JP2000155425A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000155425A
JP2000155425A JP33057798A JP33057798A JP2000155425A JP 2000155425 A JP2000155425 A JP 2000155425A JP 33057798 A JP33057798 A JP 33057798A JP 33057798 A JP33057798 A JP 33057798A JP 2000155425 A JP2000155425 A JP 2000155425A
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JP
Japan
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exposure
recording medium
image forming
forming apparatus
photosensitive recording
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JP33057798A
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English (en)
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Mikio Imaeda
幹雄 今枝
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にLED及び圧力現像手段とが交換でき
るようなユニット構造を有する感光記録媒体を使用する
画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 感光感圧プリンタ40は、染料前駆体を
包含したマイクロカプセル4と顕色剤5を混合塗着し、
露光により機械的強度の差から潜像を形成する感光記録
媒体1を収納した遮光性カセット41を備え、ここには
一体に露光・現像ユニット43が備えられ、その円盤3
1には、感光記録媒体1に対向する面に同心円上に露光
を行うLED32,33,34とボールペン状の圧力現
像手段35が配置されている。感光記録媒体1をすべて
使い終わると、遮光性カセット41は、露光・現像ユニ
ット43とともに交換され、常に一定の使用時間でLE
D32,33,34とボールペン状の圧力現像手段35
は新しいものに交換され、トラブルを未然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に対応す
る造像光の露光により、潜像を感光記録媒体に形成し、
圧力現像により潜像を顕在化させる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロカプセルを用いた画像形
成装置としては、例えば米国特許第4440846号公
報及び第4399209号公報に記載されているよう
な、感光物質を含むマイクロカプセルを備えた感光層が
画像状に放射線によって露光された後に、均一な破裂力
をかけられ、それによりマイクロカプセルが破裂して内
包物質を放出して画像を形成する画像システムなどが開
示されている。これらのシステムでは、露光によりマイ
クロカプセルの機械的強度が変化して露光潜像が形成さ
れ、圧力を加えることにより機械的強度が弱いカプセル
(感光硬化しなかったカプセルや感光軟化したカプセ
ル)が破壊されて色材としての色彩発生物質(発色剤)
が流出し、現像物質と反応して色彩画像を形成すること
により現像が行われていた。
【0003】このような画像形成装置の中で、LEDで
露光し、先端に回転自由な圧接用のボールを備えた極め
て小型のボールペン状の圧力現像装置で現像するものが
ある。このボールペン状の圧力現像装置であれば、点接
触に近い状態で露光された部分を押圧でき、その上現像
装置の先端が回転するため、ある程度の力をかけても感
光記録媒体を傷つけることなしに現像できるため、この
ボールペン状の圧力現像装置を用いれば小型で性能のよ
い画像形成装置を作成することが可能であった。また、
短時間に画像出力を行いたい場合には、潜像形成に要す
る時間すなわち露光時間を短く設定する必要があるが、
比較的低感度の感光記録媒体でも、高輝度でLEDを発
光させることで良好な画像形成を行うことができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボール
ペン状の圧力現像装置を使用する場合、感光記録媒体上
の汚れや微小なゴミ等が圧力現像装置の先端に付着する
ことがあり、そのことによりボールがスムーズに回転し
なくなり、感光記録媒体表面に傷が付いてしまうトラブ
ルが生じることがあった。が、このような場合でも従来
のようなボールペン状の圧力現像装置では、先端が感光
記録媒体に対向して固定されているため外部から先端の
清掃を行うことは困難であるという問題があった。一
方、小型の装置では、一般ユーザが装置カバーをあけて
清掃を行ったり、部品を外して再組み付け時の調整を行
うことは、ヘッド等の配置や、その精度の維持のため特
別の技術を要し、一般ユーザは圧力現像装置の清掃・調
整を行うことが困難であるという問題があった。
【0005】また、LEDは、電流量を多くして稼働さ
せることにより、ある程度までは輝度を高くすることが
可能であるが、これにより寿命が非常に短くなってしま
うという問題があった。さらに、LEDが寿命で発光し
なくなったときはLEDの交換が必要となるが、LED
の交換の場合も上述の圧力現像装置の交換の場合と同様
に特殊な技術や器具が必要になるなどの問題があり、一
般ユーザには作業が容易でないという問題もあった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、良好な画像を形成できる小型の
装置でありながら、簡単にLED及び圧力現像装置のメ
ンテナンスができる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明の画像形成装置では、色材を内
