JP2000272182A - プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ - Google Patents

プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ

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JP2000272182A
JP2000272182A JP11084287A JP8428799A JP2000272182A JP 2000272182 A JP2000272182 A JP 2000272182A JP 11084287 A JP11084287 A JP 11084287A JP 8428799 A JP8428799 A JP 8428799A JP 2000272182 A JP2000272182 A JP 2000272182A
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Shuji Tozaki
修治 登崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント用紙を切断するカッタ装置を備えた
プリンタにおいて、カッタ操作時に操作する指などがプ
リント用紙の端部に触れる畏れが少ない、従って指など
を切る畏れが少ないプリンタを提供すること。 【解決手段】 カット装置80は、カッタ部80aとカ
ッタ操作部80bとにより構成される。カッタ部80a
には、刃81を備え、カッタ戻しバネ84によって初期
位置方向に付勢され、操作されることによって用紙排出
口86に送給されるプリント用紙を横切る方向に移動す
るカッタ取付け台82が設けられている。カッタ操作部
80bにはカッタ操作レバー90が設けられ、カッタ操
作レバー90と前記カッタ取付け台82とは、プーリー
93によって引張方向が変更された操作ワイヤ92によ
って接続されている。カッタ操作部80bは、プリンタ
の用紙排出口が設けられた面に、プリント用紙が排出さ
れる位置から離れて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が形成された
長尺のプリント用紙を所望の位置において切断するプリ
ント用紙のカット装置及びこのカット装置を備えたプリ
ンタに係る。
【0002】
【従来の技術】この明細書において、「プリンタ」と
は、用紙上に文字や図形などをプリントする装置をい
い、狭義の所謂プリンタだけでなく、電子写真複写機な
ども含む。また、「プリント」とは、用紙上に文字や図
形などを読取可能な二次元パターン情報の形で記録する
ことをいい、記録(プリント)されるべき情報の受取り
方(プリントされるべき情報のプリンタへの入力の仕
方)は問わない。プリントされた情報の「読取」は基本
的には、人の五感で行われるけれども、場合によって
は、トランスデューサの介在を要するものでもよい。
「プリント用紙」とは、縦や横の長さと比較して厚さが
小さいシート状の形態を採るものをいい、その材料は、
紙でも、プラスチックでも、他のものでも、それらの複
合体でもよい。
【0003】ところで、ロール状に巻かれたプリント用
紙に印字した後、所望の位置においてプリント用紙を切
断するプリンタは知られている。この種のプリンタで
は、プリント用紙を排出する排出口付近に排出口を横切
るように移動するカッタが設けられている。カッタは、
プリント用紙を切断する刃と、これを手によって移動さ
せるためのレバーとで構成され、これらがほぼ一体に構
成されている。
【0004】しかしながら、このような構成によるカッ
タでは、レバーはプリント用紙に近い位置を移動するこ
とになり、しかも初期位置から切断開始位置までの範囲
では、プリント用紙の縁部付近を移動することになる。
このために、レバーを操作する指などがプリント用紙の
縁部に触れ、場合によっては指を切ってしまう虞があ
る。プリント用紙は種々の素材で、しかも種々の厚みで
作られるが、腰の強い薄手の用紙では指を切るなどの事
故が起こりやすいことはよく知られている問題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した点
に鑑みなされたものであって、その目的は、手動によっ
てプリント用紙を切断する際、操作する指などがプリン
ト用紙に接触する虞がなく、従って指などを切る虞のな
いプリント用紙のカット装置及びこの装置を用いたプリ
ンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント用紙の
カット装置は、前記目的を達成すべく、プリント用紙の
送給方向と交わる方向に移動することによってプリント
用紙を切断する刃と、プリント用紙の送給位置から離れ
た位置に配置され、前記刃の移動方向と交わる方向に操
作され移動するレバーと、前記刃の移動方向と前記レバ
ーの移動方向とを変換する移動方向変換機構とを有す
る。この構成においては、レバーの移動方向とプリント
用紙の送給方向とが平行になるように構成するのが特に
好ましい。
【0007】このカット装置では、レバーの移動方向と
刃の移動方向とが異なるように構成されるが、移動方向
変換機構の機能によってレバーの移動方向は刃の移動方
向に変換されるから、レバーを移動させることによって
刃を移動させ、プリント用紙を切断するというカット装
置本来の機能を果たすことができる。またレバーはプリ
ント用紙の送給位置から離れた位置に配置され、しかも
好ましい構成では、レバーはプリント用紙の送給方向と
平行な方向に移動するから、切断時に指などがプリント
用紙の縁部に触れる虞がなく、従って指を縁部によって
切る虞がないという本願発明の目的を果たすことができ
る。
【0008】移動方向変換機構は、刃とレバーとを接続
するワイヤ部材と、刃とレバーとの移動方向を変換する
ように、ワイヤ部材を案内するガイド部材とを備えるこ
とによって構成することができる。ワイヤ部材とガイド
部材による構成では、占有面積が比較的狭くなるため
に、カット装置を小型に構成することができる。ガイド
