JP2000071517A - 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ - Google Patents
感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタInfo
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- JP2000071517A JP2000071517A JP11226218A JP22621899A JP2000071517A JP 2000071517 A JP2000071517 A JP 2000071517A JP 11226218 A JP11226218 A JP 11226218A JP 22621899 A JP22621899 A JP 22621899A JP 2000071517 A JP2000071517 A JP 2000071517A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J19/00—Character- or line-spacing mechanisms
- B41J19/18—Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
- B41J19/20—Positive-feed character-spacing mechanisms
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- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 感光型マイクロカプセルが塗布されたプリン
ト用紙を用いて、これを露光、加圧、過熱して発色物質
を選択的に発色させて画像を得るプリンタを実現する。 【解決手段】 電源が投入されると、キャリッジ5が一
往復し、バーコードセンサ22によりカセットCのバー
コードを読み、プリント用紙Pの種類を特定する。プリ
ント時にはまず、ピックアップロール1がプリント用紙
Pを繰り出す。続いて、キャリッジ5が往復動し、発光
ダイオード8a,8b,8cがプリント用紙Pに画像に
応じた光を照射してマイクロカプセルを選択的に圧壊不
能にし、潜像を形成する。キャリッジ5が端にある間
に、フィードローラ2a,2bはプリント用紙Pを送
る。転動ローラ12aはプリント用紙Pを加圧し現像す
る。ヒータ14は、受像層に接触した発色物質を加熱し
て現像を加速し、画像を発生させる。
ト用紙を用いて、これを露光、加圧、過熱して発色物質
を選択的に発色させて画像を得るプリンタを実現する。 【解決手段】 電源が投入されると、キャリッジ5が一
往復し、バーコードセンサ22によりカセットCのバー
コードを読み、プリント用紙Pの種類を特定する。プリ
ント時にはまず、ピックアップロール1がプリント用紙
Pを繰り出す。続いて、キャリッジ5が往復動し、発光
ダイオード8a,8b,8cがプリント用紙Pに画像に
応じた光を照射してマイクロカプセルを選択的に圧壊不
能にし、潜像を形成する。キャリッジ5が端にある間
に、フィードローラ2a,2bはプリント用紙Pを送
る。転動ローラ12aはプリント用紙Pを加圧し現像す
る。ヒータ14は、受像層に接触した発色物質を加熱し
て現像を加速し、画像を発生させる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、感光型マイクロカ
プセルが塗布されたプリント用紙を、赤色と緑色と青色
の三種類の発光素子を備えたキャリッジで走査して潜像
を形成させ、潜像が形成された前記プリント用紙にプリ
ントローラで機械的圧力を加えて現像するプリンタ、お
よびこのプリンタを用いたプリントシステム、プリント
方法に関する。
プセルが塗布されたプリント用紙を、赤色と緑色と青色
の三種類の発光素子を備えたキャリッジで走査して潜像
を形成させ、潜像が形成された前記プリント用紙にプリ
ントローラで機械的圧力を加えて現像するプリンタ、お
よびこのプリンタを用いたプリントシステム、プリント
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感光型マイクロカプセル方式のプ
リント用紙は、表面に発色物質と光硬化物質を抱き合わ
せ封入したマイクロカプセルを塗布したロールフィルム
と、表面に受像層が塗布され、この受像層をロールフィ
ルムのマイクロカプセルが塗布された面とを密着させる
ことによって現像を行うシート紙とに分離されているも
のであった。
リント用紙は、表面に発色物質と光硬化物質を抱き合わ
せ封入したマイクロカプセルを塗布したロールフィルム
と、表面に受像層が塗布され、この受像層をロールフィ
ルムのマイクロカプセルが塗布された面とを密着させる
ことによって現像を行うシート紙とに分離されているも
のであった。
【0003】この従来の感光型マイクロカプセル方式の
プリント用紙を用いるプリンタでは、まずロールフィル
ムに送りを与え、光を照射するLEDが設けられたキャ
リッジを走査しながら、画像データに対応してLEDか
ら光を照射し、光硬化物質を選択的に硬化させる。次に
ロールフィルムのマイクロカプセルが塗布された面とシ
ート紙の受像層とを重ねて転圧ローラの間に導き、圧力
を加えて硬化しなかったマイクロカプセルを圧壊する。
さらに熱を加えて、受像層と接触した発色物質の発色を
促進させてシート紙に画像を生じさせるようになってい
る。最後にロールフィルムはシート紙から離れさせて巻
き取られる。
プリント用紙を用いるプリンタでは、まずロールフィル
ムに送りを与え、光を照射するLEDが設けられたキャ
リッジを走査しながら、画像データに対応してLEDか
ら光を照射し、光硬化物質を選択的に硬化させる。次に
ロールフィルムのマイクロカプセルが塗布された面とシ
ート紙の受像層とを重ねて転圧ローラの間に導き、圧力
を加えて硬化しなかったマイクロカプセルを圧壊する。
さらに熱を加えて、受像層と接触した発色物質の発色を
促進させてシート紙に画像を生じさせるようになってい
る。最後にロールフィルムはシート紙から離れさせて巻
き取られる。
【0004】従って、従来のプリンタは、受像層が塗布
されたシート紙を複数枚積層して収納したカセットをシ
ャシに差し込むようになっているとともに、マイクロカ
プセルが塗布されたロールフィルムを取り付けるロール
フィルム支持装置と、ロールフィルムを巻き取る巻き取
り装置と、ロールフィルムに送りを与えるフィードロー
ラと、カセットからシート紙を繰り出すピックアップロ
ーラと、カセットから繰り出されるプリント用紙に対し
て前記特定の波長の光を外部から入力する画像データに
対応して点滅照射して光が当ったマイクロカプセルを圧
壊不能とする露光手段と、ロールフィルムとシート紙を
重ねて、これを一対の転圧ローラの間に導いて圧力を加
え、前記光が当らず硬化しなかったマイクロカプセルを
圧壊して受像層と接触させ、発色物質に発色反応を起こ
させる加圧手段と、受像層と接触したことにより発色反
応を起こし得る発色物質に熱を加えて発色を促進させる
ことによりプリント用紙に画像を生じさせるための加熱
手段と、モータと、モータの回転をピックアップローラ
とフィードローラを含む可動要素に伝達する動力伝達手
段と、装置をコントロールするコントローラとを備えて
構成されていた。
されたシート紙を複数枚積層して収納したカセットをシ
ャシに差し込むようになっているとともに、マイクロカ
プセルが塗布されたロールフィルムを取り付けるロール
フィルム支持装置と、ロールフィルムを巻き取る巻き取
り装置と、ロールフィルムに送りを与えるフィードロー
ラと、カセットからシート紙を繰り出すピックアップロ
ーラと、カセットから繰り出されるプリント用紙に対し
て前記特定の波長の光を外部から入力する画像データに
対応して点滅照射して光が当ったマイクロカプセルを圧
壊不能とする露光手段と、ロールフィルムとシート紙を
重ねて、これを一対の転圧ローラの間に導いて圧力を加
え、前記光が当らず硬化しなかったマイクロカプセルを
圧壊して受像層と接触させ、発色物質に発色反応を起こ
させる加圧手段と、受像層と接触したことにより発色反
応を起こし得る発色物質に熱を加えて発色を促進させる
ことによりプリント用紙に画像を生じさせるための加熱
手段と、モータと、モータの回転をピックアップローラ
とフィードローラを含む可動要素に伝達する動力伝達手
段と、装置をコントロールするコントローラとを備えて
構成されていた。
【0005】また、カセットに収容されたプリント用紙
がモノカラーかフルカラーかを識別するために、或いは
プリント用紙の感度の高低等を知るために、一番上のプ
リント用紙の上にバーコードが印刷された紙を重ねてお
き、これを繰り出してバーコードをリードし、これをデ
コードしてプリント用紙の種類を特定し、プリント用紙
の種類に応じて前記特定の波長の光の強さ又は照射時間
を変更することが行われていた。
がモノカラーかフルカラーかを識別するために、或いは
プリント用紙の感度の高低等を知るために、一番上のプ
リント用紙の上にバーコードが印刷された紙を重ねてお
き、これを繰り出してバーコードをリードし、これをデ
コードしてプリント用紙の種類を特定し、プリント用紙
の種類に応じて前記特定の波長の光の強さ又は照射時間
を変更することが行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタは、以
下のような問題点があった。 (1)プリント用紙がロールフィルムとシート紙とに分
離されているものであったために、それぞれのフィル
ム、シート紙を別々に供給したり巻き取る必要があっ
た。このため、装置が大型(卓上型サイズ)となってい
た。
下のような問題点があった。 (1)プリント用紙がロールフィルムとシート紙とに分
離されているものであったために、それぞれのフィル
ム、シート紙を別々に供給したり巻き取る必要があっ
た。このため、装置が大型(卓上型サイズ)となってい
た。
【0007】(2)プリント用紙に圧力を加える加圧手
段は二本のローラであり、高速で加圧することはでき
た。しかし、二本のローラが線接触して加圧する方式で
あるため、必要十分な加圧力を確保するためには、シャ
シを肉厚大形にし、かつ極めて高い圧力を加えるための
部材が必要であった。このため、プリンタがかなり大重
量で大形の装置となっていた。
段は二本のローラであり、高速で加圧することはでき
た。しかし、二本のローラが線接触して加圧する方式で
あるため、必要十分な加圧力を確保するためには、シャ
シを肉厚大形にし、かつ極めて高い圧力を加えるための
部材が必要であった。このため、プリンタがかなり大重
量で大形の装置となっていた。
【0008】(3)プリント用紙を使い切らないでカセ
ットを交換し、再び元のカセットに交換しようとすると
きは、感度の高低を知るためのバーコードが印刷された
紙を再び繰り出すことができないために、プリント用紙
の種類を特定することができない。従って、プリント用
紙を使い切らないでカセットを交換し、再び元のカセッ
トに交換しようとすることはできず、プリント用紙を全
部使い切る必要があった。このため、セピアカラーのプ
リントの次にフルカラーのプリントをするといった選択
ができなかった。
ットを交換し、再び元のカセットに交換しようとすると
きは、感度の高低を知るためのバーコードが印刷された
紙を再び繰り出すことができないために、プリント用紙
の種類を特定することができない。従って、プリント用
紙を使い切らないでカセットを交換し、再び元のカセッ
トに交換しようとすることはできず、プリント用紙を全
部使い切る必要があった。このため、セピアカラーのプ
リントの次にフルカラーのプリントをするといった選択
ができなかった。
【0009】本願発明は、従来のプリンタの有する上記
課題を解決するためになされたものであり、その主な目
的は、感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙に、
外部から入力する画像データに対応して光を照射してプ
リント用紙上に潜像を形成させ、このプリント用紙に高
圧を加えて、硬化していないマイクロカプセルを破壊し
て発色物質を受像層に接触させて現像を行う感光型マイ
クロカプセル用紙を用いるプリンタを提供することであ
る。
課題を解決するためになされたものであり、その主な目
的は、感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙に、
外部から入力する画像データに対応して光を照射してプ
リント用紙上に潜像を形成させ、このプリント用紙に高
圧を加えて、硬化していないマイクロカプセルを破壊し
て発色物質を受像層に接触させて現像を行う感光型マイ
クロカプセル用紙を用いるプリンタを提供することであ
る。
【0010】また本願発明の他の目的は、手の平に載る
大きさほどに超小形化された前記プリンタを提供するも
のである。さらに本願発明の他の目的は、プリント用紙
を使い切らないでカセットを自由に交換してもプリント
用紙の種類を特定することができ、自由にプリント用紙
を交換しながらプリントすることのできる前記プリンタ
を提供するものである。
大きさほどに超小形化された前記プリンタを提供するも
のである。さらに本願発明の他の目的は、プリント用紙
を使い切らないでカセットを自由に交換してもプリント
用紙の種類を特定することができ、自由にプリント用紙
を交換しながらプリントすることのできる前記プリンタ
を提供するものである。
【0011】さらにまた本願発明の他の目的は、現像時
間を短縮することができる前記プリンタを提供すること
である。さらにまた本願発明の他の目的は、加圧力によ
るプリント用紙のずれを抑えて画像ぼけの発生を防止す
るとともに、プリント音を小さく抑えることができる前
記プリンタを提供するものである。
間を短縮することができる前記プリンタを提供すること
である。さらにまた本願発明の他の目的は、加圧力によ
るプリント用紙のずれを抑えて画像ぼけの発生を防止す
るとともに、プリント音を小さく抑えることができる前
記プリンタを提供するものである。
【0012】さらにまた本願発明の他の目的は、プリン
ト用紙を円滑に送ることができる前記プリンタを提供す
るものである。さらにまた本願発明の他の目的は、キャ
リッジガイドに案内されるキャリッジの振れを解消する
ことにより、リニアセンサによってキャリッジの位置を
正確に検出できるようにするとともに、発光位置もぶれ
ることがないようにし、この結果プリントした画像に縞
模様や画像ぼけが発生しないプリンタを提供するもので
ある。
ト用紙を円滑に送ることができる前記プリンタを提供す
るものである。さらにまた本願発明の他の目的は、キャ
リッジガイドに案内されるキャリッジの振れを解消する
ことにより、リニアセンサによってキャリッジの位置を
正確に検出できるようにするとともに、発光位置もぶれ
ることがないようにし、この結果プリントした画像に縞
模様や画像ぼけが発生しないプリンタを提供するもので
ある。
【0013】さらにまた本願発明の他の目的は、部品点
数を少なくしたり、組立を容易にしたりすることによっ
て、製作費を安価にしたプリンタを提供するものであ
る。さらにまた本願発明の他の目的は、これらのプリン
タを用いたプリントシステムとプリント方法を提供する
ことである。
数を少なくしたり、組立を容易にしたりすることによっ
て、製作費を安価にしたプリンタを提供するものであ
る。さらにまた本願発明の他の目的は、これらのプリン
タを用いたプリントシステムとプリント方法を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、発色物質と光硬化物質とを封入した感光
型マイクロカプセルと受像層とが塗布され、発色物質と
受像層とが反応することによって発色するプリント用紙
を用い、特定波長の光を発光する発光素子を備え、プリ
ント用紙上を発光素子を発光させながら走査し、プリン
ト用紙に潜像を形成するキャリッジと、キャリッジの走
査方向の移動をガイドするキャリッジガイドと、潜像が
形成されたプリント用紙に機械的圧力を加えて、特定波
長の光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセルを圧
壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と前記受
像層とを反応させて現像させる加圧手段とを備え、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リンタを構成した。
に本発明では、発色物質と光硬化物質とを封入した感光
型マイクロカプセルと受像層とが塗布され、発色物質と
受像層とが反応することによって発色するプリント用紙
を用い、特定波長の光を発光する発光素子を備え、プリ
ント用紙上を発光素子を発光させながら走査し、プリン
ト用紙に潜像を形成するキャリッジと、キャリッジの走
査方向の移動をガイドするキャリッジガイドと、潜像が
形成されたプリント用紙に機械的圧力を加えて、特定波
長の光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセルを圧
壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と前記受
像層とを反応させて現像させる加圧手段とを備え、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リンタを構成した。
【0015】また、本発明では、前記構成における加圧
手段を、キャリッジに備えられ、キャリッジの走査方向
の移動によってプラテンの上に導かれたプリント用紙の
上を転がることによって機械的圧力を加え、特定波長の
光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセルを圧壊
し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と受像層と
を反応させて現像させるように設けられた加圧ローラと
して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。
手段を、キャリッジに備えられ、キャリッジの走査方向