包し所定波長の光の露光により機械的強度が変化する多
数のマイクロカプセルを備えた感光記録媒体の前記マイ
クロカプセルに所定波長の光を照射することにより機械
的強度の差による潜像を形成可能な露光手段と、前記露
光手段の露光により潜像が形成された前記感光記録媒体
を加圧して機械的強度の低い前記マイクロカプセルを破
壊し、当該マイクロカプセルから出る前記色材を介して
前記潜像を顕在化させて画像を形成する圧力現像手段
と、前記露光手段と前記圧力現像手段とが配置され前記
画像形成装置本体に着脱可能な露光・現像ユニットとを
備えたことを特徴とする。
【0008】この構成に係る画像形成装置によれば、前
記露光手段又は圧力現像手段の性能が低下したときに
は、露光・現像ユニットを画像形成装置本体から容易に
外すことを可能にしてメンテナンスを容易にし、簡単な
作業で圧力現像手段の清掃等ができ所期の性能を回復す
ることができる。また、この露光・現像ユニットの着脱
は、露光手段と圧力現像手段を一体に行うものであるた
め、露光手段と圧力現像手段の位置関係を崩すことがな
いので、煩雑な位置調整が不要で、さらに作業を容易に
している。
【0009】さらに、露光手段の寿命による性能低下等
であれば、露光・現像ユニット自体を交換することで簡
単に当初の性能まで回復させることができる。従ってメ
ンテナンスが容易になる。
【0010】さらにこのとき、露光手段と同時に圧力現
像手段も交換するので、比較的短時間で前記圧力現像手
段が交換されることになり、常に新しい圧力現像手段で
所期の性能を保つことができることになる。なお、露光
手段の寿命と同程度の時間で圧力現像手段も交換される
ため、この時間内で使用可能な耐久性があれば良く、長
期間トラブルなしで稼動させることが可能になるような
極めて高い耐久性や信頼性は要求されず、そのため部品
の生産コストを低く押さえることができる。
【0011】また、請求項2に係る発明の画像形成装置
では、請求項1に記載の画像形成装置の構成に加え、前
記感光記録媒体を収納して前記画像形成装置本体に着脱
可能な感光記録媒体収納容器を備え、前記露光・現像ユ
ニットは、前記感光記録媒体収納容器に配置され、当該
感光記録媒体収納容器が前記画像形成装置本体に着脱さ
れることで前記露光・現像ユニットが前記画像形成装置
に着脱されていることを特徴とする。
【0012】この構成に係る画像形成装置によれば、感
光記録媒体収納容器に納められた感光記録媒体がすべて
使用されて、新しい感光記録媒体入りの感光記録媒体収
納容器が取り付けられたときには、新しい露光手段と、
新しい圧力現像手段とに置き変わるので、前記露光手段
及び前記圧力現像手段の交換を忘れることがなく、一定
の現像を終了した時点で定期的に交換されることにな
り、常に所期の性能を保つことができる。
【0013】請求項3に係る発明の画像形成装置では、
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置の構成に加
え、前記露光・現像ユニットは、回転可能に支持された
円盤状の基板と、前記基板の一面において、前記基板の
回転軸上に中心を有する所定半径の仮想円周上に配置さ
れた露光手段と、前記仮想円周上に配置された圧力現像
手段とから構成されたことを特徴とする。
【0014】この構成に係る画像形成装置によれば、円
盤状の基板を回転することで感光記録媒体上の同一位置
を露光手段と圧力現像手段により走査することができ、
極めてコンパクトな構造にすることができる。従って、
着脱し易いものとすることができる。また、着脱しても
露光手段と圧力現像手段の相対的位置が固定されている
ため、着脱に当たってこの両者の相対的な位置を調整し
なくてもよい。
【0015】請求項4に係る発明の画像形成装置では、
請求項3に記載の画像形成装置の構成に加え、前記露光
・現像ユニットは、前記露光手段が複数備えられ、前記
基板が所定速度で回転することにより前記複数の露光手
段が前記感光記録媒体を順次所定時間の間隔で走査して
露光し、前記圧力現像手段は、前記露光手段による露光
の所定時間後に圧力現像するように構成されたことを特
徴とする。
【0016】この構成に係る画像形成装置によれば、露
光手段の光量、感光記録媒体の感度、反応速度などを考
慮して仮想円周上に配列して、所定の回転数で回転させ
て走査することでそれぞれの特性に合致した露光時間、
露光から圧力現像までの時間間隔とすることができる。
従って、常に安定した現像を行うことができる。
【0017】請求項5に係る発明の画像形成装置では、
請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置の構成に加
え、前記露光手段は、LEDから構成されることを特徴
とする。
【0018】この構成に係る画像形成装置によれば、露
光手段として比較的大光量が得られるため、短時間に露
光を行うことができる。また、構造的にも簡易でコンパ
クトな構造とすることができる。
【0019】請求項6に係る発明の前記圧力現像手段
は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成
装置の構成に加え、先端部に回転自在の球状の押圧部材
を備えたことを特徴とする。
【0020】この構成に係る画像形成装置によれば、感
光記録媒体を押圧する面積を極めて小さくすることがで
き、そのため記録媒体を押圧する全体的な力が小さくて
も押圧する単位当たりの圧力を確保でき、極めてコンパ
クトな構造とすることができる。また、接触面積は小さ
いが、感光記録媒体を押圧する押圧部材がボール状のた
め、走査とともに回転し感光記録媒体に傷を付けること
なく走査することができる。
【0021】請求項7に係る発明の画像形成装置は、請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の
構成に加え、当該画像形成装置が画像を形成した前記感
光記録媒体の枚数又は長さを積算する積算手段を備えた
ことを特徴とする。
【0022】この構成に係る画像形成装置によれば、積
算手段により画像を形成した記録媒体の枚数又は長さが