部材としては、プーリーまたは変換方向に合わせて屈曲
したパイプ部材またはコの字状部材(チャンネル部材)
によって構成することができる。ガイド部材をパイプ部
材で構成する場合は、屈曲部を任意の形状にすることが
できるため、ワイヤ部材の引き回しに関して自由度が大
きく、設計が容易になるという効果も有する。更に占有
面積があまり問題とならなければ、移動方向変換機構を
リンク機構によって、またはワイヤ部材を用いる機構に
リンク機構を組み合わせることによって構成することが
できる。この場合は、各リンクの腕の長さ等を適宜変え
ることによって、レバーの移動量と刃の移動量との比、
またはレバーの操作力と刃の駆動力との比を任意に変え
ることができる。刃は一方向に移動することによって切
断するように構成され、このときカット装置には刃を初
期位置に復動させるバネ部材を更に備えて構成してもよ
い。また、一般的にはレバーを操作したときにカットす
るように構成するが、場合によっては初期位置に復動す
るときにカットするように構成しても、あるいは往動、
復動ともにカットするように構成してもよい。
【0009】以上の構成によるカット装置を備えてプリ
ンタを構成することができ、こうして構成したプリンタ
も、このカット装置の有する前記特徴を継承する。レバ
ーはプリント用紙の送給方向に移動するように構成した
ことにより、これと直交する方向、すなわちプリント用
紙の幅方向の長さ、すなわちプリンタの幅を大きくする
必要がなく、プリンタを小型にすることができるという
効果も有する。レバーはプリンタを構成するケースの面
の内のいずれかの面に設けることができるが、特にプリ
ント用紙を排出する開口部が設けられた面に、プリント
用紙の送給方向に平行に移動するように設ければ、操作
性の点でも有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明による好ましい一実施
の形態を、添付図面に示した好ましい一実施例に基づい
て説明する。
【0011】
【実施例】(プリント用紙について)まず、図1から図
7に示したプリンタ10で用いられる好ましい一例の感
光・感圧型プリント用紙1について、図4に基づいて説
明する。この例では、感光・感圧型プリント用紙1は、
感光・感圧型マイクロカプセルが塗布されており、露光
ヘッドによる露光動作(潜像形成動作)及び加圧現像ヘ
ッドによる加圧現像動作によってプリント可能なシート
状物を指す。シート状物は、例えば、ロール状に巻かれ
た帯状物の形態を採り得、かつ印刷(プリント)に際し
て一端から繰出されて用紙送り方向に間欠的に送給され
る。プリント用紙1は、例えば、白色のPET(ポリエ
チレンテレフタレート)からなるシート状基体部(基材
部)2と、このシート状基体部2上に形成され顕色剤を
含む受像層3と、感光・感圧型マイクロカプセルがバイ
ンダ(接着剤)に均一に分散されて受像層3上に均一に
塗布された感光・感圧型マイクロカプセル層4と、透明
PETのような保護層5とからなる。シートの基体ない
し基材2は、プラスチック材料の代わりに紙のような他
の材料でもよい。マイクロカプセル層4にバインダはな
くてもよく、受像層3とマイクロカプセル層4とは混在
する一つの層であってもよい。以上のような積層構造を
有する用紙1は、典型的には、0.1mmのオーダーの
厚みを有し、比較的剛性が高い。用紙1の幅は、典型的
には、数cm程度(プリンタ10がハンディタイプの場
合)から数10cm程度(据置き型の場合)であるけれ
ども、より大きくても小さくてもよい。
【0012】感光・感圧型マイクロカプセルは、ゼラチ
ンなどからなる直径数ミクロン程度の透明な外側のカプ
セル壁を有し、該カプセル壁内には、特定波長の光によ
って硬化する光硬化物質と、硬化されなかったカプセル
が圧壊されたとき受像層3の顕色剤と接触して発色する
発色物質とが、封入されている。典型的には、各マイク
ロカプセルは、顕色剤に接触すると絵具の三原色のうち
のいずれかに発色する発色物質と、該発色物質により発
色される色に対して実際上補色関係にある色(光の三原
色)の光で硬化する光硬化物質とを一緒に封入してな
る。すなわち、マイクロカプセルには、三種類のタイプ
が有り、夫々、赤(赤紫)色を呈するマゼンダ(M)用
の発色物質及びこれと補色関係にある緑色光(G)を選
択的に吸収して硬化する光硬化物質を封入してなるタイ
プMのマイクロカプセル、黄色を呈するイエロー(Y)
用の発色物質及び青色光(B)で硬化する光硬化物質を
封入してなるタイプYのマイクロカプセル、並びに青
(青紫)色を呈するシアン(C)用の発色物質及び赤色
光(R)で硬化する光硬化物質を封入してなるタイプC
のマイクロカプセルからなる。マイクロカプセル層4で
は、これら三種類のマイクロカプセルが一様に分散・塗
布されている。
【0013】例えば、300dpiでプリント用紙にカ
ラープリントを行う場合、85μ程度の径の領域に一つ
のドットが形成される。このドット領域に、例えば、露
光ヘッドから赤色の光が照射されると、タイプCのマイ
クロカプセル内の光硬化物質は硬化するけれども、タイ
プM,Yのマイクロカプセル内の光硬化物質は硬化され
ず、このドット領域に赤色の潜像が形成される。このド
ット領域が加圧下におかれると、硬化したタイプCのマ
イクロカプセルはそのまま保たれるけれども、硬化され
ていないタイプM,Yのマイクロカプセルは圧壊され、
夫々の発色物質が受像層3の顕色剤と反応して赤紫色及
び黄色を呈し、全体としてほぼ赤い色を呈する。タイプ
Cのマイクロカプセルが硬化される程度はドット領域に
照射される光の強さ(光量)に依存し、その多少に応じ
てタイプCのマイクロカプセルが少しだけ圧壊された
り、全く圧壊されなかったりして、当該ドット領域にお
ける青色の混ざり具合が変わることになる。従って、照
射光の色に応じて三つのタイプのマイクロカプセルの硬
化の程度が異なり、マイクロカプセルの圧壊により発色
される色が異なることになる。
【0014】マイクロカプセルは、上述のように光の三
原色に対応する三種類の波長域の光の各々に応じて発色
を可能にする三つのタイプM,Y,Cからなる代わり
