JP2000280553A - プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ - Google Patents
プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタInfo
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- JP2000280553A JP2000280553A JP11089681A JP8968199A JP2000280553A JP 2000280553 A JP2000280553 A JP 2000280553A JP 11089681 A JP11089681 A JP 11089681A JP 8968199 A JP8968199 A JP 8968199A JP 2000280553 A JP2000280553 A JP 2000280553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カッタがプリント用紙に対して移動しながら
プリント用紙を切断するカッタ装置を備えたプリンタに
おいて、カッタ操作時にプリント用紙が動くことがない
プリンタを提供すること。 【解決手段】 カッタ81が取り付けられ、プリント用
紙を切断する方向にスライドするカッタ取付け台82に
は凸部82aが設けられている。カッタフレーム83に
は用紙押さえ88が軸89回りに揺動可能に支持され
る。用紙押さえ88は、斜面部88bと、斜面部88b
の頂上に接続された平坦部88cを有する。前記カッタ
取付け台82が切断方向にスライドし、凸部82aが斜
面部88b、平坦部88cを押すことによって、用紙押
さえ88はF2方向に揺動し、用紙台87とともにプリ
ント用紙1を挟持する。この状態でさらにカッタ取付け
台82をスライドさせれば、カッタ81は挟持されたプ
リント用紙1を切断する。
プリント用紙を切断するカッタ装置を備えたプリンタに
おいて、カッタ操作時にプリント用紙が動くことがない
プリンタを提供すること。 【解決手段】 カッタ81が取り付けられ、プリント用
紙を切断する方向にスライドするカッタ取付け台82に
は凸部82aが設けられている。カッタフレーム83に
は用紙押さえ88が軸89回りに揺動可能に支持され
る。用紙押さえ88は、斜面部88bと、斜面部88b
の頂上に接続された平坦部88cを有する。前記カッタ
取付け台82が切断方向にスライドし、凸部82aが斜
面部88b、平坦部88cを押すことによって、用紙押
さえ88はF2方向に揺動し、用紙台87とともにプリ
ント用紙1を挟持する。この状態でさらにカッタ取付け
台82をスライドさせれば、カッタ81は挟持されたプ
リント用紙1を切断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が形成された
長尺のプリント用紙を所望の位置において切断するプリ
ント用紙のカット装置及びこのカット装置を備えたプリ
ンタに係る。
長尺のプリント用紙を所望の位置において切断するプリ
ント用紙のカット装置及びこのカット装置を備えたプリ
ンタに係る。
【0002】
【従来の技術】この明細書において、「プリンタ」と
は、用紙上に文字や図形などをプリントする装置をい
い、狭義の所謂プリンタだけでなく、電子写真複写機な
ども含む。また、「プリント」とは、用紙上に文字や図
形などを読取可能な二次元パターン情報の形で記録する
ことをいい、記録(プリント)されるべき情報の受取り
方(プリントされるべき情報のプリンタへの入力の仕
方)は問わない。プリントされた情報の「読取」は基本
的には、人の五感で行われるけれども、場合によって
は、トランスデューサの介在を要するものでもよい。
「プリント用紙」とは、縦や横の長さと比較して厚さが
小さいシート状の形態を採るものをいい、その材料は、
紙でも、プラスチックでも、他のものでも、それらの複
合体でもよい。
は、用紙上に文字や図形などをプリントする装置をい
い、狭義の所謂プリンタだけでなく、電子写真複写機な
ども含む。また、「プリント」とは、用紙上に文字や図
形などを読取可能な二次元パターン情報の形で記録する
ことをいい、記録(プリント)されるべき情報の受取り
方(プリントされるべき情報のプリンタへの入力の仕
方)は問わない。プリントされた情報の「読取」は基本
的には、人の五感で行われるけれども、場合によって
は、トランスデューサの介在を要するものでもよい。
「プリント用紙」とは、縦や横の長さと比較して厚さが
小さいシート状の形態を採るものをいい、その材料は、
紙でも、プラスチックでも、他のものでも、それらの複
合体でもよい。
【0003】ところで、ロール状に巻かれたプリント用
紙に印字した後、所望の位置においてプリント用紙を切
断するプリンタは知られている。たとえば、特開平7−
178983号公報には、用紙の排出口に実質的に固定
された刃が設けられ、これにプリント用紙を押し当てて
プリント用紙を切断する記録装置が開示されている。そ
して、この記録装置には、プリント用紙を刃に押し当て
たとき、記録装置内部の印字前の用紙が不要に引き出さ
れることがないように、切断時にプリント用紙を保持す
るための保持機構が設けられている。
紙に印字した後、所望の位置においてプリント用紙を切
断するプリンタは知られている。たとえば、特開平7−
178983号公報には、用紙の排出口に実質的に固定
された刃が設けられ、これにプリント用紙を押し当てて
プリント用紙を切断する記録装置が開示されている。そ
して、この記録装置には、プリント用紙を刃に押し当て
たとき、記録装置内部の印字前の用紙が不要に引き出さ
れることがないように、切断時にプリント用紙を保持す
るための保持機構が設けられている。
【0004】プリント用紙を切断するカット装置の他の
構成としては、プリント用紙を排出する排出口付近に排
出口を横切るように移動するカッタを設け、これを移動
させることによってプリント用紙を切断する構成も知ら
れている。この構成においても、切断時にプリント用紙
が刃によって押されても動かないようにプリント用紙を
保持しておく必要がある。しかしながら、前記特開平7
−178983号公報に開示された装置では、カッタは
移動するものではあるものの、切断機能に関しては実質
的には記録装置本体に固定されているものであり、カッ
タが移動することによってプリント用紙を切断するもの
ではない。従ってカッタが移動することによってプリン
ト用紙を切断する構成に対しては、上記プリント用紙の
保持機構を適用することはできない。
構成としては、プリント用紙を排出する排出口付近に排
出口を横切るように移動するカッタを設け、これを移動
させることによってプリント用紙を切断する構成も知ら
れている。この構成においても、切断時にプリント用紙
が刃によって押されても動かないようにプリント用紙を
保持しておく必要がある。しかしながら、前記特開平7
−178983号公報に開示された装置では、カッタは
移動するものではあるものの、切断機能に関しては実質
的には記録装置本体に固定されているものであり、カッ
タが移動することによってプリント用紙を切断するもの
ではない。従ってカッタが移動することによってプリン
ト用紙を切断する構成に対しては、上記プリント用紙の
保持機構を適用することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した点
に鑑みなされたものであって、その目的は、カット装置
を構成する刃を移動させることによってプリント用紙を
切断する際に、刃を移動させることによって自動的にプ
リント用紙を保持することができ、従って切断時に不要
にプリント用紙が移動してしまう虞のないプリント用紙
のカット装置及びプリンタを提供することにある。
に鑑みなされたものであって、その目的は、カット装置
を構成する刃を移動させることによってプリント用紙を
切断する際に、刃を移動させることによって自動的にプ
リント用紙を保持することができ、従って切断時に不要
にプリント用紙が移動してしまう虞のないプリント用紙
のカット装置及びプリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント用紙の
カット装置は、前記目的を達成すべく、プリント用紙を
載置する用紙台と、プリント用紙の送給方向と交わる方
向に移動することによって、用紙台に載置されたプリン
ト用紙を切断する刃と、刃の移動に係合して移動し、刃
がプリント用紙を切断する状態において、プリント用紙
を用紙台とともに挟持する用紙押さえとを有する。
カット装置は、前記目的を達成すべく、プリント用紙を
載置する用紙台と、プリント用紙の送給方向と交わる方
向に移動することによって、用紙台に載置されたプリン
ト用紙を切断する刃と、刃の移動に係合して移動し、刃
がプリント用紙を切断する状態において、プリント用紙
を用紙台とともに挟持する用紙押さえとを有する。
【0007】刃の移動に係合して用紙押さえを移動させ
るためには、刃にはプリント用紙を切断する状態におい
て用紙押さえを押す係合部を設け、用紙押さえには、該
係合部によって用紙台方向に押される斜面部と、これに
接続する平坦部とを設け、刃が初期位置から切断前の位
置までに移動する状態においては、係合部が斜面部を押
すことによって、用紙押さえが用紙台方向に移動し、刃
が切断状態においては、係合部が平坦部を押すことによ
って、用紙押さえが用紙台とともにプリント用紙を挟持
するように構成すればよい。
るためには、刃にはプリント用紙を切断する状態におい
て用紙押さえを押す係合部を設け、用紙押さえには、該
係合部によって用紙台方向に押される斜面部と、これに
接続する平坦部とを設け、刃が初期位置から切断前の位
置までに移動する状態においては、係合部が斜面部を押
すことによって、用紙押さえが用紙台方向に移動し、刃
が切断状態においては、係合部が平坦部を押すことによ
って、用紙押さえが用紙台とともにプリント用紙を挟持
するように構成すればよい。
【0008】これらの構成によれば、刃を移動させると
用紙押さえは自動的に用紙台方向に押されるから、切断
時においてプリント用紙は自動的に用紙押さえと用紙台
によって挟持される。従って、切断時にプリント用紙は
不用意に移動することがなく、所望の位置において確実
に切断され得る。用紙を固定する操作と切断する操作と
は同一の操作でよく、非常に使い勝手のよいカット装置
を構成することができる。
用紙押さえは自動的に用紙台方向に押されるから、切断
時においてプリント用紙は自動的に用紙押さえと用紙台
によって挟持される。従って、切断時にプリント用紙は
