JP3924111B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置に係り、より詳しくは、感光感熱記録材料を用いて画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
銀塩写真に代表される従来の光記録システムでは、ネガフィルムやポジフィルム等のフィルムを用いて撮影を行い、現像後のフィルムに記録された画像情報を光学的に印画紙に焼き付け、処理液で処理することでプリントを得ている。いわゆるカラーネガでは、通常、青光を露光してイエロー色素画像を形成する層、緑光を露光してマゼンタ色素画像を形成する層、及び赤光を露光してシアン色素画像を形成する層を含み、現像処理の際に潜像を含有するハロゲン化銀粒子を銀に還元する過程で現像剤が酸化され、その酸化体とカプラーの反応(カップリング)により色素画像を形成する。未現像のハロゲン化銀及び現像銀はこの現像工程に続く漂白定着工程で漂白定着液により除去され、得られたネガの色素画像を通してカラーペーパーを露光し、同様の現像、漂白、定着工程を経てカラープリントが得られる。以上の通り、従来の光記録システムは、通常、処理液を用いた湿式処理であり、処理装置のサイズが大きくなり処理
コストも高くなる傾向にあった。
【0003】
一方、ハロゲン化銀を用いた感光材料の処理方法として、熱現像を用いた簡易迅速な方法が開発されている。その例としてはスリーエム社のドライシルバー、富士写真フイルム(株)社のピクトログラフィー、ピクトロスタットといった商品が知られている。しかしながら、この熱現像方式は、熱現像により生成した色素を受像材料に転写して、転写側をプリントとして用いるものであり、廃材が出てしまうという欠点があった。
【0004】
そこで、完全ドライシステムで、廃棄物が発生しない画像記録システムを構築するために、光により記録材料を露光して潜像を形成し、加熱によりその潜像を現像することができるモノシート型の感光感熱記録材料が注目されており、露光はデジタル露光系により行われる。
【0005】
従来、デジタル露光系を搭載した画像記録装置が種々開発されている。一般にデジタル露光系では、半導体レーザから出力される光ビームを画像データで変調し、ポリゴンミラーを高速回転させることで、この光ビームを偏向すると共に(主走査)、ガルバノミラー等でポリゴンミラーで反射された光ビームをさらに副走査するか、記録媒体側を副走査方向に移動させながら(あるいはステップ移動させながら)主走査を繰り返すことにより、記録媒体上に画像を記録している。
【0006】
しかしながら、一般に、ポリゴンミラー等を備えた複雑な走査露光系を使用すると、装置が大型化してしまう、という問題がある。また、感光感熱記録材料は、従来のハロゲン化銀を用いた感光材料に比べると光感度が低いため、走査速度を速くすることが難しく、記録時間が長くなる、という問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、完全ドライシステムで、廃棄物が発生せず、且つ露光系が簡素化されたコンパクトな画像記録装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、高速に画像記録を行なうことができる画像記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、感光感熱記録材料を収納する収納部と、前記感光感熱記録材料を副走査方向に搬送する搬送手段と、前記収納部から供給された感光感熱記録材料を、主走査方向に配列された多数の発光点を備えた露光光源により露光して潜像を記録する光記録部と、加熱により潜像を現像する加熱現像部と、光を照射して現像された画像を定着する光定着部と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明では、収納部から感光感熱記録材料が供給されると、感光感熱記録材料は搬送手段により副走査方向に搬送され、光記録部でこの感光感熱記録材料を露光して潜像を記録し、加熱現像部で加熱により潜像を現像する。そして光定着部で光を照射して現像された画像を定着する。このように、加熱現像により現像を行い、光を照射する光定着により現像された画像を定着するので、処理液や受像部材が不要である。従って、この画像記録装置によれば、完全ドライシステムで画像を記録することができ、且つ画像記録の際に廃棄物が発生しない。
【0010】
また、請求項1の発明では、光記録部において、搬送手段により感光感熱記録材料を副走査方向に搬送し、主走査方向に配列された多数の発光点を備えた露光光源により露光して潜像を記録するので、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がなく、装置をコンパクト化することができると共に、発光点を移動させる機構を用いることなく高速に画像記録を行うことができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記主走査方向に配列された多数の発光点を、副走査方向に複数列配列したことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明では、主走査方向に配列された多数の発光点を、副走査方向に複数列配列したので、一度に複数の走査ラインを走査することができ、より高速に画像記録を行うことができる。
【0013】
請求項3の発明は、感光感熱記録材料を収納する収納部と、前記感光感熱記録材料を副走査方向に搬送する搬送手段と、前記収納部から供給された感光感熱記録材料を、所定方向に配列された複数の発光点を備え、且つ主走査方向に移動される露光光源により露光して潜像を記録する光記録部と、加熱により潜像を現像する加熱現像部と、光を照射して現像された画像を定着する光定着部と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明では、完全ドライシステムで画像を記録することができ、且つ画像記録の際に廃棄物が発生しないことに加え、搬送手段により感光感熱記録材料を副走査方向に搬送し、所定方向に配列された複数の発光点を備え、且つ主走査方向に移動される露光光源により露光して潜像を記録するので、発光点の個数を請求項1の発明より少なくすることができると共に、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がなく、装置をコンパクト化することができると共に、高速に画像記録を行うことができる。
【0015】
前記露光光源は、自己発光型素子で構成することができ、自己発光型素子としては、発光ダイオード、無機又は有機エレクトロルミネッセンス素子、半導体レーザ、及び蛍光表示素子等を使用することができる。また、前記露光光源は、光源と透過率変換素子とで構成することができ、前記透過率変換素子としては、液晶または透過強誘電性セラミックス(PLZT等)アレイ等を使用することができる。
【0016】
請求項8の発明は、感光感熱記録材料を収納する収納部と、光源と、各々の反射角度が調整可能な多数の微小ミラーを備えたマイクロミラーアレイと、を備え、画像信号に基づいて前記微小ミラーの反射角度を調整することにより、前記収納部から供給された感光感熱記録材料を露光して潜像を記録する光記録部と、加熱により潜像を現像する加熱現像部と、光を照射して現像された画像を定着する光定着部と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0017】
請求項8の発明では、収納部から感光感熱記録材料が供給されると、光記録部でこの感光感熱記録材料を露光して潜像を記録し、加熱現像部で加熱により潜像を現像する。そして光定着部で光を照射して現像された画像を定着する。このように、加熱現像により現像を行い、光を照射する光定着により現像された画像を定着するので、処理液や受像部材が不要である。従って、この画像記録装置によれば、完全ドライシステムで画像を記録することができ、且つ画像記録の際に廃棄物が発生しない。
【0018】
また、請求項8の発明では、マイクロミラーアレイを用いて、画像信号に基づいて前記微小ミラーの反射角度を調整することにより、収納部から供給された感光感熱記録材料を露光して潜像を記録するので、光源を主走査方向及び副走査方向に移動させることなく、また多数の発光点を用いることなく露光できると共に、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がなく、装置をコンパクト化することができると共に、高速に画像記録を行うことができる。
【0019】
感光感熱記録材料としては、光により硬化する組成物を用いた記録材料を用いることができ、この感光感熱記録材料を用いた場合には、画像原稿を通過または反射した光により該記録材料を露光したり、画像データを用いた光走査によって露光したりすることにより、該記録材料中に含まれる、光により硬化する組成物が露光によって光硬化して潜像が形成され、その後、該記録材料を加熱することにより、未硬化部分の発色又は消色に関わる成分がその潜像に応じて記録材料内で移動して色画像が形成される。さらに、該記録材料の表面に光を照射することにより、形成された画像が硬化定着されると共に、不要な着色成分が消色される。この画像記録方法は、白黒画像を記録する場合のみならず、カラー画像を記録する場合にも有用な方式である。本発明では、このような感光感熱記録材料としては、下記の感光感熱記録層(a)〜(f)のいずれかを設けた感光感熱記録材料を使用する。
【0020】
(a)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
【0021】