に、一つ若しくは二つ、又はそれ以上の任意の特定の波
長域の光に応じて発色を可能にする一つ若しくは二つ、
又はそれ以上の任意の数のタイプのものからなっていて
もよい。各タイプのマイクロカプセルは、典型的には、
用紙1の被塗布面に一様に分布しているけれども、場合
によっては、用紙1の領域によってマイクロカプセルの
分布が異なっていてもよい。また、感光・感圧型マイク
ロカプセルは、特定波長域の光を受けた際圧壊され難く
なる代わりに、圧壊され易くなるように構成されていて
もよい。 (プリンタの構成について)次に、図1から図7に戻っ
て、本発明による好ましい一実施例のプリンタ10及び
該プリンタ10を用いたプリントシステム100につい
て、説明する。
【0015】プリンタ10において、1はプリント用
紙、30はプリント用紙1に所定のプリントパターンの
潜像を形成する露光部、50はプリント用紙1に形成さ
れた潜像を可視化する加圧現像部、70はプリンタ10
の各可動部を駆動するモータである。プリンタ10は、
例えば、手のひらに載る程度の大きさでも、机上に載置
されて使用されるような大きさでもよい。プリントシス
テム100は、プリンタ10と、該プリンタ10にイン
ターフェースケーブル101を介して接続されたデジタ
ルカメラのような画像情報処理装置110とからなり、
画像情報処理装置110からのデジタル又はアナログ形
態の画像情報(プリントパターン情報)は、プリンタ1
0のコントローラ11の制御下でケーブル102を介し
て露光部30に送られるように構成されている。 (プリント用紙のフィード機構)プリント用紙1は、先
端から繰出し可能なロール7の形態でプリンタ10の筐
体13内の円筒状の用紙収容部(収容室)12に収容さ
れている。室12内の所定位置へのロール7の収容・配
設を可能にすべく、筐体13は室12の上部で開閉可能
に構成されている(図示せず)。プリント用紙1のロー
ル7は、室12の側壁対に回転可能に支持されている。
プリント用紙1がD方向に繰出されるとロール7は用紙
収容部12内でE方向に回転される。用紙1は、場合に
よっては連続紙の代わりに、用紙トレイないしスタッカ
内に積重ねられピックアップローラによって一枚づつ繰
出されるような所定サイズの紙葉であってもよい。図1
において、用紙1は、シート状基体部2がロール7の内
側に位置するように巻回されており、プリント用紙1が
D方向に繰出された際、マイクロカプセル層4は、基体
部2の下側に位置する。22は、用紙1の後縁(後端)
の通過、又は前面における用紙1の有無を検出する用紙
センサである。なお、ロール7の回転駆動を駆動源によ
って行わせ得るようにすると共に用紙の先端が用紙送り
機構に導入される案内路を設ける場合には、用紙1の前
縁(先端)の通過をも検出するようにしてもよい。
【0016】用紙のD方向の繰出し・送給は、用紙送給
方向A1に関して上流及び下流側の用紙送り機構23,
24によって行われる。ロール7からの用紙1のA1方
向の送給に伴い、用紙1は、露光部30及び加圧現像部
50では水平面に沿ってA1方向に送られる。用紙送り
機構23,24は、夫々、回転駆動力を受ける用紙送り
ローラ(フィードローラ)23a,24a、及び該ロー
ラ23a,24aに対向して設けられ用紙1を間に挟ん
でA方向に送るべく板バネ23b,24bで用紙1の方
向に下向きに押圧されたピンチローラないしニップロー
ラ23c,24cからなる。フィードローラ23a,2
4aは、例えば、鋼製の軸体にゴム製の筒体を嵌めて固
定したものからなり、ピンチローラ23c,24cは、
例えば、プラスチック製の一体物からなる。 (露光部)露光部30は、両端がフレーム14の側壁1
4a,14bに固定された露光ヘッド案内軸31と、用
紙1の送給方向A1に対して直交する走査方向Cに摺動
可能に該案内軸31に嵌装・支持された露光ヘッド構造
体32と、該構造体32を走査方向Cに移動させる露光
ヘッド駆動軸33とを有する。露光ヘッド駆動軸33
は、その軸線のまわりで回転可能にフレーム14の側壁
14a,14bに支持され(支持構造の詳細は図示せ
ず)、且つ周面に螺旋溝34を有する。螺旋溝34は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部からなる。露光ヘッド構造体32は、上流側及び
下流側の用紙送り機構23,24の間おいてプリント用
紙1に対面するように配置された露光ヘッド本体部35
と、該ヘッド本体部35を支持する露光ヘッド支持部3
6、該露光ヘッド支持部36に対して一体的なヘッド位
置センサないしエンコーダ37とからなる。露光ヘッド
位置センサ37は、該露光ヘッド位置センサ37の走査
経路に沿って該センサ37に対向してフレーム底壁(シ
ャーシ底壁)14f上に形成されたスケール(例えば、
走査方向Cの所定間隔毎に目盛線が描かれたもの)14
gを読み取り、コントローラ11と協働して露光ヘッド
本体部35の走査方向Cの位置を検出するもので、該検
出位置情報に基づいて、露光ヘッド本体部35による露
光がコントローラ11により制御される。
【0017】露光ヘッド支持部36は、露光ヘッド案内
軸31及び露光ヘッド駆動軸33が走査方向Cに嵌挿さ
れた孔36a,36bに加えて、孔36bにつながった
上下方向穴36cを有する。上下方向穴36cには、露
光ヘッド駆動軸33の螺旋溝34に係合する係合ピン3
8が上下方向に移動可能な状態で配置されており、係合
ピン38は、該ピン38の偏倚・係合機構39によって
上方の螺旋溝34に偏倚・係合され該係合状態で保持さ
れる。ピン38が右回り螺旋溝部に係合されている場
合、露光ヘッド駆動軸33のG方向の回転に伴って、露
光ヘッド構造体32は、案内軸31により摺動・案内さ
れてC1方向に往動走査され、ピン38が転向溝部を通
って左回り螺旋溝部に入ると、露光ヘッド駆動軸33の
G方向の回転に伴って、露光ヘッド構造体32は、C2
方向に復動走査される。
【0018】図1並びに図4の(a)及び(b)に示し
たように、露光ヘッド本体部35は、中空で偏平な箱体
40と、箱体40の底壁40aに固定された3行3列の
光源41と、各光源41に対面する位置において箱体4
