
れず、硬化しなかったマゼンタ、シアンのマイクロカプ
セルが破壊される。そして、マゼンタ、シアンの染料前
駆体がマイクロカプセルから流出して顕色剤と反応して
発色し、それらが混色して青色となる。この青色が光透
過性支持体31を介して観察されることになる。
【0022】また、グリーン光(波長約525nm)を
マイクロカプセル紙4に露光した場合には、マゼンタの
染料前駆体を含んだマイクロカプセル32の光硬化性樹
脂だけが感光硬化するようになっている。従って、グリ
ーン光で露光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかけ
て圧力現像を行うと、感光硬化したマゼンタのマイクロ
カプセル32は破壊されず、硬化しなかったイエロー、
シアンのマイクロカプセル32が破壊される。そして、
イエロー、シアンの染料前駆体と顕色剤との反応により
それぞれ発色し、それらが混色して緑色となる。この緑
色が光透過性支持体31を介して観察されることにな
る。
マイクロカプセル紙4に露光した場合には、マゼンタの
染料前駆体を含んだマイクロカプセル32の光硬化性樹
脂だけが感光硬化するようになっている。従って、グリ
ーン光で露光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかけ
て圧力現像を行うと、感光硬化したマゼンタのマイクロ
カプセル32は破壊されず、硬化しなかったイエロー、
シアンのマイクロカプセル32が破壊される。そして、
イエロー、シアンの染料前駆体と顕色剤との反応により
それぞれ発色し、それらが混色して緑色となる。この緑
色が光透過性支持体31を介して観察されることにな
る。
【0023】更に、レッド光(波長約650nm)をマ
イクロカプセル紙4に露光した場合には、シアンの染料
前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性樹脂だけが
感光硬化するようになっている。従って、レッド光で露
光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかけて圧力現像
を行うと、感光硬化したシアンのマイクロカプセル32
は破壊されず、硬化しなかったイエロー、マゼンタのマ
イクロカプセルが破壊される。そして、イエロー、マゼ
ンタの染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色
し、それらが混色して赤色となる。この赤色が光透過性
支持体31を介して観察されることになる。
イクロカプセル紙4に露光した場合には、シアンの染料
前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性樹脂だけが
感光硬化するようになっている。従って、レッド光で露
光されたマイクロカプセル紙4に圧力をかけて圧力現像
を行うと、感光硬化したシアンのマイクロカプセル32
は破壊されず、硬化しなかったイエロー、マゼンタのマ
イクロカプセルが破壊される。そして、イエロー、マゼ
ンタの染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色
し、それらが混色して赤色となる。この赤色が光透過性
支持体31を介して観察されることになる。
【0024】また、露光により全てのマイクロカプセル
が感光硬化したときは、圧力現像しても、破壊されるマ
イクロカプセルがないので発色は起こらず、光透過性支
持体31を介してシート状支持体35の表面が目視でき
る状態になる。つまり、シート状支持体35の表面の白
色が背景色となり、発色反応が起こった部分だけにカラ
ー画像が形成されるのである。尚、この発色原理は自己
発色と称される。また、マイクロカプセル紙4における
光透過性支持体31の表面は発色側面と称される。
が感光硬化したときは、圧力現像しても、破壊されるマ
イクロカプセルがないので発色は起こらず、光透過性支
持体31を介してシート状支持体35の表面が目視でき
る状態になる。つまり、シート状支持体35の表面の白
色が背景色となり、発色反応が起こった部分だけにカラ
ー画像が形成されるのである。尚、この発色原理は自己
発色と称される。また、マイクロカプセル紙4における
光透過性支持体31の表面は発色側面と称される。
【0025】マイクロカプセル32としては、トリフェ
ニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリメチ
ロールプロパントリアクリレートのようなアクリロイル
基含有化合物の光硬化性樹脂、およびベンゾフェノン、
ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等を、
ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリイ
ソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公知の
ものを使用することができる。
ニルメタン系、スピロピラン系染料の色原体、トリメチ
ロールプロパントリアクリレートのようなアクリロイル
基含有化合物の光硬化性樹脂、およびベンゾフェノン、
ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等を、
ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリイ
ソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公知の