不用意に移動することがなく、所望の位置において確実
に切断され得る。用紙を固定する操作と切断する操作と
は同一の操作でよく、非常に使い勝手のよいカット装置
を構成することができる。
【0009】なお、用紙押さえのうち、用紙台とともに
プリント用紙を挟持する部位には、たとえば板ゴムのよ
うな弾性部材を設け、挟持をより確実に行えるようにし
てもよい。または、用紙押さえまたは用紙台のうちの一
方または両方を弾性的に支持することによって同様の効
果を有するように構成してもよい。以上の構成によるカ
ット装置を備えてプリンタを構成することができ、こう
して構成したプリンタも、このカット装置の有する前記
特徴を継承する。
プリント用紙を挟持する部位には、たとえば板ゴムのよ
うな弾性部材を設け、挟持をより確実に行えるようにし
てもよい。または、用紙押さえまたは用紙台のうちの一
方または両方を弾性的に支持することによって同様の効
果を有するように構成してもよい。以上の構成によるカ
ット装置を備えてプリンタを構成することができ、こう
して構成したプリンタも、このカット装置の有する前記
特徴を継承する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明による好ましい一実施
の形態を、添付図面に示した好ましい一実施例に基づい
て説明する。
の形態を、添付図面に示した好ましい一実施例に基づい
て説明する。
【0011】
【実施例】(プリント用紙について)まず、図1から図
8に示したプリンタ10で用いられる好ましい一例の感
光・感圧型プリント用紙1について、図4に基づいて説
明する。この例では、感光・感圧型プリント用紙1は、
感光・感圧型マイクロカプセルが塗布されており、露光
ヘッドによる露光動作(潜像形成動作)及び加圧現像ヘ
ッドによる加圧現像動作によってプリント可能なシート
状物を指す。シート状物は、例えば、ロール状に巻かれ
た帯状物の形態を採り得、かつ印刷(プリント)に際し
て一端から繰出されて用紙送り方向に間欠的に送給され
る。プリント用紙1は、例えば、白色のPET(ポリエ
チレンテレフタレート)からなるシート状基体部(基材
部)2と、このシート状基体部2上に形成され顕色剤を
含む受像層3と、感光・感圧型マイクロカプセルがバイ
ンダ(接着剤)に均一に分散されて受像層3上に均一に
塗布された感光・感圧型マイクロカプセル層4と、透明
PETのような保護層5とからなる。シートの基体ない
し基材2は、プラスチック材料の代わりに紙のような他
の材料でもよい。マイクロカプセル層4にバインダはな
くてもよく、受像層3とマイクロカプセル層4とは混在
する一つの層であってもよい。以上のような積層構造を
有する用紙1は、典型的には、0.1mmのオーダーの
厚みを有し、比較的剛性が高い。用紙1の幅は、典型的
には、数cm程度(プリンタ10がハンディタイプの場
合)から数10cm程度(据置き型の場合)であるけれ
ども、より大きくても小さくてもよい。
8に示したプリンタ10で用いられる好ましい一例の感
光・感圧型プリント用紙1について、図4に基づいて説
明する。この例では、感光・感圧型プリント用紙1は、
感光・感圧型マイクロカプセルが塗布されており、露光
ヘッドによる露光動作(潜像形成動作)及び加圧現像ヘ
ッドによる加圧現像動作によってプリント可能なシート
状物を指す。シート状物は、例えば、ロール状に巻かれ
た帯状物の形態を採り得、かつ印刷(プリント)に際し
て一端から繰出されて用紙送り方向に間欠的に送給され
る。プリント用紙1は、例えば、白色のPET(ポリエ
チレンテレフタレート)からなるシート状基体部(基材
部)2と、このシート状基体部2上に形成され顕色剤を
含む受像層3と、感光・感圧型マイクロカプセルがバイ
ンダ(接着剤)に均一に分散されて受像層3上に均一に
塗布された感光・感圧型マイクロカプセル層4と、透明
PETのような保護層5とからなる。シートの基体ない
し基材2は、プラスチック材料の代わりに紙のような他
の材料でもよい。マイクロカプセル層4にバインダはな
くてもよく、受像層3とマイクロカプセル層4とは混在
する一つの層であってもよい。以上のような積層構造を
有する用紙1は、典型的には、0.1mmのオーダーの
厚みを有し、比較的剛性が高い。用紙1の幅は、典型的
には、数cm程度(プリンタ10がハンディタイプの場
合)から数10cm程度(据置き型の場合)であるけれ
ども、より大きくても小さくてもよい。
【0012】感光・感圧型マイクロカプセルは、ゼラチ
ンなどからなる直径数ミクロン程度の透明な外側のカプ
セル壁を有し、該カプセル壁内には、特定波長の光によ
って硬化する光硬化物質と、硬化されなかったカプセル
が圧壊されたとき受像層3の顕色剤と接触して発色する
発色物質とが、封入されている。典型的には、各マイク
ロカプセルは、顕色剤に接触すると絵具の三原色のうち
のいずれかに発色する発色物質と、該発色物質により発
色される色に対して実際上補色関係にある色(光の三原
色)の光で硬化する光硬化物質とを一緒に封入してな
る。すなわち、マイクロカプセルには、三種類のタイプ
が有り、夫々、赤(赤紫)色を呈するマゼンダ(M)用
の発色物質及びこれと補色関係にある緑色光(G)を選
択的に吸収して硬化する光硬化物質を封入してなるタイ
プMのマイクロカプセル、黄色を呈するイエロー(Y)
用の発色物質及び青色光(B)で硬化する光硬化物質を
封入してなるタイプYのマイクロカプセル、並びに青
(青紫)色を呈するシアン(C)用の発色物質及び赤色
光(R)で硬化する光硬化物質を封入してなるタイプC
のマイクロカプセルからなる。マイクロカプセル層4で
は、これら三種類のマイクロカプセルが一様に分散・塗
布されている。
ンなどからなる直径数ミクロン程度の透明な外側のカプ
セル壁を有し、該カプセル壁内には、特定波長の光によ
って硬化する光硬化物質と、硬化されなかったカプセル
が圧壊されたとき受像層3の顕色剤と接触して発色する
発色物質とが、封入されている。典型的には、各マイク
ロカプセルは、顕色剤に接触すると絵具の三原色のうち
のいずれかに発色する発色物質と、該発色物質により発
色される色に対して実際上補色関係にある色(光の三原
色)の光で硬化する光硬化物質とを一緒に封入してな
る。すなわち、マイクロカプセルには、三種類のタイプ
が有り、夫々、赤(赤紫)色を呈するマゼンダ(M)用
の発色物質及びこれと補色関係にある緑色光(G)を選
択的に吸収して硬化する光硬化物質を封入してなるタイ
プMのマイクロカプセル、黄色を呈するイエロー(Y)
用の発色物質及び青色光(B)で硬化する光硬化物質を
封入してなるタイプYのマイクロカプセル、並びに青
(青紫)色を呈するシアン(C)用の発色物質及び赤色
光(R)で硬化する光硬化物質を封入してなるタイプC
のマイクロカプセルからなる。マイクロカプセル層4で
は、これら三種類のマイクロカプセルが一様に分散・塗
布されている。
【0013】例えば、300dpiでプリント用紙にカ
ラープリントを行う場合、85μ程度の径の領域に一つ
のドットが形成される。このドット領域に、例えば、露
光ヘッドから赤色の光が照射されると、タイプCのマイ
クロカプセル内の光硬化物質は硬化するけれども、タイ
プM,Yのマイクロカプセル内の光硬化物質は硬化され
ず、このドット領域に赤色の潜像が形成される。このド
ット領域が加圧下におかれると、硬化したタイプCのマ
イクロカプセルはそのまま保たれるけれども、硬化され
ていないタイプM,Yのマイクロカプセルは圧壊され、
夫々の発色物質が受像層3の顕色剤と反応して赤紫色及
び黄色を呈し、全体としてほぼ赤い色を呈する。タイプ
Cのマイクロカプセルが硬化される程度はドット領域に
照射される光の強さ(光量)に依存し、その多少に応じ
てタイプCのマイクロカプセルが少しだけ圧壊された
り、全く圧壊されなかったりして、当該ドット領域にお
ける青色の混ざり具合が変わることになる。従って、照
射光の色に応じて三つのタイプのマイクロカプセルの硬
化の程度が異なり、マイクロカプセルの圧壊により発色
される色が異なることになる。
ラープリントを行う場合、85μ程度の径の領域に一つ
のドットが形成される。このドット領域に、例えば、露
光ヘッドから赤色の光が照射されると、タイプCのマイ
クロカプセル内の光硬化物質は硬化するけれども、タイ
プM,Yのマイクロカプセル内の光硬化物質は硬化され
ず、このドット領域に赤色の潜像が形成される。このド
ット領域が加圧下におかれると、硬化したタイプCのマ
イクロカプセルはそのまま保たれるけれども、硬化され
ていないタイプM,Yのマイクロカプセルは圧壊され、
夫々の発色物質が受像層3の顕色剤と反応して赤紫色及
び黄色を呈し、全体としてほぼ赤い色を呈する。タイプ
Cのマイクロカプセルが硬化される程度はドット領域に
照射される光の強さ(光量)に依存し、その多少に応じ
てタイプCのマイクロカプセルが少しだけ圧壊された
り、全く圧壊されなかったりして、当該ドット領域にお
ける青色の混ざり具合が変わることになる。従って、照
射光の色に応じて三つのタイプのマイクロカプセルの硬
化の程度が異なり、マイクロカプセルの圧壊により発色
される色が異なることになる。
【0014】マイクロカプセルは、上述のように光の三
原色に対応する三種類の波長域の光の各々に応じて発色
を可能にする三つのタイプM,Y,Cからなる代わり
に、一つ若しくは二つ、又はそれ以上の任意の特定の波
長域の光に応じて発色を可能にする一つ若しくは二つ、
又はそれ以上の任意の数のタイプのものからなっていて
もよい。各タイプのマイクロカプセルは、典型的には、
用紙1の被塗布面に一様に分布しているけれども、場合
によっては、用紙1の領域によってマイクロカプセルの
分布が異なっていてもよい。また、感光・感圧型マイク
ロカプセルは、特定波長域の光を受けた際圧壊され難く
なる代わりに、圧壊され易くなるように構成されていて
もよい。 (プリンタの構成について)次に、図1から図8に戻っ
て、本発明による好ましい一実施例のプリンタ10及び
該プリンタ10を用いたプリントシステム100につい
て、説明する。
原色に対応する三種類の波長域の光の各々に応じて発色
を可能にする三つのタイプM,Y,Cからなる代わり
に、一つ若しくは二つ、又はそれ以上の任意の特定の波
長域の光に応じて発色を可能にする一つ若しくは二つ、
又はそれ以上の任意の数のタイプのものからなっていて
もよい。各タイプのマイクロカプセルは、典型的には、
用紙1の被塗布面に一様に分布しているけれども、場合
によっては、用紙1の領域によってマイクロカプセルの
分布が異なっていてもよい。また、感光・感圧型マイク
ロカプセルは、特定波長域の光を受けた際圧壊され難く
なる代わりに、圧壊され易くなるように構成されていて