わかるため、ここから露光手段及び圧力現像手段の使用
時間がわかる。そのため露光手段及び圧力現像手段の消
耗や劣化に応じて、露光手段及び圧力現像手段の交換を
することが可能になる。また、一定の時間使用されたと
推定されたら、警告をユーザに報知するような構成とす
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に沿って説明する。図1(A)は、感光記録媒体
1を露光し現像するための画像形成装置としての感光感
圧プリンタ21を平面視して概略構成をあらわした模式
図、また図1(B)は、感光感圧プリンタ21を側面視
した模式図を示す。
【0024】図1(A),(B)において、図左向きが
感光記録媒体1の搬送方向であり、図左側が感光記録媒
体1の搬送方向下流側であって、感光感圧プリンタ21
の前部とする。図1(A),(B)に示すように感光感
圧プリンタ21の後部に、遮光性カセット22が着脱可
能に装着されており、遮光性カセット22内に、未感光
の複数枚の感光記録媒体1が、積層された状態で収納さ
れている。このときの積層状態は、感光記録媒体1のう
ち、後述する光透過性支持体2(図5参照)が上側に位
置するように積層されている。感光感圧プリンタ21の
記録媒体搬送方向下流側下部にはコントローラー25が
配置されている。
【0025】感光記録媒体1は、図示しない付勢手段に
より給紙ローラ39方向(上方向)に付勢され給紙ロー
ラ39に当接している。遮光性カセット22が感光感圧
プリンタ21の所定位置にセットされている状態で、遮
光性カセット22から感光記録媒体1が、給紙ローラ3
9により搬送されて一枚ずつ取り出され、感光記録媒体
1の先端部は、第1の送りローラ手段26により、露光
・現像ユニット23に対向する露光ステージ24に向か
って図中左方に引き出される。尚、遮光性カセット22
から取り出された、露光前の感光記録媒体1は、感光感
圧プリンタ21の内部は遮光されているため、未露光状
態が保持される。
【0026】この露光ステージ24は、露光・現像ユニ
ット23の圧力現像手段35の先端に配設された押圧部
材の移動する軌跡に沿うように中央部が凹になるような
図示しない曲面に形成され、露光・現像ユニット23の
円盤31(図2参照)の回転により圧力現像手段35
(図2参照)の先端に配設された押圧部材に対して搬送
される感光記録媒体1を下方から支持して、その表面を
走査させて、所定圧力で押圧させる形状に感光感圧プリ
ンタ21内に形成されている。
【0027】第1の送りローラ手段26の記録媒体搬送
方向下流側には、感光記録媒体1の先端部(頭部)を検
出する紙位置検出センサ(図示せず)が所定位置に配設
され、その検出結果に基づき、コントローラー25によ
り感光記録媒体1の幅方向においてLED32,33,
34及び圧力現像手段35が走査するように、露光・現
像ユニット23の円盤31を回転させつつ(図2(A)
参照)、露光タイミング及び給紙ローラ39による送り
タイミング及び第1の送りローラ手段26による送りの
タイミングのそれぞれのタイミングが制御されるように
なっている。
【0028】給紙ローラ39及び第1の送りローラ手段
26は共通の駆動モータ(図示せず)にて回転駆動さ
れ、感光記録媒体1は、後述するように円弧状の露光ラ
イン間の間隔に対応するピッチで間欠送りされるように
なっている。即ち、給紙ローラ39が、駆動モータにて
直接回転駆動される一方、第1の送りローラ手段26
は、ギヤ機構(図示せず)を介して回転駆動されるよう
になっている。また、第2の送りローラ手段27及び第
3の送りローラ手段28も、同様にギヤ機構(図示せ
ず)を介して駆動モータにて回転駆動され、第2の送り
ローラ手段27及び第3の送りローラ手段28も、第1
の送りローラ手段26と同一の送り速度で搬送し、感光
記録媒体1を円滑に搬送するようになっている。
【0029】露光・現像ユニット23は、露光ステージ
24の上方に配置されており、露光・現像ユニット23
の記録媒体搬送方向下流側に、第1の送りローラ手段2
6により搬送されてきた感光記録媒体1を露光ステージ
24上で、圧力現像する。このときの感光記録媒体1
は、第1の送りローラ手段26及び第2の送りローラ手
段27に挟まれて固定されるとともに露光ステージ24
にて下側から、圧力現像手段35の押圧部材の移動する
軌跡に沿って支持されている。
【0030】図2(A)は、露光・現像ユニット23を
平面視して概略配置をあらわした模式図であり、図2
(B)は、これを側面視した模式図である。図示しない
駆動モータに駆動される動力伝達部36の軸に円盤31
が回転可能に取り付けられている。円盤31上には、露
光に用いるおのおの1個ずつの赤色LED34、緑色L
ED33及び青色LED32と圧力現像手段35とが配
置されている。
【0031】圧力現像手段35は、先端に取り付けられ
た回転自由なボール状の1つの押圧部材による点接触に
より感光記録媒体1表面を弾力押圧することにより、加
圧点において小さい加圧力で機械的強度が低いマイクロ
カプセル4を加圧して破壊し、その内包物(無色の染料
前駆体)を流出させて同様に破壊された顕色剤5を流出
させて、発色反応を起させ、カラー画像を可視化させる
ことにより潜像を顕在化するものである。コントローラ
ー25により制御された図示しない駆動モータの回転が
動力伝達部36を介して円盤31を回転させることによ
り、加圧位置が円周状に変化する。
【0032】赤色LED34、緑色LED33及び青色
LED32と圧力現像手段35は、円盤31上の仮想的
な同一の円周上に配置されている。これにより、最初の
LEDの露光から必ず一定時間後に次のLEDでの露光
が行われ、更に露光後の圧力現像も、同一円周状を移動
して、対応するLEDの露光の一定時間後に圧力現像を
行うことができる。
【0033】なお、円盤31の回転方向は、必ず圧力現
像手段35が赤色LED34、緑色LED33及び青色
LED32による露光の後に感光記録媒体1上を通過す
るように決められている。
【0034】圧力現像手段35は、支持体に押圧部材で
ある球体を回転可能に取り付けたものであり、圧力現像
手段35が、感光記録媒体1上を通過するのにつれて、