ものを使用することができる。
【0026】また、共反応体33としては、マイクロカ
プセル32内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性
物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チ
タン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、また
は有機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。
プセル32内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性
物質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チ
タン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、また
は有機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。
【0027】このマイクロカプセル32および共反応体
33の混合物に更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等
を添加したものを、塗布ローラ、スプレイ、ドクタナイ
フ等により光透過性支持体31上に塗布することにより
混合塗着層34が形成される。
33の混合物に更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等
を添加したものを、塗布ローラ、スプレイ、ドクタナイ
フ等により光透過性支持体31上に塗布することにより
混合塗着層34が形成される。
【0028】シート状支持体35としては、透明、半透
明、又は不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、
合成紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィ
ルム等を用いることができる。また、後述するように湿
度、紫外線の影響を低減する対策を施すようにしてもよ
い。
明、又は不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、
合成紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィ
ルム等を用いることができる。また、後述するように湿
度、紫外線の影響を低減する対策を施すようにしてもよ
い。
【0029】このようなマイクロカプセル32を含む感
材は、湿度による影響を大きく受ける。従って、高湿条
件にて保存されると、光透過性支持体31やシート状支
持体35が吸湿し、その感度が大きく変動してしまう。
具体的には、吸湿により感度が高くなるが、保存時の湿
度条件によりその感度は10倍程度以上に変動する。そ
のため、本実施の形態のような画像形成装置において画
質を高品位に保つには、このような湿度による感度の変
動をできるだけ少なくする必要がある。
材は、湿度による影響を大きく受ける。従って、高湿条
件にて保存されると、光透過性支持体31やシート状支
持体35が吸湿し、その感度が大きく変動してしまう。
具体的には、吸湿により感度が高くなるが、保存時の湿
度条件によりその感度は10倍程度以上に変動する。そ
のため、本実施の形態のような画像形成装置において画
質を高品位に保つには、このような湿度による感度の変
動をできるだけ少なくする必要がある。
【0030】そこで、光透過性支持体31およびシート
状支持体35として、耐湿材料を選択するか、更にこれ
らの外表面か内表面(カプセル側の表面)に耐湿材料を
塗布することが望ましい。このような耐湿材料の例とし
て、非晶質ポリオレフィン等の光学レンズ材料を選択す
ることができる。また、耐湿材料を塗布する場合の塗布
材料、方法としてSiO2 等の蒸着等が挙げられる。
状支持体35として、耐湿材料を選択するか、更にこれ
らの外表面か内表面(カプセル側の表面)に耐湿材料を
塗布することが望ましい。このような耐湿材料の例とし
て、非晶質ポリオレフィン等の光学レンズ材料を選択す
ることができる。また、耐湿材料を塗布する場合の塗布
材料、方法としてSiO2 等の蒸着等が挙げられる。
【0031】また、更に別の問題点として、紫外線が光
透過性支持体31を透過してマイクロカプセル32に放
射されることで、マイクロカプセル32が黄色に変色
し、白地の色度、濃度が変化するという問題がある。そ
こで、この問題を解決するために、光透過性支持体31
として紫外線の透過率の低い材料を選ぶか、紫外線の透
過率の低い材料を更に光透過性支持体31の外表面か内
表面に塗布することが望ましい。
透過性支持体31を透過してマイクロカプセル32に放
射されることで、マイクロカプセル32が黄色に変色
し、白地の色度、濃度が変化するという問題がある。そ
こで、この問題を解決するために、光透過性支持体31
として紫外線の透過率の低い材料を選ぶか、紫外線の透
過率の低い材料を更に光透過性支持体31の外表面か内
表面に塗布することが望ましい。
【0032】次に、本実施の形態の感光感圧プリンタの
動作について説明する。先ず、図1および図2に示すよ
うに、情報処理装置25からの画像形成命令をCPU部
24が受信すると、CPU部24は、第1検出センサ1
6がマイクロカプセル紙4を検出しているか否かを確認
し、検出していなければ、パルスモータ23を駆動して
第1送りローラ部5を正回転させ、カセット3からマイ