もよい。 (プリンタの構成について)次に、図1から図8に戻っ
て、本発明による好ましい一実施例のプリンタ10及び
該プリンタ10を用いたプリントシステム100につい
て、説明する。
【0015】プリンタ10において、1はプリント用
紙、30はプリント用紙1に所定のプリントパターンの
潜像を形成する露光部、50はプリント用紙1に形成さ
れた潜像を可視化する加圧現像部、70はプリンタ10
の各可動部を駆動するモータである。プリンタ10は、
例えば、手のひらに載る程度の大きさでも、机上に載置
されて使用されるような大きさでもよい。プリントシス
テム100は、プリンタ10と、該プリンタ10にイン
ターフェースケーブル101を介して接続されたデジタ
ルカメラのような画像情報処理装置110とからなり、
画像情報処理装置110からのデジタル又はアナログ形
態の画像情報(プリントパターン情報)は、プリンタ1
0のコントローラ11の制御下でケーブル102を介し
て露光部30に送られるように構成されている。 (プリント用紙のフィード機構)プリント用紙1は、先
端から繰出し可能なロール7の形態でプリンタ10の筐
体13内の円筒状の用紙収容部(収容室)12に収容さ
れている。室12内の所定位置へのロール7の収容・配
設を可能にすべく、筐体13は室12の上部で開閉可能
に構成されている(図示せず)。プリント用紙1のロー
ル7は、室12の側壁対に回転可能に支持されている。
プリント用紙1がD方向に繰出されるとロール7は用紙
収容部12内でE方向に回転される。用紙1は、場合に
よっては連続紙の代わりに、用紙トレイないしスタッカ
内に積重ねられピックアップローラによって一枚づつ繰
出されるような所定サイズの紙葉であってもよい。図1
において、用紙1は、シート状基体部2がロール7の内
側に位置するように巻回されており、プリント用紙1が
D方向に繰出された際、マイクロカプセル層4は、基体
部2の下側に位置する。22は、用紙1の後縁(後端)
の通過、又は前面における用紙1の有無を検出する用紙
センサである。なお、ロール7の回転駆動を駆動源によ
って行わせ得るようにすると共に用紙の先端が用紙送り
機構に導入される案内路を設ける場合には、用紙1の前
縁(先端)の通過をも検出するようにしてもよい。
紙、30はプリント用紙1に所定のプリントパターンの
潜像を形成する露光部、50はプリント用紙1に形成さ
れた潜像を可視化する加圧現像部、70はプリンタ10
の各可動部を駆動するモータである。プリンタ10は、
例えば、手のひらに載る程度の大きさでも、机上に載置
されて使用されるような大きさでもよい。プリントシス
テム100は、プリンタ10と、該プリンタ10にイン
ターフェースケーブル101を介して接続されたデジタ
ルカメラのような画像情報処理装置110とからなり、
画像情報処理装置110からのデジタル又はアナログ形
態の画像情報(プリントパターン情報)は、プリンタ1
0のコントローラ11の制御下でケーブル102を介し
て露光部30に送られるように構成されている。 (プリント用紙のフィード機構)プリント用紙1は、先
端から繰出し可能なロール7の形態でプリンタ10の筐
体13内の円筒状の用紙収容部(収容室)12に収容さ
れている。室12内の所定位置へのロール7の収容・配
設を可能にすべく、筐体13は室12の上部で開閉可能
に構成されている(図示せず)。プリント用紙1のロー
ル7は、室12の側壁対に回転可能に支持されている。
プリント用紙1がD方向に繰出されるとロール7は用紙
収容部12内でE方向に回転される。用紙1は、場合に
よっては連続紙の代わりに、用紙トレイないしスタッカ
内に積重ねられピックアップローラによって一枚づつ繰
出されるような所定サイズの紙葉であってもよい。図1
において、用紙1は、シート状基体部2がロール7の内
側に位置するように巻回されており、プリント用紙1が
D方向に繰出された際、マイクロカプセル層4は、基体
部2の下側に位置する。22は、用紙1の後縁(後端)
の通過、又は前面における用紙1の有無を検出する用紙
センサである。なお、ロール7の回転駆動を駆動源によ
って行わせ得るようにすると共に用紙の先端が用紙送り
機構に導入される案内路を設ける場合には、用紙1の前
縁(先端)の通過をも検出するようにしてもよい。
【0016】用紙のD方向の繰出し・送給は、用紙送給
方向A1に関して上流及び下流側の用紙送り機構23,
24によって行われる。ロール7からの用紙1のA1方
向の送給に伴い、用紙1は、露光部30及び加圧現像部
50では水平面に沿ってA1方向に送られる。用紙送り
機構23,24は、夫々、回転駆動力を受ける用紙送り
ローラ(フィードローラ)23a,24a、及び該ロー
ラ23a,24aに対向して設けられ用紙1を間に挟ん
でA方向に送るべく板バネ23b,24bで用紙1の方
向に下向きに押圧されたピンチローラないしニップロー
ラ23c,24cからなる。フィードローラ23a,2
4aは、例えば、鋼製の軸体にゴム製の筒体を嵌めて固
定したものからなり、ピンチローラ23c,24cは、
例えば、プラスチック製の一体物からなる。 (露光部)露光部30は、両端がフレーム14の側壁1
4a,14bに固定された露光ヘッド案内軸31と、用
紙1の送給方向A1に対して直交する走査方向Cに摺動
可能に該案内軸31に嵌装・支持された露光ヘッド構造
体32と、該構造体32を走査方向Cに移動させる露光
ヘッド駆動軸33とを有する。露光ヘッド駆動軸33
は、その軸線のまわりで回転可能にフレーム14の側壁
14a,14bに支持され(支持構造の詳細は図示せ
ず)、且つ周面に螺旋溝34を有する。螺旋溝34は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部からなる。露光ヘッド構造体32は、上流側及び
下流側の用紙送り機構23,24の間おいてプリント用
紙1に対面するように配置された露光ヘッド本体部35
と、該ヘッド本体部35を支持する露光ヘッド支持部3
6、該露光ヘッド支持部36に対して一体的なヘッド位
置センサないしエンコーダ37とからなる。露光ヘッド
位置センサ37は、該露光ヘッド位置センサ37の走査
経路に沿って該センサ37に対向してフレーム底壁(シ
ャーシ底壁)14f上に形成されたスケール(例えば、
走査方向Cの所定間隔毎に目盛線が描かれたもの)14
gを読み取り、コントローラ11と協働して露光ヘッド
本体部35の走査方向Cの位置を検出するもので、該検
出位置情報に基づいて、露光ヘッド本体部35による露
光がコントローラ11により制御される。
方向A1に関して上流及び下流側の用紙送り機構23,
24によって行われる。ロール7からの用紙1のA1方
向の送給に伴い、用紙1は、露光部30及び加圧現像部
50では水平面に沿ってA1方向に送られる。用紙送り
機構23,24は、夫々、回転駆動力を受ける用紙送り
ローラ(フィードローラ)23a,24a、及び該ロー
ラ23a,24aに対向して設けられ用紙1を間に挟ん
でA方向に送るべく板バネ23b,24bで用紙1の方
向に下向きに押圧されたピンチローラないしニップロー
ラ23c,24cからなる。フィードローラ23a,2
4aは、例えば、鋼製の軸体にゴム製の筒体を嵌めて固
定したものからなり、ピンチローラ23c,24cは、
例えば、プラスチック製の一体物からなる。 (露光部)露光部30は、両端がフレーム14の側壁1
4a,14bに固定された露光ヘッド案内軸31と、用
紙1の送給方向A1に対して直交する走査方向Cに摺動
可能に該案内軸31に嵌装・支持された露光ヘッド構造
体32と、該構造体32を走査方向Cに移動させる露光
ヘッド駆動軸33とを有する。露光ヘッド駆動軸33
は、その軸線のまわりで回転可能にフレーム14の側壁
14a,14bに支持され(支持構造の詳細は図示せ
ず)、且つ周面に螺旋溝34を有する。螺旋溝34は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部からなる。露光ヘッド構造体32は、上流側及び
下流側の用紙送り機構23,24の間おいてプリント用
紙1に対面するように配置された露光ヘッド本体部35
と、該ヘッド本体部35を支持する露光ヘッド支持部3
6、該露光ヘッド支持部36に対して一体的なヘッド位
置センサないしエンコーダ37とからなる。露光ヘッド
位置センサ37は、該露光ヘッド位置センサ37の走査
経路に沿って該センサ37に対向してフレーム底壁(シ
ャーシ底壁)14f上に形成されたスケール(例えば、
走査方向Cの所定間隔毎に目盛線が描かれたもの)14
gを読み取り、コントローラ11と協働して露光ヘッド
本体部35の走査方向Cの位置を検出するもので、該検
出位置情報に基づいて、露光ヘッド本体部35による露
光がコントローラ11により制御される。
【0017】露光ヘッド支持部36は、露光ヘッド案内
軸31及び露光ヘッド駆動軸33が走査方向Cに嵌挿さ
れた孔36a,36bに加えて、孔36bにつながった
上下方向穴36cを有する。上下方向穴36cには、露
光ヘッド駆動軸33の螺旋溝34に係合する係合ピン3
8が上下方向に移動可能な状態で配置されており、係合
ピン38は、該ピン38の偏倚・係合機構39によって
上方の螺旋溝34に偏倚・係合され該係合状態で保持さ
れる。ピン38が右回り螺旋溝部に係合されている場
合、露光ヘッド駆動軸33のG方向の回転に伴って、露
光ヘッド構造体32は、案内軸31により摺動・案内さ
れてC1方向に往動走査され、ピン38が転向溝部を通
って左回り螺旋溝部に入ると、露光ヘッド駆動軸33の
G方向の回転に伴って、露光ヘッド構造体32は、C2
方向に復動走査される。
軸31及び露光ヘッド駆動軸33が走査方向Cに嵌挿さ
れた孔36a,36bに加えて、孔36bにつながった
上下方向穴36cを有する。上下方向穴36cには、露
光ヘッド駆動軸33の螺旋溝34に係合する係合ピン3
8が上下方向に移動可能な状態で配置されており、係合
ピン38は、該ピン38の偏倚・係合機構39によって
上方の螺旋溝34に偏倚・係合され該係合状態で保持さ
れる。ピン38が右回り螺旋溝部に係合されている場
合、露光ヘッド駆動軸33のG方向の回転に伴って、露
光ヘッド構造体32は、案内軸31により摺動・案内さ
れてC1方向に往動走査され、ピン38が転向溝部を通
って左回り螺旋溝部に入ると、露光ヘッド駆動軸33の
G方向の回転に伴って、露光ヘッド構造体32は、C2
方向に復動走査される。
【0018】図1並びに図4の(a)及び(b)に示し
たように、露光ヘッド本体部35は、中空で偏平な箱体
40と、箱体40の底壁40aに固定された3行3列の
光源41と、各光源41に対面する位置において箱体4
0の頂壁40bに形成された3行3列の絞り開口42と