(b)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
【0022】
(c)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
【0023】
(d)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、発色成分Aと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含む感光感熱記録層。
【0024】
(e)熱応答性マイクロカプセルに内包された酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
【0025】
(f)熱応答性マイクロカプセルに外部に在る酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセルに内包された前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、支持体上に、イエロー、マゼンタ、シアンの各色相に各々発色する単色の感光感熱記録層(以下、「記録層」と称する場合がある)を3層積層したカラー感光感熱記録材料を用いて画像を記録する画像記録装置に本発明を適用した実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、ロール状に巻回された感光感熱記録材料12を用いた、第1の実施の形態に係る画像記録装置の概略構成を示す。図1に示すように、画像記録装置のハウジング内部には、感光感熱記録材料12を収納する収納部14、収納部14から供給された感光感熱記録材料12を露光して潜像を記録する光記録部16、加熱により潜像を現像する加熱現像部18、光を照射して現像された画像を定着する光定着部20、及び画像が記録された感光感熱記録材料12が排出される排出部22が設けられており、収納部14、光記録部16、加熱現像部18、光定着部20、及び排出部22は、水平方向にこの順に配置されている。
【0027】
これら各部の間には、感光感熱記録材料12を挟んで搬送するための搬送ローラ対24、27、46、50がそれぞれ配置されており、これら搬送ローラ対24、27、46、50により感光感熱記録材料12を収納部14から排出部22の方向に搬送するための搬送路が形成されている。また、搬送ローラ対24、27、46、50は、搬送駆動部(図示せず)に接続され、この搬送駆動部によりそれぞれ駆動されている。なお、搬送駆動部は後述するコントローラ10により制御されている。
【0028】
また、収納部14と光記録部16とは、感光感熱記録材料12の通過口を備えた仕切板23で仕切られ、加熱現像部18と光定着部20とは、感光感熱記録材料12の通過口を備えた仕切板25で仕切られている。また、排出部22には、感光感熱記録材料12を外部に排出するための排出口22Aが設けられており、光定着部20内の排出口22A近傍には、感光感熱記録材料12を画像形成領域毎に切断するカッタ52が設けられている。
【0029】
収納部14には、記録層側を内側にしてロール状に巻回された感光感熱記録材料12を収納したマガジン21が収納されている。一対の搬送ローラ24は、仕切板23に設けられた通過口の光記録部16側に配置されており、この一対の搬送ローラ24が感光感熱記録材料12をニップした状態で回転することにより、収納部14内のマガジン21から感光感熱記録材料12が記録層側を上側にして引き出され、所定の搬送路に沿って搬送されて、搬送方向下流側に配置された光記録部16に供給される。
【0030】
光記録部16は、搬送路の上方に配置された露光ユニット26を備えており、この露光ユニット26はコントローラ10に接続されている。コントローラ10には、画像処理装置(図示せず)から読み出した画像信号が記憶されており、この画像信号に応じて、露光ユニット26内の光源部28を点灯させるように制御される。露光ユニット26は、図2に示す主走査ユニット29によって、感光感熱記録材料12の幅方向(主走査方向)に移動可能である。
【0031】
図2に示すように、露光ユニット26は、箱型の露光ケーシング30によって覆われており、この露光ケーシング30の上端面に光源部28が配設され、この光源部28の発光面が搬送路側に向けられている。また、光源部28には、それぞれR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色に発光するLED32B、32G、32Rからなる複数の発光ダイオード(LED)が、それぞれ基板39上に、感光感熱記録材料12の幅方向(主走査方向)に沿って、所定の配列規則に従って取り付けられている。本実施の形態では、図3(A)に示すように、基板39上には、LED32R、32G、32Bの3色のLEDが、副走査方向に沿ってRGBの順に1列に配列されて取付けられている。
なお、複数のLEDは、図3(B)に示すように、LED32R、32G、32Bの3色のLEDを、主走査方向に沿ってRGBの順に1列に配列してもよい。また、上記RGB列を主走査方向または副走査方向に複数列配列することもできる。例えば、図3(C)に示すように、副走査方向に沿ってRGBの順に配列した3個1組のLED(LED32R、32G、32B)を、副走査方向に沿って2組並べて配列してもよく、図3(D)に示すように、主走査方向に沿ってRGBの順に配列した3個1組のLED(LED32R、32G、32B)を、副走査方向に沿って2組並べて配列してもよく、図3(E)に示すように、主走査方向に沿ってRGBの順に配列した3個1組のLED(LED32R、32G、32B)を、主走査方向に沿って2組並べて配列してもよい。また、副走査方向に複数のLEDが配列されている場合には、副走査方向に対して少し傾けて配列することにより走査ライン間の間隔を狭くすることができる。
【0032】
また、LED32R、32G、32Bは、300〜1100nmの波長範囲に最大強度を有するものを用いることができる。300nmより短波長では適当な光源がないため安価なシステムにすることができず、1100nmより長波長の光源を用いても、1100nmより長波長に感光性を有する感光感熱記録材料は不安定なものが多く、長期の経時安定性を有する感光感熱記録材料を設計するのが困難になる。LED32R、32G、32Bは、300〜500nmの波長範囲、450〜700nmの波長範囲、及び550〜1100nmの波長範囲のそれぞれから選択された波長に最大強度を有するものを適宜選択することができる。本実施の形態では、例えば、本実施の形態では、中心波長が655nmの赤色LED32R、中心波長が520nmの緑色LED32G、中心波長が465nmの青色LED32Bを用いることができる。
【0033】
光源部28の発光面側には、レンズ33が配置されている。レンズ33は光源部28からの光を集光し、感光感熱記録材料12上に結像させる。露光ユニット26は、主走査ユニット29の一部を構成する互いに平行な一対のガイドシャフト34により支持されている。このガイドシャフト34は、感光感熱記録材料12の幅方向(図2の矢印W方向)に沿って配設されており、露光ユニット26はこのガイドシャフト34に案内されて、感光感熱記録材料12の幅方向に移動可能とされている。
【0034】
露光ケーシング30は、無端ベルト35に固定されている。この無端ベルト35は、ガイドシャフト34の両端近傍に位置するスプロケット36に巻き掛けられている。一方のスプロケット36の回転軸は、モータ38の回転軸と連結されており、モータ38の往復回転によって、露光ユニット26がガイドシャフト34に沿って主走査方向に往復移動される。なお、モータ38の駆動は、感光感熱記録材料12の搬送速度に応じてコントローラ10により制御されている。
【0035】
感光感熱記録材料12表面上の最大照射光量は、0.01〜50mJ/cm2とすることが好ましく、0.05〜10mJ/cm2がより好ましい。最大照射光量が50mJ/cm2より大きいと、露光時間が長いシステムとなり利便性が失われると共に、光源が大型化してコストが高いシステムになってしまうからである。一方、感光感熱記録材料12の一般的な感度を考慮すると、最大照射光量は0.01mJ/cm2以上必要であり、仮に高感度の感光感熱記録材料であっても、最大照射光量0.01mJ/cm2未満では、外界からの光を遮光する遮光設備が必要となりコストの高いシステムになる。
【0036】
一対の搬送ローラ27は、光記録部16の搬送方向下流側に配置されており、感光感熱記録材料12は、この一対の搬送ローラ27によりニップされ、搬送路に沿って搬送されて、搬送方向下流側に配置された加熱現像部18に供給される。
【0037】
上記光記録部16では、上記構造の光源部28により感光感熱記録材料12上に光スポットが結像され、露光ユニット26が感光感熱記録材料12の幅方向に移動されることにより感光感熱記録材料12が主走査されると共に、搬送に伴い搬送方向とは逆方向に副走査されて、記録層側から露光され、感光感熱記録材料12に潜像が記録される。
【0038】
加熱現像部18は、搬送路の上方に配置されて感光感熱記録材料12の露光面側を加熱する加熱装置としての遠赤外線ヒータ42、及び遠赤外線ヒータ42の背後に設けられ、ヒータから放射された遠赤外線を感光感熱記録材料12方向に反射する反射板44から構成されている。遠赤外線ヒータ42は、感光感熱記録材料12を所定温度に加熱できるように、感光感熱記録材料12の近傍に設けられた温度センサ(図示せず)の出力データに基づき、温度制御装置(図示せず)により制御される。この加熱現像部18において、感光感熱記録材料12は、遠赤外線ヒータ42により所定温度に加熱され、感光感熱記録材料12に記録された潜像が現像される。
