JPH09141909A - 焦電気式画像形成装置 - Google Patents

焦電気式画像形成装置

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Publication number
JPH09141909A
JPH09141909A JP7305596A JP30559695A JPH09141909A JP H09141909 A JPH09141909 A JP H09141909A JP 7305596 A JP7305596 A JP 7305596A JP 30559695 A JP30559695 A JP 30559695A JP H09141909 A JPH09141909 A JP H09141909A
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JP
Japan
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pyroelectric
tension
belt
roller
rollers
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Application number
JP7305596A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Koshio
雄一郎 小塩
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦電気ベルトの変形を抑制すると共にこれに
よって質のよい印字出力を長時間維持し得る焦電気式画
像形成装置を提供すること。 【構成】 外面に焦電気層を備えたエンドレス型の焦電
気ベルト1と、この焦電気ベルト1を張架すると共に所
定速度で回動力を付勢する一対のローラ2,3と、前記
焦電気ベルト1の焦電気層に対向し且つ近接若しくは当
接して装備され静電潜像を形成する熱式印刷ピン4と、
この熱式印刷ピン4の下流側に順次装備された現像手段
5,転写手段6および定着手段7とを備えている。そし
て、焦電気ベルト1の走行領域の一部に、当該焦電気ベ
ルト1の走行時に所定の張力を印加する張力付加手段1
1を装備すると共に、この張力付加手段11に、前記焦
電気ベルト1の走行停止時に作動する張力解除手段12
を併設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦電気式画像形成
装置に係り、とくに、焦電気ベルトを装備した焦電気式
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機,レーザープリンタ或
いはファクシミリ等には、焦電気式の画像形成装置が装
備されている。
【0003】図6に、その従来例を示す。この図6にお
ける従来例は、特開平5−134506号公報にかかる
もので、外面に焦電気層51Aを備え内面に導電性部材
からなる導電性基層51Bを備えたエンドレス型の焦電
気ベルト51と、この焦電気ベルト51を張架すると共
に所定速度で回動力を付勢する一対のプーリ52A,5
2Bと、焦電気ベルト51の焦電気層51Aに対向し且
つ近接若しくは当接して装備され静電潜像を形成する熱
式印刷ピン53と、この熱式印刷ピン53の下流側に順
次装備された現像手段54,転写ローラ55および定着
ローラ56とを備えている。
【0004】ここで、符号57はプーリ駆動モータを示
し、Pは原稿文書を示し、符号58はCCD(電荷結合
素子)58Aを備えた原稿読み取り手段を示す。この原
稿読み取り手段58で読み取られた原稿内容は潜像形成
用の画像情報として電子サブシステム(ESS)59を
介して熱式印刷ピン53に送りこまれるようになってい
る。
【0005】また、熱式印刷ピン53は、焦電気ベルト
51に当接して装備され、当該焦電気ベルト51の焦電
気層51Aに潜像を形成する機能を備えている。この熱
式印刷ピン53は、電子サブシステム(ESS)59に
制御されて作動するようになっている。
【0006】ここで、上記図6に示す従来例の動作を説
明する。原稿文書Pは原稿読み取り手段58の光源58