クロカプセル紙4を引き出す。そして、マイクロカプセ
ル紙4を下流側の露光位置方向に搬送する。
動作について説明する。先ず、図1および図2に示すよ
うに、情報処理装置25からの画像形成命令をCPU部
24が受信すると、CPU部24は、第1検出センサ1
6がマイクロカプセル紙4を検出しているか否かを確認
し、検出していなければ、パルスモータ23を駆動して
第1送りローラ部5を正回転させ、カセット3からマイ
クロカプセル紙4を引き出す。そして、マイクロカプセ
ル紙4を下流側の露光位置方向に搬送する。
【0033】出力形態として2種類の画像形態が考えら
れる。一つは白枠付き画像で、もう一つは白枠なし(全
面画像)画像である。先ず、白枠付き画像の場合を説明
する。この場合、図6(a)〜(e)の一連の動作を繰
り返す。
れる。一つは白枠付き画像で、もう一つは白枠なし(全
面画像)画像である。先ず、白枠付き画像の場合を説明
する。この場合、図6(a)〜(e)の一連の動作を繰
り返す。
【0034】即ち、CPU部24は、第1検出センサ1
6がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図6(a)に示すように、マイクロカプセル紙4
の先端部が出力サイズS2の一端辺となるように、マイ
クロカプセル紙4を露光位置に位置決めする。そして、
図1の露光台9の押圧部材を押えガラス8方向に移動さ
せることによって、マイクロカプセル紙4を押えガラス
8に圧接させて平坦な状態にする。
6がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図6(a)に示すように、マイクロカプセル紙4
の先端部が出力サイズS2の一端辺となるように、マイ
クロカプセル紙4を露光位置に位置決めする。そして、
図1の露光台9の押圧部材を押えガラス8方向に移動さ
せることによって、マイクロカプセル紙4を押えガラス
8に圧接させて平坦な状態にする。
【0035】次に、情報処理装置25から入力された画
像データや文字データからなる印刷データを液晶パネル
13に出力して露光画像を形成させた後、露光部10の
ハロゲンランプ11を点灯させて白色光を出射させる。
この白色光は、コンデンサレンズ12で集光された後、
液晶パネル13で露光画像に対応した光像とされ、フィ
ルタ部材14の色フィルタで例えばブルーの光成分の光
像となる。そして、この光像を結像レンズ15において
所定の焦点距離に集光させた後、押えガラス8を介して
マイクロカプセル紙4に照射させることによって、出力
サイズS2よりも大きな露光範囲S1に造像露光を施
す。そして、この造像露光によりブルーの光成分の波長
に感光して硬化するマイクロカプセルを感光硬化させ、
マイクロカプセル紙4にブルーの光像に対応した潜像を
形成させる。
像データや文字データからなる印刷データを液晶パネル
13に出力して露光画像を形成させた後、露光部10の
ハロゲンランプ11を点灯させて白色光を出射させる。
この白色光は、コンデンサレンズ12で集光された後、
液晶パネル13で露光画像に対応した光像とされ、フィ
ルタ部材14の色フィルタで例えばブルーの光成分の光
像となる。そして、この光像を結像レンズ15において
所定の焦点距離に集光させた後、押えガラス8を介して
マイクロカプセル紙4に照射させることによって、出力
サイズS2よりも大きな露光範囲S1に造像露光を施
す。そして、この造像露光によりブルーの光成分の波長
に感光して硬化するマイクロカプセルを感光硬化させ、
マイクロカプセル紙4にブルーの光像に対応した潜像を
形成させる。
【0036】この後、フィルタ部材14を回動して色フ
ィルタを順次切り替え、上述の造像露光を各光成分にお
いて行うことによって、残りの光成分の潜像をマイクロ
カプセル紙4に順次形成させる。尚、図4に示すよう
に、画像26の周囲に白枠27を備えた出力形態である
場合には、画像長Cおよび画像幅Dからなる画像範囲S
3の周囲に白色の潜像を形成させる白枠データを重合さ
せる画像データ処理が予め情報処理装置25側において
行われており、白枠データに対応する部分の全てのマイ
クロカプセル32が硬化されている。
ィルタを順次切り替え、上述の造像露光を各光成分にお
いて行うことによって、残りの光成分の潜像をマイクロ
カプセル紙4に順次形成させる。尚、図4に示すよう
に、画像26の周囲に白枠27を備えた出力形態である
場合には、画像長Cおよび画像幅Dからなる画像範囲S
3の周囲に白色の潜像を形成させる白枠データを重合さ
せる画像データ処理が予め情報処理装置25側において
行われており、白枠データに対応する部分の全てのマイ
クロカプセル32が硬化されている。
【0037】次に、図1に示すように、露光台9による
マイクロカプセル紙4の押えガラス8への圧接を解除
し、第1送りローラ部5等を正方向に回転させてマイク
ロカプセル紙4を搬送する。そして、第2検出センサ1
7がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図6(b)に示すように、マイクロカプセル紙4
の切断部A1を切断位置に位置決めする。
マイクロカプセル紙4の押えガラス8への圧接を解除
し、第1送りローラ部5等を正方向に回転させてマイク
ロカプセル紙4を搬送する。そして、第2検出センサ1
7がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図6(b)に示すように、マイクロカプセル紙4
の切断部A1を切断位置に位置決めする。
【0038】この後、図5に示すように、カッター部1