押圧部材である球体が回転して、新しい加圧位置に移動
していく。尚、押圧部材は、ここで例示したボール状の
部材に限定されるものではなく、回転楕円体や円盤状、
円筒状のものであってもよく、要は感光記録媒体1の表
面に傷をつけないように押圧できるものであればよい。
【0035】続いて、図5は、感光記録媒体1の断面構
造を示すものである。図5において感光記録媒体1の構
造とその製造工程を説明すると、上側に位置する光透過
性支持体2の表面(図下側)に、色材としての共反応体
と接触して発色する成分である色原体としての染料前駆
体及び所定波長の光に感光することによりその機械的強
度が変化(感光硬化)する成分である光硬化性樹脂とを
内包したマイクロカプセル4と、このマイクロカプセル
4中の染料前駆体(色原体)と反応する顕色剤(共反応
体)5とがバインダ及び充てん剤6により混合塗着され
てなる混合塗着層3を積層する。更に、前記混合塗着層
3とこれを支持するシート状支持体8の間に粘着剤層7
が設けられてさらに積層される。そしてシート状支持体
8の表面(図下側)に、筆記可能層9が積層されてな
る。
【0036】マイクロカプセル4としては、4Y,4
M,4Cの3種類の異なる第1のマイクロカプセルが含
まれており、その種類の異なる各マイクロカプセル4
Y,4M,4Cのうち、4Yにはイエロー、4Mにはマ
ゼンタ、4Cにはシアンの各色を発色するための無色の
染料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感光して
硬化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれてい
る。
【0037】このため、例えばブルー光(約470nm
の波長光)を感光記録媒体1に露光した場合には、イエ
ローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル4Yの
光硬化性樹脂が感光硬化し、この感光記録媒体1に圧力
をかけると、感光硬化したマイクロカプセル4Y(この
場合はイエロー)は破壊されず、硬化しなかったマイク
ロカプセル4M,4C(この場合はマゼンタ、シアン)
が破壊されてマゼンタ、シアンの染料前駆体がマイクロ
カプセル4M,4Cから流出して顕色剤5と反応して発
色し、それらが混色して青色となる。そして、この青色
が光透過性支持体2を介して観察されることになる。
【0038】また、グリーン光(約525nmの波長
光)を感光記録媒体1に露光した場合には、マゼンタの
みの染料前駆体を含んだマイクロカプセル4Mの光硬化
性樹脂が感光硬化し、この感光記録媒体1に圧力をかけ
ると、圧力現像によりイエロー、シアンのマイクロカプ
セル4Y,4Cが破壊され、イエロー、シアンの染料前
駆体と顕色剤5と反応して発色し、それらが混色して緑
色となる。この緑色が光透過性支持体2を介して観察さ
れることになる。
【0039】更に、レッド光(約650nmの波長光)
を感光記録媒体1に露光した場合には、シアンのみの染
料前駆体を含んだマイクロカプセル4Cの光硬化性樹脂
が感光硬化し、この感光記録媒体1に圧力をかけると、
圧力現像によリイエロー、マゼンタのマイクロカプセル
4Y,4Mが破壊され、イエロー、マゼンタの染料前駆
体と顕色剤5と反応して発色し、それらが混色して赤色
となる。この赤色が光透過性支持体2を介して観察され
ることになる。
【0040】また、露光により全てのマイクロカプセル
4が感光硬化したときは、圧力現像しても、それらが破
壊されないので発色は起こらず、光透過性支持体2を介
してシート状支持体8の表面が目視できる状態にある。
【0041】このように、本実施の形態の感光記録媒体
1は、シート状支持体8の表面の白色が背景色となり、
発色反応が起こった部分だけカラー画像が形成されるの
である。尚、この発色原理を自己発色と称するものとす
る。また、感光記録媒体1における光透過性支持体2の
表面を発色側面と称するものとする。
【0042】マイクロカプセル4内の色原体を構成する
物質としては、トリフェニルメタン系、スピロピラン系
染料の色原体、トリメチロールプロパントリアクリレー
トの如きアクリロイル基含有化合物の光硬化性樹脂、並
びにベンゾフェノン、ベンゾイルアルキルエーテルの如
き光重合開始剤等を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニ
ルアルコール、ポリイソシアネート樹脂等の重合体壁に
内包した物等の公知のものを使用することができる。
【0043】また、顕色剤5としては、マイクロカプセ
ル4内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性物質、
例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チタン等
の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、あるいは有
機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。
【0044】このマイクロカプセル4及び顕色剤5の混
合物に対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が
添加されて、光透過性支持体2上に塗布ローラ、スプレ
イ、ドクタナイフ等により塗布され、混合塗着層3が形
成される。
【0045】シート状支持体8は、透明、半透明、又は
不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、合成紙、
ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィルム等を
用いることができる。
【0046】次に、図6は、感光記録媒体1の他の構造
としての感光記録媒体51についての断面構造を示す図
である。以下、この図6に基づいて感光記録媒体51を
説明する。図6において上側に位置する光透過性支持体
52に、色材及び所定波長の光に感光することによりそ
の機械的強度が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹
脂)とを内包したマイクロカプセル層53が積層された
ものと、図6において下側の第2の光透過性支持体54
に、マイクロカプセル53Y,53M,53Cに内包さ
れる光硬化性樹脂に色材が分散されたものを吸収して着
色される吸収層55が塗工されたものが向かい合わせに
貼り合わされて固定される。画像形成後、吸収層55を
担持した第2の光透過性支持体54を、マイクロカプセ
ル層53を担持する光透過性支持体52から分離して、
他の支持体に固定してもよい。
【0047】マイクロカプセル層53には、3種類の異
なるマイクロカプセル53Y,53M,53Cが含まれ
ており、その種類の異なる各マイクロカプセル53Y,
53M,53Cには、53Yにはイエローが、53Mに
はマゼンタが、53Cにはシアンの色材と、光の3原色
の各々の波長の光に感光して硬化する光硬化性樹脂と、
重合開始剤とが含まれている。
【0048】このため、感光記録媒体1と同様に例えば
ブルー光(約470nmの波長光)を感光記録媒体51
に露光した場合には、イエローのみの色材を含んだマイ
クロカプセル53Yの光硬化性樹脂が感光硬化し、この
感光記録媒体51に圧力をかけると、感光硬化したマイ
クロカプセル53Y(この場合はイエロー)は破壊され
ず、硬化しなかったマイクロカプセル53M,53C
(この場合はマゼンタ、シアン)が破壊されてマゼン
タ、シアンの色材を含むカプセル内包物がマイクロカプ
セル53M,53Cから流出して吸収層55に吸収さ
れ、それらが混色して青色となる。この青色が光透過性
支持体52を介して観察されることになる。
【0049】また、グリーン光(約525nmの波長
光)を感光記録媒体51に露光した場合には、マゼンタ
のみの色材を含んだマイクロカプセル53Mの光硬化性
樹脂が感光硬化し、この感光記録媒体51に圧力をかけ
ると、圧力現像によりイエロー、シアンのマイクロカプ
セル53Y,53Cが破壊されてイエロー、シアンの色
材を含むカプセル内包物がマイクロカプセル53Y,5
3Cから流出して吸収層55に吸収され、それらが混色
して緑色となる。この緑色が光透過性支持体52を介し
て観察されることになる。
【0050】更に、レッド光(約650nmの波長光)
を感光記録媒体51に露光した場合には、シアンのみの
色材を含んだマイクロカプセル53Cの光硬化性樹脂が
感光硬化し、この感光記録媒体51に圧力をかけると、
圧力現像によりイエロー、マゼンタのマイクロカプセル
53Y,53Mが破壊されてイエロー、マゼンタの色材
を含むカプセル内包物がマイクロカプセル53Y,53
Mから流出して吸収層55に吸収され、それらが混色し
て赤色となる。この赤色が光透過性支持体52を介して
観察されることになる。
【0051】また、露光により全てのマイクロカプセル
53Y,53M,53Cが感光硬化したときは、圧力現
像しても、それらが破壊されないのでカプセル内包物の
流出は起こらず、光透過性支持体52を介して前記吸収
層55の表面が目視できる状態にある。従って、前記吸
収層55の表面の白色が背景色となり、発色反応が起こ
った部分だけカラー画像が形成されるのである。
【0052】マイクロカプセル53Y,53M,53C
には、イエロー、マゼンタ及びシアンの公知の顔料、ト
リメチロールプロパントリアクリレートの如きアクリロ
イル基含有化合物の光硬化性樹脂、並びにベンゾフェノ
ン、ベンゾイルアルキルエーテルの如き光重合開始剤等
を、ゼラチン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リイソシアネート樹脂等の重合体壁に内包した物等の公
知のものを使用することができる。
【0053】このマイクロカプセル53Y,53M,5
3Cに対し、更にバインダ、充てん剤、粘度調整剤等が
添加されて、光透過性支持体52上に塗布ローラ、スプ
レイ、ドクタナイフ等により塗布され、マイクロカプセ
ル層53が形成される。
【0054】吸収層55には、シリカ、ベンゾグアニジ
ン微粒子などの白色の粉体を各種バインダーに分散した
ものを塗工および乾燥したものが好適に用いられる。
【0055】第2の光透過性支持体54には、ポリエス
テルやポリカーボネイト等の樹脂フィルム等が好適に用
いられる。
【0056】続いて、感光記録媒体1を使用する場合の
感光感圧プリンタ21の動作について図1及び図2を参
照して説明する。まず、使用者が遮光性カセット22を
感光感圧プリンタ21にセットし、図示しない電源スイ
ッチをオンにする。続いて、感光感圧プリンタ21に接
続された図示しないホストコンピュータから出力したい
画像の画像データ(RGBデータ)と共に、プリント開
始指令信号が入力される。
【0057】ホストコンピュータからRGBデータによ
る画像データを入力し、コントローラー25内の図示し
ない入力バッファに一旦入力する。その後、コントロー
ラー25内の図示しないデータ展開領域に展開して入力
された画像データから露光手段のLED32,33,3
4が円弧状の曲線に沿って走査して、感光記録媒体1を
露光するデータを出力バッファに抽出する。
【0058】コントローラー25は、プリント開始指令
信号に応答して、給紙ローラ39を回転させて遮光性カ
セット22から、給紙ローラ39により感光記録媒体1
を一枚取り出し、第1の送りローラ手段26により記録
媒体搬送方向である左方へ送られ、露光・現像ユニット
23の下側の露光ステージ24上に移動され、プリント
が開始される。この時、第1の送りローラ手段26は、
露光・現像ユニット23によって感光記録媒体1が露光
される円弧状の露光ラインの間隔に対応するピッチでも
って間欠送りをする。
【0059】まず、第1の送りローラ手段26で送られ
ている感光記録媒体1に対して露光が行われるが、その
露光を感光記録媒体1の1つの露光点に着目して説明を
行うと、まず、露光手段のLED32,33,34につ
いては、円盤31の回転に同調して前述のコントローラ
ー25内の図示しない出力バッファに抽出されたR画像
データに従って赤色LED34が点灯制御され、所定時
間の後にG画像データに従って緑色LED33が点灯制
御され、更に所定時間の後にB画像データに従って青色