a及び反射器58bによって照射され、これにより原稿
文書Gの表面から反射され、レンズ58cを通過した光
はCCD57A上に焦点付けされる。続いて、CCD5
7Aの出力は熱式印刷針58に出力される。この場合、
画像情報は、電子走査データとし任意に電子サブシステ
ム(ESS)59に伝送される。このESS59は画像
処理装置としても機能し、予め規定された一連の条件に
基づいて入力データを修正および補正することができ
る。
【0007】潜像形成時にあっては、分極態様の焦電気
層51Aを熱的に露呈させ、導電性基層51Bをもつこ
とにより、他方で表面電荷を中和させ続いて焦電気層5
1Aの露呈面を冷却しその面上に逆極性の電荷が発生す
る。そして、発生した電荷とは逆の極性を持つトナー粒
子Tが現像手段54により供給されてトナー画像(可視
像)を形成する。この形成されたトナー画像(可視像)
は、用紙Pに転写され、転写ローラ55によって転写さ
れ,同時に定着ローラ56によって熱定着される。符号
60はプラテンローラを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、フィルムは常にテンションをかけられていないと、
画像を形成する部分や画像を媒体に転写する部分におい
ては、安定した走行が行えない。このため、ある一定値
以上のテンションをかける必要性を生じる。この場合、
フィルムに印加し得るテンションは、一般に用紙の規格
A4幅で約2〔kgf〕〜5〔kgf〕である。
【0009】一方、フィルムにテンションが長時間付加
されて停止状態にあると、画像形成に用いられるフィル
ムは、ローラ等から加わる力に対して変形を生じやす
い。そして、かかる変形が生じると、その部分の電気的
性質が変わるため安定した画像が得られないという不都
合が生じる。また、この機械的な変形が、フィルム走行
に不具合を生じさせ,画像を劣化させるばかりでなく、
フィルムの寿命を短くする。
【0010】かかる不都合を解決するため、例えば特開
平3−212658号公報に開示されている如く、従来
例では、前述したフィルムをドラムに貼りつける方法が
提案され一般に採用されている。
【0011】しかしながら、この特開平3−21265
8号公報に開示された内容のものでは、フィルムをドラ
ムに高精度に貼りつける必要があるため、そのための工
程に多くの手間がかかり、生産性が悪いばかりでなく、
ドラムの周囲に現像,転写,排トナー等の各種の機構を
装備しなければならないため、装置全体が大型化すると
いう不都合があった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに、焦電気ベルトの変形を抑制すると共
にこれによって質のよい印字出力を長時間維持し得る焦
電気式画像形成装置を提供することを、その目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、外面に焦電気層を,内面
の導電性部材からなる導電性基層を備えたエンドレス型
の焦電気ベルトと、この焦電気ベルトを張架すると共に
所定速度で回動力を付勢する一対のローラと、前記焦電
気ベルトの焦電気層に対向し且つ近接若しくは当接して
装備され静電潜像を形成する熱式印刷ピンと、この熱式
印刷ピンの下流側に順次装備された現像手段,転写手段
および定着手段とを備えている。そして、前述した焦電
気ベルトの走行領域の一部に、当該焦電気ベルトの走行
時に所定の張力を印加する張力付加手段を装備すると共
に、この張力付加手段に、前述した焦電気ベルトの走行
停止時に作動する張力解除手段を併設する、という構成
を採っている。
【0014】この請求項1記載の発明では、まず、装置
を稼働状態に設定すると、プラテンローラと転写ローラ
とが回転して焦電気ベルト1回動させ、同時に現像機構
が突出動作を開始する。 この現像機構の動作と相前後
して張力付加手段が作動する。そして、適度の押圧力に
よって焦電気ベルト1の弛みが吸収され当該焦電気ベル
トの弛みが確実に排除され装置全体のプリント出力開始
準備が完了する。そして、熱式印刷ピンによって焦電気
ベルト上に形成された静電潜像は、現像機構で現像さ
れ、転写ローラ部分の転写手段によって用紙に転写さ