の移動によってプラテンの上に導かれたプリント用紙の
上を転がることによって機械的圧力を加え、特定波長の
光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセルを圧壊
し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と受像層と
を反応させて現像させるように設けられた加圧ローラと
して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。
【0016】さらに、本発明では、プリンタ本体に着脱
自在に設けられ、プリント用紙を複数枚積層して収納
し、収納されたプリント用紙の感光特性を示すコードを
備えたカセットと、キャリッジに設けられ、カセットに
備えられたコードを読み取り、プリント用紙の感光特性
を識別する感光特性識別手段と、感光特性識別手段によ
って識別されたプリンタ用紙の感光特性に基づいて、特
定波長の光の強度、または発光時間を制御する発光制御
手段とを備えて、感光型マイクロカプセルを塗布したプ
リント用紙を用いるプリンタを構成した。
自在に設けられ、プリント用紙を複数枚積層して収納
し、収納されたプリント用紙の感光特性を示すコードを
備えたカセットと、キャリッジに設けられ、カセットに
備えられたコードを読み取り、プリント用紙の感光特性
を識別する感光特性識別手段と、感光特性識別手段によ
って識別されたプリンタ用紙の感光特性に基づいて、特
定波長の光の強度、または発光時間を制御する発光制御
手段とを備えて、感光型マイクロカプセルを塗布したプ
リント用紙を用いるプリンタを構成した。
【0017】なお、上記の加圧ローラを用いる構成と、
プリント用紙を収納するカセットを有する構成とを組み
合わせて、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント
用紙を用いるプリンタを構成してもよい。さらにまた、
上記各構成において、さらに現像する過程において、プ
リント用紙を加熱することによって、現像速度を促進さ
せる加熱手段を設けて、感光型マイクロカプセルを塗布
したプリント用紙を用いるプリンタを構成した。
プリント用紙を収納するカセットを有する構成とを組み
合わせて、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント
用紙を用いるプリンタを構成してもよい。さらにまた、
上記各構成において、さらに現像する過程において、プ
リント用紙を加熱することによって、現像速度を促進さ
せる加熱手段を設けて、感光型マイクロカプセルを塗布
したプリント用紙を用いるプリンタを構成した。
【0018】さらにまた、上記各構成において、プラテ
ンの両端部の上に一対の用紙ガイドを設け、この用紙ガ
イドは、プリント用紙がプラテンの上にないときは、ば
ねによって互いに近づくように押されて、互いの間隔が
プリント用紙の幅より小さくなるように設定されてお
り、プリント用紙がプラテンの上に導入されると、互い
の間隔を開いてプリント用紙の両端を保持するように構
成して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用
紙を用いるプリンタを構成するのがよい。
ンの両端部の上に一対の用紙ガイドを設け、この用紙ガ
イドは、プリント用紙がプラテンの上にないときは、ば
ねによって互いに近づくように押されて、互いの間隔が
プリント用紙の幅より小さくなるように設定されてお
り、プリント用紙がプラテンの上に導入されると、互い
の間隔を開いてプリント用紙の両端を保持するように構
成して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用
紙を用いるプリンタを構成するのがよい。
【0019】さらにまた、前記加圧ローラを用いる構成
においては、加圧ローラとプラテンとの間隔が、プリン
ト用紙の厚さの約半分の値となるようにして、感光型マ
イクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリン
タを構成するのがよい。さらにまた、前記加圧ローラを
用いる構成において、プラテンをばねにより加圧ローラ
の方向に押されるように設け、加圧ローラを、前記プラ
テンに対向する位置に設けた第一のローラと、第一のロ
ーラに接触するように設けた第二のローラとで構成し、
第二のローラは、キャリッジガイドに接触して転がるよ
うにするとともに、第一のローラは、第二のローラとプ
ラテン上に導かれたプリント用紙に挟まれて転がるよう
にして感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成することができる。
においては、加圧ローラとプラテンとの間隔が、プリン
ト用紙の厚さの約半分の値となるようにして、感光型マ
イクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリン
タを構成するのがよい。さらにまた、前記加圧ローラを
用いる構成において、プラテンをばねにより加圧ローラ
の方向に押されるように設け、加圧ローラを、前記プラ
テンに対向する位置に設けた第一のローラと、第一のロ
ーラに接触するように設けた第二のローラとで構成し、
第二のローラは、キャリッジガイドに接触して転がるよ
うにするとともに、第一のローラは、第二のローラとプ
ラテン上に導かれたプリント用紙に挟まれて転がるよう
にして感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成することができる。
【0020】なお、この第一のローラと第二のローラを
用いる構成においても、プリント用紙がプラテン上にな
い状態では、第一のローラとプラテンとの間隔が、プリ
ント用紙の厚さの約半分の値となるようにして、感光型
マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリ
ンタを構成するのがよい。さらにまた、上記各構成にお
いて、軸支されて設けられた駆動側タイミングプーリ
と、軸支されて設けられた従動側タイミングプーリと、
駆動側タイミングプーリと従動側タイミングプーリとに
巻きかけられ、キャリッジに係合するピンを備えたタイ
ミングベルトと、駆動側タイミングプーリを回転駆動す
るキャリッジ駆動手段とを備え、キャリッジが、ピンと
係合され、駆動タイミングプーリの回転によって走査方
向に往復移動するように、感光型マイクロカプセルを塗
布したプリント用紙を用いるプリンタを構成した。
用いる構成においても、プリント用紙がプラテン上にな
い状態では、第一のローラとプラテンとの間隔が、プリ
ント用紙の厚さの約半分の値となるようにして、感光型
マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリ
ンタを構成するのがよい。さらにまた、上記各構成にお
いて、軸支されて設けられた駆動側タイミングプーリ
と、軸支されて設けられた従動側タイミングプーリと、
駆動側タイミングプーリと従動側タイミングプーリとに
巻きかけられ、キャリッジに係合するピンを備えたタイ
ミングベルトと、駆動側タイミングプーリを回転駆動す
るキャリッジ駆動手段とを備え、キャリッジが、ピンと
係合され、駆動タイミングプーリの回転によって走査方
向に往復移動するように、感光型マイクロカプセルを塗
布したプリント用紙を用いるプリンタを構成した。
【0021】さらにまた、上記各構成において、軸支さ
れて設けられた駆動側タイミングプーリと、軸支されて
設けられた従動側タイミングプーリと、駆動側タイミン
グプーリと従動側タイミングプーリとに巻きかけられ、
キャリッジに係合するピンを備えたタイミングベルト
と、駆動側タイミングプーリに同軸に設けられた第一の
傘歯車と、第一の傘歯車とかみ合い、背面を傘歯車移動
防止用ブラケットにより、かみ合いによる推力を受ける
ように支持された第二の傘歯車とを備え、キャリッジ
が、ピンと係合され、駆動タイミングプーリの回転によ
って走査方向に往復移動するように、感光型マイクロカ
プセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタを構成
した。
れて設けられた駆動側タイミングプーリと、軸支されて
設けられた従動側タイミングプーリと、駆動側タイミン
グプーリと従動側タイミングプーリとに巻きかけられ、
キャリッジに係合するピンを備えたタイミングベルト
と、駆動側タイミングプーリに同軸に設けられた第一の
傘歯車と、第一の傘歯車とかみ合い、背面を傘歯車移動
防止用ブラケットにより、かみ合いによる推力を受ける
ように支持された第二の傘歯車とを備え、キャリッジ
が、ピンと係合され、駆動タイミングプーリの回転によ
って走査方向に往復移動するように、感光型マイクロカ
プセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタを構成
した。
【0022】さらにまた、上記各構成において、キャリ
ッジガイドの一方の端部を、シャシにあけられた矩形穴
にはめあい固定し、キャリッジガイドの他方の端部を、
シャシに形成された開口に通し、かつシャシにネジ固定
して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。さらにまた、本発明で
は、発色物質と光硬化物質とを封入した感光型マイクロ
カプセルと受像層とが塗布され、発色物質と受像層とが
反応することによって発色するプリント用紙を用い、プ
リンタ本体に着脱自在に設けられ、プリント用紙を複数
枚積層して収納したカセットと、カセットからプリント
用紙を繰り出すピックアップローラと、ピックアップロ
ーラにより繰り出されたプリント用紙を送り出すフィー
ドローラと、モータと、モータの回転を、ピックアップ
ローラとフィードローラを含む可動要素に伝達する動力
伝達手段と、特定波長の光を発光する発光素子を備え、
プリント用紙上を発光素子を発光させながら走査し、プ
リント用紙に潜像を形成するキャリッジと、キャリッジ
の走査方向の移動をガイドするキャリッジガイドと、潜
像が形成されたプリント用紙に機械的圧力を加えて、特
定波長の光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセル
を圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と受
像層とを反応させて現像させる加圧手段とを備えて、感
光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いる
プリンタを構成した。
ッジガイドの一方の端部を、シャシにあけられた矩形穴
にはめあい固定し、キャリッジガイドの他方の端部を、
シャシに形成された開口に通し、かつシャシにネジ固定
して、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。さらにまた、本発明で
は、発色物質と光硬化物質とを封入した感光型マイクロ
カプセルと受像層とが塗布され、発色物質と受像層とが
反応することによって発色するプリント用紙を用い、プ
リンタ本体に着脱自在に設けられ、プリント用紙を複数
枚積層して収納したカセットと、カセットからプリント
用紙を繰り出すピックアップローラと、ピックアップロ
ーラにより繰り出されたプリント用紙を送り出すフィー
ドローラと、モータと、モータの回転を、ピックアップ
ローラとフィードローラを含む可動要素に伝達する動力
伝達手段と、特定波長の光を発光する発光素子を備え、
プリント用紙上を発光素子を発光させながら走査し、プ
リント用紙に潜像を形成するキャリッジと、キャリッジ
の走査方向の移動をガイドするキャリッジガイドと、潜
像が形成されたプリント用紙に機械的圧力を加えて、特
定波長の光が当たらず硬化しなかったマイクロカプセル
を圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質と受
像層とを反応させて現像させる加圧手段とを備えて、感
光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いる
プリンタを構成した。
【0023】なお、このフィードローラを用いる構成に
おいては、フィードローラの下側に、プリント用紙を挟
んで送り出すための、プラスチック素材で形成されたピ
ンチローラを設けて、感光型マイクロカプセルを塗布し
たプリント用紙を用いるプリンタを構成してもよい。さ
らにまた、上記各構成において、キャリッジガイドの一
方の側面とキャリッジの一方の側面を摺動自在に接触さ
せ、キャリッジガイドの他方の側面に対向して、キャリ
ッジには板ばねを設け、この板ばねをキャリッジガイド
の他方の側面に摺動自在に接触させ、キャリッジガイド
の他方の側面には、摩擦係数が小さい耐摩耗性被膜を設
けて、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。
おいては、フィードローラの下側に、プリント用紙を挟
んで送り出すための、プラスチック素材で形成されたピ
ンチローラを設けて、感光型マイクロカプセルを塗布し
たプリント用紙を用いるプリンタを構成してもよい。さ
らにまた、上記各構成において、キャリッジガイドの一
方の側面とキャリッジの一方の側面を摺動自在に接触さ
せ、キャリッジガイドの他方の側面に対向して、キャリ
ッジには板ばねを設け、この板ばねをキャリッジガイド
の他方の側面に摺動自在に接触させ、キャリッジガイド
の他方の側面には、摩擦係数が小さい耐摩耗性被膜を設
けて、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙
を用いるプリンタを構成した。
【0024】さらにまた、上記フィードローラを用いる
構成において、フィードローラの下側に設けたプリント
用紙を挟んで送り出すためのピンチローラと、シャシの
底面部から立ち上げた半島形状部の先端に軸を受けるた
めの切り欠きを設けた軸受部と、板ばね部材から立ち上
げた半島形状部の先端を水平に曲げ、さらにこの水平部
を屈曲して軸を受けるように構成した板ばね部とを設
け、さらに板ばね部材には、軸受部を貫通させるための
スリットを設け、このスリットに軸受部を貫通させて、
板ばね部材をシャシ上に置き、軸受部によって、ピンチ
ローラの軸端下面を支持するとともに、板ばね部によっ
て、ピンチローラの軸端を上方へ押すようにして、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リンタを構成した。
構成において、フィードローラの下側に設けたプリント
用紙を挟んで送り出すためのピンチローラと、シャシの
底面部から立ち上げた半島形状部の先端に軸を受けるた
めの切り欠きを設けた軸受部と、板ばね部材から立ち上
げた半島形状部の先端を水平に曲げ、さらにこの水平部
を屈曲して軸を受けるように構成した板ばね部とを設
け、さらに板ばね部材には、軸受部を貫通させるための
スリットを設け、このスリットに軸受部を貫通させて、
板ばね部材をシャシ上に置き、軸受部によって、ピンチ
ローラの軸端下面を支持するとともに、板ばね部によっ
て、ピンチローラの軸端を上方へ押すようにして、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リンタを構成した。
【0025】さらにまた、上記ピックアップローラとフ
ィードローラを用いる構成において、シャシに接する鍔
と、この鍔から延びて設けられたL字型の爪とを有する
円筒軸受けを設け、ピックアップローラまたはフィード
ローラの支軸の両端の少なくとも一方の周方向に、爪が
はまりこむ溝を形成し、シャシには、円筒軸受を挿入す
る軸受収容部を設け、円筒軸受を軸受収容部に挿入し、
支軸を円筒軸受に挿入して、爪を溝にはめこんで支軸を
シャシに回転自在に支持するようにして、感光型マイク
ロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタを
構成した。
ィードローラを用いる構成において、シャシに接する鍔
と、この鍔から延びて設けられたL字型の爪とを有する
円筒軸受けを設け、ピックアップローラまたはフィード
ローラの支軸の両端の少なくとも一方の周方向に、爪が
はまりこむ溝を形成し、シャシには、円筒軸受を挿入す
る軸受収容部を設け、円筒軸受を軸受収容部に挿入し、
支軸を円筒軸受に挿入して、爪を溝にはめこんで支軸を
シャシに回転自在に支持するようにして、感光型マイク
ロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタを
構成した。
【0026】さらにまた、本発明では、上記各構成によ
るプリンタと、このプリンタに接続した外部装置とで構
成し、プリンタと外部装置との間で信号を送受信し、プ
リンタによってプリントするように、感光型マイクロカ
プセルを塗布したプリント用紙を用いるプリントシステ
ムを構成した。さらにまた、本発明では、発色物質と光
硬化物質とを封入した感光型マイクロカプセルと受像層
とが塗布され、発色物質と受像層とが反応することによ
って発色するプリント用紙上を、特定波長の光を発光す
る発光素子を備えたキャリッジで走査することによって
潜像を形成させ、潜像が形成されたプリント用紙に機械
的圧力を加えて、特定波長の光が当たらず硬化しなかっ
たマイクロカプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプ
セルの発色物質と受像層とを反応させて現像する、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リント方法を構成した。
るプリンタと、このプリンタに接続した外部装置とで構
成し、プリンタと外部装置との間で信号を送受信し、プ
リンタによってプリントするように、感光型マイクロカ
プセルを塗布したプリント用紙を用いるプリントシステ
ムを構成した。さらにまた、本発明では、発色物質と光
硬化物質とを封入した感光型マイクロカプセルと受像層
とが塗布され、発色物質と受像層とが反応することによ
って発色するプリント用紙上を、特定波長の光を発光す
る発光素子を備えたキャリッジで走査することによって
潜像を形成させ、潜像が形成されたプリント用紙に機械