0の頂壁40bに形成された3行3列の絞り開口42と
からなる。ここで頂壁40bは、アパーチャ手段ないし
アパーチャ板として機能する。各列の光源41a,41
b,41cは同一色の光源からなり、例えば、第1列の
第1行目から第3行目は赤色LED41a1,41a
2,41a3、第2列目の第1行目から第3行目は緑色
LED41b1,41b2,41b3、第3列目の第1
行目から第3行目は青色LED41c1,41c2,4
1c3からなる。光源41の行の間隔は、例えば、用紙
送り機構23,24による用紙1のA1方向の間欠送り
ピッチに一致している。一方、光源41の列の間隔は、
露光ヘッド本体部35のC方向の走査の際、色による光
源41a,41b,41cの走査方向位置(「走査方向
の位相」ともいう)のズレになる。従って、露光ヘッド
本体部35が露光のために走査される際、走査方向の各
ドット領域についてのカラーデータに係る光源41の走
査方向の位置ズレを、走査位置センサ37から読み込ま
れる露光ヘッド35の位置情報に基づいて、コントロー
ラ11で補償しつつ、走査方向の各ドット領域に対して
所定の色の光を照射する。走査方向Cの各ドット領域に
対して順次このような動作制御を行いつつ、走査方向C
の一行の露光を行うことになる。走査方向Cに対して直
角に並んだ列の数は光の三原色の数であり、用紙送り方
向A1に対して直角に並んだ行の数は、一つの点(ドッ
ト領域)にプリントするために必要な光源の数で、光源
からの光の強度がより強いような場合には各色の光源の
数(行数)はより少なくてもよく、光の強度がより弱い
ような場合には行数を多くしてもよく、色によって光源
の数を変えてもよい。絞り開口42の大きさは、同一で
も、絞る光の色によって異なっていても、行によって異
なっていてもよい。40dは、各光源41を分離する仕
切壁である。
【0019】図4の(b)に示したように、光源41か
ら出た光ないしビームIは、アパーチャ板40bの絞り
開口径Hの絞りアパーチャ42を通って、プリント用紙
1のマイクロカプセル層4に径Jのスポットとして照射
される。 (加圧現像部)図1から図3において、加圧現像部50
は、走査方向Cに往復動可能に、露光ヘッド35とは独
立にフレーム14の側壁14a,14bに支持され、用
紙1の背面1a側に配置された用紙支持手段としての用
紙支持機構ないし現像支持台51と協働して用紙1を加
圧するように構成された加圧現像ヘッド構造体52と、
加圧現像ヘッド構造体52を支持するローラ支持機構
(ローラ支持台)53と、加圧現像ヘッド構造体52を
フレームに14対してC方向に往復動させる加圧現像ヘ
ッド駆動手段としての加圧現像ヘッド駆動軸54とを有
する。
【0020】加圧現像ヘッド駆動軸54は、その軸線の
まわりで回転可能にフレーム14の側壁14a,14b
に支持され(詳細構造は図示せず)、且つ周面に螺旋溝
55を有する。該駆動軸54の支持には、径方向の耐荷
重性の高い種類の軸受を用いてもよい。螺旋溝55は、
右回り及び左回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転
向溝部とからなる。
【0021】ローラ支持機構53は、フレーム14の側
壁14a,14b間において走査方向Cに延在し、側壁
14a,14bに形成された切欠部ないし長孔(スロッ
ト)(図示せず)に上下方向Lに移動可能に嵌合された
加圧現像ヘッド支持台としての断面コの字型(図1)の
ローラ支持台本体部53aと、ローラ支持台本体部53
aに上方向L1の偏倚力を及ぼす圧縮バネ53bとから
なる。圧縮バネ53bは、走査方向Cに沿って間隔を置
いて複数個設けられている。
【0022】加圧現像ヘッド構造体52は、加圧現像ヘ
ッド支持部56と、一対のローラ57,58からなる加
圧現像ヘッドとしての加圧現像ヘッド本体部59とを有
する。加圧現像ヘッド支持部56は、加圧現像ヘッド駆
動軸54が走査方向Cに嵌挿された孔56aに加えて該
孔56aにつながった上下方向穴56bを有する。上下
方向穴56bには、加圧現像ヘッド駆動軸54の螺旋溝
55に係合する係合ピン60が上下方向に移動可能な状
態で配置されており、係合ピン60は、該ピン60の偏
倚・係合機構61によって上方の螺旋溝55に偏倚・係
合され該係合状態で保持される。ピン60が例えば左回
り螺旋溝部に係合されている場合、加圧現像ヘッド駆動
軸54のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C2方向に復動走査され、ピン60が転向溝部
を通って右回り螺旋溝部に入ると、加圧現像ヘッド駆動
軸55のG方向の回転に伴って、加圧現像ヘッド構造体
52は、C1方向に往動走査される。
【0023】加圧現像ヘッド支持部56は、更に、ロー
ラ57,58の本体が周面で接触した状態でL方向に移
動可能に収容されたローラ収容室ないし貫通孔56c、
及びローラ本体57a,58aの両端の軸部57b,5
7c,58b,58cがL方向に移動可能に収容される
溝部56d,56eを有する。なお、室56c内におい
て積重ねられたローラのうち下側のローラ58は、断面
コの字状のローラ支持台本体部53a上に載置されてい
る。軸部57b,57c,58b,58cはなくてもよ
い。
【0024】一方、用紙1の背面1a側に位置する用紙
支持手段としての現像支持台(用紙支持台)51は、プ
リンタ装置10のフレーム14で支持されたプラテン支
持部62と、横断面(走査方向Cに垂直な断面)が下に
凸のU字状のプラテン本体63とからなる。プラテン本
体63の下縁部は、用紙1のプリントを行うべき走査方
向領域M(図3)の範囲で加圧現像ヘッド本体部59側
に突出し、走査方向Cに関して領域Mの両端より外では
上方に後退している。
【0025】加圧現像ヘッド本体部59がプラテン本体
63の中央領域Mの両側の後退領域に対面する走査方向
両端部分にある場合、プリント用紙1は実質上押圧・挟
持されることなく、所望に応じて、用紙送り機構23,
24の作動により、用紙送り方向A1に送られ得る(例
えば、一行分の間欠送り、用紙先端の導入、又は用紙後
端の送出し等)。