【0039】
加熱温度は、感光感熱記録材料12の現像温度以上の温度とされ、50〜200℃の範囲が好ましく、90〜140℃の範囲がより好ましい。加熱温度が50℃より低いと、現像温度が50℃より低い感光感熱記録材料では、露光前の感光材料の保存性が著しく損なわれるため、感光感熱記録材料の設計が困難となる。一方、加熱温度が200℃より高いと、感光感熱記録材料の支持体が熱により変形し寸度安定性が確保できない。また、加熱温度は、設定温度に対する変動幅が±5℃以内となるように制御される。感光感熱記録材料は温度変動に対して許容範囲が比較的広い系であり、±5℃以内でも性能を確保することができる。
【0040】
また、遠赤外線ヒータ42の搬送方向下流側上方には、加熱現像時に発生する水等の蒸散物を除去するための排気装置45が設けられており、加熱現像時に発生する蒸散物を吸引し、内部に備えられたガス吸着フィルターにより蒸散物を吸着して除去する。
【0041】
一対の搬送ローラ46は、加熱現像部18の搬送方向下流側に配置されており、加熱現像後の感光感熱記録材料12は、この一対の搬送ローラ46によりニップされ、搬送路に沿って搬送されて、搬送方向下流側に配置された光定着部20に供給される。
【0042】
光定着部20は、現像後の感光感熱記録材料12の画像形成面側に光を照射する定着光源48A、48B、48C、48D、及び定着光源48A、48B、48C、48Dの背後に配置された反射板49から構成され、定着光源48A、48B、48C、48Dは、搬送路の上方に配置されている。この光定着部20において、感光感熱記録材料12は、定着光源48A、48B、48C、48Dにより光を照射され、現像された画像が定着される。
【0043】
定着光源48としては、蛍光灯等の白色光源のほか、LED、ハロゲンランプ、冷陰極管、レーザ等、種々の光源を使用することができる。感光感熱記録材料12の照射部の照度は定着に必要な光強度が得られる範囲であればよく、基本的には感光感熱記録材料12の特性に応じて選択されるが、10000〜50000000ルクスの範囲が好ましく、20000〜6000000ルクスの範囲がより好ましい。照度が10000より小さいと、光定着性(光消色性)が不充分となり、50000000ルクスより大きな照度が必要なシステムでは、装置が大型化してコストが高くなるため、利便性が得られないからである。
【0044】
一対の搬送ローラ50は、光定着部20の搬送方向下流側に配置されており、光定着後の感光感熱記録材料12は、この一対の搬送ローラ50によりニップされ、搬送路に沿って搬送されて、搬送方向下流側に配置された排出部22に供給される。
【0045】
排出部22の排出口22Aの外側には、排出トレイ53が設けられている。帯状の状態で露光、現像、及び定着の各処理が連続して行われた感光感熱記録材料12は、光定着部20内の排出口22A近傍に設けられたカッタ52により切断されて1枚のプリントとされ、排出口22Aより排出トレイ53に排出される。
【0046】
この装置では、感光感熱記録材料への光記録、加熱現像、及び光定着の全工程を1つの装置内で行うことができる。また、この装置では、加熱現像により現像を行い、光定着により現像された画像を定着するので、処理液が不要で完全ドライシステムとすることができ、受像部材等が不要で廃棄物が発生しない。
【0047】
また、光記録部の露光ユニットの光源部に複数のLEDを配置したので、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がなく、装置をコンパクト化することができると共に、高速に画像記録を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図4に、シート状の感光感熱記録材料12Sを用いた、第2の実施の形態に係る画像記録装置の概略構成を示す。図4に示すように、画像記録装置のハウジング内部には、感光感熱記録材料12Sを収納するカセット型の収納部14、収納部14から供給された感光感熱記録材料12Sを露光して潜像を記録する光記録部16、加熱により潜像を現像する加熱現像部18、光を照射して現像された画像を定着する光定着部20、及び画像が記録された感光感熱記録材料12Sが排出される排出部22が設けられており、収納部14の上方には光記録部16が配置され、光記録部16の上方には加熱現像部18と光定着部20が配置され、光定着部20の上方には排出部22が配置されている。
【0048】
これら各部の間には、搬送ローラ対62、64、66、68〜74がそれぞれ配置されており、これら搬送ローラ対62、64、66、68〜74により、シート状の感光感熱記録材料12Sを収納部14から排出部22の方向に搬送するための折れ曲がった搬送路が形成されている。また、搬送ローラ対62、64、66、68〜74は、搬送駆動部(図示せず)に接続され、この搬送駆動部によりそれぞれ駆動されている。なお、搬送駆動部は後述するコントローラ10により制御されている。
【0049】
また、収納部14及び光記録部16と他の部分とは、感光感熱記録材料12Sの通過口を備えた仕切板76で仕切られ、加熱現像部18と光定着部20とは、感光感熱記録材料12Sの通過口を備えた仕切板78で仕切られている。また、排出部22には、感光感熱記録材料12Sを外部に排出するための排出口22Aが設けられている。
【0050】
カセット型の収納部14には、シート状の感光感熱記録材料12Sが記録層側を上側にして多数枚重ねられて収納されている。また、収納部14には、感光感熱記録材料12Sの取出し口14Aが設けられ、一対の搬送ローラ62は、この取出し口14Aの光記録部16側に配置されている。この一対の搬送ローラ62が感光感熱記録材料12Sをニップした状態で回転することにより、感光感熱記録材料12Sが収納部14から引き出される。収納部14から引き出された感光感熱記録材料12Sは、搬送方向が途中で上方に略90度折り曲げられて搬送され、搬送方向下流側に配置された光記録部16に供給される。
【0051】
光記録部16は、搬送路の側方で且つ収納部14の上方に固定配置された露光ユニット26、露光ドラム80、及び露光ドラム80に接離可能に配置されたニップローラ82、84から構成されている。ニップローラ82、84は、光ビーム走査装置26の露光位置を挟んで露光位置の上流側と下流側とに配置されている。露光ユニット26はコントローラ10に接続されている。このコントローラ10には、画像処理装置(図示せず)から読み出した画像信号が記憶されており、この画像信号に応じて、露光ユニット26内の光源部28を点灯させるように制御される。
【0052】
本実施の形態の露光ユニット26は、固定配置され、図5(A)に示すように、基板39上に、副走査方向に沿ってRGBの順に配列された3個1組のLED(LED32R、32G、32B)が、図6に示すように、主走査方向に沿って感光感熱記録材料12Sの全幅に渡って多数組配列されている以外は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】
上記光記録部16では、上記構造の光源部28により感光感熱記録材料12S上に多数の光スポットが結像され、感光感熱記録材料12Sは、ニップローラ82、84と露光ドラム80とにより露光位置に保持されて、露光ユニット26により主走査されると共に、ニップローラ82、84と支持ドラム80とにより搬送されて、搬送方向とは逆方向に副走査されて、記録層側から露光され、感光感熱記録材料12Sに潜像が記録される。
【0054】
なお、図5(B)に示すように、各々副走査方向に沿ってRGBの順に配列されたRGB3列のREDアレイを複数列(本実施の形態では4列)副走査方向に沿って配列することもできる。
【0055】
一対の搬送ローラ64は、光記録部16の搬送方向下流側に配置されており、感光感熱記録材料12Sは、この一対の搬送ローラ64によりニップされ、搬送方向が途中で左側方に略90度折り曲げられて搬送され、搬送方向下流側に配置された加熱現像部18に供給される。
【0056】
加熱現像部18は、搬送路の下方に配置されて感光感熱記録材料12Sの露光面側を加熱する加熱装置としての加熱ドラム86、及び感光感熱記録材料12Sを挟んで加熱ドラム86に対向配置された押圧ローラ88から構成されており、加熱ドラム86の内部には、例えばハロゲンランプ等の熱源が備えられている。また、感光感熱記録材料12Sを所定温度に加熱できるように、加熱ドラム86は、感光感熱記録材料12Sの近傍に設けられた温度センサ(図示せず)の出力データに基づき、温度制御装置(図示せず)により制御されている。この加熱現像部18において、感光感熱記録材料12Sは、加熱ドラム86により所定温度に加熱され、感光感熱記録材料12Sに記録された潜像が現像される。なお、加熱温度は、第1の実施の形態と同様の範囲とすることが好ましい。
【0057】
一対の搬送ローラ66は、加熱現像部18の搬送方向下流側に配置されており、加熱現像後の感光感熱記録材料12Sは、この一対の搬送ローラ66によりニップされ、搬送路に沿って図中左方向に搬送されて、搬送方向下流側に配置された光定着部20に供給される。
【0058】
光定着部20は、現像後の感光感熱記録材料12Sの画像形成面側に光を照射する定着光源48A、48B、48C、48D、及び定着光源48A、48B、48C、48Dの背後に配置された反射板49から構成され、定着光源48A、48B、48C、48Dは、搬送路の下方に配置されている。この光定着部20において、感光感熱記録材料12Sは、定着光源48A、48B、48C、48Dにより光を照射され、現像された画像が定着される。なお、定着光源48としては、照度を含め、第1の実施の形態と同様の光源を使用することができる。