からなる。ここで頂壁40bは、アパーチャ手段ないし
アパーチャ板として機能する。各列の光源41a,41
b,41cは同一色の光源からなり、例えば、第1列の
第1行目から第3行目は赤色LED41a1,41a
2,41a3、第2列目の第1行目から第3行目は緑色
LED41b1,41b2,41b3、第3列目の第1
行目から第3行目は青色LED41c1,41c2,4
1c3からなる。光源41の行の間隔は、例えば、用紙
送り機構23,24による用紙1のA1方向の間欠送り
ピッチに一致している。一方、光源41の列の間隔は、
露光ヘッド本体部35のC方向の走査の際、色による光
源41a,41b,41cの走査方向位置(「走査方向
の位相」ともいう)のズレになる。従って、露光ヘッド
本体部35が露光のために走査される際、走査方向の各
ドット領域についてのカラーデータに係る光源41の走
査方向の位置ズレを、走査位置センサ37から読み込ま
れる露光ヘッド35の位置情報に基づいて、コントロー
ラ11で補償しつつ、走査方向の各ドット領域に対して
所定の色の光を照射する。走査方向Cの各ドット領域に
対して順次このような動作制御を行いつつ、走査方向C
の一行の露光を行うことになる。走査方向Cに対して直
角に並んだ列の数は光の三原色の数であり、用紙送り方
向A1に対して直角に並んだ行の数は、一つの点(ドッ
ト領域)にプリントするために必要な光源の数で、光源
からの光の強度がより強いような場合には各色の光源の
数(行数)はより少なくてもよく、光の強度がより弱い
ような場合には行数を多くしてもよく、色によって光源
の数を変えてもよい。絞り開口42の大きさは、同一で
も、絞る光の色によって異なっていても、行によって異
なっていてもよい。40dは、各光源41を分離する仕
切壁である。
たように、露光ヘッド本体部35は、中空で偏平な箱体
40と、箱体40の底壁40aに固定された3行3列の
光源41と、各光源41に対面する位置において箱体4
0の頂壁40bに形成された3行3列の絞り開口42と
からなる。ここで頂壁40bは、アパーチャ手段ないし
アパーチャ板として機能する。各列の光源41a,41
b,41cは同一色の光源からなり、例えば、第1列の
第1行目から第3行目は赤色LED41a1,41a
2,41a3、第2列目の第1行目から第3行目は緑色
LED41b1,41b2,41b3、第3列目の第1
行目から第3行目は青色LED41c1,41c2,4
1c3からなる。光源41の行の間隔は、例えば、用紙
送り機構23,24による用紙1のA1方向の間欠送り
ピッチに一致している。一方、光源41の列の間隔は、
露光ヘッド本体部35のC方向の走査の際、色による光
源41a,41b,41cの走査方向位置(「走査方向
の位相」ともいう)のズレになる。従って、露光ヘッド
本体部35が露光のために走査される際、走査方向の各
ドット領域についてのカラーデータに係る光源41の走
査方向の位置ズレを、走査位置センサ37から読み込ま
れる露光ヘッド35の位置情報に基づいて、コントロー
ラ11で補償しつつ、走査方向の各ドット領域に対して
所定の色の光を照射する。走査方向Cの各ドット領域に
対して順次このような動作制御を行いつつ、走査方向C
の一行の露光を行うことになる。走査方向Cに対して直
角に並んだ列の数は光の三原色の数であり、用紙送り方
向A1に対して直角に並んだ行の数は、一つの点(ドッ
ト領域)にプリントするために必要な光源の数で、光源
からの光の強度がより強いような場合には各色の光源の
数(行数)はより少なくてもよく、光の強度がより弱い
ような場合には行数を多くしてもよく、色によって光源
の数を変えてもよい。絞り開口42の大きさは、同一で
も、絞る光の色によって異なっていても、行によって異
なっていてもよい。40dは、各光源41を分離する仕
切壁である。
【0019】図4の(b)に示したように、光源41か
ら出た光ないしビームIは、アパーチャ板40bの絞り
開口径Hの絞りアパーチャ42を通って、プリント用紙
1のマイクロカプセル層4に径Jのスポットとして照射
される。 (加圧現像部)図1から図3において、加圧現像部50
は、走査方向Cに往復動可能に、露光ヘッド35とは独
立にフレーム14の側壁14a,14bに支持され、用
紙1の背面1a側に配置された用紙支持手段としての用
紙支持機構ないし現像支持台51と協働して用紙1を加
圧するように構成された加圧現像ヘッド構造体52と、
加圧現像ヘッド構造体52を支持するローラ支持機構
(ローラ支持台)53と、加圧現像ヘッド構造体52を
フレームに14対してC方向に往復動させる加圧現像ヘ
ッド駆動手段としての加圧現像ヘッド駆動軸54とを有
する。
ら出た光ないしビームIは、アパーチャ板40bの絞り
開口径Hの絞りアパーチャ42を通って、プリント用紙
1のマイクロカプセル層4に径Jのスポットとして照射
される。 (加圧現像部)図1から図3において、加圧現像部50
は、走査方向Cに往復動可能に、露光ヘッド35とは独
立にフレーム14の側壁14a,14bに支持され、用
紙1の背面1a側に配置された用紙支持手段としての用
紙支持機構ないし現像支持台51と協働して用紙1を加
圧するように構成された加圧現像ヘッド構造体52と、
加圧現像ヘッド構造体52を支持するローラ支持機構
(ローラ支持台)53と、加圧現像ヘッド構造体52を
フレームに14対してC方向に往復動させる加圧現像ヘ
ッド駆動手段としての加圧現像ヘッド駆動軸54とを有
する。
【0020】加圧現像ヘッド駆動軸54は、その軸線の
まわりで回転可能にフレーム14の側壁14a,14b
に支持され(詳細構造は図示せず)、且つ周面に螺旋溝
55を有する。該駆動軸54の支持には、径方向の耐荷
重性の高い種類の軸受を用いてもよい。螺旋溝55は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部とからなる。
まわりで回転可能にフレーム14の側壁14a,14b
に支持され(詳細構造は図示せず)、且つ周面に螺旋溝
55を有する。該駆動軸54の支持には、径方向の耐荷
重性の高い種類の軸受を用いてもよい。螺旋溝55は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部とからなる。
【0021】ローラ支持機構53は、フレーム14の側
壁14a,14b間において走査方向Cに延在し、側壁
14a,14bに形成された切欠部ないし長孔(スロッ
ト)(図示せず)に上下方向Lに移動可能に嵌合された
加圧現像ヘッド支持台としての断面コの字型(図1)の
ローラ支持台本体部53aと、ローラ支持台本体部53
aに上方向L1の偏倚力を及ぼす圧縮バネ53bとから
なる。圧縮バネ53bは、走査方向Cに沿って間隔を置
いて複数個設けられている。
壁14a,14b間において走査方向Cに延在し、側壁
14a,14bに形成された切欠部ないし長孔(スロッ
ト)(図示せず)に上下方向Lに移動可能に嵌合された
加圧現像ヘッド支持台としての断面コの字型(図1)の
ローラ支持台本体部53aと、ローラ支持台本体部53
aに上方向L1の偏倚力を及ぼす圧縮バネ53bとから
なる。圧縮バネ53bは、走査方向Cに沿って間隔を置
いて複数個設けられている。
【0022】加圧現像ヘッド構造体52は、加圧現像ヘ
ッド支持部56と、一対のローラ57,58からなる加
圧現像ヘッドとしての加圧現像ヘッド本体部59とを有
する。加圧現像ヘッド支持部56は、加圧現像ヘッド駆
動軸54が走査方向Cに嵌挿された孔56aに加えて該
孔56aにつながった上下方向穴56bを有する。上下
方向穴56bには、加圧現像ヘッド駆動軸54の螺旋溝
55に係合する係合ピン60が上下方向に移動可能な状
態で配置されており、係合ピン60は、該ピン60の偏
倚・係合機構61によって上方の螺旋溝55に偏倚・係
合され該係合状態で保持される。ピン60が例えば左回
り螺旋溝部に係合されている場合、加圧現像ヘッド駆動
軸54のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C2方向に復動走査され、ピン60が転向溝部
を通って右回り螺旋溝部に入ると、加圧現像ヘッド駆動
軸55のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C1方向に往動走査される。
ッド支持部56と、一対のローラ57,58からなる加
圧現像ヘッドとしての加圧現像ヘッド本体部59とを有
する。加圧現像ヘッド支持部56は、加圧現像ヘッド駆
動軸54が走査方向Cに嵌挿された孔56aに加えて該
孔56aにつながった上下方向穴56bを有する。上下
方向穴56bには、加圧現像ヘッド駆動軸54の螺旋溝
55に係合する係合ピン60が上下方向に移動可能な状
態で配置されており、係合ピン60は、該ピン60の偏
倚・係合機構61によって上方の螺旋溝55に偏倚・係
合され該係合状態で保持される。ピン60が例えば左回
り螺旋溝部に係合されている場合、加圧現像ヘッド駆動
軸54のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C2方向に復動走査され、ピン60が転向溝部
を通って右回り螺旋溝部に入ると、加圧現像ヘッド駆動
軸55のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C1方向に往動走査される。
【0023】加圧現像ヘッド支持部56は、更に、ロー
ラ57,58の本体が周面で接触した状態でL方向に移
動可能に収容されたローラ収容室ないし貫通孔56c、
及びローラ本体57a,58aの両端の軸部57b,5
7c,58b,58cがL方向に移動可能に収容される
溝部56d,56eを有する。なお、室56c内におい
て積重ねられたローラのうち下側のローラ58は、断面
コの字状のローラ支持台本体部53a上に載置されてい
る。軸部57b,57c,58b,58cはなくてもよ
い。
ラ57,58の本体が周面で接触した状態でL方向に移
動可能に収容されたローラ収容室ないし貫通孔56c、
及びローラ本体57a,58aの両端の軸部57b,5
7c,58b,58cがL方向に移動可能に収容される
溝部56d,56eを有する。なお、室56c内におい
て積重ねられたローラのうち下側のローラ58は、断面
コの字状のローラ支持台本体部53a上に載置されてい
る。軸部57b,57c,58b,58cはなくてもよ
い。
【0024】一方、用紙1の背面1a側に位置する用紙
支持手段としての現像支持台(用紙支持台)51は、プ
リンタ装置10のフレーム14で支持されたプラテン支
持部62と、横断面(走査方向Cに垂直な断面)が下に
凸のU字状のプラテン本体63とからなる。プラテン本
体63の下縁部は、用紙1のプリントを行うべき走査方