【0026】一方、加圧現像ヘッド本体部59がプラテ
ン本体63の中央のプリント許容領域Mに向き合う範囲
では、プリント用紙1は、加圧現像ヘッド59の上側の
ローラ57の本体とプラテン本体63との間で挟まれ
る。上側のローラ本体は該本体の長さの範囲で用紙送給
方向A1に沿って直線状にプリント用紙1の表側面1b
に当たり、プラテン本体63は方向A1に直角な方向C
に沿って直線状にプリント用紙1の裏側面1aに当たる
から、加圧現像ヘッド59のローラ57とプラテン本体
63とによって加圧挟持される用紙部分は、各時点にお
いて、ほぼ点状になり、該接触点に加圧力が働き、該接
触点に潜像が形成されているときは硬化していないマイ
クロカプセルが圧壊されてドット領域が発色することに
なる。なお、このとき、与えられる加圧力は、ローラ支
持台本体部53a及びローラ58を介してローラ57に
L1方向に加えられる加圧現像用圧縮バネ53bの伸張
力による。バネ53bにより接触点(加圧現像点)に加
えられる力は、接触点の面積を考慮してマイクロカプセ
ルを適度に圧壊するに適した所定の大きさ(例えば、数
10〜数100g重)に設定される。
【0027】なお、バネ53bの下端側のシャーシ底壁
14fにL方向に位置調整可能な部材を設けておいて、
該部材の位置を調整することによって、加圧現像荷重を
調整するようにしてもよい。加圧現像部50では、加圧
現像ヘッド駆動軸54の回転駆動により、加圧現像ヘッ
ド支持部56及び加圧現像ヘッド本体部59がC方向に
移動される際、ローラ58のローラ本体がローラ支持台
本体部53a上をC方向に転動し、該ローラ本体と周面
で接触したローラ57が、ローラ58の回転に同期して
回転すると共に、プラテン本体63との接触点(押圧
点)をC方向に走査するようにプリント用紙1の表面1
b上をC方向に転動することになる。
【0028】モータ70の出力軸71の回転は、動力伝
達機構16を介して、上流側及び下流側のフィードロー
ラ23a,24a、露光ヘッド駆動軸33、及び加圧現
像ヘッド駆動軸54に伝達される。なお、動力伝達機構
16は、通常のプリント動作に加えてプリンタ10の初
期設定や用紙の初期送りなどプリンタ10に要求される
各種の動作モードを動力伝達機構の構造として組み込む
べく、平歯車や傘歯車等からなる歯車列と共に一方向ク
ラッチやゼネバ歯車などを含み得る。動力伝達機構16
に電子制御される動力伝達手段を設けて、プリンタの各
種の動作モードを動力伝達機構16の機械的な構造だけ
でなくコントローラ11によって制御するようにしても
よい。 (カッタ機構)図1において、80はプリント用紙1を
用紙の幅方向Cに沿って切断するためのカッタ機構であ
る。カッタ機構80のみを表示した平面図を図5に、ま
たカッタ機構80のうち、カッタ部80aについての図
5におけるV−V断面図を図6に示す。以後これらの図
に基づいて説明する。
【0029】まずカッタ機構80は、カッタ部80aと
カッタ操作部80bとに大きく分かれる。カッタ部80
aは、カッタフレーム83をベースにして、これに各部
材が取り付けられる。カッタフレーム83には、プリン
ト用紙の幅方向であるC方向に沿って後に説明するカッ
タ取付け台82がスライドするための凹部83cと、こ
の凹部83cの上下の面にカッタスライドレール83a
が設けられている。82は、カッタスライドレール83
aに契合するための溝を備え、カッタスライドレール8
3aに沿ってC方向にスライドするカッタ取付け台であ
る。カッタ取付け台82には、プリント用紙を切断する
ためのカッタ81が取付けられている。カッタ取付け台
82は、初期状態では図5の位置(左端位置)となるよ
うにカッタ戻しバネ84によって左端方向に偏倚力を受
けている。カッタ戻しバネ84は長尺のコイルバネであ
り、一端がカッタ取付け台82に固定され、カッタフレ
ーム83に回転自在に取り付けられた二つのプーリー8
5によって屈曲されて、他端がカッタフレーム83に設
けられた戻しバネ支持突起83bに固定されている。カ
ッタ取付け台82は、カッタ戻しバネのバネ力に抗して
図の右方向に移動させることができる。カッタ取付け台
82への操作力をなくせば、カッタ取付け台82は、カ
ッタ戻しバネ84の偏倚力によって左端の初期位置に復
帰する。
【0030】カッタ操作部80bは、操作レバーフレー
ム91をベースにして、これにカッタ操作レバー90が
取り付けられている。操作レバーフレーム91は、図5
のようにプリント用紙1の送給方向A1と平行なB方向
に長穴94が設けられ、操作レバー90は、この長穴9
4に沿ってB方向に移動できるようになっている。操作
レバー90の台部95と前記カッタ取付け台82とは、
操作ワイヤ92によって接続されている。そしてカッタ
部80aとカッタ操作部80bとの間には、この操作ワ
イヤ92を支持し、操作ワイヤ92の引張方向を変更す
るプーリー93が配置されている。本実施例の場合、プ
ーリー93は、操作レバーフレーム91に回転自在に設
けられている。(図5では、一部破断図として示してい
るために、プーリー93は独立しているように表示され
ている。)ただし、このプーリー93は、操作ワイヤ9
2を支持してその引張方向を変更する機能を有すればい
いのであるから、操作レバーフレーム91に取り付ける
他に、カッタ部80aとカッタ操作部80bの間の適当
な位置に配置すればよい。操作レバー90とカッタ取付
け台82とが操作ワイヤ92によって接続されているこ
とから、操作レバー90をB1方向に操作すると、カッ
タ取付け台82はC1方向に移動し、カッタ81がプリ
ント用紙を切断することになる。
【0031】カッタ部80aは、図1に示すように加圧
現像部50の用紙送給方向A1の下流側に配置されてい
る。カッタ部80aのカッタフレーム83には、用紙排
出口86が設けられており、この排出口86が、プリン
タの筐体13の用紙排出口15と一致するように配置さ
れる。カッタ部80aの下部には、プリント用紙を切断
する際に、プリント用紙を支持するための用紙台87が
設けられている。プリント用紙1は、加圧現像部50に
よって加圧された後にこの用紙台87上に送給されるか