LED32が点灯制御される。この露光制御が1露光ラ
インの全ての露光点に関して行われる。
【0060】それから、露光が終了した部分について
は、圧力現像手段35によって、感光硬化しなかったマ
イクロカプセル4のみを破壊して発色反応を行わせる圧
力現像が行われる。即ち、LED32,33,34によ
って露光が行われた露光済みラインは、圧力現像手段3
5の押圧部材により圧力現像される。これによりマイク
ロカプセル4Y,4M,4Cのうち感光硬化しなかった
マイクロカプセル4のみを確実に破壊して発色反応を行
わせる。なお、感光記録媒体1の先端部が、第2の送り
ローラ手段27に進入すると、感光記録媒体1の送りが
第2の送りローラ手段27に切換えられるが、送り速度
には変化はなく、感光記録媒体1の送りはスムーズに続
行される。そして、圧力現像の後、感光記録媒体1はポ
ストヒータ29により60〜80℃程度に加熱され、混
合した染料前駆体が共反応体と完全に反応させられるこ
とによって、最終的なカラー出力画像が定着され、その
状態にて排出部(図示せず)に排出されるものである。
【0061】なお、感光記録媒体51が使用される場
合、色材が前記吸収層55に吸収された時点で、所定の
色となるために、ポストヒータ29は不要である。
【0062】本実施の形態の感光感圧プリンタ21で
は、LED32,33,34が点灯しなくなった時ある
いは圧力現像手段35に設けられた押圧部材にゴミ等が
付着して動きにくくなった時には、露光・現像ユニット
23を着脱することができる。これにより、簡単な清掃
で性能が回復するのであれば清掃を行い、また、LED
32,33,34の寿命等であれば露光・現像ユニット
23をそっくり交換することもできる。そのため常に良
好な状態の露光・現像ユニット23を使用することがで
きる。
【0063】さらに、コントローラー25内に、図示し
ない感光記録媒体1のプリント枚数をカウントする図示
しないカウント手段を備え、これを積算する積算手段を
備え、且つ露光・現像ユニット23を使用し始めてから
の出力枚数があらかじめ設定した数値になったときに、
周知の方法で警告ランプが点滅するパネル表示など、使
用者に露光・現像ユニット23の交換を促す警報報知手
段を備えていてもよい。
【0064】図3(A)は、本発明の第2の実施の形態
の感光記録媒体1を露光し現像するための画像形成装置
としての感光感圧プリンタ40の概略構成を平面視して
ああらわした模式図であり、図3(B)は、感光感圧プ
リンタ40を側面視した模式図を示す。次に、この図3
に沿って本発明の第2の実施の形態の画像形成装置につ
いて説明をする。
【0065】図3(A)において、感光感圧プリンタ4
0の後部に、遮光性カセット41が着脱可能に装着され
ており、遮光性カセット41内に、未感光の複数枚の感
光記録媒体1が、積層された状態で収納されている。こ
のときの積層状態は、第1の実施の形態と同様、感光記
録媒体1の光透過性支持体2(図5参照)が上側に位置
するようになっている。尚、感光記録媒体1は、カット
シート状のものに限定されるものではなく、ロール状に
巻き取ったものを所定量引き出してカッターで切断して
使用するようなものであってももちろん採用可能であ
る。この場合は、前述のカウント手段の代わりに、プリ
ントした長さを計測してこれを積算手段で積算する。そ
して積算値が所定量を超えたときは、警報報知手段によ
り露光・現像ユニット43の交換を促すように警報を報
知するようにしてもよい。
【0066】遮光性カセット41が感光感圧プリンタ4
0の所定位置にセットされている状態で、遮光性カセッ
ト41から、感光記録媒体1が給紙ローラ39により搬
送され、感光記録媒体1の先端部は、遮光性カセット4
1内の露光・現像ユニット43に対向する位置に配置さ
れる図4に示す露光ステージ42上に引き出される。
【0067】図4は第2の実施の形態の感光感圧プリン
タ40に用いる遮光性カセット41の構成の概略を示す
模式図である。動力伝達部36の軸には、円盤31が取
り付けられて駆動モータ(図示せず)に駆動されてい
る。円盤31の構成は、第1の実施の形態のものと略同
一である。感光記録媒体1は、遮光性カセット41の下
部に積層され、図示しない付勢手段により給紙ローラ3
9方向に(上方向)に付勢され給紙ローラ39に当接し
ている。感光記録媒体1は、給紙ローラ39により遮光
性カセット41の記録媒体搬送方向下流側(図において
左方)に移動させられて、ガイドを兼用する露光ステー
ジ42に当接してその上に乗り上げるようにして進行す
る。給紙ローラ39によって搬送される感光記録媒体1
は、露光ステージ42上面に沿って移動し、露光及び現
像位置に配置される。
【0068】遮光性カセット41内の露光ステージ42
の記録媒体搬送方向上流側には、感光記録媒体1の先端
部(頭部)を検出する紙位置検出センサ(図示せず)が
所定位置に配設され、その検出結果に基づき、コントロ
ーラー25により感光記録媒体1の幅方向においてLE
D32,33,34及び圧力現像手段35が走査するよ
うに、露光・現像ユニット43の円盤31を回転させつ
つ露光タイミング及び、給紙ローラ39による送り及び
第1の送りローラ手段26による送りのタイミングが制
御されるようになっている。
【0069】給紙ローラ39及び送りローラ手段26,
27は共通の駆動モータ(図示せず)にて回転駆動さ
れ、感光記録媒体1は、後述するように円弧状の露光ラ
イン間の間隔に対応するピッチで間欠送りされるように
なっている。
【0070】即ち、給紙ローラ39が、駆動モータにて
直接回転駆動される一方、第1の送りローラ手段26
は、ギヤ機構(図示せず)を介して回転駆動されるよう
になっている。また、第2の送りローラ手段27も、同
様にギヤ機構(図示せず)を介して駆動モータにて回転
駆動され、第2の送りローラ手段27も、第1の送りロ
ーラ手段26と同一の送り速度で、感光記録媒体1を搬
送するようになっている。露光および現像工程は、第1
の実施例で詳述したものと同様である。
【0071】露光及び現像が終了し、顕像化した画像が
形成された感光記録媒体1は、ポストヒータ29により
60〜80℃程度に加熱され、第1の実施の形態と同様