【0059】
一対の搬送ローラ68、69、70、72、74は、光定着部20の搬送方向下流側にこの順に配置されており、光定着後の感光感熱記録材料12Sは、搬送ローラ対68、69、70、72、74によりニップされ、搬送ローラ対69及び70の間で搬送方向が上方に略90度折り曲げられ、搬送ローラ対72及び74の間で搬送方向が途中で左側方に略90度折り曲げられて搬送され、搬送方向下流側に配置された排出部22に供給される。
【0060】
排出部22の排出口22Aの外側には、排出トレイ53が設けられている。露光、現像、及び定着の各処理が連続して行われた感光感熱記録材料12Sは、排出口22Aより排出トレイ53に排出される。
【0061】
この装置では、感光感熱記録材料への光記録、加熱現像、及び光定着の全工程を1つの装置内で行うことができる。また、この装置では、加熱現像により現像を行い、光定着により現像された画像を定着するので、処理液が不要で完全ドライシステムとすることができ、受像部材等が不要で廃棄物が発生しない。また、収納部、光記録部、加熱現像部、光定着部等の各部を鉛直方向に配置し、搬送路を折り曲げる構成としたので、装置をよりコンパクト化することができる。
【0062】
また、光記録部の露光ユニットは固定配置されており制御系が簡単になる他、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がないので、装置をさらにコンパクト化することができる。また、光記録部の露光ユニットを移動させることなく、感光感熱記録材料の全幅に渡って露光することができるので、より高速に画像記録を行うことができる。
【0063】
第1及び第2の実施の形態では、光記録部の露光ユニットの発光点を自己発光型素子であるLEDを用いて構成したが、半導体レーザ、無機又は有機エレクトロルミネッセンス素子、または蛍光表示素子等の他の自己発光型素子を用いて発光点を構成してもよい。蛍光表示素子としては、蛍光表示管(VF)や電界放出型の蛍光表示管(FED)、プラズマ型の蛍光表示管等を用いることができる。また、光源と透過率変換素子とを組み合わせて発光点を構成することもできる。この場合の透過率変換素子としては、液晶フィルタや透過強誘電性セラミックス(PLZT等)アレイ等を用いることができる。
【0064】
第1及び第2の実施の形態では、各色のLEDの数量比をR:G:B=1:1:1としたが、この比は、適用されるLEDの種類によって異なり、適用されるLED毎の電流−発光量特性に基づいて、数量比を設定すればよい。
【0065】
また、第1及び第2の実施の形態では、光記録部の記録光源とは別に定着光源を設けたが、光記録部の露光ユニットを用いて記録光と同じ波長の光で走査露光することにより、光定着を行うこともできる。
【0066】
また、第1及び第2の実施の形態では、光記録部の露光ユニットは、光源部の発光面側に光源部からの光を集光する単一のレンズを配置した構成としたが、図19(A)に示すように、光源部28の各LED32に対応して複数のマイクロレンズを設けたレンズアレイ33Aを備える構成とすることもできる。また、図19(B)に示すように、光源部28の各LED32に対応して複数の屈折率分布型レンズ(例えば、セルフォックレンズ等)を設けたレンズアレイ33Bを備える構成とすることもできる。
(第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態では、光源部に複数のLEDを備えた露光ユニットを光記録部に用いた例について説明したが、第3の実施の形態は、このような露光ユニットに代えて、光源と各々の反射角度が調整可能な多数の微小ミラーを備えたマイクロミラーアレイとを用いて、画像信号に基づいて微小ミラーの反射角度を調整することができる露光ユニットを用いた例である。第3の実施の形態に係る画像記録装置は、光記録部16以外は、第1の実施の形態と同様の構成であるため説明を省略する。図7に、第3の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部16の概略構成を示す。
【0067】
図7に示すように、光記録部16は、ハロゲンランプ及びリフレクタによって構成された光源112を備えている。光源112の光照射側には、C(シアン)、M(マゼンタ)、及びY(イエロー)の各色カットフィルタを備えた調光フィルタ114が配置されている。各カットフィルタは、各々のフィルタに対応して設けられたドライバ116によって、光路へ挿入される方向及び光路から待避される方向に相互に独立して移動可能である。調光フィルタ114のドライバ116は各々コントローラ10に接続されている。
【0068】
調光フィルタ114の光射出側には、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色分解フィルタを備えたターレット170が配置されており、ターレット170に設けられたドライバ172によってターレット170が回転され、各色分解フィルタが光路上に挿入されるように構成されている。ターレット170のドライバ172はコントローラ10に接続されている。なお、光源112をR、G、B各色に発光するLED光源として、調光フィルタ114及びターレット170を省略してもよい。
【0069】
ターレット170に設けられた各色分解フィルタの光透過側には、各色分解フィルタを透過した光を拡散する拡散ボックス126が配置され、該拡散ボックス126の光射出側には、マイクロミラーアレイ120が配置されている。また、後述するオフ状態のマイクロミラー128により拡散ボックス126で拡散された光が反射される方向に、光吸収体158が配置されている。
【0070】
マイクロミラーアレイ120は、図8に示すように、SRAMセル(メモリセル)130上に、微小ミラー(マイクロミラー)128が支柱により支持されて配置されたものであり、多数の(数10万個から数100万個)のピクセルを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルについて説明すると、図9に示すように、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー128が設けられており、マイクロミラー128の表面にはアルミニウムが蒸着されている。なお、マイクロミラーの反射率は90%以上である。また、マイクロミラー128の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル130が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
【0071】
マイクロミラーアレイ120は、SRAMにデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー128が、対角線を中心としてマイクロミラーアレイ120が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾き、光を反射する方向が変化する。すなわち、それぞれのマイクロミラー128をオンオフ制御することにより、マイクロミラー128が±α度傾くので、マイクロミラーアレイ120を光スイッチとして使用することができる。なお、図9(A)は、マイクロミラー128がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図9(B)は、マイクロミラー128がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。
【0072】
従って、画像信号に応じてマイクロミラーアレイ120のそれぞれのピクセルにおけるマイクロミラー128の傾きを図8に示すように制御することによって、マイクロミラーアレイ120に入射された光は、それぞれのマイクロミラー128の傾き方向へ反射される。なお、図8は、マイクロミラーアレイ120の一部を拡大し、マイクロミラー128が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。
【0073】
それぞれのマイクロミラー128のオンオフ制御は、マイクロミラーアレイ120に接続されたコントローラ10によって行われる。また、マイクロミラーアレイ120に反射された光の光軸上には、マイクロミラーアレイ120によって反射された光を感光感熱記録材料12の記録面に結像させる集光レンズ132が配置されている。
【0074】
この光記録部16では、調光フィルタ114が調整され、入力された画像信号に基づいてコントローラ10によって露光量が算出され、算出された露光量に基づいてマイクロミラー128の各々がオンオフ制御される。このときマイクロミラー128のオン時間は、露光量が多くなるに従って長くされる。そして、光源112より出力され、調光フィルタ114及び拡散ボックス126を介してマイクロミラーアレイ120に入力された光は、マイクロミラーアレイ120により、マイクロミラー128がオン状態の場合には感光感熱記録材料12方向に、マイクロミラー128がオフ状態の場合には光吸収体158方向にそれぞれ反射される。感光感熱記録材料12方向に反射された光は、集光レンズ132により感光感熱記録材料12の記録面に収束されて、感光感熱記録材料12が記録層側から露光され、感光感熱記録材料12に潜像が記録される。、
このとき、ターレット170を回転させて、R色用の色分解フィルタを配置し、R色の画像信号をに応じてマイクロミラーアレイ120をオンオフしてR光による露光を行う。以下、同様にして、順次、G色用の色分解フィルタを配置してG光による露光を行い、B色用の色分解フィルタを配置してB光による露光を行うと、RGB3色の光での露光を行なうことができる。