8を作動させ、切断部A1で切断して所定の出力サイズ
S2のマイクロカプセル紙4とする。この際、切断時に
生じた機械的応力(圧力)が切断部A1周囲に存在する
マイクロカプセル32に付与されることになるが、切断
部A1周囲の全マイクロカプセル32は、白枠27とな
るように全光成分の光像が照射されて硬化されているた
め、押し潰されることはない。従って、切断部A1周囲
が白枠27と同色の白色に維持されながら、マイクロカ
プセル紙4が出力サイズS2に切り出されることにな
る。
8を作動させ、切断部A1で切断して所定の出力サイズ
S2のマイクロカプセル紙4とする。この際、切断時に
生じた機械的応力(圧力)が切断部A1周囲に存在する
マイクロカプセル32に付与されることになるが、切断
部A1周囲の全マイクロカプセル32は、白枠27とな
るように全光成分の光像が照射されて硬化されているた
め、押し潰されることはない。従って、切断部A1周囲
が白枠27と同色の白色に維持されながら、マイクロカ
プセル紙4が出力サイズS2に切り出されることにな
る。
【0039】次に、図6(c)に示すように、第3送り
ローラ部7等を正方向に回転させ、切断されたマイクロ
カプセル紙4を現像部19に搬送する。そして、図1に
示すように、現像部19において、上側ローラ19aと
下側ローラ19bとでマイクロカプセル紙4を挟持させ
ながら搬送させ、挟持による圧力で未硬化のマイクロカ
プセル32を押し潰して現像させる。この後、定着部2
0において、マイクロカプセル紙4を加熱し、現像され
た画像を定着させた後、排紙口2aを介してトレイ28
上に排出させる。
ローラ部7等を正方向に回転させ、切断されたマイクロ
カプセル紙4を現像部19に搬送する。そして、図1に
示すように、現像部19において、上側ローラ19aと
下側ローラ19bとでマイクロカプセル紙4を挟持させ
ながら搬送させ、挟持による圧力で未硬化のマイクロカ
プセル32を押し潰して現像させる。この後、定着部2
0において、マイクロカプセル紙4を加熱し、現像され
た画像を定着させた後、排紙口2aを介してトレイ28
上に排出させる。
【0040】また、上述のようにして現像および定着が
行われている間、第3送りローラ部7を逆方向に回転さ
せる。そして、第2検出センサ17がマイクロカプセル
紙4の先端部を検出してから所定パルス分の駆動をパル
スモータ23に行わせることによって、図6(d)に示
すように、マイクロカプセル紙4の先端部が出力サイズ
S2の一端辺となるように、マイクロカプセル紙4を露
光位置に位置決めして復帰させる。この後、図6(e)
に示すように、次回分の印刷データが入力されたとき
に、上述と同様の造像露光を行う。
行われている間、第3送りローラ部7を逆方向に回転さ
せる。そして、第2検出センサ17がマイクロカプセル
紙4の先端部を検出してから所定パルス分の駆動をパル
スモータ23に行わせることによって、図6(d)に示
すように、マイクロカプセル紙4の先端部が出力サイズ
S2の一端辺となるように、マイクロカプセル紙4を露
光位置に位置決めして復帰させる。この後、図6(e)
に示すように、次回分の印刷データが入力されたとき
に、上述と同様の造像露光を行う。
【0041】尚、上記のようにマイクロカプセル紙4の
先端部が出力サイズS2の一端辺となるように位置決め
すると、前回分の造像露光による露光範囲S1の一端部
分Gが次回分の露光範囲S1と重複することになるが、
重複した部分は、画像範囲S3を囲む白枠27であるた
め、画像の品質が低下することはない。一方、露光範囲
S1を重複させることによって、マイクロカプセル紙4
の消費量を低減させることができる。
先端部が出力サイズS2の一端辺となるように位置決め
すると、前回分の造像露光による露光範囲S1の一端部
分Gが次回分の露光範囲S1と重複することになるが、
重複した部分は、画像範囲S3を囲む白枠27であるた
め、画像の品質が低下することはない。一方、露光範囲
S1を重複させることによって、マイクロカプセル紙4
の消費量を低減させることができる。
【0042】次に、白枠なし画像の場合を説明する。こ
の場合には、図7(a)〜(e)から図8(a)〜
(f)までの一連の動作を繰り返す。
の場合には、図7(a)〜(e)から図8(a)〜
(f)までの一連の動作を繰り返す。
【0043】即ち、CPU部24は、第1検出センサ1
6がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図7(a)に示すように、先端部4aが露光範囲
S1よりも突出するように、マイクロカプセル紙4を露
光位置に位置決めする。そして、出力サイズS2よりも
大きな露光範囲S1に各色の造像露光を施すことによっ
て、マイクロカプセル紙4に潜像を形成させる。
6がマイクロカプセル紙4の先端部を検出してから所定
パルス分の駆動をパルスモータ23に行わせることによ
って、図7(a)に示すように、先端部4aが露光範囲
S1よりも突出するように、マイクロカプセル紙4を露
光位置に位置決めする。そして、出力サイズS2よりも
大きな露光範囲S1に各色の造像露光を施すことによっ
て、マイクロカプセル紙4に潜像を形成させる。
【0044】この後、図7(b)に示すように、マイク
ロカプセル紙4の前端側の切断部A1を切断位置に位置
決めして切断し、図7(c)に示すように、廃棄部分4
aを切除する。この後、図7(d)に示すように、マイ
クロカプセル紙4を搬送して後端側の切断部A1を切断
位置に位置決めし、出力サイズS2のマイクロカプセル
紙4とする。
ロカプセル紙4の前端側の切断部A1を切断位置に位置
決めして切断し、図7(c)に示すように、廃棄部分4