に混合した染料前駆体が共反応体と完全に反応させられ
ることによって、最終的なカラー出力画像が定着され、
その状態にて排出部に排出されるものである。
【0072】本実施の形態の感光感圧プリンタ40で
は、遮光性カセット41内にあらかじめセットされた感
光記録媒体1を使い切った時点で、カセット41内に配
置された露光・現像ユニット43も同時に置き換えられ
る。このために、LEDに大きい電流を投入して高輝度
で使用しても、LEDが点灯しなくなる事態となること
はない。
【0073】以上好ましい実施の形態により本発明に係
る画像形成装置を説明したが、本発明は前述した特定の
実施の形態にのみ限定されるものではなく特許請求の範
囲を逸脱しない限り、当業者により種々の変形した実施
が可能であることは容易に推察できるものである。たと
えば、本実施の形態では各色1個ずつのLEDを使用し
ているが、さらに大きな露光量が得られるように色ごと
に複数個のLEDを使用しても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1に係る発明の画像形成装置では、色材を内包し
所定波長の光の露光により機械的強度が変化する多数の
マイクロカプセルに所定波長の光を照射することにより
機械的強度の差による潜像を形成可能な露光手段と、露
光により潜像が形成された感光記録媒体を加圧して機械
的強度の低いマイクロカプセルを破壊し、色材を介して
潜像を顕在化させて画像を形成する圧力現像手段と露光
手段と圧力現像手段とが配置され画像形成装置本体に着
脱可能な露光・現像ユニットとを備えたことを特徴とす
るため、露光手段又は圧力現像手段の性能が低下したと
きには、露光・現像ユニットを画像形成装置本体から容
易に外すことができるという効果がある。そのため、メ
ンテナンスを容易にし、簡単な作業で圧力現像手段の清
掃等ができ所期の性能を回復することができるという効
果を奏する。また、この露光・現像ユニットの着脱は、
露光手段と圧力現像手段を一体に行うものであるため、
露光手段と圧力現像手段の位置関係を崩すことがないの
で、煩雑な位置調整が不要で、さらに作業を容易にして
いるという効果がある。
【0075】さらに、露光手段の寿命による性能低下等
であれば、露光・現像ユニット自体を簡単にそっくり交
換することができるため、簡単に当初の性能まで回復さ
せることができるという効果がある。従って露光の発光
手段であるLEDなどをいちいち着脱して交換するよう
な手間がなくメンテナンスが容易になるという効果を奏
する。
【0076】また、露光手段と同時に圧力現像手段も交
換できるという効果があるため、比較的短時間で前記圧
力現像手段が定期的に交換されることになり、常に新し
い圧力現像手段で所期の性能を保つことができることに
なる。なお、露光手段の寿命と同程度の時間で圧力現像
手段も交換されるため、この時間内で使用可能な耐久性
があれば良く、長期間トラブルなしで稼動させることが
可能になるような極めて高い耐久性や信頼性は要求され
ず、そのため部品の生産コストを低く押さえることがで
きる。
【0077】また、請求項2に係る発明の画像形成装置
では、請求項1に記載の画像形成装置の効果に加え、前
記感光記録媒体を収納して前記画像形成装置本体に着脱
可能な感光記録媒体収納容器を備え、前記露光・現像ユ
ニットは、前記感光記録媒体収納容器に配置され、当該
感光記録媒体収納容器が前記画像形成装置本体に着脱さ
れることで前記露光・現像ユニットが前記画像形成装置
に着脱されていることを特徴とするため、感光記録媒体
収納容器に納められた感光記録媒体がすべて使用され
て、新しい感光記録媒体入りの感光記録媒体収納容器が
取り付けられたときには、新しい露光手段と、新しい圧
力現像手段とに置き変わるので、露光手段及び圧力現像
手段の交換を忘れることがなく、一定の現像を終了した
時点で定期的に交換されることになり、常に所期の性能
を保つことができるという効果がある。
【0078】請求項3に係る発明の画像形成装置では、
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置の効果に加
え、前記露光・現像ユニットは、回転可能に支持された
円盤状の基板と、前記基板の一面において、前記基板の
回転軸上に中心を有する所定半径の仮想円周上に配置さ
れた露光手段と、前記仮想円周上に配置された圧力現像
手段とから構成されたことを特徴とするため、円盤状の
基板を回転することで感光記録媒体上の同一位置を露光
手段と圧力現像手段により走査することができるという
効果がある。そのため、極めてコンパクトな構造にする
ことができ、着脱し易いものとすることができるという
効果を奏する。また、着脱しても露光手段と圧力現像手
段の相対的位置が固定されているという効果があるた
め、着脱に当たってこの両者の相対的な位置を調整しな
くてもよいという効果を奏する。
【0079】請求項4に係る発明の画像形成装置では、
請求項3に記載の画像形成装置の効果に加え、前記露光
・現像ユニットは、前記露光手段が複数備えられ、前記
基板が所定速度で回転することにより前記複数の露光手
段が前記感光記録媒体を順次所定時間の間隔で走査して
露光し、前記圧力現像手段は、前記露光手段による露光
の所定時間後に圧力現像するように構成されたことを特
徴とするため、露光手段の光量、感光記録媒体の感度、
反応速度などを考慮して仮想円周上に配列して、所定の
回転数で回転させて走査することでそれぞれの特性に合
致した露光時間、露光から圧力現像までの時間間隔とす
ることができるという効果がある。従って、常に安定し
た現像を行うことができるという効果を奏する。
【0080】請求項5に係る発明の画像形成装置では、
請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置の構成に加
え、前記露光手段は、LEDから構成されることを特徴
とするため、露光手段として比較的大光量が得られると
いう効果がある。そのため、短時間に露光を行うことが
できるという効果を奏し、また、構造的にも簡易でコン
パクトな構造とすることができるという効果を奏する。
【0081】請求項6に係る発明の前記圧力現像手段