【0075】
この装置では、感光感熱記録材料への光記録、加熱現像、及び光定着の全工程を1つの装置内で行うことができる。また、この装置では、加熱現像により現像を行い、光定着により現像された画像を定着するので、処理液が不要で完全ドライシステムとすることができ、受像部材等が不要で廃棄物が発生しない。
【0076】
また、光記録部の露光ユニットに、多数の微小ミラーを備えたマイクロミラーアレイを用いて、画像信号に基づいて微小ミラーの反射角度を調整することにより、感光感熱記録材料を露光して潜像を記録するので、ポリゴンミラー等を備えた複雑な露光系を用いる必要がないばかりか、露光ユニットを主走査方向及び副走査方向に移動させる必要も無いし、多数の発光点を用いる必要も無い。従って、装置をコンパクト化することができると共に、高速に画像記録を行うことができる。
【0077】
上記第1及び第3の実施の形態では、加熱装置として遠赤外線ヒータを用い、第2の実施の形態では、加熱装置として加熱ドラムを押圧ローラと共に用いたが、図10〜図18に示す各種加熱装置を使用することができる。また、第1及び第2の実施の形態では、感光感熱記録材料をその露光面側から加熱するようにしたが、感光感熱記録材料の支持体側から加熱するようにしてもよい。
【0078】
図10に示す加熱装置は、熱風吹付けにより加熱現像するものである。図11の加熱装置は、押圧部材として押圧ベルト90を用い、この押圧ベルト90により感光感熱記録材料12を加熱ドラム86に押圧して加熱現像するものである。また、図12に示す加熱装置は、内部に熱源を備えた加熱ドラム86にベルト92を張架し、押圧ベルト90により感光感熱記録材料12をベルト92に押圧して加熱現像するものである。
【0079】
また、図13に示す加熱装置は、凸型プレートヒータ94にベルト92を張架し、複数の押圧ローラ96により感光感熱記録材料12をベルト92に押圧して加熱現像するものである。また、図14に示す加熱装置は、押圧部材として押圧ベルト90を用い、この押圧ベルト90により感光感熱記録材料12を凸型プレートヒータ94に押圧して加熱現像するものである。
【0080】
また、図15に示す加熱装置は、ドラム98の周囲に沿って、凹型プレートヒータ100を設け、ドラム98により感光感熱記録材料12を凹型プレートヒータ100に押圧して加熱現像するものである。また、図16に示す加熱装置は、押圧部材として複数の押圧ローラ102を凹型プレートヒータ100の内周側に配列して、押圧ローラ102により感光感熱記録材料12を凹型プレートヒータ100に押圧して加熱現像するものである。
【0081】
また、図17に示す加熱装置は、内部に熱源を備えた加熱ローラ対104を搬送路に沿って複数配置し、加熱ローラ対104により感光感熱記録材料12をニップして加熱現像するものである。また、図18に示す加熱装置は、外部に配置された電源から直接通電して発熱させた加熱ローラ106を用い、この加熱ローラ106と押圧ローラ108とからなるローラ対を搬送路に沿って複数配置して、加熱ローラ106と押圧ローラ108とにより感光感熱記録材料12をニップして加熱現像するものである。
【0082】
次に、本発明の画像記録装置での画像記録に使用する感光感熱記録材料について説明する。本発明に使用する感光感熱記録材料は、支持体上に感光感熱記録層(画像記録層)を備えたものである。この感光感熱記録層は、露光により潜像を形成し、加熱によりこの潜像が現像されて画像を形成する。また、本発明に使用する感光感熱記録材料は、この感光感熱記録層の他、公知のその他の層、例えば、保護層、中間層、UV吸収層等がいずれかの位置に形成されていてもよい。また、本発明に使用する感光感熱記録材料は、支持体上に、イエロー発色成分、マゼンタ発色成分、及び、シアン発色成分をそれぞれ含む、少なくとも3層の感光感熱記録層を備えることにより、カラー感光感熱記録材料としてカラー画像形成に用いることができる。また、必要に応じて、ブラック発色成分を含む感光感熱記録層を備えていてもよい。
【0083】
本発明では、(a)発色成分Aを内包した熱応答性マイクロカプセルと、該マイクロカプセル外に、少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤と、からなる光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層、(b)発色成分Aを内包した熱応答性マイクロカプセル、該マイクロカプセル外に、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、からなる光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層、(c)発色成分Aを内包した熱応答性マイクロカプセル、該マイクロカプセル外に、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpと、光重合開始剤と、からなる光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層、(d)発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cを内包した熱応答性マイクロカプセルと、該マイクロカプセル外に、少なくとも、発色成分Aと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含む感光感熱記録層を備えた感光感熱記録材料を好適に使用することができる。
【0084】
上記感光感熱記録層(a)は、所望の画像形状に露光することにより、マイクロカプセル外部にある光重合性組成物が、光重合開始剤から発生するラジカルにより重合反応を起こして硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。次いで、加熱することにより未露光部分に存在する前記化合物Bが記録材料内を移動し、カプセル内の発色成分Aと反応し発色する。従って、上記感光感熱記録層(a)は、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録層である。例えば、具体的態様として、特開平3−87827号に記載の、マイクロカプセル外部に、電子受容性基と重合性基を同一分子内に有する化合物、光重合開始剤を含有する光硬化性組成物およびマイクロカプセルに内包された電子供与性無色染料を含有する感光感熱記録層が挙げられる。この感光感熱記録層においては、露光によりマイクロカプセル外部にある光硬化性組成物が重合して硬化し、潜像が形成される。その後、加熱により未露光部分に存在する電子受容性化合物が記録材料内を移動し、マイクロカプセル内の電子供与性無色染料と反応、発色する。従って、露光部の硬化した潜像部分は発色せず、硬化されなかった部分のみが発色し、コントラストの高い鮮明なポジ画像を形成することができる。
【0085】
上記感光感熱記録層(b)は、所望の画像形状に露光することにより光重合性化合物Dが、露光により反応した光重合開始剤から発生するラジカルにより重合して膜が硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。光重合性化合物Dが発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有していないので、加熱することにより未露光部分に存在する前記化合物Cが記録材料内を移動し、カプセル内の発色成分Aと反応し発色する。従って、上記感光感熱記録層(b)は、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録層となる。例えば、具体的態様として、マイクロカプセルに内包されたアゾメチン色素前駆体、該色素前駆体からアゾメチン色素を生成する脱保護剤、光重合性化合物、及び光重合開始剤を含有する感光感熱記録層が挙げられる。この感光感熱記録層においては、露光によりマイクロカプセル外部にある光重合性化合物が重合して硬化し、潜像が形成される。その後、加熱により未露光部分に存在する脱保護剤が記録材料内を移動し、マイクロカプセル内のアゾメチン色素前駆体と反応、発色する。従って、露光部の硬化した潜像部分は発色せず、硬化されなかった部分のみが発色し、ポジ画像を形成することができる。
【0086】
上記感光感熱記録層(c)は、所望の画像形状に露光することにより光重合性化合物Dpが、露光により反応した光重合開始剤から発生するラジカルにより重合して膜が硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。光重合性化合物Dpが発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有しているので、露光により形成された潜像(硬化部)の持つ膜性に依存して、前記化合物Cが移動し、カプセル内の発色成分Aと反応して画像を形成する。従って、上記感光感熱記録層(c)は、露光部が発色して、画像を形成するネガ型の感光感熱記録層となる。例えば、具体的態様として、特開平4−211252号に記載の、マイクロカプセル外部に電子受容性化合物、重合性ビニルモノマー、光重合開始剤およびマイクロカプセルに内包された電子供与性無色染料を含有する感光感熱記録層が挙げられる。この感光感熱記録層における画像形成の機構は明確ではないが、露光によりマイクロカプセル外部に存在するビニルモノマーが重合される一方、露光部分に共存する電子受容性化合物は、形成された重合体には全く取り込まれず、むしろビニルモノマーとの相互作用が低下して、拡散速度の高い移動可能な状態で存在する。一方、未露光部の電子受容性化合物は、共存するビニルモノマーにトラップされて存在するため、加熱した際、露光部における電子受容性化合物が優先的に記録材料内で移動し、マイクロカプセル内の電子供与性無色染料と反応するが、未露光部の電子受容性化合物は、加熱してもカプセル壁を透過できず、電子供与性無色染料と反応せず、発色に寄与できないためと考えられる。従って、この感光感熱記録層では、露光部分が発色し、未露光部分では発色せずに画像を形成するため、コントラストの高い鮮明なネガ画像を形成することができる。