aを切除する。この後、図7(d)に示すように、マイ
クロカプセル紙4を搬送して後端側の切断部A1を切断
位置に位置決めし、出力サイズS2のマイクロカプセル
紙4とする。
【0045】この際、切断時に生じた機械的応力(圧
力)が先端側および後端側の切断部A1・A1周囲に存
在するマイクロカプセル32に付与され、未硬化のマイ
クロカプセル32を押し潰すことになるが、押し潰され
るマイクロカプセル32は、造像露光に応じた画像や色
からなる発色状態を出現させるように硬化されたもので
ある。従って、切断部A1周囲が他の画像領域と同系統
の色調となる。
力)が先端側および後端側の切断部A1・A1周囲に存
在するマイクロカプセル32に付与され、未硬化のマイ
クロカプセル32を押し潰すことになるが、押し潰され
るマイクロカプセル32は、造像露光に応じた画像や色
からなる発色状態を出現させるように硬化されたもので
ある。従って、切断部A1周囲が他の画像領域と同系統
の色調となる。
【0046】次に、図7(e)に示すように、切断され
たマイクロカプセル紙4を現像部19に搬送し、現像部
19において未硬化のマイクロカプセル32を押し潰し
て現像させる。この後、定着部20において、マイクロ
カプセル紙4を加熱し、現像された画像を定着させた
後、排紙口2aを介してトレイ28上に排出させる。
たマイクロカプセル紙4を現像部19に搬送し、現像部
19において未硬化のマイクロカプセル32を押し潰し
て現像させる。この後、定着部20において、マイクロ
カプセル紙4を加熱し、現像された画像を定着させた
後、排紙口2aを介してトレイ28上に排出させる。
【0047】また、上述のようにして現像および定着が
行われている間、第3送りローラ部7を逆方向に回転さ
せる。そして、第2検出センサ17がマイクロカプセル
紙4の先端部を検出してから所定パルス分の駆動をパル
スモータ23に行わせることによって、図8(a)に示
すように、マイクロカプセル紙4を露光位置に位置決め
して復帰させる。この後、次回分の印刷データが入力さ
れたときに、図8(b)〜(f)に示すように、上述の
図7(a)〜(e)と同様の動作により造像露光を行
う。
行われている間、第3送りローラ部7を逆方向に回転さ
せる。そして、第2検出センサ17がマイクロカプセル
紙4の先端部を検出してから所定パルス分の駆動をパル
スモータ23に行わせることによって、図8(a)に示
すように、マイクロカプセル紙4を露光位置に位置決め
して復帰させる。この後、次回分の印刷データが入力さ
れたときに、図8(b)〜(f)に示すように、上述の
図7(a)〜(e)と同様の動作により造像露光を行
う。
【0048】以上のように、本実施形態の感光感圧プリ
ンタ1は、図1に示すように、ロール状に巻回された長
尺状のマイクロカプセル紙4(感光感圧記録媒体)に造
像露光を施す露光部10(露光手段)と、マイクロカプ
セル紙4を切断するカッター部18(切断手段)と、マ
イクロカプセル紙4を搬送する第1〜第3送りローラ部
5〜7(搬送手段)とを有しており、第1〜第3送りロ
ーラ部5〜7は、マイクロカプセル紙4のうち露光部1
0で露光された部分の端部をカッター部18まで搬送す
るように構成され、カッター部18は、マイクロカプセ
ル紙4の露光部分のうちの端部を切断するように構成さ
れている。今回の説明では、白枠付き画像と白枠なし画
像を分けて説明したが、白枠なし画像の動作を行えば、
白枠付き画像と白枠なし画像を混在して出力することも
できる。
ンタ1は、図1に示すように、ロール状に巻回された長
尺状のマイクロカプセル紙4(感光感圧記録媒体)に造
像露光を施す露光部10(露光手段)と、マイクロカプ
セル紙4を切断するカッター部18(切断手段)と、マ
イクロカプセル紙4を搬送する第1〜第3送りローラ部
5〜7(搬送手段)とを有しており、第1〜第3送りロ
ーラ部5〜7は、マイクロカプセル紙4のうち露光部1
0で露光された部分の端部をカッター部18まで搬送す
るように構成され、カッター部18は、マイクロカプセ
ル紙4の露光部分のうちの端部を切断するように構成さ
れている。今回の説明では、白枠付き画像と白枠なし画
像を分けて説明したが、白枠なし画像の動作を行えば、
白枠付き画像と白枠なし画像を混在して出力することも
できる。
【0049】尚、本実施形態においては、ロール状に巻
回されたマイクロカプセル紙4を感光感圧記録媒体とし
ているが、これに限定されるものではなく、長尺状であ
れば、シート状のマイクロカプセル紙4を積層したもの
であっても良い。また、カッター部18は、上側カッタ
ー刃18aと下側カッター刃18bとでマイクロカプセ
ル紙4を切断するように構成しているが、回転刃で切断
する構成であっても良い。さらに、本実施形態において
は、画像形成装置として感光感圧プリンタ1を用いて説
明しているが、例えばファクシミリ装置や複写機等に適
用することもできる。
回されたマイクロカプセル紙4を感光感圧記録媒体とし
ているが、これに限定されるものではなく、長尺状であ
れば、シート状のマイクロカプセル紙4を積層したもの
であっても良い。また、カッター部18は、上側カッタ
ー刃18aと下側カッター刃18bとでマイクロカプセ
ル紙4を切断するように構成しているが、回転刃で切断
する構成であっても良い。さらに、本実施形態において
は、画像形成装置として感光感圧プリンタ1を用いて説
明しているが、例えばファクシミリ装置や複写機等に適
用することもできる。
【0050】上記の構成によれば、マイクロカプセル紙
4に造像露光を施すと、マイクロカプセル紙4の露光部
分に圧力を付与したときに露光状態に応じた画像が出現