れ、定着手段によって定着されて外部に排出される。
【0015】一方、用紙Pに対するプリント出力が完了
して装置全体の電源が断となった場合には、直ちに張力
解除手段が作動する。これによって、焦電気ベルトに印
加されていた所定の張力が当該焦電気ベルトから開放さ
れる。
【0016】これにより、焦電気ベルトの変形が大幅に
少なくなり従来例で生じていた変形に伴う張力の不均一
に起因した焦電気ベルトの不安定走行(蛇行をも含む)
を有効に低減することができる。
【0017】請求項2記載の発明では、前述した一対の
ローラを、転写ローラとプラテンローラとによって構成
すると共に、転写ローラに対向して転写手段を配設し、
プラテンローラに対向して熱式印刷ピンを配設する、と
いう構成を採っている。このようにしても、前述した請
求項1記載の発明と同等の作用効果を得ることができ
る。
【0018】請求項3記載の発明では、前述した一対の
ローラに代えて焦電気ベルトを張架する四個のローラを
装備し、隣り合う一対のローラを転写ローラとプラテン
ローラとによって構成すると共に、他の一対のローラを
ガイドローラによって構成し、このガイドローラ相互間
に位置する焦電気ベルトに対向して現像手段を配設し、
前述した一対のガイドローラの内の何れか一方のガイド
ローラの保持機構部分を、張力付加手段と張力解除手段
の両方の機能を同時に兼ね備えた構成とする、という手
法を採っている。
【0019】このようにしても前述した請求項1記載の
発明と同等の作用効果を得るほか、張力付加手段と張力
解除手段とを一つの機構で兼ね備えると共に、ガイドロ
ーラ保持機構部分を構成するようにしたので、装置全体
を小型化することができるという利点がある。
【0020】請求項4記載の発明では、前述した張力付
加手段および張力解除手段を、転写ローラとプラテンロ
ーラとの間に装備する、という構成を採っている。この
ようにしても前述した請求項1記載の発明と同等の作用
効果を得ることができる。
【0021】請求項5記載の発明では、前述した現像手
段を、一又は二以上の現像機構で構成するとともに、こ
の各現像機構を個別に往復移動して前述した焦電気ベル
トに近接し若しくは離間可能に装備する、という構成を
採っている。このようにしても前述した請求項1記載の
発明と同等の作用効果を得るほか、トナー不足による稼
働中断という不都合を改善することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1に基づいて説明する。
【0023】この図1において、符号1はエンドレス型
の焦電気ベルトを示し、符号2,3は、焦電気ベルト1
を張架すると共に所定速度で回動力を付勢する一対のロ
ーラを示す。又、焦電気ベルト1は、外面側に静電潜像
を形成する焦電気層を備え,内面側に導電性部材からな
る導電性基層を備えた構成となっている。
【0024】焦電気ベルト1の焦電気層に対向し且つ近
接若しくは当接して、静電潜像を形成する熱式印刷ピン
4が装備され、この熱式印刷ピン4の下流側に現像手段
5,転写手段6および定着手段7が、順次装備されてい
る。更に、焦電気ベルト1の走行領域の一部に、当該焦
電気ベルト1の走行時に所定の張力を印加する張力付加
手段11が装備されている。そして、この張力付加手段
11に、前述した焦電気ベルト1の走行停止時に作動す
る張力解除手段12が併設されている。
【0025】ここで、一対のローラ2,3は、プラテン
ローラ2と転写ローラ3とによって構成すると共に、転
写ローラ3に対向して且つ用紙搬送路を介して転写手段
6が配設され、プラテンローラ2に対向して且つ用紙搬
送路を介して熱式印刷ピン4が配設されている。
【0026】焦電気ベルト1の焦電気層は、素材として
フッ化ポリビニリデン(PVDF)をベースとするポリ
マー材料が使用されている。この焦電気層を備えた焦電
気ベルト1に現像手段5から供給されるトナーTは、一
成分の非磁性トナーが用いられている。熱を焦電気ベル
ト1に与える部分である熱式印刷ピン4としては、サー
マルヘッドが用いられている。
【0027】又、転写ローラ3部分はトナーTを用紙P
に転写する部分であり位置精度が重要となることから位
置ずれ防止用としてゴムローラが用いられている。更