【0087】
上記感光感熱記録層(d)は、所望の画像形状に露光することにより光重合性化合物Dが、露光により反応した光重合開始剤から発生するラジカルにより重合して膜が硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。光重合性化合物Dが発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有していないので、加熱することにより未露光部分に存在する前記発色成分Aが記録材料内を移動し、カプセル内の化合物Cと反応し発色する。従って、上記感光感熱記録層(d)は、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録層となる。
【0088】
以下に、上記感光感熱記録層(a)〜(d)を構成する構成成分について説明する。感光感熱記録層(a)〜(d)中の発色成分Aとしては、実質的に無色の電子供与性無色染料またはジアゾニウム塩化合物が挙げられる。このような電子供与性無色染料としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0051]〜段落番号[0061]に記載された電子供与性無色染料を使用することができ、ジアゾニウム塩化合物としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0062]〜段落番号[0077]に記載されたジアゾニウム塩化合物を使用することができる。
【0089】
感光感熱記録層(a)中に使用する、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bとしては、重合性基を有する電子受容性化合物または重合性基を有するカプラー化合物等の前記発色成分Aと反応して発色し、かつ光に反応して重合し、硬化するという両機能を有するものであれば全て使用することができる。重合性基を有する電子受容性化合物、即ち、同一分子中に電子受容性基と重合性基とを有する化合物は、重合性基を有し、かつ前記発色成分Aの一つである電子供与性無色染料と反応して発色し、かつ光重合して膜を硬化しうるものであれば全て使用することができる。このような重合性基を有する電子受容性化合物としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0079]〜段落番号[0088]に記載された電子受容性化合物を使用することができる。また、重合性基を有するカプラー化合物としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0089]〜段落番号[0105]に記載されたカプラー化合物を使用することができる。
【0090】
また、感光感熱記録層(b)〜(d)では、前記発色成分Aと反応して発色する化合物として、前記のような重合性基を有する化合物Bに代えて、重合性基を有しない、発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cを使用する。但し、化合物Cは重合性基を有さないため、記録層に光重合による膜硬化作用を付与する必要があることから、他に重合性基を有する光重合成化合物Dを併用して用いる。上記化合物Cとしては、重合性基を有しない全ての電子受容性化合物またはカプラー化合物を使用することができる。重合性基を有しない電子受容性化合物としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0107]〜段落番号[0111]に記載された電子受容性化合物を使用することができ、重合性基を有しないカプラー化合物としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0117]〜段落番号[0126]に記載されたカプラー化合物を使用することができる。
【0091】
光重合成化合物Dとしては、光重合性モノマーを使用することができる。光重合性モノマーとしては分子内に少なくとも1個のビニル基を有する光重合性モノマーを使用することができる。また、ネガ画像を得たい場合には、光重合成化合物として発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpを使用する。光重合性化合物Dpは、用いる上記化合物Cに応じて適合する光重合性化合物Dp、即ち、特定の光重合性モノマー(Dp1、Dp2)を選択して用いる。重合性基を有しない電子受容性化合物を用いる場合、特定の光重合性モノマーDp1を併用するが、該光重合性モノマーDp1としては、電子供与性無色染料と電子受容性化合物との反応抑制機能を有し、分子内に少なくとも1個のビニル基を有する光重合性モノマーであることが好ましい。このような光重合性モノマーDp1としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0112]〜段落番号[0116]に記載された光重合性モノマーを使用することができる。また、重合性基を有しないカプラー化合物を用いる場合、特定の光重合性モノマーDp2を併用して用いるが、該光重合性モノマーDp2としては、カップリング反応の抑制効果を有する酸性基を有し、金属塩化合物でない光重合性モノマーであることが好ましい。このような光重合性モノマーDp2としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0128]〜段落番号[0131]に記載の光重合性モノマーを使用することができる。
【0092】
また、感光感熱記録層(b)〜(d)において、発色成分Aとしてアゾメチン色素前駆体を用い、化合物Cとしてアゾメチン色素前駆体との接触によりアゾメチン色素を生成(発色)させる脱保護剤を用いることもできる。また、光重合成化合物としてアゾメチン色素前駆体と脱保護剤との反応を抑制する部位を有する光重合性化合物(Dp)を使用することにより、ネガ画像を得ることもできる。このようなアゾメチン色素前駆体としては、例えば特願2000−18425号明細書の段落番号[0028]〜段落番号[0106]に記載のアゾメチン色素前駆体を使用することができる。また、脱保護剤としては、例えば特願2000−18425号明細書の段落番号[0143]〜段落番号[0164]に記載の脱保護剤を使用することができる。なお、感光感熱記録層(a)において、発色成分Aとしてアゾメチン色素前駆体を用い、化合物Bとして重合性基を有する脱保護剤を用いることもできる。重合性基を有する脱保護剤としては、例えば特願2000−18425号明細書の段落番号[0233]〜段落番号[0238]に記載の脱保護剤を使用することができる。
【0093】
その他の発色成分Aと、発色成分Aと反応して発色する化合物Bまたは化合物Cの組み合わせとしては、下記(ア)〜(ソ)の組合せが挙げられる。なお、下記の組合せは、発色成分A、化合物Bまたは化合物Cの順に示した。
(ア)ベヘン酸銀、ステアリン酸銀のような有機酸金属塩と、プロトカテキン酸、スピロインダン、ハイドロキノンのような還元剤と、の組み合わせ。
(イ)ステアリン酸第二鉄、ミリスチン酸第二鉄のような長鎖脂肪酸鉄塩と、タンニン酸、没食子酸、サリチル酸アンモニウムのようなフェノール類と、の組み合わせ。
(ウ)酢酸、ステアリン酸、パルミチン酸などのニッケル、コバルト、鉛、銅、鉄、水銀、銀塩のような有機酸重金属塩と、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、硫化カリウムのようなアルカリ土類金属硫化物と、の組み合わせ、
又は、前記有機酸重金属塩と、s−ジフェニルカルバジド、ジフェニルカルバゾンのような有機キレート剤と、の組み合わせ。
(エ)銀、鉛、水銀、ナトリウム等の硫酸塩のような重金属硫酸塩と、ナトリウムテトラチオネート、チオ硫酸ソーダ、チオ尿素のような硫黄化合物と、の組み合わせ。
(オ)ステアリン酸第二鉄のような脂肪酸第二鉄塩と、3,4−ヒドロキシテトラフェニルメタンのような芳香族ポリヒドロキシ化合物と、の組み合わせ。
(カ)シュウ酸塩、シュウ酸水銀のような有機金属塩と、ポリヒドロキシアルコール、グリセリン、グリコールのような有機ポリヒドロキシ化合物と、の組み合わせ。
(キ)ペラルゴン酸第二鉄、ラウリン酸第二鉄のような脂肪酸第二鉄塩と、チオセシルカルバミドやイソチオセシルカルバミド誘導体と、の組み合わせ。
(ク)カプロン酸鉛、ペラルゴン酸鉛、ベヘン酸鉛のような有機酸鉛塩と、エチレンチオ尿素、N−ドデシルチオ尿素のようなチオ尿素誘導体と、の組み合わせ。(ケ)ステアリン酸第二鉄、ステアリン酸銅のような高級脂肪酸重金属塩と、ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛と、の組み合わせ。
(コ)レゾルシンとニトロソ化合物との組み合わせのようなオキサジン染料を形成するもの。
(サ)ホルマザン化合物と還元剤および/または金属塩との組み合わせ。
(シ)酸化型発色剤と酸化剤との組み合わせ。
(ス)フタロニトリル類とジイミノイソインドリン類との組み合わせ(フタロシアニンが生成する組み合わせ)。
(セ)イソシアナート類とジイミノイソインドリン類との組み合わせ(着色顔料が生成する組み合わせ)。