ら、用紙台87の上面の位置は、加圧現像部50のプラ
テン63と上側の加圧ローラ57との接触する面とほぼ
同一の位置となるようにしておく。カッタ部80aにお
いては、用紙台87の上面が用紙が送給されるレベルと
なるから、前記カッタ81は、このレベルに刃が当たる
ように、カッタの長さ、刃の位置、刃のプリント用紙に
当たる角度等を適宜定めておく。また、カッタ81の送
給方向下流方向の面と、この面に対向する用紙台87の
面との距離も、カッタの切れ味に影響するので、適宜定
めておくことが必要である。
【0032】上記のように本実施例ではカッタ部80a
とカッタ操作部80bとは、操作ワイヤ92で接続され
ていることを除いては、分離して構成されている。従っ
て、カッタ部80aを図1のようにプリンタ10に配置
した状態で、カッタ操作部80bは自在に配置できるこ
とになる。本実施例では、図7に示す位置にカッタ操作
部80bを配置した。図7は、プリンタ10の外観平面
図を示したものである。カッタ部80aは、用紙排出口
86のみが表示されている。用紙排出口86は、プリン
タの筐体13の用紙排出口15と一致している。カッタ
操作部80bは、プリント用紙1の送給位置から用紙の
幅方向Cに距離dだけ離れ、カッタ操作レバー90が用
紙の送給方向A1と平行なB方向に移動するように配置
されている。カッタ操作部80bをこのように配置した
ので、プリント用紙の切断時には、カッタ操作レバー9
0はB1方向に操作することになる。このためカッタ操
作レバー90を操作するときに、操作する指などが、プ
リント用紙1の端部を横切って移動することがなく、ま
たカッタ操作レバー90は、プリント用紙1の送給位置
からdだけ離れているために、指などがプリント用紙1
の端部に触れる畏れも少ない。カッタ操作レバー90を
操作してプリント用紙1を切断した後、カッタ操作レバ
ー90への操作力をなくせば、カッタ取付け台82はカ
ッタ戻しバネ84によって初期位置に復帰する。カッタ
操作レバー90もカッタ取付け台82に接続されている
ために、カッタ取付け台82が復帰すると同時に図7に
示した初期位置に復帰する。
【0033】以上の構成においては、カッタ取付け台8
2とカッタ操作レバー90の移動方向を変換するため
に、両者を操作ワイヤ92で接続し、この接続ワイヤ9
2を回転支持されたプーリー93で支持する構造とし
た。この構造は簡単で低コストで実現でき、しかも配置
する場合に占有面積が小さくて済むという大きなメリッ
トを有する。この構造の内、プーリー93に相当する部
材の機能は、操作ワイヤ92の引張方向を変更すること
ができればいいのであるから、他の構造も取り得る。た
とえば、引張方向を変更するように屈曲されたチャンネ
ル部材またはパイプ部材によって操作ワイヤ92を受け
るようにしてもよい。また、プーリーを回転支持するか
わりに固定しておいてもよい。パイプ部材で支持する場
合には操作ワイヤ92の引き回しについてさらに自由度
が大きくなり、操作ワイヤ92の屈曲部を複数箇所設け
ることができるようになり、カッタ部80aとカッタ操
作部80bの配置がさらに自在になるなどのメリットが
ある。
【0034】操作ワイヤ92を支持する構造を工夫する
ことによって、カッタ部80aとカッタ操作部80bと
の配置関係は自由になるから、カッタ操作部80bは、
上記のように用紙排出口15が設けられた面に設ける他
に、他の面に設けてもよい。たとえば、図7に想像線で
示したように、プリンタ10の上から見た右側面に設け
てもよい。この構成は、操作ワイヤ92を支持するプー
リー93の軸の傾きを傾斜させて配置することによって
容易に実現できる。更に、操作ワイヤ92を支持する部
材をパイプ部材で構成する場合には、より自由にカッタ
操作部80bを配置できるようになるから、プリンタ1
0の他の面に自由に配置することができる。 (動作の説明)以上のように構成されたプリンタ10を
有するプリントシステム100の動作について、簡単に
まとめて説明する。プリント用紙1の先端が下流側の用
紙送り機構24で挟持されている状態で前回のプリント
動作が完了しているとする。
【0035】用紙送り機構23,24が停止している状
態で、プリンタ10にプリント命令が与えられると、モ
ータ70の回転駆動によって動力伝達機構16を介して
露光ヘッド駆動軸33及び加圧現像ヘッド駆動軸56の
夫々の回転駆動が開始され露光ヘッド本体部35及び加
圧現像ヘッド本体部59の夫々について初期位置から走
査方向Cへの走査が別々に開始されると共に、露光ヘッ
ド位置センサ37からスケール読取り信号がコントロー
ラ11に送られてコントローラ11で露光ヘッド本体部
35の位置情報として解読される。コントローラ11
は、ヘッド本体部35についてのこの位置情報と、画像
情報処理装置110からの画像情報データ(位置及び色
データ)とに基づいて、ヘッド本体部35の走査位置に
応じた色データを露光ヘッド本体部35に与え、ヘッド
本体部35の1行目の光源41のうち該当する色の光源
41を(所望ならば所定の強度で)発光させて、プリン
ト用紙1の走査方向の所定位置(ドット領域)に所定の
色の潜像を形成させる。この動作は、露光ヘッド本体部
35が初期位置から一方向の走査(往動走査又は復動走
査)を完了するまで続けられる。露光ヘッド本体部35
による一方向の走査が完了した時点では、加圧現像ヘッ
ド本体部59がプラテン本体63の突出領域Mの外に有
り、加圧現像部50が用紙1の送りを許容する状態にな
っている。ヘッド本体部35,59の走査が一旦停止さ
れると、用紙送り機構23,24により用紙1が1ピッ
チ分(ドット領域1行分)だけA1方向に送られる。用
紙1の送りが完了すると、ヘッド本体部35,59につ
いて上記と同様な走査が行われる。このとき、露光ヘッ
ド本体部35の1行目と2行目の光源41のうち該当す
る色の光源が発光して走査が行われる。用紙1の1行目
についての2回目の露光走査と2行目についての1回目
の露光走査が完了すると、前回と同様にして、用紙1が
1ピッチ分だけ送られた後、露光ヘッド本体部35の1
行目から3行目までの光源41のうち該当する色の光源
が発光して走査が行われる。用紙1の1行目についての