向領域の範囲で加圧現像ヘッド本体部59側に突出し、
プリントを行うべき走査方向領域の両端より外では上方
に後退している(図示せず)。
支持手段としての現像支持台(用紙支持台)51は、プ
リンタ装置10のフレーム14で支持されたプラテン支
持部62と、横断面(走査方向Cに垂直な断面)が下に
凸のU字状のプラテン本体63とからなる。プラテン本
体63の下縁部は、用紙1のプリントを行うべき走査方
向領域の範囲で加圧現像ヘッド本体部59側に突出し、
プリントを行うべき走査方向領域の両端より外では上方
に後退している(図示せず)。
【0025】加圧現像ヘッド本体部59がプラテン本体
63の中央領域の両側の後退領域に対面する走査方向両
端部分にある場合、プリント用紙1は実質上押圧・挟持
されることなく、所望に応じて、用紙送り機構23,2
4の作動により、用紙送り方向A1に送られ得る(例え
ば、一行分の間欠送り、用紙先端の導入、又は用紙後端
の送出し等)。
63の中央領域の両側の後退領域に対面する走査方向両
端部分にある場合、プリント用紙1は実質上押圧・挟持
されることなく、所望に応じて、用紙送り機構23,2
4の作動により、用紙送り方向A1に送られ得る(例え
ば、一行分の間欠送り、用紙先端の導入、又は用紙後端
の送出し等)。
【0026】一方、加圧現像ヘッド本体部59がプラテ
ン本体63の中央のプリント許容領域に向き合う範囲で
は、プリント用紙1は、加圧現像ヘッド59の上側のロ
ーラ57の本体とプラテン本体63との間で挟まれる。
上側のローラ本体は該本体の長さの範囲で用紙送給方向
A1に沿って直線状にプリント用紙1の表側面1bに当
たり、プラテン本体63は方向A1に直角な方向Cに沿
って直線状にプリント用紙1の裏側面1aに当たるか
ら、加圧現像ヘッド59のローラ57とプラテン本体6
3とによって加圧挟持される用紙部分は、各時点におい
て、ほぼ点状になり、該接触点に加圧力が働き、該接触
点に潜像が形成されているときは硬化していないマイク
ロカプセルが圧壊されてドット領域が発色することにな
る。なお、このとき、与えられる加圧力は、ローラ支持
台本体部53a及びローラ58を介してローラ57にL
1方向に加えられる加圧現像用圧縮バネ53bの伸張力
による。バネ53bにより接触点(加圧現像点)に加え
られる力は、接触点の面積を考慮してマイクロカプセル
を適度に圧壊するに適した所定の大きさ(例えば、数1
0〜数100g重)に設定される。
ン本体63の中央のプリント許容領域に向き合う範囲で
は、プリント用紙1は、加圧現像ヘッド59の上側のロ
ーラ57の本体とプラテン本体63との間で挟まれる。
上側のローラ本体は該本体の長さの範囲で用紙送給方向
A1に沿って直線状にプリント用紙1の表側面1bに当
たり、プラテン本体63は方向A1に直角な方向Cに沿
って直線状にプリント用紙1の裏側面1aに当たるか
ら、加圧現像ヘッド59のローラ57とプラテン本体6
3とによって加圧挟持される用紙部分は、各時点におい
て、ほぼ点状になり、該接触点に加圧力が働き、該接触
点に潜像が形成されているときは硬化していないマイク
ロカプセルが圧壊されてドット領域が発色することにな
る。なお、このとき、与えられる加圧力は、ローラ支持
台本体部53a及びローラ58を介してローラ57にL
1方向に加えられる加圧現像用圧縮バネ53bの伸張力
による。バネ53bにより接触点(加圧現像点)に加え
られる力は、接触点の面積を考慮してマイクロカプセル
を適度に圧壊するに適した所定の大きさ(例えば、数1
0〜数100g重)に設定される。
【0027】なお、バネ53bの下端側のシャーシ底壁
14fにL方向に位置調整可能な部材を設けておいて、
該部材の位置を調整することによって、加圧現像荷重を
調整するようにしてもよい。加圧現像部50では、加圧
現像ヘッド駆動軸54の回転駆動により、加圧現像ヘッ
ド支持部56及び加圧現像ヘッド本体部59がC方向に
移動される際、ローラ58のローラ本体がローラ支持台
本体部53a上をC方向に転動し、該ローラ本体と周面
で接触したローラ57が、ローラ58の回転に同期して
回転すると共に、プラテン本体63との接触点(押圧
点)をC方向に走査するようにプリント用紙1の表面1
b上をC方向に転動することになる。
14fにL方向に位置調整可能な部材を設けておいて、
該部材の位置を調整することによって、加圧現像荷重を
調整するようにしてもよい。加圧現像部50では、加圧
現像ヘッド駆動軸54の回転駆動により、加圧現像ヘッ
ド支持部56及び加圧現像ヘッド本体部59がC方向に
移動される際、ローラ58のローラ本体がローラ支持台
本体部53a上をC方向に転動し、該ローラ本体と周面
で接触したローラ57が、ローラ58の回転に同期して
回転すると共に、プラテン本体63との接触点(押圧
点)をC方向に走査するようにプリント用紙1の表面1
b上をC方向に転動することになる。
【0028】モータ70の出力軸71の回転は、動力伝
達機構16を介して、上流側及び下流側のフィードロー
ラ23a,24a、露光ヘッド駆動軸33、及び加圧現
像ヘッド駆動軸54に伝達される。なお、動力伝達機構
16は、通常のプリント動作に加えてプリンタ10の初
期設定や用紙の初期送りなどプリンタ10に要求される
各種の動作モードを動力伝達機構の構造として組み込む
べく、平歯車や傘歯車等からなる歯車列と共に一方向ク
ラッチやゼネバ歯車などを含み得る。動力伝達機構16
に電子制御される動力伝達手段を設けて、プリンタの各
種の動作モードを動力伝達機構16の機械的な構造だけ
でなくコントローラ11によって制御するようにしても
よい。 (カッタ機構)図1において、80はプリント用紙1を
用紙の幅方向Cに沿って切断するためのカッタ機構であ
る。カッタ機構80のみを表示した平面図を図5に、ま
たカッタ機構80のうち、カッタ部80aについての図
5におけるVI−VI断面図を図6及び図8に、カッタ部8
0aの刃の側から見た背面図(一部断面図)を図7に示
す。以後これらの図に基づいて説明する。
達機構16を介して、上流側及び下流側のフィードロー
ラ23a,24a、露光ヘッド駆動軸33、及び加圧現
像ヘッド駆動軸54に伝達される。なお、動力伝達機構
16は、通常のプリント動作に加えてプリンタ10の初
期設定や用紙の初期送りなどプリンタ10に要求される
各種の動作モードを動力伝達機構の構造として組み込む
べく、平歯車や傘歯車等からなる歯車列と共に一方向ク
ラッチやゼネバ歯車などを含み得る。動力伝達機構16
に電子制御される動力伝達手段を設けて、プリンタの各
種の動作モードを動力伝達機構16の機械的な構造だけ
でなくコントローラ11によって制御するようにしても
よい。 (カッタ機構)図1において、80はプリント用紙1を
用紙の幅方向Cに沿って切断するためのカッタ機構であ
る。カッタ機構80のみを表示した平面図を図5に、ま
たカッタ機構80のうち、カッタ部80aについての図
5におけるVI−VI断面図を図6及び図8に、カッタ部8
0aの刃の側から見た背面図(一部断面図)を図7に示
す。以後これらの図に基づいて説明する。
【0029】まずカッタ機構80は、カッタ部80aと
カッタ操作部80bとに大きく分かれる。カッタ部80
aは、カッタフレーム83をベースにして、これに各部
材が取り付けられる。カッタフレーム83には、プリン
ト用紙の幅方向であるC方向に沿って後に説明するカッ
タ取付け台82がスライドするための凹部83cと、こ
の凹部83cの上下の面にカッタスライドレール83a
が設けられている。82は、カッタスライドレール83
aに契合するための溝を備え、カッタスライドレール8
3aに沿ってC方向にスライドするカッタ取付け台であ
る。カッタ取付け台82には、プリント用紙を切断する
ためのカッタ81が取付けられている。カッタ取付け台
82は、初期状態では図5の位置(左端位置)となるよ
うにカッタ戻しバネ84によって左端方向に偏倚力を受
けている。カッタ戻しバネ84は長尺のコイルバネであ
り、一端がカッタ取付け台82に固定され、カッタフレ
ーム83に回転自在に取り付けられた二つのプーリー8
5によって屈曲されて、他端がカッタフレーム83に設
けられた戻しバネ支持突起83bに固定されている。カ
ッタ取付け台82は、カッタ戻しバネのバネ力に抗して
図の右方向に移動させることができる。カッタ取付け台
82への操作力をなくせば、カッタ取付け台82は、カ
ッタ戻しバネ84の偏倚力によって左端の初期位置に復
帰する。また、カッタ取付け台82には、後で説明する
用紙押さえ88に係合し、これを揺動させる凸部82a
が、カッタ81とは反対側の面に設けられている。
カッタ操作部80bとに大きく分かれる。カッタ部80
aは、カッタフレーム83をベースにして、これに各部
材が取り付けられる。カッタフレーム83には、プリン
ト用紙の幅方向であるC方向に沿って後に説明するカッ
タ取付け台82がスライドするための凹部83cと、こ
の凹部83cの上下の面にカッタスライドレール83a
が設けられている。82は、カッタスライドレール83
aに契合するための溝を備え、カッタスライドレール8
3aに沿ってC方向にスライドするカッタ取付け台であ
る。カッタ取付け台82には、プリント用紙を切断する
ためのカッタ81が取付けられている。カッタ取付け台
82は、初期状態では図5の位置(左端位置)となるよ
うにカッタ戻しバネ84によって左端方向に偏倚力を受
けている。カッタ戻しバネ84は長尺のコイルバネであ
り、一端がカッタ取付け台82に固定され、カッタフレ
ーム83に回転自在に取り付けられた二つのプーリー8
5によって屈曲されて、他端がカッタフレーム83に設
けられた戻しバネ支持突起83bに固定されている。カ
ッタ取付け台82は、カッタ戻しバネのバネ力に抗して
図の右方向に移動させることができる。カッタ取付け台
82への操作力をなくせば、カッタ取付け台82は、カ
ッタ戻しバネ84の偏倚力によって左端の初期位置に復
帰する。また、カッタ取付け台82には、後で説明する
用紙押さえ88に係合し、これを揺動させる凸部82a
が、カッタ81とは反対側の面に設けられている。
【0030】カッタフレーム83には、更に用紙押さえ
支持部83dが下面に配置され、ここに軸89によって
用紙押さえ88が軸回りに揺動可能に取り付けられてい
る。用紙押さえ88は、バネ89aによってカッタフレ
ーム83に対して支持され、初期状態では図6の位置に
なるようにF1方向に偏倚力を受けている。用紙押さえ
88は、F2方向に力を加えればF2方向に揺動する
が、操作力をなくせば、F1方向に復帰する。
支持部83dが下面に配置され、ここに軸89によって
用紙押さえ88が軸回りに揺動可能に取り付けられてい