(ソ)顔料プレカーサと酸または塩基の組み合わせ(顔料が生成する組み合わせ)。
【0094】
上述した発色成分の組合せの中でも、電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物の組み合わせ、ジアゾ化合物とカプラー化合物との組み合わせ、保護された色素前駆体と脱保護剤との組み合わせ、パラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体前駆体とカプラー化合物との組合せが好ましい。即ち、発色成分Aとしては、電子供与性染料前駆体、ジアゾ化合物、保護された色素前駆体、または酸化体前駆体が好ましく、化合物Bまたは化合物Cとしては、電子受容性化合物、カプラー化合物、または脱保護剤が好ましい。
【0095】
次に、感光感熱記録層(a)〜(d)中に使用する光重合開始剤について説明する。この光重合開始剤は、前記の感光感熱記録材料(a)〜(d)のいずれにも使用し、光露光することによりラジカルを発生して層内で重合反応を起こし、かつその反応を促進させることができる。この重合反応により記録層膜は硬化し、所望の画像形状の潜像を形成することができる。上記光重合開始剤は、300〜1000nmに最大吸収波長を有する分光増感化合物と、該分光増感化合物と相互作用する化合物と、を含有するものであることが好ましいが、上記分光増感化合物と相互作用する化合物が、その構造内に300〜1000nmに最大吸収波長を有する色素部とボレート部との両機能を併せ持つ化合物であれば、上記分光増感色素を用いなくてもよい。カラー画像を形成する場合には、これらを含む光重合開始剤を含有する感光感熱記録層を有する感光感熱記録材料を用いることが好適である。これらの光重合開始剤としては、例えば特願平11−36308号明細書の段落番号[0133]〜段落番号[0179]に記載された光重合性モノマーを使用することができる。
【0096】
なお、上記感光願熱記録材料において、感光感熱記録層の他の添加剤、感光感熱記録層以外の層構成、及びマイクロカプセル化の方法については、特願平11−36308号明細書の段落番号[0180]〜段落番号[0226]に記載されたものを適宜用いることができる。
【0097】
また、本発明では、上述の感光感熱記録層(a)〜(d)を備えた感光感熱記録材料のほかに、(e)熱応答性マイクロカプセルに内包された酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層、(f)熱応答性マイクロカプセルに外部に在る酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセルに内包された前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層を備えた感光感熱記録材料も好適に使用することができる。
【0098】
上記感光感熱記録層(e)は、所望の画像形状に露光することにより照射部分が硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。次いで、加熱することにより未露光部分に存在する活性化剤Gが記録材料内を移動し、カプセル内の酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する。生成された酸化体Fは色素形成カプラーHとカップリング反応して色素を形成する(発色する)。従って、上記感光感熱記録層(e)は、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録層である。例えば、具体的態様として、特願平11−324548号に記載の、マイクロカプセルに内包されたパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体前駆体と色素形成カプラー、マイクロカプセル外部に在ってこれら酸化体前駆体と反応してパラフェエレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体を生成する活性化剤、光重合性モノマー、及び光重合開始剤を含有する感光感熱記録層が挙げられる。この感光感熱記録層においては、露光により光重合性モノマーが重合して硬化し、潜像が形成される。その後、加熱により未露光部分に存在する活性化剤が記録材料内を移動し、マイクロカプセル内のパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体前駆体と反応し、マイクロカプセル内で発色現像主薬であるパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体が生成する。この発色現像主薬の酸化体はマイクロカプセル内の色素形成カプラーと更に反応し、発色する。従って、露光部の硬化した潜像部分は発色せず、硬化されなかった部分のみが発色し、コントラストの高い鮮明なポジ画像を形成することができる。
【0099】
上記感光感熱記録層(f)は、所望の画像形状に露光することにより照射部分が硬化し、所望の画像形状の潜像を形成する。次いで、加熱することにより未露光部分に存在する酸化体前駆体Eが記録材料内を移動し、カプセル内の活性化剤Gと反応して酸化体Fを生成する。生成された酸化体Fは色素形成カプラーHとカップリング反応して色素を形成する(発色する)。従って、上記感光感熱記録層(f)は、露光部では発色せず、未露光部の硬化されなかった部分が発色し画像を形成するポジ型の感光感熱記録層である。例えば、具体的態様として、特願平11−324548号に記載の、マイクロカプセル外部に在るパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体前駆体、マイクロカプセルに内包されたこれら酸化体前駆体と反応してパラフェエレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体を生成する活性化剤と色素形成カプラー、光重合性モノマー、及び光重合開始剤を含有する感光感熱記録層が挙げられる。この感光感熱記録層においては、露光により光重合性モノマーが重合して硬化し、潜像が形成される。その後、加熱により未露光部分に存在するパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体前駆体が記録材料内を移動し、マイクロカプセル内の活性化剤と反応し、マイクロカプセル内で発色現像主薬であるパラフェニレンジアミン誘導体またはパラアミノフェノール誘導体の酸化体が生成する。この発色現像主薬の酸化体はマイクロカプセル内の色素形成カプラーと更に反応して発色する。従って、露光部の硬化した潜像部分は発色せず、硬化されなかった部分のみが発色し、コントラストの高い鮮明なポジ画像を形成することができる。
【0100】
以下に、上記感光感熱記録層(e)、(f)を構成する構成成分について説明する。感光感熱記録層(e)、(f)中において生成する酸化体Fは発色現像主薬の酸化体であり、酸化体前駆体Eとしては、例えば特願平11−324548号明細書の段落番号[0009]〜段落番号[0024]に記載された化合物を用いることができ、活性化剤Gとしては、例えば特願平11−324548号明細書の段落番号[0024]〜段落番号[0032]に記載された化合物を用いることができる。また、色素形成カプラーHとしては、例えば特願平11−324548号明細書の段落番号[0033]に記載された化合物を用いることができる。
【0101】
感光感熱記録層(b)〜(d)と同様に、上記感光感熱記録層(e)、(f)に光重合性化合物D及び光重合開始剤を添加することにより、光硬化性の感光感熱記録層とすることができる。また、酸化体前駆体E、活性化剤G、及び色素形成カプラーHのいずれかが重合性基を有することによっても、光硬化性の感光感熱記録層とすることができる。また、光重合性化合物として、酸化体F及び色素形成カプラーHのいずれかと大きな相互作用を有する光重合性化合物Dpを用いることにより、ネガ画像を得ることもできる。なお、光重合性化合物D、光重合開始剤については、上記感光感熱記録層(b)〜(d)と同様のものを使用することができる。
【0102】
また、感光感熱記録層の他の添加剤、感光感熱記録層以外の層構成、及びマイクロカプセル化の方法についても、上記感光感熱記録層(a)〜(d)と同様、特願平11−36308号明細書の段落番号[0180]〜段落番号[0226]に記載されたものを適宜用いることができる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、完全ドライシステムで画像を記録することができ、画像記録の際に廃棄物が発生しないことに加え、光記録部で、複数の発光点を備えた露光光源により露光して潜像を記録するので、複雑な露光系を用いる必要がなく、装置のコンパクト化を図ることができ、高速に画像記録を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部の構成を示す概略図である。
【図3】(A)及び(B)は、第1の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部のLEDの配列図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す概略図である。
【図5】(A)及び(B)は、第2の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部のLEDの配列図である。
【図6】第2の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部の構成を示す概略図である。