することになる。従って、この露光部分の端部を切断す
るのであれば、切断時に生じる機械的応力(圧力)がマ
イクロカプセル紙4に付与された場合でも、この圧力の
付与された切断部周囲に露光状態に応じた画像や色から
なる発色状態が出現することになる。これにより、マイ
クロカプセル紙4を切断して所定のサイズおよび形状に
したときに、切断部周囲が所望の発色状態になっている
ため、全体として画像品質が極めて優れたものとなる。
そして、このような発色状態となる切断部周囲の露光と
造像露光とを同一の露光部10により同時に行うように
なっているため、切断部専用の露光装置を設けて別々に
露光を行う場合よりも、部品コストや機構サイズを低減
することができると共に処理時間を短縮することができ
る。
4に造像露光を施すと、マイクロカプセル紙4の露光部
分に圧力を付与したときに露光状態に応じた画像が出現
することになる。従って、この露光部分の端部を切断す
るのであれば、切断時に生じる機械的応力(圧力)がマ
イクロカプセル紙4に付与された場合でも、この圧力の
付与された切断部周囲に露光状態に応じた画像や色から
なる発色状態が出現することになる。これにより、マイ
クロカプセル紙4を切断して所定のサイズおよび形状に
したときに、切断部周囲が所望の発色状態になっている
ため、全体として画像品質が極めて優れたものとなる。
そして、このような発色状態となる切断部周囲の露光と
造像露光とを同一の露光部10により同時に行うように
なっているため、切断部専用の露光装置を設けて別々に
露光を行う場合よりも、部品コストや機構サイズを低減
することができると共に処理時間を短縮することができ
る。
【0051】また、本実施形態の感光感圧プリンタ1
は、露光部10よりも搬送方向下流側に前記カッター部
18を配設した構成にされている。これにより、マイク
ロカプセル紙4に造像露光を施した後、所定サイズに切
断するという画像処理の一連の工程の順番に、露光部1
0とカッター部18とを配置した形態になるため、一方
向にマイクロカプセル紙4を搬送すれば、全ての処理を
完了することができる。従って、露光後にマイクロカプ
セル紙4をカッター部18の場所まで逆方向に搬送して
処理する場合よりも処理時間を短縮することができる。
尚、前記カッター部18は、露光部10よりも搬送方向
上流側に配設されいても良い。
は、露光部10よりも搬送方向下流側に前記カッター部
18を配設した構成にされている。これにより、マイク
ロカプセル紙4に造像露光を施した後、所定サイズに切
断するという画像処理の一連の工程の順番に、露光部1
0とカッター部18とを配置した形態になるため、一方
向にマイクロカプセル紙4を搬送すれば、全ての処理を
完了することができる。従って、露光後にマイクロカプ
セル紙4をカッター部18の場所まで逆方向に搬送して
処理する場合よりも処理時間を短縮することができる。
尚、前記カッター部18は、露光部10よりも搬送方向
上流側に配設されいても良い。
【0052】また、本実施形態の感光感圧プリンタ1
は、図4に示すように、露光部10による露光範囲S1
が出力サイズS2(所定サイズ)よりも広い範囲を露光
するように構成されている。これにより、予め設定され
た出力サイズS2となるように造像露光の施されたマイ
クロカプセル紙4を切断すれば、常に切断部A1周囲を
所望の発色状態にすることができる。
は、図4に示すように、露光部10による露光範囲S1
が出力サイズS2(所定サイズ)よりも広い範囲を露光
するように構成されている。これにより、予め設定され
た出力サイズS2となるように造像露光の施されたマイ
クロカプセル紙4を切断すれば、常に切断部A1周囲を
所望の発色状態にすることができる。
【0053】尚、本実施形態のマイクロカプセル紙4
は、図3に示すように、露光により強度が大きくなり加
圧によって破壊される染料前駆体を含むマイクロカプセ
ル32とその共反応体とを1つのシート状体としたもの
であるが、これに限られるものではない。例えば、露光
により強度が小さくなるマイクロカプセル32を含んで
いてもよく、その他公知の感光感圧記録媒体を用いるよ
うにしてもよい。
は、図3に示すように、露光により強度が大きくなり加
圧によって破壊される染料前駆体を含むマイクロカプセ
ル32とその共反応体とを1つのシート状体としたもの
であるが、これに限られるものではない。例えば、露光
により強度が小さくなるマイクロカプセル32を含んで
いてもよく、その他公知の感光感圧記録媒体を用いるよ
うにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置は、長尺状の感
光感圧記録媒体に造像露光を施す露光手段と、前記感光
感圧記録媒体を切断する切断手段と、前記感光感圧記録
媒体を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置であ
って、前記搬送手段は、前記感光感圧記録媒体のうち前
記露光手段で露光された部分の端部を前記切断手段まで
搬送するように構成され、前記切断手段は、前記感光感
圧記録媒体の前記露光部分のうちの端部を切断するよう
に構成されている。上記の構成によれば、感光感圧記録
媒体に造像露光を施すと、感光感圧記録媒体の露光部分
に圧力を付与したときに露光状態に応じた画像が出現す
ることになる。従って、この露光部分の端部を切断する
のであれば、切断時に生じる機械的応力(圧力)が感光
感圧記録媒体に付与された場合でも、この圧力の付与さ
れた切断部周囲に露光状態に応じた画像や色からなる発
色状態が出現することになる。これにより、感光感圧記