3回目の露光走査、2行目についての2回目の露光走
査、及び3行目についての3回目の露光走査が完了する
と、用紙1が更に1ピッチ分だけ送られる。その後は、
同様な露光操作が繰返される。一方、用紙1の被露光領
域(潜像形成領域)が加圧現像ヘッド本体部59のとこ
ろに達すると、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現
像走査の際、潜像に対応するマイクロカプセルが圧壊さ
れて所定の色に発色する現像が同時に進行することにな
る。なお、加圧現像ヘッド本体部59による加圧現像走
査は、被露光領域が加圧現像ヘッド59のところに達し
た際に開始されるようになっていてもよい。
【0036】以上のようにしてプリント単位分(たとえ
ばデジタルカメラの1フレーム)、プリント動作が行わ
れると、プリント動作は一端停止する。この状態で、プ
リント用紙1のプリントされた部分は、筐体13の用紙
排出口15からプリンタ外部に排出されているが、まだ
プリンタ内部に残るプリントされていない部分とつなが
ったままになっている。この状態でカッタ機構80のカ
ッタ操作レバー90を図7のB1方向に移動させる。カ
ッタ操作レバー90は、操作ワイヤ92によってカッタ
取付け台82に接続されており、かつ操作ワイヤ92
は、プーリー93によって引張方向が変えられるように
支持されているので、カッタ操作レバー990の上記移
動に伴って、カッタ取付け台82はC1方向に移動す
る。カッタ取付け台82に取り付けられたカッタ81
は、プリント用紙1を端部から横切るように移動し、こ
れを切断する。カッタ操作レバー90をB1方向いっぱ
いに移動させれば、プリント用紙1は完全に切断され、
切断されたプリントされた部分はプリンタから取り出す
ことができる。カッタ操作レバー90への操作力をなく
せば、カッタ取付け台82は、カッタ戻しバネ84によ
って初期位置に復帰し、同時にカッタ操作レバー90も
初期位置に復帰する。 (カッタ機構に関する他の実施例)カッタ取付け台82
とカッタ操作レバー90の移動方向を変換するための機
構としては、前記のように操作ワイヤ92を用いること
に多くのメリットがあるが、プリンタの設計によって、
この方向変換機構は各種の構造が取り得る。他の例とし
てはリンク機構を用いることができる。図8は、最も簡
単なリンク機構を用いたカッタ機構80Aを示した図で
ある。
【0037】この構造は、L字形のリンク部材94によ
ってカッタ取付け台82Aとカッタ操作レバー90Aの
移動方向が変換されるものである。リンク部材94は、
軸95によって回転支持され、二本の腕の先端には長穴
97、99が設けられている。カッタ部80aAのカッ
タ取付け台82Aには、軸96が設けられており、この
軸96がリンク部材94の一方の長穴97に挿入され
る。また、カッタ操作レバー90Aにも軸98が設けら
れており、この軸98がリンク部材94の他方の長穴9
9に挿入される。軸96と98は、それぞれ長穴97と
99に対して回転かつスライド可能であるから、リンク
部材94のF方向の回転に伴って、カッタ取付け台82
Aとカッタ操作レバー90Aとは、それぞれC方向、B
方向にスライドする。カッタ取付け台82Aは、カッタ
戻しバネ84によって、図8の左方向の初期位置に偏倚
されていることは、前記実施例と同じである。
【0038】この実施例において、カッタ操作レバー9
0AをB1方向に移動させれば、リンク部材94はF1
方向に回転し、カッタ取付け台82Aは、C1方向に移
動する。カッタ操作レバー90Aへの操作力をなくせ
ば、カッタ取付け台82Aは、カッタ戻しバネ84によ
って初期位置に復帰し、同時にカッタ操作レバー90A
も初期位置に復帰する。このような構成を採用しても、
カッタ操作レバー90Aの操作方向をプリント用紙の送
給方向と平行な方向にすることができるとともに、カッ
タ操作レバー90Aの配置位置をプリント用紙の送給位
置から離すことができるので、操作時に指などがプリン
ト用紙の端部に触れて切るなどの畏れがないという前記
実施例と同様の効果を有することは明らかである。
【0039】このリンクを用いる機構では、リンク部材
94の腕の長さK1とK2を変えることによってカッタ
取付け台82Aの移動量とカッタ操作レバー90Aの移
動量との比を任意に変えることができる。図8に示した
実施例では、K2>K1であるから、カッタ操作レバー
90Aの移動量は増幅されてカッタ取付け台82Aに伝
達されるから、カッタ操作レバー90Aを少し動かすだ
けでカッタ取付け台82Aを必要量移動させることがで
きる。K2<K1とすれば、カッタ操作レバー90Aの
移動量に対してカッタ取付け台82Aの移動量は小さく
なるが、逆にカッタ取付け台82Aのプリント用紙に対
向する力を増幅することができる。従ってプリント用紙
が硬く強い力が必要な場合には、このような腕の長さの
関係をとるのがよい。
【0040】更に、前記のように操作ワイヤ92によっ
てカッタ部80aとカッタ操作部80bとを接続する構
成に、このリンク機構を組み合わせることによってカッ
タ部80aとカッタ操作部80bとの移動方向を変換す
る機構を構成しても良い。この組み合わせでは、カッタ
部80aとカッタ操作部80bの配置関係を任意にでき
るとういう効果に加え、操作量または操作力の比を変更
することができるという効果も合わせ有する。
【0041】前記実施例は、感光感圧型のプリント用紙
にプリントするプリンタに適用したものであるが、本願
発明によるカット装置は、他の方式によるプリンタにも
同様に適用できる。また、ロール状の長尺のプリント用
紙を用いるプリンタに特に有効であるが、場合によって
は、シート状のプリント用紙を用いるプリンタにおいて
も、所望の長さにカットする必要がある場合があり、こ
のようなプリンタにおいても本願発明によるカット装置
は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例のプリンタの用
紙送り方向に平行で用紙の幅方向に垂直な断面説明図。
【図2】図1のプリンタの平面説明図。
【図3】図1のプリンタのIII−III線断面説明