に、プラテンローラ2も静電潜像を形成する部分である
ことから位置精度が重要となり、位置ずれ防止用として
ゴムローラが用いられている。
【0028】現像手段5は、図1では4個の現像機構5
A,5B,5C,5Dによって構成され、各現像機構5
A〜5Dの相互間には、ガイドローラ5a,5b,5c
が装備されている。符号5Aa,5Ba,5Ca,5D
aは、各現像機構5A,5B,5C,5Dに装備された
現像ローラを示す。この各現像機構5A〜5Dは、個別
に往復移動して前述した焦電気ベルト1に近接し若しく
は離間可能に装備されている。
【0029】ここで、各現像機構5A〜5Dは、実際に
は、何れか一つが図示しない制御手段に選択されて前述
した焦電気ベルト1側に突設され、その現像ローラ部分
が焦電気ベルト1上の潜像を現像するに適した位置に配
設されるようになっている。図1では現像機構5Aが選
択されて作動し、現像ローラ5Aaが作動するようにな
っている。
【0030】更に、張力付加手段11及び前記張力解除
手段12が、前述した転写ローラ3とプラテンローラ2
との間に位置する焦電気ベルト1部分に配設されてい
る。
【0031】ここで、張力付加手段11は、ソレノイド
本体11Aと、このソレノイド本体11Aによって焦電
気ベルト1側に押し出されるピストン状のプランジャ部
11Bと、このプランジャ部11Bの先端部に装備され
たローラ11Cとにより構成されている。そして、焦電
気ベルト1の走行稼働時には、プランジャ部11Bが所
定の押圧力をもって焦電気ベルト1側に押し出されるよ
うになっている。図1は、このプランジャ部11Bが押
し出された状態を示す。
【0032】又、この張力付加手段11に併設された張
力解除手段12は、前述したソレノイド本体11Aの電
源回路に装備された電源スイッチ(図示せず)とソレノ
イド本体11Aとプランジャ部11Bとの間に装備され
た引張りばね12Aとによって構成されている。このた
め、張力付加手段11の稼働に際しては、常に、前述し
た引張りばね12Aの引張り力に抗してプランジャ部1
1Bが外部に押し出されるようになっている。
【0033】更に、図1において、符号15,16はガ
イドローラを示す。このガイドローラ15,16は、焦
電気ベルト1の内側に装備され、張力付加手段11のプ
ランジャ部11Bが押し出された場合に当該焦電気ベル
ト1の弛みをこのガイドローラ15,16相互間で吸収
するためのもので、図1では、この焦電気ベルト1の弛
みを吸収している状態を示す。また、符号17,18
は、それぞれ用紙走行路に用紙案内用としてそれぞれ装
備された各一対のガイドローラを示す。符号19は不要
のトナーを排除する排トナー機構を示す。
【0034】次に、上記図1に示す実施形態の全体的動
作を説明する。まず、装置を稼働状態に設定すると、プ
ラテンローラ2と転写ローラ3とが回転して焦電気ベル
ト1を矢印A方向に回動させる。同時に図示しない押圧
手段に付勢されて現像機構5Aが突出動作を開始し、図
1の如く現像可能位置に設定される。
【0035】この現像機構5Aの動作と相前後して張力
付加手段11が作動し、張力解除手段12の引張りばね
12Aに抗してプランジャ部11Bを外部に押し出す。
そして、適度の押圧力によって焦電気ベルト1の弛みが
ガイドローラ21,22の相互間で吸収され、これによ
って焦電気ベルト1の弛みが確実に排除され、これによ
って装置全体のプリント出力開始準備が完了する。そし
て、熱式印刷ピン4によって焦電気ベルト1上に形成さ
れた静電潜像は、現像機構5Aで現像され、転写ローラ
3部分の転写手段6によって用紙Pに転写され、用紙P
に転写されたトナー像が定着手段7によって定着されて
外部に排出される。
【0036】一方、用紙Pに対するプリント出力が完了
して装置全体の電源が断となった場合には、直ちに張力
解除手段12の引張りばね12Aが作動してプランジャ
部11Bを焦電気ベルト1から引き離すように作動す
る。これによって、焦電気ベルト1に印加されていた所
定の張力が当該焦電気ベルト1から開放される。
【0037】このように、上記図1の実施形態による
と、PVDFを焦電気層として備えた焦電気ベルト1は
張力(テンション)のかかった状態で走行するが、使用