録媒体を切断して所定のサイズおよび形状にしたとき
に、切断部周囲が所望の発色状態になっているため、全
体として画像品質が極めて優れたものとなる。そして、
このような発色状態となる切断部周囲の露光と造像露光
とを同一の露光手段により同時に行うようになっている
ため、切断部専用の露光手段を設けて別々に露光を行う
場合よりも、部品コストや機構サイズを低減することが
できると共に処理時間を短縮することができるという効
果を奏する。
光感圧記録媒体に造像露光を施す露光手段と、前記感光
感圧記録媒体を切断する切断手段と、前記感光感圧記録
媒体を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置であ
って、前記搬送手段は、前記感光感圧記録媒体のうち前
記露光手段で露光された部分の端部を前記切断手段まで
搬送するように構成され、前記切断手段は、前記感光感
圧記録媒体の前記露光部分のうちの端部を切断するよう
に構成されている。上記の構成によれば、感光感圧記録
媒体に造像露光を施すと、感光感圧記録媒体の露光部分
に圧力を付与したときに露光状態に応じた画像が出現す
ることになる。従って、この露光部分の端部を切断する
のであれば、切断時に生じる機械的応力(圧力)が感光
感圧記録媒体に付与された場合でも、この圧力の付与さ
れた切断部周囲に露光状態に応じた画像や色からなる発
色状態が出現することになる。これにより、感光感圧記
録媒体を切断して所定のサイズおよび形状にしたとき
に、切断部周囲が所望の発色状態になっているため、全
体として画像品質が極めて優れたものとなる。そして、
このような発色状態となる切断部周囲の露光と造像露光
とを同一の露光手段により同時に行うようになっている
ため、切断部専用の露光手段を設けて別々に露光を行う
場合よりも、部品コストや機構サイズを低減することが
できると共に処理時間を短縮することができるという効
果を奏する。
【0055】さらに、請求項2の画像形成装置は、前記
露光手段よりも前記搬送手段の搬送方向下流側に前記切
断手段を配設した構成である。上記の構成によれば、感
光感圧記録媒体に造像露光を施した後、所定サイズに切
断するという画像処理の一連の工程の順番に、露光手段
と切断手段とを配置した形態になっているため、一方向
に感光感圧記録媒体を搬送すれば、全ての処理を完了す
ることができる。従って、露光後に切断手段の場所まで
逆方向に搬送して処理する場合よりも処理時間を短縮す
ることができるという効果を奏する。
露光手段よりも前記搬送手段の搬送方向下流側に前記切
断手段を配設した構成である。上記の構成によれば、感
光感圧記録媒体に造像露光を施した後、所定サイズに切
断するという画像処理の一連の工程の順番に、露光手段
と切断手段とを配置した形態になっているため、一方向
に感光感圧記録媒体を搬送すれば、全ての処理を完了す
ることができる。従って、露光後に切断手段の場所まで
逆方向に搬送して処理する場合よりも処理時間を短縮す
ることができるという効果を奏する。
【0056】さらに、請求項3の画像形成装置は、前記
露光手段による露光の範囲が出力サイズよりも広い範囲
を露光する構成である。上記の構成によれば、予め設定
された所定サイズとなるように感光感圧記録媒体を切断
すれば、切断部周囲を常に所望の発色状態にすることが
できるという効果を奏する。
露光手段による露光の範囲が出力サイズよりも広い範囲
を露光する構成である。上記の構成によれば、予め設定
された所定サイズとなるように感光感圧記録媒体を切断
すれば、切断部周囲を常に所望の発色状態にすることが
できるという効果を奏する。
【0057】さらに、請求項4の画像形成装置の前記感
光感圧記録媒体は、所定波長の光により露光されると強
度が変化するとともに加圧により破壊されうるマイクロ
カプセルを含む構成である。上記の構成によれば、マイ
クロカプセルに封入されるインク色に応じたカラー画像
やフルカラー画像を任意に作成可能な画像形成装置を得
ることができると共に、この装置において使用される感
光感圧記録媒体の切断部周囲を所望の発色状態にするこ
とができるという効果を奏する。
光感圧記録媒体は、所定波長の光により露光されると強
度が変化するとともに加圧により破壊されうるマイクロ
カプセルを含む構成である。上記の構成によれば、マイ
クロカプセルに封入されるインク色に応じたカラー画像
やフルカラー画像を任意に作成可能な画像形成装置を得
ることができると共に、この装置において使用される感
光感圧記録媒体の切断部周囲を所望の発色状態にするこ
とができるという効果を奏する。
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置のブロック図である。
【図3】マイクロカプセル紙の断面図である。
【図4】露光状態を示す説明図である。
【図5】マイクロカプセル紙を切断した状態を示す説明
図である。
図である。
【図6】白枠付き画像時のマイクロカプセル紙の搬送状
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に位置決めし
た状態、(b)は切断位置に位置決めした状態、(c)
は現像部に搬送する状態、(d)は露光位置に復帰させ
た状態、(e)は露光する状態である。
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に位置決めし
た状態、(b)は切断位置に位置決めした状態、(c)
は現像部に搬送する状態、(d)は露光位置に復帰させ
た状態、(e)は露光する状態である。
【図7】白枠なし画像時のマイクロカプセル紙の搬送状