る。用紙押さえ88は、バネ89aによってカッタフレ
ーム83に対して支持され、初期状態では図6の位置に
なるようにF1方向に偏倚力を受けている。用紙押さえ
88は、F2方向に力を加えればF2方向に揺動する
が、操作力をなくせば、F1方向に復帰する。
【0031】用紙押さえ88は、軸89から離れた端部
に、後で説明する用紙台87とともにプリント用紙を挟
持する用紙押さえ部88aを有する。更に用紙押さえ8
8は、図7の背面図に示したように、カッタ取付け台8
2の初期位置側に設けられた斜面部88bと、斜面部8
8bの頂上で接続した平坦部88cとを有する。前記カ
ッタ取付け台82に設けられた凸部82aは、カッタ取
付け台82が、図7の左方向に移動するにつれて、この
斜面部88bと平坦部88cを下方向に押すので、用紙
押さえ88は、軸89の回りにF2方向に揺動すること
になる。
に、後で説明する用紙台87とともにプリント用紙を挟
持する用紙押さえ部88aを有する。更に用紙押さえ8
8は、図7の背面図に示したように、カッタ取付け台8
2の初期位置側に設けられた斜面部88bと、斜面部8
8bの頂上で接続した平坦部88cとを有する。前記カ
ッタ取付け台82に設けられた凸部82aは、カッタ取
付け台82が、図7の左方向に移動するにつれて、この
斜面部88bと平坦部88cを下方向に押すので、用紙
押さえ88は、軸89の回りにF2方向に揺動すること
になる。
【0032】図8は、カッタ取付け台82が、図7の位
置から左方向に移動し、凸部82aが、用紙押さえ88
の平坦部88cを押している状態を示したものである。
この状態では用紙押さえ88は、F2方向に最大に揺動
し、用紙押さえ部88aは、用紙台87とともにプリン
ト用紙1を挟持して、プリント用紙1の移動を規制す
る。用紙押さえ88の各部の寸法、たとえば斜面部88
bの傾斜や平坦部88cの上下方向の位置、これらと軸
89との距離等は、用紙押さえ88の揺動量を決定する
ので、プリント用紙1を挟持するときに適切な挟持圧と
なるように、これらの寸法を定める。用紙台87の上下
方向の位置も挟持圧に影響するので、用紙台87の上下
方向の位置を適切に定めておくのもよい。プリント用紙
を挟持する力は用紙台87と用紙押さえ88との配置に
よって定まるが、場合によっては、両者の接触部に、た
とえばゴム板のような弾性部材を設けて、プリント用紙
との間の摩擦力を増加させたり、挟持圧を調整したりし
て、プリント用紙の挟持をより確実にするようにしても
よい。弾性部材は用紙押さえ88側に設けても、用紙台
87側に設けても、または両者に設けてもよい。
置から左方向に移動し、凸部82aが、用紙押さえ88
の平坦部88cを押している状態を示したものである。
この状態では用紙押さえ88は、F2方向に最大に揺動
し、用紙押さえ部88aは、用紙台87とともにプリン
ト用紙1を挟持して、プリント用紙1の移動を規制す
る。用紙押さえ88の各部の寸法、たとえば斜面部88
bの傾斜や平坦部88cの上下方向の位置、これらと軸
89との距離等は、用紙押さえ88の揺動量を決定する
ので、プリント用紙1を挟持するときに適切な挟持圧と
なるように、これらの寸法を定める。用紙台87の上下
方向の位置も挟持圧に影響するので、用紙台87の上下
方向の位置を適切に定めておくのもよい。プリント用紙
を挟持する力は用紙台87と用紙押さえ88との配置に
よって定まるが、場合によっては、両者の接触部に、た
とえばゴム板のような弾性部材を設けて、プリント用紙
との間の摩擦力を増加させたり、挟持圧を調整したりし
て、プリント用紙の挟持をより確実にするようにしても
よい。弾性部材は用紙押さえ88側に設けても、用紙台
87側に設けても、または両者に設けてもよい。
【0033】斜面部88bと平坦部88cの接続位置
は、カッタ取付け台82が用紙の幅方向Cに移動したと
きに、プリント用紙を完全に挟持する位置を定める。従
って、切断時にプリント用紙を完全に挟持するために
は、カッタ81がプリント用紙1の端部に当たる前に、
既に凸部82aが平坦部88cを押している状態になる
ようにしておく。
は、カッタ取付け台82が用紙の幅方向Cに移動したと
きに、プリント用紙を完全に挟持する位置を定める。従
って、切断時にプリント用紙を完全に挟持するために
は、カッタ81がプリント用紙1の端部に当たる前に、
既に凸部82aが平坦部88cを押している状態になる
ようにしておく。
【0034】カッタ操作部80bは、操作レバーフレー
ム91をベースにして、これにカッタ操作レバー90が
取り付けられている。操作レバーフレーム91は、図5
のようにプリント用紙1の送給方向A1と平行なB方向
に長穴94が設けられ、操作レバー90は、この長穴9
4に沿ってB方向に移動できるようになっている。操作
レバー90の台部95と前記カッタ取付け台82とは、
操作ワイヤ92によって接続されている。そしてカッタ
部80aとカッタ操作部80bとの間には、この操作ワ
イヤ92を支持し、操作ワイヤ92の引張方向を変更す
るプーリー93が配置されている。本実施例の場合、プ
ーリー93は、操作レバーフレーム91に回転自在に設
けられている。(図5では、一部破断図として示してい
るために、プーリー93は独立しているように表示され
ている。)ただし、このプーリー93は、操作ワイヤ9
2を支持してその引張方向を変更する機能を有すればい
いのであるから、操作レバーフレーム91に取り付ける
他に、カッタ部80aとカッタ操作部80bの間の適当
な位置に配置すればよい。操作レバー90とカッタ取付
け台82とが操作ワイヤ92によって接続されているこ
とから、操作レバー90をB1方向に操作すると、カッ
タ取付け台82はC1方向に移動し、カッタ81がプリ
ント用紙を切断することになる。
ム91をベースにして、これにカッタ操作レバー90が
取り付けられている。操作レバーフレーム91は、図5
のようにプリント用紙1の送給方向A1と平行なB方向
に長穴94が設けられ、操作レバー90は、この長穴9
4に沿ってB方向に移動できるようになっている。操作
レバー90の台部95と前記カッタ取付け台82とは、
操作ワイヤ92によって接続されている。そしてカッタ
部80aとカッタ操作部80bとの間には、この操作ワ
イヤ92を支持し、操作ワイヤ92の引張方向を変更す
るプーリー93が配置されている。本実施例の場合、プ
ーリー93は、操作レバーフレーム91に回転自在に設
けられている。(図5では、一部破断図として示してい
るために、プーリー93は独立しているように表示され
ている。)ただし、このプーリー93は、操作ワイヤ9
2を支持してその引張方向を変更する機能を有すればい
いのであるから、操作レバーフレーム91に取り付ける
他に、カッタ部80aとカッタ操作部80bの間の適当
な位置に配置すればよい。操作レバー90とカッタ取付
け台82とが操作ワイヤ92によって接続されているこ
とから、操作レバー90をB1方向に操作すると、カッ
タ取付け台82はC1方向に移動し、カッタ81がプリ
ント用紙を切断することになる。
【0035】カッタ部80aは、図1に示すように加圧
現像部50の用紙送給方向A1の下流側に配置されてい
る。カッタ部80aのカッタフレーム83には、用紙排
出口86が設けられており、この排出口86が、プリン
タの筐体13の用紙排出口15と一致するように配置さ
れる。前記用紙台87は、加圧現像部50によって加圧
されたプリント用紙1がこの上に送給されるから、用紙
台87の上面の位置は、加圧現像部50のプラテン63
と上側の加圧ローラ57との接触する面とほぼ同一の位
置となるようにしておく。カッタ部80aにおいては、
用紙台87の上面が用紙が送給されるレベルとなるか
ら、前記カッタ81は、このレベルに刃が当たるよう
に、カッタの長さ、刃の位置、刃のプリント用紙に当た
る角度等を適宜定めておく。また、カッタ81の送給方
向下流方向の面と、この面に対向する用紙台87の面と
の距離も、カッタの切れ味に影響するので、適宜定めて
おくことが必要である。
現像部50の用紙送給方向A1の下流側に配置されてい
る。カッタ部80aのカッタフレーム83には、用紙排
出口86が設けられており、この排出口86が、プリン
タの筐体13の用紙排出口15と一致するように配置さ
れる。前記用紙台87は、加圧現像部50によって加圧
されたプリント用紙1がこの上に送給されるから、用紙
台87の上面の位置は、加圧現像部50のプラテン63
と上側の加圧ローラ57との接触する面とほぼ同一の位
置となるようにしておく。カッタ部80aにおいては、
用紙台87の上面が用紙が送給されるレベルとなるか
ら、前記カッタ81は、このレベルに刃が当たるよう
に、カッタの長さ、刃の位置、刃のプリント用紙に当た
る角度等を適宜定めておく。また、カッタ81の送給方
向下流方向の面と、この面に対向する用紙台87の面と
の距離も、カッタの切れ味に影響するので、適宜定めて
おくことが必要である。
【0036】以上説明したように、本実施例では、カッ
タ取付け台82が初期位置にある状態では、用紙押さえ
88の用紙押さえ部88aは用紙台87から離れている
から、プリント用紙1を、用紙台87上で送給方向に移
動させることができる。一方、カッタ取付け台82をカ
ットする方向に移動させると、カッタ取付け台82に設
けられた凸部82aが用紙押さえ88の斜面部88bを
下方向に押し、続いて平坦部88cを押すから、プリン
ト用紙1は、用紙押さえ88と用紙台87とによって挟
持される。この状態でカッタ81が、プリント用紙1の
端部を押しても、プリント用紙1は不要に移動すること
がないので、カッタ81はプリント用紙1を確実に切断
し得る。
タ取付け台82が初期位置にある状態では、用紙押さえ
88の用紙押さえ部88aは用紙台87から離れている
から、プリント用紙1を、用紙台87上で送給方向に移
動させることができる。一方、カッタ取付け台82をカ
ットする方向に移動させると、カッタ取付け台82に設
けられた凸部82aが用紙押さえ88の斜面部88bを
下方向に押し、続いて平坦部88cを押すから、プリン
ト用紙1は、用紙押さえ88と用紙台87とによって挟
持される。この状態でカッタ81が、プリント用紙1の
端部を押しても、プリント用紙1は不要に移動すること
がないので、カッタ81はプリント用紙1を確実に切断
し得る。
【0037】続いてカッタ取付け台82を操作する力を
なくせば、カッタ取付け台82は初期位置に復帰し、こ
れと同時にカッタ取付け台82の凸部82aが用紙押さ
え88の平坦部88c、続いて斜面部88bから離れる
から、用紙押さえ88は、バネ89aによって初期位置
に復帰し、プリント用紙1の挟持を解除する。この状態
でプリント用紙1は再び送給可能になる。これらの一連