されない期間は張力解除手段12の引張りばね12Aが
作動して張力(テンション)のかからない状態に設定さ
れるので、焦電気ベルト1の変形が大幅に少なくなり、
このため、従来例で生じていた変形に伴う張力の不均一
に起因した焦電気ベルト1の不安定走行(蛇行をも含
む)を有効に低減することができ、焦電気ベルト1に対
する熱式印刷ピン4の当たりムラ及び現像の不均一を有
効に低減することができ、転写の際に生じる変形した箇
所のすべりに起因した色ずれおよび転写不良を有効に低
減することができ、これによって、熱式印刷ピン4によ
る静電潜像形成動作,現像および転写の各動作を長期に
わたって正常に維持することができるという利点があ
る。
【0038】図2は、前述した張力付加手段11および
張力解除手段12の他の例を示す。この図2に示す張力
付加手段21は、焦電気ベルト1の上側に当該焦電気ベ
ルト1にほぼ平行に配設された固定支持板22と、この
固定支持板22に対して前述した焦電気ベルト1を介し
て対向装備されたローラ支持板23と、このローラ支持
板23を角部四か所で前述した固定支持板22に垂下保
持する四本のコイルばね24と、ローラ支持板23によ
って回転自在に支持された張力付加ローラ25とを備え
ている。
【0039】この張力付加ローラ24は、前述したロー
ラ支持板23を介して図2の上方に常時引き上げられた
状態となる。このため、焦電気ベルト1は張力付加ロー
ラ24によって上方に常時引っ張られる。これにより、
図1に開示した張力付加手段11と同様に、焦電気ベル
ト1は、コイルばね24の作用によって所定の張力が常
時印加されることなる。
【0040】また、この張力付加手段21に併設された
張力解除手段26は、張力解除時に前述した張力付加ロ
ーラ24をその両端部で図2の下方に押圧するカム機構
26Aと、このカム機構26Aを回転自在に保持するカ
ム部保持板26Bとを備えている。そして、張力解除に
際し、カム機構26Aは、図示しないカム駆動手段によ
って図2の位置から180°回転して張力付加ローラ2
5をその両端部で下方に向かう押圧動作が行われ、これ
によって、焦電気ベルト1は張力付加手段21による張
力付加状態から解放される。
【0041】即ち、張力(テンション)がかけられた状
態では、張力付加ローラ25は、コイルばね24によっ
て矢印A方向に支持された焦電気ベルト1にテンション
を付加すると共に、当該焦電気ベルト1に対して従動し
て回転する。電源停止、あるいは印字終了時においてカ
ム機構26Aの働きにより張力付加ローラ25は矢印B
方向に押し下げられ、焦電気ベルト1から解除される。
この結果、焦電気ベルト1はテンションがかからない状
態となり表面の特性に変化を生じない。電源投入時、カ
ム機構26Aを解除して図2の状態に戻すと、張力付加
ローラ25は、焦電気ベルト1にコイルばね24によっ
てテンションをかけることができる。
【0042】図3は、前述した図1における張力付加手
段11および張力解除手段12の更に他の例を示すもの
である。
【0043】この図3に示す張力付加手段31は、焦電
気ベルト1の下側に起伏回動自在に装備された回動アー
ム31Aと、この回動アーム31Aの先端部に回転自在
に装備された張力付加ローラ31Bと、前述した回動ア
ーム31Aを付勢して当該回動アーム31Aを焦電気ベ
ルト1側に押圧するソレノイド機構32と、このソレノ
イド機構32の動作の如何にかかわらず前述した回動ア
ーム31Aを常時図3の下方に付勢する張力解除手段と
しての引張ばね33とを備えている。符号34は回動ア
ーム31Aの基幹部を回転自在に支持する支持部を示
す。
【0044】ソレノイド機構32は、先端部にローラを
備えたプランジャ32aと、このプランジャの動作を付
勢するソレノイド本体32bとにより構成されている。
そして、装置全体が稼働状態に設定されると、まずソレ
ノイド機構32が作動してプランジャ32aがA方向に
押し出されて回動アーム31Aがa方向に回転して焦電
気ベルト1に当接しこれを押し上げて所定の張力を印加
する。
【0045】電源停止,あるいは印字終了時においては
引張ばね33の働きにより回動アーム31Aは矢印b方
向に押し下げられ、焦電気ベルト1から解除される。こ