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に位置決めし
た状態、(b)は先端側の切断部を切断位置に位置決め
した状態、(c)は切断した状態、(d)は後端側の切
断部を切断位置に位置決めした状態、(e)は現像部に
搬送する状態である。
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に位置決めし
た状態、(b)は先端側の切断部を切断位置に位置決め
した状態、(c)は切断した状態、(d)は後端側の切
断部を切断位置に位置決めした状態、(e)は現像部に
搬送する状態である。
【図8】白枠なし画像時のマイクロカプセル紙の搬送状
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に復帰させた
状態、(b)は露光した状態、(c)は先端側の切断部
を切断位置に位置決めした状態、(d)は切断した状
態、(e)は後端側の切断部を切断位置に位置決めした
状態、(f)は現像部に搬送する状態である。
態を示す説明図であり、(a)は露光位置に復帰させた
状態、(b)は露光した状態、(c)は先端側の切断部
を切断位置に位置決めした状態、(d)は切断した状
態、(e)は後端側の切断部を切断位置に位置決めした
状態、(f)は現像部に搬送する状態である。
1 感光感圧プリンタ 2 ケーシング 3 カセット 4 マイクロカプセル紙 5 第1送りローラ部 6 第2送りローラ部 7 第3送りローラ部 8 押えガラス 9 露光台 10 露光部 11 ハロゲンランプ 12 コンデンサレンズ 13 液晶パネル 14 フィルタ部材 15 結像レンズ 16 第1検出センサ 17 第2検出センサ 18 カッター部 19 現像部 20 定着部 21 定着ヒータ 28 トレイ 23 パルスモータ 24 CPU部
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺状の感光感圧記録媒体に造像露光を
施す露光手段と、前記感光感圧記録媒体を切断する切断
手段と、前記感光感圧記録媒体を搬送する搬送手段と、
を有する画像形成装置であって、 前記搬送手段は、前記感光感圧記録媒体のうち前記露光
手段で露光された部分の端部を前記切断手段まで搬送す
るように構成され、 前記切断手段は、前記感光感圧記録媒体の前記露光部分
のうちの端部を切断するように構成されていることを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記露光手段よりも前記搬送手段の搬送
方向下流側に前記切断手段を配設したことを特徴とする
請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記露光手段による露光の範囲が出力サ
イズよりも広い範囲を露光することを特徴とする請求項
1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記感光感圧記録媒体は、所定波長の光
により露光されると強度が変化するとともに加圧により
破壊されうるマイクロカプセルを含むことを特徴とする
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装
置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3886198A JPH11237697A (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 画像形成装置 |
EP99301114A EP0936503A3 (en) | 1998-02-16 | 1999-02-16 | Image forming device for forming image on roll of photosensitive/pressure-sensitive recording medium |
US09/250,301 US6222608B1 (en) | 1998-02-16 | 1999-02-16 | Image forming device for forming image on roll of photosensitive/pressure-sensitive recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3886198A JPH11237697A (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11237697A true JPH11237697A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12536996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3886198A Pending JPH11237697A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-20 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11237697A (ja) |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP3886198A patent/JPH11237697A/ja active Pending
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