は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成
装置の効果に加え、先端部に回転自在の球状の押圧部材
を備えたことを特徴とするため、感光記録媒体を押圧す
る面積を極めて小さくすることができ、そのため記録媒
体を押圧する全体的な力が小さくても押圧する単位当た
りの圧力を確保でき、極めてコンパクトな構造とするこ
とができるという効果がある。また、接触面積は小さい
が、感光記録媒体を押圧する押圧部材がボール状のた
め、走査とともに回転し感光記録媒体に傷を付けること
なく走査することができるという効果もある。
【0082】請求項7に係る発明の画像形成装置は、請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の
効果に加え、当該画像形成装置が画像を形成した前記感
光記録媒体の枚数又は長さを積算する積算手段を備えた
ことを特徴とするため、積算手段により画像を形成した
記録媒体の枚数又は長さがわかるという効果がある。そ
のため、露光手段及び圧力現像手段の累計の使用時間が
わかるという効果を奏する。従って露光手段及び圧力現
像手段の消耗や劣化に応じて、露光手段及び圧力現像手
段の交換をすることが可能になるという効果がある。ま
た、一定の時間使用されたと推定されたら、警告をユー
ザに報知するような構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) 感光記録媒体1を露光し現像するため
の画像形成装置としての感光感圧プリンタ21を平面視
して概略構成をあらわした模式図である。 (B) 感光記録媒体1を露光し現像するための画像形
成装置としての感光感圧プリンタ21を側面視して概略
構成をあらわした模式図である。
【図2】(A) 露光・現像ユニット23を平面視して
概略配置をあらわした模式図である。 (B) 露光・現像ユニット23を側面視して概略配置
をあらわした模式図である。
【図3】(A) 本発明の第2の実施の形態の感光記録
媒体1を露光し現像するための画像形成装置としての感
光感圧プリンタ40の概略構成を平面視してあらわした
模式図である。 (B) 本発明の第2の実施の形態の感光記録媒体1を
露光し現像するための画像形成装置としての感光感圧プ
リンタ40の概略構成を側面視してあらわした模式図で
ある。
【図4】第2の実施の形態の感光感圧プリンタ40に用
いる遮光性カセット41の構成の概略を示す模式図であ
る。
【図5】感光記録媒体1の断面構造を示すものである。
【図6】感光記録媒体1の他の構造としての感光記録媒
体51についての断面構造を示す図である。
【符号の説明】
1, 51 感光記録媒体 4 マイクロカプセル 5 顕色剤 21, 40 感光感圧プリンタ 22, 41 遮光性カセット 23, 43 露光・現像ユニット 24, 42 露光ステージ 25 コントローラー 26 第1の送りローラ手段 27 第2の送りローラ手段 28 第3の送りローラ手段 29 ポストヒータ 31 円盤 32 青色LED 33 緑色LED 34 赤色LED 35 圧力現像手段 36 動力伝達部 39 給紙ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材を内包し所定波長の光の露光により
    機械的強度が変化する多数のマイクロカプセルを備えた
    感光記録媒体の前記マイクロカプセルに所定波長の光を
    照射することにより機械的強度の差による潜像を形成可
    能な露光手段と、 前記露光手段の露光により潜像が形成された前記感光記
    録媒体を加圧して機械的強度の低い前記マイクロカプセ
    ルを破壊し、当該マイクロカプセルから出る前記色材を
    介して前記潜像を顕在化させて画像を形成する圧力現像
    手段と、 前記露光手段と前記圧力現像手段とが配置され画像形成
    装置本体に着脱可能な露光・現像ユニットとを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光記録媒体を収納して前記画像形
    成装置本体に着脱可能な感光記録媒体収納容器を備え、 前記露光・現像ユニットは、前記感光記録媒体収納容器
    に配置され、 当該感光記録媒体収納容器が前記画像形成装置本体に着
    脱されることで前記露光・現像ユニットが前記画像形成
    装置に着脱されていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記露光・現像ユニットは、 回転可能に支持された円盤状の基板と、 前記基板の一面において、前記基板の回転軸上に中心を
    有する所定半径の仮想円周上に配置された露光手段と、 前記仮想円周上に配置された圧力現像手段とから構成さ
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記露光・現像ユニットは、 前記露光手段が複数備えられ、前記基板が所定速度で回
    転することにより前記複数の露光手段が前記感光記録媒
    体を順次所定時間の間隔で走査して露光し、 前記圧力現像手段は、前記露光手段による露光の所定時
    間後に圧力現像するように構成されたことを特徴とする
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記露光手段は、 LEDから構成されることを特徴とする請求項1又は請
    求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力現像手段は、 先端部に回転自在の球状の押圧部材を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 当該画像形成装置が画像を形成した前記
    感光記録媒体の枚数又は長さを積算する積算手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに
    記載の画像形成装置。
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