の結果、焦電気ベルト1はテンションがかからない状態
となり表面の特性に変化を生じない。
【0046】次に、第2の実施形態を図4に基づいて説
明する。
【0047】この図4に示す第2の実施形態は、前述し
た図1における一対のローラに代えて焦電気ベルト1を
張架する四個のローラ41,42,43,44が装備さ
れている。そして、この内、図4の現像手段5側に位置
する一対のローラはガイドローラ42,43によって構
成され、他の一対のローラ41,44はプラテンローラ
41と転写ローラ44とによって構成されている。ここ
で、符号45は張力調整手段を示す。この張力調整手段
45は、前述したガイドローラ42の保持機構部分を構
成するもので、前述した張力付加手段と張力解除手段の
両方の機能を同時に兼ね備えた構成となっている。
【0048】この張力調整手段45は、図5に示すよう
に、前述したガイドローラ42を先端部に回転自在に装
備した解除アーム45Aと、この解除アーム45Aの基
端部を回転自在に支持する支柱部45Bと、この支柱部
45B上に装備され前述した解除アーム45Aを起伏回
動自在に付勢する解除アーム駆動機構46とを備えてい
る。
【0049】この解除アーム駆動機構46は、摩擦クラ
ッチ(図示せず)を介して前述した解除アーム45Aの
基端部に支軸45Asを水平に配置して固定装備された
ベルト用ギア−46aと、このベルト用ギア−46aを
含んで構成され前述した解除アーム45Aを立設方向
(図2中,A方向)又は倒置方向(図2中,B方向)に
回動力を付勢する駆動モータ46bおよび段付ベルト機
構部46cとを備えている。
【0050】符号46eはオフ(OFF)センサを示
す。このオフセンサ46eは、解除アーム45Aを倒置
方向Bに回動した場合に当該解除アーム45Aの回動動
作を停止させると共に,前述した駆動モータ46bの電
源回路を開放するように機能する。
【0051】そして、電源停止時又は印字終了時に、駆
動モータ46bはベルト用ギア−46aを通して,支軸
45Asを支点として解除アーム45Aを倒置方向Bに
回動させて張力解除手段として機能させる。これによ
り、ガイドローラ(テンション解除ローラ)42が焦電
気ベルト(像形成フィルム)1から離れて矢印Bの方向
に回動してオフスイッチ46eに受け止められる。同時
に、このオフスイッチ46eが作動して駆動モータ46
bの電源回路を開放し、これによって、焦電気ベルト
(像形成フィルム)1への張力印加動作が停止される。
【0052】電源投入時、焦電気ベルト(像形成フィル
ム)1にテンションをかける時には、図示しない制御手
段が作動して、解除時とは逆方向に駆動モータ46bを
回転する。これにより、ガイドローラ(テンション解除
ローラ)42は矢印Aの方向に作動し、駆動モータ46
bは摩擦クラッチを介して焦電気ベルト1に一定のテン
ションを与えるように力をかけ続ける(即ち、張力付加
手段として機能する)。その他の構成および動作は前述
した図1の実施形態と同一となっている。
【0053】このようにしても前述した図1の実施形態
と同様の作用効果を有するほか、張力付加手段と張力解
除手段とを一つの機構で兼ね備えると共に、ガイドロー
ラ42の保持機構部分を構成するようにしたので、装置
全体を小型化することができるという利点がある。
【0054】以上のように、上記各実施形態によると、
装置の稼働停止時に焦電気ベルト1への張力付加の解除
を行うことにより、像形成フィルム1の特性変化を押さ
え、不均一なフィルムによる走行不良も防ぐことが可能
となり、安定した印字動作を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、焦電気層として備えた焦電気ベル
トは張力(テンション)のかかった状態で走行するが、
使用されない期間は張力解除手段が作動して張力のかか
らない状態に設定されるので、焦電気ベルトの変形が大
幅に少なくなり、このため、従来例で生じていた変形に
伴う張力の不均一に起因した焦電気ベルトの不安定走行
(蛇行をも含む)を有効に低減することができ、焦電気
ベルトに対する熱式印刷ピンの当たりムラ及び現像の不
均一を有効に低減することができ、転写の際に生じる変
形した箇所のすべりに起因した色ずれおよび転写不良を