的圧力を加えて、特定波長の光が当たらず硬化しなかっ
たマイクロカプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプ
セルの発色物質と受像層とを反応させて現像する、感光
型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプ
リント方法を構成した。
【0027】さらにまた、本発明では、プリント用紙を
複数枚積層して収納したカセットをプリンタのカセット
差し込み口に差し込み、カセットに付けられた、プリン
タ用紙の感光特性を示すコードを読みとることによっ
て、プリンタ用紙の感光特性を識別し、カセットケース
から繰り出されるプリンタ用紙上を、特定波長の光を発
光する発光素子を備えたキャリッジで走査することによ
って潜像を形成させ、走査中には、プリンタ用紙の認識
された感光特性に基づいて、特定波長の光の強度、また
は発光時間を制御し、潜像が形成されたプリント用紙に
機械的圧力を加えて、特定波長の光が当たらず硬化しな
かったマイクロカプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロ
カプセルの発色物質と受像層とを反応させて現像する、
感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用い
るプリント方法を構成した。
複数枚積層して収納したカセットをプリンタのカセット
差し込み口に差し込み、カセットに付けられた、プリン
タ用紙の感光特性を示すコードを読みとることによっ
て、プリンタ用紙の感光特性を識別し、カセットケース
から繰り出されるプリンタ用紙上を、特定波長の光を発
光する発光素子を備えたキャリッジで走査することによ
って潜像を形成させ、走査中には、プリンタ用紙の認識
された感光特性に基づいて、特定波長の光の強度、また
は発光時間を制御し、潜像が形成されたプリント用紙に
機械的圧力を加えて、特定波長の光が当たらず硬化しな
かったマイクロカプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロ
カプセルの発色物質と受像層とを反応させて現像する、
感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を用い
るプリント方法を構成した。
【0028】さらにまた、上記各構成によるプリント方
法において、さらに現像する過程において、プリント用
紙を加熱することによって、現像速度を促進させるよう
に、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を
用いるプリント方法を構成した。
法において、さらに現像する過程において、プリント用
紙を加熱することによって、現像速度を促進させるよう
に、感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙を
用いるプリント方法を構成した。
【0029】
【発明の実施の形態】(第一の実施例)図1は、本願発
明の第一の実施例のプリンタとプリントシステムの平面
図を示す。図2は、プリンタの側面方向から見た拡大断
面図を示す。図3は、プリンタのプリンタ用紙が排出す
る側より見た断面図を示す。
明の第一の実施例のプリンタとプリントシステムの平面
図を示す。図2は、プリンタの側面方向から見た拡大断
面図を示す。図3は、プリンタのプリンタ用紙が排出す
る側より見た断面図を示す。
【0030】図1においてAはプリンタ、Bはデジタル
カメラを示す。プリンタAは、カセットCに感光型マイ
クロカプセルを塗布したプリント用紙を複数枚積層して
収納してあり、このカセットCからプリント用紙を一枚
ずつ繰り出してプリントする機能を持つ。またデジタル
カメラBは、画像を入力し、これをビデオ出力端子(ま
たはデジタル出力端子)を通して外部装置に出力する機
能を持つ。プリンタAとデジタルカメラBは、インタフ
ェースケーブルによって接続される。このプリンタAと
デジタルカメラBとを接続した形態を、ここではプリン
トシステムと呼ぶ。このプリントシステムでは、デジタ
ルカメラBのメモリに格納されている画像データを、イ
ンタフェースケーブルを通してプリンタに送信し、これ
をプリンタAによってカセットCに収納されたプリント
用紙P上にプリントする。
カメラを示す。プリンタAは、カセットCに感光型マイ
クロカプセルを塗布したプリント用紙を複数枚積層して
収納してあり、このカセットCからプリント用紙を一枚
ずつ繰り出してプリントする機能を持つ。またデジタル
カメラBは、画像を入力し、これをビデオ出力端子(ま
たはデジタル出力端子)を通して外部装置に出力する機
能を持つ。プリンタAとデジタルカメラBは、インタフ
ェースケーブルによって接続される。このプリンタAと
デジタルカメラBとを接続した形態を、ここではプリン
トシステムと呼ぶ。このプリントシステムでは、デジタ
ルカメラBのメモリに格納されている画像データを、イ
ンタフェースケーブルを通してプリンタに送信し、これ
をプリンタAによってカセットCに収納されたプリント
用紙P上にプリントする。
【0031】プリンタAは、次の各部分によって構成さ
れている。 (a)カセットCからプリント用紙Pを繰り出すピック
アップローラ1 (b)ピックアップローラ1により繰り出されたプリン
ト用紙Pを間欠送りする上流側のフィードローラ2a、
及びピンチローラ3a (c)下流側のフィードローラ2b、及びピンチローラ
3b (d)フィードローラ2a、2bの間に梁状に設けられ
たキャリッジガイド4 (e)キャリッジガイド4に案内され摺動するキャリッ
ジ5 (f)キャリッジガイド4の上面に備えられ、キャリッ
ジ5に往復動を与えるベルト巻掛け機構6 (g)上流側のピンチローラ3aの下流側で、プリント
用紙Pを水平に支える載置テーブル7 (h)キャリッジ5に取り付けられていて、載置テーブ
ル7の上に導かれるプリント用紙Pに特定の波長の光を
選択的に照射して潜像を形成させる10個の発光ダイオ
ード8a、8b、8c (i)載置テーブル7と下流側のピンチローラ3bの間
で、プリント用紙Pと線接触して、これを下から受ける
プラテン9 (j)載置テーブル7の上面及びプラテン9の上面の左
右位置に設けられ、ばね10a、10bにより間隔が狭
められるように押される左右の用紙ガイド11a、11
b (k)キャリッジ5に取り付けられていて、キャリッジ
5の走査移動によりプラテン9の上を転動してプリント
用紙Pを加圧し、特定の光が当らず硬化しなかったマイ
クロカプセルを圧壊する二つの転動ローラ12a、12
b (l)下流側のフィードローラ2bの下流側に設けられ
ていて、板ばね13により押され、プリント用紙Pの上
面を加熱して、受像層と接触した発色物質の発色反応を
加速させるヒータ14 (m)キャリッジ5のブラケット5e、5fに備えられ
られたリニアセンサ21とバーコードセンサ22 (n)リニアセンサ21に対応して、ヒータ14の上に
備えられたスケール23 (o)上流側のピンチローラ3a、3a間に備えられ、
プリント用紙Pの先端を検出するための用紙センサ24 (p)各可動部品を駆動するモータ15 (q)20枚の歯車及びワンウエイクラッチからなる歯
車列16 (r)各部を制御するコントローラ17 (s)各部に電源を供給するバッテリ18 (t)シャシ19 (u)ケース20 (各部の構成についての説明)次に各部の詳細について
説明する。
れている。 (a)カセットCからプリント用紙Pを繰り出すピック
アップローラ1 (b)ピックアップローラ1により繰り出されたプリン
ト用紙Pを間欠送りする上流側のフィードローラ2a、
及びピンチローラ3a (c)下流側のフィードローラ2b、及びピンチローラ
3b (d)フィードローラ2a、2bの間に梁状に設けられ
たキャリッジガイド4 (e)キャリッジガイド4に案内され摺動するキャリッ
ジ5 (f)キャリッジガイド4の上面に備えられ、キャリッ
ジ5に往復動を与えるベルト巻掛け機構6 (g)上流側のピンチローラ3aの下流側で、プリント
用紙Pを水平に支える載置テーブル7 (h)キャリッジ5に取り付けられていて、載置テーブ
ル7の上に導かれるプリント用紙Pに特定の波長の光を
選択的に照射して潜像を形成させる10個の発光ダイオ
ード8a、8b、8c (i)載置テーブル7と下流側のピンチローラ3bの間
で、プリント用紙Pと線接触して、これを下から受ける
プラテン9 (j)載置テーブル7の上面及びプラテン9の上面の左
右位置に設けられ、ばね10a、10bにより間隔が狭
められるように押される左右の用紙ガイド11a、11
b (k)キャリッジ5に取り付けられていて、キャリッジ
5の走査移動によりプラテン9の上を転動してプリント
用紙Pを加圧し、特定の光が当らず硬化しなかったマイ
クロカプセルを圧壊する二つの転動ローラ12a、12
b (l)下流側のフィードローラ2bの下流側に設けられ
ていて、板ばね13により押され、プリント用紙Pの上
面を加熱して、受像層と接触した発色物質の発色反応を
加速させるヒータ14 (m)キャリッジ5のブラケット5e、5fに備えられ
られたリニアセンサ21とバーコードセンサ22 (n)リニアセンサ21に対応して、ヒータ14の上に
備えられたスケール23 (o)上流側のピンチローラ3a、3a間に備えられ、
プリント用紙Pの先端を検出するための用紙センサ24 (p)各可動部品を駆動するモータ15 (q)20枚の歯車及びワンウエイクラッチからなる歯
車列16 (r)各部を制御するコントローラ17 (s)各部に電源を供給するバッテリ18 (t)シャシ19 (u)ケース20 (各部の構成についての説明)次に各部の詳細について
説明する。
【0032】歯車列16は、モータ15の正転と逆転を
可動部品に伝達する。特に、歯車列16とベルト巻掛け
機構6の結合によって、モータ15を連続回転させるだ
けで、キャリッジ5に往復動を与えることができる。ま
た同時に、キャリッジ5が両端付近を往復する際に、フ
ィードローラ2a、2bによりプリント用紙Pに微小な
送りを与えることができる。この構成を採用することに
よって、モータ15の運転制御が容易となり、手の平に
載るサイズの超小形化を実現することができた。
可動部品に伝達する。特に、歯車列16とベルト巻掛け
機構6の結合によって、モータ15を連続回転させるだ
けで、キャリッジ5に往復動を与えることができる。ま
た同時に、キャリッジ5が両端付近を往復する際に、フ
ィードローラ2a、2bによりプリント用紙Pに微小な
送りを与えることができる。この構成を採用することに
よって、モータ15の運転制御が容易となり、手の平に
載るサイズの超小形化を実現することができた。
【0033】コントローラ17は、プリンタAの電源ス
イッチがオンとなると、初期調整のための動作を行うよ
うに各部を制御する。まず、コントローラ17は、モー
タ15を反時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動
信号を出力する。これによりキャリッジ5は往復動す
る。コントローラ17は、キャリッジ5に取り付けられ
たリニアセンサ21がスケール23の目盛りを読み取っ
た信号を入力して演算し、タイミングベルト6cとキャ
リッジ5を連結している循環ピン25が原点位置aに来
たときを検出して、モータ駆動信号の出力を停止する。
この動作中同時に、コントローラ17は、バーコードセ
ンサ22がカセットCに付けられたバーコードC3を読
み取った信号を入力して演算し、カセットCに収納され
たプリント用紙Pの種類を特定する。コントローラ17
は、ここで認識されたプリント用紙の種類に応じて、発
光ダイオード8a、8b、8cの光の強さ又は照射時間
を設定するプログラムをROMから選択する。
イッチがオンとなると、初期調整のための動作を行うよ
うに各部を制御する。まず、コントローラ17は、モー
タ15を反時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動
信号を出力する。これによりキャリッジ5は往復動す
る。コントローラ17は、キャリッジ5に取り付けられ
たリニアセンサ21がスケール23の目盛りを読み取っ
た信号を入力して演算し、タイミングベルト6cとキャ
リッジ5を連結している循環ピン25が原点位置aに来
たときを検出して、モータ駆動信号の出力を停止する。
この動作中同時に、コントローラ17は、バーコードセ
ンサ22がカセットCに付けられたバーコードC3を読
み取った信号を入力して演算し、カセットCに収納され
たプリント用紙Pの種類を特定する。コントローラ17
は、ここで認識されたプリント用紙の種類に応じて、発
光ダイオード8a、8b、8cの光の強さ又は照射時間
を設定するプログラムをROMから選択する。
【0034】次に、コントローラ17は、プリンタのプ
リントスイッチのオン信号などを入力すると、プリント
の準備のための動作を行うように各部を制御する。ま
ず、コントローラ17は、デジタルカメラBから画像デ
ータを入力し、これを発光ダイオード8a、8b、8c
を発光させる電気信号として演算する。次に、モータ1
5を時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動信号を
出力する。これによりピックアップローラ1とフィード
ローラ2a、2bが回転し、まず、ピックアップローラ
1がカセットCからプリント用紙Pを繰り出し、続いて
フィードローラ2aとピンチローラ3aがプリント用紙
Pを挟んで繰り出していく。用紙センサ24がプリント
用紙Pの先端を検知すると、コントローラ17は、この
検出信号を入力して、モータ駆動信号の出力を停止す
る。
リントスイッチのオン信号などを入力すると、プリント
の準備のための動作を行うように各部を制御する。ま
ず、コントローラ17は、デジタルカメラBから画像デ
ータを入力し、これを発光ダイオード8a、8b、8c
を発光させる電気信号として演算する。次に、モータ1
5を時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動信号を
出力する。これによりピックアップローラ1とフィード
ローラ2a、2bが回転し、まず、ピックアップローラ
1がカセットCからプリント用紙Pを繰り出し、続いて
フィードローラ2aとピンチローラ3aがプリント用紙
Pを挟んで繰り出していく。用紙センサ24がプリント
用紙Pの先端を検知すると、コントローラ17は、この
検出信号を入力して、モータ駆動信号の出力を停止す
る。
【0035】次に、コントローラ17は、プリントのた
めの動作を行うように各部を制御する。上記のように、
ピックアップローラ1がカセットCからプリント用紙P
を繰り出した直後に、コントローラ17は、モータ15
を反時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動信号を
出力し、同時に、画像データに対応した電気信号を発光
ダイオード8a、8b、8cに出力する。発光ダイオー
ド8a、8b、8cを発光させる電気信号は、リニアセ
ンサ21がスケール23のメモリを読み取る信号と同期
して出力するように構成されている。コントローラ17
は、例えば循環ピン25が原点を通過する回数をカウン
トすることにより、プリント用紙Pの後端が下流側のフ
ィードローラ2bを通過するまでの送り量を演算によっ
て求める。そして、所定の送りがなされたことを認識し
たときに、モータ駆動信号を停止するようになってい
る。
めの動作を行うように各部を制御する。上記のように、
ピックアップローラ1がカセットCからプリント用紙P
を繰り出した直後に、コントローラ17は、モータ15
を反時計回りに回転駆動させるためのモータ駆動信号を
出力し、同時に、画像データに対応した電気信号を発光
ダイオード8a、8b、8cに出力する。発光ダイオー
ド8a、8b、8cを発光させる電気信号は、リニアセ
ンサ21がスケール23のメモリを読み取る信号と同期
して出力するように構成されている。コントローラ17
は、例えば循環ピン25が原点を通過する回数をカウン
トすることにより、プリント用紙Pの後端が下流側のフ
ィードローラ2bを通過するまでの送り量を演算によっ
て求める。そして、所定の送りがなされたことを認識し
たときに、モータ駆動信号を停止するようになってい
る。
【0036】本発明によるプリンタで用いるプリント用
紙Pは、感光型マイクロカプセル方式のプリンタ用紙と
呼ばれるものである。このプリンタ用紙は、基紙に直径
約4ミクロンの感光型マイクロカプセルを均一に塗布
し、その上に顕色剤を含む受像層を塗布し、更にその上
にポリエステルフィルムをラミネートしたものである。
マイクロカプセル自体は光透過性を有し、且つプリント
ローラの機械的圧力で破壊される程度の強度を有する単
なる透明なゼラチンの微小容器である。
紙Pは、感光型マイクロカプセル方式のプリンタ用紙と
呼ばれるものである。このプリンタ用紙は、基紙に直径
約4ミクロンの感光型マイクロカプセルを均一に塗布
し、その上に顕色剤を含む受像層を塗布し、更にその上
にポリエステルフィルムをラミネートしたものである。
マイクロカプセル自体は光透過性を有し、且つプリント
ローラの機械的圧力で破壊される程度の強度を有する単
なる透明なゼラチンの微小容器である。
【0037】マイクロカプセルに封入される発色物質は
透明なロイコ染料で、顕色剤を含む受像層と接触して発
色する物質である。発色物質は光の三原色、即ち赤
(R)、緑(G)、青(B)に対応して絵具の三原色、
即ちマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の
三種類が用意されている。発色物質と抱き合わせてマイ
クロカプセルに封入される光硬化物質は、発色物質が受
像層と接触反応して呈する色と補色関係にある色の光、
即ち特定波長の光によって硬化する物質が選ばれてい
る。即ち緑を吸収して赤紫色を呈するマゼンタ(M)用
の発色物質には緑色光(G)が照射されると硬化する光
硬化物質が選ばれている。同様に、青紫を吸収するイエ
ロー(Y)用の発色物質には青色光(B)が照射される
と硬化する光硬化物質が、また赤を吸収して青紫色を呈
するシアン(C)用の発色物質には赤色光(R)が照射
されると硬化する光硬化物質がそれぞれ選ばれている。
従って、感光型マイクロカプセルはM、Y、Cの三種類