図。
【図4】図1のプリンタで用いられる露光部及び該露光
部による露光動作を説明するためのもので、(a)は露
光ヘッドの平面説明図、(b)は露光ヘッド及び感光感
圧型プリント用紙の断面説明図、(c)は用紙上に形成
されるドット状感圧性潜像の説明図。
【図5】図1のプリンタのカッタ機構についての平面説
明図。
【図6】図1のプリンタのカッタ機構の図5におけるV
I−VI線断面説明図。
【図7】図1のプリンタのカッタ機構の配置位置を説明
するための外観平面説明図。
【図8】本発明による他の実施例のプリンタのカッタ機
構についての平面説明図。
【符号の説明】
1 プリント用紙 1a 用紙の背面(裏面) 1b 用紙の表面 2 シート状基体部(基材部) 3 受像層 4 マイクロカプセル層 5 保護層 7 ロール 10 プリンタ 11 コントローラ 12 用紙収容部 13 筐体 14 フレーム(シャーシ) 14a,14b フレーム側壁(シャーシ側壁) 14f フレーム底壁(シャーシ底壁) 14g スケール 15 用紙排出口 16 動力伝達機構 22 用紙検出センサ 23 上流側用紙送り機構 24 下流側用紙送り機構 23a,24a フィードローラ 23b,24b 板バネ 23c,24c ピンチローラ(ニップローラ) 30 露光部 31 露光ヘッド案内軸 32 露光ヘッド構造体 33 露光ヘッド駆動軸 34 螺旋溝 35 露光ヘッド本体部(露光ヘッド) 36 露光ヘッド支持部 36a 露光ヘッド案内軸が嵌挿される孔 36b 露光ヘッド駆動軸が嵌挿される孔 36c 上下方向の孔 38 係合ピン 39 係合ピン保持機構 40 箱体 40a 箱体の底壁 40b 箱体の頂壁(アパーチャ板又はアパ
ーチャ手段) 41 光源(LED) 42 アパーチャ 50 加圧現像部 51 現像支持台(用紙支持手段、用紙支
持台) 52 加圧現像ヘッド構造体 53 ローラ支持機構(ローラ支持台,加
圧現像ヘッド支持台) 53a ローラ支持台本体部 53b 圧縮バネ 54 加圧現像ヘッド駆動軸 55 螺旋溝 56 加圧現像ヘッド支持部 56a 加圧現像ヘッド駆動軸が嵌挿される
孔 56b 上下方向の孔 56c ローラ収容室(貫通孔) 56d,56e 溝部 57,58 加圧ローラ 59 加圧現像ヘッド本体部(加圧現像ヘ
ッド) 60 係合ピン 61 係合ピン保持機構 62 プラテン支持部 63 プラテン本体部(プラテン) 70 モータ 71 モータの出力軸 80,80A カッタ機構 80a,80aA カッタ部 80b,80bB カッタ操作部 81 カッタ 82,82A カッタ取付け台 83,83A カッタフレーム 83a カッタスライドレール 83b 戻しバネ支持突起 84 カッタ戻しバネ 85 プーリー 86 用紙排出口 87 用紙台 90,90A,90C カッタ操作レバー 91,91A 操作レバーフレーム 92 操作ワイヤ 93 プーリー 94 リンク部材 95 リンク部材の回転軸 96,98 軸 97,99 長穴 100 プリントシステム 101 インターフェースケーブル 102 ケーブル 110 画像情報処理装置 A1 用紙送給方向 B,B1 カッタ操作レバーの移動方向 C,C1,C2 走査方向 D 用紙の繰り出し方向 E ロールの回転方向 F,F1 リンク部材の回転方向 G 露光ヘッド駆動軸及び加圧現像ヘッド
駆動軸の回転方向 H アパーチャの径 I ビーム J 光源による露光領域の径 K1,K2 リンク部材の腕の長さ L 加圧方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント用紙の送給方向と交わる方向に
    移動することによってプリント用紙を切断する刃と、 プリント用紙の送給位置から離れた位置に配置され、前
    記刃の移動方向と交わる方向に操作され移動するレバー
    と、 前記刃の移動方向と前記レバーの移動方向とを変換する
    移動方向変換機構とを有することを特徴とするプリント
    用紙のカット装置。
  2. 【請求項2】 前記レバーの移動方向をプリント用紙の
    送給方向と平行にしたことを特徴とする請求項1に記載
    のプリント用紙のカット装置。
  3. 【請求項3】 前記移動方向変換機構は、 前記刃とレバーとを接続するワイヤ部材と、 前記刃とレバーとの移動方向を変換するように、前記ワ
    イヤ部材を案内するガイド部材とを有することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のプリント用紙のカ
    ット装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記刃を初期位置に復動させるバ
    ネ部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載のプリ
    ント用紙のカット装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか一項に
    記載のプリント用紙のカット装置を備え、 プリント用紙と平行な面に、プリント用紙を排出する開
    口部を設け、 前記レバーは、該開口部を設けた面に設けられているこ
    とを特徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記プリンタは、感光感圧型のプリント
    用紙にプリントするように構成されている請求項5に記
    載のプリンタ。
JP11084287A 1999-03-26 1999-03-26 プリント用紙のカット装置及び該装置を有するプリンタ Pending JP2000272182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158566A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Kyocera Mita Corp 光走査装置及び画像形成装置

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