【図7】第3の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部の構成を示す概略図である。
【図8】マイクロミラーアレイの一部分の構成を示す部分拡大図である。
【図9】マイクロミラーアレイを構成するマイクロミラーの動作を説明するための説明図である。
【図10】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図11】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図12】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図13】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図14】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図15】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図16】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図17】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図18】加熱装置の他の構成例を示す概略図である。
【図19】(A)及び(B)は、第1の実施の形態に係る画像記録装置の光記録部の露光ユニットの変形例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 コントローラ
12、12S 感光感熱記録材料
14 収納部
16 光記録部
18 加熱現像部
20 光定着部
22 排出部
22A 排出口
26 露光ユニット
28 光源部
29 主走査ユニット
30 露光ケーシング
32B、32G、32R LED
33 テレセントリックレンズ
42 遠赤外線ヒータ
48A 、48B、48C、48D 定着光源
52 カッタ
53 排出トレイ
80 露光ドラム
82、84 ニップローラ
86 加熱ドラム
88 押圧ローラ
112 光源
120 マイクロミラーアレイ
128 マイクロミラー

Claims (8)

  1. 下記の感光感熱記録層(a)〜(f)のいずれかが設けられた感光感熱記録材料を収納する収納部と、
    前記感光感熱記録材料を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記収納部から供給された感光感熱記録材料を、主走査方向に配列された多数の発光点を備えた露光光源により露光して潜像を記録する光記録部と、
    加熱により潜像を現像して画像を形成する加熱現像部と、
    光を照射して形成された画像を定着する光定着部と、
    を含む画像記録装置。
    (a)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (b)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (c)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (d)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、発色成分Aと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含む感光感熱記録層。
    (e)熱応答性マイクロカプセルに内包された酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
    (f)熱応答性マイクロカプセルに外部に在る酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセルに内包された前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
  2. 前記主走査方向に配列された多数の発光点を、副走査方向に複数列配列した請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 下記の感光感熱記録層(a)〜(f)のいずれかが設けられた感光感熱記録材料を収納する収納部と、
    前記感光感熱記録材料を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記収納部から供給された感光感熱記録材料を、所定方向に配列された複数の発光点を備え、且つ主走査方向に移動される露光光源により露光して潜像を記録する光記録部と、
    加熱により潜像を現像して画像を形成する加熱現像部と、
    光を照射して形成された画像を定着する光定着部と、
    を含む画像記録装置。
    (a)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (b)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (c)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (d)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、発色成分Aと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含む感光感熱記録層。
    (e)熱応答性マイクロカプセルに内包された酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
    (f)熱応答性マイクロカプセルに外部に在る酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセルに内包された前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
  4. 前記露光光源を、自己発光型素子で構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記露光光源を、光源と透過率変換素子とで構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記自己発光型素子は、発光ダイオード、無機又は有機エレクトロルミネッセンス素子、半導体レーザ、または蛍光表示素子である請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 前記透過率変換素子を、液晶または透過強誘電性セラミックスアレイで構成した請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 下記の感光感熱記録層(a)〜(f)のいずれかが設けられた感光感熱記録材料を収納する収納部と、
    光源と、各々の反射角度が調整可能な多数の微小ミラーを備えたマイクロミラーアレイと、を備え、画像信号に基づいて前記微小ミラーの反射角度を調整することにより、前記収納部から供給された感光感熱記録材料を露光して潜像を記録する光記録部と、
    加熱により潜像を現像して画像を形成する加熱現像部と、
    光を照射して形成された画像を定着する光定着部と、
    を含む画像記録装置。
    (a)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、同一分子内に重合性基と前記発色成分Aと反応して発色する部位とを有する実質的に無色の化合物Bと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (b)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (c)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと、該熱応答性マイクロカプセ ル外部に在って、少なくとも、前記発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、発色成分Aと化合物Cとの反応を抑制する部位を有する光重合性化合物Dpと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含有する感光感熱記録層。
    (d)熱応答性マイクロカプセルに内包された発色成分Aと反応して発色する実質的に無色の化合物Cと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って、少なくとも、発色成分Aと、光重合性化合物Dと、光重合開始剤と、を含む光重合性組成物と、を含む感光感熱記録層。
    (e)熱応答性マイクロカプセルに内包された酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセル外部に在って前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
    (f)熱応答性マイクロカプセルに外部に在る酸化体前駆体Eと、該熱応答性マイクロカプセルに内包された前記酸化体前駆体Eと反応して酸化体Fを生成する活性化剤G、及び該酸化体Fとカップリング反応して色素を形成する色素形成カプラーHを含む感光感熱記録層であって、光照射により被照射部分が硬化する光硬化性の感光感熱記録層。
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