がある。それ故、特殊プリント用紙には一種類の感光型
マイクロカプセルのみを塗布したモノカラー用と三種類
の感光型マイクロカプセルを塗布した256階調のフル
カラー用があり、更にそれぞれに高感度用と低感度用が
ある。このような特殊プリント用紙の発色の原理は次の
通りである。
透明なロイコ染料で、顕色剤を含む受像層と接触して発
色する物質である。発色物質は光の三原色、即ち赤
(R)、緑(G)、青(B)に対応して絵具の三原色、
即ちマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の
三種類が用意されている。発色物質と抱き合わせてマイ
クロカプセルに封入される光硬化物質は、発色物質が受
像層と接触反応して呈する色と補色関係にある色の光、
即ち特定波長の光によって硬化する物質が選ばれてい
る。即ち緑を吸収して赤紫色を呈するマゼンタ(M)用
の発色物質には緑色光(G)が照射されると硬化する光
硬化物質が選ばれている。同様に、青紫を吸収するイエ
ロー(Y)用の発色物質には青色光(B)が照射される
と硬化する光硬化物質が、また赤を吸収して青紫色を呈
するシアン(C)用の発色物質には赤色光(R)が照射
されると硬化する光硬化物質がそれぞれ選ばれている。
従って、感光型マイクロカプセルはM、Y、Cの三種類
がある。それ故、特殊プリント用紙には一種類の感光型
マイクロカプセルのみを塗布したモノカラー用と三種類
の感光型マイクロカプセルを塗布した256階調のフル
カラー用があり、更にそれぞれに高感度用と低感度用が
ある。このような特殊プリント用紙の発色の原理は次の
通りである。
【0038】例えば三種類の感光型マイクロカプセルを
塗布したフルカラー用特殊プリント用紙にR、G、Bの
中の一種類の光、即ち単色光を選択して照射した場合、
M、Y、C三種類の感光型マイクロカプセルの中、前記
選択された単色光と補色関係にある光硬化物質が封入さ
れた感光型マイクロカプセルのみが光に反応して硬化
し、他の二種類は硬化しない。即ちRの光を照射した場
合、Cの感光型マイクロカプセルは、その光硬化物質が
赤色光に反応して硬化し、他の二種類即ちMとYの感光
型マイクロカプセルは硬化しない。この状態で特殊プリ
ント用紙にローラの圧力を加えると、MとYの感光型マ
イクロカプセルは完全に破壊されるが、Cの感光型マイ
クロカプセルは破壊されないか又は硬化の程度に応じて
不完全に破壊される。このため、MとYの発色物質が特
殊プリント用紙の受像層に接触し、その領域はMとYを
混ぜた赤色に発色する。前記のMとYを混ぜた赤色は、
Cの感光型マイクロカプセルの硬化の程度によって色調
が変化する。不完全ではあるがCの感光型マイクロカプ
セルは破壊されるので、C用の発色物質が受像層と接触
するからである。同様にGの光を照射した場合はYとC
を混ぜた緑色に発色し、更にBの光を照射した場合はM
とCを混ぜた青色に発色する。
塗布したフルカラー用特殊プリント用紙にR、G、Bの
中の一種類の光、即ち単色光を選択して照射した場合、
M、Y、C三種類の感光型マイクロカプセルの中、前記
選択された単色光と補色関係にある光硬化物質が封入さ
れた感光型マイクロカプセルのみが光に反応して硬化
し、他の二種類は硬化しない。即ちRの光を照射した場
合、Cの感光型マイクロカプセルは、その光硬化物質が
赤色光に反応して硬化し、他の二種類即ちMとYの感光
型マイクロカプセルは硬化しない。この状態で特殊プリ
ント用紙にローラの圧力を加えると、MとYの感光型マ
イクロカプセルは完全に破壊されるが、Cの感光型マイ
クロカプセルは破壊されないか又は硬化の程度に応じて
不完全に破壊される。このため、MとYの発色物質が特
殊プリント用紙の受像層に接触し、その領域はMとYを
混ぜた赤色に発色する。前記のMとYを混ぜた赤色は、
Cの感光型マイクロカプセルの硬化の程度によって色調
が変化する。不完全ではあるがCの感光型マイクロカプ
セルは破壊されるので、C用の発色物質が受像層と接触
するからである。同様にGの光を照射した場合はYとC
を混ぜた緑色に発色し、更にBの光を照射した場合はM
とCを混ぜた青色に発色する。
【0039】要するに、三種類の感光型マイクロカプセ
ルを塗布したフルカラー用特殊プリント用紙にR、G、
Bの中の一種類の光を選択して照射した場合、当該選択
された光が照射された領域はMとY、YとC又はCとM
をそれぞれ混ぜた色に発色する。また、前記フルカラー
用特殊プリント用紙にR、G、Bの中の二種類の光を選
択して照射した場合、当該選択された二種類の光が照射
された領域はM、Y又はCの一つに対応した色に発色す
る。いずれの種類の光も照射されなかった領域は、M、
Y、C全てに対応した発色が行われるから、黒色を呈す
る。印刷の色調、彩度、明度は照射光の強さと照射時間
を調節することによって行われる。
ルを塗布したフルカラー用特殊プリント用紙にR、G、
Bの中の一種類の光を選択して照射した場合、当該選択
された光が照射された領域はMとY、YとC又はCとM
をそれぞれ混ぜた色に発色する。また、前記フルカラー
用特殊プリント用紙にR、G、Bの中の二種類の光を選
択して照射した場合、当該選択された二種類の光が照射
された領域はM、Y又はCの一つに対応した色に発色す
る。いずれの種類の光も照射されなかった領域は、M、
Y、C全てに対応した発色が行われるから、黒色を呈す
る。印刷の色調、彩度、明度は照射光の強さと照射時間
を調節することによって行われる。
【0040】以上のように、このプリント用紙は、あら
かじめ感光型マイクロカプセルと受像層とが塗布されて
いるので、従来のように、マイクロカプセルが塗布され
たフィルムと受像層が塗布されたシート紙とを現像時に
重ねて処理する必要がない。カセットCは、上記のプリ
ント用紙Pを例えば10枚程度積層して収納したもの
で、プリンタAとは着脱自在に設けられたものである。
このカセットCは、プリンタAのケース1に開口された
カセット差し込み口より差し込んで使われる。カセット
Cをカセット差し込み口に差し込むと、まずカセットC
の上面のスライド扉C1に付けた突起がシャシ19に設
けられた爪19aに当たってスライド扉C1 が開く。そ
して、シャシ2に設けられたカセット保持部19bがカ
セットCを保持するとともに、シャシ2に設けられた山
形に折り曲げられた板ばね26が、カセットCの底面の
開口より入り込んでカセットCの床板C2を持ち上げ、
プリント用紙Pがピックアップローラ1に密着するよう
に構成されている。
かじめ感光型マイクロカプセルと受像層とが塗布されて
いるので、従来のように、マイクロカプセルが塗布され
たフィルムと受像層が塗布されたシート紙とを現像時に
重ねて処理する必要がない。カセットCは、上記のプリ
ント用紙Pを例えば10枚程度積層して収納したもの
で、プリンタAとは着脱自在に設けられたものである。
このカセットCは、プリンタAのケース1に開口された
カセット差し込み口より差し込んで使われる。カセット
Cをカセット差し込み口に差し込むと、まずカセットC
の上面のスライド扉C1に付けた突起がシャシ19に設
けられた爪19aに当たってスライド扉C1 が開く。そ
して、シャシ2に設けられたカセット保持部19bがカ
セットCを保持するとともに、シャシ2に設けられた山
形に折り曲げられた板ばね26が、カセットCの底面の
開口より入り込んでカセットCの床板C2を持ち上げ、
プリント用紙Pがピックアップローラ1に密着するよう
に構成されている。
【0041】ピックアップローラ1は、ゴムローラであ
り支軸29に自由に回転するように取り付けられてい
る。モータ15が時計回りに回転するときに、支軸29
の回転は三ピース爪クラッチ30を介してピックアップ
ローラ1に伝達され、このためピックアップローラ1
は、プリント用紙Pを繰り出す方向に回転する。三ピー
ス爪クラッチ30は、支軸29に固定された原動爪30
aと、支軸29に回転自在にはめられ、両側に爪部を有
する中間爪30bと、ピックアップローラ1に設けられ
た従動爪30cとからなる。カセットCをケース1に差
し込むと、プリント用紙Pは差し込み方向に移動し、ピ
ックアップローラ1と接触してこれを回転させようとす
る。三ピース爪クラッチ30は、上記の構成を採用する
ことにより、ピックアップローラ1の用紙繰り出し方向
の回転に、約1回転半の遊び量を持たせているので、カ
セットCを差し込んだときは、ピックアップローラ1は
自由に回転することになる。一方、支軸29が約1回転
半回転すると、原動爪30aと中間爪30bと従動爪3
0cのかみ合いによって、支軸29の回転はピックアッ
プローラ1に伝達される。
り支軸29に自由に回転するように取り付けられてい
る。モータ15が時計回りに回転するときに、支軸29
の回転は三ピース爪クラッチ30を介してピックアップ
ローラ1に伝達され、このためピックアップローラ1
は、プリント用紙Pを繰り出す方向に回転する。三ピー
ス爪クラッチ30は、支軸29に固定された原動爪30
aと、支軸29に回転自在にはめられ、両側に爪部を有
する中間爪30bと、ピックアップローラ1に設けられ
た従動爪30cとからなる。カセットCをケース1に差
し込むと、プリント用紙Pは差し込み方向に移動し、ピ
ックアップローラ1と接触してこれを回転させようとす
る。三ピース爪クラッチ30は、上記の構成を採用する
ことにより、ピックアップローラ1の用紙繰り出し方向
の回転に、約1回転半の遊び量を持たせているので、カ
セットCを差し込んだときは、ピックアップローラ1は
自由に回転することになる。一方、支軸29が約1回転
半回転すると、原動爪30aと中間爪30bと従動爪3
0cのかみ合いによって、支軸29の回転はピックアッ
プローラ1に伝達される。
【0042】フィードローラ2a、2bは、鋼製軸体に
ゴム製筒体をはめて固定したものである。ピンチローラ
3a、3bは、プラスチック製で軸とローラとが一体に
形成されたものである。ピンチローラ3aは、3本の独
立したローラからなり、上流側のフィードローラ2aの
下側に、3本が同軸上に、自由に回転するように配列さ
れ、かつフィードローラ2aを押すようにばね27aに
より押されている。同様に、ピンチローラ3bは、下流
側のフィードローラ2bの下側に配列され、かつフィー
ドローラ2bを押すようにばね27bにより押されてい
る。
ゴム製筒体をはめて固定したものである。ピンチローラ
3a、3bは、プラスチック製で軸とローラとが一体に
形成されたものである。ピンチローラ3aは、3本の独
立したローラからなり、上流側のフィードローラ2aの
下側に、3本が同軸上に、自由に回転するように配列さ
れ、かつフィードローラ2aを押すようにばね27aに
より押されている。同様に、ピンチローラ3bは、下流
側のフィードローラ2bの下側に配列され、かつフィー
ドローラ2bを押すようにばね27bにより押されてい
る。
【0043】ベルト巻掛け機構6は、キャリッジガイド
4に設けられた垂直軸6d、6eに取り付けられた原動
側タイミングプーリ6aと従動側タイミングプーリ6
b、及び両プーリ6a、6bに巻き掛けられたタイミン
グベルト6cとからなる。タイミングベルト6cには循
環ピン25が設けられている。キャリッジ5は、梁状の
キャリッジガイド4に案内され、走査方向に往復するよ
うに設けられている。タイミングベルト6cに設けられ
た循環ピン25は、キャリッジ5に設けられた長孔5a
に挿入されている。モータ15が反時計回りに回転する
と、モータ15の回転は歯車列16を介して原動側タイ
ミングプーリ6aに伝達され、タイミングベルト6cが
平面方向に見て反時計回りに走行する。キャリッジ5
は、循環ピン25との係合によって、タイミングベルト
6cの走行に追従し、プリント用紙Pの送り方向に対し
て直交する方向に往復走査するようになっている。
4に設けられた垂直軸6d、6eに取り付けられた原動
側タイミングプーリ6aと従動側タイミングプーリ6
b、及び両プーリ6a、6bに巻き掛けられたタイミン
グベルト6cとからなる。タイミングベルト6cには循
環ピン25が設けられている。キャリッジ5は、梁状の
キャリッジガイド4に案内され、走査方向に往復するよ
うに設けられている。タイミングベルト6cに設けられ
た循環ピン25は、キャリッジ5に設けられた長孔5a
に挿入されている。モータ15が反時計回りに回転する
と、モータ15の回転は歯車列16を介して原動側タイ
ミングプーリ6aに伝達され、タイミングベルト6cが
平面方向に見て反時計回りに走行する。キャリッジ5
は、循環ピン25との係合によって、タイミングベルト
6cの走行に追従し、プリント用紙Pの送り方向に対し
て直交する方向に往復走査するようになっている。
【0044】このような構成を採用することによって、
モータ15を連続回転させることによって、キャリッジ
を往復動させることができるようになっている。キャリ
ッジは間欠停止することなしにプリントすることが可能
である。また、循環ピン25が両端でUターンすること
によりキャリッジ5の走査方向を変えるようになってい
るため、キャリッジ5にかかる慣性力も小さく抑えるこ
とができるようになっている。なお、プーリ6a、6b
には循環ピン25との干渉を逃げるための凹部6a’、
6b’が設けられている。
モータ15を連続回転させることによって、キャリッジ
を往復動させることができるようになっている。キャリ
ッジは間欠停止することなしにプリントすることが可能
である。また、循環ピン25が両端でUターンすること
によりキャリッジ5の走査方向を変えるようになってい
るため、キャリッジ5にかかる慣性力も小さく抑えるこ
とができるようになっている。なお、プーリ6a、6b
には循環ピン25との干渉を逃げるための凹部6a’、
6b’が設けられている。
【0045】キャリッジガイド4には、キャリッジ5
と、ベルト巻掛け機構6と、転動ローラ12a、12b
と、二つのセンサ21、22と、歯車列16の一部が組
付けられる。このような構造のキャリッジガイド4の組
付けを容易にするために、キャリッジガイド4は、原動
側タイミングプーリ6a寄りの端部がシャシ19に設け
られた矩形穴(符号なし)にはめあい固定され、また従
動側タイミングプーリ6b寄りの端部がシャシ19に形
成された開口に通され、かつシャシ2にネジ34で固定
されるようになってている。
と、ベルト巻掛け機構6と、転動ローラ12a、12b
と、二つのセンサ21、22と、歯車列16の一部が組
付けられる。このような構造のキャリッジガイド4の組
付けを容易にするために、キャリッジガイド4は、原動
側タイミングプーリ6a寄りの端部がシャシ19に設け
られた矩形穴(符号なし)にはめあい固定され、また従
動側タイミングプーリ6b寄りの端部がシャシ19に形
成された開口に通され、かつシャシ2にネジ34で固定
されるようになってている。
【0046】キャリッジ5には、その下部にLED取付
けプレート5bが設けられている。そしてこのLED取
付けプレート5bには、発光ダイオード8a、8b、8
cが取り付けられている。これらの発光ダイオードは、
いずれも高輝度の発光ダイオードである。発光ダイオー
ド8aは4個配設され、赤色の波長の光を発光する。前
記のように、発光ダイオード8aが発光する赤色光は、
プリント用紙Pに塗布されているマイクロカプセルのシ
アン色に発色する発色物質と一緒に封入された光硬化物
質を硬化させる。また、発光ダイオード8bは3個配設
され、緑色の波長の光を発光する。発光ダイオード8b
が発光する緑色光は、マゼンタ色に発色する発色物質と
一緒に封入された光硬化物質を硬化させる。さらに、発
光ダイオード8cは3個配設され、青色の波長の光を発
光する。発光ダイオード8cが発光する青色光は、黄色
に発色する発色物質と一緒に封入された光硬化物質を硬
化させる。これらの発光ダイオード8a、8b、8cが
発した光は、プレート5cに開けられたされたピンホー
ルを通してプリント用紙Pに照射される。なお、発光ダ
イオードの個数は、必要とする光の強度に応じて変えれ
ばよい。
けプレート5bが設けられている。そしてこのLED取
付けプレート5bには、発光ダイオード8a、8b、8
cが取り付けられている。これらの発光ダイオードは、
いずれも高輝度の発光ダイオードである。発光ダイオー
ド8aは4個配設され、赤色の波長の光を発光する。前
記のように、発光ダイオード8aが発光する赤色光は、
プリント用紙Pに塗布されているマイクロカプセルのシ
アン色に発色する発色物質と一緒に封入された光硬化物
質を硬化させる。また、発光ダイオード8bは3個配設
され、緑色の波長の光を発光する。発光ダイオード8b
が発光する緑色光は、マゼンタ色に発色する発色物質と
一緒に封入された光硬化物質を硬化させる。さらに、発
光ダイオード8cは3個配設され、青色の波長の光を発
光する。発光ダイオード8cが発光する青色光は、黄色
に発色する発色物質と一緒に封入された光硬化物質を硬
化させる。これらの発光ダイオード8a、8b、8cが
発した光は、プレート5cに開けられたされたピンホー
ルを通してプリント用紙Pに照射される。なお、発光ダ
イオードの個数は、必要とする光の強度に応じて変えれ
ばよい。
【0047】前記のコントローラ17は、デジタルカメ
ラBから画像データを入力し、この画像データに対し
て、発光ダイオード8a、8b、8cの位相のずれを考
慮して演算を行うようになっている。また、コントロー
ラ17は、前記循環ピン25が原点位置aから位置bに
移動するとき、及び位置cから位置dに移動するとき
に、画像データに応じて発光ダイオード8a、8b、8
cを発光させる。このとき、リニアセンサ21がスケー
ル23の目盛りを読み取った信号と同期して発光させる
ように制御している。
ラBから画像データを入力し、この画像データに対し
て、発光ダイオード8a、8b、8cの位相のずれを考
慮して演算を行うようになっている。また、コントロー
ラ17は、前記循環ピン25が原点位置aから位置bに
移動するとき、及び位置cから位置dに移動するとき
に、画像データに応じて発光ダイオード8a、8b、8
cを発光させる。このとき、リニアセンサ21がスケー
ル23の目盛りを読み取った信号と同期して発光させる
ように制御している。
【0048】プラテン9と転動ローラ12a、12b
は、プリント用紙Pの一点を高い圧力で加圧して、プリ
ント用紙Pに塗布されているマイクロカプセルを圧壊す
る役割を果たす加圧手段を構成している。プラテン9