の動作は、カッタ取付け台82をカット方向に移動させ
るだけでよく、他の操作は一切不要である。従って、プ
リント用紙の切断に関する操作性は非常によい。
なくせば、カッタ取付け台82は初期位置に復帰し、こ
れと同時にカッタ取付け台82の凸部82aが用紙押さ
え88の平坦部88c、続いて斜面部88bから離れる
から、用紙押さえ88は、バネ89aによって初期位置
に復帰し、プリント用紙1の挟持を解除する。この状態
でプリント用紙1は再び送給可能になる。これらの一連
の動作は、カッタ取付け台82をカット方向に移動させ
るだけでよく、他の操作は一切不要である。従って、プ
リント用紙の切断に関する操作性は非常によい。
【0038】以上の構成においては、プリント用紙1を
確実に挟持するために、用紙押さえ88の用紙押さえ部
88aと用紙台87の接触部に弾性部材を設けてもよい
が、用紙押さえ88または用紙台87のいずれか一方、
または両方を、その支持側に対して弾性的に支持するよ
うにしてもよい。たとえば用紙台87を、これを支持す
るフレームに対して下側からバネで受けて、用紙押さえ
88方向(上方向)に偏倚力を与えるように構成しても
よい。または用紙押さえ88を支持する用紙押さえ支持
部83dを、カッタフレーム83に対して上側からバネ
で受けて、用紙台87方向(下方向)に偏倚力を与える
ように構成してもよい。 (動作の説明)以上のように構成されたプリンタ10を
有するプリントシステム100の動作について、簡単に
まとめて説明する。プリント用紙1の先端が下流側の用
紙送り機構24で挟持されている状態で前回のプリント
動作が完了しているとする。
確実に挟持するために、用紙押さえ88の用紙押さえ部
88aと用紙台87の接触部に弾性部材を設けてもよい
が、用紙押さえ88または用紙台87のいずれか一方、
または両方を、その支持側に対して弾性的に支持するよ
うにしてもよい。たとえば用紙台87を、これを支持す
るフレームに対して下側からバネで受けて、用紙押さえ
88方向(上方向)に偏倚力を与えるように構成しても
よい。または用紙押さえ88を支持する用紙押さえ支持
部83dを、カッタフレーム83に対して上側からバネ
で受けて、用紙台87方向(下方向)に偏倚力を与える
ように構成してもよい。 (動作の説明)以上のように構成されたプリンタ10を
有するプリントシステム100の動作について、簡単に
まとめて説明する。プリント用紙1の先端が下流側の用
紙送り機構24で挟持されている状態で前回のプリント
動作が完了しているとする。
【0039】用紙送り機構23,24が停止している状
態で、プリンタ10にプリント命令が与えられると、モ
ータ70の回転駆動によって動力伝達機構16を介して
露光ヘッド駆動軸33及び加圧現像ヘッド駆動軸56の
夫々の回転駆動が開始され露光ヘッド本体部35及び加
圧現像ヘッド本体部59の夫々について初期位置から走
査方向Cへの走査が別々に開始されると共に、露光ヘッ
ド位置センサ37からスケール読取り信号がコントロー
ラ11に送られてコントローラ11で露光ヘッド本体部
35の位置情報として解読される。コントローラ11
は、ヘッド本体部35についてのこの位置情報と、画像
情報処理装置110からの画像情報データ(位置及び色
データ)とに基づいて、ヘッド本体部35の走査位置に
応じた色データを露光ヘッド本体部35に与え、ヘッド
本体部35の1行目の光源41のうち該当する色の光源
41を(所望ならば所定の強度で)発光させて、プリン
ト用紙1の走査方向の所定位置(ドット領域)に所定の
色の潜像を形成させる。この動作は、露光ヘッド本体部
35が初期位置から一方向の走査(往動走査又は復動走
査)を完了するまで続けられる。露光ヘッド本体部35
による一方向の走査が完了した時点では、加圧現像ヘッ
ド本体部59がプラテン本体63の突出領域の外に有
り、加圧現像部50が用紙1の送りを許容する状態にな
っている。ヘッド本体部35,59の走査が一旦停止さ
れると、用紙送り機構23,24により用紙1が1ピッ
チ分(ドット領域1行分)だけA1方向に送られる。用
紙1の送りが完了すると、ヘッド本体部35,59につ
いて上記と同様な走査が行われる。このとき、露光ヘッ
ド本体部35の1行目と2行目の光源41のうち該当す
る色の光源が発光して走査が行われる。用紙1の1行目
についての2回目の露光走査と2行目についての1回目
の露光走査が完了すると、前回と同様にして、用紙1が
1ピッチ分だけ送られた後、露光ヘッド本体部35の1
行目から3行目までの光源41のうち該当する色の光源
が発光して走査が行われる。用紙1の1行目についての
3回目の露光走査、2行目についての2回目の露光走
査、及び3行目についての3回目の露光走査が完了する
と、用紙1が更に1ピッチ分だけ送られる。その後は、
同様な露光操作が繰返される。一方、用紙1の被露光領
域(潜像形成領域)が加圧現像ヘッド本体部59のとこ
ろに達すると、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現
像走査の際、潜像に対応するマイクロカプセルが圧壊さ
れて所定の色に発色する現像が同時に進行することにな
る。なお、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現像走
査は、被露光領域が加圧現像ヘッド59のところに達し
た際に開始されるようになっていてもよい。
態で、プリンタ10にプリント命令が与えられると、モ
ータ70の回転駆動によって動力伝達機構16を介して
露光ヘッド駆動軸33及び加圧現像ヘッド駆動軸56の
夫々の回転駆動が開始され露光ヘッド本体部35及び加
圧現像ヘッド本体部59の夫々について初期位置から走
査方向Cへの走査が別々に開始されると共に、露光ヘッ
ド位置センサ37からスケール読取り信号がコントロー
ラ11に送られてコントローラ11で露光ヘッド本体部
35の位置情報として解読される。コントローラ11
は、ヘッド本体部35についてのこの位置情報と、画像
情報処理装置110からの画像情報データ(位置及び色
データ)とに基づいて、ヘッド本体部35の走査位置に
応じた色データを露光ヘッド本体部35に与え、ヘッド
本体部35の1行目の光源41のうち該当する色の光源
41を(所望ならば所定の強度で)発光させて、プリン
ト用紙1の走査方向の所定位置(ドット領域)に所定の
色の潜像を形成させる。この動作は、露光ヘッド本体部
35が初期位置から一方向の走査(往動走査又は復動走
査)を完了するまで続けられる。露光ヘッド本体部35
による一方向の走査が完了した時点では、加圧現像ヘッ
ド本体部59がプラテン本体63の突出領域の外に有
り、加圧現像部50が用紙1の送りを許容する状態にな
っている。ヘッド本体部35,59の走査が一旦停止さ
れると、用紙送り機構23,24により用紙1が1ピッ
チ分(ドット領域1行分)だけA1方向に送られる。用
紙1の送りが完了すると、ヘッド本体部35,59につ
いて上記と同様な走査が行われる。このとき、露光ヘッ
ド本体部35の1行目と2行目の光源41のうち該当す
る色の光源が発光して走査が行われる。用紙1の1行目
についての2回目の露光走査と2行目についての1回目
の露光走査が完了すると、前回と同様にして、用紙1が
1ピッチ分だけ送られた後、露光ヘッド本体部35の1
行目から3行目までの光源41のうち該当する色の光源
が発光して走査が行われる。用紙1の1行目についての
3回目の露光走査、2行目についての2回目の露光走
査、及び3行目についての3回目の露光走査が完了する
と、用紙1が更に1ピッチ分だけ送られる。その後は、
同様な露光操作が繰返される。一方、用紙1の被露光領
域(潜像形成領域)が加圧現像ヘッド本体部59のとこ
ろに達すると、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現
像走査の際、潜像に対応するマイクロカプセルが圧壊さ
れて所定の色に発色する現像が同時に進行することにな
る。なお、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現像走
査は、被露光領域が加圧現像ヘッド59のところに達し
た際に開始されるようになっていてもよい。
【0040】以上のようにしてプリント単位分(たとえ
ばデジタルカメラの1フレーム)、プリント動作が行わ
れると、プリント動作は一端停止する。この状態で、プ
リント用紙1のプリントされた部分は、筐体13の用紙
排出口15からプリンタ外部に排出されているが、まだ
プリンタ内部に残るプリントされていない部分とつなが
ったままになっている。この状態でカッタ機構80のカ
ッタ操作レバー90を図5のB1方向に移動させる。カ
ッタ操作レバー90は、操作ワイヤ92によってカッタ
取付け台82に接続されており、かつ操作ワイヤ92
は、プーリー93によって引張方向が変えられるように
支持されているので、カッタ操作レバー90の上記移動
に伴って、カッタ取付け台82はC1方向に移動する。
ばデジタルカメラの1フレーム)、プリント動作が行わ
れると、プリント動作は一端停止する。この状態で、プ
リント用紙1のプリントされた部分は、筐体13の用紙
排出口15からプリンタ外部に排出されているが、まだ
プリンタ内部に残るプリントされていない部分とつなが
ったままになっている。この状態でカッタ機構80のカ
ッタ操作レバー90を図5のB1方向に移動させる。カ
ッタ操作レバー90は、操作ワイヤ92によってカッタ
取付け台82に接続されており、かつ操作ワイヤ92
は、プーリー93によって引張方向が変えられるように
支持されているので、カッタ操作レバー90の上記移動
に伴って、カッタ取付け台82はC1方向に移動する。
【0041】カッタ取付け台82に設けられた凸部82
aは、カッタ取付け台82の移動に伴い、まず用紙押さ
え88の斜面部88bを、続いて斜面部88bに続く平
坦部88cを押す。このため、用紙押さえ88は、軸8
9回りにF2方向に揺動し、用紙押さえ部88aによっ
て用紙台87上でプリント用紙1を挟持する。この状態
でカッタ操作レバー90をさらに移動させると、カッタ
取付け台82に取り付けられたカッタ81は、プリント
用紙1を端部から横切るように移動し、これを切断す
る。カッタ操作レバー90をB1方向いっぱいに移動さ
せれば、プリント用紙1は完全に切断され、切断された
プリントされた部分はプリンタから取り出すことができ
る。カッタ操作レバー90への操作力をなくせば、カッ
タ取付け台82は、カッタ戻しバネ84によって初期位
置に復帰し、同時に用紙押さえ88もバネ89aによっ
て初期位置に復帰する。
aは、カッタ取付け台82の移動に伴い、まず用紙押さ
え88の斜面部88bを、続いて斜面部88bに続く平