有効に低減することができ、これによって、熱式印刷ピ
ンによる静電潜像形成動作,現像および転写の各動作を
長期にわたって正常に維持することができ、従って、安
定した印字動作を行うことができるという従来にない優
れた焦電気式画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】図1内に開示した張力付加手段および張力解除
手段部分の他の例を示す構成図である。
【図3】図1内に開示した張力付加手段および張力解除
手段部分の更に他の例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【図5】図1内に開示したガイドローラ部分に併設され
る張力付加手段および張力解除手段部分の例を示す構成
図である。
【図6】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 焦電気ベルト 2,3,41,42,43,44 ローラ 4 熱式印刷ピン 5 現像手段 5A,5B,5C,5D 現像機構 6 転写手段 7 定着手段 11,21,31 張力付加手段 12,26,33 張力解除手段 45 張力調整手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に焦電気層を,内面の導電性部材か
    らなる導電性基層を備えたエンドレス型の焦電気ベルト
    と、この焦電気ベルトを張架すると共に所定速度で回動
    力を付勢する一対のローラと、前記焦電気ベルトの焦電
    気層に対向し且つ近接若しくは当接して装備され静電潜
    像を形成する熱式印刷ピンと、この熱式印刷ピンの下流
    側に順次装備された現像手段,転写手段および定着手段
    とを備えた焦電気式画像形成装置において、 前記焦電気ベルトの走行領域の一部に、当該焦電気ベル
    トの走行時に所定の張力を印加する張力付加手段を装備
    すると共に、 この張力付加手段に、前記焦電気ベルトの走行停止時に
    作動する張力解除手段を併設したことを特徴とする焦電
    気式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のローラを、転写ローラとプラ
    テンローラとによって構成すると共に、前記転写ローラ
    に対向して前記転写手段を配設し、前記プラテンローラ
    に対向して前記熱式印刷ピンを配設したことを特徴とす
    る請求項1記載の焦電気式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のローラに代えて前記焦電気ベ
    ルトを張架する四個のローラを装備し、隣り合う一対の
    ローラを転写ローラとプラテンローラとによって構成す
    ると共に、他の一対のローラをガイドローラによって構
    成し、 このガイドローラ相互間に位置する焦電気ベルトに対向
    して前記現像手段を配設し、前記一対のガイドローラの
    内の何れか一方のガイドローラの保持機構部分を、前記
    張力付加手段と張力解除手段の両方の機能を同時に兼ね
    備えた構成としたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の焦電気式画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記張力付加手段および前記張力解除手
    段を、前記転写ローラとプラテンローラとの間に装備し
    たことを特徴とする請求項2又は3記載の焦電気式画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像手段を、一又は二以上の現像機
    構で構成するとともに、この各現像機構が個別に往復移
    動して前記焦電気ベルトに近接し若しくは離間可能に装
    備されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4
    記載の焦電気式画像形成装置。
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