は、プリント用紙Pの送り方向に対して直交する方向に
配置されており、その転動ローラ12aと接触する部位
は、プリント用紙Pの送り方向に沿った断面形状が上に
凸となっている。またシャシ19に固定されたばね28
により、転動ローラ12aの方向に持ち上げられてい
る。プラテン9と転動ローラ12aの接触は点接触であ
り、接触圧が約800gとなるようにばね28のばね圧
が調整されている。
は、プリント用紙Pの一点を高い圧力で加圧して、プリ
ント用紙Pに塗布されているマイクロカプセルを圧壊す
る役割を果たす加圧手段を構成している。プラテン9
は、プリント用紙Pの送り方向に対して直交する方向に
配置されており、その転動ローラ12aと接触する部位
は、プリント用紙Pの送り方向に沿った断面形状が上に
凸となっている。またシャシ19に固定されたばね28
により、転動ローラ12aの方向に持ち上げられてい
る。プラテン9と転動ローラ12aの接触は点接触であ
り、接触圧が約800gとなるようにばね28のばね圧
が調整されている。
【0049】二つの転動ローラ12a、12bは、キャ
リッジ5の側面部に設けられた縦に長い長孔に両端軸部
が挿入されている。下側の転動ローラ12aは、ばね2
8により持ち上げられるプラテン9により持ち上げ力を
受けるが、この持ち上げ力は、上側の転動ローラ12b
を介してキャリッジガイド4によって受けられる。この
ため、キャリッジ5が移動すると、上側の転動ローラ1
2bはキャリッジガイド4の下面に接触して転動し、下
側の転動ローラ12aはプラテン9に対して滑りを生じ
ずに円滑に転動する。
リッジ5の側面部に設けられた縦に長い長孔に両端軸部
が挿入されている。下側の転動ローラ12aは、ばね2
8により持ち上げられるプラテン9により持ち上げ力を
受けるが、この持ち上げ力は、上側の転動ローラ12b
を介してキャリッジガイド4によって受けられる。この
ため、キャリッジ5が移動すると、上側の転動ローラ1
2bはキャリッジガイド4の下面に接触して転動し、下
側の転動ローラ12aはプラテン9に対して滑りを生じ
ずに円滑に転動する。
【0050】下側の転動ローラ12aは大径であり、上
側の転動ローラ12bは小径としている。二つの転動ロ
ーラ12a、12bは、同径でも良いが、下側の転動ロ
ーラ12aを大径とすると、プリント用紙Pがプラテン
9の上にない状態のときに、下側の転動ローラ12a
が、後で説明する用紙ガイド11aまたは11bからプ
ラテン9に乗り移るときに発生する騒音を小さく抑える
ことができる。なお、騒音を押さえる目的では、ケース
20の内面にも板ゴムやスポンジ等の吸音材(図示しな
い)を貼着している。
側の転動ローラ12bは小径としている。二つの転動ロ
ーラ12a、12bは、同径でも良いが、下側の転動ロ
ーラ12aを大径とすると、プリント用紙Pがプラテン
9の上にない状態のときに、下側の転動ローラ12a
が、後で説明する用紙ガイド11aまたは11bからプ
ラテン9に乗り移るときに発生する騒音を小さく抑える
ことができる。なお、騒音を押さえる目的では、ケース
20の内面にも板ゴムやスポンジ等の吸音材(図示しな
い)を貼着している。
【0051】用紙ガイド11a、11bは、プラテン9
の両側の上面に重ねて設けられている。用紙ガイド11
a、11bは、プリント用紙Pとほぼ同じ厚さであり、
図示しないストッパによって、プリント用紙Pの幅より
も2〜3mm狭い間隔に保持され、かつばね10a、1
0bにより、両者の間隔を狭める方向に押されている。
さらに、用紙ガイド11a、11bの上流寄りの縁に
は、リブ11a’、11b’が備えられており、このリ
ブ11a’、11b’にプリント用紙Pの先端の両角が
当たると、くさびの作用によって、用紙ガイド11a、
11bの間隔が開くようになっている。用紙ガイド11
a、11bは、転動ローラ12aの接触抵抗によりプリ
ント用紙Pが横ずれしないように位置規制する役割を果
たしている。
の両側の上面に重ねて設けられている。用紙ガイド11
a、11bは、プリント用紙Pとほぼ同じ厚さであり、
図示しないストッパによって、プリント用紙Pの幅より
も2〜3mm狭い間隔に保持され、かつばね10a、1
0bにより、両者の間隔を狭める方向に押されている。
さらに、用紙ガイド11a、11bの上流寄りの縁に
は、リブ11a’、11b’が備えられており、このリ
ブ11a’、11b’にプリント用紙Pの先端の両角が
当たると、くさびの作用によって、用紙ガイド11a、
11bの間隔が開くようになっている。用紙ガイド11
a、11bは、転動ローラ12aの接触抵抗によりプリ
ント用紙Pが横ずれしないように位置規制する役割を果
たしている。
【0052】転動ローラ12aは、キャリッジ5によっ
て往復動されることにより、用紙ガイド11aとプラテ
ン9と用紙ガイド11bの間を次々と乗り移る。従っ
て、プリント用紙Pがプラテン9の上に送られてくる
と、用紙ガイド11aとプリント用紙Pと用紙ガイド1
1bの間を次々と乗り移ることになる。プリント用紙P
がプラテン9と転動ローラ12aで挟まれているときに
は、プリント用紙Pを送ることができない。この問題を
解決するために、循環ピン25が位置dから原点位置a
までUターンする間、及び位置bから位置cまでUター
ンする間は、転動ローラ12aは用紙ガイド11bから
離れて位置するようになっている。また、歯車列16
は、後述するゼネバ歯車16rを有しており、上記のよ
うに転動ローラ12aが用紙ガイド11aまたは11b
から離れている間に、このゼネバ歯車16rの一枚の歯
と歯車16sとの噛合が行われる。こうして、プリント
用紙Pがプラテン9と転動ローラ12aで挟まれていな
いときに、モータ15の回転がピックアップローラ1と
フィードローラ2a、2bに伝達され、フィードローラ
2a、2bがプリント用紙Pに微少寸法送りを与えるよ
うになっている。
て往復動されることにより、用紙ガイド11aとプラテ
ン9と用紙ガイド11bの間を次々と乗り移る。従っ
て、プリント用紙Pがプラテン9の上に送られてくる
と、用紙ガイド11aとプリント用紙Pと用紙ガイド1
1bの間を次々と乗り移ることになる。プリント用紙P
がプラテン9と転動ローラ12aで挟まれているときに
は、プリント用紙Pを送ることができない。この問題を
解決するために、循環ピン25が位置dから原点位置a
までUターンする間、及び位置bから位置cまでUター
ンする間は、転動ローラ12aは用紙ガイド11bから
離れて位置するようになっている。また、歯車列16
は、後述するゼネバ歯車16rを有しており、上記のよ
うに転動ローラ12aが用紙ガイド11aまたは11b
から離れている間に、このゼネバ歯車16rの一枚の歯
と歯車16sとの噛合が行われる。こうして、プリント
用紙Pがプラテン9と転動ローラ12aで挟まれていな
いときに、モータ15の回転がピックアップローラ1と
フィードローラ2a、2bに伝達され、フィードローラ
2a、2bがプリント用紙Pに微少寸法送りを与えるよ
うになっている。
【0053】転動ローラ12aは、上記のようにプリン
ト用紙Pの上に乗らない両端を除いて、キャリッジの往
復動時に、プリント用紙P上を直線状に加圧し、硬化し
なかったマイクロカプセルを圧壊する。ヒータ14は、
フィードローラ2a、2bにより送られるプリント用紙
Pを、板ばね13との間に通して、これを加熱する。プ
リント用紙Pの圧壊されたマイクロカプセルの発色物質
は、受像層に接触し、さらにこのヒータ14によって加
熱され発色が加速される。なお、この実施例では、ヒー
タ14は、下流側のフィードローラ2bの下流側に設け
られているが、プリント用紙Pがヒータ14と板ばね1
3に挟まれたままになると過熱状態になるので、ヒータ
14は、下流側のフィードローラ2bの上流側に設ける
ことが好ましい。 (歯車列の構成と動作についての説明)次に、歯車列1
6の構成と動作について詳述する。 (1)初期設定状態における第一の動力伝達経路(図
4) 先ず、プリンタAの電源スイッチがオンとなると、モー
タ15が反時計回りに回転し、キャリッジ5が一回往復
動する。このときの歯車列16による動力の伝達は、次
のように行われる。
ト用紙Pの上に乗らない両端を除いて、キャリッジの往
復動時に、プリント用紙P上を直線状に加圧し、硬化し
なかったマイクロカプセルを圧壊する。ヒータ14は、
フィードローラ2a、2bにより送られるプリント用紙
Pを、板ばね13との間に通して、これを加熱する。プ
リント用紙Pの圧壊されたマイクロカプセルの発色物質
は、受像層に接触し、さらにこのヒータ14によって加
熱され発色が加速される。なお、この実施例では、ヒー
タ14は、下流側のフィードローラ2bの下流側に設け
られているが、プリント用紙Pがヒータ14と板ばね1
3に挟まれたままになると過熱状態になるので、ヒータ
14は、下流側のフィードローラ2bの上流側に設ける
ことが好ましい。 (歯車列の構成と動作についての説明)次に、歯車列1
6の構成と動作について詳述する。 (1)初期設定状態における第一の動力伝達経路(図
4) 先ず、プリンタAの電源スイッチがオンとなると、モー
タ15が反時計回りに回転し、キャリッジ5が一回往復
動する。このときの歯車列16による動力の伝達は、次
のように行われる。
【0054】図4に示すように、まずモータ15の回転
は、歯車16a(歯数12)と歯車16b(歯数84)
との噛合によって軸31に伝達される。次に、軸31の
回転は、ワンウエイクラッチ32aを介して歯車16c
(歯数30)に伝達される。さらに、歯車16cの回転
は、歯車16d(歯数20)と歯車16e(歯数30)
との噛合によって、歯車16eに同軸に固定された傘歯
車16f(歯数30)に伝達される。さらに、傘歯車1
6fの回転は、傘歯車16g(歯数15)との噛合によ
って、傘歯車16gに固定して設けられた歯車16h
(歯数15)に伝達される。さらに、歯車16hの回転
は、歯車16i(歯数15)に伝達される。歯車16i
は、ベルト巻掛け機構6の原動側タイミングプーリ6a
と一体に設けられており、ベルト巻掛け機構6が走行す
ることによって、キャリッジ5が往復動することにな
る。 (2)プリント用紙を繰り出すまでの第二の動力伝達経
路(図5) プリンタのプリントスイッチをオンすると、モータ15
は時計回りに回転し、ピックアップローラ1とフィード
ローラ2a、2bが回転する。このときの歯車列16に
よる動力の伝達は、次のように行われる。
は、歯車16a(歯数12)と歯車16b(歯数84)
との噛合によって軸31に伝達される。次に、軸31の
回転は、ワンウエイクラッチ32aを介して歯車16c
(歯数30)に伝達される。さらに、歯車16cの回転
は、歯車16d(歯数20)と歯車16e(歯数30)
との噛合によって、歯車16eに同軸に固定された傘歯
車16f(歯数30)に伝達される。さらに、傘歯車1
6fの回転は、傘歯車16g(歯数15)との噛合によ
って、傘歯車16gに固定して設けられた歯車16h
(歯数15)に伝達される。さらに、歯車16hの回転
は、歯車16i(歯数15)に伝達される。歯車16i
は、ベルト巻掛け機構6の原動側タイミングプーリ6a
と一体に設けられており、ベルト巻掛け機構6が走行す
ることによって、キャリッジ5が往復動することにな
る。 (2)プリント用紙を繰り出すまでの第二の動力伝達経
路(図5) プリンタのプリントスイッチをオンすると、モータ15
は時計回りに回転し、ピックアップローラ1とフィード
ローラ2a、2bが回転する。このときの歯車列16に
よる動力の伝達は、次のように行われる。
【0055】図5に示すように、まずモータ15の回転
は、歯車16aと歯車16bとの噛合によって軸31に
伝達される。次に、軸31の回転は、ワンウエイクラッ
チ32bを介して歯車16j(歯数12)に伝達され
る。さらに、歯車16jの回転は、歯車16k(歯数4
2)との噛合によって、ピックアップローラ1の支軸2
9に伝達される。また前記軸31の回転は、ワンウエイ
クラッチ32cを介して歯車16l(歯数19)に伝達
される。さらに、歯車16lの回転は、歯車16m(歯
数31)と歯車16n(歯数19)と歯車16o(歯数
31)との噛合によって伝達され、歯車16mに同軸に
固定されたフィードローラ2a、および歯車16oに同
軸に固定されたフィードローラ2bに伝達される。
は、歯車16aと歯車16bとの噛合によって軸31に
伝達される。次に、軸31の回転は、ワンウエイクラッ
チ32bを介して歯車16j(歯数12)に伝達され
る。さらに、歯車16jの回転は、歯車16k(歯数4
2)との噛合によって、ピックアップローラ1の支軸2
9に伝達される。また前記軸31の回転は、ワンウエイ
クラッチ32cを介して歯車16l(歯数19)に伝達
される。さらに、歯車16lの回転は、歯車16m(歯
数31)と歯車16n(歯数19)と歯車16o(歯数
31)との噛合によって伝達され、歯車16mに同軸に
固定されたフィードローラ2a、および歯車16oに同
軸に固定されたフィードローラ2bに伝達される。
【0056】なお、コントローラ17は、プリント用紙
を早送りする命令信号を入力したときは、プリント用紙
の排出が終了するまで、この第二の動力伝達経路で動力
が伝達されるように、モータ15の駆動信号を出力す
る。 (3)プリント状態における第三の動力伝達経路(図
6) 上記(2)の動作によってプリント用紙Pが繰り出され
た後は、プリントを終了するまで、モータ15は再び反
時計回りに回転し、ベルト巻掛け機構6に回転力が常時
伝達されてキャリッジ5が往復動を続行する。このと
き、ベルト巻掛け機構6へ回転力を伝達するための歯車
列16の機能は、上記(1)で述べた第一の動力伝達経
路の通りである。
を早送りする命令信号を入力したときは、プリント用紙
の排出が終了するまで、この第二の動力伝達経路で動力
が伝達されるように、モータ15の駆動信号を出力す
る。 (3)プリント状態における第三の動力伝達経路(図
6) 上記(2)の動作によってプリント用紙Pが繰り出され
た後は、プリントを終了するまで、モータ15は再び反
時計回りに回転し、ベルト巻掛け機構6に回転力が常時
伝達されてキャリッジ5が往復動を続行する。このと
き、ベルト巻掛け機構6へ回転力を伝達するための歯車
列16の機能は、上記(1)で述べた第一の動力伝達経
路の通りである。
【0057】ここでは、ベルト巻掛け機構6へ回転力を
常時伝達するだけでなく、キャリッジ5が端に位置して
Uターンする度に、モータ15の回転をピックアップロ
ーラ1とフィードローラ2a、2bに伝達するための第
三の動力伝達経路について述べる。図6に示すように、
モータ15の回転は、歯車16aと歯車16bとの噛合
によって軸31に伝達される。次に、軸31の回転は、
ワンウエイクラッチ32aを介して歯車16p(歯数1
2)に伝達される。さらに、歯車16pの回転は、歯車
16q(歯数30)との噛合によって、歯車16qと同
軸に固定されたゼネバ歯車16r(歯数1)に伝達され
る。さらに、ゼネバ歯車16rの回転は、歯車16s
(歯数18)に伝達されるが、ゼネバ歯車16rの歯は
一枚なので、ゼネバ歯車16rが一回転するごとに、歯
車16sはその歯一枚分の角度だけ回転することにな
る。こうしてゼネバ歯車16rの連続的な回転は、歯車
16sの間欠回転に変換される。そしてこの歯車16s
の間欠回転は、歯車16sと同軸に固定された歯車16
t(歯数12)に伝達される。さらに、歯車16tの間
欠回転は、歯車16u(歯数38)との噛合によって、
歯車16uの軸部と、歯車16nの軸孔の間に設けたワ
ンウエイクラッチ32dを介して歯車16nに伝達され
る。さらに、歯車16nの間欠回転は、歯車16mと歯
車16oの噛合によって、歯車16mに同軸に固定され
たフィードローラ2a、および歯車16oに同軸に固定
されたフィードローラ2bに伝達される。こうして、キ
ャリッジ5が端に位置してUターンする度に、フィード
ローラ2a、2bが微小角度回転してプリント用紙Pを
毎回微少寸法送ることになる。
常時伝達するだけでなく、キャリッジ5が端に位置して
Uターンする度に、モータ15の回転をピックアップロ
ーラ1とフィードローラ2a、2bに伝達するための第
三の動力伝達経路について述べる。図6に示すように、
モータ15の回転は、歯車16aと歯車16bとの噛合
によって軸31に伝達される。次に、軸31の回転は、
ワンウエイクラッチ32aを介して歯車16p(歯数1
2)に伝達される。さらに、歯車16pの回転は、歯車
16q(歯数30)との噛合によって、歯車16qと同
軸に固定されたゼネバ歯車16r(歯数1)に伝達され
る。さらに、ゼネバ歯車16rの回転は、歯車16s
(歯数18)に伝達されるが、ゼネバ歯車16rの歯は
一枚なので、ゼネバ歯車16rが一回転するごとに、歯
車16sはその歯一枚分の角度だけ回転することにな
る。こうしてゼネバ歯車16rの連続的な回転は、歯車
16sの間欠回転に変換される。そしてこの歯車16s
の間欠回転は、歯車16sと同軸に固定された歯車16
t(歯数12)に伝達される。さらに、歯車16tの間
欠回転は、歯車16u(歯数38)との噛合によって、
歯車16uの軸部と、歯車16nの軸孔の間に設けたワ
ンウエイクラッチ32dを介して歯車16nに伝達され
る。さらに、歯車16nの間欠回転は、歯車16mと歯
車16oの噛合によって、歯車16mに同軸に固定され
たフィードローラ2a、および歯車16oに同軸に固定
されたフィードローラ2bに伝達される。こうして、キ
ャリッジ5が端に位置してUターンする度に、フィード
ローラ2a、2bが微小角度回転してプリント用紙Pを
毎回微少寸法送ることになる。
【0058】なお、前記初期設定状態における第一の動
力伝達経路においても、モータ15の回転方向が、この
第三の動力伝達経路と同じであるので、フィードローラ
2a、2bが微小角度回転してプリント用紙Pを微少寸
法だけ送ることになる。しかし、初期設定状態では、キ
ャリッジ5が一回往復動するだけなので、この一回の送
りは無視できる。
力伝達経路においても、モータ15の回転方向が、この
第三の動力伝達経路と同じであるので、フィードローラ
2a、2bが微小角度回転してプリント用紙Pを微少寸
法だけ送ることになる。しかし、初期設定状態では、キ
ャリッジ5が一回往復動するだけなので、この一回の送
りは無視できる。
【0059】歯車列16について、図1、図2に戻って