坦部88cを押す。このため、用紙押さえ88は、軸8
9回りにF2方向に揺動し、用紙押さえ部88aによっ
て用紙台87上でプリント用紙1を挟持する。この状態
でカッタ操作レバー90をさらに移動させると、カッタ
取付け台82に取り付けられたカッタ81は、プリント
用紙1を端部から横切るように移動し、これを切断す
る。カッタ操作レバー90をB1方向いっぱいに移動さ
せれば、プリント用紙1は完全に切断され、切断された
プリントされた部分はプリンタから取り出すことができ
る。カッタ操作レバー90への操作力をなくせば、カッ
タ取付け台82は、カッタ戻しバネ84によって初期位
置に復帰し、同時に用紙押さえ88もバネ89aによっ
て初期位置に復帰する。
【0042】前記実施例は、感光感圧型のプリント用紙
にプリントするプリンタに適用したものであるが、本願
発明によるカット装置は、他の方式によるプリンタにも
同様に適用できる。また、ロール状の長尺のプリント用
紙を用いるプリンタに特に有効であるが、場合によって
は、シート状のプリント用紙を用いるプリンタにおいて
も、所望の長さにカットする必要がある場合があり、こ
のようなプリンタにおいても本願発明によるカット装置
は適用できる。
にプリントするプリンタに適用したものであるが、本願
発明によるカット装置は、他の方式によるプリンタにも
同様に適用できる。また、ロール状の長尺のプリント用
紙を用いるプリンタに特に有効であるが、場合によって
は、シート状のプリント用紙を用いるプリンタにおいて
も、所望の長さにカットする必要がある場合があり、こ
のようなプリンタにおいても本願発明によるカット装置
は適用できる。
【図1】本発明による好ましい一実施例のプリンタの用
紙送り方向に平行で用紙の幅方向に垂直な断面説明図。
紙送り方向に平行で用紙の幅方向に垂直な断面説明図。
【図2】図1のプリンタの平面説明図。
【図3】図1のプリンタのIII−III線断面説明
図。
図。
【図4】図1のプリンタで用いられる露光部及び該露光
部による露光動作を説明するためのもので、(a)は露
光ヘッドの平面説明図、(b)は露光ヘッド及び感光感
圧型プリント用紙の断面説明図、(c)は用紙上に形成
されるドット状感圧性潜像の説明図。
部による露光動作を説明するためのもので、(a)は露
光ヘッドの平面説明図、(b)は露光ヘッド及び感光感
圧型プリント用紙の断面説明図、(c)は用紙上に形成
されるドット状感圧性潜像の説明図。
【図5】図1のプリンタのカッタ機構についての平面説
明図。
明図。
【図6】図1のプリンタのカッタ機構の図5におけるV
I−VI線断面説明図で、カッタ取付け台の初期状態を
示した説明図。
I−VI線断面説明図で、カッタ取付け台の初期状態を
示した説明図。
【図7】図1のプリンタのカッタ機構の刃側から見た背
面説明図(一部断面図)。
面説明図(一部断面図)。
【図8】図1のプリンタのカッタ機構の図5におけるV
I−VI線断面説明図で、用紙押さえがプリント用紙を
挟持した状態の説明図。
I−VI線断面説明図で、用紙押さえがプリント用紙を
挟持した状態の説明図。
1 プリント用紙 1a 用紙の背面(裏面) 1b 用紙の表面 2 シート状基体部(基材部) 3 受像層 4 マイクロカプセル層 5 保護層 7 ロール 10 プリンタ 11 コントローラ 12 用紙収容部 13 筐体 14 フレーム(シャーシ) 14a,14b フレーム側壁(シャーシ側壁) 14f フレーム底壁(シャーシ底壁) 14g スケール 15 用紙排出口 16 動力伝達機構 22 用紙検出センサ 23 上流側用紙送り機構 24 下流側用紙送り機構 23a,24a フィードローラ 23b,24b 板バネ 23c,24c ピンチローラ(ニップローラ) 30 露光部 31 露光ヘッド案内軸 32 露光ヘッド構造体 33 露光ヘッド駆動軸 34 螺旋溝 35 露光ヘッド本体部(露光ヘッド) 36 露光ヘッド支持部 36a 露光ヘッド案内軸が嵌挿される孔 36b 露光ヘッド駆動軸が嵌挿される孔 36c 上下方向の孔 38 係合ピン 39 係合ピン保持機構 40 箱体 40a 箱体の底壁 40b 箱体の頂壁(アパーチャ板又はアパ
ーチャ手段) 41 光源(LED) 42 アパーチャ 50 加圧現像部 51 現像支持台(用紙支持手段、用紙支
持台) 52 加圧現像ヘッド構造体 53 ローラ支持機構(ローラ支持台,加
圧現像ヘッド支持台) 53a ローラ支持台本体部 53b 圧縮バネ 54 加圧現像ヘッド駆動軸 55 螺旋溝 56 加圧現像ヘッド支持部 56a 加圧現像ヘッド駆動軸が嵌挿される
孔 56b 上下方向の孔 56c ローラ収容室(貫通孔) 56d,56e 溝部 57,58 加圧ローラ 59 加圧現像ヘッド本体部(加圧現像ヘ
ッド) 60 係合ピン 61 係合ピン保持機構 62 プラテン支持部 63 プラテン本体部(プラテン) 70 モータ 71 モータの出力軸 80 カッタ機構 80a カッタ部 80b カッタ操作部 81 カッタ 82 カッタ取付け台 82a 凸部 83 カッタフレーム 83a カッタスライドレール 83b 戻しバネ支持突起 83c 凹部 83d 用紙押さえ支持部 84 カッタ戻しバネ 85 プーリー 86 用紙排出口 87 用紙台 88 用紙押さえ 88a 用紙押さえ部 88b 斜面部 88c 平坦部 89 軸 89a バネ 90 カッタ操作レバー 91 操作レバーフレーム 92 操作ワイヤ 93 プーリー 100 プリントシステム 101 インターフェースケーブル 102 ケーブル 110 画像情報処理装置 A1 用紙送給方向 B,B1 カッタ操作レバーの移動方向 C,C1,C2 走査方向 D 用紙の繰り出し方向 E ロールの回転方向 F1,F2 用紙押さえの揺動方向 G 露光ヘッド駆動軸及び加圧現像ヘッド
駆動軸の回転方向 H アパーチャの径 I ビーム J 光源による露光領域の径 L 加圧方向
ーチャ手段) 41 光源(LED) 42 アパーチャ 50 加圧現像部 51 現像支持台(用紙支持手段、用紙支
持台) 52 加圧現像ヘッド構造体 53 ローラ支持機構(ローラ支持台,加
圧現像ヘッド支持台) 53a ローラ支持台本体部 53b 圧縮バネ 54 加圧現像ヘッド駆動軸 55 螺旋溝 56 加圧現像ヘッド支持部 56a 加圧現像ヘッド駆動軸が嵌挿される
孔 56b 上下方向の孔 56c ローラ収容室(貫通孔) 56d,56e 溝部 57,58 加圧ローラ 59 加圧現像ヘッド本体部(加圧現像ヘ
ッド) 60 係合ピン 61 係合ピン保持機構 62 プラテン支持部 63 プラテン本体部(プラテン) 70 モータ 71 モータの出力軸 80 カッタ機構 80a カッタ部 80b カッタ操作部 81 カッタ 82 カッタ取付け台 82a 凸部 83 カッタフレーム 83a カッタスライドレール 83b 戻しバネ支持突起 83c 凹部 83d 用紙押さえ支持部 84 カッタ戻しバネ 85 プーリー 86 用紙排出口 87 用紙台 88 用紙押さえ 88a 用紙押さえ部 88b 斜面部 88c 平坦部 89 軸 89a バネ 90 カッタ操作レバー 91 操作レバーフレーム 92 操作ワイヤ 93 プーリー 100 プリントシステム 101 インターフェースケーブル 102 ケーブル 110 画像情報処理装置 A1 用紙送給方向 B,B1 カッタ操作レバーの移動方向 C,C1,C2 走査方向 D 用紙の繰り出し方向 E ロールの回転方向 F1,F2 用紙押さえの揺動方向 G 露光ヘッド駆動軸及び加圧現像ヘッド
駆動軸の回転方向 H アパーチャの径 I ビーム J 光源による露光領域の径 L 加圧方向
Claims (5)
- 【請求項1】 プリント用紙を載置する用紙台と、 プリント用紙の送給方向と交わる方向に移動することに
よって、前記用紙台に載置されたプリント用紙を切断す
る刃と、 該刃の移動に係合して移動し、該刃がプリント用紙を切
断する状態において、プリント用紙を前記用紙台ととも
に挟持する用紙押さえとを有することを特徴とするプリ
ント用紙のカット装置。 - 【請求項2】 前記刃には、プリント用紙を切断する状
態において前記用紙押さえを押す係合部を設け、 前記用紙押さえは、前記係合部によって前記用紙台方向
に押される斜面部と、これに接続する平坦部とを有し、 前記刃が初期位置から切断前の位置までに移動する状態
においては、前記係合部が前記斜面部を押すことによっ
て、前記用紙押さえは前記用紙台方向に移動し、 前記刃が切断状態においては、前記係合部が前記平坦部
を押すことによって、前記用紙押さえは前記用紙台とと
もにプリント用紙を挟持するように構成されていること
を特徴とする請求項1に記載のプリント用紙のカット装
置。 - 【請求項3】 前記用紙押さえまたは用紙台の少なくと
も一方には、プリント用紙を弾性的に挟持するための弾
性部材が設けられていることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のプリント用紙のカット装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか一項
に記載のプリント用紙のカット装置を備えたことを特徴
とするプリンタ。 - 【請求項5】 前記プリンタは、感光感圧型のプリント
用紙にプリントするように構成されている請求項4に記
載のプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11089681A JP2000280553A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11089681A JP2000280553A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000280553A true JP2000280553A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13977514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11089681A Pending JP2000280553A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000280553A (ja) |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP11089681A patent/JP2000280553A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040315 |