さらに説明を続ける。歯車列16は、ベルト巻掛け機構
6へ回転力を伝達するための動力伝達分岐部に、互いに
噛合する駆動側と従動側の一対の傘歯車16f、16g
を備えている。このうち、従動側傘歯車16gは、原動
側タイミングプーリ6aと同軸に移動不能に組付けるこ
とができるが、原動側傘歯車16fは、他の歯車が近接
していて、軸に堅く組付けることができない。このた
め、傘歯車移動防止用ブラケット33をシャシ19に設
けて、これに原動側傘歯車16fの背面を接触させ、原
動側傘歯車16fが従動側傘歯車16gに回転を伝達す
るときの反力で軸から抜け出してしまうことを防止して
いる。
さらに説明を続ける。歯車列16は、ベルト巻掛け機構
6へ回転力を伝達するための動力伝達分岐部に、互いに
噛合する駆動側と従動側の一対の傘歯車16f、16g
を備えている。このうち、従動側傘歯車16gは、原動
側タイミングプーリ6aと同軸に移動不能に組付けるこ
とができるが、原動側傘歯車16fは、他の歯車が近接
していて、軸に堅く組付けることができない。このた
め、傘歯車移動防止用ブラケット33をシャシ19に設
けて、これに原動側傘歯車16fの背面を接触させ、原
動側傘歯車16fが従動側傘歯車16gに回転を伝達す
るときの反力で軸から抜け出してしまうことを防止して
いる。
【0060】次に、本発明によるプリンタの動作につい
て、すでに説明した内容を整理して説明する。まず、電
源スイッチがオンされると、モータ15は、反時計回り
に回転する。このモータ15の回転は、歯車列16の第
一の動力伝達経路を介して、ベルト巻掛け機構6に伝達
される。そしてベルト巻き掛け機構6が走行することに
よって、キャリッジ5が一往復する。この往復動作の間
に、バーコードセンサ22は、カセットCに付けられた
バーコードC3を読み取り、カセットCに収納されたプ
リント用紙Pの種類を特定する。ここで特定されたプリ
ント用紙の種類の情報は、プリント時に、発光ダイオー
ド8a、8b、8cの光の強さ又は照射時間を制御する
ために使われる。キャリッジ5の位置は、リニアセンサ
21によって常に検出されているので、キャリッジ5が
原点位置に復帰すると、その状態が検出されて、モータ
15は回転を停止する。
て、すでに説明した内容を整理して説明する。まず、電
源スイッチがオンされると、モータ15は、反時計回り
に回転する。このモータ15の回転は、歯車列16の第
一の動力伝達経路を介して、ベルト巻掛け機構6に伝達
される。そしてベルト巻き掛け機構6が走行することに
よって、キャリッジ5が一往復する。この往復動作の間
に、バーコードセンサ22は、カセットCに付けられた
バーコードC3を読み取り、カセットCに収納されたプ
リント用紙Pの種類を特定する。ここで特定されたプリ
ント用紙の種類の情報は、プリント時に、発光ダイオー
ド8a、8b、8cの光の強さ又は照射時間を制御する
ために使われる。キャリッジ5の位置は、リニアセンサ
21によって常に検出されているので、キャリッジ5が
原点位置に復帰すると、その状態が検出されて、モータ
15は回転を停止する。
【0061】次に、プリンタのプリントスイッチがオン
されると、モータ15は、時計回りに回転する。このモ
ータ15の回転は、歯車列16の第二の動力伝達経路を
介して、ピックアップローラ1とフィードローラ2a、
2bに伝達される。ピックアップローラ1は、カセット
Cからプリント用紙Pを繰り出し、繰り出されたプリン
ト用紙Pは、フィードローラ2aとピンチローラ3aに
挟まれさらに繰り出される。そして用紙センサ24がプ
リント用紙Pの先端を検知すると、モータ15は回転を
停止する。
されると、モータ15は、時計回りに回転する。このモ
ータ15の回転は、歯車列16の第二の動力伝達経路を
介して、ピックアップローラ1とフィードローラ2a、
2bに伝達される。ピックアップローラ1は、カセット
Cからプリント用紙Pを繰り出し、繰り出されたプリン
ト用紙Pは、フィードローラ2aとピンチローラ3aに
挟まれさらに繰り出される。そして用紙センサ24がプ
リント用紙Pの先端を検知すると、モータ15は回転を
停止する。
【0062】続いて、モータ15は、再び反時計回りに
回転する。このモータ15の回転は、歯車列16の第一
の動力伝達経路を介してベルト巻掛け機構6に伝達され
る。そしてベルト巻き掛け機構6が走行することによっ
て、キャリッジ5が往復動を開始する。同時に、モータ
15の回転は、歯車列16の第三の動力伝達経路を介し
て、ピックアップローラ1とフィードローラ2a、2b
に伝達される。
回転する。このモータ15の回転は、歯車列16の第一
の動力伝達経路を介してベルト巻掛け機構6に伝達され
る。そしてベルト巻き掛け機構6が走行することによっ
て、キャリッジ5が往復動を開始する。同時に、モータ
15の回転は、歯車列16の第三の動力伝達経路を介し
て、ピックアップローラ1とフィードローラ2a、2b
に伝達される。
【0063】キャリッジ5が往復動する間、すなわち循
環ピン25が原点位置aから位置bに、及び位置cから
位置dに直線移動するときに、発光ダイオード8a、8
b、8cは、画像データに対応してプリント用紙Pに光
を照射して、プリント用紙上に潜像を形成させる。この
とき同時に、転動ローラ12aは、プリント用紙P上を
直線状に加圧して、硬化しなかったマイクロカプセルを
圧壊して現像を行う。
環ピン25が原点位置aから位置bに、及び位置cから
位置dに直線移動するときに、発光ダイオード8a、8
b、8cは、画像データに対応してプリント用紙Pに光
を照射して、プリント用紙上に潜像を形成させる。この
とき同時に、転動ローラ12aは、プリント用紙P上を
直線状に加圧して、硬化しなかったマイクロカプセルを
圧壊して現像を行う。
【0064】一方、キャリッジ5が両端にいる間、すな
わち循環ピン25が位置bから位置cまでUターンする
間、及び位置dから原点位置aまでUターンする間に、
フィードローラ2a、2bが、プリント用紙Pを微少寸
法送る。ヒータ14は、プリント用紙Pを板ばね13と
の間に通して、これを加熱する。プリント用紙Pの圧壊
されたマイクロカプセルの発色物質は、受像層に接触
し、さらにこのヒータ14によって加熱され、発色が加
速される。
わち循環ピン25が位置bから位置cまでUターンする
間、及び位置dから原点位置aまでUターンする間に、
フィードローラ2a、2bが、プリント用紙Pを微少寸
法送る。ヒータ14は、プリント用紙Pを板ばね13と
の間に通して、これを加熱する。プリント用紙Pの圧壊
されたマイクロカプセルの発色物質は、受像層に接触
し、さらにこのヒータ14によって加熱され、発色が加
速される。
【0065】以上の動作を繰り返して、プリント用紙P
の全面に対してプリントを行う。 (第二の実施例)続いて、本願発明の第二の実施例のプ
リンタについて説明する。図7は、図3と同位置の断面
図を示す。第一の実施例のプリンタと第二の実施例のプ
リンタの相違点は、第一の実施例のプリンタには用紙ガ
イド11a、11bが有るのに対し、第二の実施例のプ
リンタには用紙ガイド11a、11bがなく、プラテン
9の上昇を制限するストッパ37が設けられている点で
ある。
の全面に対してプリントを行う。 (第二の実施例)続いて、本願発明の第二の実施例のプ
リンタについて説明する。図7は、図3と同位置の断面
図を示す。第一の実施例のプリンタと第二の実施例のプ
リンタの相違点は、第一の実施例のプリンタには用紙ガ
イド11a、11bが有るのに対し、第二の実施例のプ
リンタには用紙ガイド11a、11bがなく、プラテン
9の上昇を制限するストッパ37が設けられている点で
ある。
【0066】すなわち、第二の実施例のプリンタでは、
プラテン9と転動ローラ12aとの隙間gが、プリント
用紙Pの厚さtの約半分になるようにしている。従っ
て、プラテン9の上にプリント用紙Pがないときであっ
ても、転動ローラ12aがプラテン9に接触することが
ない。また、プラテン9の上にプリント用紙Pがあると
きは、転動ローラ12aがプリント用紙Pの上に乗り上
げる段差は、プリント用紙Pの約二分の一の寸法であ
り、乗り上げのショックが小さいために転動ローラ12
aがジャンプするようなことがない。この構成において
も、プリント用紙Pを加圧する機能は、前記第一の実施
例と同じである。
プラテン9と転動ローラ12aとの隙間gが、プリント
用紙Pの厚さtの約半分になるようにしている。従っ
て、プラテン9の上にプリント用紙Pがないときであっ
ても、転動ローラ12aがプラテン9に接触することが
ない。また、プラテン9の上にプリント用紙Pがあると
きは、転動ローラ12aがプリント用紙Pの上に乗り上
げる段差は、プリント用紙Pの約二分の一の寸法であ
り、乗り上げのショックが小さいために転動ローラ12
aがジャンプするようなことがない。この構成において
も、プリント用紙Pを加圧する機能は、前記第一の実施
例と同じである。
【0067】この実施例では、ストッパ37はキャリッ
ジガイド4より下に垂らした状態に設けた突起である
が、たとえばねじのようなものを取り付けたものであっ
ても良い。また、ストッパはプラテンの側に設けても良
い。第二の実施例のプリンタには、用紙ガイド11a、
11bがなく、プラテン9の上昇を制限するストッパ3
7が設けられているという相違点をを除いた他の全ての
構成は、図1ないし図6に示した構成と全く同様であ
る。従って、図7以外は図示しない。 (第三の実施例)続いて、本願発明の第三の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、キャリッジと
キャリッジガイドとの間のガタツキを改善しようとする
ものである。図8(a)は、キャリッジとキャリッジガ
イドとの接触状態を示す要部拡大断面図であり、図8
(b)は、図8(a)におけるIVb−IVb断面図、また
図8(c)は、図8(a)におけるIVc−IVc断面図で
ある。
ジガイド4より下に垂らした状態に設けた突起である
が、たとえばねじのようなものを取り付けたものであっ
ても良い。また、ストッパはプラテンの側に設けても良
い。第二の実施例のプリンタには、用紙ガイド11a、
11bがなく、プラテン9の上昇を制限するストッパ3
7が設けられているという相違点をを除いた他の全ての
構成は、図1ないし図6に示した構成と全く同様であ
る。従って、図7以外は図示しない。 (第三の実施例)続いて、本願発明の第三の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、キャリッジと
キャリッジガイドとの間のガタツキを改善しようとする
ものである。図8(a)は、キャリッジとキャリッジガ
イドとの接触状態を示す要部拡大断面図であり、図8
(b)は、図8(a)におけるIVb−IVb断面図、また
図8(c)は、図8(a)におけるIVc−IVc断面図で
ある。
【0068】図8(a)に示すように、キャリッジガイ
ド4’は、高精度な直線度を有してチャンネル形に形成
されており、両側のリブ4a、4bがキャリッジ5’の
両側のチャンネル部5g、5hによって抱えられてい
る。キャリッジガイド4’の一方のリブ4aと、キャリ
ッジ5’の一方のチャンネル部5gの摺動面には、テフ
ロン或いはフッ素樹脂等の摩擦係数が小さい耐摩耗性被
膜が形成されており、これらの面は摺動自在に接触して
いる。また、キャリッジガイド4’の他方のリブ4bの
側面にも、テフロン或いはフッ素樹脂等の摩擦係数が小
さい耐摩耗性被膜が形成されている。さらに、リブ4b
と、これに対向するキャリッジ5’の他方のチャンネル
部5hの間にはギャップが設けられている。図8(b)
に示すように、二つの山形に曲げて形成されたステンレ
ス製板ばね10が、チャンネル部5hに固定され、前記
ギャップに挿入されている。この板ばね10がギャップ
を構成する面に摺動自在に接触していることにより、キ
ャリッジ5’の走査方向と直角方向のガタツキが吸収さ
れている。
ド4’は、高精度な直線度を有してチャンネル形に形成
されており、両側のリブ4a、4bがキャリッジ5’の
両側のチャンネル部5g、5hによって抱えられてい
る。キャリッジガイド4’の一方のリブ4aと、キャリ
ッジ5’の一方のチャンネル部5gの摺動面には、テフ
ロン或いはフッ素樹脂等の摩擦係数が小さい耐摩耗性被
膜が形成されており、これらの面は摺動自在に接触して
いる。また、キャリッジガイド4’の他方のリブ4bの
側面にも、テフロン或いはフッ素樹脂等の摩擦係数が小
さい耐摩耗性被膜が形成されている。さらに、リブ4b
と、これに対向するキャリッジ5’の他方のチャンネル
部5hの間にはギャップが設けられている。図8(b)
に示すように、二つの山形に曲げて形成されたステンレ
ス製板ばね10が、チャンネル部5hに固定され、前記
ギャップに挿入されている。この板ばね10がギャップ
を構成する面に摺動自在に接触していることにより、キ
ャリッジ5’の走査方向と直角方向のガタツキが吸収さ
れている。
【0069】また、図8(c)に示すように、キャリッ
ジガイド4’の下面にも、テフロン或いはフッ素樹脂等
の摩擦係数が小さい耐摩耗性被膜が形成されている。さ
らにこの面に対向するキャリッジ5’の面には、溝が掘
られ、ここにステンレス製板ばね11が取り付けられて
いる。この板ばね11が、キャリッジガイド4’と摺動
自在に接触していることにより、キャリッジ5’の上下
方向のガタツキが吸収されている。
ジガイド4’の下面にも、テフロン或いはフッ素樹脂等
の摩擦係数が小さい耐摩耗性被膜が形成されている。さ
らにこの面に対向するキャリッジ5’の面には、溝が掘
られ、ここにステンレス製板ばね11が取り付けられて
いる。この板ばね11が、キャリッジガイド4’と摺動
自在に接触していることにより、キャリッジ5’の上下
方向のガタツキが吸収されている。
【0070】なお、本実施例では走査方向と直角方向の
ガタツキと、上下方向のガタツキの両方について対策し
たものであるが、必要に応じて一方のみ対策するように
構成してもよい。 (第四の実施例)続いて、本願発明の第四の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、ピンチローラ
の軸受けを簡単な構造にしようとするものである。図9
(a)は、ピンチローラの支持構造部の平面図であり、
図9(b)は、シャシに設けたピンチローラの軸受部の
斜視図であり、図9(c)は、金属製ばね板材の斜視図
である。
ガタツキと、上下方向のガタツキの両方について対策し
たものであるが、必要に応じて一方のみ対策するように
構成してもよい。 (第四の実施例)続いて、本願発明の第四の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、ピンチローラ
の軸受けを簡単な構造にしようとするものである。図9
(a)は、ピンチローラの支持構造部の平面図であり、
図9(b)は、シャシに設けたピンチローラの軸受部の
斜視図であり、図9(c)は、金属製ばね板材の斜視図
である。
【0071】図9(a)に示すように、ピンチローラ
は、独立した3本のローラを同軸上に配置した第一のピ
ンチローラ3aと、第二のピンチローラ3bとからな
る。各ローラは、軸とローラとが一体に形成されてい
る。これらのピンチローラ3a、3bの構成は、第一の
実施例と同じである。これらのピンチローラ3a、3b
は、軸受部35aと板ばね受け部27a1、27b1に
よって支持されるようになっている。
は、独立した3本のローラを同軸上に配置した第一のピ
ンチローラ3aと、第二のピンチローラ3bとからな
る。各ローラは、軸とローラとが一体に形成されてい
る。これらのピンチローラ3a、3bの構成は、第一の
実施例と同じである。これらのピンチローラ3a、3b
は、軸受部35aと板ばね受け部27a1、27b1に
よって支持されるようになっている。
【0072】軸受部35aは、図9(b)に示すよう
に、シャシ19の底面部から立ち上げた半島形状部35
の先端に軸を受けるための切り欠きを設けたものであ
る。また、板ばね受け部27a1、27b1は、図9
(c)に示すように、金属製ばね板材27から半島形状
の板ばね27a、27bを立ち上げてその上端部を水平
に折曲げ、さらにこの水平の折曲げ部を屈曲して構成し
たものである。金属製ばね板材27には、さらに前記軸
受部35aを貫通させるためのスリットが設けられてい
る。
に、シャシ19の底面部から立ち上げた半島形状部35
の先端に軸を受けるための切り欠きを設けたものであ
る。また、板ばね受け部27a1、27b1は、図9
(c)に示すように、金属製ばね板材27から半島形状
の板ばね27a、27bを立ち上げてその上端部を水平
に折曲げ、さらにこの水平の折曲げ部を屈曲して構成し
たものである。金属製ばね板材27には、さらに前記軸
受部35aを貫通させるためのスリットが設けられてい
る。
【0073】図9(a)に示すように、金属製ばね板材
27は、軸受部35aをスリットに通して、シャシ19
の底面部の上に重られている。そして、軸受部35aお
よび板ばね受け部27a1、27b1によって、各ピン
チローラ3a、3bを支持している。各ピンチローラ3
a、3bは、板ばね受け部27a1、27b1によっ
て、上方に押されて支持されることになる。
27は、軸受部35aをスリットに通して、シャシ19
の底面部の上に重られている。そして、軸受部35aお
よび板ばね受け部27a1、27b1によって、各ピン
チローラ3a、3bを支持している。各ピンチローラ3
a、3bは、板ばね受け部27a1、27b1によっ
て、上方に押されて支持されることになる。
【0074】なお、ピンチローラ3a、3bを構成する
ローラの数が、この実施例と異なる場合には、その数に
合わせて軸受部35aと板ばね受け部27a1、27b
1を設けることは明らかである。このように、ピンチロ
ーラ3a、3bを軸受部で受け、かつばねで上方へ押す
構造であれば、部品点数が少なくて済み、組付けが簡単
で、製作コストを大きく低減できる。 (第五の実施例)続いて、本願発明の第五の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、ピックアップ
ローラとフィードローラの軸受けを簡単に組み付けるこ
とができるようにしようとするものである。図10
(a)は、ピックアップローラ1の支軸29の取り付け
構造を示した一部断面図であり、図10(b)は、フィ
ードローラ2a、2bの支軸2a1 、2b1 の取り付け
構造を示した一部断面図であり、図10(c)は、これ
らの軸受け構造で用いる円筒軸受36の斜視図である。
ローラの数が、この実施例と異なる場合には、その数に
合わせて軸受部35aと板ばね受け部27a1、27b
1を設けることは明らかである。このように、ピンチロ
ーラ3a、3bを軸受部で受け、かつばねで上方へ押す
構造であれば、部品点数が少なくて済み、組付けが簡単
で、製作コストを大きく低減できる。 (第五の実施例)続いて、本願発明の第五の実施例のプ
リンタについて説明する。この実施例は、ピックアップ
ローラとフィードローラの軸受けを簡単に組み付けるこ
とができるようにしようとするものである。図10
(a)は、ピックアップローラ1の支軸29の取り付け
構造を示した一部断面図であり、図10(b)は、フィ
ードローラ2a、2bの支軸2a1 、2b1 の取り付け
構造を示した一部断面図であり、図10(c)は、これ
らの軸受け構造で用いる円筒軸受36の斜視図である。
【0075】図10(a)に示すように、ピックアップ
ローラ1の支軸29、およびフィードローラ2a、2b
の支軸2a1、2b1には、図10(c)に示す円筒軸
受36がかぶせられ、さらにこの円筒軸受36が、シャ
シ19に設けられた軸受収容部に挿入されている。円筒
軸受36は、プラスチック成形品であり、シャシ19に
当たる鍔36aを有するとともに、一対のL型の爪36
bが設けられている。支軸29または2a1 、2b1 の
両端部の周方向には、溝が形成されており、爪36b
は、この溝にはまりこんで軸方向に移動しないように取
り付けられる。したがって、この円筒軸受36をシャシ
19に取り付けたときには、支軸29または2a1、2
b1は、軸方向に移動できないように取り付けられる。
ローラ1の支軸29、およびフィードローラ2a、2b
の支軸2a1、2b1には、図10(c)に示す円筒軸
受36がかぶせられ、さらにこの円筒軸受36が、シャ
シ19に設けられた軸受収容部に挿入されている。円筒
軸受36は、プラスチック成形品であり、シャシ19に
当たる鍔36aを有するとともに、一対のL型の爪36
bが設けられている。支軸29または2a1 、2b1 の
両端部の周方向には、溝が形成されており、爪36b
は、この溝にはまりこんで軸方向に移動しないように取
り付けられる。したがって、この円筒軸受36をシャシ
19に取り付けたときには、支軸29または2a1、2
b1は、軸方向に移動できないように取り付けられる。
【0076】円筒軸受36の爪36bは、たわませて若
干開くことができる。したがって、支軸29または2a
1、2b1をシャシ19へ取り付けるときには、まず爪
36bを軸の溝にはめないで、円筒軸受36を軸の内方
にスライドさせた状態で、軸をシャシの軸受収容部に挿
入し、続いて円筒軸受36を軸受収容部に挿入して、爪
36bを軸の溝にはめて固定すればよい。
干開くことができる。したがって、支軸29または2a
1、2b1をシャシ19へ取り付けるときには、まず爪
36bを軸の溝にはめないで、円筒軸受36を軸の内方
にスライドさせた状態で、軸をシャシの軸受収容部に挿
入し、続いて円筒軸受36を軸受収容部に挿入して、爪
36bを軸の溝にはめて固定すればよい。
【0077】なお、上記の構成の円筒軸受の他に、鍔3
6aのみを有する円筒軸受を用いても良く、この場合に
は、鍔36aのみを有する円筒軸受を取り付ける側の軸
端は段軸形状としておく。 (第六の実施例)前記実施例では、キャリッジがキャリ
ッジガイドの両端でUターンするときには、プリント用
紙を送る必要があることから、転動ローラを少し浮かし
た状態にすることを説明した。本実施例では、この動作
を行うための構造について説明する。図11は、第六の
実施例のプリンタの平面図である。
6aのみを有する円筒軸受を用いても良く、この場合に
は、鍔36aのみを有する円筒軸受を取り付ける側の軸
端は段軸形状としておく。 (第六の実施例)前記実施例では、キャリッジがキャリ
ッジガイドの両端でUターンするときには、プリント用
紙を送る必要があることから、転動ローラを少し浮かし
た状態にすることを説明した。本実施例では、この動作
を行うための構造について説明する。図11は、第六の
実施例のプリンタの平面図である。
【0078】プラテン9は、モータ15寄りの端部9a
がシャシー19と垂直の面内で回転揺動するように軸支
されている。モータ15と反対側の端部9bからはカム
フォロア9cが延び、ゼネバ歯車16rと一体に設けら
れたカム38を下方より押している。カム38がカムフ
ォロワ9cを押し下げると、プラテン9も一緒に下降す
るので、プラテン9は転動ローラ12aから離れること
になる。
がシャシー19と垂直の面内で回転揺動するように軸支
されている。モータ15と反対側の端部9bからはカム
フォロア9cが延び、ゼネバ歯車16rと一体に設けら
れたカム38を下方より押している。カム38がカムフ
ォロワ9cを押し下げると、プラテン9も一緒に下降す
るので、プラテン9は転動ローラ12aから離れること
になる。
【0079】キャリッジ5が、キャリッジガイド4の両
端付近に近寄るとき、ゼネバ歯車16rの働きによって
プリント用紙Pが送られるのであった。このとき同時
に、カム38がカムフォロワ9cを押し下げ、プラテン
9を下降させる。プラテン9を下降させる位置は、たと
えば端部より5mm手前の位置に設定されている。逆に
キャリッジ5が、端部から離れるときは、カム38はカ
ムフォロワ9cを押し下げることを解除するので、ばね
28で下から押されているプラテン9は上昇する。こう
してキャリッジ9は、往復動のUターン時に下降するよ
うになっている。
端付近に近寄るとき、ゼネバ歯車16rの働きによって
プリント用紙Pが送られるのであった。このとき同時
に、カム38がカムフォロワ9cを押し下げ、プラテン
9を下降させる。プラテン9を下降させる位置は、たと
えば端部より5mm手前の位置に設定されている。逆に
キャリッジ5が、端部から離れるときは、カム38はカ
ムフォロワ9cを押し下げることを解除するので、ばね
28で下から押されているプラテン9は上昇する。こう
してキャリッジ9は、往復動のUターン時に下降するよ
うになっている。
【0080】以上本願発明によるプリンタの各実施例に
ついて説明したが、本願発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。本願発明は、以下のような技術内容
を含むものである。 (1)露光手段は、プリント用紙の送り方向に対して直
交する方向に走査移動するキャリッジに、発光装置を取
り付けてなるものである。 (2)露光手段は、パルスレーザ発振装置を採用し、ガ
ルバノミラーやポリゴンミラーによってパルスレーザ光
をプリント用紙の送り方向に対して直交する方向に走査
してプリント用紙に点滅照射しても良い。 (3)露光手段は、レーザ光を連続発振するレーザ発振
装置を採用し、光偏向装置のテルルとの結晶体にレーザ
光を透過させ、かつ結晶体の側面に設けた音波電極に画
像データに対応した音波信号を与えてレーザ光を選択的
に偏向させることにより、結晶体を直進するレーザ光を
画像データに対応して点滅させ、さらにガルバノミラー
やポリゴンミラーによってパルスレーザ光をプリント用
紙の送り方向に対して直交する方向に走査してプリント
用紙に点滅照射しても良い。 (4)露光手段は、プリント用紙の送り方向に対して直
交する方向に長尺な発光体と、画像データに対応して開
閉する液晶シャッターを採用しても良い。 (5)シャシに差し込んだカセットに付記したコードを
リードしてプリント用紙の種類を特定し、プリント用紙
の種類に応じて前記特定の波長の光の強さ又は照射時間
を変更するように構成する本願発明のプリント方法及び
プリンタは、従来のプリント用紙を複数枚積層して収納
したカセットに対しても適用される。 (6)加熱手段は、バーヒータに替えてロールヒータで
あっても良い。
ついて説明したが、本願発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。本願発明は、以下のような技術内容
を含むものである。 (1)露光手段は、プリント用紙の送り方向に対して直
交する方向に走査移動するキャリッジに、発光装置を取
り付けてなるものである。 (2)露光手段は、パルスレーザ発振装置を採用し、ガ
ルバノミラーやポリゴンミラーによってパルスレーザ光
をプリント用紙の送り方向に対して直交する方向に走査
してプリント用紙に点滅照射しても良い。 (3)露光手段は、レーザ光を連続発振するレーザ発振
装置を採用し、光偏向装置のテルルとの結晶体にレーザ
光を透過させ、かつ結晶体の側面に設けた音波電極に画
像データに対応した音波信号を与えてレーザ光を選択的
に偏向させることにより、結晶体を直進するレーザ光を
画像データに対応して点滅させ、さらにガルバノミラー
やポリゴンミラーによってパルスレーザ光をプリント用
紙の送り方向に対して直交する方向に走査してプリント
用紙に点滅照射しても良い。 (4)露光手段は、プリント用紙の送り方向に対して直
交する方向に長尺な発光体と、画像データに対応して開
閉する液晶シャッターを採用しても良い。 (5)シャシに差し込んだカセットに付記したコードを
リードしてプリント用紙の種類を特定し、プリント用紙
の種類に応じて前記特定の波長の光の強さ又は照射時間
を変更するように構成する本願発明のプリント方法及び
プリンタは、従来のプリント用紙を複数枚積層して収納
したカセットに対しても適用される。 (6)加熱手段は、バーヒータに替えてロールヒータで
あっても良い。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明によ
る感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙用い
るプリンタによれば、感光型マイクロカプセルを塗布し
たプリント用紙に、外部から入力する画像データに対応
して光を照射して潜像を形成させ、この潜像が形成され
たプリント用紙に高圧を加えてマイクロカプセルを圧壊
し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質を受像層に
接触させて画像を現像することができる。
る感光型マイクロカプセルを塗布したプリント用紙用い
るプリンタによれば、感光型マイクロカプセルを塗布し
たプリント用紙に、外部から入力する画像データに対応
して光を照射して潜像を形成させ、この潜像が形成され
たプリント用紙に高圧を加えてマイクロカプセルを圧壊
し、圧壊されたマイクロカプセルの発色物質を受像層に
接触させて画像を現像することができる。
【0082】本願発明のプリンタで用いる感光型マイク
ロカプセルを塗布したプリント用紙は、マイクロカプセ
ルと受像層とがいっしょにラミネートされたものである
ため、従来のプリンタのように、マイクロカプセルを塗
布したフィルムと受像層が塗布されたシート紙とを別々
に供給したり巻き取る必要がないの。このため、プリン
タを手の平に載る大きさほどに超小形化することができ
る。
ロカプセルを塗布したプリント用紙は、マイクロカプセ
ルと受像層とがいっしょにラミネートされたものである
ため、従来のプリンタのように、マイクロカプセルを塗
布したフィルムと受像層が塗布されたシート紙とを別々
に供給したり巻き取る必要がないの。このため、プリン
タを手の平に載る大きさほどに超小形化することができ
る。
【0083】また、本願発明によるプリンタでは、潜像
を形成したプリント用紙を現像するための加圧する手段
を、キャリッジに設けた転動ローラとし、キャリッジが
往復動するときに、この転動ローラによってプリント用
紙を加圧するようにした。加圧は点接触によって行われ
るために、加圧手段自身には大きな力が加わらなくて
も、プリント用紙は十分な圧力で加圧することができ
る。このため、プリンタの支持構造は低い負荷に耐える
ようにすればよいので、この点でもプリンタを小型化す
ることができた。
を形成したプリント用紙を現像するための加圧する手段
を、キャリッジに設けた転動ローラとし、キャリッジが
往復動するときに、この転動ローラによってプリント用
紙を加圧するようにした。加圧は点接触によって行われ
るために、加圧手段自身には大きな力が加わらなくて
も、プリント用紙は十分な圧力で加圧することができ
る。このため、プリンタの支持構造は低い負荷に耐える
ようにすればよいので、この点でもプリンタを小型化す
ることができた。
【0084】さらに、本願発明によるプリンタでは、プ
リント用紙を収納するカセットを設け、これにプリント
用紙の感光特性などのプリント用紙の種類を示すコード
を設け、このコードをセンサによって読み取り、読み取
ったプリント用紙に関する情報に基づいて、プリント用
紙に照射する光の発光を制御するように構成した。この
ため、プリント用紙を使い切らないでもカセットを自由
に交換してプリントすることができる。
リント用紙を収納するカセットを設け、これにプリント
用紙の感光特性などのプリント用紙の種類を示すコード
を設け、このコードをセンサによって読み取り、読み取
ったプリント用紙に関する情報に基づいて、プリント用
紙に照射する光の発光を制御するように構成した。この
ため、プリント用紙を使い切らないでもカセットを自由
に交換してプリントすることができる。
【0085】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、現像時にプリント用紙を加熱する加熱手段を設け
た。マイクロカプセルの発色物質と受像層とは、熱によ
って反応が加速されるため、現像時間を短縮することが
できる。さらにまた、本願発明によるプリンタでは、プ
リント用紙の厚さとほぼ同じ厚さの用紙ガイドを設け、
これによってプリント用紙を挟んで送るように構成し
た。このため、転動ローラがプリント用紙からはずれ、
再び乗るときも、用紙ガイドに乗り下りすることになる
ので、加圧の衝撃がプリント用紙に発生せず、画像ぼけ
の発生を回避できるとともにプリンタ音を小さく抑える
ことができる。
は、現像時にプリント用紙を加熱する加熱手段を設け
た。マイクロカプセルの発色物質と受像層とは、熱によ
って反応が加速されるため、現像時間を短縮することが
できる。さらにまた、本願発明によるプリンタでは、プ
リント用紙の厚さとほぼ同じ厚さの用紙ガイドを設け、
これによってプリント用紙を挟んで送るように構成し
た。このため、転動ローラがプリント用紙からはずれ、
再び乗るときも、用紙ガイドに乗り下りすることになる
ので、加圧の衝撃がプリント用紙に発生せず、画像ぼけ
の発生を回避できるとともにプリンタ音を小さく抑える
ことができる。
【0086】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、プリント用紙がプラテン上にない状態では、加圧ロ
ーラとプラテンとの間隔が、プリント用紙の厚さの約半
分の値となるように構成した。このため、プリント用紙
がプラテンの上にないときは、転動ローラがプラテンか
ら離れているので、転動ローラが転がる音は発生しな
い。
は、プリント用紙がプラテン上にない状態では、加圧ロ
ーラとプラテンとの間隔が、プリント用紙の厚さの約半
分の値となるように構成した。このため、プリント用紙
がプラテンの上にないときは、転動ローラがプラテンか
ら離れているので、転動ローラが転がる音は発生しな
い。
【0087】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、加圧ローラとして、二個の転動ローラを設けた構成
とした。このため、二個の転動ローラが円滑に転動し、
転動ローラの高速移動が確保でき、特にプリント用紙に
対して接触する方の転動ローラを大径にした場合は、こ
の転動ローラがプリント用紙から用紙ガイドに乗り移る
ときなどのの音を一層小さく抑えることができる。
は、加圧ローラとして、二個の転動ローラを設けた構成
とした。このため、二個の転動ローラが円滑に転動し、
転動ローラの高速移動が確保でき、特にプリント用紙に
対して接触する方の転動ローラを大径にした場合は、こ
の転動ローラがプリント用紙から用紙ガイドに乗り移る
ときなどのの音を一層小さく抑えることができる。
【0088】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、キャリッジを駆動する歯車列に傘歯車を採用し、駆
動側の傘歯車の背面を傘歯車移動防止用ブラケットによ
り支持するようにした。このため、例えばプリント用紙
がキャリッジにひっかかり、高速に移動していたキャリ
ッジが急停止したような場合でも、傘歯車の噛合が外れ
ることがなく、動力伝達部の故障が回避できる。
は、キャリッジを駆動する歯車列に傘歯車を採用し、駆
動側の傘歯車の背面を傘歯車移動防止用ブラケットによ
り支持するようにした。このため、例えばプリント用紙
がキャリッジにひっかかり、高速に移動していたキャリ
ッジが急停止したような場合でも、傘歯車の噛合が外れ
ることがなく、動力伝達部の故障が回避できる。
【0089】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、キャリッジガイドにあらかじめ部品を組付けておい
てから、キャリッジガイドをシャシに組付ける構造とし
た。このため、プリンタの組立が容易になり、製作コス
トを低く抑えることができる。さらにまた、本願発明に
よるプリンタでは、ピンチローラをプラスチック素材で
構成した。このため、ピンチローラのプリント用紙に対
する滑り特性が向上し、プリント用紙をフィードローラ
とピンチローラの間に挟入し易くなり、プリント用紙に
円滑な送りを与えることができる。
は、キャリッジガイドにあらかじめ部品を組付けておい
てから、キャリッジガイドをシャシに組付ける構造とし
た。このため、プリンタの組立が容易になり、製作コス
トを低く抑えることができる。さらにまた、本願発明に
よるプリンタでは、ピンチローラをプラスチック素材で
構成した。このため、ピンチローラのプリント用紙に対
する滑り特性が向上し、プリント用紙をフィードローラ
とピンチローラの間に挟入し易くなり、プリント用紙に
円滑な送りを与えることができる。
【0090】さらにまた、本願発明によるプリンタで
は、キャリッジを板ばねによってキャリッジガイドに押
しつける構造とした。このため、キャリッジの走査方向
と直角方向の、または上下方向のガタツキをなくすこと
ができ、キャリッジの位置決めが正確に行えるようにな
ったので、画質の低下を防止することができる。さらに
また、本願発明によるプリンタでは、ピンチローラの軸
をシャシから立ち上げた軸受部で受け、さらに板ばね部
材から立ち上げた板ばねによって上方に押すように構成
した。さらにピックアップローラとフィードローラの軸
は、鍔とこれから延びる爪を有する円筒軸受によってシ
ャシに支持するように構成した。このため、構造が簡単
になって部品点数が減り、製作費を低減させることでき
る。また組立も容易になって、この点でも製作費を低減
させることができる。
は、キャリッジを板ばねによってキャリッジガイドに押
しつける構造とした。このため、キャリッジの走査方向
と直角方向の、または上下方向のガタツキをなくすこと
ができ、キャリッジの位置決めが正確に行えるようにな
ったので、画質の低下を防止することができる。さらに
また、本願発明によるプリンタでは、ピンチローラの軸
をシャシから立ち上げた軸受部で受け、さらに板ばね部
材から立ち上げた板ばねによって上方に押すように構成
した。さらにピックアップローラとフィードローラの軸
は、鍔とこれから延びる爪を有する円筒軸受によってシ
ャシに支持するように構成した。このため、構造が簡単
になって部品点数が減り、製作費を低減させることでき
る。また組立も容易になって、この点でも製作費を低減
させることができる。
【図1】本発明の第一の実施例のプリンタとプリントシ
ステムを示す平面図である。
ステムを示す平面図である。
【図2】本発明の第一の実施例のプリンタの側面方向か
らみた拡大断面図である。
らみた拡大断面図である。
【図3】本発明の第一の実施例のプリンタのプリンタ用
紙を排出する側より見た断面図である。
紙を排出する側より見た断面図である。
【図4】本発明の第一の実施例のプリンタに採用した歯
車列の第一の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
車列の第一の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
【図5】本発明の第一の実施例のプリンタに採用した歯
車列の第二の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
車列の第二の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
【図6】本発明の第一の実施例のプリンタに採用した歯
車列の第三の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
車列の第三の動力伝達経路を説明するための概念図であ
る。
【図7】本発明の第二の実施例のプリンタのプリンタ用
紙を排出する側より見た断面図である。
紙を排出する側より見た断面図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第三の実施例のプリン
タの、キャリッジとキャリッジガイドとの接触状態を示
す要部拡大断面図、図8(b)は、図8(a)における
IVb−IVb断面図、図8(c)は、図8(a)における
IVc−IVc断面図である。
タの、キャリッジとキャリッジガイドとの接触状態を示
す要部拡大断面図、図8(b)は、図8(a)における
IVb−IVb断面図、図8(c)は、図8(a)における
IVc−IVc断面図である。
【図9】図9(a)は、本発明の第四の実施例のプリン
タの、ピンチローラの支持構造部の平面図、図9(b)
は、シャシに設けたピンチローラの軸受部の斜視図、図
9(c)は、金属製ばね板材の斜視図である。
タの、ピンチローラの支持構造部の平面図、図9(b)
は、シャシに設けたピンチローラの軸受部の斜視図、図
9(c)は、金属製ばね板材の斜視図である。
【図10】図10(a)は、本発明の第五の実施例のプ
リンタの、ピックアップローラの取り付け構造を示した
一部断面図であり、図10(b)は、フィードローラの
支軸の取り付け構造を示した一部断面図、図10(c)
は、これらの軸受け構造で用いる円筒軸受の斜視図であ
る。
リンタの、ピックアップローラの取り付け構造を示した
一部断面図であり、図10(b)は、フィードローラの
支軸の取り付け構造を示した一部断面図、図10(c)
は、これらの軸受け構造で用いる円筒軸受の斜視図であ
る。
【図11】本発明の第六の実施例のプリンタとプリント
システムを示す平面図である。
システムを示す平面図である。
A ・・・ プリンタ B ・・・ デジタルカメラ C ・・・ カセット C1 ・・・ スライド扉 C2 ・・・ 床板 C3 ・・・ バーコード P ・・・ プリント用紙 1 ・・・ ピックアップローラ 2a、2b ・・・ フィードローラ 2a1、2b1 ・・・ 支軸 3a、3b ・・・ ピンチローラ 4、4’ ・・・ キャリッジガイド 4a、4b ・・・ リブ 5、5’ ・・・ キャリッジ 5a ・・・ 長孔 5b ・・・ LED取付けプレート 5c ・・・ プレート 5d ・・・ 長孔 5e、5f ・・・ ブラケット 5g、5h ・・・ チャンネル部 6 ・・・ ベルト巻掛け機構 6a ・・・ 原動側タイミングプーリ 6b ・・・ 従動側タイミングプーリ 6c ・・・ タイミングベルト 6d、6e ・・・ 垂直軸 6a’、6b’ ・・・ 凹部 7 ・・・ 載置テーブル 8a、8b、8c ・・・ 発光ダイオード 9 ・・・ プラテン 9c ・・・ カムフォロワ 10 ・・・ 板ばね 10a、10b ・・・ ばね 11 ・・・ 板ばね 11a、11b ・・・ 用紙ガイド 11a’、11b’ ・・・ リブ 12a、12b ・・・ 転動ローラ 13 ・・・ 板ばね 14 ・・・ ヒータ 15 ・・・ モータ 16 ・・・ 歯車列 16a〜16e、16h〜16q、16s〜16u ・
・・ 歯車 16r ・・・ ゼネバ歯車 16f〜16g ・・・ 傘歯車 17 ・・・ コントローラ 18 ・・・ バッテリ 19 ・・・ シャシ 19a ・・・ 爪 19b ・・・ カセット保持部 20 ・・・ ケース 21 ・・・ リニアセンサ 22 ・・・ バーコードセンサ 23 ・・・ スケール 24 ・・・ 用紙センサ 25 ・・・ 循環ピン 26 ・・・ 板ばね 27 ・・・ ばね板材 27a、27b ・・・ 板ばね 27a1、27b1 ・・・ 板ばね受け部 28 ・・・ ばね 29 ・・・ 支軸 30 ・・・ 三ピース爪クラッチ 30a ・・・ 原動爪 30b ・・・ 中間爪 30c ・・・ 従動爪 31 ・・・ 軸 32a、32b、32c、32d ・・・ ワンウエイ
クラッチ 33 ・・・ 傘歯車移動防止用ブラケット 34 ・・・ ネジ 35 ・・・ 半島形状部 35a ・・・ 軸受部 36 ・・・ 円筒軸受 36a ・・・ 鍔 36b ・・・ 爪 37 ・・・ ストッパ 38 ・・・ カム
・・ 歯車 16r ・・・ ゼネバ歯車 16f〜16g ・・・ 傘歯車 17 ・・・ コントローラ 18 ・・・ バッテリ 19 ・・・ シャシ 19a ・・・ 爪 19b ・・・ カセット保持部 20 ・・・ ケース 21 ・・・ リニアセンサ 22 ・・・ バーコードセンサ 23 ・・・ スケール 24 ・・・ 用紙センサ 25 ・・・ 循環ピン 26 ・・・ 板ばね 27 ・・・ ばね板材 27a、27b ・・・ 板ばね 27a1、27b1 ・・・ 板ばね受け部 28 ・・・ ばね 29 ・・・ 支軸 30 ・・・ 三ピース爪クラッチ 30a ・・・ 原動爪 30b ・・・ 中間爪 30c ・・・ 従動爪 31 ・・・ 軸 32a、32b、32c、32d ・・・ ワンウエイ
クラッチ 33 ・・・ 傘歯車移動防止用ブラケット 34 ・・・ ネジ 35 ・・・ 半島形状部 35a ・・・ 軸受部 36 ・・・ 円筒軸受 36a ・・・ 鍔 36b ・・・ 爪 37 ・・・ ストッパ 38 ・・・ カム
フロントページの続き (72)発明者 若林 一雄 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 森反 健介 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 今井 三郎 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 稲垣 滋 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 藤岡 秀則 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 細井 雄次 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 発色物質と光硬化物質とを封入した感光
型マイクロカプセルと受像層とが塗布され、前記発色物
質と前記受像層とが反応することによって発色するプリ
ント用紙上に画像を生じさせるプリンタであって、 プリンタ本体に着脱自在に設けられ、前記プリント用紙
を複数枚積層して収納し、該収納されたプリント用紙の
感光特性を示すコードを備えたカセットと、 該カセットに収納されたプリント用紙を用紙送り方向に
送り出す用紙送給手段と、 特定波長の光を発光する発光素子を備え、前記プリント
用紙上を前記発光素子を発光させながら前記用紙送り方
向と交差する方向に走査し、前記プリント用紙に潜像を
形成するキャリッジと、 該キャリッジの走査方向の移動をガイドするキャリッジ
ガイドと、 前記キャリッジに設けられ、前記カセットに備えられた
前記コードを読み取り、前記プリント用紙の感光特性を
識別する感光特性識別手段と、 該感光特性識別手段によって識別された前記プリンタ用
紙の感光特性に基づいて、前記特定波長の光の強度、ま
たは発光時間を制御する発光制御手段と、 潜像が形成された前記プリント用紙に機械的圧力を加え
て、前記特定波長の光が当たらず硬化しなかったマイク
ロカプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発
色物質と前記受像層とを反応させて現像させる加圧手段
とを備え、 前記感光特性識別手段は、該プリンタの電源投入時に行
われるキャリッジの走査によって、前記コードを読みと
るように構成されたことを特徴とする感光型マイクロカ
プセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタ。 - 【請求項2】 前記加圧手段は、前記キャリッジの走査
方向に沿って設けられ、前記プリント用紙が導かれるプ
ラテンと、 前記キャリッジに備えられ、該キャリッジの走査方向の
移動によって前記プラテンの上に導かれた前記プリント
用紙の上を転がり、該プリント用紙に機械的圧力を加え
て前記特定波長の光が当たらず硬化しなかったマイクロ
カプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色
物質と前記受像層とを反応させて現像させる加圧ローラ
とによって構成され、 前記プラテンは、ばねにより前記加圧ローラの方向に押
されて設けられ、 前記加圧ローラは、前記プラテン上に導かれたプリント
用紙に接触する位置に設けられた第一のローラと、該第
一のローラの前記プラテンとは反対の位置に、第一のロ
ーラに接触するように設けられた第二のローラとで構成
され、 該第二のローラは、前記キャリッジガイドに接触して転
がるとともに、 前記第一のローラは前記第二のローラと前記プラテン上
に導かれた前記プリント用紙に挟まれて転がるように構
成されたことを特徴とする請求項1記載の感光型マイク
ロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリンタ。 - 【請求項3】 発色物質と光硬化物質とを封入した感光
型マイクロカプセルと受像層とが塗布され、前記発色物
質と前記受像層とが反応することによって発色するプリ
ント用紙上に画像を生じさせるプリンタであって、 前記プリント用紙を用紙送り方向に送り出す用紙送給手
段と、 特定波長の光を発光する発光素子を備え、前記プリント
用紙上を前記発光素子を発光させながら前記用紙送り方
向と交差する方向に走査し、前記プリント用紙に潜像を
形成するキャリッジと、 該キャリッジの走査方向の移動をガイドするキャリッジ
ガイドと、 前記キャリッジの走査方向に沿って設けられ、前記プリ
ント用紙が導かれるプラテンと、 前記キャリッジに備えられ、該キャリッジの走査方向の
移動によって前記プラテンの上に導かれた前記プリント
用紙の上を転がり、該プリント用紙に機械的圧力を加え
て前記特定波長の光が当たらず硬化しなかったマイクロ
カプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色
物質と前記受像層とを反応させて現像させる加圧ローラ
と、 前記走査方向において、プリント用紙の一方の辺の外側
に、プリント用紙の面に垂直方向を軸として軸支されて
設けられた駆動側タイミングプーリと、 前記走査方向において、プリント用紙の他方の辺の外側
に、プリント用紙の面に垂直方向を軸として軸支されて
設けられた従動側タイミングプーリと、 該駆動側タイミングプーリと従動側タイミングプーリと
に巻きかけられたタイミングベルトであって、前記プリ
ント用紙の面に垂直方向に軸を一致させて設けられ、前
記キャリッジに係合するピンを備えたタイミングベルト
と、 前記駆動側タイミングプーリを回転駆動するキャリッジ
駆動手段とを備え、 前記キャリッジは、前記ピンが挿入される長孔であっ
て、前記タイミングベルトが前記タイミングプーリ回り
を走行するとき、前記ピンが用紙送給方向に移動するこ
とを許容する長孔を有し、 前記駆動タイミングプーリが一方向に回転することによ
って、前記キャリッジは走査方向に往復移動するように
構成したことを特徴とする感光型マイクロカプセルを塗
布したプリント用紙を用いるプリンタ。 - 【請求項4】 前記駆動側タイミングプーリに同軸に設
けられた第一の傘歯車と、 該第一の傘歯車とかみ合い、背面を傘歯車移動防止用ブ
ラケットにより、かみ合いによる推力を受けるように支
持された第二の傘歯車とを備えたことを特徴とする請求
項3記載の感光型マイクロカプセルを塗布したプリント
用紙を用いるプリンタ。 - 【請求項5】 発色物質と光硬化物質とを封入した感光
型マイクロカプセルと受像層とが塗布され、前記発色物
質と前記受像層とが反応することによって発色するプリ
ント用紙上に画像を生じさせるプリンタであって、 特定波長の光を発光する発光素子を備え、前記プリント
用紙上を前記発光素子を発光させながら走査し、前記プ
リント用紙に潜像を形成するキャリッジと、 該キャリッジの走査方向の移動をガイドするキャリッジ
ガイドと、 前記キャリッジの走査方向に沿って設けられ、前記プリ
ント用紙が導かれるプラテンと、 前記キャリッジに備えられ、該キャリッジの走査方向の
移動によって前記プラテンの上に導かれた前記プリント
用紙の上を転がり、該プリント用紙に機械的圧力を加え
て前記特定波長の光が当たらず硬化しなかったマイクロ
カプセルを圧壊し、圧壊されたマイクロカプセルの発色
物質と前記受像層とを反応させて現像させる加圧ローラ
とを備え、 前記キャリッジガイドの一方の側面と前記キャリッジの
一方の側面を摺動自在に接触させ、 前記キャリッジガイドの他方の側面に対向して、前記キ
ャリッジには板ばねを設け、該板ばねを前記キャリッジ
ガイドの他方の側面に摺動自在に接触させ、 前記キャリッジガイドの他方の側面には、摩擦係数が小
さい耐摩耗性被膜を設けたことを特徴とする感光型マイ
クロカプセルを塗布したプリント用紙を用いるプリン
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226218A JP2000071517A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226218A JP2000071517A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10289098A Division JP3114014B2 (ja) | 1997-06-10 | 1998-04-14 | 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ、プリントシステム、及びプリント方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071517A true JP2000071517A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=16841756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11226218A Pending JP2000071517A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 感光型マイクロカプセルを塗布したプリンタ用紙を用いるプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809751B2 (en) * | 2002-10-02 | 2004-10-26 | Cycard Technologies, Inc. | Card printing system and method |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP11226218A patent/JP2000071517A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809751B2 (en) * | 2002-10-02 | 2004-10-26 | Cycard Technologies, Inc. | Card printing system and method |
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